JPH01234270A - 感熱記録ヘツドの駆動方法 - Google Patents
感熱記録ヘツドの駆動方法Info
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- JPH01234270A JPH01234270A JP6083888A JP6083888A JPH01234270A JP H01234270 A JPH01234270 A JP H01234270A JP 6083888 A JP6083888 A JP 6083888A JP 6083888 A JP6083888 A JP 6083888A JP H01234270 A JPH01234270 A JP H01234270A
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Classifications
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/315—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
- B41J2/38—Preheating, i.e. heating to a temperature insufficient to cause printing
Landscapes
- Electronic Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
本発明は、感熱記録ヘッドの駆動方法に係り、特に、感
熱記録ヘッドの発熱体に、印字可能なレベルの熱が得ら
れるパルス幅又は電圧の駆動信号を与えることによって
、例えば熱溶融性の転写紙、熱昇華性の転写紙又は感熱
紙等からなる受像紙上に印字して記録を行うための感熱
記録ヘッドの駆動方法の改良に関するものである。 【従来の技術】 従来から、複数のドツト状発熱体を列状に並べ ′た感
熱記録ヘッド（ラインサーマルヘッド）を有し、該ライ
ンサーマルヘッドを熱転写インクリボ“ン等の感熱記録
媒体に接触させると共に、前記発熱体の発熱量を制御し
て、感熱記録媒体に熱による物理的変化・化学的変化を
生じさせることにより、受像紙等に記録画像を得るよう
にしたラインサーマルプリンタが実用化されている。 前記ラインサーマルヘッド６は、例えば第３図に示す如
（構成されている。第３図（Ａ）は、該ラインサーマル
ヘッド６の発熱体８を感熱記録媒体方向から見た平面図
であり、第３図（８）は、同図（Ａ）のＢ−Ｂ線に沿っ
て裁所した状態の発熱体８を示す斜視図である。 第３図（Ａ）のように、このラインサーマルヘッド６に
は、複数の発熱体８が列状に設けられている。又、この
発熱体８は、第３図（Ｂ）に示されるように、ヘッドド
ライバ１０から短冊状の電極１２を介して供給された電
流により発熱する発熱抵抗体１４と、これら電８ｉ１２
及び発熱抵抗体１４を載置して固定するための、例えば
セラミックから成る基板１６と、前記発熱抵抗体１４及
び基板１６間に設けられて、両者間の熱抵抗となるガラ
ス状のグレイズＨ１８と、前記電極１２及び発熱抵抗体
１４の外表面を覆って保護するための保護層２ｏとから
主に構成される。なお、第３図（Ｂ）には、保護層２０
を透視した状態における発熱体８を示す。 第３図に示したようなラインサーマルヘッド６を用いた
受像紙２４への印字は、第４図に示すような転写機構を
用いて行われる。第４図（Ａ＞は、前記ラインサーマル
ヘッド６及び転写ドラム２２を用いて、受像紙２４へ昇
華転写する機構をラインサーマルヘッド６の端面方向か
ら見た全体図であり、第４図（Ｂ）は、前記ラインサー
マルヘッド６と受像紙２４０当接部分を拡大して示した
断面図である。 第４図＜Ａ＞に示したように、受像紙２４は、円筒状の
転写ドラム２２の周面に巻き付けられており、該受像紙
２４の所定位置にラインサーマルヘッド６が転写フィル
ム２６を介して当接するようになっている。 この転写フィルム２６は、昇華性の染料を含有したもの
であり、前記ラインサーマルヘッド６の加熱により該染
料を昇華させて受像紙２４上に付着・転写させるもので
ある。この転写フィルム５６は、昇華性の染料がバイン
ダ樹脂中に含有されてなる熱転写層２６Ａ、及び、該熱
転写層２６Ａを支持するための基板２６Ｂ等から成る周
知のものである。この転写フィルム２６には、シア、ン
（Ｃ）、マゼンタ（Ｍ）、イエロー（Ｙ）、ブラック（
Ｋ）のそれぞれの色の染料を有するものがあり、これら
の転写フィルム２６のそれぞれを用いて熱転写すること
によって、カラーの記録画像を得ることができる。 °前記のようなラインサーマルプリンタは、ライン状に
配置されたドツト状の各発熱体８に印字可能なレベルの
熱が得られる電圧又はパルス幅の駆動信号を与えること
によって、前記転写フィルム２６の染料や熱転写インク
リボンのインクを転写用受像紙２４に転写して印字を行
うものである。 このようなプリンタにおいては、通常、第５図に示すよ
うに、印字可能なレベルの熱が得られるＡ点以上の電圧
（Ｖ）あるいはパルス幅（Ｓ）の駆動信号を各ドツトに
与えるべく、印字データに従って駆動信号を制御し、印
字するようにしている。又、印字すべきデータがない場
合には、ヘッドに対して通電を行わない。 【発明が解決しようとする課題１ しかしながら従来のように、印字すべきデータがあると
きのみ駆動信号を与えて通電を行うようにしたのでは、
特に印字開始直後に、ヘッド温度が低いために、ヘッド
の温度特性における立上りの変化に影響を受け、印字開
始直後では、他の部分に比べて通切な濃度が得られず、
印字品質の低下を招くという問題点があった。 このような問題点を解消するべく、初期動作状態から、
駆動信号のレベル、即ち電圧やパルス幅を高く設定して
、立上り時の濃度を確保することも考えられるが、ヘッ
ド温度の上昇に伴い、蓄熱による影音がみられ、結果と
して印字が進むと適正以上の濃度が得られ、印字開始直
後の場合とは反対の印字品質の低下を引起す恐れがあっ
た。又、電圧やパルス幅を高く設定することによって、
ヘッドに急激に大きな印加電圧やパルスが加えられるこ
ととなって、サーマルヘッド自体の寿命を短くするとい
う問題点もあった。 一方、特開昭６２−１９６１６１には、複数の抵抗体素
子を複数のブロックに分割し、印字する際に、各ブロッ
クの抵抗体素子の中で端に位置する抵抗体を常時予熱す
る通電回路を設けることによって、放熱が大きい抵抗体
素子群の端の温度低下による記録濃度むらを防止するこ
とが開示されているが、前記のような初期動作状態の印
字品質の低下に関しては、全く考慮されていなかった。 【発明の目的】 本発明は、前記従来の問題点を解消するべくなされたも
ので、印字開始直後から適切な印字濃度が得られ、品質
の優れた印字を行えると共に、ヘッドの高寿命化も実現
可能な感熱記録ヘッドの駆動方法を提供することを目的
とする。 【課題を達成するための手段】 本発明は、感熱記録ヘッドの発熱体に、印字可能なレベ
ルの熱が得られる駆動信号を与えることによって、受象
砥上に印字を行うための感熱記録ヘッドの駆動方法にお
いて、少なくとも初期印字動作前に、前記印字可能なレ
ベルより低いレベルの予熱用駆動信号を、前記発熱体に
印加するよう” にして、前記目的を達成したもの
である。 又、前記予熱用駆動信号を、複数の発熱体が列状に配設
されたラインサーマルヘッドの各ラインの先頭で、前記
発熱体に印加するするようにして、同じ（前記目的を達
成したものである。 【作用］ 本発明においては、少なくとも初期印字動作前、及び／
又は、ラインサーマルヘッドの各ラインの先頭で、印字
可能なレベルより低いレベルの予熱用駆動信号を、感熱
記録ヘッドの発熱体に印加するようにしている。従って
、発熱体が予熱され、初期動作状態から適切な濃度が得
られ、印字品質を向上することができる。又、急激な印
加電圧あるいは印加パルスによるヘッドの損傷を避ける
ことができ、高寿命化も実現できる。 【実施例】 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する
。 第１図に、本実施例に係るラインサーマルプリンタの信
号処理系のブロック線図を示す。 本実施例においては、ホストコンピュータ（図示省略）
によって、記憶装置（図示省略）力１ら呼びだされ、階
調補正等、必要な補正が並列処理によって施された並列
データを、直列データに変換するための並直変換器５０
が備えられている。この並直変換器５０は、並列データ
をラインサーマルヘッド６の発熱体８の発熱ｌを制御す
るための直列データに変換する。 この並直変換器５０が変換した所定の画素数分の直列デ
ータは、本発明にかかるパルス発生器５４に入力される
。 このパルス発生器５４は、第１ライン目のデータが入力
される前、及び、各ラインの１階調目が入力される前に
仮想的に信号を発生させ、第１図及び第２図に示すよう
な、記録制御部６０中のシフトレジスタ６２に入力する
。 このシフトレジスタ６２は、クロック信号が入力された
際に前記直列データをシフトさせるものであり、該シフ
トレジスタ６２はランチ６４に接続されている。 このラッチ６４は、ラッチ信号の入力によりシフトレジ
スタ６２中のデータをラッチするものであり、該ラッチ
６４の出力は、第２図に示す如（、ヘッドドライバ１ｏ
のナントゲート６６の一方の入力端子に接続されている
。 該ナントゲート６６の他方の入力端子には、ストロ−７
６８が接続されている。このナントゲート６６は、入力
信号に基づき、各発熱体′８の発熱抵抗体１４（第３図
）に流す電流を、スイッチング素子７０を介してオンオ
フ制御する。 前記ストローブ６８は、ナントゲート６６へ入力するス
トローブ信号により、前記ラッチ６４がらナントゲート
６６に入力される直列データと共に、電源７２から発熱
体８に流入する電気エネルギを制御して、該発熱体８の
発熱量を制御する。 又、前記ストロ−７６８には、各発熱体８の通電時間を
制御して、感熱記録される画像の基本濃度特性が入力画
像データに対して直線的な関係となるように修正するた
めの通電時間制御テーブルが設けられている。 以下、実施例の作用を説明する。 ホストコンピュータによって記憶装置から読み出され、
階調補正等、必要な補正が並列処理によって施された１
ライン分の画像データ（並列データ）は、並直変換器５
０に入力される。入力される画像データは、各画素が所
定ビット、例えば８ビツトの並列データで作成されてお
り、該並直変換器５０は、入力された並列データを、ラ
インサーマルヘッド６を駆動させるための各画素データ
の濃度（階調）に応じて、１、Ｏで表わされる信号デー
タ、即ち直列データに変換する。この直列データは、変
換しようとする画素データが例えば２５６階調における
１２８階調の濃度であれば、「１」が１２８個連続し、
以降「０」が１２８個続くものとして得られる。 並直変換器５０の出力は、本発明に係るパルス発生器５
４に送られる。このパルス発生器５４は、第１ライン目
のデータが入力される前、及び、各ラインの１階調目が
入力される前に、仮想的に信号を発生させ、シフトレジ
スタ６２に入力する。 即ち、印字始めと各ラインの先頭で、第５図に示される
Ａ点直前のパルス幅、言替えると感熱インクが受像紙に
着肉する直前のパルス幅、例えば１ラインが３０ミリ秒
、印字濃度の最大値く最大階調）が１０ミリ秒である場
合に、２．２ミリ秒の駆動信号、あるいはこれに対応す
る電圧を与えることで、ヘッドに対する予熱を実現する
。 該パルス発生器５４の出力は、シフトレジスタ６２に入
力される。該シフトレジスタ６２は、クロック信号によ
り入力データを所定の位置までシフトさせる。その後、
ラッチ６４にラッチ信号が入力されると、該ラッチ６４
に前記直列データがセットされる。この際、ストロ−７
６８からストローブ信号が与えられると、ナントゲート
６６がオンとなるため、ヘッドドライバ１０を介して、
ラインサーマルヘッド６の各発熱体８に電源７２から電
流が流れ、該発熱体８が電流のエネルギで発熱する。こ
の発熱により転写フィルム２６の昇華性の染料は昇華し
て、前記直列データに基づき受像紙２４上に感熱記録が
行われる。 この感熱記録に際して、前記ストローブ６８は、格納さ
れた通電時間制御テーブルを用いて、ストローブ信号で
ナントゲート６６の通電時間を制御して、ｎ階調の出力
を得るために必要なｔｏ＋ｔ１＋ 【２・・・＋ｔｎ秒
のパルス幅（又はＶ ｏ ＋ Ｖ １・・・＋ｖｎの電
圧）が得られるようにする。このストロ−７６８では、
記録材料の入力画像データに対する基本濃度特性を直線
的なものとするような修正も行っている。 このようにして、ヘッドに予熱を与えることで、初期印
字動作時及びその他の印字時においても適正濃度を得る
ことができる。又、急激な印加電圧あるいは印加パルス
によるヘッドへの損傷を避けることができる。 本実施例においては、ライン毎の打つ前、即ち、各ライ
ンの１階調目が打たれる前に予熱用駆動信号を印加して
いるので、制御が簡単である。なお、予熱用駆動信号を
与える時期は、これに限定されず、印字データの有無に
拘らず、印字中は常に予熱用駆動信号を印加するように
しても良い。 更に、本実施例においては、従来の回路構成にパルス発
生器５４を付加するのみで、非常に簡単な回路の付加に
よって本発明を実現している。なお本発明を実現する構
成はこれに限定されない。 又、駆動信号の制御対象もパルス幅や電圧に限定されな
い。 前記実施例においては、本発明が、昇華熱転写方式のラ
インサーマルプリンタに適用されていたが、本発明の適
用範囲はこれに限定されず、他の感熱記録方式、例えば
フィルムに塗布された着色ワックスを熱により紙面上に
転写する感熱溶融転写記録方式のラインプリンタや、ラ
イン状でないプリンタにも同様に適用できることは明ら
かである。 【発明の効果】 以上説明した通り、本発明によれば、初期印字動作時及
びその他の印字においても、適正濃度を得ることができ
、品質の優れた印字を行うことができる。又、急激な印
加電圧あるいは印加パルスによるヘッドへの損傷を避け
ることができ、高寿命化も実現できる等の優れた効果を
有する。
熱記録ヘッドの発熱体に、印字可能なレベルの熱が得ら
れるパルス幅又は電圧の駆動信号を与えることによって
、例えば熱溶融性の転写紙、熱昇華性の転写紙又は感熱
紙等からなる受像紙上に印字して記録を行うための感熱
記録ヘッドの駆動方法の改良に関するものである。 【従来の技術】 従来から、複数のドツト状発熱体を列状に並べ ′た感
熱記録ヘッド（ラインサーマルヘッド）を有し、該ライ
ンサーマルヘッドを熱転写インクリボ“ン等の感熱記録
媒体に接触させると共に、前記発熱体の発熱量を制御し
て、感熱記録媒体に熱による物理的変化・化学的変化を
生じさせることにより、受像紙等に記録画像を得るよう
にしたラインサーマルプリンタが実用化されている。 前記ラインサーマルヘッド６は、例えば第３図に示す如
（構成されている。第３図（Ａ）は、該ラインサーマル
ヘッド６の発熱体８を感熱記録媒体方向から見た平面図
であり、第３図（８）は、同図（Ａ）のＢ−Ｂ線に沿っ
て裁所した状態の発熱体８を示す斜視図である。 第３図（Ａ）のように、このラインサーマルヘッド６に
は、複数の発熱体８が列状に設けられている。又、この
発熱体８は、第３図（Ｂ）に示されるように、ヘッドド
ライバ１０から短冊状の電極１２を介して供給された電
流により発熱する発熱抵抗体１４と、これら電８ｉ１２
及び発熱抵抗体１４を載置して固定するための、例えば
セラミックから成る基板１６と、前記発熱抵抗体１４及
び基板１６間に設けられて、両者間の熱抵抗となるガラ
ス状のグレイズＨ１８と、前記電極１２及び発熱抵抗体
１４の外表面を覆って保護するための保護層２ｏとから
主に構成される。なお、第３図（Ｂ）には、保護層２０
を透視した状態における発熱体８を示す。 第３図に示したようなラインサーマルヘッド６を用いた
受像紙２４への印字は、第４図に示すような転写機構を
用いて行われる。第４図（Ａ＞は、前記ラインサーマル
ヘッド６及び転写ドラム２２を用いて、受像紙２４へ昇
華転写する機構をラインサーマルヘッド６の端面方向か
ら見た全体図であり、第４図（Ｂ）は、前記ラインサー
マルヘッド６と受像紙２４０当接部分を拡大して示した
断面図である。 第４図＜Ａ＞に示したように、受像紙２４は、円筒状の
転写ドラム２２の周面に巻き付けられており、該受像紙
２４の所定位置にラインサーマルヘッド６が転写フィル
ム２６を介して当接するようになっている。 この転写フィルム２６は、昇華性の染料を含有したもの
であり、前記ラインサーマルヘッド６の加熱により該染
料を昇華させて受像紙２４上に付着・転写させるもので
ある。この転写フィルム５６は、昇華性の染料がバイン
ダ樹脂中に含有されてなる熱転写層２６Ａ、及び、該熱
転写層２６Ａを支持するための基板２６Ｂ等から成る周
知のものである。この転写フィルム２６には、シア、ン
（Ｃ）、マゼンタ（Ｍ）、イエロー（Ｙ）、ブラック（
Ｋ）のそれぞれの色の染料を有するものがあり、これら
の転写フィルム２６のそれぞれを用いて熱転写すること
によって、カラーの記録画像を得ることができる。 °前記のようなラインサーマルプリンタは、ライン状に
配置されたドツト状の各発熱体８に印字可能なレベルの
熱が得られる電圧又はパルス幅の駆動信号を与えること
によって、前記転写フィルム２６の染料や熱転写インク
リボンのインクを転写用受像紙２４に転写して印字を行
うものである。 このようなプリンタにおいては、通常、第５図に示すよ
うに、印字可能なレベルの熱が得られるＡ点以上の電圧
（Ｖ）あるいはパルス幅（Ｓ）の駆動信号を各ドツトに
与えるべく、印字データに従って駆動信号を制御し、印
字するようにしている。又、印字すべきデータがない場
合には、ヘッドに対して通電を行わない。 【発明が解決しようとする課題１ しかしながら従来のように、印字すべきデータがあると
きのみ駆動信号を与えて通電を行うようにしたのでは、
特に印字開始直後に、ヘッド温度が低いために、ヘッド
の温度特性における立上りの変化に影響を受け、印字開
始直後では、他の部分に比べて通切な濃度が得られず、
印字品質の低下を招くという問題点があった。 このような問題点を解消するべく、初期動作状態から、
駆動信号のレベル、即ち電圧やパルス幅を高く設定して
、立上り時の濃度を確保することも考えられるが、ヘッ
ド温度の上昇に伴い、蓄熱による影音がみられ、結果と
して印字が進むと適正以上の濃度が得られ、印字開始直
後の場合とは反対の印字品質の低下を引起す恐れがあっ
た。又、電圧やパルス幅を高く設定することによって、
ヘッドに急激に大きな印加電圧やパルスが加えられるこ
ととなって、サーマルヘッド自体の寿命を短くするとい
う問題点もあった。 一方、特開昭６２−１９６１６１には、複数の抵抗体素
子を複数のブロックに分割し、印字する際に、各ブロッ
クの抵抗体素子の中で端に位置する抵抗体を常時予熱す
る通電回路を設けることによって、放熱が大きい抵抗体
素子群の端の温度低下による記録濃度むらを防止するこ
とが開示されているが、前記のような初期動作状態の印
字品質の低下に関しては、全く考慮されていなかった。 【発明の目的】 本発明は、前記従来の問題点を解消するべくなされたも
ので、印字開始直後から適切な印字濃度が得られ、品質
の優れた印字を行えると共に、ヘッドの高寿命化も実現
可能な感熱記録ヘッドの駆動方法を提供することを目的
とする。 【課題を達成するための手段】 本発明は、感熱記録ヘッドの発熱体に、印字可能なレベ
ルの熱が得られる駆動信号を与えることによって、受象
砥上に印字を行うための感熱記録ヘッドの駆動方法にお
いて、少なくとも初期印字動作前に、前記印字可能なレ
ベルより低いレベルの予熱用駆動信号を、前記発熱体に
印加するよう” にして、前記目的を達成したもの
である。 又、前記予熱用駆動信号を、複数の発熱体が列状に配設
されたラインサーマルヘッドの各ラインの先頭で、前記
発熱体に印加するするようにして、同じ（前記目的を達
成したものである。 【作用］ 本発明においては、少なくとも初期印字動作前、及び／
又は、ラインサーマルヘッドの各ラインの先頭で、印字
可能なレベルより低いレベルの予熱用駆動信号を、感熱
記録ヘッドの発熱体に印加するようにしている。従って
、発熱体が予熱され、初期動作状態から適切な濃度が得
られ、印字品質を向上することができる。又、急激な印
加電圧あるいは印加パルスによるヘッドの損傷を避ける
ことができ、高寿命化も実現できる。 【実施例】 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する
。 第１図に、本実施例に係るラインサーマルプリンタの信
号処理系のブロック線図を示す。 本実施例においては、ホストコンピュータ（図示省略）
によって、記憶装置（図示省略）力１ら呼びだされ、階
調補正等、必要な補正が並列処理によって施された並列
データを、直列データに変換するための並直変換器５０
が備えられている。この並直変換器５０は、並列データ
をラインサーマルヘッド６の発熱体８の発熱ｌを制御す
るための直列データに変換する。 この並直変換器５０が変換した所定の画素数分の直列デ
ータは、本発明にかかるパルス発生器５４に入力される
。 このパルス発生器５４は、第１ライン目のデータが入力
される前、及び、各ラインの１階調目が入力される前に
仮想的に信号を発生させ、第１図及び第２図に示すよう
な、記録制御部６０中のシフトレジスタ６２に入力する
。 このシフトレジスタ６２は、クロック信号が入力された
際に前記直列データをシフトさせるものであり、該シフ
トレジスタ６２はランチ６４に接続されている。 このラッチ６４は、ラッチ信号の入力によりシフトレジ
スタ６２中のデータをラッチするものであり、該ラッチ
６４の出力は、第２図に示す如（、ヘッドドライバ１ｏ
のナントゲート６６の一方の入力端子に接続されている
。 該ナントゲート６６の他方の入力端子には、ストロ−７
６８が接続されている。このナントゲート６６は、入力
信号に基づき、各発熱体′８の発熱抵抗体１４（第３図
）に流す電流を、スイッチング素子７０を介してオンオ
フ制御する。 前記ストローブ６８は、ナントゲート６６へ入力するス
トローブ信号により、前記ラッチ６４がらナントゲート
６６に入力される直列データと共に、電源７２から発熱
体８に流入する電気エネルギを制御して、該発熱体８の
発熱量を制御する。 又、前記ストロ−７６８には、各発熱体８の通電時間を
制御して、感熱記録される画像の基本濃度特性が入力画
像データに対して直線的な関係となるように修正するた
めの通電時間制御テーブルが設けられている。 以下、実施例の作用を説明する。 ホストコンピュータによって記憶装置から読み出され、
階調補正等、必要な補正が並列処理によって施された１
ライン分の画像データ（並列データ）は、並直変換器５
０に入力される。入力される画像データは、各画素が所
定ビット、例えば８ビツトの並列データで作成されてお
り、該並直変換器５０は、入力された並列データを、ラ
インサーマルヘッド６を駆動させるための各画素データ
の濃度（階調）に応じて、１、Ｏで表わされる信号デー
タ、即ち直列データに変換する。この直列データは、変
換しようとする画素データが例えば２５６階調における
１２８階調の濃度であれば、「１」が１２８個連続し、
以降「０」が１２８個続くものとして得られる。 並直変換器５０の出力は、本発明に係るパルス発生器５
４に送られる。このパルス発生器５４は、第１ライン目
のデータが入力される前、及び、各ラインの１階調目が
入力される前に、仮想的に信号を発生させ、シフトレジ
スタ６２に入力する。 即ち、印字始めと各ラインの先頭で、第５図に示される
Ａ点直前のパルス幅、言替えると感熱インクが受像紙に
着肉する直前のパルス幅、例えば１ラインが３０ミリ秒
、印字濃度の最大値く最大階調）が１０ミリ秒である場
合に、２．２ミリ秒の駆動信号、あるいはこれに対応す
る電圧を与えることで、ヘッドに対する予熱を実現する
。 該パルス発生器５４の出力は、シフトレジスタ６２に入
力される。該シフトレジスタ６２は、クロック信号によ
り入力データを所定の位置までシフトさせる。その後、
ラッチ６４にラッチ信号が入力されると、該ラッチ６４
に前記直列データがセットされる。この際、ストロ−７
６８からストローブ信号が与えられると、ナントゲート
６６がオンとなるため、ヘッドドライバ１０を介して、
ラインサーマルヘッド６の各発熱体８に電源７２から電
流が流れ、該発熱体８が電流のエネルギで発熱する。こ
の発熱により転写フィルム２６の昇華性の染料は昇華し
て、前記直列データに基づき受像紙２４上に感熱記録が
行われる。 この感熱記録に際して、前記ストローブ６８は、格納さ
れた通電時間制御テーブルを用いて、ストローブ信号で
ナントゲート６６の通電時間を制御して、ｎ階調の出力
を得るために必要なｔｏ＋ｔ１＋ 【２・・・＋ｔｎ秒
のパルス幅（又はＶ ｏ ＋ Ｖ １・・・＋ｖｎの電
圧）が得られるようにする。このストロ−７６８では、
記録材料の入力画像データに対する基本濃度特性を直線
的なものとするような修正も行っている。 このようにして、ヘッドに予熱を与えることで、初期印
字動作時及びその他の印字時においても適正濃度を得る
ことができる。又、急激な印加電圧あるいは印加パルス
によるヘッドへの損傷を避けることができる。 本実施例においては、ライン毎の打つ前、即ち、各ライ
ンの１階調目が打たれる前に予熱用駆動信号を印加して
いるので、制御が簡単である。なお、予熱用駆動信号を
与える時期は、これに限定されず、印字データの有無に
拘らず、印字中は常に予熱用駆動信号を印加するように
しても良い。 更に、本実施例においては、従来の回路構成にパルス発
生器５４を付加するのみで、非常に簡単な回路の付加に
よって本発明を実現している。なお本発明を実現する構
成はこれに限定されない。 又、駆動信号の制御対象もパルス幅や電圧に限定されな
い。 前記実施例においては、本発明が、昇華熱転写方式のラ
インサーマルプリンタに適用されていたが、本発明の適
用範囲はこれに限定されず、他の感熱記録方式、例えば
フィルムに塗布された着色ワックスを熱により紙面上に
転写する感熱溶融転写記録方式のラインプリンタや、ラ
イン状でないプリンタにも同様に適用できることは明ら
かである。 【発明の効果】 以上説明した通り、本発明によれば、初期印字動作時及
びその他の印字においても、適正濃度を得ることができ
、品質の優れた印字を行うことができる。又、急激な印
加電圧あるいは印加パルスによるヘッドへの損傷を避け
ることができ、高寿命化も実現できる等の優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
第１図は、本発明が採用されたラインサーマルプリンタ
の信号処理系の要部構成を示すブロック線図、第２図は
、前記実施例の記録制御部を詳細に示すブロック線図、
第３図（Ａ）°は、ラインサーマルヘッドの構成を示す
平面図、第３図（Ｂ）む斜視図、第４図（Ａ）、（Ｂ）
は、ラインサーマルヘッドが受像紙に当接している状態
を示す要部断面図、第５図は、駆動信号のパルス幅又は
電圧と濃度の関係の例を示す線図である。 ６・・・ラインサーマルヘッド、 ８・・・発熱体、 １０・・・ヘッドドライバ、 ２４・・・受像紙、 ２６・・・転写フィルム、 ５０・・・並直変換器、 ５４・・・パルス発生器、 ６０・・・記録制御部、 ６２・・・シフトレジスタ、 ６４・・・ラッチ、 ６６・・・ナントゲート、 ６８・・・ストローブ、 ７ｏ・・・スイッチング素子、 ７２・・・電源。
の信号処理系の要部構成を示すブロック線図、第２図は
、前記実施例の記録制御部を詳細に示すブロック線図、
第３図（Ａ）°は、ラインサーマルヘッドの構成を示す
平面図、第３図（Ｂ）む斜視図、第４図（Ａ）、（Ｂ）
は、ラインサーマルヘッドが受像紙に当接している状態
を示す要部断面図、第５図は、駆動信号のパルス幅又は
電圧と濃度の関係の例を示す線図である。 ６・・・ラインサーマルヘッド、 ８・・・発熱体、 １０・・・ヘッドドライバ、 ２４・・・受像紙、 ２６・・・転写フィルム、 ５０・・・並直変換器、 ５４・・・パルス発生器、 ６０・・・記録制御部、 ６２・・・シフトレジスタ、 ６４・・・ラッチ、 ６６・・・ナントゲート、 ６８・・・ストローブ、 ７ｏ・・・スイッチング素子、 ７２・・・電源。
Claims (2)
- （１）感熱記録ヘッドの発熱体に、印字可能なレベルの
熱が得られる駆動信号を与えることによつて、受像紙上
に印字を行うための感熱記録ヘッドの駆動方法において
、 少なくとも初期印字動作前に、前記印字可能なレベルよ
り低いレベルの予熱用駆動信号を、前記発熱体に印加す
ることを特徴とする感熱記録ヘッドの駆動方法。 - （２）請求項１記載の感熱記録ヘッドの駆動方法におい
て、前記予熱用駆動信号を、複数の発熱体が列状に配設
されたラインサーマルヘッドの各ラインの先頭で、前記
発熱体に印加することを特徴とする感熱記録ヘッドの駆
動方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6083888A JPH01234270A (ja) | 1988-03-15 | 1988-03-15 | 感熱記録ヘツドの駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6083888A JPH01234270A (ja) | 1988-03-15 | 1988-03-15 | 感熱記録ヘツドの駆動方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01234270A true JPH01234270A (ja) | 1989-09-19 |
Family
ID=13153902
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6083888A Pending JPH01234270A (ja) | 1988-03-15 | 1988-03-15 | 感熱記録ヘツドの駆動方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01234270A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0654355A1 (en) * | 1993-11-22 | 1995-05-24 | Agfa-Gevaert N.V. | Method for making an image by direct thermal imaging |
-
1988
- 1988-03-15 JP JP6083888A patent/JPH01234270A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0654355A1 (en) * | 1993-11-22 | 1995-05-24 | Agfa-Gevaert N.V. | Method for making an image by direct thermal imaging |
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