JP3821409B2 - サーマルプリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーマルプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
サーマルプリンタには、サーマルヘッドで感熱記録紙を発熱素子で直接に加熱して感熱記録紙を発色させる感熱方式と、記録紙に重ねたインクリボンの背後をサーマルヘッドで加熱してインクリボンのインクを記録紙に転写する熱転写方式とがある。そして、感熱方式や、熱転写方式のうちのに昇華型のサーマルプリンタでは、発熱素子の発熱量を制御することにより、記録紙に記録されるドットの濃度を変えることができる。
【0003】
サーマルヘッドは、発熱素子が表面に形成されたグレーズ層,このグレーズ層を支持するセラミック基板、セラミック基板を支持する例えばアルミ製の台板、この台板に取り付けられた放熱板等から構成されている。各発熱素子で発生した熱エネルギーの多くは記録のために使われるが、記録に供しないものは、放熱されたり、発熱素子のグレーズ層に蓄えられたり、あるいはこのグレーズ層からセラミック基板,台板,放熱板に順次伝達されて、これらにそれぞれ蓄えられたり、放熱されたりする。
【0004】
したがって、記録が進むにつれてサーマルヘッドは、それ自体で発生した熱によって蓄熱が大きくなるため、記録エリアの始めの部分の濃度が全体的に低く、記録が進むにつれて全体的に濃度が高くなる、いわゆるシェーディングが発生する。また、複数枚の画像を連続して記録したような場合には、記録された画像の枚数が増えるにしたがって、サーマルヘッドの蓄熱が大きくなるため、初期にプリントした画像に比べて、その後にプリントした画像のほうが、同じ画像でも画像の全体の濃度が高くなる。以下、このような、現象を総称して蓄熱による濃度変動という。
【0005】
このような蓄熱による濃度変動の発生を防止するために、サーミスタ等の温度センサをサーマルヘッドの台板に設けて、サーマルヘッドの温度を測定し、この温度に応じて発熱素子に供給する電気エネルギー、すなわち各発熱素子の発生する熱エネルギーを調節する方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のように台板に温度センサを設けたものでは、これにより測定された台板の温度に基づいて、サーマルヘッドの蓄熱が記録に与える影響の度合いを推測しているにすぎないため、これに応じて発熱素子に供給する電気エネルギーを調節しても蓄熱による濃度変動を十分に補正することができないといった問題があった。
【0007】
図7は、カラー感熱プリンタを用い、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の3色面順次で複数の画像を連続にプリントした際に、サーマルヘッドのグレーズ層の温度を赤外線検出で、また台板の温度をこれに埋め込まれた温度センサで測定したときの各温度の変化を示している。
【0008】
図7に示されるように、グレーズ層の温度は、1枚目,2枚目,3枚目の各画像のプリントにおける各色の記録中では、比較的に似通った温度変化を示し、各色の記録終了時点(次の色の記録開始時点)のグレーズ層の各温度の変化に注目すると、温度変化の大きさこそ異なるが単調に高くなっていのるが分かる。一方、各色の記録終了時点の台板の各温度の変化は、1枚目では台板の温度が高くなる傾向を示すが、2枚目ではイエローの記録開始よりもマゼンタの記録開始時のほうが温度が低くなり、3枚目では温度が低くなる傾向を示している。
【0009】
このような温度変化の現象は、例えばグレーズ層と台板とでは、熱伝導の関係から台板の温度変化がグレーズ層の温度変化から必ず時間的に遅れること、各色の記録間隔と次の画像を記録するまでの間隔が異なっていること、台板に取り付けられた放熱板から放熱される熱量が、周囲の温度と放熱板との温度差によって変化すること等が原因となっている。
【0010】
例えば、プリント間隔を決めて複数枚の画像を連続してプリントするのであれば、予め調べた上記のような温度変化に基づいて、実際の各画像のプリント時のサーマルヘッドの蓄熱の状態をある程度知ることができるから、蓄熱による濃度変動をある程度の精度で補正することが可能であるが、実際には、複数の画像を連続して記録すると決まっていることはなく、また複数の画像をプリントする場合にもその間隔が決まっておらず、さらには、プリントする画像に応じてサーマルヘッドの蓄熱状態が変わるので、このような補正方法は現実的ではない。
【0011】
さらに、グレーズ層に温度センサを設け、グレーズ層の温度を直接に測定できるようにしたサーマルヘッドが特開平63−145054号公報によって知られている。しかし、これを利用して測定したグレーズ層の温度に応じて発熱素子に供給する電気エネルギーを調節しても、サーマルヘッドのその他の構成部分の蓄熱の影響を考慮した濃度変動の補正をすることができない。
【0012】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、サーマルヘッドの蓄熱状態を正確に調べ、これに基づき蓄熱による濃度変動の補正を精度よくできるサーマルプリンタを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、発熱素子を並べた方向に沿って配されたグレーズ層の温度を測定するグレーズ温度センサと、グレーズ層が形成された基板を支持する台板の温度を測定する台板温度センサと、記録中に前記各グレーズ温度センサで測定された各グレーズ温度と前記台板温度センサで測定された台板温度とから前記グレーズ層と前記台板との間の平均温度勾配を求めるとともに、各グレーズ温度から平均グレーズ温度を求め、前記平均温度勾配を温度勾配に応じたサーマルヘッドの蓄熱状態が発熱素子に与える影響の度合を示す蓄熱パラメータに変換し、この蓄熱パラメータと前記平均グレーズ温度とに応じて、サーマルヘッドの蓄熱による濃度変動を防止するように各発熱素子に供給される電気エネルギーを調節する調節手段とを備えたものである。
【0014】
請求項2記載の発明では、台板温度センサを、各グレーズ温度センサに対応して、発熱素子を並べた方向に沿って複数個設け、調節手段を対応するグレーズ温度センサと台板温度センサごとに、グレーズ温度と台板温度とから温度勾配をそれぞれ求め、得られる各温度勾配からサーマルヘッド内の平均温度勾配を算出するようにしたものである。
【0015】
請求項3記載の発明では、調節手段を、発熱素子に印加するヘッド電圧を調節するようにしたものであり、請求項4記載の発明では、調節手段を、発熱素子の通電時間を調節するようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
図2において、サーマルヘッド10の底面には、多数の発熱素子37(図4参照)をライン状に配列した発熱素子アレイ10aが形成されている。このサーマルヘッド10は、軸11を支点にして揺動自在であり、回動自在なプラテンローラ13上のカラー感熱記録紙12を押圧するプリント位置と、プラテンローラ13から離れた退避位置との間で揺動する。
【0017】
カラー感熱記録紙12は、周知のように、支持体上に、シアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色層が順次層設されている。最上層となるイエロー感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイエローに発色する。最下層となるシアン感熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色する。また、イエロー感熱発色層は、420nmの近紫外線が照射されたときに、発色能力が消失する。マゼンタ感熱発色層は、365nmの紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。また、各感熱発色層は、カラー感熱記録紙12に与える熱エネルギーの大きさを調節することで、発色濃度を調節することができる。
【0018】
サーマルヘッド10の下流に、搬送ローラ対15が配置されており、この搬送ローラ対15は、パルスモータ16によって正逆両方向に回転する。搬送ローラ対15は、カラー感熱記録紙12をニップして往復動させる。定着装置17は、発光ピークが420nmの近紫外線を発生するイエロー用紫外線ランプ18と、発光ピークが365nmの紫外線を発生するマゼンタ用紫外線ランプ19とを備えている。これらの紫外線ランプ18,19の背後には、リフレクタ20が配置されている。なお、符号21は、カラー感熱記録紙12の先端を検出する位置センサーである。
【0019】
サーマルヘッド10の底面側を示す図3において、サーマル10の底面には、カラー感熱記録紙12の幅方向に長い発熱素子アレイ10aが設けられており、この発熱素子アレイ10aに沿って、第1,第2,第3グレーズ温度センサ31a〜31cが設けられている。また、このサーマルヘッド10の内部には、発熱素子アレイ10aに沿った方向に第1,第2,第3台板温度センサ32a〜32cが並べられて設けられている。
【0020】
図4にサーマルヘッド10の断面を示すように、サーマルヘッド10は、セラミック基板35上にグレーズ層36が形成されている。セラミック基板35は、例えばアルミナで作られている。グレーズ層36の凸部の表面には、発熱素子37と一対の電極38とが多数形成されている。セラミック基板35は、これを支持する台板40が取り付けられている。台板40は、例えば熱伝導性の高い、例えばアルミ製であり、熱伝導性が良好な接着剤40aでセラミック基板35に固定されている。また、この台板40には、放熱性を良好にするために複数の放熱フィンを有する放熱板41が取り付けられている。なお、台板40と放熱板41とが一体にされたものを用いてもよい。
【0021】
第1グレーズ温度センサ31aは、発熱素子アレイ10aの近傍のグレーズ層36の表面に設けられている。この第1グレーズ温度センサ31aは、グレーズ層36の上に薄膜状に形成したサーミスタである。第2,第3グレーズ温度センサ31b,31cについても第1グレーズ温度センサ31aと同様である。これら発熱素子37と電極38、各グレーズ温度センサ31a〜31cのそれぞれを覆うようにグレーズ層36の表面には、保護層42が形成さている。なお、グレーズ層36の表面に発熱素子37と電極38と覆う保護層を形成してから、この保護層の表面に各グレーズ温度センサ31a〜31cを形成し、各グレーズ温度センサ31a〜31cの部分に再度保護層を形成するようにしてもよい。
【0022】
第1〜第3グレーズ温度センサ31a〜31cは、それぞれ設けられた位置のグレーズ層36の温度(以下、第1〜第3グレーズ温度)TG1〜TG3を測定する。すなわち、第1グレーズ温度センサ31aは、発熱素子アレイ10aの一端側のグレーズ層36の第1グレーズ温度TG1を測定する。同様に、第2グレーズ温度センサ31bは、発熱素子アレイ10aの中央部の第2グレーズ温度TG2を測定し、第3グレーズ温度センサ31cは、発熱素子アレイ10aの他端側の第3グレーズ温度TG3を測定する。
【0023】
第1グレーズ温度センサ31aの直下の台板40の部分には凹部が形成されており、この中に第1台板温度センサ32aが収納され熱伝導性の良好な接着剤43で固定されている。この第1台板温度センサ32aは、例えばサーミスタが用いられ、収納位置での台板40の第1台板温度TD1を測定する。同様に、第2,第3台板温度センサ31b,32cは、それぞれ第2,第3グレーズ温度センサ31b,31cの直下の台板40の部分に収納され、その収納位置の第2,第3台板温度TD2,TD3を測定する。
【0024】
図1において、各グレーズ温度センサ31a〜31cと各台板温度センサ32a〜32cの信号は、A/D変換器45a〜45fでそれぞれデジタル変換され、サーマルヘッド温度情報としてコントローラ47に送られる。このコントローラ30は、プリント時にはサーマルヘッド温度情報を用いてヘッド電圧Vを算出する。このヘッド電圧Vの情報は、レギュレータ48に送られ、その出力電圧を調整する。
【0025】
画像メモリ49には、ビデオカメラやスキャナから取り込んだ1画像分のイエロー画像データ,マゼンタ画像データ、シアン画像データが記憶されている。これらの画像データは、プリントすべき色のものが1ラインずつ読み出されて駆動データ発生回路50に送られる。この駆動データ発生回路50は、1ライン分の画像データを並列処理して、1個の画像データを階調数に応じたビット数のシリアルな駆動データに変換する。例えば、256階調(階調0〜255)の場合には、255ビットの駆動データに変換する。
【0026】
各駆動データは、所定のサイクルでゲートアレイ51に送られる。このゲートアレイ51は、多数のAND回路から構成されており、各AND回路は、駆動データが「1」(=「H」)のときにコントローラ47から「H」のストローブ信号が入力されると、ドライバ回路52の対応するトランジスタをONとする。
【0027】
ドライバ回路52の各トランジスタには、発熱素子アレイ10aの発熱素子37が接続されている。各発熱素子37には、レギュレータ48からのヘッド電圧Vが印加されており、対応するトランジスタがONすると通電されて発熱する。
【0028】
図5にコントローラ47の機能ブロックの一例を示す。第1温度勾配算出手段54aは、第1グレーズ温度TG1と第1台板温度TD1との差を求めることにより、第1台板温度センサ32aが設けられた台板40の位置から第1グレーズ温度センサ31aが設けられたグレーズ層36の位置までの第1温度勾配TS1を算出する。同様に、第2温度勾配算出手段54bは、第2台板温度センサ32bが設けられた台板40の位置から第2グレーズ温度センサ31bが設けられたグレーズ層36の位置までの第2温度勾配TS2を、第3温度勾配算出手段54cは、第3台板温度センサ32cが設けられた台板40の位置から第3グレーズ温度センサ31cが設けられたグレーズ層36の位置までの第3温度勾配TS3をそれぞれ、第2グレーズ温度TG2と第2台板温度TD2、第3グレーズ温度TG3と第3台板温度TD3との差として算出する。
【0029】
平均温度勾配算出手段55は、各温度勾配算出手段54a〜54cで得られた第1〜第3温度勾配TS1〜TS3を用いて,台板40からグレーズ層36にいたるサーマルヘッド10の平均的な平均温度勾配TS を算出する。なお、平均温度勾配TS は、第1〜第3温度勾配TS1〜TS3の相加平均に限らず、各温度勾配TS1〜TS3に適当な重みをつけた重み付き平均や、その他の適当な演算式等を用いて求めた値でもよい。
【0030】
平均温度勾配算出手段55からの平均温度勾配TS は、LUT(ルックアップテーブル)56によって蓄熱パラメータP1 に変換される。このLUT56には、予め設定された平均温度勾配の範囲を適当なステップで分割した各平均温度勾配毎に特定の蓄熱パラメータP1 が書き込まれている。各蓄熱パラメータP1 は、対応する平均温度勾配TS に示される状態のときの、グレーズ層36,セラミック基板35,台板40,放熱板41の蓄熱状態、すなわちサーマルヘッド10の蓄熱状態が発熱素子37に与える影響の度合を表している。なお、LUT56の代わりに演算を行うことで蓄熱パラメータP1 を算出してもよい。
【0031】
平均グレーズ温度算出手段58は、第1〜第3グレーズ温度TG1〜TG3からグレーズ層36の平均グレーズ温度TG を算出する。ヘッド温度算出手段59は、予め設定されている基準ヘッド電圧V0 と、平均グレーズ温度算出手段58からの平均グレーズ温度TG と、LUT57からの蓄熱パラメータP1 とに応じてヘッド電圧Vを算出する。このヘッド電圧Vを算出する際には、例えば、基準ヘッド電圧V0 を設定したときの基準グレーズ温度TG0と平均グレーズ温度TG との差に応じた温度パラメータP2 を算出し、この温度パラメータP2 と、蓄熱パラメータP1 と、基準ヘッド電圧V0 とを所定のヘッド電圧算出式に適用することにより、グレーズ層36の温度、サーマルヘッド10の蓄熱状態を考慮したヘッド電圧Vを算出する。ヘッド電圧Vの情報は、レギュレータ48に送られ、発熱素子アレイ10の各発熱素子37にヘッド電圧Vが印加されるようにする。ヘッド電圧Vの算出は、画像がMライン記録される毎に行われるから、その都度ヘッド電圧Vが調節される。
【0032】
次に、上記構成の作用について説明する。プリントを行う場合には、スキャナーやビデオカメラ等から取り込んだ3色の画像データが画像メモリ49に書き込まれる。この後、プリントキーを操作すれば、コントロー47は給紙装置を作動させ、カラー感熱記録紙12を給紙カセット(図示せず)から送り出す。この給紙中は、サーマルヘッド10がプラテンローラ13から離れた退避位置にセットされている。カラー感熱記録紙12は、サーマルヘッド10とプラテンローラ13との間を通過して搬送ローラ対15にニップされる。
【0033】
搬送ローラ対15のニップ後に、パルスモータ16が回転してカラー感熱記録紙12を搬送する。この搬送中に、カラー感熱記録紙12の先端が位置センサー21で検出されると、イエロープリント工程が開始される。まず、サーマルヘッド10が時計方向に揺動して、カラー感熱記録紙12を押圧するプリント位置へ移動する。
【0034】
次に、コントローラ47は、第1〜第3グレーズ温度センサ31a〜31c,第1〜第3台板温度センサ32a〜32cでそれぞれ測定された第1〜第3グレーズ温度TG1〜TG3と、第1〜第3台板温度TD1〜TD3とを取り込む。第1〜第3温度勾配算出手段54a〜54cは、それぞれ対応するグレーズ温度と台板温度とを用い、ぞれぞれの台板温度センサが配された台板40の位置からグレーズ温度センサが配されたグレーズ層36の位置までの温度勾配である第1〜第3温度勾配TS1〜TS3を算出する。次に、平均温度勾配算出手段55は、得られた第1〜第3温度勾配TS1〜TS3を用いて、台板40からグレーズ層36に至るまでの平均的な温度勾配を示す平均温度勾配TS を算出する。
【0035】
平均温度勾配算出手段55からの平均温度勾配TS は、LUT56に送られ、このLUT56によって蓄熱パラメータP1 に変換されて、ヘッド電圧算出手段59に送られる。これにより、平均温度勾配TS は、これに示される温度勾配に応じたサーマルヘッド10の蓄熱状態が発熱素子37に与える影響の度合いを表す蓄熱パラメータP1 に変換される。
【0036】
一方、第1〜第3グレーズ温度センサ31a〜31cのそれぞれで測定された第1〜第3グレーズ温度TG1〜TG3は、平均グレーズ温度算出手段58にも送られる。そして、この平均グレーズ温度算出手段58は、第1〜第3グレーズ温度TG1〜TG3を用いてグレーズ層36の平均的な温度である平均グレーズ温度TG を算出して、これをヘッド電圧算出手段59に送る。
【0037】
この後、ヘッド電圧算出59は、平均グレーズ温度算出手段58からの平均グレーズ温度TG と基準グレーズ温度TG0とから温度パラメータP2 を算出し、この温度パラメータP2 と、LUT56からの蓄熱パラメータP1 と、基準ヘッド電圧V0 とをヘッド電圧算出式に適用することにより、サーマルヘッド10の蓄熱及びグレーズ層36の温度を考慮したヘッド電圧Vを算出する。そして、この算出されたヘッド電圧Vが出力されるようにレギュレータ48が調節される。
【0038】
レギュレータ48の出力電圧が調節された後に、コントローラ47は、画像メモリ49から第1ラインのイエロー画像データを読み出し、駆動データ発生回路50に送る。駆動データ発生回路50は、これらのイエロー画像データをそれぞれ例えば255ビットの駆動データに変換し、1ビットずつ順番に送り出してゲートアレイ51の各AND回路に送る。
【0039】
コントローラ47は、ゲートアレイ51への駆動データの出力に同期して、所定のパルス幅のストローブ信号をゲートアレイ51に送る。これにより、ストローブ信号の入力中に、「1」の駆動データが入力されているAND回路の出力が「H」となるから、対応する発熱素子37がレギュレータ48からのヘッド電圧で通電されて発熱する。この発熱素子37は対応するイエロー画像データに応じた回数だけパルス駆動されて発熱し、カラー感熱記録紙12のイエロー感熱発色層を発色させる。
【0040】
このようにして、イエロー画像の第1ラインの記録が終了すると、画像メモリ49から第2ラインのイエロー画像データが読み出されて、駆動データ発生回路50に送られる。この後、上記と同様な手順で各発熱素子37が駆動されてカラー感熱記録紙12にイエロー画像の第2ラインが記録される。以後、同様にしてイエロー画像の第3ライン以降が1ラインずつ順次に記録する。
【0041】
そして、このイエロー画像のプリント中には、コントローラ47は、N本のライン、例えば4本のラインが記録される毎にヘッド電圧Vを調節する。例えば、イエロー画像の第4ラインの記録が終了すると、コントローラ47は、その時点で第1〜第3グレーズ温度センサ31a〜31cと第1〜第3台板温度センサ32a〜32cによって測定したグレーズ層36及び台板40の各位置の第1〜第3グレーズ温度TG1〜TG3と第1〜第3台板温度TD1〜TD3とを取り込み、これらの各温度TG1〜TG3,TD1〜TD3を用いて、イエロー画像の第4ラインの記録終了時点での平均温度勾配TS を算出する。そして、この平均温度勾配TS をLUT56で蓄熱パラメータP1 に変換する。また、第1〜第3グレーズ温度TG1〜TG3を用いてイエロー画像の第4ラインの記録終了時点での平均グレーズ温度TG を算出する。この後、得られた蓄熱パラメータP1 と平均グレーズ温度TG とを用いて、上記同様な手順でヘッド電圧Vを算出し、このヘッド電圧Vが出力されるようにレギュレータ48を調節してからイエロー画像の第5ラインの記録を開始する。
【0042】
このようにして、N本のラインを記録する毎にサーマルヘッド10の蓄熱を考慮してヘッド電圧Vを調節し、調節されたヘッド電圧Vで発熱素子37を通電して発熱素子37の発生する熱エネルギーが制御されるから、イエロー画像のシェーディングの発生が防止される。なお、1ライン記録する毎にヘッド電圧Vを調節してもよく、適当な時間毎にヘッド電圧Vを調節してもよい。
【0043】
イエロー画像の記録時に、コントローラ32は、イエロー用紫外線ランプ18を点灯する。そして、記録エリア内のイエロー画像が記録された部分がくると、イエロー用紫外線ランプ18から放出された発光ピークが420nmの近紫外線が照射されて定着される。
【0044】
カラー感熱記録紙12の搬送量は、パルスモータ16の駆動パルスをカウントすることで測定される。このカウント値から、カラー感熱記録紙12の後端が搬送ローラ対15に近接した戻し開始位置に達したことが検知されると、イエロー画像のプリント工程が終了する。
【0045】
次に、コントローラ32は、イエロー用紫外線ランプ18を消灯するとともに、サーマルヘッド10を反時計方向に揺動させて退避位置へ移動する。これとともに、パルスモータ16の逆転を開始させ、カラー感熱記録紙12の先端が位置センサー23で検出されるプリント開始位置へ戻す。
【0046】
カラー感熱記録紙12がプリント開始位置に戻されると、パルスモータ16が正転を開始するとともに、サーマルヘッド10がプリント位置へ移動して、マゼンタプリント工程が開始される。このマゼンタプリント工程では、イエロープリント工程と同様にして、マゼンタ画像データに基づいてマゼンタ画像が1ラインずつ記録される。そして、このときにも、所定のN本のラインを記録する毎に各温度TG1〜TG3,TD1〜TD3が測定されてヘッド電圧Vが調節される。
【0047】
マゼンタ画像が記録された部分がマゼンタ用紫外線ランプ19を通過する間に、マゼンタ用紫外線ランプ19から放出された発光ピークが365nmの紫外線でマゼンタ画像が定着される。このマゼンタ用紫外線ランプ19は、排紙が終了するまで点灯している。
【0048】
マゼンタ画像のプリント工程が終了すると、パルスモータ16を逆転させて、カラー感熱記録紙12をプリント開始位置に戻す。次に、シアンプリント工程が開始されると、パルスモータ16が再び正転してカラー感熱記録紙12を一定速度で搬送する。
【0049】
この搬送中に、サーマルヘッド10は、シアン画像データに基づいて、シアン画像を1ラインずつ記録エリア内に記録する。そして、この場合にも、N本のラインが記録される毎にヘッド電圧Vが調節される。
【0050】
このようにして、3色面順次でカラー画像が記録されたカラー感熱記録紙12は、カラー感熱プリンタから排紙される。カラー感熱記録紙12に記録されたカラー画像は、シェーディングの発生が防止されている。
【0051】
さらに、この後に画像をプリントした場合に、上記同様にして、記録開始時及びN本のラインを記録する毎に測定された各グレーズ温度TG1〜TG3と各台板温度TD1〜TD3に基づいて、ヘッド電圧Vが調節されるため、この画像はシェーデイングが発生せず本来の濃度で記録される。以降同様に、複数の画像を連続的にあるいは不規則な間隔で記録しても、画像は本来の濃度で記録され、画像全体の濃度が変動することはない。
【0052】
上記実施形態では、ヘッド電圧を調節することで、各発熱素子に供給する電気エネルギーを一括して補正しているが、各発熱素子の通電時間を調節してもよい。例えば、図6に示す例は、蓄熱パラメータと平均グレーズ温度とに基づいて、発熱素子を駆動する駆動パルスの個数を変えることにより発熱素子の通電時間を調節するものである。なお、上記実施形態と同じ構成部材には同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0053】
この例では、補正データ算出手段70がLUT56からの蓄熱パラメータP1 と平均グレーズ温度算出手段58からの平均グレーズ温度TG とを用いて画像データに対する補正データを算出する。そして、画像データ補正回路71によって画像メモリ49からの各画像データが補正データと加減算されてから駆動データ発生回路50に送られる。このようにして、画像データを補正することにより、各発熱素子37を駆動するための駆動パルスの個数が増減されるから、結果として発熱素子37の通電時間が調節される。なお、通電時間を調節する場合には、コントローラ47からゲートアレイ51に出力されるストローブ信号の各パルス幅、すなわち駆動パルスのパルス幅を調節してもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、グレーズ温度、台板温度を測定するのにそれぞれ3個の温度センサを用いたが、これらの各温度センサの個数はこれに限定されないが、温度センサによる測定点が個数が多いほど信頼性が増すので、測定点の個数が多いほうがよい。もちろん、台板センサが1個でグレーズ温度センサが複数個という構成等であってもよい。
【0055】
さらに、サーマルヘッドの蓄熱状態やグレーズ温度の分布状態は、必ずしも一様ではないから、各発熱素子を近接したもの同士で複数のブロック分け、それぞれのブロック毎にヘッド電圧を調節してもよい。この場合には、例えば上記のようにグレーズ温度センサとその直下の台板温度センサを1組にして、各組に発熱素子アレイの中央部分の1ブロックと、その両端の各1ブロックを割り当てるようにしてもよい。また、隣合うグレーズ温度センサと台板温度センサの各組同士から得られる測定結果に基づいて、これらの間の温度勾配を求めるようにすれば、グレーズ温度センサと台板温度センサの組数よりも発熱素子のブロック数を多くすることもできる。
【0056】
上記実施形態では、画像を記録する際に、カラー感熱記録紙を往復動させているが、サイズが大きなプラテンドラムを用い、この外周にカラー感熱記録紙を巻き付けて1回転毎に1色を記録してもよい。更に、色毎にサーマルヘッドを設けて、1回の搬送でフルカラー画像を記録してもよい。また、感熱プリンタについて説明したが、昇華型の熱転写プリンタにも本発明を適用することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、発熱素子が形成されたグレーズ層と、このグレーズ層が形成された基板を支持する台板とに温度センサを設け、これらの温度センサで測定されたグレーズ温度と台板温度とに応じて、サーマルヘッドの蓄熱による濃度変動が発生しないように各発熱素子に供給される電気エネルギーを調節するようにしたから、測定されたグレーズ温度と台板温度とに基づいてサーマルヘッドの蓄熱状態が正確に分かるので、蓄熱による濃度変動の補正を精度よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー感熱プリンタの電気構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のカラー感熱プリンタの一例を示す概略図である。
【図3】サーマルヘッドの底面側を示す斜視図である。
【図4】台板温度センサとグレーズ温度センサが設けられたサーマルヘッドの断面を示す断面図である。
【図5】コントローラの機能ブロックを示すブロック図である。
【図6】通電時間を調節する例を示すブロック図である。
【図7】複数の画像を連続して記録した時のグレーズ層の温度と台板との温度の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 サーマルヘッド
10a 発熱素子アレイ
12 カラー感熱記録紙
31a〜31c グレーズ温度センサ
32a〜32c 台板温度センサ
37 発熱素子
47 コントローラ
48 レギュレータ
Claims (4)
- 複数の発熱素子がライン状に並べて形成されたグレーズ層と、このグレーズ層が形成された基板と、この基板を支持する台板とを有したサーマルヘッドを用い、各発熱素子を通電して発熱させることにより階調値に応じた濃度でドットを記録するサーマルプリンタにおいて、
前記発熱素子を並べた方向に沿って配され、前記グレーズ層の温度を測定する複数個のグレーズ温度センサと、前記台板の温度を測定する台板温度センサと、記録中に前記各グレーズ温度センサで測定された各グレーズ温度と前記台板温度センサで測定された台板温度とから前記グレーズ層と前記台板との間の平均温度勾配を求めるとともに、各グレーズ温度から平均グレーズ温度を求め、前記平均温度勾配を温度勾配に応じたサーマルヘッドの蓄熱状態が発熱素子に与える影響の度合を示す蓄熱パラメータに変換し、この蓄熱パラメータと前記平均グレーズ温度とに応じて、サーマルヘッドの蓄熱による濃度変動を防止するように各発熱素子に供給される電気エネルギーを調節する調節手段とを備えたことを特徴とするサーマルプリンタ。 - 前記台板温度センサは、前記各グレーズ温度センサに対応して、前記発熱素子を並べた方向に沿って複数個設けられ、前記調節手段は、対応するグレーズ温度センサと台板温度センサごとに、グレーズ温度と台板温度とから温度勾配をそれぞれ求め、得られる各温度勾配からサーマルヘッド内の平均温度勾配を算出することを特徴とする請求項1記載のサーマルプリンタ。
- 前記調節手段は、発熱素子に印加するヘッド電圧を調節することを特徴とする請求項1または2記載のサーマルプリンタ。
- 前記調節手段は、発熱素子の通電時間を調節することを特徴とする請求項1または2記載のサーマルプリンタ。
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