JP2006231703A - 記録ヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】発熱素子近傍の温度を精度よく測定する温度センサを安価に実装する記録ヘッドを提供する。
【解決手段】素子基板28の前端28aと印画突条48との間に、温度依存性の高い抵抗体であるクロム合金から形成された薄膜の温度センサ56が設けられている。温度センサ56の両端は配線パターン66,74及びジャンパ線76を介してコネクタ72に接続されている。画像記録時、発熱素子30の温度が変化するのに応じて温度センサ56の抵抗値が変化し、その抵抗値の変化をコネクタ72を介してシステムコントローラが逐次読み取る。システムコントローラは、温度センサ56の抵抗値の変化に基づいて、画像の濃度ムラが発生しないように、ヘッドドライバを介して発熱素子30の駆動を制御する。
【選択図】 図2
【解決手段】素子基板28の前端28aと印画突条48との間に、温度依存性の高い抵抗体であるクロム合金から形成された薄膜の温度センサ56が設けられている。温度センサ56の両端は配線パターン66,74及びジャンパ線76を介してコネクタ72に接続されている。画像記録時、発熱素子30の温度が変化するのに応じて温度センサ56の抵抗値が変化し、その抵抗値の変化をコネクタ72を介してシステムコントローラが逐次読み取る。システムコントローラは、温度センサ56の抵抗値の変化に基づいて、画像の濃度ムラが発生しないように、ヘッドドライバを介して発熱素子30の駆動を制御する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、発熱素子アレイを備えた記録ヘッドに関し、更に詳しくは温度センサ付きの記録ヘッドに関する。
複数の発熱素子がライン状に配列された発熱素子アレイを備えた記録ヘッドが知られている。このような記録ヘッドには、例えば感熱プリンタ,熱転写型プリンタ,熱昇華型プリンタ等に用いられるサーマルヘッドや、インクジェットプリンタに用いられ、発熱素子の熱によりインクを噴射させるインクジェットヘッドがある。
サーマルヘッドは、前記発熱素子アレイを形成した素子基板と、制御回路が実装された回路基板と、素子基板または回路基板のいずれかに実装され、発熱素子を選択的に駆動させるためのドライバICと、素子基板及び回路基板の裏面に固着され、発熱素子の発熱による蓄熱を外部に放熱する放熱板とから構成されている。
また、カラー感熱プリンタでは、発熱素子近傍の温度を温度センサで測定し、この温度センサの温度測定結果に応じて、カラー感熱記録紙が発熱素子から受け取る熱量が一定となるように(同一の画像データ、例えばグレー画像をベタ印画する場合)、発熱素子に与える駆動エネルギーを制御することで、画像の濃度ムラの発生を防止している(特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載のサーマルヘッドでは、サーミスタをセラミック基板のドライバIC列の部分に配置している。また、特許文献2に記載のサーマルヘッドでは、サーミスタとドライバICとを、セラミック基板に形成された凹部内に埋設している。
特公平4−17798号公報
特許第3389419号
上記特許文献1記載のサーマルヘッドでは、プラテンローラとの干渉を避けるために発熱素子の近傍にサーミスタを取り付けることができないという欠点がある。また、ドライバICを保護するためにドライバICを樹脂で覆っているが、この樹脂でサーミスタも一緒に覆われるため、樹脂の熱容量の影響を受けてサーミスタの熱応答性が悪化し、発熱素子の温度を精度よく測定することができないという欠点がある。
また、上記特許文献2記載のサーマルヘッドでは、特許文献1におけるプラテンローラとの干渉の問題は克服することができるが、サーミスタとドライバICとを埋設する凹部を加工がし難い素子基板に形成する分、製造コストがかかってしまう。また、特許文献1における測定精度に関する問題は解決されていない。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、発熱素子近傍の温度を精度よく測定する温度センサを安価に実装することができる記録ヘッドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の記録ヘッドは、複数の発熱素子がライン状に配列された発熱素子アレイを素子基板の表面に設けた記録ヘッドにおいて、前記発熱素子アレイ近傍の素子基板の表面に温度センサを設けたことを特徴とする。また、前記温度センサは、温度依存性を有する薄膜の抵抗体であることを特徴とする。また、前記温度センサは、前記発熱素子アレイの長手方向と平行かつ発熱素子アレイの長さとほぼ同じ長さに成膜されていることを特徴とする。また、前記温度センサは、発熱素子を構成する抵抗体層とその上に成膜された電極層の両方又は電極層のみを部分的エッチングにより除去した後に成膜されることにより形成されることを特徴とする。
本発明の記録ヘッドによれば、発熱素子アレイ近傍の素子基板の表面に温度センサを設けたので、発熱素子の温度を最もよく反映している素子基板の温度、すなわち発熱素子近傍の温度を熱応答性よく正確に測定できる。また、前記温度センサは、温度依存性を有する薄膜の抵抗体であるから、記録紙の移送路に突出することがなく、記録紙の移送になんら影響を与えることがない。また、前記温度センサは、発熱素子アレイの長手方向と平行かつ発熱素子アレイの長さとほぼ同じ長さに成膜されているから、発熱素子アレイの長手方向(主走査方向)の温度分布に影響されることなく、発熱素子アレイの平均化された温度を測定できる。また、前記温度センサは、発熱素子を構成する抵抗体層とその上に成膜された電極層の両方又は電極層のみを部分的エッチングにより除去した後に成膜されることにより形成するのが好ましい。
本発明の第1実施形態を示す図1において、カラー感熱プリンタ10には、記録材料として、長尺のカラー感熱記録紙(以下、単に記録紙という)12が使用される。記録紙12は、ロール状に巻かれた記録紙ロール12aの形態でカラー感熱プリンタ10にセットされる。
記録紙12は、周知のように、支持体上にシアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色層、及び保護層が順次層設された構造となっている。最上層となるイエロー感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイエローに発色する。最下層となるシアン感熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色する。
イエロー感熱発色層は、420〜450nmの近紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。マゼンタ感熱発色層は、イエロー感熱発色層とシアン感熱発色層との中間程度の熱エネルギーでマゼンタに発色し、365〜390nmの紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。なお、例えばブラック感熱発色層を設けて4層構造にした記録紙を使用してもよい。
記録紙ロール12aの外周面には、搬送モータ14によって回転される給紙ローラ16が当接している。搬送モータ14はステッピングモータであり、モータドライバ18から入力される駆動パルスによって駆動される。給紙ローラ16が図中反時計方向に回転すると、記録紙ロール12aは図中時計方向に回転し、記録紙12が記録紙ロール12aから送り出される。給紙ローラ16が図中時計方向に回転すると、記録紙ロール12aは図中反時計方向に回転し、記録紙12が記録紙ロール12aに巻き戻される。
記録紙ロール12aから送り出された記録紙12は、水平方向に配置された搬送経路内に送り込まれる。この搬送経路内には、記録紙12を挟み込んで搬送する搬送ローラ対20及び排紙ローラ対22が配置されている。搬送ローラ対20及び排紙ローラ対22は、搬送モータ14によって回転されるキャプスタンローラ20a、22aと、このキャプスタンローラ20a、22aに圧接するピンチローラ20b、22bとからなり、記録紙12を図中A方向(給紙方向)とB方向(巻戻方向)とに往復搬送する。
給紙ローラ16と搬送ローラ対20との間には、サーマルヘッド24と、このサーマルヘッド24に向き合うように搬送経路の下方に配置されたプラテンローラ26とが設けられている。サーマルヘッド24の素子基板28(図2参照)の記録紙12に対向する表面には、記録紙12の搬送方向(副走査方向S)と直交する方向(主走査方向M、ともに図2参照)に、複数の発熱素子30(図2参照)がライン状に配列された発熱素子アレイ32が設けられている。発熱素子アレイ32は、システムコントローラ34からヘッドドライバ36に入力された駆動データに基づいて発熱し、記録紙12の各感熱発色層を発色させる。
プラテンローラ26は、記録紙12の搬送に応じて従動回転し、記録紙12と発熱素子アレイ32との当接状態を安定させる。また、プラテンローラ26は、上下方向に移動自在とされ、図示しないバネによって発熱素子アレイ32に圧接する方向に付勢されている。記録紙12の給紙時及び排紙時には、カムやソレノイドなどから構成されるシフト機構(図示せず)によってプラテンローラ26が下降し、サーマルヘッド24との記録紙12の挟持が解除される。
搬送ローラ対20の下流側には、記録紙12の記録面に対面して定着器37が配置されている。また、定着器37と排紙ローラ対22との間には、記録紙12を所定のプリントサイズにカットするカッター38が配置されている。さらに、排紙ローラ対22の下流側には、画像記録済みの記録紙12を外部に排出する排紙口39が設けられている。
定着器37は、発光ピーク波長が420〜450nmの近紫外線を放出してイエロー感熱発色層を定着するイエロー用定着光源37aと、発光ピーク波長が365〜390nmの紫外線を放出してマゼンタ感熱発色層を定着するマゼンタ用定着光源37bと、これらの光源37a、37bからの光を記録紙12に向けて反射させるリフレクタ37cとからなる。各光源37a、37bは、ランプドライバ40によって駆動される。
図2に示すように、サーマルヘッド24は、素子基板28と、回路基板44と、放熱板46とから構成されている。放熱板46は、放熱性を有する材料、例えばアルミニウムなどからなり、発熱素子30の発熱による蓄熱を外部に放熱する。この放熱板46は、素子基板28と回路基板44とを跨ぐように、これらの基板28,44の裏面に接着剤や両面テープなどで固着されている。
素子基板28は、例えばセラミックやアルミナ、アルミナセラミックなどで形成されており、この表面には、後述するグレーズ層が層設されている。このグレーズ層の前端28a近傍には、断面が半円形で主走査方向に長い印画突条48が形成されている。この印画突条48には、発熱素子アレイ32を構成する複数の発熱素子30が設けられている。
また、素子基板28の表面後端部には、各発熱素子30を駆動するドライバIC50が実装されている。このドライバIC50と発熱素子30との間は、素子基板28上に形成された導電層52と、ジャンパ線54とで接続されている。なお、ドライバIC50を、素子基板28ではなく回路基板44に実装してもよい。
素子基板28の前端28aと印画突条48との間には、印画突条48の長手方向と平行に、発熱素子30近傍の温度を測定する細長い温度センサ56が設けられている。この温度センサ56は、25原子%のアルミニウムを含むクロム合金から形成された薄膜である。前記クロム合金は、温度の変化によって抵抗値が大きく変化する、いわゆる温度依存性の高い抵抗体である。
前記温度センサ56の薄膜形成(成膜)について、図3及び図4を参照して簡単に説明する。まず、素子基板28の上に形成されたグレーズ層58の上に発熱抵抗体層60を成膜した後、印画突条48の上方部を除く発熱抵抗体層60の上に電極層61を成膜する(A)。そして、素子基板28の端部28aの上方部に位置するグレーズ層58の表面前端58aから所定幅の発熱抵抗体層60及び電極層61をエッチングにより除去し、グレーズ層58を露出させる(B)。また、このエッチングによって、図4に示すように、発熱抵抗体層60が発熱素子30となるとともに電極層61が折り返しコモン型の電極62となるように、発熱素子30同士の隙間63や切欠き64を形成する。
次に、前記露出されたグレーズ層58の表面に、発熱抵抗体層60及び電極層61の端から隙間を空けて、25原子%のアルミニウムを含むクロム合金を成膜して温度センサ56を形成する(C)。この時、前記発熱抵抗体層60及び電極層61にクロム合金が付着しないように、予め発熱抵抗体層60及び電極層61の表面にマスキングを施しておく。温度センサ56を形成した後、温度センサ56の両端部に接触するように配線パターン66(図2及び図4参照)を成膜してから、発熱抵抗体層60及び電極層61のマスキングを除去し、保護層68を成膜する(D)。なお、発熱素子形成のためのエッチング時に温度センサ用の配線パターンを形成しておき、その後、温度センサを成膜するようにしてもよい。
回路基板44は、その両面にサーマルヘッド24の制御回路(図示せず)が形成されており、図2に示すように、素子基板28の後方に配置されている。素子基板28のドライバIC50と回路基板44との間は、ジャンパ線70によって接続されている。また、回路基板44の最後端部には、サーマルヘッド24の制御回路,温度センサ56をそれぞれヘッドドライバ36,システムコントローラ34に接続する主走査方向に細長いコネクタ72が取り付けられている。
回路基板44の両端近傍には、前記配線パターン66をコネクタ72に接続するための配線パターン74が形成されており、配線パターン66,74の間は、ジャンパ線76によって接続されている。また、ドライバIC50、及びジャンパ線54,70,76は、ジャンパ線54,70,76が断線しないように、透明な保護樹脂78によって覆われている。
画像記録時、発熱素子30の温度が変化するのに応じて温度センサ56の抵抗値が変化し、その抵抗値の変化をコネクタ72を介してシステムコントローラ34が逐次読み取る。システムコントローラ34は、温度センサ56の抵抗値の変化に基づいて、画像の濃度ムラが発生しないように、ヘッドドライバ36を介して発熱素子30の駆動を制御する。
また、図5に示すように、温度センサ56は薄膜で形成され、記録紙12の搬送路に突出するところがないから、記録紙12の搬送になんら悪影響を与えることがない。また、温度センサ56は発熱素子アレイ32の近傍の素子基板28に設けられているから、発熱素子アレイ32の温度を最もよく反映している素子基板28の温度、すなわち発熱素子30近傍の温度を熱応答性よく正確に測定できる。
次に、上記構成を有するカラー感熱プリンタ10の動作について説明する。画像記録開始操作が実行されると、搬送モータ14の正転によって給紙ローラ16が反時計方向に回転され、記録紙12が記録紙ロール12aからA方向に送り出される。記録紙12の先端部は搬送経路内を移動して、搬送ローラ対20にニップされ、さらにA方向下流側に搬送される。
記録紙12が画像記録開始位置に到達すると、搬送モータ14の回転が一旦停止される。次いで、プラテンローラ26がシフト機構によって上昇され、発熱素子アレイ32との間で記録紙12が挟持される。この状態で再び搬送モータ14が駆動され、記録紙12がA方向に搬送されながら、ヘッドドライバ36に入力された駆動データに基づいて発熱した発熱素子アレイ32により、記録紙12のイエロー感熱発色層にイエロー画像が記録される。
このイエロー画像の記録に際して、素子基板28の表面温度の変化に応じて温度センサ56の抵抗値が変化し、この抵抗値の変化がシステムコントローラ34によって読み取られ、発熱素子30近傍の温度が迅速かつ高精度に測定される。そして、この測定結果に応じて、画像の濃度ムラが発生しないように、システムコントローラ34によりヘッドドライバ36を介して発熱素子30の駆動が制御される。この制御は、発熱素子30に印加される駆動電圧を1ライン記録する毎にリアルタイムに変化させることにより行われ、1画面内で精度よく濃度補正が行われる。
イエロー画像の記録が完了すると、記録画像の後端が定着器37のイエロー用定着光源37aに対面する位置まで搬送され、搬送モータ14の回転が停止される。このとき、プラテンローラ26がシフト機構によって下降され、サーマルヘッド24とによる記録紙12の挟持が解除される。次いで、ランプドライバ40によりイエロー用定着光源37aが点灯され、搬送モータ14が逆転されて記録紙12がB方向に巻き戻されながら、画像記録済みのイエロー感熱発色層が定着される。
イエロー感熱発色層の定着後、記録画像の先端が発熱素子アレイ32に対面する位置まで搬送され、搬送モータ14の回転が停止される。そして、イエロー画像記録時と同様に、プラテンローラ26がシフト機構によって上昇され、発熱素子アレイ32との間で記録紙12が挟持される。この状態で再び搬送モータ14が駆動され、記録紙12がA方向に搬送されながら、記録紙12のマゼンタ感熱発色層にマゼンタ画像が記録される。このマゼンタ画像の記録に際しても、イエロー画像の記録時と同様に、発熱素子30近傍の温度が迅速かつ高精度に測定され、画像の濃度ムラが発生しないように発熱素子30の駆動が制御される。
マゼンタ画像の記録が完了すると、記録画像の後端が定着器37のマゼンタ用定着光源37bに対面する位置まで搬送され、搬送モータ14の回転が停止される。そして、イエロー画像定着時と同様に、ランプドライバ40によりマゼンタ用定着光源37bが点灯され、搬送モータ14が逆転されて記録紙12がB方向に巻き戻されながら、画像記録済みのマゼンタ感熱発色層が定着される。
マゼンタ感熱発色層の定着後、記録画像の先端が発熱素子アレイ32に対面する位置まで搬送され、搬送モータ14の回転が停止される。そして、イエロー、マゼンタ画像記録時と同様に、記録紙12のシアン感熱発色層にシアン画像が記録される。このシアン画像の記録に際しても、イエロー,マゼンタ画像の記録時と同様に、発熱素子30近傍の温度が迅速かつ高精度に測定され、画像の濃度ムラが発生しないように発熱素子30の駆動が制御される。
画像記録後の記録紙12は、搬送ローラ対20によりA方向に搬送され、カッター38により所定のプリントサイズに切断された後、排紙ローラ対22により排紙口39から外部に排出される。
上記のように、素子基板28の表面の発熱素子アレイ32の近傍に薄膜状の温度センサ56を配置したので、記録紙12と温度センサ56とが接触して印画障害を起こすことがない。また、温度センサをドライバIC列の部分に実装する従来の手法のように、主走査方向のヘッドの寸法が必要以上に大きくなることがない。また、加工がし難い素子基板に凹部を形成し、この凹部にドライバIC及び温度センサを埋設する従来の手法と比べて、製造コストが掛からない。
以上説明した第1実施形態では、温度センサ56の所定温度における抵抗値は、グレーズ層58の表面に成膜したクロム合金の大きさ(長さと幅と厚み)によって決まる。図6及び図7に示す本発明の第2実施形態であるサーマルヘッド80の温度センサ82は、前記温度センサ56の抵抗値よりも小さくなるが、クロム合金層84の上にアルミニウム層86を成膜してから、このアルミニウム層86を部分的にエッチングすることにより(図6(A))、温度センサ82の抵抗値を変更することができる。
また、上記第1実施形態では、発熱抵抗体層60と電極層61の両方をエッチングにより除去したグレーズ層上に温度センサを成膜したが、電極層61のみを除去して発熱抵抗体層60の上に温度センサを成膜するようにしてもよい。
また、上記第1,第2実施形態では、発熱素子アレイ全体の温度を検出したが、図8に示す第3実施形態のサーマルヘッド90は、主走査方向に位置が異なる3個の温度センサ91〜93を備え、発熱素子アレイ96の主走査方向の温度分布を取得している。これにより、よりきめ細かな濃度ムラ補正を行うことができる。
また、上記第1〜第3実施形態温度センサの抵抗値変化に基づいて発熱素子に印加される駆動電圧を1ライン記録する毎にリアルタイムに変化させることにより1画面内での濃度補正を行ったが、例えば連続プリントを行う際に、前回のプリント時に取得した温度データに基づいて画像データを補正し、この画像データによって次回のプリントを行うプリント間濃度補正を行ってもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、カラー感熱プリンタで用いられるサーマルヘッドを例示して説明したが、本発明はこれに限定されず、他のサーマルプリンタ、熱転写型プリンタや熱昇華型プリンタに用いられるサーマルヘッドは勿論、例えば、発熱素子の熱によりインクを噴射させるインクジェットプリンタの記録ヘッドなどにも適用することができる。
10 カラー感熱プリンタ
12 カラー感熱記録紙(記録紙)
24,80,90 サーマルヘッド
28 素子基板
30 発熱素子
32,96 発熱素子アレイ
44 回路基板
50 ドライバIC
52,66,74 配線パターン
56,82,91〜93 温度センサ
58 グレーズ層
60 発熱抵抗体層
61 電極層
62 電極
84 クロム合金層
86 アルミニウム層
12 カラー感熱記録紙(記録紙)
24,80,90 サーマルヘッド
28 素子基板
30 発熱素子
32,96 発熱素子アレイ
44 回路基板
50 ドライバIC
52,66,74 配線パターン
56,82,91〜93 温度センサ
58 グレーズ層
60 発熱抵抗体層
61 電極層
62 電極
84 クロム合金層
86 アルミニウム層
Claims (4)
- 複数の発熱素子がライン状に配列された発熱素子アレイを素子基板の表面に設けた記録ヘッドにおいて、
前記発熱素子アレイ近傍の素子基板の表面に温度センサを設けたことを特徴とする記録ヘッド。 - 前記温度センサは、温度依存性を有する薄膜の抵抗体であることを特徴とする請求項1記載の記録ヘッド。
- 前記温度センサは、前記発熱素子アレイの長手方向と平行かつ発熱素子アレイの長さとほぼ同じ長さに成膜されていることを特徴とする請求項2記載の記録ヘッド。
- 前記温度センサは、前記発熱素子を構成する抵抗体層とその上に成膜された電極層の両方又は電極層のみを部分的エッチングにより除去した後に成膜されることにより形成されることを特徴とする請求項2または3記載の記録ヘッド。
Priority Applications (1)
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- 2005-02-24 JP JP2005049529A patent/JP2006231703A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20070110 |