JP4628746B2 - 撮像装置の駆動機構及び撮像装置 - Google Patents

撮像装置の駆動機構及び撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置の駆動機構及び撮像装置に関するものであり、より詳細には、絞り、シャッタ、シャッタの手前で光路を変更するミラーを駆動する駆動機構及び当該駆動機構を備えた撮像装置に関する。
一般の一眼レフカメラでは、撮像レンズとシャッタとの間の光路に挿入されたミラーにより撮像レンズからの光を反射して被写体をファインダで確認可能となっている。このとき、撮影レンズの絞りは開放状態となっており、ファインダは明るく、ピント合わせのしやすい状態となっているが、撮影時の絞り値まで絞り込まれた時の絞りの効果を確認することができない。このため、ミラーを光路に挿入したまま、撮像レンズの絞りを撮影時の絞り値まで絞り込むプレビュー装置が知られている(例えば特許文献1)。特許文献1記載のプレビュー装置では、プレビュー操作ボタンが操作されると、ミラーが光路に挿入されたまま、絞りがモータにより撮影時の絞り値まで絞り込まれる。これにより、撮影時と同様の絞り値で被写界深度等の撮影状態を確認可能としている。
絞りを撮影時の絞り値まで絞り込む技術としては、例えば図17に含まれる技術がある。図17に記載の駆動機構は、絞りを駆動するための絞りレバー23と、爪車(ラチェット)25の回転又は停止により絞りレバー23の駆動を許可又は禁止するラチェット機構ST51と、爪車を係止する爪部24aを駆動するマグネット装置44とを備える。当該駆動機構ST51は、爪部24aと爪車25との係合を解除した状態で絞込みレバー23を駆動して絞りの絞り込みを行い、不図示の検出手段により絞りが所定の設定絞り値に到達したことが検出されると、爪部24aをマグネット装置44により駆動して爪車25に係合させ、絞りを絞り値に設定する。なお、図17は本願発明の駆動機構を示すものであり、新規な事項を含んでいる。
この他、このような絞りを絞り込んだ状態でプレビューを可能とする技術には、絞りの駆動制御とミラー及びシャッタの駆動制御とを互いに連動するカムにより実現したものとして、以下のものがある。
通常撮影時には、カムギヤの一方向の回転により、絞りの絞り込み、ミラー及びシャッタの駆動、絞りの開放を順次行う撮像装置において、プレビュー動作時には、絞りの絞込みは行われるがミラー及びシャッタの駆動が行われない位置まで、前記カムギヤを前記一方向へ回転させることにより、絞りを絞り込んだ状態でのプレビューを可能とするものがある。また、通常撮影時には、カムギヤの一方向の回転により、絞りの絞り込み、ミラー及びシャッタの駆動、絞りの開放を順次行う撮像装置において、プレビュー動作時には、ミラー及びシャッタが駆動されない位置までカムギヤを他方向へ回転させ、絞りを絞り込んだ状態でのプレビューを可能とするものがある。これらは、要するに、カムギヤの角度範囲に対して、絞りを絞り込む範囲と、シャッタやミラーを駆動する範囲とを割り当てるものである。
ミラーの動作を規制するための係止機構と、当該係止機構を駆動する電磁石とを設け、プレビュー動作時には、係止機構によりミラーを係止することにより、絞りのみを駆動し、絞りを絞り込んだ状態でのプレビューを可能とするものがある。
通常撮影時には、カムギヤの初期位置から一方向への所定角度範囲において、前記一方向への回転により絞りを絞り込み、ミラーを光路から退避させ、シャッタを駆動し、逆方向への回転によりミラーを光路に挿入し、絞りを開放にし、プレビュー動作時には、カムギヤの初期位置から逆方向への所定角度範囲において、ミラー及びシャッタを駆動せずに絞りの絞り込みを行うもの、つまり、原点位置からの一方向への所定角度範囲に通常撮影時の動作、原点位置からの逆方向への所定角度範囲にプレビュー動作を割り当てることにより、絞りを絞り込んだ状態でのプレビューを可能とするものがある。
特開平4−19624号公報
カムギヤの角度範囲に対して、絞りを絞り込む範囲とシャッタやミラーを駆動する範囲とを割り当てるプレビュー装置では、絞りの動作と、シャッタ及びミラーの動作とがそれぞれ別個の期間に行われ、通常撮影時における連射速度が遅くなる。一方、ミラーの動作を規制する係止機構を設ける技術では、係止機構を駆動するための駆動源をカムとは別に必要とし、装置が複雑化する。また、原点位置からの一方向への所定角度範囲に通常撮影時の動作、原点位置からの逆方向への所定角度範囲にプレビュー動作を割り当てる技術では、通常撮影時にモータの反転制御を必要とするから、連射速度が遅くなる。
本発明の目的は、シャッタ又はミラーを駆動せずに絞りを駆動可能であり、簡素な構成で撮影の速度を速くできる撮像装置の駆動機構及び撮像装置を提供することにある。
本発明の第1の観点の撮像装置の駆動機構は、レンズの絞りを制御する絞り制御機構と、前記レンズからの光路を開閉するシャッタと、モータと、前記モータから動力が伝達される撮像カムギヤと、前記シャッタをチャージした位置と開動作を許容する位置との間で移動するように前記撮像カムギヤに駆動されるシャッタ駆動レバーと、前記シャッタをチャージした位置にある前記シャッタ駆動レバーの移動を制限する位置と許容する位置との間で移動するように前記撮像カムギヤにより駆動される規制手段と、前記撮像カムギヤに連動し前記絞り制御機構を駆動する絞り駆動機構と、を備え、前記撮像カムギヤの一方向の回転において、前記絞り駆動機構は前記絞り制御機構を駆動し、前記規制手段は前記シャッタ駆動レバーの移動を許容し、前記撮像カムギヤの他方向の回転において、前記絞り駆動機構は前記絞り制御機構を駆動し、前記規制手段は前記シャッタ駆動レバーの移動を制限する。
シャッタをチャージした位置とは、撮像に備えてシャッタの開閉動作の準備をした位置をいい、シャッタの開動作を禁止する位置を含む。
つまり、別の観点では、レンズの絞りを開閉する絞り制御機構と、前記絞りからの光路を開閉するシャッタと、モータと、前記モータから動力が伝達される撮像カムギヤと、前記シャッタの開動作を制限する位置と許容する位置との間で移動するように前記撮像カムギヤに駆動されるシャッタ駆動レバーと、前記シャッタの開動作を制限する位置にある前記シャッタ駆動レバーの移動を制限する位置と許容する位置との間で移動するように前記撮像カムギヤにより駆動される規制手段と、前記撮像カムギヤに連動し前記絞り制御機構を駆動する絞り駆動機構と、を備え、前記撮像カムギヤの一方向の回転において、前記絞り駆動機構は前記絞り制御機構を駆動し、前記規制手段は前記シャッタ駆動レバーの移動を制限又は許容し、前記撮像カムギヤの他方向の回転において、前記絞り駆動機構は前記絞り制御機構を駆動し、前記規制手段は前記シャッタ駆動レバーの移動を制限する。
好適には、前記撮像カムギヤの一方向の回転において、前記絞り駆動機構の駆動期間と、前記シャッタの駆動期間とが少なくとも一部において重複する。
本発明の第2の観点の撮像装置の駆動機構は、レンズの絞りを制御する絞り制御機構と、前記レンズからの光路にミラーを出し入れするミラー駆動機構と、モータと、前記モータから動力が伝達される撮像カムギヤと、前記ミラー駆動機構における前記ミラーを前記光路から退避した位置と前記光路に挿入した位置との間で移動するように前記撮像カムギヤに駆動されるミラー駆動レバーと、前記ミラーを前記光路に挿入した位置にある前記ミラー駆動レバーの移動を制限する位置と許容する位置との間で移動するように前記撮像カムギヤにより駆動される規制手段と、前記撮像カムギヤに連動し前記絞り制御機構を駆動する絞り駆動機構と、を備え、前記撮像カムギヤの一方向の回転において、前記絞り駆動機構は前記絞り制御機構を駆動し、前記規制手段は前記ミラー駆動レバーの移動を許容し、前記撮像カムギヤの他方向の回転において、前記絞り駆動機構は前記絞り制御機構を駆動し、前記規制手段は前記ミラー駆動レバーの移動を制限する。
別の観点では、レンズの絞りを開閉する絞り制御機構と、前記絞りからの光路にミラーを出し入れするミラー駆動機構と、モータと、前記モータから動力が伝達される撮像カムギヤと、前記ミラー駆動機構による前記ミラーを前記光路から出す動作を制限する位置と許容する位置との間で移動するように前記撮像カムギヤに駆動されるミラー駆動レバーと、前記ミラーを前記光路から出す動作を制限する位置にある前記ミラー駆動レバーの移動を制限する位置と許容する位置との間で移動するように前記撮像カムギヤにより駆動される規制手段と、前記撮像カムギヤに連動し前記絞り制御機構を駆動する絞り駆動機構と、を備え、前記撮像カムギヤの一方向の回転において、前記絞り駆動機構は前記絞り制御機構を駆動し、前記規制手段は前記ミラー駆動レバーの移動を制限又は許容し、前記撮像カムギヤの他方向の回転において、前記絞り駆動機構は前記絞り制御機構を駆動し、前記規制手段は前記ミラー駆動レバーの移動を制限する。
好適には、前記撮像カムギヤの一方向の回転において、前記絞り駆動機構の駆動期間と、前記ミラー駆動機構の駆動期間とが少なくとも一部において重複する。
本発明の第3の観点の撮像装置の駆動機構は、レンズの絞りを制御する絞り制御機構と、前記レンズからの光路を開閉するシャッタと、前記レンズからの光路にミラーを出し入れするミラー駆動機構と、モータと、前記モータから動力が伝達される撮像カムギヤと、前記シャッタをチャージした位置と開動作を許容する位置との間で移動するように前記撮像カムギヤに駆動されるシャッタ駆動レバーと、前記ミラー駆動機構における前記ミラーを前記光路から退避した位置と前記光路に挿入した位置との間で移動するように前記撮像カムギヤに駆動されるミラー駆動レバーと、前記シャッタをチャージした位置にある前記シャッタ駆動レバーの移動を制限する位置と許容する位置との間で移動するように前記撮像カムギヤにより駆動されると共に、前記ミラーを前記光路に挿入した位置にある前記ミラー駆動レバーの移動を制限する位置と許容する位置との間で移動するように前記撮像カムギヤにより駆動される規制手段と、前記撮像カムギヤに連動し前記絞り制御機構を駆動する絞り駆動機構と、を備え、前記撮像カムギヤの一方向の回転において、前記絞り駆動機構は前記絞り制御機構を駆動し、前記規制手段は前記シャッタ駆動レバー及び前記ミラー駆動レバーの移動を許容し、前記撮像カムギヤの他方向の回転において、前記絞り駆動機構は前記絞り制御機構を駆動し、前記規制手段は前記シャッタ駆動レバー及び前記ミラー駆動レバーの少なくとも何れかの移動を制限する。
シャッタをチャージした位置については、第1の観点の発明と同様である。
つまり、別の観点では、レンズの絞りを開閉する絞り制御機構と、前記絞りからの光路を開閉するシャッタと、前記絞りと前記シャッタとの間の前記光路にミラーを出し入れするミラー駆動機構と、モータと、前記モータから動力が伝達される撮像カムギヤと、前記シャッタの開動作を制限する位置と許容する位置との間で移動するように前記撮像カムギヤに駆動されるシャッタ駆動レバーと、前記ミラー駆動機構による前記ミラーを前記光路から出す動作を制限する位置と許容する位置との間で移動するように前記撮像カムギヤに駆動されるミラー駆動レバーと、前記シャッタの開動作を制限する位置にある前記シャッタ駆動レバー及び前記ミラーを出す動作を制限する位置にある前記ミラー駆動レバーの移動を制限する位置と許容する位置との間で移動するように前記撮像カムギヤにより駆動される規制手段と、前記撮像カムギヤに連動し前記絞り駆動機構を駆動する絞り駆動機構と、を備え、前記撮像カムギヤの一方向の回転において、前記絞り制御機構は前記絞り駆動機構を駆動し、前記規制手段は前記シャッタ駆動レバー及び前記ミラー駆動レバーの移動を許容し、前記撮像カムギヤの他方向の回転において、前記絞り駆動機構は前記絞り制御機構を駆動し、前記規制手段は前記シャッタ駆動レバー及び前記ミラー駆動レバーの少なくとも何れかの移動を制限する。
好適には、前記撮像カムギヤの一方向の回転において、前記絞り駆動機構の駆動期間と、前記シャッタ及び前記ミラー駆動機構の少なくとも何れかの駆動期間とが少なくとも一部において重複する。
好適には、前記規制手段は、前記シャッタ駆動レバー及び前記ミラー駆動レバーの何れか一方のレバーに一体的に設けられ、前記シャッタをチャージした位置又は前記ミラーを前記光路に挿入した位置にある他方のレバーの移動を制限する位置と許容する位置との間で、前記一方のレバーの移動に伴って移動する係止部と、前記係止部が前記他方のレバーの移動を制限する位置にある前記一方のレバーの移動を制限する位置と許容する位置との間で移動するように前記撮像カムギヤにより駆動される規制レバーと、を備える。
好適には、前記絞り駆動機構は、前記モータから動力が伝達される絞りカムギヤと、前記絞り制御機構による絞り込み動作と絞り開放動作とをさせるように前記絞りカムギヤに駆動される絞り駆動レバーと、を備える。
好適には、前記絞り制御機構は、絞り羽根を駆動する枠状体と、前記絞り駆動機構に駆動され、前記枠状体を駆動する絞りレバーと、回転又はその停止により前記絞りレバーの移動を許可又は制限可能な爪車と、当該爪車と係合する爪部とを有するラチェット機構と、前記爪部を前記爪車に係合させる係合手段と、前記撮像カムギヤに駆動され、前記爪部を駆動して前記爪部と前記爪車との係合を解除する解除手段と、を備える。
好適には、前記撮像カムギヤは、前記他方のレバーに対して摺動して、前記シャッタをチャージした又は前記ミラーを前記光路に挿入した第1の位置まで前記他方のレバーを移動させる第1の登りカム面と、前記他方のレバーに対して摺動して、前記他方のレバーを前記第1の位置に保持する第1の平坦カム面と、前記撮像カムギヤの回転軸を中心として略円弧状に形成されると共に、前記第1の登りカム面及び前記第1の平坦カム面を有する第1カムと、前記他方のレバーが前記平坦カム面により前記第1の位置に保持されている間に、前記一方のレバーに対して摺動して、前記他方のレバーの移動を許容する位置から制限する位置まで前記一方のレバーを移動させる第2の登りカム面と、前記一方のレバーに対して摺動して、前記一方のレバーを前記他方のレバーの移動を制限する位置に保持する第2の平坦カム面と、前記撮像カムギヤの回転軸を中心として略円弧状に形成されると共に、前記第2の登りカム面及び前記第2の平坦カム面を有する第2カムと、を備え、前記第2カムの前記第2の平坦カム面により前記一方のレバーが前記他方のレバーの移動を制限する位置に保持されている間に、前記規制レバーは、前記一方のレバーの移動を許容する位置から制限する位置へ移動する。
第1カム及び第2カムの少なくとも何れかにおいて、登りカム面と平坦カム面とは連続していてもよい。この場合、各レバーの登りカム面による移動から平坦カム面による保持への移行が円滑に行われる。
好適には、前記シャッタをチャージした位置から開動作を許容する位置へ、前記シャッタ駆動レバーを移動させるための第1付勢手段と、前記ミラーを前記光路に挿入した位置から前記光路から退避した位置へ、前記ミラー駆動レバーを移動させるための第2付勢手段と、を更に備え、前記シャッタ駆動レバーは、前記撮像カムギヤの前記一方向への回転により、前記撮像カムギヤのカムにより前記第1付勢手段をチャージし、前記シャッタの開動作を許容する位置からチャージした位置へ移動して、前記規制手段により移動が規制され、前記ミラー駆動レバーは、前記撮像カムギヤの前記一方向への回転により、前記撮像カムギヤのカムにより前記第2付勢手段をチャージし、前記ミラーを前記光路から退避した位置から前記光路に挿入した位置へ移動して、前記規制手段により移動が規制され、前記規制レバーは、前記撮像カムギヤの前記一方向への回転により、前記一方のレバーの移動を制限する位置から許容する位置へ移動し、前記撮像カムギヤの前記一方向への回転範囲は、前記規制レバーを前記一方のレバーの移動を制限する位置から許容する位置へ駆動可能な範囲を含み、前記撮像カムギヤの前記他方向への回転範囲は、前記規制レバーを前記一方のレバーの移動を制限する位置から許容する位置へ駆動可能な範囲を含まない。
前記一方及び他方のレバー、規制レバーのうち少なくとも何れかは、撮像カムギヤのカムにより当該カムの移動範囲の外周側に押し上げられ、又は当該カムの駆動範囲外へ退避するように構成されてもよい。撮像カムギヤのカムは登りカムとしてよい。シャッタをチャージした位置は、第1の観点の発明と同様である。
好適には、前記絞りカムギヤの回転位置を検出する検出手段と、前記検出手段の検出した前記絞りカムギヤの回転位置に基づいて前記モータの制御を行うモータ制御手段と、前記絞り制御機構による絞り込み位置から絞り開放位置まで前記絞り駆動レバーを移動させる第3の登りカム面と、前記絞り駆動レバーに対して摺動しつつ前記絞り駆動レバーを前記絞り開放位置に保持する第3の平坦カム面と、前記絞り駆動レバーに対して摺動すると共に、前記絞りカムギヤの回転軸を中心として略円弧状に形成された前記第3の平坦カム面と前記第3の登りカム面とを有する絞りカムと、を更に備え、前記モータ制御手段は、前記第3の平坦カム面により前記絞り駆動レバーが前記絞り開放位置に保持されている状態で前記モータの停止を行う。
前記モータ制御手段は、前記モータの停止制御を開始してから前記モータが停止するまでのオーバーランが、前記第3の平坦カム面により前記絞り駆動レバーが前記絞り開放位置に保持されている間に終了するように、前記モータの停止制御を開始してもよい。
本発明の第4の観点の撮像装置の駆動機構は、光路を開閉するシャッタと、モータと、前記モータから動力が伝達され、一方向の回転により前記シャッタを駆動し、他方向の回転により前記シャッタを非駆動とする撮像カムギヤと、前記撮像カムギヤに連動し前記絞り制御機構を駆動する絞り駆動機構と、前記撮像カムギヤの前記一方向の回転において、前記絞り駆動機構の駆動を行うとともに、前記シャッタを駆動し、前記撮像カムギヤの前記他方向の回転において、前記絞り駆動機構の駆動を行う。
本発明の第5の観点の撮像装置の駆動機構は、光路にミラーを出し入れするミラー駆動機構と、モータと、前記モータから動力が伝達され、一方向の回転により前記ミラー駆動機構を駆動し、他方向の回転により前記ミラー駆動機構を非駆動とする撮像カムギヤと、前記撮像カムギヤに連動し前記絞り制御機構を駆動する絞り駆動機構と、前記撮像カムギヤの前記一方向の回転において、前記絞り駆動機構の駆動を行うとともに、前記ミラー駆動機構を駆動し、前記撮像カムギヤの前記他方向の回転において、前記絞り駆動機構の駆動を行う。
本発明の第1の観点の撮像装置は、レンズと、前記レンズの絞りを制御する絞り制御機構と、前記レンズからの光像が結像する撮像手段と、前記レンズからの光路を開閉するシャッタと、被写体を撮像するためのレリーズボタンと、プレビュー機能を動作させるための操作部材と、モータと、前記モータから動力が伝達され、一方向の回転により前記シャッタを駆動し、他方向の回転により前記シャッタを非駆動とする撮像カムギヤと、前記撮像カムギヤに連動し前記絞り制御機構を駆動する絞り駆動機構と、前記レリーズボタン又は前記操作部材への操作に基づいて前記モータを制御するモータ制御手段と、を備え、前記モータ制御手段は、前記レリーズボタンが操作されたとき、前記撮像カムギヤを前記一方向に回転し、前記シャッタの駆動、及び、前記絞り駆動機構による前記絞り制御機構の駆動を行うよう前記モータを駆動し、前記操作部材が操作されたとき、前記撮像カムギヤを前記他方向に回転し、前記絞り駆動機構による前記絞り制御機構の駆動を行なうよう前記モータを駆動する。
本発明の第2の観点の撮像装置は、レンズと、前記レンズの絞りを制御する絞り制御機構と、前記レンズからの光像が結像する撮像手段と、前記レンズからの光路にミラーを出し入れするミラー駆動機構と、被写体を撮像するためのレリーズボタンと、プレビュー機能を動作させるための操作部材と、モータと、前記モータから動力が伝達され、一方向の回転により前記ミラー駆動機構を駆動し、他方向の回転により前記ミラー駆動機構を非駆動とする撮像カムギヤと、前記撮像カムギヤに連動し前記絞り制御機構を駆動する絞り駆動機構と、前記レリーズボタン又は前記操作部材への操作に基づいて前記モータを制御するモータ制御手段と、を備え、前記モータ制御手段は、前記レリーズボタンが操作されたとき、前記撮像カムギヤが前記一方向に回転し、前記ミラー駆動機構の駆動、及び、前記絞り駆動機構による前記絞り制御機構の駆動を行なうよう前記モータを駆動し、前記操作部材が操作されたとき、前記撮像カムギヤが前記他方向に回転し、前記絞り駆動機構による前記絞り制御機構の駆動を行なうよう前記モータを駆動する。
本発明の第3の観点の撮像装置は、レンズと、前記レンズの絞りを制御する絞り制御機構と、前記レンズからの光像が結像する撮像手段と、前記レンズからの光路を開閉するシャッタと、前記レンズからの光路にミラーを出し入れするミラー駆動機構と、被写体を撮像するためのレリーズボタンと、プレビュー機能を動作させるための操作部材と、モータと、前記モータから動力が伝達され、一方向の回転により前記ミラー駆動機構を駆動し、他方向の回転により前記ミラー駆動機構を非駆動とする撮像カムギヤと、前記撮像カムギヤに連動し前記絞り制御機構を駆動する絞り駆動機構と、前記レリーズボタン又は前記操作部材への操作に基づいて前記モータを制御するモータ制御手段と、を備え、前記モータ制御手段は、前記レリーズボタンが操作されたとき、前記撮像カムギヤが前記一方向に回転し、前記シャッタ駆動機構の駆動、前記ミラー駆動機構の駆動、及び、前記絞り駆動機構による前記絞り制御機構の駆動を行なうよう前記モータを駆動し、前記操作部材が操作されたとき、前記撮像カムギヤが前記他方向に回転し、前記絞り駆動機構による前記絞り制御機構の駆動を行なうよう前記モータを駆動する。
本発明の撮像装置の駆動機構又は撮像装置によれば、シャッタ又はミラーを駆動せずに絞りを駆動可能であり、簡素な構成で撮影の速度を速くできる。
図1は、本発明を適用したデジタルカメラ1の概念図である。デジタルカメラ1は、ボディー2と、ボディー2の正面側(図中左側)に設けられる鏡筒Pと、鏡筒Pに設けられるレンズ群3と、レンズ群3の絞り4と、絞り4からの光路L1を開閉するシャッタ5と、レンズ群3からの光像が結像する撮像素子(撮像手段)6と、絞り4とシャッタ5との間の光路L1に出し入れされ、絞り4からの光を反射して光路を光路L2へ変更可能な可動ミラー20と、可動ミラー20からの光像を反転させるペンタプリズム7及び反転された光像を視認するための接眼レンズ8を含むファインダ装置Fとを備えている。
待機状態では、可動ミラー20は図1に実線にて示すように光路L1に挿入されており、ユーザはファインダ装置Fを介して被写体を視認可能である。そして、レリーズボタン101(図8参照)に対して操作がなされると、通常の撮影動作が開始される。すなわち、ユーザにより手動で設定された設定絞り値又はカメラ制御回路100(図8参照)により算出されて設定された設定絞り値への絞り4の絞り込み、可動ミラー20の2点鎖線で示す位置への退避、シャッタの開閉と撮像素子6による撮像、可動ミラー20の実線で示す位置への復帰、絞り4の開放が行われる。
また、プレビューボタン103(図8参照)に対して操作がなされると、プレビュー動作が開始される。すなわち、設定絞り値まで絞り4が絞り込まれ、ユーザは撮影時と同様の状態で被写界深度等の撮影状態を確認できる。この際、可動ミラー20及びシャッタ5は駆動されない。
図2は、カメラ1の内部構成の一部をカメラ1の正面側から示す斜視図である。カメラ1は、可動ミラー20を収納するミラーボックスBX(図1参照)をシャッタ5の前面側に有している。可動ミラー20は、ミラーボックスBXにより回転軸20aを中心に回動可能に支持されている。そして、ミラーボックスBXの側方には、絞り4、シャッタ5、可動ミラー20の駆動又は制御を行うための駆動機構ST1が設けられている。
図3は、カメラ駆動機構ST1を可動ミラー20の配置位置とは反対側(図2の左側)から見た側面図である。カメラ駆動機構ST1は、可動ミラー20を駆動するためのミラー駆動機構ST2と、シャッタ5を駆動するためのシャッタチャージ機構ST3と、絞り4を制御するための絞り制御機構ST5と、絞り制御機構ST5を駆動するための絞り駆動機構ST4と、これら各機構の駆動源としてのモータM1とを備えている。駆動機構ST1は、ミラー駆動機構ST2、シャッタチャージ機構ST3、絞り制御機構ST5の上に絞り駆動機構ST4が配置された2階建て構成となっている。
図4は、モータM1から各機構ST2〜ST5への動力の伝達経路を示す図である。モータM1の出力軸から出力された動力は、4個の減速ギヤを含む減速ギヤ列G1を介して撮像カムギヤとしてのMSチャージギヤ10に伝達され、さらに、MSチャージギヤ10から絞りカムギヤとしてのFDチャージギヤ17に伝達される。MSチャージギヤ10及びFDチャージギヤ17は、それぞれに設けられたカムにより、各機構ST2〜ST5を駆動する。
図5は、MSチャージギヤ10及びFDチャージギヤ17から各機構ST2〜ST5へ動力を伝達するカム機構を示す側面図である。以下、図4及び図5を参照して、MSチャージギヤ10及びFDチャージギヤ17により、各機構を駆動するための構成について説明する。
MSチャージギヤ10の表面側(可動ミラー20とは反対側)には絞りMgチャージカム11が一体的に形成され、裏面側にはミラーチャージカム12とシャッタチャージカム13が一体的に形成されている。MSチャージギヤ10はミラーボックスBXのボスBS10に回転可能に支持されている。
ミラーチャージカム12は、後述のミラー駆動レバー14を反時計方向にチャージさせる為の登りカム面12a、該ミラー駆動レバー14の回動位置(スプリングチャージ状態)を保つ為の平坦カム面12b及び平坦カム面12bからMSチャージギヤ10側へ延びる下りカム面12cが形成されている。
上記シャッタチャージカム13は、後述のシャッタチャージレバー15を時計方向に回転させシャッタ4をチャージさせる為の登りカム面13a、該シャッタチャージレバー15の回動位置(シャッタチャージ状態)を保つ為の平坦カム面13b、及び該シャッタチャージレバー15の反時計方向への回動を許容する下りカム面13cが形成されている。シャッタチャージカム13は、ミラーチャージカム12よりも回転軸方向において薄く形成されている(図2参照)。また、シャッタチャージカム13は、下りカム面13c及び平坦カム面13bの下りカム面13c側の半分が、下りカム面12c及び平坦カム面12bとして兼用されるように、ミラーチャージカム12の一部と重ねて設けられている。
なお、登りカム面12a、13aは、MSチャージギヤ10の径に対して時計方向に傾きつつ、MSチャージギヤ10の回転軸側から外周側へ延びる曲面状に形成されており、平坦カム面12b,13aは、MSチャージギヤ10の回転軸を中心とする円弧状に形成され、下りカム面13cは、MSチャージギヤ10の径に対して反時計方向に傾きつつ、MSチャージギヤ10の回転軸側から外周側へ延びる曲面状に形成されている。
14はミラー駆動機構ST1による可動ミラー20の駆動を許容又は制限するためのミラー駆動レバーであり、ミラーボックスBXのボスBS14に回動可能に支持され、ミラーチャージカム12のカムフォロアーとしての役目を持つ。すなわち、ミラー駆動レバー14は第1摺動部14aがミラーチャージカム12の登りカム面12aと摺接することにより反時計方向へ回転し、ミラー駆動レバー14を時計方向へ付勢するミラーアップスプリングSP14をチャージし、平坦カム面12bと摺接することにより反時計方向への回転が保持される。またミラー駆動レバー14は、被係止部14bが後述のシャッタチャージレバー15の時計方向への回動によりロックされ、ミラーアップスプリングSP14による時計方向への回転が制限され、シャッタチャージレバー15の反時計方向への回動により時計方向への回動(復帰)が許容される。そして、ミラー駆動レバー14の作用部14cは、後述のミラーコロ21(図10参照)を押動して可動ミラー20のミラーアップ(露光退避位置への回動)動作、該ミラーコロ21の押動を継続してミラーアップ状態の保持,該ミラーコロ21の押動を解除してミラーダウン(ファインダ観察位置への回動復帰)動作をおこなわせる。
ミラー駆動レバー14は、略L字状に形成され、L字の屈曲部を中心に揺動可能に支持されている。L字の直線部分のうち、ミラーチャージカム12の移動範囲に出し入れ可能な一方の直線部分の端部に第1摺動部14aが設けられ、ミラーチャージカム12の移動範囲の反対側へ延びる直線部分の端部に作用部14cが設けられている。ミラー駆動レバー14は、ミラーチャージカム12に摺動することによりミラーチャージカム12の移動範囲の外周側へ押し上げられる。被係止部14bは、屈曲部において、第1摺動部14aが配置される方向とは反対側に突出して設けられている。屈曲部と第1摺動部14aとの略中間位置には、第2摺動部14dがL字の直線部分からミラーチャージカム12の移動範囲側へ突出して設けられている。第2摺動部14dは、ミラーチャージカム12及びシャッタチャージカム13の双方に摺動可能な厚さに形成されており、その一方で第1摺動部14aは、第2摺動部14dよりも薄く形成されており、ミラーチャージカム12には摺動するがシャッタチャージカム13には摺動しない(図2参照)。
15はシャッタ4の開閉動作を許容又は制限するためのシャッタチャージレバーであり、ミラーボックスBXのボスBS15に回動可能に支持され、シャッタチャージカム13のカムフォロアーとしての役目を持つ。すなわち、シャッタチャージレバー15は摺動部15aがシャッタチャージカム13の登りカム面13aと摺接することにより時計方向へ回転しシャッタ4をチャージする。平坦カム面13bと摺接することにより時計方向への回転が保持される。またシャッタチャージレバー15は、係止部15bがミラー駆動レバー14をロックし、ミラーアップスプリングSP14による時計方向への回転を制限する。そして、シャッタチャージレバー15の作用部15cは、シャッタ4のチャージ動作、シャッタ4の押圧を継続してシャッタチャージ状態の保持、シャッタ4の押圧を解除してシャッタ走行の許容を行う。
シャッタチャージレバー15は、略直線状に形成され、略中央の位置が揺動可能に支持されている。摺動部15aはシャッタチャージカム13の移動範囲へ出し入れ可能な端部に設けられ、他方の端部に作用部15cが設けられている。シャッタチャージレバー15は、シャッタチャージカム13に摺動することによりシャッタチャージカム13の移動範囲の外周側へ押し上げられる。係止部15bは、揺動の支点を挟んで摺動部15aの反対側に凹状に設けられており、係止部15bとミラー駆動レバー14の被係止部14bとが、ミラー駆動レバー14の回転方向において互いに係合することにより、ミラー駆動レバー14はロックされる。シャッタチャージレバー15は、引張りバネであるシャッタスプリングSP15により反時計方向へ付勢されている。
16は規制レバーとしてのシャッタロックレバーであり、ミラーボックスBXのボスBS16に回動可能に支持され、ミラーチャージカム12のカムフォロアーとしての役目を持つ。シャッタロックレバー16は摺動部16aがミラーチャージカム12の登りカム面12aと摺接することにより時計方向へ回転しシャッタチャージレバー15の保持を解除し、平坦カム面12bと摺接することにより解除状態を保持し、下りカム面12cの位相に摺動部16aが到達することにより、反時計方向に回転し、シャッタチャージレバーの保持をする。
シャッタロックレバー16は、略直線状に形成され、一端が揺動可能に支持されるとともに、他端に摺動部16aが設けられている。摺動部16aと揺動の支点との間で、ミラーチャージレバー15側には、凹状の係止部16bが設けられている。係止部16bが、ミラーチャージレバー15の摺動部15a側の端部からシャッタロックレバー16側へ突出する被係合部15dとミラーチャージレバー15の回転方向において係合することにより、シャッタチャージレバー15はシャッタロックレバー16によりロックされる。シャッタロックレバー16は、ロックスプリングSP16により反時計方向に付勢されている。
FDチャージギヤ17は、MSチャージギヤ10と噛合してMSチャージギヤの回転方向に対して逆方向へ回転する。FDチャージギヤ17は、表面側に位置検出用の導電性のブラシ18が固定され、裏面側に絞りチャージカム19が一体的に形成されている。なお、このFDチャージギヤ17は上記MSチャージギヤ10と1対1の伝達(減速比1.0)をするものであり、ミラーボックスBXのボスBS17に回転可能に支持されている。絞りチャージカム19は、FDチャージギヤ17の時計方向の回転において、後述の絞り駆動レバー22を反時計方向に駆動させる為の登りカム面19a、絞り駆動レバー22の回動位置(チャージ状態)を保つ為の平坦カム面19b、及び該絞り駆動レバー22の時計方向への回動を許容する下りカム面19cが形成されている。ただし、FDチャージギヤ17の反時計方向の回転においては、下りカム面19cが絞り駆動レバー22を反時計方向に駆動させる。
なお、登りカム面19aは、FDチャージギヤ17の径に対して反時計方向に傾きつつ、FDチャージギヤ17の回転軸側から外周側へ延びる曲面状に形成されており、平坦カム面19bは、FDチャージギヤ17の回転軸を中心とする円弧状に形成され、下りカム面17cは、FDチャージギヤ17の径に対して時計方向に傾きつつ、MSチャージギヤ10の回転軸側から外周側へ延びる曲面状に形成されている。
22は、絞り駆動レバーであり、ミラーボックスBXのボスBS22に回動可能に支持され、絞りチャージカム19のカムフォロアーとしての役目を持つ。すなわち、絞り駆動レバー22は摺動部22aが上記絞りチャージカム19の登りカム面19aと摺接することにより反時計方向へ回転し、作用部22bが絞りレバー23(図9参照)の開放側への押し付けを解除し、レンズ群3の絞り4を絞り込む。摺動部22aが平坦カム面19bと摺接することにより絞り込みが保持される。そして下りカム面19cの位相に摺動部22aが到達することにより、時計方向への回動(復帰)が許容されレンズ群3の絞り4を開放にする。
絞り駆動レバー22は、絞りチャージカム19より可動ミラー20側に配置されている(図2参照)。絞り駆動レバー22は、ボスBS22に支持される部分から作用部22bに至るまでの間に、回転軸に直交する方向へ広がる比較的幅広な(例えば絞りチャージカム19の回転軸から平坦カム面10bまでの距離の2倍程度)中継部22cを有している。中継部22cにおいて、ボスBS22と作用部22bの略中間位置には、ボスBS22を中心とする円弧状の長孔22dが設けられている。FDチャージギヤ17からはボスBS17が嵌め込まれる軸部17dが絞り駆動レバー22側へ突出して長孔22dに挿通されており(図2参照)、軸部17dは、絞り駆動レバー22の揺動に伴って長孔22d内を移動する。つまり、絞り駆動レバー22の揺動は軸部17dにより規制される。摺動部22aは、中継部22cにおいて、長孔22dの端部に隣接して設けられ、絞り駆動レバー22から絞りチャージカム19側へ突出するピン状に形成されている。作用部22dは、絞り駆動レバー22の端部から可動ミラー20とは反対側へ突出するピン状に形成されている(図2参照)。絞り駆動レバー22は、絞り駆動スプリングSP22により時計方向に付勢されている。
34は信号基板であり、図示していない地板にネジ止め固定されている。図6に示すように、信号基板34上には3本の位置検知用のパターン、すなわちグランドパターン34a、ミラーダウン検知パターン34b、ミラーアップ検知パターン34cが形成されている。各パターン34a、34b、34cと、上記FDチャージギヤ17の裏面に固定されたブラシ18とにより、可動ミラー20のアップ又はダウンが検出される。具体的には以下のように検出される。
図4のブラシ18は、FDチャージギヤ17の回転により、グランドパターン34a及びミラーダウン検知パターン34bに摺動可能な摺動部18aと、グランドパターン34a及びミラーアップ検知パターン34cに摺動可能な摺動部18bとを備えている。摺動部18a及び18bの円軌道上において、グランドパターン34aは略全周に亘って設けられている。一方、ミラーダウン検知パターン34b、ミラーアップ検知パターン34cは、可動ミラー20のダウン、アップ時において摺動部18a、18bが摺動する範囲を含む一部の範囲のみに設けられている。従って、摺動部18aがグランドパターン34a及びミラーダウン検知パターン34bの双方に摺動して両パターンの電位が同一になることにより、ミラーダウンを検出でき、摺動部18bがグランドパターン34a及びミラーアップ検知パターン34cの双方に摺動して両パターンの電位が同一になることにより、ミラーアップを検出できる。
ここで、摺動部18a、18bは、くし歯状に分割され、信号基板34上の各パターン34a、34b、34cとの接触の安全性を高めている。また、このブラシ18の摺動部18a、18bは回転軸の両側に3本ずつ配置されバランスが取れるようになっている。
図7は、絞り制御機構ST5をカメラ1の背面側であって、可動ミラー20の反対側(図2の左側)から見た斜視図である。絞り制御機構ST5は、不図示の絞り羽根を駆動するための絞りリング(枠状体)41と、絞りリングを駆動するための絞りレバー23とを備えている。絞り羽根の駆動機構は、例えば、絞り羽根を揺動可能に支持するリングと、絞り羽根を駆動するためのカムを有するリングとを組み合わせた公知の機構を用いてよく、絞りリング41は、当該機構に設けられたレバーを押動可能である。絞りリング41が図中反時計方向へ駆動されると絞り4は絞り込まれ、絞りリング41が図中時計方向へ駆動されると絞り4は開放される。なお、図7は絞り4が開放された状態である。
絞りリング4は、リングスプリングSP41により反時計方向に付勢されている。絞りレバー23は、絞りリング41の被係止部41aに対して時計方向に係合するとともに、リングスプリングSP41よりも付勢力の弱い絞りスプリングSP23により、絞りリング41を時計方向に押圧する方向へ付勢されている。絞りレバー23は、絞り駆動レバー22により絞りリング41を時計方向に押圧する方向へ押圧され(図9参照)、絞り駆動レバー22によって、絞り4の開放位置からの絞り込みが許可又は制限される。
絞り制御機構ST5は、設定された絞り値になったか否かを検出するための検出部42と、設定された絞り値になったときに絞りレバー22を停止させるためのラチェット機構ST51とを有している。
検出部42は、絞りレバー23に一体的に設けられた不図示のギヤに歯合される増速ギヤ列と、増速ギヤ列により回転駆動されるスリット板43と、スリット板43のスリットの通過数をカウントするためのフォトインタラプタ等のセンサ104(図8参照)とを備えている。カメラ制御回路100(図8参照)は、カウントしたスリット数により絞り値を特定可能である。
ラチェット機構ST51は、ラチェット25と、ラチェット25の回転を制限又は許可する爪部24aを有するストップレバー24とを有する。ラチェット25には、上記の絞りレバー23のギヤに歯合する増速ギヤ列と歯合する歯車が一体的に設けられており、その回転又は停止により、絞りレバー22の揺動を許容又は制限可能である。
ストップレバー24は、ミラーボックスBXの不図示のボスにより揺動可能に支持される3つのレバー、すなわち、爪部24aを含む第1レバー24bと、揺動の支点から第1レバー24bの反対側へ延びる第2レバー24cと、第1レバー24b及び第2レバー24cに直交する方向に延びる第3レバー24dとを備えている。第1〜第3レバー24b〜24dは、揺動の支点において互いに固定されて一体的に揺動する。
第2レバー24cは、係止マグネット装置44のプランジャ44aに係合する。プランジャ44aは、例えばU字型の鉄片により構成され、ストップレバー24がラチェット25に係合する位置と係合が解除される位置とに対応する位置の間を移動可能に設けられている。プランジャ44aは、電磁石のコイル部44bに挿入され、U字の先端が永久磁石により吸着されている。一方、第2レバー24cは、永久磁石の吸着方向とは反対側(図中左側)であってストップレバー24とラチェット25とを係合させる方向へ、第2レバースプリングSP24により付勢されている。コイル部44b内のコイルに通電がなされると、プランジャ44aは電磁石となり永久磁石の吸着を打ち消し、第2レバー24cは、第2レバースプリングSP24によりラチェット機構ST51が係合する位置へ移動する。
第3レバー24dは、MSチャージギヤ10から駆動力が伝達されて、ストップレバー24をラチェット25に係合する位置から係合を解除する位置へ駆動する際に利用される。このための機構として、絞り制御機構ST5は、Mgチャージカム11(図4参照)により駆動される第1絞り解除レバー26と、第1絞り解除レバー26により駆動され、第3レバー24dを駆動する第2絞り解除レバー27とを備えている。
第1絞り解除レバー26は、ミラーボックスBXの不図示のボスに回転可能に支持され、Mgチャージカム11の移動範囲に出し入れ可能なピン状の摺動部26aを有している。第2絞り解除レバーは、長手方向に沿って設けられた長孔27cに嵌合する不図示のボスにより長手方向に揺動可能に設けられている。第1絞り解除レバー26及び第2絞りレバー27は、第1絞り解除レバーの回転中心と第2絞り解除レバー27の長手方向の端部27bとを結ぶ継手部材45(図3参照)により連結されている。継手部材45は、第1絞り解除レバー26に対して一体的に回転するように設けられるとともに、第2絞りレバー27に対して回動可能に設けられており、第2絞り駆動レバー27は、第1絞り解除レバー26の回転軸を中心とする周方向の揺動により、第2絞りレバー27の長手方向へ揺動する。
第2絞り解除レバー27の端部27bとは反対側の端部には、ラチェット機構ST51の係合を解除する方向へ第3レバー24dを押動できるように、第3レバー24dの端部に設けられたピン24eと係合可能な作用部27aが設けられており、作用部27aは、ラチェット機構ST5の係合を許容する位置と、係合を解除する位置との間で移動可能である。
第1絞りレバー26には、第2絞りレバー26を一定位置に保つように、第2絞りレバー26の所定位置からの変位に反して第1絞りレバー26を付勢する位置保持具46が設けられる。位置保持具46は、例えば捻りばねを組み合わせたものである。第2絞りレバー27は、第1絞りレバー26を介して、位置保持具46によりラチェット機構ST51の係合を許容する位置に保持されるとともに、Mgチャージカム11が図5の反時計方向に回転して第1絞りレバー26を時計方向に回転させることにより、ラチェット機構ST51の係合を解除する位置に移動する。
交換レンズに内蔵された絞り機構は、交換レンズ内部のスプリングによって最小絞りに絞り込まれる。このときボディー側への連動レバーも最小絞り側に回転する。撮影待機状態では絞り駆動スプリングSP22の力によって、この連動レバーはボディー側の絞りリング41の突部に押され、交換レンズ内部のスプリングに逆らって絞り開放状態になる。ミラーアップ時やプレビュー時には、モータM1と絞りチャージカム19により絞り駆動レバー22が絞り駆動スプリングSP22を伸ばしながら反時計方向に動く。絞り駆動レバー22による絞りレバー23の押し付けがなくなると、絞りレバー23は、付勢力の弱い絞りスプリングSP23によって時計方向に付勢されているが、絞りリング41に付けられたリングスプリングSP41や、交換レンズ内部のスプリングによって反時計方向に動かされる。このまま絞り制御をしなければ、交換レンズの絞りは最小絞りまで絞り込まれる。ここでストップレバー24により絞り制御をすることによって絞り値がコントロールされる。
図8は、カメラ1の制御系のブロック図である。カメラ1は、各制御動作を実行するカメラ制御回路100を備えている。カメラ制御回路100は、例えばROMに格納されたプログラムを実行するCPUを含んで構成される。なお、図8ではカメラ制御回路100のみを示しているが、カメラ1に設けられた各種装置の各種制御動作に対応して複数の制御回路が設けられていてもよい。カメラ制御回路100はモータ制御手段としても機能する。
カメラ制御回路100には、ユーザによる入力手段として、レリーズスイッチ102及びプレビュースイッチ104が接続されている。操作部材としてのレリーズボタン101に対する操作によりレリーズスイッチ102がオンされると、カメラ制御回路100は通常の撮影動作を開始し、プレビューボタン103に対する操作によりプレビュースイッチ104がオンされると、カメラ制御回路100はプレビュー動作を開始する。また、カメラ制御回路100には、他の入力手段として、上述のセンサ104、信号基板34、ブラシ18が接続されている。
カメラ制御回路100には、モータM1を駆動制御するためのモータ駆動部105、シャッタ4を駆動するためのシャッタ駆動部106、上述の係止マグネット装置44が接続されている。なお、シャッタ駆動部106は、例えばマグネットを含んで構成され、カメラ制御回路100はマグネットへの通電制御によりシャッタ4を駆動可能である。ただし、上述のように、シャッタ4の開閉はシャッタ4を押圧するシャッタチャージレバー15により制限又は許容される。
以上の構成を有するカメラ1の動作を説明する。
なお、ミラー駆動機構ST2、シャッタチャージ機構ST3及び絞り駆動機構ST4における通常の撮影動作、プレビュー動作、絞り制御機構ST5における通常の撮影動作、プレビュー動作、カメラ制御回路100の動作の順に説明する。また、説明に際しては、図23を適宜参照する。図23は、MSチャージギヤ10の回転角を横軸として各部の動作を示すタイミングチャートである。ただし、ミラー駆動レバー14のように、スプリングの弾性により駆動されるものについては、レバーが移動している時間にモータM1によってMSチャージギヤ10が回転する角度を横軸としている。つまり、横軸は時間とも言える。
通常の撮影動作時のミラー駆動機構ST2、シャッタチャージ機構ST3、絞り駆動機構ST4を図9〜図14に示す。図9〜図14は、MSチャージギヤ10が反時計方向に回転したときの各機構の状態を順次示している。
図9は、カメラ1がファインダ観察状態(待機状態)にあるときを示している(図23の0°の位置)。なお、図2〜図5も図9と同一の状態である。MSチャージギヤ10とFDチャージギヤ17は原点位置で停止している。シャッタチャージレバー15は、引張りばねであるシャッタスプリングSP15によって反時計方向へ付勢されているが、シャッタチャージカム13の平坦カム面13bによって支えられていることにより、図の状態で保持されている(図5参照)。ミラー駆動レバー14は引張りばねであるミラーアップスプリングSP14によって時計方向へ付勢されているが、被係止部14bがシャッタチャージレバー15の係止部15bによって支えられていることにより、図の状態で保持されている(図5参照)。
可動ミラー20は、回転軸20aでミラーボックスBXに軸支されている。可動ミラー20はミラーボックスBXに軸支された不図示のミラーダウンスプリングによって時計方向に付勢されているが不図示の角度規制部材に当接することで図の状態で停止している。
レリーズボタン101に対して押圧操作がなされると、カメラ制御回路100はモータM1に通電することによって、MSチャージギヤ10を反時計方向に、FDチャージギヤ17を時計方向に回転させる。
図10は、図9の状態からMSチャージギヤ10が約10°反時計方向に回転した状態を示している。シャッタチャージレバー15の摺動部15aは、シャッタチャージカム13の平面カム面13bからはずれ、下りカム面13cの位相に到達する。このときシャッタチャージレバー15の被係止部15dを係止可能なシャッタロックレバー16の係止部16dは、シャッタチャージカム13によりシャッタロックレバー16が時計方向に回転しているため被係止部15dから外れており、シャッタチャージレバー15は自由に動ける状態にある。シャッタチャージレバー15はシャッタチャージカム13による支えからはずれ、シャッタチャージスプリングSP15によって反時計方向に回転を始める。ミラー駆動レバー14の被係止部14bは、シャッタチャージレバー15が回転し始めると、シャッタチャージレバー15の係止部15bからはずれ、ミラーアップスプリングSP14によって時計方向に回転を始める。
このミラー駆動レバー14の時計方向への回転によって作用部14bは、ミラーコロ21を押動して可動ミラー20をミラーダウンスプリングに逆らって反時計方向へ回転させ始める。
FDチャージギヤ17が約10°時計方向に回転すると、絞り駆動レバー22の摺動部22aは絞りレバーチャージカム19の登りカム面19aにより反時計方向に回転し始め、絞り駆動レバー22によって押えられていた絞りレバー23も同様に反時計方向に回転を始める。これにより絞り4の絞り込みが開始される。なお、絞りレバー23は、目標の絞り値になったときに一旦停止されるが、その動作については後述する。
図11は、図10の状態からMSチャージギヤが更に反時計方向へ回転し、可動ミラー20が退避状態になった直後のミラー駆動機構を表している(図23の約90°の位置)。ミラー駆動レバー14はミラーアップスプリングによって時計方向への可動限界まで回転させられており、シャッタチャージレバー15はシャッタチャージスプリングSP15によって反時計方向の可動限界まで回転させられている。また、絞り駆動レバー22も反時計方向の可動限界まで回転させられている。絞りレバー23は、設定絞り値に対応する位置でラチェット機構ST5により係止可能であるが、図11では反時計方向への可動限界まで移動した状態を示している。
なお、ミラー駆動レバー23は、絞り駆動レバー22よりも早くに反時計方向の可動限界に到達するようにミラーアップスプリングが設定されている(図23)。また、絞り駆動レバー22は、絞りレバー23に対して完全に逃げることができるように、絞りレバー23よりもストロークが大きく設定されている。絞りスプリングSP23の弾性は、レンズ内部の絞りが、絞り込み方向に付勢されているので、当該付勢力に打ち勝つための弾性に設定されている。
このミラー駆動レバー14の時計方向への回転によって作用部14bは、ミラーコロ21を押動して可動ミラー20をミラーダウンスプリングに逆らって退避状態まで押し上げている。可動ミラー20はミラーアップスプリングに蓄えられたエネルギーによって瞬間的に動かされるため、非常にすばやい動きとなっている。
退避状態まで押し上げられた可動ミラー20は不図示のミラーアップモケットに勢い良くぶつかり跳ね返ろうとしている。この跳ね返りをバウンドと称している。しかしながら、ミラーコロ21はミラー駆動レバー14の先端に乗り上げ、ミラーコロ21側からミラー駆動レバー14を反時計方向に押し下げることができないため、バウンドは最小に押えられる。
また、シャッタチャージレバー15の反時計方向の回転によって作用部15bは、不図示のシャッタをチャージ状態からシャッタ走行可能状態にする。この際、モータM1は一旦停止され、シャッタ4の開閉が行われるが、この動作については後述する。シャッタ4の開閉が終了すると、MSチャージギヤ10は反時計方向へ、FDチャージギヤ17は時計方向へ、モータM1により引き続き駆動される。
図12は、図11の状態から更にMSチャージギヤ10が反時計方向に回転し、ミラー駆動レバー14の第1摺動部14aがミラーチャージカム12の登りカム面12aの位相に到達してから若干経過した状態を示している(図23の約170°の位置)。ミラー駆動レバー14は、ミラーチャージカム12によりミラーアップスプリングSP12をチャージしながら反時計方向に回転を始める。
このミラー駆動レバー14の反時計方向への回転によって作用部14bは、ミラーコロ21から離れ始める。可動ミラー20はミラーダウンスプリングの付勢力により時計方向へ回転し始める。
また、ほぼ同じタイミングでMSチャージギヤ10の回転に基づいてラチェット機構ST51の係合が解除され、絞りレバー23の時計方向への移動が許容されるが、この動作については後述する。
図13は、図12の状態から引き続きFDチャージギヤ17が時計方向へ回転し、絞り駆動レバー22の摺動部22aが絞りチャージカム19の下りカム面19cに達してから若干経過した後の状態を示している(図23の約220°の位置)。絞り駆動レバー22は、絞り駆動スプリングSP22の力により時計方向に回転し始め、絞りレバー23も同様に絞り駆動レバー22に押動されて時計方向に回転し始める。
ミラー駆動レバー14は、第1摺動部14aがミラーチャージカム12の平坦カム面12bの位相に到達し、ミラーアップスプリングSP14のチャージが完了する。また、可動ミラー20はファインダ観察位置まで復帰する。可動ミラー20の動作完了とほぼ同じタイミングでシャッタチャージレバー15の摺動部15aが、シャッタチャージカム13の登りカム面13aの位相に到達する。シャッタチャージレバー15は、シャッタチャージカム13によりシャッタをチャージしながら時計方向に回転を始める。
さらにMSチャージギヤ10が反時計方向に回転すると、ミラー駆動レバー14の第1摺動部14aがミラーチャージカム12の下りカム面12cの位相に到達しミラー駆動レバー14はミラーアップスプリングによって時計方向に回転を始めようとするが、第2摺動部14dが平坦カム面12bと接触しているため同じ位置を保持し、可動ミラー20はファインダ観察位置で保持されている。
図14は、図13の状態から更にMSチャージギヤ10が反時計方向に回転し、これによりシャッタチャージレバー15が時計方向に回転し、シャッタチャージレバー15の係止部15bがミラー駆動レバー14の被係止部14bと係合した状態を示している(図23の約330°)。また、シャッタチャージレバー15はシャッタ4のチャージを完了する。
図13の状態からシャッタチャージレバー15が時計方向に回転する過程において、シャッタチャージレバー15の被係止部15dはシャッタロックレバー16に対して摺動し、シャッタロックレバー16を時計方向へ回転するように押動する。更にシャッタチャージレバー15が時計方向へ回転すると、被係止部15dが係止部16bに到達する。そして、ロックスプリングSP16の付勢力により、シャッタロックレバー16が反時計方向に回転し、図14に示すように被係止部15dが係止部16bに嵌合する。
また、このとき同時に絞り駆動レバー22の摺動部22aは絞りチャージカム19の谷面に達し、絞り駆動レバー22及び絞りレバー23は、絞り駆動スプリングSP22の付勢力により、絞り4の開放状態に対応する位置に到達する。
このとき、モータM1の停止制御が開始されて図9の位置に戻るが、この動作については後述する。
プレビュー動作時のミラー駆動機構ST2、シャッタチャージ機構ST3、絞り駆動機構ST4を図15及び図16に示す。
図9の状態において、プレビューボタン103に対して押圧操作がなされると、カメラ制御回路100はモータM1に通電することによって、MSチャージギヤ10を時計方向に、FDチャージギヤ17を反時計方向に回転させる。
図15は、MSチャージギヤが時計方向に約100°回転した状態を示している。MSチャージギヤが約80°時計方向に回転すると、シャッタチャージレバー15の摺動部15aが、シャッタチャージカム13の平面カム面13bからはずれ、登りカム面13aの位相に到達するが、シャッタロックレバー16の係止部16bがシャッタチャージレバー15の被係止部15dをロックしているためシャッタチャージレバー15はシャッタをチャージした状態に保持されている。また、ミラー駆動レバー14は同様にシャッタチャージレバー15により保持されているため、可動ミラー20もファインダ観察位置を保持している。
一方、FDチャージギヤ17が約80°反時計方向に回転すると、絞り駆動レバー22の摺動部22aは絞りチャージカム19の下りカム面19cにより反時計方向に回転し始め、絞り駆動レバー22によって押えられていた絞りレバー23も同様に反時計方向に回転を始める。そして、図16に示すように、摺動部22aが絞りチャージカム19の登りカム面19aに到達する前に、FDチャージギヤ17は停止する。なお、図16は、FDチャージギヤが反時計方向に約260°回転した位置である。また、図15から図16へ至る過程において、絞り4が設定絞り値になったときにラチェット機構ST51により絞りレバー23は停止するが、この動作については後述する。
設定絞り値における絞りレバー23の停止は、プレビューボタン103への操作が継続している間、例えば押圧ボタンが長押しされている間、継続される。そして、当該継続操作が終了した場合には、プレビューリセット動作を開始する。すなわち、カメラ制御回路100はモータM1に通電することによって、MSチャージギヤ10を反時計方向に、FDチャージギヤ17を時計方向に回転させる。この際、ラチェット機構ST51により絞りレバー23の移動が許容されるが、この動作については後述する。
FDチャージギヤ17の時計方向の回転により、絞り駆動レバー22のカム接触面22aは絞りチャージカム19の下りカム面19cに達し、絞り駆動レバー22は絞りスプリングの力により時計方向に回転し始め、絞りレバー23も絞り駆動レバー22によって時計方向に押動される。そして、図9の状態に戻り、モータM1は停止する。
通常撮影時の絞り制御機構ST5の動作を図17〜図19に示す。図17〜図19は、MSチャージギヤ10が反時計方向に回転したときの絞り制御機構ST5の状態を順次示している。
図17は、待機状態における絞り制御機構ST5を示しており、図23の0°及び図9に対応する状態である。図17では、第2絞りレバー27はラチェット機構ST51の係合を許容する位置に位置保持具46(図7参照)により第1駆動レバー26等を介して保持されている。ただし、ラチェット機構ST51は係合が解除されている。
レリーズボタン101に対して押圧操作がなされると、上述のように、MSチャージギヤ10が反時計方向へ回転し、その後、絞りレバー23が反時計方向に回転を始め、絞り4の絞り込みが開始される。絞り4が設定された絞り値まで絞り込まれると、カメラ制御回路100により係止マグネット44の通電制御が行われ、図18に示すようにラチェット機構ST51は係合される。これにより、絞りレバー23の移動は規制され、絞り4は設定された絞り値に維持される。
シャッタ4の開閉後、更にMSチャージギヤ10が反時計方向に回転すると、図19に示すように、Mgチャージギヤ11により、第1解除レバー26が時計方向へ押動される。これに伴い、第2解除レバー26は、ストップレバー24のピン24eを押動しつつ、ラチェット機構ST51の係合を解除する位置へ移動する。そして、絞りレバー23の移動が許容される。更にMSチャージギヤ10が反時計方向に回転すると、上述のように絞りレバー23は絞り駆動レバー22に押動され、図17の位置に復帰する。また、第2絞りレバー26も、位置保持具46の付勢力により図17の位置に復帰する。
プレビュー動作時の絞り制御機構ST5の動作を図20〜図22に示す。
図17の状態において、プレビューボタン103に対して押圧操作がなされると、上述のように、MSチャージギヤ10が時計方向へ回転し、その後、絞りレバー23が反時計方向に回転を始め、絞り4の絞り込みが開始される。図20は、絞りレバー23が反時計方向に回転を始めた状態を示している。
また、通常撮影時と同様に、絞り4が設定された絞り値まで絞り込まれると、カメラ制御回路100により係止マグネット44の通電制御が行われ、図21に示すようにラチェット機構ST51は係合する。これにより、絞りレバー23の移動は規制され、絞り4は設定された絞り値に維持される。その後もMSチャージギヤ10は反時計方向に回転し、Mgチャージカム11は第1解除レバー26を反時計方向に押動する。なお、この押動はラチェット機構ST51の係合に影響しない。そして、図22に示すように、Mgチャージカム11が摺動部26aを通過した後に、MSチャージギヤは停止する。
上述のように、プレビューボタン103に対する継続操作の終了によりプレビューリセット動作が開始されると、MSチャージギヤ10は反時計方向に回転する。そして、図19に示した通常の撮影動作時と同様に、Mgチャージカム11が第1解除レバー26を時計方向へ回転させ、第2解除レバー27は、ラチェット機構ST51の係合を解除する位置に移動する。その後、絞りレバー23は上述のように絞り駆動レバー22に押動されて図17に示す位置に復帰する。
以上の動作を行うために、カメラ制御回路100が実行する処理を説明する。
図24は、通常の撮影時にカメラ制御回路100が実行する撮像処理の手順を示すフロー図であり、例えば、カメラ1の不図示の電源スイッチがオンされることにより開始され、電源スイッチがオフされるまで繰り返し実行される。まず、各機構ST2〜ST5が図9や図17に示した初期状態にあるときに(図23の0°の位置)、カメラ制御回路100は、レリーズスイッチ102がオンされたか否か判断し、オンされるまで待機する(ステップS1)。オンされたと判断した場合には、モータM1を正転(図4において、MSチャージギヤ10を反時計方向へ回転させる方向への回転)させる(ステップS2)。
次に、モータM1の停止開始条件が満たされたか否か判断し(ステップS3)、満たされていないと判断した場合にはモータM1の正転を継続し、満たされたと判断した場合は停止制御を開始する(ステップS4)。モータM1の停止開始条件としては、例えば信号基板34及びブラシ18からの信号に基づいて検出されるミラーアップの完了状態を設定してよい。
モータM1の停止制御開始後、モータM1は瞬時に停止することができず若干のオーバーランを生じる。一方、図11に示すように、ミラーアップの完了のタイミングと、絞り駆動レバー22が反時計方向への可動限界へ到達するタイミングとは略一致しており、オーバーランによって、シャッタ4の開閉前に絞り可動レバー22が絞りレバー23の移動を制限する位置へ復帰すると不都合が生じる。しかし、図12にて明らかなように、絞りチャージカム19にはモータM1のオーバーランを想定して、絞り駆動レバー22を反時計方向側の可動限界に保持する平坦カム面19bが形成されており、該オーバーランに対処している。
ステップS5ではシャッタ駆動部106を介してシャッタ4の開閉を行う。なお、ステップS3でミラーアップの完了をモータの停止開始条件とした場合には、ステップS4とS5とは同時に開始してもよい。
その後、カメラ制御回路100は、モータの正転を開始する(ステップS6)。そして、ステップS7、S8においてステップS3、S4と同様の処理を行い、処理を終了する。ただし、モータM1の停止開始条件としては、例えば信号基板34及びブラシ18からの信号に基づいて検出されるミラーダウンの完了状態を設定してよい。
この場合にも、ステップS4と同様にモータM1のオーバーランが生じる。しかし、図9に示すように、ミラーチャージカム12及びシャッタチャージカム13に平坦カム面112b、13bを設け、シャッタチャージレバー15をシャッタ4の開閉を制限する位置に保持し、ひいては、ミラーダウン完了状態を保持し、該オーバーランに対処している。
なお、シャッタスピードが速くシャッタ走行時間が短い場合には、ステップS4を省くなどしてモータM1の通電を継続し、ミラーダウンのタイミングを早くしてもよい。
図25は、プレビュー時にカメラ制御回路100が実行するプレビュー処理の手順を示すフロー図であり、例えば、カメラ1の不図示の電源スイッチがオンされることにより開始され、電源スイッチがオフされるまで繰り返し実行される。まず、各機構ST2〜ST5が図9や図17に示した初期状態にあるときに(図23の0°の位置)、カメラ制御回路100は、プレビュースイッチ102がオンされたか否か判断し、オンされるまで待機する(ステップS11)。オンされたと判断した場合には、モータM1を逆転(図4において、MSチャージギヤ10を時計方向へ回転させる方向への回転)させる(ステップS12)。
ステップS13、S14では、ステップS3、S4と同様の処理を行う。ただし、モータM1の停止開始条件としては、例えば、ブラシ18がグランドパターン34aとミラーアップ検知パターン34cとの双方に接触したことを条件として設定してよい。なお、この場合、ミラーアップ検知パターン34cの周方向における一方の端部が、モータM1の正転時にミラーアップを適正に検出できる位置に配置されるとともに、他方の端部がモータM1の逆転時に適宜なタイミングでモータ停止を指示できる位置に配置されるように、ミラーアップ検知パターン34cの位置、長さを設定する。この際、モータM1のオーバーランも考慮し、図16に示すように、平坦カム面19bに摺動部22aが保持される範囲でモータM1が停止するように設定する。
ステップS15ではプレビュースイッチ104がオフされているか否か判断し、オフされたと判断するまで待機する。オフされたと判断した場合は、モータM1を正転する(ステップS16)。その後、ステップS17、S18において、ステップS12、13と同様の処理を実行し、プレビュー処理を終了する。ただし、モータの停止開始条件としては、例えば、ブラシ18がグランドパターン34aとミラーダウン検知パターン34bとの双方に接触したことを条件として設定してよい。なお、この場合のミラーダウン検知パターン34bの長さ、位置は、ミラーアップ検知パターン34cと同様に、ミラーダウンのタイミングやオーバーランを考慮して適宜に設定する。
以上の実施形態によれば、通常の撮影時には、シャッタチャージレバー15、ミラー駆動レバー14、絞り駆動レバー22、絞りレバー23が略同時期に駆動を開始され、かつ、各レバーは略同時期に原点位置に復帰する。すなわち、絞りの駆動期間、シャッタの駆動期間、ミラーの駆動期間は少なくとも一部において重複しており、撮影速度を速くすることが可能である。しかも、いずれのレバーの駆動もモータM1によって行われており、別の駆動源を必要とせず、構成が簡素である。また、シャッタチャージレバー15は、待機状態(原点位置)では、カムにより押し上げられた位置に係止されており、MSチャージギヤを逆方向に回転させた場合は、シャッタロックレバー16によっても係止されるため、シャッタ及びミラーはカムにより駆動されず、プレビュー動作を実行することができる。
シャッタチャージレバー15によりミラー駆動レバー14を係止し、シャッタチャージレバーの移動をミラー駆動レバー14の係止解除の条件としているため、簡素な構成でシャッタチャージレバー15とミラー駆動レバー14を同一のタイミングで駆動できる。なお、ミラー駆動レバー14によりシャッタチャージレバー15を係止し、ミラー駆動レバー14を規制レバーにより係止してもよい。
設定絞り値において絞りレバー23の移動を規制するラチェット機構は、MSチャージギヤ10によって係合が解除されるから、簡素な構成で適宜なタイミングで係合を解除することができる。
本発明は以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施してよい。撮像手段は、結像した光像を記録可能な手段又はその一部であればよい。撮像素子に限定されず、銀塩フィルムであってもよい。
本発明を適用したデジタルカメラの概念図である。 図1のカメラの内部構成の一部を正面側から示す斜視図である。 図1のカメラの駆動機構の側面図である。 図1のカメラのモータから各機構への動力の伝達経路を示す図である。 図1のカメラの各機構へ動力を伝達するカム機構を示す側面図である。 図1のカメラの信号基板を示す図である。 図3の駆動機構に含まれる絞り制御機構を背面側から見た斜視図である。 図1のカメラの制御系のブロック図である。 各カムギヤが原点位置にあるとき(シャッタチャージ完了状態)の図3の駆動機構の一部を示す側面図である。 通常レリーズ時に、各レバーが撮影可能状態に向けて動き始めたときの図3の駆動機構の一部を示す側面図である。 通常レリーズ時に、シャッタ走行直前にあるときの図3の駆動機構の一部を示す側面図である。 通常レリーズ時に、各レバーが原点位置に向けて動き始めたときの図3の駆動機構の一部を示す側面図である。 通常レリーズ時に、可動ミラーが原点位置に戻ってきたときの図3の駆動機構の一部をあらわす側面図である。 通常レリーズ時に、各レバーが原点位置に復帰して係止されたときの図3の駆動機構の一部を示す側面図である。 プレビュー動作時に、絞り駆動レバーが絞り込み位置に向けて動き始めたときの図3の駆動機構の一部を示す側面図である。 プレビュー動作時に、絞り駆動レバーが絞り込み完了位置に達したときの図3の駆動機構の一部を示す側面図である。 通常レリーズ時に、各カムギヤが原点位置にあるときの図7の絞り駆動機構を示す側面図である。 通常レリーズ時に、シャッタ走行直前にあるときの図7の絞り駆動機構を示す側面図である。 通常レリーズ時に、ラチェット機構の解除が完了したときの図7の絞り駆動機構を示す側面図である。 プレビュー動作を開始したときの図7の絞り駆動機構を示す側面図である。 プレビュー動作時に、設定絞り値になったときの図7の絞り駆動機構を示す側面図である。 プレビュー動作をリセットする直前の図7の絞り駆動機構を示す側面図である。 図1のカメラのタイミングチャートである。 図1のカメラの制御回路が実行する撮影処理のフローチャートである。 図1のカメラの制御回路が実行するプレビュー処理のフローチャートである。
符号の説明
1…撮像装置、ST1…駆動装置、3…レンズ、4…絞り、ST5…絞り制御機構、4…シャッタ、M1…モータ、10…撮像カムギヤ、15…シャッタ駆動レバー、16…規制手段、ST4…絞り駆動機構。

Claims (9)

  1. レンズの絞りを駆動する絞りレバーを有し、設定された絞り値になったときに前記絞りレバーを停止させる絞り制御機構と、
    前記レンズからの光路を開閉するシャッタと、
    前記レンズからの光路にミラーを出し入れするミラー駆動機構と、
    モータと、
    第1カム及び第2カムを有し、前記モータから動力が伝達される撮像カムギヤと、
    前記シャッタをチャージした位置と開動作を許容する位置との間で移動するように前記第1カムに駆動されるシャッタ駆動レバーと、
    前記シャッタをチャージした位置にある前記シャッタ駆動レバーに直接的に又は間接的に係合して前記シャッタ駆動レバーの移動を制限する位置と、その係合を解除して前記シャッタ駆動レバーの移動を許容する位置との間で移動するように前記第2カムにより駆動される規制レバーと、
    絞り開放位置にある前記絞りレバーの絞り込み方向への移動を制限する位置と許容する位置との間で移動するように、前記モータから動力が伝達されるカムにより駆動される絞り駆動レバーと、
    を備え、
    撮影動作の際、
    前記撮像カムギヤの一方向の回転において、前記絞り駆動レバーは前記絞りレバーの移動を許容し、前記規制レバーは前記シャッタ駆動レバーの移動を許容し、
    前記ミラー駆動機構は前記ミラーを駆動し、
    プレビュー動作の際、
    前記撮像カムギヤの他方向の回転において、前記絞り駆動レバーは前記絞りレバーの移動を許容し、前記規制レバーは前記シャッタ駆動レバーの移動を制限し、
    前記ミラー駆動機構は前記ミラーを駆動しない
    撮像装置の駆動機構。
  2. レンズの絞りを駆動する絞りレバーを有し、設定された絞り値になったときに前記絞りレバーを停止させる絞り制御機構と、
    前記レンズからの光路を開閉するシャッタと、
    前記レンズからの光路にミラーを出し入れするミラー駆動機構と、
    モータと、
    前記モータから動力が伝達される撮像カムギヤと、
    前記ミラー駆動機構における前記ミラーを前記光路から退避させた位置と前記光路に挿入した位置との間で移動するように前記撮像カムギヤのカムに駆動されるミラー駆動レバーと、
    前記ミラーを前記光路に挿入した位置にある前記ミラー駆動レバーに直接的に又は間接的に係合して前記ミラー駆動レバーの移動を制限する位置と、その係合を解除して前記ミラー駆動レバーの移動を許容する位置との間で移動するように前記撮像カムギヤのカムにより駆動される規制レバーと、
    絞り開放位置にある前記絞りレバーの絞り込み方向への移動を制限する位置と許容する位置との間で移動するように、前記モータから動力が伝達されるカムにより駆動される絞り駆動レバーと、
    を備え、
    撮影動作の際、
    前記撮像カムギヤの一方向の回転において、前記絞り駆動レバーは前記絞りレバーの移動を許容し、前記規制レバーは前記ミラー駆動レバーの移動を許容し、
    前記シャッタは開動作を行い、
    プレビュー動作の際、
    前記撮像カムギヤの他方向の回転において、前記絞り駆動レバーは前記絞りレバーの移動を許容し、前記規制レバーは前記ミラー駆動レバーの移動を制限し、
    前記シャッタは開動作を行わない
    撮像装置の駆動機構。
  3. レンズの絞りを駆動する絞りレバーを有し、設定された絞り値になったときに前記絞りレバーを停止させる絞り制御機構と、
    前記レンズからの光路を開閉するシャッタと、
    前記レンズからの光路にミラーを出し入れするミラー駆動機構と、
    モータと、
    第1カム及び第2カムを有し、前記モータから動力が伝達される撮像カムギヤと、
    前記シャッタをチャージした位置と開動作を許容する位置との間で移動するように前記第1カムに駆動されるシャッタ駆動レバーと、
    前記ミラー駆動機構における前記ミラーを前記光路から退避させた位置と前記光路に挿入した位置との間で移動するように前記第2カムに駆動されるミラー駆動レバーと、
    前記シャッタをチャージした位置にある前記シャッタ駆動レバー及び前記ミラーを前記光路に挿入した位置にある前記ミラー駆動レバーに直接的に又は間接的に係合して前記シャッタ駆動レバー及び前記ミラー駆動レバーの移動を制限する位置と、その係合を解除して前記シャッタ駆動レバー及び前記ミラー駆動レバーの移動を許容する位置との間で移動するように前記第2カムにより駆動される規制レバーと、
    絞り開放位置にある前記絞りレバーの絞り込み方向への移動を制限する位置と許容する位置との間で移動するように、前記モータから動力が伝達されるカムにより駆動される絞り駆動レバーと、
    を備え、
    撮影動作の際、
    前記撮像カムギヤの一方向の回転において、前記絞り駆動レバーは前記絞りレバーの移動を許容し、前記規制レバーは前記シャッタ駆動レバー及び前記ミラー駆動レバーの移動を許容し、
    プレビュー動作の際、
    前記撮像カムギヤの他方向の回転において、前記絞り駆動レバーは前記絞りレバーの移動を許容し、前記規制レバーは前記シャッタ駆動レバー及び前記ミラー駆動レバーの移動を制限する
    撮像装置の駆動機構。
  4. 前記シャッタ駆動レバー及び前記ミラー駆動レバーの何れか一方のレバーに一体的に設けられ、前記シャッタをチャージした位置又は前記ミラーを前記光路に挿入した位置にある他方のレバーの移動を制限する位置と許容する位置との間で、前記一方のレバーの移動に伴って移動する係止部を更に有し、
    前記規制レバーは、前記係止部が前記他方のレバーの移動を制限する位置にある前記一方のレバーの移動を制限する位置と許容する位置との間で移動するように前記撮像カムギヤのカムにより駆動される
    請求項3に記載の撮像装置の駆動機構。
  5. 前記撮像カムギヤは、
    前記他方のレバーに対して摺動して、前記シャッタをチャージした又は前記ミラーを前記光路に挿入した第1の位置まで前記他方のレバーを移動させる第1の登りカム面と、
    前記他方のレバーに対して摺動して、前記他方のレバーを前記第1の位置に保持する第1の平坦カム面と、
    前記撮像カムギヤの回転軸を中心として略円弧状に形成されると共に、前記第1の登りカム面及び前記第1の平坦カム面を有する第1カムと、
    前記他方のレバーが前記平坦カム面により前記第1の位置に保持されている間に、前記一方のレバーに対して摺動して、前記他方のレバーの移動を許容する位置から制限する位置まで前記一方のレバーを移動させる第2の登りカム面と、
    前記一方のレバーに対して摺動して、前記一方のレバーを前記他方のレバーの移動を制限する位置に保持する第2の平坦カム面と、
    前記撮像カムギヤの回転軸を中心として略円弧状に形成されると共に、前記第2の登りカム面及び前記第2の平坦カム面を有する第2カムと、
    を備え、
    前記第2カムの前記第2の平坦カム面により前記一方のレバーが前記他方のレバーの移動を制限する位置に保持されている間に、前記規制レバーは、前記一方のレバーの移動を許容する位置から制限する位置へ移動する
    請求項4に記載の撮像装置の駆動機構。
  6. 前記シャッタをチャージした位置から開動作を許容する位置へ、前記シャッタ駆動レバーを移動させるための第1付勢手段と、
    前記ミラーを前記光路に挿入した位置から前記光路から退避させた位置へ、前記ミラー駆動レバーを移動させるための第2付勢手段と、
    を更に備え、
    前記シャッタ駆動レバーは、前記撮像カムギヤの前記一方向への回転により、前記第1付勢手段をチャージし、前記シャッタの開動作を許容する位置からチャージした位置へ移動して、前記規制レバーにより移動が規制され、
    前記ミラー駆動レバーは、前記撮像カムギヤの前記一方向への回転により、前記撮像カムギヤのカムにより前記第2付勢手段をチャージし、前記ミラーを前記光路から退避させた位置から前記光路に挿入した位置へ移動して、前記規制レバーにより移動が規制され、
    前記規制レバーは、前記撮像カムギヤの前記一方向への回転により、前記撮像カムギヤのカムにより前記一方のレバーの移動を制限する位置から許容する位置へ移動し、
    前記撮像カムギヤの前記一方向への回転範囲は、前記規制レバーを前記一方のレバーの移動を制限する位置から許容する位置へ駆動可能な範囲を含み、
    前記撮像カムギヤの前記他方向への回転範囲は、前記規制レバーを前記一方のレバーの移動を制限する位置から許容する位置へ駆動可能な範囲を含まない
    請求項4又は5に記載の撮像装置の駆動機構。
  7. 前記モータから動力が伝達される絞りカムギヤと、
    前記絞りカムギヤの回転位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出した前記絞りカムギヤの回転位置に基づいて前記モータの制御を行うモータ制御手段と、
    を更に備え、
    前記絞り駆動レバーは絞り込み位置から前記絞り開放位置まで前記絞りレバーを押圧可能であり、
    前記絞りカムギヤは、
    前記絞り込み位置から前記絞り開放位置まで前記絞り駆動レバーを移動させる第3の登りカム面と、
    前記絞り駆動レバーに対して摺動しつつ前記絞り駆動レバーを前記絞り開放位置に保持する第3の平坦カム面と、
    前記絞り駆動レバーに対して摺動すると共に、前記絞りカムギヤの回転軸を中心として略円弧状に形成された前記第3の平坦カム面と前記第3の登りカム面とを有する絞りカムと、
    を備え、
    前記モータ制御手段は、前記第3の平坦カム面により前記絞り駆動レバーが前記絞り開放位置に保持されている状態で前記モータの停止を行う
    請求項5に記載の撮像装置の駆動機構。
  8. レンズと、
    レンズの絞りを駆動する絞りレバーを有し、設定された絞り値になったときに前記絞りレバーを停止させる絞り制御機構と、
    前記レンズからの光像が結像する撮像手段と、
    前記レンズからの光路を開閉するシャッタと、
    前記レンズからの光路にミラーを出し入れするミラー駆動機構と、
    被写体を撮像するためのレリーズボタンと、
    プレビュー機能を動作させるための操作部材と、
    モータと、
    第1カム及び第2カムを有し、前記モータから動力が伝達される撮像カムギヤと、
    前記シャッタをチャージした位置と開動作を許容する位置との間で移動するように前記第1カムに駆動されるシャッタ駆動レバーと、
    前記シャッタをチャージした位置にある前記シャッタ駆動レバーに直接的に又は間接的に係合して前記シャッタ駆動レバーの移動を制限する位置と、その係合を解除して前記シャッタ駆動レバーの移動を許容する位置との間で移動するように前記第2カムにより駆動される規制レバーと、
    絞り開放位置にある前記絞りレバーの絞り込み方向への移動を制限する位置と許容する位置との間で移動するように、前記モータから動力が伝達されるカムにより駆動される絞り駆動レバーと、
    前記レリーズボタンが操作されたとき、前記撮像カムギヤが一方向に回転し、前記操作部材が操作されたとき、前記撮像カムギヤが他方向に回転するよう前記モータを制御するモータ制御手段と、
    を備え、
    前記レリーズボタンが操作されたとき、
    前記撮像カムギヤの前記一方向の回転において、前記絞り駆動レバーは前記絞りレバーの移動を許容し、前記規制レバーは前記シャッタ駆動レバーの移動を許容し、
    前記ミラー駆動機構は前記ミラーを駆動し、
    前記操作部材が操作されたとき、
    前記撮像カムギヤの前記他方向の回転において、前記絞り駆動レバーは前記絞りレバーの移動を許容し、前記規制レバーは前記シャッタ駆動レバーの移動を制限し、
    前記ミラー駆動機構は前記ミラーを駆動しない
    撮像装置。
  9. レンズと、
    レンズの絞りを駆動する絞りレバーを有し、設定された絞り値になったときに前記絞りレバーを停止させる絞り制御機構と、
    前記レンズからの光像が結像する撮像手段と、
    前記レンズからの光路を開閉するシャッタと、
    前記レンズからの光路にミラーを出し入れするミラー駆動機構と、
    被写体を撮像するためのレリーズボタンと、
    プレビュー機能を動作させるための操作部材と、
    モータと、
    前記モータから動力が伝達される撮像カムギヤと、
    前記ミラー駆動機構における前記ミラーを前記光路から退避させた位置と前記光路に挿入した位置との間で移動するように前記撮像カムギヤのカムに駆動されるミラー駆動レバーと、
    前記ミラーを前記光路に挿入した位置にある前記ミラー駆動レバーに直接的に又は間接的に係合して前記ミラー駆動レバーの移動を制限する位置と、その係合を解除して前記ミラー駆動レバーの移動を許容する位置との間で移動するように前記撮像カムギヤのカムにより駆動される規制レバーと、
    絞り開放位置にある前記絞りレバーの絞り込み方向への移動を制限する位置と許容する位置との間で移動するように、前記モータから動力が伝達されるカムにより駆動される絞り駆動レバーと、
    前記レリーズボタンが操作されたとき、前記撮像カムギヤが一方向に回転し、前記操作部材が操作されたとき、前記撮像カムギヤが他方向に回転するよう前記モータを制御するモータ制御手段と、
    を備え、
    前記レリーズボタンが操作されたとき、
    前記撮像カムギヤの前記一方向の回転において、前記絞り駆動レバーは前記絞りレバーの移動を許容し、前記規制レバーは前記ミラー駆動レバーの移動を許容し、
    前記シャッタは開動作を行い、
    前記操作部材が操作されたとき、
    前記撮像カムギヤの前記他方向の回転において、前記絞り駆動レバーは前記絞りレバーの移動を許容し、前記規制レバーは前記ミラー駆動レバーの移動を制限し、
    前記シャッタは開動作を行わない
    撮像装置。
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