JP2518640Y2 - マルチ印字装置 - Google Patents

マルチ印字装置

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JP2518640Y2
JP2518640Y2 JP1990030146U JP3014690U JP2518640Y2 JP 2518640 Y2 JP2518640 Y2 JP 2518640Y2 JP 1990030146 U JP1990030146 U JP 1990030146U JP 3014690 U JP3014690 U JP 3014690U JP 2518640 Y2 JP2518640 Y2 JP 2518640Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、インクシートの移動速度と受像紙移動速度
とが異なるマルチ印字装置、特にサーマルヘッドに予熱
信号を印加して、インクシートの第1の層から第2の層
への染料補充を行なわせるものに関する。
(従来の技術) サーマルヘッドを使用した熱転写印字装置として、従
来、第3図に示す装置が知られている。この図に示す熱
転写印字装置は、プラテンドラム101上に受像紙102を保
持し、サーマルヘッド103でインクシート104を受像紙10
2に押圧している。そして、このサーマルヘッド103に印
字のための電気信号を印加してサーマルヘッド103に配
置された複数の発熱素子を発熱させてインクシート104
のインク層105のインク(染料)を選択敵に溶解して受
像紙102側に転写させ、第5図に示すようにドット106を
形成している。
また、他の熱転写印字装置として、例えば特開昭56-1
67480号公報、特開昭61-160257号公報、特開昭58-21147
4号公報等に開示されている装置も知られている。
特開昭56-167480号公報に開示されている熱転写印字
装置は、発熱部を構成する各発熱体の全てに低レベルの
電圧パルスを印加して発熱部及びその近傍の温度を一定
にしながら、発色のためるのパルスを各発熱体に選択的
に印加して連続記録時の記録品質を均一化するととも
に、発熱部の寿命を延ばすものである。
特開昭61-160257号公報に開示されている熱転写印字
装置は、記録開始後、所定時間、画像または文字の記録
に加わらないエレメントにインクが溶融するより小さい
印加エネルギーを加えることにより、記録開始時にサー
マルヘッド基板全体の温度を一定温度にして熱転写濃度
にムラが出ないようにしている。
特開昭58-211474号公報に開示されている熱転写印字
装置は、各発熱体のスイッチング素子の並列に抵抗を接
続し、各スイッチング素子がオフしている時にも発熱体
に印字が行なわれない程度の微小電流を流して発熱体を
予熱することにより、所望の記録濃度を確保するもので
ある。
しかしながら、近年、熱転写印字装置の普及に伴いイ
ンクシート104や受像紙102の消費に伴うランニングコス
トの問題が顕著になってきたため、インクシート104の
消費量が少ないマルチ印字装置が注目を浴び、各所で開
発が行なわれている。
例えば、特開昭63-165169号公報に開示されているマ
ルチ印字装置は、マルチ印字用に開発された受像紙を第
1キャプスタンに巻回するとともに、マルチ印字用に開
発されたインクシートを第2キャプスタンに巻回してい
る。そして、サーマルヘッドとプラテンとによってイン
クシートを受像紙とを挟み付けながら第1キャプスタン
を定速で回転させるとともに、第2キャプスタンをこの
第1キャプスタンの周速度の1/nの周速度で回転させて
サーマルヘッドで印字を行ないインクシートの使用量1/
nにしてランニングコストを低減させている。
このようなマルチ印字装置では、例えば、第6図に示
すように、テープ状に形成された基材107と、この基材1
07上に形成される染着層108とを備えたインクシート109
を使用する。染着層108は昇華性の染料を分子的に分散
させた樹脂よりなる第2の層としての染料転写層110
と、樹脂等の結合材112で固定化した染料粒子113よりな
り第1の層となる染料供給層112の2層構造となってい
る。
そして、サーマルヘッドによって熱せられたとき、第
7図に示す如くサーマルヘッドからの熱が基材107と、
染料供給層111とを通って染料転写層110に供給され、こ
の染料転写層110と接する受像紙114の受容層115の温度
を上昇させることにより、染料転写層110中に分子分散
した染料が濃度勾配により染料転写層110側から受容層1
15側に移動して固定化される。
この場合、濃度快調性を有するドットを形成する必要
があるときは、第8図(b)に示す如くサーマルヘッド
の各発熱素子に快調数に応じた数のパルスを印加して第
8図(a)に示す如く各発熱素子の発熱量を制御し染料
転写層110から受像紙114に移る染料の量を制御して印字
濃度を変更する。但し、受像紙114に対する1ラインの
印字時間Tlが決められているので、この印字時間Tlより
短い時間(パルス幅内)で各発熱素子に発熱用のパルス
を印加している。
(考案が解決しようとする課題) ところが、このようなマルチ印字装置においては、マ
イチ印字の際に、インクシート109の移動速度が受像紙1
14の移動速度よりも遅いため、等倍印字と比較して染料
転写層110の1/n倍の面積から受容層115側に染料を転写
しなければならない。このため、第9図に示す如く速度
差nに応じて印字濃度が薄くなるという問題があった。
本考案は、上記事情に鑑み、サーマルヘッドを予熱す
ることによりインクシートの染料供給層となる第1の層
から染料転写層となる第2の層への染料補充を行ない速
度差nが増加した場合であっても、印字濃度が低下する
のを防止することができるマルチ印字装置を提供するこ
とを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記問題を解決するため本考案のマルチ印字装置で
は、インクシートが染料の保持状態が異なる第1の層と
第2の層とを有し、第1の層から第2の層に染料が拡散
可能な昇華温度より所定温度高く、かつ上記第2の層か
ら上記受像紙に染料が転写可能な印字温度より低くなる
温度に上記インクシートを維持する予熱信号と、上記イ
ンクシートの温度を上記染料転写層から上記受像紙に染
料を転写でき得る温度に制御すべく上記予熱信号に駆動
信号を重畳した印字信号とを選択的に出力する駆動信号
発生手段と、この駆動信号発生手段からの出力信号に応
じて上記各加熱素子を発熱させる駆動手段とを備える。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面を用いて具体的に説明
する。第1図は、本考案によるマルチ印字装置の一実施
例を示すブロック図である。第1図に示すマルチ印字装
置は、クロック信号CKが供給される毎に印字データD1を
取り込んでシフトする印字データ入力部1と、ロード信
号LDが供給される毎に印字データ入力部1によって取り
込まれた印字データD1をパラレルに読み出して保持する
印字データロード部2と、通常低い値のベース電圧(予
熱信号)を出力し、ブロック選択信号SB1,SB2が供給さ
れたときに印字データロード部2に保持されている印字
データ内容に応じた駆動電圧(駆動信号)を発生して、
これを予熱信号に重畳させて印字信号として出力する駆
動信号発生部3と、駆動手段を構成するダーリントン接
続された複数のトランジスタ4,5及びこれら各トランジ
スタ4,5にそれぞれ接続される複数の発熱抵抗素子6を
備える発熱部(以下、「サーマルヘッド7」と記す)と
を備えている。
駆動信号発生部3は、この実施例では、各トランジス
タ4,5にそれぞれ接続される複数のアンド回路3Aから構
成されている。この実施例におけるインクシートと受像
紙には、第6図、第7図に示すインクシート109及び受
像紙114を用いる。
インクシート109は、第6図に示すようにテープ状に
形成された基材107と、この基材107上に形成される染着
層108とを備えている。染着層108は昇華性の染料を分子
的に分散させた樹脂からなる第2の層としての染料転写
層110と、樹脂等の結合剤112で固定化した染料粒子113
よりなる第1の層となる染料供給層111層の2層構造と
なっている。
第2図(a),(b)に示すように、駆動信号発生部
3から出力されるベース電圧V1は、インクシート109の
温度を、インクシート109の染料の昇華開始温度より高
く印字温度よりも低い温度に保持するように、各発熱抵
抗素子6を僅かに発熱させるべく各アンド回路3Aに図示
しない抵抗を接続して設定されている。駆動信号発生部
3では、第2図(a)、第2図(b)に示すように、駆
動信号に対応したトランジスタ4,5を選択的に動作させ
て、各発熱抵抗素子6を印字開始温度以上まで加熱する
ように、ベース電圧V1に一定の電圧V2を重畳するように
なっている。この電圧V2には、駆動信号の立上りパルス
が用いられている。
ここでいう印字開始温度とは、インクシート109の染
料転写層110から昇華性で分子状の染料が受像紙114の転
写層15に転写可能な温度を指し、昇華開始温度とは、イ
ンクシート109の染料供給層111から染料転写層110に染
料粒子112が拡散可能な温度を指す。
つまり、各トランジスタ4,5は、通常、第7図に示す
受像紙114の転写層115に、染料転写層110から染料が転
写されず、かつ染料供給層111から染料転写層110にだけ
染料粒子112が拡散する程度にインクシート109を予熱し
ている。
このような構成のマルチ印字装置の動作を説明する
と、まず、印字の有無に拘らず第2図(b)に示すよう
に、駆動信号発生部3は、ベース電圧V1を出力してサー
マルヘッド7の各トランジスタ4,5をわずかに導通さ
せ、第2図(a)に示すように、各発熱抵抗素子6の温
度を、印字開始温度より低く、かつ染料の昇華開始温度
よりも高い温度に保持する。すると、染料供給層111か
ら染料転写層110側に染料粒子113が拡散により濃度勾配
して染料転写層110側の染料濃度が高められる(第7図
参照)。
この状態で第1図に示すクロック信号CKが印字データ
入力部1に供給されると、各クロック信号CKが供給され
る毎に、印字データ入力部1がシリアルに印字データD1
を1ビット単位で取り込んでこれをシフトする。この
後、ロード信号LDが供給されると、印字データロード部
2は、印字データ入力部1からの印字データD1をパラレ
ルに読み出してこれを保持しながら駆動信号発生部3に
供給する。
そして、ブロック信号SB1、SB2が供給されると、駆動
信号発生部3は、印字データロード部2の出力に基づい
て第2図に示すように、駆動信号パルスの立上り時の電
圧V2をベース電圧V1に重畳してサーマルヘッド7の各ト
ランジスタ4、5に選択的に供給し、第2図(a)に示
すように、対応する発熱素子6が印字開始温度以上とさ
れる。この状態となると、インクシート109の染料転写
層110から分子状の染料が昇華されて受像紙114の受容層
115に転写されることになる(第7図参照)。
すなわち、昇華開始温度とは、染料供給層111の染料
の拡散可能な温度であり、印字開始温度とは染料転写層
110の染料の昇華可能温度となる。
このように本実施例においては、サーマルヘッド7の
各発熱抵抗素子6に、常時予熱信号となるベース電圧V1
を印加してこれらの各発熱抵抗素子6を印字開始温度よ
り低く、インクシート109の染料の昇華開始温度よりも
高い温度に保持して、染料供給層111側から染料転写層1
10側に染料を拡散させるので、印字の有無に拘らず染料
転写層110側の染料濃度を一定以上に保持することがで
きる。よって、インクシート109と受像紙114との速度差
nが増加し、インクシート109の転写密度が上がって
も、印字濃度が低下するのを防止することができる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、染料の保持状態
の異なる第1の層と第2の層とを有するインクシートの
移動速度と受像紙との移動速度が異なって設定されたマ
ルチ印字装置におけるサーマルヘッドを予熱することに
より、インクシートにおける第2の層の染料濃度が保持
されるので、インクシートと受像紙の速度差nが増加し
ても印字濃度の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すマルチ印字装置のブロ
ック図、第2図(a)、(b)はそれぞれ同実施例の動
作例を示す模式図、第3図は従来から知られている熱転
写印字装置の一例を示すブロック図、第4図は第3図に
示す熱転写印字装置の転写動作を示す模式図、第5図は
第3図に示す熱転写印字装置によって形成されたドット
の一例を示す模式図、第6図は従来から知れられていて
本考案でも採用したインクシートの一例を示す断面図、
第7図は第6図に示すインクシートの印字動作を説明す
るための断面図、第8図(a)、(b)は各々従来から
知られているマルチ印字装置における印字濃度を制御す
る時の制御例を示す模式図、第9図は従来から知られて
いるマルチ印字装置の速度差と印字濃度との関係を示す
模式図である。 1……駆動信号発生手段、4,5……駆動手段(トランジ
スタ)、6……発熱素子、7……サーマルヘッド、109
……インクシート、110……第2の層、111……第1の
層、114……受像紙、V1……予熱信号、V2……駆動信
号。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクシートと受像紙との移動速度が異な
    り、サーマルヘッドの各発熱素子を選択的に発熱させて
    上記インクシートから染料を昇華させて上記受像紙に転
    写するマルチ印字装置において、 上記インクシートは、少なくとも染料の保持状態の異な
    る第1の層及び第2の層を有し、 上記第1の層から第2の層に染料が拡散可能な昇華温度
    より所定温度高く、かつ上記第2の層から上記受像紙に
    染料が転写可能な印字温度より低くなる温度に上記イン
    クシートを維持する予熱信号と、上記インクシートの温
    度を上記第2の層から上記受像紙に染料を転写でき得る
    温度に制御すべく上記予熱信号に駆動信号を重畳した印
    字信号とを選択的に出力する駆動信号発生手段と、 上記駆動信号発生手段からの出力信号に応じて上記各加
    熱素子を発熱させる駆動手段とを備えるマルチ印字装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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