JPH07144428A - サーマルヘッド駆動制御装置 - Google Patents

サーマルヘッド駆動制御装置

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Publication number
JPH07144428A
JPH07144428A JP12934794A JP12934794A JPH07144428A JP H07144428 A JPH07144428 A JP H07144428A JP 12934794 A JP12934794 A JP 12934794A JP 12934794 A JP12934794 A JP 12934794A JP H07144428 A JPH07144428 A JP H07144428A
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JP
Japan
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line
data
bias
controller
memory
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Application number
JP12934794A
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English (en)
Inventor
Nobuo Katsuma
伸雄 勝間
Yoshiki Kawaoka
芳樹 河岡
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各発熱素子の抵抗値誤差に起因する濃度むら
を少なくする。 【構成】 抵抗値検出回路37により各発熱素子171
〜17n の抵抗値を測定する。標準抵抗値から抵抗値を
引いて、抵抗値誤差を求める。バイアス熱エネルギ誤差
を補正するバイアス補正データを加味したバイアスデー
タDBi を抵抗値誤差に基づき求める。バイアスデータ
DBi をラインメモリ32に書き込む。画像データDG
i をラインメモリ33に書き込む。これらラインメモリ
32,33をセレクタ40で切り換える。コンパレータ
41で、ラインメモリ32からのバイアスデータDBi
と、プリントコントローラ43からの比較データDCと
を比較してバイアス駆動データを作成する。また、コン
パレータ41で、ラインメモリ33からの画像データD
i と比較データDCとを比較して階調駆動データを作
成する。この駆動データにより各発熱素子を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルプリンタに用
いられるサーマルヘッド駆動制御装置に関し、更に詳し
くは、バイアス加熱駆動パルスと階調表現加熱駆動パル
スとを発生させるためのサーマルヘッド駆動制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタには、熱転写プリンタ
と感熱プリンタとがある。前者の熱転写プリンタには、
溶融型と昇華型とがあり、これらはインクフイルムを記
録紙に重ね、インクフイルムの背後からサーマルヘッド
を押し当てて加熱し、インクフイルムのインクを記録紙
に転写するものである。後者の感熱プリンタは、感熱記
録紙をサーマルヘッドで加熱して、感熱記録紙を発色さ
せて熱記録するものである。これらのサーマルヘッド
は、多数の発熱素子(抵抗素子)をライン状に配列した
発熱素子アレイと、各発熱素子を駆動するドライバとを
持っている。
【0003】例えば、カラー感熱プリンタでは、特開昭
61−213169号に記載されているように、シアン
感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色層
をベース上に順次設けたカラー感熱記録材料が用いられ
る。各感熱発色層を選択的に発色させるために、各感熱
発色層は発色熱エネルギが異なっている。深層の感熱発
色層ほど高い発色熱エネルギが必要である。また、次の
感熱発色層を熱記録する際に、その上にある熱記録済み
の感熱発色層が再度熱記録されないように、特有な電磁
波を照射して熱記録済みの感熱発色層を光定着する。
【0004】サーマルヘッドの各発熱素子は、記録すべ
き感熱発色層の特性曲線に基づいた発色熱エネルギをカ
ラー感熱記録材料に与え、カラー感熱記録材料上で仮想
的に四角に区画した記録画素中に、所望の濃度を持った
インクドットを形成する。この発色熱エネルギは、記録
すべき感熱発色層が発色する直前の熱エネルギ(以下、
これをバイアス熱エネルギという)と、所望の濃度に発
色させるための熱エネルギ(以下、これを階調表現熱エ
ネルギという)とからなる。バイアス熱エネルギは、感
熱発色層の種類に応じて変化する。画像データは、記録
画素の階調レベルを表している。階調表現熱エネルギが
大きいほど、インクドットの発色濃度が高くなる。ま
た、高階調を表現するには、細かなステップで発熱制御
を行い、階調表現熱エネルギを発生させる。
【0005】バイアス熱エネルギは、1個のバイアス加
熱駆動パルス(以下、バイアスパルスという)で発熱素
子を駆動することによって発生する。階調表現熱エネル
ギは、画像データに応じた個数の階調表現加熱駆動パル
ス(以下、階調パルスという)で発熱素子を駆動するこ
とによって発生する。一般的には、このバイアスパルス
の幅は、数ms〜数十msであり、階調パルスの幅は数
μs〜数十μsである。また、バイアス加熱期間中に、
1個のバイアスパルスで発熱素子を連続駆動する他に、
複数個のバイアスパルスで間欠的に発熱素子を駆動する
ことも可能である。
【0006】また、昇華型の熱転写プリンタの場合も、
記録紙(受像紙)上の1個の記録画素に、所望の濃度の
インクを転写するときに、インクの転写が始まる直前ま
で加熱するための少なくとも1個のバイアスパルスと、
インクの転写量を調節するために画像データに応じた個
数の階調パルスとが用いられる。更に、溶融型の熱転写
プリンタの場合では、階調は、記録画素内に転写される
インクドットの面積を変えることによって表現される。
この際に、インクの転写が始まる温度まで加熱するため
のバイアスパルスと、この温度を維持するための複数の
階調パルスとが用いられる。この階調パルスは、受像紙
が1サブライン分移動する毎に発熱素子に供給され、各
サブラインにインクを転写する。1個の記録画素は、複
数のサブラインで構成され、この記録画素の階調はイン
クが転写されたサブラインの本数で表現される。
【0007】ところで、きめ細かな発熱制御が印画結果
に正確に反映されるためには、各発熱素子の抵抗値が全
て均一であることが必要である。しかしながら、発熱素
子の抵抗値は、一般に5〜10%程度のばらつきがあ
り、このため記録画像に濃度むらや色むら等の不都合な
現象が発生する。各発熱素子の抵抗値が例えば2400
オームとなるように作製されているから、120〜24
0オームの抵抗値誤差がある。
【0008】これを改善するため、例えば特開平2−2
48262号公報に記載されているように、サーマルヘ
ッドに設けられた数百個の発熱素子の抵抗値を全て測定
し、この測定結果に基づいて画像データを補正してプリ
ントするサーマルプリンタが提案されている。また、画
像データを補正する代わりに、特開平2−292060
号公報に記載されているように、抵抗値に応じた濃度補
正駆動パルスを階調パルスの間に挿入して、濃度むらを
補正するサーマルプリンタが提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像デ
ータに直接補正データを乗じて階調パルスの個数や幅を
変更する方法では、1フレームの画素数に対応した大量
の演算処理が必要になる。これは、高速演算回路を必要
とするから、製造コストが高くなる。特に、演算結果を
量子化して階調パルスの個数に変換する場合には、この
量子化誤差が大きくなってしまうため、プリント画像に
擬似輪郭が発生してしまい、プリント品質が低下する。
【0010】また、濃度補正駆動パルスを階調パルスの
間に挿入する方法では、濃度補正駆動パルス発生回路が
新たに必要になり、構成が複雑になって製造コストが高
くなる。更に、濃度補正駆動パルスを階調パルスの間に
割り込ませるために、プリント時間が長くなってしま
う。
【0011】これに対し、各発熱素子の抵抗値に応じて
パルス数を増減させたバイアスパルス列及び階調パルス
列を発生させることも考えられるが、この場合には、バ
イアスパルスと階調パルスの2種類のパルス発生回路が
必要になり、回路構成が複雑になるという問題がある。
【0012】本発明は、各発熱素子の抵抗値のばらつき
に起因する濃度むらや色むらの発生を簡単な装置構成で
抑えるようにしたサーマルヘッド駆動制御装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載したサーマルヘッド駆動制御装置
は、画像データを1ライン分記憶するための第1のライ
ンメモリと、各発熱素子のバイアス加熱量を一定にする
ために各発熱素子の抵抗値誤差に基づき決定されたバイ
アス加熱駆動パルスのパルス個数からなるバイアスデー
タを1ライン分記憶するための第2のラインメモリと、
これらラインメモリを選択してこれのデータを出力する
セレクタと、比較データ及び1ラインエンド信号を発生
するプリントコントローラと、セレクタからの各データ
とプリントコントローラからの比較データとを比較して
各発熱素子毎の駆動データを発生するコンパレータと、
前記セレクタを切り換えるとともに、1ラインスタート
信号及びシステム1ラインエンド信号を発生するメモリ
コントローラと、システム1ラインスタート信号を発生
させるシステムコントローラとを備え、前記プリントコ
ントローラは、メモリコントローラからの1ラインスタ
ート信号によりコンパレータに比較データを出力し、比
較データの出力後に1ラインエンド信号をメモリコント
ローラに出力し、前記メモリコントローラは、システム
コントローラからのシステム1ラインスタート信号によ
り第2のラインメモリを選択するようにセレクタを切り
換えるとともに、1ラインスタート信号をプリントコン
トローラに出力し、また、プリントコントローラからの
奇数個目の1ラインエンド信号により第1のラインメモ
リを選択するようにセレクタを切り換えるとともに、1
ラインスタート信号をプリントコントローラに出力し、
また、プリントコントローラからの偶数個目の1ライン
エンド信号によりシステム1ラインエンド信号をシステ
ムコントローラに出力し、前記システムコントローラ
は、プリント開始信号によりシステム1ラインスタート
信号をメモリコントローラに出力し、また、メモリコン
トローラからのシステム1ラインエンド信号によりサー
マルヘッドと記録材料とを相対移動させて次のライン記
録可能状態となった時にシステム1ラインスタート信号
をメモリコントローラに出力するようにしたものであ
る。
【0014】また、請求項2に記載したサーマルヘッド
駆動制御装置は、請求項1に記載したサーマルヘッド駆
動制御装置における第2のラインメモリの他に、第3の
ラインメモリを設けて、これに階調表現熱エネルギ誤差
を補正するための階調補正係数データを書き込み、第1
のラインメモリから読み出した画像データと第3のライ
ンメモリから読み出した階調補正係数データとに基づき
修正バイアスデータを算出して、この修正バイアスデー
タに基づきバイアス加熱時の駆動データを作成するよう
にしたものである。なお、修正バイアスデータ算出器
を、第1のラインメモリから読み出した画像データと第
3のラインメモリから読み出した階調補正係数データと
を乗算する乗算器と、この乗算器からのデータと第2の
ラインメモリからのデータとを加算する加算器とから構
成することが好ましく、この場合には階調表現熱エネル
ギ誤差を精度よく補正することができる。
【0015】また、請求項3記載のサーマルヘッド駆動
制御装置は、加算器からのデータがコンパレータに入力
されるときにはバイアス比較データをコンパレータに入
力するとともに、第1のラインメモリから画像データが
コンパレータに入力されるときには階調比較データをコ
ンパレータに入力するように、プリントコントローラを
構成して、バイアスパルス数と階調パルス数の総数が異
なる場合でも簡単に対応できるようにしたものである。
【0016】
【作用】各発熱素子間では、その抵抗値が違っているの
で、同じ状態で駆動しても発生する熱エネルギが異な
る。例えば、一定個数のバイアスパルスで発熱素子を駆
動してバイアス加熱を行った場合に、正規の抵抗値も持
った発熱素子では、発色直前のバイアス熱エネルギを発
生することができるが、抵抗値誤差を持った発熱素子で
は、発生する熱エネルギは、バイアス熱エネルギよりも
大きく、又は小さくなる。
【0017】抵抗値誤差に起因するバイアス熱エネルギ
誤差を補正するために、抵抗値誤差に応じて、バイアス
パルスの個数を調節する。抵抗値誤差は、設計上定めた
抵抗値と、各発熱素子の抵抗値との差である。設計上の
標準抵抗値を基準にすると、抵抗値のばらつきによっ
て、バイアスパルスの個数の最大値が個々のサーマルプ
リンタで異なってしまう。これは、サーマルプリンタ毎
に、バイアス加熱のソフトの変更を招くことになる。こ
れを防止するには、発熱量が最も少ない最大抵抗値の発
熱素子に対して、予め決めたバイアスパルスの最大値を
割り当てればよい。そして、発熱素子の抵抗値とこの最
大抵抗値との差を抵抗値誤差として用い、この抵抗値誤
差に応じた補正値を最大値から減算する。この場合に
は、バイアスデータによって発生する熱エネルギは発色
点近辺の値となることがあるが、発色直前となる正規な
バイアス熱エネルギとわずかに違うだけであるから、こ
の熱エネルギもバイアス熱エネルギとみなすことができ
る。この正規でないバイアス熱エネルギを用いて濃度む
らや色むらを無くすことができる。
【0018】色が目立たないイエローではバイアス熱エ
ネルギと階調表現熱エネルギとはほぼ同じであるが、色
の目立つマゼンタ,シアンではバイアス熱エネルギはか
なり大きい。したがって、抵抗値誤差によるバイアス熱
エネルギ誤差は、濃度むらや色むらに大きな影響を与え
る他に、プリント画像の濃度に対しても大きな影響を与
える。そこで、このバイアス熱エネルギ誤差を補正する
ことによって、プリント品質が大幅に向上する。他方、
階調表現加熱の場合も、抵抗値誤差に起因する階調表現
熱エネルギ誤差が発生する。この階調表現熱エネルギ誤
差の値は色が目立つマゼンタ,シアンでは小さいが、こ
れも補正するとそれだけプリント品質が良くなる。それ
ゆえ、抵抗値誤差に起因するバイアス熱エネルギ誤差及
び階調表現熱エネルギ誤差の両方を補正するのがよい。
【0019】ところで、階調表現熱エネルギ誤差を階調
表現加熱時に補正する場合には、画像データの演算処理
のために、階調加熱に時間がかかる。すなわち、階調パ
ルスはパルス幅が短いから、パルスが発生する間で演算
することが難しく、結果的にパルス周期が長くなる。こ
れは、熱損失を招くとともに、プリント速度を遅くす
る。そこで、階調表現熱エネルギ誤差の修正をバイアス
加熱時に行うのがよい。これは、階調表現熱エネルギ誤
差に応じて、バイアス熱エネルギ誤差を考慮して決めた
バイアスパルスの個数を再調節すればよい。また、階調
表現熱エネルギ誤差を補正するための階調補正データ
は、抵抗値誤差と個々の画像データとにより精度よく求
まる。
【0020】また、階調表現熱エネルギ誤差を補正する
場合には、階調補正係数データが第3ラインメモリに書
き込まれる。乗算器は、階調補正係数データと画像デー
タとを乗じて階調補正データを求める。加算器は、バイ
アス補正データと階調補正データとを加算してバイアス
パルス列のパルス数を求め、これを修正バイアスデータ
とする。これにより修正バイアス加熱される。したがっ
て、このバイアス加熱は階調表現加熱の際の抵抗値誤差
に起因する補正量が加味されており、インク転写又は発
色が始まる直前の状態まで加熱するバイアス加熱の定義
からすると、厳密な意味でバイアス加熱とは言えなくな
る。本明細書では、このように階調補正データを加味し
た加熱を正規のバイアス加熱と区別する意味で修正バイ
アス加熱と表現する。
【0021】サーマルヘッドが記録開始位置にセットさ
れた状態で、システムコントローラはシステム1ライン
スタート信号をメモリコントローラに送る。メモリコン
トローラは、このシステム1ラインスタート信号により
バイアス加熱シーケンスの回路に切り換えるとともに、
1ラインスタート信号をプリントコントローラに出力す
る。プリントコントローラは1ラインスタート信号によ
り1ライン分の比較データを発生させ、これをコンパレ
ータに送る。コンパレータは、バイアスデータ又は修正
バイアスデータと比較データとを比較して、この比較結
果により駆動データを発生させる。この駆動データに基
づいて各発熱素子はバイアス加熱される。
【0022】プリントコントローラは、比較データの出
力後に1ラインエンド信号をメモリコントローラに出力
する。メモリコントローラは、プリントコントローラか
らの奇数個目の1ラインエンド信号により階調加熱シー
ケンスの回路に切り換えるとともに、1ラインスタート
信号をプリントコントローラに出力する。これにより、
プリントコントローラは、1ライン分の比較データを発
生させ、これをコンパレータに送る。コンパレータは、
第1のラインメモリからの画像データと比較データとを
比較して、この比較結果により駆動データを発生させ
る。この駆動データに基づいて各発熱素子が階調加熱さ
れる。
【0023】プリントコントローラは、比較データの出
力後に1ラインエンド信号をメモリコントローラに出力
する。メモリコントローラは、プリントコントローラか
らの偶数個目の1ラインエンド信号によりシステム1ラ
インエンド信号をシステムコントローラに出力して、1
ラインの熱記録を終了する。この後、感熱記録材料が1
ライン分送られて、同様にして1ライン分が熱記録され
る。以下同様の繰り返しにより次々とラインが記録され
1フレーム分の画像が記録される。
【0024】カラー感熱プリンタを示す図2において、
プラテンドラム10は、パルスモータ9で駆動される回
転軸11に取り付けられており、プリント時に矢線方向
に回転する。このプラテンドラム10の外周には、カラ
ー感熱記録材料12が巻き付けられ、その先端部がクラ
ンパ13で固定されている。クランパ13はカム機構8
により開閉制御されるようになっている。また、プラテ
ンドラム10の外周には、サーマルヘッド14,マゼン
タ定着用紫外線ランプ15,イエロー定着用紫外線ラン
プ16とが配置されている。
【0025】サーマルヘッド14の下面には発熱素子ア
レイ17が設けられている。この発熱素子アレイ17に
は、図1に示すように、多数の発熱素子171 〜17n
が主走査方向にライン状に形成されている。各発熱素子
171 〜17n は抵抗素子から構成されており、1画素
を熱記録する際に、発色の直前まで加熱するバイアス熱
エネルギと、発色濃度に応じた階調表現熱エネルギとを
カラー感熱記録材料12に与える。マゼンタ定着用紫外
線ランプ15は、発光ピークが365nm付近の紫外線
を放出し、イエロー定着用紫外線ランプ16は、発光ピ
ークが420nm付近の紫外線を放出する。
【0026】図3に示すように、カラー感熱記録材料1
2は、支持体20の上に、シアン感熱発色層21,ほぼ
365nmの紫外線による光定着性を有するマゼンタ感
熱発色層22,ほぼ420nmの紫外線による光定着性
を有するイエロー感熱発色層23,保護層24とが順次
層設されている。これらの感熱発色層21〜23は、熱
記録される順番に配置されている。図3では、各間熱発
色層21〜23を分かりやすくするために、イエロー感
熱発色層23に対しては「Y」,マゼンタ感熱発色層2
2に対しては「M」,シアン感熱発色層21に対しては
「C」を付してある。また、図3では省略されている
が、各感熱発色層21〜23の間には、マゼンタ感熱発
色層22,シアン感熱発色層21の熱感度を調節するた
めの中間層が形成されている。支持体20としては、不
透明なコート紙又はプラスチックフイルムが用いられ、
そしてOHPシートを作製する場合には、透明なプラス
チックフイルムが用いられる。
【0027】図4は各感熱発色層の発色特性を示すもの
である。この実施例のカラー感熱記録材料12は、イエ
ロー感熱発色層23の発色熱エネルギが最も低く、シア
ン感熱発色層21の発色熱エネルギが最も高い。イエロ
ー(Y)の画素を熱記録する場合には、バイアス熱エネ
ルギBYに階調表現熱エネルギGYJ を加えた発色熱エ
ネルギがカラー感熱記録材料12に与えられる。このバ
イアス熱エネルギBYは、イエロー感熱発色層23が発
色する直前の熱エネルギであり、1画素の記録の始めの
バイアス加熱期間中にカラー感熱記録材料12に与えら
れる。階調表現熱エネルギGYJ は、記録すべき画素の
発色濃度に相当した階調レベルJに応じて決められるも
のであり、バイアス加熱期間に続く階調表現加熱期間中
に、カラー感熱記録材料12に与えられる。なお、マゼ
ンタM,シアンCも同様であるので、記号のみを付して
ある。
【0028】図1は、カラー感熱プリンタの電気回路を
示すものである。フレームメモリ30には、例えば電子
スチルカメラで撮影した1フレームの画像データが、色
毎に分離された状態で書き込まれている。この画像デー
タは、階調レベルを表しており、この画像データに応じ
て記録画素に形成されるインクドットの濃度を決める。
階調表現加熱に際して、システムコントローラ35によ
り、フレームメモリ30からプリントすべき色の画像デ
ータが1ラインずつ読み出されて画像データラインメモ
リ33に書き込まれる。
【0029】システムコントローラ35はマイクロコン
ピュータから構成されており、各部をシーケンス制御す
る。また、システムコントローラ35には、画像データ
用ラインメモリ33の他に、バイアスデータラインメモ
リ32が接続されている。システムコントローラ35
は、このラインメモリ32にバイアスデータを書き込
む。また、システムコントローラ35は、メモリコント
ローラ42,プリントコントローラ43を制御して、バ
イアスデータと画像データとを切り換えて、これをコン
パレータ41に送る。
【0030】バイアスデータは、各発熱素子の抵抗値誤
差に基づき予め実験等により決定され、これの変換テー
ブルがシステムコントローラ35のROM38の所定領
域に予め記憶されている。バイアスパルスの個数は、抵
抗値が高い発熱素子では多くされ、抵抗値が低い発熱素
子では少なくされる。本実施例では、最大抵抗値の発熱
素子を基準にして、これのバイアスパルス数を256と
している。そして、最大抵抗値と各発熱素子の抵抗値と
の差から、バイアスパルス数の減少数を決定して、25
6からこの減少数を引いて、各発熱素子のバイアスパル
ス数を決定する。
【0031】図1に示すように、各発熱素子171 〜1
n の抵抗値Ri (iは1〜n)は、サーマルプリンタ
の工場出荷時やサーマルヘッド14の交換後の初期設定
時に、抵抗値検出回路37で検出され、これがRAM3
6内に書き込まれる。抵抗値検出回路37は、トランジ
スタ481 〜48n により各発熱素子171 〜17n
1個ずつ選択してこれに所定の電圧を印加し、これの電
圧降下時間から抵抗値Ri を検出するものであり、この
抵抗値検出方法については、例えば本出願人が既に出願
した特願平4−233626号に詳しく説明されてい
る。システムコントローラ35は、検出した抵抗値Ri
に基づきROM38に記憶した変換テーブルにより、バ
イアスデータDBi を各発熱素子毎に求め、これをRA
M36内の所定領域に記憶するとともに、これらデータ
をラインメモリ34に書き込む。なお、抵抗値検出回路
37は装置に内蔵させる他に、別途抵抗値検出装置を設
け、これにより各抵抗値を検出するようにしてもよい。
【0032】システムコントローラ35は、プリント開
始信号によりシステム1ラインスタート信号を発生し、
これをメモリコントローラ42に出力する。また、シス
テムコントローラ35はカウンタ35aを備えており、
システム1ラインスタート信号をカウントしており、こ
のカウント値pにより記録ライン数を制御する。
【0033】メモリコントローラ42は、システム1ラ
インスタート信号を受け取ると、セレクタ40を切り換
えて、第3ラインメモリ34をコンパレータ41に接続
するとともに、1ラインスタート信号をプリントコント
ローラ43に出力する。これにより、バイアス加熱シー
ケンスを実行する。このバイアス加熱シーケンスでは、
メモリコントローラ42は、ラインメモリ34からバイ
アスデータDBi を読み出して、これをセレクタ40を
介してコンパレータ41に送る。この1ライン分のバイ
アスデータDBi の読み出しは、256回行われる。コ
ンパレータ41は、プリントコントローラ43からの比
較データによって、1ライン分のバイアスデータを25
6回比較する。
【0034】プリントコントローラ43は、比較データ
による比較終了時に、1ラインの印画終了を示す1ライ
ンエンド信号をメモリコントローラ42に出力する。メ
モリコントローラ42は、1ラインエンド信号を受け取
ると、セレクタ40を画像データラインメモリ33に接
続し、階調表現加熱シーケンスを実行する。
【0035】階調表現加熱シーケンスでは、メモリコン
トローラ42は、ラインメモリ32から1ライン分の画
像データを256回読み出して、コンパレータ41に送
る。コンパレータ41は、プリントコントローラ43か
らの「0」〜「FF」の比較データによって、1ライン
分の画像データを256回比較する。
【0036】プリントコントローラ43は、比較データ
による比較終了時の他に、比較データによる比較終了時
にも1ラインエンド信号をメモリコントローラ42に送
る。メモリコントローラ42は、プリントコントローラ
43からの1ラインエンド信号の個数をカウントする1
ビットカウンタ42aを備えており、1ラインエンド信
号が2回入力される毎に、すなわちバイアス加熱と階調
加熱とが終了すると、システム1ラインエンド信号をシ
ステムコントローラ35に送る。
【0037】コンパレータ41は、バイアスデータと比
較データとの比較、又は画像データと比較データとの比
較を行う。そして、比較データの方が小さい場合には、
「H」の駆動データを出力し、それ以外は「L」の駆動
データを出力する。例えば、バイアス加熱では、プリン
トコントローラ43から「0」の比較データが送られる
と、この比較データに対して1ラインのバイアスデータ
を順に比較する。これにより、1ライン分の比較結果が
シリアル信号としてコンパレータ41からシフトレジス
タ45に送られる。1ライン分のバイアスデータの比較
が終了すると、プリントコントローラ43は「1」の比
較データを発生してコンパレータ41に送り、この比較
データに対して1ライン分のバイアスデータを順に比較
する。以下、同様である。これにより、バイアスデータ
は256回比較され、結果的には256ビットの駆動デ
ータに変換される。そして、この256ビットの駆動デ
ータは、1ビットずつ順番にシフトレジスタ45に送ら
れる。同様にして画像データと比較データとの比較も行
われ、256ビットの駆動データに変換される。
【0038】シリアルな駆動データは、クロックによっ
てシフトレジスタ45内でシフトされてパラレル信号に
変換される。シフトレジスタ45でパラレル信号に変換
された駆動データは、ラッチ信号に同期してラッチアレ
イ46にラッチされる。ANDゲートアレイ47は、ス
トローブ信号が入力されている期間内に、駆動データが
「H」の場合に「H」の信号を出力する。
【0039】ANDゲートアレイ47の各出力端子に
は、トランジスタ481 〜48n が接続されている。こ
れらのトランジスタ481 〜48n は、ANDゲートの
出力が「H」の場合にオンする。これらのトランジスタ
481 〜48n には、発熱素子171 〜17n がそれぞ
れ直列に接続されている。
【0040】ストローブ信号発生回路44は、システム
コントローラ35及びプリントコントローラ43からの
信号によって制御され、発熱素子171 〜17n のON
時間とOFF時間とを決定するためのストローブ信号を
発生する。ストローブ信号は、バイアス加熱用と階調表
現用の2種類がある。更に、ストローブ信号は、プリン
トすべき色によってパルス幅又はパルス個数が変えられ
る。このため、各ストローブ信号の設定データは、各色
毎に予め求められ、これがRAM36の所定領域に記憶
されている。なお、ストローブ信号発生回路44として
は、例えば本出願人が既に出願した特願平5−7450
8号に詳しく説明されている。
【0041】次に、上記実施例の作用について図5に基
づいて各図を参照して説明する。プリント開始スイッチ
(図示せず)が操作されると、システムコントローラ3
5は、カラー感熱記録材料12の給紙を行う。これとと
もに、システムコントローラ35は、フレームメモリ3
0から第1ライン目のイエロー画像データを画素毎に読
み出し、これを画像データラインメモリ32に書き込
む。また、各発熱素子の抵抗値誤差に起因する発熱量の
変動を少なくするために、RAM36からバイアスデー
タDBi を読みだし、これをバイアスデータラインメモ
リ34に書き込む。また、システムコントローラ35は
カウンタ35aをリセットする(p=0)。
【0042】給紙時には、プラテンドラム10はクラン
パ13が図2において垂直となった状態で停止している
ので、カム機構8が作動すると、クランパ13がクラン
プ解除位置にシフトされる。この後、カラー感熱記録材
料12がプラテンドラム10に送り込まれ、その先端が
クランプに位置するとカム機構8が作動してカラー感熱
記録材料12の先端がクランプ13で押えられる。この
状態でプラテンドラム10が回転するから、カラー感熱
記録材料12はプラテンドラム10に巻き付けつけられ
る。
【0043】プラテンドラム10が一定ステップずつ間
欠回転して、カラー感熱記録材料11の記録エリアの先
端が発熱素子アレイ17に達すると、イエロー画像の第
1ライン目の熱記録が可能となる。システムコントロー
ラ35は、システム1ラインスタート信号を発生させ、
これをメモリコントローラ42に送る。このときに、カ
ウンタ35aはカウント値に1を加えて更新する(p=
p+1)。
【0044】メモリコントローラ42は、システム1ラ
インスタート信号により、セレクタ40をバイアスデー
タラインメモリ32に接続し、各発熱素子のバイアスデ
ータDBi がコンパレータ41に送られるようにする。
そして、メモリコントローラ42は、アドレス指定して
第1発熱素子171 から順に第n発熱素子17n まで、
ラインメモリ32からバイアスデータDBi を読み出し
コンパレータ41に送る。
【0045】また、メモリコントローラ42は、1ライ
ンスタート信号を発生させ、これをプリントコントロー
ラ43に送る。プリントコントローラ43は、1ライン
スタート信号を受け取ると、「0」〜「FF」の比較デ
ータDCの最初の比較データ「0」をコンパレータ41
に送る。
【0046】コンパレータ41は、各発熱素子のバイア
スデータDBi と、プリントコントローラ43から出力
された比較データDCとを比較し、前者よりも後者が小
さいときに「H」のバイアス駆動データを出力する。コ
ンパレータ41から出力された1ライン分のシリアルな
バイアス駆動データは、シフトレジスタ45に送られ、
そしてクロックによってシフトレジスタ45内でシフト
されてパラレルなバイアス駆動データに変換される。シ
ステムコントローラ35は、第1ライン目が熱記録の可
能な状態にあることを確認してから、ラッチアレイ45
にパラレルなバイアス駆動データをラッチする。このラ
ッチされたバイアス駆動データは、ANDゲートアレイ
47に送られる。
【0047】他方、プリントコントローラ43からのバ
イアス加熱用ストローブ要求信号により、ストローブ信
号発生回路44はバイアス加熱用ストローブ信号をAN
Dゲートアレイ47に送る。ANDゲートアレイ47
は、バイアス駆動データが「H」となっている場合に、
ストローブ信号が入力されている間中、「H」の信号を
出力する。この信号により、例えばトランジスタ481
がオンするから、ストローブ信号に対応したパルス幅の
バイアスパルスが発熱素子171 に供給され、発熱素子
171 が発熱する。
【0048】以下、「1」〜「FF」の比較データを用
いて、バイアスデータを1ラインずつ比較し、この比較
結果に応じて各発熱素子171 〜17n を駆動する。し
たがって、各発熱素子はバイアス加熱される。
【0049】プリントコントローラ43は、最後の「F
F」の比較データによる1ライン分のバイアスデータの
比較が終了すると、1ラインエンド信号をメモリコント
ローラ42に送る。メモリコントローラ42は、この1
ラインエンド信号によりセレクタ40を切り換えて、画
像データラインメモリ33をコンパレータ41に接続す
るとともに、1ラインスタート信号をプリントコントロ
ーラ43に送る。このセレクタ40の切り換え後に、メ
モリコントローラ42は、ラインメモリ32に書き込ま
れている1ライン分のイエロー画像データを1個ずつ順
次読み出し、コンパレータ41に送る。
【0050】プリントコントローラ43は、「0」〜
「FF」の比較データを順に出力する。コンパレータ4
1は、最初に「0」の比較データと、ラインメモリ32
からの第1ライン目のイエロー画像データと比較する。
前者が後者よりも小さい場合には、コンパレータ41
は、「H」の階調表現駆動データを出力する。
【0051】コンパレータ41から出力された1ライン
分の駆動データは、シフトレジスタ45,ラッチアレイ
46を経てから、ANDゲートアレイ47に送られる。
そして、ANDゲートアレイ46中で、階調駆動データ
が「H」となっているAND回路の出力が、短いストロ
ーブ信号の入力中に「H」となる。この「H」の信号が
入力されたトランジスタがオンするから、このオンした
トランジスタに接続された発熱素子が、幅が短い階調パ
ルスで駆動されて発熱する。以下同様にして、比較デー
タの「1」から「FF」まで比較され、イエロー画像デ
ータに応じた個数の階調パルスで発熱素子が駆動され
る。
【0052】プリントコントローラ43は、第1ライン
の階調パルス列の発生終了後に、1ラインエンド信号を
メモリコントローラ42に送る。メモリコントローラ4
2は、この2回目の1ラインエンド信号によりシステム
1ラインエンド信号をシステムコントローラ35に出力
する。システムコントローラ35は、システム1ライン
エンド信号により第1ライン目の印字終了を確認し、こ
れにより、プラテンドラム10を1ライン分回転させて
紙送りを行なう。この紙送り中に、システムコントロー
ラ35は、システム1ラインスタート信号をメモリコン
トローラ42に送る。メモリコントローラ42はセレク
タ40を切り換えて、バイアスデータラインメモリ34
からのバイアスデータDBi をコンパレータ41に送
る。また、システムコントローラ35は、各処理の合間
に第2ラインのイエロー画像データをフレームメモリ3
0から読み出し、これをラインメモリ33に書き込む。
【0053】その後、前述したように、複数のバイアス
パルスでバイアス加熱してから、続いてラインメモリ3
3からの第2ライン目のイエロー画像データに応じた個
数の階調パルスで階調表現加熱する。そして、K(Kは
最大256)個のバイアスパルスとJ(Jは最大25
6)個の階調パルスとを各発熱素子に与えて、第2ライ
ン目を熱記録する。以下、同様にして第3ライン目以降
を順次熱記録する。そして、カウンタ35aのカウント
値pが最終ライン数に達すると、イエロー画像の1フレ
ーム分の行記録が終了する。
【0054】このイエロー画像の熱記録中に、図2に示
すように、プラテンドラム10の回転とともに、カラー
感熱記録材料12のイエロー画像を熱記録した部分がイ
エロー定着用紫外線ランプ16に達する。このイエロー
定着用紫外線ランプ16は、420nm付近の近紫外線
をカラー感熱記録材料12に照射する。これにより、イ
エロー感熱記録材料12に含有されたジアゾニウム塩化
合物が分解して発色能力が消失する。
【0055】プラテンドラム10が1回転して記録エリ
アが再びサーマルヘッド14の位置にくると、イエロー
画像と同じような処理により、マゼンタ画像が1ライン
ずつ熱記録される。このマゼンタ画像の記録時のバイア
ス加熱でも、イエロー画像の熱記録と同じ個数のバイア
スパルスが用いられる。しかし、マゼンタ感熱発色層の
バイアス熱エネルギBMが大きいので、パルス幅が長い
ストローブ信号が用いられ、それによりパルス幅が広い
バイアスパルスが作成される。そして、バイアスパルス
の個数を調節することで、全ての発熱素子はバイアス加
熱が行われる。また、マゼンタ画像の記録に用いられる
階調パルスも、イエローの記録に比べてパルス幅が広
い。マゼンタ画像の記録後に、マゼンタ感熱発色層を定
着してから、シアン画像を1ラインずつ記録する。この
シアン画像の記録時のバイアス加熱でも、マゼンタ画像
の熱記録と同じ個数のバイアスパルスが用いられる。し
かし、シアン感熱発色層のバイアス熱エネルギBCが大
きいので、パルス幅が長いストローブ信号が用いられ、
それによりパルス幅が広いバイアスパルスが作成され
る。同様に、シアン画像記録時の階調パルスも、マゼン
タの記録に比べてパルス幅が広くされる。
【0056】図6は各発熱素子の駆動パルス列の一例を
示したものである。この例では、第1発熱素子が最大抵
抗値を示しており、これを基準にして、各発熱素子への
バイアスパルス数を減らすようにしている。例えば最大
抵抗値の発熱素子を256個のバイアスパルスで加熱す
る場合に、第2発熱素子が第1発熱素子よりも抵抗が低
く、例えばその駆動パルス数が7個減じられるときに
は、「0」〜「248」の249個のバイアスパルスで
バイアス加熱する。また、第3発熱素子が第1発熱素子
よりも抵抗がやや低くその駆動パルス数が4個減じられ
るときには、「0」〜「251」の252個の駆動パル
ス列でバイアス加熱する。また、階調パルス列は、例え
ば第1発熱素子の画像データが階調レベル256の最大
濃度であるときには256個続きの駆動パルスで第1発
熱素子を駆動する。同様に、第2発熱素子の画像データ
が階調レベル250であるときには250個続きの駆動
パルスで第2発熱素子を駆動する。以下同様にその他の
発熱素子も画像データに応じた個数の駆動パルスで駆動
される。これにより、各発熱素子の画像データに応じた
階調表現用熱エネルギで各発熱素子が発熱される。
【0057】なお、上記実施例では、プリントコントロ
ーラ43で同じ比較データを用いてバイアス加熱シーケ
ンス及び階調表現加熱シーケンスを実行したが、この他
に、図7に示すように、プリントコントローラ50で異
なる比較データを発生させて、各加熱シーケンスで異な
る総パルス数となるようにしてもよい。なお、この実施
例では、第1及び第2の画像データラインメモリ33
a,33bを設けており、セレクタ51を介して空いて
いる画像データラインメモリに、各処理の合間に次のラ
インの画像データを書き込んでおき、画像データの書き
込みを効率良く行っている。なお、図1に示す実施例と
同一構成部材には同一符号が付してある。
【0058】このため、システムコントローラ35のカ
ウンタ35aのカウント値pに基づき画像データを書き
込むラインメモリ33a,33bを指定している。例え
ば、pが奇数の場合には第2画像データラインメモリ3
3bを選択し、pが偶数の場合には第1画像データライ
ンメモリ33aを選択して画像データを書き込む。な
お、初期設定時には第1画像データラインメモリ33a
に対して第1ライン目の画像データが書き込まれる。
【0059】また、各画像データラインメモリ33a,
33bからの画像データの読み出しは、メモリコントロ
ーラ52に、システム1ラインスタート信号をカウント
する1ビットカウンタ52aを設け、これのカウント値
qに応じて読み込むラインメモリ33a,33bを指定
する。例えば、カウント値qが「1」の場合には第1画
像データラインメモリ33aを選択し、カウント値qが
「0」の場合には第2画像データラインメモリ33bを
選択する。また、メモリコントローラ52に、1ライン
エンド信号をカウントする1ビットカウンタ52bを設
け、これのカウント値により、1ラインエンド信号が2
回入力されたときにシステム1ラインエンド信号をシス
テムコントローラ35に送るようにする。
【0060】また、プリントコントローラ50には、1
ラインスタート信号をカウントする1ビットカウンタ5
0aを設け、これのカウント値mによって発生させる比
較データの個数を変更する。本実施例では、バイアスパ
ルスの総数を「256」とし、階調パルスの総数を「1
28」としている。このため、カウント値mが「1」の
場合には「0」〜「FF」の256個のバイアス比較デ
ータを発生する。また、カウント値mが「0」の場合に
は「0」〜「7F」でリセットされ、128個の階調比
較データを発生する。これにより、バイアス加熱シーケ
ンスでは最大で256個の駆動データが発生し、階調表
現加熱シーケンスでは最大で128個の駆動データが発
生する。また、階調表現加熱シーケンスでのリセット値
を変えることにより、階調数を変更する場合に容易に対
応することができる。
【0061】また、上記実施例では、各発熱素子毎にそ
の抵抗値誤差に基づきバイアスパルス数を決定する際
に、検出した最大抵抗値を基準にして、この基準抵抗値
に対する差を求めている。そして、最大抵抗値に対して
は256個のバイアスパルスを与え、各発熱素子の抵抗
低下値に基づきバイアスパルス数を減少するようにした
が、この他に、検出した抵抗値に基づき平均抵抗値を求
め、この平均抵抗値に対してバイアスパルス数を増減す
るようにしてもよい。更には、最小抵抗値に基づき、各
発熱素子毎のバイアスパルス数を決定するようにしても
よい。また、上記実施例では1ビットカウンタ42aを
用いたが、これに代えてアップカウンタを用いてもよ
く、この場合にはカウント値の奇数、偶数によって各信
号を発生させる。
【0062】次に、抵抗値誤差に起因して発生する階調
表現熱エネルギ誤差も補正するようにした実施例につい
て説明する。この実施例では、図9に示すように、画像
データラインメモリ60,バイアスデータラインメモリ
61,階調補正係数データラインメモリ62,乗算器6
3,及び加算・リミッタ64を設けて、階調補正データ
を加味した修正バイアスデータを作成し、これに基づき
修正バイアス加熱する。なお、図1に示す実施例と同一
構成部材には同一符号が付してある。
【0063】システムコントローラ65は、ラインメモ
リ60〜62に各データを書き込む。また、システムコ
ントローラ65は、乗算器63,加算・リミッタ64,
メモリコントローラ66,プリントコントローラ67を
制御して、基本バイアスデータDB0i (i=1〜n
(nは総発熱素子数))に階調補正データDB1i を加
算して修正バイアスデータDBCi を算出し、これをセ
レクタ40に送る。
【0064】修正バイアスデータDBCi の一例を次の
数式1に示す。
【0065】
【数1】 DBCi =DB0i +DB1i =(BB+ΔR1i +B
Hshade +BVshade )+(ΔR2i ・DGi ) ここで、 DB0i :基本バイアスデータであり、以下の数式2で
求める。
【0066】
【数2】 DB0i =BB+ΔR1i +BHshade +BVshade DB1i :階調補正データであり、以下の数式3で求め
る。
【0067】
【数3】DB1i =ΔR2i ・DGi BB:標準抵抗値R0 (例えば発熱素子のうちの最大と
なる抵抗値)に基づき決定した基礎データであり、バイ
アスパルスの個数で表される。 ΔR1i :バイアス熱エネルギ誤差を補正するためのバ
イアス補正データであり、各発熱素子の抵抗値Ri から
標準抵抗値R0 を引いた抵抗値誤差ΔRi (=(Ri
0 ))に係数k1を乗じたもの(k1はバイアスパル
ス数に換算するための係数) BHshade :Hシェーディング補正データである。サー
マルヘッドの蓄熱によって、最終行に向かうにつれて発
色濃度が除々に高くなるのを補正するものであり、バイ
アスパルスの個数で表される。図10にその一例を示
す。 BVshade :Vシェーディング補正データであり、サー
マルヘッドの両端で熱が逃げてしまうため、濃度が下が
るのを補正するものであり、バイアスパルスの個数で表
される。 ΔR2i :階調熱エネルギ誤差を補正するための係数デ
ータであり、抵抗値誤差ΔRi に係数k2を乗じたもの
(k2はバイアスパルス数に換算するための係数) DGi :画像データ
【0068】演算要素BB,k1,k2,BHshade ,
BVshade は予め実験等により決定され、これらがシス
テムコントローラ65のメモリに書き込まれている。
【0069】本実施例では、8ビットのデータを用いて
いるため、修正バイアスデータDBCi の最大パルス数
は「256」個となる。したがって、基本バイアスデー
タDB0i 分として例えば最大「224」個のバイアス
パルスを割り当てるとともに、階調補正データDB1i
として、最大「32」個のバイアスパルスを割り当てて
いる。また、基礎データとして176個のバイアスパル
スを割り当て、バイアス補正データR1i として、48
個のバイアスパルスを割り当てている。なお、この割り
当て比率は、発熱素子のサイズや種類,感熱記録材料の
種類等に応じて変化するが、最大使用パルス個数の30
%程度を、バイアス補正データ,階調補正データ,各シ
ェーディング補正データ等に割り当てるとよい。
【0070】図11にバイアスパルス列と階調パルス列
との一例を示す。なお、この例では、各シェーディング
補正データを「0」にしている。第1発熱素子により階
調レベル256の画素を記録する場合には、DB01
224,DB11 =32,DBC1 =256,DG1
256となる。また、第2発熱素子が第1発熱素子より
も抵抗が低い場合で階調レベル256の画素を記録する
場合には、BB=176,ΔR12 =23,DB02
199,DB12 =20,DG2 =256となる。ま
た、第3発熱素子が第2発熱素子と同じ抵抗値であり、
階調レベル128の画素を記録する場合には、BB=1
76,ΔR13 =23,DB03 =199,DB13
10,DG3 =128となる。また、第4発熱素子が第
1発熱素子よりもやや抵抗が低い場合で階調レベル13
の画素を記録する場合には、BB=176,ΔR14
36,DB04 =212,DB14 =3,DG4 =13
となる。そして、これら修正バイアスデータDBCi
比較データと比較されることにより、各発熱素子が修正
バイアス加熱される。図12に本実施例における処理手
順を示す。なお、階調補正係数データをラインメモリ6
2に書き込む代りに、抵抗値誤差データΔRi を書き込
んでもよく、この場合には、乗算器63で抵抗値誤差デ
ータΔRi に係数データk2と画像データDGi とを乗
じる。
【0071】図13は、データの書き込み・読み出しを
効率良く行うために、画像データ用とバイアスデータ用
とに、それぞれ2個のラインメモリを設けた実施例を示
すものである。画像データ用ラインメモリ60a,60
bの一方が読み出し中に、他方に次の1ライン分の画像
データが書き込まれる。また、Hシェーディング補正、
Vシェーディング補正を行うために、修正バイアスデー
タもライン毎に用意されているから、一方のバイアスデ
ータ用ラインメモリ61aの読み出し中には、他方のバ
イアスデータ用ラインメモリ61bに、システムコント
ローラ70から次のラインの修正バイアスデータが書き
込まれる。なお、図9に示す実施例と同一構成部材には
同一符号が付してある。
【0072】乗算器63による乗算は固定小数点方式を
用いているから、小数点以下の切り捨てにより、大きな
演算誤差が発生する。図14は、固定小数点方式を用い
ても演算誤差が大きくならないようにした実施例を示
す。階調補正係数データ用ラインメモリ62には、階調
熱エネルギ誤差を修正するための補正係数データΔR2
i をX倍したものがシステムコントローラによって書き
込まれている。乗算器63は、ΔR2i ・Xと画像デー
タDGi とを乗算する。この後、割算器75で、乗算器
63からの出力をXで割った後、この値を加算・リミッ
タ64に送る。このように、X倍した値に画像データを
乗算し、小数点以下を丸め演算するから、X倍しない場
合に比べて、丸め演算による誤差の発生が少なくなる。
したがって、固定小数点方式の演算を採用しても演算誤
差が大きくならないから、ハード構成が複雑になる浮動
小数点方式の演算を採用する必要がなく、構成を簡単に
することができる。
【0073】また、上記実施例では画像データ用ライン
メモリを2個設けたが、これは3個以上としてもよい。
また、本発明は、感熱記録の他に、熱転写記録に対して
も、抵抗値誤差に起因して発生する熱エネルギ誤差を補
正する場合に、適用することができる。更に、ラインプ
リンタの他にシリアルプリンタにも利用することができ
る。また、ストローブ信号のON/OFF時間を色毎に
変える代わりに、バイアスパルスと階調パルスのパルス
数を色毎に変更するようにしてもよい。また、バイアス
加熱と階調表現加熱とでは、ストローブ信号の長さを変
えるようにしたが、同じストローブ信号を用いるように
してもよい。この場合には、加熱量に合わせてそれぞれ
のパルス数を変更する。
【0074】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、各発熱素子の抵抗値誤差に基づきバイアスパルス
数を決定して、各発熱素子のバイアス加熱量をほぼ一定
にするようにしたから、各発熱素子の抵抗値にばらつき
がある場合でも、各発熱素子のバイアス加熱量をほぼ一
定にすることができる。これにより、発熱素子の抵抗値
誤差に起因する濃度むらや色むらの発生を少なくするこ
とができる。しかも、多数のパルスからなるパルス列に
より各発熱素子を駆動するから、きめ細かな発熱制御を
行うことができ、より一層濃度むらの発生を少なくする
ことができる。
【0075】また、プリントコントローラからの1ライ
ンエンド信号により複数のラインメモリを交互に切り換
えて、各発熱素子の抵抗値誤差に起因する熱エネルギ誤
差の補正を兼ねたバイアスパルスと、画像データに応じ
た階調パルスとを発生させるから、コンパレータとプリ
ントコントローラとをバイアス加熱と階調加熱とで共用
することができ、構成が簡単になる。特に、同じ比較デ
ータを発生させることで、その構成がより一層簡単にな
る。また、バイアス加熱シーケンスと階調表現加熱シー
ケンスとで比較データの個数を変えることにより、きめ
細かな発熱制御が行える。
【0076】また、各発熱素子の抵抗値誤差に起因する
発熱むらをバイアス加熱の際に発生するバイアス熱エネ
ルギ誤差と、階調表現加熱の際に発生する階調表現熱エ
ネルギ誤差とに分けて予め求めておき、これらの誤差を
バイアスパルス列の個数を変更することにより解消する
ようにしたから、各発熱素子の抵抗値等にばらつきがあ
る場合でも、このばらつきの影響を無くしてこれに起因
する濃度むらや色むらの発生を抑えることができる。ま
た、サーマルヘッドの抵抗値むら等に起因する発熱むら
を補正することができるようになるので、サーマルヘッ
ドに対する抵抗値むらの許容度が増し、サーマルヘッド
の歩留りが向上し、コストダウンが可能になる。
【0077】また、各発熱素子の抵抗値誤差に起因する
発熱むらの内、階調表現加熱の際に発生する発熱むらに
対しても、バイアスパルス列の個数の変更により行うた
め、演算処理が簡単になる。すなわち、階調データに直
接補正データを乗じて補正する方法では、大量の演算処
理が必要になるため、高速演算回路が必要になり製造コ
ストが高くなるという問題があるが、このような問題を
解消することができる。また、階調表現加熱の際に発生
する階調表現熱エネルギ誤差を補正するための階調補正
データを、補正係数データに階調画像データを乗じて求
めるため、各発熱素子毎に正確な発熱量制御を行うこと
ができ、抵抗値むらに起因する濃度むらや色むらをより
一層無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーマルヘッド駆動制御装置の要部を
示すブロック図である。
【図2】カラー感熱プリンタの概略図である。
【図3】カラー感熱記録材料の層構造を示す説明図であ
る。
【図4】各感熱発色層の発色特性を示すグラフである。
【図5】カラー感熱プリンタの処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図6】バイアスパルス列と階調パルス列との一例を示
す説明図である。
【図7】異なる比較データを用いた他の実施例の要部を
示すブロック図である。
【図8】同実施例における処理手順を示すフローチャー
トである。
【図9】階調表現熱エネルギ誤差も補正するようにした
実施例を示すブロック図である。
【図10】同実施例において、Hシェーディング補正デ
ータの一例を示すグラフである。
【図11】同実施例におけるバイアスパルス列と階調パ
ルス列との一例を示す説明図である。
【図12】同実施例におけるカラー感熱プリンタの処理
手順を示すフローチャートである。
【図13】ラインメモリを2組ずつ設けた他の実施例に
おけるサーマルヘッド駆動制御装置の要部を示すブロッ
ク図である。
【図14】数値演算誤差を少なくした他の実施例におけ
るサーマルヘッド駆動制御装置をの要部を示すブロック
図である。
【符号の説明】 12 カラー感熱記録材料 14 サーマルヘッド 171 〜17n 発熱素子 40,51 セレクタ 32,33,33a,33b,60〜62,60a,6
0b,61a,61b,62 ラインメモリ 35,65 システムコントローラ 37 抵抗値検出回路 42,52,66 メモリコントローラ 43,50,67 プリントコントローラ 44 ストローブ信号発生回路 63 乗算器 64 加算・リミッタ 75 割算器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の発熱素子をライン状に並べてなる
    サーマルヘッドの各発熱素子に、バイアス加熱駆動パル
    ス列と、画像データに対応したパルス個数からなる階調
    表現加熱駆動パルス列とを与えて画素を記録材料に記録
    するサーマルプリンタのサーマルヘッド駆動制御装置に
    おいて、 画像データを1ライン分記憶するための第1のラインメ
    モリと、各発熱素子のバイアス加熱量を一定にするため
    に各発熱素子の抵抗値誤差に基づき決定されたバイアス
    加熱駆動パルスのパルス個数からなるバイアスデータを
    1ライン分記憶するための第2のラインメモリと、これ
    らラインメモリを選択してこれのデータを出力するセレ
    クタと、比較データ及び1ラインエンド信号を発生する
    プリントコントローラと、セレクタからの各データとプ
    リントコントローラからの比較データとを比較して各発
    熱素子毎の駆動データを発生するコンパレータと、前記
    セレクタを切り換えるとともに、1ラインスタート信号
    及びシステム1ラインエンド信号を発生するメモリコン
    トローラと、システム1ラインスタート信号を発生させ
    るシステムコントローラとを備え、 前記プリントコントローラは、メモリコントローラから
    の1ラインスタート信号によりコンパレータに比較デー
    タを出力し、比較データの出力後に1ラインエンド信号
    をメモリコントローラに出力し、 前記メモリコントローラは、システムコントローラから
    のシステム1ラインスタート信号により第2のラインメ
    モリを選択するようにセレクタを切り換えるとともに、
    1ラインスタート信号をプリントコントローラに出力
    し、また、プリントコントローラからの奇数個目の1ラ
    インエンド信号により第1のラインメモリを選択するよ
    うにセレクタを切り換えるとともに、1ラインスタート
    信号をプリントコントローラに出力し、また、プリント
    コントローラからの偶数個目の1ラインエンド信号によ
    りシステム1ラインエンド信号をシステムコントローラ
    に出力し、 前記システムコントローラは、プリント開始信号により
    システム1ラインスタート信号をメモリコントローラに
    出力し、また、メモリコントローラからのシステム1ラ
    インエンド信号によりサーマルヘッドと記録材料とを相
    対移動させて次のライン記録可能状態となった時にシス
    テム1ラインスタート信号をメモリコントローラに出力
    することを特徴とするサーマルヘッド駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 多数の発熱素子をライン状に並べてなる
    サーマルヘッドの各発熱素子に、バイアス加熱駆動パル
    ス列と、画像データに対応したパルス個数からなる階調
    表現加熱駆動パルス列とを与えて画素を記録材料に記録
    するサーマルプリンタのサーマルヘッド駆動制御装置に
    おいて、 画像データを1ライン分記憶するための第1のラインメ
    モリと、各発熱素子の抵抗値誤差に起因してバイアス加
    熱の際に発生するバイアス熱エネルギ誤差を補正するた
    めのバイアス補正データを加味したバイアスデータを各
    発熱素子毎に記憶した手段と、このバイアスデータを1
    ライン分記憶するための第2のラインメモリと、各発熱
    素子の抵抗値誤差に起因して階調表現加熱の際に発生す
    る階調表現熱エネルギ誤差を補正するための階調補正係
    数データを各発熱素子毎に記憶した手段と、階調補正係
    数データを1ライン分記憶するための第3のラインメモ
    リと、第1のラインメモリから読み出した画像データと
    第3のラインメモリから読み出した階調補正係数データ
    とに基づき修正バイアスデータを算出する修正バイアス
    データ算出器と、修正バイアスデータ算出器及び第1の
    ラインメモリの一方を選択してこれのデータを出力する
    セレクタと、比較データ及び1ラインエンド信号を発生
    するプリントコントローラと、セレクタからの各データ
    とプリントコントローラからの比較データとを比較して
    各発熱素子毎の駆動データを発生するコンパレータと、
    前記セレクタを切り換えるとともに、1ラインスタート
    信号及びシステム1ラインエンド信号を発生するメモリ
    コントローラと、システム1ラインスタート信号を発生
    させるシステムコントローラとを備え、 前記プリントコントローラは、メモリコントローラから
    の1ラインスタート信号によりコンパレータに比較デー
    タを出力し、比較データの出力後に1ラインエンド信号
    をメモリコントローラに出力し、 前記メモリコントローラは、システムコントローラから
    のシステム1ラインスタート信号により修正バイアスデ
    ータ算出器を選択するようにセレクタを切り換えるとと
    もに、1ラインスタート信号をプリントコントローラに
    出力し、また、プリントコントローラからの奇数個目の
    1ラインエンド信号により第1のラインメモリを選択す
    るようにセレクタを切り換えるとともに、1ラインスタ
    ート信号をプリントコントローラに出力し、また、プリ
    ントコントローラからの偶数個目の1ラインエンド信号
    によりシステム1ラインエンド信号をシステムコントロ
    ーラに出力し、 前記システムコントローラは、プリント開始信号により
    システム1ラインスタート信号をメモリコントローラに
    出力し、また、メモリコントローラからのシステム1ラ
    インエンド信号によりサーマルヘッドと記録材料とを相
    対移動させて次のライン記録可能状態となった時にシス
    テム1ラインスタート信号をメモリコントローラに出力
    することを特徴とするサーマルヘッド駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のサーマルヘッド
    駆動制御装置において、前記プリントコントローラは、
    メモリコントローラからの奇数個目の1ラインスタート
    信号によりバイアス加熱用比較データをコンパレータに
    出力し、メモリコントローラからの偶数個目の1ライン
    スタート信号により階調表現加熱用比較データをコンパ
    レータに出力することを特徴とするサーマルヘッド駆動
    制御装置。
JP12934794A 1993-06-18 1994-06-10 サーマルヘッド駆動制御装置 Pending JPH07144428A (ja)

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JP12934794A JPH07144428A (ja) 1993-06-18 1994-06-10 サーマルヘッド駆動制御装置

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JP5-147592 1993-06-18
JP14759293 1993-06-18
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