JP3110502B2 - カレント・ミラー回路 - Google Patents

カレント・ミラー回路

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JP3110502B2 JP03192076A JP19207691A JP3110502B2 JP 3110502 B2 JP3110502 B2 JP 3110502B2 JP 03192076 A JP03192076 A JP 03192076A JP 19207691 A JP19207691 A JP 19207691A JP 3110502 B2 JP3110502 B2 JP 3110502B2
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05FSYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
    • G05F3/00Non-retroactive systems for regulating electric variables by using an uncontrolled element, or an uncontrolled combination of elements, such element or such combination having self-regulating properties
    • G05F3/02Regulating voltage or current
    • G05F3/08Regulating voltage or current wherein the variable is dc
    • G05F3/10Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics
    • G05F3/16Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices
    • G05F3/20Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices using diode- transistor combinations
    • G05F3/26Current mirrors
    • G05F3/265Current mirrors using bipolar transistors only

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集積回路等に用いられ
るカレント・ミラー回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカレント・ミラー回路は、図3〜
図4に示すように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図3はベース・コレク
タ間を短絡したトラジスタ2のコレクタ側へ定電流源4
からの電流を印加し、そのコレクタ・ベース端子を他の
トランジスタ6のベース端子へ接続するという回路構成
である(1は電源(線)である)。トランジスタ6のコ
レクタ電流Iout は、トランジスタ2のコレクタ電流I
inを用いて、一般に電流増幅率hFE,コレクタ・ベース
間電圧VCB,アーリー電圧VA として、
【0004】
【数1】
【0005】あるいは、アーリー効果を考慮した
【0006】
【数2】
【0007】によって表わされるが、式(1)より明ら
かなように、Iout はhFEの大きさに依存しており、例
えばhFE=30では、Iout =0.9375Iinとな
り、6%以上の誤差を生ずる。また、式(2)よりhFE
=∞としても、例えばVA =15V,VCB=2VではI
out =0.88Iinとなり、実に10%以上の誤差を生
ずるという問題点がある。
【0008】図4は、上述の2つの問題点のうち、hFE
依存を軽減せしめるカレント・ミラー回路であり、トラ
ンジスタ2は、コレクタ・ベース間を短絡する代りにコ
レクタを基準電位に接続したトランジスタ3のエミッタ
をベースに、同トランジスタ3のベースをコレクタに接
続したものであり、他は図3と同じである。一般にトラ
ンジスタ6のコレクタ電流Iout は、
【0009】
【数3】
【0010】で与えられ、例えば図3の回路と同様にh
FE=30の時ではIout =0.998Iinとなり、ミラ
ー係数はほとんど100%に近い値となる。ただし、ア
ーリー効果によるコレクタ・ベース間電圧依存性は残さ
れており、図3の回路と同様、大きな誤差を生ずるとい
う問題点がある。
【0011】本発明の目的は上記問題点である、ベース
電流による誤差と、アーリー効果による誤差を同時に低
減せしめるカレント・ミラー回路を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、エミッタが電源に接続され、ベースが共通な
第1の導伝形の第1および第2のトランジスタと、コレ
クタが基準電位に接続され、エミッタが前記第1および
第2のトランジスタのベースに接続され、ベースが前記
第1のトランジスタのコレクタに接続された第1の導伝
形の第3のトランジスタと、エミッタが前記第2のトラ
ンジスタのコレクタに接続された第1の導伝形の第4の
トランジスタと、ベースが前記第1のトランジスタのコ
レクタに接続され、コレクタが前記電源に接続され、エ
ミッタが前記第4のトランジスタのベースに接続された
第2の導伝形の第5のトランジスタと、前記第5のトラ
ンジスタのエミッタと前記基準電位との間に設けられた
定電流源とを具えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明によれば、ベース電流による誤差と、ア
ーリー効果による誤差が低減される。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施例を示し、1は
電源(線)、2は入力電流Iinであるところの定電流源
4にコレクタが接続され、かつエミッタが電源1に接続
される第1の導伝形(PNP)のトランジスタであり、
そのベースはトランジスタ2と共にカレント・ミラーを
構成する、エミッタが電源線1へ接続されている第1の
導伝形のトランジスタ6のベースと接続され、さらに、
ベース電流を補償するための、コレクタが基準電位へ接
続されている第1の導伝形のトランジスタ3のエミッタ
と接続されている。
【0016】トランジスタ2のコレクタは、定電流源4
の他に、トランジスタ3のベースと、コレクタが電源1
へ接続される第2の導伝形(NPN)のトランジスタ7
のベースとに接続される。トランジスタ7のエミッタ
は、出力電流を与える第1の導伝形のトランジスタ8の
ベースと、一方端が基準電位へ接続されている定電流源
9の他方端へ接続される。
【0017】トランジスタ8のエミッタは、トランジス
タ6のコレクタへ接続されている。トランジスタ2のコ
レクタ電流をIC2、ベース電流をIB2、エミッタ電流を
E2、ベース・エミッタ間電圧をVBE2 、コレクタ・ベ
ース間電圧をVCB2 、同様に、トランジスタNに対し
て、それぞれICN,IBN,IEN,VBEN ,VCBN とす
る。また、第1の導伝形のトラジスタの電流増幅率をh
FE1 、第2の導伝形の電流増幅率をhFE2 、また、第1
の導伝形のトランジスタのアーリー電圧をVA1とする。
すると、図1に対して、以下の式が成立する。
【0018】
【数4】 Iin=IC2+IB3−IB7 (4)
【0019】
【数5】
【0020】
【数6】
【0021】(4)式はIB3=IB7とすることで、入力
電流IinとIC2を等しくでき、ベース電流による誤差を
打ち消すことができることを示している。式(5),
(6)より式(7)が得られる。
【0022】
【数7】
【0023】本発明によって達成すべきは、入力電流I
inと出力電流Iout を等しくすることであり、また、式
(4)よりIB3=IB7とすることにより、Iin=IC2
あるから、式(7)より、
【0024】
【数8】
【0025】が得られ、バイアス定電流源9に流れる電
流IB を式(8)の値にすることで、ベース電流の誤差
を打ち消すことができる。
【0026】次に、アーリー効果の低減に関し説明す
る。カレント・ミラーとなるトランジスタ2とトランジ
スタ6のコレクタ電位VC2とVC6は、それぞれ次のよう
に表わすことができる。電源1をVCCとすると、
【0027】
【数9】 VC2=VCC−VBE2 −VBE3 (9)
【0028】
【数10】 VC6=VCC−VBE2 −VBE3 −VBE7 +VBE8 (10) また、一般に次式が成立する。
【0029】
【数11】
【0030】
【数12】
【0031】ここで、IS2,IS6はそれぞれトランジス
タ2およびトランジスタ6の逆方向飽和電流であり、
q,k,Tはそれぞれ定数である。トランジスタ2,ト
ランジスタ6のエミッタ・ベースはそれぞれショートさ
れているので、式(11),(12)でVBE2 =VBE6
とすることができ、また、一般に同一サイズのトランジ
スタは集積回路内においてその逆方向飽和電流はほとん
ど等しく、IC2=IS6とすることができる。従って、I
C2=IC6とするためには式(11),(12)より、
【0032】
【数13】 VCB2 =VCB6 (13) が成立すれば良いことになるが、ベースが共通であるた
め、式(13)の意味するところは、
【0033】
【数14】 VC2=VC6 (14) と同じである。すると、式(9),(10),(14)
より、
【0034】
【数15】 VBE7 =VBE8 (15) とすることでトランジスタ2とトランジスタ6のコレク
タ電位を等しくすることができ、アーリー効果を低減す
ることができる。式(15)より、
【0035】
【数16】
【0036】式(16)において、トランジスタ電流I
C7は、
【0037】
【数17】
【0038】より、
【0039】
【数18】
【0040】と表わすことができ、式(16),(1
8)より次式が得られる。
【0041】
【数19】
【0042】式(19)より、
【0043】
【数20】
【0044】とすることで、アーリー効果を無くすこと
ができる。図2は本回路によるSPICEによるシミュ
レーション結果であり、横軸にトランジスタ8のコレク
タ電位を、縦軸に出力電流をとったものである。入力電
流Iin=10μAに対し、コレクタ電位0〜3Vの範囲
で、出力電流は10.00235μA〜10.0025
μAとなっており、最大0.025%の誤差となってい
る。ちなみに図5は、図4の従来回路のシミュレーショ
ン結果であるが、同様の条件に対して、11.89μA
〜10.38μAとなっており、最大18.9%の誤差
を生じており、本発明によって高精度のカレント・ミラ
ーを得ることができる。
【0045】
【0046】
【発明の効果】上述の如く、本発明によればベース電流
による誤差、並びにアーリー効果による誤差が著しく低
減した高精度なカレント・ミラー回路を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の回路図である。
【図2】本発明回路のシミュレーション結果を示す図で
ある。
【図3】従来のカレント・ミラー回路の回路図である。
【図4】従来の別のカレント・ミラー回路の回路図であ
る。
【図5】図4の回路のシミュレーション結果を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 電源 2,3,6,8,10,11 第1の導伝形のトランジ
スタ 4,9 定電流源 5 基準電位 7 第2の導伝形のトランジスタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッタが電源に接続され、ベースが共
    通な第1の導伝形の第1および第2のトランジスタと、
    コレクタが基準電位に接続され、エミッタが前記第1お
    よび第2のトランジスタのベースに接続され、ベースが
    前記第1のトランジスタのコレクタに接続された第1の
    導伝形の第3のトランジスタと、エミッタが前記第2の
    トランジスタのコレクタに接続された第1の導伝形の第
    4のトランジスタと、ベースが前記第1のトランジスタ
    のコレクタに接続され、コレクタが前記電源に接続さ
    れ、エミッタが前記第4のトランジスタのベースに接続
    された第2の導伝形の第5のトランジスタと、前記第5
    のトランジスタのエミッタと前記基準電位との間に設け
    られた定電流源とを具えたことを特徴とするカレント・
    ミラー回路。
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