JP2901441B2 - 緩衝増幅器 - Google Patents

緩衝増幅器

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JP2901441B2
JP2901441B2 JP4313027A JP31302792A JP2901441B2 JP 2901441 B2 JP2901441 B2 JP 2901441B2 JP 4313027 A JP4313027 A JP 4313027A JP 31302792 A JP31302792 A JP 31302792A JP 2901441 B2 JP2901441 B2 JP 2901441B2
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聡 小島
潤 小山
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NIPPON DENKI AISHII MAIKON SHISUTEMU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は緩衝増幅器に関し、特に
大電流出力を必要とする緩衝増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に増幅回路では出力インピーダンス
が高いため、低インピーダンス回路が負荷となる場合に
は、電圧利得がほぼ1で、入力インピーダンスが高く、
出力インピーダンスが低い緩衝増幅器を増幅回路の後段
に使用してインピーダンス整合をとる方式がとられてい
る。従来の緩衝増幅器の一例を図3に示す。図3におい
て、Q1,Q2は特性の等しいトランジスタ、R1は抵
抗、VBはバイアス電源、I0は電流源であり、1は信号
入力端子、2は信号出力端子、3は電源端子、Aは電流
ミラー回路である。通常、電流ミラー回路Aでは入力電
流IINと出力電流IOUTとの比(以下、入出力電流比と
記す)が IIN=IOUT・・・・・・・(式1) となるように構成されている。
【0003】図3において電流ミラー回路Aの入力電流
INはトランジスタQ1のコレクタ電流そのものであ
り、電流ミラー回路の出力電流IOUTはトランジスタQ2
のコレクタにそのまま流れ込む。式1よりトランジスタ
1のコレクタ電流I1及びトランジスタQ2のコレクタ
電流I2について常に I1=I2・・・・・・・・・・(式2) が成立する。ここでトランジスタQ1,Q2は互いに特性
の等しいトランジスタであるため、式2よりトランジス
タQ1のベース・エミッタ間電圧と、トランジスタQ2
のベース・エミッタ間電圧も等しくなるが、トランジス
タQ1及びQ2のエミッタは共通接続されているため、ト
ランジスタQ1のベース電圧VINとトランジスタQ2のベ
ース電圧VOUTとの間には VIN=VOUT・・・・・・・・・・(式3) が成立する。したがって、式3より信号入力端子1に信
号を入力したときのトランジスタQ1のベース電圧の変
動分がそのままトランジスタQ2のベース電圧の変動分
として表れ、信号出力端子2より出力されるため、図3
の緩衝増幅器の利得は1となる。トランジスタQ1のコ
レクタ電流I1及びトランジスタQ2のコレクタ電流I2
については I1+I2=I0・・・・・・・・・・・(式4) が成立するが(式2)を(式4)に代入することによ
り、 I1=I2=I0/2・・・・・・・・・(式5) となり、トランジスタQ1のコレクタ電流I1 は電流源
0の電流値の半分になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した緩衝増幅器で
は、信号出力端子2には一般に低インピーダンス負荷が
接続されるため、信号出力端子2から流出する電流が大
きくなる。このため、負荷のドライブ能力を向上するた
めに電流源I0の電流値を大きくする必要があるが、ト
ランジスタQ1のhFEは有限であるため、電流源I0及び
電流増幅率hFEに応じたベース電流が信号入力端子1よ
りトランジスタQ1に流れ込む。ここでトランジスタQ1
の電流増幅率hFEをβとおくと、トランジスタQ1のベ
ース電流I Bは式5より IB=I1/1+β=I0/2(1+β)・・・・・・・(式6) となるため、I0=200(μA),β=100とする
と、(式6)より IB=200/2(1+100)(μA)=100/101(μA)=0.90 9(μA)・・・・・(式7) となり、I0=2(mA)、β=100の時は IB=2/2(1+100)(mA)=1000/101(μA)=9.09( μA)・・・・・・・・・・(式8) となる。ここで(式7)と(式8)を比較すると、電流
源I0の電流値を大きくすると、トランジスタQ1のベー
ス電流も大きくなることがわかる。しかも信号入力端子
は高インピーダンスダンス入力であるため、前段へ及ぼ
す影響も大きくなってしまう。以上のように従来の緩衝
増幅器では負荷のドライブ能力を向上しようとすると前
段への影響が大きくなってしまうという欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ベース
に入力端子が接続されている第1のトランジスタと、該
第1のトランジスタと特性が等しく、ベースに出力端子
が接続されている第2のトランジスタと、上記第1のト
ランジスタのエミッタ電流と上記第2のトランジスタの
エミッタ電流とが流入する電流源と、電流入力端子が第
1のトランジスタのコレクタに接続され電流出力端子が
第2のトランジスタのコレクタ及びベースに接続され、
入力電流が出力電流より小さい電流ミラー回路を備えた
緩衝増幅器において、上記第1のトランジスタのエミッ
タと上記第2のトランジスタのエミッタとの間に抵抗体
を接続したことである。
【0006】
【発明の作用】抵抗体は第1のトランジスタと第2のト
ランジスタのベース電位の差に影響を与え、その値を適
宜選択することにより、ベース電位の差を略0とするこ
とができる。
【0007】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例を示す回路図であり、本実
施例と従来例との相違点は、トランジスタQ1のエミッ
タとトランジスタQ2のエミッタとの間に抵抗R2が挿入
され、電流源I0がトランジスタQ2のエミッタに接続さ
れている点と、電流ミラー回路Aの入出力電流比が IIN:IOUT=1:n0(nO>1)・・・・・・・(式9) である点である。
【0008】図1においてトランジスタQ1のコレクタ
電流I1とトランジスタQ2のコレクタ電流I2との間に
は(式9)より、 I1:I2=1:n0・・・・・・・・・・・・・・(式10) の関係がある。ここでトランジスタQ1のベース電圧
は、トランジスタQ1のベースエミッタ間電圧VBE1はト
ランジスタQ1の電流増幅率hFEをβとすると、 VBE1=(kT/q)ln{(1+β/β)(I1/IS)}・・・(式11) となる。(式11)においてk=1.38×10
-23(J・K-1):ボルツマン定数、T(K):絶対温
度、q=1.602×10-19(C):電子1個あたり
の電荷量、IS:トランジスタの逆方向飽和電流であ
る。またトランジスタQ1及びQ2は特性の等しいトラン
ジスタであるため、トランジスタQ2のベース・エミッ
タ間電圧VBE2は VBE2=kT/q×ln×(1+β)/β×I2/IS・・
・・・・(式12) となる。よってQ1,Q2のベース電位の差は △VBE=VBE1+R21−VBE2=kT/q×ln×(1+β)/β×I1/IS+ R21−kT/q×ln×(1+β)/β×I2/IS=kT/q×ln×I1/I2 +R21・・・・・・・(式13) (式10)より △VBE=R2×I1−kT/q×ln×n0 =R2×I0/n0+1−kT/q×ln×n0・・・・・(式14) したがって、R2の値を適当に選ぶことにより、△VBE
を0とすることができる。ここでI0=2(mA),n0
=10、T=300(K)とおいてR2を求めると、R2
=(1+n0)×kT/qI0×ln×n0=11×12.
92×2.30=32.69(Ω)となる。一方、β=
100とすると、トランジスタQ1のベース電流は IB=I1/Hβ=I0/(1+n0)×(1+β)=2/11×101(mA) =1.80(μA) となり、図3の従来例に対して小さくなるので、前段へ
及ぼす影響も小さくすることが可能になる。
【0009】次に図2は図1に対して電流ミラー回路A
を具体化した一実施例であり、図1と同一の番号及び記
号は同一の機能を示す。また、Q3,Q4はトランジス
タ、R3は抵抗である。
【0010】図2において、トランジスタQ3,Q4、及
び抵抗R3からなる電流ミラー回路Aを入力電流と出力
電流との比が(式9)を満足するように構成すれば、図
1と同じように動作する。以上の説明においてトランジ
スタQ1,Q2をNPNトランジスタとして説明してきた
が、PNPトランジスタとしても同様の効果を得ること
ができる。また図2において電流ミラー回路AをPNP
トランジスタで構成するものとしたが、NPNトランジ
スタで構成しても同様の効果を得ることができる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ベース
に入力端子が接続されている第1のトランジスタのエミ
ッタと、ベースに出力端子が接続されている第2のトラ
ンジスタのエミッタとの間に抵抗を挿入し、電流源を第
2のトランジスタのエミッタに接続することにより、電
流源の電流値を大きくしても第1のトランジスタを流れ
る電流を少なくすることができるので、負荷のドライブ
能力を向上させても前段へ及ぼす影響を小さくすること
ができる。又、第2のトランジスタに大部分の電流を流
すことができるため、より少ないドライブ電流で負荷の
ドライブ電流を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である。
【図2】図1の一部を具体化した一実施例である。
【図3】従来の一実施例である。
【符号の説明】
1 信号入力端子 2 信号出力端子 3 電源端子 A 電流ミラー回路 Q1〜Q4 トランジスタ R1〜R3 抵抗 VB バイアス電源 I0 電流源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−7506(JP,A) 特開 昭57−188116(JP,A) 特開 昭58−208621(JP,A) 特開 昭59−181809(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03F 3/34 - 3/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに入力端子が接続されている第1
    のトランジスタと、該第1のトランジスタと特性が等し
    く、ベースに出力端子が接続されている第2のトランジ
    スタと、上記第1のトランジスタのエミッタ電流と上記
    第2のトランジスタのエミッタ電流とが流入する電流源
    と、電流入力端子が第1のトランジスタのコレクタに接
    続され電流出力端子が第2のトランジスタのコレクタ及
    びベースに接続され、入力電流が出力電流より小さい電
    流ミラー回路を備えた緩衝増幅器において、上記第1の
    トランジスタのエミッタと上記第2のトランジスタのエ
    ミッタとの間に抵抗体を接続したことを特徴とする緩衝
    増幅器。
JP4313027A 1992-10-28 1992-10-28 緩衝増幅器 Expired - Lifetime JP2901441B2 (ja)

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