JP4228126B2 - プレビュー機構を有するカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写界深度を確認するため撮影レンズの絞りを所定の絞り値まで絞り込むプレビュー機構を有するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の一眼レフカメラでは、クイックリターンミラー(以下、単にミラーと称す)がレリーズ待機位置(即ち、撮影レンズからの光束をファインダ観察系に反射するための下降位置)で保持されているときには、絞りは開放状態で保持されている。一方、レリーズ釦が押下された後、フィルムに対する露光動作を開始する前にミラー駆動機構によってミラーを上昇させるとともに絞り込みレバーを含む絞り込み機構によって絞りを設定された絞り値まで絞り込むよう構成されている。つまり、露光動作開始まではミラーを下降位置に保持するとともに絞りを開放状態に保持する機構を設け、その保持状態を露光動作直前に解除して、ミラーの上昇動作と絞りの絞り込み動作とをほぼ同時に行うようにしている。
【0003】
一方、撮影者がファインダ内で被写界深度を確認する機能として所謂プレビュー機能がある。このプレビュー動作を行うためには、ミラーを下降位置に保持したまま絞りの絞り込みのみを行う必要がある。
このプレビュー機構として、カメラボディに設けられた操作部材を手動で操作することによって絞り込みレバーのみを(ミラー駆動機構を動作させずに)動作させてプレビュー動作を行う構成のものがある。
【0004】
また、特開平7−43774号公報に示すように、シャッター、ミラー及び絞り用のチャージカム部材に連動するレバーを設け、チャージカム部材を、ミラーの跳ね上げ(上昇)動作を禁止する跳ね上げ禁止位置と、ミラーの跳ね上げ動作を許容する跳ね上げ許容位置とに位置設定可能に構成し、プレビュー動作時には、チャージカム部材を跳ね上げ禁止位置に設定してミラーを下降位置に保持したまま、絞り込み動作を行う構成のプレビュー機構がある。
【0005】
さらに、特開平10−148865号公報に示すように、モータによって回転される一回転カムギアを、正方向の一回転により絞り込み、ミラー上昇、シャッタ幕走行、ミラー下降、絞り復帰といった一連の動作をシーケンシャルに生じるように構成するとともに逆方向の回転の最初に絞り込み動作を生じるように構成し、プレビュースイッチを操作することにより一回転カムギアを、ミラーが動作されずに絞り込み動作のみが行われる範囲で逆転させる構成のプレビュー機構が開示されている。
【0006】
これらは即ち、一つのカム部材の作動角のある範囲にミラーアップを禁止する領域、或いは絞り込み動作のみを行うための作動角領域を設け、カム部材の回転動作によってシーケンシャルにミラーアップを禁止した絞り込みのみの動作を行うプレビュー機構である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の如き従来のカメラが有する手動で絞り込みを行うプレビュー機構の場合、絞り込みは行えても撮影者が所望しまさに撮影しようとしている絞り値で固定することが難しく、またその値がわからない。これでは、本来の撮影者がその絞り値で撮影を行うためのプレビュー動作としての意味が薄れてしまう。
【0008】
また、一般的には絞り込みに連動しその絞り込みの量をフォトインタラプタなどの出力からモニターすることによってレリーズ時の絞り制御を行っているが、仮にそのモニターを行って所定の位置まで手動で絞り込まれた時に、その絞り値に固定することも考えられるが、操作釦などの操作の速い遅いといった操作方法の違いによって所定の絞り値に対する実際の絞りの停止位置に誤差が生じてしまう。
【0009】
一方、チャージカム部材や一回転カムギア等を用いる構成のプレビュー機構を備えたカメラでは、カム上にミラーアップ動作等のその他の動作を行う作動カム領域とは独立して絞り込み動作のみを行う作動角領域を設けているため、通常のレリーズ動作における一連の動作(即ちミラーアップ、絞り込み、シャッタ幕走行、絞り復帰、ミラーダウン、シャッタチャージ等)が順次に行われることになる。このため、例えば絞り込み動作とミラーアップ動作を同時に行うような、カメラの各撮影動作を並行して作動させる場合と比べて一連の撮影シーケンスに要する時間が長くなり、連続撮影時には必然的に撮影駒速が遅くなるといった問題点があった。
【0010】
また、カム上での各動作の作動領域を分けることによって、各動作に割り振られるカムの作動角が小さくなり、結果としてカム曲線が立ったカムになることでカムにかかる加重のピ−ク値があがってしまう。このため、より強度が高い材質を用いる必要が生じ、加工性やコストの点で不利となる。
本発明は、上記のような問題点に鑑み、部品の加工性が良く安価で、正確な絞り込み制御が可能な、また連続撮影時に撮影駒速を高速にすることが可能なプレビュー機構を有するカメラを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的のため請求項1に係る本願発明は、撮影レンズからの光束をファインダ観察系に反射するためのミラーダウン位置と、撮影レンズからの光束から退避するミラーアップ位置との間を移動可能なミラー部材と、絞り駆動を制御する絞り駆動手段と、前記ミラーダウン位置と、前記ミラーアップ位置との間の前記ミラー部材の駆動を制御するミラー駆動手段と、モーターによって回転駆動され、第1の領域において、前記ミラー部材を前記ミラーダウン位置から前記ミラーアップ位置へと駆動するための前記ミラー駆動手段の駆動制御と、前記絞りを開放位置から設定位置まで絞り込ませるための前記絞り駆動手段の駆動制御とを並行して動作させるカム部材と、プレビュー動作を起動するスイッチ手段と、前記カム部材が回転駆動され第1の領域に関する制御動作を実行する際に、前記スイッチ手段が操作されている場合は、前記絞り駆動手段による絞り駆動を可能としたまま前記ミラー駆動手段による前記ミラー部材の駆動を禁止し、前記スイッチ手段が操作されていない場合は、前記絞り駆動手段による絞り駆動と並行して前記ミラー駆動手段による前記ミラー部材の駆動を可能とする切換手段とを具備するとした。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態によるプレビュー機構を備えたカメラの概略的な構成を示すブロック図である。マイクロコンピュータ(以下、MCU)1は、各種入力に対して所定のルーチンを実行して各種の出力を行い、種々の機能を実現するものである。
【0014】
測光回路2は被写体の輝度を測光し、測距回路3は被写体からの光束に基づいて被写体までの距離に関する情報を検出する。また、情報設定回路4は、操作部材により入力された露出制御やフィルム給送に関する撮影モード、露出補正量等を設定する。表示回路5は、測光回路2の出力をもとに演算した露出制御値に関する情報(AE表示出力)や、測距回路3や情報設定回路4の出力とをもとに演算した表示情報出力により不図示の表示装置に所定の出力を行う。
【0015】
シーケンス駆動系6は、シーケンスモータ(SQM)13によって駆動されてシーケンススイッチ(SQsw)14を動作させる。また、シーケンススイッチ14の信号によってシーケンスソレノイド(SQSO)15が駆動され、レリーズシーケンスの起動、ミラーアップ動作、ミラーダウン動作、シャッタチャージ動作等を行う。
【0016】
プレビュー駆動系7は、カメラの外部に設けられて操作されるプレビュースイッチ(PVsw)16の信号を受け、プレビューマグネット(PVMg)17に通電して絞り機構のチャージを解除させる。また、その解除動作に連動してミラー係止スイッチ(MKsw)18が動作される。
給送駆動系8は、シャッタ制御終了後に給送モータ(FMM)19を駆動してフィルムの給送を行うとともに、フィルム終端を検出した際、もしくは不図示の巻き戻しスイッチが操作されたときには、フィルムをパトローネに巻戻す。
【0017】
絞り制御系9は、レンズの絞り開口径を制御する。つまり、露出制御モ−ドがマニュアルモ−ド以外のとき、図9で後述するように、レリーズ動作が開始して撮影レンズの絞り羽根が絞り込まれる際のスリット板305の回転量を絞り制御用フォトインタラプタ306によって検出し、所定量(制御する絞り値に対応した回転量)に達した時点でマグネット(AVMg)を備えた絞り制御用ソレノイド20に通電することによりレンズの絞り羽根を係止する。
【0018】
AF駆動系10は、測距回路3の出力に基づいてMCU1で演算された結果(デフォーカス量)に応じた駆動量だけAFモータ(AFM)21の駆動を行う。シャッタ装置11は、レリーズ動作開始後、先幕係止用マグネット(以下、先幕マグネット)Mg1と後幕係止用マグネット(以下、後幕マグネット)Mg2とに通電してシャッタ幕の係止を行い、ミラーアップ完了後に先幕マグネットMg1への通電を解除して先幕の走行を開始させ、露光秒時に応じたシャッタ制御時間後に後幕マグネットMg2への通電を解除して後幕の走行を行うことによりシャッタ速度の制御を行う。
【0019】
撮影レンズ12は、周知のバヨネットマウントによりカメラ本体と結合され、フィルム面とファインダスクリーンとに選択的に被写体像を結像する。その際、撮影レンズがCPUを備えている場合は、カメラボディ側のMCU1と撮影レンズのCPUが接続され、互いに情報通信可能となる。
図2は、本発明の実施の形態に係るカメラの内部構成の概略的な配置を示す図であり、図1に示す各モータの配置を概略的に示している。
【0020】
シーケンスモータ13はスプール室24とミラーボックス25の間に配置されている。シーケンス駆動系6の機構部6aは、巻き上げ側上部からミラーボックス側面にかけて配置され、シーケンスモータ13の出力軸が連結されている。この機構部6aは、シーケンスモータ13の一方向の回転によりミラーアップ駆動、、シャッタ幕走行、ミラーダウン、シャッタチャージの一連の動作を行う。
【0021】
給送モータ19は、スプール室24内に配置されるとともにカメラボディ底部に配置された給送駆動系8にその出力軸が連結されている。そして、給送モータ19の正転でフィルム巻上げを、逆転で巻き戻しを行う。給送駆動系8の巻上げ伝達系と巻き戻し伝達系の切り替えは、正逆転により公転運動を行う遊星ギアクラッチを用いている。
【0022】
AFモータ21は、ミラーボックス25の下部に設けられており、その回転をバヨネットマウントに設けられた貫通孔に配置された不図示のカップリングを介して撮影レンズ12側に伝達し、合焦駆動を行う。
図3乃至図8を参照して本実施の形態における駆動機構について説明する。
図3は、本発明の実施の形態によるプレビュー機構を備えたカメラのシーケンス駆動系の、レリーズ待機状態時の様子を示す平面図である。また、図5は、本願発明の実施の形態によるプレビュー機構を備えたカメラのシーケンス駆動系の、ミラーアップ完了状態の様子を示す平面図である。
【0023】
通常の撮影時におけるシーケンス駆動系については、シーケンスモータ13は、ミラーアップ/絞り駆動区間(第1区間)、及びミラーダウン/シャッタチャージ区間(第2区間)の2区間に分割して動作するよう構成されている。また、チャージカムギア101と一体に形成されたチャージカム102は、回転軸102X回りに基準位置に対して回転角0°〜90°の上記第1区間と、残りの270°(即ち、基準位置に対して回転角90°〜360°)の上記第2区間とを回転して基準位置に戻るように構成されている。このチャージカム102の1回転でレリーズ動作の1シーケンスを終了するようになっている。
【0024】
先ず、係止レバー103は、引張りバネ104によって回転軸103X回り時計方向に付勢され、解除レバー105は、引張りバネ107によって回転軸103X回り反時計方向に、また係止爪108は、引張りバネ109によって回転軸108X回り時計方向にそれぞれ付勢されている。
図3に示すレリーズ待機状態時には、チャージカム102の回転位置は基準位置(回転角0°であり図3に示す状態)となっており、引張りバネ107によって付勢された解除レバー105の付き出し部105aによって係止レバー103の受け部103bが押されている。このため、係止レバー103は、引張りバネ104の付勢力に抗して左旋し、係止部103aがチャージカム102のチャージカム溝部102cより退避した状態にある。よって、チャージカム102は回転可能状態にある。またこの時、シーケンススイッチ14は、その切片が受け部103bに押されてオフしている。
【0025】
次に、不図示のレリーズ釦の全押し操作に伴ってレリーズ信号が発生すると、シーケンスモータ13が起動し、モータギアヘッド111が時計方向に回転し始める。この回転は、ギアヘッド111から減速ギア112〜115を介してチャージカムギア101に伝達され、チャージカム102が反時計方向に第1区間の回転を開始する。
【0026】
チャージカム102の反時計方向の回転により、解除レバー105に対して回転軸106X回りに回転可能に軸支されたローラ106がチャージカム102のカム部102aで押され、解除レバー105を右旋させて、係止爪108の係止部108aに解除レバーの係止部105bがセットされる。
解除レバー105の右旋に伴って右旋可能となった係止レバー103の係止爪部103aは、チャージカム102に設けられた第1区間係止用の溝部102bに落ち込んでストッパ機能を果たすとともに、シーケンススイッチ14をオンしてシーケンスモータ13の駆動を係止させている。この状態は、チャージカム102の第1区間の動作が終了した直後のミラーアップ完了の状態であり、図5に示す状態である。また、この状態はシャッタの作動(シャッタ幕の走行)が終了するまで保持される。
【0027】
続いて、図5に示すミラーアップ完了状態から図7に示すシャッタチャージ完了の状態を経て図3に示すレリーズ待機状態に至る、シーケンスモータの第2区間の回転によるシーケンス制御系の動作について説明する。
シーケンス制御系6は、シャッタ幕の走行を行い、その後、ミラーダウンのために係止レバー103によるチャージカム102の係止を解除する。この係止レバー103の解除は、シーケンスソレノイド15に通電することにより行う。つまり、ソレノイド15に通電することにより、係止爪108を時計方向に付勢している引張りバネ109の付勢力よりも大きな力でソレノイドの鉄心15aが押し出され、これによって、係止爪108が左旋し解除レバー105の係止を解除する。すると、解除レバー105は引張りバネ107により反時計方向に回転するが、引張りバネ107の付勢力は、係止レバー103を付勢するシーケンススイッチ14の付勢力と引張りバネ104の付勢力の和より強く設定されているため、係止レバー103を伴って回転する。このため、係止レバー103によるチャージカム102の係止は解除されて回転可能となるとともに、シーケンススイッチ14がオフする。
【0028】
シーケンススイッチ14がオフすると、シーケンスモータ13が回転してチャージカム102が第2区間の回転を開始し、ミラーダウン、シャッタチャージの動作を開始する。
この第2区間においては、チャージカム102のカム部102eによってローラ106を押し、上記第1区間と同様に解除レバー105を係止爪108にセットする。また、係止レバー103の係止爪部103aは、チャージカム102が図5に示す状態から270°回転した基準位置においてチャージカム102上のチャージカム溝部102cに落ち込み、第1区間同様にチャージカム102の回転を停止させる。尚、この第2区間の動作終了直前に、後述する図7に示すシャッタチャージ完了状態を経る。
【0029】
第2区間の動作が終了したとき、シーケンススイッチ14がオンすることにより、シーケンスモータ13が停止し、その後ある時間ショ−トブレ−キを掛けた後、シーケンスソレノイド15に通電して係止レバー103の係止爪部103aをチャージカム溝部102cより解除する。また、係止レバー103の解除タイミングはシーケンスモータ13の作動完了時に行われ、チャージカムは常に次の作動に対して待機状態となっている。この状態が、上述した図3に示す状態である。
【0030】
一方、第2区間の動作終了直前に、図7に示すように、チャージカム102のカム部102dには、シャッタチャージレバー116上に設けられたベアリング117が当接する。シャッタチャージレバー116の一端は不図示の基板に回転軸116X回りに回転可能に軸支され、この回転軸116X回りの回転により、他端部に配設されたロ−ラ−118がシャッタ側チャージレバー119を駆動するよう構成されている。つまり、チャージカム102の反時計方向の回転による第2区間の左旋に伴い、チャージカム102のカム部102dが最大リフト領域に来ることによってシャッタチャージレバー116をストロークL2だけ右旋させ、シャッタ側チャージレバー119を駆動してシャッタの駆動羽根(先幕及び後幕)のセット(即ち、シャッタチャージ)を行っている。
【0031】
また、シャッタチャージレバー116には係合部116aが設けられ、図10で後述するリセットレバー300の係合部300aに当接しており、シャッタチャージレバー116の右旋に伴いリセットレバー300を右旋させる。図7に示す状態では、シャッタチャージレバー116の係合部116aがリセットストロ−クの最大位置まで右旋されており、図10に示すリセットレバー300を右旋している。
【0032】
チャージカム102は、図7に示す状態からさらに左旋されることで係止レバー103の係止爪部103aがチャージカム溝部102cに落ち込み、シーケンススイッチ14がオンすることにより、モータを停止させ、その後ソレノイドに通電することでレリーズ待機状態である基準位置に復帰する。
次に、ミラーのアップダウン動作を行うための構成について図4,図6,図8を用いて説明する。
【0033】
図4は、チャージカム102が図3に示す基準位置にあるときの、ミラー駆動レバーの状態を示す図である。ミラー駆動レバー121の一端は、不図示の基板に回転軸121X回りに回転可能に軸支されるとともに、チャージカム102に回転可能に軸支されたミラー駆動用のローラー120が、ミラー駆動レバー121のカム部121aに当接するように配置されている。また、ミラー駆動レバー121の他端部121bは、図9で後述するミラー駆動縦レバー201の係合部201aと当接しており、チャージカム102の第1区間の回転によるミラー駆動レバー121の右旋に伴ってミラー駆動縦レバーを駆動する。
【0034】
図6は、図5に示すミラーアップ完了状態におけるミラー駆動レバー121の作動状態を示す図である。チャージカム102の第1区間の回転により、ローラー120が回転軸102X回りに90°回転され、ミラー駆動レバー121のカム部121aの最大リフト領域に来ることで、ミラー駆動縦レバー201のストロ−クL1だけ右旋される。
【0035】
図8は、図7に示すシャッタチャージ完了状態におけるミラー駆動レバー121の状態を示す図である。この状態は、ローラー120とミラー駆動レバー121のカム部121aは接しておらず、フリ−の状態である。
次に、図9〜図17を用いてミラーアップ、絞り駆動、ミラー係止動作を行う構成、及びその動作について説明する。
【0036】
図9は、ミラー駆動部、絞り制御部、ミラー係止機構部の動作前の初期状態を示す図である。図4に示すようなシーケンス駆動系のミラー駆動レバー121の先端部121bは、不図示の基板に回転可能に配置されているミラー駆動縦レバー201の係合部201aと係合しており、チャージカム102の第1区間の回転に伴ってミラー駆動縦レバー201を右旋する。ミラー駆動縦レバー201、絞り復帰レバー202、絞りレバー203の3つのレバーは、不図示の基板に同軸上に軸支されており、それぞれ引張りバネ204,205によって左旋方向に付勢され、制限ピン206に当接して初期位置に位置決めされている。
【0037】
ミラー207は、レリーズ前の上記初期位置においては、不図示のフィルム面前方に、撮影光路に対して45°傾斜して配設されている。このミラー207は、回転軸208回りに回転可能に軸支されており、不図示のミラーダウンバネにより右旋方向に付勢されている。また、ミラー207の側面にはミラー駆動用のピン209が設けられており、ミラー駆動縦レバー201の一端に配設されたミラー押し上げレバー210の作動軌跡内に突出している。また、このミラー押し上げレバー210は、バネ213によって図の右旋方向に回転可能に付勢されている。そして、前述の第1区間の作動に伴ってミラー駆動縦レバー201が右旋することにより、ミラー押し上げレバー210によってミラー駆動ピン209が押し上げられて、可動ミラー207が上昇する。
【0038】
また、ミラー押し上げレバー210には、押し上げレバー係止ピン212が配設されている。
一方、ミラー駆動縦レバーの右旋に伴って絞り復帰レバー202も右旋する。この絞り復帰レバー202と絞りレバー203との間には絞り駆動バネ211が掛けられており、この絞り駆動バネ203を介してミラー押し上げレバー210の右旋に伴って絞りレバー203も右旋していく。絞りレバー203の一端203aには不図示の撮影レンズの絞りレバーが当接しており、ボディ側の絞りレバー203の右旋に伴って撮影レンズの絞り羽根を徐々に絞り込んでいく。また、絞りレバー203の他の一端に設けられたギア部203bは、増速ギア301〜303を介して絞り制御用のラチェットギア304、及び絞り制御用のスリット板305に噛み合っており、絞り制御用のフォトインタラプタ306より得られるエンコ−ダ出力(パルス数)が設定絞りに応じた出力に一致した時点で、絞り制御用の係止爪307によってラチェットギア304を係止することによって絞り制御を行う。
【0039】
この絞り制御用の係止爪307は、不図示の基板に回転可能に軸支され、一端にラチェットを係止するための爪部307aを有する。また、係止爪307の他端307cは永久磁石を備えた絞り制御用のソレノイド20に対して、保持されている。
フォトインタラプタ306が設定絞りに応じたパルス数をカウントすると、ソレノイド20に通電され、係止爪307はもう一方の端部307bに掛けられた係止爪作動バネ308の付勢力によって左旋されてラチェットギア304を係止し、絞りレバー203を設定された絞り値に対応する位置に係止する。
【0040】
また、絞り制御用の係止爪307は、係止爪をリセットするためのリセットピン309を有しており、図10で後述するリセット動作の際に絞りリセット用のスライドレバー314の引っかけ部314cによってリセットピン309を引き上げ、係止爪307を右旋することによってソレノイド20の永久磁石に吸着する。
【0041】
一方、ミラー駆動縦レバー201の一端(回転軸に対して係合部201aと反対側の端部)にはカム部201bが設けられており、シャッタレリーズレバー220の先端部に回転可能に軸支されたロ−ラ−221が当接している。このシャッタレリーズレバー220は、バネ222によって常に右旋方向に付勢されており、ミラーアップ動作時にカム部201bによって左旋されることによってシャッタレリーズレバー220に係合するシャッタ側の係止レバー(シャッタ幕をチャージする不図示の機構)をレリーズしている。
【0042】
ミラー係止機構部の構成であるミラー係止のためのスライドレバー501は、不図示の基板に上下方向に配設されたスライド軸510a,510bが嵌入するスライド溝501cを有し、このスライド溝501cとスライド軸510a,510bで決まる範囲内を上下に移動可能になっている。そして、通常のレリーズ動作時には、後述するプレビュー駆動レバー406の先端部の係止部406cによってスライドストロ−ク下端方向に移動されて保持されている。この時、ミラー係止スイッチ18は、スライドレバー501の一端にあるスイッチ動作部501bによりオ−プン(Hi)させられる。
【0043】
また、上記スライド軸510aには、その軸中心に回転可能なミラー係止レバー503も配設される。このミラー係止レバー503は、係止動作用のスライドカム部503aを有しており、ミラー係止用のスライドレバー501が上下のスライド動作を行った際に、スライドレバー501に配設されたスライドカムピン502よって左右方向に揺動する。
【0044】
ミラー係止用のスライドレバー501の端部にはバネ掛け部501dが設けられるとともに、ミラー係止レバー503に設けられたバネ掛け部503bとの間にスライドバネ504が掛けられており、常に上方へスライドさせる方向へ保持されている。
ミラー係止レバー503の先端部は90゜に折り曲げられたフック503cが形成され、スライドレバー501が上昇してミラー係止レバー503が右旋した時にミラー押し上げレバー210に配設された押し上げレバー係止ピン212を抱え込むようにフック503cがセットされる。これにより、ミラーの上昇が抑止される。
【0045】
図10は、絞りリセット機構部、プレビュー機構部の動作前の初期状態図を示す図である。絞り込んだ絞りを復帰させるために用いるリセットレバー300は、不図示の基板に回転可能に軸支されるとともに、一端が不図示の基板に掛けられている戻しバネ316によって左旋方向に付勢され、不図示の制限部材に押し当てられ保持されている。このリセットレバー300は、上述のシーケンス駆動系の第2区間の動作によるシャッタチャージレバー116の右旋動作により、その係合部116aによって右旋動作が行われる。
【0046】
リセットレバー300には、上述の絞りリセット用のスライドレバー314の制限部314bに当接する制限ピン310が配設されている。このリセットスライドレバー314は、スライド軸313a,313bによって上下方向に移動可能に軸支されており、その端部に設けられたバネ掛け部314aとリセットレバー300に設けられたバネ掛け部300aとに掛けられた引張りバネ315により、常に上方へ保持され、制限ピン310に当接している。
【0047】
この時、リセットスライドレバー314のバネ掛け部314cとリセットピン309との間には、係止爪307の係止動作が可能な、且つリセットタイミングが所定のタイミングになるような隙間が確保されている。
また、リセットレバー300には、プレビュー駆動レバー406をリセットするためのリセットピン312と、プレビュー係止レバー401をリセットするためのリセットピン311が設けられている。このプレビュー係止レバー401は、不図示の基板に回転可能に軸支されるとともに、一端が不図示の基板に掛けられ、もう一端がレバー401のバネ掛け部401aに掛けられているバネ403によって、常に右旋方向に付勢されている。このバネ403は、バネ掛け部401aを越えた位置でほぼ反転し、プレビュー係止レバー401に設けられたバネ掛けピン402にその先端が掛けられることによって、U字状にバネ力が蓄えられた状態で保持される。
プレビューマグネット17は、プレビュー係止レバー401の右旋力を永久磁石によって保持するものである。そして、図12で後述するプレビュースイッチ16が操作された際の信号を受けてプレビューマグネット17へ通電がなされると、レバー401の保持が解除されてプレビュー係止レバー401は右旋を開始する。
【0048】
また、プレビュー駆動レバー406は、不図示の基板に回転可能に軸支されるとともに、バネ407によって常に右旋方向に付勢されている。プレビュー駆動レバー406の係止部406aは、プレビュー係止レバー401がプレビューマグネット17によって保持された状態の時にレバー401の係止部401bに係止され、プレビュー駆動レバー406が右旋するのを抑制してしている。
【0049】
即ち、図示したマグネット17によって保持された状態よりマグネット17に通電が開始されると、プレビュー係止レバー401の解除に伴い、プレビュー駆動レバー406も順次解除される構成となっている。
一方、プレビュー駆動レバー406は、後述のリセット動作時に上述のプレビュー駆動レバー用のリセットピン312に当接するカム部406bを備え、且つ上述のバネ407の付勢力よりも大きな力でカム部406bを押しやることによって、リセット位置を超えた位置までプレビュー駆動レバー406を左旋させる。その時、同時にプレビュー係止レバー用のリセットピン311がプレビュー係止レバー401を付勢するバネ403のU字部分に当接し、これを左旋方向に押しやる。するとバネ掛け部401aからバネ403のU字部分が外れ、U字部分の付勢力はピン402に作用してレバー401を左旋させる。尚、このピン402にかかる付勢力は、プレビュー係止レバー401を右旋させる付勢力よりも大きく設定されている。
【0050】
プレビュー駆動レバー406が前述のリセット位置以上のストロ−クまで左旋させられた状態になるとともに、プレビュー係止レバー401が係止位置まで動作されてプレビューマグネット17に吸着される。
図11は、ミラー駆動系、絞り制御系の通常撮影時の動作状態を示す図である。
【0051】
シーケンスカム102の90゜の回転動作によってシーケンス駆動系のミラー駆動レバー121の先端部121bが図の右方向に駆動され、ミラー駆動縦レバー201、絞り復帰レバー202、及び絞りレバー203が右旋されている。これにより、ミラー押し上げレバー210によってミラー駆動ピン209が押し上げられてミラー207が上昇する。ミラー207のミラーアップ状態を保持するため、上述のように回転可能に軸支されたミラー押し上げレバー210は、バネ213の付勢力が加わるオ−バ−ストロ−ク領域に位置する。
【0052】
図11に示す撮影動作時には、上述のシャッタレリーズレバー220は、ミラー駆動縦レバー201のカム部201aによる最大リフト位置にある。シャッタの係止を解除するタイミングは、前記ミラー駆動縦レバー201の所定の作動角で行われるようにカム部201aの形状が設定されている。
一方、絞りを係止する係止爪307は、制御される絞り値に相当する位置でラチェット304を係止する。
【0053】
図12は、プレビュースイッチ機構部の構成を示す図であり、(a)は、非操作時の、また(b)は操作時の状態を示す。
プレビュー釦16aはボディ外装等の基板に軸支され、抜け止めのEリング16cを備えている。このプレビュー釦16aの先端部16bに第1切片16dが当接するようにプレビュースイッチが構成されており、非操作時は第1切片16dと第2切片16eとはオ−プン(Hi)状態となっている。また、第1切片16dは、プレビュー釦16aをボディ外側に押し出す方向に付勢している。
【0054】
図13は、絞り制御用ソレノイド、プレビューマグネットの通電時の状態を示す図である。
絞り制御用ソレノイド20に通電がなされると、絞り制御用係止爪307は一端の307bに掛けられた係止爪作動バネ308の付勢力によって左旋され、ラチェット304を係止し、絞りレバーを設定位置に係止する。この時、スライドレバー314との間には、係止爪307の係止動作が可能なように、且つリセットタイミングが所定のタイミングになるような隙間が確保されている
一方、プレビューマグネット17に通電がなされると、プレビュー係止レバー401はバネ403の付勢力により右旋される。その動作に伴い、プレビュー係止レバー401とプレビュー駆動レバー406との係合が解除され、バネ407の付勢力により、プレビュー駆動レバー406も右旋される。
【0055】
図14は、プレビュー動作時であって、ミラー係止機構の動作時の状態を示す図である。
プレビュー釦16aの押し込み動作により、プレビュースイッチ16から信号が送られると、図13に示すプレビューマグネット17による係止が解除されてプレビュー係止レバー401が解除される。続いてプレビュー駆動レバー406が右旋され、その右旋に伴ってミラー係止スライドレバー501が上方へスライド動作を開始し、そのスライド動作によって、ミラー係止レバー503が右旋する。そして、ミラー係止レバー503のフック503cがミラー押し上げレバー210に配置された押し上げレバー係止用のピン212に覆い被さるような状態になる。(図14に示す状態)
この時、ミラー係止スライドレバー501の上方へのスライド動作中に、ミラー係止スイッチ18がLo(クロ−ズ)に切り替わる。この信号を受けてプレビュー動作が開始される。シーケンスモータ13に通電してからのシーケンスは、通常のレリーズ時と同様に、シーケンス駆動系のミラー駆動レバー121の先端部121bによってミラー駆動縦レバー201が右旋動作させられることによって、ミラーアップ動作、絞り制御動作、シャッタレリーズ動作の3つの動作が行われる。しかしながら、ミラー押し上げレバー210に配置された押し上げレバー係止用のピン212がミラー係止レバー503によって押さえ込まれていることで、ミラー押し上げレバー210がミラー駆動ピン209を押し上げることなく、ミラーアップされない。これに加え、プレビュー動作時には、シャッタの秒時制御用電磁マグネットへ通電し続けることにより、シャッタ羽根の駆動を禁止している。
【0056】
これにより、通常レリーズ時と同じチャージカム102のミラーアップ/絞り駆動区間である第1区間の動作でミラーアップを禁止し、絞り制御のみを行うことでプレビュー動作を達成している。
図15は、ミラー係止機構の動作時の状態を示す図である。
ミラー押し上げレバー210に配置された押し上げレバー係止ピン212に覆い被さるように、ミラー係止レバー503の先端部503cが配置される。
【0057】
図16は、絞りリセット機構部、プレビュー機構部のリセット動作終了直前の状態を示す図である。
チャージカム102の第2区間の左旋動作に伴ってシャッタチャージレバー116が右旋させられることにより、レバー116の係合部116aによってリセットレバー300が右旋させられる。
【0058】
絞りリセット動作は、リセットレバー300のバネ315により、リセットスライドレバー314の引っかけ部314cで係止爪リセットピン309を引き上げる。これにより係止爪307が右旋し、端部307cが絞り制御用ソレノイド20に吸着保持されることで初期位置にリセットされる。
プレビュー機構部のリセットは、絞りリセットレバー300に配置されているプレビュー駆動レバーリセット用のピン312とプレビュー係止レバーリセット用のピン311によって、それぞれプレビュー係止レバー401はバネ403を介し、プレビュー駆動レバー406はカム部406bによって左旋させられ、係止部401bと係止部406aとが互いに係止された状態でプレビューマグネット17に吸着され保持されることで初期位置にリセットされる。
【0059】
次に、図17〜図19を用いて、以上の動作の説明をする。
図17は、通常撮影動作時の各構成の動作を示すタイムチャ−トである。
レリーズが行われると、シーケンスモータ13に通電が開始されると同時にシャッタの秒時を制御する先幕マグネットMg1、及び後幕マグネットMg2にそれぞれ通電され、メカ的な係止が解除されても、シャッタ羽根が走行しないように備える。
【0060】
シーケンスカム102の上記第1区間の作動中に絞りの絞り込みが行われ、絞り制御用ソレノイド20に通電されすることにより、制御絞り値に相当する位置に絞りレバーを係止させる。チャージカム102の第1区間の動作終了と同期してシーケンススイッチ14がオンしたことを受け、シーケンスモータ13への通電を遮断し、シーケンススイッチ14の反転から所定時間経過後に先幕マグネットMg1への通電を解除してシャッタ先幕を走行した後、今度は制御シャッタ秒時に応じた時間後に後幕マグネットMg2への通電を解除してシャッタ後幕を走行させる。後幕走行によって後幕スイッチがLoになったことを表す信号を受け、第1区間完了時に、チャージカム102を係止した係止レバー103を解除するためにシーケンスソレノイド15に通電する。その動作に連動してシーケンススイッチ14がHiに切り替わり、その信号を受けてシーケンスモータ13への通電を開始してミラーダウン/シャッタチャージ区間である第2区間の動作が開始される。
【0061】
シャッタチャージ動作中に後幕スイッチが復帰し、絞り制御機構のリセットが行われチャージカム102の所定動作角回転と同時にシーケンススイッチ14がLoに切り替わったことを受けてシーケンスモータ13を停止する。そして、次回のレリーズを待機するためにシーケンスソレノイド15に通電して係止レバー103を解除させ、シーケンススイッチ14をHiに切り替え、1つのシーケンスを終了する。
【0062】
図18は、通常のプレビュー動作時の各構成の動作を示すタイムチャ−トである。
プレビュー釦16aが操作され、プレビュースイッチ16がLoに切り替わることによってミラー係止マグネットに通電がなされると、その動作に連動してミラー係止スイッチ18がLoに切り替わる。これに一瞬送れてミラー係止レバー503によるミラー係止が完了する。その作動の遅れ時間として所定時間だけ遅れて、通常撮影レリーズ時と同様にシーケンスモータ13によりシーケンスカム102の第1区間の動作が開始される。絞り制御動作が行われ、シーケンスカム102の所定作動角の動作が終了してシーケンススイッチ14がLoに切り替わった後もシャッタは動作されず、先幕マグネットMg1、後幕マグネットMg2の通電が保持され、後幕スイッチの状態は維持されたままである。
【0063】
尚、通常撮影動作時は、シーケンススイッチ14がLoであることを検出すると、シーケンスソレノイド15に通電して係止レバーを解除することによってシーケンススイッチ14をHiに復帰させるが、ここでは行われない。
撮影者がプレビューを終了させプレビュー釦16aから指を離すことでプレビュースイッチ16がHi状態に復帰する。その信号を受けてシーケンスマグネットに通電が行われ、シーケンススイッチ14がHiに復帰することでシーケンスモータ13に通電が開始される。
【0064】
この時、シャッタの先幕マグネットMg1、後幕マグネットMg2は通電を保持されたままであり、シーケンススイッチ14がチャージ終了でLoに切り替わるまでこの状態が維持される。
その後は、通常撮影時と同様に、シーケンスモータを停止して次回のレリーズを待機するためにシーケンスマグネットに通電して係止レバー103を解除し、シーケンススイッチ14をHiに切り替え、1つのシーケンスを終了する。
【0065】
図19は、プレビュー釦を一瞬だけ押し込んで離す、所謂「チョン押し」を行った場合の各構成の動作を示すタイムチャ−トである。
プレビュー釦16aが一瞬押し込まれプレビュースイッチ16がLoに切り替わると、通常のプレビュー動作時と同様にプレビュー動作が開始される。一連の動作が行われ、シーケンススイッチ14がLoに切り替わったときには、既に撮影者はプレビュー動作を終了させており、プレビュースイッチ16がHiに切り替わっている。この場合は、シーケンススイッチ14がLoで、且つプレビュースイッチ16がHiであることを条件にシーケンススイッチ14をHiにして、その後は通常のプレビュー動作時と同様に動作を完了させる。
【0066】
【発明の効果】
以上述べたように本発明では、プレビュー機構の動作を起動するスイッチ手段が操作された場合に第2機構(クイックリターンミラー駆動機構)の動作を禁止し、スイッチ手段を操作しない場合は第2機構の動作を実行可能とする切換手段を備え、カム部材の一領域に関する動作の実行中に、プレビュー機構の動作と、第2機構の動作とを選択的に行う構成としたため、カム部材の作動角領域を多数に分割する必要がなくなり部品の加工性が良く安価なプレビュー機構を有するカメラを提供することができる。
また、カム部材の一領域に関する動作の実行中に、プレビュー機構の動作と、第2機構の動作とを選択的に行うことが可能となるため、正確な絞り込み制御が可能で、連続撮影時に撮影駒速を高速にすることが可能なプレビュー機構を有するカメラを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態によるプレビュー機構を備えたカメラの概略的な構成を示すブロック図。
【図2】 本発明の実施の形態に係るカメラの内部構成の概略的な配置を示す図であり、図1に示す各モータの配置を概略的に示している。
【図3】 本発明の実施の形態によるプレビュー機構を備えたカメラのシーケンス駆動系の、レリーズ待機状態時の様子を示す平面図。
【図4】 チャージカムが図3に示す基準位置にあるときの、ミラー駆動レバーの状態を示す図。
【図5】 本願発明の実施の形態によるプレビュー機構を備えたカメラのシーケンス駆動系の、ミラーアップ完了状態の様子を示す平面図。
【図6】 図5に示すミラーアップ完了状態におけるミラー駆動レバーの作動状態を示す図。
【図7】本実施例におけるシーケンス駆動系の各作動状態の平面図
【図8】 図7に示すシャッタチャージ完了状態におけるミラー駆動レバーの状態を示す図。
【図9】 本発明の実施の形態によるカメラのミラー駆動部、絞り制御部、ミラー係止機構部の動作前の初期状態を示す図。
【図10】 本発明の実施の形態によるカメラの絞りリセット機構部、プレビュー機構部の動作前の初期状態図を示す図。
【図11】 本発明の実施の形態によるカメラのミラー駆動系、絞り制御系の通常撮影時の動作状態を示す図。
【図12】 本発明の実施の形態によるカメラのプレビュースイッチ機構部の構成を示す図であり、(a)は、非操作時の、また(b)は操作時の状態を示す。
【図13】 本発明の実施の形態によるカメラの絞り制御用ソレノイド、プレビューマグネットの通電時の状態を示す図。
【図14】 本発明の実施の形態によるカメラのプレビュー動作時であって、ミラー係止機構の動作時の状態を示す図。
【図15】 本発明の実施の形態によるカメラのミラー係止機構の動作時の状態を示す図。
【図16】 本発明の実施の形態によるカメラの絞りリセット機構部、プレビュー機構部のリセット動作終了直前の状態を示す図。
【図17】 本発明の実施の形態によるカメラの通常撮影動作時の各構成の動作を示すタイムチャ−ト。
【図18】 本発明の実施の形態によるカメラの通常のプレビュー動作時の各構成の動作を示すタイムチャ−ト。
【図19】 本発明の実施の形態によるカメラのプレビュー釦を一瞬だけ押し込んで離す、所謂「チョン押し」を行った場合の各構成の動作を示すタイムチャ−ト。
【符号の説明】
13 シーケンスモータ
102 チャージカム
201 ミラー駆動縦レバー
203 絞りレバー
203b ギア部
207 ミラー(クイックリターンミラー)
209 ミラー駆動用のピン
210 ミラー押し上げレバー
212 押し上げレバー係止ピン
301〜303 減速ギア
304 絞り制御用ラチェットギア
305 スリット板
306 フォトインタラプタ
307 絞り制御用係止爪
503 ミラー係止レバー
503c フック

Claims (4)

  1. 撮影レンズからの光束をファインダ観察系に反射するためのミラーダウン位置と、撮影レンズからの光束から退避するミラーアップ位置との間を移動可能なミラー部材と、
    絞り駆動を制御する絞り駆動手段と、
    前記ミラーダウン位置と、前記ミラーアップ位置との間の前記ミラー部材の駆動を制御するミラー駆動手段と、
    モーターによって回転駆動され、第1の領域において、前記ミラー部材を前記ミラーダウン位置から前記ミラーアップ位置へと駆動するための前記ミラー駆動手段の駆動制御と、前記絞りを開放位置から設定位置まで絞り込ませるための前記絞り駆動手段の駆動制御とを並行して動作させるカム部材と、
    プレビュー動作を起動するスイッチ手段と、
    前記カム部材が回転駆動され第1の領域に関する制御動作を実行する際に、前記スイッチ手段が操作されている場合は、前記絞り駆動手段による絞り駆動を可能としたまま前記ミラー駆動手段による前記ミラー部材の駆動を禁止し、前記スイッチ手段が操作されていない場合は、前記絞り駆動手段による絞り駆動と並行して前記ミラー駆動手段による前記ミラー部材の駆動を可能とする切換手段と
    を具備することを特徴とするプレビュー機構を有するカメラ。
  2. 請求項1に記載のプレビュー機構を有するカメラにおいて、
    前記ミラー駆動手段は、前記カム部材が回転駆動され前記第1の領域に関する制御動作を実行する際に、該カム部材により駆動される第1駆動手段と、該第1駆動手段の駆動に連動して駆動され前記ミラー部材をミラーダウン位置からミラーアップ位置へ駆動する第2駆動手段とを具備し、
    前記切換手段は、前記第2駆動手段による前記ミラー部材の駆動を禁止することで、前記ミラー駆動手段による前記ミラー部材の駆動を禁止する
    ことを特徴とするプレビュー機構を有するカメラ。
  3. 請求項2に記載のプレビュー機構を有するカメラにおいて、
    前記切換手段は、前記スイッチ手段を操作した場合に、前記第2駆動手段の前記ミラー部材へ当接する当接部の駆動軌跡中に侵入して該当節部の前記ミラー部材への当接を禁止することで、前記ミラー駆動手段による前記ミラー部材の駆動を禁止する係止部材であること
    を特徴とするプレビュー機構を有するカメラ。
  4. 請求項1乃至3に記載のプレビュー機構を有するカメラはさらに、
    前記切換手段による前記ミラー駆動手段の前記ミラー部材の駆動の禁止を解除する規制解除手段を具備し、
    前記カム部材は、さらに、前記第1の領域とは異なる第2の領域において、前記ミラー部材をミラーアップ位置からミラーダウン位置へと駆動するための前記ミラー駆動手段の駆動制御と、前記絞りを設定位置から開放位置まで戻すための前記絞り駆動手段の駆動制御と、前記規制解除手段による前記ミラー駆動手段による前記ミラー部材の駆動の禁止の解除とを並行して動作させる
    ことを特徴とするプレビュー機構を有するカメラ。
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