JP2743367B2 - 定電流回路 - Google Patents

定電流回路

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、定電流回路に関し、特に直流電流増幅率の
変動による出力電流の変動をおさえた集積化した定電流
回路に関する。
〔従来の技術〕
従来この種の定電流回路としては、第5図に示すよう
な回路がある。まず第5図において、電流増幅率hFE
充分大きく、ベース電流IBが無視できる程小さい場合を
考える。
図中、トランジスタQ201に流れるコレクタ電流をI1
すると出力電流I0は以下の(3)式のように表わせる。
ここで、トランジスタQ201及びQ202のベースエミッタ間
電圧をそれぞれVBE201及びVBE202とし、ベース電流IB1
及びIBを無視できる程小さいものとし、I1=Icとする。
ΔVBE=VB201−VEE202 とすると、 ここで、IS:飽和電流、VT:熱電圧、26mV(25℃におい
て)である。
また、 ΔVBE=I1R202 (2) であるから(1),(2)式から となる。
電流I1に対する出力電流I0の変動を求めると となる。
(4)式から を解くと、 すなわち このとき(3)式から (5),(6)式から第5図の回路における出力電流I0
は、ある定められた電流I1の近傍で変動率が小さくな
り、ピークを持つことがわかる。
第5図において電流I1はまた と表せる。(7)式で表される電流I1は電源電圧VCC
変動に対して変動するが(7)式で示される電流I1
(5)式に示される電流I1の近傍の値では、出力電流I0
の変動を押さえることができる。
すなわち第5図の回路において、PNPトランジスタを
縦方向PNPトランジスタとし、電流増幅率を充分大きい
ものとし、ベース電流IBを無視できるものとし、かつ電
流I1を適当な値に設定すると出力電流I0の変動を押える
ことが可能である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら集積化電子回路(以下IC)の場合、コス
トの面から横方向(ラテラル)PNPトランジスタを用い
ることが多くこのトランジスタの電流増幅率hFHは低い
場合が多く、例えば15〜60程度である。縦方向PNPトラ
ンジスタを用いれば、hFEを高くできるがIC化するとマ
スクパタンの工程数が増加するために、製造コスト高,
歩留り低下によるコスト高をまねき問題である。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本発明では、ラテラルPNPトランジスタを用
い、かつ、安定性のよい定電流回路を提供することを目
的とする。
本発明によればベースとコレクタとの間に接続された
第1の抵抗を有する第1のトランジスタと、第1のトラ
ンジスタのコレクタがベースに接続された第2のトラン
ジスタとを有する定電流回路において、第2のトランジ
スタのコレクタに接続された第2の抵抗と、第2の抵抗
の両端にそれぞれ接続された2つの入力端子及び第1の
トランジスタのコレクタに接続された出力端子を有しエ
ミッタ面積の異なる差動トランジスタの対で構成された
誤差増幅回路とを含むことを特徴とする定電流回路が得
られる。
〔実施例〕
まず本発明をよりよく理解するために再度第5図を用
いて、ラテラルPNPトランジスタを用いた場合について
考案する。ここでは電流増幅率hFEは15〜60のバラツキ
があり、ベース電流も考慮するものとする。
図において、 β=PNPランジスタのhFE I1=IC=IB+IB1 (9) n:正の実数 (9),(11)式より IB1≪IBとすると ところで第2図において縦方向PNPトランジスタを用い
ると前述したようにβ=∞ IB=0と仮定しできるの
で、その出力電流I0′は (12),(13)式より、出力電流比I0/I0′は となる。
hFEの影響により、β=15〜60のバラツキの場合I0
=100μA,I1=10μAとするとI0は20%〜+17%の範囲
でバラツクことが(14)式よりわかる。特に前述のよう
に電流I1に比較して出力電流I0を大きな値にしたり出力
トランジスタを並列接続して多出力にした場合、ベース
電流IBは増加し電流増幅率hFEの小幅な変化によっても
出力電流I0が変化し、問題である。
次に前述の問題を解決した本発明の定電流回路の一実
施例を第1図を用いて詳細に説明する。101は電源、102
は誤差増幅回路、Q1〜Q3はPNPトランジスタ、R1〜R4
抵抗である。トランジスタQ1及びQ2、抵抗R1及びR2で構
成される定電流回路は第5図の従来例で説明した動作を
行うものである。
出力電流I0は抵抗R3により電圧に変換され誤差増幅回
路102であらかじめ設定された基準電圧に対する誤差を
増幅し誤差電流IFとしてトランジスタQ1のコレクタに加
えられる。誤差電流IFの方向を出力電流I0が減少した場
合に負の方向とすることによりトランジスタQ2のベース
電位が下がり出力電流I0が増加する。すなわち、この定
電流回路は負帰還系である。
誤差増幅回路102がトランスコンダクタンスアンプで
構成された例を第2図に示す。誤差電圧Vdとすると誤差
電流IFはトランスコンダクタンスアンプの特性より となる。ここでαは、ベース接地電流増幅率1、IEE
は共通エミッタ電流である。
の場合IFは、 と近似できる。ここでトランジスタQ3及びQ4で基本構成
される差動アンプのエミッタ面積比をn:1とすると、IF
=0の状態で入力電圧は0Vにならずオフセットがかかる
ことになる。
このオフセット電圧をVOSとすると、 VOSはデバイス条件にはよらずhFEが変化しても一定であ
ることがわかる。そのためこのオフセット電圧VOSを基
準電圧とする。この時 のように抵抗R3を定めると誤差電流IFは(19)式のよう
になる。すなわち、 Vd=R3I0−VOS なので(17)式から Vd=R3I0−VT (18) (16),(18)式から、 となる。
いま、hFEが低下してI0/βなる電流がQ1のコレクタに
流れ込むことにより、Q2のベース電位が上昇し、その結
果出力電流I0が減少したとする。この場合、第2図の回
路においてはI0R3が減少することにより誤差電圧Vdが発
生し(19)式の誤差電流IFが発生し、この電流IFがトラ
ンジスタQ1のコレクタに加えられることにより、ベース
電流を補正する。その結果、電流I0が増加し、I0R3=VT
lnhになるように帰還が働く。
次に第2図の回路を、シュミレーション解析した結果
を第3図(a)〜(d)に示す。
第3図(a)は、第2図の回路において、PNPトラン
ジスタのhFEが30でI0=10μA(=I0(Typ))になるよ
うに各定数を設定しておき電流増幅率hFEを15〜60の範
囲で変化させた場合の出力電流I0の変動率を示してい
る。縦軸に示す変動率ΔI0 である。また第5図の従来回路において、同様の条件設
定でシュミレーションした結果を第3図(a)に点線で
記入してある。結果より明らかなように第2図の回路に
よれば変動率はhFE15〜60において−0.4%〜+0.06%に
押えられ従来回路に比較して電流増幅率hFEの変動を極
めて受けにくくなっていることがわかる。
また第2図の回路の出力電流I0の温度特性を第3図
(c)に示す。
ここで とすると となる。この論理値は第4図(c)において−10℃〜
50℃としたシミュレーション結果より となり第2図の回路によると、従来回路とほぼ同一の温
度特性が得られることがわかる。
次に出力電流I0の抵抗の変動に対する第2図の回路の
特性を第3図(c)に示す。抵抗の変動においても±20
%の変動幅において従来回路とほぼ同等の結果が得られ
ることがわかる。
さらに第2図の回路の電源電圧特性を第3図(d)に
示す。第2図の回路において電源電圧特性はピークを待
たず従来回路の特性に比べて極めて平たんな特性が得ら
れることがわかる。この特性は本実施例が基準になる電
圧VTlnhに対する電圧誤差を補正する回路であるので電
源電圧VCC変動により基準になる電圧VTlnhが変動しない
ために得られる特性である。
以上説明したように、第2図の本発明による回路は温
度特性及び抵抗変動特性はほぼ従来回路と同一であり、
電源電圧特性及びhFE変動特性が極めて改善されている
ことがわかる。
第4図に、PNPトランジスタに変えてNPNトランジスタ
を用いた定電流回路の実施例を示す。第4図の電源501,
コンパレータ502,NPNトランジスタQ501,Q502,Q503及び
抵抗R501,R502,R503,R504はそれぞれ第1図の電源101、
コンパレータ102、PNPトランジスタQ1,Q2,Q3及び抵抗
R1,R2,R3に対応するものである。この実施例も第3図
(a)〜(d)のシミュレーションと同様の結果が得ら
れる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、トランジスタの
電流増幅率が変動しても出力電流を一定に保つことがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の定電流回路の実施例、第2図は第1
図の誤差増幅回路をトランスコンダクタアンプで構成し
た例、第3図(a)〜(d)は第2図の本発明のシミュ
レーション結果を示す図、第4図は本発明の定電流回路
の他の実施例、第5図は従来例である。 添数付Q……トランジスタ、添数付R……抵抗、101,20
1,501……電源、102,502……コンパレータ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースとコレクタの間に接続された第1の
    抵抗を有する第1のトランジスタと、前記第1のトラン
    ジスタのコレクタがベースに接続された第2のトランジ
    スタとを有する定電流回路において、 前記第2のトランジスタのコレクタに接続された第2の
    抵抗と、前記第2の抵抗の両端にそれぞれ接続された2
    つの入力端子及び前記第1のトランジスタのコレクタに
    接続された出力端子を有しエミッタ面積の異なる差動ト
    ランジスタの対で構成された誤差増幅回路とを含むこと
    を特徴とする定電流回路。
  2. 【請求項2】前記誤差増幅回路が、トランスコンダクタ
    ンスアンプであることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の定電流回路。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2のトランジスタが共にPN
    Pトランジスタであることを特徴とする特許請求の範囲
    第2項記載の定電流回路。
  4. 【請求項4】前記第1及び第2のトランジスタが共にNP
    Nトランジスタであることを特徴とする特許請求の範囲
    第2項記載の定電流回路。
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