JPH1178101A - サーマルプリンタ - Google Patents
サーマルプリンタInfo
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- JPH1178101A JPH1178101A JP24387097A JP24387097A JPH1178101A JP H1178101 A JPH1178101 A JP H1178101A JP 24387097 A JP24387097 A JP 24387097A JP 24387097 A JP24387097 A JP 24387097A JP H1178101 A JPH1178101 A JP H1178101A
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- glaze
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- heating element
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Abstract
熱による濃度変動を精度よく補正する。 【解決手段】 サーマルヘッドには、発熱素子37が形
成されたグレーズ層の温度を測定する第1〜第3グレー
ズ温度センサ31a〜31cと、グレーズ層が形成され
たセラミック基板を支持する台板の温度を測定する第1
〜第3台板温度センサ32a〜32cが設けられてい
る。画像をNライン記録する毎に測定された台板の各位
置とグレーズ層の各位置の各温度に基づいて、サーマル
ヘッドの平均温度勾配を調べ、この平均温度勾配に応じ
たサーマルヘッドの蓄熱が記録に与える影響の度合いを
示す蓄熱パラメータを求める。そしてこの蓄熱パラメー
タを用いて、蓄熱を考慮したヘッド電圧を算出し、この
ヘッド電圧が発熱素子37に印加されるようにレギュレ
ータ48を調節する。
Description
に関するものである。
で感熱記録紙を発熱素子で直接に加熱して感熱記録紙を
発色させる感熱方式と、記録紙に重ねたインクリボンの
背後をサーマルヘッドで加熱してインクリボンのインク
を記録紙に転写する熱転写方式とがある。そして、感熱
方式や、熱転写方式のうちのに昇華型のサーマルプリン
タでは、発熱素子の発熱量を制御することにより、記録
紙に記録されるドットの濃度を変えることができる。
されたグレーズ層,このグレーズ層を支持するセラミッ
ク基板、セラミック基板を支持する例えばアルミ製の台
板、この台板に取り付けられた放熱板等から構成されて
いる。各発熱素子で発生した熱エネルギーの多くは記録
のために使われるが、記録に供しないものは、放熱され
たり、発熱素子のグレーズ層に蓄えられたり、あるいは
このグレーズ層からセラミック基板,台板,放熱板に順
次伝達されて、これらにそれぞれ蓄えられたり、放熱さ
れたりする。
ヘッドは、それ自体で発生した熱によって蓄熱が大きく
なるため、記録エリアの始めの部分の濃度が全体的に低
く、記録が進むにつれて全体的に濃度が高くなる、いわ
ゆるシェーディングが発生する。また、複数枚の画像を
連続して記録したような場合には、記録された画像の枚
数が増えるにしたがって、サーマルヘッドの蓄熱が大き
くなるため、初期にプリントした画像に比べて、その後
にプリントした画像のほうが、同じ画像でも画像の全体
の濃度が高くなる。以下、このような、現象を総称して
蓄熱による濃度変動という。
止するために、サーミスタ等の温度センサをサーマルヘ
ッドの台板に設けて、サーマルヘッドの温度を測定し、
この温度に応じて発熱素子に供給する電気エネルギー、
すなわち各発熱素子の発生する熱エネルギーを調節する
方法が知られている。
に台板に温度センサを設けたものでは、これにより測定
された台板の温度に基づいて、サーマルヘッドの蓄熱が
記録に与える影響の度合いを推測しているにすぎないた
め、これに応じて発熱素子に供給する電気エネルギーを
調節しても蓄熱による濃度変動を十分に補正することが
できないといった問題があった。
ロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の3色面順
次で複数の画像を連続にプリントした際に、サーマルヘ
ッドのグレーズ層の温度を赤外線検出で、また台板の温
度をこれに埋め込まれた温度センサで測定したときの各
温度の変化を示している。
は、1枚目,2枚目,3枚目の各画像のプリントにおけ
る各色の記録中では、比較的に似通った温度変化を示
し、各色の記録終了時点(次の色の記録開始時点)のグ
レーズ層の各温度の変化に注目すると、温度変化の大き
さこそ異なるが単調に高くなっていのるが分かる。一
方、各色の記録終了時点の台板の各温度の変化は、1枚
目では台板の温度が高くなる傾向を示すが、2枚目では
イエローの記録開始よりもマゼンタの記録開始時のほう
が温度が低くなり、3枚目では温度が低くなる傾向を示
している。
ーズ層と台板とでは、熱伝導の関係から台板の温度変化
がグレーズ層の温度変化から必ず時間的に遅れること、
各色の記録間隔と次の画像を記録するまでの間隔が異な
っていること、台板に取り付けられた放熱板から放熱さ
れる熱量が、周囲の温度と放熱板との温度差によって変
化すること等が原因となっている。
像を連続してプリントするのであれば、予め調べた上記
のような温度変化に基づいて、実際の各画像のプリント
時のサーマルヘッドの蓄熱の状態をある程度知ることが
できるから、蓄熱による濃度変動をある程度の精度で補
正することが可能であるが、実際には、複数の画像を連
続して記録すると決まっていることはなく、また複数の
画像をプリントする場合にもその間隔が決まっておら
ず、さらには、プリントする画像に応じてサーマルヘッ
ドの蓄熱状態が変わるので、このような補正方法は現実
的ではない。
グレーズ層の温度を直接に測定できるようにしたサーマ
ルヘッドが特開平63−145054号公報によって知
られている。しかし、これを利用して測定したグレーズ
層の温度に応じて発熱素子に供給する電気エネルギーを
調節しても、サーマルヘッドのその他の構成部分の蓄熱
の影響を考慮した濃度変動の補正をすることができな
い。
たものであり、サーマルヘッドの蓄熱状態を正確に調
べ、これに基づき蓄熱による濃度変動の補正を精度よく
できるサーマルプリンタを提供することを目的とする。
は、グレーズ層の温度を測定するグレーズ温度センサ
と、グレーズ層が形成された基板を支持する台板の温度
を測定する台板温度センサと、記録中に前記グレーズ温
度センサで測定されたグレーズ温度と前記台板温度セン
サで測定された台板温度とに応じて、サーマルヘッドの
蓄熱による濃度変動を防止するように各発熱素子に供給
される電気エネルギーを調節する調節手段とを備えたも
のである。
レーズ温度と台板温度とからサーマルヘッド内の温度勾
配を算出し、この温度勾配に応じて各発熱素子に供給さ
れる電気エネルギーを調節するようにしたものである。
また、請求項3記載の発明では、調節手段は、グレーズ
温度と台板温度からサーマルヘッド内の温度勾配を算出
し、この温度勾配と前記グレーズ温度に応じて各発熱素
子に供給される電気エネルギーを調節するものである。
熱素子に印加するヘッド電圧を調節するようにしたもの
であり、請求項5記載の発明では、調節手段を、発熱素
子の通電時間を調節するようにしたものである。
0の底面には、多数の発熱素子37(図4参照)をライ
ン状に配列した発熱素子アレイ10aが形成されてい
る。このサーマルヘッド10は、軸11を支点にして揺
動自在であり、回動自在なプラテンローラ13上のカラ
ー感熱記録紙12を押圧するプリント位置と、プラテン
ローラ13から離れた退避位置との間で揺動する。
支持体上に、シアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,
イエロー感熱発色層が順次層設されている。最上層とな
るイエロー感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エ
ネルギーでイエローに発色する。最下層となるシアン感
熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシ
アンに発色する。また、イエロー感熱発色層は、420
nmの近紫外線が照射されたときに、発色能力が消失す
る。マゼンタ感熱発色層は、365nmの紫外線が照射
されたときに発色能力が消失する。また、各感熱発色層
は、カラー感熱記録紙12に与える熱エネルギーの大き
さを調節することで、発色濃度を調節することができ
る。
対15が配置されており、この搬送ローラ対15は、パ
ルスモータ16によって正逆両方向に回転する。搬送ロ
ーラ対15は、カラー感熱記録紙12をニップして往復
動させる。定着装置17は、発光ピークが420nmの
近紫外線を発生するイエロー用紫外線ランプ18と、発
光ピークが365nmの紫外線を発生するマゼンタ用紫
外線ランプ19とを備えている。これらの紫外線ランプ
18,19の背後には、リフレクタ20が配置されてい
る。なお、符号21は、カラー感熱記録紙12の先端を
検出する位置センサーである。
おいて、サーマル10の底面には、カラー感熱記録紙1
2の幅方向に長い発熱素子アレイ10aが設けられてお
り、この発熱素子アレイ10aに沿って、第1,第2,
第3グレーズ温度センサ31a〜31cが設けられてい
る。また、このサーマルヘッド10の内部には、発熱素
子アレイ10aに沿った方向に第1,第2,第3台板温
度センサ32a〜32cが並べられて設けられている。
うに、サーマルヘッド10は、セラミック基板35上に
グレーズ層36が形成されている。セラミック基板35
は、例えばアルミナで作られている。グレーズ層36の
凸部の表面には、発熱素子37と一対の電極38とが多
数形成されている。セラミック基板35は、これを支持
する台板40が取り付けられている。台板40は、例え
ば熱伝導性の高い、例えばアルミ製であり、熱伝導性が
良好な接着剤40aでセラミック基板35に固定されて
いる。また、この台板40には、放熱性を良好にするた
めに複数の放熱フィンを有する放熱板41が取り付けら
れている。なお、台板40と放熱板41とが一体にされ
たものを用いてもよい。
子アレイ10aの近傍のグレーズ層36の表面に設けら
れている。この第1グレーズ温度センサ31aは、グレ
ーズ層36の上に薄膜状に形成したサーミスタである。
第2,第3グレーズ温度センサ31b,31cについて
も第1グレーズ温度センサ31aと同様である。これら
発熱素子37と電極38、各グレーズ温度センサ31a
〜31cのそれぞれを覆うようにグレーズ層36の表面
には、保護層42が形成さている。なお、グレーズ層3
6の表面に発熱素子37と電極38と覆う保護層を形成
してから、この保護層の表面に各グレーズ温度センサ3
1a〜31cを形成し、各グレーズ温度センサ31a〜
31cの部分に再度保護層を形成するようにしてもよ
い。
1cは、それぞれ設けられた位置のグレーズ層36の温
度(以下、第1〜第3グレーズ温度)TG1〜TG3を測定
する。すなわち、第1グレーズ温度センサ31aは、発
熱素子アレイ10aの一端側のグレーズ層36の第1グ
レーズ温度TG1を測定する。同様に、第2グレーズ温度
センサ31bは、発熱素子アレイ10aの中央部の第2
グレーズ温度TG2を測定し、第3グレーズ温度センサ3
1cは、発熱素子アレイ10aの他端側の第3グレーズ
温度TG3を測定する。
板40の部分には凹部が形成されており、この中に第1
台板温度センサ32aが収納され熱伝導性の良好な接着
剤43で固定されている。この第1台板温度センサ32
aは、例えばサーミスタが用いられ、収納位置での台板
40の第1台板温度TD1を測定する。同様に、第2,第
3台板温度センサ31b,32cは、それぞれ第2,第
3グレーズ温度センサ31b,31cの直下の台板40
の部分に収納され、その収納位置の第2,第3台板温度
TD2,TD3を測定する。
a〜31cと各台板温度センサ32a〜32cの信号
は、A/D変換器45a〜45fでそれぞれデジタル変
換され、サーマルヘッド温度情報としてコントローラ4
7に送られる。このコントローラ30は、プリント時に
はサーマルヘッド温度情報を用いてヘッド電圧Vを算出
する。このヘッド電圧Vの情報は、レギュレータ48に
送られ、その出力電圧を調整する。
ャナから取り込んだ1画像分のイエロー画像データ,マ
ゼンタ画像データ、シアン画像データが記憶されてい
る。これらの画像データは、プリントすべき色のものが
1ラインずつ読み出されて駆動データ発生回路50に送
られる。この駆動データ発生回路50は、1ライン分の
画像データを並列処理して、1個の画像データを階調数
に応じたビット数のシリアルな駆動データに変換する。
例えば、256階調(階調0〜255)の場合には、2
55ビットの駆動データに変換する。
アレイ51に送られる。このゲートアレイ51は、多数
のAND回路から構成されており、各AND回路は、駆
動データが「1」(=「H」)のときにコントローラ4
7から「H」のストローブ信号が入力されると、ドライ
バ回路52の対応するトランジスタをONとする。
発熱素子アレイ10aの発熱素子37が接続されてい
る。各発熱素子37には、レギュレータ48からのヘッ
ド電圧Vが印加されており、対応するトランジスタがO
Nすると通電されて発熱する。
一例を示す。第1温度勾配算出手段54aは、第1グレ
ーズ温度TG1と第1台板温度TD1との差を求めることに
より、第1台板温度センサ32aが設けられた台板40
の位置から第1グレーズ温度センサ31aが設けられた
グレーズ層36の位置までの第1温度勾配TS1を算出す
る。同様に、第2温度勾配算出手段54bは、第2台板
温度センサ32bが設けられた台板40の位置から第2
グレーズ温度センサ31bが設けられたグレーズ層36
の位置までの第2温度勾配TS2を、第3温度勾配算出手
段54cは、第3台板温度センサ32cが設けられた台
板40の位置から第3グレーズ温度センサ31cが設け
られたグレーズ層36の位置までの第3温度勾配TS3を
それぞれ、第2グレーズ温度TG2と第2台板温度TD2、
第3グレーズ温度TG3と第3台板温度TD3との差として
算出する。
算出手段54a〜54cで得られた第1〜第3温度勾配
TS1〜TS3を用いて,台板40からグレーズ層36にい
たるサーマルヘッド10の平均的な平均温度勾配TS を
算出する。なお、平均温度勾配TS は、第1〜第3温度
勾配TS1〜TS3の相加平均に限らず、各温度勾配TS1〜
TS3に適当な重みをつけた重み付き平均や、その他の適
当な演算式等を用いて求めた値でもよい。
勾配TS は、LUT(ルックアップテーブル)56によ
って蓄熱パラメータP1 に変換される。このLUT56
には、予め設定された平均温度勾配の範囲を適当なステ
ップで分割した各平均温度勾配毎に特定の蓄熱パラメー
タP1 が書き込まれている。各蓄熱パラメータP1 は、
対応する平均温度勾配TS に示される状態のときの、グ
レーズ層36,セラミック基板35,台板40,放熱板
41の蓄熱状態、すなわちサーマルヘッド10の蓄熱状
態が発熱素子37に与える影響の度合を表している。な
お、LUT56の代わりに演算を行うことで蓄熱パラメ
ータP1 を算出してもよい。
第3グレーズ温度TG1〜TG3からグレーズ層36の平均
グレーズ温度TG を算出する。ヘッド温度算出手段59
は、予め設定されている基準ヘッド電圧V0 と、平均グ
レーズ温度算出手段58からの平均グレーズ温度T
G と、LUT57からの蓄熱パラメータP1 とに応じて
ヘッド電圧Vを算出する。このヘッド電圧Vを算出する
際には、例えば、基準ヘッド電圧V0 を設定したときの
基準グレーズ温度TG0と平均グレーズ温度TG との差に
応じた温度パラメータP2 を算出し、この温度パラメー
タP2 と、蓄熱パラメータP1 と、基準ヘッド電圧V0
とを所定のヘッド電圧算出式に適用することにより、グ
レーズ層36の温度、サーマルヘッド10の蓄熱状態を
考慮したヘッド電圧Vを算出する。ヘッド電圧Vの情報
は、レギュレータ48に送られ、発熱素子アレイ10の
各発熱素子37にヘッド電圧Vが印加されるようにす
る。ヘッド電圧Vの算出は、画像がMライン記録される
毎に行われるから、その都度ヘッド電圧Vが調節され
る。
プリントを行う場合には、スキャナーやビデオカメラ等
から取り込んだ3色の画像データが画像メモリ49に書
き込まれる。この後、プリントキーを操作すれば、コン
トロー47は給紙装置を作動させ、カラー感熱記録紙1
2を給紙カセット(図示せず)から送り出す。この給紙
中は、サーマルヘッド10がプラテンローラ13から離
れた退避位置にセットされている。カラー感熱記録紙1
2は、サーマルヘッド10とプラテンローラ13との間
を通過して搬送ローラ対15にニップされる。
ータ16が回転してカラー感熱記録紙12を搬送する。
この搬送中に、カラー感熱記録紙12の先端が位置セン
サー21で検出されると、イエロープリント工程が開始
される。まず、サーマルヘッド10が時計方向に揺動し
て、カラー感熱記録紙12を押圧するプリント位置へ移
動する。
レーズ温度センサ31a〜31c,第1〜第3台板温度
センサ32a〜32cでそれぞれ測定された第1〜第3
グレーズ温度TG1〜TG3と、第1〜第3台板温度TD1〜
TD3とを取り込む。第1〜第3温度勾配算出手段54a
〜54cは、それぞれ対応するグレーズ温度と台板温度
とを用い、ぞれぞれの台板温度センサが配された台板4
0の位置からグレーズ温度センサが配されたグレーズ層
36の位置までの温度勾配である第1〜第3温度勾配T
S1〜TS3を算出する。次に、平均温度勾配算出手段55
は、得られた第1〜第3温度勾配TS1〜TS3を用いて、
台板40からグレーズ層36に至るまでの平均的な温度
勾配を示す平均温度勾配TS を算出する。
勾配TS は、LUT56に送られ、このLUT56によ
って蓄熱パラメータP1 に変換されて、ヘッド電圧算出
手段59に送られる。これにより、平均温度勾配T
S は、これに示される温度勾配に応じたサーマルヘッド
10の蓄熱状態が発熱素子37に与える影響の度合いを
表す蓄熱パラメータP1 に変換される。
a〜31cのそれぞれで測定された第1〜第3グレーズ
温度TG1〜TG3は、平均グレーズ温度算出手段58にも
送られる。そして、この平均グレーズ温度算出手段58
は、第1〜第3グレーズ温度TG1〜TG3を用いてグレー
ズ層36の平均的な温度である平均グレーズ温度TGを
算出して、これをヘッド電圧算出手段59に送る。
ーズ温度算出手段58からの平均グレーズ温度TG と基
準グレーズ温度TG0とから温度パラメータP2 を算出
し、この温度パラメータP2 と、LUT56からの蓄熱
パラメータP1 と、基準ヘッド電圧V0 とをヘッド電圧
算出式に適用することにより、サーマルヘッド10の蓄
熱及びグレーズ層36の温度を考慮したヘッド電圧Vを
算出する。そして、この算出されたヘッド電圧Vが出力
されるようにレギュレータ48が調節される。
後に、コントローラ47は、画像メモリ49から第1ラ
インのイエロー画像データを読み出し、駆動データ発生
回路50に送る。駆動データ発生回路50は、これらの
イエロー画像データをそれぞれ例えば255ビットの駆
動データに変換し、1ビットずつ順番に送り出してゲー
トアレイ51の各AND回路に送る。
の駆動データの出力に同期して、所定のパルス幅のスト
ローブ信号をゲートアレイ51に送る。これにより、ス
トローブ信号の入力中に、「1」の駆動データが入力さ
れているAND回路の出力が「H」となるから、対応す
る発熱素子37がレギュレータ48からのヘッド電圧で
通電されて発熱する。この発熱素子37は対応するイエ
ロー画像データに応じた回数だけパルス駆動されて発熱
し、カラー感熱記録紙12のイエロー感熱発色層を発色
させる。
ンの記録が終了すると、画像メモリ49から第2ライン
のイエロー画像データが読み出されて、駆動データ発生
回路50に送られる。この後、上記と同様な手順で各発
熱素子37が駆動されてカラー感熱記録紙12にイエロ
ー画像の第2ラインが記録される。以後、同様にしてイ
エロー画像の第3ライン以降が1ラインずつ順次に記録
する。
は、コントローラ47は、N本のライン、例えば4本の
ラインが記録される毎にヘッド電圧Vを調節する。例え
ば、イエロー画像の第4ラインの記録が終了すると、コ
ントローラ47は、その時点で第1〜第3グレーズ温度
センサ31a〜31cと第1〜第3台板温度センサ32
a〜32cによって測定したグレーズ層36及び台板4
0の各位置の第1〜第3グレーズ温度TG1〜TG3と第1
〜第3台板温度TD1〜TD3とを取り込み、これらの各温
度TG1〜TG3,TD1〜TD3を用いて、イエロー画像の第
4ラインの記録終了時点での平均温度勾配TS を算出す
る。そして、この平均温度勾配TS をLUT56で蓄熱
パラメータP1 に変換する。また、第1〜第3グレーズ
温度TG1〜TG3を用いてイエロー画像の第4ラインの記
録終了時点での平均グレーズ温度TG を算出する。この
後、得られた蓄熱パラメータP1 と平均グレーズ温度T
Gとを用いて、上記同様な手順でヘッド電圧Vを算出
し、このヘッド電圧Vが出力されるようにレギュレータ
48を調節してからイエロー画像の第5ラインの記録を
開始する。
毎にサーマルヘッド10の蓄熱を考慮してヘッド電圧V
を調節し、調節されたヘッド電圧Vで発熱素子37を通
電して発熱素子37の発生する熱エネルギーが制御され
るから、イエロー画像のシェーディングの発生が防止さ
れる。なお、1ライン記録する毎にヘッド電圧Vを調節
してもよく、適当な時間毎にヘッド電圧Vを調節しても
よい。
2は、イエロー用紫外線ランプ18を点灯する。そし
て、記録エリア内のイエロー画像が記録された部分がく
ると、イエロー用紫外線ランプ18から放出された発光
ピークが420nmの近紫外線が照射されて定着され
る。
モータ16の駆動パルスをカウントすることで測定され
る。このカウント値から、カラー感熱記録紙12の後端
が搬送ローラ対15に近接した戻し開始位置に達したこ
とが検知されると、イエロー画像のプリント工程が終了
する。
外線ランプ18を消灯するとともに、サーマルヘッド1
0を反時計方向に揺動させて退避位置へ移動する。これ
とともに、パルスモータ16の逆転を開始させ、カラー
感熱記録紙12の先端が位置センサー23で検出される
プリント開始位置へ戻す。
に戻されると、パルスモータ16が正転を開始するとと
もに、サーマルヘッド10がプリント位置へ移動して、
マゼンタプリント工程が開始される。このマゼンタプリ
ント工程では、イエロープリント工程と同様にして、マ
ゼンタ画像データに基づいてマゼンタ画像が1ラインず
つ記録される。そして、このときにも、所定のN本のラ
インを記録する毎に各温度TG1〜TG3,TD1〜TD3が測
定されてヘッド電圧Vが調節される。
用紫外線ランプ19を通過する間に、マゼンタ用紫外線
ランプ19から放出された発光ピークが365nmの紫
外線でマゼンタ画像が定着される。このマゼンタ用紫外
線ランプ19は、排紙が終了するまで点灯している。
と、パルスモータ16を逆転させて、カラー感熱記録紙
12をプリント開始位置に戻す。次に、シアンプリント
工程が開始されると、パルスモータ16が再び正転して
カラー感熱記録紙12を一定速度で搬送する。
アン画像データに基づいて、シアン画像を1ラインずつ
記録エリア内に記録する。そして、この場合にも、N本
のラインが記録される毎にヘッド電圧Vが調節される。
が記録されたカラー感熱記録紙12は、カラー感熱プリ
ンタから排紙される。カラー感熱記録紙12に記録され
たカラー画像は、シェーディングの発生が防止されてい
る。
に、上記同様にして、記録開始時及びN本のラインを記
録する毎に測定された各グレーズ温度TG1〜TG3と各台
板温度TD1〜TD3に基づいて、ヘッド電圧Vが調節され
るため、この画像はシェーデイングが発生せず本来の濃
度で記録される。以降同様に、複数の画像を連続的にあ
るいは不規則な間隔で記録しても、画像は本来の濃度で
記録され、画像全体の濃度が変動することはない。
ことで、各発熱素子に供給する電気エネルギーを一括し
て補正しているが、各発熱素子の通電時間を調節しても
よい。例えば、図6に示す例は、蓄熱パラメータと平均
グレーズ温度とに基づいて、発熱素子を駆動する駆動パ
ルスの個数を変えることにより発熱素子の通電時間を調
節するものである。なお、上記実施形態と同じ構成部材
には同じ符号を付して、その説明を省略する。
UT56からの蓄熱パラメータP1と平均グレーズ温度
算出手段58からの平均グレーズ温度TG とを用いて画
像データに対する補正データを算出する。そして、画像
データ補正回路71によって画像メモリ49からの各画
像データが補正データと加減算されてから駆動データ発
生回路50に送られる。このようにして、画像データを
補正することにより、各発熱素子37を駆動するための
駆動パルスの個数が増減されるから、結果として発熱素
子37の通電時間が調節される。なお、通電時間を調節
する場合には、コントローラ47からゲートアレイ51
に出力されるストローブ信号の各パルス幅、すなわち駆
動パルスのパルス幅を調節してもよい。
台板温度を測定するのにそれぞれ3個の温度センサを用
いたが、これらの各温度センサの個数はこれに限定され
ないが、温度センサによる測定点が個数が多いほど信頼
性が増すので、測定点の個数が多いほうがよい。もちろ
ん、台板センサが1個でグレーズ温度センサが複数個と
いう構成等であってもよい。
ーズ温度の分布状態は、必ずしも一様ではないから、各
発熱素子を近接したもの同士で複数のブロック分け、そ
れぞれのブロック毎にヘッド電圧を調節してもよい。こ
の場合には、例えば上記のようにグレーズ温度センサと
その直下の台板温度センサを1組にして、各組に発熱素
子アレイの中央部分の1ブロックと、その両端の各1ブ
ロックを割り当てるようにしてもよい。また、隣合うグ
レーズ温度センサと台板温度センサの各組同士から得ら
れる測定結果に基づいて、これらの間の温度勾配を求め
るようにすれば、グレーズ温度センサと台板温度センサ
の組数よりも発熱素子のブロック数を多くすることもで
きる。
カラー感熱記録紙を往復動させているが、サイズが大き
なプラテンドラムを用い、この外周にカラー感熱記録紙
を巻き付けて1回転毎に1色を記録してもよい。更に、
色毎にサーマルヘッドを設けて、1回の搬送でフルカラ
ー画像を記録してもよい。また、感熱プリンタについて
説明したが、昇華型の熱転写プリンタにも本発明を適用
することができる。
子が形成されたグレーズ層と、このグレーズ層が形成さ
れた基板を支持する台板とに温度センサを設け、これら
の温度センサで測定されたグレーズ温度と台板温度とに
応じて、サーマルヘッドの蓄熱による濃度変動が発生し
ないように各発熱素子に供給される電気エネルギーを調
節するようにしたから、測定されたグレーズ温度と台板
温度とに基づいてサーマルヘッドの蓄熱状態が正確に分
かるので、蓄熱による濃度変動の補正を精度よく行うこ
とができる。
図である。
図である。
れたサーマルヘッドの断面を示す断面図である。
である。
る。
の温度と台板との温度の変化を示すグラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の発熱素子がライン状に並べて形成
されたグレーズ層と、このグレーズ層が形成された基板
と、この基板を支持する台板とを有したサーマルヘッド
を用い、各発熱素子を通電して発熱させることにより階
調値に応じた濃度でドットを記録するサーマルプリンタ
において、 前記グレーズ層の温度を測定するグレーズ温度センサ
と、前記台板の温度を測定する台板温度センサと、記録
中に前記グレーズ温度センサで測定されたグレーズ温度
と前記台板温度センサで測定された台板温度とに応じ
て、サーマルヘッドの蓄熱による濃度変動を防止するよ
うに各発熱素子に供給される電気エネルギーを調節する
調節手段とを備えたことを特徴とするサーマルプリン
タ。 - 【請求項2】 前記調節手段は、前記グレーズ温度と前
記台板温度とからサーマルヘッド内の温度勾配を算出
し、この温度勾配に応じて各発熱素子に供給される電気
エネルギーを調節することを特徴とする請求項1記載の
サーマルプリンタ。 - 【請求項3】 前記調節手段は、前グレーズ温度と前記
台板温度からサーマルヘッド内の温度勾配を算出し、こ
の温度勾配と前記グレーズ温度に応じて各発熱素子に供
給される電気エネルギーを調節することを特徴とする請
求項1記載のサーマルプリンタ。 - 【請求項4】 前記調節手段は、発熱素子に印加するヘ
ッド電圧を調節することを特徴とする請求項1ないし3
のいずれか1項に記載のサーマルプリンタ。 - 【請求項5】 前記調節手段は、発熱素子の通電時間を
調節することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
1項に記載のサーマルプリンタ。
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JP24387097A JP3821409B2 (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | サーマルプリンタ |
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JP24387097A JP3821409B2 (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | サーマルプリンタ |
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JPH1178101A true JPH1178101A (ja) | 1999-03-23 |
JP3821409B2 JP3821409B2 (ja) | 2006-09-13 |
Family
ID=17110212
Family Applications (1)
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JP (1) | JP3821409B2 (ja) |
-
1997
- 1997-09-09 JP JP24387097A patent/JP3821409B2/ja not_active Expired - Fee Related
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