JPH02153755A - 記録ヘツド及び前記記録ヘッドを用いた熱記録装置 - Google Patents

記録ヘツド及び前記記録ヘッドを用いた熱記録装置

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JPH02153755A
JPH02153755A JP30701088A JP30701088A JPH02153755A JP H02153755 A JPH02153755 A JP H02153755A JP 30701088 A JP30701088 A JP 30701088A JP 30701088 A JP30701088 A JP 30701088A JP H02153755 A JPH02153755 A JP H02153755A
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JP
Japan
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recording
heating
heating element
thermal head
resistors
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JP30701088A
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Junji Shimoda
下田 準二
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、被記録媒体に画像記録を行うにあたって、中
間調表現が可能な記録ヘッド及び前記記録ヘッドを用い
た熱記録装置に関するものである。
[従来の技術] プリンタやファクシミリなどの記録装置は、記録ヘッド
に設けた複数のドツト形成素子を記録情報(画像信号)
に基いて選択的に駆動しながら、記録シート(記録用紙
やプラスチック薄板などの記録媒体)上にドツトパター
ンを形成するものである。このような記録装置の形式に
は、記録ヘッドをシートの幅方向に移動させながら記録
していくシリアル型、行方向に所定の長さ分まとめて記
録するラインプリント型および1頁分まとめて記録する
ページプリント型などがある。
また、記録方式には、サーマル式、インクジェット式及
びワイヤドツト式などがあり、このうちサーマル式は、
インクシートを用いて普通紙にインクを転写する熱転写
式と、サーマルヘッドで感熱紙を加熱して発色させる感
熱方式とに分けることができる。
従来より、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなど
の複数色を用いるカラー記録或いは画像記録時において
、濃度差を表現するための中間調記録方法が採用されて
いる。このような従来の中間調記録では、−射的に2値
記録の原理に基づく方法が採用されており、従来の方法
で階調表現を行うには複数ドツトを1単位として、その
単位中のドツトのオン・オフ(2値)の割合によって中
間調を表現するデイザ法などの面積階調法により、疑似
的に中間調を表現する手法が取られていた。
[発明が解決しようとしている課題] しかしながら、上述した面積階調法を採用すると、多く
の階調を表現するためには1画素に対して必要なドツト
数が増大するため、画像の解像度が低下するという問題
がある。この面積階調法により、例えば64階調で6画
素/ m m程度の解像度の画像を得るためには、記録
ヘッドの解像度としては48ドツト/ m m程度が必
要になる。これをサーマルプリンタで実現するには、4
8ドツト/ m mのサーマルヘッドが必要になるが、
このような高密度のサーマルヘッドの製造は極めて困難
であり、たとえ製造できたとしても膨大な素子数になる
−ため、サーマルヘッドの駆動に大規模な駆動回路が必
要になるため現実的でない。即ち、2値記録では高画質
な階調記録を得るのに限界があり、何らかの方法によっ
て1ドツトの大きさを多階調に表現する多値階調記録を
実用化することが要請されていた。
従来より、一般に利用されているサーマルヘッドを用い
た熱溶融転写による記録では、印加エネルギーの変化に
対応する濃度変化は第9図(A)のようになる。即ち、
印加エネルギーに対する記録濃度の変化率が大きく、ま
た記録濃度のばらつきもグラフ中の垂直線の長さで示す
ごとく大きいため、中間の濃度を出すことは困難であっ
た。第9図(B)に示す従来のサーマルヘッドでは、発
熱素子101と電極102とが同一幅になるような形状
になっているため、発熱素子101に流れる電流の分布
は、103で示すようにほぼ均一になる。このため、発
熱素子101の温度分布は、放熱量が比較的少ない発熱
素子101の中央部で若干高温になる程度である。従っ
て、電極102に印加するパルス電圧の印加時間を変化
させて、発熱素子lotの温度分布を第9図(C)に示
す如く、IIA及び12A(印加時間はIIA<12A
)のように変化させてみても、発熱素子101の温度が
熱転写インクの溶融点T、より高い温度になるか、そう
でないかは、その位置により極めて微妙である。従って
、第9図(A)に示すように、同じ印加エネルギーを発
熱素子101に印加しても、そのわずかな発熱素子の位
置の違いにより、記録濃度が異なってしまうことになる
。すなわち、T1よりわずかに印加エネルギーが小さけ
ればインクは溶融せず、逆にT、よりわずかでも印加エ
ネルギーが大きくなると、発熱素子に接するインクのほ
とんどが溶融することになる。
このため、従来のサーマルヘッドを用いた熱転写方式で
は2値記録しか行えず、これを実現するには、印加エネ
ルギーに対する記録濃度の関係を示す曲線の傾きを小さ
くし、しかもこの記録濃度のばらつきを小さくできるサ
ーマルヘッドが得られれば、熱転写による多値記録が可
能になる。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、多値記録
が可能で、多階調での記録を容易に実現できる安価な記
録ヘッド及び前記記録ヘッドを用いた熱記録装置を提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段J 上記目的を達成するために本発明の記録ヘッドは以下の
様な構成からなる。即ち、 発熱素子に電気エネルギーを供給するための電極と、1
対の電極間に並列に設けられ、1つの発熱素子を形成す
る複数の発熱抵抗体と、前記複数の発熱抵抗体間に介在
して、前記発熱抵抗体を互いに絶縁するための絶縁体と
を有し、前記複数の発熱抵抗体のそれぞれは前記電極間
を流れる電流経路長を異ならせる形状を有している。
また上記目的を達成する本発明の記録ヘッドを用いた熱
記録装置は以下の様な構成からなる。即ち、 1対の電極間に並列に設けられ、1つの発熱素子を形成
する複数の発熱抵抗体と、前記複数の発熱抵抗体間に介
在して、前記発熱抵抗体を互いに絶縁するための絶縁体
とを備え、前記複数の発熱抵抗体のそれぞれは前記電極
間を流れる電流経路長を異ならせる形状を有するように
して構成された発熱素子を複数個列状に形成してなる記
録ヘッドと、多値画像信号を入力し、該画像信号の階調
度に対応して前記記録ヘッドの各発熱素子の階調度を決
定する階調決定手段と、前記階調度に従い前記記録ヘッ
ドの各発熱素子に通電して記録する記録手段とを有する
[作用] 以上の構成からなる記録ヘッドは、発熱素子に電気エネ
ルギーを供給するための1対の電極間に並列に設けられ
た複数の発熱抵抗体により1つの発熱素子が形成されて
いる。そして、これら複数の発熱抵抗体のそれぞれは、
電極間を流れる電流経路長が異なるような形状を有して
いる。
そして、この記録ヘッドを用いた熱記録装置は、多値画
像信号を入力し、その画像信号の階調度に対応して記録
ヘッドの各発熱素子の階調度を決定し、その決定された
階調度に従い記録ヘッドの各発熱素子に通電して記録す
るように動作している。
[実施例] 以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳細
に説明する。
なお、以下に述べる実施例は、サーマルヘッドを用いた
記録方式を例にあげて説明するが、本発明はこれに限定
されるものでなく、例えば熱を用いてインク液を吐出さ
せて画像記録を行うインクジェット記録方式などの、熱
を用′いて画像記録を行う記録方式にも適用できる。
[サーマルヘッドの説明(第1図〜第3図)]第1図は
実施例のサーマルヘッド10の発熱素子と電極の形状を
示す拡大正面図で、ここでは1つの発熱素子16が示さ
れている。
図において、11と12はサーマルヘッド10の1つの
発熱素子16を構成する発熱抵抗体で、ここでは電極1
4と15の間に並列に形成されている。14は共通電極
、15は信号電極で、記録データに対応してこの信号電
極15の電圧レベルを変更し、発熱抵抗体11と12に
電流を流したりあるいは電流を流さないようにしている
。13は各発熱素子間に設けられた絶縁部である。また
、図から明らかなように、発熱抵抗体11と12の形状
は、各発熱抵抗体の中央部で短く、周辺部で長くなって
いる。
以上の構成により、例えば、信号電極15の信号レベル
を低下させると、共通電極14から信号電極15方向に
向って電流が発熱抵抗体11及び12中を流れる。これ
により、発熱抵抗体11と12のそれぞれが発熱して、
熱転写法あるいは感熱記録などによる記録が行われる。
第2図は実施例のサーマルヘッド10の発熱素子16に
おける各発熱抵抗体の発熱分布を示す図で、第1図と共
通する部分は同じ番号で示している。
第2図において、共通電極14から信号電極15に向っ
て電流が流されると、発熱抵抗体11と12のそれぞれ
が通電されて発熱される2、17はこの通電時、発熱抵
抗体11と12中の電流の流れる方向を示している0発
熱抵抗体11(あるいは12)中を流れる電流は、抵抗
値が最も低い抵抗体の中央部分(最短距離部分)で多く
なり、抵抗値の高い周辺部分では少なくなる。従って、
発熱抵抗体の中央部分では電流密度が高くなり、その周
辺部分では電流密度が小さくなっている。これにより、
その発熱温度は中央部分で高く、周辺部分で低くなる。
ここで、サーマルヘッド10への印加エネルギーを変更
゛するために、信号電極15に印加するパルス信号の信
号幅を次第に長くすると、この発熱素子16による発熱
温度分布曲線は42〜44のようになる。ここで通電時
間は、42<43<44の関係になっている。
ここで熱転写記録の場合を考えると、いまインクシート
の溶融点の温度がT、であると、温度T、よりも高い温
度領域では、インクシートのインクが溶融して記録媒体
に転写される。従って、第2図によれば、サーマルヘッ
ド1oに印加するエネルギーを変更することにより、1
つの発熱素子16による転写面積(温度がT1以上の部
分)を簡単に変えられることがわかる。このように、例
えばサーマルヘッド10に印加するパルス電圧の印加時
間を制御するなどしてサーマルヘッド10に印加するエ
ネルギーを変更することにより、その転写面積、即ち面
積階調を変えて階調表現ができることがわかる。
第3図(A)〜(C)はそれぞれ実施例のサーマルヘッ
ド10へのパルス電圧の印加時間を変化させたとき、発
熱素子16の発熱抵抗体11と12の温度が溶融点であ
るT1よりも高くなる発熱領域(転写領域)を示す図で
ある。
20と21はそれぞれ印加時間がtlのときの発熱抵抗
体11と12による転写領域を示し、22と23はそれ
ぞれ印加時間がt2のときの発熱抵抗体11と12によ
る転写領域を、24は印加時間がt、のときの発熱素子
16全体による転写領域を示している。ここで、各時間
はtl <ts<tsの関係にある。このように、サー
マルヘッドlOに印加する印加エネルギーを、例えばパ
ルス電圧を変更したり、パルスの印加時間を変更して変
えることにより、転写されるドツトの面積な変更するこ
とができる。このようにして、転写されるドツト面積を
変更することにより、記録画像の階調を表現することが
できる。
また、25は発熱素子16において電流が流れる経路方
向の1画素(ドツト)の長さを示している。ここで、発
熱抵抗体11(12)の最短部の長さは1画素の長さよ
りも短く、発熱抵抗体11(12)の最長部の長さは1
画素の長さよりも長く設定している。これにより、ドツ
ト面積変調時の最大ドツト径を1画素の長さよりも大き
くすることができ、更に最小ドツト径を非常に小さくす
ることができる。
このような発熱素子16を複数個、サーマルヘッドの絶
縁性基板上の半円柱状のグレーズ・ガラス上に列状に形
成する。そして、発熱抵抗体の発熱部中心(第3図の発
熱素子16の中心部)を、グレーズガラスの最も高い位
置に設けることにより、ドツト面積変調時の最小ドツト
の再現性を向上することができる。
第4図は実施例のサーマルヘッド1oを用いて階調表現
を行ったときの、印加エネルギーに対する記録濃度の関
係を示す図である。
この図から明らかなように、サーマルヘッドlOに印加
する印加エネルギーを制御することによって、低濃度か
ら高濃度まで連続して階調を表現することができる。ま
た、前述したように、1つの発熱素子16内に、例えば
2個の発熱抵抗体11と12とを形成しているため、疑
似的に解像感が向上する。これにより、中間調画像を形
成したときのハイライト部の画像のザラツキ感が低減で
きるため、滑らかな中間調画像を得ることができる。
[他の記録ヘッドの説明 (第5図〜第7図)] 第5図〜第7図は他の実施例のサーマルヘッドの1つの
発熱素子の正面拡大図である。
第5図のサーマルヘッドの発熱素子は、共通電極14a
と信号電極15aの形状を半円状にしたものである。前
述の実施例のサーマルヘッドの場合と同様に、発熱領域
(転写面積)は信号電極15aに印加するパルス電圧の
パルス幅を制御することにより、発熱抵抗体26と27
の中央部(電極間の距離が短い部分)を中心として転写
面積を変化させることができる。ここで、共通電極14
aと信号電極15aが半円状であるため、極端に発熱抵
抗体26 (27)の中央部に電流密度が集中しなくな
る。これにより、前述のサーマルヘッドに比べ耐久性に
優れたサーマルヘッドが得られることになる。
第6図は発熱抵抗体45と46のそれぞれの中央部の電
極間距離を中央部はど長くしたサーマルヘッドの発熱素
子の拡大正面図である。
これにより、発熱抵抗体45 (46)の発熱領域の中
心は、発熱抵抗体の周辺部(2個所)となる。これによ
り、信号電極15bに印加されるパルス電圧のパルス幅
を制御することにより、発熱抵抗体45 (46)の2
つの周辺部を中心に転写面積を変化することができる。
このように、このサーマルヘッドによれば、1つの発熱
素子内に4個所の発熱中心部を持たせることができる。
このため、面積階調特有の濃淡表現におけるハイライト
部の画像のザラツキ感(粒状性ノイズ)を更に減少して
画質を向上することができる。
第7図は発熱抵抗体47 (48)の発熱中心部(転写
中心部)を第6図の場合よりも更に中央近傍に移動させ
た発熱抵抗体47 (48)により形成されたサーマル
ヘッドの1つの発熱素子の拡大正面図である。
ここで、14cは共通電極、15cは信号電極である。
このように、発熱中心部を発熱抵抗体47 (48)の
中央近傍に移動することにより、隣接する発熱素子から
の熱伝導による影響を少なくできるため、発熱素子相互
間での影響を少なくして記録ドツト面積の再現性を向上
できる。
なお、この実施例では熱転写記録の場合で説明したが、
感熱紙への記録の場合にも、第2図の温度T、を感熱紙
の発色温度とすれば、同様にして階調を表現できること
は明らかである。
[熱記録部の説明 (第8図)] 第8図は実施例のサーマルヘッド10を用いた熱転写記
録装置の記録部の模式図である。
列状に設けられた複数の発熱素子及びその発熱素子に電
気エネルギーを供給する共通電極14及び信号電極15
を備えたサーマルヘッド10は、その発熱部49に対向
するようにプラテン34が設けられている。そして、こ
のサーマルヘッド10はプラテン34の面に対し圧接及
び離隔可能に取付けられている。サーマルヘッド10の
発熱部49は、記録時、プラテン34に支持された記録
シート33及びインクシート32を介して圧接されてい
る。この状態で、画像信号に基いてサーマルヘッド10
の発熱素子を選択的に駆動することにより、インクシー
トのインクN32 aを記録シート33へ転写させて記
録が行われる。ここで、32bはインクシートのベース
フィルム、47は記録シート33に転写されたインク部
分、48は記録シート33への転写後にインクシートに
残された非記録部のインクを示している。
以上説明したように本実施例によれば、1対の電極間に
複数の発熱抵抗体を並列に形成し、各発熱抵抗体の形状
を電流密度の差異が生じる形状にすることにより、印加
エネルギーに対応してその発熱面積を精度良く変更でき
るため、中間調画像などの階調記録ができるサーマルヘ
ッドが提供できる。
[熱記録装置の説明 (第10図〜第14図)] 第10図は実施例のサーマルヘッドlOを用いた熱転写
記録装置の概略構成を示すブロック図で、第8図と共通
する部分は同一番号で示してl/する。
第10図において、110は記録シートである普通紙を
保持している普通紙カセット、111は普通紙の有無を
検出するセンサ、106は普通紙をカセット110より
ピックアップして搬送するための搬送用モータである。
123はステッピングモータで、プラテン34を不図示
の減速機構を介して回転駆動している。131はサーマ
ルヘッドlOをアップ/ダウンさせるためのモータで、
このモータ131の駆動によりサーマルヘッド10が、
インクシート32及び記録紙を介してプラテン34に押
し付けられたり(ダウン状態)、プラテン34より離反
される(アップ状態)。また、139はインクシート3
2の送り機構の駆動源であるモータで、モータ139の
回転が巻取りロール140の駆動軸に伝達されてインク
シート32が矢印方向に巻取られる。また、141はイ
ンクシート32の供給ロールである。
35は入力した画像データを一時保持するバッファメモ
リ、36はバッファメモリ35より読出した画像データ
を変換する画像データ変換テーブルで、通常はROMな
どのルックアップテーブルなどで構成されている。37
は第11図にその詳細を示すヘッド駆動パルス制御回路
である。
第12図は実施例のサーマルヘッドlOの構成を示すブ
ロック図である。
図において、16は1つの発熱素子で、第1図で説明し
たように、並列に接続された2つの発熱抵抗体11と1
2とで構成されている。14は共通電極、15は信号電
極を示している。これら発熱素子16は記録紙の幅方向
に1ライン分設けられている。233は1ライン分の記
録データをラッチするラッチ回路、234はシフトレジ
スタで、シリアル記録データ(階調データ)444をク
ロック信号CLKに同期して順次入力する。こうしてシ
フトレジスタ234に入力されたシリアルデータは、ラ
ッチ信号235によりラッチ回路233にラッチされて
、パラレルデータに変換される。こうして、各発熱素子
に対応する記録データがラッチ回路233に保持される
。そして、ストローブ信号5TB445により電圧を印
加するタイミング及び時間が定められ、データのあるA
ND回路232に接続された出力トランジスタ231が
1オン”される、これにより、対応する発熱素子16の
信号電極15を通して発熱抵抗体°に通電されて発熱素
子が発熱駆動される。
次に、第11図を参照してヘッド駆動パルス制御回路3
7について説明する。
450は所定の周波数のクロックCLKを出力する発振
器、451はクロック信号CLKを分周し、例えばサー
マルヘッド10の1ラインの発熱素子数分を計数する毎
にラッチ信号235を出力する分周回路である。440
は入力した画素データの各画素に対応し、シフトレジス
タ234の各レジスタ段へ階調データ444をCLK信
号に同期して転送する階調変換デコーダである。これに
より、例えばカラー画像を処理する場合は、Y。
M、C各色毎に階調変換デコーダ440で階調変換が行
われる。
441は階調カウンタで、ラッチ信号235を入力する
毎にカウントアツプし、CPU3Bの指示信号に基づき
、例えば昇華性インクシートのときはmod64 (6
ビツト)の計数を、溶融性インクシートのときはmod
16(4ビツト)の計数を実施している。階調変換デコ
ーダ440は階調カウンタ441よりの計数値と、入力
した各画素データとを比較し、画素データの方が大きい
かあるいは等しいときに階調データ444として°°1
“を出力し、画素データの方が小さくなると”O”を出
力している。ストローブ信号発生回路442は、ラッチ
信号235より少し遅れてストローブ信号5TB445
を出力し、これにより発熱素子が駆動されて記録が行わ
れる。
第13図は実施例のサーマルヘッド10の駆動及びスト
ローブ信号STBのタイミングを示す図である。
サーマルヘッド1oはライン型のヘッドで、70は19
42分の記録タイミングを示している。
いま、階調変換デコーダ440に入力される1画素当り
の画像データが、例えば6ビツトで構成されているとす
ると、1画素当り64通りのデータの種類を取り得る。
従って、この場合はN階調のNは“64”となる、まず
、シフトレジスタ234に1ライン分のデータ1回目の
STB信号B1に対する階調データ444が転送され、
ラッチ信号235によりラッチ回路233にラッチされ
る。次に、ストローブ信号B1が出力されて、B+のパ
ルス幅だけデータ”l”が出力された発熱素子が駆動さ
れる。この発熱駆動の間に、次の階調データ444がシ
フトレジスタ234に入力され、STB信号445が立
ち下がると、ラッチ信号235によりラッチ回路233
にラッチされる。こうして次に、STB信号が82の聞
出力される。このような動作が64回(STB信号B+
〜B64)実行されて1ライン分の記録が終了する。
即ち、階調変換デコーダ440は画像データを入力し、
その画像のうち記録するラインのm番目の画素データの
値が“20”であったとき、その画素データの位置に対
応しているシフトレジスタ234のm段目に、階調カウ
ンタ441の値を参照しながら、前半の20個のデータ
が“1゛°で、後半の44 (64−20)個のデータ
が“0”となるようなデータ444を合計64回出力す
る。
但し、このときシフトレジスタ234の他の段には、対
応する画素の階調度に応じてデータがセットされている
ことはもちろんである。
このとき、各ストローブ信号STBは、図示の如<ST
B信号の出力回数に対応して、そのパルス幅が変更され
ている。このようなストローブ信号STBのパルス幅調
整を実行しているのが、ストローブ信号発生回路442
である。このストローブ信号発生回路442は前述した
ように、インクシート32の種類に対応した階調データ
444を対応するROMテーブルなどにより入力してお
り、インクシート32の種類に対応してSTB信号44
5の幅や周期などを調整している。
第14図は実施例の熱転写記録装置における記録処理を
示すフローチャートで、CPU38のROMに記憶され
ている。
ステップS1で画像データを入力するとステップS2に
進み、その画像データをバッファメモリ35に記憶する
。ステップS3では記録紙をカセット110よりピック
アップして記録位置まで搬送し、ステップS4でインク
シート32を搬送して、インクシート32の所望の位置
が記録位置にくるようにする0次にステップS5に進み
、モータ131を駆動してサーマルヘッド10をダウン
させる。
ステップS6で1ライン分の画素データをバッファメモ
リ35より読出し、変換テーブル36を通してヘッド駆
動パルス制御回路37に出力する。これにより、第13
図に示すようなタイミングで階調データ444やラッチ
信号235及びストローブ信号STBが出力される。こ
れにより、サーマルヘッド10が発熱され、記録紙に転
写記録が行われる0次にステップS7に進み、記録紙と
インクシート32とを1ライン分搬送し、ステップS8
で1頁の記録処理が終了したかどうかをみる。そして、
1頁の記録が終了していなければステップS6に戻り、
次のラインの画素データをバッファメモリ35から読出
して、再び前述した記録処理を行う。
なお、カラー記録の場合は、各色の記録データの1頁単
位に記録し、各色の記録が終了するごとに、次に記録す
るインクシートの色部分を記録位置まで搬送し、記録紙
もまたプラテン34を1周して元の位置まで戻して、別
の色で記録を行う。
この動作を、例えばY、M、Cの3色に対して行うこと
により、記録紙に力、ラー記録を行うことができる。ま
た、インクシート32や使用する記録シートの種類に対
応して、前述した階調データ444の階調幅や、ストロ
ーブ信号STBのパルス幅などを変更するようにしても
良い。
なお、この熱転写記録装置では、第1図に示した発熱素
子を備えたサーマルヘッドを装着しているものとして説
明したが、第5図〜第7図に示す発熱素子で構成された
サーマルヘッドであっても良いことはもちろんである。
以上説明したように本実施例によれば、1つの発熱素子
を、電極間に並列に接続された複数の発熱抵抗体で構成
し、これら発熱抵抗体の形状を電極間距離が変わるよう
な形状にしたサーマルヘッドを用いた熱転写記録装置を
作成する。この熱転写記録装置において、各発熱素子に
通電する印加エネルギーを調整することにより、転写面
積を制御を行うことができる。これにより転写面積を変
更して階調表現を容易にできる効果がある。
なお、実施例のサーマルヘッドでは、1つの発熱素子に
おける発熱抵抗体の数を2個としたがこれに限定される
ものでなく、それ以上でも良いことはもちろんである。
また本実施例はサーマルヘッドを用いたサーマル記録方
式を例にして説明したが、本発明はこれに限定されるも
のでなく、例えば熱を用いてインク液を吐出させて画像
記録を行うインクジェット記録方式のなどの、熱を用い
て画像記録を行う記録方式にも適用できる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明の記録ヘッドによれば、1つ
の発熱素子内に発熱温度の高い部分と低い部分とを設け
ることができるため、印加エネルギーを変更することに
より確実に記録濃度を変更できる。これにより多値記録
及び多階調での記録を容易に実現できる効果がある。
また本発明の熱記録装置によれば、多値記録が可能で、
多階調での記録を容易に実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例のサーマルヘッドの発熱素子の形状を示
す拡大正面図、 第2図は実施例のサーマルヘッドにおける発熱素子の発
熱温度分布を示す図、 第3図(A)〜(C)は各発熱抵抗体における各印加時
間に対する転写領域を示す図、第4図は実施例のサーマ
ルヘッドにおける印加エネルギーに対する記録濃度の関
係を示す図、第5図〜第7図は他の実施例のサーマルヘ
ッドの形状を示す拡大正面図、 第8図は実施例のサーマルヘッドの使用形態を示す図、 第9図(A)は従来のサーマルヘッドによる印加エネル
ギーと記録濃度との関係を示す図、第9図(B)は従来
のサーマルヘッドにおける電極と発熱素子の形状を示す
図、 第9図(C)はサーマルヘッドの位置に対応する温度分
布を示す図、 第10図は実施例のサーマルヘッドを用いた熱転写記録
装置の概略構成を示すブロック図、第11図はヘッド駆
動パルス制御回路の概略構成を示すブロック図、 第12図はサーマルヘッドの構成を示す図、第13図は
サーマルヘッドに印加する信号のタイミングを示す図、
そして 第14図は実施例の熱転写記録装置における記録処理を
示すフローチャートである。 図中、10・・・サーマルヘッド、11,12,26.
27,45,46,47.48・・・発熱抵抗体、13
 ・・・絶縁部、14,14a、14b、14c ””
共通電極、15.15a、15b、15c・・・信号電
極、16・・・発熱素子、32・・・インクシート、3
3・・・記録紙、34・・・プラテン、35・・・バッ
ファメモリ、36・・・画像データ変換テーブル、37
・・・ヘッド駆動パルス制御回路、38・・・cpu。 39・・・表示部、106,123,131,139・
・・モータ、110・・・カセット、235・・・ラッ
チ信号、440・・・階調変換デコーダ、442・・・
ストローブ信号発生回路、444・・・階調データ、4
45・・・STB信号である。 b−’− 弗 図 イ1[ 猿2図 第4図 第5図 第6図 θr刀O工耳ル自mu) 弗 9図 第 7図 矛 8図 第 11図 第12図 第13図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)発熱素子に電気エネルギーを供給するための電極
    と、 1対の電極間に並列に設けられ、1つの発熱素子を形成
    する複数の発熱抵抗体と、 前記複数の発熱抵抗体間に介在して、前記発熱抵抗体を
    互いに絶縁するための絶縁体とを有し、前記複数の発熱
    抵抗体のそれぞれは前記電極間を流れる電流経路長を異
    ならせる形状を有していることを特徴とする記録ヘッド
  2. (2)前記発熱抵抗体における電流方向の最長部の長さ
    は記録される1画素長よりも長く、前記電流方向の最短
    部の長さは記録される1画素長よりも短くしたことを特
    徴とする請求項第1項に記載の記録ヘッド。
  3. (3)1対の電極間に並列に設けられ、1つの発熱素子
    を形成する複数の発熱抵抗体と、前記複数の発熱抵抗体
    間に介在して、前記発熱抵抗体を互いに絶縁するための
    絶縁体とを備え、前記複数の発熱抵抗体のそれぞれは前
    記電極間を流れる電流経路長を異ならせる形状を有する
    ようにして構成された発熱素子を複数個列状に形成して
    なる記録ヘッドと、 多値画像信号を入力し、該画像信号の階調度に対応して
    前記記録ヘッドの各発熱素子の階調度を決定する階調決
    定手段と、 前記階調度に従い前記記録ヘッドの各発熱素子に通電し
    て記録する記録手段と、 を有することを特徴とする熱記録装置。
JP30701088A 1988-12-06 1988-12-06 記録ヘツド及び前記記録ヘッドを用いた熱記録装置 Pending JPH02153755A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012011574A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Kyocera Corp サーマルヘッドおよびこれを備えるサーマルプリンタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012011574A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Kyocera Corp サーマルヘッドおよびこれを備えるサーマルプリンタ

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