JPH0768823A - 加熱印刷システムにおけるヘッド全域にわたる印刷ムラの修正方法 - Google Patents

加熱印刷システムにおけるヘッド全域にわたる印刷ムラの修正方法

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JPH0768823A
JPH0768823A JP6136502A JP13650294A JPH0768823A JP H0768823 A JPH0768823 A JP H0768823A JP 6136502 A JP6136502 A JP 6136502A JP 13650294 A JP13650294 A JP 13650294A JP H0768823 A JPH0768823 A JP H0768823A
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Eric Kaerts
エリック・ケールト
Paul Verzele
ポール・ヴェルゼン
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Agfa Gevaert NV
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/35Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads providing current or voltage to the thermal head
    • B41J2/355Control circuits for heating-element selection
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱昇華法による印刷における加熱ヘッド全域
にわたる印刷不均一性を修正する。 【構成】 熱昇華により画像を印刷する方法であって、
1)未修正入力データIi,u を、複数の加熱素子を有す
る加熱ヘッドを備えたプリンターの処理装置へ供給する
工程と、2)印刷濃度のヘッド全域にわたる不均一性を
改善するために、a)各加熱素子にて同じ値の時間平均
出力値が発生させるために、出力量補正入力データにて
各加熱素子を作動させ、b)画素の印刷濃度を測定し
て、c)各加熱素子の所定出力値による所定印刷濃度か
らの実際の印刷濃度の偏差δi を推定し、d)前記偏差
δi を考慮して各加熱素子の濃度修正平均値Mi,d を算
定し、e)前記濃度修正平均値Mi,d を記録する手順に
従って前記濃度修正平均値Mi, d を得る工程と、3)各
加熱素子の未修正入力データIi,u を前記の濃度修正平
均値Mi,d と合成する工程と、4)修正データを加熱ヘ
ッドに供与する工程とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的に昇華印刷法と
呼ばれる染料加熱拡散印刷方法に関し、特に、熱昇華印
刷における印刷濃度のヘッド全域にわたって不均等性を
修正する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱昇華式印刷技術では染料転写動作が行
われ、染料を含む担体が、透明フィルムあるいは用紙の
ような受容体と、簡略して加熱素子と呼ばれる複数の熱
生成素子で構成される印字ヘッドとの間に置載される。
受容体は、回転可能ドラム上に搭載されている。担体と
受容体は、固定された印字ヘッドと相対的に移動するこ
とになる。所定の加熱素子が駆動されて加熱されると、
例えば熱の放散あるいは昇華作用により染料が担体から
転写されて受容体上の画像ピクセル(画素)を形成す
る。印字される染料の濃度は、加熱素子の温度と担体が
加熱される時間との関数により決まる。別の言葉でいえ
ば、加熱素子から担体へ付与される熱により、染料が受
容体へ転写されて、その表面上に熱量に比例した画像が
形成されるのである。そのような熱染料転写プリンター
装置の長所は、本来の連続色調の染料濃度転写ができる
ことである。つまり、各加熱素子から担体への加熱温度
を変化させることにより、受容体上に可変濃度の画像ピ
クセルを形成することが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな形式の加熱印字ヘッドを使うシステムにおいては、
ページ全面での印刷濃度が均一にならないため、線、
筋、帯状の印字ムラが可視できる。
【0004】米国特許第4827279号には、そのよ
うな印刷画像の不均一性を修正する方法が記述されてい
る。それによると、透明受容体表面上に等価入力データ
にて平坦調に印刷され、受容体の透過率が高精度濃度計
にて測定され、そのデジタル化された測定値が記憶され
て、最後に、加熱素子に入力される加熱信号パルス数を
調整するために、その測定値が利用されている。
【0005】けれどもその方法では、特に画像が透明受
容体に印刷された場合には、人間が可視できるような印
刷画像内に帯状のムラが残る。しかも、画像を医療診断
に利用する場合には、透明フィルムに記録された放射線
写真像が放射線専門家による可視診断の基準対象となる
ため、その帯状印刷ムラは特に障害となる。
【0006】そのため本発明の目的は、画像内の濃度を
均一にして医療診断に利用できる画像を作成できるよう
な、熱昇華印刷技術における印字ヘッド全域にわたる印
刷濃度の不均一性を修正する改良方法を提供することで
ある。
【0007】また、本発明のその他の目的や特徴は、下
記の説明から明白になるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的を達成
するための熱昇華により画像を印刷する方法は、1)未
修正入力データIi,u の列を、複数の加熱素子Hi を有
する線分印字加熱ヘッドを備えた加熱プリンターの処理
装置へ供給する工程と、2)印刷濃度のヘッド全域にわ
たる不均一性を改善するために、a)平坦調印刷結果を
得れるよう各加熱素子にて同じ値の時間平均出力値が発
生させるために、出力量補正入力データIi,p である画
像入力データにて各加熱素子を作動させ、b)前記平坦
調印刷における、加熱素子に対応するピクセル(つまり
画素)の印刷濃度Di,p を測定して、c)各加熱素子の
前記出力値による印刷濃度からの実際の印刷濃度の偏差
δi を推定し、d)印刷濃度の前記偏差δi を考慮して
各加熱素子の濃度修正平均値Mi,d を算定し、e)各加
熱素子の前記濃度修正平均値Mi,d をメモリー手段に保
管する手順に従って前記濃度修正平均値Mi,d を得る工
程と、3)各加熱素子の未修正入力データIi,u を前記
の濃度修正平均値Mi,d と合成する工程と、4)画像が
再生できるよう、修正データIi,c を加熱ヘッドに供与
する工程とから成る。
【0009】
【実施例】本発明の好適例を、付随図面を参照して以下
に詳細に説明するが、決してそれに限定されるものでは
ない。
【0010】図1は、本発明に係わる加熱印刷装置の全
体概略構成図であって、担体つまり染料供与部材12か
らの転写された染料を、受容体つまり受容部材11上に
一度に置載して画素列つまり線分を印刷できる装置であ
る。詳しくは、受容体11はシート状の用紙であり、担
体12はウエブ状のテープであって供給ローラ13から
巻取ローラ14へ駆動される。受容体11は、回転ドラ
ムつまりプラテン15上に安定支持されており、ドラム
15と受容体用紙11とを固定された加熱ヘッド16下
を連続的に前進通過させるような駆動機構(説明を簡単
にするため図示されていない)により駆動される。前記
加熱ヘッド16は、担体12を受容体11に押し付けて
おり、駆動回路からの出力信号を入力する。加熱ヘッド
16は、線分メモリー内の画像データの画素数と同じ数
の複数加熱素子を備えている。染料供与素子による画像
基準加熱は、幾何学的に並列された加熱抵抗器にて出力
濃度の階調構成を伴った一定長の線分ごとに行われる。
それら加熱抵抗器は、それぞれ加熱信号パルスにて駆動
されるようになっており、対応印字画素の所定濃度に従
って出力制御されるものである。画像入力信号が高い値
だと、出力エネルギー量が増加して受容用紙上の印刷画
像17の光学的濃度も増加する。その逆に、低濃度入力
データ値の場合には、加熱エネルギー量が低減されて明
るい印刷画像17が作成されることになる。
【0011】図3は、図1の16で示した部分の加熱ヘ
ッドの詳細断面図であって、ヒートシンク31、温度セ
ンサー32、接合層33、セラミック基体34、ガラス
球35、加熱素子(図3では36だが、図2の抵抗器2
8と同じもの)、耐摩耗層37から構成されている。
【0012】本発明においては、加熱素子の駆動は好ま
しくはデジタル式のパルス入力にて行われる。前記の加
熱素子駆動に至るステップ工程手順が、図2のブロック
図部分で示されている。まず最初に、画像獲得装置21
にデジタル画像信号が入力される。次に画像信号は、デ
ジタルインターフェイス22と第1記憶手段(図2では
メモリーと表記)を経由して、熱昇華プリンターである
記録装置23へと送られる。記録装置23では、デジタ
ル画像信号は次のパラグラフでより詳細に説明されてい
る処理工程24にかけられる。そして、記録ヘッド(図
1の16)が制御駆動されて、デジタル画像信号の処理
値24に従った濃度の画素が印刷される。処理工程24
とデジタル画像信号の並列から直列への変換工程25の
後、直列データ列ビットはシフトレジスタ26などの別
の記憶手段に伝送されて、印刷される線分となるデータ
列にシフトされる。そのため、制御モードでは、それら
ビット列はラッチレジスタ27の対応入力部へ並列に入
力される。ひとたびシフトレジスタ26からのデータビ
ット列がラッチレジスタ27に記憶されると、別のビッ
ト列がタイミングを併せてシフトレジスタ26に新たに
入力される。また前記加熱素子28の上側端子部は正の
電圧供給源(図2ではVと明記)に接続されており、そ
の下側端子部はエミッタ部が接地された駆動トランジス
タ29のコレクタ部に接続されている。これらトランジ
スタ29は、ベース部に入力される高位信号(図2のA
ND論理ストロボ信号)により選択的に作動されて、担
当の加熱素子29への電流供給を可能にする。このよう
にして、電気的画像データからの熱昇華印字(図1の1
7)が記録されることになる。
【0013】処理装置24は本発明の開示説明で非常に
重要であるため、ここで特に注目してみる。前述したよ
うに、電気的画像データが装置24の入力部に送られ
る。このデータは2値画素値を有し、原画の対応画素の
濃度に比例したものである。その比例関係を理解するた
め、画像信号のマトリクス(図4参照)は、画素列位置
がiで画素行位置がjで示される、あるいはiは所定の
加熱素子のヘッド部と交差する点であってjは印字され
る画像線分であるような、量子化濃度値の2次元表示つ
まり画像データI(i,j)であるとする。例えば、2
880×2086マトリクスの画像は、2880個の列
と2086個の行で構成されており、言い替えれば、水
平方向の画素数は2880個で垂直方向の画素数が20
86個である。このマトリクスの数値は、各画素におけ
る印字濃度を表しているため、各画素の濃度値は画素対
応ビットの数にて決定される。単位ビット数がk個の画
像マトリクス信号では、各画素の濃度値はN=2k で示
されて0〜2k −1の範囲で変動できる。マトリクス深
度つまり画素深度が8ビットの場合は、印刷画像は28
つまり256種類の濃度値をもつことになる。
【0014】さらに、印字すべき前記の画像信号のマト
リクスは、加熱ヘッドの各加熱素子(Hi )を駆動する
ために使用されるパルス数と濃度値の関連を示す電子ル
ックアップテーブル(短縮してLUTと呼ぶ)に送られ
る。ただし、以後このパルス数を入力データIi と呼
ぶ。パルスの数は、各パルス列を濃度修正処理法に関連
させることにより訂正することができる。修正パルス数
は、ヘッド駆動装置へ転送されて加熱ヘッドの加熱素子
を作動させる。
【0015】本発明をさらに詳しく説明する前に、ここ
で抵抗加熱素子28への駆動パルス1個の供給効果につ
いて、(図5の)縦軸が温度で横軸が時間を示している
図を参照してみる。駆動パルスの作用期間中、加熱素子
の温度Te は、最初は急激に続いて緩やかに20℃から
300℃まで上昇する。駆動状態が断切された後、各加
熱素子はより緩やかな低下率にて冷却される。
【0016】このようなタイプの加熱印字ヘッドを使う
印刷システムでは、印刷濃度が用紙のページ面で均一で
なくなり、ページ移動方向に平行な線、筋、帯状のムラ
が現れる。このような不均一な印刷ムラは、加熱素子へ
の入力信号が平坦調印刷条件であっても、同じ値の一定
電力が全加熱素子に等しく付与されても、発生する恐れ
がある。例えば、典型的な平坦調条件入力信号の場合に
おける、印字ヘッド幅方向の所定位置から他の位置まで
の光学的濃度の変化の一例が、図6に図示されている。
単一の加熱ヘッドに内蔵されている複数の加熱素子が同
様構成部材であっても、同時に同じ駆動パルスが同数だ
け入力されたとしても、ある加熱素子からの濃度出力値
と別の加熱素子の濃度出力値と間に差が生ずる。さらに
また、濃度ムラの大きさも、加熱ヘッドの経年変化や加
熱量に従って変動する。図6では、印字濃度が印字幅方
向に変化する状態や、変化量が加熱量に比例した高濃度
において大きくなる事実が示されている。
【0017】前記のような印字濃度の不均一性は、本発
明の方法により解決することができるが、ここではとり
あえず簡単に要旨だけを説明する。本発明の方法では、
加熱素子の駆動は、プリンターのメモリー手段に保管さ
れた初期設定値(MEM_0)から所定の出力値(P
ref )を検索して、実際には最低時間平均出力
(Pmin)を生成する加熱素子の加熱出力量を前記の所
定出力値に制御設定することにより行われる。
【0018】また本発明の前記方法では、各加熱素子の
最大出力量(Pi,u )を前記所定出力値(Pref )に制
御設定する工程に続いて、全加熱素子の印字出力量を好
ましくはPref と等価である時間平均出力値に等しく揃
える工程が実行される。
【0019】前記の本発明の方法により、(例えば、米
国特許第4827279号やWO−Aの91−1457
7に記述されているような)従来技術における結果より
優れた印刷画像での改善印刷均一性が実現できる。均一
性実現の主たる理由は、全加熱素子が正しく同じ時間平
均電力値にて駆動されて出力温度が一定になるため、隣
接加熱素子間の横方向熱伝播が大きく抑制されるからで
ある。
【0020】米国特許第4827279号の開示では、
複数の加熱素子は同じデータ入力値つまり同じパルス数
で駆動されるが、加熱素子で生成される対応出力量は、
(例えば、図2の28で示された加熱素子の抵抗値の不
一致、スイッチ回路29の遅延時間変動、図1の加熱ヘ
ッド16と染料印刷層11間における機械的接触変化、
図3のヘッド部のセラミック基体34やヒートシンク3
1の熱接触変動などの)各加熱ヘッドの固有の偏差が原
因で不可避に変動するため、その結果として加熱出力拡
散が起こり上記のような濃度ムラが発生するのである。
【0021】またWO−Aの91−14577の記述に
おいても、未修正入力データに対応して記録された部分
の光学データ測定値からの階調修正データを使った入力
データ値による加熱素子の駆動が行われるが、加熱素子
が生成する出力量は上記と同様に各加熱ヘッドの固有の
偏差により変化させられるため、結果として出力拡散が
起こり濃度ムラが発生する。
【0022】本発明の方法の各工程を詳細に説明する前
に、本発明の方法の好適実施例の全工程を図示した図1
7から図19までのフローチャートを参照説明してお
く。
【0023】上記の帯状ムラ発生のあらゆる原因のうち
最も重要なものは、加熱素子の電気的抵抗値が異なるこ
とである。電気抵抗値の変異については、図8のグラフ
の上部分が未修正入力データ値Di,u により印刷された
平坦調印刷ページ表面の濃度Di の変化状態を示してお
り、つまり、予備出力測定中に判定される各加熱素子H
i に入力された未修正出力値Pi,u の加熱ヘッド交差方
向分布を表している。本発明では、この抵抗値変異の修
正がまず最初に行われるのである。そのため、本発明の
方法の第1の工程は、加熱ヘッドの加熱素子の出力量補
正の校正作業から成り、その作業内容は同出願者の懸案
特許出願(1992年12月9日受理の出願番号922
03816.1)にも詳しく開示されている。
【0024】前記の出力量補正校正作業を詳しく説明す
るが、その前に少なくとも次の事項に注意しておく必要
がある。第1に、画素の拡散作用はその温度および熱転
移時間の関数であるため、印字濃度は加熱エネルギー量
の関数で示せる。第2に、本発明による加熱素子の駆動
は続いて説明するパルス入力に基づいているので、印字
濃度は時間平均出力量に関係する。第3に、プリンター
を顧客へ出荷する前に、製造工場において各装置の最終
校正が行なわれる。そのプリンターを仕様決めする初期
設定には、各加熱素子の時間平均出力量の基準値も含ま
れる(例えば、Pref =65mW)。
【0025】本発明の好適実施例での加熱素子の駆動に
ついては、図7に説明されているような、以後「反復パ
ルス作用」と呼ぶ所定方法によるパルス入力にて行われ
る。図7の電流パルス信号は各加熱素子に入力されるも
のである(図2ではHi と28にて表示)。図7に図示
のように信号の繰り返しストロボ周期ts は、加熱サイ
クル期間tson と冷却サイクル期間ts −tson から成
る。ストロボパルス幅tson は、作動ストロボ信号(図
2のAND論理ストロボ信号)がONである期間であ
る。加熱素子のストロボ反復サイクル期間とは、パルス
幅tson と繰り返しストロボ周期ts の比率である。本
発明に係わるプリンターにおいては、ストロボ周期ts
は定数であるが、パルス幅tson は、後で説明する規則
に従って変更可能であるので、ストロボ反復サイクルも
変更できることになる。ここで、得られる濃度レベルの
数がNである場合には、線分所要時間tl は、図7のよ
うに繰り返しストロボ周期がts であるN個のストロボ
パルスに分割できる。つまり、濃度レベル数が1024
のときには、10ビットの電気画像信号からの最大熱拡
散時間は、連続した1024のストロボ周期期間まで達
する。
【0026】全部の加熱素子の出力量を同等にするため
の前記の加熱素子の出力量補正の校正作業は、(例え
ば、消耗部材の交換後や所定枚数印刷後における装置出
力増加など)一定の時間間隔にて自動的に実施される
か、または、以下に簡略説明されているような図17の
フローチャートの段階手順にて実行される(この校正処
理の方法についてのより詳細な記述は、1992年12
月9日受理の特許出願番号92203816.1を参照
のこと)。
【0027】各加熱素子の最大時間平均出力量は、加熱
素子の寿命、使用する消耗部材の種類、担体または受容
体の溶解度や燃焼度、印刷材の表面光沢損失などのプリ
ンターの物理的制限事項により決まる物理的上限値P
limit 以下に制限されている。その上限値Plimit は、
プリンターの初期設定値(MEM_0)の範囲内にて決
めてもよい(例えば、Plimit =70mW)。安全を考
慮すれば、実質上の物理的上限エネルギー量Plimit
代えて、その値以下の値つまり本発明の以降の説明中に
使用するプリンターの初期設定値(MEM_0)の一つ
であるPref 値を上限にしても構わない(例えば、P
ref =65mW)。
【0028】上記の測定処理にて実際には最低時間平均
出力量Pmin を出力する加熱素子条件を決めた後、最低
出力Pmin がプリンターの初期設定値(MEM_0)か
ら検索された所定の出力基準値Prefと等しくなるよう調
整する。本発明における前記の出力量調整は、ストロボ
パルスのパルス長さtton を変更させて、(図7のよう
に)ストロボ反復サイクルを(tson :ts 関係で)調
整することに可能となる。そして、前記のPmin がプリ
ンターのメモリー手段(MEM_0)に記憶された所定
出力基準値Pref と等価となるよう、全加熱素子の駆動
が低減された共通反復サイクルにて行われる。
【0029】実際には最低時間平均出力量Pmin を出力
する加熱素子Hi の条件を決定する最適方法の一例が、
1992年12月9日受理の同出願者の懸案特許出願番
号92203816.1に記述されている。
【0030】加熱ヘッドの作動寿命中において経年変化
の結果として、入力電圧値や駆動パルスの数とストロボ
反復サイクルが一定であっても、加熱素子の抵抗値は変
動するので熱拡散出力量が変化する。
【0031】それゆえ、加熱ヘッド作動寿命期間におけ
るPmin に対する加熱素子Hi による出力量が増加する
場合のあるし、新しいPmin 値(P′min とする)がP
ref値より大きくなる場合もある(P′min >P
ref )。
【0032】次の出力量補正校正作業では、加熱素子の
前記の増加した出力量を一定にして、本発明の所定出力
基準値Prefと等価にするが、この作業は、ストロボパル
スのパルス幅(図7のtson )を変更させて、ストロボ
反復サイクルと時間平均出力値とを調整することにより
実行できる。
【0033】前記方法のこの時点では、各加熱素子の最
大出力量Pi,u は前記の所定出力基準値Pref に制限さ
れているが、全加熱素子Hi の出力値が必ずしも同じと
は言えず、いまだに印字画像に帯状ムラを生ずる。
【0034】本発明の方法は、全加熱素子の印刷出力量
を一定にして時間平均出力値に、好ましくはPref に等
しくさせる後続工程によりそのような印刷不均一性を防
止するものである。そしてその結果、加熱素子の個々の
特性が違っていても、作用エネルギー量は全加熱素子で
一定となる。この等価処理は、加熱パルスの余分な数を
排除することにより実行でき、反復サイクルパルスの適
用例だけでなく、例えば、パルス幅様式やパルス数カウ
ント様式の非反復パルスの場合にも効果がある。
【0035】本発明の好適実施例では、反復サイクルパ
ルス駆動の場合、実質上の基準加熱素子を除いたその他
の加熱素子がPmin 以上の出力量を出力する場合がある
ので、一定数の加熱パルスを等距離スキップ処理してそ
の他の加熱素子の出力量を個別に低減する(図9と図1
8を参照)。大きな瞬時出力量(Pi,u >Pmin )を生
成する加熱素子を前記の一定数加熱パルスの等距離スキ
ップ処理することにより、例えばストロボ期間の回数に
従った、全加熱素子の作動寿命期間より短い時間におけ
る平均である時間平均出力量が等しくなり(Pi,u =P
min )、全加熱素子の出力温度(位置インデックスiの
全値)が一定となる。
【0036】図9の上側のパルス信号は、基準加熱素子
(出力はPmin )を駆動するものである。図9の下側の
修正パルス信号は別の加熱素子を駆動するためのもので
あり、本発明の方法を使わないとその加熱素子は前記基
準加熱素子より25%多くの熱を拡散するのでPref
の125%ほどが出力されることになる。図9に図示さ
れているように、修正信号では5番目のパルスごとにス
キップ排除されている。このようにして、画像入力デー
タIi,u について一定で等しい濃度値を得るため、各加
熱素子の時間平均出力値Pave が一定値に制御され、好
ましくは実際には最低時間平均出力値がPmin である加
熱素子の出力量と等価にされる。
【0037】本発明における上記の等距離スキップ処理
とは、数学的な関係にて制限されるものではなくて、連
続スキップ間の時間距離つまりパルス数は一定である。
一般的に、本発明のスキップ処理には以下の場合が含ま
れる。a)等距離スキップ処理(例えば、ストロボパル
ス列の各4番目ごとのパルスの連続スキップ)、b)平
均等距離スキップ(例えば、ストロボパルス列の4番
目、次の3番目、続く5番目…のパルスの連続スキッ
プ)、c)広い意味での時間分割スキップ(例えば、ス
トロボパルス列の4番目、続く7番目、続く16番目、
さらに5番目のパルスという連続スキップ)。それゆ
え、前述の等距離スキップ処理とは、従来の技術ではよ
くみられるような線分印字時間の終了時にスキップされ
たパルスを一括するスキップ処理を含まず、また、例え
ば、線分印字時間の開始時や(ほぼ)中間時におけるグ
ループ処理スキップ操作などのいわゆるグループスキッ
プ処理なども含まない。
【0038】本発明をより明確に説明するため、ここで
図10と図11を参照する。両方とも、縦軸は温度Te
(単位は℃)であり、横軸は時間t(単位はミリセコン
ド)を示しており、1本の線分時間に対応し、かつ、時
間的に等距離スキップ処理した反復サイクル作動の加熱
パルスにて駆動された2個の異なった加熱素子の加熱曲
線と冷却曲線のグラフである。
【0039】図10は、比較例としての100%反復サ
イクルによる駆動例であり、図11は、本発明の方法に
従った75%の反復サイクル駆動による実施例の結果を
示している。なお、時定数や線分対応累積熱などのその
他の環境条件は、一定であって変動しないものとする。
【0040】図10と図11の左側は、この例では16
ミリセコンドの線分印字時間中における温度上昇を図示
しており、右側は、2〜4ミリセコンドの線分時間の間
隔期間中における温度上昇を示している。そして、図1
0と図11の上側の温度上昇曲線は、この例では200
0Ωの電気抵抗値をもつ加熱素子の場合である。また下
側の曲線は二つの曲線から成りたっており、スムースな
ほうの曲線は2500Ωの電気抵抗値をもつ加熱素子の
温度上昇を示し、ギザギザの曲線は等距離スキップ処理
して出力値をPmin に修正した2000Ωの電気抵抗値
をもつ加熱素子の温度上昇を図示している。図10と図
11から明らかなように、本発明の方法による効果は歴
然としている。
【0041】まず第1に、図10の上側の曲線と下側の
スムーズな曲線とは、従来技術のブレークオフLUTを
使った場合の温度上昇と同じものであるが、下側のギザ
ギザ曲線はスキップ処理LUTの利用例を示したもので
ある。図10から明白であるように、既存のLUTを使
う従来技術では、所定の光学濃度を得るのに要するパル
ス数列の最後の部分にて連続加熱パルスが切断されてし
まう。
【0042】しかし本発明の方法では、各加熱素子に同
じ温度分布が与えられるが、このことは、各加熱素子の
固有特性での変化に影響されることなく、各加熱素子は
加熱時間中に同じだけ温度上昇できることを意味してい
る。このためこれ以後は、一定の光学濃度を達成するた
めの加熱時間の調整が必要なくなる。そして全加熱素子
は、ごくわずかの変動はあっても、全部が同じ温度に維
持されるのである。
【0043】2番目に、2000から2500Ωの異な
った電気抵抗値をもつ加熱素子の加熱出力値が、すべて
min の同じ時間平均出力値に調整される。その結果、
各加熱素子の出力温度がどの時点でも同じ値となり、さ
らに、全加熱素子の印字出力濃度が一定となるため、印
刷結果の均一性が達成できる。
【0044】本発明の別の実施例では、ストロボ反復サ
イクルを共通短縮化する代わりに、(図18に図示され
ているように)個々の等距離スキップが拡大されてい
る。
【0045】つまり本発明の方法の別変更例として、反
復サイクルの共通短縮が、最大時間平均出力値Pmax
もつ加熱素子を基準に行われるのである。その方法例で
は、最初に最大時間平均出力値Pmax をもつ加熱素子の
出力量が、プリンターの初期設定値(MEM_0)から
検索された所定基準値Pref まで低減される。その後
に、加熱パルスの余剰数を等距離スキップ処理して全加
熱素子のそれぞれの出力量を等しくする。
【0046】数種類の方法うちの一つで実行できる本発
明の出力量補正校正作業の好適実施例を簡単に説明する
ため、図13にそれらの共通部分データフローチャート
が図示してある。
【0047】第1の例では、反復サイクルを変化させる
ことにより出力値Pmin を調整し、加熱パルスの余剰数
を等距離スキップ処理することにより各加熱素子Hi
出力値Pi,u を所定の出力基準値Pref に制御設定して
いる。
【0048】最大濃度における出力量補正校正をする第
2の例では、反復サイクルを変化させることにより出力
値Pmax を調整してから、加熱パルスの余剰数を等距離
スキップ処理することにより各加熱素子Hi の出力値P
i,u が所定の出力基準値Pre f に制御設定される(本発
明のこの実施例は、説明を簡単にするため図17と図1
8には図示されていない)。
【0049】第3の実施例では、反復サイクルを変化さ
せて出力値Pi,u を調整するのではなく、個別の等距離
スキップ処理を拡大させて反復サイクルを短縮化させる
ため、データパス経由にて加熱パルスの個別の余剰数を
等距離スキップ処理することにより各加熱素子Hi の出
力値Pi,u をその加熱素子固有の所定基準値に制御設定
できる。
【0050】この補正校正処置の結果、出力マップと呼
ばれる出力修正データ列121が得られて出力量修正済
画像信号となる。このデータ列は各加熱素子Hi に入力
されてその未修正入力データIi,u に対処するので、
(図17に図示されているように)本発明によるストロ
ボパルスの用距離スキップ処理のための修正出力値Ri,
p が算定される。この結果、抵抗値(図2の28)やス
イッチ回路の時間遅延(図2の29)などの加熱素子の
固有特性が異なっている場合でも、加熱素子Hiの時間
平均出力値は等しく一定となる。そして、隣接加熱素子
間の熱伝播が解消、あるいは、少なくとも低減されるこ
とになるが、この現象は、この分野での従来技術より優
れた本発明の長所であって、印刷画像における均一性改
善の要因となりえる。
【0051】そのような出力マップ121(図12)は
所定のルックアップテーブルにて実現できるが、それも
本発明の好適実施例を構成する要素である。各加熱素子
についての修正出力値Ri,p は、0と1の2値ビット列
から成り、所定の場所に記録されるため、低い出力しか
生成できない高抵抗値の加熱素子も、前述のPref 値を
得るため十分な出力量を確保できて、(指数iが固定値
である)全部のRi,p値が1となる。加熱素子について
画素レベルが10ビットの場合は、出力マップは102
4個の1値からなるRi,p 値となる(111…11
1)。本発明を適用しないと例えば基準値より25%高
い、つまり125%Pref 値の拡散出力する加熱素子の
場合は、図9で説明したように5番目毎のパルスがスキ
ップ処理されるので、10ビット画素レベルの出力マッ
プのRi,p 値は11101110…となる。その他の加
熱素子では、Ri,p 値は例えば10101010…など
のような中間値となる。
【0052】しかしながら、加熱ヘッドの加熱素子のた
めの前記の出力量補正構成作業を完了した後でも、印刷
画像にはわずかだが濃度ムラが残っている。その原因
は、加熱ヘッドと染料供給ウェブ裏面の間の機械的接触
あるいは熱接触における変動や、ヘッド構成部のセラミ
ック基体とヒートシンクの間の熱接触における変動など
の熱機械的不定要因に因るものである。
【0053】本発明の方法を続く工程では、図14の概
略図に示されているような、濃度補正構成が行われる。
図14の本発明に係わる概略ブロック図を参照して、そ
れぞれの実施例を以下に詳細に説明する。
【0054】図14に図示されているのは、クロックパ
ルスのストロボ信号経路(STROBEと表示)、主デ
ータ経路(未修正入力データIi,u から実際に加熱素子
へ供与される最終入力データIi,p へ)、出力補正校正
処理結果の出力マップ121、それに、濃度修正データ
列Ri,d (141で表示)と濃度修正係数Ci,d (14
2で表示)から成る濃度修正手段Mi,d である。
【0055】図14の基本回路構成を念頭において、前
記修正手段の二つの基礎ブロック部141と142とを
説明する。できるかぎり内容を明確にするため、まず最
初に写真濃度関係について説明する。前述の熱機械的不
定要因のいずれも直接および個別に測定できないけれど
も、印刷濃度ムラとしてのそれら不定要因の一般結果
は、マイクロ写真濃度計などを使えば簡単に計測でき
る。ここで、印刷結果の光透過率Tとは、印刷部分を透
過した光の強度と反射光の強度の比であり、光学濃度D
とは透過率の逆数の10を底とした対数である。そして
各画素について下記の式が成り立つ。ただし、インデッ
クス値iは、加熱ヘッド幅方向の位置を示している。 Di =log(1/Ti )=−log(Ti ) (1a)
【0056】上記式は、受容材の最小透過率(Tmin
を修正できるよう下記のように書き換えられる。 Di ′=log(Tmin /Ti ) (1b) 上記の濃度値Di またはDi ′から、次に説明されてい
る方法にて印刷均一性を改善するため、入力されたスト
ロボ信号のパルス数Ni を示す各加熱素子Hi の入力デ
ータIi を修正することができる。
【0057】前述の加熱ヘッドの加熱素子を出力量補正
校正する準備工程の後、濃度補正校正の工程が続いて、
受容体、より好ましくは透明受容紙上に平坦調印刷を形
成する。この動作は、加熱ヘッド駆動回路からのストロ
ボ信号の修正パルス数を加熱ヘッドの各加熱素子Hi
供与することにより実行できる。出力量修正用パルス数
は、前記の方法にて作成可能である。前記の平坦調印刷
が透過式か反射式の濃度計またはマイクロ濃度計にて計
測可能な程度の、例えば50mmくらいの、高さを有す
る場合は、加熱ヘッド幅方向の位置に対する透明受容紙
の透過率または相対透過率が前記の濃度計またはマイク
ロ濃度計にて測定することができる。
【0058】その平坦印刷の印字濃度の測定は個々の画
素に対して行われるので、マイクロ濃度計を使用するほ
うが有利である。ただし、複数の画素が集合あるいは重
畳しているようないわゆるクラスター化画素群に対して
平坦調印字濃度の測定を行う場合は、一般的な写真濃度
計を使用するほうがよい。説明を簡単するため、下記の
記述は個別画素測定の場合だけを説明しているが、クラ
スター化画素群に関する実施例のいくつかは、(図21
を参照して)後ほど詳しく説明する。
【0059】マイクロ濃度計の出力値は複数の透過率デ
ータであって、そのデータ値から前記の式1aあるいは
1bを使って1群の濃度値が算定できる。それら濃度値
は、簡単にDi と表示するがDi ′の意味をも当然含ん
だ数値であって、各加熱素子の出力に対応したものであ
る。そして、それら濃度値を使うことにより、印刷均一
性を改善するための各加熱素子に供与される電力値修正
を行うことができる。
【0060】前記の加熱素子に対応する各画素の印字濃
度Di,p の平坦調印刷面測定の後に、各加熱素子の所定
出力値にて実行された印刷の濃度の偏差δi を、下記に
記載の方法のうちの一つを使って加熱素子毎に算定す
る。
【0061】前記の各加熱素子の印刷濃度偏差δ の算
定値は、所望濃度からの差値であって、Dmin,p および
/またはDmax,p の値に対して計算されるか、あるい
は、(Di,p −Dmin,p )/(Dmax,p −Dmin,p )の
比と相対的に算定できる。なお、Di,p は、出力量補正
入力データIi,p にて加熱素子を駆動することにより実
現された個別画素に関連する光学濃度値であり、D
min,p は印字線分中のDi,pの最小値、Dmax,p は同じ
印字線分中のDi,p の最大値である。
【0062】好適実施例においての印刷濃度偏差δi
は、平坦調印刷された線分での濃度測定値の一群から算
定される。別の実施例では、少なくとも一つの平坦調印
刷面上の複数の線分を測定して、統計学的信頼性が高い
測定濃度の平均値を算出する。さらにまた別の例とし
て、少なくとも一つの平坦調印刷面上の複数の線分を測
定してから測定濃度の中間値を算出する。この中間値は
統計学的により堅固な結果値であり、ゴミや傷などのよ
うな外部要因の影響が少ない。その他、1本以上の線分
からの濃度測定のいくつかの例が図21に図示されてい
るが、それらは後ほど説明する。
【0063】さて、測定濃度関係が達成されたので、本
発明の方法の濃度補正工程の説明を続けて二つのブラッ
クボックス141と142を説明する(図14参照)。
本発明の濃度補正校正の工程では、上記のような濃度測
定値と修正算定値が、印刷濃度の残留不均一部分を修正
するための使われている。当業者にとっては、それらの
使用については複数の方法にて実行できるものであり、
そのうちの二つを以下に説明する。
【0064】本発明の前記の二つの実施例に共通する点
は、例えば、余剰パルスを追加スキップ処理するなどし
て、ストロボ信号のパルスの数と時間展開に関して入力
データ修正が行われることである。なおスキップ処理
は、(図9を参照してすでに記述説明したように)スト
ロボパルスの総数に対して行われるものである。
【0065】前記の本発明の1番目の実施例(図15)
では、濃度偏差要素δi により前述の出力マップ121
(図12と図13)の内容が変更される。つまり、偏差
値δi から、例えば[111111110011111
01…]などの0値と1値から成る列ベクトルである加
熱素子Hi への濃度修正データ列Ri,d が作成される。
この修正データ列は時間等距離である必要はなく、出力
マップ121に図示されているように、最大1024濃
度レベルにおいて、加熱素子インデックス値がiで濃度
レベルがdである。例えば、出力量補正校正後の出力マ
ップ121の本来の内容が50番目ごとのパルスをそれ
ぞれスキップ処理したものであるなら、印刷濃度の均一
性を高めるため、ここでは49番目と51番目もそれぞ
れスキップ除去される。本発明のこの実施例では、上記
の偏差δi 算定工程の後に、前記の印刷濃度の偏差δi
を考慮して各加熱素子についての濃度修正データ列R
i,dを算定する工程と、加熱素子Hi の濃度修正データ
列Ri,d をメモリー手段151(POWERMAP_
D)に記録する工程を備える。
【0066】同じく当業者にとっては、前記出力マップ
POWER MAP_PとPOWERMAP_D(12
1と151)を1個の出力マップに合成できることも明
白であろう。
【0067】前記2番目の実施例(図16)では、偏差
δi の算定工程の後に、前記の印刷濃度の偏差δi を考
慮して、濃度修正入力データIi,d となる各加熱素子へ
入力データIi,u を転送する工程と、加熱素子Hi の濃
度修正入力データIi,d をメモリー手段161(LUT
_D)に記録する工程を備える。この実施例の濃度修正
入力データIi,d は、下記の式から算定できる。 Ii,d =Φ×Ii,u +(1−Φ)×Ii,u ×(δi ) (2a) または、より特定された下記の式からも算定できる。 Ii,d =Φ×Ii,u +(1−Φ)×Ii,u ×[(Di,p −Dmin,p )/(Dmax,p −Dmin,p )] (2b) ただし、Φは、好適な例として0.75から0.98の
間の適用パラメータである。
【0068】上記式(2a)と(2b)をさらに簡単に
して、濃度修正係数Ci,d をもつ下記の(2c)で表せ
る。 Ii,d =Ci,d ×Ii,u (2c)
【0069】なお、当業者にとっては、前記の濃度修正
入力データIi,d を記録する代わりに濃度修正係数C
i,d を保管できることも明白であろう。
【0070】また、各加熱素子に対応するような伝送修
正入力データIi,d か濃度修正係数Ci,d のどちらをメ
モリー手段に記録するかは、前記のルックアップテーブ
ル161(LUT_D)の形式により決めることができ
る。
【0071】特定のLUTを採用することは、新たな長
所となる。つまりLUTは所定組合わせの入力値と出力
値とから成るので、繰り返し動作をするのにたいへん効
果的である。実際上、その都度出力量修正入力データI
i,p から濃度修正入力データIi,d を算出するよりは、
出力修正入力データに対する必要な濃度修正データI
i,d をLUTから直接読み取るほうが簡単であり、作業
時間の節約にもなる。
【0072】前記の濃度補正の校正処理の結果として、
作動ゲート素子131(図15と図16参照)の出力部
からの出力修正信号と濃度修正信号により各加熱素子が
駆動される。このため、各加熱素子の抵抗値や機械接触
または熱接触要素などの固有特定が異なっていても、加
熱素子29による同等濃度印字が可能となる。
【0073】なお、前記の適用パラメータΦは、全濃度
レベル範囲においての定数ではない。
【0074】本発明の好適実施例の適用パラメータΦ
は、下記の手順により決定できる(図19参照)。 −例えば4などのIi,p の個数について(例Ii,p =6
00)、前記式2aまたは2bからΦ(0.75と0.
98の間の数値)の固有値のための変換回数が演算され
る。 −各変換について、実際に使われる消耗材の種類別に少
なくとも1個の平坦調印刷画像を印刷する。 −それらテスト印刷を複数の技術者により個別に検査し
て評価し、その結果から最高均一性をもつ印刷状態の選
定をする。 −最高均一性をもつ平坦調印刷物に対応したΦ値を選ん
でメモリー手段(図19のMEM_1)に記録する。
【0075】図17と図18は、本発明の方法の好適実
施例の全工程の主要フローチャート図であり、出力量補
正の校正工程(図17)と濃度補正の校正工程(図1
8)を含んでいる。図19の工程のフローチャートは、
本発明に係わる適用パラメータΦを決定する手順を示し
ている。図17、図18、および図19の構成や作用
は、前述した特定処理工程と同様であるので、説明の重
複を避けることにする。なお前にも述べたように、本発
明の範囲において、工程のうちのいくつかは変更もでき
るし、除外することもできる。
【0076】濃度修正値Ii,d 、濃度修正係数Ci,d
あるいは濃度修正データ列Ri,d がメモリー手段に記録
された後、プリンターの入力画像を修正する工程を実行
する準備ができる。そして印刷中に、初期の未修正入力
データ信号Ii,u を出力量修正と濃度修正入力データ信
号Ii,d に差し替えることにより前記修正が行われる。
それゆえ、本発明の方法とは、複数の加熱素子Hi をも
つ印字ヘッドと、各加熱素子に対する濃度修正値Ii,d
または濃度修正係数Ci,d または濃度修正データ列R
i,d を保管する格納手段とを備えた熱昇華型プリンター
の印刷濃度Di における前記印字ヘッド全域にわたる印
刷不均一性を修正する方法であって、前記の濃度修正値
i,d または濃度修正係数Ci,dまたは濃度修正データ列
i,d を使って入力画像データを印刷するさい、前記の
濃度修正値Ii,d または濃度修正係数Ci,d または濃度
修正データ列Ri,d は前述の方法にて算定できることを
特徴としている。
【0077】本発明の優れた結果として、それぞれ未修
正入力データDi,u 、出力量修正入力データDi,d 、出
力修正および濃度修正入力データDi,pdによる、平坦階
調印刷ページ表面の印刷濃度Di の変化が図8に図示さ
れている。図の曲線は、上記に個別に説明されてる本発
明の連続工程処理から作成された結果である。なお、濃
度修正値については、入力データの未修正値の場合より
多い数の加熱素子から同じ濃度値が達成されている。
【0078】本発明の説明は上記の好適実施例を使って
行ったが、それら実施例に限定されるものではなく、本
出願書の請求項に記述されている本発明の範囲内におけ
る様々な変更や修正が可能であることは言うまでもな
い。
【0079】本発明のデータ修正方法は、出力量修正の
統合部分において、または、個別の連続入力データ変換
においてのどちらでも実行可能である。
【0080】また、本発明に従って濃度をDi を測定し
たり偏差δi を決定したりすると同時に、その濃度値お
よび/または偏差値が範囲を越えてないかを判断するこ
ともでき、越えた場合にはエラー表示をして操作者に知
らせることも可能なのも明白であろう。
【0081】本発明の出力量修正や濃度修正は、消耗材
の交換後や例えば1000ほどの多量の印刷作業後のプ
リンターの出力再調整時に特に適用できる。
【0082】本発明の熱昇華法による画像印刷の実際の
方法を簡単に説明するが、いくつかの工程は複数の好適
実施例の一つで実行でき、その主な特性を以下に説明す
る。その説明のため参照される図20には、各画素の印
刷濃度を測定する一例が示されており、図21には、ク
ラスター化画素群の印刷濃度を測定する一例が図示され
ている。
【0083】そのための本発明の1番目の例では、熱昇
華による画像印刷法は、平坦調印刷における印刷濃度を
測定するための画素が個別の画素であることを特徴とし
ている。そのような印刷例が、図20の1から5に概略
図示されている。
【0084】また本発明の別の例では、熱昇華による画
像印刷法は、平坦調印刷の印刷濃度を測定するための線
分の当初画素が、固定位置(図20の1と2参照)また
は(位相的)移動位置(図20の3から5参照)にある
ことを特徴としている。
【0085】本発明のさらにまた別の例では、熱昇華に
よる画像印刷法は、平坦調印刷の印刷濃度を測定するた
めの画素が、等間隔(図20の1と2参照)あるいは可
変間隔(図20の3から5参照)にて離れた画素である
ことを特徴としている。
【0086】全部の画素を測定すれば、最高の測定精度
値が得られるのは当然である。また、間隔おいた画素だ
けを測定する場合は、メモリー容量を少なくできるので
経済的であって、可変間隔の画素測定の場合は、規則要
因の測定不備を減らすことができる。
【0087】各個の画素の濃度値を測定しない本発明の
実施例では、各加熱素子Hi の所定出力値による所定印
刷濃度値からの個別偏差δi の算定は、好ましくは曲線
適用により行われる。この技法は当業者には周知である
ので、特に説明を必要としないであろう。
【0088】また本発明の別の例では、熱昇華による画
像印刷法は、平坦調印刷における印刷濃度を測定するた
めの間隔が離れた画素が、例えば、水平方向(図20の
4参照)や垂直方向(図20の3参照)などの一方向へ
可変間隔が離れているか、または、水平と垂直の2方向
へ可変間隔が離れている(図20の5参照)ことを特徴
としている。
【0089】本発明のさらにまた別の実施例の方法で
は、平坦調印刷における印刷濃度を測定するための画素
が、複数の個別画素の集合体あるいは重畳体から成るク
ラスター化画素群で合って(図21参照)、その画素群
は画素数が固定数(図21の1から3と5から7参照)
あるいは可変数(図21の4参照)のいずれかであるこ
とを特徴としている。
【0090】クラスター化画素測定の場合には、3〜5
mmの直径の丸い検知点をもつ通常の濃度検出器を使用
することが可能であり、メモリー容量も経済的に削減で
きる。また、個別画素全部を測定すれば測定精度も最大
になるし、測定するクラスター間隔を離すとメモリー容
量が減らせ、可変間隔のクラスターの場合は規則性によ
る測定誤差が低減できる。
【0091】本発明のさらに別の実施例の方法では、ク
ラスター化画素群の集合体が、長方形または疑似長方形
(図21の1から6参照)または円形(図21の7参
照)であることを特徴とする。
【0092】また本発明の別の例では、熱昇華による画
像印刷法は、平坦調印刷の印刷濃度を測定するための線
分の当初画素クラスターが、固定位置(図21の1、
2、4から7参照)または(位相的)移動位置(図21
の3参照)にあることを特徴としている。
【0093】本発明のさらにまた別の実施例の方法は、
画素クラスターの相互間が、等間隔(図21の1、2、
4または5参照)あるいは可変間隔(図21の3と6参
照)のいずれかにて離れていることを特徴としている。
【0094】本発明のさらなる別実施例では、可変に間
隔が離れた画素クラスター相互間が、例えば、水平方向
(図21の3参照)や垂直方向などの一方向へ間隔が離
れているか、または、水平と垂直の2方向へ間隔が離れ
ていることを特徴としている。
【0095】本発明のさらにまた別の実施例の方法で
は、隣合う画素クラスターが部分的に重なり合うことを
特徴とする(図21の6と7参照)。
【0096】さらにまた、本発明の別の実施例の熱昇華
による画像印刷法では、濃度修正平均値Mi,d をもつメ
モリー手段(MEM_C)が、印刷時に入力画像データ
を修正するために使われる各加熱素子Hi の濃度修正平
均値Mi,d を記録できるフロッピーディスクを作動する
フロッピーディスク駆動装置を備えることを特徴として
いる。
【0097】本発明のさらに別の実施例の熱昇華による
画像印刷法では、各加熱素子の所定出力による所定印刷
濃度Di,d からの実際の印刷濃度Di,p の偏差δi の各
加熱素子の推定値をフロッピーディスクであるメモリー
手段内に記録する工程をもつことを特徴とする。
【0098】本発明のさらに別の実施例の熱昇華による
画像印刷法では、異なった複数(例えば2880個)の
加熱素子の電気抵抗値(例えば2000〜2500Ω)
をフロッピーディスクであるメモリー手段内に記録する
工程をもつことを特徴とする。
【0099】上記の最後二つの実施例の優れた点は、工
場出荷時に加熱素子を正確に測定しておけば、妥当な数
の測定値(例えば2880個)だけをフロッピーディス
クに記録すればよいことである。エンドユーザー側でプ
リンターを初めて始動させる場合に、そのフロッピーデ
ィスクを前記のプリンターのフロッピーディスク駆動装
置に挿入するが、好ましくはプリンターのハードディス
クにコピーするほうがよい。そして、いつでもプリンタ
ーを作動させるときに(2880個の)測定値をハード
ディスクから読みだせば、前記の濃度修正平均値Mi,d
が自動的に作成されることになる。
【0100】
【発明の効果】本発明の方法に従えば加熱ヘッド全域に
わたる印刷濃度における高い均一性が実現できるため、
医療診断にも利用できる方法であるといえる。また、本
発明の方法による印刷技術は、グラフィック表示や書類
などのファックス通信にも適用できるし、さらに、グレ
ー階調熱昇華印刷法と同様にカラー熱昇華印刷にも利用
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱昇華式印刷プリンターの概略構成図である。
【図2】熱昇華式印刷プリンターのデータ伝送回路図で
ある。
【図3】加熱ヘッドの断面図である。
【図4】量子化濃度値つまり画像データを示す画像信号
マトリクスの図である。
【図5】単独の加熱信号パルスによる加熱素子の加熱冷
却作用曲線のグラフ図である。
【図6】未修正画像入力データ信号の連続値からの加熱
量による平坦調印刷体の印刷濃度の変動を示すグラフ図
である。
【図7】ストロボ反復サイクルをする加熱素子の駆動ス
トロボ信号のパルスを示す図である。
【図8】それぞれ未修正、出力量修正、出力量と濃度修
正の入力データ信号による平坦調印刷ページ上の印刷濃
度の変動を示すグラフ図である。
【図9】それぞれ反復サイクル状態と、スキップ処理さ
れた状態の加熱素子の駆動ストロボ信号パルスを示す図
である。
【図10】それぞれ100%と時間等間隔スキップ処理
の反復サイクル信号のパルス駆動における線分印字期間
の全加熱パルスによる、2000Ωと2500Ωの加熱
素子の加熱冷却作用曲線のグラフ図である。
【図11】それぞれ75%と時間等間隔スキップ処理の
反復サイクル信号のパルス駆動における線分印字期間の
全加熱パルスによる、2000Ωと2500Ωの加熱素
子の加熱冷却作用曲線のグラフ図である。
【図12】ストロボパルスの等間隔スキップ処理のため
の本発明に係わる出力修正値Ri, p の列を示す、いわゆ
る出力マップと呼ばれる図である。
【図13】出力マップを備えた本発明の出力量補正の校
正工程の好適例回路図である。
【図14】本発明における出力と濃度の補正校正の工程
の基本ブロック図である。
【図15】本発明の出力量補正の校正工程の第1の好適
例回路図である。
【図16】本発明の出力量補正の校正工程の第2の好適
例回路図である。
【図17】本発明の方法の主要工程順序の最初の部分の
フローチャート図である。
【図18】本発明の方法の主要工程順序の2番目の部分
のフローチャート図である。
【図19】本発明の好適実施例である適用パラメータΦ
の算定工程の全手順を示すフローチャート図である。
【図20】個別画素の印刷濃度を測定する好適例を示す
図である。
【図21】クラスター化画素群の印刷濃度を測定する好
適例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ポール・ヴェルゼン ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱昇華により画像を印刷する方法におい
    て、 1)未修正入力データIi,u の列を、複数の加熱素子H
    i を有する線分印字加熱ヘッドを備えた加熱プリンター
    の処理装置へ供給する工程と、 2)印刷濃度のヘッド全域にわたる不均一性を改善する
    ために、 a)平坦調印刷結果を得れるよう各加熱素子にて同じ値
    の時間平均出力値が発生させるために、出力量補正入力
    データIi,p である画像入力データにて各加熱素子を作
    動させ、 b)前記平坦調印刷における、加熱素子に対応するピク
    セル(つまり画素)の印刷濃度Di,p を測定して、 c)各加熱素子の前記出力値による印刷濃度からの実際
    の印刷濃度の偏差δi を推定し、 d)印刷濃度の前記偏差δi を考慮して各加熱素子の濃
    度修正平均値Mi,dを算定し、 e)各加熱素子の前記濃度修正平均値Mi,d をメモリー
    手段(MEM_C)に保管する手順に従って前記濃度修
    正平均値Mi,d を得る工程と、 3)各加熱素子の未修正入力データIi,u を前記の濃度
    修正平均値Mi,d と合成する工程と、 4)画像が再生できるよう、修正データIi,c を加熱ヘ
    ッドに供与する工程とから成る熱昇華式画像印刷方法。
  2. 【請求項2】 印刷濃度が測定される前記画素は、個別
    加熱素子に対応することを特徴とする、請求項1記載の
    熱昇華式画像印刷方法。
  3. 【請求項3】 印刷濃度が測定される前記画素は、固定
    数または可変数のいずれかの画素数をもつ画素の集合体
    あるいは重畳体から成るクラスター化画素群であること
    を特徴とする、請求項1記載の熱昇華式画像印刷方法。
  4. 【請求項4】 印刷濃度が測定される前記クラスター画
    素群は、長方形、疑似長方形、あるいは丸形の画素群で
    あることを特徴とする、請求項3記載の熱昇華式画像印
    刷方法。
  5. 【請求項5】 前記複数のクラスター化画素群は互いに
    部分的に重なっていることを特徴とする、請求項3また
    は4記載の熱昇華式画像印刷方法。
  6. 【請求項6】 平坦調印刷における印刷濃度が測定され
    る線分の前記画素あるいは前記クラスター化画素群は、
    固定位置または移動位置にあることを特徴とする、請求
    項2乃至4いずれか記載の熱昇華式画像印刷方法。
  7. 【請求項7】 印刷濃度が測定される前記画素は、等間
    隔あるいは可変間隔で離れた画素か、または、等間隔あ
    るいは可変間隔で離れたクラスター化画素群のいずれか
    であることを特徴とする、請求項2乃至4いずれか記載
    の熱昇華式画像印刷方法。
  8. 【請求項8】 平坦調印刷での印刷濃度が測定される前
    記の離れた画素またはクラスター化画素群は、一方向あ
    るいは二つの交差方向に間隔が離れていることを特徴と
    する、請求項7記載の熱昇華式画像印刷方法。
  9. 【請求項9】 前記の各加熱素子Hi の所定出力値によ
    る所定印刷濃度からの実際の印刷濃度の偏差δi を推定
    する操作は、曲線適用にて行われることを特徴とする、
    請求項4または8記載の熱昇華式画像印刷方法。
  10. 【請求項10】 前記濃度修正平均値Mi,d は濃度修正
    データ列Ri,d であって、前記メモリー手段は出力マッ
    プ151(POWER MAP_D)であることを特徴
    とする、請求項1記載の熱昇華式画像印刷方法。
  11. 【請求項11】 前記濃度修正平均値Mi,d は濃度修正
    係数Ci,d であって、前記メモリー手段はルックアップ
    テーブル161(LUT_D)であることを特徴とす
    る、請求項1記載の熱昇華式画像印刷方法。
  12. 【請求項12】 前記の加熱素子の駆動は、反復サイク
    ル信号のパルスにて行われることを特徴とする、前記請
    求項いずれか記載の熱昇華式画像印刷方法。
  13. 【請求項13】 前記加熱素子の駆動は、プリンターの
    メモリー手段から所定の出力値を読みだして、各加熱素
    子の最大出力量をその出力値に調整することにより実行
    されることを特徴とする、前記請求項いずれか記載の熱
    昇華式画像印刷方法。
  14. 【請求項14】 前記の加熱素子の出力量を所定出力値
    に調整する処理は、一般的にはストロボ信号の反復サイ
    クルを全加熱素子に制御設定して、加熱素子の印刷出力
    量を全加熱素子中最大の抵抗値をもつ加熱素子が生成す
    る出力値に調整することにより実行されることを特徴と
    する、請求項13記載の熱昇華式画像印刷方法。
  15. 【請求項15】 前記の各加熱素子の最大出力量を所定
    出力値に調整する処理は、そのすぐ後に各加熱素子の印
    刷出力量を等しくする作業が続いており、各加熱素子の
    入力ストロボ信号パルスの余剰数をスキップ処理するこ
    とにより実行されることを特徴とする、請求項14記載
    の熱昇華式画像印刷方法。
  16. 【請求項16】 前記の各加熱素子の印刷濃度値Dの偏
    差δi の推定値は、所望濃度からの誤差であるか、D
    min および/またはDmax に対して算定されるか、ある
    いは、(Di,p −Dmin,p )/(Dmax −Dmin,p )の
    比率に対して算定されるかのいずれかであることを特徴
    とする、請求項10または11記載の熱昇華式画像印刷
    方法。
  17. 【請求項17】 前記の各加熱素子の入力データIi,u
    のを変換するための濃度修正係数Ci,d は、Φが演算パ
    ラメータであるところの、 Ii,d =Ci,d ×Ii,u または、 Ii,d =Φ×Ii,u +(1−Φ)×Ii,u ×(δi ) または、 Ii,d =Φ×Ii,u +(1−Φ)×Ii,u ×[(Di,p
    −Dmin,p )/(Dma x,p −Dmin,p )] のいずれかの式から算出できることを特徴とする、請求
    項11記載の熱昇華式画像印刷方法。
  18. 【請求項18】 前記の濃度修正平均値Mi,d をもつメ
    モリー手段は、印刷時に入力画像データを修正するため
    に使われる各加熱素子の濃度修正平均値Mi, d を記録で
    きるフロッピーディスクを作動するフロッピーディスク
    駆動装置を備えることを特徴とする、請求項1乃至17
    いずれか記載の熱昇華式画像印刷方法。
  19. 【請求項19】 さらに、各加熱素子の所定出力による
    所定印刷濃度からの実際の印刷濃度の偏差δi の各加熱
    素子の推定値をフロッピーディスクであるメモリー手段
    内に記録する工程をもつ請求項1乃至17いずれか記載
    の熱昇華式画像印刷方法。
  20. 【請求項20】 さらに、異なった複数の加熱素子の電
    気抵抗値をフロッピーディスクであるメモリー手段内に
    記録する工程をもつ請求項1乃至17いずれか記載の熱
    昇華式画像印刷方法。
JP6136502A 1993-05-28 1994-05-25 加熱印刷システムにおけるヘッド全域にわたる印刷ムラの修正方法 Pending JPH0768823A (ja)

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