JP3590702B2 - サーマルヘッドの抵抗データ測定方法及び装置並びにこれを備えたサーマルプリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーマルヘッドの発熱素子の抵抗データを測定する方法及び装置と、これを備えたサーマルプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
サーマルプリンタには、インクフイルムを使用する熱転写プリンタと、感熱記録材料を直接に加熱して画像を記録する感熱プリンタとがある。
【0003】
例えば、カラー感熱プリンタでは、マゼンタ感熱発色層,シアン感熱発色層,イエロー感熱発色層が支持体上に順次層設されたカラー感熱記録紙が用いられる。このカラー感熱記録紙では、各感熱発色層を選択的に発色させるために、各感熱発色層の発色熱エネルギー(mJ/mm2 )が異なっており、深層の感熱発色層ほど発色熱エネルギーが大きくなっている。また、次の感熱発色層を熱記録する際に、その上にある記録済みの感熱発色層が再度発色しないように、この記録済みの感熱発色層に特有な電磁波を照射して光定着が行われる。
【0004】
サーマルヘッドには、多数の発熱素子(抵抗素子)がライン状に配列されており、1色の画像を1ラインずつ記録する。この1ラインを記録する場合には、各発熱素子は、記録すべき感熱発色層の特性曲線に基づき、記録すべき感熱発色層が発色する直前の熱エネルギー(以下、これをバイアス熱エネルギーという)をカラー感熱記録紙に与えてバイアス加熱を行ってから、所望の濃度に発色させるための熱エネルギー(以下、これを階調熱エネルギーという)をカラー感熱記録紙に与えて階調加熱を行い、カラー感熱記録紙上で仮想的に四角に区画した画素内を発色せさてドットを形成する。バイアス熱エネルギーは、感熱発色層の種類に応じた一定値であるが、階調熱エネルギーは、階調レベルを表す画像データに応じて変化する。
【0005】
ところで、高階調を表現するには、きめ細かな発熱制御を行うが、この制御を記録結果に正確に反映させるためには、サーマルヘッドを構成している各発熱素子の抵抗値が均一であることが必要である。しかしながら、発熱素子の抵抗値は、5〜10%程度のバラツキがあり、同じ通電時間で各発熱素子を通電しても、各発熱素子の発生する熱エネルギーは、その発熱素子の抵抗値に応じて変化するため、記録画像に濃度ムラ等の不都合な現象が発生する。
【0006】
これを改善するため、各発熱素子の抵抗値を測定し、この測定結果に基づいて画像データを補正して、記録画像に濃度ムラ等の発生を防止するようにしたサーマルプリンタが知られている(例えば、特開平6−79897号公報)。このサーマルプリンタでは、容量が既知のコンデンサを用い、このコンデンサをフル充電した後に発熱素子を介して放電させ、コンデンサの充電電圧がある一定値、例えば、電源電圧の1/2に降下するまでの時間を測定する。そして、この放電時間が発熱素子の抵抗値に比例することを利用して、既知のコンデンサの容量を用いて発熱素子の抵抗値を求めている。また、フル充電したコンデンサを抵抗値が既知の基準抵抗を介して放電させ、コンデンサの充電電圧がある一定値に降下するまでの時間を測定する。同様に、各発熱素子を介してコンデンサの放電時間を測定し、得られた基準抵抗及び発熱素子との放電時間の比と基準抵抗の抵抗値とから各発熱素子の抵抗値を求めている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特開平6−79897号公報によれば、一定時間の充電でコンデンサをフル充電し、次に電源電圧と同じ充電電圧から放電を開始させて、放電時間を測定している。このため、発熱素子の抵抗値を精度よく測定するためには、コンデンサを電源電圧まで充電するのに充分に長い充電時間を確保する必要がある。この結果、全ての発熱素子の抵抗値を測定するのに長い時間を要するといった問題がある。逆に、充電時間を短くしてしまうと、コンデンサに残っている電荷の違いによって、充電終了時のコンデンサの充電電圧が一定せずに、発熱素子の抵抗値を精度良く測定出来なくなるといった問題がある。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、測定精度を向上させるとともに、測定時間を短縮することができるサーマルヘッドの抵抗データ測定方法及び装置並びにこれを備えたサーマルプリンタを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のサーマルヘッドの抵抗データ測定方法では、サーマルヘッドにライン状に配置された複数の発熱素子に対して基準抵抗とコンデンサとをそれぞれ並列に接続し、第1の電圧をコンデンサを充電するための電源電圧よりも低い予め設定された電圧として、前記コンデンサの充電電圧が少なくとも第1の電圧に達するまでコンデンサの充電を行ってから、基準抵抗または各発熱素子のうちの1つを介してコンデンサを放電させ、この放電中にコンデンサの充電電圧が第1の電圧から第2の電圧に達するまでの放電時間を基準抵抗及び各発熱素子毎に測定し、基準抵抗の放電時間と各発熱素子の放電時間とに基づいて、発熱素子の抵抗値の相対的な大きさを表す抵抗データを各発熱素子毎に算出するものである。
【0010】
請求項2記載のサーマルヘッドの抵抗データ測定方法では、各発熱素子の抵抗データを、基準抵抗の放電時間に対する各発熱素子の放電時間の比としたものである。
【0011】
請求項3記載のサーマルヘッドの抵抗データ測定装置では、サーマルヘッドにライン状に配置された各発熱素子の一端にそれぞれ直列に接続され、各発熱素子の通電を制御する複数の第1のスイッチ手段と、
発熱素子と第1のスイッチ手段とからなる各直列回路に対して並列に接続したコンデンサと、
このコンデンサと電源部との間に接続された第2のスイッチ手段と、
コンデンサと並列に接続された基準抵抗と、
この基準抵抗の一端に直列に接続され、基準抵抗の通電を制御する第3のスイッチ手段と、
コンデンサの充電電圧を検出する電圧検出手段と、
第2のスイッチ手段をONにしてコンデンサを充電し、電圧検出手段の検出結果に基づいて、コンデンサの充電電圧が電源部からの電源電圧よりも低い電圧として予め設定された第1の電圧に達したときに第2のスイッチ手段をOFFにして充電を停止させ、また充電停止後に各第1のスイッチ手段および第3のスイッチ手段のうちの1つのスイッチ手段を選択してONにし、この選択したスイッチ手段に対応する発熱素子または基準抵抗を介してコンデンサを放電させる制御手段と、
このコンデンサの放電中にコンデンサの充電電圧が第1の電圧から第2の電圧に達するまでの放電時間を各発熱素子及び基準抵抗毎に測定する放電時間測定手段と、
この放電時間測定手段から得られた基準抵抗の放電時間と各発熱素子の放電時間とに基づいて、発熱素子の抵抗値の相対的な大きさを表す抵抗データを各発熱素子毎に算出する抵抗データ算出手段とを備えたものである。
【0012】
請求項4記載のサーマルヘッドの抵抗データ測定装置では、抵抗データ算出手段を、基準抵抗の放電時間に対する各発熱素子の放電時間の比を各発熱素子の抵抗データとして算出するようにしたものである。
【0013】
請求項5記載のサーマルプリンタでは、バイアスデータと画像データとに基づく駆動信号により駆動される各発熱素子の一端にそれぞれ直列に接続され、各発熱素子の通電を制御する複数の第1のスイッチ手段と、
各発熱素子を駆動するための電源部と、
発熱素子と第1のスイッチ手段とからなる各直列回路に対して並列に接続したコンデンサと、
このコンデンサと電源部との間に接続された第2のスイッチ手段と、
コンデンサと並列に接続された基準抵抗と、
この基準抵抗の一端に直列に接続され、基準抵抗の通電を制御する第3のスイッチ手段と、
コンデンサの充電電圧を検出する電圧検出手段と、
第2のスイッチ手段をONにしてコンデンサを充電し、電圧検出手段の検出結果に基づいて、コンデンサの充電電圧が電源部からの電源電圧よりも低い電圧として予め設定された第1の電圧に達したときに第2のスイッチ手段をOFFにして充電を停止させ、また充電停止後に各第1のスイッチ手段および第3のスイッチ手段のうちの1つのスイッチ手段を選択してONにし、この選択したスイッチ手段に対応する発熱素子または基準抵抗を介してコンデンサを放電させる制御手段と、
このコンデンサの放電中にコンデンサの充電電圧が第1の電圧から第2の電圧に達するまでの放電時間を各発熱素子及び基準抵抗毎に測定する放電時間測定手段と、
この放電時間測定手段から得られた基準抵抗の放電時間と各発熱素子の放電時間とに基づいて、発熱素子の抵抗値の相対的な大きさを表す抵抗データを各発熱素子毎に算出する抵抗データ算出手段と、
この抵抗データ算出手段で得られた各発熱素子の抵抗データに基づいて駆動信号を補正する補正手段とを備えたものである。
【0014】
請求項6記載のサーマルプリンタでは、抵抗データ算出手段を、基準抵抗の放電時間に対する各発熱素子の放電時間の比を各発熱素子の抵抗データとして算出するようにしたものである。
【0015】
請求項7記載のサーマルヘッドの抵抗データ測定方法では、サーマルヘッドにライン状に配置された複数の発熱素子に対して並列にコンデンサを接続し、このコンデンサの充電電圧が第1の電圧に達するまで基準抵抗を介してコンデンサの充電を行い、この充電中にコンデンサの充電電圧が第2の電圧から第1の電圧に達するまでの充電時間を測定し、コンデンサの充電終了後に各発熱素子のうちの1つを選択してこの発熱素子を介してコンデンサを放電させ、この放電中にコンデンサの充電電圧が第1の電圧から第2の電圧に達するまでの放電時間を各発熱素子毎に測定し、充電時間と放電時間とに基づいて、発熱素子の抵抗値の相対的な大きさを表す抵抗データを各発熱素子毎に算出するものである。
【0016】
請求項8記載のサーマルヘッドの抵抗データ測定方法では、各発熱素子の抵抗データを、基準抵抗の充電時間に対する各発熱素子の放電時間の比としたものである。また、請求項9記載では、第1の電圧を、コンデンサを充電するための電源電圧よりも低くしたものである。
【0017】
請求項10記載のサーマルヘッドの抵抗データ測定方法では、コンデンサは、コンデンサの充電電圧が第1の電圧に達した直後に充電が停止されるようにしたものである。
【0018】
請求項11記載のサーマルヘッドの抵抗データ測定装置では、サーマルヘッドにライン状に配置された各発熱素子の一端にそれぞれ直列に接続され、各発熱素子の通電を制御する複数の第1のスイッチ手段と、
発熱素子と第1のスイッチ手段とからなる各直列回路に対して並列に接続したコンデンサと、
このコンデンサと電源部との間に接続された第2のスイッチ手段と、
コンデンサと電源部との間で第2のスイッチ手段と直列に接続された基準抵抗と、
コンデンサの充電電圧を検出する電圧検出手段と、
第2のスイッチ手段をONにしてコンデンサを充電し、電圧検出手段の検出結果に基づいて、コンデンサの充電電圧が第1の電圧に達したときに第2のスイッチ手段をOFFにして充電を停止させ、また充電停止後に各第1のスイッチ手段のうちの1つのスイッチ手段を選択してONにし、この選択した第1のスイッチ手段に対応する発熱素子を介してコンデンサを放電させる制御手段と、
コンデンサの充電中にコンデンサの充電電圧が第2の電圧から第1の電圧に達するまでの充電時間及びコンデンサの放電中にコンデンサの充電電圧が第1の電圧から第2の電圧に達するまでの放電時間を各発熱素子毎に測定する測定手段と、
この測定手段から得られた充電時間と放電時間とに基づいて、発熱素子の抵抗値の相対的な大きさを表す抵抗データを各発熱素子毎に算出する抵抗データ算出手段とを備えたものである。
【0019】
請求項12記載のサーマルヘッドの抵抗データ測定装置では、基準抵抗の充電時間に対する各発熱素子の放電時間の比を各発熱素子の抵抗データとして算出するものである。また、請求項13記載のサーマルヘッドの抵抗データ測定装置では、第1の電圧を、電源部からの電源電圧よりも低くしたものである。
【0020】
請求項14記載のサーマルプリンタでは、バイアスデータと画像データとに基づく駆動信号により駆動される各発熱素子の一端にそれぞれ直列に接続され、各発熱素子の通電を制御する複数の第1のスイッチ手段と、
発熱素子と第1のスイッチ手段とからなる各直列回路に対して並列に接続したコンデンサと、
各発熱素子を駆動するための電源部と、
コンデンサと電源部との間に接続された第2のスイッチ手段と、
コンデンサと電源部との間で第2スイッチ手段と直列に接続された基準抵抗と、
コンデンサの充電電圧を検出する電圧検出手段と、
第2のスイッチ手段をONにして前記コンデンサを充電し、電圧検出手段の検出結果に基づいてコンデンサの充電電圧が第1の電圧に達した時に第2のスイッチ手段をOFFにして充電を停止させ、また充電停止後に各第1のスイッチ手段のうちの1つのスイッチ手段を選択してONにし、この選択した第1のスイッチ手段に対応する発熱素子を介してコンデンサを放電させる制御手段と、
コンデンサの充電中にコンデンサの充電電圧が第2の電圧から第1の電圧に達するまでの充電時間及びコンデンサの放電中にコンデンサの充電電圧が第1の電圧から第2の電圧に達するまでの放電時間を各発熱素子毎に測定する測定手段と、
この測定手段から得られた充電時間と放電時間とに基づいて、発熱素子の抵抗値の相対的な大きさを表す抵抗データを各発熱素子毎に算出する抵抗データ算出手段と、
この抵抗データ算出手段で得られた各発熱素子の抵抗データに基づいて駆動信号を補正する補正手段とを備えたものである。
【0021】
請求項15記載のサーマルプリンタでは、抵抗データ算出手段を、基準抵抗の充電時間に対する各発熱素子の放電時間の比を各発熱素子の抵抗データとして算出するようにしたものである。また、請求項16記載のサーマルプリンタでは、第1の電圧を、電源部からの電源電圧よりも低くしたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
図2において、プラテンドラム10は、回転軸11に固定されており、パルスモータ12によって矢線で示す副走査方向に回転する。このプラテンドラム10の外周面には、シート状をしたカラー感熱記録紙13の先端がクランパ14で固定されて、このカラー感熱記録紙13が巻き付けられる。クランパ14は、プラテンドラム10にカラー感熱記録紙13を圧接する位置と、プラテンドラム10から離れた位置との間で移動する。
【0023】
プラテンドラム10の外周には、サーマルヘッド16と、イエロー用光定着器17と、マゼンタ用光定着器18とが配されている。サーマルヘッド16は、複数の発熱素子(抵抗素子)201 〜20n (図1参照)が主走査方向(プラテンドラムの軸方向)にライン状に配列された発熱素子アレイ20を有しており、プリント時には発熱素子アレイ20がカラー感熱記録紙13に圧接される。イエロー用光定着器17は、発光ピークが420nmの紫外線を放出する紫外線ランプ17aと、ランプハウス17bとから構成され、マゼンタ用光定着器18は、発光ピークが365nmの紫外線を放出する紫外線ランプ18aと、ランプハウス18bとから構成されている。
【0024】
カラー感熱記録紙13の層構造の一例を示す図3において、カラー感熱記録紙13は、支持体23の上に、シアン感熱発色層24と,365nmの紫外線に光定着性を有するマゼンタ感熱発色層25と、420nmの紫外線に光定着性を有するイエロー感熱発色層26と,保護層27とが順番に層設されている。これらの各感熱発色層24〜26は、熱記録される順番に表面から層設されているが、例えばマゼンタ,イエロー,シアンの順番に熱記録する場合には、イエロー感熱発色層26とマゼンタ感熱発色層25との位置が入れ換えられる。図3では、各感熱発色層を分かりやすくするために、イエロー感熱発色層26に対しては「Y」,マゼンタ感熱発色層25に対しては「M」,シアン感熱発色層24に対しては「C」が付してある。
【0025】
なお、各感熱発色層24〜26の間には、感熱発色層の熱感度を調節するための中間層が形成されているが、図面では省略してある。また、支持体23としては、不透明なコート紙又はプラスチックフイルムが用いられるが、OHPシートを作成する場合には、透明なプラスチックフイルムが用いられる。
【0026】
図4は、各感熱発色層24〜26の発色特性を示すものである。各感熱発色層24〜26は、深層になるほど発色するために大きな熱エネルギー(発色熱エネネルギー)が必要であり、このカラー感熱記録紙13では、イエロー感熱発色層26の発色熱エネルギーが最も低く、シアン感熱発色層24の発色熱エネルギーが最も高い。イエローの画素を熱記録する場合には、イエロー用のバイアス熱エネルギーEbyに階調熱エネルギーEgyを加えた熱エネルギーがカラー感熱記録紙13に与えられる。
【0027】
このバイアス熱エネルギーEbyは、イエロー感熱発色層26が発色する直前の熱エネルギーであり、1画素の記録開始時のバイアス加熱期間中にカラー感熱記録紙13に与えられる。階調熱エネルギーEgyは、記録すべき画素の発色濃度すなわちイエローの階調レベルに応じて決められるものであり、バイアス加熱期間に続く階調加熱期間中にカラー感熱記録紙13に与えられる。なお、マゼンタ,シアンについても同様であるので、記号Ebm,Egm,Ebc,Egcを付してある。
【0028】
図5は、カラーサーマルプリンタの概略を示すものである。システムコントローラ30は、記録系と、測定ユニット50と、パルスモータ12,イエロー用光定着器17,マゼンタ用光定着器18等とを所定のシーケンスで制御する。記録系は、サーマルヘッド16,画像メモリユニット31,色補正回路32,抵抗ムラ補正回路33,ラインメモリ34,コンパレータ35、及びこれらを所定のシーケンスで制御するプリントコントローラ36から構成されている。
【0029】
画像メモリユニット31は、イエロー(Y)用画像メモリ31a,マゼンタ(M)用画像メモリ31b,シアン(C)用画像メモリ31cから構成されており、これらの各色用画像メモリ31a,31b,31cは、プリントコントローラ36に内蔵されたメモリコントローラで制御されて、画像データの書き込みと読み出しとを行う。プリントしようとする画像は、スキャナ等で3色分解測光され、1色について8ビットの画像データに変換されて画像メモリユニット31に取り込まれる。イエロー用画像メモリ31aにはイエロー画像データが、マゼンタ用画像メモリ31bにはマゼンタ画像データが、シアン用画像メモリ31cにはシアン画像データがそれぞれ書き込まれる。プリント時には、画像メモリユニット31は、記録すべき1ライン分の3色の画像データを読み出して、色補正回路32に送る。
【0030】
色補正回路32は、3色の画像データを用いて色補正を行い、記録すべき色の画像データを抵抗ムラ補正回路33に送る。なお、赤色,緑色,青色の各画像データを画像メモリユニット31に取り込み、プリント時に、色補正回路32で補色変換も行って、イエロー,マゼンタ,シアンの各画像データに変換するようにしてもよい。
【0031】
抵抗ムラ補正回路33は、抵抗データDi(i=1,2・・・n)を記憶するEEPROM33aと、RAM33bと、色毎の基本バイアスデータが書き込まれたROM33cとを備えており、各抵抗データDiに基づいて基本バイアスデータを補正する。抵抗データDiは、工場での組立て調整時に測定ユニット50で算出されてEEPROM33aに書き込まれている。
【0032】
発熱素子アレイ20の各発熱素子201 〜20n は、その抵抗値が所定の値となるように精度良く作成されるが、実際の製品では、抵抗値にバラツキがある。このバラツキがあると、発熱素子で発生する熱エネルギ─に誤差が生じて、記録された画像に濃度ムラが生じる。発熱素子の抵抗値のバラツキによる熱エネルギーの誤差は、バイアス加熱の時に発生するバイアス熱エネルギー誤差と、階調加熱の時に発生する階調熱エネルギー誤差とに分けられる。
【0033】
抵抗ムラ補正回路33は、バイアス熱エネルギー誤差をなくすために、EEPROM33aの各抵抗データDiを用いてROM33cの基本バイアスデータを補正した1ライン分の補正バイアスデータを作成し、これをRAM33bに書き込む。他方、階調熱エネルギー誤差は、画像データの大きさに依存している。このため、記録すべき1ライン分の画像データがRAM33bにいったん書き込まれ、抵抗ムラ補正回路33は、このRAM33bの各画像データと、各抵抗データDiとから、各画像データ毎に階調熱エネルギー誤差を算出する。そして、この得られた各階調熱エネルギー誤差で、RAM33bに書き込まれた各補正バイアスデータをさらに補正して、1ライン分のバイアスデータを作成する。抵抗ムラ補正回路33は、バイアス加熱を行う際には、1ライン分のバイアスデータをラインメモリ34に送り、階調加熱時には、RAM33bから1ライン分の画像データを読み出してラインメモリ34に送る。
【0034】
ラインメモリ34には、1ライン分のバイアスデータまたは画像データが書き込まれる。ラインメモリ34は、書き込まれた1ライン分のバイアスデータまたは画像データを1個ずつ順番に読み出して、これをコンパレータ35に送る。コンパレータ35は、比較データを発生するためのカウンタを内蔵しており、このカウンタはプリントコントローラ36からのカウントアップ信号で「1」ずつカウント値をカウントアップし、例えば階調数が「256」の場合には、「1」〜「255」の比較データを発生する。コンパレータ35は、各比較データ毎に1ライン分のバイアスデータまたは画像データを1個ずつ順番に比較し、1ライン分の駆動データを発生する。各比較において、バイアスデータまたは画像データが比較データよりも大きいか同じ場合には「1」の駆動データを発生し、小さい場合には「0」の駆動データを発生する。
【0035】
したがって、バイアス加熱では、「1」〜「255」の比較データを用いて、1ライン分の各バイアスデータが255回比較され、1個のバイアスデータは結果的に255ビットの駆動データに変換される。同様に階調加熱では、1ライン分の各画像データが255回比較され、1個の画像データが結果的に255ビットの駆動データに変換される。コンパレータ35は、1ライン分の駆動データをシリアルに出力してサーマルヘッド16に送る。
【0036】
スイッチ38は、システムコントローラ30に制御され、プリント時には、サーマルヘッド側(端子38a側)に切り換えられて、サーマルヘッド16の電源端子と電源回路40と直接に接続する。これにより、電源回路40から直接に各発熱素子201 〜20n を駆動するための電力を供給する。また、各発熱素子201 〜20n の抵抗データDiを求める場合には、測定ユニット50によってサーマルヘッド16への電力供給を制御するために、スイッチ38は、測定側(端子38b側)に切換えられる。
【0037】
図1に示すように、サーマルヘッド16は、シフトレジスタ41,ラッチアレイ42,ゲートアレイ43,スイッチングアレイ44,発熱素子アレイ20等から構成されている。シフトレジスタ41は、1ライン分のシリアルな駆動データをシフトクロックによって順次にシフトしながら取り込み、パラレルな駆動データに変換してラッチアレイ42に出力する。
【0038】
シフトレジスタ41からのパラレルな駆動データは、ラッチ信号に同期してラッチアレイ42にラッチされてゲートアレイ43に出力される。ゲートアレイ43は、バイアス加熱時には、バイアス加熱用のストローブ信号が入力され、階調加熱時には、階調加熱用のストローブ信号が入力される。そして、ゲートアレイ43は、ラッチアレイ42からの駆動データの各ビットとストローブ信号との論理積を求め、この結果を抵抗451 〜45n を介してスイッチングアレイ44に送る。すなわち、駆動データが「1」となっているビットについては、ストローブ信号のパルス幅を持った駆動パルスが発生し、駆動データが「0」となっているビットについては、駆動パルスが発生しない。ストローブ信号のパルス幅は、カラー感熱記録紙13の特性曲線によって決まるが、一般的には、バイアス加熱時の方が幅が広く、また色毎にもパルス幅が異なる。なお、プリント時のシフトクロック,ラッチ信号,ストローブ信号は、プリントコントローラ36から入力される。
【0039】
スイッチングアレイ44は、各発熱素子201 〜20n 毎のスイッチ手段としてのトランジスタ441 〜44n から構成されている。これらのトランジスタ441 〜44n は、対応するゲートアレイ43の出力から駆動パルスが出力されている間にONとなる。これにより、プリント時では、ONとなったトランジスタに直列に接続された発熱素子アレイ20の発熱素子が通電されて発熱する。
【0040】
各発熱素子201 〜20n と各トランジスタ441 〜44n との各直列回路に対して並列にノイズ吸収用のコンデンサ46が接続されている。このコンデンサ46は、カラーサーマルプリンタの本体内に配置された電源回路40と、サーマルヘッド16とを結ぶ電源線に乗るノイズを吸収し、発熱素子アレイ20の印加電圧が変動しないようにする。なお、発熱素子アレイ20の印加電圧が変動すると、各発熱素子201 〜20n の熱エネルギが変化し、所定の濃度に発色させることができなくなる。
【0041】
測定ユニット50は、制御手段としてのCPU51,抵抗値Rsが既知の基準抵抗52,トランジスタ53,クロック発生器(CG)54,カウンタ55,ウインドウコンパレータ56,充電用トランジスタ58,充電用抵抗64等から構成され、ノイズ吸収用のコンデンサ46を用いて各発熱素子201 〜20n の抵抗データDiを測定する。基準抵抗52とトランジスタ53は直列に接続され、この直列回路はサーマルヘッド16のコンデンサ46に対して並列に接続されている。そして、トランジスタ53は、CPU51により抵抗データの測定時にONとOFFの両状態に制御される。なお、基準抵抗52は、抵抗値Rsが誤差1%程度以内の高品質のものが用いられるが、抵抗値に相関する抵抗データDiを求める場合は、基準抵抗52の抵抗値Rsはどうでもよい。
【0042】
コンデンサ46の充電を制御するためのスイッチ手段として、充電用トランジスタ58が電源回路40とコンデンサ46との間に設けられ、この充電用トランジスタ58は、CPU51によって、プリント時では常時OFF状態とされ、抵抗データDiの測定時ではONとOFFの両状態に制御される。
【0043】
ウインドウコンパレータ56は、コンデンサ46の充電電圧Vcを検出するためのものであり、第1コンパレータ56a,第2コンパレータ56b,ANDゲート56cとから構成されている。第1コンパレータ56aの反転入力端子及び第2コンパレータ56bの非反転入力端子には、コンデンサ46の一方の端子が接続されている。第1コンパレータ56aの非反転入力端子は、電源回路40の電源電圧EH を分圧して取り出すために直列に接続された抵抗61,62,63のうちの抵抗61と抵抗62との間に接続され、また第2コンパレータ56bの反転入力端子は、抵抗62と抵抗63との間に接続されている。
【0044】
これにより、第1コンパレータ56aの非反転入力端子には、基準電圧として電源回路40の電源電圧EH を分圧した第1基準電圧V1(<EH )が入力され、第2コンパレータ56bの反転入力端子には、電源回路40の電源電圧EH を分圧した第2基準電圧V2(<V1)が入力される。各コンパレータ56a,56bの出力はANDゲート56cに入力され、ANDゲート56cの出力は、CHG信号としてCPU51に送られる。これにより、ウインドウコンパレータ56からの出力、すなわちCHG信号は、コンデンサ46の充電電圧Vcが第1基電圧V1と第2基準電圧V2との間にあるときに「Hレベル」となる。
【0045】
コンデンサ46は、充電用トランジスタ58がONとされている間に、充電用抵抗64を介して電源回路40から給電されて充電される。なお、プリント時には、前述したようにスイッチ38によって、電源回路40がサーマルヘッド16の電源端子に直接に接続される。これにより、電源回路40の電源電圧EH で直接に各発熱素子201 〜20n を通電して、充電用抵抗64を介さない分だけ1回の通電による発熱素子201 〜20n の発熱エネルギーを大きくして、プリント時間の増加を防止している。
【0046】
コンデンサ46の放電時間を測定するために、CPU51にはカウンタ55が接続され、このカウンタ55には一定周期のクロックを発生するCG54が接続されている。カウンタ55のカウント値Ckは、CPU51によってリセットされて「0」にされるとともに、CPU51によってカウントの開始,停止が制御される。
【0047】
放電時間の測定時では、CPU51は、CHG信号を基にして、充電電圧Vcが第1基準電圧V1に達するまでコンデンサ46を充電した後に、基準抵抗52または発熱素子201 〜20n のうちの1つを介してコンデンサ46を放電させる。この放電中に、コンデンサ46の充電電圧Vcが第1基準電圧V1から第2基準電圧V2になるまでの間に発生したクロックの個数をカウンタ55でカウントする。そして、基準抵抗52について得られたカウント値Ckを放電時間Tsとし、各発熱素子201 〜20n について得られたカウント値Ckを放電時間Txi(i=1,2・・・n)として、RAM51aに書き込む。CPU51は、RAM51aに書き込んだ放電時間Ts,Txiを用いて、後述する演算によって各発熱素子201 〜20n の抵抗データDiをそれぞれ算出し、これを抵抗ムラ補正回路33に送る。
【0048】
なお、放電時間の測定対象が発熱素子となる場合には、CPU51は、測定対象の発熱素子だけを通電させるための1ライン分の駆動データをROM51bから取り出し、この駆動データをサーマルヘッド16に送るとともに、シフトクロック,ラッチ信号、ストローブ信号を発生して、これらをサーマルヘッド16に送る。また、放電時間の測定対象が基準抵抗52となる場合には、トランジスタ53をONとする。
【0049】
次に、上記構成の作用について説明する。抵抗データDiの測定は、カラーサーマルプリンタの組立て調整時に行われる。電源を投入すると、システムコントローラ30は、スイッチ39を測定側に切り換えてから、測定ユニット50に抵抗データDiの測定を指示する。
【0050】
抵抗データDiの測定が指示されると、CPU51は、図6ないし図8に示す手順にしたがって、各発熱素子201 〜20n の抵抗データDiを測定するシーケンスを実行する。最初に、CPU51は、基準抵抗52によるコンデンサ46の放電時間Tsを測定を行うためのシーケンスを行う。CPU51は、まずCG54を作動させる。これにより、CG54からは、一定周期のクロックがカウンタ55に送られる。
【0051】
この後に、CPU51は、カウンタ55のカウント値Ckを「0」にリセットしてから,充電用トランジスタ58をONとする。これにより、サーマルヘッド16は、充電用抵抗64を介して電源回路40から給電され、コンデンサ46が充電される。図9に示すように、コンデンサ46の充電電圧Vcは、充電用抵抗64の抵抗値に応じた変化率で徐々に高くなる。そして、充電電圧Vcが第2基準電圧V2を越えると、ウインドウコンパレータ56からのCHG信号が「Lレベル」から「Hレベル」に転じる。さらに充電が進んで充電電圧Vcが第1基準電圧V1に達した瞬間に、CHG信号が「Hレベル」から「Lレベル」に転じる。CPU51は、このCHG信号が「Lレベル」となった直後に、トランジスタ58をOFFとし、コンデンサ46の充電を停止する。
【0052】
なお、例えば、スイッチングアレイ44の各トランジスタ441 〜44n をONとして、コンデンサ46を完全に放電させた状態にしてから、充電用トランジスタ58をONとするようにすれば、コンデンサ46の充電電圧Vcが第2基準電圧V2よりも高くなった状態から充電されるといった不具合を防止することができる。
【0053】
このようにウインドウコンパレータ56でコンデンサ46の充電電圧Vcを検出して、充電電圧Vcが第1基準電圧V1に達した直後に、充電を停止するため、必要最小限の時間でコンデンサ46を充電することができる。この時の充電時間は、コンデンサ46の静電容量や充電用抵抗64の抵抗値,電源電圧EH ,第1基準電圧V1によって変わるが、この例では2ms程度である。コンデンサ46の充電停止後に、CPU51は、基準抵抗52に接続されたトランジスタ53をONとする。トランジスタ53がONになると、基準抵抗52がコンデサ46に接続され、この基準抵抗52を介してコンデンサ46が放電される。
【0054】
この放電により、コンデンサ46の充電電圧Vcが徐々に低下し始め、第1基準電圧V1を僅かに下回ると、CHG信号が「Lレベル」から「Hレベル」に転じる。この瞬間に、CPU51は、カウンタ55にカウント開始の指示を送る。これにより、カウンタ55は、CG54から1個のクロックが入力される毎に、そのカウント値Ckを「1」ずつインクリメントし、放電時間の測定を開始する。
【0055】
コンデンサ46の放電がさらに進んで、コンデンサ46の充電電圧Vcが第2基準電圧V2に達した瞬間に、CHG信号が「Hレベル」から「Lレベル」に転じる。CPU51は、このCHG信号が「Lレベル」となった瞬間に、カウンタ55にカウントの停止指示を送り、クロックのカウントを停止する。なお、この例では充電電圧Vcが第1基準電圧V1から第2基準電圧V2となるまでの時間は、約10ms程度である。
【0056】
カウンタ55のカウント停止後に、CPU51は、トランジスタ53をOFFとして、コンデンサ46の放電を停止させる。次に、カウンタ55のカウント値Ckを読み取って、これを基準抵抗52の放電時間TsとしてRAM51aに書き込む。この放電時間Tsは、コンデンサ46を基準抵抗52で放電させた時に、コンデンサ46の充電電圧Vcが第1基準電圧V1から第2基準電圧V2に達するまでの放電時間となっている。
【0057】
放電時間Tsの書き込み後、CPU51は、各発熱素子201 〜20n によるコンデンサ46の放電時間を測定を行うためのシーケンスを行う。CPU51は、最初に第1番目の発熱素子201 にいついての測定を行う。まず、CPU51は、トランジスタ441 をONに,他のトランジスタ442 〜44n をOFFにするために、トランジスタ441 に対応したビットだけが「1」となっている1ライン分の駆動データをシフトクロックに同期させてシフトレジスタ41に送る。次に、CPU51は、ラッチ信号をラッチアレイ42に送り、シフトレジスタ41にセットされた1ライン分の駆動データをラッチアレイ42にラッチする。
【0058】
ラッチ信号の送出後に、CPU51は、カウンタ55をリセットして、カウント値Ckを「0」にしてから、充電用トランジスタ58をONとする。これにより、再びコンデンサ46が充電される。この充電でも基準抵抗52と同じ手順によって、充電電圧Vcが第1基準電圧V1に達した直後に充電が停止される。
【0059】
充電停止後に、CPU51は、ストローブ信号をサーマルヘッド16のゲートアレイ43に送る。ゲートアレイ43は、発熱素子201 に対応したトランジスタ441 だけをONとする駆動データがラッチアレイ42から入力されているから、CPU51からのストローブ信号が入力されると、トランジスタ441 だけに駆動パルスを送る。これにより、トランジスタ441 だけがONとなって、コンデンサ46に発熱素子201 が接続された状態となり、発熱素子201 によってコンデンサ46が放電される。
【0060】
この放電により、コンデンサ46の充電電圧Vcが徐々に低下する。CPU51は、基準抵抗52の放電時間Tsの測定時と同様にして、この放電中に、コンデンサ46の充電電圧Vcが第1基準電圧V1を僅かに下回って、CHG信号が「Lレベル」から「Hレベル」となった瞬間に、カウント55にカウント開始の指示を送り、放電時間の測定を開始する。そして、コンデンサ46の放電が進んで、充電電圧Vcが第2基準電圧V2に達し、CHG信号が「Hレベル」から「Lレベル」となった瞬間に、CPU51は、カウンタ55にカウント停止の指示を送って、放電時間の測定を停止する。
【0061】
カウンタ55のカウント停止後に、CPU51は、ストローブ信号の送出を停止して、トランジスタ441 をOFFとし、発熱素子201 による放電を停止させる。この後、カウンタ55のカウント値Ckを読み取って、これを発熱素子201 の放電時間Tx1としてRAM51aに書き込む。この放電時間Tx1は、コンデンサ46を発熱素子201 で放電させた時に、コンデンサ46の充電電圧Vcが第1基準電圧V1から第2基準電圧V2に達するまでの放電時間となっている。
【0062】
次に、CPU51は、第2番目の発熱素子202 についての測定を開始する。この測定では、CPU51は、トランジスタ442 をONに,他のトランジスタ441 ,443 〜44n をOFFとするための1ライン分の駆動データをシフトクロックに同期させてシフトレジスタ41に送り、ラッチ信号をラッチアレイ42に送って、シフトレジスタ41にセットされた1ライン分の駆動データをラッチアレイ42にラッチする。
【0063】
駆動データのラッチ後に、発熱素子201 の場合と同様な手順で、コンデンサ46の充電と発熱素子202 による放電とを行う。そして、この放電中に、CHG信号の変化に基づいて、放電時間Tx2を測定を行い、この放電時間Tx2をRAM51aに書き込む。以降同様にして、各発熱素子203 〜20n についての放電時間Tx3,Tx4・・・Txnを測定し、これらをRAM51aに書き込む。
【0064】
以上のようにして、基準抵抗52及び各発熱素子201 〜20n による放電時間Ts,Tx1〜Txnの測定を行うが、放電時間を測定するのに先立ってコンデンサ46を充電する際には、ウインドウコンパレータ56で充電電圧Vcを検出して、充電電圧Vcが第1基準電圧V1に達した時点でコンデンサ46の充電を停止しているので、基準抵抗52及び各発熱素子201 〜20n についての各測定時間を短くすることができる。例えば、7秒程度で512個の発熱素子の測定を完了することができる。また、ウインドウコンパレータ56による充電電圧Vc の検出結果に基づいて、放電時間を測定しているので、測定開始時の充電電圧Vcは、常に第1基準電圧V1に保たれ、電源電圧の変動による充電電圧のバラツキに起因した放電時間の測定誤差がない。
【0065】
さらに、コンデンサ46の充電電圧Vcを検出して、決められた電圧(第1基準電圧V1)までコンデンサ46を充電するようにしているから、コンデンサ46をフル充電する必要がない。このため、放電時に各発熱素子201 〜20n に印加される電圧を低くすることができるので、測定時に各発熱素子201 〜20n に与える電気的なストレスを小さくすることができ、各発熱素子201 〜20n の劣化を防止できるといった利点もある。なお、基準抵抗52の放電時間の測定を最後に行ってもよい。
【0066】
全ての発熱素子201 〜20n についての放電時間Txiの測定完了後、CPU51は、RAM51aから各放電時間Ts,Txi(i=1,2・・・n)を読み出して、各発熱素子201 〜20n 毎に以下の式で表される抵抗データDi(i=1,2・・・n)を算出する。
Di=Txi/Ts
【0067】
得られた各抵抗データDiは、CPU51から抵抗ムラ補正回路33に送られ、EEPROM33aに書き込まれる。これらの抵抗データDiは、各発熱素子201 〜20n の抵抗値そのものではないが、抵抗値の大きさを相対的に表したものである。
【0068】
次に上記の抵抗データDiを算出する式について説明する。抵抗値Rsの基準抵抗52を用い、任意の電圧E(>V1)まで充電されたコンデンサ46を放電させた時のコンデンサ46の充電電圧Vcと放電時間tの関係は、コンデンサ46の静電容量をCとすれば、次の(1)式で表される。
Vc=E・exp(−t/Rs・C)・・・(1)
【0069】
上記(1)式より、基準抵抗52によるコンデンサ46の放電で充電電圧Vcが第1基準電圧電圧V1に達するまでの時間をt1,第2基準電圧V2に達するまでの時間をt2(>t1)とすれば、各電圧V1,V2はそれぞれ次の(2),(3)式のように表すことができる。
V1=E・exp(−t1/Rs・C)・・・(2)
V2=E・exp(−t2/Rs・C)・・・(3)
【0070】
そして、放電時間Tsは、時間(t2−t1)であるから、(2),(3)の各式より、次の(4)式のように表すことができ、この(4)式より抵抗値Rsは(5)式のように表すことができる。
【0071】
ここで、第1基準電圧V1及び第2基準電圧V2は、電源電圧EH を分圧して取り出しているので、適当な係数E1,E2を用いて、V1=E1・EH ,V2=E2・EH とすれば、抵抗61〜63の抵抗値のみによって決まり、電源電圧EH と無関係な係数K1を用いて、(5)式は、次の(6)式のように表すことができる。
Rs=K1・Ts・・・(6)
但し、K1=1/(C・ln(E1/E2))
【0072】
同様にして、抵抗値Rxi(i=1,2・・・n)は、次のように表すことができる。
Rxi=K1・Txi・・・(7)
但し、K1=1/(C・ln(E1/E2))
【0073】
したがって、(6)式及び(7)式より、抵抗値Rxiは、抵抗値Rsを用いて次の(8)式によって求めることができる。
Rxi=(Txi/Ts)・Rs・・・(8)
【0074】
このようにして、算出される各発熱素子201 〜20n の抵抗値Rxiは、測定時の電源電圧EH に依存しないので、経年変化等によって電源電圧EH が変動している場合でも、各発熱素子の測定毎に電源電圧EH が変動するような場合であっても、精度よく各発熱素子201 〜20n の抵抗値Rxiを求めることができる。
【0075】
ところで、発熱素子201 〜20n の抵抗値Rxiそのものを用いなくても、発熱素子201 〜20n の抵抗値Rxiのバラツキによる熱エネルギーの誤差を補正することは可能である。このため、このカラーサマルプリンタでは、発熱素子201 〜20n の抵抗値Rxiそのものを算出せずに、基準抵抗52の放電時間Tsと、各発熱素子201 〜20n の放電時間Txiの比を用いている。すなわち、(8)式から抵抗値Rxiは、(Txi/Ts)に比例しているから、この(Txi/Ts)を抵抗データDiとして用いている。このようにすることにより、直接に発熱素子の抵抗値を求めるための演算手段や演算時間を省略できるという利点がある。
【0076】
次に、ユーザによるプリントについて説明する。まず、画像メモリユニット31に、プリントすべき画像のイエロー画像データ,マゼンタ画像データ,シアン画像データを書き込む。システムコントローラ30に接続された操作パネル(図示省略)を操作して、プリントを指示するとスイッチ38がサーマルヘッド側に切換えられて、電源回路40からの電源電圧EH で発熱素子が駆動されるようにされる。
【0077】
システムコントローラ30は、プリントコントローラ36にプリントの指示をする。このプリントコントローラ36は、抵抗ムラ補正回路33に各色のバイアスデータの補正を指示する。抵抗ムラ補正回路33は、EEPROM33aに書き込まれている各発熱素子201 〜20n の抵抗データDi(i=1,2・・・n)に応じて、1個のイエロー用の基本バイアスデータ例えば「240」を補正して、発熱素子201 〜20n 毎の補正バイアスデータを作成する。例えば、各抵抗データDiの平均値をDmとすると、この平均抵抗データDmと、各発熱素子Diとの差を求める。この差に応じて基本バイアスデータを補正する。
【0078】
もし、抵抗データDiの方が平均抵抗データDmよりも小さい場合には、発熱量が多くなるから補正バイアスデータを例えば「230」とする。更に、細かくいえば平均抵抗データDmに基準抵抗52を掛けて平均抵抗値を求め、これに応じて電源回路40からのヘッド電圧も調整している。なお、平均抵抗データDmの代わりに最大抵抗データを用い、各抵抗データDiとの差に比例した値を「240」から引いてもよい。
【0079】
同様にして、マゼンタ用,シアン用のバイアスデータについても、各発熱素子201 〜20n の抵抗データDi(i=1,2・・・n)に応じて、各色1個の基本バイアスデータを補正して、発熱素子201 〜20n 毎の各色の補正バイアスデータを作成する。得られた各色の補正バイアスデータは、RAM33bに書き込まれる。このようにして、発熱素子201 〜20n の抵抗値のバラツキによる熱エネルギーの誤差のうちの、バイアス熱エネルギー誤差分が補正される。
【0080】
各色の補正バイアスデータがRAM33bに書き込まれた後に、プリントコントローラ36は、カラー感熱記録紙13の給紙を開始させ、その先端がクランパ14によってプラテンドラム10の外周面に固定される。また、プラテンドラム10が回転されることにより、カラー感熱記録紙13がプラテンドラム10の外周面に巻き付けられる。
【0081】
プラテンドラム10が一定ステップずつ間欠回転して、カラー感熱記録紙13の記録エリアの先端がサーマルヘッド16に達すると、サーマヘッド16が揺動されて、発熱素子アレイ20がカラー感熱記録紙13に圧接されてから、画像の記録が開始される。この記録に際しては、まず、画像メモリユニット31から第1ライン目の3色の画像データが読み出されて、色補正回路32に送られる。このうちの第1ライン目のイエロー画像データは、色補正回路32で3色の画像データを用いて補正処理が施されてから、抵抗ムラ補正回路33のRAM33bに書き込まれる。
【0082】
抵抗ムラ補正回路33は、RAM33aに第1ライン目のイエロー画像データが書き込まれると、これらの各イエロー画像データと、各抵抗データDiを用いて、階調熱エネルギー誤差をなくすために、イエロー用の各補正バイアスデータをさらに補正して、イエロー画像の第1ライン目についてのバイアスデータを作成する。この階調エネルギー誤差は、画像データが大きければ、階調加熱時の発熱素子の駆動回数が多くなるから、それに比例して大きくなる。こうして作成されたバイアスデータによるバイアス熱エネルギーは、抵抗データDi,イエロー画像データで補正されているから、必ずしも一定のイエロー用のバイアス熱エネルギーEbyとなるとは限らない。
【0083】
この1ライン分のバイアスデータは、順次にラインメモリ34に送られ、書き込まれる。1ライン分のバイアスデータがラインメモリ34に書き込まれると、この1ライン分のバイアスデータが、ラインメモリ34から1個ずつ順次に読み出されてコンパレータ35に送られる。他方、プリントコントローラ46は、コンパレータ35のカウンタに「1」の比較データを発生させる。
【0084】
コンパレータ35は、入力された各バイアスデータと、「1」の比較データとを比較し、前者が後者よりも大きいか同じ時に「1」のバイアス駆動データを出力し、それ以外の時には、「0」の駆動データを出力する。このようにして、得られた1ライン分のバイアス駆動データがシリアルに出力され、サーマルヘッド16に送られる。そして、このシリアルな駆動データは、シフトレジスタ41でパラレルなバイアス駆動データに変換される。
【0085】
次に、このパラレルなバイアス駆動データは、ラッチアレイ42にラッチされ、ラッチアレイ42がゲートアレイ43にパラレルなバイアス駆動データを出力する。駆動データをラッチアレイ42にラッチした後に、プリントコントローラ36からイエロー用のバイアスストローブ信号がゲートアレイ43に送られる。このゲートアレイ43で1ライン分の駆動データと、プリントコントローラ38からのバイアスストローブ信号との論理積が求められる。
【0086】
そして、バイアス駆動データが「1」となっている時に、そのバイアス駆動データに対応したゲートアレイ43の出力端子から、バイアス用ストローブ信号の幅と同じ幅を持ったバイアス駆動パルスがスイッチングアレイ44の対応するトランジスタに送られる。バイアスデータは、「0」となるまで補正されることがないから、全ての各トランジスタ441 〜44n に1番目のバイアス駆動パルスが出力される。各トランジスタ441 〜44n は、バイアス用駆動パルスが入力されている間に、発熱素子アレイ20の各発熱素子201 〜20n を通電する。これによって、各発熱素子201 〜20n が同時に駆動されて発熱する。
【0087】
1番目のバイアス駆動パルスによる発熱中に、プリントコントローラ36は、コンパレータ35のカウンタをインクリメントして、「2」の比較データを発生させるとともに、ラインメモリ34の第2回目の読出しを開始する。このラインメモリ34からは、再び1ライン分のバイアスデータが1個ずつ順番に読み出されて、コンパレータ35に送られる。前述した手順により、1番目のバイアス駆動パルスによる発熱終了後に、2番目のバイアス駆動パルスを1ライン分作成し、各発熱素子201 〜20n を同時に駆動する。
【0088】
以下同様にして、「2」〜「255」の各比較データを用いてバイアス駆動パルスを作成し、各発熱素子201 〜20n を駆動する。このようにして、各発熱素子201 〜20n は、イエロー用のバイアスデータに応じた回数だけで最大255回まで駆動される。例えば、イエロー用のバイアスデータが数値「248」であれば、これに対応した発熱素子は、バイアス加熱期間中に248回駆動される。このようにして、バイアス熱エネルギーEbyからバイアス熱エネルギー誤差分及び階調熱エネルギー誤差分が増減された熱エネルギーがカラー感熱記録紙13の第1ライン目の位置に与えられる。
【0089】
バイアス加熱が終了すると、抵抗ムラ補正回路33のRAM33bから第1ライン目のイエロー画像データが読み出され、ラインメモリ34に書き込まれる。この後に、ラインメモリ35から第1ライン目のイエロー画像データが1個ずつ順次に読み出されてコンパレータ35に送られる。このコンパレータ35は、バイアス駆動データの作成と同様にして、最初に「1」の比較データと、次々に入力される各イエロー画像データとを順次比較する。イエロー画像データが比較データよりも大きいか同じ場合には、コンパレータ35は「1」の階調駆動データを出力し、逆に小さい場合には、「0」の階調駆動データを出力する。このコンパレータ35から1ライン分の各階調駆動データがシリアルに出力されて、サーマルヘッド16に送られる。
【0090】
1ライン分の階調駆動データは、サーマルヘッド16でプリントコントローラ36からの階調用ストローブ信号を用いて階調駆動パルスに変換される。ここで、階調駆動データが「0」の場合には、階調駆動パルスは発生しない。この1ライン分の階調駆動パルスによって、発熱素子アレイ20の各発熱素子201 〜20n がトランジスタ441 〜44n を介して、選択的に駆動されて発熱する。
【0091】
以下同様にして、「2」〜「255」までの比較データを用い、各発熱素子201 〜20n を選択的に駆動する。これにより、各発熱素子201 〜20n は、0〜255回の範囲内で、イエロー画像データに応じた回数だけ駆動され、階調熱エネルギーを発生する。したがって、最高濃度の画素を記録する場合には、発熱素子56は、1番目から255番目までの255個の階調駆動パルスで駆動される。また、最低濃度の画素を記録する場合には、発熱素子は駆動されない。
【0092】
このようにして、カラー感熱記録紙13は、バイアス加熱と階調加熱とが行われ、イエロー画像データに応じた大きさの発色熱エネルギーが与えられる。これにより、イエロー感熱発色層26は、図4に示す特性曲線に基づいて、イエロ
画像データに応じた濃度に発色するから、四角形をした画素内にイエローのドットが形成される。この時に、互い異なる抵抗値の発熱素子で同じイエロー画像データを記録した場合でも、同じ発色熱エネルギーが与えられるから、同一濃度に発色させることができる。
【0093】
イエロー画像の第1ラインが記録されると、プラテンローラ10が1ライン分ステップ回転し、これとともに画像メモリユニット31から第2ライン目の3色の画像データが読み出され、このうちのイエロー画像データが抵抗ムラ補正回路33のRAM33bに書き込まれる。第1ライン目と同様にして、抵抗ムラ補正回路33は、このイエロー画像の第2ライン目の画像データと、各抵抗データDiに基づいて、RAM33bに書き込まれているイエロー用の補正バイアスデータを補正し、得られたバイアスデータに基づいて、カラー感熱記録紙13の第2ライン目の位置をバイアス加熱する。バイアス加熱の終了後に、RAM33bから第2ライン目のイエロー画像データをラインメモリ34に書き込み、このラインメモリ34から読み出したイエロー画像データで、第2ライン目の階調加熱を行う。これにより、カラー感熱記録紙13に第2ライン目が記録される。
【0094】
以降同様にして、イエロー画像の第3ライン目以降を順次に記録する。イエロー画像の記録が終了すると、イエロー用光定着器17で、420nmの紫外線がカラー感熱記録紙13に照射される。これにより、イエロー感熱発色層26が光定着される。
【0095】
プラテンドラム10が1回転して記録エリアが再びサーマルヘッド16の位置にくると、マゼンタ画像が1ラインずつマゼンタ感熱発色層25に記録される。この場合も、1個の画素はバイアス加熱と階調加熱とによって記録される。このバイアス加熱でもマゼンタ画像データの大きさと、各抵抗データDiとによって補正したマゼンタ用のバイアスデータが用いられる。マゼンタ画像の記録が終了するとカラー感熱記録紙13には、マゼンタ用光定着器18から365nmの紫外線が照射され、マゼンタ感熱発色層25が光定着される。
【0096】
プラテンドラム10が更に1回転して記録エリアが再びサーマルヘッド16の位置にくると、シアン画像が1ラインずつシアン感熱発色層24に記録される。この場合も、バイアス加熱では、シアン画像データの大きさと、各抵抗データDiとによって補正したマゼンタ用のバイアスデータが用いられる。このシアン感熱発色層24については、光定着が行われない。シアン画像の熱記録が終了した後に、記録済みカラー感熱記録紙13は、トレイに排出される。
【0097】
以上のようにして得られたカラー感熱記録紙13は、各色256階調数のフルカラーの画像が記録されている。そして、この記録された画像には、各発熱素子201 〜20n の抵抗値のバラツキによる濃度ムラが発生しない。
【0098】
なお、上記実施形態では、全ての発熱素子の放電時間の測定終了後に各抵抗データDiを算出するようにしているが、各発熱素子の放電時間の測定毎に、抵抗データDiを算出するようにしてもよい。更に、各発熱素子の抵抗値そのものを算出し、設計上の抵抗値との差に応じて発熱素子の駆動条件を補正してもよい。また、上記実施形態では、基準抵抗52をサーマルヘッド16に外付けするタイプとしたが、これに代えて発熱素子の1つを基準抵抗としてもよい。
【0099】
次に充電時間と放電時間とから抵抗データDiを求めるようにした例を説明する。なお、以下に説明する以外の部分については、上記実施形態と同様であり、同じ構成部材に同符号を付してある。
【0100】
図10に示す測定ユニット50は、上記実施形態の充電用抵抗が基準抵抗70とされ、またトランジスタ53と基準抵抗52が省かれている他は、図1の回路と同じである。なお、基準抵抗70の抵抗値Rqは、上記実施形態の基準抵抗と同様に、誤差1%程度以内の高品質のものが用いられているが、抵抗値に相関する抵抗データDiを求める場合は、基準抵抗70の抵抗値Rqはどうでもよい。
【0101】
また、抵抗61,62,63は、抵抗データDiを算出する式を簡単にするために、例えば、第1基準電圧V1=3/4・EH ,第2基準電圧V2とV2=1/4・EH となるように、それぞれの抵抗値が決められている。
【0102】
CPU51は、カウンタ55を用いてコンデンサ46の充電時間と放電時間とを測定する。充電時間の測定時では、CPU51は、充電用トランジスタ58をONとして、基準抵抗70を介してコンデンサ46を充電し、CHG信号に基づいて、充電電圧Vcが第2基準電圧V2から第1基準電圧V1に達するまでの間に、発生したクロックの個数をカウンタ55でカウントする。このときのカウント値Ckを充電時間TqとしてRAM51aに書き込む。
【0103】
また、CPU51は、上記実施形態と同様にして、発熱素子201 〜20n のうちの1つを通してコンデンサ46を放電させて、充電電圧Vcが第1基準電圧V1から第2基準電圧V2に低下するまでの放電時間Txi(i=1,2・・・n)を測定し、以下に示す式により、充電時間Tqと発熱素子の放電時間Txiの測定毎に抵抗データDiを算出する。
Di=Txi/Tq
【0104】
なお、各発熱素子201 〜20n 毎に得られる放電時間Tqと充電時間TxiとをRAM51aに記憶しておき、全ての発熱素子201 〜20n の放電時間の測定終了後に抵抗データDiを算出するようにしてもよい。
【0105】
図10に示す測定ユニット50では、CPU51は、図11に示す手順にしたがって、各発熱素子201 〜20n の抵抗データDiを求める。CPU51は、第1番目の発熱素子201 についての抵抗データD1を測定するために、第1回目の測定を開始する。CPU51は、カウンタ55をリセットしてカウント値Ckを「0」にしてから、充電用トランジスタ58をONにする。これにより、サーマルヘッド16は、基準抵抗70を介して電源回路40から給電され、コンデンサ46が充電される。
【0106】
図12に示すように、コンデンサ46の充電電圧Vcは、基準抵抗70の抵抗値Rqに応じた変化率で徐々に高くなる。そして、充電電圧Vcが、第2基準電圧V2を越えて、CHG信号が「Lレベル」から「Hレベル」に転じた瞬間に、カウンタ55で充電時間の測定を開始する。さらに充電が進んで充電電圧Vcが第1基準電圧V1に達し,CHG信号が「Lレベル」となった瞬間に、CPU51は、充電時間の測定を終了する。
【0107】
この時の充電時間は、コンデンサ46の静電容量や基準抵抗70の抵抗値Rq,電源電圧EH ,第1基準電圧V1によって変わるが、この例では、10ms程度である。コンデンサ46の充電停止後に、CPU51は、カウンタ55のカウント値Ckを読み取って、これを基準抵抗52による充電時間TqとしてRAM51aに書き込む。
【0108】
この後、CPU51は、カウンタ55のカウント値Ckを「0」にリセットしてから、トランジスタ441 だけをONとし、この発熱素子201 によってコンデンサ46を放電する。この放電により、コンデンサ46の充電電圧Vcが第1基準電圧V1を僅かに下回って、CHG信号が「Lレベル」から「Hレベル」に転じると、CPU51は、カウンタ55で放電時間の測定を開始する。コンデンサ46の放電がさらに進んで、充電電圧Vcが第2基準電圧V2に達して、CHG信号が「Hレベル」から「Lレベル」に転じた瞬間に、放電時間の測定を終了する。
【0109】
CPU51は、発熱素子201 による放電を停止させた後、カウンタ55のカウント値Ckを読み取って、これを発熱素子201 の放電時間Tx1 としてRAM51aに書き込む。発熱素子201 についての放電時間Tx1をRAM51aに書き込んだ後、CPU51は、RAM51aから充電時間Tqと放電時間Tx1とを読み出して、発熱素子201 についての抵抗データD1(=Tx1/Tq)を算出する。
【0110】
この抵抗データD1は、各発熱素子201 の抵抗値そのものではないが、抵抗値の大きさを相対的に表したものである。得られた各抵抗データD1は、RAM51aに書き込まれる。
【0111】
次に、CPU51は、2番目の発熱素子202 についての抵抗データD2を測定するために、第2回目の測定を行う。第1回目の測定と同様な手順で、CHG信号の変化に基づいて、基準抵抗70を介したコンデンサ46の充電時間Tqの測定を行ってから、発熱素子202 による放電時間Tx2の測定を行う。そして、この測定によって得られた充電時間Tqと放電時間Tx2とから、発熱素子202 についての抵抗データD2(=Tx2/Tq)を算出し、この抵抗データD2をRAM51aに書き込む。以降同様にして、第3回目〜第n回目の測定を行い、各発熱素子203 〜20n についての、抵抗データD3〜Dnを算出する。
【0112】
次に前述した抵抗データDiを算出する式について説明する。基準抵抗70を介して電源電圧EH でコンデンサ46を充電した際に、コンデンサ46の充電電圧Vcと、充電時間tとの関係は、コンデンサ46の静電容量をCとすれば、次の(10)式で表される。
Vc=EH ・(1−exp(−t/Rq・C))・・・(10)
【0113】
上記(10)式より、基準抵抗70を介した充電によってコンデンサ46の充電電圧Vcが電圧V1,V2に達するまでの時間をそれぞれt3,t4(t3>t4)とすれば、電圧V1,V2は、それぞれ次の(12),(13)式で表すことができる。
V1=EH ・(1−exp(−t3/Rq・C))・・・(12)
V2=EH ・(1−exp(−t4/Rq・C))・・・(13)
【0114】
そして、充電時間Tqは、時間(t3−t4)であるから、(12),(13)の各式より、次の(14)式ように表すことができ、この(14)式より抵抗値Rqは(15)式のようになる。
【0115】
一方、発熱素子の抵抗値Rxiは、以下の(16)式のように表せる。なお、この(16)式は、上記の(7)式をコンデンサ46の静電容量Cと第1基準電圧V1及び第2基準電圧V2とを用いて表したものである。
Rxi=Txi/(C・ln(V1/V2))・・・(16)
【0116】
これらの(15)式と(16)式とから、基準抵抗70の抵抗値Rqと発熱素子の抵抗値Rxiの関係は、次の(17)式のように表すことができる。
Rxi=(Txi/Tq)・Rq/K2・・・・・(17)
但し、K2=ln(V1/V2)/ln((EH −V2)/(EH −V1))
【0117】
ここで、第1基準電圧V1及び第2基準電圧V2は、電源電圧EH を分圧して取り出しているので、適当な係数E1,E2を用いて、V1=E1・EH ,V2=E2・EH とすれば、係数K2は、次のような式で表され、抵抗61〜63の抵抗値のみによって決まり、電源電圧EH と無関係な値であることがわかる。すなわち、測定時の電源電圧EH に影響されることなく、精度よく各発熱素子201 〜20n の抵抗値Rxiを求めることができる。
K2=ln(E1/E2)/ln((1−E2)/(1−E1))
【0118】
また、E12 −E22 −E1+E2=0(:E1/E2=(1−E2)/(1−E1),但し、E1>E2)を満たすようにすれば、係数K2が「1」となるので、抵抗値Rxiを算出する演算が簡略化できる。この実施形態では、E1=3/4,E2=1/4となるように、抵抗61〜63の抵抗値を決めているので、係数K2が「1」となり、(17)式より各発熱素子201 〜20n の抵抗値Rxiは、次の(18)式で求めることができる。
Rxi=(Txi/Tq)・Rq・・・(18)
【0119】
この場合でも、発熱素子201 〜20n の抵抗値Rxiそのものを算出する必要はないから、基準抵抗70による充電時間Tqと、各発熱素子201 〜20n の放電時間Txiの比を用いている。すなわち、(18)式から抵抗値Rxiは、(Txi/Tq)に比例しているから、この(Txi/Tq)を抵抗データDiとして用いている。
【0120】
このようにしても、上記実施形態と同様に測定時間を短くすることができ,例えば、発熱素子が512個の場合では、10秒程度で測定が完了する。また、この場合には、放電時間と充電時間との測定の間に時間的なズレがほとんどないから、測定精度をより向上させることができる。
【0121】
上記各実施形態では、バイアス駆動パルスの個数を調節することにより、バイアス熱エネルギー誤差分と階調熱エネルギー誤差分とからなる熱エネルギー誤差を補正しているが、バイアス駆動パルスのパルス幅を調節して、この熱エネルギー誤差を補正することも可能である。また、バイアス熱エネルギー誤差分については、バイアス駆動パルスの個数またはパルス幅を調節し、階調熱エネルギー誤差分については階調駆動パルスの個数またはパルス幅を調節してもよい。
【0122】
また、上記各実施形態のサーマルプリンタからサーマルヘッドの発熱素子の抵抗データを測定する機能のみを取り出し、サーマルヘッドの抵抗測定装置として独立させることも可能である。この場合には、例えばサーマルヘッドを検査する際の試験器として使用することができる。また、工場での組立て調整時に抵抗データの測定をする代わりに、ユーザの購入後に電源を投入した時または所定期間毎に自動的に抵抗データの測定をしてもよい。
【0123】
また、上記各実施形態では感熱型のカラーサーマルプリンタを例にしたが、本発明は、モノクロの感熱プリンタやカラー熱転写プリンタ等にも適用することができる。また、記録紙とサーマルヘッドとを一次元に相対移動させるラインプリンタについて説明したが、本発明は、相対移動が二次元であるシリアルプリンタに対しても利用することができる。さらに、イエロー,マゼンタ,シアンの3個のサーマルヘッドを用いた3ヘッド1パスタイプのカラーサーマルプリンタにも適用することができる。
【0124】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、サーマルヘッドの複数の発熱素子に対して並列に接続されたコンデンサを、その充電電圧が第1の電圧に達するまで充電し、この後にコンデンサに並列に接続された基準抵抗または各発熱素子のうちの1つを選択して、この選択した基準抵抗または発熱素子を介してコンデンサを放電させる。そして、基準抵抗と各発熱素子毎に、コンデンサの充電電圧が第1の電圧から第2の電圧に達するまでの放電時間を測定し、これらの基準抵抗の放電時間と各発熱素子の放電時間とから、発熱素子の抵抗値の相対的な大きさを表す抵抗データを各発熱素子毎に算出するから、放電時間の測定を開始するための電圧を一定とすることができ、精度の良い測定をすることができる。
【0125】
あるいは、サーマルヘッドの複数の発熱素子に対して並列に接続されたコンデンサを、その充電電圧が第1の電圧に達するまで電源部コンデンサの間に接続された基準抵抗を介して充電し、この後にコンデンサに並列に接続された各発熱素子のうちの1つを選択して、この選択した発熱素子を介してコンデンサを放電させる。そして、コンデンサの充電電圧が第2の電圧から第1の電圧に達するまでの放充電時間と、コンデンサの充電電圧が第1の電圧から第2の電圧に達するまでの放電時間を各発熱素子毎に測定し、充電時間と各発熱素子の放電時間とから発熱素子の抵抗値の相対的な大きさを表す抵抗データを各発熱素子毎に算出するから、放電時間の測定を開始するための電圧を一定とすることができ、精度の良い測定をすることができる。そして、放電時間と充電時間との測定の間に時間的なズレがほとんどないので、より高精度で抵抗データを測定することができる。
【0126】
また、第1の電圧までコンデンサを充電したときに、コンデンサの充電を停止することにより、抵抗データの測定時間を短縮することができる。さらに、このようにして得られた抵抗データで発熱素子を駆動するための駆動信号を補正するので、発熱素子の抵抗値のバラツキに起因する濃度ムラを精度よく補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】測定ユニットとサーマルヘッド回路を示す回路図である。
【図2】カラーサーマルプリンタの機械的構成を示す説明図である。
【図3】カラー感熱記録紙の層構造を示す説明図である。
【図4】カラー感熱記録紙の発色特性を示すグラフである。
【図5】カラーサーマルプリンタの電気的な構成を示すブロック図である。
【図6】抵抗データの測定の手順を示すフローチャートである。
【図7】基準抵抗の放電時間を測定する手順を示すフローチャートである。
【図8】各発熱素子の放電時間を測定する手順を示すフローチャートである。
【図9】基準抵抗と発熱素子の放電時間を測定する際の波形図である。
【図10】基準抵抗の充電時間と発熱素子の放電時間とから抵抗データを求める例の測定ユニットとサーマルヘッド回路を示す回路図である。
【図11】図10に示す測定ユニットによる抵抗データの測定の手順を示すフローチャートである。
【図12】基準抵抗の充電時間と発熱素子の放電時間を測定する際の波形図である。
【符号の説明】
13 カラー感熱記録紙
16 サーマルヘッド
20 発熱素子アレイ
201 〜20n 発熱素子
24〜26 感熱発色層
31 画像メモリユニット
33 抵抗ムラ補正回路
36 プリントコントローラ
40 電源回路
44 スイッチングアレイ
46 コンデンサ
50 測定ユニット
51 CPU
52,70 基準抵抗
53 トランジスタ
54 クロック発生器
55 カウンタ
56 ウインドウコンパレータ
58 充電用トランジスタ
Claims (16)
- サーマルヘッドにライン状に配置された複数の発熱素子に対して基準抵抗とコンデンサとをそれぞれ並列に接続し、第1の電圧をコンデンサを充電するための電源電圧よりも低い予め設定された電圧として、前記コンデンサの充電電圧が少なくとも第1の電圧に達するまでコンデンサの充電を行ってから、基準抵抗または各発熱素子のうちの1つを介してコンデンサを放電させ、この放電中にコンデンサの充電電圧が第1の電圧から第2の電圧に達するまでの放電時間を基準抵抗及び各発熱素子毎に測定し、基準抵抗の放電時間と各発熱素子の放電時間とに基づいて、発熱素子の抵抗値の相対的な大きさを表す抵抗データを各発熱素子毎に算出することを特徴とするサーマルヘッドの抵抗データ測定方法。
- 前記各発熱素子の抵抗データは、基準抵抗の放電時間に対する各発熱素子の放電時間の比であることを特徴とする請求項1記載のサーマルヘッドの抵抗データ測定方法。
- サーマルヘッドにライン状に配置された各発熱素子の一端にそれぞれ直列に接続され、各発熱素子の通電を制御する複数の第1のスイッチ手段と、
発熱素子と第1のスイッチ手段とからなる各直列回路に対して並列に接続したコンデンサと、
このコンデンサと電源部との間に接続された第2のスイッチ手段と、
コンデンサと並列に接続された基準抵抗と、
この基準抵抗の一端に直列に接続され、基準抵抗の通電を制御する第3のスイッチ手段と、
コンデンサの充電電圧を検出する電圧検出手段と、
第2のスイッチ手段をONにしてコンデンサを充電し、電圧検出手段の検出結果に基づいて、コンデンサの充電電圧が電源部からの電源電圧よりも低い電圧として予め設定された第1の電圧に達したときに第2のスイッチ手段をOFFにして充電を停止させ、また充電停止後に各第1のスイッチ手段および第3のスイッチ手段のうちの1つのスイッチ手段を選択してONにし、この選択したスイッチ手段に対応する発熱素子または基準抵抗を介してコンデンサを放電させる制御手段と、
このコンデンサの放電中にコンデンサの充電電圧が第1の電圧から第2の電圧に達するまでの放電時間を各発熱素子及び基準抵抗毎に測定する放電時間測定手段と、
この放電時間測定手段から得られた基準抵抗の放電時間と各発熱素子の放電時間とに基づいて、発熱素子の抵抗値の相対的な大きさを表す抵抗データを各発熱素子毎に算出する抵抗データ算出手段とを備えたことを特徴とするサーマルヘッドの抵抗データ測定装置。 - 前記抵抗データ算出手段は、基準抵抗の放電時間に対する各発熱素子の放電時間の比を各発熱素子の抵抗データとして算出することを特徴とする請求項3記載のサーマルヘッドの抵抗データ測定装置。
- ライン状に配置された複数の発熱素子を備えたサーマルヘッドを用いて、バイアスデータと画像データとに基づく駆動信号により各発熱素子を駆動して記録紙に画像を記録するサーマルプリンタにおいて、
前記各発熱素子の一端にそれぞれ直列に接続され、各発熱素子の通電を制御する複数の第1のスイッチ手段と、
各発熱素子を駆動するための電源部と、
発熱素子と第1のスイッチ手段とからなる各直列回路に対して並列に接続したコンデンサと、
このコンデンサと電源部との間に接続された第2のスイッチ手段と、
コンデンサと並列に接続された基準抵抗と、
この基準抵抗の一端に直列に接続され、基準抵抗の通電を制御する第3のスイッチ手段と、
コンデンサの充電電圧を検出する電圧検出手段と、
第2のスイッチ手段をONにしてコンデンサを充電し、電圧検出手段の検出結果に基づいて、コンデンサの充電電圧が電源部からの電源電圧よりも低い電圧として予め設定された第1の電圧に達したときに第2のスイッチ手段をOFFにして充電を停止させ、また充電停止後に各第1のスイッチ手段および第3のスイッチ手段のうちの1つのスイッチ手段を選択してONにし、この選択したスイッチ手段に対応する発熱素子または基準抵抗を介してコンデンサを放電させる制御手段と、
このコンデンサの放電中にコンデンサの充電電圧が第1の電圧から第2の電圧に達するまでの放電時間を各発熱素子及び基準抵抗毎に測定する放電時間測定手段と、
この放電時間測定手段から得られた基準抵抗の放電時間と各発熱素子の放電時間とに基づいて、発熱素子の抵抗値の相対的な大きさを表す抵抗データを各発熱素子毎に算出する抵抗データ算出手段と、
この抵抗データ算出手段で得られた各発熱素子の抵抗データに基づいて駆動信号を補正する補正手段とを備えたことを特徴とするサーマルプリンタ。 - 前記抵抗データ算出手段は、基準抵抗の放電時間に対する各発熱素子の放電時間の比を各発熱素子の抵抗データとして算出することを特徴とする請求項5記載のサーマルプリンタ。
- サーマルヘッドにライン状に配置された複数の発熱素子に対して並列にコンデンサを接続し、このコンデンサの充電電圧が第1の電圧に達するまで基準抵抗を介してコンデンサの充電を行い、この充電中にコンデンサの充電電圧が第2の電圧から第1の電圧に達するまでの充電時間を測定し、コンデンサの充電終了後に各発熱素子のうちの1つを選択してこの発熱素子を介してコンデンサを放電させ、この放電中にコンデンサの充電電圧が第1の電圧から第2の電圧に達するまでの放電時間を各発熱素子毎に測定し、充電時間と放電時間とに基づいて、発熱素子の抵抗値の相対的な大きさを表す抵抗データを各発熱素子毎に算出することを特徴とするサーマルヘッドの抵抗データ測定方法。
- 前記各発熱素子の抵抗データは、基準抵抗の充電時間に対する各発熱素子の放電時間の比であることを特徴とする請求項7記載のサーマルヘッドの抵抗データ測定方法。
- 前記第1の電圧は、前記コンデンサを充電するための電源電圧よりも低く設定されていることを特徴とする請求項7または8記載のサーマルヘッドの抵抗データ測定方法。
- 前記コンデンサは、コンデンサの充電電圧が前記第1の電圧に達した直後に充電が停止されるようにしたことを特徴とする請求項1,2,7,8,9のいずれか1項に記載のサーマルヘッドの抵抗データ測定方法。
- サーマルヘッドにライン状に配置された各発熱素子の一端にそれぞれ直列に接続され、各発熱素子の通電を制御する複数の第1のスイッチ手段と、
発熱素子と第1のスイッチ手段とからなる各直列回路に対して並列に接続したコンデンサと、
このコンデンサと電源部との間に接続された第2のスイッチ手段と、
コンデンサと電源部との間で第2のスイッチ手段と直列に接続された基準抵抗と、
コンデンサの充電電圧を検出する電圧検出手段と、
第2のスイッチ手段をONにしてコンデンサを充電し、電圧検出手段の検出結果に基づいて、コンデンサの充電電圧が第1の電圧に達したときに第2のスイッチ手段をOFFにして充電を停止させ、また充電停止後に各第1のスイッチ手段のうちの1つのスイッチ手段を選択してONにし、この選択した第1のスイッチ手段に対応する発熱素子を介してコンデンサを放電させる制御手段と、
コンデンサの充電中にコンデンサの充電電圧が第2の電圧から第1の電圧に達するまでの充電時間及びコンデンサの放電中にコンデンサの充電電圧が第1の電圧から第2の電圧に達するまでの放電時間を各発熱素子毎に測定する測定手段と、
この測定手段から得られた充電時間と放電時間とに基づいて、発熱素子の抵抗値の相対的な大きさを表す抵抗データを各発熱素子毎に算出する抵抗データ算出手段とを備えたことを特徴とするサーマルヘッドの抵抗データ測定装置。 - 前記抵抗データ算出手段は、基準抵抗の充電時間に対する各発熱素子の放電時間の比を各発熱素子の抵抗データとして算出することを特徴とする請求項11記載のサーマルヘッドの抵抗データ測定装置。
- 前記第1の電圧は、前記電源部からの電源電圧よりも低く設定されていることを特徴とする請求項11または12記載のサーマルヘッドの抵抗データ測定装置。
- ライン状に配置された複数の発熱素子を備えたサーマルヘッドを用いて、バイアスデータと画像データとに基づく駆動信号により各発熱素子を駆動して記録紙に画像を記録するサーマルプリンタにおいて、
前記各発熱素子の一端にそれぞれ直列に接続され、各発熱素子の通電を制御する複数の第1のスイッチ手段と、
発熱素子と第1のスイッチ手段とからなる各直列回路に対して並列に接続したコンデンサと、
各発熱素子を駆動するための電源部と、
コンデンサと電源部との間に接続された第2のスイッチ手段と、
コンデンサと電源部との間で第2スイッチ手段と直列に接続された基準抵抗と、
コンデンサの充電電圧を検出する電圧検出手段と、
第2のスイッチ手段をONにして前記コンデンサを充電し、電圧検出手段の検出結果に基づいてコンデンサの充電電圧が第1の電圧に達した時に第2のスイッチ手段をOFFにして充電を停止させ、また充電停止後に各第1のスイッチ手段のうちの1つのスイッチ手段を選択してONにし、この選択した第1のスイッチ手段に対応する発熱素子を介してコンデンサを放電させる制御手段と、
コンデンサの充電中にコンデンサの充電電圧が第2の電圧から第1の電圧に達するまでの充電時間及びコンデンサの放電中にコンデンサの充電電圧が第1の電圧から第2の電圧に達するまでの放電時間を各発熱素子毎に測定する測定手段と、
この測定手段から得られた充電時間と放電時間とに基づいて、発熱素子の抵抗値の相対的な大きさを表す抵抗データを各発熱素子毎に算出する抵抗データ算出手段と、
この抵抗データ算出手段で得られた各発熱素子の抵抗データに基づいて駆動信号を補正する補正手段とを備えたことを特徴とするサーマルプリンタ。 - 前記抵抗データ算出手段は、基準抵抗の充電時間に対する各発熱素子の放電時間の比を各発熱素子の抵抗データとして算出することを特徴とする請求項14記載のサーマルプリンタ。
- 前記第1の電圧は、前記電源部からの電源電圧よりも低く設定されていることを特徴とする請求項14または15記載のサーマルプリンタ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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