JP3110080B2 - スチルカメラ用シャッタ - Google Patents

スチルカメラ用シャッタ

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JP3110080B2
JP3110080B2 JP03154075A JP15407591A JP3110080B2 JP 3110080 B2 JP3110080 B2 JP 3110080B2 JP 03154075 A JP03154075 A JP 03154075A JP 15407591 A JP15407591 A JP 15407591A JP 3110080 B2 JP3110080 B2 JP 3110080B2
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shutter
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closing
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はステップモータを駆動源
としてシャッタ羽根を開閉駆動様にしたスチルカメラ用
シャッタに関し,より詳細には,ステップモータの回転
の第1段階で開口方向に向けて付勢されたシャッタ羽根
をレリーズし,前記ステップモータの回転の第2段階で
シャッタ羽根を閉鎖方向に駆動する様にしたスチルカメ
ラ用シャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より,初期位置で係合された羽根開
閉部材を予め開口方向に向けて付勢しておき,ステップ
モータの回転の第1段階で前記羽根開閉部材をレリーズ
するとともに,所定時間が経過した後の前記ステップモ
ータの回転の第2段階で前記羽根開閉部材を初期閉鎖位
置に向けて駆動する様にしたスチルカメラ用シャッタが
知られている。一般にこの種のシャッタ機構の場合,羽
根開閉部材が所定の位置(トリガポイント)を通過した
タイミングで作動するトリガスイッチの作動を起点とし
て露出秒時の制御やストロボ同調秒時の制御等を行って
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,モータ
の回転によりシャッタ羽根を閉じ駆動する機構の場合,
モータが閉鎖動作を開始してから実際にシャッタ羽根が
閉鎖駆動されるまでの大きなメカ遅れがあるので,上述
のトリガポイントはシャッタ羽根が現実に開口する箇所
(即ち,ピンホールを形成する箇所)よりも遥に手前に
置く必要があり,実際上はシャッタ羽根が開口作動を開
始した直後に置く必要があった。しかしながら,この様
な開口動作を開始した直後の領域では羽根周辺機構の動
作が未だ安定していないので,トリガポイントからピン
ホール迄の時間に不均衡が生じ,露出精度に影響を与え
やすいという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこの様な問題点
に鑑みてなされたものであり,羽根の開口動作が安定し
たピンホール付近をトリガポイントとすることを可能と
することにより,露出精度の安定化を図ることを目的と
する。
【0005】要約すれば,本発明のスチルカメラ用シャ
ッタは:シャッタ羽根と連係され,該シャッタ羽根の開
口方向に向けて付勢された羽根開閉部材と,該羽根開閉
部材を初期位置で係合する係合部材と,正逆回転可能な
ステップモータにより正逆両方向に回転する駆動部材と
を持ち該駆動部材の走行の前半領域で前記係合部材によ
る前記羽根開閉部材の係合を解除するとともに該駆動部
材の走行の後半領域で前記羽根開閉部材を閉鎖方向に駆
動する様にしたスチルカメラ用シャッタを前提として:
前記シャッタ羽根の開口作動開始直後の位置を第1のト
リガポイントとして検出するとともに,前記シャッタ羽
根が実際にピンホールになる近傍位置を第2のトリガポ
イントとして検出するセンサ手段を備え:前記第2のト
リガポイントを起点として露出終了タイミングを決定す
るとともに:所望される露出秒時が少なくとも所定の露
出秒時よりも短い場合には前記第1のトリガポイントか
ら前記ステップモータによる閉鎖駆動を開始する様にな
されたものである。
【0006】
【作用】即ち,本発明のスチルカメラ用シャッタの場
合,シャッタ羽根の走行動作が安定するピンホール近傍
の第2のトリガポイントを起点として露出秒時の制御が
なされるので,露出精度の偏差が減少する。又,トリガ
ポイントを遅らせることに伴って生じるメカ遅れの影響
が実際上問題となるのは,露出秒時が短い場合であるの
で,所望される露出秒時が少なくとも所定の露出秒時よ
りも短い場合には,第2のトリガポイントに先行する第
1のトリガポイントからステップモータを閉鎖駆動する
ことによってメカ遅れの影響が回避される。
【0007】
【実施例】以下図面を参照して本発明の1実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の駆動機構を示し,又,図2
は羽根周辺機構を示す。図中1はステップモータSMの
出力ピニオンであり,二段歯車3を構成する大径ギア3
a及び小径ギア3bを介して露出用アパーチュアAPの
周囲に旋回自在に支持された主駆動リング4の外縁部に
形成されたラック4aと噛合している。しかして,ピニ
オン1の回転運動は2段歯車3を介して主駆動リング4
に伝達され,主駆動リング4はピニオン1と同方向に旋
回する。
【0008】次に5は主駆動リング4と同様に露出用ア
パーチュアAPの周囲を旋回自在に支持されたレンズ駆
動リングである。レンズ駆動リング5の外縁部に突出し
て形成されたバネ掛け5aには初期位置復帰用のスプリ
ング6(尚,図面においては,付勢用のスプリングは矢
印によって付勢方向のみを示す。)が掛けられており,
レ ズ駆動リング5はスプリング6から右旋習性を与え
られているが,バネ掛け5aの裏面に植設されたストッ
パピン5bがシャッタ地板BPに形成された図外のスト
ッパ部材に当接して,図1に示す位置で右旋を規制され
る。
【0009】主駆動リング4の外縁部にはレンズ駆動リ
ング5を係合するための曲げ部4bが図面上で手前に向
けて立ち曲げる様に形成されており,レンズ駆動リング
5の外縁部には上記曲げ部4bの左旋径路上に突出した
係合突片5cが形成されている。レンズ駆動リング5の
手前側面(レンズ側面)には120度間隔で3点の凸部
5dが形成されており,3点の凸部5dには図外の焦点
調節用レンズ群を内挿した鏡胴のフィルム面側に向かっ
て形成された同一形状の3箇所の傾斜カム面が各々当接
している。図外の上記鏡胴は旋回運動をしない様に例え
ばガイド溝やガイドポール等によって規制されており,
レンズ駆動リング5が旋回すると,図外の焦点調節用レ
ンズ群は光軸方向に繰り出される様になされている。
【0010】更に,レンズ駆動リング5の外縁部にはレ
ンズ駆動リング5自体の位置決めをするためのラチェッ
トギア5eが形成されており,ラチェットギア5eの外
側部に設けられた軸7にはラチェットギア5eを係合す
るラチェットレバー8が旋回自在に支持されている。ラ
チェットレバー8はラチェットギア5eと係合するため
のクリック8aを有するとともに,スプリング9から常
時左旋習性を受けているが,初期状態においてはカム面
8bと連続して形成された棚部8cが曲げ部4bの外側
面に乗り上げて,スプリング9による左旋を規制されて
いる。
【0011】次に,10は図2に示すシャッタ羽根2を
開閉するための開閉レバーであり,開閉レバー10は地
板BP上の軸11に揺動自在に支持され,シャッタ羽根
2は地板BPの裏面に設けられた軸2aに揺動自在に支
持されている。開閉レバー10の裏面には羽根駆動ピン
10aが植設されており,羽根駆動ピン10aは地板B
Pを貫通してシャッタ羽根2に形成されたスロット2b
と係合している。従って,開閉レバー10が軸11を中
心に右旋すると,シャッタ羽根2は軸2aを中心にして
右旋して露出用のアパーチュアAPを開口する。尚,図
面ではシャッタ羽根2は1枚のみ示しているが,アパー
チュアAPの中心と羽根駆動ピン10aの中心とを結ぶ
線分を対象軸として,基本的にシャッタ羽根2と対象形
状の図外のシャッタ羽根が設けられている。
【0012】シャッタ羽根2の先端部分には遮光翼片2
cが形成されており,シャッタ羽根2の開口動作に伴っ
て,遮光翼片2cのエッジ2dがフォトリフレクタPR
の発光素子PRTから受光素子PRRに至る光路を通過
する時に上記光路が遮蔽されてフォトリフレクタPRが
オフし,遮光翼片2cのエッジ2eがフォトリフレクタ
PRの発光素子PRTから受光素子PRRに至る光路を
通過する時に上記光路が開放されてフォトリフレクタP
Rがオンする。尚,本明細書ではシャッタ羽根2の開口
動作時に,遮光翼片2cのエッジ2dがフォトリフレク
タPRの発光素子PRTから受光素子PRRに至る光路
を通過する地点を第1トリガポイントと定義し,エッジ
2eがフォトリフレクタPRの発光素子PRTから受光
素子PRRに至る光路を通過する地点を第2トリガポイ
ントと定義する。
【0013】図1において,開閉レバー10を右旋する
ための駆動力はスプリング12から与えられるが,初期
状態においては主駆動リング4の外縁部に形成されたホ
ールド突片4cが開閉レバー10に当接して,開閉レバ
ー10をシャッタ閉鎖位置でホールドしている。又,1
3は主駆動リング4が左旋した後に開閉レバー10を閉
鎖位置で係止するための係止レバーであり,係止レバー
13は地板BP上の軸14に枢支されるとともに,開閉
レバー10に対して右旋習性を与えるためのスプリング
12よりも力量の大きなスプリング15から右旋習性を
与えられている。この係止レバー13に形成された切欠
部13aは開閉レバー10の手前面に突出して形成され
た角ダボ10bと係合し,スプリング15から係止レバ
ー13に与えられる右旋習性によって開閉レバー10の
右旋を規制する。
【0014】又,係止レバー13上の軸13cには係止
レバー13による開閉レバー10の係止を解除して開閉
レバー10を作動させるカムレバー16が枢支されてい
る。カムレバー16の作動アーム16aと係止レバー1
3に植設されたダボ13b間にはスプリング17が掛け
られており,カムレバー16は作動アーム16aがダボ
13bに当接した状態で係止レバー13に対する相対的
な左旋を規制されているが,スプリング17の張力以上
の右旋力を受けた場合には右旋可能である。カムレバー
16の他端には山型のトリガアーム16bが形成されて
おり,トリガアーム16bは主駆動リング4の外周部に
形成された台形カム4dの左旋径路上に侵入している。
【0015】従って,主駆動リング4の左旋時に台形カ
ム4dの左側斜面がトリガアーム16bに当接した時に
はカムレバー16はスプリング17の張力に抗して右旋
し,主駆動リング4の右旋時に台形カム4dの右側斜面
がトリガアーム16bに当接した時にはカムレバー16
は軸14を中心にして係止レバー13とともに左旋す
る。
【0016】次に,18は導電性のスプリングスイッチ
であり,図外の部材に固着されたダボ19の周囲に捲着
されている。又,20・21も図外の部材に固着された
導電子であり,スプリングスイッチ18の固定端18a
は導電子20に係合されており,スプリングスイッチ1
8の自由端18bが導電子21に接触すると導電子20
・21間はスプリングスイッチ18を介して導通する。
しかしながら,スプリングスイッチ18の自由端18b
は初期状態において主駆動リング4の表面に植設された
絶縁性突起4eに係合されており,主駆動リング4が左
旋動作を行う時にスプリングスイッチ18自身の弾性に
より自由端18bが導電子21に接触する。
【0017】次に,図3は本発明の制御システムのブロ
ック図である。図3中の要素で,図1及び図2において
既に説明した要素に関しては,同一の符号を付して重複
した説明は省略する。又,ブロック図中で破線で示す接
続線はメカ的な接続を示すものである。
【0018】又,30はプログラム制御される制御回
路,31は公知のレリーズスイッチ,32は受光素子3
2aを有する測光回路,33は測光回路32の測定値に
基づいた露出秒時が設定されるAEタイマ,34はフォ
トリフレクタPRが第2トリガポイントでオフからオン
に反転した後にAEタイマ33を起動するまでの遅延時
間を設定するAEディレータイマ,35はエラー検出用
のタイマ,36はエラー発生を記憶するエラーフラッ
グ,37・38はモータドライバを各々示す。
【0019】次に上記事項,図4から図7のフローチャ
ート,図8のタイムチャートを参照して本実施例の動作
を説明する。尚,図4から図7のフローチャートは本来
一連のものを便宜上分割したものであり,これらのフロ
ーチャートは図番通りの順序で接続される。
【0020】先ず,正常な初期状態において全ての機構
は図1に示す状態にあり,スプリングスイッチ18はオ
フ状態にある。レリーズスイッチ31がメークすること
によりプログラムは実行され,制御回路30はスプリン
グスイッチ18の状態を読み込み,スイッチ18がオフ
であるとステップモータSMの駆動パルスを初期位相で
ある〔H・H〕にし,その状態を例えば15ms維持す
る。(図4のステップ1〜ステップ5,図8のポイント
P1)
【0021】通常は上記のプログラムステップを経由す
る筈であるが,この時何らかの原因によってスイッチ1
8がオンであると,ステップモータSMを逆転せしめ,
例えば16パルス相当逆転せしめてもスイッチ18がオ
ンのままである場合には修理等が必要なものとして更に
18パルス相当逆転させた後に電源を遮断してロック動
作を行う。(図4のステップ6〜ステップ17)
【0022】さて,駆動パルスを〔H・H〕にし,15
msが経過すると制御回路30は図4のステップ18でス
イッチ18の状態を再度読み込み,続くステップ19で
判別する。尚,このスイッチ18の読み込み動作はステ
ップモータSMが初期位置で安定した状態にあることを
確認するための動作であり,ステップモータSMが初期
位置で安定した状態であればスイッチ18はオフになっ
ている。そこで,この時点でスイッチ18がオンである
場合にはステップモータSMを逆転せしめ,例えば12
パルス相当逆転せしめもスイッチ18がオンのままであ
る場合には修理等が必要なものとして通電を遮断後にロ
ック動作を行う。(図4のステップ20〜ステップ2
5)
【0023】さて,図4のステップ19でスイッチ18
がオフであると制御回路30はステップモータSMに4
msの正転パルス及び15msの正転パルスを与える。尚,
この15msのパルス状態は〔L・L〕である。この正転
パルスの供給によりステップモータSMは回転し,ステ
ップモータSMの回転はピニオン1−2段歯車3−ラッ
ク4aの伝達列を介して主駆動リング4に伝達され,主
駆動リング4は左旋する。(図8のポイントP2)又,
主駆動リング4の左旋によってラチェットレバー8に形
成された棚部8cは主駆動リング4に形成された曲げ部
4bの外側面から開放され,ラチェットレバー8はスプ
リング9によって左旋する。
【0024】正転パルスが〔L・L〕の状態で15ms経
過すると,制御回路30はスイッチ18の状態をステッ
プ30で読み込み,ステップ31でこれを判別する。
尚,このステップ31から図5のフローチャートに示さ
れる。
【0025】主駆動リング4の左旋に伴って主駆動リン
グ4に植設された絶縁性突起4eも左旋してスイッチ1
8の自由端18bは自身の弾性により導電子21に近接
するが,正転パルスが最初の〔L・L〕になった図8の
ポイントP2の時点では,スイッチ18の自由端18b
は導電子21と接触するには至っていないので,ステッ
プ31ではスイッチ18は未だオフ状態にある。そこ
で,制御回路30はステップモータSMを更に4msの正
転パルスで4ステップ正転させ,この4ステップ目の
〔L・L〕のパルス状態で15ms待機した後に再度スイ
ッチ18の状態を読み込み,これを判別する。(図5の
ステップ31〜37)
【0026】この4ステップの正転動作中にスイッチ1
8の自由端18bは導電子21と接触するので,4ステ
ップの正転動作の完了後の読み込み動作においてはスイ
ッチ18はオン状態になっている。(図8のポイントP
3)制御回路30はスイッチ18がオンになったことを
フローチャートのステップ37で確認すると,フローチ
ャートのステップ41以降の動作に移行する。
【0027】又,主駆動リング4が初期位置よりも前進
した状態にある場合(例えば,初期状態で主駆動リング
4が図8のポイントP2辺りにある場合)には,上記の
4ステップの正転動作に移行する以前のフローチャート
のステップ30におけるスイッチ18の読み込み動作時
に,主駆動リング4が図8のポイントP3まで左旋して
スイッチ18がオンしてしまうこともあるが,この様な
場合には,上記の4ステップ相当の正転動作を行うこと
なく,フローチャートのステップ31からステップ41
に直ちに移行する。
【0028】逆に,ステップモータSMの4ステップの
正転過程において,何等かの原因によって主駆動リング
4が左旋することができない場合には,上記のフローチ
ャートのステップ36における読み込み動作時にスイッ
チ18がオンしていない場合も考えられる。この様な場
合には更にステップモータSMに対して4ステップ分の
正転パルスを供給してスイッチ18の出力を読み込み,
この追加的な読み込み動作を3サイクル繰り返してもス
イッチ18がオンにならない場合には通電を遮断して機
構をロックする。(ステップ38〜ステップ40)
【0029】制御回路30はフローチャートのステップ
41以降において,4ms周期の正転パルスをステップモ
ータSMに対して供給し続け,主駆動リング4が初期位
置から10ステップ相当正転した図8のポイントP4以
降において,レンズ駆動リング5は係合突片5cが主駆
動リング4に形成された曲げ部4bに係合されて,スプ
リング6に抗して左旋し,図外の撮影レンズは繰り出さ
れる。そして,制御回路30は所望の合焦位置(例えば
図8のポイントP5)までレンズ駆動リング5が左旋す
ると,その時のパルス状態を15ms維持し,合焦位置が
安定化するのを待つ。(ステップ44)尚,図5のフロ
ーチャートにおけるステップ44では11ms待機として
あるがステップ43における4msのパルス周期と合計す
ることにより,合焦位置での待機時間は15msになる。
【0030】これまでの主駆動リング4の左旋過程にお
いて,開閉レバー10は主駆動リング4に形成されたホ
ールド突片4cから開放されており,主駆動リング4に
形成された台形カム4dはカムレバー16のトリガアー
ム16bの位置を通過するが,カムレバー16の右旋動
作によってトリガアーム16bは台形カム4dを乗り越
えるので,開閉レバー10は角ダボ10bが係止レバー
13の切欠部13aに係合された状態で停止し,図外の
シャッタ羽根は閉鎖状態を維持している。
【0031】合焦位置で15ms待機した後に,制御回路
30はステップモータSMに3ms周期の逆転パルスを加
え主駆動リング4を右旋させる。(ステップ45〜47)
【0032】主駆動リング4を右旋させると,レンズ駆
動リング5の係合突片5cは主駆動リング4の曲げ部4
bから開放されるが,ラチェットレバー8のクリック8
aにラチェットギア5eが係合されるので,レンズ駆動
リング5は上記合焦位置で停止している。
【0033】制御回路30は,主駆動リング4をレンズ
の設定段数に1を加算したパルス相当右旋させた図8の
ポイントP6で15ms待機した後に(ステップ48),
主駆動リング4を更に4パルス相当逆転させて図8のポ
イントP8に至る。(ステップ49〜51)
【0034】このステップ49〜51の主駆動リング4
の逆転過程における図4のポイントP7まで主駆動リン
グ4が右旋すると,カムレバー16のトリガアーム16
bは主駆動リング4に形成された台形カム4dの右側斜
面から頂上部に乗り上げ,カムレバー16は作動アーム
16aが係止レバー13に植設されたダボ13bを係合
しながら係止レバー13とともに軸14を中心に左旋す
る。
【0035】従って,開閉レバー10に植設された角ダ
ボ10bは係止レバー13の切欠部13aによる係合か
ら開放されるのでスプリング12の付勢力によってh,
駆動ピン10aがスロット2bを係合しながら右旋し,
シャッタ羽根2を軸2aを中心に右旋させて開口作動さ
せる。
【0036】さて,シャッタ羽根2が開口作動すると,
作動開始直後にシャッタ羽根2の先端に形成された遮光
翼片2cの前方のエッジ2dがフォトリフレクタPRの
発光素子PRTから受光素子PRRに至る光路を遮蔽
し,シャッタ羽根2がピンホールになる近傍で遮光翼片
2cの後方エッジ2eがフォトリフレクタPRの発光素
子PRTから受光素子PRRに至る光路を開放する。
【0037】制御回路30はシャッタ羽根が開口作動し
た後にエラー検出タイマ35を監視しながら,フォトリ
フレクタPRを読み込み,第1トリガポイント(図8の
ポイントP9)でフォトリフレクタPRがオンからオフ
になるのを待つ。既述の様にシャッタ羽根2の走行開始
直後にはシャッタ羽根2の動作は安定しておらず,シャ
ッタ羽根2の走行開始後,フォトリフレクタPRがオン
からオフに反転する迄の時間には偏差が生じることは避
けられない。従って,エラー検出タイマ35には許容偏
差に対応した時間が設定されており,フォトリフレクタ
PRがオンからオフに反転することなくエラー検出タイ
マ35がタイムアップすると,羽根の動作不良等が生じ
たものと判断して制御回路30はエラーフラッグ36を
セットする。(図8のステップ51〜55)
【0038】一方,エラー検出タイマ35がタイムアッ
プする以前にフォトリフレクタPRがオンからオフに反
転すると,制御回路30は更にエラー検出タイマ35を
監視しながら,フォトリフレクタPRを読み込み,第2
トリガポイント(図8のポイントP10)でフォトリフ
レクタPRがオフからオンになるのを待つ。この時,制
御回路30は測光回路32の出力によって輝度を判別
し,輝度が中輝度以上の場合には(輝度が中輝度以上の
場合には,露出秒時は相対的に短秒時になると考えられ
る。)第1トリガポイントの通過後にステップモータS
Mに逆転パルスを加え,ステップモータSMによるシャ
ッタ羽根2の閉鎖駆動を開始する。(図6のステップ5
6〜58)尚,図8のタイムチャートのモータ駆動パル
ス及び駆動リング走行線図においては,輝度が中輝度以
上で第1トリガポイントP9で閉鎖駆動を先行して行っ
た場合を実線で示し,輝度が中輝度以下で先行的な閉鎖
駆動を行わなかった場合を破線で示している。
【0039】尚,第1トリガポイントP9でフォトリフ
レクタPRがオンからオフに反転した後に,通常であれ
ばエラー検出タイマ35がタイムアップする以前にフォ
トリフレクタPRは第2トリガポイントでオフからオン
に反転するが,フォトリフレクタPRがオフからオンに
反転する以前にエラー検出タイマ35がタイムアップし
た場合には,制御回路30はシャッタ羽根2の走行異常
が発生したものと判断してエラーフラッグ36をセット
する。(図6のステップ59〜63)
【0040】一方,エラー検出タイマ35がタイムアッ
プする以前にフォトリフレクタPRが第2トリガポイン
トP10でオフからオンに反転すると,制御回路30は
AEディレィタイマ35を起動し,AEディレィタイマ
35が図8のポイントP11でタイムアップするとAE
タイマ34を起動する。そして,AEタイマが被写界輝
度に対応した図8のポイントP12でタイムアップする
と,制御回路30はステップモータSMに3ms周期の
パルスを6パルス加えてシャッタ羽根2の初期位置復帰
動作を行う。(図6のステップ64〜74)
【0041】尚,上述の様に,被写界輝度が中輝度以上
の場合には,ステップモータSMの逆転を先行して行っ
ているので,被写界輝度が中輝度以上の場合には,逆転
パルスが5パルスでシャッタ羽根2の初期復帰動作は終
了する。(図6のステップ68〜71)尚,以後のステ
ップは図7に示される。
【0042】ステップモータSMが逆転することに伴っ
て主駆動リング4も右旋し,この主駆動リング4の右旋
過程における図8のポイントP13で主駆動リング4の
ホールド突片4cが羽根開閉レバー10のカム面10c
を撥ね上げて,羽根開閉レバー10をスプリング12に
抗して左旋させる。従って,シャッタ羽根2はスロット
2bが羽根駆動ピン10aに係合されながら軸2aを中
心に左旋してアパーチュアAPを閉鎖する。
【0043】更に,上記主駆動リング4の右旋回転にお
ける図8のポイントP14で主駆動リング4に形成され
た曲げ部4bはラチェットレバー8に形成されたカム面
8bに当接し,次のポイントP15のタイミングで曲げ
部4bは棚部8cに乗り上げるので,ラチェットレバー
8によるラチェットギア5eの係合が解除されて,レン
ズ駆動リング5はスプリング6の付勢力によって右旋し
て,初期復帰する。
【0044】制御回路30は主駆動リング4を初期位置
に復帰させた後,30msが経過すると,スプリングス
イッチ18の状態を読み込む。正常な初期復帰がなされ
た場合にはスプリングスイッチ18の自由端18bは絶
縁ピン4bによって導電子21から離反しているのでス
プリングスイッチ18はオフになっているが,何等かの
原因によって主駆動リング4が初期位置に復帰せず,ス
イッチ18がオンのままであると,制御回路30は更に
ステップモータSMに逆転パルスを供給し,逆転パルス
を例えば12パルス供給してもスイッチ18がオンのま
まであると,復帰不良のトラブルが発生したものと判断
して通電を遮断した後に全ての機構をロックする。(図
7のステップ75〜81)
【0045】一方,スプリングスイッチ18がオフであ
ると,制御回路30はエラーフラッグ36の状態を見
る。そして,このエラーフラッグ36は上述の様にシャ
ッタ羽根2の開口動作がエラー検出タイマ35の設定時
間よりも遅い場合に立てられるものであるので,エラー
フラッグ36がセットされている場合には,機構をロッ
クするとともに,エラーフラッグ36がセットされてい
ない場合には,通電を遮断して一回の撮影動作を終了す
る。(図7のステップ82〜86)
【0046】尚,上記においては,絞り羽根兼用のシャ
ッタ羽根を使用したプログラムシャッタの制御に本発明
を適用した場合を説明したが,本発明はステップモータ
を駆動源としてシャッタ開閉部材の開口レリーズ及びシ
ャッタ開閉部材の閉鎖駆動を行う場合に関して広く適用
できるものである。
【0047】又,上記では被写界輝度が所定値よりも高
い時にステップモータの先行的な復帰動作を行わせる様
にした例を示したが,これはプログラムシャッタの制御
では被写界輝度に対応して露出秒時が決定され,被写界
が高い時は当然露出秒時が短秒時になると考えて差支え
ないためであり,例えば,露出秒時を手動設定するカメ
ラの場合であれば,設定された露出秒時を基準秒時と比
較してステップモータの先行的な復帰動作を行わせる様
にしてもよい。
【0048】又,上記においては,被写界輝度が所定値
よりも高い時にのみステップモータの先行的な復帰動作
を行わせる様にした例を示したが,全ての場合において
第1トリガポイントからステップモータの復帰動作を開
始させても差し支えない。
【0049】更に,上記においてはトリガポイントの検
出をフォトリフレクタを使用して行う様にした例を示し
たが,位置検出を公知の他の検出手段で代替できること
は言うまでもない。
【0050】
【発明の効果】以上説明した様に,本発明によればシャ
ッタ羽根の走行動作が安定するピンホール近傍の第2の
トリガポイントを起点として露出秒時の制御がなされる
ので,露出精度の偏差が減少する。又,トリガポイント
を遅らせることに伴って生じるメカ遅れの影響が実際上
問題となる高速露出秒時の場合には,第2のトリガポイ
ントに先行する第1のトリガポイントからステップモー
タが閉鎖駆動されるので,シャッタ羽根の閉鎖時のメカ
遅れの影響も減少される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係るシャッタ機構の初期状
態における平面図。
【図2】本発明の1実施例に係るシャッタ機構のシャッ
タ羽根周辺の平面図。
【図3】本発明の制御用システムのブロック図。
【図4】上記実施例の制御動作の第1段階のフローチャ
ート。
【図5】上記実施例の制御動作の第2段階のフローチャ
ート。
【図6】上記実施例の制御動作の第3段階のフローチャ
ート。
【図7】上記実施例の制御動作の第4段階のフローチャ
ート。
【図8】上記実施例のタイムチャート。
【符号の説明】
2 シャッタ羽根 4 主駆動部材 10 開閉レバー 13 係止部材 SM ステップモータ P9 第1のトリガポイント P10 第2のトリガポイント PR フォトリフレクタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッタ羽根と連係され,該シャッタ羽
    根の開口方向に向けて付勢された羽根開閉部材と,該羽
    根開閉部材を初期位置で係合する係合部材と,正逆回転
    可能なステップモータにより正逆両方向に回転する駆動
    部材とを持ち該駆動部材の走行の前半領域で前記係合部
    材による前記羽根開閉部材の係合を解除するとともに該
    駆動部材の走行の後半領域で前記羽根開閉部材を閉鎖方
    向に駆動する様にしたスチルカメラ用シャッタにおい
    て,前記シャッタ羽根の開口作動開始直後の位置を第1
    のトリガポイントとして検出するとともに,前記シャッ
    タ羽根が実際にピンホールになる近傍位置を第2のトリ
    ガポイントとして検出するセンサ手段を備え,前記第2
    のトリガポイントを起点として露出終了タイミングを決
    定するとともに,所望される露出秒時が少なくとも所定
    の露出秒時よりも短い場合には前記第1のトリガポイン
    トから前記ステップモータによる閉鎖駆動を開始する様
    にしたことを特徴とするスチルカメラ用シャッタ。
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