JP2505417Y2 - 撮影用光路開閉装置の駆動装置 - Google Patents

撮影用光路開閉装置の駆動装置

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JP2505417Y2
JP2505417Y2 JP7462789U JP7462789U JP2505417Y2 JP 2505417 Y2 JP2505417 Y2 JP 2505417Y2 JP 7462789 U JP7462789 U JP 7462789U JP 7462789 U JP7462789 U JP 7462789U JP 2505417 Y2 JP2505417 Y2 JP 2505417Y2
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繁実 高橋
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株式会社コパル
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Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 本考案は例えばスチルカメラや電子スチルカメラ等に
使用するミラー装置やシャッタ装置等,撮影用の光路を
開閉する広義の撮影用光路開閉装置の駆動装置の改良に
関し,特に単一のモータを駆動源として回転変位する回
転部材の変位位置に対応して撮影用光路開閉装置をチャ
ージ及びレリーズする撮影用光路開閉装置の駆動装置の
改良に関する。
【従来の技術】
スチルカメラや電子スチルカメラ等に使用するミラー
装置やシャッタ装置等の撮影用光路開閉装置の駆動源と
してスプリング等の弾性材を使用し,弾性材に蓄勢され
たエネルギを解放して光路開閉装置を駆動する様にした
ものが従来より知られている。 この種の駆動装置では,駆動源たる弾性材にエネルギ
を蓄勢しながら被駆動部材である光路開閉装置を前進限
から初期位置に向けて復帰させるためのチャージ機構,
被駆動部材である光路開閉装置を初期位置で機構的に係
合するための係合機構と,初期位置で係合された光路開
閉装置を機構的にレリーズするレリーズ機構とが必要と
なり,単一の部材でこれら各種の機能を兼用するものと
してモータを駆動源とするカム機構を使用したものが知
られている。 より具体的には,光路開閉装置と関連付けられた駆動
部材をスプリングによって前進限に向けて付勢するとと
もに,モータによって1方向に回転する回転部材によっ
て前記駆動部材を前記スプリングの付勢力に抗して前進
限から初期位置に向けて引き戻し,初期位置で回転部材
を停止させることにより駆動部材を機構的に係合する。
又,上記初期位置から回転部材を更に回転させることに
よって回転部材による前記駆動部材の機構的な係合を解
除し,駆動部材がスプリングによって前進源に向けて作
動することを可能とする様になされたものが知られてい
る。
【考案が解決しようとする問題点】
この種の駆動装置においては,回転部材が駆動部材を
初期位置まで復帰させた時点で回転部材の回転を停止さ
せる為,及び回転部材が駆動部材の機構的な係合を解除
した時点で回転部材の回転を停止させる為に,例えばフ
ォトインタラプタ等の検出手段を備えている。 そして,チャージ動作時には回転部材が駆動部材を初
期位置まで復帰させたことを検出手段が検出すると,検
出手段の検出出力に応答して回転部材に制動を加え,
又,レリーズ動作時には回転部材が駆動部材の係合を解
除したことを検出手段が検出すると,検出手段の検出出
力に応答して回転部材に制動を加える様になされてい
る。 ところで,近年では高速露出秒時に対応するため,ミ
ラー装置やシャッタ装置等の光路開閉装置の作動速度も
高速化する必要があり,光路開閉装置をチャージするた
めの力量も増加している。 しかしながら,駆動部材を走行させるためのスプリン
グが回転部材を回転させるためのモータに対して負荷と
して作用するのはチャージ時のみであり,レリーズ時に
は特別な負荷は加わらないので,チャージ時とレリーズ
時とでの負荷に大きな差が生じている。 その為,レリーズ時にもチャージ時と同じ力量でモー
タを駆動した場合には,モータの駆動力に比較して軽負
荷となり過ぎ,暴走や異常露出秒時を生じやすいという
問題がある。 又,フォトインタラプタ等の検出手段の取り付け位置
は制動タイミングの調整に直接関連するが,チャージ動
作中における制動タイミングとレリーズ動作中における
制動タイミングを双方満足する様な位置に検出手段を設
けることは,実際上極めて困難であるという問題もあ
る。
【問題点を解決するための手段】
本考案はこの様な問題点に鑑みてなされたものであ
り,チャージ時にもレリーズ時にも適切な位置で停止で
きる様にするとともに,制動タイミングの決定も容易な
撮影用光路開閉装置の駆動装置を提供することを目的と
する。 要約すれば,本考案の撮影用光路開閉装置の駆動装置
は:初期位置と前進限との間を移動可能な被駆動部材
と:該被駆動部材を初期位置から前進限に向けて付勢す
る弾性部材と:モータの回転が伝達されて1方向に回転
することにより第1の回転領域と第2の回転領域を交互
に繰り返し,第1の回転領域から第2の回転領域に向け
て回転することにより前記弾性材を蓄勢しながら前記被
駆動部材を前進限から初期位置に向けて復帰させ,第2
の回転領域で停止することにより前記被駆動部材を初期
位置で機構的に係合し,第2の回転領域から第1の回転
領域に向けて回転することにより前記被駆動部材の機構
的な係合を解除して前記弾性材に蓄勢されたエネルギに
よる前記被駆動部材の初期位置から前進限に向けての走
行を可能とする回転部材と:前記被駆動部材が初期位置
にある時と初期位置にない時とで出力が反転する位置検
出手段とを備え:該位置検出手段の出力の反転に同期し
て前記回転部材の停止タイミングを制御する様にした撮
影用光路開閉装置の駆動装置を前提とするものであり:
前記モータの駆動電流の電流値を切り替える電流切替手
段を備え:前記モータに対する通電開始時における前記
位置検出手段の出力に対応して前記電流切り替え手段を
切り替え,チャージ動作時にはレリーズ動作時よりも大
きな駆動電流を前記モータに供給する様にしたものであ
る。
【作用】
即ち,本考案の撮影用光路開閉装置の駆動装置によれ
ば,回転部材は通電の開始時には第1の回転領域か又は
第2の回転領域の何れかにあり,回転部材が第1の回転
領域にある時と第2の回転領域にある時では検出手段の
出力が異なっている。第1の回転領域から第2の回転領
域に向けて回転する場合には回転部材は弾性部材を蓄勢
しながら回転するので相対的に大きなトルクを必要と
し,第2の回転領域から第1の回転領域に向けて回転す
る場合には回転部材は弾性材に蓄勢されたエネルギを開
放するので,相対的に小さなトルクを必要とする。本実
施例では通電開始時の検出手段の出力に対応して必要と
されるトルクを判別して電流切り替え手段を切り替え,
モータに供給される駆動電流を適正に調整する。
【実施例】
以下図面を参照して本考案の1実施例を詳細に説明す
る。 先ず,第1図は撮影用光路開閉装置の一例として,所
謂電子スチルカメラのミラー装置及び同上カメラのシャ
ッタ装置に本考案を適用した例を示す斜視図であり,カ
メラ本体の光軸1上に撮影レンズ2が配置されている。 光軸1に直交する地板3に形成された露出用アパーチ
ュアAPの背後にはフォーカルプレーンシャッタを構成す
る図外の先幕及び後幕が上下に移動可能に配置されてい
る。 地板3上の軸4によって枢支された先幕駆動レバー5
の腕5aの先端から背後に向けて形成された連結軸5bは地
板3に軸4を中心として形成された円弧状のスロット3a
を貫通して地板3の背後で前述の図外の先幕と連結され
ている。 この先幕駆動レバー5が図示の如く時計廻りの前進限
まで枢動された位置ある時に図外の先幕は露出用アパー
チュアAPを開放する開放位置に移動せしめられる。 又,先幕駆動レバー5が上記の位置から反時計廻りの
後退限まで枢動された位置にある時には,図外の先幕は
露出用アパーチュアAPを閉鎖する閉鎖位置に移動せしめ
られ,この位置が先幕のセット位置になる。 この先幕駆動レバー5は図外のスプリングによって時
計廻りに(即ち,前進限に向けて)付勢されている。 同様に,地板3上の軸6には後幕駆動レバー7が設け
られ,後幕駆動レバー7の腕7aの先端から背後に向けて
形成された連結軸7bは地板3に軸6を中心にして形成さ
れた円弧状のスロット3bを貫通して地板3の背後で前述
の図外の後幕と連結されている。 この後幕駆動レバー7が図示の如く時計廻りの前進限
まで枢動された位置にある時に図外の後幕は露出用アパ
ーチュアAPを閉鎖する閉鎖位置に移動せしめられる。 又,後幕駆動レバー7が上記の位置から反時計廻りの
後退限まで枢動された位置にある時には,図外の後幕は
露出用アパーチュアAPを開放する開放位置に移動せしめ
られ,この位置が後幕のセット位置になる。 この後幕駆動レバー7は図外のスプリングによって時
計廻り(即ち,前進限に向けて)付勢されている。 次に,8は先幕駆動レバー5を駆動源たる図外のスプリ
ングに抗してセット位置で電磁的に吸着保持する先幕マ
グネットであり,先幕マグネット8は先幕駆動レバー5
の腕5aの下方に位置する様に地板3に固定されている。 同様に,9は後幕駆動レバー7を駆動源たる図外のスプ
リングに抗してセット位置で電磁的に吸着保持する後幕
マグネットであり,後幕マグネット9は後幕駆動レバー
7の腕7aの下方に位置する様に地板3に固定されてい
る。 地板3には1対の案内ピン10・10が上下方向に間隔を
おいて固定され,セットレバー11には各々の案内ピン10
に案内される一対の長溝11a・11aが形成されており,セ
ットレバー11は一対の長溝11a・11aが対応する案内ピン
10・10に案内されながら上下に移動する。 セットレバー11には,先幕駆動レバー5及び後幕駆動
レバー7を駆動源たる図外のスプリングに抗して反時計
方向に駆動せしめるための突起11b及び11cが形成されて
おり,セットレバー11が下方に移動する時に突起11b及
び11cが各々対応する腕5a及び7aを押下する。 尚,ピン10・10の先端部には図外の拡大頭部が設けら
れ,セットレバー11がピン10から脱落することを規制す
る。 セットレバー11には光軸1に概ね平行に伸長する被駆
動アーム11dが形成され,被駆動アーム11dの先端部分の
上縁には円弧状のカム縁11eが形成されている。 光軸1の両側には垂直隔壁12及び垂直隔壁12に対面す
る図外の垂直間隔が形成されており,これらの隔壁は端
部を地板3に固定されている。 垂直隔壁12及びこれに対面する図外の垂直隔壁にはミ
ラー軸13によってミラー14が枢支されており,ミラー14
は実線で示すアップ位置と点線で示すダウン位置の間を
枢動する。 ミラー14が実線で示されるアップ位置にある時には,
撮影レンズ2を通過した光は露出用アパーチュアAPの背
後にある像面に投影され,ミラー14が点線で示されるダ
ウン位置にある時には,撮影レンズ2を通過した光はミ
ラー14で上方に反射され,図外のファインダ光学系に導
かれる。 ミラー14はミラー駆動スプリング14bによってアップ
位置に向かって付勢されている。 垂直隔壁12に設けられた軸15aにはミラー制御レバー1
5が枢支され,ミラー14の側面にはピン14aが植設されて
おり,ピン14aの先端部分は垂直隔壁12に形成された円
弧状のスロット12aを貫通してミラー制御レバー15に形
成されたカム縁15bと当接している。 又,ミラー制御レバー15には垂直隔壁12に形成された
円弧状のスロット12bを貫通してピン14aと平行にミラー
14の方向に向かって伸長するピン15cが植設されてい
る。 ミラー軸13の周囲には捩じりバネ16が捲着されてお
り,捩じりバネ16の一方の端部16aはミラー14に植設さ
れたピン14aに係合されるとともに捩じりバネ16の他方
の端部16bはミラー駆動レバー15に植設されたピン15cに
係合されており,捩じりバネ16はピン14aとピン15cを相
互に引き寄せる方向の付勢力を与えている。又,スプリ
ング16の力量はミラー14をアップ位置に向けて付勢する
ミラー駆動スプリング14bの力量よりも充分に大きい。 しかして,ミラー14がミラー駆動スプリング14bによ
って時計廻り枢動する時にはミラー制御レバー15はカム
縁15bがピン14aに当接した状態で時計廻りに枢動し,
又,ミラー制御レバー15が後述の機構によって反時計廻
りに枢動する時には,ミラー14はピン14aが上側カム縁1
5bと当接した状態で反時計廻りに枢動する。 既述の様に,本実施例ではセットレバー11の下方への
移動によって先幕駆動レバー5及び後幕駆動レバー7を
セット位置に枢動せしめる。 本実施例ではこのセットレバー11による先幕駆動レバ
ー5及び後幕駆動レバー7のセット動作時に,ミラー14
をダウン位置に向けてセットする様になされている。 具体的には,セットレバー11には既述の被駆動アーム
11dと平行にミラー制御アーム11fが形成され,ミラー制
御アーム11fの下面に形成されたカム縁11gにはミラー制
御レバー15の先端部に植設されたピン15dが当接する。 従って,セットレバー11を下方に移動させると,ミラ
ー制御レバー15はピン15dがカム縁11gに当接しながら反
時計廻りに枢動し,ピン14aとピン15cを相互に引き寄せ
るスプリング16の付勢力がミラー駆動スプリング14bの
付勢力に打ち勝って,ミラー14はピン14aが上側カム縁1
5bと当接した状態でダウン位置に向かって枢動せしめら
れる。 セットレバー11をセット位置に向けて下降させるため
の駆動源として,垂直隔壁12にはモータ17が載置されて
いる。 モータ17の回転は,モータピニオン18,モータピニオ
ン18と歯合する二番ギア19,二番ギア19と同軸支持され
た二番ピニオン20を介してカムギア21に伝達され,カム
ギア21は上記構成の伝達列22によって時計廻りに回転す
る。 カムギア21には偏心ピン23が植設されており,カムギ
ア21の時計廻りの回転によって偏心ピン23が上方から下
方に移動し,被駆動アーム11dに形成されたカム縁11eと
当接しながら,セットレバー11を下方のセット位置に移
動せしめ,上述の如くして図外の先幕及び後幕並びにミ
ラー14の初期セットがなされる。 そして,この初期セット位置にてモータ17を停止する
と,シャッタ機構やミラー機構が初期位置で機構的に係
合される。尚,本実施例の如く,カム縁11eを円弧状に
形成するとともに,カム縁11eの曲率半径を偏心ピン23
の旋回軌跡の曲率半径と概ね一致させておけば,モータ
17の停止タイミングに若干の誤差があってもセット位置
を安定化することが可能となる。 この様にして初期セット位置でモータ17を停止した状
態からモータ17を回転させてカムギア21を時計廻りに回
転させると,偏心ピン23はカム縁11eの先端部分から外
れ,セットレバー11の係合が解除される。 従って,ミラー14をアップ位置に向けて付勢している
ミラー駆動スプリング14bの付勢力がミラー駆動機構列
を介してセットレバー11に伝達され,セットレバー11は
上昇し,ミラー装置やシャッタ装置等の光路開閉装置の
機構的な係合が解除される。 上述の様に本実施例はカムギア21の旋回位置に対応し
てミラー装置やシャッタ装置等の光路開閉装置を制御す
るものであり,初期セット動作時にはカムギア21がセッ
トレバー11を初期位置まで下降させた時点でモータ17の
回転を停止させるために,又,レリーズ動作時にはカム
ギア21がセットレバー11の係合を解除した時点でモータ
17の回転を停止させるためにセットレバーの位置検出を
行う手段が必要とされる。 具体的な検出手段として,セットレバー11には反射式
フォトインタラプタ24の反射光路に侵入する検出片11h
が形成されており,検出片11hの反射率は地板3の反射
率よりも充分に大きい。そして,セットレバー11が前進
限から初期セット位置に復帰する直前に検出片11hがフ
ォトインタラプタ24の反射光路に侵入してフォトインタ
ラプタ24の出力がHレベルになる様にフォトインタラプ
タ24の位置調整がなされている。 さて,該種の撮影用光路開閉装置においては高速動作
に対応するためには,ミラー14を駆動するミラー駆動ス
プリング14bや先幕駆動レバー5や後幕駆動レバー6を
前進限に向けて付勢するための図外のスプリングの力量
を大きくする必要があり,これに伴ってチャージ用の力
源となるモータ17の力量も増大させる必要が生じる。 しかしながら,モータ17に対して実質的に負荷が加わ
るのはセットレバー11を下方に移動させている期間,即
ち,チャージ動作中であり,レリーズ動作中にモータ17
に加わる負荷は極めて小さいものである。 その為,レリーズ時にもチャージ時と同じ力量でモー
タ17を駆動した場合には,モータ17の駆動力に対して軽
負荷となり過ぎ,暴走や異常露出秒時を生じやすいとい
う問題が生じる。 そこで,本実施例ではモータ駆動時におけるフォトイ
ンタラプタ24の出力レベルを判別し,チャージ動作時に
おけるモータ17の駆動電流よりも少ない駆動電流をレリ
ーズ動作時においてモータ17に供給する様になされてい
る。 第2図は上記の様な制御動作を実行するための制御用
ブロック図である。 第2図において,8は既述の先幕マグネット,9は既述の
後幕マグネット,17は既述のモータである。 又,24は発光部24aと受光部24bによって構成される既
述の反射式のフォトインタラプタであり,発光部24aか
ら発せられた光はセットレバー11に形成された検出片11
hで反射されて受光部24bに至る。フォトインタラプタ24
の出力は波形成形回路30によって成形されてCPU31に入
力される。 CPU31には制御入力としてレリーズ信号RE(図外のシ
ャッタボタンの押下時に発生する信号)とチャージ信号
CH(一回の撮影動作が終了した時に発生する信号)が加
えられており,CPU31はレリーズ信号RE及びチャージ信号
CHが発生する毎にモータドライバ32及びブレーキタイマ
33に対して駆動信号DRを加える。 モータドライバ32は2種類に制御入力IN1及びIN2を有
しており,制御入力IN1には上記の駆動信号DRが加えら
れ,制御入力IN2にはブレーキタイマ33の出力である制
動信号BRが加えられる。このモータドライバ32は,制御
入力IN1がHレベルの期間はモータ17に対して正転用の
電流I1を供給し,制御入力IN2がHレベルである期間は
モータ17に対して逆転用の電流I2を供給する。 一方,ブレーキタイマ33はCR時定数回路を有してお
り,CPU31から加えられた駆動信号DRがHレベルからLレ
ベルに反転するタイミングでCR時定数回路が決定する時
間幅のパルスを発生し,このパルスが制動信号BRとして
モータドライバ32の制御入力IN2に加えられる。 又,駆動信号DR及び制動信号BRはオアゲート34に加え
られており,オアゲート34の出力ORはCPU31に加えられ
る。 モータ17への駆動電流の供給径路中には切り替えスイ
ッチS1・S2が設けられており,切り替えスイッチS1はCP
U31が発生するチャージ選択信号CSがHレベルになると
メークし,切り替えスイッチS2はCPU31が発生するレリ
ーズ選択信号RSがHレベルになるとメークする。 切り替えスイッチS2には減圧用の抵抗35が直列接続さ
れており,スイッチS2がメークしている時はスイッチS1
がメークしている時の例えば70%の電流がモータ17に流
れる。 そして,CPU31は,レリーズ信号RE又はチャージ信号CH
が加えられたタイミングにおける波形成形回路30の出力
に対応して,オアゲート34の出力ORがHレベルである期
間中においてチャージ選択信号CS又はレリーズ選択信号
RSの何れかをHレベルにする様になされている。 尚,36は自動露出制御のための公知のAE回路であり,AE
回路36はCPU31からAE開始信号ASを受け付けると被写界
光の積算動作を開始し,その積算値が所定値に達したタ
イミングで露出終了信号AEをCPU31に対して出力する様
になされている。 次に,第3図のタイムチャート及び第4図のフローチ
ャートを参照して本実施例の動作を説明する。 先ず,初期状態においてはカムギア23は第1図に示す
状態よりも180度回転した状態にあり,ピン23は被駆動
アーム11dに形成されたカム面11eと当接してセットレバ
ー11を最下端まで移動させた状態にある。 従って,ミラー制御レバー15はピン15dがミラー制御
アーム11fのカム縁11gに押し下げられて,ミラー14は点
線で示すダウン位置にある。又,先幕駆動レバー5及び
後幕駆動レバー7はセットレバー11に形成された突起11
b及び11cに押し下げられ,各々先幕マグネット8及び後
幕マグネット9に接触している。 さて,この状態で撮影者が図外のシャッタボタンを押
下してレリーズ信号REがCPU31に加えられると,CPU31は
波形成形回路30の出力である検出信号DTを見る。 初期状態においては,セットレバー11は最下端に位置
しているので,検出片11hは反射式のフォトインタラプ
タ24の反射光路中に侵入しており,発光部24aから発せ
られた光は検出片11fで反射されて受光部24bに入射して
おり,波形成形回路30が発生する検出信号DTはHレベル
になっている。 従って,CPU31はレリーズ信号REが発生した時に検出信
号DTがHレベルになっていないと,何らかのエラーが発
生したものと判断してエラー処理を行う。 一方,CPU31はレリーズ信号REが発生した時に検出信号
DTがHレベルになっていると先幕マグネット8及び後幕
マグネット9を各々励磁して先幕駆動レバー5及び後幕
駆動レバー7を吸着せしめ,駆動信号DRをHレベルにす
る。 駆動信号DRがHレベルになるとオアゲート34の出力OR
がHレベルになり,CPU31は検出信号DTがHレベルの時に
オアゲート34の出力ORがHレベルであるとレリーズ選択
信号RSをHレベルにする。 従って,切り替えスイッチS1がメークして,モータ17
にはモータドライバから70%の正転用駆動電流I1が供給
され,モータ17は最大駆動力の70%の駆動力で正転す
る。 モータ17が正転すると,モータ17の回転はピニオン18
・二番ギア19・二番ピニオン20を経由してカムギア21に
伝達され,カムギア21を時計廻りに回転させる。 従って,ピン23は最下点から時計廻りに上昇し,ピン
23が被駆動アーム11dの先端から外れた時点でセットレ
バー11の機構的な係合が解除され,セットレバー11によ
るミラー制御レバー15の係合も解除される。 従って,ミラー駆動スプリング14bの張力によってミ
ラー14は時計廻りに枢動し,ミラー駆動レバー15もスプ
リング16の張力によってカム縁15bがピン14aに当接しな
がら時計廻りに枢動する。 この様にして光路開閉装置の一例であるミラー14が上
昇してレンズ2から像面に至る光路が開放される。 又,上記の様にミラー駆動レバー15が時計廻りに枢動
する過程において,ミラー駆動レバー15に植設されたピ
ン15dはミラー制御アーム11fの下面に形成されたカム縁
11gを押し上げ,セットレバー11は一対の長孔11a・11a
が案内ピン10・10に案内されながら上昇し,突起11b及
び突起11cによる先幕駆動レバー5及び後幕駆動レバー
7の機構的な係合が解除される。 しかしながら,この時点では先幕駆動レバー5及び後
幕駆動レバー7は,先幕マグネット8及び後幕マグネッ
ト9によって各々電磁的に吸着されているので,枢動は
しない。 さて,上述の様にしてセットレバー11が初期位置から
上方に移動すると,セットレバー11に形成された検出片
11hは反射式のフォトインタラプタ24の反射光路から外
れ,発光部24aから発せられた光は受光部24bに到達しな
くなるのでフォトインタラプタ24の出力はLレベルにな
り,波形成形回路30が発生する検出信号DTもLレベルに
なる。 検出信号DTがLレベルになると,CPU31は駆動信号DRを
Lレベルにし,ブレーキタイマ33は駆動信号DRのダウン
エッジでCR時定数によって設定された時間幅のパルスで
ある制動信号BRを発生する。 従って,モータドライバ32はモータ17に対して供給す
る電流の方向を反転し,減圧用の抵抗35を介して最大出
力の70%の反転用電流I2を供給する。 この反転用の電流によってモータ17に発生する逆方向
の回転力がモータ17や連結された伝達列22の慣性力と相
殺し合って,モータ17は速やかに停止する。 続いて,CPU31は先幕マグネット8を消磁するととも
に,AE開始信号ASをAE回路36に加える。 先幕マグネット8が消磁されると,先幕駆動レバー5
は先幕マグネット8から開放されて時計廻りに回転し,
図外の先幕を開口位置に向けて走行させ,露出用アパー
チュアAPを開口する。 又,AE回路36はAE開始信号ASが加えられることによ
り,被写界光の積算動作を開始し,積算値が所定値に達
したタイミングでAE終了信号AEをCPU31に加える。 この様にしてAE終了信号AEが加えられると,CPU31は後
幕マグネット9を消磁し,後幕駆動レバー6は後幕マグ
ネット9から開放されて時計廻りに回転し,図外の後幕
を閉鎖位置に向けて走行させ,一回の露出動作を終了す
る。 その後,チャージ信号CHが加えられるとCPU31は波形
成形回路30の出力である検出信号DTを見る。 一回の露出動作が完了した時点においては,セットレ
バー11は最上端に位置しているので,検出片11hは反射
式のフォトインタラプタ24の反射光路から外れており,
発光部24aから発せられた光は受光部24bには入射せず,
波形成形回路30が発生する検出信号DTはLレベルになっ
ている。 従って,CPU31はチャージ信号CHが発生した時に検出信
号DTがLレベルになっていないと,何らかのエラーが発
生したものと判断してエラー処理を行う。 一方,CPU31はチャージ信号CHが発生した時に検出信号
DTがLレベルになっていると駆動信号DRをHレベルにす
る。 駆動信号DRがHレベルになるとオアゲート34の出力OR
がHレベルになり,CPU31は検出信号DTがHレベルの時に
オアゲート34の出力ORがHレベルであるとチャージ選択
信号CSをHレベルにする。 従って,切り替えスイッチS2がメークして,モータ17
にはモータドライバから100%の正転用駆動電流I1が供
給され,モータ17は最大駆動力の100%の駆動力で正転
する。 モータ17の正転は既述の伝達列22経由でカムギア21に
伝達され,カムギア21は時計廻りに回転する。その過程
で偏心ピン23は上方から下方に移動し,被駆動アーム11
dに形成されたカム縁11eと当接しながら,セットレバー
11を下方のセット位置に移動せしめる。 セットレバー11の下降に伴って,先幕駆動レバー5及
び後幕駆動レバー6は各々突起11b及び11cに係合されな
がら反時計廻りに枢動してセット位置に至る。同時にミ
ラー制御レバー15もピン15dがカム縁11gに押し下げられ
ながら反時計廻りに枢動し,ピン14aとピン15cを相互に
引き寄せるスプリング16の付勢力がミラー駆動スプリン
グ14bの付勢力に打ち勝ってミラー14をダウン位置に向
かって枢動せしめる。 この様にチャージ動作時にはモータ17はミラー駆動ス
プリング14bや先幕駆動レバー5や後幕駆動レバー6を
付勢する図外のスプリングに抗して回転することになる
が,本実施例ではこのチャージ動作時には100%の出力
の駆動電流が供給されるので,充分に対応することがで
きる。 そして,セットレバー11がセット位置まで下降する直
前のタイミングにおいて,セットレバー11に形成された
検出片11hが反射式のフォトインタラプタ24の反射光路
中に侵入し,発光部24aから発せられた光は検出片11fで
反射されて受光部24bに入射して,波形成形回路30が発
生する検出信号DTはHレベルになる。 検出信号DTがLレベルになると,CPU31は駆動信号DRを
Lレベルにし,ブレーキタイマ33は駆動信号DRのダウン
エッジで制動信号BRを発生する。 従って,モータドライバ32はモータ17に対して供給す
る電流の方向を反転し,最大出力の反転用の電流I2が供
給される。 この反転用の電流によってモータ17に発生する逆方向
の回転力がモータ17や伝達列22の慣性力と相殺し合っ
て,モータ17は速やかに停止し,初期状態に復帰する。 尚,上記のおいては,単一のセット部材でシャッタ機
構とミラー機構の双方をセットする様にした例を示した
が,ミラー機構とシャッタ機構は別々の部材によってセ
ットされても良く,又,ミラー機構のみに,或いは,シ
ャッタ機構のみに本考案を適用しても良い。 又,上記では逆電流を供給することによりモータを停
止させる様にした例を示したが,駆動電流の遮断タイミ
ングの調整によってモータの停止位置を安定化すること
が出来る限り,モータに逆電流を供給する必要は必ずし
もない。 更に,上記では検出手段として反射式のフォトインタ
ラプタを使用した例を示したが,検出手段の構成は上記
に限定されるものではない。
【効果】
以上説明した様に本考案によれば,高速動作に適合す
る為に,チャージ力量を増大させた撮影用光路開閉装置
の場合であっても,駆動電流の調整によってレリーズ時
のトルクを低減することが可能となるので,レリーズ時
におけるモータのオーバーラン等のために暴走や異常露
出秒時が発生する危険性を回避することができる。 又,フォトインタラプタ等の検出手段の取り付け位置
の決定に際しても検出手段はチャージ動作時における制
動距離を基準に決定し,レリーズ動作における惰走距離
(制動距離)はレリーズ動作時に供給する駆動電流によ
って調整することができるので,検出手段の取り付け位
置の調整も容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る装置のミラー駆動装置及
びフォーカルプレーンシャッタ駆動装置の斜視図,第2
図は本考案の実施例に係る制御システムのブロック図,
第3図は本考案の動作タイミングを示すタイムチャー
ト,第4図は本考案の制御システムのフローチャート。 AP……露出用アパーチュア 5……先幕駆動レバー、7……後幕駆動レバー 8……先幕マグネット、9……後幕マグネット 11……セットレバー、11b……突起 11c……突起、11d……被駆動アーム 11e……カム縁、11g……カム縁 11h……検出片、14……ミラー 14b……ミラー駆動スプリング 15……ミラー制御レバー 17……モータ、21……カムギア 23……偏心ピン 24……フォトインタラプタ 24a……発光部、24b……受光部 31……CPU、32……モータドライバ 33……ブレーキタイマ、34……オアゲート 35……抵抗

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】初期位置と前進限との間を移動可能な被駆
    動部材と, 該被駆動部材を初期位置から前進限に向けて付勢する弾
    性部材と, モータの回転が伝達されて1方向に回転することにより
    第1の回転領域と第2の回転領域を交互に繰り返し,第
    1の回転領域から第2の回転領域に向けて回転すること
    により前記弾性材を蓄勢しながら前記被駆動部材を前進
    限から初期位置に向けて復帰させ,第2の回転領域で停
    止することにより前記被駆動部材を初期位置で機構的に
    係合し,第2の回転領域から第1の回転領域に向けて回
    転することにより前記被駆動部材の機構的な係合を解除
    して前記弾性材に蓄勢されたエネルギによる前記被駆動
    部材の初期位置から前進限に向けての走行を可能とする
    回転部材と, 前記被駆動部材が初期位置にある時と初期位置にない時
    とで出力が反転する位置検出手段とを備え, 該位置検出手段の出力の反転に同期して前記回転部材の
    停止タイミングを制御する様にした撮影用光路開閉装置
    の駆動装置において, 前記モータの駆動電流の電流値を切り替える電流切替手
    段を備え, 前記モータに対する通電開始時における前記位置検出手
    段の出力に対応して前記電流切り替え手段を切り替え,
    チャージ動作時にはレリーズ動作時よりも大きな駆動電
    流を前記モータに供給する様にしたことを特徴とする撮
    影用光路開閉装置の駆動装置。
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