JP4731878B2 - ミラーボックス機構 - Google Patents

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Description

本発明は、一眼レフカメラのミラーボックス機構に関し、特にミラーのクックリターン機構と共同作動するシャッターチャージ機構に関する。
一眼レフカメラのファインダー機構は撮影レンズから入射する被写体光線をミラーによって反射させ、これをペンタプリズムに導入して正立実像をアイレベルで視認可能にした機構で、このミラーは撮影レンズが脱着可能なマウント面から被写体像の焦点面であるアパーチュアの中間に設置し、ファインダー像が撮影の瞬間のみ消失するに留めるよう、ミラーが往復揺動するクイックリターン機構を採用するのが一般である。
撮影のためのシークエンス動作のなかで、ミラー上昇後フィルム或いはイメージャーに対してシャッターによる露光動作を行わせるが、カメラの構造上ミラーボックスはミラーのクックリターン機構とシャッターを動作させるためのチャージ機構を併設してミラーボックス機構を構成している。
前記ミラーボックス機構の作動に当たり、特許文献1及び特許文献2に示すように撮影動作に必要なミラークイックリターン動作とシャッター動作を一つのモータの駆動で行わせるのが一般的で、該駆動法を条件でミラー動作時のショック音軽減やコストダウンの効果を主張している。
しかし、ミラーアップに使われる弾性エネルギーをスプリングにチャージさせる手段は変わりなく、特許文献1では可動ミラーのアップ駆動、ダウン駆動共に第1カム面とで挟まれたカムフォロアーの変位によって駆動するようしたもので、特許文献2では可動ミラーのアップ駆動、ダウン駆動共に第1のカム面と第2のカム面とで挟まれたカムフォロアーの変位によって駆動するようにし、且つカム変位を加速区間、等速区間、減速区間が生じるように設定したものであるが、いずれも一つモータの駆動力のみで行うもので、モータの高速応答性及び高出力が必要条件となる。
特開平7−36104 特開平7−36106
一つのモータでシーケンシャル動作を行わせるためにスプリングによる弾性エネルギーをチャージする方式ではモータに必要以上の特性を求めることになり、モータの形状及び供給電源の容量等で肥大化が問題になっているため、ミラーのクイックリターン動作とシャッターチャージ及び解除動作をそれぞれ分離した二つのモータで負担させことにより、より小型なモータの使用が可能であって、回転に必要な電流を時分割で分散させることにより電源の負担も軽減することが可能であるが、それぞれのモータにおいてシーケンシャル動作上正確で、迅速な回転と位置制御が課題となる。
モータの制御においては位置検出SWによって停止位置を検知し、その信号で停止及び始動を行って必要なシーケンシャル作動を保証するが、実際は高度な制御技術が必要で、連結部材の慣性を考慮し、制動技術を交えたプログラムによる電子制御手段を用いることが一般的であるが、概して連続動作が緩慢になり、正確と高速を求める制御動作としては問題となるため、位置検出手段を併用した上で、ミラークイックリターン動作はモータの正逆回転で作動させ、シャッターチャージ及び解除動作はモータの一方向回転で、機械的停止手段を用いて解決を図った。
これにより、高速と正確さが保証されたミラーボックス機構のシーケンシャル動作制御ができ、コンパクトで実用的なミラーボックスが実現する。
以下、図面を参照して本発明の最も良好な実施形態を説明する。
図1は本発明の実施例を搭載したミラーボックス機構の斜視図で、図2は当該機構の撮影前の状態を示す側面図である。図3はシャッターチャージ機構における解除時の動作説明図で、図4はミラーアップ時におけるミラーボックス機構の状態を示す側面図である。図5はミラーのクイックリターンとシャッターの時系列動作チャートである。
図1に示すミラーボックス機構は駆動源としてモータを2個使用していて、主ミラーを含むミラーユニット2をクイックリターンさせる駆動用としてMモータ7と図示しないシャッターをチャージ或いは解除させるためSモータ11を使用し、撮影時における時分割動作に合わせて回転させるようにしている。
以下、Mモータ7及びSモータ11の回転にあわせて作動させるための構成について説明すると、先ずMモータ7の回転は軸の先端に固着されているMピニオン6によってミラーボックス1の側面に突出成型されたMギヤ軸1cに挿嵌されているMギヤ5を回転させるようになっていて、Mギヤ5の穴5aに下から挿入されているクランクアーム4の上方ピン4aによって、Mギヤ5が図1に示す状態から約半回転すればクランクアーム4を引っ張り上げることができるようになっている。
ミラーボックス1の中心に主ミラーを含むミラーユニット2が設置されていて、ヒンジ軸3を回転中心に約45度の位置にあるミラーダウン位置から更に約45度以上上昇させ被写体光路から退避するミラーアップ位置まで揺動動作させるが、該ミラーユニット2は下方向に図示されていないばねによって付勢されていて、調整ピン9で正確なミラーダウン位置を調整できるようになっている。
図1においてミラーボックス1の左側後方から見てミラーユニット2にはヒンジ軸3近傍に右方向外側に向けて図示されていない揺動ピンが設置されていて、クランクアーム4の裏側に設置されている穴に挿嵌され結合している。このためクランクアーム4がMギヤ5によって引き上げられると、これに連れて前記の揺動ピンも引き上げられるのでミラーユニット2はヒンジ軸3を中心に円弧状に上昇することになる。
主ミラーを含むミラーユニット2の上昇と下降動作は前述の通りMモータ7の回転駆動で行うが、前記機構に基づきMモータ7の右回転によって得られるMギヤ5の左半回転でミラーアップし、Mモータ7の逆回転で得られるMギヤ5の右半回転でミラーダウンすることが解る。ミラーボックス1の側面に突出成型されているばね軸1aを芯としてばね8が配設されているが、図1ではこのばね8のばね端8aはクランクアーム4のばね掛けピン4bに掛かり、ばね8の他のばね端8bはミラーボックス1の側面に突出成型されている係止ピン1bに掛かっていてクランクアーム4を上昇させる方向に付勢力が働いている。
ミラーユニット2が下降位置にあって、クランクアーム4のばね掛けピン4bとクランクアーム4の上方ピン4aとMギヤ軸1cがほぼ一直線状にある図1の状態ではMギヤ5は死点位置にあって安定状態にあるがMギヤ5が左回転して死点からずれるとばね8の付勢力でミラーユニット2の上昇に対して補力として加わるがクランクアーム4が上方に移動する過程で、ばね8のばね端8aが係止ピン1bに掛かり、クランクアーム4のばね掛けピン4bがばね8のばね端8bに掛かって押し上げる状態からMギヤ5が半回転し、クランクアーム4の上方ピン4aとばね掛けピン4bがMギヤ軸1cを中間にしてほぼ一直に並ぶ死点位置まではばね8を付勢することになる。このためMモータ7の逆回転で得られるMギヤ5の右回転でこの付勢力は、今度はミラーユニット2の下降の補力として働き途中から再びばね8の付勢を伴いながらミラーユニット2の下降安定位置に静止して、ミラーの1クイックリターン動作を終了する。
ミラーの揺動動作において2死点位置を検知しMモータ7を停止させるが、この検知信号は図示していないプリント基板の導体パターンをMギヤ5の表面に固設するM摺動子10が摺動することによって得られるようにしている。
以上がミラーのクイックリターン機構の説明であるが、当ミラーボックス機構は同じミラーボックス1の側面にシャッターチャージ及び解除機構が独立して併設されていて、これをSモータ11で作動させる構造となっているのでこの機構について以下説明する。
図示していないシャッター機構にはシャッターを走行させる運動エネルギーを蓄えるばねがあって、シャッターを走行させる前にこのばねをチャージさせる必要があるが、シャッターにはこのばねをチャージさせるための図示してないピンがあって、このピンを押し下げることによってチャージされる。このためミラーボックス1の側面に突出成形されているチャージレバー軸1dに挿嵌して、これを軸として回転可能なチャージレバー16が在り、チャージレバー軸1dを中心にして左方向回転によってチャージレバー16の左先端のチャージピン16bが前記シャッターのピンに当接して、これを押し下げ、シャッターをチャージさせることが可能な構造となっている。図1の状態では、シャッターチャージが完了した撮影前の状態にある。
チャージレバー16を回動させる駆動源はSモータ11でSモータ11の左回転で得られるSピニオンI12の左回転はこれに歯合するSギヤI13を右回転に変換する。SギヤI13はSピニオンII13aと一体成形されていて、ミラーボックス1の側面に突出成形されているSギヤI軸1fに挿嵌されているためSピニオンII13aの右回転はこれに歯合するチャージギヤ15を減速した左方向に回転を与えることとなる。
チャージギヤ15は裏側にチャージカム15aが接続した形に一体成形したもので、ミラーボックスの側面に突出成形されているチャージギヤ軸1eを軸としてチャージギヤ15の左回転に従い、チャージカム15aも一体で左回転する。チャージレバー16はシャッターのばねの復元力で常時、チャージピン16bを押し上げようとして右方向の回転トルクが働いているため、チャージカム15aのカム面には右側のチャージレバー端16aによって圧接されている。これによりチャージギヤ15の左回転、すなわちチャージカム15aの左回転を継続すると、チャージカム15aの山の位置でチャージレバー16が左に傾くことによって、チャージピン16bを最下位に押し下げてシャッターチャージが行われ、チャージカム15aの谷の位置でシャッターチャージを解放することになる。
シャッターチャージと解放の一連の動作は1撮影毎に行われるがこの動作形態を可能にするため駆動源であるSモータ11の一方向回転、すなわち図1の構成ではSモータ11が左の一方向回転で行っていて、連動するチャージギヤ15の回転位置での停止はこれに固設するS摺動子19の図示していないプリント基板の導体パターンの接触で得られる位置検知信号で行っているが各形態を実現するにはチャージカム15aの回転位置での正確な停止精度が要求される。このため本機構では必要とされる位置でのSモータ11の通電及び遮断はS摺動子19の摺動信号で行い、精密な停止位置の確保は機械的な制止機構を作動させて行っている。
当該制止機構はSモータ11に連動するSギヤI13にもう一方で歯合し、Sカム14aを結合した一体成形のSギヤII14をミラーボックス1の側面に突出成形されているSギヤII軸1gに嵌挿して設置し、回転連動するSカム14aに対してチャージレバー16の表面における突出成形の小判軸16cに挿設された制止レバー17を作用せしめることによって精密な制止動作を行っている。この制止動作について以下、ミラーボックス機構の一連動作に併せて詳述する。
図2はミラーボックス機構の主たる部分を示す側面図でミラーユニット2は下降の位置にあってクランクアーム4の上方ピン4aとMギヤ5の関係は下降死点にあり、安定状態にある一方、チャージギヤ15のチャージカム15aが(1)の位置で静止状態にあり、チャージカム15aの山の位置でチャージレバー16のチャージレバー端16aで押すことによるチャージレバー16の左回転で、チャージピン16bの下方移動によるシャッターチャージが完了した状態にある。
SギヤI13に歯合するSギヤII14はチャージギヤ15が矢印の左回転でチャージカム15aが山の位置(1)から谷の位置(2)へ移動する角度で、丁度1回転するよう設計されていて、固設されているSカム14aの1回転でチャージレバー16の小判軸16cに挿設されている制止レバー17の左腕17dを頭部14aaで押し退けて左に振り、右腕17cで頭部14aaが衝突してSギヤII14が停止するようになっている。
制止レバー17にはチャージレバー16の小判軸16cに挿設できるよう長穴17aがあり、小判軸16cを嵌挿した状態で揺動可能な遊嵌状態にしてある。更に制止レバー17の長穴17aの上方で平行に小判軸16cと同じ幅の長溝17bが設置されていて制止レバー17がほぼ垂直になった位置で小判軸16cが長溝17bに嵌り込むようになっているが、制止レバー17が図2のように右に振っている状態では小判軸16caは長溝17bに嵌り込めない。また制止レバー17の円形頂上にはV溝17eが在り、同じくチャージレバー16に固設された板ばね18のV字形先端で押さえられている。
図3は図2に示すチャージギヤ15の矢印方向の回転に従うチャージカム15aの山の位置(1)から谷の位置(2)への移動に伴うSギヤII14の矢印方向1回転における制止レバー17による制止動作の説明図であって、図2の撮影前の状態からMモータ7の回転起動によってミラーアップ動作を開始後、図5の時系列動作チャートに示すように時間Δtp後のt1の時点からSモータ11が回転起動してシャッターの先羽根及び後羽根の走行が可能なように解除動作を行うためのチャージカム15aの(1)から(2)への回転動作である。ここでSモータ11の回転起動をミラーアップ動作のMモータ7の回転起動時から時間Δtp遅らせて、両モータの起動時の過電流が重ならないようにしている。
先ず図3の(I)図に示すのは最初のスタート時では制止レバー17がaの状態で右腕17cがSカム14aの頭部14aaの移動に障害になっていないためにSギヤII14は矢印方向に回転ができるが約半回転したところで、Sカム14aの頭部14aaが制止レバー17の左腕17dに衝突し、これを押し退けながら回転が進む状態を表している。これは制止レバー17の円形頂上のV溝17eが板ばね18のV字形先端からはずれた位置に移動してほぼ垂直になった状態bになり、右腕17cがSカム14aの回転軌道に入りこむ姿勢となる。
制止レバー17がほぼ垂直な姿勢bになると制止レバー17の長穴17aの方向とチャージレバー16の小判軸16cの方向がほぼ垂直になって一致するため、図3の(II)に示すように板ばね18の垂直方向の押力によって小判軸16cは長穴17aの上部の長溝17bに嵌り込み、図(II)のように制止レバー17がほぼ垂直に少々下がった状態で制止レバー17の姿勢を保ち、Sカム14aの頭部14aaが右腕17cに衝突し機械的制動が得られる。この位置でほぼチャージカム15aは(2)の近傍に来ているがさらにSギヤII14の回転を継続することになる。
Sカム14aの矢印方向の回転継続で、今度は頭部14aaは制止レバー17の右腕17cを押し上げて行くことになり、この状態でS摺動子19による位置検出で、Sモータの電流を遮断するが、Sモータ11の慣性で板ばね18の抗力に逆らって制止レバー17をさらに押し上げていくが制止レバー17の長穴17aの小判軸16cが長溝17bから脱出した位置で、Sカム14aの頭部14aaが右腕17cの障害により完全に回転が阻止される作用によって機械的制止が機能することになる。この位置での動作を図3の(III)で示していて、チャージギヤ15の矢印方向回転に伴うチャージカム15aが(2)の正確な位置を確保し、次の動作を待つことになる。
図4及び図5に示すようにチャージカム15aがほぼ(2)の位置に達した時点(t2)でSモータ11の同一方向電流を遮断するが前説明のように機械的に制止され、(2)の位置に確保された時はSモータ11からの回転駆動力はすでに無くて、Sカム14aの頭部14aaによる制止レバー17の右腕17cへの押し上げの接触圧力は無くなっているため、図3の(III)に示すように制止レバー17の円形頂上のV溝17eに板ばね18のV字形先端が滑り込もうとして、制止レバー17は小判軸16cを中心に左方向の回転トルクが働き、この作用に従い、制止レバー17が左回転し、板ばね18のV字形先端がV溝17eに収まった状態、すなわち制止レバー17の右腕17cがSカム14aの頭部14aaに対して掛止を解除した格好を保つことになる。これは次のSギヤII14が矢印方向に回転起動が可能となることを示している。
図5の時系列チャートに示すようにMモータ7の回転によるミラーアップが完了した時点(t2)でSモータ11の回転によるチャージギヤ15の矢印方向の左回転でチャージカム15aが(2)の位置に来るようになっていて、Sモータ11の電流が遮断した時点で図4に示すようにチャージレバー16のチャージレバー端16aがチャージカム15aの谷部に滑り落ちる形でチャージレバー16が右回転し、シャッターを解除することになる。これにより図示しないシャッターの先羽根及び後羽根が走行可能となり、シャッター露光が得られるようになる。図4で示しているように、このチャージレバー16の右回転に伴い、制止レバー17も一体で持ち上がるため、SギヤII14のSカム14aの回転に対して干渉しない離れた位置に保たれた状態になる。
ミラーアップとシャッター解除が完了した時点のt2で撮影が可能となるので図示していないシャッターの先羽根用電磁石による先羽根保持を(3)の時点で解き、(iv)に示すように先羽根を走行させてシャッターを開く。次に必要な露光時間txが得られた時点(4)で図示していないシャッターの後羽根用電磁石による後羽根保持を解き、(v)に示すように後羽根を走行させてシャッターを閉じることによりシャッター露光txが得られてシャッターの露光動作を終了する。
次にミラーユニット2がファインダーの観察位置に戻るためのミラーダウン動作に移るが図5で示すようにt3の時点でMモータ7が逆方向に回転し、Mギヤ5を反対の右回転させて戻すことになる。クランクアーム4のばね掛けピン4b、クランクアーム4の上方ピン4aとMギヤ軸1cがほぼ一直線状にある図4の安定死点から先ずクランクアーム4の上方ピン4bが右にずれることになり、ばね8のばね端8bによる付勢力が加わって、クランクアーム4を下方に押し下げていく。ほぼ中間でクランクアーム4のばね掛けピン4bが係止ピン1bと交差するところで、ばね端8bが係止ピン1bに掛かり、今度はばね掛けピン4bがばね端8aを押し、ばね8を付勢することにより、ミラーアップ時の補力に使用できるようにしている。Mギヤ5の右回転の進行でクランクアーム4の上方ピン4aがMギヤ軸1cとばね掛けピン4bの間に入ってほぼ一直線状になる安定死点に到達した時点t5で電流を遮断してミラーダウンを終了する。
図5に示すようにミラーダウン動作のためのMモータ7が始動する時点t3から、起動時の過電流通過時間Δtpを遅らせたt4からSモータ11が回転始動し、シャッターチャージを開始する。
Sモータ11は同一方向回転でチャージギヤ15を同じ矢印方向に回転し、チャージカム15aを(2)の位置から左回転で移動しようとするが、これに伴って機械的位置規制のためのSギヤII14も左回転し始めようとするが、制止レバー17は図4に示すようにSカム14aの回転軌道から遠く離れているため、回転の始動時期にはSカム14aに対する制止レバー17による抑止動作は作用せず、容易にスタート可能の状態にある。
チャージカム15aが矢印方向(左回転)に進行するとカムの形が山の上り形状になっているため、カム面がチャージレバー16の右端のチャージレバー端16aを押して行くことによってチャージレバー16はチャージレバー軸1dを中心に左回転し、左側に在るチャージピン16bによって、図示していないシャッターピンを押し下げてシャッターばねをチャージして行く。このようにチャージレバー16の左回転に伴い、チャージレバー16に付設する制止レバー17は図3の(III)に示す姿勢、すなわち制止レバー17の円形頂上のV溝17eに板ばね18のV字形先端が嵌って得られる姿勢を保ちながら、Sカム14aに接近して行く。
チャージカム15aの左回転の最終段階で、チャージレバー16のチャージピン16bによるシャッターチャージが終了しようとするチャージカム15aが(1)の位置に対して、(1)と(2)で作る角度の手前では図2に示すSカム14aと制止レバー17の関係が同一状態になるよう出来ていて、その位置から(1)までの移動で、チャージカム15aが丁度シャッター解除のために(1)から(2)へ移動した時に制止レバー17がSカム14aに及ぼす抑止動作を図3に示す通りに繰り返して、チャージカム15aが山の位置である(1)の位置に静止せしめることができる。(1)と(2)で作る角度の手前から(1)の位置に至る過程で作動するSカム14aに対する制止レバー17の機械的制御動作はスタート時のシャッター解除動作において図3に基づいて説明したので省略するが、チャージカム15aが(1)位置を確保することにより、撮影のための1シーケンスが終了し、図2に示す各部材がスタート位置に完全に戻ったことになる。時系列動作チャートの図5ではSモータ11の電流が遮断し、シャッターの先羽根、後羽根がチャージ位置に戻る時点t6で完了する。
以上本発明の説明のように二つの独立したモータを駆動源とし、撮影のための時系列動作を電気的に行う方式を採用し、さらに機構動作において機械的位置決め制御方式を付加することにより、高速動作が保証され、従来より機構が簡易化され同時に、機構内の配設の自由度が増すことによる空間利用率が高まりコンパクト化が実現する。また相互のモータ起動において、遅延時間Δtpを確保しながら時系列動作を実現することにより無駄な電池消耗を軽減できる等、工業的価値は高い。
本発明の実施例を搭載したミラーボックス機構の斜視図である。 当該機構の撮影前の状態を示す側面図である。 シャッターチャージ機構における解除時の動作説明図である。 ミラーアップ時におけるミラーボックス機構の状態を示す側面図である。 ミラーのクイックリターンとシャッターの時系列動作チャートである。
符号の説明
1 ミラーボックス
2 ミラーユニット
4 クランクアーム
5 Mギヤ
6 Mビニオン
7 Mモータ
8 ばね
10 M摺動子
11 Sモータ
12 SビニオンI
13 SギヤI
14 SギヤII
15 チャージギヤ
16 チャージレバー
17 制止レバー
18 板ばね
19 S摺動子

Claims (3)

  1. クイックリターン用モータを有したミラーのクイックリターン機構と、
    シャッターチャージ用モータを有したシャッターチャージ機構とを有し、
    前記クイックリターン機構及び前記シャッターチャージ機構はミラーボックスに設けられ、
    前記シャッターチャージ用モータの回転起動を前記クイックリターン用モータの回転起動に対し時間Δtp遅らせて行うミラーボックス機構であって、
    前記シャッターチャージ機構は
    チャージカムの一方向回転によって得られるチャージレバーの揺動動作によってシャッターをチャージ及び解除するものであって、
    前記シャッターチャージ用モータを駆動源として前記チャージカムを回転せしむ駆動歯車系の一部から分岐し、
    前記チャージカムがチャージ位置から解除位置に移動する回転角で一回転するSカムを設置し、
    前記チャージレバーに付設する制止レバーによって、前記Sカムの回転を抑制せしめ、前記チャージカムの回転角度位置を機械的に規制して得られる位置制御機構を設置したことを特徴とするミラーボックス機構。
  2. 前記シャッターチャージ機構は、
    前記シャッター、
    Sピニオンを有した第一のSギヤ、
    前記Sカムを有した第二のSギヤ、
    前記チャージカムを有したチャージギヤ、
    チャージレバー端、チャージピンと小判軸とを有した前記チャージレバー、及び、
    前記小判軸が挿嵌可能な穴部を有した前記制止レバーを有し、
    前記第一のSギヤは前記第二のSギヤに歯合し、
    前記Sピニオンは前記チャージギヤに歯合し、
    前記チャージレバーは前記ミラーボックスに軸支され、
    前記チャージレバー端は前記チャージカムに圧接し、
    前記制止レバーは前記小判軸に軸支され、
    前記シャッターチャージ用モータの駆動により前記第一のSギヤと前記Sピニオンとは回転し、
    前記Sピニオンの回転に伴って前記チャージギヤと前記チャージカムとは回転し、
    前記チャージカムの回転に伴って前記チャージピンがチャージ位置に移動するように、前記チャージレバーは前記チャージレバー端を前記チャージカムに圧接させながら揺動し、
    前記第一のSギヤの回転に伴って前記第二のSギヤと前記Sカムとは回転し、
    前記チャージピンがチャージ位置に到達したとき、前記チャージレバーの回転に伴って前記制止レバーは前記Sカムに衝突することにより前記Sカムの回転を抑制し、前記チャージカムの回転角度位置を機械的に規制することによって前記シャッターのチャージを維持することを特徴とする請求項1に記載のミラーボックス機構。
  3. 前記シャッターチャージ機構は、
    前記シャッター、
    Sピニオンを有した第一のSギヤ、
    前記Sカムを有した第二のSギヤ、
    前記チャージカムを有したチャージギヤ、
    チャージレバー端、チャージピンと小判軸とを有した前記チャージレバー、及び、
    前記小判軸が挿嵌可能な穴部を有した前記制止レバーを有し、
    前記第一のSギヤは前記第二のSギヤに歯合し、
    前記Sピニオンは前記チャージギヤに歯合し、
    前記チャージレバーは前記ミラーボックスに軸支され、
    前記チャージレバー端は前記チャージカムに圧接し、
    前記制止レバーは前記小判軸に軸支され、
    前記シャッターチャージ用モータの駆動により前記第一のSギヤと前記Sピニオンとは回転し、
    前記第一のSギヤの回転に伴って前記第二のSギヤと前記Sカムとは回転し、
    前記Sカムの回転により前記制止レバーが押し上げられ、
    前記制止レバーが抑制していた前記Sカムの回転が解かれると、
    前記チャージカムに対する回転角度位置の規制が解かれ、
    前記チャージレバー端が前記チャージカムのチャージ位置から解除位置に移動し、
    前記シャッターのチャージが解除される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のミラーボックス機構。
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