JP2893424B2 - 自動露光装置 - Google Patents

自動露光装置

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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は自動露光装置に関し,より詳細にはシャッタ
羽根と絞り羽根とを別体に備えるカメラにおいて単一の
ステップモータを駆動源として,シャッタ羽根と絞り羽
根とを各々独立に制御できる様にした新規な自動露光装
置に関する。
「従来の技術」 いわゆるコンパクトカメラは従来より単一のセクタ機
構が絞り機構とシャッタ機構を兼用するプログラムシャ
ッタを備えていることが一般的である。この種のプログ
ラムシャッタを備えるカメラの場合,近年では被写界輝
度とフィルム感度が決定されると,使用されている焦点
距離やストロボ使用の有無等のその時の撮影状態に応じ
て絞り値とシャッタ速度が複数種の組み合わせから自動
選択される様になされるものが普及しつつある。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら,単一のセクタ機構が絞り機構とシャッ
タ機構を兼用する該種機構では絞り値とシャッタ速度を
任意に組み合わせて使用することは困難である。
勿論,シャッタ機構と絞り機構を併設し,撮影者が各
々を手動設定する様にすれば,この問題は解決するが,
全自動というコンパクトカメラの主流から外れてしま
う。
又,シャッタ機構と絞り機構を併設すると共に,各々
を独立したモータで駆動する様にすれば,シャッタ機構
と絞り機構を独立して自動制御することが可能となる
が,周辺機構が大型化し,軽量コンパクトというコンパ
クトカメラの主流からは外れてしまう。
「問題点を解決するための手段」 本発明はこの様な問題点を鑑みてなされたものであ
り,単一のモータ駆動源として兼用して絞り機構とシャ
ッタ機構を各々独立して駆動することができる様にした
自動露光装置を提供することを目的とする。
要約すれば本発明の自動露光装置は,正逆回転可能な
ステップモータと,露出用アパーチュアの開口径を決定
する第1の羽根機構と,露出用アパーチュアの開口時間
を決定する第2の羽根機構と,前記ステップモータに連
結されて駆動され,前記第1の羽根機構及び前記第2の
羽根機構との相互連結点が形成され走行の第1段階で前
記第1の羽根機構を所望される口径値に対応した位置ま
で従動させるとともに,この走行の第1段階に引き続く
走行の第2段階で前記第2の羽根機構を作動させる主駆
動部材と,該主駆動部材が走行の第1段階から走行の第
2段階に移行する時に前記第1の羽根機構を係止すると
ともに少なくとも前記第2の羽根機構が作動を終了した
後に係止が解除される係止機構とを備えることにより上
記目的を達成するものである。
又,所望により本発明の自動露光装置は,上記を前提
として,前記第1の羽根機構が初期位置において全開状
態におかれ,更に望ましくは,前記主駆動部材が走行の
第1段階を開始した後前記第1の羽根駆動部材を従動さ
せるまでに数ステップ分の空走区間を設け,この空走区
間の走行後に前記第1の羽根駆動部材を全開位置よりも
小絞り側に駆動することなく前記走行の第2段階に移行
できる様になされている。
「作用」 即ち,本考案の自動露光装置によれば、駆動源として
は単一のステップモータを有し,この単一のステップモ
ータに連結されて主駆動部材は走行する。主駆動部材の
走行の第1段階において,開口径を決定する第1の羽根
機構は所望される口径値に対応した位置まで従動して係
止機構によって係止される。主駆動部材が引き続く走行
の第2段階に走行すると,開口時間を決定する第2の羽
根機構が作動して露光動作が終了しい,これに伴って第
1の羽根機構の係止が解除される。従って,主駆動部材
の走行の第1段階および走行の第2段階を制御すること
によって単一のステップモータを駆動源として各々独立
した絞り機構とシャッタ機構を自動制御することが可能
となる。
又,第1の羽根機構の初期位置が全開状態にある場合
において,前記主駆動部材が走行の第1段階で空走区間
を通過した後に前記羽根駆動部材を全開位置よりも小絞
り側に駆動することなく前記走行の第2段階に移行する
場合には第2の羽根機構が実質的にシャッタ機構と絞り
機構を兼用した所謂プログラム露光制御を行うことが可
能となる。
「実施例」 以下図面を参照して本発明の1実施例を詳細に説明す
る。
第1図は本発明の1実施例に係る自動露光装置の駆動
機構の初期状態における平面図であり,第2図は第1図
の機構によって駆動されるシャッタ機構の初期状態にお
ける平面図であり,第3図は第1図の機構によって駆動
される絞り機構の初期状態における平面図である。
第1図において図外のモータの出力ピニオン1はシャ
ッタ地板2を貫通して大径車3aと噛合しており,大径車
3aは小径車3bと2段歯車を構成している。
4は露出用アパーチュア2aの周囲を旋回自在に支持さ
れた主駆動リングであり、主駆動リング4の外縁部の一
部に形成されたラック4aは上記の小径車3bと噛合してい
る。従って,ピニオン1の回転運動は上述の伝達例を介
して主駆動リング4に伝達され,主駆動リング4はピニ
オン1と同方向に旋回する。
5は主駆動リング4と同様に露出用アパーチュア2aの
周囲を旋回自在に支持された絞り駆動リングある。
絞り駆動リング5の外縁部に突出して形成された駆動
アーム5aには絞り駆動リング5を初期位置に復帰させる
ためのスプリング6(尚,本願図面においては,付勢用
のスプリングは単に矢印によって付勢方向のみを示
す。)が掛けられており,絞り駆動リング5はスプリン
グ6から右旋習性を与えられているが,駆動アーム5aの
裏面に植設されたストッパピン5bがシャッタ地板2に形
成された図外のストッパ部材に当接して,絞り駆動リン
グ5の右旋は第1図に示す状態で規制される。
主駆動リング4には絞り駆動リング5を追従させるた
めのピン4bが植設されており,ピン4bが絞り駆動リング
5に形成された段部5cを係合して絞り駆動リング5を左
旋させる。
更に,第1図において絞り駆動リング5の外縁の一部
には絞り駆動リング5の位置決めをするためのラチェッ
トギア5dが形成されており,ラチェットギア5dの外側部
に植設された軸7にはラチェットギア5dを係合するラチ
ェットレバー8が揺動自在に支持されている。ラチェッ
トレバー8はラチェットギア5dを掛合するためのクリッ
ク8aを有しており,スプリング9から常時左旋力を受け
ているが,初期状態においてはカム面8bと連続して形成
された棚部8cが主駆動リング4に形成された曲げ部4cの
外側面に当接して,スプリング9による左旋を規制され
ている。
次に,10は第2図に示すシャッタ羽根25・26を開閉す
るための開閉レバーであり,開閉レバー10は地板2上の
軸11に揺動自在に支持されている。
この開閉レバー10の裏面には一対のシャッタ羽根25・
26に各々形成された長溝25a・25aと係合される羽根駆動
ピン10aが植設されており,開閉レバー10が軸11を中心
に右旋すると,一対のシャッタ羽根25・26は各々対応す
る軸25b・26bを中心に揺動して露出用のアパーチュア2a
を開口する様になされている。
開閉レバー11を右旋するための駆動力はスプリング12
から与えられる。但し,初期状態においては主駆動リン
グ4の外縁部に形成されたホールド突片4dが開閉レバー
10に当接して,開閉レバー11をシャッタ閉鎖位置でホー
ルドしている。
又,13は主駆動リング4が左旋した後に開閉レバー11
を閉鎖位置で係止するための係止レバーである。
係止レバー13は地板2上の軸14に枢支されており,開
閉レバー11に対して右旋力を与えるためのスプリング12
よりも力量の大きなスプリング15から右旋力を与えられ
ている。係止レバー13に形成された切欠部13aは開閉レ
バー10の手前面に突出して形成された角ダボ10bを係合
し,スプリング15から係止レバー13に与えられる右旋力
によって開閉レバー10の右旋を規制する。
又,係止レバー13上の軸13cには係止レバー13による
開閉レバー10の係止を解除して開閉レバー10を作動させ
るカムレバー16が枢支されている。
カムレバー16の作動アーム16aと係止レバー13に植設
されたダボ13b間にはスプリング17が掛けられており,
カムレバー16は作動アーム16aがダボ13bに当接した状態
で係止レバー13に対する相対的な旋回を規制されてい
る。
しかしながら,カムレバー16はスプリング17の張力以
上の右旋力を受けた場合には右旋可能である。
カムレバー16の他端には山型のトリガアーム16bが形
成されており,トリガアーム16bは主駆動リング4の外
周部に形成された台形カム4eの走行経路上に侵入してい
る。
従って,主駆動リング4の左旋時に台形カム4eの左側
斜面がトリガアーム16bに当接した時にはカムレバー16
はスプリング17の張力に抗して右旋する。又,主駆動リ
ング4の右旋時に台形カム4eの右側斜面がトリガアーム
16bに当接した時にはカムレバー16は係止レバー13を伴
って左旋する。
尚,本実施例の特徴点として主駆動リング4の初期位
置からの左旋時に台形カム4eがトリガアーム16bの位置
を通過した後にピン4bが段部5cを係合する様な位置にピ
ン4bが植設されている。
次に,第3図おいて,30は絞り羽根を駆動するための
カムリングであり,カムリング30はアパーチュア2aの周
囲を旋回自在にシャッタ地板2の裏側に支持されてい
る。
本実施例は7枚構成の絞り羽根を想定しており,従っ
てカムリング30には7ヵ所の溝カム31a〜31gが形成され
ている。地板2の裏面に植設された軸32aには絞り羽根3
3aが枢支されており,絞り羽根33aの裏面に植設された
カムフォロア34aが溝カム31aが係合している。尚,本明
細書では図面の煩雑化を避けるため,軸32aに枢支され
た羽根33aのみを代表として説明を行うが,他の軸32b〜
32gにも同一形状の羽根が枢支されていることはいうま
でもない。
又,カムリング30に形成された曲げ部30aはシャッタ
地板2の手前側で前述の駆動アーム5aと係合しており,
絞り駆動リング5が第1図の状態から左旋すると,カム
リング30は曲げ部30aが駆動アーム5aに係合されなが
ら,スプリング35に抗して左旋し,この時カムフォロア
34aが溝カム31aに倣う結果として絞り羽根33は軸32aを
中心にして左旋して絞り込まれる。
次に上記事項,第4図のタイムチャート及び第5図乃
至第7図の平面図を参照して本実施例の動作を説明す
る。
尚,第5図は絞り駆動リングを最大ストローク左旋さ
せた状態を示す平面図,第6図は絞り駆動リングが第5
図の状態の時の絞り羽根の状態を示す平面図,第7図は
主駆動リング4の復帰過程においてカムレバー16のトリ
ガアーム16bが台形カム4eに乗り上げてシャッタ羽根を
開口させた状態を示す平面図であり,これらの図面にお
いてはステップモータ2の回転を主駆動リング4に伝達
するためのギアトレインは省略されている。
先ず,正常な初期状態において全ての機構は第1図に
示す状態にある。
図外のシャッタレリーズスイッチに連動してステップ
モータが回転して出力ピニオン1が左旋すると,その回
転は歯車3a・3bの伝達列を介して主駆動リング4に伝達
され,主駆動リング4も左旋する。
主駆動リング4の左旋によってラチェットレバー8に
形成された棚部8cは主駆動リング4に形成された曲げ部
4cから開放され,ラチェットレバー8はスプリング9に
よって左旋する。
主駆動リング4は更に左旋を続け,台形カム4eがカム
レバー16のトリガアーム16bの位置を通過した後にピン4
bが絞り駆動リング5の段部5cを係合する。尚,この時
カムレバー16は軸13cを中心に右旋してトリガアーム16b
は台形カム4eを乗り越える。
ピン4bが絞り駆動リング5の段部5cを係合した後に主
駆動リング4が更に回転すると絞り駆動リング5はスプ
リング6に抗して主駆動リング4に追従して左旋する。
この様にして絞り駆動リング4が左旋を開始すると,
カムリング30も曲げ部30aが主駆動リング5に形成され
た駆動アーム5aが係合されながら左旋する。そして,絞
り羽根33に植設されたカムフォロア34が溝カム31aに倣
う結果として絞り羽根33は軸32aを中心にして左旋して
絞り込まれる。
尚,第5図はこの様にして絞り駆動リング5が最大ス
トロークした状態を示しており,又,第6図はこの時の
カムリング30及び絞り羽根33の状態を示しており,第4
図のポイントP1がこの時のタイミングに相当する。
この様にして所望の絞り値まで絞り込み動作がなされ
ると,その時の絞り値が安定するのに必要な時間が経過
した後にステップモータに対して供給されるパルス位相
が反転し,出力ピニオン1は右旋する。
さて,これまでの主駆動リング4の左旋過程で,開閉
レバー10は主駆動リング4に形成されたホールド突片4d
から開放されている。更に,主駆動リング4に形成され
た台形カム4eはカムレバー16のトリガアーム16bの位置
を通過しているが,カムレバー16の右旋動作によってト
リガアーム16bは台形カム4eを乗り越えるので,開閉レ
バー10は角ダボ10bが係止レバー13の切欠部13aに係合さ
れた状態で停止し,シャッタ羽根25・26は閉鎖状態を維
持している。
上述の様にして主駆動リング4が右旋すると,絞り駆
動リング5の段部5cは主駆動リング4のピン4bから開放
されるが,ラチェットレバー8のクリック8aにラチェッ
トギア5dが係合されて,絞り駆動リング5は所望の絞り
位置で停止している。
さて,主駆動リング4が絞りリング5の有効絞り値設
定領域よりも初期位置側まで復帰した第4図のポイント
P2まで右旋した時にステップモータの右旋は停止し,こ
の時第7図に示す様に,カムレバー16のトリガアーム16
bは主駆動リング4に形成された台形カム4eの右側斜面
から台形カム4eの頂上部に乗り上げ,カムレバー16は作
動アーム16aが係止レバー13に植設されたダボ13bを係合
しながら係止レバー13とともに軸14を中心に左旋する。
従って,開閉レバー10に植設された角ダボ10bは係止
レバー13の切欠部13aによる係合から開放されるので,
開閉レバー10はスプリング12の付勢力によって右旋す
る。従って,シャッタ羽根25は軸25bを中心にして右旋
し,シャッタ羽根26は軸26bを中心にして左旋して露出
用アパーチュア2aを開口する。
所望の露出秒時に対応したタイミングが経過すると,
ステップモータの右旋は再開され,初期位置まで復帰す
る。
主駆動リング4のこの右旋過程における第4図のポイ
ントP3で主駆動リングに形成されたホールド突片4dは開
閉レバー10に形成されたカム面10cに当接し,開閉レバ
ー10を左旋させる。
従って,シャッタ羽根25が軸25bを中心に左旋すると
ともにシャッタ羽根26が軸26bを中心に右旋して露出用
アパーチュア2aを閉じる。
又,トリガアーム16bが主駆動リング4に形成された
台形カム4eから開放されると,係止レバー13はスプリン
グ15の付勢力によって右旋して,その切欠部13aが開閉
レバー10の角ダボ10bを係合する。
更に,主駆動リング4の右旋過程において,上記の様
にして露光動作が終了した後のタイミングで,主駆動リ
ング4に形成された曲げ部4cはラチェットレバー8に形
成されたカム面8bから棚部8cに乗り上げるので,ラチェ
ットレバー8によるラチェットギア5dの係合が解除され
て,絞り駆動リング5はスプリング6の付勢力によって
右旋する。
従って,カムリング30も曲げ部30aが絞り駆動リング
5の駆動アーム5aが追従しながら,初期位置に復帰して
撮影動作を終了する。
尚,上述の実施例の場合,絞り羽根33aの初期位置が
全開状態になされており,更に,主駆動リング4に植設
されたピン4bが絞り駆動リング5の段部5cを係合する以
前に主駆動リング4に形成された台形カム4eがトリガア
ーム16bの位置を通過する様になされている。
従って,台形カム4eがトリガアーム16bの位置を通過
した後であってピン4bが段部5cを係合する以前の第4図
のポイントP4から主駆動リング4を初期位置に向けて反
転させれば,絞り羽根33aが全開のままでシャッタ羽根2
5・26のみが開閉作動することになるので,反転時のパ
ルス時間を制御することのみによってシャッタ羽根25・
26が絞り機構を兼用する所謂プログラムシャッタとして
本発明を使用することもできる。
又,上記では主駆動リングを初期位置から一方向に移
動させる時に絞り値の所定を行い,更に主駆動リングが
所望の絞り位置から初期位置に復帰する過程においてシ
ャッタリレーズを行う様にした例を示したが,本発明は
駆動源であるステップモータに直接的に連結された駆動
部材の走行の第1段階で絞り値の設定を行うとともに,
上記駆動部材の走行の第2段階においてシャッタレリー
ズを行うことを本質とするものである。
従って,(1).駆動部材を走行の第1段階で第1の
方向に駆動して絞り値の設定を行った後に,駆動部材を
初期位置まで復帰せしめ,引続く駆動部材の走行の第2
段階で前期第1の方向とは逆方向の第1の方向に走行し
てシャッタレリーズを行う様にするものや,(2).駆
動部材を走行の第2の段階で第1の方向に駆動して絞り
値の設定を行った後に駆動部材と絞り駆動部材との連携
を絶って駆動部材を走行の第2段階として更に第1の方
向に引続き駆動してシャッタレリーズ動作を行う様にし
たもの等,種々の変形的な態様が可能である。
又,上記では絞り羽根が初期状態で全開状態である場
合を例にして説明したが,絞り羽根の初期状態は最小絞
りや中間絞りであっても差し支えなく,溝カムの形状に
よって任意に決定することができる。
更に,前記では絞り駆動リング5とカムリング30を別
体を備え,カムリング30は絞り駆動リング5に追従する
様にしたものを例として説明したが,シャッタ地板等と
の位置関係が許容される場合には,絞り駆動リング5に
直接的に溝カムを形成する様にしても良い。
「効果」 以上説明した様に,本発明によれば,絞り機構とシャ
ッタ機構を各々独立して備えるので,絞り値とシャッタ
速度を任意の組み合わせで自動制御することができ,し
かも単一のステップモータを各々の駆動機構の駆動源と
して時分割で兼用しているので,周辺機構も小型化し,
全自動且つ軽量コンパクトを要求されるコンパクトカメ
ラ用の自動露光装置としての適性を充分に満足すること
ができる。
又,絞り羽根の初期位置を全開位置とするとともに,
駆動部材が絞り駆動部材を係合するまで走行する以前に
シャッタレリーズポイントを通過する様にした実施例の
場合には,同一の機構をプログラムオート用の自動露光
装置として使用することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例に係る自動露光装置の駆動機
構の初期状態における平面図,第2図は第1図の機構に
よって駆動されるシャッタ機構の初期状態における平面
図,第3図は第1図の機構によって駆動される絞り機構
の初期状態における平面図,第4図は本発明の1実施例
のタイムチャート,第5図は第1図に示す機構において
絞り駆動リングを最大ストロークさせた状態を示す平面
図,第6図は絞り駆動リングが最大ストロークした時の
絞り機構の状態を示す平面図,第7図は第1図及び第5
図に示す機構においてシャッタ羽根が開口するまで主駆
動リングを復帰させた時の状態を示す平面図。 1……ステップモータの出力ピニオン 4……主駆動部材、5……絞り駆動部材 10……開閉レバー 25・26……シャッタ羽根 33a……絞り羽根、30……カムリング

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正逆回転可能なステップモータと, 露出用アパーチュアの開口径を決定する第1の羽根機構
    と, 露出用アパーチュアの開口時間を決定する第2の羽根機
    構と, 前記ステップモータに連結されて駆動され,前記第1の
    羽根機構及び前記第2の羽根機構との相互連結点が形成
    され,走行の第1段階で前記第1の羽根機構を所望され
    る口径値に対応した位置まで従動させるとともに,この
    走行の第1段階に引き続く走行の第2段階で前記第2の
    羽根機構を作動させる主駆動部材と, 該主駆動部材が走行の第1段階から走行の第2段階に移
    行する時に前記第1の羽根機構を係止するとともに少な
    くとも前記第2の羽根機構が作動を終了した後に係止が
    解除される係止機構とを備える自動露光装置。
  2. 【請求項2】第1請求項記載の自動露光装置において, 前記第1の羽根機構は初期位置において全開状態におか
    れるとともに, 前記主駆動部材が走行の第1段階を開始した後前記第1
    の羽根駆動部材を従動させるまでに数ステップ分の空走
    区間を設け,この空走区間の走行後に前記第1の羽根駆
    動部材を全開位置よりも小絞り側に駆動することなく前
    記走行の第2段階に移行することを可能とした自動露光
    装置。
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