JPH055667B2 - - Google Patents

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JPH055667B2
JPH055667B2 JP4558683A JP4558683A JPH055667B2 JP H055667 B2 JPH055667 B2 JP H055667B2 JP 4558683 A JP4558683 A JP 4558683A JP 4558683 A JP4558683 A JP 4558683A JP H055667 B2 JPH055667 B2 JP H055667B2
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recording
electrode
electrodes
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JPS59171664A (ja
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Manabu Nishiwaki
Masatoshi Yonekubo
Masatoshi Takei
Harukazu Matsushita
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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Priority to JP4558683A priority Critical patent/JPS59171664A/ja
Publication of JPS59171664A publication Critical patent/JPS59171664A/ja
Publication of JPH055667B2 publication Critical patent/JPH055667B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/35Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads providing current or voltage to the thermal head
    • B41J2/355Control circuits for heating-element selection

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は印写装置に関するもので、詳しくは導
電性シートに電流を流し、ジユール熱による発熱
により熱溶融性インクを融解せしめ、転写組に転
写することによつて印写を得る、いわゆる通電発
熱転写に関する。
通電による発熱で固形インクを融解して記録紙
に転写する方法は既に様々な試みがなされてい
る。基本的な概念を第1図に示す。通電発熱シー
ト1は通電層2、支持層3、熱融解インク層4か
ら成つており、支持層3が通電層を兼ねることも
ある。記録原理は以下の如くである。記録電極5
に信号電圧発生部7で記録パターンに応じた電圧
を印加すると、通電層2を介して帰路電極6へ電
流が流れる。この時、記録電極5と通電層2の接
触面積よりも十分大きく帰路電極を作つてやる
と、通電によるジユール熱は、ほとんど記録電極
5の直下で生じる。生じたジユール熱は熱伝導に
より支持体3を通過して熱融解インク4を融解せ
しめ、インクの融解部分10が記録紙8に転写さ
れ、印写がなされる。
以上のように通電発熱転写による記録は、普
通紙に記録できる。無騒音である。階調記録
ができる。カラー記録ができる。等の長所を持
つ。しかし上記のような長所を持ちながら他の印
写方式であるインクジエツト方式やサーマルヘツ
ドによる熱転写方式等に比べると商品化の展望が
きわめて低い。これは以下の理由による。
従来提案されてきた通電発熱転写方式は、基本
的には第1図に示したように1本の記録電極でシ
リアルに印写していくか、もしくは複数の記録電
極と1つの帰路電極を持ち、複数の記録電極を時
分割で駆動するかのどちらかであつた。
前者は記録速度が極端に遅く、後者は記録電極
を駆動するドライバーを記録電極の数だけ持たな
ければならないため非常に高価になるのと、時分
割のデユーテイーが高くなるため1画素分の投入
パワーが高くなり、という欠点がある。
又、その記録ヘツドの構造においても、電極の
寸法位置精度のバラツキや、通電シートとの接触
面の平坦度の不均質さ等により、記録ドツトの均
質性が得られず安価で高密度、高品質の印画の提
供がされていないのが現状である。又、紙止まり
等のアクシデントにより蓄熱や電極間の放電によ
る、ヘツド面の損傷などの原因による耐久性の不
足するという欠点を有した。このため種々の長所
を持ちながら、通電発熱方式の発展が妨げられて
きた。
本発明はかかる欠点を除去したもので、その目
的は、低価格で高速、高品質のフルカラープリン
ターを提供することにある。
本発明の主旨は複数の記録電極を同時に選択
し、しかも時分割駆動を行い、かつ安価で高精
度、高密度、高耐久性の通電発熱記録ヘツドを実
現することによつて、上記の目的を達成すること
である。
第2図に本発明による印写装置の記録ヘツドの
時分割の原理図を示す。101〜104は第2図
aに示すように対向して配置された複数対の帰路
電極である。以後この対向した1対の帰路電極を
1つとして扱う。この帰路電極対の間に本印写装
置の記録密度と同等のピツチで記録電極が配置さ
れている。尚図中では、説明のため代表的な記録
電極201〜206のみを記している。
今隣り合う帰路電極に異る電位を加えた時の等
電位面を第3図に示した。第3図は記録ヘツドに
導電層を有する通電発熱シートを接触させ、帰路
電極101,102にそれぞれE(v),0(v)なる電
位を印加した時の導電層での等電位面である。図
に示した如くこの時、帰路電極102の分割され
た領域11への電界の進入はほとんどないため、
例えば今、記録電極13,14を同時に0(v)の電
位にすると、記録電極13では帰路電極101か
ら電流が流れ、前述した通電発熱記録の原理に従
つて印写がなされるが、記録電極14の近傍は同
電位であるため電流の流れ込みがなく、従つて印
写がなされない。以上のように帰路電極を配置す
ることにより、帰路電極と記録電極の電位の選択
により、選択的な印写が実現できた。
第2図bは本発明による駆動原理を示した。選
択信号電極S1301,S2302,S3303はそれ
ぞれ逆流防止ダイオード501〜506を経て記
録電極201〜206に接続されている。例えば
選択信号電極S1301を選択(例えば0(v))し、
S2302,S3303を非選択(フローテイング)
にし、帰路電極101と103をそれぞれ独立
に、0(v)かE(v)を同時に記録電極201のみで通
電印写を行なう場合には、帰路電極101をE
(V)、帰路電極103を0(V)とする。記録電
極201は前述のごとく0(V)に選択している
ので、記録電極201と帰路電極101間にE
(V)の電位差が生じ電流が流れるが、記録電極
202と帰路電極103間の電位差は0(V)で
あるので、電流は流れない。
記録電極202のみを選択印写する場合は上記
は逆に帰路電極103をE(V)、帰路電極101
を0(V)とすればよい。
記録電極201,202を同時に選択する場合
には帰路電極101,103をE(V)とすれば
よい。
記録電極201,202を共に選択しない場合
には帰路電極101,103を0(V)とすれば
よい。印加した電位がどのような組み合わせであ
つても前述したように対向した帰路電極対間への
電界の回わり込みがないため、記録電極201,
202は独立に印写できる。一方非選択の記録電
極203,204,205,206は帰路電極1
01と103との間にそれぞれ閉ループを生じる
が、逆流防止ダイオード503,504,50
5,506によつて電流が阻止されるため、印写
はなされない。次に、選択信号電極302、もし
くは303が選択された場合、記録電極203,
204または、205,207がそれぞれ帰路電
極対101と102,103と104または10
2と103,104と105の分割された間にあ
るため、記録電極203を例にとると、この記録
電極を0(V)とした場合、帰路電極101,1
02のどちらか一方のみをE(v)にすると、この記
録電極の図中左右で電界分布が非対称になつてし
まい、画質上好ましくない。隣り合う帰路電極の
影響を受ける。従つてこれを避けるために隣り合
う帰路電極を組にして駆動する。例えば選択信号
電極302を選択した時は、帰路電極101と1
02の組と103と104の組、選択信号電極3
03を選択した時は帰路電極102と103の組
と104と105の組をそれぞれ駆動することに
より、全ての記録電極を駆動することができる、
実際には1副走査期間を前半と後半に分け、例え
ば前半には帰路電極101と102,103と1
04の組を、後半には102と103,104と
105の組をそれぞれペアで駆動する。
ところで帰路電極の各組に異つた電位を加えた
場合に、帰路電極間にも電流が流れる。しかし帰
路電極の面積は記録電極に比べて十分大きいため
電流密度が十分に小さく、ほとんど支障はない。
以上説明したように、一つの帰路電極対の概中央
近傍にある記録電極を選択する場合(例えば帰路
電極101に対して記録電極201には、選択す
る帰路電極101は1対でも基本的には問題はな
いが、2対の帰路電極の境界近傍の記録電極(例
えば帰路電極101,102に対して記録電極2
03を記録する場合には帰路電極対101と10
2を同時に選択する必要がある。
原理的には上記記録電極の帰路電極に対する位
置に応じて帰路電極の選択個数を1対と2対との
使い分けてもよい。しかし、このような方式は制
御が繁雑となる。また一つの帰路電極対の概中央
近傍にある記録電極を選択する場合でも、その隣
接するもう一対の帰路電極を活性にしても対象と
する記録電極の通電になんら問題はない。従つ
て、常に二対の帰路電極を選択すればよい。
以上のように1行の印写を行う際、隣り合う2
つの帰路電極の組を前半と後半でその組み合わせ
を替えて駆動するため、次のような変則的な時分
割方式となる。つまり、選択信号電極をM本、帰
路電極数を(2N+1)個とすると、M+(2N+
1)個の駆動回路でM×N個の記録電極を駆動す
ることができる。この時、1つの選択期間にN個
の記録電極で同時に書き込み、そのデユーテイー
は1/Mとなる。これは従来のマルチヘツドに比
べて同じ速度を仮定すると、選択時間がN倍にな
るため大幅にパワーを低下することができ、しか
も駆動回路数も大幅に減少することにより、画期
的なコストダウンが可能である。
ところで上記の電極形状及び駆動原理は、マル
チスタイラスを有する静電プリンタと類似したも
のであるが、通電発熱転写方式においては従来の
マルチスタイラス静電プリンタの駆動方式では時
分割駆動ができず、本発明による駆動方法によつ
て初めて実現されることを以下に示す。
第4図に示すような電極構成に対して、従来の
マルチスタイラス静電プリンターでは、帰路電極
に相当するC1101〜C5105に選択信号を加
え、記録電極側をA群20とB群21に分けそれぞれ
を交互に同時に駆動する。通電発熱転写方式にお
いて、このような駆動を行うと通電層における電
位の分布が第5図に示すようになる。第5図は対
向する帰路電極101を例えばE(v)に選択し、隣
り合う記録電極207,208,209を0(v)
に、他をフローテイングにした時の通電層におけ
る電位分布を示した。0(v)にした各記録電極間
に、電位勾配がないため、単独に記録電極を0(v)
にした時に比べ電流密度が減少し、特に直中の記
録電極208にはほとんど電流が流れなくなる。
従つて結果的に印写むら、印写抜けが生じる。
本発明による駆動方式では、記録電極側の30
1〜318を選択し、帰路電極101〜105に
データに応じた信号電圧を同時に印加するため、
常に1組の帰路電極に対しては1つの記録電極だ
けが選択されているため、上記のような記録電極
間の電界抜けを生じない。以上のように本発明は
マルチスタイラス静電プリンタと一見類似しては
いるが、全く異つた駆動原理に基づく新規なもの
である。
次に本発明による階調記録について述べる。本
発明による記録ヘツドを通電層、インク層を有す
る発熱シートに接触させ、通電させた時の記録電
極201と帰路電極101による通電層の電位分
布を模式的に第6図aに示した。記録電極近傍に
非常に急な電位勾配がある。このため通電による
発熱による発熱シートの熱分布はbに示したよう
に中心にピークを持つ山形になる。波線は実線よ
りも投入エネルギーが大きい場合である。図では
たて軸に温度、横軸に図aに対応する位置をとつ
た。Tsを熱融解性インクの融点とすると、投入
するエネルギーによつてTsで切られる熱分布の
面積が変わる。つまり投入エネルギーによつて印
写されるドツトに面積変調がかけられる。第7図
に印写エネルギーとオプテイカルデンシテイーの
関係を示した。1つのドツトに対して変調がかか
るため、マトリツクスを組む必要がなく、コスト
的にも速度的にも非常に有利になつた。カラー化
に関しても、熱融解性インクを、イエローマゼン
タ、シアン、必要があればブラツクに選ぶことに
よりフルカラーの印写が可能になつた。
以下実施例を示す。
実施例 1 第8図に本発明による実施例を示す。図aでl1
=4.4mm、l2=0.6mm、l3=1mm、記録電極間ピツチ
P2=200μmである。図bには駆動法の概念図を示
した。分割はM=50、N=10で、50の選択信号電
極S1301〜S50350と、2N+1=21の帰路電
極101〜121によつて、N×M=500の記録
電極を駆動する。記録電極帰路電極101の中央
部から始まり、121の中央部まで、5ドツト/
mmの密度で10cm幅に設置されている。従つて前述
したように選択信号電極301〜325を選択す
る時には帰路電極を101と102,103と1
04,……119と120という組み合わせでい
つしよに駆動し、選択信号電極326〜350を
選択する時には、帰路電極102と103,10
4と105,……120と121という組み合わ
せで駆動する。このような駆動を行うことによつ
て隣り合つた帰路電極の間に配置された記録電極
に対しても正常な印写を行うことができた。
第9図に駆動波形のタイミングチヤートを示
す。選択信号401〜450は選択信号電極30
1〜350に印加され、図のHレベルで0(v)、L
レベルでフローテイングの電位となる。信号30
のタイミングで、例えばHレベルの時は帰路電極
101と102,103と104,……119と
120の、Lレベルの時は102と103,10
4と105,……120と121の組み合わせで
書き込みのデータに応じた信号を印加される。選
択信号電極は50本であり、第8図中、301から
450あるいはS1〜S50の符号を付す。
一本の選択信号電極には10(N本)の記録電極
がダイオードを介して接続されている。帰路電極
は21対(2N+1=21)である。
任意の1画素を記録するには、この画素に1対
1に対応した記録電極、例えば図中203−1と
この記録電極に対峙する帰路電極101,102
との間に電流を流し発熱させればよい。
従つて、この記録電極が接続された選択信号電
極S3を0(V)にし他の選択信号電極は全てフ
ローテイングとする。そして帰路電極101,1
02をE(V)にし他の帰路電極は全てフローテ
イングとすれば、記録電極203−1と帰路電極
101,102間に電位差が生じ、電流が流れ記
録がなされる。通電時間は第9図中の時間tを一
回通電すればよい。tは一ラインの印字時間Tの
1/M分割、つまり本実施例ではT/50である。
この際、同じ選択信号電極S3に接続された他
の記録電極は、同じく電位が0(V)に固定され
るが、その近傍の帰路電極は全てフローテイング
のなつているので、通電はされず、不要な記録は
行なわれない。上記と同じタイミングで任意の2
画素を記録するには、例えば図中203−1と2
03−2の記録電極に対峙する帰路電極101,
102と103,104(104は図示せず)を
選択する。
従つて、選択信号電極S3を0(V)にし他の
選択信号電極は全てフローテイング、帰路電極1
01,102,103,104をE(V)にし他
の帰路電極は全てフローテイングとすればよい。
このように、一ラインの記録時間Tを1/M分
割した各々の選択時間tでは、選択信号電極S1
〜S50の内の1本を必ず0(V)に選択し、他
を全てフローテイングとし、その時間内に帰路電
極101〜121のいくつかをE(V)に選択す
ることにより、選択された1本の選択信号電極に
接続されたN本の任意の記録電極を通電させるこ
とができる。
この動作を各n選択信号電極毎にM回行ない、
一ラインのすべての記録を行なうことができる。
本実施例では階調は帰路電極101〜121に
加える電圧を16段階にパルス幅変調を行つて16階
調を実現した。
第10図に駆動回路の一例を示す。コントロー
ル部41から画信号発生部40へ一行の先頭を示
すLS信号31とリクエストクロツク32
(500pvls)を送る。送られてきたリクエストクロ
ツク32に同期した4ビツトの画素データ50は
ガンマ補正等の画像処理用のROMテーブル42
ののアドレスに入力され、複数ビツトの信号51
で各色又は出力内容に応じた画像処理用テーブル
を選択されて、8ビツトの画素データ52として
シフトレジスタ44へ転送される。シフトレジス
タ44は8ビツト並列で10段あり、転送用のクロ
ツク33で転送終了後、プリセツトカウンタ45
に信号34でセツトされる。プリセツトカウンタ
45は8ビツト入力で10個あり、クロツク53で
カウントして、入力データに応じたパルス幅を作
る。セツト信号35とプリセツトカウンタから得
られたキヤリーでフリツプフロツプ46をたた
き、データに応じたパルスを作る。以上のように
してパルス幅変調が行われるので、16階調ではあ
るが、256階調分のきざみで階調を選ぶことがで
きる。
得られた変調パルスは分配部47で信号30に
よつて帰路電極101〜121の隣り合つた2つ
の組合わせを選択し、駆動部48で駆動電圧に変
換され21個の帰路電圧101〜121へ出力され
る。
一方選択信号401〜450は、50段のシフト
レジスタ49で、クロツク58とタイミング信号
59によつて作られ、オープンドレインの高耐圧
ドライバ60から選択信号電極301〜350へ
出力される。
第11図に本発明によるフルカラープリンタの
概念図を示す。ローラ80に巻きつけた記録紙8
0と、シート供給部82から送りローラ85を経
て供給される通電発熱シート1をローラ80の上
で重ね合わせ、記録ヘツド81で記録する。ヘツ
ドは押えバネ88によつてローラ80に押し付け
られ、適正な押しつけ圧を保ち、記録ヘツド8
1、通電発熱シート1と記録紙との間に均一な接
触性を保つ。
通電発熱シート1はロール状になつており、第
12図に示すように、熱融解インク層がイエロー
95、マゼンタ96、シアン97、ブラツク98
の順に1ページ分毎塗布されている。従つて1枚
のフルカラー記録を得るのに4回の書き込みを行
うことになる。従つて色を重ねる時には高精度の
位置合わせが必要である。本発明では記録紙8を
ロール80に対して巻き付け、固定し、ロータリ
ーエンコーダー91によつて絶対位置を出してい
る。ロータリーエンコーダー91からの位置信号
はコントロール部91へ送られ、定速回転のため
のロール80へのフイードバツク、位置合わせの
ためのシート送りローラ82、シート巻きローラ
83、記録ヘツド駆動回路84へ信号が送られ
る。以上のようにして本発明では高精度の位置合
わせを実現した。
第13図に該記録ヘツドの構造の一実施例を示
す。図は記録ヘツドの走査方向対して垂直な断面
図である。巻線ワイヤを用いた記録電極201と
帰路電極201を石英ガラス粉を混入した耐熱性
に優れたエポキシ系樹脂601により保持し、後
に駆動回路を搭載した基板602に実装したもの
である。記録電極201に巻線を使用したことに
より、記録電極の寸法、ピツチの精度の良い記録
ヘツドが作製できた。又石英ガラス粉を混入した
エポキシ系樹脂を使用したことにより電極面の平
坦度の仕上げの加工が容易になり、又耐熱性も向
上した。
第14図は記録ヘツド構造の別の実施例を示す
もので、ヘツド面上で一番高熱となる記録電極の
周辺の保持材にセラミツク材603を使用したも
のであり、記録中の放電や過負荷によるヘツド面
の熱的損傷が生じなくなつた。
第15図も記録ヘツド構造の別の実施例を示し
たもので、対向する帰路電極の組を各々絶縁性基
板604,606上にエツチングにより形成さ
せ、又記録電極201を絶縁性基板605上に形
成し各々の基板を張り合わせた後、各基板間のす
き間に絶縁性の充填材607を満たしたものであ
る。エツチングにより電極を形成させる為、寸法
精度が容易に得られ、又同一基板上に駆動回路が
実装でき安価で、量産性に富んだ構造の記録ヘツ
ドとなつた。
以上の印写装置により10cm×10cmのフルカラー
コピーを20秒で実現できた。
以上のように本発明は、通電発熱記録方式を時
分割駆動により実現したもので、しかも投入エネ
ルギーによつて面積変調をかける、いわゆるアナ
ログ変調方式であるため、非常に高分解能、高速
のフルカラープリンタを低価格で実現した画期的
なものである。カラービデオプリンタ、カラーコ
ピー等その応用はきわめて広い。
実施例 2 尚本発明による駆動方式を用いれば第16図の
ようなサーマルヘツド95を構成することができ
る。これは通電層96を記録ヘツドが有したもの
で、記録原理は前述したものと全く同様で、通電
層96の発熱により、熱融解性インクを融解し印
写する。
従来のサーマルヘツドと異り面積変調によるア
ナログ階調記録が可能である。
以上、説明したように本発明においては、一定
幅を備えた電極板を一定の間隔でドツト形成方向
に2N+1(ただし、Nは2以上の自然数)枚並べ
た帰路電極と、M(ただし、Mは2以上の自然数)
本おきに並列に接続してM群に分割した記録電極
とからなる記録ヘツドを、ドツトを形成すべき位
置に存在する記録電極が属する群と、この記録電
極に最短距離に位置する2つの帰路電極との間に
ドツトを形成できる程度の電圧を印加する一方、
選択されない帰路電極には選択された記録電極群
と同程度の電圧を印加して制御したので、可及的
に少ない切り替え選択スイツチにより目的の記録
電極を選択できるばかりでなく、ドツトを形成す
べき記録電極と帰路電極との位置に関わりなく集
中的かつ一定の電気エネルギーを与えることでき
て、クロストークを防止しつつ濃度の安定した印
刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の通電発熱転写記録方式の原理
図である。第2図a,bは、本発明による記録ヘ
ツドの原理図である。第3図は、帰路電極による
通電層の電位分布を示す図である。第4図は、マ
ルチスタイラス静電プリンタの駆動原理を示す電
極形状を示す図である。第5図は、マルチスタイ
ラス静度プリンタの駆動方式を用いた時の通電層
における電位分布を示す図である。第6図a,b
は、本発明による記録ヘツドによる通電層の電位
分布と、温度分布を示す図である。第7図は、本
発明における投入エネルギーと印写濃度との関係
を示す図である。第8図a,bは、本発明におけ
る実施例の記録ヘツドの概要を示す図である。第
9図、第10図は、駆動のための各種信号と駆動
回路を示す図である。第11図は、本発明である
印写装置の概念図を示す図である。第12図は、
本発明で使用した通電発熱シートを示す図であ
る。第13図、第14図、第15図は本発明にお
ける実施例の記録ヘツドの断面構造を示す図であ
る。第16図は、本発明による駆動原理を応用し
たサーマルヘツドを示す図である。 1……通電発熱シート、2……通電層、4……
熱融解インク、8……記録紙、101〜121…
…帰路電極、201〜250……記録電極、30
1〜350……選択信号電極、501〜550…
…逆流防止ダイオード、42……ROMテーブ
ル、80……記録ローラ、81……記録ヘツド、
88……押えバネ、84……駆動回路、82……
シート送りローラ、83……シート巻きローラ、
91……位置検出器、90……位置合わせコント
ローラ、601……エポキシ系樹脂、602……
回路実装基板、603……セラミツク材、60
4,605,606……絶縁性基板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一定幅を備えた電極板を一定の間隔で主送査
    方向に2N+1(ただし、Nは2以上の自然数)板
    並べてなる帰路電極と、前記帰路電極に一定の間
    隔で、かつ平行に一定ピツチで配置し、かつM
    (ただし、Mは2以上の自然数)本おきに並列に
    接続してM群に分割した複数の記録電極とを備え
    た記録ヘツド、 前記記録電極と帰路電極との間の通電により発
    熱してドツトを形成する導電層、 及びドツトを形成すべき位置に存在する記録電
    極が属する群と、この記録電極に最短距離に位置
    する帰路電極の2つの電極板とを選択し、前記選
    択された記録電極の群と前記選択された2つの電
    極板との間にドツトを形成できる程度の電圧を印
    加する一方、選択されない前記帰路電極には前記
    選択された記録電極群と同程度の電圧を印加し、
    もつてドツトを形成すべき位置に存在する1本の
    記録電極に接する領域だけの前記導電層を発熱さ
    せる工程を、前記記録電極の複数の群の1つと前
    記複数の電極板の2つを順次選択変更しながらM
    回繰り返して1ラインを印刷する制御手段、 を備えてなる印写装置。 2 前記帰路電極が前記記録電極を挟んで対とな
    るように対向配置され、対向する電極板同士が並
    列に接続された特許請求の範囲第1項に記載の印
    写装置。 3 前記導電層は、発熱を受けて発色する発色層
    を備えた通電発色シートに形成されており、記録
    ヘツドの帰路電極と記録電極に接して通電を受け
    る特許請求の範囲第1項または第2項に記載の印
    写装置。 4 前記導電層は、前記記録ヘツドの帰路電極と
    記録電極とを導電接続するように前記記録ヘツド
    の表面に形成されており、通電を受けてインクシ
    ートのインク層を溶融させる特許請求の範囲第1
    項または第2項に記載の印写装置。
JP4558683A 1983-03-18 1983-03-18 印写装置 Granted JPS59171664A (ja)

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