JP2001162851A - サーマルヘッドの抵抗値測定方法及び装置並びにこれを備えたサーマルプリンタ - Google Patents

サーマルヘッドの抵抗値測定方法及び装置並びにこれを備えたサーマルプリンタ

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JP2001162851A
JP2001162851A JP34821399A JP34821399A JP2001162851A JP 2001162851 A JP2001162851 A JP 2001162851A JP 34821399 A JP34821399 A JP 34821399A JP 34821399 A JP34821399 A JP 34821399A JP 2001162851 A JP2001162851 A JP 2001162851A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 サーマルヘッドを構成する発熱素子の抵抗測
定をカウンタビット幅が小さいローコストな測定手段を
用いながら高精度に行う。 【解決手段】 コンデンサがフル充電された後、スター
ト信号発生部57からのスタート信号によりコンデンサ
の充電が停止されると同時に遅延回路58が作動を開始
し、最小放電時間Tmin をカウントする。最小放電時間
Tmin 経過後にカウンタ回路59が作動を開始し、コン
デンサの充電電圧が低下して比較電圧に達するまでの放
電時間が遅延回路58より短い単位時間t0でカウント
される。カウント値Qが抵抗値算出部60に入力され、
発熱素子による放電時間Tが式T=Tmin +t0・Qに
より算出された後、基準抵抗の既知抵抗値rsと放電時
間Tsから式r=rs・T/Tsにより発熱素子の抵抗
値が算出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドを
構成する発熱素子の抵抗値を測定する方法及び装置並び
にこれを備えたサーマルプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタには、インクフイルム
を使用する熱転写プリンタと、感熱記録材料を直接に加
熱して画像を記録する感熱プリンタとがある。これらの
サーマルプリンタでは、多数の発熱素子(抵抗素子)を
ライン状に配列したサーマルヘッドが用いられている。
【0003】例えば、カラー感熱プリンタでは、特開昭
61ー213169号公報に記載されているように、マ
ゼンタ感熱発色層,シアン感熱発色層,イエロー感熱発
色層が支持体上に順次層設されたカラー感熱記録材料が
用いられる。このカラー感熱記録材料では、各感熱発色
層を選択的に発色させるために、その発色熱エネルギー
が異なっており、深層の感熱発色層ほど高い発色熱エネ
ルギーが必要である。また、次の感熱発色層を熱記録す
る際に、その上にある熱記録済みの感熱発色層が再度熱
記録されないように、熱記録済みの感熱発色層に特有な
電磁波を照射して光定着が行われる。
【0004】感熱プリンタには、多数の発熱素子をライ
ン状に配列したサーマルヘッドが設けられており、記録
すべき感熱発色層に応じた発色熱エネルギーをカラー感
熱記録材料に与える。この発色熱エネルギーは、発色直
前の熱エネルギー(以下、これをバイアス熱エネルギー
という)に、所望の濃度に発色させるための熱エネルギ
ー(以下、これを階調表現熱エネルギーという)を加え
たものである。このバイアス熱エネルギーは、感熱発色
層の発色特性に応じて決まる一定な値である。他方、階
調表現熱エネルギーは、高階調を表現するにはきめ細か
な発熱制御を行うことが必要である。一般的には、バイ
アス加熱では発熱素子が数ms〜数十ms程度通電さ
れ、また階調表現加熱では数μs〜数十μsの単位で発
熱素子の通電を制御する。
【0005】ところで、このようにきめ細かな発熱制御
が印画結果に正確に反映されるためには、サーマルヘッ
ドを構成している各発熱素子の抵抗値が全て均一である
ことが必要である。しかしながら、発熱素子の抵抗値
は、一般に5〜10%程度のバラツキがあり、しかも経
時や印画により変化していくことが知られている。した
がって、同じ通電時間で各発熱素子を通電しても、各発
熱素子の発生する熱エネルギーは、その発熱素子の抵抗
値に応じて変化するため、記録画像に濃度ムラ等の不都
合な現象が発生する。
【0006】これを改善するため、各発熱素子の抵抗値
を測定し、この測定結果に基づいて画像データを補正し
て、濃度ムラ等の発生を防止するようにしたカラー感熱
プリンタが知られている(例えば、特開平6−7989
7号公報)。このカラー感熱プリンタでは、容量が既知
のコンデンサを用い、このコンデンサをフル充電した後
に発熱素子を介して放電させ、コンデンサの充電電圧が
ある一定値、例えば、電源電圧の1/2に低下するまで
の時間を測定する。そして、この放電時間が発熱素子の
抵抗値に比例することを利用して、既知のコンデンサの
容量を用いて発熱素子の抵抗値を求めている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな放電時間を測定する測定手段としては、カウンタ回
路やマイクロコンピュータのタイマー機能が用いられ
る。例えば、カウンタ回路は、予め設定された単位時間
でカウントすることにより放電時間に対応したカウント
値を出力する。マイクロコンピュータは、このカウント
値を単位時間に乗じることにより放電時間を算出する。
この放電時間を正確に求めるには、カウンタ回路の単位
時間を短くすればよいが、測定すべき放電時間が長い場
合には、カウンタ回路が出力すべきカウント値が大きく
なる。すなわち、カウンタビット幅が大きなカウント回
路が必要になる。しかしながら、このようなカウンタ回
路は高価であるため、装置がコスト高になる。そこで、
カウンタビット幅が小さいローコストなカウンタ回路を
用いると、単位時間が長くなるため、十分な精度で放電
時間を測定することができないという問題点が生じる。
【0008】本発明は、カウンタビット幅が小さいロー
コストな測定手段を用いながら放電時間を高精度に測定
して各発熱素子の抵抗値を正確に算出できるサーマルヘ
ッドの抵抗値測定方法及び装置並びにこれを備えたサー
マルプリンタを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のサーマルヘッドの抵抗値測定方法は、サー
マルヘッドにライン状に配置された複数の発熱素子と並
列にコンデンサを接続し、このコンデンサを充電した後
コンデンサが放電して所定の電圧に達するまでの放電時
間を各発熱素子毎に測定し、この放電時間に基づいて各
発熱素子の抵抗値を算出するサーマルヘッドの抵抗値測
定方法において、前記放電時間を所定の第1放電時間と
残りの第2放電時間とに分け、第1放電時間は粗い単位
時間でカウントする第1の測定手段で測定し、第2放電
時間は第1測定手段より細かい単位時間でカウントする
第2測定手段で測定するものである。また、前記第1放
電時間は、前記各発熱素子のうち最も抵抗値が小さい発
熱素子が発熱することによりコンデンサが放電して所定
の電圧に達するまでの時間としたものである。
【0010】本発明のサーマルヘッドの抵抗値測定装置
は、サーマルヘッドにライン状に配置された複数の発熱
素子と、前記発熱素子に一端が接続され、前記発熱素子
とサーマルヘッドの電源端子との接続をオン/オフする
第1のスイッチ手段群と、それぞれの発熱素子が電源に
接続されるように第1のスイッチ手段群を制御する制御
回路と、サーマルヘッドの電源端子に並列接続したコン
デンサと、前記発熱素子を駆動させる電源部と、この電
源部と前記コンデンサに直列に接続された第2のスイッ
チ手段と、第2のスイッチ手段をオンにしてコンデンサ
を充電してから第2のスイッチ手段をオフにしてコンデ
ンサの放電を開始した時より所定の第1放電時間を粗い
単位時間でカウントすることにより測定する第1測定手
段と、前記所定時間後にコンデンサが所定の電圧まで低
下するまでの第2放電時間を細かい単位時間でカウント
することにより測定する第2測定手段と、各発熱素子毎
に測定された第1放電時間と第2放電時間とを合計する
ことによって得られる各発熱素子の放電時間に基づいて
各発熱素子の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とからな
るものである。また、前記第1放電時間は、前記各発熱
素子のうち最も抵抗値が小さい発熱素子が発熱すること
によりコンデンサが放電して所定の電圧に達するまでの
時間としたものである。
【0011】本発明のサーマルプリンタは、複数の発熱
素子がライン状に配置されたサーマルヘッドを備えたサ
ーマルプリンタにおいて、複数の発熱素子の各々の通電
をオン/オフする第1のスイッチ手段群と、それぞれの
発熱素子が電源に接続されるように第1のスイッチ手段
群を制御する制御回路と、前記サーマルヘッドの電源端
子に並列接続したコンデンサと、前記発熱素子を駆動さ
せる電源部と、電源部と前記コンデンサに直列に接続さ
れた第2のスイッチ手段と、第2のスイッチ手段をオン
にしてコンデンサを充電してから第2のスイッチ手段を
オフにしてコンデンサの放電を開始した時より所定の第
1放電時間を粗い単位時間でカウントすることにより測
定する第1測定手段と、前記所定時間後にコンデンサが
所定の電圧まで低下するまでの第2放電時間を細かい単
位時間でカウントすることにより測定する第2測定手段
と、各発熱素子毎に測定された第1放電時間と第2放電
時間とを合計することによって得られる各発熱素子の放
電時間に基づいて各発熱素子の抵抗値を算出する抵抗値
算出手段と、得られた各発熱素子の抵抗値に基づいて画
像データを補正する補正手段とを備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】カラー感熱プリンタの実施形態を
示す図2において、プラテンドラム10は、その外周に
カラー感熱記録材料11を保持し、熱記録時にパルスモ
ータ(図示せず)によって回転される。このプラテンド
ラム10にクランプ部材12が取り付けられており、カ
ラー感熱記録材料11の少なくとも一箇所,例えば先端
をプラテンドラム10に固定する。
【0013】クランプ部材12はコ字形をしており、両
端部に設けた長穴12a,12bが、プラテンドラム軸
15,ガイドピン16にそれぞれ嵌合している。このク
ランプ部材12は、スプリング17によってプラテンド
ラム10に圧接しており、カラー感熱記録材料11のク
ランプ時又はクランプ解除時に、ソレノイド18によっ
てプラテンドラム10から離れる方向に移動される。
【0014】前記プラテンドラム10の外周には、サー
マルヘッド20と、光定着器21とが設けられている。
サーマルヘッド20には、一定のバイアス熱エネルギー
と、画素の発色濃度に応じた階調表現熱エネルギーとを
順次発生する発熱部22が設けられている。
【0015】光定着器21は、図3の実線で示すよう
に、ほぼ365nmと420nmに発光ピークを持った
棒状の紫外線ランプ23と、点線で示すような透過特性
を持ったカットフイルタ24とから構成されている。こ
のカットフイルタ24は、ソレノイド等によって紫外線
ランプ23の前に入れられたときに、ほぼ420nm付
近の近紫外線を透過する。
【0016】給排紙通路27には、搬送ローラ対28が
配置されており、これを通ってカラー感熱記録材料11
が搬送される。また、給排紙通路27のプラテンドラム
側には、排紙時にカラー感熱記録材料11の後端を給排
紙通路27に案内するための分離爪29が設けられてい
る。この実施形態では、1つの通路が給紙通路と排紙通
路に兼用されているが、これらは別個に設けてもよい。
【0017】カラー感熱記録材料の一例を示す図4にお
いて、支持体32の上に、シアン感熱発色層33,マゼ
ンタ感熱発色層34,イエロー感熱発色層35,保護層
36が順次層設されている。これらの各感熱発色層33
〜35は、熱記録される順番に表面から層設されている
が、例えばマゼンタ,イエロー,シアンの順番に熱記録
する場合には、イエロー感熱発色層35とマゼンタ感熱
発色層34との位置が入れ換えられる。
【0018】前記支持体32としては、不透明なコート
紙又はプラスチックフイルムが用いられ、そしてOHP
シートを作製する場合には、透明なプラスチックフイル
ムが用いられる。シアン感熱発色層33は、電子供与性
染料前駆体と電子受容性化合物を主成分として含有し、
加熱されたときにシアンに発色する。
【0019】マゼンタ感熱発色層34としては、最大吸
収波長が約365nmであるジアゾニウム塩化合物と、
これに熱反応してマゼンタに発色するカプラーとを含有
している。このマゼンタ感熱発色層34は、熱記録後に
365nm付近の紫外線を照射するとジアゾニウム塩化
合物が光分解して発色能力が失われる。イエロー感熱発
色層35は、最大吸収波長が約420nmであるジアゾ
ニウム塩化合物と、これと熱反応してイエローに発色す
るカプラーとを含有している。このイエロー感熱発色層
35は420nmの近紫外線を照射すると光定着して発
色能力が失われる。
【0020】カラー感熱プリンタの電気回路を示す図5
において、フレームメモリ40には、1フレームの画像
データが色毎に分離された状態で書き込まれている。階
調表現加熱に際して、フレームメモリ40からプリント
すべき色の画像データが1ラインずつ読み出されてライ
ンメモリ41に書き込まれる。このラインメモリ41の
画像データは、画素毎に読み出されてコンパレータ42
に送られる。コンパレータ42は、各画素の画像データ
と階調データ(比較データ)とを比較し、画像データの
方が大きい場合には「1」の信号を出力する。
【0021】マイクロコンピュータ43は、例えば64
階調の場合に、16進法で「0」〜「3F」の階調デー
タを順番に発生する。コンパレータ42は、マイクロコ
ンピュータ43から「0」の階調データが送られると、
この階調データに対して各画素の画像データを順番に比
較する。これにより、1ライン分の比較結果がシリアル
信号としてコンパレータ42から出力され、プリントモ
ードと抵抗測定モードを切り換えるスイッチSaを介し
てシフトレジスタ44に送られる。
【0022】1ライン分の画像データの比較が終了する
と、マイクロコンピュータ43は、「1」の階調データ
を発生してコンパレータ42に送る。したがって、
「0」〜「3F」の階調データを用いることにより、各
画素の画像データは64回比較され、64ビットの駆動
データに変換される。そして、この64ビットの駆動デ
ータは、64回に分けてシフトレジスタ44に送られ
る。
【0023】シリアルな駆動データは、クロックによっ
てシフトレジスタ44内でシフトされてパラレル信号に
変換される。シフトレジスタ44でパラレル信号に変換
された駆動データは、ラッチ信号に同期してラッチアレ
イ45にラッチされる。ANDゲートアレイ46は、ス
トローブ信号が入力されたときに、入力されている駆動
信号が「1」の場合に「H」の信号を出力する。これら
のラッチアレイ45とANDゲートアレイ46は、各画
素毎に回路素子が設けられている。
【0024】ANDゲートアレイ46の各出力端子に
は、トランジスタTr1〜TrNがそれぞれ接続されて
おり、出力信号が「H」の場合にトランジスタがオンす
る。これらのトランジスタTr1〜TrNには、発熱素
子R1〜RNが直列に接続されている。各発熱素子R1
〜RNとしては抵抗素子が用いられている。そして、発
熱素子R1〜RN及びトランジスタTr1〜TrNと並
列に基準抵抗Rs及びトランジスタTrsが接続してあ
る。この基準抵抗Rsとしては抵抗値rsが既知で誤差
1%程度のものを使用する。
【0025】発熱素子R1〜RN及び基準抵抗Rsと並
列にノイズ吸収用のコンデンサ50が接続されており、
このコンデンサ50は電源部51に接続されている。こ
の電源部51は、スイッチSb,整流回路52,電圧安
定化回路53からなる。スイッチSbは、プリントモー
ド時には常時閉じられており、抵抗測定モード時には、
発熱素子R1〜RNの各抵抗値r1〜rNを測定する毎
にマイクロコンピュータ43によって開閉が制御され
る。
【0026】コンデンサ50の一方の端子にはコンパレ
ータ55の非反転入力端子が接続されている。また、コ
ンパレータ55の比較電圧Vref としては、電源電圧E
を抵抗値ra,rbの抵抗62,63により抵抗分圧し
た{ra/(ra+rb)}Eを用いる。
【0027】マイクロコンピュータ43の抵抗測定部4
3aは、図1に示すように、スタート信号発生部57,
遅延回路58,カウンタ回路59及び抵抗値算出部60
から構成されている。スタート信号発生部57は、抵抗
測定モード時にスイッチSbをオンにしてコンデンサ5
0を充電し、コンパレータ55の非反転入力端子の電圧
が電源電圧と同じEになった後(コンデンサ50がフル
充電された状態)、スイッチSbをオフにすると同時に
遅延回路58にスタート信号を出力する。
【0028】遅延回路58は、スタート信号発生部57
からのスタート信号を受けて第1放電時間である最小放
電時間Tmin を測定した後、カウンタ回路59にスター
ト信号を出力する。なお、最小放電時間Tmin は、発熱
素子R1〜RNのうち抵抗値が最も小さい発熱素子の発
熱によってコンデンサ50が放電し、コンパレータ55
の非反転入力端子の電圧がEから低下して比較電圧Vre
f に一致するまでの放電時間である(図6参照)。ま
た、図6に示す最大放電時間Tmax は、発熱素子R1〜
RNのうち抵抗値が最も大きい発熱素子の発熱による放
電時間である。すなわち、発熱素子R1〜RNによる各
放電時間は、最小放電時間Tmin から最大放電時間Tma
x までの間に含まれる。また、最大放電時間Tmax ,最
小放電時間Tmin は、いくつかのサーマルヘッド(サン
プルサーマルヘッドという)を測定して実験的に決め
る。この最小放電時間Tmin (実際にはこれによりも少
し小さな値)を第1放電時間とする。
【0029】カウンタ回路59は遅延回路58からのス
タート信号を受けて、最小放電時間Tmin 経過後の第2
放電時間を遅延回路58より短い単位時間t0で高精度
にカウントする。コンパレータ55の非反転入力端子の
電圧が低下して比較電圧Vref に一致すると、コンパレ
ータ55の出力端子の電圧が正から負に変化し、これが
ストップ信号としてカウンタ回路59に入力される。カ
ウンタ回路59は、遅延回路58からのスタート信号を
受けてからストップ信号を受けるまでのカウント値Qを
抵抗値算出部60に出力する。抵抗値算出部60は、単
位時間t0にカウント値Qを乗じて第2放電時間を算出
し、これに最小放電時間Tmin を加えて発熱素子の放電
時間Tを算出する。そして、抵抗値算出部60は放電時
間Tに基づいて発熱素子の抵抗値を算出する。
【0030】抵抗測定部43aによる発熱素子の抵抗値
測定について、以下に式を用いて説明する。放電開始電
圧をE,比較電圧をVref ,コンデンサ50の静電容量
をC,発熱素子の抵抗値をr,コンパレータ55の非反
転入力端子の電圧がEからVref に変化するまでの放電
時間をTとすると、これらの関係は次の数式1で表され
る。
【0031】
【数1】Vref =E exp{−T/(C・r)}
【0032】この数式1から、発熱素子の抵抗値rは、
次の数式2で表される。
【0033】
【数2】r=−T/C/ln(Vref /E)
【0034】この数式2により、コンデンサ50の静電
容量Cが既知ならば、放電時間Tを測定することで発熱
素子の抵抗値rを算出できる。また、コンデンサ50の
静電容量Cが既知でなくとも抵抗値rsの基準抵抗Rs
で放電させた放電時間Tsを測定することで、次の数式
3から発熱素子の抵抗値rを算出できる。
【0035】
【数3】r=rs・T/Ts
【0036】また、上記数式1から、放電時間Tは、次
の数式4で表される。
【0037】
【数4】T=−C・r・ ln(Vref /E)
【0038】この数式4から、最大放電時間Tmax と最
小放電時間Tmin は、次の数式5,6で表される。な
お、数式5,6中のTmax ,Cmax ,rmax ,Vrefma
x,Emax はT,C,r,Vref ,Eの各最大値を表
し、Tmin ,Cmin ,rmin ,Vrefmin,Emin はT,
C,r,Vref ,Eの各最小値を表す。また、本実施形
態では、Tmax ,Cmax ,rmax ,Vrefmax,Emax 及
びTmin ,Cmin ,rmin ,Vrefmin,Emin はそれぞ
れ既知であるとする。
【0039】
【数5】 Tmax =−Cmax ・rmax ・ ln(Vrefmin/Emax )
【0040】
【数6】 Tmin =−Cmin ・rmin ・ ln(Vrefmax/Emin )
【0041】カウンタ回路59の測定精度に必要なビッ
ト数を例えば16ビットとすると、数式5,6から測定
に用いられるカウンタ回路59の単位時間t0は、次の
数式7で表される。
【0042】
【数7】t0=(Tmax −Tmin )/216
【0043】この単位時間t0は、例えば、遅延回路5
8の単位時間が5秒であるのに対し、0.1秒である。
カウンタ回路59のカウンタ値をQとすると、所定の発
熱素子の発熱による放電時間Tは、次の数式8で算出さ
れる。
【0044】
【数8】T=Tmin +t0・Q
【0045】この数式8により算出された放電時間Tを
数式3に代入すれば、所定の発熱素子の抵抗値rが得ら
れる。抵抗値算出部60は、このようにして順次に得ら
れた発熱素子R1〜RNの抵抗値r1〜rNをRAM4
3bに書き込む。このRAM43bに書き込まれた抵抗
値r1〜rNは電池56によってバックアップされる。
【0046】このように構成されたカラー感熱プリンタ
の作用について図7を参照して説明する。カラー感熱プ
リンタの最初のセットアップ時に、スイッチSaにより
抵抗測定モードに切り換えられ、シフトレジスタ44が
マイクロコンピュータ43に接続される。マイクロコン
ピュータ43は、トランジスタTr1〜TrNをオフに
したままトランジスタTrsだけをオンにしてスイッチ
Sbをオンにする。
【0047】コンデンサ50の充電電圧がEに達した
後、スイッチSbがオフにされると同時に遅延回路58
が作動を開始し、予め設定してある最小放電時間Tmin
の経過後にカウンタ回路59が作動を開始する。最小放
電時間Tmin が経過してからコンパレータ55の非反転
入力端子の電圧がVref に一致するまでのカウント値が
抵抗値算出部60に入力され、基準抵抗Rsによる放電
時間Tsが数式8により算出される。
【0048】次に、マイクロコンピュータ43は、トラ
ンジスタTr1がオン、他のトランジスタTr2〜Tr
Nがオフの状態となる1ライン分のデータを出力する。
そして、抵抗測定部43aによってスイッチSbがオン
され、コンデンサ50の充電が開始される。コンデンサ
50の充電電圧がEに達した後、スタート信号発生部5
7からスイッチSb及び遅延回路58にスタート信号が
出力される。これにより、スイッチSbがオフにされ、
発熱素子R1の発熱によるコンデンサ50の放電が開始
されると同時に遅延回路58が作動を開始し、最小放電
時間Tmin を長い単位時間でカウントする。最小放電時
間Tmin が経過した後にカウンタ回路59が作動を開始
し、遅延回路58より短い単位時間t0でカウントを行
う。
【0049】コンパレータ55の非反転入力端子の電圧
が低下してゆき比較電圧Vref に一致すると、カウンタ
回路59は最小放電時間Tmin 経過後からコンパレータ
55の非反転入力端子の電圧が比較電圧Vref に達する
までの第2放電時間をカウントしたカウント値Q1を抵
抗値算出部60に入力する。抵抗値算出部60は数式8
を用いて発熱素子R1による放電時間T1を算出し、さ
らに数式3を用いて発熱素子R1の抵抗値r1を算出す
る。そして、この抵抗値r1はRAM43bに書き込ま
れる。
【0050】続いて、トランジスタTr2がオン,他の
トランジスタTr1及びトランジスタTr3〜TrNが
オフにされる。抵抗測定部43aによって発熱素子R2
による放電時間T2が測定され、これにより発熱素子R
2の抵抗値r2が算出されてRAM43bに書き込まれ
る。以下同様に、発熱素子R3〜RNの抵抗値r3〜r
Nが算出されてRAM43bに書き込まれる。これらの
抵抗値r1〜rNは、以後電池56が消耗するまで保持
される。
【0051】プリントモードでは、スイッチSaによっ
てシフトレジスタ44がコンパレータ42に接続され
る。このプリントモードにおいては、まずフレームメモ
リ40に3色の画像データが取り込まれる。これらの画
像データは、発熱素子R1〜RNが完全に均一である場
合の理想抵抗値と実際に測定された抵抗値r1〜rNと
の差から補正データを算出し、発熱素子R1〜RNによ
って記録すべき画像が正確に印画されるように、補正デ
ータによって画像データを補正する。
【0052】給紙時には、プラテンドラム10はクラン
プ部材12が図2において垂直となった状態で停止して
いるので、ソレノイド18が通電されると、クランプ部
材12がクランプ解除位置にセットされる。搬送ローラ
対28は、カセット(図示せず)から供給されたカラー
感熱記録材料11をニップしてプラテンドラム10に向
けて搬送する。この搬送ローラ対28は、カラー感熱記
録材料11の先端がプラテンドラム10とクランプ部材
12との間に入り込んだときにいったん停止する。その
後、ソレノイド18がオフすると、クランプ部材12は
スプリング17によって戻され、カラー感熱記録材料1
1の先端をクランプする。このクランプ後に、プラテン
ドラム10と搬送ローラ対28とが回転するから、カラ
ー感熱記録材料11がプラテンドラム10の外周に巻き
付けられる。
【0053】プラテンドラム10が一定ステップずつ間
欠回転して、カラー感熱記録材料11の記録エリアの先
端がサーマルヘッド20に達すると熱記録が開始され
る。この熱記録に際しては、フレームメモリ40からイ
エロー画像の画像データが1ライン分読み出されてライ
ンメモリ41にいったん書き込まれる。
【0054】次に、ラインメモリ41から各画素の補正
済み画像データを順番に読み出してコンパレータ42に
送り、ここで階調レベル「0」の階調データと比較され
る。イエロー画像を記録する画素ではコンパレータ42
の出力が「1」となり、イエロー画像を記録しない画素
では「0」となる。この各画素の比較結果は、シリアル
な駆動データとしてシフトレジスタ44に送られ、そし
てクロックによってシフトレジスタ44内でシフトされ
てパラレルな駆動データに変換される。このパラレルな
駆動データは、ラッチアレイ45でラッチされてから、
ANDゲートアレイ46に送られる。
【0055】マイクロコンピュータ43は、幅が長いバ
イアス加熱用パルスを発生させ、ストローブ信号として
ANDゲートアレイ46に送る。ANDゲートアレイ4
6は、ストローブ信号とラッチアレイ45の出力信号と
の論理積を出力するから、ANDゲートアレイ46の各
出力端子のうち、ラッチアレイ45の出力端子が「1」
となっているものが「1」を出力する。例えば、AND
ゲートアレイ46の第1番目の出力端子が「1」の場合
には、トランジスタTr1がオンするから、発熱素子R
1が通電されて発熱する。これにより、発熱素子R1が
バイアス加熱用パルスに応じた時間だけ通電され、バイ
アス熱エネルギーをカラー感熱記録材料11に与える。
【0056】前記バイアス加熱が終了する前に、マイク
ロコンピュータ43は階調レベルが「0」の階調データ
を発生してコンパレータ42に送り、再び各画素の画像
データと比較する。この比較によってシリアルな駆動デ
ータが形成され、この駆動データがシフトレジスタ44
に書き込まれる。バイアス加熱が終了すると、マイクロ
コンピュータ43は、パルス幅が短い階調表現用パルス
を発生する。この階調表現用パルスはストローブ信号と
してANDゲートアレイ46に送られる。このストロー
ブ信号によって発熱素子が短時間通電され、イエロー感
熱発色層35を階調レベル「1」の濃度に発色させる。
以下、マイクロコンピュータ43が階調レベルを「1」
から「3F」まで順番に変化させるために、各階調レベ
ルに応じた駆動データがコンパレータ42から出力され
る。これにより、各発熱素子R1〜RNが補正された画
像データに応じた回数だけ通電され、カラー感熱記録材
料11に階調表現熱エネルギーを与えて所望の濃度に発
色させる。例えば、64階調の場合には、最大濃度の画
素に対しては、階調表現のために64個のパルス電流が
発熱素子に供給される。
【0057】イエロー画像の第1ラインが記録される
と、プラテンローラ10が1画素分ステップ回転し、こ
れとともにフレームメモリ40からイエロー画像の第2
ライン目の画像データが読み出される。このイエロー画
像の第2ライン目の画像データに基づいて、カラー感熱
記録材料11に第2ライン目が熱記録される。イエロー
画像を熱記録した部分が光定着器21に達すると、ここ
でイエロー感熱発色層35が光定着される。この光定着
器21は、カットフイルタ24が紫外線ランプ23の前
にセットされているから、420nm付近の近紫外線が
カラー感熱記録材料11に照射される。これにより、イ
エロー感熱記録材料11に含有されたジアゾニウム塩化
合物が分解して発色能力が消失する。
【0058】プラテンドラム10が1回転して記録エリ
アが再びサーマルヘッド20の位置にくると、マゼンタ
画像が1ラインずつマゼンタ感熱発色層34に記録され
る。このマゼンタ画像の発色熱エネルギーは、イエロー
画像の発色熱エネルギーよりも大きいが、イエロー感熱
発色層35は既に光定着されているので、このイエロー
感熱発色層35が再度発色することはない。マゼンタ画
像を記録したカラー感熱記録材料11は、前述したよう
に定着器21で光定着される。この場合には、カットフ
イルタ24が紫外線ランプ23の前から退避しているの
で、紫外線ランプ23から放射された全ての電磁波がカ
ラー感熱記録材料11に照射される。この電磁波のう
ち、365nm付近の紫外線によってマゼンタ感熱発色
層34が光定着される。
【0059】プラテンドラム10が更に1回転して記録
エリアが再びサーマルヘッド20の位置にくると、シア
ン画像が1ラインずつシアン感熱発色層33に記録され
る。このシアン感熱発色層33は、発色熱エネルギーが
通常の保管状態では発色しない値になっているので、シ
アン感熱発色層33に対しては光定着性が与えられてい
ない。そこで、シアン感熱発色層33の熱記録では、光
定着器21はオフ状態になっている。
【0060】イエロー画像,マゼンタ画像,シアン画像
の熱記録が終了した後に、プラテンドラム10と搬送ロ
ーラ対28とが逆転する。このプラテンドラム10の逆
転により、カラー感熱記録材料11の後端が分離爪29
によって給排紙通路27に案内され、そして搬送ローラ
対28にニップされる。その後にプラテンドラム10が
給紙位置に達すると、ソレノイド18が通電されるとと
もに、プラテンドラム10が停止する。ソレノイド18
の通電により、クランプ部材12がスプリング17に抗
して移動するから、カラー感熱記録材料11の先端のク
ランプが解除される。これにより、熱記録済みカラー感
熱記録材料11は、給排紙通路27を経てトレイに排出
される。
【0061】発熱素子R1〜RNの抵抗値r1〜rN
は、経時や印画頻度によって変化するから、例えばカラ
ー感熱プリンタをセットアップする毎に新たに抵抗値r
1〜rNの測定を行い、RAM43bに書き込む。な
お、電池56を使用せずに、バックアップ用の電源を例
えば電源部51から供給するようにしてもよい。また、
RAM43bをバックアップ用の電源が不要なフラッシ
ュメモリ等に置き換えてもよい。
【0062】また、以上説明したカラー感熱プリンタか
らサーマルヘッドの発熱素子の抵抗値を測定する機能の
みを取り出し、サーマルヘッドの抵抗測定装置として独
立させることも可能である。この場合には、例えばサー
マルヘッドを検査する際の試験器として使用することが
できる。
【0063】上記実施形態では、カウンタ回路のカウン
タビット幅を16ビットとしたが、本発明はこれに限定
されることなく、例えば32ビットでもよい。また、上
記実施形態の説明では、予め発熱素子又は基準抵抗をオ
ンさせた後、コンデンサを充電するような順序であった
が、逆に、始めにコンデンサを充電し、その後発熱素子
又は基準抵抗をオンさせて放電をさせてもよい。
【0064】また、上記実施形態では、遅延させる時間
(第1放電時間)を最小抵抗値の発熱素子による最小放
電時間としたが、本発明はこれに限定されることなく、
第1放電時間経過後の第2放電時間がカウンタ回路のカ
ウンタビット幅でカウント可能な時間になるのであれ
ば、第1放電時間を最小放電時間より短い所定時間に置
き替えることができる。また、上記実施形態では、発熱
素子及び基準抵抗の各抵抗値を測定する際に、コンデン
サをフル充電したが、例えばコンパレータの非反転入力
端子の電圧がフル充電の電圧Eより低く比較電圧Vref
より高い所定値になった時点でコンデンサの充電を停止
してもよい。この場合には、各発熱素子による放電時間
の測定にかかる時間が短縮される。
【0065】また、上記実施形態では、カラー感熱プリ
ンタを例にしたが、本発明は、モノクロの感熱プリンタ
やカラー熱転写プリンタ等にも適用することができる。
また、カラー感熱記録材料とサーマルヘッドとを一次元
に相対移動させるラインプリンタについて説明したが、
本発明は、相対移動が二次元であるシリアルプリンタに
対しても利用することができる。
【0066】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、サーマルヘッドにライン状に配置された複数の発
熱素子と並列に接続されたコンデンサが放電して所定の
電圧に達するまでの放電時間を各発熱素子毎に測定する
際に、この放電時間を第1,第2の放電時間に分け、第
1放電時間は粗い単位時間でカウントする第1測定手段
で測定し、第2放電時間は細かい単位時間でカウントす
る第2測定手段で測定するようにしたので、カウンタビ
ット幅が小さいローコストな測定手段を用いながら放電
時間を高精度に測定でき、各発熱素子の抵抗値を正確に
算出できる。また、本発明の抵抗測定装置を備えたサー
マルプリンタでは、サーマルヘッドの抵抗値を自動的に
測定し、これによって画像データが補正されるから、出
荷前に面倒な調整を行うことなく、記録画像に濃度ムラ
等が発生することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】抵抗測定部の構成を示すブロック図である。
【図2】カラー感熱プリンタの一例を示す概略図であ
る。
【図3】光定着器の紫外線ランプとカットフイルタの特
性を示すグラフである。
【図4】カラー感熱記録材料の層構造を示す説明図であ
る。
【図5】カラー感熱プリンタの電気回路を示すブロック
図である。
【図6】コンデンサの充電電圧と放電時間との関係を示
すグラフである。
【図7】抵抗測定モードのフローチャートである。
【符号の説明】
11 カラー感熱記録材料 20 サーマルヘッド 21 光定着器 43 マイクロコンピュータ 43a 抵抗測定部 43b RAM 50 コンデンサ 51 電源部 55 コンパレータ 57 スタート信号発生部 58 遅延回路 59 カウンタ回路 60 抵抗値算出部 R1〜RN 発熱素子 Rs 基準抵抗 Sa,Sb スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドにライン状に配置された
    複数の発熱素子と並列にコンデンサを接続し、このコン
    デンサを充電した後コンデンサが放電して所定の電圧に
    達するまでの放電時間を各発熱素子毎に測定し、この放
    電時間に基づいて各発熱素子の抵抗値を算出するサーマ
    ルヘッドの抵抗値測定方法において、 前記放電時間を所定の第1放電時間と残りの第2放電時
    間とに分け、第1放電時間は粗い単位時間でカウントす
    る第1の測定手段で測定し、第2放電時間は第1測定手
    段より細かい単位時間でカウントする第2測定手段で測
    定することを特徴とするサーマルヘッドの抵抗値測定方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第1放電時間は、前記各発熱素子の
    うち最も抵抗値が小さい発熱素子が発熱することにより
    コンデンサが放電して所定の電圧に達するまでの時間で
    あることを特徴とする請求項1記載のサーマルヘッドの
    抵抗値測定方法。
  3. 【請求項3】 サーマルヘッドにライン状に配置された
    複数の発熱素子と、前記発熱素子に一端が接続され、前
    記発熱素子とサーマルヘッドの電源端子との接続をオン
    /オフする第1のスイッチ手段群と、それぞれの発熱素
    子が電源に接続されるように第1のスイッチ手段群を制
    御する制御回路と、サーマルヘッドの電源端子に並列接
    続したコンデンサと、前記発熱素子を駆動させる電源部
    と、この電源部と前記コンデンサに直列に接続された第
    2のスイッチ手段と、第2のスイッチ手段をオンにして
    コンデンサを充電してから第2のスイッチ手段をオフに
    してコンデンサの放電を開始した時より所定の第1放電
    時間を粗い単位時間でカウントすることにより測定する
    第1測定手段と、前記所定時間後にコンデンサが所定の
    電圧まで低下するまでの第2放電時間を細かい単位時間
    でカウントすることにより測定する第2測定手段と、各
    発熱素子毎に測定された第1放電時間と第2放電時間と
    を合計することによって得られる各発熱素子の放電時間
    に基づいて各発熱素子の抵抗値を算出する抵抗値算出手
    段とからなることを特徴とするサーマルヘッドの抵抗値
    測定装置。
  4. 【請求項4】 前記第1放電時間は、前記各発熱素子の
    うち最も抵抗値が小さい発熱素子が発熱することにより
    コンデンサが放電して所定の電圧に達するまでの時間で
    あることを特徴とする請求項3記載のサーマルヘッドの
    抵抗値測定装置。
  5. 【請求項5】 複数の発熱素子がライン状に配置された
    サーマルヘッドを備えたサーマルプリンタにおいて、複
    数の発熱素子の各々の通電をオン/オフする第1のスイ
    ッチ手段群と、それぞれの発熱素子が電源に接続される
    ように第1のスイッチ手段群を制御する制御回路と、前
    記サーマルヘッドの電源端子に並列接続したコンデンサ
    と、前記発熱素子を駆動させる電源部と、電源部と前記
    コンデンサに直列に接続された第2のスイッチ手段と、
    第2のスイッチ手段をオンにしてコンデンサを充電して
    から第2のスイッチ手段をオフにしてコンデンサの放電
    を開始した時より所定の第1放電時間を粗い単位時間で
    カウントすることにより測定する第1測定手段と、前記
    所定時間後にコンデンサが所定の電圧まで低下するまで
    の第2放電時間を細かい単位時間でカウントすることに
    より測定する第2測定手段と、各発熱素子毎に測定され
    た第1放電時間と第2放電時間とを合計することによっ
    て得られる各発熱素子の放電時間に基づいて各発熱素子
    の抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、得られた各発熱
    素子の抵抗値に基づいて画像データを補正する補正手段
    とを備えたことを特徴とするサーマルプリンタ。
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CN109188095A (zh) * 2018-10-11 2019-01-11 深圳和而泰智能控制股份有限公司 一种电阻测量电路、方法及环境参数测量装置
CN109188095B (zh) * 2018-10-11 2024-05-17 深圳和而泰智能控制股份有限公司 一种电阻测量电路、方法及环境参数测量装置

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