JP2006297665A - サーマルヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 濃度ムラのないカラープリントを得る。
【解決手段】 カラー感熱プリンタのサーマルヘッド26を、セラミック基板45と、プリント基板46と、放熱板47とから構成する。セラミック基板45の表面に部分グレーズ50を形成する。部分グレーズ50の頂上付近に、複数の発熱素子(図示せず)を所定間隔で配列する。セラミック基板45の裏面に、薄膜サーミスタ60を薄膜成形技術で形成する。放熱板47の薄膜サーミスタ60が対面する部分に凹状の収納凹部68を形成する。薄膜サーミスタ60による温度測定結果に基づき、画像の濃度ムラが発生しないように各発熱素子(図示せず)の駆動を制御する。これにより、濃度ムラのないカラープリントが得られる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数の発熱素子が配列された素子基板と、この素子基板の裏面に固着された放熱板とから構成されるサーマルヘッドに関するものである。
サーマルヘッドを用いて記録材料に画像を記録するプリンタとして、シアン、マゼンタ、イエローに発色する感熱発色層を支持体上に順に層設したカラー感熱記録紙を用いて、フルカラープリントを得るカラー感熱プリンタが知られている。このカラー感熱プリンタでは、副走査方向にカラー感熱記録紙を搬送する間に、主走査方向に複数の発熱素子がライン状に配列されたサーマルヘッドにて印画を行う。
サーマルヘッドは、発熱素子が配列されたセラミック基板と、この素子基板の裏面に固着され、アルミ材等から形成された放熱板と、セラミック基板に併設され、各発熱素子を駆動するドライバIC等が実装されたプリント基板とから構成されている。そして、サーマルヘッドは、カラー感熱記録紙が副走査方向に搬送される際に、各発熱素子を1ライン分の画像データに基づき所定の温度に発熱させる。こうして、カラー感熱記録紙が1ライン分ずつ送られる間に、主走査方向のライン画像が1ラインずつ順次印画されて1画面分のカラープリントが得られる。
品質の良いカラープリントを得るためには、サーマルヘッドの各発熱素子を画像データに応じた適切な温度に発熱させる必要があるが、何枚も連続して印画を行うと放熱板による放熱が追いつかなくなって、サーマルヘッドが蓄熱してしまう。その結果、各感熱発色層の発色濃度が目標よりも高くなって、カラープリントに濃度ムラが発生してしまう。そのため、カラー感熱プリンタには、発熱素子近傍の温度を測定可能なサーミスタ等の温度センサが設けられている。そして、このサーミスタの温度測定結果に応じて、所望の発色濃度が得られるように発熱素子の発熱量を制御している。
このサーミスタがセラミック基板の表面に設けられていると、印画に際してサーミスタがカラー感熱記録紙と接触するおそれがある。そのため、サーミスタの取り付け位置を調整する必要があり、セラミック基板上に形成される配線パターン等のレイアウトが大きな制約を受けてしまう。そこで、例えば特許文献1に記載されているように、サーミスタをプリント基板の裏面に取り付けるとともに、放熱板のサーミスタと当接する部分に凹状の収納凹部を形成し、さらに、収納凹部内面とサーミスタとの間隙に充填剤を充填している。これにより、レイアウト等に影響を及ぼすことなく、発熱素子近傍の温度を正確に測定することができる。
特開2003−11407号公報(第3〜4頁、第1図)
ところで、前記特許文献1記載のサーマルヘッドでは、サーミスタを接着剤、樹脂、シリコングリス等を用いてプリント基板の裏面に取り付けているため、取付け時の衝撃・振動などでサーミスタの取付位置が僅かにずれたり、充填剤中でサーミスタが僅かに浮き上がったりしてしまう。その結果、サーミスタの取付位置のずれや浮き上がりなどにより、サーミスタの測定温度と発熱素子近傍の実温度との間に誤差が生じるとともに、この誤差が個々のサーミスタの取付位置のずれ等によって個々に違ってしまい、温度測定を精度良く行うことができない。
本発明は上記問題を解決するためのものであり、サーミスタの取り付けに起因する測定温度と実温度との間の誤差を少なくすると共に、この誤差を一定にするようにしたサーマルヘッドを提供することを目的とする。
本発明のサーマルヘッドは、複数の発熱素子が配列された素子基板と、前記素子基板の発熱素子配列側とは反対側の面に固着され、前記素子基板に蓄えられた熱を外部に放す放熱部材と、前記素子基板の放熱部材固着側の面に設けられ、前記発熱素子近傍の温度を測定する薄膜状の温度検出素子とを備えることを特徴とする。
また、前記放熱部材の前記温度検出素子が対面する部分に、前記温度検出素子と非接触の収納凹部を有することが好ましい。また、前前記放熱板は、接着層を介して前記素子基板に固着され、前記温度検出素子の厚みは、前記接着層の厚みよりも薄いことが好ましい。また、前記温度検出素子は、放熱部材固着側の面に形成または貼り付けされた薄膜サーミスタであることが好ましい。
本発明のサーマルヘッドは、複数の発熱素子が配列された素子基板と、前記素子基板に蓄えられた熱を外部に放す放熱部材と、前記素子基板の放熱部材固着側の面に設けられ、前記発熱素子近傍の温度を測定する薄膜状の温度検出素子とから構成されているので、従来のように温度検出素子を取り付ける際の取付位置のずれや浮き上がりに起因する測定温度と実温度との誤差を少なくするとともに、この誤差の大きさを個々のヘッドでほぼ同じにすることができる。その結果、ヘッドの較正を簡単に行うことができる。また、前記放熱板の温度検出素子が対面する部分に形成された収納凹部の不均一性に起因する温度ムラなどによって、測定温度と実温度との間に生じる誤差も少なくすることができる。
図1は本発明を実施した1ヘッド3パス方式のカラー感熱プリンタ(以下、単にプリンタという)10の概略図である。このプリンタ10では、長尺のカラー感熱記録紙(以下、単に記録紙という)11をロール状に巻いた記録紙ロール12が記録媒体として使用される。記録紙ロール12はプリンタ10の給紙部にセットされ、その外周には給紙ローラ13が圧接している。
給紙ローラ13は、ステッピングモータ(以下、単にモータという)15によって回転駆動される。この給紙ローラ13は、記録紙ロール12を回転させて記録紙11を引き出して、記録紙11を給紙部から排紙口へと至る搬送経路内に送り込む。そして、プリント終了後には、記録紙11の未記録エリアを記録紙ロール12に巻き戻し、光や湿度の影響を防止する。
記録紙11は、周知のように、支持体上にシアン(C)感熱発色層、マゼンタ(M)感熱発色層、イエロー(Y)感熱発色層が順次層設されている。最上層となるY感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイエローに発色する。最下層となるC感熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色する。また、Y感熱発色層は、420nmの近紫外線が照射されたときに、発色能力が消失する。M感熱発色層は、Y感熱発色層とC感熱発色層との中間程度の熱エネルギーでマゼンタに発色し、365nmの紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。なお、記録紙11に例えばブラック感熱発色層を設けて4層構造にしてもよい。
搬送経路内には、記録紙11を挟み込んで搬送する搬送ローラ対17が配置されている。この搬送ローラ対17は、モータ15によって回転駆動されるフィードローラ18と、このフィードローラ18に圧接して記録紙11を挟み込むピンチローラ19とからなり、記録紙11を主走査方向と直交する副走査方向、つまり、図中A方向とB方向とに搬送する。
搬送ローラ対17のA方向の下流側には、搬送経路に沿って上流側からサーマルヘッド26及びプラテンローラ27、光定着器28、カッタ29、排紙口30が順に配置されている。サーマルヘッド26及びプラテンローラ27は、記録紙11の搬送経路を挟み込むように配置されている。
サーマルヘッド26は、本発明を実施したものであり、記録紙11の搬送経路の上方に配置されている。このサーマルヘッド26は、詳しくは後述するが、多数の発熱素子32(図2参照)を主走査方向に沿ってライン状に配列した発熱素子アレイ33を備えている。また、サーマルヘッド26は、図示しないヘッド移動機構により、記録紙11に発熱素子アレイ33を圧接させて印画を行う圧接位置と、記録紙11から離れてプラテンローラ27との間に隙間を形成する退避位置との間で移動自在とされている。また、プラテンローラ27は、記録紙11の搬送に応じて従動回転し、記録紙11と発熱素子アレイ33との当接状態を安定させる。
発熱素子アレイ33は、搬送ローラ対17により記録紙11がB方向に搬送される際に、印画する画像の1ライン分の画像データに基づいて発熱される。こうして、記録紙11が搬送ローラ対により1ライン分ずつ送られる間に、記録紙11の記録エリア内の特定の感熱発色層が1ラインずつ発色されて、主走査方向のライン画像が1ラインずつ順次印画される。
光定着器28は、記録紙11の記録面と対面するように配置されている。この光定着器28は、イエロー(Y)定着ランプ34、マゼンタ(M)定着ランプ35、リフレクタ36等から構成される。Y定着ランプ34は、発光ピークが420nmの近紫外線を放射して、記録紙11のY感熱発色層を定着する。M定着ランプ35は、365nmの紫外線を放出してM感熱発色層を定着する。
カッタ29は、C画像の印画が完了した記録紙11を所定のプリントサイズにカットして、カラープリント(図示せず)を形成する。そして、このカラープリントは排紙口30から排出される。
モータ15、サーマルヘッド26(発熱素子アレイ33)、定着ランプ28、カッタ29の駆動は統括制御部38により制御される。統括制御部38は、サーマルヘッド26の駆動を制御するヘッドドライバ39の他に図示は省略するが、モータ15の駆動を制御するモータドライバ、定着ランプ28の駆動を制御するランプドライバ、CPU等から構成され、プリンタ10の各部の動作を制御する。
次に、図2及び図3を用いて本発明のサーマルヘッド26について説明を行う。ここで、図2はサーマルヘッド26を図1中下方側(記録紙11側)から見た斜視図であり、図3はサーマルヘッド26を図1中上方側から見た分解斜視図である。サーマルへド26は、大別してセラミック基板(素子基板)45と、セラミック基板45に併設されたプリント基板46と、セラミック基板45及びプリント基板46の裏面に固着された放熱板47とから構成される。ここで、本実施形態では、セラミック基板45(プリント基板46も同様)の記録紙11と対向する側の面を「表面」と定義し、これと逆側の面を「裏面」と定義して説明を行う。
セラミック基板45は、例えばアルミナ、アルミナセラミックなどの各種セラミック材料で形成されている。このセラミック基板45の表面には、シリンドリカル突条に膨出された部分グレーズ50が形成されている。この部分グレーズ50は主走査方向に延びており、その表面に抵抗体膜が形成されている。この抵抗体膜上にはコモン電極51a、個別電極51b、折り返し電極51cがフォトエッチング等によりパターン形成されている。これら電極51a〜51cで挟まれたエリアが発熱素子32となる。そして、これら複数の発熱素子32が発熱素子アレイ33を構成している。
コモン電極51a、個別電極51bの端部にはボンディングワイヤ52が接続されており、このボンディングワイヤ52を介して各発熱素子32はプリント基板32に接続されている。また、上述の抵抗体膜及び各電極51a〜51cは保護層によって覆われている。なお、発熱素子を構成する抵抗体膜やその上に形成される各電極51a〜51cのパターンは図示例に限定されるものではなく、適宜変更してよい。
プリント基板46には、各発熱素子32への通電を制御するドライバIC54、及びこのドライバIC54と電極51a,51bとを接続するための配線パターン55が設けられている。なお、ドライバIC54は、それぞれ配線パターン57及び図示しないコネクタ等を介してヘッドドライバ39に接続されている。そして、印画時にはヘッドドライバ39が各ドライバIC54を制御して、各発熱素子32をそれぞれ画像データに応じた適切な温度に発熱させる。
放熱板47は、熱伝導性の高い材料、例えばアルミや銅などからなり、発熱素子32の発熱によりセラミック基板45中に蓄積された熱の一部を外部に拡散させる。この放熱板47は、熱伝導性を有する接着層58(図4参照)を介してセラミック基板45及びプリント基板46の裏面側に固着されている。これにより、発熱素子32やセラミック基板45の温度が過度に高熱になるのが防止される。
この放熱板47による放熱にも限度があるため、印画が何枚も連続して行われると発熱素子32やセラミック基板45が蓄熱してしまうことがある。そのため、発熱素子32近傍の温度を正確に測定して、その温度測定結果に基づいて発熱素子32への通電量を制御することでカラープリント(図示せず)に濃度ムラが発生しないようにする。この際に、サーミスタを従来のようにセラミック基板45やプリント基板46の裏側に配置した場合には、上述したようにサーミスタの取り付け位置のずれ、浮き上がりや、放熱板47に形成された収納凹部に起因する温度ムラなどによって、測定温度と実温度との間に誤差が生じるとともに、この誤差が個々のヘッドで異なってしまう。その結果、ヘッドの較正に手間が掛かってしまう。
そこで、本実施形態ではセラミック基板45の裏面側に薄膜形状の薄膜サーミスタ60を直接に薄膜成形技術により形成して発熱素子32近傍の温度を測定する(図3参照)。薄膜サーミスタ60は、温度変化に対する抵抗値の変化が大きい金属酸化膜(発熱抵抗体)である。この薄膜サーミスタ60は、スパッタリング法などの既知の薄膜成形技術を用いて、発熱素子32の直下の近傍に形成されている。従来のようにサーミスタを接着剤、樹脂、シリコングリス等を用いて取り付けるのではなく、薄膜成形技術を用いてセラミック基板45の裏面に直接形成したので、取付位置がずれたり、浮き上がったりするおそれはない。
さらに、本実施形態では、薄膜サーミスタ60は主走査方向に沿って複数個形成されている。なお、薄膜サーミスタ60を主走査方向に複数個形成する代わりに、薄膜サーミスタ60を中央に1個だけ形成してもよい。この場合には、中央のみが黒い画像データを印画すると薄膜サーミスタ60による測定温度は高くなるのに対して、主走査方向の他の部分は温度が低いため、測定温度と実温度との誤差が大きくなってしまう。この問題の対応策として、本実施形態では薄膜サーミスタ60を主走査方向に複数個形成することで、測定温度の平均化を図っている。
また、セラミック基板45の裏面には、各薄膜サーミスタ60にそれぞれ接続する一対のリード電極62が形成されている。各リード電極62は、フレキシブルプリント基板65を介してプリント基板46の裏面側に形成された配線パターン66に接続されている。各配線パターン66には、それぞれ図示しないコネクタ、配線等を介して図示しない電源、電流計、統括制御部38に接続されている。そして、電源(図示せず)により各リード電極62間(薄膜サーミスタ60)に一定電圧を印加し、その時の通電量を電流計(図示せず)で測定することで測定温度が得られる。なお、薄膜サーミスタ60及びリード電極62の配置やパターニングは適宜変更してよい。
図4に示すように、本実施形態では、薄膜サーミスタ60の厚みd1が接着層58の厚みd2よりも厚く形成されている。そのため、放熱板47には、薄膜サーミスタ60が接触しないように、薄膜サーミスタ60が対面する部分に凹状の収納凹部68が形成されている。また、放熱板47には、フレキシブルプリント基板65が当接する部分にも同様の収納凹部69が形成されている。薄膜サーミスタ60の厚みd1は薄いので、収納凹部68の大きさを小さくすることができる。そのため、この収納凹部68の不均一性に起因する温度ムラが発生して、薄膜サーミスタ60の測定温度と実温度との誤差が大きくなってしまうおそれはない。なお、収納凹部68,69の形状は凹状に限らず、半月状であってもよい。また、図4では、薄膜サーミスタ60の厚みや、収納凹部68の溝の深さを実際よりも強調して図示している。
また、リード電極62、配線パターン66は、それぞれ接着層58で覆われているため放熱板47とショートするおそれはないが、必要に応じてこれらを絶縁膜等で覆うようにしてもよい。
図1に示すように、各薄膜サーミスタ60による測定温度は統括制御部38に逐次送信される。そして、各薄膜サーミスタ60から送信される測定温度に応じて、濃度ムラが発生しないように、統括制御部38によりヘッドドライバ39を介して各発熱素子32(発熱素子アレイ33)の駆動が制御される。
このように、本実施形態では従来のようにサーミスタを配置する代わりに、セラミック基板45の裏面に薄膜サーミスタ60を直接形成するようにしたので、取付位置のずれ、浮き上がりや、収納凹部68の不均一性に起因する温度ムラなどによって、各薄膜サーミスタ60の測定温度と実温度との誤差を少なくすることができる。
次に本実施形態のプリンタ10の作用について説明する。図1に示すようにプリント開始操作がなされると、統括制御部38はモータ15を駆動して給紙ローラ13及びフィードローラ18を回転させる。これにより、記録紙ロール12から記録紙11が引き出される。
記録紙ロール12から引き出された記録紙11が搬送ローラ対17に挟持されると、記録紙11が記録紙ロール12から引き出されてA方向に搬送される。そして、統括制御部38は、記録紙11の記録エリア(図示せず)の後端がサーマルヘッド26を通過したら、退避位置にあるサーマルヘッド26を圧接位置に移動させ、その発熱素子アレイ33を記録紙11の余白部(図示せず)に圧接させる。
次いで、統括制御部38は、モータ15を逆方向に回転させて記録紙11をB方向に搬送する。この搬送中に、記録紙11の記録エリアが発熱素子アレイ33に到達したら、発熱素子アレイ33を印画する画像データに基づき発熱させ、記録紙11のY感熱発色層を発色させる。こうして、記録紙11の記録エリア内にイエロー(Y)画像が1ラインずつ印画される。
Y画像の印画が完了したら、統括制御部38は、圧接位置にあるサーマルヘッド26を退避位置に移動させるとともに、搬送ローラ対17により記録紙11をA方向に搬送する。また、同時に光定着器28のY定着ランプ34を点灯させる。このY定着ランプ34は、記録紙11の記録エリア(図示せず)が光定着器28を通過した時に消灯される。これにより、Y画像が定着される。
Y画像の定着が完了したら、統括制御部38は、搬送ローラ対17により記録紙11をB方向に搬送する。この搬送中に、Y画像印画時と同様にマゼンタ(M)画像が印画される。そして、統括制御部38は、再び搬送ローラ対17により記録紙11をA方向に搬送して、M定着ランプ35でM画像の定着を行う。そして、M画像の定着が完了したら、搬送ローラ対17により記録紙11をB方向に搬送して、この搬送中にY及びM画像印画時と同様にシアン(C)画像を印画する。
各画像の印画時には、サーマルヘッド26のセラミック基板45の裏面に形成された複数個の各薄膜サーミスタ60を用いて、発熱素子32近傍の温度を測定する。各薄膜サーミスタ60による測定結果は、統括制御部38に逐次送信される。そして、各薄膜サーミスタ60から送信される測定温度に応じて、画像の濃度ムラが発生しないように、統括制御部38によりヘッドドライバ39を介して発熱素子32の駆動が制御される。
この際に、本実施形態ではセラミック基板45の裏面に薄膜サーミスタ60を形成するようにしたので、従来のようにサーミスタの取付位置のずれ、浮き上がりや、収納凹部68の不均一性に起因する温度ムラなどによって、測定温度と実温度との間に生じる誤差を少なくすることができる。その結果、濃度ムラのないカラープリント(図示せず)が得られる。また、個々のヘッドでの誤差をほぼ同じにすることができるので、各ヘッドの較正を簡単に行うことができる。
C画像の印画が完了したら、搬送ローラ対17により記録紙11はA方向に向けて搬送される。そして、カッタ29により所定の位置で切り離されて、カラープリント(図示せず)が排紙口30から排出される。その後、記録紙11の先端が搬送ローラ対17の位置まで搬送されて、次の印画処理待機状態になる。そして、一定時間を経過しても次の印画が指示されない場合には、記録紙11を記録紙ロール12に巻き戻した後、プリンタ10の電源がオフされる。
なお、上記実施形態では、薄膜サーミスタ60の厚みd1が接着層58の厚みd2よりも厚く形成されているため、放熱板47には凹状の収納凹部68が形成されているが本発明はこれに限定されるものではない。例えば図5のサーマルヘッド71に示すように、薄膜サーミスタ72の厚みがd2よりも薄いd3である場合には、放熱板47に収納凹部68を形成する必要はない。その結果、収納凹部68に起因する温度ムラが生じるおそれがなくなる。
また、上記実施形態では電極51a,51bと配線パターン55とがボンディングワイヤ52で接続されているが、本発明はこれに限定されるものでなく、フレキシブルプリント基板等を介して接続するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、薄膜サーミスタ60を用いて発熱素子32近傍の温度を測定しているが、本発明はこれに限定されるものでなく、セラミック基板45の裏面に形成可能な各種の薄膜状の温度検出素子を用いてよい。
なお、上記実施形態では、セラミック基板45の裏面に薄膜サーミスタ60の構成部材を周知のスパッタリング法によって順次層設し、これを周知のフォトリソグラフィ技術やエッチング技術などによる所定パターンに加工して形成したが、これに代えて、上記のようにして構成した薄膜サーミスタをセラミック基板45に一定の厚みの接着層を介して貼り付けてもよい。この場合にも、取付位置が不確定になる従来の充填剤による固定と異なり、セラミック基板45への各薄膜サーミスタの取付状態がほぼ同じになるため、各薄膜サーミスタの取付状態がほぼ同じになるため、各薄膜サーミスタによる温度測定をほぼ一定の条件で行うことができ、精度のよい温度測定が可能になる。
上記実施形態では、カラー感熱プリンタ10で用いられるサーマルヘッド26を例示して説明したが、本発明はこれに限定されず、他のサーマルプリンタ、熱転写型プリンタや熱昇華型プリンタに用いられるサーマルヘッドなどにも適用することができる。
本発明を実施したカラー感熱プリンタの概略図である。 カラー感熱プリンタのサーマルヘッドを表面側から見た斜視図である。 サーマルヘッドを裏面側から見た分解斜視図である。 サーマルヘッドの断面図である。 他の実施形態のサーマルヘッドの断面図である。
符号の説明
10 カラー感熱プリンタ
11 カラー感熱記録紙
26 サーマルヘッド
32 発熱素子
45 セラミック基板
46 プリント基板
47 放熱板
60 薄膜サーミスタ
62 リード電極
68 収納凹部

Claims (4)

  1. 複数の発熱素子が配列された素子基板と、
    前記素子基板の発熱素子配列側とは反対側の面に固着され、前記素子基板に蓄えられた熱を外部に放す放熱部材と、
    前記素子基板の放熱部材固着側の面に設けられ、前記発熱素子近傍の温度を測定する薄膜状の温度検出素子とを備えることを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 前記放熱部材の前記温度検出素子が対面する部分に、前記温度検出素子と非接触の収納凹部を有することを特徴とする請求項1記載のサーマルヘッド。
  3. 前記放熱板は、接着層を介して前記素子基板に固着され、
    前記温度検出素子の厚みは、前記接着層の厚みよりも薄いことを特徴とする請求項1記載のサーマルヘッド。
  4. 前記温度検出素子は、放熱部材固着側の面に形成または貼り付けされた薄膜サーミスタであることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載のサーマルヘッド。

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