JPH0356366Y2 - - Google Patents

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JPH0356366Y2
JPH0356366Y2 JP3180185U JP3180185U JPH0356366Y2 JP H0356366 Y2 JPH0356366 Y2 JP H0356366Y2 JP 3180185 U JP3180185 U JP 3180185U JP 3180185 U JP3180185 U JP 3180185U JP H0356366 Y2 JPH0356366 Y2 JP H0356366Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ワードフロセツサやコンピユータ
等の出力装置として使用される熱転写式プリンタ
に関する。
〔従来技術〕 周知のように熱転写式プリンタとは熱溶融性の
インクを塗布した転写リボンに、サーマルヘツド
によつて熱パターンを与えて、前記インク層を所
定のパターンで溶融せしめ、この溶融したインク
を転写リボンに重ね合わせた被転写紙に転写させ
ることにより、文字、図形等を印刷するものであ
る。また、この熱転写式プリンタでカラー印刷を
行なう場合には複数色のインクを長手方向に繰り
返し塗布した転写リボンを用い、この転写リボン
は一方向に連続して進行させる一方、前記被転写
紙を往復移送して複数色のインクを順次重ねて転
写する。
さて、この種の熱転写式プリンタは、連続して
多量のデータを印刷すると、サーマルヘツドの温
度が上昇し、印刷が濃くなり、ついには全く不鮮
明な印刷になつてしまうという問題がある。そこ
で従来の熱転写式プリンタでは、サーミスタ等で
サーマルヘツドの温度を計測し、サーマルヘツド
の温度の上昇に応じて、サーマルヘツドの通電時
間を短かくして一定の印刷濃度を保つという方法
が採られていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、従来の熱転写式プリンタにおいて
は、サーマルヘツドのヒート部と、温度検出部と
が離れているために、上述したカラー印刷を行な
う場合、被転写紙を巻き戻している間に外気の影
響によつてヒ−ト部の温度が急速に低下し、この
結果ヒート部と検出部に温度差が生じて、色替え
して印刷を開始した直後はインクが薄くなるとい
う欠点があつた。この現象は、サーマルヘツドの
温度が高い場合に顕著に現われることが確認され
ている。
この考案は上記事情に鑑み、色替えした直後の
インクの薄れを防ぎ均一な印刷品質を得ることが
できる熱転写式プリンタを提供することを目的と
する。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するためにこの考案は、色替え
して印刷を開始する直前の温度が、予め設定され
た温度を越えている場合には、色替えして印刷を
開始してから所定の間、サーマルヘツドに本来の
通電時間よりも長めに通電することを特徴とす
る。
〔作用〕
本来の通電時間よりも長めに通電することによ
り、色替えして印刷を開始した直後のインクの薄
れを防ぐ。
〔実施例〕
以下図面を参照してこの考案の一実施例につい
て説明する。
第1図はこの考案の一実施例による熱転写式プ
リンタの機械的構成を示す機構図である。この図
において、1は転写リボンであり、その上面(図
中上方の面)には第2図に示すように間隙1a,
1a……を置いてイエロ(Y)、マゼンダ(M)、
シアン(C)の3色のインクがY→M→Cの順序
で繰り返し塗布されている。
この転写リボン1は、供給ローラ2から送り出
され、印刷部3を通過して巻取ローラ4に巻き取
られる。また、5は被転写紙であり、前記転写リ
ボン1のインクが塗布されている面に重ね合わさ
れ、転写リボン1と共に印刷部3を通過してい
る。印刷部3は、サーマルヘツド6とプラテンロ
ーラ7とからなり、サーマルヘツド6の前記プラ
テンローラ7に対向する面には通電することによ
つて発熱するヒート部8が複数配設され、またサ
ーマルヘツド6のヒートシンク6aの裏面にはサ
ーミスタ9が取り付けられている。一方、プラテ
ンローラ7の両端部にはスプロケツトピン(図示
せず)が設けられており、このスプロケツトピン
に被転写紙5の送り穴が係合し、プラテンローラ
7の回転に伴なつて、この被転写紙5が移送され
るようになつている。そして印刷時には、サーマ
ルヘツド6はプラテンローラ7側に付熱されて転
写リボン1と被転写紙5とをプラテンローラ7の
外周面に圧接する。
次に、第3図は、同熱転写式プリンタの電気的
構成を示すブロツク図であり、第1図に対応する
部分には、同一の符号を付してある。この図にお
いて10は、温度検知回路であり、サーミスタ8
の出力を温度データ(デイジタルデータ)に変換
した後、制御部11へ供給する。制御部11は
CPU(中央処理装置)、ワークメモリ、プログラ
ムメモリ等からなり熱転写式プリンタの各部を制
御すると共に、印刷パルスpを出力する。この印
刷パルスpのパルス幅は温度検知回路10から供
給される温度データに基づいて変化するようにな
つている。すなわち制御部11はサーマルヘツド
6の温度が低いときには、印刷パルスpのパルス
幅を広くする一方、サーマルヘツド6の温度が上
昇すると、その上昇に伴なつてパルス幅を狭くす
る。一方、12はモータ駆動回路であり、制御部
11の制御の下、ステツプモータ13を駆動し
て、プラテンローラ7を正転あるいは逆転させ
る。また、14は印刷データメモリであり、外部
のコンピユータ等から供給されるドツトデータを
記憶する。この記憶されているドツトデータは制
御部11から供給されるアドレス信号ADRによ
つて読み出され、ヘツド駆動回路15へ供給され
る。ヘツド駆動回路15は、印刷データメモリ1
4から供給されるドツトデータに基づいてサーマ
ルヘツド6を発熱させるもので、サーマルヘツド
6のヒート部8と同数のレジスタおよびゲート回
路からなり、前記ドツトデータをこれら複数のレ
ジスタに記憶すると共に制御部11から前記印刷
パルスpが供給されると、記憶しているドツトデ
ータに基づいて、サーマルヘツド6の必要なヒー
ト部8に通電し発熱させる。この場合ヒート部8
への通電時間と印刷パルスpのパルス幅とは等し
い。
以上の構成において外部のコンピユータ等から
印刷データメモリ14にドツトデータが供給され
ると、まず制御部11の指令によつてサーマルヘ
ツド6がプラテンローラ7側に付勢され、これに
よつて転写リボン1と被転写紙5が圧接される。
この場合、被転写紙5は、まず転写リボン1のイ
エロのインクが塗布されている部分と重ね合わさ
れる。次いで制御部11は、印刷データメモリ1
4にアドレス信号ADRを供給し、印刷メモリ1
4内のイエロのドツトデータを順次ヘツド駆動回
路15のレジスタに記憶させる。そして、ヘツド
駆動回路15の全てのレジスタにドツトデータが
記憶されたならば、制御部11は印刷パルスpを
ヘツド駆動回路15へ供給する。これによつて、
サーマルヘツド6のヒート部8が発熱し、転写リ
ボン1のイエロインクが溶融して被転写紙5に転
写される。次いで制御部11は、モータ駆動回路
12へ駆動指令を供給し、プラテンローラ7を微
小角度回転させて転写リボン1と被転写紙5とを
1ドツトに相当する長さ併進させる。次いで、制
御部11は、所定の時間(パルスオフタイム)が
経過したならば、再びヘツド駆動回路15に次の
イエロのドツトデータを移した後印刷パルスpを
出力する。この時の印刷パルスpの出力状態を第
4図イに示す。すなわち、印刷パルスpはT0
パルス幅を持ち、かつパルスオフタイムはT0
ある。ここでパルスオフタイムT0は、ステツプ
モータ13の特性によつて定められる時間であ
り、ステツプモータ13が脱調を起こさずに追従
することができる最小時間である。
この様に、パルス幅T0の印刷パルスpを印加
した後、T0のパルスオフタイムを置いて再びパ
ルス幅T0の印刷パルスpを印加するという動作
を繰り返し、同時に転写リボン1と被転写紙5と
を1ドツト刻みに併進させることによつて被転写
紙5にイエロの像を印刷する。次いで制御部11
は、イエロの像を印刷し終つたならば、サーマル
ヘツド6の付勢を解いた後、モータ駆動回路12
にステツプモータ13の逆転指令を供給する。こ
れによつて、プラテンローラ7が逆転し(第1図
矢印Y方向)被転写紙5が逆送されて、転写リボ
ン1のマゼンダのインクが塗布されている部分と
重ね合わされる。以下上述したイエロの像を印刷
した場合と同様にして、被転写紙5にマゼンダの
像が、イエロの像に重ねて印刷される。次いで被
転写紙5が再び巻き戻され、さらに重ねてシアン
の像が印刷される。
他方、サーマルヘツド6の温度は、サーミスタ
9によつて検出され、この検出結果が温度検知回
路10によつてデイジタルデータに変換されて制
御部11へ供給されている。やがて印刷が進む
と、それに伴なつてサーマルヘツド6の温度が上
昇し始める。制御部11は、サーマルヘツド6の
温度の上昇に応じて印刷パルスpのパルス幅を階
段的に狭くしていく。すなわち、サーマルヘツド
6の温度が印刷最中に変化する範囲は、予め幾つ
かの区分に分けられており、制御部11は、温度
検知回路10から供給されたサーマルヘツド6の
温度が、いずれの区分内にあるかを求め、次いで
その区分に対応して設定されているパルス幅を読
み出して、そのパルス幅で印刷パルスpを出力す
る。この場合、設定されているパルス幅は温度の
上昇に伴なつて狭くなつており、したがつて、制
御部11から出力される印刷パルスpのパルス幅
はサーマルヘツド6の温度の上昇に伴なつて、第
4図ロ,ハに示すようにT1,T2(T0>T1>T2
……と順次狭くなる。これによつてヒート部8の
発熱時間が短かくなり、サーマルヘツド6が過熱
するのを防ぎ、均一な印刷品質を保つ。
さて、制御部11は、マゼンダ色の像およびシ
アン色の像の印刷を開始する直前に、温度検知回
路10から供給されているサーマルヘツド6の温
度を予め設定されている基準温度Aと比較し、サ
ーマルヘツド6の温度がこの基準温度Aを越えて
いる場合には、第5図に示すように、印刷開始後
T〓の間、前記読み出したパルス幅にT〓を加え、
印刷パルスpのパルス幅をT〓伸長して出力する。
ここで、上記基準温度A、印刷開始後の時間T〓、
およびパルス幅の伸長時間T〓は実験によつて求
めた値である。すなわち、前述したように、被転
写紙5の巻戻しによつてサーミスタ9の検出温度
と、ヒート部8の温度が一致しなくなり、そして
その温度差は、サーマルヘツド6の温度が高くな
る程大きくなる。その温度差が顕著に現れ始める
ときの前記検出温度を基準温度Aとし、またその
時の温度差を補なうのに必要な通電時間をT〓と
する。そして、パルス幅をT〓伸長させて印刷を
行なつた場合に、印刷を開始してから前記検出温
度とヒート部9の温度が一致するまでの時間を
T〓とする。
この様に通電時間がT〓伸長されることによつ
て、サーミスタ9の検出温度とヒート部8の温度
の差を補なつて適切な時間、ヒート部8を発熱さ
せることができる。
〔考案の効果〕
以上説明したようにこの考案によれば、色替え
して印刷を開始する直前の温度が、予め設定され
た温度を越えている場合には色替えして印刷を開
始してから所定の間、サーマルヘツドに通電する
時間を長くするようにしたので、検出温度とヒー
ト部の温度の差を補なつて適切な時間サーマルヘ
ツドを発熱させることができ、色替えの直後に生
じる色刷の薄れを防ぎ均一な印刷品質を保つこと
ができる。また、この考案によれば、装置自体に
改造を施すことなく、プログラムの変更だけで済
むという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例による熱転写式
プリンタの機械的構成を示す機構図、第2図は転
写リボンの部分図、第3図は、同熱転写式プリン
タの電気的構成を示すブロツク図、第4図は温度
の上昇に伴なつて変化する印刷パルスを示す波形
図、第5図は、同印刷パルスのパルス幅を伸長し
た場合の制御を示す概念図である。 1……転写リボン、5……被転写紙、6……サ
ーマルヘツド、9……サーシスタ(温度検出手
段)、11……制御部(決定手段、判断手段、通
電制御手段)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数色のインクが長手方向に繰り返し塗布され
    た転写リボンを一方向に進行させつつ被転写紙を
    往復移送し、前記転写リボンと前記転写紙とを重
    ね合わせた位置で、サーマルヘツドにより熱パタ
    ーンを与え、前記複数色のインクを前記被転写紙
    に順次重ねて転写することにより多色印刷を行う
    熱転写式プリンタにおいて、前記サーマルヘツド
    の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出
    手段の検出結果に基づいて前記サーマルヘツドの
    通電時間を決定する決定手段と、色替えして印刷
    を開始する直前の前記サーマルヘツドの温度が予
    め設定された温度を越えているか否かを判断する
    判断手段と、前記決定された通電時間に従つて前
    記サーマルヘツドに通電を行う一方、前記直前の
    温度が前記予め設定された温度を越えている場合
    には、色替えして印刷を開始した後、所定の時
    間、前記決定された時間よりも長めに前記サーマ
    ルヘツドに通電を行う通電制御手段とを具備する
    ことを特徴とする熱転写式プリンタ。
JP3180185U 1985-03-06 1985-03-06 Expired JPH0356366Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP3180185U JPH0356366Y2 (ja) 1985-03-06 1985-03-06

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JP3180185U JPH0356366Y2 (ja) 1985-03-06 1985-03-06

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Publication Number Publication Date
JPS61148643U JPS61148643U (ja) 1986-09-13
JPH0356366Y2 true JPH0356366Y2 (ja) 1991-12-18

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