JP2004114568A - サーマルプリンタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カウンタ48の積算プリント枚数が500枚を超える毎に、抵抗値測定部45により発熱素子31i の抵抗値Ri が測定される。平均抵抗値Rm から抵抗値Ri を引いて差ΔR1i が算出され、抵抗値補正係数部47の変換テーブルを参照して補正係数k1i が求められる。また、隣り合う発熱素子同士の抵抗値Ri+1 ,Ri の差ΔR2i が算出され、抵抗値補正係数部47の別の変換テーブルを参照して補正係数k2i が求められる。補正係数k1i に補正係数k2i を乗算して各発熱素子毎の補正係数ki が算出され、フラッシュメモリ46に記憶される。プリントの際には、補正係数ki がフラッシュメモリ46から読み出されてフレームメモリ34の画像データが補正される。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーマルプリンタに関し、更に詳しくは使用によって発熱素子の抵抗値が変化することにより発生する濃度むら等を抑えるサーマルプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
熱転写プリンタや感熱プリンタのサーマルプリンタに用いられるサーマルヘッドは、多数の発熱素子(抵抗素子)をライン状に配列した発熱素子アレイを有する。
【0003】
画像データに忠実な印画結果を得るには、各発熱素子の抵抗値が全て均一であることが必要である。しかしながら、発熱素子の抵抗値は、一般に5〜10%程度のばらつきがあり、このため記録画像に濃度むらや色むら等の不都合な現象が発生する。各発熱素子の抵抗値が例えば2400オームとなるように作製されているから、120〜240オームの抵抗値誤差がある。
【0004】
これを改善するため、例えば特許文献1に記載されているように、各発熱素子の抵抗値に応じた補正用の変換テーブルを設け、各抵抗値に応じて通電エネルギを補正する熱転写プリンタが提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平03−300993号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような変換テーブルは、プリンタの製造工程において測定した抵抗値データを基にして作成している。ところが、図7に示すように、発熱素子の抵抗値は、通電パルス数が積算してゆくと変化し、しかも数百枚分のプリント枚数に相当する積算通電パルス数Pを超えると、抵抗値の変化率が急激に大きくなる。更に使用頻度が各発熱素子毎に異なるため、抵抗値の変化の度合も各発熱素子毎に異なる。例えば、画面の一部に黒線がある同じパターンの画像を何百枚とプリントすると、その黒線を記録する発熱素子の抵抗値が他の発熱素子の抵抗値に比べて変化する度合が大きくなり、抵抗値のばらつきによる濃度むらや色むらが顕著になる。
【0007】
本発明は、使用によって発熱素子の抵抗値が変化することにより発生する濃度むら等を抑えるようにしたサーマルプリンタを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のサーマルプリンタは、多数の発熱素子をライン状に配列したサーマルヘッドと記録紙とを相対移動しながら画像データに基づいて各発熱素子を駆動し、記録紙に画像を記録するサーマルプリンタにおいて、定期的又は所定プリント枚数毎に各発熱素子の抵抗値を測定し、この抵抗値データに基づいて画像データを補正してプリントを行うものである。また、前記画像データの補正は、各発熱素子の抵抗値と平均抵抗値との差から求めた第1補正係数と、隣り合う発熱素子同士の抵抗値の差から求めた第2補正係数とを乗算して得られる第3補正係数により行うものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明で用いるカラー感熱記録紙(以下、単に記録紙という)10の層構造を示している。記録紙10は、周知のカラー感熱記録材料から構成されており、ベース部材11に対して、シアン、マゼンタ、イエローの各感熱発色層12,13,14、及び透明な保護層15が順に層設されている。シアン感熱発色層12は、深層にあるため熱感度が最も低く、比較的大きな熱エネルギを与えときに、シアンに発色する。マゼンタ感熱発色層13は、熱感度が中程度であり、加熱によりマゼンタに発色する。イエロー感熱発色層14は、表面側にあるため熱感度が最も高く、比較的に小さな熱エネルギを与えた時にイエローに発色する。
【0010】
また、各感熱発色層12〜14の間には、熱感度を調整するための中間層16,17が設けられている。また、ベース部材11の裏面にはバック層18が設けられている。なお、各感熱発色層12〜14の順番は入れ換えてもよい。保護層15はPVA(ポリビニルアルコール)を主剤とする透明な樹脂層であり、各感熱発色層12〜14に傷が付いたりするのを防止する。
【0011】
イエロー感熱発色層14とマゼンタ感熱発色層13とは、その下層になる感熱発色層を発色記録する際に、未発色の発色成分が発色することがないように、電磁線による定着性が与えられている。すなわち、マゼンタ感熱発色層13は、最大吸収波長が約365nmであり、この波長域の紫外線が照射されると、発色能力が消失する。イエロー感熱発色層14は、最大吸収波長が約420nmであり、この波長域の紫色可視光線によって発色能力が消失する。
【0012】
本発明のカラー感熱プリンタを概略的に示す図2において、給紙カセット21から給紙ローラ22の回転により給紙されたカラー感熱記録紙10は、記録紙10の搬送路に設けられたプリント位置に送られる。水平方向に設けられた記録紙10の搬送路に沿って、サーマルヘッド23、プラテンローラ24、搬送ローラ対25、定着器26,記録紙センサ27が配置してある。プラテンローラ24は、記録紙10をサーマルヘッド23の発熱素子アレイ31に圧着させる。搬送ローラ対25は、記録紙10を往復動させる。記録紙センサ27は、排出口近傍に設けられ、記録紙10の検出信号を後述するカウンタ48に送る。
【0013】
搬送ローラ対25による記録紙10の矢印P方向への送りに同期させて、サーマルヘッド23の発熱素子アレイ31が駆動されることで、記録紙10の各感熱発色層12〜14を感熱発色させる。定着器26は、イエロー定着ランプ28及びマゼンタ定着ランプ29を備えている。そして、イエロー記録時に、イエロー定着ランプ28を点灯させて、イエロー感熱発色層14を光定着する。また、マゼンタ記録時に、マゼンタ定着ランプ29を点灯させて、マゼンタ感熱発色層13を光定着する。
【0014】
発熱素子アレイ31には、多数の発熱素子311 〜31n が主走査方向にライン状に形成されている(図3参照)。各発熱素子311 〜31n は抵抗素子から構成されており、1画素を熱記録する際に、発色の直前まで加熱するバイアス熱エネルギと、発色濃度に応じた階調表現熱エネルギとを記録紙10に与える。イエロー定着ランプ28は、発光ピークが420nm付近の紫外線を放出し、マゼンタ定着ランプ29は、発光ピークが365nm付近の紫外線を放出する。
【0015】
カラー感熱プリンタの電気的構成を示す図3において、フレームメモリ34には、例えば電子スチルカメラで撮影した1フレームの画像データが色毎に分離された状態で書き込まれている。階調表現加熱に際して、フレームメモリ34からプリントすべき色の画像データが1ラインずつ読み出されてラインメモリ35に書き込まれる。このラインメモリ35の画像データは、画素毎に読み出されてコンパレータ36に送られる。コンパレータ36は、各画素の画像データと階調データ(比較データ)とを比較し、画像データの方が大きい場合には「1」の信号を出力する。
【0016】
マイクロコンピュータ38は、例えば64階調の場合に、16進法で「0」〜「3F」の階調データを順番に発生する。コンパレータ36は、マイクロコンピュータ38から「0」の階調データが送られると、この階調データに対して各画素の画像データを順番に比較する。これにより、1ライン分の比較結果がシリアル信号としてコンパレータ36から出力され、サーマルヘッド23のシフトレジスタ39に送られる。
【0017】
1ライン分の画像データの比較が終了すると、マイクロコンピュータ38は、「1」の階調データを発生してコンパレータ36に送る。したがって、「0」〜「3F」の階調データを用いることにより、各画素の画像データは64回比較され、64ビットの駆動データに変換される。そして、この64ビットの駆動データは、64回に分けてシフトレジスタ39に送られる。
【0018】
シリアルな駆動データは、クロックによってシフトレジスタ39内でシフトされてパラレル信号に変換される。シフトレジスタ39でパラレル信号に変換された駆動データは、ラッチ信号に同期してラッチアレイ40にラッチされる。ANDゲートアレイ41は、ストローブ信号が入力されたときに、入力されている駆動信号が「1」の場合に「H」の信号を出力する。これらのラッチアレイ40とANDゲートアレイ41は、各画素毎に回路素子が設けられている。
【0019】
ANDゲートアレイ41の各出力端子には、トランジスタTr1〜Trnがそれぞれ接続されており、出力信号が「H」の場合にトランジスタTr1〜Trnがオンする。これらのトランジスタTr1〜Trnには、発熱素子311 〜31n が直列に接続されている。
【0020】
各発熱素子311 〜31n の抵抗値Ri (iは1〜n)は、抵抗値測定部45で測定され、これがフラッシュメモリ46に記憶される。なお、抵抗値測定部45は、トランジスタTr1 〜Trn により各発熱素子311 〜31n を1個ずつ選択してこれに所定の電圧を印加し、これの電圧降下時間から抵抗値Ri を測定する。
【0021】
マイクロコンピュータ38は、測定した抵抗値Ri に基づき、平均抵抗値Rm (=R1 +R2 +・・・+Rn /n)を算出し、この平均抵抗値Rm との差であるΔR1i (=Rm −Ri )を各発熱素子毎に求める。そして、ROMからなる抵抗値補正係数部47に予め記憶してある変換テーブルの特性曲線F1(図4参照)によりΔR1i に対応した補正係数k1i を求める。
【0022】
また、マイクロコンピュータ38は、前記抵抗値Ri に基づき、隣り合う発熱素子31i+1 ,31i 同士の抵抗値Ri+1 ,Ri の差であるΔR2i (=Ri+1 −Ri )を求める。この差をとる方向は一定とする。この一定の方向とは、発熱素子アレイ31の長手方向を横方向に見た状態で発熱素子アレイ31の長手方向に沿って右方向又は左方向である。そして、抵抗値補正係数部47に予め記憶してある変換テーブルの特性曲線F2(図5参照)によりΔR2i に対応した補正係数k2i を求める。この後、マイクロコンピュータ38は、補正係数k1i に補正係数k2i を乗算して各発熱素子毎の補正係数ki を求め、フラッシュメモリ46に記憶する。
【0023】
発熱素子アレイ31全体の中での抵抗値差を示すΔR1i と、隣り合う発熱素子同士の抵抗値差を示すΔR2i とでは、同じ抵抗値差でも視覚的にうけるむらの程度に相違があり、ΔR2i の方が大きなむらとして認識される。本実施形態では、ΔR1i ,ΔR2i の両方についてそれぞれ最適な補正係数k1i ,k2i を求め、これらを乗算した補正係数ki により画像データを補正するから、効果的にむらの発生を抑えることができる。なお、特性曲線F1,F2は、予め実験によって求めておき、抵抗値補正係数部47に記憶しておく。
【0024】
前記補正係数ki は、カラー感熱プリンタの製造工程において最初に求められ(初期抵抗値測定)、フラッシュメモリ46に記憶されるが、プリント積算枚数が所定枚数Nに達する度に、抵抗値Ri の測定及び補正係数ki の算出が実施され、新しい補正係数ki がフラッシュメモリ46に記憶される。なお、フラッシュメモリ46に記憶されている旧い補正係数ki は、新しく算出された補正係数ki によって上書きされる。また、前記Nは、例えば500枚とする。また、マイクロコンピュータ38には、記録紙センサ27から出力された記録紙10の検出信号を受けてプリント枚数をカウントするカウンタ48が接続されている。
【0025】
次に、上記実施形態の作用について図6を参照して説明する。カラー感熱プリンタが1枚のプリントを行う度に、記録紙10の検出信号が記録紙センサ27からカウンタ48に入力される。マイクロコンピュータ38は、カウンタ48の積算プリント枚数を逐次監視しており、これがN(=500枚)を超えるまでは、初期抵抗値測定によって得られた補正係数ki によってフレームメモリの画像データが補正されてプリントが行われる。
【0026】
カウンタ48の積算プリント枚数がNを超えると、マイクロコンピュータ38は、抵抗値測定部45に指令して発熱素子アレイ31の各発熱素子311 〜31n の抵抗値R1 〜Rn を測定する。抵抗値測定部45が測定した抵抗値R1 〜Rn は、フラッシュメモリ46に記憶される。また、マイクロコンピュータ38は、カウンタ48をリセットして積算プリント枚数を「0」とする。
【0027】
マイクロコンピュータ38は、抵抗値Ri に基づいて平均抵抗値Rm を算出し、この平均抵抗値Rm から抵抗値Ri を減算してΔR1i を求め、抵抗値補正係数部47の変換テーブルの特性曲線F1を参照して補正係数k1i を求める。また、隣り合う発熱素子同士の抵抗値Ri+1 ,Ri の差ΔR2i を求めてから、特性曲線F2を参照して補正係数k2i を求める。マイクロコンピュータ38は、補正係数k1i に補正係数k2i を乗算して各発熱素子毎の補正係数ki を求め、フラッシュメモリ46に記憶する。これにより、旧い補正係数ki は、新しい補正係数ki で上書きされる。
【0028】
マイクロコンピュータ38は、フレームメモリ34に記憶されている3色の画像データを補正係数ki によって補正する。記録紙10の記録エリアの先端がサーマルヘッド23に達すると熱記録が開始される。この熱記録に際しては、フレームメモリ34からイエロー画像の画像データが1ライン分読み出されてラインメモリ35にいったん書き込まれる。
【0029】
次に、ラインメモリ35から各画素の補正済み画像データを順番に読み出してコンパレータ36に送り、ここで階調レベル「0」の階調データと比較される。
イエロー画像を記録する画素ではコンパレータ36の出力が「1」となり、イエロー画像を記録しない画素では「0」となる。この各画素の比較結果は、シリアルな駆動データとしてシフトレジスタ39に送られ、そしてクロックによってシフトレジスタ39内でシフトされてパラレルな駆動データに変換される。このパラレルな駆動データは、ラッチアレイ40でラッチされてから、ANDゲートアレイ41に送られる。
【0030】
マイクロコンピュータ38は、幅が長いバイアス加熱用パルスを発生させ、ストローブ信号としてANDゲートアレイ41に送る。ANDゲートアレイ41は、ストローブ信号とラッチアレイ40の出力信号との論理積を出力するから、ANDゲートアレイ41の各出力端子のうち、ラッチアレイ40の出力端子が「1」となっているものが「1」を出力する。例えば、ANDゲートアレイ41の第1番目の出力端子が「1」の場合には、トランジスタTr1がオンするから、発熱素子311 が通電されて発熱する。これにより、発熱素子311 がバイアス加熱用パルスに応じた時間だけ通電され、バイアス熱エネルギーを記録紙10に与える。
【0031】
前記バイアス加熱が終了する前に、マイクロコンピュータ38は階調レベルが「0」の階調データを発生してコンパレータ36に送り、再び各画素の画像データと比較する。この比較によってシリアルな駆動データが形成され、この駆動データがシフトレジスタ39に書き込まれる。バイアス加熱が終了すると、マイクロコンピュータ38は、パルス幅が短い階調表現用パルスを発生する。この階調表現用パルスはストローブ信号としてANDゲートアレイ41に送られる。このストローブ信号によって発熱素子311 が短時間通電され、イエロー感熱発色層を階調レベル「1」の濃度に発色させる。
【0032】
以下、マイクロコンピュータ38が階調レベルを「1」から「3F」まで順番に変化させるために、各階調レベルに応じた駆動データがコンパレータ36から出力される。これにより、各発熱素子311 〜31n が補正された画像データに応じた回数だけ通電され、記録紙10に階調表現熱エネルギーを与えて所望の濃度に発色させる。例えば、64階調の場合には、最大濃度の画素に対しては、階調表現のために64個のパルス電流が発熱素子に供給される。
【0033】
イエロー画像の第1ラインが記録されると、記録紙10が1画素分送られ、これとともにフレームメモリ34からイエロー画像の第2ライン目の画像データが読み出される。このイエロー画像の第2ライン目の画像データに基づいて、記録紙10に第2ライン目が熱記録される。イエロー画像を熱記録した部分には、イエロー定着ランプ28から420nm付近の近紫外線が照射される。これにより、イエロー感熱記録材料に含有されたジアゾニウム塩化合物が分解して発色能力が消失する。
【0034】
イエロー画像を熱記録及び光定着が済むと、搬送ローラ対25が逆転して記録紙10を戻し、記録エリアが再びサーマルヘッド23の位置にくると、搬送ローラ対25が順転してマゼンタ画像が1ラインずつマゼンタ感熱発色層に記録される。このマゼンタ画像の発色熱エネルギーは、イエロー画像の発色熱エネルギーよりも大きいが、イエロー感熱発色層は既に光定着されているので、このイエロー感熱発色層が再度発色することはない。マゼンタ画像を記録した記録紙10には、マゼンタ定着ランプ29から365nm付近の紫外線が照射され、マゼンタ感熱発色層が光定着される。
【0035】
搬送ローラ対25が逆転して記録紙10を戻し、記録エリアが再びサーマルヘッド23の位置にくると、搬送ローラ対25が順転してシアン画像が1ラインずつシアン感熱発色層に記録される。このシアン感熱発色層は、発色熱エネルギーが通常の保管状態では発色しない値になっているので、シアン感熱発色層に対しては光定着性が与えられていない。こうしてイエロー画像,マゼンタ画像,シアン画像の熱記録が終了した記録紙10は、カラー感熱プリンタの外に排出される。排出口近傍に設けられた記録紙センサ27が記録紙10の検出信号をカウンタ48に送る。カウンタ48はプリント積算枚数を1だけインクリメントする。
【0036】
以上説明した実施形態では、フラッシュメモリに記憶されている旧い補正係数は、新しく算出された補正係数によって上書きされるようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、フラッシュメモリの記憶容量の限度において、旧い補正係数をすべて履歴として残すようにしてもよい。この場合には、各発熱素子の抵抗値の変化率が分かるから、サーマルヘッドの寿命を予測でき、サーマルヘッドの交換時期を液晶パネル等に表示することも可能になる。
【0037】
また、上記実施形態では、プリント積算枚数が500枚を超える毎に、抵抗値測定を行ったが、本発明はこの数値に限定されないのは勿論であり、例えば800枚毎でもよい。また、抵抗値測定を行う時期を判断するために、使用量の目安となるプリント枚数を用いたが、本発明はこれに限定されることなく、例えばサーマルヘッドの駆動時間やカラー感熱プリンタの稼働時間、あるいは1ヶ月毎等の定期的な期間を用いてもよい。この1ヶ月毎を用いる場合は、マイクロコンピュータに内蔵した時計により月変わりが分かるから、月が変わって最初に電源を投入した際に抵抗値測定を行うようにすればよい。
【0038】
また、上記実施形態では、補正係数等を記憶する記憶手段として、フラッシュメモリを用いたが、電池でバックアップされたRAMを用いてもよい。また、本発明は、感熱記録の他に、熱転写記録に対しても同様に適用することができる。
また、ラインプリンタの他に、シリアルプリンタにも利用することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のサーマルプリンタによれば、定期的又は所定プリント枚数毎にサーマルヘッドの各発熱素子の抵抗値を測定し、この抵抗値データに基づいて画像データを補正してプリントを行うので、使用によって発熱素子の抵抗値が変化することにより発生する濃度むら等を抑えることができる。また、従来から一般的に用いられている各発熱素子の抵抗値と平均抵抗値との差から求めた第1補正係数だけでなく、同じ抵抗値差でも視覚的にうけるむらの程度が大きい隣り合う発熱素子同士の抵抗値差から求めた第2補正係数をも加味した第3補正係数を用いているので、効果的にむらの発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録紙10の層構造を示す説明図である。
【図2】カラー感熱プリンタの概略図である。
【図3】カラー感熱プリンタの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】各発熱素子の抵抗値と平均抵抗値との差に対応した補正係数を求める変換テーブルの特性曲線F1を示すグラフである。
【図5】隣り合う発熱素子同士の抵抗値の差に対応した補正係数を求める変換テーブルの特性曲線F2を示すグラフである。
【図6】カラー感熱プリンタの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】積算通電パルス数に対する抵抗値変化率を示すグラフである。
【符号の説明】
10 記録紙
23サーマルヘッド
31 発熱素子アレイ
311 〜31n 発熱素子
38 マイクロコンピュータ
45 抵抗値測定部
46 フラッシュメモリ
47 抵抗値補正係数部
48 カウンタ
Claims (2)
- 多数の発熱素子をライン状に配列したサーマルヘッドと記録紙とを相対移動しながら画像データに基づいて各発熱素子を駆動し、記録紙に画像を記録するサーマルプリンタにおいて、
定期的又は所定プリント枚数毎に各発熱素子の抵抗値を測定し、この抵抗値データに基づいて画像データを補正してプリントを行うことを特徴とするサーマルプリンタ。 - 前記画像データの補正は、各発熱素子の抵抗値と平均抵抗値との差から求めた第1補正係数と、隣り合う発熱素子同士の抵抗値の差から求めた第2補正係数とを乗算して得られる第3補正係数により行うことを特徴とする請求項1記載のサーマルプリンタ。
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