JP2000194033A - プレビュ―機構を有するカメラ - Google Patents

プレビュ―機構を有するカメラ

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JP2000194033A
JP2000194033A JP10369432A JP36943298A JP2000194033A JP 2000194033 A JP2000194033 A JP 2000194033A JP 10369432 A JP10369432 A JP 10369432A JP 36943298 A JP36943298 A JP 36943298A JP 2000194033 A JP2000194033 A JP 2000194033A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シーケンスカムを用いて、プレビュー動作を含
む複数の動作を行うカメラにおいて、カム等の部品の加
工性が良く安価で、正確な絞り込み制御が可能な、また
連続撮影時に撮影駒速を高速にすることが可能なプレビ
ュー機構を有するカメラを提供する。 【解決手段】モータ(13)の回転によるカム(10
2)の動作(第1区間の回転)によって絞り込み機構
(203)とミラーアップ機構とを並行して動作させる
ように構成し、プレビュー釦16aを操作した際に、カ
ムの回転によって絞り込み機構を動作するとともに係止
機構(503)を駆動することにより、ミラーアップ機
構(212)を係止してミラーアップ動作を禁止して絞
込み動作のみを行い、プレビュー動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、被写界深度を確
認するため撮影レンズの絞りを所定の絞り値まで絞り込
むプレビュー機構を有するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一眼レフカメラでは、クイックリ
ターンミラー(以下、単にミラーと称す)がレリーズ待
機位置(即ち、撮影レンズからの光束をファインダ観察
系に反射するための下降位置)で保持されているときに
は、絞りは開放状態で保持されている。一方、レリーズ
釦が押下された後、フィルムに対する露光動作を開始す
る前にミラー駆動機構によってミラーを上昇させるとと
もに絞り込みレバーを含む絞り込み機構によって絞りを
設定された絞り値まで絞り込むよう構成されている。つ
まり、露光動作開始まではミラーを下降位置に保持する
とともに絞りを開放状態に保持する機構を設け、その保
持状態を露光動作直前に解除して、ミラーの上昇動作と
絞りの絞り込み動作とをほぼ同時に行うようにしてい
る。
【0003】一方、撮影者がファインダ内で被写界深度
を確認する機能として所謂プレビュー機能がある。この
プレビュー動作を行うためには、ミラーを下降位置に保
持したまま絞りの絞り込みのみを行う必要がある。この
プレビュー機構として、カメラボディに設けられた操作
部材を手動で操作することによって絞り込みレバーのみ
を(ミラー駆動機構を動作させずに)動作させてプレビ
ュー動作を行う構成のものがある。
【0004】また、特開平7−43774号公報に示す
ように、シャッター、ミラー及び絞り用のチャージカム
部材に連動するレバーを設け、チャージカム部材を、ミ
ラーの跳ね上げ(上昇)動作を禁止する跳ね上げ禁止位
置と、ミラーの跳ね上げ動作を許容する跳ね上げ許容位
置とに位置設定可能に構成し、プレビュー動作時には、
チャージカム部材を跳ね上げ禁止位置に設定してミラー
を下降位置に保持したまま、絞り込み動作を行う構成の
プレビュー機構がある。
【0005】さらに、特開平10−148865号公報
に示すように、モータによって回転される一回転カムギ
アを、正方向の一回転により絞り込み、ミラー上昇、シ
ャッタ幕走行、ミラー下降、絞り復帰といった一連の動
作をシーケンシャルに生じるように構成するとともに逆
方向の回転の最初に絞り込み動作を生じるように構成
し、プレビュースイッチを操作することにより一回転カ
ムギアを、ミラーが動作されずに絞り込み動作のみが行
われる範囲で逆転させる構成のプレビュー機構が開示さ
れている。
【0006】これらは即ち、一つのカム部材の作動角の
ある範囲にミラーアップを禁止する領域、或いは絞り込
み動作のみを行うための作動角領域を設け、カム部材の
回転動作によってシーケンシャルにミラーアップを禁止
した絞り込みのみの動作を行うプレビュー機構である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来のカメラが有する手動で絞り込みを行うプレビ
ュー機構の場合、絞り込みは行えても撮影者が所望しま
さに撮影しようとしている絞り値で固定することが難し
く、またその値がわからない。これでは、本来の撮影者
がその絞り値で撮影を行うためのプレビュー動作として
の意味が薄れてしまう。
【0008】また、一般的には絞り込みに連動しその絞
り込みの量をフォトインタラプタなどの出力からモニタ
ーすることによってレリーズ時の絞り制御を行っている
が、仮にそのモニターを行って所定の位置まで手動で絞
り込まれた時に、その絞り値に固定することも考えられ
るが、操作釦などの操作の速い遅いといった操作方法の
違いによって所定の絞り値に対する実際の絞りの停止位
置に誤差が生じてしまう。
【0009】一方、チャージカム部材や一回転カムギア
等を用いる構成のプレビュー機構を備えたカメラでは、
カム上にミラーアップ動作等のその他の動作を行う作動
カム領域とは独立して絞り込み動作のみを行う作動角領
域を設けているため、通常のレリーズ動作における一連
の動作(即ちミラーアップ、絞り込み、シャッタ幕走
行、絞り復帰、ミラーダウン、シャッタチャージ等)が
順次に行われることになる。このため、例えば絞り込み
動作とミラーアップ動作を同時に行うような、カメラの
各撮影動作を並行して作動させる場合と比べて一連の撮
影シーケンスに要する時間が長くなり、連続撮影時には
必然的に撮影駒速が遅くなるといった問題点があった。
【0010】また、カム上での各動作の作動領域を分け
ることによって、各動作に割り振られるカムの作動角が
小さくなり、結果としてカム曲線が立ったカムになるこ
とでカムにかかる加重のピ−ク値があがってしまう。こ
のため、より強度が高い材質を用いる必要が生じ、加工
性やコストの点で不利となる。本発明は、上記のような
問題点に鑑み、部品の加工性が良く安価で、正確な絞り
込み制御が可能な、また連続撮影時に撮影駒速を高速に
することが可能なプレビュー機構を有するカメラを提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的のため請求項1
に係る本願発明は、プレビュー動作を含む撮影に関する
複数の動作のそれぞれを行うための、プレビュー機構を
含む複数の動作機構を備え、モータ(13)によって駆
動されるカム部材(102)によって複数の動作機構の
それぞれを順次作動する構成のプレビュー機構(20
3,203b,301,302,303,304,30
5,305,307)を有するカメラにおいて、カム部
材は、複数の動作に対応した複数の作動領域(第1区
間、第2区間)を有するとともに、該複数の作動領域の
うちの一領域(第1区間)に対してプレビュー機構と撮
影に関する複数の動作のうちの他の動作を行う第2機構
(201,207,208,209,210)とを並行
して動作可能に対応付け、プレビュー機構の動作を起動
するスイッチ手段(16)と、スイッチ手段を操作した
場合は第2機構の動作を禁止し、スイッチ手段を操作し
ない場合は第2機構の動作を実行可能とする切換手段
(503,503c,212)とを備え、カム部材の一
領域(第1区間)に関する動作の実行中に、レビュー機
構の動作と、第2機構の動作とを選択的に並行して行う
こととした。
【0012】また、請求項2に係る本願発明は、請求項
1によるプレビュー機構を有するカメラにおいて、第2
機構はカメラのクイックリターンミラー駆動機構である
とともに、第1位置はクイックリターンミラー駆動機構
の駆動軌跡中の位置であり、切換手段は、スイッチ手段
を操作した場合に駆動軌跡中に侵入してクイックリター
ンミラー駆動機構を係止することにより、該クイックリ
ターンミラー駆動機構の動作を係止する係止機構である
こととした。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態によ
るプレビュー機構を備えたカメラの概略的な構成を示す
ブロック図である。マイクロコンピュータ(以下、MC
U)1は、各種入力に対して所定のルーチンを実行して
各種の出力を行い、種々の機能を実現するものである。
【0014】測光回路2は被写体の輝度を測光し、測距
回路3は被写体からの光束に基づいて被写体までの距離
に関する情報を検出する。また、情報設定回路4は、操
作部材により入力された露出制御やフィルム給送に関す
る撮影モード、露出補正量等を設定する。表示回路5
は、測光回路2の出力をもとに演算した露出制御値に関
する情報(AE表示出力)や、測距回路3や情報設定回
路4の出力とをもとに演算した表示情報出力により不図
示の表示装置に所定の出力を行う。
【0015】シーケンス駆動系6は、シーケンスモータ
(SQM)13によって駆動されてシーケンススイッチ
(SQsw)14を動作させる。また、シーケンススイ
ッチ14の信号によってシーケンスソレノイド(SQS
O)15が駆動され、レリーズシーケンスの起動、ミラ
ーアップ動作、ミラーダウン動作、シャッタチャージ動
作等を行う。
【0016】プレビュー駆動系7は、カメラの外部に設
けられて操作されるプレビュースイッチ(PVsw)1
6の信号を受け、プレビューマグネット(PVMg)1
7に通電して絞り機構のチャージを解除させる。また、
その解除動作に連動してミラー係止スイッチ(MKs
w)18が動作される。給送駆動系8は、シャッタ制御
終了後に給送モータ(FMM)19を駆動してフィルム
の給送を行うとともに、フィルム終端を検出した際、も
しくは不図示の巻き戻しスイッチが操作されたときに
は、フィルムをパトローネに巻戻す。
【0017】絞り制御系9は、レンズの絞り開口径を制
御する。つまり、露出制御モ−ドがマニュアルモ−ド以
外のとき、図9で後述するように、レリーズ動作が開始
して撮影レンズの絞り羽根が絞り込まれる際のスリット
板305の回転量を絞り制御用フォトインタラプタ30
6によって検出し、所定量(制御する絞り値に対応した
回転量)に達した時点でマグネット(AVMg)を備え
た絞り制御用ソレノイド20に通電することによりレン
ズの絞り羽根を係止する。
【0018】AF駆動系10は、測距回路3の出力に基
づいてMCU1で演算された結果(デフォーカス量)に
応じた駆動量だけAFモータ(AFM)21の駆動を行
う。シャッタ装置11は、レリーズ動作開始後、先幕係
止用マグネット(以下、先幕マグネット)Mg1と後幕
係止用マグネット(以下、後幕マグネット)Mg2とに
通電してシャッタ幕の係止を行い、ミラーアップ完了後
に先幕マグネットMg1への通電を解除して先幕の走行
を開始させ、露光秒時に応じたシャッタ制御時間後に後
幕マグネットMg2への通電を解除して後幕の走行を行
うことによりシャッタ速度の制御を行う。
【0019】撮影レンズ12は、周知のバヨネットマウ
ントによりカメラ本体と結合され、フィルム面とファイ
ンダスクリーンとに選択的に被写体像を結像する。その
際、撮影レンズがCPUを備えている場合は、カメラボ
ディ側のMCU1と撮影レンズのCPUが接続され、互
いに情報通信可能となる。図2は、本発明の実施の形態
に係るカメラの内部構成の概略的な配置を示す図であ
り、図1に示す各モータの配置を概略的に示している。
【0020】シーケンスモータ13はスプール室24と
ミラーボックス25の間に配置されている。シーケンス
駆動系6の機構部6aは、巻き上げ側上部からミラーボ
ックス側面にかけて配置され、シーケンスモータ13の
出力軸が連結されている。この機構部6aは、シーケン
スモータ13の一方向の回転によりミラーアップ駆
動、、シャッタ幕走行、ミラーダウン、シャッタチャー
ジの一連の動作を行う。
【0021】給送モータ19は、スプール室24内に配
置されるとともにカメラボディ底部に配置された給送駆
動系8にその出力軸が連結されている。そして、給送モ
ータ19の正転でフィルム巻上げを、逆転で巻き戻しを
行う。給送駆動系8の巻上げ伝達系と巻き戻し伝達系の
切り替えは、正逆転により公転運動を行う遊星ギアクラ
ッチを用いている。
【0022】AFモータ21は、ミラーボックス25の
下部に設けられており、その回転をバヨネットマウント
に設けられた貫通孔に配置された不図示のカップリング
を介して撮影レンズ12側に伝達し、合焦駆動を行う。
図3乃至図8を参照して本実施の形態における駆動機構
について説明する。図3は、本発明の実施の形態による
プレビュー機構を備えたカメラのシーケンス駆動系の、
レリーズ待機状態時の様子を示す平面図である。また、
図5は、本願発明の実施の形態によるプレビュー機構を
備えたカメラのシーケンス駆動系の、ミラーアップ完了
状態の様子を示す平面図である。
【0023】通常の撮影時におけるシーケンス駆動系に
ついては、シーケンスモータ13は、ミラーアップ/絞
り駆動区間(第1区間)、及びミラーダウン/シャッタ
チャージ区間(第2区間)の2区間に分割して動作する
よう構成されている。また、チャージカムギア101と
一体に形成されたチャージカム102は、回転軸102
X回りに基準位置に対して回転角0°〜90°の上記第
1区間と、残りの270°(即ち、基準位置に対して回
転角90°〜360°)の上記第2区間とを回転して基
準位置に戻るように構成されている。このチャージカム
102の1回転でレリーズ動作の1シーケンスを終了す
るようになっている。
【0024】先ず、係止レバー103は、引張りバネ1
04によって回転軸103X回り時計方向に付勢され、
解除レバー105は、引張りバネ107によって回転軸
103X回り反時計方向に、また係止爪108は、引張
りバネ109によって回転軸108X回り時計方向にそ
れぞれ付勢されている。図3に示すレリーズ待機状態時
には、チャージカム102の回転位置は基準位置(回転
角0°であり図3に示す状態)となっており、引張りバ
ネ107によって付勢された解除レバー105の付き出
し部105aによって係止レバー103の受け部103
bが押されている。このため、係止レバー103は、引
張りバネ104の付勢力に抗して左旋し、係止部103
aがチャージカム102のチャージカム溝部102cよ
り退避した状態にある。よって、チャージカム102は
回転可能状態にある。またこの時、シーケンススイッチ
14は、その切片が受け部103bに押されてオフして
いる。
【0025】次に、不図示のレリーズ釦の全押し操作に
伴ってレリーズ信号が発生すると、シーケンスモータ1
3が起動し、モータギアヘッド111が時計方向に回転
し始める。この回転は、ギアヘッド111から減速ギア
112〜115を介してチャージカムギア101に伝達
され、チャージカム102が反時計方向に第1区間の回
転を開始する。
【0026】チャージカム102の反時計方向の回転に
より、解除レバー105に対して回転軸106X回りに
回転可能に軸支されたローラ106がチャージカム10
2のカム部102aで押され、解除レバー105を右旋
させて、係止爪108の係止部108aに解除レバーの
係止部105bがセットされる。解除レバー105の右
旋に伴って右旋可能となった係止レバー103の係止爪
部103aは、チャージカム102に設けられた第1区
間係止用の溝部102bに落ち込んでストッパ機能を果
たすとともに、シーケンススイッチ14をオンしてシー
ケンスモータ13の駆動を係止させている。この状態
は、チャージカム102の第1区間の動作が終了した直
後のミラーアップ完了の状態であり、図5に示す状態で
ある。また、この状態はシャッタの作動(シャッタ幕の
走行)が終了するまで保持される。
【0027】続いて、図5に示すミラーアップ完了状態
から図7に示すシャッタチャージ完了の状態を経て図3
に示すレリーズ待機状態に至る、シーケンスモータの第
2区間の回転によるシーケンス制御系の動作について説
明する。シーケンス制御系6は、シャッタ幕の走行を行
い、その後、ミラーダウンのために係止レバー103に
よるチャージカム102の係止を解除する。この係止レ
バー103の解除は、シーケンスソレノイド15に通電
することにより行う。つまり、ソレノイド15に通電す
ることにより、係止爪108を時計方向に付勢している
引張りバネ109の付勢力よりも大きな力でソレノイド
の鉄心15aが押し出され、これによって、係止爪10
8が左旋し解除レバー105の係止を解除する。する
と、解除レバー105は引張りバネ107により反時計
方向に回転するが、引張りバネ107の付勢力は、係止
レバー103を付勢するシーケンススイッチ14の付勢
力と引張りバネ104の付勢力の和より強く設定されて
いるため、係止レバー103を伴って回転する。このた
め、係止レバー103によるチャージカム102の係止
は解除されて回転可能となるとともに、シーケンススイ
ッチ14がオフする。
【0028】シーケンススイッチ14がオフすると、シ
ーケンスモータ13が回転してチャージカム102が第
2区間の回転を開始し、ミラーダウン、シャッタチャー
ジの動作を開始する。この第2区間においては、チャー
ジカム102のカム部102eによってローラ106を
押し、上記第1区間と同様に解除レバー105を係止爪
108にセットする。また、係止レバー103の係止爪
部103aは、チャージカム102が図5に示す状態か
ら270°回転した基準位置においてチャージカム10
2上のチャージカム溝部102cに落ち込み、第1区間
同様にチャージカム102の回転を停止させる。尚、こ
の第2区間の動作終了直前に、後述する図7に示すシャ
ッタチャージ完了状態を経る。
【0029】第2区間の動作が終了したとき、シーケン
ススイッチ14がオンすることにより、シーケンスモー
タ13が停止し、その後ある時間ショ−トブレ−キを掛
けた後、シーケンスソレノイド15に通電して係止レバ
ー103の係止爪部103aをチャージカム溝部102
cより解除する。また、係止レバー103の解除タイミ
ングはシーケンスモータ13の作動完了時に行われ、チ
ャージカムは常に次の作動に対して待機状態となってい
る。この状態が、上述した図3に示す状態である。
【0030】一方、第2区間の動作終了直前に、図7に
示すように、チャージカム102のカム部102dに
は、シャッタチャージレバー116上に設けられたベア
リング117が当接する。シャッタチャージレバー11
6の一端は不図示の基板に回転軸116X回りに回転可
能に軸支され、この回転軸116X回りの回転により、
他端部に配設されたロ−ラ−118がシャッタ側チャー
ジレバー119を駆動するよう構成されている。つま
り、チャージカム102の反時計方向の回転による第2
区間の左旋に伴い、チャージカム102のカム部102
dが最大リフト領域に来ることによってシャッタチャー
ジレバー116をストロークL2だけ右旋させ、シャッ
タ側チャージレバー119を駆動してシャッタの駆動羽
根(先幕及び後幕)のセット(即ち、シャッタチャー
ジ)を行っている。
【0031】また、シャッタチャージレバー116には
係合部116aが設けられ、図10で後述するリセット
レバー300の係合部300aに当接しており、シャッ
タチャージレバー116の右旋に伴いリセットレバー3
00を右旋させる。図7に示す状態では、シャッタチャ
ージレバー116の係合部116aがリセットストロ−
クの最大位置まで右旋されており、図10に示すリセッ
トレバー300を右旋している。
【0032】チャージカム102は、図7に示す状態か
らさらに左旋されることで係止レバー103の係止爪部
103aがチャージカム溝部102cに落ち込み、シー
ケンススイッチ14がオンすることにより、モータを停
止させ、その後ソレノイドに通電することでレリーズ待
機状態である基準位置に復帰する。次に、ミラーのアッ
プダウン動作を行うための構成について図4,図6,図
8を用いて説明する。
【0033】図4は、チャージカム102が図3に示す
基準位置にあるときの、ミラー駆動レバーの状態を示す
図である。ミラー駆動レバー121の一端は、不図示の
基板に回転軸121X回りに回転可能に軸支されるとと
もに、チャージカム102に回転可能に軸支されたミラ
ー駆動用のローラー120が、ミラー駆動レバー121
のカム部121aに当接するように配置されている。ま
た、ミラー駆動レバー121の他端部121bは、図9
で後述するミラー駆動縦レバー201の係合部201a
と当接しており、チャージカム102の第1区間の回転
によるミラー駆動レバー121の右旋に伴ってミラー駆
動縦レバーを駆動する。
【0034】図6は、図5に示すミラーアップ完了状態
におけるミラー駆動レバー121の作動状態を示す図で
ある。チャージカム102の第1区間の回転により、ロ
ーラー120が回転軸102X回りに90°回転され、
ミラー駆動レバー121のカム部121aの最大リフト
領域に来ることで、ミラー駆動縦レバー201のストロ
−クL1だけ右旋される。
【0035】図8は、図7に示すシャッタチャージ完了
状態におけるミラー駆動レバー121の状態を示す図で
ある。この状態は、ローラー120とミラー駆動レバー
121のカム部121aは接しておらず、フリ−の状態
である。次に、図9〜図17を用いてミラーアップ、絞
り駆動、ミラー係止動作を行う構成、及びその動作につ
いて説明する。
【0036】図9は、ミラー駆動部、絞り制御部、ミラ
ー係止機構部の動作前の初期状態を示す図である。図4
に示すようなシーケンス駆動系のミラー駆動レバー12
1の先端部121bは、不図示の基板に回転可能に配置
されているミラー駆動縦レバー201の係合部201a
と係合しており、チャージカム102の第1区間の回転
に伴ってミラー駆動縦レバー201を右旋する。ミラー
駆動縦レバー201、絞り復帰レバー202、絞りレバ
ー203の3つのレバーは、不図示の基板に同軸上に軸
支されており、それぞれ引張りバネ204,205によ
って左旋方向に付勢され、制限ピン206に当接して初
期位置に位置決めされている。
【0037】ミラー207は、レリーズ前の上記初期位
置においては、不図示のフィルム面前方に、撮影光路に
対して45°傾斜して配設されている。このミラー20
7は、回転軸208回りに回転可能に軸支されており、
不図示のミラーダウンバネにより右旋方向に付勢されて
いる。また、ミラー207の側面にはミラー駆動用のピ
ン209が設けられており、ミラー駆動縦レバー201
の一端に配設されたミラー押し上げレバー210の作動
軌跡内に突出している。また、このミラー押し上げレバ
ー210は、バネ213によって図の右旋方向に回転可
能に付勢されている。そして、前述の第1区間の作動に
伴ってミラー駆動縦レバー201が右旋することによ
り、ミラー押し上げレバー210によってミラー駆動ピ
ン209が押し上げられて、可動ミラー207が上昇す
る。
【0038】また、ミラー押し上げレバー210には、
押し上げレバー係止ピン212が配設されている。一
方、ミラー駆動縦レバーの右旋に伴って絞り復帰レバー
202も右旋する。この絞り復帰レバー202と絞りレ
バー203との間には絞り駆動バネ211が掛けられて
おり、この絞り駆動バネ203を介してミラー押し上げ
レバー210の右旋に伴って絞りレバー203も右旋し
ていく。絞りレバー203の一端203aには不図示の
撮影レンズの絞りレバーが当接しており、ボディ側の絞
りレバー203の右旋に伴って撮影レンズの絞り羽根を
徐々に絞り込んでいく。また、絞りレバー203の他の
一端に設けられたギア部203bは、増速ギア301〜
303を介して絞り制御用のラチェットギア304、及
び絞り制御用のスリット板305に噛み合っており、絞
り制御用のフォトインタラプタ306より得られるエン
コ−ダ出力(パルス数)が設定絞りに応じた出力に一致
した時点で、絞り制御用の係止爪307によってラチェ
ットギア304を係止することによって絞り制御を行
う。
【0039】この絞り制御用の係止爪307は、不図示
の基板に回転可能に軸支され、一端にラチェットを係止
するための爪部307aを有する。また、係止爪307
の他端307cは永久磁石を備えた絞り制御用のソレノ
イド20に対して、保持されている。フォトインタラプ
タ306が設定絞りに応じたパルス数をカウントする
と、ソレノイド20に通電され、係止爪307はもう一
方の端部307bに掛けられた係止爪作動バネ308の
付勢力によって左旋されてラチェットギア304を係止
し、絞りレバー203を設定された絞り値に対応する位
置に係止する。
【0040】また、絞り制御用の係止爪307は、係止
爪をリセットするためのリセットピン309を有してお
り、図10で後述するリセット動作の際に絞りリセット
用のスライドレバー314の引っかけ部314cによっ
てリセットピン309を引き上げ、係止爪307を右旋
することによってソレノイド20の永久磁石に吸着す
る。
【0041】一方、ミラー駆動縦レバー201の一端
(回転軸に対して係合部201aと反対側の端部)には
カム部201bが設けられており、シャッタレリーズレ
バー220の先端部に回転可能に軸支されたロ−ラ−2
21が当接している。このシャッタレリーズレバー22
0は、バネ222によって常に右旋方向に付勢されてお
り、ミラーアップ動作時にカム部201bによって左旋
されることによってシャッタレリーズレバー220に係
合するシャッタ側の係止レバー(シャッタ幕をチャージ
する不図示の機構)をレリーズしている。
【0042】ミラー係止機構部の構成であるミラー係止
のためのスライドレバー501は、不図示の基板に上下
方向に配設されたスライド軸510a,510bが嵌入
するスライド溝501cを有し、このスライド溝501
cとスライド軸510a,510bで決まる範囲内を上
下に移動可能になっている。そして、通常のレリーズ動
作時には、後述するプレビュー駆動レバー406の先端
部の係止部406cによってスライドストロ−ク下端方
向に移動されて保持されている。この時、ミラー係止ス
イッチ18は、スライドレバー501の一端にあるスイ
ッチ動作部501bによりオ−プン(Hi)させられ
る。
【0043】また、上記スライド軸510aには、その
軸中心に回転可能なミラー係止レバー503も配設され
る。このミラー係止レバー503は、係止動作用のスラ
イドカム部503aを有しており、ミラー係止用のスラ
イドレバー501が上下のスライド動作を行った際に、
スライドレバー501に配設されたスライドカムピン5
02よって左右方向に揺動する。
【0044】ミラー係止用のスライドレバー501の端
部にはバネ掛け部501dが設けられるとともに、ミラ
ー係止レバー503に設けられたバネ掛け部503bと
の間にスライドバネ504が掛けられており、常に上方
へスライドさせる方向へ保持されている。ミラー係止レ
バー503の先端部は90゜に折り曲げられたフック5
03cが形成され、スライドレバー501が上昇してミ
ラー係止レバー503が右旋した時にミラー押し上げレ
バー210に配設された押し上げレバー係止ピン212
を抱え込むようにフック503cがセットされる。これ
により、ミラーの上昇が抑止される。
【0045】図10は、絞りリセット機構部、プレビュ
ー機構部の動作前の初期状態図を示す図である。絞り込
んだ絞りを復帰させるために用いるリセットレバー30
0は、不図示の基板に回転可能に軸支されるとともに、
一端が不図示の基板に掛けられている戻しバネ316に
よって左旋方向に付勢され、不図示の制限部材に押し当
てられ保持されている。このリセットレバー300は、
上述のシーケンス駆動系の第2区間の動作によるシャッ
タチャージレバー116の右旋動作により、その係合部
116aによって右旋動作が行われる。
【0046】リセットレバー300には、上述の絞りリ
セット用のスライドレバー314の制限部314bに当
接する制限ピン310が配設されている。このリセット
スライドレバー314は、スライド軸313a,313
bによって上下方向に移動可能に軸支されており、その
端部に設けられたバネ掛け部314aとリセットレバー
300に設けられたバネ掛け部300aとに掛けられた
引張りバネ315により、常に上方へ保持され、制限ピ
ン310に当接している。
【0047】この時、リセットスライドレバー314の
バネ掛け部314cとリセットピン309との間には、
係止爪307の係止動作が可能な、且つリセットタイミ
ングが所定のタイミングになるような隙間が確保されて
いる。また、リセットレバー300には、プレビュー駆
動レバー406をリセットするためのリセットピン31
2と、プレビュー係止レバー401をリセットするため
のリセットピン311が設けられている。このプレビュ
ー係止レバー401は、不図示の基板に回転可能に軸支
されるとともに、一端が不図示の基板に掛けられ、もう
一端がレバー401のバネ掛け部401aに掛けられて
いるバネ403によって、常に右旋方向に付勢されてい
る。このバネ403は、バネ掛け部401aを越えた位
置でほぼ反転し、プレビュー係止レバー401に設けら
れたバネ掛けピン402にその先端が掛けられることに
よって、U字状にバネ力が蓄えられた状態で保持され
る。プレビューマグネット17は、プレビュー係止レバ
ー401の右旋力を永久磁石によって保持するものであ
る。そして、図12で後述するプレビュースイッチ16
が操作された際の信号を受けてプレビューマグネット1
7へ通電がなされると、レバー401の保持が解除され
てプレビュー係止レバー401は右旋を開始する。
【0048】また、プレビュー駆動レバー406は、不
図示の基板に回転可能に軸支されるとともに、バネ40
7によって常に右旋方向に付勢されている。プレビュー
駆動レバー406の係止部406aは、プレビュー係止
レバー401がプレビューマグネット17によって保持
された状態の時にレバー401の係止部401bに係止
され、プレビュー駆動レバー406が右旋するのを抑制
してしている。
【0049】即ち、図示したマグネット17によって保
持された状態よりマグネット17に通電が開始される
と、プレビュー係止レバー401の解除に伴い、プレビ
ュー駆動レバー406も順次解除される構成となってい
る。一方、プレビュー駆動レバー406は、後述のリセ
ット動作時に上述のプレビュー駆動レバー用のリセット
ピン312に当接するカム部406bを備え、且つ上述
のバネ407の付勢力よりも大きな力でカム部406b
を押しやることによって、リセット位置を超えた位置ま
でプレビュー駆動レバー406を左旋させる。その時、
同時にプレビュー係止レバー用のリセットピン311が
プレビュー係止レバー401を付勢するバネ403のU
字部分に当接し、これを左旋方向に押しやる。するとバ
ネ掛け部401aからバネ403のU字部分が外れ、U
字部分の付勢力はピン402に作用してレバー401を
左旋させる。尚、このピン402にかかる付勢力は、プ
レビュー係止レバー401を右旋させる付勢力よりも大
きく設定されている。
【0050】プレビュー駆動レバー406が前述のリセ
ット位置以上のストロ−クまで左旋させられた状態にな
るとともに、プレビュー係止レバー401が係止位置ま
で動作されてプレビューマグネット17に吸着される。
図11は、ミラー駆動系、絞り制御系の通常撮影時の動
作状態を示す図である。
【0051】シーケンスカム102の90゜の回転動作
によってシーケンス駆動系のミラー駆動レバー121の
先端部121bが図の右方向に駆動され、ミラー駆動縦
レバー201、絞り復帰レバー202、及び絞りレバー
203が右旋されている。これにより、ミラー押し上げ
レバー210によってミラー駆動ピン209が押し上げ
られてミラー207が上昇する。ミラー207のミラー
アップ状態を保持するため、上述のように回転可能に軸
支されたミラー押し上げレバー210は、バネ213の
付勢力が加わるオ−バ−ストロ−ク領域に位置する。
【0052】図11に示す撮影動作時には、上述のシャ
ッタレリーズレバー220は、ミラー駆動縦レバー20
1のカム部201aによる最大リフト位置にある。シャ
ッタの係止を解除するタイミングは、前記ミラー駆動縦
レバー201の所定の作動角で行われるようにカム部2
01aの形状が設定されている。一方、絞りを係止する
係止爪307は、制御される絞り値に相当する位置でラ
チェット304を係止する。
【0053】図12は、プレビュースイッチ機構部の構
成を示す図であり、(a)は、非操作時の、また(b)
は操作時の状態を示す。プレビュー釦16aはボディ外
装等の基板に軸支され、抜け止めのEリング16cを備
えている。このプレビュー釦16aの先端部16bに第
1切片16dが当接するようにプレビュースイッチが構
成されており、非操作時は第1切片16dと第2切片1
6eとはオ−プン(Hi)状態となっている。また、第
1切片16dは、プレビュー釦16aをボディ外側に押
し出す方向に付勢している。
【0054】図13は、絞り制御用ソレノイド、プレビ
ューマグネットの通電時の状態を示す図である。絞り制
御用ソレノイド20に通電がなされると、絞り制御用係
止爪307は一端の307bに掛けられた係止爪作動バ
ネ308の付勢力によって左旋され、ラチェット304
を係止し、絞りレバーを設定位置に係止する。この時、
スライドレバー314との間には、係止爪307の係止
動作が可能なように、且つリセットタイミングが所定の
タイミングになるような隙間が確保されている一方、プ
レビューマグネット17に通電がなされると、プレビュ
ー係止レバー401はバネ403の付勢力により右旋さ
れる。その動作に伴い、プレビュー係止レバー401と
プレビュー駆動レバー406との係合が解除され、バネ
407の付勢力により、プレビュー駆動レバー406も
右旋される。
【0055】図14は、プレビュー動作時であって、ミ
ラー係止機構の動作時の状態を示す図である。プレビュ
ー釦16aの押し込み動作により、プレビュースイッチ
16から信号が送られると、図13に示すプレビューマ
グネット17による係止が解除されてプレビュー係止レ
バー401が解除される。続いてプレビュー駆動レバー
406が右旋され、その右旋に伴ってミラー係止スライ
ドレバー501が上方へスライド動作を開始し、そのス
ライド動作によって、ミラー係止レバー503が右旋す
る。そして、ミラー係止レバー503のフック503c
がミラー押し上げレバー210に配置された押し上げレ
バー係止用のピン212に覆い被さるような状態にな
る。(図14に示す状態)この時、ミラー係止スライド
レバー501の上方へのスライド動作中に、ミラー係止
スイッチ18がLo(クロ−ズ)に切り替わる。この信
号を受けてプレビュー動作が開始される。シーケンスモ
ータ13に通電してからのシーケンスは、通常のレリー
ズ時と同様に、シーケンス駆動系のミラー駆動レバー1
21の先端部121bによってミラー駆動縦レバー20
1が右旋動作させられることによって、ミラーアップ動
作、絞り制御動作、シャッタレリーズ動作の3つの動作
が行われる。しかしながら、ミラー押し上げレバー21
0に配置された押し上げレバー係止用のピン212がミ
ラー係止レバー503によって押さえ込まれていること
で、ミラー押し上げレバー210がミラー駆動ピン20
9を押し上げることなく、ミラーアップされない。これ
に加え、プレビュー動作時には、シャッタの秒時制御用
電磁マグネットへ通電し続けることにより、シャッタ羽
根の駆動を禁止している。
【0056】これにより、通常レリーズ時と同じチャー
ジカム102のミラーアップ/絞り駆動区間である第1
区間の動作でミラーアップを禁止し、絞り制御のみを行
うことでプレビュー動作を達成している。図15は、ミ
ラー係止機構の動作時の状態を示す図である。ミラー押
し上げレバー210に配置された押し上げレバー係止ピ
ン212に覆い被さるように、ミラー係止レバー503
の先端部503cが配置される。
【0057】図16は、絞りリセット機構部、プレビュ
ー機構部のリセット動作終了直前の状態を示す図であ
る。チャージカム102の第2区間の左旋動作に伴って
シャッタチャージレバー116が右旋させられることに
より、レバー116の係合部116aによってリセット
レバー300が右旋させられる。
【0058】絞りリセット動作は、リセットレバー30
0のバネ315により、リセットスライドレバー314
の引っかけ部314cで係止爪リセットピン309を引
き上げる。これにより係止爪307が右旋し、端部30
7cが絞り制御用ソレノイド20に吸着保持されること
で初期位置にリセットされる。プレビュー機構部のリセ
ットは、絞りリセットレバー300に配置されているプ
レビュー駆動レバーリセット用のピン312とプレビュ
ー係止レバーリセット用のピン311によって、それぞ
れプレビュー係止レバー401はバネ403を介し、プ
レビュー駆動レバー406はカム部406bによって左
旋させられ、係止部401bと係止部406aとが互い
に係止された状態でプレビューマグネット17に吸着さ
れ保持されることで初期位置にリセットされる。
【0059】次に、図17〜図19を用いて、以上の動
作の説明をする。図17は、通常撮影動作時の各構成の
動作を示すタイムチャ−トである。レリーズが行われる
と、シーケンスモータ13に通電が開始されると同時に
シャッタの秒時を制御する先幕マグネットMg1、及び
後幕マグネットMg2にそれぞれ通電され、メカ的な係
止が解除されても、シャッタ羽根が走行しないように備
える。
【0060】シーケンスカム102の上記第1区間の作
動中に絞りの絞り込みが行われ、絞り制御用ソレノイド
20に通電されすることにより、制御絞り値に相当する
位置に絞りレバーを係止させる。チャージカム102の
第1区間の動作終了と同期してシーケンススイッチ14
がオンしたことを受け、シーケンスモータ13への通電
を遮断し、シーケンススイッチ14の反転から所定時間
経過後に先幕マグネットMg1への通電を解除してシャ
ッタ先幕を走行した後、今度は制御シャッタ秒時に応じ
た時間後に後幕マグネットMg2への通電を解除してシ
ャッタ後幕を走行させる。後幕走行によって後幕スイッ
チがLoになったことを表す信号を受け、第1区間完了
時に、チャージカム102を係止した係止レバー103
を解除するためにシーケンスソレノイド15に通電す
る。その動作に連動してシーケンススイッチ14がHi
に切り替わり、その信号を受けてシーケンスモータ13
への通電を開始してミラーダウン/シャッタチャージ区
間である第2区間の動作が開始される。
【0061】シャッタチャージ動作中に後幕スイッチが
復帰し、絞り制御機構のリセットが行われチャージカム
102の所定動作角回転と同時にシーケンススイッチ1
4がLoに切り替わったことを受けてシーケンスモータ
13を停止する。そして、次回のレリーズを待機するた
めにシーケンスソレノイド15に通電して係止レバー1
03を解除させ、シーケンススイッチ14をHiに切り
替え、1つのシーケンスを終了する。
【0062】図18は、通常のプレビュー動作時の各構
成の動作を示すタイムチャ−トである。プレビュー釦1
6aが操作され、プレビュースイッチ16がLoに切り
替わることによってミラー係止マグネットに通電がなさ
れると、その動作に連動してミラー係止スイッチ18が
Loに切り替わる。これに一瞬送れてミラー係止レバー
503によるミラー係止が完了する。その作動の遅れ時
間として所定時間だけ遅れて、通常撮影レリーズ時と同
様にシーケンスモータ13によりシーケンスカム102
の第1区間の動作が開始される。絞り制御動作が行わ
れ、シーケンスカム102の所定作動角の動作が終了し
てシーケンススイッチ14がLoに切り替わった後もシ
ャッタは動作されず、先幕マグネットMg1、後幕マグ
ネットMg2の通電が保持され、後幕スイッチの状態は
維持されたままである。
【0063】尚、通常撮影動作時は、シーケンススイッ
チ14がLoであることを検出すると、シーケンスソレ
ノイド15に通電して係止レバーを解除することによっ
てシーケンススイッチ14をHiに復帰させるが、ここ
では行われない。撮影者がプレビューを終了させプレビ
ュー釦16aから指を離すことでプレビュースイッチ1
6がHi状態に復帰する。その信号を受けてシーケンス
マグネットに通電が行われ、シーケンススイッチ14が
Hiに復帰することでシーケンスモータ13に通電が開
始される。
【0064】この時、シャッタの先幕マグネットMg
1、後幕マグネットMg2は通電を保持されたままであ
り、シーケンススイッチ14がチャージ終了でLoに切
り替わるまでこの状態が維持される。その後は、通常撮
影時と同様に、シーケンスモータを停止して次回のレリ
ーズを待機するためにシーケンスマグネットに通電して
係止レバー103を解除し、シーケンススイッチ14を
Hiに切り替え、1つのシーケンスを終了する。
【0065】図19は、プレビュー釦を一瞬だけ押し込
んで離す、所謂「チョン押し」を行った場合の各構成の
動作を示すタイムチャ−トである。プレビュー釦16a
が一瞬押し込まれプレビュースイッチ16がLoに切り
替わると、通常のプレビュー動作時と同様にプレビュー
動作が開始される。一連の動作が行われ、シーケンスス
イッチ14がLoに切り替わったときには、既に撮影者
はプレビュー動作を終了させており、プレビュースイッ
チ16がHiに切り替わっている。この場合は、シーケ
ンススイッチ14がLoで、且つプレビュースイッチ1
6がHiであることを条件にシーケンススイッチ14を
Hiにして、その後は通常のプレビュー動作時と同様に
動作を完了させる。
【0066】
【発明の効果】 以上述べたように本発明では、プレビ
ュー機構の動作を起動するスイッチ手段が操作された場
合に第2機構(クイックリターンミラー駆動機構)の動
作を禁止し、スイッチ手段を操作しない場合は第2機構
の動作を実行可能とする切換手段を備え、カム部材の一
領域に関する動作の実行中に、プレビュー機構の動作
と、第2機構の動作とを選択的に並行して行う構成とし
たため、カム部材の作動角領域を多数に分割する必要が
なくなり部品の加工性が良く安価なプレビュー機構を有
するカメラを提供することができる。また、カム部材の
一領域に関する動作の実行中に、プレビュー機構の動作
と、第2機構の動作とを選択的に並行して行うことが可
能となるため、正確な絞り込み制御が可能で、連続撮影
時に撮影駒速を高速にすることが可能なプレビュー機構
を有するカメラを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態によるプレビュー機構を
備えたカメラの概略的な構成を示すブロック図。
【図2】 本発明の実施の形態に係るカメラの内部構成
の概略的な配置を示す図であり、図1に示す各モータの
配置を概略的に示している。
【図3】 本発明の実施の形態によるプレビュー機構を
備えたカメラのシーケンス駆動系の、レリーズ待機状態
時の様子を示す平面図。
【図4】 チャージカムが図3に示す基準位置にあると
きの、ミラー駆動レバーの状態を示す図。
【図5】 本願発明の実施の形態によるプレビュー機構
を備えたカメラのシーケンス駆動系の、ミラーアップ完
了状態の様子を示す平面図。
【図6】 図5に示すミラーアップ完了状態におけるミ
ラー駆動レバーの作動状態を示す図。
【図7】本実施例におけるシーケンス駆動系の各作動状
態の平面図
【図8】 図7に示すシャッタチャージ完了状態におけ
るミラー駆動レバーの状態を示す図。
【図9】 本発明の実施の形態によるカメラのミラー駆
動部、絞り制御部、ミラー係止機構部の動作前の初期状
態を示す図。
【図10】 本発明の実施の形態によるカメラの絞りリ
セット機構部、プレビュー機構部の動作前の初期状態図
を示す図。
【図11】 本発明の実施の形態によるカメラのミラー
駆動系、絞り制御系の通常撮影時の動作状態を示す図。
【図12】 本発明の実施の形態によるカメラのプレビ
ュースイッチ機構部の構成を示す図であり、(a)は、
非操作時の、また(b)は操作時の状態を示す。
【図13】 本発明の実施の形態によるカメラの絞り制
御用ソレノイド、プレビューマグネットの通電時の状態
を示す図。
【図14】 本発明の実施の形態によるカメラのプレビ
ュー動作時であって、ミラー係止機構の動作時の状態を
示す図。
【図15】 本発明の実施の形態によるカメラのミラー
係止機構の動作時の状態を示す図。
【図16】 本発明の実施の形態によるカメラの絞りリ
セット機構部、プレビュー機構部のリセット動作終了直
前の状態を示す図。
【図17】 本発明の実施の形態によるカメラの通常撮
影動作時の各構成の動作を示すタイムチャ−ト。
【図18】 本発明の実施の形態によるカメラの通常の
プレビュー動作時の各構成の動作を示すタイムチャ−
ト。
【図19】 本発明の実施の形態によるカメラのプレビ
ュー釦を一瞬だけ押し込んで離す、所謂「チョン押し」
を行った場合の各構成の動作を示すタイムチャ−ト。
【符号の説明】
13 シーケンスモータ 102 チャージカム 201 ミラー駆動縦レバー 203 絞りレバー 203b ギア部 207 ミラー(クイックリターンミラー) 209 ミラー駆動用のピン 210 ミラー押し上げレバー 212 押し上げレバー係止ピン 301〜303 減速ギア 304 絞り制御用ラチェットギア 305 スリット板 306 フォトインタラプタ 307 絞り制御用係止爪 503 ミラー係止レバー 503c フック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレビュー動作を含む撮影に関する複数
    の動作のそれぞれを行うための、プレビュー機構を含む
    複数の動作機構を備え、モータによって駆動されるカム
    部材によって前記複数の動作機構のそれぞれを順次作動
    する構成のプレビュー機構を有するカメラにおいて、 前記カム部材は、前記複数の動作に対応した複数の作動
    領域を有するとともに、該複数の作動領域のうちの一領
    域に対して前記プレビュー機構と前記撮影に関する複数
    の動作のうちの他の動作を行う第2機構とを並行して動
    作可能に対応付け、 前記プレビュー機構の動作を起動するスイッチ手段と、 前記スイッチ手段を操作した場合は前記第2機構の動作
    を禁止し、前記スイッチ手段を操作しない場合は前記第
    2機構の動作を実行可能とする切換手段とを備え、 前記カム部材の前記一領域に関する動作の実行中に、前
    記プレビュー機構の動作と、前記第2機構の動作とを選
    択的に並行して行うことを特徴とするプレビュー機構を
    有するカメラ。
  2. 【請求項2】 前記第2機構はカメラのクイックリター
    ンミラー駆動機構であるとともに、前記第1位置は前記
    クイックリターンミラー駆動機構の駆動軌跡中の位置で
    あり、 前記切換手段は、前記スイッチ手段を操作した場合に前
    記駆動軌跡中に侵入して前記クイックリターンミラー駆
    動機構を係止することにより、該クイックリターンミラ
    ー駆動機構の動作を係止する係止機構であることを特徴
    とする請求項1に記載のプレビュー機構を有するカメ
    ラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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