JP3870240B2 - 蓄熱補正方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーマルヘッドの発熱素子の蓄熱による画質低下を防止するための蓄熱補正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
サーマルプリンタには、サーマルヘッドで感熱記録紙を加熱して直接に発色させる感熱記録方式と、記録紙に重ねたインクリボンの背後をサーマルヘッドで加熱してインクリボンのインクを記録紙に転写する熱転写記録方式とがある。このサーマルヘッドは、多数の発熱素子がライン状に形成されている。
【0003】
サーマルプリンタでは、記録する画素の濃度に対応する発熱データに応じてサーマルヘッドを駆動しただけでは、サーマルヘッドの蓄熱の影響によって、画素が所期の濃度で記録されなかったり、プリントされた画像に濃度ムラが発生したり、画像の輪郭がボヤけたりして、原画に忠実な画像を再現することができない。
【0004】
例えば原画上で濃度が高い状態から低い状態に急に変化している場合では、濃度が高い部分を記録している間に蓄熱が大きくなり、その蓄熱の一部が濃度の低い部分の記録に関与するため、ハードコピー上では、濃度変化がなだらかになる。このため画像の輪郭等をシャープに記録することができなくなる。また、記録の開始では濃度が全体的に低く、記録が進むにつれてサーマルヘッドの蓄熱が大ききなることに起因して全体的に濃度が高くなるシェーディングと呼ばれる現象が発生する。
【0005】
このような発熱素子の蓄熱による画質の劣化を防止するための蓄熱補正方法が例えば特開平9−277578号公報によって知られている。この蓄熱補正方法では、第Nラインの発熱データに対して蓄熱補正を行う場合には、第N−1ラインまでの各ラインの各発熱データを用いて求められたサーマルヘッドの蓄熱状態を示す1ライン分の蓄熱データから1ライン分の蓄熱補正データを算出し、この蓄熱補正データを用いて第Nラインの発熱データを補正する。また、補正された第Nラインの発熱データを用いて蓄熱データの更新を行い、この更新された蓄熱データを次の第N+1ラインの蓄熱補正データを算出するのに用いている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のように1つの画像を記録している間におけるサーマルヘッドの蓄熱状態を順次更新するには、1つの画像を記録を開始する時点の蓄熱状態、すなわち蓄熱状態の初期値が必要となる。従来では、画像の記録開始時点におけるサーマルヘッドのヘッド温度を測定し、このヘッド温度に応じた1ライン分の共通な蓄熱データを蓄熱状態の初期値として設定している。
【0007】
サーマルヘッド内の熱の分布は、1つの画像の記録が完了した時点では不均一であるが十分な時間の経過によって均一になるので、この状態では上記のようにヘッド温度に応じた1ライン分の共通な蓄熱データを蓄熱状態の初期値として設定しても問題はないが、画像の記録間隔が短いと熱の分布が不均一のままであるから連続的に画像を記録すると、2つ目以降の画像の記録時の蓄熱補正が正しく行われず、それまでに記録した画像の影響を受けた濃度ムラが発生するという問題があった。特に、各画像の記録間隔が短いほど濃度ムラが顕著に発生する。すなわち、連続して画像を記録する場合では、蓄熱状態の初期値としてヘッド温度に応じたものは適切なものではなく、正しく蓄熱補正を行えないという問題があった。
【0008】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、連続的に画像をプリントするときにも精度の高い蓄熱補正を行うことができる蓄熱補正方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の蓄熱補正方法では、1枚の記録紙に記録する1つの画像の最終ラインを記録してから別の記録紙に記録すべき次の画像の第1ラインを記録するまでの非プリント期間においても、ライン記録周期毎に各蓄熱状態の更新を行い、次の画像の第1ラインを記録するときに、非プリント期間の終了時における発熱素子毎の蓄熱状態を初期値として用いるものである。また、請求項2記載の蓄熱補正方法では、1つ画像を色面順次に記録するときの1色の最終ラインを記録してから次に記録すべき色の第1ラインを記録するまでの非プリント期間においても、ライン記録周期毎に各蓄熱状態の更新を行い、次に記録すべき色の第1ラインを記録するときに、非プリント期間の終了時における発熱素子毎の蓄熱状態を初期値として用いるものである。
【0010】
さらに、請求項3記載の蓄熱補正方法では、非プリント期間では、ライン記録周期毎に発熱量が零の発熱データを用いて蓄熱状態の更新を行うものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に本発明を実施したカラー感熱プリンタの概略を示す。カラー感熱記録紙2は、図示しない給紙用カセットから回動自在なプラテンローラ3に向かって送られ、搬送路を往復動している間に3色面順次でカラー画像が発色記録される。カラー画像が記録されたカラー感熱記録紙2は排紙口4から排紙される。
【0012】
カラー感熱記録紙2は、周知のように、支持体上にシアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色層,透明な保護層が順番に層設されている。感熱発色層は、記録する順番に層設されており、イエロー感熱発色層は420nmの紫外線(近紫外線)が、マゼンタ感熱発色層は365nmの紫外線が照射されることによって発色能力が消失する。
【0013】
また、各感熱発色層は、深層になるほど発色するために大きな発色熱エネルギーが必要であり、このカラー感熱記録紙2では、イエロー感熱発色層の発色熱エネルギーが最も低く、シアン感熱発色層の発色熱エネルギーが最も高い。発色熱エネルギーは、感熱発色層が発色する直前のバイアス熱エネルギーと、階調値すなわち記録すべき画素の発色濃度に応じた階調熱エネルギーとからなる。バイアス熱エネルギーは各感熱発色層毎に一定の値であるが、階調熱エネルギーは発色濃度が高いほど大きくなる。
【0014】
プラテンローラ3の下流には、搬送ローラ対5が配されている。この搬送ローラ対5は、一方がパルスモータ6で駆動されるキャプスタンローラ5aであり、他方がカラー感熱記録紙2の搬送に伴って従動回転するピンチローラ5bである。ピンチローラ5bは、キャプスタンローラ5aとの間にカラー感熱記録紙2をニップしたニップ位置と、カラー感熱記録紙2から離れたニップ解除位置との間で移動する。搬送ローラ対5は、キャプスタンローラ5aがパルスモータ6によって正逆両方向に回転されることにより、ニップしたカラー感熱記録紙2を往復動させる。
【0015】
プラテンローラ3に対向して、サーマルヘッド7が配されている。サーマルヘッド7の下部には、主走査方向(カラー感熱記録紙2の搬送方向と直交する方向)に多数の発熱素子8(図2参照)をライン状に配列した発熱素子アレイ9が形成されている。サーマルヘッド7は、軸10を中心にして、画像を記録するためにプラテンローラ3上のカラー感熱記録紙2に圧接した圧接位置と、カラー感熱記録紙2から離れた退避位置との間で揺動する。
【0016】
サーマルヘッド7は、搬送路の上流(図中左側)から下流に向けて搬送中のカラー感熱記録紙2に加熱を行って1色の画像を1ラインずつ画像を記録する。1色の画像の記録完了後、カラー感熱記録紙2が搬送路の下流から上流に向けて搬送されて戻され、この後に再びカラー感熱記録紙2が上流から下流に向けて搬送されている間に次の1色の画像が1ラインずつ記録される。このようにして、サーマルヘッドは、カラー感熱記録紙2の往復動によって3色面順次でカラー画像を記録する。サーマルヘッド7は、一定のライン記録周期T毎に1ラインずつ記録し、カラー感熱記録紙2は1ラインの記録周期T毎に1ライン分ずつステップ送りされる。
【0017】
サーマルヘッド7には、その温度(以下、ヘッド温度という)を測定するためのヘッド温度センサ11が取り付けられている。ヘッド温度センサ11から得られるヘッド温度は、電源をオンとしてから最初の画像を記録する際のサーマルヘッド7の蓄熱状態の初期値を設定するのに用いられる。
【0018】
搬送ローラ対5の下流には、イエロー用光定着器13とマゼンタ用光定着器14とが配されている。イエロー用光定着器13は、発光ピークが420nmのイエロー用紫外線を放出する紫外線ランプ13aを備えている。マゼンタ用光定着器14は、発光ピークが365nmのマゼンタ用紫外線を放出する紫外線ランプ14aを備えている。
【0019】
図2(A)に示すように、サーマルヘッド7には、多数の発熱素子8を主走査方向にライン状に並べた発熱素子アレイ9が形成されている。図2(B)に示すように、サーマルヘッド7は、アルミ板15にセラミック基板16,グレーズ層17が順番に積層されている。グレーズ層17の表面には、発熱抵抗膜からなる発熱素子8と電極18とが形成され、さらにこれらを保護膜19で覆っている。また、アルミ板15には、放熱性を良好にするために、放熱板20が取り付けられている。
【0020】
グレーズ層17,セラミック基板16,アルミ板15,放熱板20は、発熱素子8が発熱することにより、発熱素子8の熱の一部が伝わって蓄熱される蓄熱層となり、その蓄熱の一部が画素の記録に影響する。このカラー感熱プリンタでは、これらの各蓄熱層の蓄熱による影響を補正して画像の記録を行う。
【0021】
図3に上記カラー感熱プリンタの電気的な構成を示す。マイクロコンピュータ22は、カラー感熱プリンタの各部を制御する。記録すべき画像は、デジタルカメラやスキャナ等で取り込まれ、イエロー画像データ,マゼンタ画像データ,シアン画像データとして画像メモリ24に書き込まれる。プリント時には、画像メモリ24から記録すべき色の画像データがライン記録周期T毎に1ライン分ずつ順番に読み出されて、蓄熱補正部25に送られる。
【0022】
画像の記録時には、蓄熱補正部25は、入力される画像データに対して、保持しているサーマルヘッド7の蓄熱状態に基づいて蓄熱補正を行った補正発熱データを求め、これを発熱素子8の通電時間に変換した通電時間データを出力するとともに、サーマルヘッド7の蓄熱状態を更新する。また、1つの画像を記録してから次の画像を記録するまでの非プリント期間においては、サーマルヘッド7の蓄熱状態の更新を行う。
【0023】
ラインメモリ26には、1ライン分の通電時間データが書き込まれる。ヘッド駆動部27は、ラインメモリ26上の1ライン分の通電時間データを取り込み、マイクロコンピュータ22からの通電開始信号の入力に応答して、サーマルヘッド7の各発熱素子8を通電する。
【0024】
各発熱素子8の通電時間は、対応する通電時間データに表される通電時間である。これにより各発熱素子8は、対応する通電時間データの元である補正発熱データに表される熱エネルギーを発生する。通電開始信号は、ライン記録周期T毎にマイクロコンピュータ22からヘッド駆動部27に入力される。
【0025】
なお、発熱素子8に対する通電時間を変化することで、発熱素子8の発生する熱エネルギーを制御しているが、発熱素子8に対する通電回数を変化させることで、発熱素子8の発生する熱エネルギーを制御してもよい。
【0026】
パルスモータ6は、マイクロコンピュータ22に制御されたドライバ28で駆動され、ライン記録周期T毎にカラー感熱記録紙2を1ライン分ステップ送りする。これにより、カラー感熱記録紙2の送りに同期して各発熱素子8が駆動され、カラー感熱記録紙2に1ラインずつ画像が記録される。
【0027】
前述のようにヘッド温度センサ11は、サーマルヘッド7のヘッド温度を測定する。このヘッド温度の測定は、カラー感熱プリンタの電源が投入された後の最初の画像(イエロー画像)を記録する際に行われる。ヘッド温度センサ11によって測定されたヘッド温度は、マイクロコンピュータ22に送られる。マイクロコンピュータ22は、ヘッド温度に基づいてサーマルヘッド7の蓄熱状態の初期値を算出し、これを蓄熱補正部25にセットする。
【0028】
蓄熱補正部25は、第1変換回路31,データROM32,補正演算ユニット33,第2変換回路34とから構成されている。第1変換回路31は、画像メモリ24から読み出された画像データが入力される。この第1変換回路31は、入力される各画像データを、それに示される階調値に応じた発色熱エネルギーを表す発熱データに変換する。画像データから変換された発熱データは、補正演算ユニット33に送られる。画像データに示される階調値と発色熱エネルギーとの対応関係は、カラー感熱記録紙2の発色特性に基づいて決まるため、同じ値の画像データであっても色が異なると発色熱エネルギーが異なったものとなる。
【0029】
データROM32には、1ライン分の非駆動時発熱データが書き込まれている。非駆動時発熱データは、値「0」の熱エネルギーを表している。1ライン分の非駆動時発熱データは、サーマルヘッド7が画像を記録していない非プリント期間に対応してデータROM32から読み出され、補正演算ユニット33に送られる。これにより、非プリント期間におけるサーマルヘッド7の蓄熱状態の更新を行う。1ライン分の非駆動時発熱データの読み出しは、ライン記録周期T毎に行われる。なお、1個の非駆動時発熱データを繰り返し読み出して、1ライン分のデータとしてもよい。
【0030】
この例における非プリント期間としては、1色の画像の最終ラインを記録してから次の色の画像の第1ラインの記録開始までの期間である。より具体的には1つのカラー画像の記録時におけるイエロー画像の最終ラインを記録してからマゼンタ画像の第1ラインの記録を開始するまでの期間と、マゼンタ画像の最終ラインを記録してからシアン画像の第1ラインの記録を開始するまでの期間と、1つのカラー画像(シアン画像)の最終ラインを記録してから新たなカラー感熱記録紙2に次のカラー画像(イエロー画像)の第1ラインの記録を開始するまでの期間とがある。
【0031】
補正演算ユニット33は、発熱データが入力されているときには、発熱データに対して蓄熱補正した補正発熱データを算出して出力するとともに、発熱データに基づいて、より詳しくは発熱データを蓄熱補正した補正発熱データを用いて内部に保持しているサーマルヘッド7の蓄熱状態を更新する。また、非駆動時発熱データが入力されているときには、補正演算ユニット33は、入力される非駆動時発熱データに基づいて、サーマルヘッド7の蓄熱状態の更新を行う。
【0032】
補正演算ユニット33からの補正発熱データは、第2変換回路34に送られる。第2変換回路34は、補正発熱データを、それに表される熱エネルギーを発熱素子8が発生するのに必要な通電時間を表す通電時間データに変換する。この変換の際には、例えば電源回路(図示省略)からサーマルヘッド7に印加されるヘッド電圧と、発熱素子8の抵抗値から決まる電力で補正発熱データに表される熱エネルギーを除することで通電時間データを求める。
【0033】
なお、この例では、簡単な線型的な演算で蓄熱補正等の処理を行うために、発熱データとして画像データを熱エネルギーを表すデータに変換したものを用いているが、発熱素子が発生する熱エネルギーとの間に線型的な関係がある場合には、画像データをそのまま発熱データとして用いることもできる。また、熱エネルギー換算で蓄熱補正を行う他に、通電時間等を単位として補正を行うことも可能である。
【0034】
図4に補正演算ユニット33の一例を示す。補正演算ユニット33は、補正回路39と、セレクタ40と、サーマルヘッド7のグレーズ層17,セラミック基板16,アルミ板15,放熱板20の各蓄熱層に対応して4段に設けた第1演算回路41〜第4演算回路44とから構成されている。この補正演算ユニット33は、隣接する各蓄熱層の相互間で熱伝導が行われ、プリント時にはグレーズ層17の蓄熱が発熱素子8に伝わって記録に影響を与えるという蓄熱モデルを想定しており、ライン記録周期Tを単位時間として蓄熱状態の更新を行う。
【0035】
補正回路39は、減算器39aと、乗算器39bとから構成されている。減算器39aには、1ライン分の発熱データが順番に入力される。この減算器39aは、1ライン分の各発熱データと、後述するように求められる1ライン分の各第1蓄熱補正データとを対応するデータ同士で減算することによって、グレーズ層17の蓄熱が発熱素子8に与える熱エネルギー分だけ発熱データを小さくする。
【0036】
乗算器39bは、減算器39aによって減算処理された各発熱データに係数「K0(=1/(1−K1))」を乗算し、その結果を補正発熱データとして出力する。この係数「K0」の乗算により、減算処理が施された各発熱データに対して、カラー感熱記録紙2に与えられずグレーズ層17に残る蓄熱分を補うように補正を行っている。補正発熱データは、前述のように第2変換回路34に送られるとともに、セレクタ40に送られる。
【0037】
セレクタ40には、補正回路39と、データROM32とが接続されており、マイクロコンピュータ22に制御されて、補正発熱データと非駆動時発熱データとのいずれか一方を第1演算回路41に出力する。画像メモリ24から画像データを読み出しているときには、発熱素子8が発生する熱エネルギー、すなわち補正発熱データに応じて蓄熱状態を更新するために、補正回路39からの補正発熱データが第1演算回路41に出力され、それ以外のときでは発熱素子8が熱エネルギーを発生しないという条件下で蓄熱状態を更新するために、データROM32からの非駆動時発熱データが第1演算回路41に出力される。
【0038】
第1演算回路41は、グレーズ層17の蓄熱状態を算出し、このグレーズ層17の蓄熱が各発熱素子8に与える熱エネルギーを示す1ライン分の第1蓄熱補正データを算出する。この第1演算回路41は、レジスタ45a,乗算器46a〜49a,加算器50a,フィルタ51aから構成されている。
【0039】
レジスタ45aには、これまでに補正演算ユニット33に入力された発熱データ及び非駆動時発熱データ(以下、これらを総称して入力発熱データという)に基づいて計算されたグレーズ層17の各発熱素子8に対応する部分毎の蓄熱状態を示す第1蓄熱データが1ライン分保持されている。レジスタ45aに保持されている1ライン分の第1蓄熱データは、補正演算ユニット33に対する1ライン分の入力発熱データの入力に同期して順番に読み出され、乗算器46aと乗算器47aとに送られる。
【0040】
乗算器46aは、第1蓄熱データに係数「1─K2」を乗算し、第1蓄熱補正データとして補正回路39に送る。この第1蓄熱補正データは、入力中の発熱データに対応するラインよりも前のラインを記録することによってグレーズ層17に蓄えられた熱エネルギーのうちで、入力中の発熱データに対応する画素の記録時にその画素を記録する発熱素子8に伝わる熱エネルギーを表している。
【0041】
乗算器47aは、第1蓄熱データに係数「K2」を乗算したデータを乗算器49aと第2演算回路42とに送る。この乗算器47aから出力されるデータは、グレーズ層17から発熱素子8に伝わらない熱エネルギーを示している。
【0042】
乗算器48aは、1ライン分の補正発熱データまたは非駆動時発熱データが順番に入力され、入力された各補正発熱データまたは各非駆動時発熱データに係数「K1」を乗算し、その結果を加算器50aに送る。乗算器48aから出力されるデータは、補正発熱データまたは非駆動時発熱データに示される熱エネルギーを発熱素子8が発生したときに、その発熱素子8からグレーズ層17に伝わって蓄えられる熱エネルギーを示している。非駆動時発熱データは、「0」であるから、これの入力時ではグレーズ層17に伝わって蓄えられる熱エネルギーが「0」であることを示すデータが加算器50aに送られる。
【0043】
乗算器49aは、乗算器47aからのデータに係数「1−K3」を乗算し、加算器50aに送る。この乗算器49aから出力されるデータは、グレーズ層17に蓄えられていた熱エネルギーのうちでグレーズ層17に残る熱エネルギーを示している。
【0044】
加算器50aには、上記のように乗算器48a,49aからの各データと、第2演算回路42からの第2蓄熱補正データが入力される。加算器49aは、入力される3種類のデータをそれぞれ対応するデータ同士で加算して、フィルタ51aに第1加算データとして出力する。第2蓄熱補正データは、セラミック基板16からグレーズ層17に伝わる熱エネルギーを示すものである。
【0045】
例えば第Nラインのi番目の発熱データが蓄熱補正部27に入力される時には、これの入力に同期してレジスタ45aから読み出されたi番目の第1蓄熱データを用いて、第Nラインのi番目の発熱データに対する第1蓄熱補正データが算出される。そして、この第Nラインのi番目の発熱データから算出された補正発熱データに係数「K1」を乗算したデータと、第Nラインのi番目の発熱データの入力に同期して読み出したi番目の第1蓄熱データに係数「K2」,「1−K3」をそれぞれ乗算したデータと、第Nラインのi番目の発熱データの入力に同期して第2演算回路42から出力される第2蓄熱補正データとが加算器50aで加算されて、i番目の第1加算データとして出力される。
【0046】
フィルタ51aは、所定のフィルタリング演算を行って各発熱素子8に対応するグレーズ層17の各部分の蓄熱に、隣接するグレーズ層17の部分の蓄熱を考慮して補正した新たな第1蓄熱データを算出してレジスタ45aに送る。これにより、1ライン分の入力発熱データが入力される毎、すなわちライン記録周期Tごとにグレーズ層17の蓄熱状態を示すレジスタ45a上の1ライン分の第1蓄熱データが更新される。例えば、第N−1ラインの発熱データの入力に同期して算出された1ライン分の第1蓄熱データは、第Nラインの記録時のグレーズ層17の蓄熱状態を表している。
【0047】
フィルタ51aは次の式によってフィルタリング演算を行い、新たなi番目の第1蓄熱データを算出する。
Di ' =A2・Di+2 +A1・Di+1 +A0・Di
+A1・Di-1 +A2・Di-2
【0048】
上記式中の値「Di ' 」はフィルタリング演算によって算出される新たなi番目の第1蓄熱データであり、値「Di 」は、加算器50aから出力されるi番目の第1蓄熱データである。A0〜A2は係数であって、式中の各係数の和総和(A0+2・A1+2・A2)が値「1」となるようにされている。なお、i番目の新たな第1蓄熱データを求める際に、値Di+2 ,Di+1 ,Di-1 ,Di-2 に該当する第1加算データがない場合には、その値として「0」を用いる。
【0049】
第2段目〜第4段目の第2〜第4演算回路42〜44については、第1演算回路41と同様な構成となっており、第2演算回路42は、レジスタ45b,乗算器46b〜49b,加算器50b,フィルタ51bから構成されている。また、第3演算回路43は、レジスタ45c,乗算器46c〜49c,加算器50c,フィルタ51cから、第4演算回路44は、レジスタ45d,乗算器46d〜49d,加算器50d,フィルタ51dから構成されている。
【0050】
第2演算回路42は、セラミック基板16に対応しており、そのレジスタ45bには、セラミック基板16の各発熱素子8に対応する部分毎の蓄熱状態を示す第2蓄熱データが1ライン分保持されている。入力発熱データの補正演算ユニット33への入力に同期して、レジスタ45bから1ライン分の第2蓄熱データが順番に読み出される。レジスタ45bからの第2蓄熱データは、乗算器46bを介して第1演算回路41の加算器50aに第2蓄熱補正データとして送られる。前述のように、第2蓄熱補正データは、セラミック基板16からグレーズ層17に伝わる熱エネルギーを示している。
【0051】
また、第2蓄熱データは、乗算器47b,49bを介して加算器50bに送られるとともに、乗算器47bを介して第3演算回路43の乗算器48cに送られる。さらに、乗算器48bは、第1演算回路41の乗算器47aからのデータが入力され、乗算結果を加算器50bに送る。加算器50aには、乗算器48b,49bからのデータの他に、第3演算回路43からの第3蓄熱補正データが入力される。
【0052】
加算器50bに入力されるデータのうち、乗算器48bからのデータは、グレーズ層17からセラミック基板16に伝わる熱エネルギーを示し、乗算器49bからのデータは、セラミック基板16に残る熱エネルギーを示している。また、第3蓄熱補正データは、アルミ板15からセラミック基板16に伝わる熱エネルギーを示している。加算器50bは、これらのデータを対応するもの同士で加算し、第2加算データとしてフィルタ51bに送る。
【0053】
フィルタ51bは、順次に入力される1ライン分の第2加算データを用いて、フィルタ51aと同様にフィルタリング演算を行うことで、新たな第2蓄熱データを算出し、レジスタ45bの内容を更新する。
【0054】
第3演算回路43は、アルミ板15に対応しており、そのレジスタ45cにセラミック基板15の各発熱素子8に対応する部分毎の蓄熱状態を示す第3蓄熱データが保持される。この第3演算回路43は、第3蓄熱データを基にして、アルミ板15からセラミック基板16に伝わる熱エネルギーを示す第3蓄熱補正データを求めて第2演算回路42に送る。また、第3蓄熱データを基にして、アルミ板15から放熱板20に伝わる熱エネルギーを示すデータを求めて、これを第4演算回路44に送る。さらに、レジスタ45cの内容は、第2演算回路42の乗算器47bからのデータ、第4演算回路43からの第4蓄熱補正データ、及びそれまで保持していた第3蓄熱データに基づいて、第2演算回路42と同様に更新される。
【0055】
第4演算回路44は、放熱板20に対応しており、そのレジスタ45dに放熱板20の各発熱素子8に対応する部分毎の蓄熱状態を示す第4蓄熱データが保持される。この第4演算回路43は、第4蓄熱データを基にして、放熱板20からアルミ板15に伝わる熱エネルギーを示す第4蓄熱補正データを求めて、これを第3演算回路43に送る。また、レジスタ45dの第4蓄熱データは、第3演算回路43の乗算器47cからのデータと、それまで保持していた第4蓄熱データとに基づいて更新される。
【0056】
上記の第2演算回路42の各乗算器46b〜49bには、それぞれ係数「1−K4」,「K4」,「K3」,「1−K5」が設定されている。また第3演算回路43の各乗算器46c〜49には、それぞれ係数「1−K6」,「K6」,「K5」,「1−K7」が設定され、第4演算回路44の各乗算器46d〜49dには、それぞれ係数「1−K8」,「K8」,「K7」,「1−K9」が設定されている。
【0057】
係数「K1」,「K0(=1/(1−K1))」の値K1は、サーマルヘッド7の形状,カラー感熱記録紙2の材質,発熱素子8からグレーズ層17への熱の伝わりやすさ等に応じて決められている。係数「K2」,「1−K2」の値K2は、グレーズ層17の材質等に応じて決められ、係数「K3」,「1−K3」の値K3は、グレーズ層17からセラミック基板16への熱の伝わりやすさ等に応じて決められている。以下同様に、各乗算器の係数中の値K4〜K9は、それぞれ対応するセラミック基板16,アルミ板15,放熱板20の材質やそれぞれ間での熱の伝わりやすさ等から決められている。
【0058】
例えば、係数K1は、発熱素子8からの熱がグレーズ層17に蓄熱されやすいほど「1」に近い数値となる。また、グレーズ層17からの熱が発熱素子8に伝わりにくく、グレーズ層17に残る熱エネルギーまたはセラミック基板16に伝わる熱エネルギーが多いほど、係数「1−K2」が「0」に近い数値となり、係数K2が「1」に近い数値になる。さらに、グレーズ層17からの熱がセラミック基板16に伝わりやすくグレーズ層17に残る熱エネルギーが少ないほど、係数「K3」が「1」に近い数値となり、係数「1−K3」が「0」に近い数値になる。
【0059】
なお、非プリント期間では、サーマルヘッド7の発熱素子アレイ9がカラー感熱記録紙2に圧接しているときと、カラー感熱記録紙2から離れているときがあるから、これらの発熱素子アレイ9の状態に応じて係数「K1」〜「K9」を変えてもよい。
【0060】
各演算回路41〜44のレジスタ45a〜45dには、カラー感熱プリンタの電源をオンとしてから、最初に画像を記録するときにヘッド温度センサ11で測定されたヘッド温度に応じた蓄熱データがマイクロコンピュータ22によってそれぞれセットされる。
【0061】
次に上記構成の作用について説明する。画像をプリントする場合には、プリントすべき画像のイエロー画像データ,マゼンタ画像データ,シアン画像データを画像メモリ24に取り込んだ後に、プリントの指示を与える。複数の画像を連続してプリントする場合には、それぞれの画像について画像データを画像メモリ24に取り込んだ後にプリントの指示を与える。この指示により、カラー感熱記録紙2がサーマルヘッド5の位置に送られ、サーマルヘッド7がカラー感熱記録紙2の記録開始位置に圧接される。
【0062】
例えば、電源をオンとしてから最初の画像をプリントする場合には、サーマルヘッド7がカラー感熱記録紙2の圧接された後に、ヘッド温度センサ11によってヘッド温度が測定される。そして、このヘッド温度に応じた各蓄熱データがマイクロコンピュータ22によって各演算回路41〜44のレジスタ45a〜45dにそれぞれ1ライン分ずつ書き込まれて補正演算ユニット33が初期化される。
【0063】
補正演算ユニット33の初期化後、マイクロコンピュータ22は、セレクタ40を補正回路39側に切り換えてから、イエロープリント工程を開始する。イエロープリント工程が開始されると、画像メモリ24から第1ラインの各イエロー画像データが順番に読み出されて第1変換回路31に送られる。第1変換回路31に入力されたイエロー画像データは、この第1変換回路31でカラー感熱記録紙2の特性曲線から決まる発色熱エネルギーを示す発熱データに変換されて補正回路39に送られる。
【0064】
上記のように1ライン分の発熱データが順番に補正回路39に入力されると、第1演算回路41のレジスタ45aから1ライン分の第1蓄熱データが順次に読み出される。そして、各第1蓄熱データは、乗算器46aを介して第1蓄熱補正データとして減算器39aに順次に送られ、各発熱データが対応する第1蓄熱補正データで減算される。そして、減算処理された各発熱データは、乗算器39bで補正発熱データに変換される。このようにして得られる1ライン分の各補正発熱データは、順次に第2変換回路34とセレクタ40とに送られ、第2変換回路34に送られた1ライン分の補正発熱データは、通電時間データに変換された後にラインメモリ26に書き込まれる。
【0065】
セレクタ39に送られた各補正発熱データは、乗算器48aを介して加算器50aに順次に送られる。また、先に読み出した第1蓄熱データは、乗算器47a,49aを介して加算器50aに送られるとともに、乗算器47a,48bを介して第2演算回路42の加算器50bにも送られる。
【0066】
第2演算回路42では、第1ラインの各発熱データが補正演算ユニット33に入力されることに同期して、レジスタ45bから1ライン分の各第2蓄熱データが順番に読み出される。そして、各第2蓄熱データは、乗算器46bを介して第2蓄熱補正データとして順次に第1演算回路41の加算器50aに送られる。
【0067】
これにより加算器50aには、補正発熱データに示される熱エネルギーを発熱素子8が発生したときに、その発熱素子8からグレーズ層17に伝わる熱エネルギーを示すデータと、グレーズ層17に蓄えられている熱エネルギーのうちで残る熱エネルギーを示すデータと、セラミック基板16からグレーズ層17に伝わる熱エネルギーを示す第2蓄熱補正データとが対応するもの同士で順次に入力される。そして、これらの対応するデータ同士が加算器50aで順次に加算され、1ライン分の第1加算データとして次々にフィルタ51aに出力される。
【0068】
第1加算データが出力されると、フィルタ51aでは前述の式に示されるフィルタリング演算が行われ、その結果がレジスタ45aに送られて書き込まれる。これにより、レジスタ45aの内容は、イエロー画像の第1ラインの記録が終了、すなわち第2ラインの記録を開始するときのグレーズ層17の蓄熱状態を表す新たな第1蓄熱データに更新される。
【0069】
他方、第2演算回路42では、レジスタ45bから読み出された各第2蓄熱データが乗算器47b,49bを介して加算器50bに送られるとともに、乗算器47b,48cを介して第3演算回路43の加算器50cに送られる。さらに、第3演算回路43からの各第3蓄熱補正データが加算器50bに順次に入力される。そして、加算器50bからの各第2加算データを用いてフィルタ51bによってフィルタリング演算が行われ、1ライン分の第2蓄熱データが更新される
【0070】
同様にして、第3演算回路43では、第1ラインの発熱データの入力に同期して、レジスタ45cに記憶されている各第3蓄熱データが順次に読み出され、乗算器46cを介して第2演算回路42に第3蓄熱補正データとして送られるとともに、乗算器47c,49cを介して加算器50cに、また乗算器47c,48dcを介して第4演算回路44にそれぞれ送られる。また、このときの加算器50cから出力される各第3加算データを用いてフィルタリング演算が行われて、1ライン分の第3蓄熱データが更新される
【0071】
第4演算回路44についても同様に、第1ラインの発熱データの入力に同期して、レジスタ45dに記憶されている各第4蓄熱データが読み出され、乗算器46dを介して第3演算回路42に第4蓄熱補正データとして送られるとともに、乗算器47d,49dを介して加算器50dに送られる。そして、このときの加算器50cから出力される各第4加算データを用いてフィルタリング演算が行われて、1ライン分の第4蓄熱データが更新される
【0072】
これにより第2〜4演算回路42〜44の各レジスタ45b〜45dの内容は、イエロー画像の第2ラインの記録を開始する時点での、対応するセラミック基板16,アルミ板15、放熱板20の蓄熱状態を表す蓄熱データに更新される。
【0073】
ラインメモリ26に第1ラインの各通電時間データが書き込まれた後に、マイクロコンピュータ22から通電開始信号がヘッド駆動部27に送られる。すると、ヘッド駆動部27は、ラインメモリ26上の1ライン分の通電時間データを取り込んで各発熱素子8の通電を開始し、対応する通電時間データに応じた時間が経過した時点で通電を停止する。これにより、各発熱素子8から対応する通電時間データの基となった補正発熱データに表される熱エネルギーが発生する。この各発熱素子8の発熱によりカラー感熱記録紙2のイエロー感熱発色層が発色してイエロー画像の第1ラインが記録される。
【0074】
上記のようにしてイエロー画像の第1ラインをサーマルヘッド7で記録している間には、画像メモリ24から第2ラインのイエロー画像データが順次に読み出され、第1変換回路31で発熱データに変換されてから補正演算ユニット33に送られる。
【0075】
イエロー画像の第2ラインの発熱データが入力されると、補正演算ユニット33は、第1ラインの場合と同じ手順により、第2ラインの補正発熱データを算出して出力するとともに、各レジスタ45a〜45dの各蓄熱データを新たなものに更新する。この第2ラインの補正発熱データの算出、及び蓄熱データの更新では、イエロー画像の第1ラインの発熱データが入力されることによって更新された各蓄熱データが用いられる。補正演算ユニット33から出力された第2ラインの各補正発熱データは、第2変換回路34で通電時間データに変換された後に、ラインメモリ26に書き込まれる。
【0076】
イエロー画像の第1ラインを記録するための各発熱素子8の通電が終了した後で、第1ラインを記録するための1番目の通電開始信号が発生した時点よりライン記録周期Tが経過すると、第2ラインを記録するためにパルスモータ6が駆動されてカラー感熱記録紙2が下流に向けて1ライン分送られてから、2番目の通電開始信号がヘッド駆動部27に入力される。これにより、ラインメモリ26上の第2ラインの通電時間データに基づいた通電時間で各発熱素子8が通電され、イエロー画像の第2ラインが記録される。
【0077】
以下、同様にしてカラー感熱記録紙2をステップ送りしながらサーマルヘッド7を駆動してイエロー画像の第3ライン以降を順次記録する。
【0078】
イエロー画像の記録されたカラー感熱記録紙2の部分は、イエロー用光定着器13からの紫外線が照射されることにより光定着される。イエロー画像の最終ラインの記録が終了し、カラー感熱記録紙2の後端まで光定着が完了すると、サーマルヘッド7による圧接が解除されてからカラー感熱記録紙2が戻される。この搬送中に、カラー感熱記録紙2の記録開始位置がサーマルヘッド7に達すると、搬送が停止されるとともに、サーマルヘッド7がカラー感熱記録紙2に圧接される。そして、この後にマゼンタプリント工程が開始されてマゼンタ画像の記録が開始される。
【0079】
上記のようにイエロー画像の最終ラインの記録完了からマゼンタ画像の第1ラインの記録開始までの非プリント期間のサーマルヘッド7の蓄熱状態を更新するために、イエロー画像の最終ラインの記録している間に、セレクタ40がデータROM32側に切り換えられてから、データROM32から1ライン分の非駆動時発熱データが順番に読み出されて補正演算ユニット33に送られる。
【0080】
1ライン分の非駆動時発熱データは、セレクタ40,乗算器48a介して加算器50aに送られる。また、この1ライン分の非駆動時発熱データの入力に同期して、その時点でレジスタ45aに保持されている各第1蓄熱データが読み出され、乗算器47a,49aを介して加算器50aに送られる。この時点において、レジスタ45aの各第1蓄熱データは、イエロー画像の最終ラインの補正発熱データを用いて更新されている。さらに、第2演算回路42では、レジスタ45bから各第2蓄熱データが読み出され、これが乗算器46bを介して第2蓄熱補正データとして第1演算回路41の加算器50aに送られる。
【0081】
そして、上記のように順次に入力される3種類のデータが加算器50aで対応するもの同士で加算されて、第1加算データとして次々にフィルタ51aに出力される。そして、フィルタ51aでフィルタリング演算されて新たな第1蓄熱データとしてレジスタ45aに書き込まれる。なお、第2〜4演算回路42〜44については、発熱データが入力されている場合と同じ手順で処理が行われ、各蓄熱データが更新される。
【0082】
結果として、第1演算回路41には、補正発熱データの代わりに非駆動時発熱データが入力されて、第1蓄熱データが更新されることになるから、各発熱素子8の発熱する熱エネルギーを「0」としてグレーズ層17の蓄熱状態が更新される。そして、各レジスタ45a〜45dには、イエロー画像の最終ラインの記録が完了した時点からライン記録周期Tが経過した時点のサーマルヘッド7の蓄熱状態を表した蓄熱データに更新される。
【0083】
イエロー画像の最終ラインの記録が開始された時点からライン記録周期Tが経過すると、再び1ライン分の非駆動時発熱データがデータROM32から読み出されて、順次に補正演算ユニット33に送られ、上記と同様な処理によって各レジスタ45a〜45dに内容が更新される。以下、同様にライン記録周期T毎に1ライン分の非駆動時発熱データが補正演算ユニット33に送られ各蓄熱データが更新される。
【0084】
マゼンタ画像の第1ラインの記録を開始すべき時点よりもライン記録周期Tだけ前になると、非駆動時発熱データの読み出しが停止され、セレクタ39が第1変換回路31側に切り換えられる。この後に、マゼンタ画像データの読み出しが開始される。
【0085】
マゼンタ画像データが第1ラインのものからライン記録周期T毎に1ライン分ずつ順番に読み出され、各マゼンタ画像データは発熱データに変換されてから補正演算ユニット33に送られる。そして、イエロー画像データの場合と同様な処理によって蓄熱補正されたマゼンタ画像用の補正発熱データが蓄熱補正部25から出力されて1ラインずつマゼン画像の記録が行われるとともに、グレーズ層17,セラミック基板16,アルミ板15、放熱板20の蓄熱状態を表す各レジスタ45a〜45dの蓄熱データが更新される。
【0086】
したがって、イエロー画像の記録後の非プリント期間についてライン記録周期T毎にサーマルヘッド7の蓄熱状態の更新を行い、その非プリント期間の終了時における蓄熱状態を初期値としてマゼンタ画像の記録における蓄熱補正と蓄熱状態の更新が行われる。
【0087】
マゼンタ画像の記録されたカラー感熱記録紙2の部分は、マゼンタ用光定着器14からの紫外線が照射されることにより光定着される。マゼンタ画像の最終ラインの記録が終了し、カラー感熱記録紙2の後端まで光定着が完了すると、サーマルヘッド7による圧接が解除されてから、カラー感熱記録紙2が戻される。この搬送中に、カラー感熱記録紙2の記録開始位置がサーマルヘッド7に達すると、搬送が停止されるとともに、サーマルヘッド7がカラー感熱記録紙2に圧接される。
【0088】
サーマルヘッド7が圧接された後に、シアンプリント工程が開始され、上記と同様な手順でシアン画像が1ラインずつ記録される。そして、シアン画像の最終ラインが記録されると、カラー感熱記録紙2は、排紙口4から排出される。
【0089】
マゼンタ画像の最終ラインの記録開始時からシアン画像の第1ラインの記録を開始すべき時点よりライン記録周期Tだけ前の時点まででは、イエロー画像とマゼンタ画像のそれと同じく、セレクタ39がデータROM32側に切り換えられてから、ライン記録周期T毎に1ライン分の非駆動時発熱データが補正演算ユニット33に送られてグレーズ層17,セラミック基板16,アルミ板15、放熱板20の蓄熱状態が更新される。そして、その非プリント期間の終了時における蓄熱状態を初期値としてシアン画像の記録における蓄熱補正と蓄熱状態の更新が行われる。
【0090】
このように、このカラー感熱プリンタでは、非プリント期間においても、非駆動時発熱データを用いてサーマルヘッド7の蓄熱状態を更新しているから、非プリント期間後の蓄熱補正が精度よく行われる。したがって、濃度ムラがない高画質のカラー画像を得ることができる。
【0091】
ところで、上記のようにしてシアン画像の最終ラインに対応した補正発熱データを用いてサーマルヘッド7の蓄熱状態を更新した後には、セレクタ39がデータROM32側に切り換えられて、上記同様にライン記録周期T毎に繰り返し1ライン分の非駆動時発熱データが補正演算ユニット33に入力されて、サーマルヘッド7の蓄熱状態が更新される。この非駆動時発熱データに基づく蓄熱状態の更新は、次のカラー画像を記録するために、そのイエロー画像の第1ラインに対応した発熱データが蓄熱補正部27に入力されるまで継続される。
【0092】
したがって、上記のようにカラー画像を記録した後に引き続き2枚目のカラー感熱記録紙2にカラー画像を記録する際には、その記録開始時点まで更新が継続されているサーマルヘッド7の蓄熱状態(第1〜第4蓄熱データ)を用いて蓄熱補正及び蓄熱状態の更新が行われるから、精度よく蓄熱補正することができる。3枚目以降のプリントを行う場合についても同様である。
【0093】
図5は、3ヘッド1パスのカラー感熱プリンタの例を示すものである。なお、以下に詳細を説明する他は上記実施形態と同様である。長尺のカラー感熱記録紙50の搬送路に沿って、マイクロコンピュータ51によって制御されるイエロー記録部,マゼンタ記録部,シアン記録部がそれぞれ設けられている。カラー感熱記録紙50は、上流(図中左側)から下流に向けて搬送されている間に、各色の記録部によって、例えば12ライン分の余白をあけてカラー画像が連続的に記録される。カラー感熱記録紙50は、記録後にカラー画像ごとに切り分けられる。
【0094】
イエロー記録部は、プラテンローラ52a,イエロー用サーマルヘッド53a,画像メモリ54a,蓄熱補正部55a,ラインメモリ56a,ヘッド駆動部57aから構成されている。画像メモリ54aには、記録すべき画像のイエロー画像データが書き込まれる。画像メモリ54aから読み出されたイエロー画像データは、蓄熱補正部55aに送られる。
【0095】
蓄熱補正部55aの機能や処理内容は、上記実施形態の蓄熱補正部25と同様であるが、この蓄熱補正部55aでは、イエロー用サーマルヘッド53aの蓄熱補正だけを行う。すなわち、イエロー画像データを発熱データに変換し、この発熱データに対して蓄熱補正を行った補正発熱データを算出する。そして、この補正発熱データを通電時間データに変換してラインメモリ56aに送る。また、補正発熱データに基づいてイエロー用サーマルヘッド53aの蓄熱状態を示す蓄熱データの更新を行う。さらに、イエロー画像の非プリント期間については、ライン記録周期Tごとに非駆動時発熱データを用いてイエロー用サーマルヘッド53aの蓄熱状態を示す蓄熱データの更新を行う。上記のように、余白部分が12ライン分の幅があれば、これに対応して、1ライン分の非駆動時発熱データを用いた蓄熱状態を更新処理が12回行われる。
【0096】
ヘッド駆動部57aは、ラインメモリ56aの通電時間データに基づいてイエロー用サーマルヘッド53aを駆動し、カラー感熱記録紙にイエロー画像を1ラインずつ記録する。カラー感熱記録紙50は、ライン記録周期T毎に1ライン分ずつステップ送りされ、ライン記録周期T毎に1ラインずつイエロー画像が記録される。
【0097】
イエロー記録部の下流にイエロー用光定着器13が配され、このイエロー用光定着器13の下流にマゼンタ記録部が配されている。また、マゼンタ記録部の下流にマゼンタ用光定着器14が配され、その下流にシアン記録部が配されている。
【0098】
イエロー記録部と同様に、マゼンタ記録部は、プラテンローラ52b,マゼンタ用サーマルヘッド53b,マゼンタ画像データが書き込まれる画像メモリ54b,蓄熱補正部55b,ラインメモリ56b,ヘッド駆動部57bから構成されている。また、シアン記録部は、プラテンローラ52c,マゼンタ用サーマルヘッド53c,シアン画像データが書き込まれる画像メモリ54c,蓄熱補正部55c,ラインメモリ56c,ヘッド駆動部57cから構成されている。
【0099】
マゼンタ用サーマルヘッド53bは、イエロー画像が記録されたカラー感熱記録紙50の部分にマゼンタ画像を1ラインずつ記録する。マゼンタ記録部の蓄熱補正部55bは、マゼンタ用サーマルヘッド53bについての蓄熱状態を調べ、マゼンタ画像についての蓄熱補正を行う。また、シアン用サーマルヘッド53cは、イエロー画像とマゼンタ画像が記録されたカラー感熱記録紙50の部分にシアン画像を1ラインずつ記録する。シアン記録部の蓄熱補正部55cは、シアン用サーマルヘッド53cについての蓄熱状態を調べ、シアン画像についての蓄熱補正を行う。マゼンタ記録部の蓄熱補正部55b、シアン記録部の蓄熱補正部55cは、イエロー記録部の蓄熱補正部55aと同様に余白部分については、ライン記録周期Tごとに非駆動時発熱データを用いて対応するサーマルヘッドの蓄熱状態を示す蓄熱データの更新を行う。
【0100】
上記各実施形態では、非プリント期間にサーマルヘッドの発熱素子を発熱させていないため、熱エネルギーが「0」であることを示す非駆動時発熱データを用いてサーマルヘッドの蓄熱状態を更新しているが、非プリント期間においてカラー感熱記録紙が発色しない範囲で熱素子を発熱させる場合では、その発熱素子が発生する熱エネルギーを示す発熱データを用いればよい。
【0101】
また、上記各実施形態では、発熱データに基づく蓄熱状態の更新、及び補正発熱データの算出と、非駆動時発熱データに基づく蓄熱状態の更新をライン記録周期T毎に行っているが、これらの処理を予め行ってから画像の記録を行ってもよい。
【0102】
さらに、各実施形態では感熱記録の例について説明したが、本発明はインクフイルムを使用した熱転写記録にも同様に適用することができ、ラインプリンタの他に、サーマルヘッドが移動するシリアルプリンタにも利用することができる。
【0103】
【発明の効果】
本発明によれば、1つの画像を記録してから次の画像を記録するまでの非プリント期間において、各発熱素子の蓄熱状態の更新をライン記録周期毎に行って、その非プリント期間の終了時における蓄熱状態を次の画像の第1ラインを記録するときの初期値として用いるようにしたから、連続して画像を記録する場合にも蓄熱補正を精度よく行うことができ、それまでに記録した画像の影響を受けることがなく良好な画像を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したカラー感熱プリンタの概略を示すものである。
【図2】(A)はサーマルヘッドの平面図であり、(B)は蓄熱層を説明するためにサーマルヘッドを拡大して示す(A)のB−B線に沿う断面図である。
【図3】カラー感熱プリンタの電気的な構成を示すブロック図である。
【図4】サーマルヘッドの蓄熱補正と蓄熱状態の更新を行う補正演算部の構成例を示すブロック図である。
【図5】3ヘッド1パス方式のカラー感熱プリンタの例を示すものである。
【符号の説明】
7,53a〜53c サーマルヘッド
8 発熱素子
25,55a〜55c 蓄熱補正部
32 データROM
33 補正演算ユニット
Claims (3)
- 複数のラインの発熱データに基づいて発熱素子毎に蓄熱状態の更新を行い、この更新された各蓄熱状態に基づいて次に記録すべきラインの発熱データを発熱素子毎に補正する蓄熱補正方法において、
1枚の記録紙に記録する1つの画像の最終ラインを記録してから別の記録紙に記録すべき次の画像の第1ラインを記録するまでの非プリント期間においても、ライン記録周期毎に各蓄熱状態の更新を行い、次の画像の第1ラインを記録するときに、非プリント期間の終了時における発熱素子毎の蓄熱状態を初期値として用いることを特徴とする蓄熱補正方法。 - 複数のラインの発熱データに基づいて発熱素子毎に蓄熱状態の更新を行い、この更新された各蓄熱状態に基づいて次に記録すべきラインの発熱データを発熱素子毎に補正する蓄熱補正方法において、
1つ画像を色面順次に記録するときの1色の最終ラインを記録してから次に記録すべき色の第1ラインを記録するまでの非プリント期間においても、ライン記録周期毎に各蓄熱状態の更新を行い、次に記録すべき色の第1ラインを記録するときに、非プリント期間の終了時における発熱素子毎の蓄熱状態を初期値として用いることを特徴とする蓄熱補正方法。 - 前記非プリント期間では、ライン記録周期毎に発熱量が零の発熱データを用いて蓄熱状態の更新を行うことを特徴とする請求項1または2記載の蓄熱補正方法。
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