JPH08174882A - カラー感熱記録方式 - Google Patents

カラー感熱記録方式

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JPH08174882A
JPH08174882A JP6338230A JP33823094A JPH08174882A JP H08174882 A JPH08174882 A JP H08174882A JP 6338230 A JP6338230 A JP 6338230A JP 33823094 A JP33823094 A JP 33823094A JP H08174882 A JPH08174882 A JP H08174882A
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energy
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昌 吉村
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文徳 山崎
Toshiyuki Nakamura
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱素子を配列したサーマルヘッドを介し
て、記録支持体上に積層された複数の発色層に付与する
熱エネルギーを適宜変更しながら前記発色層夫々を順次
発色させて所定のカラー感熱記録を行うカラー感熱記録
方式において、前記発熱素子のグレース層高さその他の
物理的な熱特性のバラツキが生じている場合において
も、精度よく濃度階調と発色を行いながら、カラー感熱
記録を可能とするカラー感熱記録方式を提供する事。 【構成】 本発明は前記各発色層の発色若しくは発色直
前温度に至るまでのベースエネルギーを供与する為に、
等間隔パルスで前記発熱素子への駆動電圧付与を行い、
一方所定の濃度階調を得るための目標温度に至るまでの
階調制御エネルギーを供与する為に、不等間隔パルスで
前記発熱素子への駆動電圧付与を行うことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー感熱記録方式に係
り、特に発熱素子を配列したサーマルヘッドを介して、
記録支持体上に積層された複数の発色層に付与する熱エ
ネルギーを適宜変更しながら前記発色層を順次発色させ
て所定のカラー感熱記録を行うカラー感熱記録方式に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より図7に示す様に、コート紙又は
プラスチックフィルムその他の支持体301の上に、シ
アン感熱発色層302、マゼンダ感熱発色層303、イ
エロー感熱発色層304、及び耐熱保護層305が積層
されている感熱記録媒体30(以下記録紙という)は公
知であり(特公平4−10879号他)、そしてこの種
の感熱記録紙30は、例えばシアン感熱発色層302
(以下C層という)は電子供与性前駆体と電子受容性化
合物を主成分として含有し、加熱によりシアンに発色す
る。マゼンダ感熱発色層303(以下M層という)とし
ては最大吸収波長が約365nmであるジアゾニウム塩
化合物と、これに熱反応してマゼンダに発色するカプラ
とを含有している。このマゼンダ感熱発色層303は熱
記録後に365nm付近の紫外線を照射するとジアゾニ
ウム塩化合物が光分解して発色能力が失われる。イエロ
ー感熱発色層304(以下Y層という)としては最大吸
収波長が約420nmであるジアゾニウム塩化合物と、
これに熱反応してマゼンダに発色するカプラとを含有し
ている。このイエロー感熱発色層304は熱記録後に4
20nm付近の紫外線を照射するとジアゾニウム塩化合
物が光分解して発色能力が失われる。
【0003】そしてこのように構成された感熱記録紙3
0は下記の様にしてカラー画像を形成する。即ち、図8
に示すように、M層が発色しないように、記録紙30表
面に供給される熱エネルギーをEoとEyの間になるよ
うに制御された熱エネルギー(図8(A)参照)をサー
マルヘッド1を介してY層304に供給する事によりY
層304が熱発色する。(B−1参照)次に、中心波長
が約420nmのUVランプ(以下Yランプ291とい
う)を照射する事により未発色の残留ジアゾ化合物が分
解定着される。(B−2参照)
【0004】以下同様にEyとEmの間になるように制
御された熱エネルギー(図8(A)参照)をサーマルヘ
ッド1を介してM層303に供給する事によりM層30
3が熱発色する。(B−3参照)次に、中心波長が約3
65nmのUVランプ(以下Mランプ292という)を
照射する事により未発色の残留ジアゾ化合物が分解定着
される。(B−4参照) 最後にEmとEcの間になるように制御された熱エネル
ギーをサーマルヘッド1を介してC層302に供給する
事によりC層302が熱発色する(B−5参照)。C層
302は通常の条件では、C層302が発色する程度の
熱エネルギーがかかることはない。
【0005】そして各発色層に形成される色素量は加え
られた熱エネルギーに比例し、該熱エネルギーに比例し
て濃度階調が得られる。従ってサーマルヘッド1を駆動
する場合に、前記各層を発色させるに必要なベースエネ
ルギーと、濃度階調制御を行うに必要な階調エネルギー
の両者を必要とし、而もベースエネルギーと階調エネル
ギーを加えたトータルエネルギーが、隣接する奥側層
(Y層の場合はM層、M層の場合はC層)のベースエネ
ルギーを越えてはならないという制約を有す。
【0006】そしてかかるエネルギー制御技術として特
開平4−223178号に開示されている。すなわち、
図9に示すように、前記ベースエネルギーを供給するパ
ルス幅の長いバイアス加熱用パルス(連続パルス10
1)と前記階調エネルギーを供給するために、例えば6
4階調の場合に「0」〜「3F」(16進法)に対応す
る数のビット数を等間隔パルス102で発振して前記発
熱素子の駆動制御を行う技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記各層
に熱エネルギーを付与するサーマルヘッド1は、基板1
10上に例えば300dpiのピッチ間隔で配列された
ライン状に配列された発熱素子10は、例えば図10に
示すように、基板110上に半球状のガラス材からなる
無抵抗層としてのグレーズ層112と、その上に発熱抵
抗層113、及び該抵抗層113に駆動電流を印加する
電極部114とから形成されているが、前記発熱抵抗層
113はその膜厚のみならず、その抵抗層113高さ
(グレース層高さ)にもバラツキを有し、この為前記バ
イアス加熱用パルスを精度よく制御しても濃度階調にバ
ラツキが生じるのは避けられなかった。
【0008】かかる欠点を解消するために、通常のサー
マルヘッド1において、例えば特開平3−118164
号に示すように、前記発熱抵抗層113の厚さ情報に基
づいてサーマルヘッド1に印加するパルス幅を制御する
様にした技術が存在し、そしてかかる技術を応用して前
記バイアス加熱用パルスのパルス幅、即ちヂューティ比
を制御するようにする事も考えられる。
【0009】しかしながら前記の様なパルス幅制御はフ
ァックス等のモノクロ二値化データを制御するには有効
な手段であるが、前記の様な複数パルスで一ドットを生
成する前記の様な装置の場合にそのパルス幅制御を行う
事は回路構成が煩雑化する。さて前記の様にベースエネ
ルギーと階調エネルギーを加えたトータルエネルギー
が、隣接する奥側層(Y層の場合はM層、M層の場合は
C層)のベースエネルギーを越えてしまうという、いわ
ゆるオーバシュートを防止するために、前記の様にベー
スエネルギー用パルスと、階調制御用のエネルギーパル
スに分割することなく、又前記特開平5−84956号
において、図11に示すように両者のエネルギーを合算
したトータルエネルギーに対応するパルス幅を二つに分
割して該二つの分割連続パルスで階調濃度を加味したド
ット生成を行うか、若しくは前記トータルエネルギーに
対応する数の多数の等間隔パルスを生成し、該等間隔パ
ルスを2つに分割してなる等間隔分割パルス101A、
101Bで制御している。
【0010】しかしながら前記の連続分割パルスにして
も等間隔分割パルスにしてもいずれの場合も、エネルギ
ー付与時間に対し、等差比例的にパルス電圧を印加する
構成の為に、前記オーバシュートは中々防止出来ない。
即ちエネルギー付与は目標温度より大幅に低い時点では
密に、近付くにつれ粗にする、いわゆる等比級数的な制
御が必要であるにも拘らず、前記の様に等差級数的なエ
ネルギー付与ではオーバシュートが生じるのは避けられ
ない。
【0011】本発明はかかる従来技術の欠点に鑑み、発
熱素子を配列したサーマルヘッド1を介して、記録支持
体301上に積層された複数の発色層に付与する熱エネ
ルギーを適宜変更しながら前記発色層夫々を順次発色さ
せて所定のカラー感熱記録を行うカラー感熱記録方式に
おいて、前記発熱素子のグレース層高さその他の物理的
な熱特性のバラツキが生じている場合においても、精度
よく濃度階調と発色を行いながら、カラー感熱記録を可
能とするカラー感熱記録方式を提供する事を目的とす
る。本発明は前記カラー感熱記録方式において、前記各
発色層のオーバシュートを防止し、精度よく濃度階調と
発色を行いながら、カラー感熱記録を可能とするカラー
感熱記録方式を提供する事を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本第1の発明は前記各発
色層の発色若しくは発色直前温度(以下ベース温度とい
う)に至るまでのベースエネルギーを供与する為に、等
間隔パルスで前記発熱素子への駆動電圧付与を行い、一
方所定の濃度階調を得るための目標温度に至るまでの階
調制御エネルギーを供与する為に、不等間隔パルスで前
記発熱素子への駆動電圧付与を行うことを特徴とする。
【0013】そして前記発熱素子のグレース層高さや発
熱抵抗層113の厚みその他の物理的な熱特性のバラツ
キを補償する場合は、該バラツキ情報に基づいて前記等
間隔パルス数を増減制御することにより行われる。
【0014】又前記オーバシュートを防止するには、前
記不等間隔パルスを目標温度に近付くに連れそのパルス
間隔を粗になるように制御するのがよい。
【0015】さて前記発熱素子に付与する駆動用パルス
を生成するテーブル内に、上位、中位、及び下位の3つ
のパルス生成部(アドレス)を設け、該上位パルス生成
部で各発色層のベース温度に至るまでのベースエネルギ
ーを供与する為に、発熱素子の熱履歴により増減される
ベースパルスを生成し、前記中位生成部では前記発熱素
子の物理的な熱特性のバラツキを補償する補償パルスを
生成し、下位生成部では、目標温度に至るまでの階調制
御エネルギーを供与する為の階調パルスを生成するよう
に構成するのがよい。
【0016】そして前記上位及び中位生成部で生成され
るパルスが等間隔パルスで、又下位生成部で生成される
階調パルスを不等間隔パルスで生成するのが好ましい。
【0017】
【作用】かかる技術手段によれば、前記発熱素子の熱特
性のバラツキの補償は、各発色層のベース温度に至るま
でのベースエネルギーを供与する等差パルス数を増減制
御することにより行われ、而も前記パルスは等間隔パル
スであるために、濃度階調用の画像信号、例えば64階
調信号若しくは256階調信号に基づいて簡単な回路構
成で而も精度よくデジタル的に制御出来、言換えれば前
記熱特性のバラツキに対応してパルス数の数の増減で最
適に設定でき、従って簡単な回路構成で且つ高精度な印
画を得ることが出来る。
【0018】又本発明は前記不等間隔パルスを目標温度
に近付くに連れそのパルス間隔を粗になるように制御し
たために、発熱素子の発熱温度が目標温度に近付くに連
れサーチュレートさせることが出来、熱制御だけでオー
バシュートを防止することが出来、これによりヒートシ
ンクや冷却ファンを簡易化出来る。
【0019】特に本発明の好ましい実施例においては、
前記発熱素子に付与する駆動用パルスを補正するパルス
生成部(例えばアドレス指定により所定の補正データが
引出せるテーブル)を設け、夫々のアドレステーブルで
専用的に制御する事が出来る。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を例示
的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている
構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に
特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。図1
及び図2はA4サイズの前記カラー感熱記録紙を用いて
フルカラー印刷を行うための本発明の実施例に係る感熱
記録装置を示す。レイアウト構成を説明すると、ハウジ
ング21は縦長長方体の右上半分を水平段差面22を介
して斜めにカットし、該段差面22をカセット挿入口2
3として開口し、該挿入口23上方に位置する傾斜面2
4をガイドとして記録紙30を堆積収納した給紙カセッ
ト25の先端部が前記挿入口23よりハウジング21内
に侵入し、位置保持可能に構成されている。
【0021】給紙カセット25はハウジング21に侵入
した底板先側を短手幅全幅に亙って開放され、該開放部
26に露出した記録紙30面に給紙ローラ20が当接可
能に構成している。又給紙カセット上面25A側は排紙
トレー部として機能させる為に前記上面25A先端側と
対面する位置に排紙ローラ対19を配設するとともに、
前記上面25Aの先端側を排紙ローラの出口側まで舌片
状に延設し、排紙ガイド25Bとなす。
【0022】次に前記ハウジング21内の構成について
説明する。前記給紙カセット25の延長線に沿ってプラ
テン31に至る給紙路(スリット状給紙路)を挟んで下
面側に搬送ガイド32、上面側に給送/排紙切換板33
を配設する。上記切換板33はプラテン31方向に向け
て楔状をなし、楔部33a先端を僅かに下向きに向けて
プラテン31より逆送された記録紙30を円滑に排紙引
き出し路34側に導くように構成されている。
【0023】プラテン31は後記するステッピングモ−
タ7を介して時計周りに間欠回転可能に構成されてお
り、該プラテン31の周面に回転方向にそって記録紙3
0搬送方向と直交する方向(主走査方向)にライン状に
300dpi間隔で発熱素子が配列されたサーマルヘッ
ド1とピンチローラ38が配設されている。
【0024】サーマルヘッド1は軸を中心にプラテン3
1に対し接離自在に揺動可能に構成されている。又ピン
チローラ38の下方は横J字状に湾曲させながら水平方
向に記録紙30を引出す引き出し路34を設け、該引き
出し路端34aを外部にスリット状に開口させる。一方
前記切換板33の上方には、中心波長が約420nmの
Yランプ291と中心波長が約365nmのMランプ2
92が軸線を主走査方向に沿って平行に配設されてお
り、該ランプ291、292の背面側には、反射板28
が、又前面側にはレンズ27が配設されており、前記ラ
ンプ光を切換板33上面を搬送する記録紙30上に集光
させ可能に構成する。
【0025】図3は前記装置に組込まれた全体制御回路
構成を示し、1はサーマルヘッド、2はヘッド制御用ゲ
ートアレイ、3はCPU、4は所定の制御プログラムが
内蔵されたシステムROM、5はホストコンピュータよ
りパラレルI/F11を介してゲートアレイ2に取込ん
だ濃度階調データを含んだ画像データを一ページ若しく
は一フレーム単位で所定アドレスに蓄積するSRAM6
は給紙ローラ20及び排紙ローラ19を駆動回転させる
為のDCモ−タ、7はプラテン31及びピンチローラ3
3を300dpi単位で間欠駆動させる為のステッピン
グモ−タで、モ−タドライバ回路8、9を介して夫々駆
動制御される。
【0026】11はYランプ291、Mランプ292の
夫々の光量を検知する光量センサで、切換板33の搬送
面から外れた位置に配設されており、該センサ11より
の信号に基すいてインバータ12を介して前記Yランプ
291及びMランプ292の光量制御を行う。紙有無セ
ンサ13は、図2に示すように給紙カセット25底板開
放部26の記録紙30露出部と対面する位置に配設さ
れ、給紙カセット25内の記録紙30の有無を検知す
る。紙先端検知センサ14は、図2に示すようにプラテ
ン31とサーマルヘッド1の接離位置入口側に配設さ
れ、いわゆる記録時におけるレジスト的機能を有す。紙
排紙センサ15は排紙ローラ19の入口側に配設されて
いる。
【0027】ヘッドアップ/ダウンセンサ16はサーマ
ルヘッド1の接離動作を検知する。そして前記各センサ
の信号はセンサA/D(アナログ/デジタル)変換回路
17を介してゲートアレイ2に入力される。
【0028】図4は前記ゲートアレイ2内のブロック回
路を示し、メインデータバス200を挟んで、CPU3
に割込み信号を送出する割込みコントロール201、S
RAM5に蓄積された画像データの読み出し/書込み制
御を行うメモリコントロール202、パラレルインター
フェース18を介してホスト側とデータのやり取りを行
うI/Fコントロール203、アドレスバスの制御を行
うアドレスバスコントロール204サーマルヘッド1の
駆動制御を行うサーマルヘッド制御回路60、各センサ
の信号を取込むセンサコントロール206、モ−タ6、
7の駆動制御を行うモ−タコントロール207、インバ
ータ12の制御を行うインバータコントロール208が
組込まれている。
【0029】次に前記装置の基本動作を説明する。図1
に示すように先ずサーマルヘッド1はプラテン31に対
して離間しており、この状態で紙有無センサ13の検知
信号に基づいて給紙ローラ20が回転し、給紙カセット
25より引出された記録紙30が給紙ガイドを通ってプ
ラテン31の入口端に導かれる。ここでプラテン31が
時計周りに回転し、前記記録紙30をピンチローラ33
の回転とともに横J字搬送路に導かれ、先端がハウジン
グ21外に飛出されながら、紙先端検知センサ14が、
前記記録紙30の後端を検知するまで搬送される。前記
後端検知後プラテン31の回転が停止するとともに、サ
ーマルヘッド1がプラテン31側に揺動し、図2に示す
ように記録紙30の圧接を行う。この状態では記録紙3
0の後端はその反発力により切換板33の上面側に向い
ている。
【0030】次にプラテン31が300dpiのステッ
プ送りで間欠回転しながら、一ステップ送り毎にサーマ
ルヘッド1の発熱素子を駆動制御し、M層303が発色
しないように制御された熱エネルギーをサーマルヘッド
1を介してY層304に供給する事によりY層304が
熱発色する。そして前記のように発色された記録紙30
は切換板33上面を通って排紙ローラ19側に搬送され
ながらに、Yランプ291の照射により未発色の残留ジ
アゾ化合物が分解定着される。そして前記Y色の発色/
定着を行いながら記録紙30は排紙ローラ19を介して
給紙カセット25上面に導かれる。
【0031】そして一ページ分のY色の発色/定着が終
了し、紙先端検知センサ14が記録紙30の後端(搬送
方向における相対的な後端であり、絶対的には前端に当
たる。)を検知した後、排紙ローラ19の回転が停止す
る。次にサーマルヘッド1をプラテン31より離間させ
た後、排紙ローラ19が反時計周りに回転し、記録紙3
0が切換板33を通ってプラテン31の入口端に導かれ
る。
【0032】ここでプラテン31が時計周りに回転し、
前記記録紙30をピンチローラ33の回転とともに横J
字搬送路に導かれ、紙先端検知センサ14が、前記記録
紙30の後端を検知するまで搬送される。前記後端検知
後プラテン31の回転が停止するとともに、サーマルヘ
ッド1がプラテン31側に揺動し、記録紙30の圧接を
行う。
【0033】次にプラテン31が300dpiのステッ
プ送りで間欠回転しながら、一ステップ送り毎にサーマ
ルヘッド1の発熱素子を駆動制御し、C層302が発色
しないように制御された熱エネルギーをサーマルヘッド
1を介してM層303に供給する事によりM層303が
熱発色する。そして前記のように発色された記録紙30
は切換板33上面を通って排紙ローラ19側に搬送され
ながらに、Mランプ292の照射により未発色の残留ジ
アゾ化合物が分解定着される。そして前記M色の発色/
定着を行いながら記録紙30は排紙ローラ19を介して
給紙カセット25上面25Aに導かれる。
【0034】そして一ページ分のM色の発色/定着が終
了し、紙先端検知センサ14が記録紙30の後端(搬送
方向における相対的な後端であり、絶対的には前端に当
たる。)を検知した後、排紙ローラ19の回転が停止す
る。
【0035】次に前記と同様な動作でC層302を発色
した後、記録紙30は排紙ローラ19を介して給紙カセ
ット25上面25Aに導かれる。そして一ページ分のC
色の発色が終了した後、更に排紙ローラ19の回転が継
続し、記録紙30が給紙カセット25上面25Aに排紙
される。
【0036】次に駆動パルスの補正用回路を加味したサ
ーマルヘッド制御回路について図5に基づいて説明す
る。1はサーマルヘッド、61はヘッド駆動制御回路、
62は発熱パルステーブル62aが組込まれた発熱パル
ス生成回路で、63は熱履歴制御テーブル63aが組込
まれた履歴制御回路で、画像データを取込みながらその
印刷走査回数に対応して、熱履歴用増減パルスデータを
生成する。64は温度補正テーブルで、A/D変換回路
68を介して取込んだサーマルヘッド1の温度出力に基
づいて得られた温度補正用パルスデータを生成する。6
5は平坦度補正データテーブル、66はカウンタで、セ
レクタ69を介して取込んだドット駆動用クロック若し
くはブロック駆動用クロックをカウントし該カウントデ
ータを平坦度データテーブル70に送出し、該平坦度デ
ータテーブル70にドット単位若しくはブロック単位で
格納されている対応するドット若しくはブロックの平坦
度データに基づいて平坦度補正用パルスデータを生成す
る。67は基準パルス発生回路で、後記に詳説する。
【0037】次に前記発熱素子を駆動するための前記制
御回路の動作について説明する。図6に示すように、前
記サーマルヘッド1を駆動する場合、前記各層を発色さ
せるに必要なベースエネルギーと、濃度階調制御を行う
に必要な階調エネルギーの両者を必要とし、而もベース
エネルギーと階調エネルギーを加えたトータルエネルギ
ーが、隣接する奥側層(Y層の場合はM層、M層の場合
はC層)のベースエネルギーを越えてはならないという
制約を有す。
【0038】そこで本発明の実施例では、画像データを
基準パルス発生回路67が取込んで、前記各発色層の発
色若しくは発色直前温度(ベース温度.0D:0.2)
に至るまでのベースエネルギーを供与する記発熱素子へ
の駆動電圧を等間隔パルス、好ましくはデューティ比が
ほぼ100%に近い連続等間隔基準パルスP1で生成
し、一方所定の濃度階調を得るための目標温度に至るま
での階調制御エネルギーを供与する駆動電圧は不等間隔
パルスP2で生成し、前記不等間隔パルスを目標温度に
近付くに連れそのパルス間隔を粗になるように比例制御
にて構成する。((イ)参照) 又前記連続等間隔基準パルスP1の数は、画像データの
色相データに基づいてY、M、Cの各色層毎に連続等間
隔パルス数の基準パルス数を設定する。(例えばY層:
50パルス、M層:75パルス、C層:100パルス) 又前記不等間隔パルスも画像データの256階調の濃度
階調データに基づいて比例制御にて基準パルスとパルス
間隙を生成する。
【0039】さて前記発熱素子の発熱は、ステッピング
モ−タ7による記録紙30の300dpi間隔における
ステップ送り毎に行うために、前走査ラインにおける残
熱が当然に有し、この為印刷走査数に対応して熱履歴制
御を行う必要がある。そしてこの熱履歴制御を行うため
に、熱履歴制御回路63で画像データを取込んでその熱
履歴用補正データを生成する。((ロ)参照) 具体的には前記連続等間隔基準パルスを減少する事P3
により行われ、その減少パルス数はヒートシンクの冷却
/熱容量によって異なるが、例えばY層:0〜−30パ
ルス、M層:0〜−50パルス、C層:0〜70パルス
となる。
【0040】更に記録紙30の厚みや環境温度によって
もサーマルヘッド1の温度にはバラツキが生じ、この為
かかるヘッド1温度バラツキによって前記連続等間隔基
準パルス若しくは熱履歴用パルス数も増減する必要があ
る。従ってヘッド1温度データをA/D変換回路68を
介して温度補正テーブル64に取込んで、前記連続等間
隔基準パルス若しくは熱履歴パルス、必要に応じて不等
間隔基準パルス数を直接増減する補正データP4を温度
補正テーブル64で生成する。((ハ)参照) 例えばその補正データP4は例えば+5〜−5パルス数
の間で前記熱履歴パルス若しくは連続等間隔基準パルス
数等を直接増減する。
【0041】不等間隔基準パルスは前記した様に比例制
御にて設定されるが、該パルスも必要に応じてヘッド温
度情報や熱特性のバラツキ情報等に基づいてパルスの比
例間隔の調整を行なってもよい。
【0042】又前記発熱素子のグレース層112高さや
発熱抵抗層113の厚みその他の物理的な熱特性のバラ
ツキ情報に基づいても前記連続等間隔基準パルスを増減
制御する必要がある。そしてこのような熱特性のバラツ
キ情報は、サーマルヘッド1製作時に予め得られるもの
であり、その情報はヘッド1ブロック単位若しくは発熱
素子(ドット)単位で得られる。そこでセレクタ69を
介して取込んだドット駆動用クロック若しくはブロック
駆動用クロックをカウントし該カウントデータを平坦度
データテーブル70に送出し、該平坦度データテーブル
70にドット単位若しくはブロック単位で格納されてい
る対応するドット若しくはブロックの平坦度データに基
づいて平坦度補正用パルスデータP5を生成し、該デー
タを発熱パルステーブル62aに取込み、前記連続等間
隔基準パルスを増減制御する。((ニ)参照)
【0043】そしてこのようにして生成された前記連続
等間隔基準パルスと不等間隔基準パルスをヘッド駆動制
御回路に送出し、所定のサーマルヘッド駆動制御を行
う。
【0044】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、前記
カラー感熱記録方式において、前記発熱素子のグレース
層高さその他の物理的な熱特性のバラツキが生じている
場合においても、精度よく濃度階調と発色を行いなが
ら、カラー感熱記録を可能とする。 又本発明は前記カ
ラー感熱記録方式において、前記各発色層のオーバシュ
ートを防止し、精度よく濃度階調と発色を行いながら、
カラー感熱記録を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】A4サイズの前記カラー感熱記録紙を用いてフ
ルカラー印刷を行うための本発明の実施例に係る感熱記
録装置を示す全体図で、プラテンがサーマルヘッドより
離間している状態を示す。
【図2】図1の要部拡大図で、プラテンがサーマルヘッ
ドに圧接している状態を示す。
【図3】図1の装置に組込まれた全体制御回路構成を示
す。
【図4】図3のゲートアレイ内のブロック回路を示す。
【図5】駆動パルスの補正用回路を加味したサーマルヘ
ッド制御回路を示す。
【図6】図5の動作説明図で駆動パルスに基づくヘッド
の温度特性図を示す。
【図7】本発明に適用される感熱記録紙の層構成を示
す。
【図8】前記感熱記録紙の発色及び色定着手順を示す。
【図9】従来技術の駆動パルスに基づくヘッドの温度特
性図を示す。
【図10】発熱素子の断面構成を示す。
【図11】他の従来技術の駆動パルスに基づくヘッドの
温度特性図を示す。
【符号の説明】
1 サーマルヘッド 31 プラテン 61 ヘッド駆動制御回路 62 発熱パルス生成回路 63 熱履歴制御回路 64 温度補正テーブル 65 平坦度補正データテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/38 B41M 5/34 B41J 3/20 115 D 116 B41M 5/18 N

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱素子を配列したサーマルヘッドを介
    して、記録支持体上に積層された複数の発色層に付与す
    る熱エネルギーを適宜変更しながら前記発色層夫々を順
    次発色させて所定のカラー感熱記録を行うカラー感熱記
    録方式において前記各発色層の発色若しくは発色直前温
    度に至るまでのベースエネルギーを供与する為に、等間
    隔パルスで前記発熱素子への駆動電圧付与を行い、一方
    所定の濃度階調を得るための目標温度に至るまでの階調
    制御エネルギーを供与する為に、不等間隔パルスで前記
    発熱素子への駆動電圧付与を行うことを特徴とするカラ
    ー感熱記録方式。
  2. 【請求項2】 発熱素子を配列したサーマルヘッドを介
    して、記録支持体上に積層された複数の発色層に付与す
    る熱エネルギーを適宜変更しながら前記発色層夫々を順
    次発色させて所定のカラー感熱記録を行うカラー感熱記
    録方式において前記各発色層の発色若しくは発色直前温
    度に至るまでのベースエネルギーを供与する為に、等間
    隔パルスで前記発熱素子への駆動電圧付与を行うととも
    に、前記発熱素子のグレース層高さや発熱抵抗層の厚み
    その他の物理的な熱特性のバラツキ情報に基づいて前記
    等間隔パルス数を増減制御することを特徴とするカラー
    感熱記録方式。
  3. 【請求項3】 発熱素子を配列したサーマルヘッドを介
    して、記録支持体上に積層された複数の発色層に付与す
    る熱エネルギーを適宜変更しながら前記発色層夫々を順
    次発色させて所定のカラー感熱記録を行うカラー感熱記
    録方式において、 前記各発色層に所定の濃度階調を得るための目標温度に
    至るまでの階調制御エネルギーを供与する為に、不等間
    隔パルスで前記発熱素子への駆動電圧付与を行うととも
    に、前記不等間隔パルスを目標温度に近付くにつれその
    パルス間隔を粗になるように制御することを特徴とする
    カラー感熱記録方式。
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