JP6525702B2 - 印刷装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は印刷装置およびその制御方法に関し、特に熱転写方式の印刷装置およびその制御方法に関する。
印刷面の保護や、光沢度合いを調整する目的で、記録用紙の最表面に保護層(オーバーコート層トも呼ばれる)を設けることが知られている。例えば特許文献1では、感熱発色層の上に透明な保護層が設けられた記録用紙を用いるサーマルプリンタにおいて、画像記録後に保護層にサーマルヘッドで熱を加えて保護層の光沢度を規則的に変化させて、視覚的な効果を付与することが提案されている。
特開2005−271321号公報
特許文献1では、予め保護層が設けられている記録用紙を用いることを前提としているが、保護層を画像形成時に付加する構成の画像形成装置もある。例えば、各色での印刷終了後に保護層を転写する構成の昇華型プリンタや、表面を平滑化する透明インクを印刷するインクジェットプリンタなどである。
特に昇華型プリンタのような熱転写方式のプリンタでは、保護層を転写する際のヘッドの熱印加パターンによって転写後の保護層の表面形状を制御することができる。例えば、保護層の表面形状を粗くし、反射を抑制することで印刷物の視認性を向上させることが考えられる。しかし、保護層の表面形状を粗くするために実施する熱印加パターンや熱量によっては、保護層を担持する樹脂フィルムと保護層との融着強度が大きくなり、保護層が記録用紙に転写できない剥離不良が発生する。
本発明はこのような従来技術の課題に鑑みなされたものである。本発明は、保護層の剥離不良を抑制しながら、印刷物の視認性を向上させることが可能な熱転写方式の印刷装置およびその制御方法の提供を目的とする。
上述の目的は、印刷用紙の表面に、インクシートに設けられた保護インクを転写するサーマルヘッドと、サーマルヘッドによる転写を実行させるコントローラであって、パターンデータに基づいて、インクシートに設けられた保護インクを印刷用紙の表面に転写させるコントローラと、を有し、パターンデータは、第1のパターンと第2のパターンとが、主走査方向および副走査方向に交互に配置されたデータであり、第1のパターンは、高階調値画素の矩形ブロックと、当該矩形ブロックを囲む枠状の低諧調値画素群と、当該低諧調値画素群を囲む高階調画素群とを有し、第2のパターンは、低階調値画素の矩形ブロックと、当該矩形ブロックを囲む高諧調値画素群と、当該高諧調値画素群を囲む枠状の低階調画素群とを有する、ことを特徴とする印刷装置によって達成される。
このような構成により、本発明によれば、保護層の剥離不良を抑制しながら、保護層の表面形状を制御することが可能な熱転写方式の印刷装置およびその制御方法を提供することができる。
実施形態に係る昇華型プリンタの外観例を示す斜視図 インクカセットの構成例を示す分解斜視図 プリンタの構成例およびインクシートの構成例を示す図 プリンタの機能構成例を示すブロック図 印刷処理のフローチャート パターン画像の例を示す図 パターン画像の別の例を示す図 パターン画像と抵抗体の発熱量との関係例を示す図 従来のパターン画像の例を示す図
以下、図面を参照して本発明の例示的な実施形態について説明する。ここでは、印刷装置の一例としての昇華型プリンタに本発明を適用した例について説明するが、本発明は保護層を熱転写方式で形成可能な任意のプリンタに適用可能である。
図1は本実施形態に係る昇華型プリンタの外観例を示す斜視図である。
図1では、プリンタ100から記録用紙トレイ300およびインクカセット400を外した状態を示している。インクカセット400はプリンタ100の筐体側面に設けられた挿入口101に対して矢印Aに示す方向に着脱可能である。記録用紙トレイ300はプリンタ100の前面に設けられた挿入口104に対して矢印B方向に着脱可能である。
プリンタ100の筐体天面には表示部102と操作部103が設けられている。表示部102は例えばLCDであり、プリントする画像の選択やプリント条件の設定を行うための画面や、プリンタの情報を表示するための画面などが表示される。操作部103(表示部102がタッチディスプレイの場合にはタッチパネルを含む)は、ユーザがプリンタ100に指示や設定を行うためのスイッチ、ボタンなどから構成される。
図2はインクカセット400の構成例を示す分解斜視図である。
インクカセット400は、上部ホルダ401、下部ホルダ402、インクシート404、供給ボビン405、巻き取りボビン407を有する。インクシート404の一端が供給ボビン405に、他端が巻き取りボビン407に固定されている。供給ボビン405と巻き取りボビン407は、上部ホルダ401と下部ホルダ402とで形成される軸受け構造によって回転可能に支持される。挿入口101にインクカセット400が装着されると、プリンタ100が有する駆動機構に、供給ボビン405と巻き取りボビン407の軸が嵌合する。
図3(A)はインクシート404の構成例を示す上面図および側面図であり、ここではインク配置の繰り返し単位の約1つ分を示している。インクシート404には、連続したシート状の基材に、複数の色インク層と保護層とが所定の順序で長さ方向に繰り返し配置された構成を有する。また、各インクの境界部分と、繰り返し単位の境界部分には検出用のマーカが配置されている。
基材404iは樹脂シートから形成される。頭出しマーカa 404aは繰り返し単位の境界を、頭出しマーカb 404bはインク間の境界を示すマーカである。イエローインク層(Y)404c、マゼンタインク層(M)404d、シアンインク層(C)404e、保護インク(OC)404fで1つの繰り返し単位を構成する。保護インク層404fは、記録媒体の一例である印刷用紙に熱接着する熱接着層404gと、保護シート404hから形成される。各インク層、保護インク層、マーカは基材404iに各層の材料をシート状にコーティングすることにより形成されている。
図4はプリンタ100の機能構成例を示すブロック図である。
メインコントローラ201は例えばプログラマブルプロセッサ(CPU,MPUなど)、ROM、RAMを備える。メインコントローラ201は、ROMに記憶されたプログラムをRAMに展開してプログラマブルプロセッサで実行し、プリンタ100の各部の動作を制御することにより、プリンタ100の各種の機能を実現する。
給紙駆動モータ213は給紙ローラ133を、搬送モータ212は搬送ローラ131を、巻き取りモータ217は巻き取りボビン407を、それぞれ駆動する。ヘッドモータ219は、サーマルヘッド120を、プラテンローラ130に接する位置(印刷位置)と、離間する位置(待機位置)との間で移動させる。
用紙頭出しセンサ206は記録用紙301(印刷用紙)のエッジが予め定められた位置に到達したことを検知する。また、インクシート頭出しセンサ207はインクシート404の頭出しマーカa 404aおよび頭出しマーカb 404bが予め定められた位置に到達したことを検知する。用紙頭出しセンサ206およびインクシート頭出しセンサ207は例えば光学式のセンサであってよい。
画像データ入力部229は例えばメモリカードスロットであり、装着されたメモリカードに記録された画像データなどの読み込みが可能である。なお、画像データ入力部229は代わりに、またはさらに、無線通信や有線通信などによって外部機器から画像データを取得する構成を有してもよい。
ROM202には、サーマルヘッド120の温度に応じた駆動パルスの補正に使用する温度補正テーブル、表示部102に表示する画面のデータ、印刷設定など、メインコントローラ201が用いる各種のデータが記憶されている。なお、ROM202はメインコントローラ201に内蔵されてもよい。
階調−パルス変換部242は、印刷する画像データを、サーマルヘッド120を駆動するパルスデータに変換する。本実施形態において階調−パルス変換部242は、色成分ごとに256階調(8ビット)のパルスデータを生成するものとする。階調値0が最低階調で転写エネルギーが最も小さく、階調値255が最高階調で転写エネルギーが最も大きい。
温度検出部208は、例えばサーマルヘッド120近傍の環境温度を検出する。温度補正部243は、ROM202に記憶された温度補正テーブルを用いて、階調−パルス変換部242が生成したパルスデータを補正する。ガンマ補正部244は、温度補正後のパルスデータに、予め定められたガンマ特性に応じた補正を適用する。メインコントローラ201は、ガンマ補正後のパルスデータを用いてヘッド駆動回路226を制御し、サーマルヘッド120を発熱させる。
パターンデータ記録部240は不揮発性メモリであり、後述する保護層形成用のパターン画像のデータが記憶されている。なお、パターンデータ記録部240に記憶されるパターン画像は、繰り返し単位に相当する部分画像データであっても、記録用紙の1面全体に相当する画像データであってもよい。本実施形態においてパターン画像のデータは、パルスデータと同様、256階調(8ビット)のデータとする。後述するように、パターンデータ記録部240には、光沢度合いを抑制するマット仕上げ用のパターン画像のデータが少なくとも記憶される。光沢仕上げ用のパターン画像のデータは記憶されてもされなくてもよい。
本実施形態で光沢仕上げ用のパターン画像のデータは低階調値(L)によるデータであり、マット仕上げ用のパターン画像のデータは1つの高階調値(H)と1つの低階調値(L)とから構成されるデータである。マット仕上げに用いる低階調値(L)と、光沢仕上げに用いる低階調値(L)とは同じであっても異なってもよい。低階調値(L)と高階調値(H)の具体的な階調値は、後述するインクシートの基材と保護シートの材質や、サーマルヘッドの発熱量などによって予め決定されているものとする。例えば、低階調値(L)は、接着層と記録用紙との熱接着には十分であるが、基材と保護シートとの融着は生じない階調値の範囲で決定することができる。また、高階調値(H)は、基材と保護シートとの融着を実現できる階調値の範囲で決定することができる。なお、高階調値(H)は単独1画素の駆動によって基材と保護シートとの融着を実現できる値とは限らず、主走査方向に連続して複数画素を駆動した際に基材と保護シートとの融着を実現できる値であってもよい。256階調データ(階調値0〜255)の場合、高階調値(H)は例えば200〜255、低階調値(L)は例えば80〜120の範囲から決定することができる。
図4と、プリンタ100の側断面図である図3(B)を用い、プリンタ100の内部構成ならびにプリント時の動作について説明する。図3(B)において、図1および図2で説明した構成には同じ参照数字を付してある。また、インクカセット400が装着された状態を示している。
サーマルヘッド120は、記録用紙の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に、複数の抵抗体を列状に配置した構成を有する。なお、本実施形態ではサーマルヘッド120がラインヘッドであり、プリンタ100で印刷可能な記録用紙の、主走査方向における最大サイズをカバーする長さを有するものとする。従って、本実施形態ではサーマルヘッド120は主走査方向に移動しないが、サーマルヘッド120をシリアルヘッドとして構成してもよい。サーマルヘッド120の抵抗体(発熱体)の駆動は、ヘッド駆動回路226を通じてメインコントローラ201が制御する。なお、本実施形態ではサーマルヘッド120が1ライン分の抵抗体を有するものとするが、複数ライン分の抵抗体を有してもよい。
剥離板125はインクシート404の搬送方向を記録用紙の搬送方向から離間する方向へ変更するために設けられている。プラテンローラ130、搬送ローラ131、および従動ローラ132、給紙ローラ133、排紙ローラ134は記録用紙を搬送経路に沿って搬送するためのローラである。なお、図中Fは給紙方向を、Gは排紙方向を表わしている。
メインコントローラ201は給紙駆動モータ213を駆動し、給紙ローラ133によって印刷用紙301を印刷用紙トレイ300から引き出し、給紙方向Fに搬送する。またメインコントローラ201は搬送モータ212を駆動し、搬送ローラ131と従動ローラ132とで印刷用紙301を挟み込み、先端が用紙頭出しセンサ206(図3Bには不図示)で検知される位置まで印刷用紙301を給紙方向Fに搬送する。印刷用紙301の先端が用紙頭出しセンサ206で検知されるとメインコントローラ201は巻き取りモータ217による巻き取りボビン407の駆動を開始する。
インクシート頭出しセンサ207(図3Bには不図示)が頭出しマーカa 404aを検知すると、メインコントローラ201はヘッドモータ219を駆動してサーマルヘッド120をプラテンローラ130に接する印字位置へ移動させる。サーマルヘッド120が印字位置に移動すると、インクシート404の上面と印刷用紙301の下面がサーマルヘッド120とプラテンローラ130とから押圧された状態になる。この状態でメインコントローラ201はイエローデータに対するパルスデータに基づいてサーマルヘッド120の抵抗体を主走査方向に発熱させ、イエローインク404cを印刷用紙301へ転写する。主走査方向への1回分のヘッド駆動が終了すると、メインコントローラ201は搬送モータ212、巻き取りモータ217を駆動し、印刷用紙301およびインクシート404を副走査方向(排紙方向G)に所定量移動させる。副走査方向への移動量は、なおサーマルヘッド120が何ライン分の抵抗体を有するかに応じて定まる。
主走査方向への印字と副走査方向へのインクシート404および印刷用紙301の搬送が繰り返されると、イエローインク404cの先端が剥離板125まで到達する。剥離板125より下流側では、インクシート404の搬送経路と印刷用紙301の搬送経路が離間する。より具体的には、印刷用紙301からインクシート404を引きはがすようにインクシート404の搬送経路が上方に変化する。特に保護層の形成時(転写時)には、接着層404gと印刷用紙301との接着力が保護シート404hと基材404iとの結合力を上回ることにより、保護シート404hが剥離板125の位置で基材404iから剥離し、印刷用紙301上に転写される。
副走査方向(排紙方向G)への搬送が所定量に達すると、メインコントローラ201はヘッドモータ219を駆動し、サーマルヘッド120を待機位置へ移動させる。また、メインコントローラ201は搬送モータ212の駆動方向を逆転させ、印刷用紙301を再び給紙方向Fへ、先頭が用紙頭出しセンサ206で検知されるまで搬送する。
以上の動作を、マゼンタインク404d→シアンインク404e→保護層404fについて繰り返し行う。印刷に用いるインクの種類が変わるごとに印刷用紙301を給紙方向Fへ搬送し、印刷しながら排紙方向Gへ搬送することで、印刷用紙301に各色成分が順次印刷され、最後に保護層が形成される。保護層の形成時には、印刷用の画像データの代わりに、パターンデータ記録部240に記憶されたパターン画像のデータに基づくパルスデータを用いた印刷動作が実行される。保護層の形成後、メインコントローラ201は給紙駆動モータ213を駆動し、給紙ローラ133と排紙ローラ134との間から印刷用紙301を用紙トレイ300の上部へ排紙する。
次に、図5のフローチャートを用いて、プリンタ100の印刷時の動作についてさらに説明する。本実施形態のプリンタ100では、印刷オプションとして、光沢仕上げとマット(つや消し)仕上げが選択できるものとする。メインコントローラ201は光沢仕上げが選択されている場合と、マット仕上げが選択されている場合とで異なるパターン画像のデータを用いて保護層を形成する。
S101でメインコントローラ201は、例えば表示部102に表示した印刷設定画面に含まれる仕上げモードの設定項目の設定値として、仕上げモードの設定を受け付ける。ここでは、「光沢仕上げ」あるいは「マット仕上げ」のいずれか設定されているものとする。
S102でメインコントローラ201は、印刷を行う画像の選択指示を受け付ける。例えばメインコントローラ201は画像データ入力部229に装着された記憶媒体などに存在する画像データの一覧表示画面を表示部102に表示する。一覧表示画面は例えば複数の画像のサムネイルを、印刷枚数とともに選択可能に配置したものであってよい。
S103でメインコントローラ201は、操作部103を通じて印刷指示が入力されたか否かを判定し、印刷指示の入力が検出されなければ処理をS102に戻して一覧表示画面の表示を継続する。一方、印刷指示の入力が検出された場合、メインコントローラ201は、一覧表示画面での選択および印刷枚数の指定結果を取得し、処理をS104へ進める。
S104でメインコントローラ201は、カラー印刷処理を実行する。具体的には、メインコントローラ201はS102で選択された画像のデータを例えば画像データ入力部229に装着された記憶媒体から読み出し、復号処理などを適用した後、CMYデータへ変換して内部メモリ(RAM)に書き込む。そして、メインコントローラ201は、上述したように、階調−パルス変換部242、温度補正部243、およびガンマ補正部244を用いて、CMYデータから、温度補正ならびにガンマ補正されたパルスデータを生成する。その後メインコントローラ201は、図3Aを用いて説明したように、イエローインク、マゼンタインク、シアンインクについての印刷処理を順次実行する。
S105からS107までが保護層形成動作である。
S105でメインコントローラ201は、温度検出部208から環境温度を取得する。
S106でメインコントローラ201は、S101で光沢仕上げが設定されていれば処理をS111に、マット仕上げが設定されていればS121に、処理を分岐させる。
S111でメインコントローラ201は、例えばパターンデータ記録部240に記憶されている光沢仕上げ用のパターン画像のデータ(あるいは低階調値(L))をCMYデータへ変換し、内部メモリに書き込む。S112でメインコントローラ201は、階調−パルス変換部242でCMYデータをパルスデータに変換した後、温度補正部243により、ROM202に記憶されているカラーインク用の温度補正データに基づく温度補正を適用する。さらにメインコントローラ201は、ガンマ補正部244により、ガンマ補正をパルスデータに適用する。
S113でメインコントローラ201は、S104で行ったカラー印刷処理と同一の動作により、保護インク404fに対して印刷処理を実行する。上述のように、光沢仕上げ用のパターン画像を構成する低階調値による印刷処理では、保護シートと基材との融着が生じないため、基材から剥離した保護シートの表面(基材と接していた面)は印刷処理によって粗面化されない。従って、印刷用紙の表面には光沢を有する保護層が形成され、光沢仕上げが実現される。
一方、マット仕上げの場合も、印刷に使用するパターン画像の種別が異なる以外は基本的に同様の処理でよい。すなわち、S121でメインコントローラ201は、パターンデータ記録部240に記憶されている、マット仕上げ用のパターン画像のデータをCMYデータへ変換し、内部メモリに書き込む。S122でメインコントローラ201は、階調−パルス変換部242でCMYデータをパルスデータに変換した後、温度補正部243により、ROM202に記憶されているカラーインク用の温度補正データに基づく温度補正を適用する。メインコントローラ201は必要に応じて、温度補正部243により、ROM202に記憶されている保護インク用の温度補正データに基づく温度補正をパルスデータにさらに適用してもよい。さらにメインコントローラ201は、ガンマ補正部244により、ガンマ補正をパルスデータに適用する。
S123は保護層熱接着2ステップである。プリンタ100の印画速度をカラーインク転写時の印画速度より遅くし、保護層の熱接着を行う。S107は印画終了ステップである。通常はS101へ戻り、次の印刷指示を待つ。
S123でメインコントローラ201は、S104で行ったカラー印刷処理と同一の動作により、保護インク404fに対して印刷処理を実行する。上述のように、パターン画像のデータを構成する高階調値(H)は、保護シートと基材との融着が生じるように決定されている。そのため、印刷処理によって高階調値(H)に対応する画素部分では基材と保護シートの表面とが融着した状態となる。そして、剥離板の位置で基材から保護シートが剥離する際に融着部分が引き剥がされ、保護シートの表面(基材と接していた面)が粗面化される。従って、印刷用紙の表面には粗面部分を有する保護層が形成され、マット仕上げが実現される。なお、通常の印刷速度では高階調値(H)によって基材と保護シートとの融着を生じさせることができない場合など、必要に応じて保護層の形成時はカラー印刷時よりも印刷速度を遅くしてもよい。
ここで、熱接着層を加熱して印刷用紙の表面に保護インク層を接着すると同時に、インクシートの基材と保護シートとを印刷処理で融着させることによって保護シートの表面を粗面化する場合に問題となり得る事象について説明する。
図8は、パターン画像のデータにおける高階調値(H)の配置と、サーマルヘッド120の抵抗体の温度との関係を模式的に示した図である。ここでは、主走査方向に連続した4つの画素6011〜6014からなる画素ブロック600の、左から2番目の画素6012に対応する抵抗体(発熱体)の温度が、高階調値(H)の配置パターンに応じてどのように変化するかの例を示している。
図8(A)〜(E)において、左に高階調値(H)の配置パターンを、右に画素6012の位置におけるサーマルヘッドの抵抗体の温度変化を示し、605は保護シートと基材とが融着する温度(融着温度)を表わしている。
図8(A)〜(C)は副走査方向における他の高階調値(H)の駆動による影響がない、もしくは影響を考慮する必要がない場合を、図8(D)および(E)は、副走査方向における他の高階調値(H)の駆動による影響がある場合を示している。
図8(A)は、画素6011〜6014のうち、画素6012について高階調値(H)で、他の画素6011,6013,6014について低階調値(L)でサーマルヘッド120を駆動した場合を示している。この例では、画素6012に対応する抵抗体を高階調値(H)に応じたパルスで駆動しても、融着温度605に達しない。これは、周辺の抵抗体が発熱していないため、画素6012に対応する抵抗体で発生した熱が、抵抗体の周囲に伝導して逃げやすいためである。なお、ここでは蓄熱の影響を説明するため、図8(A)のパターンでは融着が起きない高階調値(H)および印刷速度が設定されているものとしている。しかし、実際には図8(A)のパターンでも融着が起きるような高階調値(H)(さらに必要に応じて印刷速度)を設定できることに留意されたい。
しかし、図8(B)に示すように、主走査方向において隣接する画素6013も高階調値(H)の場合、隣接する2つの抵抗体が同時に発熱するため、発熱効率が上昇する。また、周囲に逃げる熱も減少するため、画素6012に対応する抵抗体の温度は、融着温度605を超える。
図8(C)のように、画素6011〜6014の全てが高階調値(H)を有する場合のように、高階調値(H)を有する隣接および近傍画素が主走査方向で増えても、画素6012に対応する抵抗体の温度は、図8(B)の場合とほとんど変わらない。
一方、図8(D)は、図8(A)のパターンが副走査方向で2ライン連続した場合を示し、1ライン目における抵抗体の温度変化は図8(A)と同一である。1ライン目の駆動の後、記録用紙の副走査方向への搬送が行われた後、2ライン目の駆動が行われる。2ライン目の画素6022と1ライン目の画素6012とでは同じ抵抗体が発熱するが、2ライン目の駆動までに抵抗体の温度が十分下がっているため、1ライン目の駆動は2ライン目の駆動時の抵抗体の温度に影響しない。従って、2ライン目の駆動時も抵抗体の温度は融着温度605に達しない。
図8(E)は、図8(B)のパターンが副走査方向で2ライン連続した場合を示し、1ライン目における抵抗体の温度変化は図8(B)と同一である。この場合、1ライン目の駆動が2ライン目の駆動時の抵抗体の温度に影響しないとしても、図8(B)と同様の温度変化になるため、2ライン目で抵抗体の温度は再び融着温度605を超える。さらに、1ライン目で融着温度605を超えて上昇した抵抗体の温度は、2ライン目の駆動開始時までに下がりきっていないため、2ライン目の駆動では保護シートと基材との融着量が1ライン目よりも多くなる。なお、図8(E)において2ライン目の最高温度が1ライン目とほぼ同じなのは、パルスデータが温度補正されているためである。
マット仕上げを行う場合、例えば高階調値(H)だけから構成されるパターン画像のデータを用いることも理論的には可能である。しかし、保護シートと基材との融着量が多くなりすぎ、保護シートと基材との結合力が接着層と記録用紙との接着力を超え、保護シートが剥離しない現象(剥離不良)が発生する可能性が高い。
一方、つや消し効果は、保護シートの表面を一律に粗くするより、例えば光沢面と粗面とが混在する場合のように、表面状態の変化が大きい方が良好に得られる。これは、表面状態の変化が大きいと、保護シートの表面で反射した光が散乱するためである。そのため、本実施形態では、高階調値(H)と低階調値(L)とで構成したパターン画像のデータを用いている。
例えば、図9に示すような、高階調値(H)と低階調値(L)とが市松模様となるようなパターン画像のデータを用いることを考える。図9に示すパターン画像1000は、主走査方向2画素×副走査方向2画素の矩形ブロックごとに、高階調値(H)の画素(第1の画素または高階調画素)と低階調値(L)の画素(第2の画素または低階調画素)が交互に配置されている。ここでは、白色画素が高階調画素、黒色画素が低階調画素に対応しているものとし、矩形ブロック1001は高階調画素、矩形ブロック1002は低階調画素から構成される。なお、図9には、繰り返し単位としてのパターン画像を示しているが、記録用紙の全面に対応するパターン画像のデータを記憶してもよい。
このようなパターン画像を用いて保護層を形成した場合、サーマルヘッドにおいて、矩形ブロック1001に対応する位置の抵抗体の温度は、図8(E)に示したように変化する。図8(E)のパターンでは、1ライン目よりも2ライン目の方が保護シートと基材との融着量が多くなる。これは、副走査方向における保護シートと基材との結合力が大きくなることを意味し、保護シートの剥離不良の発生確率を上昇させる要因になる。発明者の検討によれば、図9に示す市松模様のパターン画像を用いた場合、保護シートと基材との剥離不良や、剥離不良に伴う用紙詰まりが発生した。そのため、発明者が検討を重ねた結果、以下の事項が判明した。
保護シートと基材とを融着させることで保護シートの表面を粗面化する場合、
(A)融着領域がある程度の大きさを有する方が、反射光が散乱しやすくなるため、マット効果が良好に得られる。
(B)一方で、融着領域が副走査方向に大きくなると、保護シートを基材から剥離する際に必要となる力が大きくなるため、副走査方向に大きな融着領域が主走査方向の同一ラインに多く存在すると、剥離不良の原因となりやすい。
そして、このような特性に鑑み、鋭意検討した結果、高階調画素と低階調画素からなるパターン画像であって、
(1)パターン画像を構成する総画素に占める、高階調を有する画素(高階調画素)の割合と低階調を有する画素(低階調画素)の割合とが、それぞれ40%以上であり、
(2)パターン画像の主走査方向における画素ラインのそれぞれが、高階調画素が2画素以上連続する領域を少なくとも1つ含み、
(3)パターン画像を構成する総画素に占める、副走査方向に高階調データが2画素連続している高階調画素領域の割合が、50%未満である、
ことを満たすパターン画像を用いることで、高いつや消し効果と、剥離不良の抑制とを両立できることを見出した。
また、以下の条件の1つ以上をさらに満たすことがより好ましいことを見出した。
(3−1)主走査方向の各画素ラインに含まれる、主走査方向および副走査方向に高階調画素が2以上連続する高階調画素ブロックに属する画素の割合が、好ましくは30%以下、さらに好ましくは20%以下である、
(3−2)パターン画像を構成する総画素に占める、副走査方向に高階調画素が2つ以上連続する高階調画素領域に属する画素の割合が40%以下であり、かつ、主走査方向の各画素ラインに含まれる、高階調画素領域に属する画素の割合が50%以下である、
(4)主走査方向、副走査方向の両方に高階調画素が連続する領域の一辺の長さが500μm以下100μm以上であり、好ましくは300μm以下100μm以上である。
なお、上述の条件のうち、(1)により、粗面化領域と光沢領域とがバランス良く配置されるため、全面にわたって表面状態の変化を大きく保つことができ、良好なつや消し効果を得ることができる。また、(2)は主に(A)を(3)は主に(B)を考慮した条件であり、(3−1)、(3−2)、(4)は(A)と(B)の両方を考慮した条件である。
以下、図6および図7を用いて、上述の条件を満たす具体的なパターン画像の例について説明する。なお、以下の説明では、1画素が一辺80〜90μmの矩形(300dpi)であり、パターン画像は、階調値220の高階調画素と、階調値100の低階調画素から構成されるものとする。
図6(A)は、本実施形態に係るパターン画像を構成する2種類の単位パターンを示した図であり、高階調値に対応する画素(高階調画素)を白で、低階調値に対応する画素(低階調画素)を黒で示している。左側に示す第1パターン2000と、右側に示す第2パターン3000は、低階調画素と高階調画素が反転した関係を有している。
第1パターン2000は、高階調画素の矩形ブロック(H)1001と、矩形ブロック(H)1001を囲む枠状の低階調画素群(フレーム(L)2003)と、フレーム(L)2003を囲む高階調画素群(フレーム(H)2004)とから構成されている。
第2パターン3000は、低階調画素の矩形ブロック(L)1002と、矩形ブロック(L)1002を囲む枠状の高階調画素群(フレーム(H)3003)と、フレーム(H)3003を囲む低階調画素群(フレーム(L)3004)とから構成されている。
第1パターン2000および第2パターン3000は6×6の36画素から構成され、主走査方向および副走査方向における一辺の大きさは、480〜540μmである。また、フレーム(L)2003、フレーム(H)2004、フレーム(H)3003、フレーム(L)3004は1画素幅で形成されているため、幅は80〜90μmである。
第1パターン2000および第2パターン3000はいずれも6×6の36画素から構成されるが、第1パターン2000は高階調画素を24画素、第2パターン3000は低階調画素を24画素含んでいる。隣接する第1パターン2000と第2パターン3000とを1つの繰り返し単位とした場合、繰り返し単位(72画素)に占める高階調画素と低階調画素の割合はいずれも50%(36画素)である。
図6(B)は、図6(A)の第1パターン2000と第2パターン3000から構成したパターン画像4000の一部を示す。このように、第1パターン2000と第2パターン3000とが、主走査方向(図の左右方向)および副走査方向(図の上方向)のいずれにおいても交互に、かつ同じパターンが隣接しないよう、市松模様またはチェッカーボード状に配置されている。パターンデータ記録部240には、第1パターン2000と第2パターン3000からなる繰り返し単位の少なくとも1つがパターン画像として記憶される。
パターン画像4000を用いて保護層の形成を行った場合、高階調画素が連続する矩形ブロック(H)1001、フレーム(H)2004、フレーム(H)3003において保護シートが粗面化される。また、低階調画素が連続する矩形ブロック(L)1002、フレーム(L)2003、フレーム(L)3004において保護シートは粗面化されず、光沢面を維持する。そして、粗面領域と光沢面領域とが短い周期で交互に存在するため、保護シートの表面状態の変化が大きく、良好なつや消し効果を得ることができ、印刷画像の視認性を向上させることができる。
パターン画像4000において、高階調画素の割合と低階調画素の割合はそれぞれ50%であるから、条件(1)を満たす。また、主走査方向における画素ラインのそれぞれが、高階調画素が2画素以上連続する領域を少なくとも1つ含んでいるため、条件(2)を満たしている。さらに、パターン画像を構成する総画素に占める、副走査方向に高階調データが2画素連続している高階調画素領域の割合は30%であるから、条件(3)を満たしている。
また、主走査方向の各画素ラインに含まれる、主走査方向および副走査方向に高階調画素が2以上連続する高階調画素ブロックに属する画素の割合は、0〜17%であるため、条件(3−1)も満たしている。
パターン画像を構成する総画素に占める、副走査方向に高階調画素が2つ以上連続する高階調画素領域に属する画素の割合は30%、主走査方向の各画素ラインに含まれる、高階調画素領域に属する画素の割合は17〜50%である。従って、条件(3−2)も満たしている。
さらに、主走査方向、副走査方向の両方に高階調画素が連続する領域(ここでは矩形ブロック(H)1001)一辺の長さが160〜180μmであるから、条件(4)も満たしている。
矩形ブロック(H)1001に属する高階調画素は主走査方向の1ライン中で17%程度しか存在しないため、剥離不良を十分抑制できる。また、主走査方向・副走査方向に高階調画素が2、4、または6つ連続するパターンが含まれるため、粗面化も効果的に実現できる。
図7は、図6に示したパターン画像の変形例を示す。図7(A)に示すように、変形例では、フレーム(L)2003と矩形ブロック(L)1002を変形し、主走査方向の低階調画素の連続数を増やしたフレーム(L)2003aおよび矩形ブロック(L)1002aを用いる。具体的には、フレーム(L)2003と矩形ブロック(L)1002を構成する、主走査方向に連続する低諧調画素からなる2辺(画素ライン)のうち、最後に用いられる(副走査方向で最後の)一方を両方向に延長するように変形している。この延長により、フレーム(H)2004とフレーム(H)3003の副走査方向の2辺の一部が低諧調画素となり、高階調画素が分断される。図7(A)においてG1、G2は、フレーム(L)2003aの書き始めの画素ラインと書き終わりの画素ラインを示している。
図7(B)は変形後の第1パターン2000’と第2パターン3000’を用いたパターン画像4000’を示している。フレーム(L)2003aおよび矩形ブロック(L)1002aを用いている以外は図6(B)と同じである。
本変形例においてフレーム(L)2003aおよび矩形ブロック(L)1002aの書き終わりの主走査方向のラインに含まれる低諧調画素を増やす理由について説明する。実際に図6(B)のパターン画像でサーマルヘッドを駆動した場合、主走査方向における高階調画素の連続数が同じであっても、先に駆動されるラインと、後に駆動されるラインとでは得られる融着量が異なる。具体的には、図6Aのフレーム(H)3003と、フレーム(H)2004における、主走査方向に連続する高階調画素による融着量は、最初に駆動されるライン(L1,L3)と、最後に駆動されるライン(L2,L4)とで異なる。
これは、ラインL1,L3と、ラインL2,L4では、それまでに駆動が完了したラインに含まれる高階調画素の駆動の影響が異なるためである。図8(D)に示したように、主走査方向に連続しない高階調画素が単純に副走査方向へ連続している場合、先に駆動されるラインでの発熱は後で駆動されるラインの画素の発熱量に影響しない。しかし、後で駆動されるラインにおいて、主走査方向に高階調画素が連続している場合、高階調画素の連続方向が副走査方向から主走査方向に変化する付近の画素は蓄熱の影響を受ける。例えば図8(E)において、6012,6022,6023が高階調画素だった場合、画素6022,6023は蓄熱の影響を受け、融着量が大きくなる。変形例では、後で駆動される主走査方向のラインに含まれる高階調画素が連続する領域には、直前に駆動される主走査方向のラインに含まれる高階調画素が隣接しないようにして、融着量の差を軽減している。これにより、図6のパターン画像を用いた場合よりも剥離時の音を低減できる。
なお、図6および図7では、サーマルヘッドのピッチ(dpi)が300dpiの場合について説明したが、他のピッチの場合には、300dpiにおけるサイズと同等になるよう、ピッチに応じて画素数を換算すればよい。例えば、600dpiヘッドの場合、画素数を倍にすればよい。
(評価1)
使用する画像データ以外の条件を同一にして保護シートを印刷(熱転写)し、光沢度、視認性、および剥離不良について比較評価した。
具体的には、保護シートの印刷に用いる画像データとして、(1)全面高階調画素のパターン画像、(2)パターン画像1000、(3)パターン画像4000を用いた。そして、低階調画素の階調値を89に固定し、高階調画素の階調値を100、150〜250の10階調ごと、および255の13通りに変化させて保護シートを印刷し、保護シートが転写された記録用紙の表面の光沢度を測定した。なお、全面高階調画素のパターン画像を用いる場合には、低階調値は使用されない。
印刷は、室温25度、ヘッド投入電力89mW、保護シート転写速度0.3ipsとした昇華型プリンタ(キヤノン(株)製 SELPHY CP820)に、新品のインクカセット(キヤノン(株)製 RP-54)を装着して状態で、パターン画像を変更しながら行った。光沢度は、光沢度計(BYK社製micro−haze plus)により、JIS Z 8741の方法5(20°鏡面光沢)に準拠した方法で測定した際の数値であり、ガラス表面(可視波長全域にわたって屈折率が1.567)の光沢度を100(%)としたときの相対値である。
光沢度は10以上異なると光沢の違いが十分認識できるようになる。また、印刷された画像の視認性という観点からは、光沢度は小さいほど視認性がよい。光沢仕上げ時の光沢度の平均値は50であるため、マット仕上げ後の光沢度が40以下であれば光沢仕上げに対して視認性の向上が十分に認識でき、さらに光沢度が下がるほど、視認性も向上する。従って、マット仕上げ時(パターン画像1000または4000を用いた場合)の光沢度は40以下であることが必要であり、30以下であることが好ましく、25以下であることがさらに好ましい。
また、剥離不良については、保護シート表面に、印刷に用いたパターン画像と異なる痕跡などがあるか否かを目視で確認して評価した。
測定および評価結果を以下の表1に示す。
Figure 0006525702
表1からわかるように、全面高階調画素のパターン画像を用いた場合は高階調画素の階調値が230以上で、パターン画像1000を用いた場合は、高階調画素の階調値が240以上で剥離不良が発生した。しかし、パターン画像4000を用いた場合は、高階調画素の階調値を255にしても剥離不良が発生しなかった。
また、良好な視認性が得られるのは、全面高階調画素のパターン画像では高階調画素の階調値が200〜220の範囲、パターン画像1000では高階調画素の階調値が200〜230の範囲である。一方、パターン画像4000の場合は、高階調画素の階調値が210以上(210〜255)の範囲で良好な視認性が得られている。つまり、パターン画像4000は、良好な視認性が得られる高階調画素の階調値の範囲が広い。また、パターン画像1000と同等の視認性が実現できることが分かる。
(評価2)
次に、連続印刷時の剥離不良の発生率について評価した。連続印刷を行う場合は、サーマルヘッドや環境の温度が上昇することにより剥離不良が発生しやすくなる。また、印刷に伴って巻き取りボビン407の径が大きくなると、インクシートの巻き取りトルクが小さくなり、剥離タイミングが遅くなるため、やはり剥離不良が発生しやすくなる。そのため、連続印刷によりインクカセットが使い終わりに近づくと、相乗的に剥離不良が発生しやすくなる。
そこで、54枚連続印刷した場合について、光沢度および剥離不良について評価した。ここでは、高階調画素の階調値を、評価1において各パターン画像で良好な値が得られた220と、パターン画像4000だけが剥離不良を起こさなかった248とした。また、図7に示したパターン画像4000’についても評価した。他の条件は評価1と同様である。
測定および評価結果を以下の表2に示す。
Figure 0006525702
高階調画素の階調値を220、低階調画素の階調値を89にした設定した場合については、全面高階調画素を用いた場合は54枚中35枚、パターン画像1000を用いた場合は54枚中7枚の剥離不良が発生した。それに対し、パターン画像4000および4000’を用いた場合には、1枚も剥離不良は発生しなかった。このように、本実施形態のパターン画像を用いて保護シートを印刷することにより、保護シートの剥離不良の抑制と、印刷物の視認性の向上とが実現できる。
また、パターン画像4000と4000’とを比較するため、高階調画素の階調値をさらに剥離不良を起こしやすい248として同様の評価を行った。表2に示すように、パターン画像4000を用いた場合は54枚中23枚、パターン画像4000’を用いた場合は54枚中3枚の剥離不良が発生した。また、平均の光沢度はパターン画像4000を用いた場合が18、パターン画像4000’を用いた場合が20であった。従って、パターン画像4000’は、パターン画像4000に比べて、光沢度はあまり変わらないのにもかかわらず、剥離不良が発生し難いパターン画像であることが分かった。
このように、本実施形態では、サーマルヘッドを用いて保護シートとインクシートの基材とを融着させて保護シートの表面を粗面化する印刷装置において、特定の条件を満たすパターン画像でサーマルヘッドを駆動する。特には(1)高階調画素と低階調画素の割合に大きな偏がなく(2)主走査方向の各ラインが高階調画素の連続した領域を有し(3)主走査方向の同一ラインに含まれる、高階調画素が主走査および副走査方向に連続する領域の割合が50%未満のパターン画像を用いる。このようなパターン画像を用いることで、保護シートの剥離不良の抑制と、印刷物の視認性の向上とが実現できる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100…プリンタ、120…サーマルヘッド、201…メインコントローラ、226…ヘッド駆動回路、240…パターンデータ記録部

Claims (16)

  1. 印刷用紙の表面に、インクシートに設けられた保護インクを転写するサーマルヘッドと、
    記サーマルヘッドによる転写を実行させるコントローラであって、パターンデータに基づいて、インクシートに設けられた保護インクを印刷用紙の表面に転写させるコントローラと、を有し、
    前記パターンデータは、第1のパターンと第2のパターンとが、主走査方向および副走査方向に交互に配置されたデータであり、
    前記第1のパターンは、高階調値画素の矩形ブロックと、当該矩形ブロックを囲む枠状の低諧調値画素群と、当該低諧調値画素群を囲む高階調画素群とを有し、
    前記第2のパターンは、低階調値画素の矩形ブロックと、当該矩形ブロックを囲む高諧調値画素群と、当該高諧調値画素群を囲む枠状の低階調画素群とを有する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記第1のパターンは、高階調値画素の矩形ブロックと、当該矩形ブロックを囲む枠状の低諧調値画素群と、当該低諧調値画素群を囲む枠状の高階調画素群とから構成され、
    前記第2のパターンは、低階調値画素の矩形ブロックと、当該矩形ブロックを囲む枠状の高諧調値画素群と、当該高諧調値画素群を囲む枠状の低階調画素群とから構成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第1のパターンの枠状の低諧調値画素群、枠状の高階調画素群、および、前記第2のパターンの枠状の高階調画素群、枠状の低階調値画素群は、それぞれ1画素幅の枠状であることを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  4. 前記第2のパターンは、前記第1のパターンの高階調値画素と、低諧調値画素の配置を反転させたパターンであることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  5. 前記第1のパターンの前記高階調値画素の矩形ブロック、および、前記第2のパターン前記低階調値画素の矩形ブロックは、一辺の長さが300μm以下100μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  6. 前記第1のパターンおよび前記第2のパターンの前記主走査方向および前記副走査方向の大きさは、480〜540μmであることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  7. 前記第1のパターンは、高階調値画素の第1矩形ブロックと、当該第1矩形ブロックを囲む枠状の低諧調値画素群と、当該低諧調値画素群を囲む枠状の高階調値画素群の副走査方向の辺の一部を低諧調画素にした第1の画素群とから構成され、
    前記第2のパターンは、低階調値画素の第2矩形ブロックと、当該第2矩形ブロックを囲む枠状の高階調値画素群の副走査方向の辺の一部を低諧調画素にした第2の画素群と、当該第2の画素群を囲む枠状の低階調画素群とから構成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  8. 前記第1のパターンにおける、枠状の高階調値画素群の一部を低諧調画素にした前記第1の画素群は、副走査方向に連続する高階調値画素と、副走査方向下流側の主走査方向に連続する高階調画素とが分断されるように、低諧調画素が配置されていることを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
  9. 前記第2のパターンにおける、枠状の高階調値画素群の一部を低諧調画素にした前記第2の画素群は、副走査方向に連続する高階調値画素と、副走査方向下流側の主走査方向に連続する高階調画素とが分断されるように、低諧調画素が配置されていることを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
  10. 前記第1のパターンの枠状の低諧調値画素群、第1の画素群、および、前記第2のパターンの枠状の階調画素群、第2の画素群は、それぞれ1画素幅の枠状であることを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  11. 印刷用紙の表面に、インクシートに設けられた保護インクを転写するサーマルヘッドと、
    記サーマルヘッドによる転写を実行させるコントローラであって、パターンデータに基づいて、インクシートに設けられた保護インクを印刷用紙の表面に転写させるコントローラと、を有し、
    前記パターンデータは、第1のパターンと第2のパターンとが、主走査方向および副走査方向に交互に配置されたデータであり、
    前記第1のパターンは、高階調値画素の矩形ブロックと、当該矩形ブロックを囲む枠状の低諧調値画素群とを有し、
    前記第2のパターンは、低階調値画素の矩形ブロックと、当該矩形ブロックを囲む高諧調値画素群とを有する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  12. インクシートに設けられた保護インクを、パターン画像データを用いて印刷することにより、印刷用紙の表面に前記保護インクを転写する印刷装置において、
    前記パターン画像データが、
    前記保護インクを前記印刷用紙に融着させるための階調値を有する第1の画素と、前記第1の画素よりも低い階調値であって、前記保護インクを前記印刷用紙に融着させるための階調値を有する第2の画素とから構成され、
    前記パターン画像データを構成する総画素に占める、前記第1の画素の割合と前記第2の画素の割合とが、それぞれ40%以上であり、
    前記パターン画像データの主走査方向における画素ラインのそれぞれにおいて、前記第1の画素が2つ以上連続する領域を少なくとも1つ含み、
    前記パターン画像データにおいて、副走査方向に前記第1の画素が連続している領域の割合が50%未満である、
    ことを特徴とする印刷装置。
  13. 前記パターン画像データの前記主走査方向の画素ラインのそれぞれに含まれる、前記主走査方向および前記副走査方向に前記第1の画素が2つ以上連続する画素ブロックに属する画素の割合が30%以下であることを特徴とする請求項12記載の印刷装置。
  14. 前記パターン画像データを構成する総画素に占める、前記副走査方向に前記第1の画素が2つ以上連続する領域に属する画素の割合が40%以下であり、かつ、前記主走査方向の画素ラインのそれぞれに含まれる、前記領域に属する画素の割合が50%以下であることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の印刷装置。
  15. 前記パターン画像データが、第1パターンおよび、前記第1パターンと前記第1の画素と前記第2の画素の配置が反転した第2パターンとが、前記主走査方向および前記副走査方向の両方で交互に配置されてなることを特徴とする請求項12から請求項14のいずれか1項に記載の印刷装置。
  16. インクシートに設けられた保護インクを、印刷装置のサーマルヘッドにより、パターンデータに基づいて印刷用紙の表面に転写することを含み、
    前記パターンデータは、第1のパターンと第2のパターンとが、主走査方向および副走査方向に交互に配置されたデータであり、
    前記第1のパターンは、高階調値画素の矩形ブロックと、当該矩形ブロックを囲む枠状の低諧調値画素群と、当該低諧調値画素群を囲む高階調画素群とを有し、
    前記第2のパターンは、低階調値画素の矩形ブロックと、当該矩形ブロックを囲む高諧調値画素群と、当該高諧調値画素群を囲む枠状の低階調画素群とを有する、
    ことを特徴とする印刷装置の制御方法。
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