JP3382528B2 - カレントミラー回路 - Google Patents
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- G05F—SYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
- G05F3/00—Non-retroactive systems for regulating electric variables by using an uncontrolled element, or an uncontrolled combination of elements, such element or such combination having self-regulating properties
- G05F3/02—Regulating voltage or current
- G05F3/08—Regulating voltage or current wherein the variable is dc
- G05F3/10—Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics
- G05F3/16—Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices
- G05F3/20—Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices using diode- transistor combinations
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- G05F3/265—Current mirrors using bipolar transistors only
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- Amplifiers (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路に用
いられるカレントミラー回路に関するものである。
いられるカレントミラー回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高精度なカレントミラー回路とし
て、図4に示すウィルソン型カレントミラー回路や、特
開平5−37260号に記載されているものがある。
て、図4に示すウィルソン型カレントミラー回路や、特
開平5−37260号に記載されているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例のカレントミラー回路では、入力電流と出力電流の電
流比が1:1の場合において高精度な出力電流が得られ
るのであって、入出力の電流比が異なる場合や1つの基
準電流から複数の出力電流を得るように設計されたカレ
ントミラー回路では、以下の様な欠点があった。
例のカレントミラー回路では、入力電流と出力電流の電
流比が1:1の場合において高精度な出力電流が得られ
るのであって、入出力の電流比が異なる場合や1つの基
準電流から複数の出力電流を得るように設計されたカレ
ントミラー回路では、以下の様な欠点があった。
【0004】図4は、入出力の電流比が異なるウィルソ
ン型のカレントミラー回路をを示す回路図である。図4
に示す回路において、1:Nの電流比を得るために基準
となるトランジスタ2、3のサイズ比を1:Nとし、ま
た各電流に対応してトランジスタ4、5のサイズ比を
1:Nとする。また、1は電源供給線、12は基準電流
源である。図4に示す回路では、基準となるトランジス
タ2、3のコレクタ電圧はトランジスタ4、5により等
しく押さえられており、トランジスタ2、3のアーリー
電圧の影響による電流変動は押さえられるものの、ウィ
ルソン型によるメリットである各トランジスタのベース
電流の誤差を軽減する効果が得られない問題がある。
ン型のカレントミラー回路をを示す回路図である。図4
に示す回路において、1:Nの電流比を得るために基準
となるトランジスタ2、3のサイズ比を1:Nとし、ま
た各電流に対応してトランジスタ4、5のサイズ比を
1:Nとする。また、1は電源供給線、12は基準電流
源である。図4に示す回路では、基準となるトランジス
タ2、3のコレクタ電圧はトランジスタ4、5により等
しく押さえられており、トランジスタ2、3のアーリー
電圧の影響による電流変動は押さえられるものの、ウィ
ルソン型によるメリットである各トランジスタのベース
電流の誤差を軽減する効果が得られない問題がある。
【0005】ここで、トランジスタ2、4のベース電流
をIb、トランジスタ3、5のベース電流をN×Ibと
すると、入出力電流の関係は式(1)に示すようにな
る。
をIb、トランジスタ3、5のベース電流をN×Ibと
すると、入出力電流の関係は式(1)に示すようにな
る。
【0006】
IOUT = N・IIN−(N2−1)Ib …(1)
式(1)から分かるように、所望の出力電流(NIIN)
に対し、右辺第2項の基準電流源側のトランジスタのベ
ース電流(Ib)の(N2−1)倍の電流が誤差とな
る。ここでトランジスタ2のコレクタ電流をIc、電流
増幅率をβとすると、式(1)は式(2)のように書け
る。
に対し、右辺第2項の基準電流源側のトランジスタのベ
ース電流(Ib)の(N2−1)倍の電流が誤差とな
る。ここでトランジスタ2のコレクタ電流をIc、電流
増幅率をβとすると、式(1)は式(2)のように書け
る。
【0007】
IOUT = N・IIN−(N2−1)Ic/β …(2)
式(2)から分かるように、右辺第2項に現れるトラン
ジスタの電流増幅率(β)は製造上の変動要因である。
従って、トランジスタの品質のばらつきによって、この
電流増幅率も変動し、結果として出力電流が大きく影響
を受けてしまい、従来のウィルソン型では高精度なカレ
ントミラー回路を構成できないという問題があった。
ジスタの電流増幅率(β)は製造上の変動要因である。
従って、トランジスタの品質のばらつきによって、この
電流増幅率も変動し、結果として出力電流が大きく影響
を受けてしまい、従来のウィルソン型では高精度なカレ
ントミラー回路を構成できないという問題があった。
【0008】また、図5は複数の出力電流を得るように
構成されたカレントミラー回路の例である。図5におい
て、15、16もトランジスタである。この場合も、図
4に示した回路の例と同様にベース電流補償の効果が得
られないという問題がある。
構成されたカレントミラー回路の例である。図5におい
て、15、16もトランジスタである。この場合も、図
4に示した回路の例と同様にベース電流補償の効果が得
られないという問題がある。
【0009】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、入出力の電流比が異なるカレントミラー回路や複数
の出力を得るカレントミラー回路において、基準となる
トランジスタのアーリー効果の影響を押さえるとともに
ベース電流の補償の効果を持つカレントミラー回路を提
供することを目的としている。
で、入出力の電流比が異なるカレントミラー回路や複数
の出力を得るカレントミラー回路において、基準となる
トランジスタのアーリー効果の影響を押さえるとともに
ベース電流の補償の効果を持つカレントミラー回路を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のカレントミラー回路は、以下のような構成か
らなる。
に本発明のカレントミラー回路は、以下のような構成か
らなる。
【0011】即ち、出力段にベース接地トランジスタを
用いたカレントミラー回路において、基準電流が入力さ
れるトランジスタと、該トランジスタとベースが共通に
接続されているトランジスタのベース電流の合計から、
出力段のベース接地トランジスタのベース電流を減じた
電流を、前記カレントミラー回路の入出力電流比と同じ
電流比で、電流出力端子に加算して出力することを特徴
とするカレントミラー回路を備える。
用いたカレントミラー回路において、基準電流が入力さ
れるトランジスタと、該トランジスタとベースが共通に
接続されているトランジスタのベース電流の合計から、
出力段のベース接地トランジスタのベース電流を減じた
電流を、前記カレントミラー回路の入出力電流比と同じ
電流比で、電流出力端子に加算して出力することを特徴
とするカレントミラー回路を備える。
【0012】また他の発明によれば、基準電流源にコレ
クタが接続され、ベースが共通接続された第1の導電型
の第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタのベ
ースとコレクタ間に第1の導電型の第2のトランジスタ
のエミッタとベースがそれぞれ接続され、第2のトラン
ジスタのコレクタに第1のカレントミラー回路の基準電
流側端子が接続され、前記第1のトランジスタのベース
に共通接続された第1の導電型の第3のトランジスタの
コレクタに第1の導電型の第4のトランジスタのエミッ
タが接続され、第2の導電型の第5のトランジスタのベ
ースは前記第1のトランジスタのコレクタに接続され、
第5のトランジスタのエミッタは、前記第4のトランジ
スタのベースと前記第1のカレントミラー回路の出力側
端子に接続され、前記第5のトランジスタのコレクタ
は、第2のカレントミラー回路の基準電流側の端子に接
続され、第2のカレントミラー回路の出力側端子は前記
第4のトランジスタのコレクタに接続され、この接続点
から出力電流を取り出すことを特徴とするカレントミラ
ー回路を備える。
クタが接続され、ベースが共通接続された第1の導電型
の第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタのベ
ースとコレクタ間に第1の導電型の第2のトランジスタ
のエミッタとベースがそれぞれ接続され、第2のトラン
ジスタのコレクタに第1のカレントミラー回路の基準電
流側端子が接続され、前記第1のトランジスタのベース
に共通接続された第1の導電型の第3のトランジスタの
コレクタに第1の導電型の第4のトランジスタのエミッ
タが接続され、第2の導電型の第5のトランジスタのベ
ースは前記第1のトランジスタのコレクタに接続され、
第5のトランジスタのエミッタは、前記第4のトランジ
スタのベースと前記第1のカレントミラー回路の出力側
端子に接続され、前記第5のトランジスタのコレクタ
は、第2のカレントミラー回路の基準電流側の端子に接
続され、第2のカレントミラー回路の出力側端子は前記
第4のトランジスタのコレクタに接続され、この接続点
から出力電流を取り出すことを特徴とするカレントミラ
ー回路を備える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について説明する。
好適な実施形態について説明する。
【0014】図1は本発明の代表的な実施形態のカレン
トミラー回路の構成を示す回路図である。
トミラー回路の構成を示す回路図である。
【0015】図1に示す回路の例は、入力電流(Iin)
および出力電流(Iout)の電流比をN倍した場合の回
路で、ベースが共通接続された第1の導電型(本例で
は、PNP)のトランジスタ2、3によりカレントミラ
ーを構成し、そのエミッタサイズ比をNとすることで目
的とする電流比を得るようにしている。
および出力電流(Iout)の電流比をN倍した場合の回
路で、ベースが共通接続された第1の導電型(本例で
は、PNP)のトランジスタ2、3によりカレントミラ
ーを構成し、そのエミッタサイズ比をNとすることで目
的とする電流比を得るようにしている。
【0016】さて、トランジスタ2、3のエミッタは電
源供給線1に接続され、トランジスタ2のコレクタは、
基準電流源12に接続される。ベース電流補償を行うP
NPのトランジスタ6のエミッタは、トランジスタ2、
3のベースに、一方、そのベースはトランジスタ2のコ
レクタに接続される。トランジスタ6のコレクタは第2
の導電型(NPN)のトランジスタ9のコレクタに接続
され、トランジスタ9、10で構成されるカレントミラ
ー基準電流として、トランジスタ6のコレクタ電流が用
いられる。トランジスタ3のアーリー効果を低減される
べく用いられるPNPトランジスタ8のエミッタは、ト
ランジスタ3のコレクタに接続され、トランジスタ8の
コレクタが電流出力端子13となる。
源供給線1に接続され、トランジスタ2のコレクタは、
基準電流源12に接続される。ベース電流補償を行うP
NPのトランジスタ6のエミッタは、トランジスタ2、
3のベースに、一方、そのベースはトランジスタ2のコ
レクタに接続される。トランジスタ6のコレクタは第2
の導電型(NPN)のトランジスタ9のコレクタに接続
され、トランジスタ9、10で構成されるカレントミラ
ー基準電流として、トランジスタ6のコレクタ電流が用
いられる。トランジスタ3のアーリー効果を低減される
べく用いられるPNPトランジスタ8のエミッタは、ト
ランジスタ3のコレクタに接続され、トランジスタ8の
コレクタが電流出力端子13となる。
【0017】また、NPNトランジスタ7のベースは、
トランジスタ6のベースに共通につながり、そのエミッ
タはトランジスタ8のベースにつながる。さらに、トラ
ンジスタ7のエミッタおよびトランジスタ8のベースは
トランジスタ10のコレクタにつながる。
トランジスタ6のベースに共通につながり、そのエミッ
タはトランジスタ8のベースにつながる。さらに、トラ
ンジスタ7のエミッタおよびトランジスタ8のベースは
トランジスタ10のコレクタにつながる。
【0018】PNPトランジスタ4、5で構成されるカ
レントミラー回路は、トランジスタ2、3のミラー比と
同じN倍のミラー比となるように、トランジスタ4、5
のエミッタサイズ比は1:Nとなっている。トランジス
タ4、5で構成されるカレントミラー回路は、トランジ
スタ7のコレクタ電流を基準として、トランジスタ4の
コレクタはトランジスタ7のコレクタとつながり、カレ
ントミラー回路の出力側となるトランジスタ5のコレク
タは、トランジスタ8のコレクタとつながる。
レントミラー回路は、トランジスタ2、3のミラー比と
同じN倍のミラー比となるように、トランジスタ4、5
のエミッタサイズ比は1:Nとなっている。トランジス
タ4、5で構成されるカレントミラー回路は、トランジ
スタ7のコレクタ電流を基準として、トランジスタ4の
コレクタはトランジスタ7のコレクタとつながり、カレ
ントミラー回路の出力側となるトランジスタ5のコレク
タは、トランジスタ8のコレクタとつながる。
【0019】トランジスタ8は、トランジスタ3のアー
リー効果により、出力電位変動が原因となる出力電流の
変動を押さえるためのベース接地トランジスタである。
トランジスタ3のコレクタ電位は、トランジスタ8のベ
ースエミッタ間電位(VBE)とトランジスタ7のベース
エミッタ間電位(VBE)により、トランジスタ2のコレ
クタ電位とほぼ同電位となる。トランジスタ2のコレク
タ電位は、トランジスタ2、3のベース電位よりトラン
ジスタ6のベースエミッタ間電位(VBE)だけ低く固定
される。トランジスタ2、3のコレクタ電位は、ベース
電位よりベースエミッタ間電位(VBE)だけ低く、等電
位に固定されるため、トランジスタ2、3のアーリー電
圧の効果による出力電流の誤差を押さえることができ
る。
リー効果により、出力電位変動が原因となる出力電流の
変動を押さえるためのベース接地トランジスタである。
トランジスタ3のコレクタ電位は、トランジスタ8のベ
ースエミッタ間電位(VBE)とトランジスタ7のベース
エミッタ間電位(VBE)により、トランジスタ2のコレ
クタ電位とほぼ同電位となる。トランジスタ2のコレク
タ電位は、トランジスタ2、3のベース電位よりトラン
ジスタ6のベースエミッタ間電位(VBE)だけ低く固定
される。トランジスタ2、3のコレクタ電位は、ベース
電位よりベースエミッタ間電位(VBE)だけ低く、等電
位に固定されるため、トランジスタ2、3のアーリー電
圧の効果による出力電流の誤差を押さえることができ
る。
【0020】また、ベース接地トランジスタ8のベース
電流分の誤差は、トランジスタ4、5、6、7、9、1
0で構成される電流ループにより、補償される。
電流分の誤差は、トランジスタ4、5、6、7、9、1
0で構成される電流ループにより、補償される。
【0021】以下に、この電流ループの動作について説
明する。なお、そのループでのトランジスタのベース電
流は無視する。
明する。なお、そのループでのトランジスタのベース電
流は無視する。
【0022】トランジスタ6は、トランジスタ2のコレ
クタ電位を固定するとともに、トランジスタ2、3のベ
ース電流を供給し、基準電流の影響をトランジスタ2、
3のベース電流の1/(1+β)に低減している。ここ
でβはトランジスタ6の電流増幅度とする。さて、トラ
ンジスタ2とトランジスタ3のサイズ比が1:Nである
ため、トランジスタ2のベース電流(IB2)とトランジ
スタ3のベース電流(IB3)との関係は式(3)のよう
になる。
クタ電位を固定するとともに、トランジスタ2、3のベ
ース電流を供給し、基準電流の影響をトランジスタ2、
3のベース電流の1/(1+β)に低減している。ここ
でβはトランジスタ6の電流増幅度とする。さて、トラ
ンジスタ2とトランジスタ3のサイズ比が1:Nである
ため、トランジスタ2のベース電流(IB2)とトランジ
スタ3のベース電流(IB3)との関係は式(3)のよう
になる。
【0023】IB3 = N×IB2 …(3)
なお、一般的に、トランジスタn(nは正の整数)のベ
ース電流をIBn、コレクタ電流をICn、エミッタ電流を
IEnと表わすとすれば、IC6は、トランジスタ9、10
によりミラーされ、IC10に出力し、トランジスタ6の
コレクタ電流(IC6)は、IC6 ≒ IB3+IB2のよう
に近似される。ここで、式(3)を考慮すると、トラン
ジスタ6のコレクタ電流(IC6)は、式(4)のように
表わされる。
ース電流をIBn、コレクタ電流をICn、エミッタ電流を
IEnと表わすとすれば、IC6は、トランジスタ9、10
によりミラーされ、IC10に出力し、トランジスタ6の
コレクタ電流(IC6)は、IC6 ≒ IB3+IB2のよう
に近似される。ここで、式(3)を考慮すると、トラン
ジスタ6のコレクタ電流(IC6)は、式(4)のように
表わされる。
【0024】
IC6 ≒ (1+N)IB2 ≒ IC10 …(4)
一方、トランジスタ7は前述の様に、出力ベース接地ト
ランジスタ8のベース電位を固定するとともに、基準電
流源12に対し、トランジスタ6のベース電流と逆方向
の電流IB7を供給することで、基準電流源12とIC2の
誤差として働く電流分をさらに減少させている。さら
に、トランジスタ7は、IC10からIB8を差し引いた電
流をトランジスタ4、5で構成されるカレントミラーに
供給する。トランジスタ4、5によるミラー比がNであ
るからトランジスタ7のコレクタ電流(IC7)は、IC7
≒ IC10−IB8のように近似され、トランジスタ5
のコレクタ電流(IC5)は、式(5)のように表わされ
る。
ランジスタ8のベース電位を固定するとともに、基準電
流源12に対し、トランジスタ6のベース電流と逆方向
の電流IB7を供給することで、基準電流源12とIC2の
誤差として働く電流分をさらに減少させている。さら
に、トランジスタ7は、IC10からIB8を差し引いた電
流をトランジスタ4、5で構成されるカレントミラーに
供給する。トランジスタ4、5によるミラー比がNであ
るからトランジスタ7のコレクタ電流(IC7)は、IC7
≒ IC10−IB8のように近似され、トランジスタ5
のコレクタ電流(IC5)は、式(5)のように表わされ
る。
【0025】
IC5 ≒ N×IC7 = N×(IC10−IB8) …(5)
従って、式(4)と式(5)により、トランジスタ5の
コレクタ電流(IC5)は、式(6)のように表わされ
る。
コレクタ電流(IC5)は、式(6)のように表わされ
る。
【0026】
IC5 ≒ N×{(1+N)IB2−IB8} …(6)
ここで、トランジスタ8のコレクタ電流(IB8)は、式
(7)のようになる。
(7)のようになる。
【0027】
IB8 = IE8/(1+β)=IC3/(1+β)
=N×IC2/(1+β) …(7)
また、式(3)と式(7)より、トランジスタ8のコレ
クタ電流(IB8)は、式(8)のようになる。
クタ電流(IB8)は、式(8)のようになる。
【0028】
IB8 = N・(β/(1+β))・IB2 或は、
IB2=(1+1/β)・IB8/N …(8)
図1から分かるように、最終的に得られるとして得られ
る出力電流(Iout)は、トランジスタ8のコレクタ電
流とトランジスタ5のコレクタ電流との和(Iout=IC
8+IC5)であるので、式(6)を考慮して、次のよう
になる。
る出力電流(Iout)は、トランジスタ8のコレクタ電
流とトランジスタ5のコレクタ電流との和(Iout=IC
8+IC5)であるので、式(6)を考慮して、次のよう
になる。
【0029】
Iout = N×Iin−IB8+N・{(1+N)・IB2−IB8}
= N×Iin−(1+N)・IB8+N・(1+N)・IB2
さらに、上式に式(8)を考慮すると、最終的に、出力
電流(Iout)は、式(9)のように表わされる。
電流(Iout)は、式(9)のように表わされる。
【0030】
Iout =N×Iin+{N・(1+N)/(1+β)}・IB2
=N×Iin+[N・(1+N)/{(1+β)β}]・IC2 …(9)
従って、この実施形態に従えば、式(9)と、従来例で
説明したウィルソン型のカレントミラー回路の出力電流
を表わす式(2)と比較すると明らかなように、誤差要
因である右辺第2項に係数1/(1+β)が乗ぜされて
おり、ベース電流補償の効果が増し、製造上の変動要素
であるトランジスタの電流増幅率(β)に対して安定し
て、高精度なカレントミラー回路が構成できる。
説明したウィルソン型のカレントミラー回路の出力電流
を表わす式(2)と比較すると明らかなように、誤差要
因である右辺第2項に係数1/(1+β)が乗ぜされて
おり、ベース電流補償の効果が増し、製造上の変動要素
であるトランジスタの電流増幅率(β)に対して安定し
て、高精度なカレントミラー回路が構成できる。
【0031】なお、図1に示す回路の構成に図2に示す
ようにエミッタ抵抗を挿入した回路とすることで、トラ
ンジスタの相対精度誤差を補償する効果を持つように動
作し、さらに上述の効果を顕著にすることができる。
ようにエミッタ抵抗を挿入した回路とすることで、トラ
ンジスタの相対精度誤差を補償する効果を持つように動
作し、さらに上述の効果を顕著にすることができる。
【0032】また、上述の実施形態では1つの出力電流
を得る回路構成について説明したが、本発明はこれによ
って限定されるものではなく、図3に示すような回路構
成とすることで、複数の出力電流を得るようにしても良
い。このような構成でも上述した実施形態と同様に各出
力のトランジスタのアーリー効果を低減し、ベース電流
を補償するという効果をもつ。
を得る回路構成について説明したが、本発明はこれによ
って限定されるものではなく、図3に示すような回路構
成とすることで、複数の出力電流を得るようにしても良
い。このような構成でも上述した実施形態と同様に各出
力のトランジスタのアーリー効果を低減し、ベース電流
を補償するという効果をもつ。
【0033】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0034】特に、本発明で説明したカレントミラー回
路は、インクジェット方式の記録装置の記録ヘッドのラ
ンク抵抗を検出するために定電流を供給する回路、或は
/及び、その記録へッドに設けられた温度センサのダイ
オードに定電流を供給する回路に適用され、これらの回
路はその記録装置の制御回路の一部として記録装置に実
装される。
路は、インクジェット方式の記録装置の記録ヘッドのラ
ンク抵抗を検出するために定電流を供給する回路、或は
/及び、その記録へッドに設けられた温度センサのダイ
オードに定電流を供給する回路に適用され、これらの回
路はその記録装置の制御回路の一部として記録装置に実
装される。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ミ
ラー比の異なるカレントミラー回路や複数の出力を持つ
カレントミラー回路においても、アーリー効果による誤
差と、ベース電流に誤差を低減し、高精度なカレントミ
ラー出力を得ることができるという効果がある。
ラー比の異なるカレントミラー回路や複数の出力を持つ
カレントミラー回路においても、アーリー効果による誤
差と、ベース電流に誤差を低減し、高精度なカレントミ
ラー出力を得ることができるという効果がある。
【0036】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるカレントミラ
ー回路の構成を示す図である。
ー回路の構成を示す図である。
【図2】図1に示した回路にエミッタ抵抗を挿入したカ
レントミラー回路図である。
レントミラー回路図である。
【図3】複数の出力電流を得ることができるカレントミ
ラー回路の構成を示す図である。
ラー回路の構成を示す図である。
【図4】従来のカレントミラー回路の例を示す図であ
る。
る。
【図5】複数の出力をもつカレントミラー回路の例を示
す図である。
す図である。
1 電源供給線
2,3,4,5,6,8,14,15,16 第1の導
電型(PNP)のトランジスタ 7,9,10 第2の導電型(NPN)のトランジスタ 11 基準電位 12 基準定電流源 13 出力電流
電型(PNP)のトランジスタ 7,9,10 第2の導電型(NPN)のトランジスタ 11 基準電位 12 基準定電流源 13 出力電流
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(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H03F 3/343
G05F 3/26
H03M 1/74
Claims (5)
- 【請求項1】 出力段にベース接地トランジスタを用い
たカレントミラー回路において、 基準電流が入力されるトランジスタと、該トランジスタ
とベースが共通に接続されているトランジスタのベース
電流の合計から、出力段のベース接地トランジスタのベ
ース電流を減じた電流を、前記カレントミラー回路の入
出力電流比と同じ電流比で、電流出力端子に加算して出
力することを特徴とするカレントミラー回路。 - 【請求項2】 基準電流源にコレクタが接続され、ベー
スが共通接続された第1の導電型の第1のトランジスタ
と、前記第1のトランジスタのベースとコレクタ間に第
1の導電型の第2のトランジスタのエミッタとベースが
それぞれ接続され、第2のトランジスタのコレクタに第
1のカレントミラー回路の基準電流側端子が接続され、
前記第1のトランジスタのベースに共通接続された第1
の導電型の第3のトランジスタのコレクタに第1の導電
型の第4のトランジスタのエミッタが接続され、第2の
導電型の第5のトランジスタのベースは前記第1のトラ
ンジスタのコレクタに接続され、第5のトランジスタの
エミッタは、前記第4のトランジスタのベースと前記第
1のカレントミラー回路の出力側端子に接続され、前記
第5のトランジスタのコレクタは、第2のカレントミラ
ー回路の基準電流側の端子に接続され、第2のカレント
ミラー回路の出力側端子は前記第4のトランジスタのコ
レクタに接続され、この接続点から出力電流を取り出す
ことを特徴とするカレントミラー回路。 - 【請求項3】 前記第3のトランジスタと第5のトラン
ジスタにそれぞれベースを共通としてトランジスタを複
数接続し、各出力端子に前記第2のカレントミラー回路
の出力電流がそれぞれ接続され、複数段の出力電流端子
をもつことを特徴とする請求項2に記載のカレントミラ
ー回路。 - 【請求項4】 前記第1の導電型のトランジスタは、P
NPトランジスタであることを特徴とする請求項2に記
載のカレントミラー回路。 - 【請求項5】 前記第1の導電型のトランジスタは、N
PNトランジスタであることを特徴とする請求項2に記
載のカレントミラー回路。
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- 1999-01-21 US US09/234,302 patent/US6407620B1/en not_active Expired - Fee Related
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