JP3239579B2 - 釘打機 - Google Patents

釘打機

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JP3239579B2
JP3239579B2 JP00528694A JP528694A JP3239579B2 JP 3239579 B2 JP3239579 B2 JP 3239579B2 JP 00528694 A JP00528694 A JP 00528694A JP 528694 A JP528694 A JP 528694A JP 3239579 B2 JP3239579 B2 JP 3239579B2
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    • B25C1/00—Hand-held nailing tools; Nail feeding devices
    • B25C1/008—Safety devices

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、本出願人が先に出願し
た特開平５−１６０７７号を改良したもので、特にネイ
ルガイドに保持されて打込まれる釘の先端がネイルガイ
ドの下端より下方に突出する長さの釘をネイルガイドよ
り挿入して打込むようにした打込機に関するもので、安
全性を向上させるようにしたものである。
【０００２】
【従来の技術】前記出願において、手ハンマの如く使え
るように軽量化を図り、上記した長さの釘を２回〜５回
の打撃で打込むようにした釘打機を提案した。かかる釘
打機を図７を参照して簡単に説明する。トリガレバー１
１を引くとトリガバルブプランジャ１２が上昇し、ヘッ
ドバルブ室７内の圧縮空気が空気通路６を介して大気に
排出される。このためヘッドバルブ８が急激に上昇し、
シリンダ９の上端が開き打込空気室４内の圧縮空気がシ
リンダ９内に入り、ピストン１０及びドライブビット２
０が急激に下降し、ネイルガイド２４内に挿入されてい
る図示しない釘３０はビット２０によって打撃されて図
示しない木材等の被打込材２９に打込まれる。打込み残
りの釘３０の頭がネイルガイド２４内に残っている状態
でトリガレバー１１を放すと、ヘッドバルブ８が下降し
ピストン１０及びビット２０は図示の上死点位置に戻
る。この動作を複数回繰り返すことにより、ネイルガイ
ド２４内の釘３０を被打込材２９の面一に打込めるよう
になる。すなわちトリガレバー１１の引き及び戻しの操
作を複数回行うことにより打込動作が行われる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の釘打機
には次のような欠点があった。すなわちトリガレバー１
１を引けば必ずピストン１０が作動しビット２０が往復
する構造のため、トリガレバー１１に指を引っかけて持
ち運ぶ時や釘３０の挿入中に作業者が意図せずともトリ
ガレバー１１を引く動作を不用意に行ってしまい、ピス
トン１０が下降して飛び出したビット２０の先端が作業
自身の身体を傷つけたり、打込む目的でない物品を打撃
したり、釘３０を誤って打出す恐れがあった。また釘３
０が挿入されていない状態でピストン１０が動作するす
なわち空打動作が行われるとピストン１０や該ピストン
１０の衝撃を緩衝するために設けられているダンパ１３
を破損する恐れがあった。
【０００４】従来周知の釘打機においては、かかる問題
を解消するために、釘をガイドする射出部の周囲に上下
動可能に設けられたセフティアームの上端部によってト
リガレバーの動作を阻止するようにした安全装置を設
け、射出部を被打込材に押し当てなければトリガレバー
を操作できないようにしている。しかし、本発明釘打機
においては、上記した如く、釘３０の先端が従来の射出
部に対応するネイルガイド２４の下端より下方に突出し
ていて、ネイルガイド２４を被打込材２９に押し当てる
ことができないため、上記した安全装置を採用すること
ができない。本発明の目的は、上記した従来技術の欠点
をなくし、釘をネイルガイド内に挿入し釘先端を被打込
材に押し当てた時にのみ前記トリガレバーを操作できる
かまたはトリガレバーの操作が有効となるようにして安
全性を向上した釘打機を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明釘打機においては、前記釘がネイルガイド内
に挿入され更に釘先端が被打込材に押し当てられた時に
上昇するプッシュレバー及び該プッシュレバーの上昇と
共に上昇するセフティアームを設け、該セフティアーム
の上端部によってトリガレバーの操作を阻止またはトリ
ガレバーの操作が無効となるようにしたものである。
【０００６】
【作用】上記のように構成された本発明釘打機によれ
ば、釘が挿入され更に釘先端が被打込材に押し当てられ
ない限りトリガレバーを操作または該トリガレバーの操
作を有効とすることができないので、ピストンが不意に
駆動されることはなくなり安全性が向上すると共に釘打
機の寿命が長くなる。また釘先端がネイルガイドの下端
より下方に突出しているので、金具の穴等に狙い打ちが
できるようになる。
【０００７】
【実施例】以下図１〜図３を参照して本発明の一実施例
を説明する。図示しないコンプレッサからの圧縮空気は
空気取入口３から本体１のハウジング２内の打込空気室
４に貯えられる。圧縮空気はトリガバルブ室５、通路６
を介してヘッドバルブ室７に入り、ヘッドバルブ８をシ
リンダ９の上面に押し付ける。この状態ではヘッドバル
ブ８とシリンダ９の上面は密閉されており、圧縮空気は
シリンダ９内に入らないのでピストン１０は駆動されな
い。トリガバルブ室５内には、トリガバルブスプリング
１７によって下方に付勢されるトリガバルブプランジャ
１２が設けられている。トリガレバー１１は引いたり戻
したりする操作によってトリガバルブプランジャ１２を
動作させ、空気室４とトリガバルブ室５間の開閉を制御
して、ヘッドバルブ室７を空気室４と大気とに選択的に
連通させる。
【０００８】ピストン１０にはビット２０が一体に結合
されている。シリンダ９の中間部及び下部には夫々中間
穴１４及び下部穴１９が形成され、中間穴１４の周囲に
は逆止ラバーリング１５が設けられ、シリンダ９とハウ
ジング２との間には、周知の如く、ピストン１０の下降
時に中間穴１４から供給される圧縮空気を貯える戻り空
気室１６が設けられている。なお、１３はシリンダ９の
下端に設けられたダンパ、１８は打込終了後にピストン
１０上方のシリンダ９内の圧縮空気を排出するためにハ
ウジング２に設けられた排気穴である。
【０００９】シリンダ９下方のハウジング２の先端に例
えば図示しないボルト等によって締付固定されたビット
ガイド２１には釘３０の軸径より大きく釘３０の頭部径
より小さいビット２０案内用穴が設けられている。ビッ
トガイド２１の先端部外周に上下動可能に支持された円
筒状のネイルガイド２４は、ビットガイド２１とネイル
ガイド２４の外周フランジの間に設けられた第１スプリ
ング２３によって下方に付勢されている。ネイルガイド
２４の内径は釘３０の頭部径より大きく形成されてい
る。ビットガイド２１の先端部にねじ止めされたネイル
ガイドホルダ２７はネイルガイド２４の外周フランジに
係合して、ネイルガイド２４が所定量以上下降するのを
阻止している。前記ネイルガイド２４の内壁に上下動可
能に支持された円筒状のプッシュレバー２５の内径は釘
３０の軸径より大きく頭部径より小さく形成されてい
る。下端部が該プッシュレバー２５に装着されたセフテ
ィアーム２６は、上端部がハウジング２との間に設けら
れた第２スプリング３３によって下方に付勢され、該セ
フティアーム２６は下端位置にある時、図１に示す如
く、上端部がトリガレバー１１に係合してトリガレバー
１１を操作できないようにしている。
【００１０】図２は釘３０をネイルガイド２４の下方か
ら挿入し釘３０の先端を被打込材２９に押し当てた状態
を示すもので、プッシュレバー２５は釘３０の頭部によ
って押し上げられ、セフティアーム２６もプッシュレバ
ー２５の上昇と共に上昇し、セフティアーム２６の上端
部はトリガレバー１１との係合が外れ、トリガレバー１
１の操作が可能となる。かかる状態においては、通常の
釘打機同様トリガレバー１１を操作するごとにヘッドバ
ルブ８が上昇してシリンダ９内に圧縮空気が供給され、
ピストン１０すなわちビット２０が下降し釘３０を打撃
して釘３０を被打込材２９に打込む。トリガレバー１１
を操作している間はピストン１０が図３に示す如く下死
点に位置したままであり、トリガレバー１１を戻すとヘ
ッドバルブ室７内に圧縮空気が流入し、ヘッドバルブ８
が下降してピストン１０上方のシリンダ９内の圧縮空気
が前記排気穴１８を介して排出されるので、ピストン１
０は戻り空気室１６内の圧縮空気によって上昇されて初
期位置に戻る。従って釘３０が完全に打込まれるまでト
リガレバー１１の引き、戻しの操作をするごとにビット
２０による打撃が繰り返して行われ、釘３０は多数回の
打撃によって打込まれる。釘３０が完全に打込まれ図１
のようにトリガレバー１１を元の状態に復帰させ、本体
１を被打込材２９から離せば、セフティアーム２６が第
２スプリング３３に付勢されて下降し、下端位置に復帰
するとセフティアーム２６は上端部がトリガレバー１１
に係合し、トリガレバー１１の操作を阻止するようにな
る。
【００１１】本実施例の釘打機の如く多数回の打撃で打
ち込むためのシリンダ９、ピストン１０の大きさ等の具
体的数値の一例は例えば次のようになる。すなわちシリ
ンダ９の内径及びピストン１０の行程は夫々２９ｍｍ及
び６４ｍｍであり、ピストン押しのけ容積は４２．３ｃ
ｍ3で釘３０の打込エネルギはＪＩＳ Ａ５５５５の細
め鉄丸釘ＢＮ６５（長さ６５ｍｍ）を約４回の打撃で松
材に打込めるエネルギである。ピストン１０の行程は釘
の全長（６５ｍｍ）にほぼ等しい。上記のように構成さ
れた本実施例釘打機では、釘３０を複数回好ましくは２
回〜５回の打撃で打込む打撃エネルギを有するので、一
撃で打込む従来の釘打機に比べ軽量・小形にできる。
【００１２】図４は本発明の他の実施例を示すもので、
前記ネイルガイド２４に永久磁石４０を埋設し、ネイル
ガイド２４内に挿入された釘３０を永久磁石４０によっ
て吸着保持するようにしたものである。このように構成
することにより、釘３０先端の位置決めが容易になると
共に釘３０の装填時は両手操作が必要であるが、装填後
は上向き、横向き、下向きのいずれの打込時でも片手操
作が可能になるので操作性が向上する。
【００１３】上記したいずれの実施例においても、前記
プッシュレバー２５はネイルガイド２４の内壁に上下動
可能に支持させるとしたが、かかる構成としたため、次
のような欠点があった。すなわちネイルガイド２４はビ
ットガイド２１に案内され、プッシュレバー２５はネイ
ルガイド２４に案内されているため、これら３個のビッ
トガイド２１、ネイルガイド２４、プッシュレバー２５
の寸法のガタが累積され、プッシュレバー２５がビット
２０の下降軌跡上に位置する恐れが生じるが、かかる状
態になるとビット２０によってプッシュレバー２５が打
撃されて破壊故障するという問題が生じる。この問題を
解消するためにはネイルガイド２４の内径、プッシュレ
バー２５の内径及び外径を大きくすればよいが、こうす
ると、ネイルガイド２４内での釘３０の傾きが大きくな
ってしまい、操作しにくくなると共に釘３０が曲がって
打ち込まれる恐れが大きくなる。またプッシュレバー２
５の内径が大きくなると頭径がプッシュレバー２５の内
径より小さい釘３０はプッシュレバー２５内に入り込ん
でしまうため、プッシュレバー２５及びセフティアーム
２６が上昇しなくなり、トリガレバー１１を操作できな
くなる。すなわち打ち込まれる釘３０の種類が限定され
てしまう。またプッシュレバー２５の外周とネイルガイ
ド２４の内周間のギャップにもよるが、ネイルガイド２
４が例えば運搬中に何らかの原因で上昇された時にプッ
シュレバー２５も上昇して打込動作が開始される恐れが
あった。
【００１４】図５、図６はかかる欠点を解消するための
本発明の更に他の実施例を示すもので、プッシュレバー
２５をビットガイド２１の先端外周に上下動可能に支持
させるようにしたものである。なおプッシュレバー２５
の下端部の内壁の径は、釘３０の頭部径より小さくビッ
ト２０の外径より大きい値に設定されている。また４５
はハウジング２の後方端から延びた前方が前記ネイルガ
イドホルダ２７に装着され、ナイロン等の合成樹脂から
なるカバーであって、例えば落下時等にトリガレバー１
１が誤って引かれた状態になるのを防止するためのもの
である。従って、プッシュレバー２５はビットガイド２
１に案内されて上下動するようになるので、上記した欠
点を解消できるようになる。
【００１５】上記実施例においては、セフティアーム２
６をトリガレバー１１に係合させてトリガレバー１１を
操作できないようにするとしたが、トリガレバー１１と
トリガバルブプランジャ１２との間にトリガアームを設
け、該トリガアームがセフティアーム２６及びトリガレ
バー１１によって押し上げられた時にのみ、すなわちセ
フティアーム２６が上昇した時のトリガレバー１１の操
作を有効として、トリガバルブプランジャ１２を押し上
げてピストン１０の駆動を開始させるようにした従来周
知構成の安全装置とすることも可能である。
【００１６】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ネイルガ
イドの下端より下方に突出する長さの釘を打込む釘打機
において、釘を挿入して釘先端を被打込材に押し当てな
い限りトリガレバーを操作できないかまたは操作しても
ピストンが駆動されないようにしたので、ビットが不意
に飛び出すことがなく安全性が向上すると共に釘打機本
体の寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明釘打機の一実施例を示す縦断面図。
【図２】 図１に釘を挿入し釘先端を被打込材に押し当
てた状態を示す縦断面図。
【図３】 １回の打込終了時を示す縦断面図。
【図４】 本発明釘打機の他の実施例を示す要部の縦断
面図。
【図５】 本発明釘打機の更に他の実施例を示す縦断面
図。
【図６】 図５に釘を挿入し釘先端を被打込材に押し当
てた状態を示す縦断面図。
【図７】 従来の打込機の一例を示す縦断面図。
【符号の説明】
１は釘打機本体、２はハウジング、９はシリンダ、１０
はピストン、１１はトリガレバー、１２はトリガバルブ
プランジャ、２０はビット、２１はビットガイド、２４
はネイルガイド、２５はプッシュレバー、２６はセフテ
ィアーム、２９は被打込材、３０は釘、４０は永久磁石
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B25C 7/00 B25C 1/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ハウジング内に設けられたシリンダと、
    該シリンダ内に上下動可能に設けられ、圧縮空気により
    駆動されるピストンと、該ピストンと一体結合されたビ
    ットと、前記ピストンの上下動の動作を制御するトリガ
    レバーと、前記ハウジングの下端に装着され、前記ビッ
    トの上下動の案内となるビットガイドと、該ビットガイ
    ドの先端に上下動可能に支持され、内径が打込まれる釘
    の頭部の径より大きいパイプ状のネイルガイドと、該ネ
    イルガイドを下方に付勢する第１スプリングとを有し、
    前記ネイルガイドの下端より下方に突出する長さの釘を
    ネイルガイドの下方より挿入し、該釘の頭を前記ビット
    により打撃して打込む釘打機であって、 前記ビットガイドの下方のネイルガイドの内壁に上下動
    可能に支持され、内径が前記ビットの外径より大きく釘
    の頭部の径より小さいプッシュレバーと、下端位置にあ
    る時前記トリガレバーの操作を阻止または無効とする上
    端部を有し、下端部が前記プッシュレバーに装着された
    セフティアームと、該セフティアームを下方に付勢する
    第２スプリングとを備えたことを特徴とする釘打機。
  2. 【請求項２】 ハウジング内に設けられたシリンダと、
    該シリンダ内に上下動可能に設けられ、圧縮空気により
    駆動されるピストンと、該ピストンと一体結合されたビ
    ットと、前記ピストンの上下動の動作を制御するトリガ
    レバーと、前記ハウジングの下端に装着され、前記ビッ
    トの上下動の案内となるビットガイドと、該ビットガイ
    ドの先端に上下動可能に支持され、内径が打込まれる釘
    の頭部の径より大きいパイプ状のネイルガイドと、該ネ
    イルガイドを下方に付勢する第１スプリングとを有し、
    前記ネイルガイドの下端より下方に突出する長さの釘を
    ネイルガイドの下方より挿入し、該釘の頭を前記ビット
    により打撃して打込む釘打機であって、 前記ビットガイドの先端に上下動可能に支持され、内径
    が前記ビットの外径より大きく釘の頭部の径より小さい
    プッシュレバーと、下端位置にある時前記トリガレバー
    の操作を阻止または無効とする上端部を有し、下端部が
    前記プッシュレバーに装着されたセフティアームと、該
    セフティアームを下方に付勢する第２スプリングとを備
    えたことを特徴とする釘打機。
JP00528694A 1993-02-05 1994-01-21 釘打機 Expired - Lifetime JP3239579B2 (ja)

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