JP2004108393A - 動力伝達装置およびカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動源の駆動を停止させても回転しているカムギヤ部は慣性力等により直ちに停止せずに空走する。このカムギヤ部の空走を低減するために、カムギヤ部の全回転に抵抗を与えると、カムギヤ部の回転負荷が増加してしまう。
【解決手段】駆動源からの駆動力を受けて回転可能であり、この回転軸周りにカム面1aを有するカムギヤ部1と、カム面1aに当接し、カムギヤ部1の回転に応じて駆動可能な被駆動部材2とを備え、カム面1aが、被駆動部材2を駆動する駆動領域と、被駆動部材2を駆動しない非駆動領域とで構成された動力伝達装置であって、被駆動部材2がカム面1aの非駆動領域に当接するとき、カムギヤ部1の回転に抵抗を付与する抵抗手段4を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】駆動源からの駆動力を受けて回転可能であり、この回転軸周りにカム面1aを有するカムギヤ部1と、カム面1aに当接し、カムギヤ部1の回転に応じて駆動可能な被駆動部材2とを備え、カム面1aが、被駆動部材2を駆動する駆動領域と、被駆動部材2を駆動しない非駆動領域とで構成された動力伝達装置であって、被駆動部材2がカム面1aの非駆動領域に当接するとき、カムギヤ部1の回転に抵抗を付与する抵抗手段4を有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラに関するものであり、特にカムギヤを設けて回転運動を往復運動に変換することにより動力を伝達する動力伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カムギヤを設けて回転運動を往復運動に変換して動力を伝達する動力伝達装置を有するカメラがある。この動力伝達装置の一部における分解斜視図を図9に示す。
【0003】
図9において、101はカムギヤであり、不図示のモータとギヤ列を介して連結されており、モータからの駆動力を受けて回転可能となっている。このカムギヤ101は、カム面においてカム駆動レバー102のピン102bに当接しており、カムギヤ101が回転することで、カム駆動レバー102が駆動される。
【0004】
カム駆動レバー102は、カムギヤ101から動力を受けることにより軸102aを中心に回転可能となっている。
【0005】
また、カム駆動レバー102は、当接部102cにおいてミラー駆動レバー103の端部と当接しており、ミラー駆動レバー103は、カム駆動レバー102からの動力を受けることで軸103aを中心に回転可能となっている。そして、軸103aを中心に回転することでミラー104を駆動する。
【0006】
ミラー104は、撮影光路上に斜設されるダウン位置と、撮影光路から退避するアップ位置との間で移動可能となっており、不図示のミラー駆動バネによりダウン方向に付勢されている。また、カム駆動レバー102の端部は、不図示のバネ部材の付勢力を受けたミラー駆動レバー103によりカムギヤ101のカム面に当接する方向に付勢されている。
【0007】
105は位相検出接片であり、カムギヤ101に固定されてカムギヤ101と一体となって回転する。106は位相検出基板であり、この基板上には導電パターンが形成されており、位相検出接片105が導電パターンに当接しながら回転することで、カムギヤ101の位相検出を行うことができるようになっている。
【0008】
カムギヤ101が回転すると、このカムギヤ101に当接するカム駆動レバー102がカムリフトに応じて往復運動を行い、ミラー駆動レバー103に動力が伝達されることで、ミラー104が動作する。
【0009】
カム駆動レバー102が、カムギヤ101におけるカム面のうちカムリフトが最大となるカムトップ領域に当接しているとき、ミラー駆動レバー103を介してミラー104はダウン状態に保持される。また、カム駆動レバー102が、カムギヤ101におけるカム面のうちカムリフトが最小となるカムボトム領域で当接しているときには、ミラー駆動レバー103はミラー駆動バネの付勢力を受けてミラーアップ状態に保持される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述したようなカメラの動力伝達装置においては、撮影者操作によりカメラの不図示の電源スイッチが入ると、モータに通電が行われ、モータからの駆動力がカムギヤ101に伝達される。そして、カムギヤ101が回転すると、カムギヤ101におけるカム駆動レバー102の当接点がカムトップ領域からカムボトム領域に移動し、ミラー104がミラー駆動バネの付勢力を受けてダウン状態からアップ状態となる。
【0011】
一方、カムギヤ101が回転して、カムギヤ101におけるカム駆動レバー102の当接点がカムボトム領域からカムトップ領域に移動すると、ミラー104は、ミラー駆動レバー103の動作によりミラー駆動バネの付勢力に抗してアップ状態からダウン状態になる。
【0012】
ここで、例えば、カムギヤ101の回転により、カム駆動レバー102がカムギヤ101におけるカムボトム領域からカムトップ領域に移動して、ミラー104がダウン状態に移行したところでモータの駆動を停止させても、モータおよびカムギヤ101の慣性モーメントにより、カムギヤ101は直ぐに停止せずに空走してから停止する。
【0013】
また、カムギヤ101の回転により、カム駆動レバー102がカムギヤ101におけるカムトップ領域からカムボトム領域に移動して、ミラー104がダウン状態からアップ状態に移行したところでモータの駆動を停止させても、カムギヤ101は直ちに停止せずに空走してから停止する。
【0014】
すなわち、モータおよびカムギヤ101に慣性モーメントが働いているとともに、ミラー駆動バネがカム駆動レバー102をカムボトム方向に付勢することにより、カムギヤ101を一方向に回転させる分力が働くため、カムギヤ101は直ちに停止せずに空走することになる。
【0015】
一方、カメラの電池の残量によってモータの駆動力が変化することにより、カムギヤ101の空走距離にはバラツキが生じる。また、環境条件の違いによってミラー104を駆動する負荷が変化するため、カムギヤ101の空走距離にバラツキが生じる。
【0016】
このため、カムギヤ101においてカムトップ領域とカムボトム領域を形成する角度を設定する際には、上述したカムギヤ101の空走距離を考慮に入れて、十分な余裕が確保できるように大きな角度で設定する必要がある。
【0017】
しかし、カムトップ領域およびカムボトム領域における角度を大きくすると、カムボトム領域からカムトップ領域に移動する領域における角度が小さくなるため、単位角度あたりのカムリフトの変化が大きくなる。これにより、ミラー駆動バネ(ミラー駆動レバー103)の付勢力に抗してミラー104(カム駆動レバー102)を駆動させる力が増大し、モータのトルクアップを行う必要があるという問題点がある。
【0018】
また、上述したようにカムギヤ101の空走距離は一定ではないため、空走距離が小さくなる条件下でカムギヤ101を駆動した場合には、カムトップ領域又はカムボトム領域のうちモータの駆動停止制御を開始した地点の近傍でカムギヤ101の回転が停止してしまうことがあるため、停止地点よりも後側のカムトップ領域またはカムボトム領域が多く残ることになる。
【0019】
このようにカムトップ領域又はカムボトム領域が多く残ると、次の動作を行うためにモータの駆動を開始したとしても、カムトップ領域又はカムボトム領域の終端位置までカムギヤ101を回転させなければならないため、カム駆動レバー102を駆動するまでの時間が多くかかり、次のミラー機構の動作が完了するまでのタイムラグが大きくなるという問題点がある。
【0020】
上に述べた問題点を解決するために、動力伝達装置の構成を以下に説明するような構成とすることができる。
【0021】
すなわち、カムギヤ101と一体となって回転する位相検出接片105の位相検出基板106に対する当接力を大きくして、位相検出接片105および位相検出基板106の摩擦力を増大させることにより、カムギヤ101の回転にブレーキを与えるようにする。このように、カムギヤ101の回転にブレーキ力を与えることで、カムギヤ101の空走距離を減らすことが可能である。
【0022】
しかし、上述した構成では、カムギヤ101の全回転領域に対して摩擦力が増大するため、カムギヤ101を回転させるための負荷が増大し、モータのトルクアップを行う必要があるという問題点がある。
【0023】
本発明は、上述したような問題点を解消するためになされたものであり、カムギヤの停止性を向上させるとともに、カムギヤの回転負荷の増大を抑えることのできる動力伝達装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明は、駆動源からの駆動力を受けて回転可能であり、この回転軸周りにカム面を有するカムギヤ部と、カム面に当接し、カムギヤ部の回転に応じて駆動可能な被駆動部材とを備え、カム面が、被駆動部材を駆動する駆動領域と、被駆動部材を駆動しない非駆動領域とで構成され、前記カムギヤ部の回転に抵抗を付与する抵抗手段を有する動力伝達装置であって、被駆動部材がカム面の駆動領域または非駆動領域の少なくともいずれか一方に当接するとき、前記抵抗手段は、カムギヤ部の回転に抵抗を付与しないことを特徴とする。
【0025】
すなわち、被駆動部材がカム面の一部の回転領域に当接するときに、カムギヤ部の回転に抵抗を付与することで、前記の領域でカムギヤ部の回転を停止させる際における空走距離を抑えてカムギヤ部の回転停止性を向上させるようにしている。しかも、抵抗手段による抵抗を、カムギヤ部の一部の回転領域に対して付与することで、カムギヤ部の全回転に対して抵抗を付与する場合に比べて、カムギヤ部の回転負荷を低減するようにしている。
【0026】
このようにカムギヤ部の回転停止性を向上させることにより、カム面の非駆動領域を小さくすることができるとともに、この小さくした分だけ駆動領域を大きくすることができるため、駆動領域における単位角度当たりのカムリフトの変化を小さくすることができる。これにより、駆動源として小さいトルク性能を持つものを用いることができ、駆動効率の高い動力伝達装置を提供することができる。
【0027】
ここで、抵抗手段として、カムギヤ部との当接により弾性変形可能な弾性部材を用いることにより、簡単な構成でカムギヤ部の回転に抵抗を付与することができる。
【0028】
そして、弾性部材を、カムギヤ部のカム面に当接させるようにしてもよい。すなわち、カムギヤ部における被駆動部材の当接面(カム面)と弾性部材(抵抗手段)の当接面とを同一の面(カム面)とすることにより、両当接面を別々に設ける場合に比べて、カムギヤ部の小型化を図ることができる。
【0029】
一方、本発明の動力伝達装置は、カメラに備え付けることができる。例えば、撮影光路上に斜設されることで被写体光束をファインダ光学系に導くとともに、撮影光路から退避することで被写体光束を撮像媒体側に通過させる反射部材を有するカメラにおいて、被駆動部材の駆動に応じて、反射部材を撮影光路上に斜設させたり、撮影光路から退避させたりすることができる。
【0030】
このように、本発明の動力伝達装置を反射部材の駆動機構に用いれば、カムギヤ部の高い回転停止性により、反射部材の駆動を効率良く行うことができ、従来技術の課題で説明したように駆動完了までのタイムラグが大きくなるといったこともなくなる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態である動力伝達装置について図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態では、動力伝達装置を一眼レフカメラにおけるシャッタ駆動機構およびミラー駆動機構に適用した例である。
【0032】
図1は本実施形態におけるカメラの動力伝達装置の構成を示す分解斜視図である。図2は、動力伝達装置における一部の構成を示す側面図であり、ミラーがダウン状態にあるときの動作状態を示している。
【0033】
図3は、動力伝達装置における一部の構成を示す側面図であり、ミラーがアップ状態にあるとき動作状態を示している。図4は、動力伝達装置における一部の構成を示す上面図であり、ミラーの駆動途中にあるときの動作状態を示している。
【0034】
図5は、動力伝達装置における一部の構成を示す上面図であり、ミラーがダウン状態にあるときの動作状態を示している。図6は、動力伝達装置における一部の構成を示す上面図であり、ミラーがアップ直前の状態にあるときの動作状態を示している。図7は、動力伝達装置における一部の構成を示す上面図であり、ミラーがアップ状態にあるときの動作状態を示している。図8は、動力伝達装置における位相検出基板の上面図である。
【0035】
図1において、1はカムギヤ、2はカム駆動レバー(被駆動部材)、3はミラー駆動レバー、4はカムフリクションバネ(抵抗手段)である。カムギヤ1は、駆動ギヤ群21を介してモータ20と連結しており、モータ20からの駆動力を受けることにより回転する。
【0036】
カム駆動レバー2は、回転軸2aによって回転可能に支持されており、カムギヤ1のカム面1aに当接するコロ部2bと、ミラー駆動レバー3に当接する当接部2cとを有している。
【0037】
カムフリクションバネ4は、この先端部においてカムギヤ1のカム面1aのうち所定の領域に対して当接可能となるように配置されている。また、カムフリクションバネ4は、カム面1a側への付勢力をもった状態で不図示のストッパに当接している。
【0038】
ミラー駆動レバー3は、回転軸3aによって回転可能に支持されており、ミラー駆動バネ5によって図中時計方向に付勢されている。
【0039】
6はミラー受板であり、7はミラー(反射部材)である。ミラー受板6は、ミラー回転軸6aによって回転可能に支持されている。ミラー受板6に設けられたミラー駆動ピン6bは、ミラーダウンバネ8の付勢力を受けてミラー駆動レバー3に設けられた当接部3bと当接可能となっている。
【0040】
9はシャッタであり、10はシャッタ9を駆動するためのシャッタ駆動レバーである。シャッタ駆動レバー10に設けられたシャッタ駆動ピン10aは、ミラー駆動レバー3に設けられた当接ピン3c、3dと当接可能であり、この当接ピン3c、3dを介してミラー駆動レバー3からの動力を受けることにより不図示のシャッタ機構を駆動する。
【0041】
すなわち、シャッタ9は不図示の先幕および後幕で構成されており、シャッタ駆動レバー10が回転することで、先幕および後幕がシャッタ9の開口部を開閉する。この開閉動作により、被写体光束がカメラ内に設けられたフィルムやCCD等の撮像素子に結像する。
【0042】
11は位相検出接片、12は位相検出基板である。位相検出接片11は、カムギヤ1に固定されおり、カムギヤ1と一体となって回転する。位相検出基板12の上面には導電パターンが形成されており、この導電パターンに位相検出接片11が当接しながら回転することで、位相検出基板12から所定の信号が出力される。カメラ内の不図示の制御部は、位相検出基板12からの出力信号を受けてカムギヤ1の位相検出を行う。
【0043】
次に図2〜7を用いて、本実施形態の動力伝達装置についての詳細な説明をする。
【0044】
図2は、ミラー7がダウン状態にある場合における、カム駆動レバー2、ミラー駆動レバー3、ミラー受板6、ミラー駆動ピン6b、シャッタ駆動レバー10の関係を示した側面図である。ミラー7がダウン動作中にあるとき、カム駆動レバー2の当接部2cがミラー駆動レバー3の端部を押し込むことにより、ミラー駆動レバー3を回転軸3aを中心に図2中反時計方向に回転させる。
【0045】
これにより、ミラー駆動ピン6bがミラーダウンバネ8の付勢力を受け、ミラー受板6がミラー回転軸6aを中心に図2中時計方向に回転することで、ミラー7がダウン状態となる。同時に、ミラー駆動レバー3に設けられた当接ピン3cがシャッタ駆動ピン10aが押し下げる。これにより、シャッタ駆動レバー10が図1中時計方向に回転し、不図示の先幕および後幕が走行開始位置にチャージされる。
【0046】
ここで、ミラーダウン動作をミラーダウンバネ8を介して行うのは、ミラー7がダウン状態にあるときに、ミラーダウンバネ8のバネ力を利用してミラー7(ミラー受板6)をストッパー30に当接させておくためである。このチャージ量は部品の加工公差、組立公差によるバラツキを吸収するためのものである。
【0047】
図3は、ミラー7がアップ状態にある場合における、カム駆動レバー2、ミラー駆動レバー3、ミラー受板6、ミラー駆動ピン6b、シャッタ駆動レバー10の関係を示した側面図である。ミラー7がアップ動作中にあるとき、カム駆動レバー2の当接部2cがミラー駆動レバー3の端部の押し込みを解除する。これにより、ミラー駆動レバー3は、ミラー駆動バネ5の付勢力を受けて、回転軸3aを中心に図3中時計方向に回転する。
【0048】
ミラー駆動レバー3が図3中時計方向に回転すると、当接部3bがミラー受板6のミラー駆動ピン6bに当接し、ミラー駆動ピン6bを押し上げる。これによって、ミラー受板6はミラー回転軸6aを中心に図3中反時計方向に回転し、ミラー7がアップ位置に移動する。そして、ミラー受板6の先端部がストッパー31に当接すると、ミラーアップ動作が終了し、ミラー駆動バネ5のバネ力によってミラーアップ状態が保持される。
【0049】
また、ミラー駆動レバー3に設けられた当接ピン3dは、シャッタ駆動レバー10のシャッタ駆動ピン10aを押し上げて、シャッタ駆動レバー10を図1中反時計方向に回転させる。これにより、シャッタ9のチャージ状態を解除し、先幕および後幕が走行可能な状態となる。
【0050】
シャッタ9がチャージ状態にあるとき、通電された不図示のマグネットが先幕および後幕それぞれを吸着して、走行準備状態で保持している。ここで、ミラー7のアップ動作が完了すると、先幕および後幕を吸着保持しているマグネットへの通電が所定のシャッタ秒時でカットされることにより、先幕および後幕は不図示のバネ部材のバネ力を受けて走行する。これにより、露光動作が行われる。
【0051】
図4は、ミラー7がダウン前の状態にある場合における、カムギヤ1、カム駆動レバー2、カムフリクションバネ4の関係を示した上面図である。同図において、カムフリクションバネ4は、カム面1aに当接していない。
【0052】
カムギヤ1がモータ20の駆動力を駆動ギヤ群21を介して受けると、図4中矢印X方向に回転し、カム面1aにおけるコロ部2bの当接位置が変化する。カム面1aにおけるコロ部2bの当接位置が変化することにより、カム駆動レバー2が、回転軸2aを中心として回転する。
【0053】
カムギヤ1の矢印X方向への回転により、カム駆動レバー2が図4中時計方向に回転すると、当接部2cがミラー駆動レバー3の端部を押し込むようになる(図2)。
【0054】
そして、コロ部2bがカム面1aのうちカムトップ領域A(非駆動領域)に達すると(図5)、カメラはモータ20の駆動を停止させることによりミラーダウン動作を終了させる。カムトップ領域Aは、カムリフトが最大であって、カムギヤ1における所定の角度範囲内に設けられている。
【0055】
ここで、従来技術の課題で説明したように、コロ部2bがカムトップ領域Aに達してからモータ20の駆動を停止したときでも、モータ20、駆動ギヤ群21、カムギヤ1の慣性モーメントが存在するために、カムギヤ1は直ぐに停止せずにある程度空走してから停止する。
【0056】
本実施形態では、コロ部2bがカム面1aのカムトップ領域Aに達した時点で、カムフリクションバネ4がカム面1aに当接し始めるようになっている(図5)。そして、カムギヤ1が図5に示す状態から更に矢印X方向に回転すると、カムフリクションバネ4がチャージされ始める。
【0057】
このように、コロ部2bがカムトップ領域Aの開始点から空走し始めると同時に、カムフリクションバネ4がチャージされ始め、カムフリクションバネ4およびカムギヤ1間の摩擦力によりカムギヤ1の回転に対するブレーキ力を発生することで、カムギヤ1の空走距離を短縮することができる。
【0058】
図6は、ミラー7がアップ動作直前状態にある場合における、カムギヤ1、カム駆動レバー2、カムフリクションバネ4の関係を示した上面図である。
【0059】
図5に示す状態にあるカムギヤ1が、モータ20からの駆動力を受けて図5中矢印X方向に回転すると、カム駆動レバー2に設けられたコロ部2bが、カム面1aのカムトップ領域Aから外れる(図6)。この時点までは、カム駆動レバー2は、回転軸2aを中心として図6中時計方向に回転する。
【0060】
図6では、コロ部2bが、後述するカムボトム領域B(非駆動領域)に移動する直前の状態を示しており、コロ部2bは、カム面1a上の角R領域Cに達している。この状態で、モータ20の駆動を停止させた場合について説明する。
【0061】
上述したように、ミラー駆動バネ5によって図2中時計方向に付勢されているミラー駆動レバー3により、カム駆動レバー2は、図6中反時計方向に付勢されている。このため、図6に示す状態でモータ20の駆動を停止させたとしても、カム駆動レバー2の付勢力により角R領域Cでの分力が発生し、この分力によりカムギヤ1が矢印X方向に回転してしまう。
【0062】
しかも、上述したように、モータ20、駆動ギヤ群21、カムギヤ1の慣性モーメントも存在するため、カムギヤ1は、モータ20の駆動が停止しても直ちに停止せず、ある程度空走してから停止する。
【0063】
本実施形態では、コロ部2bが角R領域Cに達した時点で、カムフリクションバネ4がカム面1aのうちカムトップ領域Aに当接し始めるようになっている。このとき、カムフリクションバネ4のチャージ量が最大、すなわち、カム面1aおよびカムフリクションバネ4間の摩擦力が最大になり、この摩擦力によりカムギヤ1の回転に対するブレーキ力が発生する。
【0064】
これにより、カムギヤ1の空走距離を短縮することができる。
【0065】
図7は、ミラー7がアップ状態にある場合における、カムギヤ1、カム駆動レバー2、カムフリクションバネ4の関係を示した上面図である。
【0066】
図6に示す状態にあるカムギヤ1が、モータ20からの駆動力を受けて図6中矢印X方向に回転すると、カム駆動レバー2に設けられたコロ部2bが、角R領域Cから外れ、カム面1aのカムボトム領域Bに移動する(図7)。
【0067】
このとき、カム駆動レバー2は、回転軸2aを中心として図7中反時計方向に回転して、カム駆動レバー2に設けられた当接部2cが、ミラー駆動レバー3の端部の押し込みを解除する。これにより、ミラー駆動レバー3は、ミラー駆動バネ5の付勢力を受けて回転し、図3に示す状態となる。
【0068】
図7では、カム駆動レバー2に設けられたコロ部2bが、カム面1aのうちカムボトム領域Bの終了点に位置している。このとき、カムフリクションバネ4は、カム面1aのカムトップ領域Aの終了点に当接しているため、カムギヤ1には、まだカムフリクションバネ4のチャージ力が働いている。
【0069】
つまり、コロ部2bがカムボトム領域B内に位置している間は、カムフリクションバネ4がカムトップ領域Aによりチャージされるようになっているため、カムギヤ1の空走距離を短縮することが可能である。
【0070】
図8は、カムギヤ1の回転位置を検出する位相検出基板12の上面図であり、位相検出基板12の上面には所定の導電パターンが形成されている。前述のように、カムギヤ1は、モータ20からの駆動力を受けて矢印X方向に回転する。このとき、カムギヤ1に固定されている位相検出接片11は、カムギヤ1とともに位相検出基板12の導電パターン上を移動する。
【0071】
位相検出基板12には、GND、信号1、信号2の3つの導電パターンが形成されている。位相検出接片11が、信号1パターンおよびGNDパターンと接触し、信号2パターンとは非接触となるθ1の範囲内にあるときには、カム駆動レバー2に設けられたコロ部2bは、カム面1aのカムボトム領域Aに位置し、ミラー7はダウン状態となっている。
【0072】
また、位相検出接片11が、信号2パターンおよびGNDパターンと接触し、信号1パターンとは非接触となるθ2の範囲内にあるときには、カム駆動レバー2に設けられたコロ部2bは、カム面1aのカムボトム領域Bに位置し、ミラー7はアップ状態となっている。
【0073】
さらに、位相検出接片11が、GNDパターンのみに接触し、信号1パターンおよび信号2パターンとは非接触となるθ3の範囲内にあるときには、ミラー7はアップ状態からダウン状態に移行中の状態にある。
【0074】
尚、位相検出基板12からの出力信号は、不図示の制御部に入力され、制御部は、カメラに設けられた不図示のレリーズスイッチのON状態に応じてモータ20を駆動する。そして、制御部は、位相検出基板12からの出力信号に基づいて、カムギヤ1がθ1範囲内における回転位置からθ2範囲の開始点に達したら、モータ20の駆動を停止させて、所定のシャッタ秒時が得られるように不図示の先幕および後幕を走行させる(露光動作)。
【0075】
また、露光が完了した後、制御部は、モータ20を駆動して、カムギヤ1を、θ2範囲内の回転位置からθ3範囲内の回転位置まで回転させる。そして、カムギヤ1が、θ3範囲内の回転位置からθ1範囲の開始点に達したら、モータ20の駆動を停止させて、次のレリーズ動作に備える状態とする。
【0076】
ここで、カムギヤ1の回転位置を確実に検出することができるように、位相検出接片11を、常に位相検出基板12に接触させるようにしており、カムギヤ1の全回転に対して摩擦力が生じるようになっている。しかし、位相検出接片11のチャージ力は小さくすることが可能であり、カムギヤ1の回転動作に影響を与えるものではない。
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、被駆動部材がカム面の一部の回転領域に当接するときに、カムギヤ部の回転に抵抗を付与することで、非駆動領域でカムギヤ部の回転を停止させる際における空走距離を抑えてカムギヤ部の回転停止性を向上させることができる。しかも、抵抗手段による抵抗を、カムギヤ部の一部の回転領域に対して付与することで、カムギヤ部の全回転に対して抵抗を付与する場合に比べて、カムギヤ部の回転負荷を低減することができる。
【0078】
このようにカムギヤ部の回転停止性を向上させることにより、カム面の非駆動領域を小さくすることができるとともに、この小さくした分だけ駆動領域を大きくすることができるため、駆動領域における単位角度当たりのカムリフトの変化を小さくすることができる。これにより、駆動源として小さいトルク性能を持つものを用いることができ、駆動効率の高い動力伝達装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態である動力伝達装置の構成を示す分解斜視図。
【図2】本実施形態である動力伝達装置における一部の構成を示す側面図(ミラーダウン状態)。
【図3】本実施形態である動力伝達装置における一部の構成を示す側面図(ミラーアップ状態)。
【図4】本実施形態である動力伝達装置における一部の構成を示す上面図(ミラーの駆動途中)。
【図5】本実施形態である動力伝達装置における一部の構成を示す上面図(ミラーダウン状態)。
【図6】本実施形態である動力伝達装置における一部の構成を示す上面図(ミラーアップ直前の状態)。
【図7】本実施形態である動力伝達装置における一部の構成を示す上面図(ミラーアップ状態)。
【図8】本実施形態である動力伝達装置における位相検出基板の上面図。
【図9】従来技術における動力伝達装置の構成を示す分解斜視図。
【符号の説明】
1…カムギヤ、1a…カム面
2…カム駆動レバー、2a…回転軸、2b…コロ部、2c…当接部
3…ミラー駆動レバー、3a…回転軸、3b…当接部、3c、3d…当接ピン
4…カムフリクションバネ
5…ミラー駆動バネ
6…ミラー受板、6a…ミラー回転軸、6b…ミラー駆動ピン
7…ミラー
8…ミラーダウンバネ
9…シャッタ
10…シャッタ駆動レバー、10a…シャッタ駆動ピン
11…位相検出接片
12…位相検出基板
20…モータ
21…駆動ギヤ群
30…ストッパー
31…ストッパー
A…カムトップ領域
B…カムボトム領域
C…角R領域
101…カムギヤ
102…カム駆動レバー
103…ミラー駆動レバー
104…ミラー
105…位相検出接片
106…位相検出基板
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラに関するものであり、特にカムギヤを設けて回転運動を往復運動に変換することにより動力を伝達する動力伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カムギヤを設けて回転運動を往復運動に変換して動力を伝達する動力伝達装置を有するカメラがある。この動力伝達装置の一部における分解斜視図を図9に示す。
【0003】
図9において、101はカムギヤであり、不図示のモータとギヤ列を介して連結されており、モータからの駆動力を受けて回転可能となっている。このカムギヤ101は、カム面においてカム駆動レバー102のピン102bに当接しており、カムギヤ101が回転することで、カム駆動レバー102が駆動される。
【0004】
カム駆動レバー102は、カムギヤ101から動力を受けることにより軸102aを中心に回転可能となっている。
【0005】
また、カム駆動レバー102は、当接部102cにおいてミラー駆動レバー103の端部と当接しており、ミラー駆動レバー103は、カム駆動レバー102からの動力を受けることで軸103aを中心に回転可能となっている。そして、軸103aを中心に回転することでミラー104を駆動する。
【0006】
ミラー104は、撮影光路上に斜設されるダウン位置と、撮影光路から退避するアップ位置との間で移動可能となっており、不図示のミラー駆動バネによりダウン方向に付勢されている。また、カム駆動レバー102の端部は、不図示のバネ部材の付勢力を受けたミラー駆動レバー103によりカムギヤ101のカム面に当接する方向に付勢されている。
【0007】
105は位相検出接片であり、カムギヤ101に固定されてカムギヤ101と一体となって回転する。106は位相検出基板であり、この基板上には導電パターンが形成されており、位相検出接片105が導電パターンに当接しながら回転することで、カムギヤ101の位相検出を行うことができるようになっている。
【0008】
カムギヤ101が回転すると、このカムギヤ101に当接するカム駆動レバー102がカムリフトに応じて往復運動を行い、ミラー駆動レバー103に動力が伝達されることで、ミラー104が動作する。
【0009】
カム駆動レバー102が、カムギヤ101におけるカム面のうちカムリフトが最大となるカムトップ領域に当接しているとき、ミラー駆動レバー103を介してミラー104はダウン状態に保持される。また、カム駆動レバー102が、カムギヤ101におけるカム面のうちカムリフトが最小となるカムボトム領域で当接しているときには、ミラー駆動レバー103はミラー駆動バネの付勢力を受けてミラーアップ状態に保持される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述したようなカメラの動力伝達装置においては、撮影者操作によりカメラの不図示の電源スイッチが入ると、モータに通電が行われ、モータからの駆動力がカムギヤ101に伝達される。そして、カムギヤ101が回転すると、カムギヤ101におけるカム駆動レバー102の当接点がカムトップ領域からカムボトム領域に移動し、ミラー104がミラー駆動バネの付勢力を受けてダウン状態からアップ状態となる。
【0011】
一方、カムギヤ101が回転して、カムギヤ101におけるカム駆動レバー102の当接点がカムボトム領域からカムトップ領域に移動すると、ミラー104は、ミラー駆動レバー103の動作によりミラー駆動バネの付勢力に抗してアップ状態からダウン状態になる。
【0012】
ここで、例えば、カムギヤ101の回転により、カム駆動レバー102がカムギヤ101におけるカムボトム領域からカムトップ領域に移動して、ミラー104がダウン状態に移行したところでモータの駆動を停止させても、モータおよびカムギヤ101の慣性モーメントにより、カムギヤ101は直ぐに停止せずに空走してから停止する。
【0013】
また、カムギヤ101の回転により、カム駆動レバー102がカムギヤ101におけるカムトップ領域からカムボトム領域に移動して、ミラー104がダウン状態からアップ状態に移行したところでモータの駆動を停止させても、カムギヤ101は直ちに停止せずに空走してから停止する。
【0014】
すなわち、モータおよびカムギヤ101に慣性モーメントが働いているとともに、ミラー駆動バネがカム駆動レバー102をカムボトム方向に付勢することにより、カムギヤ101を一方向に回転させる分力が働くため、カムギヤ101は直ちに停止せずに空走することになる。
【0015】
一方、カメラの電池の残量によってモータの駆動力が変化することにより、カムギヤ101の空走距離にはバラツキが生じる。また、環境条件の違いによってミラー104を駆動する負荷が変化するため、カムギヤ101の空走距離にバラツキが生じる。
【0016】
このため、カムギヤ101においてカムトップ領域とカムボトム領域を形成する角度を設定する際には、上述したカムギヤ101の空走距離を考慮に入れて、十分な余裕が確保できるように大きな角度で設定する必要がある。
【0017】
しかし、カムトップ領域およびカムボトム領域における角度を大きくすると、カムボトム領域からカムトップ領域に移動する領域における角度が小さくなるため、単位角度あたりのカムリフトの変化が大きくなる。これにより、ミラー駆動バネ(ミラー駆動レバー103)の付勢力に抗してミラー104(カム駆動レバー102)を駆動させる力が増大し、モータのトルクアップを行う必要があるという問題点がある。
【0018】
また、上述したようにカムギヤ101の空走距離は一定ではないため、空走距離が小さくなる条件下でカムギヤ101を駆動した場合には、カムトップ領域又はカムボトム領域のうちモータの駆動停止制御を開始した地点の近傍でカムギヤ101の回転が停止してしまうことがあるため、停止地点よりも後側のカムトップ領域またはカムボトム領域が多く残ることになる。
【0019】
このようにカムトップ領域又はカムボトム領域が多く残ると、次の動作を行うためにモータの駆動を開始したとしても、カムトップ領域又はカムボトム領域の終端位置までカムギヤ101を回転させなければならないため、カム駆動レバー102を駆動するまでの時間が多くかかり、次のミラー機構の動作が完了するまでのタイムラグが大きくなるという問題点がある。
【0020】
上に述べた問題点を解決するために、動力伝達装置の構成を以下に説明するような構成とすることができる。
【0021】
すなわち、カムギヤ101と一体となって回転する位相検出接片105の位相検出基板106に対する当接力を大きくして、位相検出接片105および位相検出基板106の摩擦力を増大させることにより、カムギヤ101の回転にブレーキを与えるようにする。このように、カムギヤ101の回転にブレーキ力を与えることで、カムギヤ101の空走距離を減らすことが可能である。
【0022】
しかし、上述した構成では、カムギヤ101の全回転領域に対して摩擦力が増大するため、カムギヤ101を回転させるための負荷が増大し、モータのトルクアップを行う必要があるという問題点がある。
【0023】
本発明は、上述したような問題点を解消するためになされたものであり、カムギヤの停止性を向上させるとともに、カムギヤの回転負荷の増大を抑えることのできる動力伝達装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明は、駆動源からの駆動力を受けて回転可能であり、この回転軸周りにカム面を有するカムギヤ部と、カム面に当接し、カムギヤ部の回転に応じて駆動可能な被駆動部材とを備え、カム面が、被駆動部材を駆動する駆動領域と、被駆動部材を駆動しない非駆動領域とで構成され、前記カムギヤ部の回転に抵抗を付与する抵抗手段を有する動力伝達装置であって、被駆動部材がカム面の駆動領域または非駆動領域の少なくともいずれか一方に当接するとき、前記抵抗手段は、カムギヤ部の回転に抵抗を付与しないことを特徴とする。
【0025】
すなわち、被駆動部材がカム面の一部の回転領域に当接するときに、カムギヤ部の回転に抵抗を付与することで、前記の領域でカムギヤ部の回転を停止させる際における空走距離を抑えてカムギヤ部の回転停止性を向上させるようにしている。しかも、抵抗手段による抵抗を、カムギヤ部の一部の回転領域に対して付与することで、カムギヤ部の全回転に対して抵抗を付与する場合に比べて、カムギヤ部の回転負荷を低減するようにしている。
【0026】
このようにカムギヤ部の回転停止性を向上させることにより、カム面の非駆動領域を小さくすることができるとともに、この小さくした分だけ駆動領域を大きくすることができるため、駆動領域における単位角度当たりのカムリフトの変化を小さくすることができる。これにより、駆動源として小さいトルク性能を持つものを用いることができ、駆動効率の高い動力伝達装置を提供することができる。
【0027】
ここで、抵抗手段として、カムギヤ部との当接により弾性変形可能な弾性部材を用いることにより、簡単な構成でカムギヤ部の回転に抵抗を付与することができる。
【0028】
そして、弾性部材を、カムギヤ部のカム面に当接させるようにしてもよい。すなわち、カムギヤ部における被駆動部材の当接面(カム面)と弾性部材(抵抗手段)の当接面とを同一の面(カム面)とすることにより、両当接面を別々に設ける場合に比べて、カムギヤ部の小型化を図ることができる。
【0029】
一方、本発明の動力伝達装置は、カメラに備え付けることができる。例えば、撮影光路上に斜設されることで被写体光束をファインダ光学系に導くとともに、撮影光路から退避することで被写体光束を撮像媒体側に通過させる反射部材を有するカメラにおいて、被駆動部材の駆動に応じて、反射部材を撮影光路上に斜設させたり、撮影光路から退避させたりすることができる。
【0030】
このように、本発明の動力伝達装置を反射部材の駆動機構に用いれば、カムギヤ部の高い回転停止性により、反射部材の駆動を効率良く行うことができ、従来技術の課題で説明したように駆動完了までのタイムラグが大きくなるといったこともなくなる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態である動力伝達装置について図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態では、動力伝達装置を一眼レフカメラにおけるシャッタ駆動機構およびミラー駆動機構に適用した例である。
【0032】
図1は本実施形態におけるカメラの動力伝達装置の構成を示す分解斜視図である。図2は、動力伝達装置における一部の構成を示す側面図であり、ミラーがダウン状態にあるときの動作状態を示している。
【0033】
図3は、動力伝達装置における一部の構成を示す側面図であり、ミラーがアップ状態にあるとき動作状態を示している。図4は、動力伝達装置における一部の構成を示す上面図であり、ミラーの駆動途中にあるときの動作状態を示している。
【0034】
図5は、動力伝達装置における一部の構成を示す上面図であり、ミラーがダウン状態にあるときの動作状態を示している。図6は、動力伝達装置における一部の構成を示す上面図であり、ミラーがアップ直前の状態にあるときの動作状態を示している。図7は、動力伝達装置における一部の構成を示す上面図であり、ミラーがアップ状態にあるときの動作状態を示している。図8は、動力伝達装置における位相検出基板の上面図である。
【0035】
図1において、1はカムギヤ、2はカム駆動レバー(被駆動部材)、3はミラー駆動レバー、4はカムフリクションバネ(抵抗手段)である。カムギヤ1は、駆動ギヤ群21を介してモータ20と連結しており、モータ20からの駆動力を受けることにより回転する。
【0036】
カム駆動レバー2は、回転軸2aによって回転可能に支持されており、カムギヤ1のカム面1aに当接するコロ部2bと、ミラー駆動レバー3に当接する当接部2cとを有している。
【0037】
カムフリクションバネ4は、この先端部においてカムギヤ1のカム面1aのうち所定の領域に対して当接可能となるように配置されている。また、カムフリクションバネ4は、カム面1a側への付勢力をもった状態で不図示のストッパに当接している。
【0038】
ミラー駆動レバー3は、回転軸3aによって回転可能に支持されており、ミラー駆動バネ5によって図中時計方向に付勢されている。
【0039】
6はミラー受板であり、7はミラー(反射部材)である。ミラー受板6は、ミラー回転軸6aによって回転可能に支持されている。ミラー受板6に設けられたミラー駆動ピン6bは、ミラーダウンバネ8の付勢力を受けてミラー駆動レバー3に設けられた当接部3bと当接可能となっている。
【0040】
9はシャッタであり、10はシャッタ9を駆動するためのシャッタ駆動レバーである。シャッタ駆動レバー10に設けられたシャッタ駆動ピン10aは、ミラー駆動レバー3に設けられた当接ピン3c、3dと当接可能であり、この当接ピン3c、3dを介してミラー駆動レバー3からの動力を受けることにより不図示のシャッタ機構を駆動する。
【0041】
すなわち、シャッタ9は不図示の先幕および後幕で構成されており、シャッタ駆動レバー10が回転することで、先幕および後幕がシャッタ9の開口部を開閉する。この開閉動作により、被写体光束がカメラ内に設けられたフィルムやCCD等の撮像素子に結像する。
【0042】
11は位相検出接片、12は位相検出基板である。位相検出接片11は、カムギヤ1に固定されおり、カムギヤ1と一体となって回転する。位相検出基板12の上面には導電パターンが形成されており、この導電パターンに位相検出接片11が当接しながら回転することで、位相検出基板12から所定の信号が出力される。カメラ内の不図示の制御部は、位相検出基板12からの出力信号を受けてカムギヤ1の位相検出を行う。
【0043】
次に図2〜7を用いて、本実施形態の動力伝達装置についての詳細な説明をする。
【0044】
図2は、ミラー7がダウン状態にある場合における、カム駆動レバー2、ミラー駆動レバー3、ミラー受板6、ミラー駆動ピン6b、シャッタ駆動レバー10の関係を示した側面図である。ミラー7がダウン動作中にあるとき、カム駆動レバー2の当接部2cがミラー駆動レバー3の端部を押し込むことにより、ミラー駆動レバー3を回転軸3aを中心に図2中反時計方向に回転させる。
【0045】
これにより、ミラー駆動ピン6bがミラーダウンバネ8の付勢力を受け、ミラー受板6がミラー回転軸6aを中心に図2中時計方向に回転することで、ミラー7がダウン状態となる。同時に、ミラー駆動レバー3に設けられた当接ピン3cがシャッタ駆動ピン10aが押し下げる。これにより、シャッタ駆動レバー10が図1中時計方向に回転し、不図示の先幕および後幕が走行開始位置にチャージされる。
【0046】
ここで、ミラーダウン動作をミラーダウンバネ8を介して行うのは、ミラー7がダウン状態にあるときに、ミラーダウンバネ8のバネ力を利用してミラー7(ミラー受板6)をストッパー30に当接させておくためである。このチャージ量は部品の加工公差、組立公差によるバラツキを吸収するためのものである。
【0047】
図3は、ミラー7がアップ状態にある場合における、カム駆動レバー2、ミラー駆動レバー3、ミラー受板6、ミラー駆動ピン6b、シャッタ駆動レバー10の関係を示した側面図である。ミラー7がアップ動作中にあるとき、カム駆動レバー2の当接部2cがミラー駆動レバー3の端部の押し込みを解除する。これにより、ミラー駆動レバー3は、ミラー駆動バネ5の付勢力を受けて、回転軸3aを中心に図3中時計方向に回転する。
【0048】
ミラー駆動レバー3が図3中時計方向に回転すると、当接部3bがミラー受板6のミラー駆動ピン6bに当接し、ミラー駆動ピン6bを押し上げる。これによって、ミラー受板6はミラー回転軸6aを中心に図3中反時計方向に回転し、ミラー7がアップ位置に移動する。そして、ミラー受板6の先端部がストッパー31に当接すると、ミラーアップ動作が終了し、ミラー駆動バネ5のバネ力によってミラーアップ状態が保持される。
【0049】
また、ミラー駆動レバー3に設けられた当接ピン3dは、シャッタ駆動レバー10のシャッタ駆動ピン10aを押し上げて、シャッタ駆動レバー10を図1中反時計方向に回転させる。これにより、シャッタ9のチャージ状態を解除し、先幕および後幕が走行可能な状態となる。
【0050】
シャッタ9がチャージ状態にあるとき、通電された不図示のマグネットが先幕および後幕それぞれを吸着して、走行準備状態で保持している。ここで、ミラー7のアップ動作が完了すると、先幕および後幕を吸着保持しているマグネットへの通電が所定のシャッタ秒時でカットされることにより、先幕および後幕は不図示のバネ部材のバネ力を受けて走行する。これにより、露光動作が行われる。
【0051】
図4は、ミラー7がダウン前の状態にある場合における、カムギヤ1、カム駆動レバー2、カムフリクションバネ4の関係を示した上面図である。同図において、カムフリクションバネ4は、カム面1aに当接していない。
【0052】
カムギヤ1がモータ20の駆動力を駆動ギヤ群21を介して受けると、図4中矢印X方向に回転し、カム面1aにおけるコロ部2bの当接位置が変化する。カム面1aにおけるコロ部2bの当接位置が変化することにより、カム駆動レバー2が、回転軸2aを中心として回転する。
【0053】
カムギヤ1の矢印X方向への回転により、カム駆動レバー2が図4中時計方向に回転すると、当接部2cがミラー駆動レバー3の端部を押し込むようになる(図2)。
【0054】
そして、コロ部2bがカム面1aのうちカムトップ領域A(非駆動領域)に達すると(図5)、カメラはモータ20の駆動を停止させることによりミラーダウン動作を終了させる。カムトップ領域Aは、カムリフトが最大であって、カムギヤ1における所定の角度範囲内に設けられている。
【0055】
ここで、従来技術の課題で説明したように、コロ部2bがカムトップ領域Aに達してからモータ20の駆動を停止したときでも、モータ20、駆動ギヤ群21、カムギヤ1の慣性モーメントが存在するために、カムギヤ1は直ぐに停止せずにある程度空走してから停止する。
【0056】
本実施形態では、コロ部2bがカム面1aのカムトップ領域Aに達した時点で、カムフリクションバネ4がカム面1aに当接し始めるようになっている(図5)。そして、カムギヤ1が図5に示す状態から更に矢印X方向に回転すると、カムフリクションバネ4がチャージされ始める。
【0057】
このように、コロ部2bがカムトップ領域Aの開始点から空走し始めると同時に、カムフリクションバネ4がチャージされ始め、カムフリクションバネ4およびカムギヤ1間の摩擦力によりカムギヤ1の回転に対するブレーキ力を発生することで、カムギヤ1の空走距離を短縮することができる。
【0058】
図6は、ミラー7がアップ動作直前状態にある場合における、カムギヤ1、カム駆動レバー2、カムフリクションバネ4の関係を示した上面図である。
【0059】
図5に示す状態にあるカムギヤ1が、モータ20からの駆動力を受けて図5中矢印X方向に回転すると、カム駆動レバー2に設けられたコロ部2bが、カム面1aのカムトップ領域Aから外れる(図6)。この時点までは、カム駆動レバー2は、回転軸2aを中心として図6中時計方向に回転する。
【0060】
図6では、コロ部2bが、後述するカムボトム領域B(非駆動領域)に移動する直前の状態を示しており、コロ部2bは、カム面1a上の角R領域Cに達している。この状態で、モータ20の駆動を停止させた場合について説明する。
【0061】
上述したように、ミラー駆動バネ5によって図2中時計方向に付勢されているミラー駆動レバー3により、カム駆動レバー2は、図6中反時計方向に付勢されている。このため、図6に示す状態でモータ20の駆動を停止させたとしても、カム駆動レバー2の付勢力により角R領域Cでの分力が発生し、この分力によりカムギヤ1が矢印X方向に回転してしまう。
【0062】
しかも、上述したように、モータ20、駆動ギヤ群21、カムギヤ1の慣性モーメントも存在するため、カムギヤ1は、モータ20の駆動が停止しても直ちに停止せず、ある程度空走してから停止する。
【0063】
本実施形態では、コロ部2bが角R領域Cに達した時点で、カムフリクションバネ4がカム面1aのうちカムトップ領域Aに当接し始めるようになっている。このとき、カムフリクションバネ4のチャージ量が最大、すなわち、カム面1aおよびカムフリクションバネ4間の摩擦力が最大になり、この摩擦力によりカムギヤ1の回転に対するブレーキ力が発生する。
【0064】
これにより、カムギヤ1の空走距離を短縮することができる。
【0065】
図7は、ミラー7がアップ状態にある場合における、カムギヤ1、カム駆動レバー2、カムフリクションバネ4の関係を示した上面図である。
【0066】
図6に示す状態にあるカムギヤ1が、モータ20からの駆動力を受けて図6中矢印X方向に回転すると、カム駆動レバー2に設けられたコロ部2bが、角R領域Cから外れ、カム面1aのカムボトム領域Bに移動する(図7)。
【0067】
このとき、カム駆動レバー2は、回転軸2aを中心として図7中反時計方向に回転して、カム駆動レバー2に設けられた当接部2cが、ミラー駆動レバー3の端部の押し込みを解除する。これにより、ミラー駆動レバー3は、ミラー駆動バネ5の付勢力を受けて回転し、図3に示す状態となる。
【0068】
図7では、カム駆動レバー2に設けられたコロ部2bが、カム面1aのうちカムボトム領域Bの終了点に位置している。このとき、カムフリクションバネ4は、カム面1aのカムトップ領域Aの終了点に当接しているため、カムギヤ1には、まだカムフリクションバネ4のチャージ力が働いている。
【0069】
つまり、コロ部2bがカムボトム領域B内に位置している間は、カムフリクションバネ4がカムトップ領域Aによりチャージされるようになっているため、カムギヤ1の空走距離を短縮することが可能である。
【0070】
図8は、カムギヤ1の回転位置を検出する位相検出基板12の上面図であり、位相検出基板12の上面には所定の導電パターンが形成されている。前述のように、カムギヤ1は、モータ20からの駆動力を受けて矢印X方向に回転する。このとき、カムギヤ1に固定されている位相検出接片11は、カムギヤ1とともに位相検出基板12の導電パターン上を移動する。
【0071】
位相検出基板12には、GND、信号1、信号2の3つの導電パターンが形成されている。位相検出接片11が、信号1パターンおよびGNDパターンと接触し、信号2パターンとは非接触となるθ1の範囲内にあるときには、カム駆動レバー2に設けられたコロ部2bは、カム面1aのカムボトム領域Aに位置し、ミラー7はダウン状態となっている。
【0072】
また、位相検出接片11が、信号2パターンおよびGNDパターンと接触し、信号1パターンとは非接触となるθ2の範囲内にあるときには、カム駆動レバー2に設けられたコロ部2bは、カム面1aのカムボトム領域Bに位置し、ミラー7はアップ状態となっている。
【0073】
さらに、位相検出接片11が、GNDパターンのみに接触し、信号1パターンおよび信号2パターンとは非接触となるθ3の範囲内にあるときには、ミラー7はアップ状態からダウン状態に移行中の状態にある。
【0074】
尚、位相検出基板12からの出力信号は、不図示の制御部に入力され、制御部は、カメラに設けられた不図示のレリーズスイッチのON状態に応じてモータ20を駆動する。そして、制御部は、位相検出基板12からの出力信号に基づいて、カムギヤ1がθ1範囲内における回転位置からθ2範囲の開始点に達したら、モータ20の駆動を停止させて、所定のシャッタ秒時が得られるように不図示の先幕および後幕を走行させる(露光動作)。
【0075】
また、露光が完了した後、制御部は、モータ20を駆動して、カムギヤ1を、θ2範囲内の回転位置からθ3範囲内の回転位置まで回転させる。そして、カムギヤ1が、θ3範囲内の回転位置からθ1範囲の開始点に達したら、モータ20の駆動を停止させて、次のレリーズ動作に備える状態とする。
【0076】
ここで、カムギヤ1の回転位置を確実に検出することができるように、位相検出接片11を、常に位相検出基板12に接触させるようにしており、カムギヤ1の全回転に対して摩擦力が生じるようになっている。しかし、位相検出接片11のチャージ力は小さくすることが可能であり、カムギヤ1の回転動作に影響を与えるものではない。
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、被駆動部材がカム面の一部の回転領域に当接するときに、カムギヤ部の回転に抵抗を付与することで、非駆動領域でカムギヤ部の回転を停止させる際における空走距離を抑えてカムギヤ部の回転停止性を向上させることができる。しかも、抵抗手段による抵抗を、カムギヤ部の一部の回転領域に対して付与することで、カムギヤ部の全回転に対して抵抗を付与する場合に比べて、カムギヤ部の回転負荷を低減することができる。
【0078】
このようにカムギヤ部の回転停止性を向上させることにより、カム面の非駆動領域を小さくすることができるとともに、この小さくした分だけ駆動領域を大きくすることができるため、駆動領域における単位角度当たりのカムリフトの変化を小さくすることができる。これにより、駆動源として小さいトルク性能を持つものを用いることができ、駆動効率の高い動力伝達装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態である動力伝達装置の構成を示す分解斜視図。
【図2】本実施形態である動力伝達装置における一部の構成を示す側面図(ミラーダウン状態)。
【図3】本実施形態である動力伝達装置における一部の構成を示す側面図(ミラーアップ状態)。
【図4】本実施形態である動力伝達装置における一部の構成を示す上面図(ミラーの駆動途中)。
【図5】本実施形態である動力伝達装置における一部の構成を示す上面図(ミラーダウン状態)。
【図6】本実施形態である動力伝達装置における一部の構成を示す上面図(ミラーアップ直前の状態)。
【図7】本実施形態である動力伝達装置における一部の構成を示す上面図(ミラーアップ状態)。
【図8】本実施形態である動力伝達装置における位相検出基板の上面図。
【図9】従来技術における動力伝達装置の構成を示す分解斜視図。
【符号の説明】
1…カムギヤ、1a…カム面
2…カム駆動レバー、2a…回転軸、2b…コロ部、2c…当接部
3…ミラー駆動レバー、3a…回転軸、3b…当接部、3c、3d…当接ピン
4…カムフリクションバネ
5…ミラー駆動バネ
6…ミラー受板、6a…ミラー回転軸、6b…ミラー駆動ピン
7…ミラー
8…ミラーダウンバネ
9…シャッタ
10…シャッタ駆動レバー、10a…シャッタ駆動ピン
11…位相検出接片
12…位相検出基板
20…モータ
21…駆動ギヤ群
30…ストッパー
31…ストッパー
A…カムトップ領域
B…カムボトム領域
C…角R領域
101…カムギヤ
102…カム駆動レバー
103…ミラー駆動レバー
104…ミラー
105…位相検出接片
106…位相検出基板
Claims (5)
- 駆動源からの駆動力を受けて回転可能であり、この回転軸周りにカム面を有するカムギヤ部と、前記カム面に当接し、前記カムギヤ部の回転に応じて駆動可能な被駆動部材とを備え、
前記カム面が、前記被駆動部材を駆動する駆動領域と、前記被駆動部材を駆動しない非駆動領域とで構成され、
前記カムギヤ部の回転に抵抗を付与する抵抗手段を有する動力伝達装置であって、
前記被駆動部材が前記カム面の駆動領域または非駆動領域の少なくともいずれか一方に当接するとき、前記抵抗手段は、前記カムギヤ部の回転に抵抗を付与しないことを特徴とする動力伝達装置。 - 前記抵抗手段が、前記カムギヤ部との当接により弾性変形可能な弾性部材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
- 前記弾性部材が、前記カムギヤ部のカム面に当接可能であることを特徴とする請求項2に記載の動力伝達装置。
- 請求項1から3のいずれかに記載の動力伝達装置を有することを特徴とするカメラ。
- 撮影光路上に斜設されることで被写体光束をファインダ光学系に導くとともに、撮影光路から退避することで被写体光束を撮像媒体側に通過させる反射部材を有するカメラであって、
前記反射部材が、前記被駆動部材の駆動に応じて、撮影光路上に斜設されるとともに撮影光路から退避可能であることを特徴とする請求項4に記載のカメラ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002267987A JP2004108393A (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 動力伝達装置およびカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002267987A JP2004108393A (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 動力伝達装置およびカメラ |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005309234A (ja) * | 2004-04-23 | 2005-11-04 | Nikon Corp | 電子カメラ、シャッタ装置およびミラー駆動装置 |
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2002
- 2002-09-13 JP JP2002267987A patent/JP2004108393A/ja active Pending
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