JP2571685B2 - クイツクリタ−ンミラ−機構 - Google Patents

クイツクリタ−ンミラ−機構

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JP2571685B2
JP2571685B2 JP62018662A JP1866287A JP2571685B2 JP 2571685 B2 JP2571685 B2 JP 2571685B2 JP 62018662 A JP62018662 A JP 62018662A JP 1866287 A JP1866287 A JP 1866287A JP 2571685 B2 JP2571685 B2 JP 2571685B2
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cam
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和男 石川
英一 望月
尚弘 久本
正男 辻村
希代彦 高木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一眼レフカメラにおける可動ミラーのクイ
ックリターン動作を電動モータ等によるフィルム巻上げ
動作に連動して回動されるチャージカムを巧みに利用す
ることで簡単かつ適切に行なえるように構成してなる簡
易形のクイックリターンミラー機構の改良に関する。
〔従来の技術〕
一眼レフカメラにおいて可動ミラーをレリーズ操作に
連動して撮影光路から退出させるとともに露光完了時に
元の位置に復帰させるというクイックリターン動作を行
なうクイックリターンミラー機構として、従来からフィ
ルム巻上げ時にミラーアップ用のばねおよびミラーダウ
ン用のばねを同時にチャージするようにした構成のもの
が一般によく知られている。そして、このような従来構
造では、上述した各ばねのチャージ状態とレリーズ操作
に応じて順次係止解除することにより、ミラーを上下動
させるものであった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した従来構造によれば、ミラー動
作を行なうチャージ用として二本のばねが必要とされる
ばかりでなく、それぞれのチャージ系をチャージしたり
係止したりする手段やその係止解除手段等も個々に必要
で、このため全体構成が複雑化するばかりでなく構成部
品点数が多くなり、さらにフィルム巻上げ系に作用する
負荷も大きいもので、構造面からも動作面からも問題で
あった。
また、上述した従来のクイックリターンミラー機構に
あっては、フィルム巻上げ動作により回動されるチャー
ジカムを巻上げ完了状態で係止保持することが必要とさ
れるため、チャージカムとは別の回転板等の切欠き部に
制限レバーを係入させるといった構成が用いられてい
た。しかしながら、このような従来構成では、後続する
フィルム巻上げ時に上述した係止状態を解除する機構が
必要となるもので、このため部品点数が多くなり、構成
が複雑化する等の問題もあった。
特に、近年は上述したフィルム巻上げ動作を電動モー
タを用いて行うようにしたモータドライブカメラが広く
採用されるようになっており、上述したような従来のク
イックリターンミラー機構での問題点を一掃することが
大きく望まれているもので、これらの点を考慮し各部を
簡素化し得る何らかの対策を講じることが必要とされて
いる。
〔問題点を解決するための手段〕
このような要請に応えるために、本発明に係るクイッ
クリターンミラー機構は、レリーズ操作に応じて可動ミ
ラーを上昇回動させるミラーアップレバーに対しミラー
アップチャージを行なうばねにより同軸上で一体的に回
動可能に支持されているチャージレバーをチャージ方向
に回動させるようにフィルム巻上げ時に電動モータ等で
回動されるチャージカムを備え、このチャージカムに対
し、前記チャージレバーをチャージ方向に回動させ最大
カム部でチャージ状態に維持するとともにこれに連続す
る最小カム部でフィルム巻上げ回動初期にチャージレバ
ーのミラーダウン方向への回動を許容するカム面を形成
したものである。
〔作用〕
本発明によれば、電動モータ等によるフィルム巻上げ
動作に連動して回動されるチャージカムの最大カム部で
チャージレバーを係止することでミラーアップのチャー
ジ状態を維持するとともに、レリーズ操作によりミラー
アップレバーの係止状態を解除してミラーアップを行な
い、かつ一連の露光動作が行なわれた後のフィルム巻上
げ初期におけるチャージカムの最大カム部から最小カム
部への切替えによりチャージレバーと共にミラーアップ
レバーを回動させてミラーダウンを行ない、しかる後チ
ャージレバーをミラーアップチャージ方向に回動させる
ことにより前記チャージ状態を得るものである。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に示した実施例を用いて詳細に説
明する。
第1図は本発明に係るクイックリターンミラー機構の
一実施例を示すものであり、同図において符号1は図し
ない電動モータによるフィルム巻上げ動作に連動して減
速歯車機構(図示せず)を介して図中反時計方向に回動
されるチャージカム、2はこのチャージカム1の外周に
摺接して回動される係合部2aを有し、前記フィルム巻上
げ時に図中時計方向(チャージ方向)に回動されるチャ
ージレバー、3はこのチャージレバー2と同軸上に支持
されるとともにミラーアップチャージ用のばね4により
互いに接近する方向に付勢されダブルレバーとして一体
的に回動可能なミラーアップレバーで、このミラーアッ
プレバー3が図中時計方向に回動されることにより回動
可能な可動ミラー5がミラーアップ動作されるように構
成されている。なお、図中3aはミラー5側部の突部5aに
押上げ力を作用させる係合端、3bは前記チャージばね4
の付勢力で前記チャージレバー2他端側の係合突部2bに
係合する係合縁部、3cは前記係合突部2bに一端が係止さ
れたチャージばね4の他端が係止されるとともに後述す
るマグネットレバーにより常時は係止状態が保持される
係止突部で、また6は前記チャージレバー2を反時計方
向に付勢する復帰ばね、7は前記ミラー5を図中時計方
向(下降方向)に付勢する復帰ばねである。
8はレリーズ操作により励磁されることで吸着力が解
除されるキャンセル型のマグネット、9はその可動端8a
に一端が枢支されたマグネットレバーで、このマグネッ
トレバー9他端の係止端9aは前述したように前記ミラー
アップレバー3の係止突起3cに係合してこのレバー3を
チャージ状態で係止する役割を果たす。また、このマグ
ネットレバー9の枢支軸には、係止端9a側のアーム部途
中に設けられた突部9bに対し両端が係止されるばね10が
巻回して設けられ、かつこのばね10の一端10aが前記チ
ャージレバー2の他端部2cによりチャージされることに
より前記係止端9aを図中反時計方向(係止解除方向)に
回動させ得るごとく付勢するように構成されている。な
お、図中11は前記マグネットレバー9をミラーアップレ
バー3の係止位置に復帰させるための復帰ばねである。
さて、本発明によれば、上述した構成において、レリ
ーズ操作に応じてミラー5を上昇回動させるミラーアッ
プレバー3とダブルレバー構成であるチャージレバー2
をフィルム巻上げ用モータにより回動させるチャージカ
ム1を、前記チャージレバー2をチャージ方向に回動さ
せる円弧面12a終端の最大カム部12bでチャージ状態に維
持するとともにこれに連続する最小カム部12cで前記フ
ィルム巻上げ回動初期にチャージレバー2のミラーダウ
ン方向への回動を許容するカム面12を形成するような構
成としている。ここで、本実施例では、上述したカム面
12を、チャージカム1の点対称位置に一対等配して形成
した場合を示しており、前述したフィルム巻上げ時にこ
のチャージカム1は180゜づつ回動駆動される。
また、本発明によれば、前記カム面12の最大カム部12
bに前記チャージレバー2の係合部2aが到達した最大チ
ャージ状態の時点で前記電動モータへの停止信号を送出
するタイミングスイッチ13を、このチャージカム1に一
体に設けたスイッチ作動用カム部によりオン・オフ動作
するような構成としている。この場合、本実施例では、
前記チャージカム1の外周に等配して設けられた一対の
カム面12のうちチャージレバー2に関与しない側のカム
面12を前記スイッチ作動用カム部として利用しており、
前記タイミングスイッチ13は、第1図中実線で示すよう
にその接点片13aを接点子13bで一度オン状態としてから
最大カム部12bと最小カム部12cとの間で生じる段差部で
オフされるオフ信号を前記モータの停止信号とし得る状
態で配設されている。
このような構成によるクイックリターンミラー機構
は、次のように動作される。すなわち、第1図中実線で
示すフィルム巻上げ完了時には、チャージレバー2はチ
ャージカム1の最大カム部12bによりチャージばね4を
チャージした状態で保持され、このときミラーアップレ
バー3は、前記マグネット8により吸着されているマグ
ネットレバー9の係止端9aで係止され、ミラー5は撮影
光路を閉塞する下降位置にある。そして、この状態にお
いてレリーズ操作が行なわれると、前記マグネット8が
励磁されてマグネットレバー9の吸着保持状態が解除さ
れ、前記チャージレバー2で予めチャージされていたば
ね10の付勢力で図中一点鎖線で示す位置へと回動され、
これによりその係止端9aによるミラーアップレバー3の
係止状態が解除される。すると、このミラーアップレバ
ー3は、チャージばね4のチャージ力で上方に回動さ
れ、これによりミラー5は上昇回動されてミラーアップ
が行なわれ、この状態で図示しないシャッタ機構が作動
し、一連の露光動作が行なわれる。なお、この露光動作
時における各部の位置状態を図中一点鎖線で示してい
る。また、前記マグネット8は、係止解除が行なわれた
時点で励磁が解除されるが、このときにはばね10をチャ
ージしているチャージレバー2は動作しないため、係止
解除状態が維持される。
一方、この露光動作が完了し、一定時間後にモータが
回転されることにより、前記チャージカム1が巻上げ回
動される。すると、チャージカム1は、図中矢印方向に
半回転され、これにより前記チャージレバー2は、この
巻上げ回動初期においてカム面12の最大カム部12bから
外れて最小カム部12cに対応することとなり、これによ
りこのチャージレバー2はミラーアップレバー3と共に
図中反時計方向に回動し、その結果としてミラー5はば
ね7により下降動作し、ミラーダウンが行なわれる。こ
の状態を図中二点鎖線で示している。ここで、上述した
ミラーアップレバー3はその係止縁3bが係止突部2bに当
接しており、これにより一体的に回動されることは容易
に理解されよう。
さらに、チャージカム1がモータで回動されると、そ
の一方のカム面12の円弧面12aでチャージレバー2は、
徐々に時計方向に回動され、チャージばね4のチャージ
が行なわれる。これは、前記ミラーダウン時においてチ
ャージレバー2によるばね10の係止状態が解除されるこ
とで、マグネットレバー9は復帰回動し、その係止端9a
で前記ミラーアップレバー3を係止保持することになる
ためである。そして、さらにモータが回転されることに
よりチャージカム1におけるカム面12の最大カム部12b
にチャージレバー2の係合部2aが対応すると、巻上げ動
作途中で一旦オンされたタイミングスイッチ13が再度オ
フし、これによりモータの回転が停止されて前述したチ
ャージ完了状態に戻り、以後順次同じ動作が繰返される
ものである。
そして、このような構成によれば、チャージ状態をチ
ャージカム1のカム面12での最大カム部12bがチャージ
レバー2に対応した時点でフィルム巻上げ動作を完了さ
せ、かつチャージ状態を維持するとともに、次のフィル
ム巻上げ回動初期においてカム面12の最大カム部12bか
ら最小カム部12cへの段差部でミラーダウンを行なう構
成とされており、部品点数の少ない簡単な構成によって
負荷が小さく、また動作的にも信頼性の高いクイックリ
ターンミラー機構を得ることが可能となるものである。
また、前記チャージカム1に等配して設けた別のカム面
12でスイッチをオン・オフさせることによりモータの停
止信号を送出するように構成し、巻上げ動作の制限を行
なうように構成したので、従来のような別の回転板の切
欠き部に係入される制限レバー等を適宜設けるといった
構成に比べ、各部の構成が簡素化し、動作上での信頼性
をも発揮させ得るものである。
第2図(a),(b),(c)は第3図に示す小型一
眼レフカメラ30に本発明を適用してなる別の実施例を示
し、この実施例では前述したクイックリターンミラー機
構に連動してミラー5の昇降時のファインダ部Fからの
逆入射光を遮るためのアイピースシャッタ20をファイン
ダ光学系の一部で開閉動作させる場合を示している。
これを簡単に説明すると、図中21はレリーズ操作によ
りキャンセル型マグネット8の励磁で吸着力が解除され
て回動するマグネットレバー9の係止爪9cにより係止解
除される係止突部21aを有し下向きにスライド走行され
るようにばね22で付勢されているスライドレバー、23は
このスライドレバー21の係止突部21aが走行途中で係合
することにより図中時計方向に回動されるフックレバー
で、このフックレバー23の他端係止端23aが常時は前記
ミラーアップレバー3の係止突起3cを係止保持し、かつ
前記スライドレバー21の下降動作時すなわちレリーズ操
作時に係止が解除されて前記ミラー5を跳上げ回動させ
るような構成とされている。ここで、このようなスライ
ドレバー21によりミラー5の上下動と共にアイピースシ
ャッタ20の開閉動作させるにあたって問題とされること
に、始めにアイピースシャッタ20が閉じてからミラーア
ップが行なわれ、かつミラーダウンしてからアイピース
シャッタ20が開けられるという構成としなければならな
いもので、アイピースシャッタ20とミラー5の動作に遅
延時間を設けることが必要とされることである。このた
め、本実施例では、スライドレバー21を長尺な帯板状に
形成しかつこれを長手方向に走行させるような構成とし
ている。そして、このスライドレバー21の走行開始直後
において前記アイピースシャッタ20を閉動作させるとと
もに、走行動作途中で前記係止突部21aで前記フックレ
バー23の係止状態を解除し、ミラーアップが行なわれ
る。また、このスライドレバー21が逆方向に走行するフ
ィルム巻上げ時には、前記係止突部21aがフックレバー2
3から離脱してミラーアップ系を初期状態すなわちミラ
ーダウン状態とするとともに、その走行終期において前
記アイピースシャッタ20を開動作させるような構成とさ
れている。ここで、図中24は前記チャージカム1と一体
に形成されフィルム巻上げ動作により回動されるセクタ
ギヤで、スライドレバー21の走行時には切欠き部が対応
するとともにフィルム巻上げ時には、その歯部がスライ
ドレバー側の歯部21bに噛合してこれを初期状態に復帰
するように走行させ得る構成とされている。
なお、図中25は前記アイピースシャッタ20を閉方向に
付勢するばね、26は前記スライドレバー21で押上げられ
ることによりその開状態を保ちかつレバー21が下降に連
動してその付勢力を解除するばね、27はフックレバー23
を係止突部21aに係合し得る状態に維持するばねで、さ
らに前記スライドレバー21は長溝21c,21dがガイドピン2
8で案内されることにより長手方向にのみスライド走行
自在に支持されている。また、29はスライドレバー21の
走行位置を検出するためのミラーダウンスイッチで、レ
バー21に並設されているプリント基板29a上を摺動する
ような構成とされている。このミラーダウンスイッチ29
は、第5図(b)(c)(f)から明らかなように、シ
ャッタを開動作させるための信号を得るためのものであ
る。
そして、このような構成を採用すれば、アイピースシ
ャッタ20が閉じてからミラーアップが行なわれ、かつミ
ラーダウンしてからアイピースシャッタ20が開けられる
という遅延時間を、一つのスライドレバー21を長尺に形
成するだけで簡単かつ確実に行なえ、機構構成が簡素化
される等の利点がある。
ここで、第3図に示した小型一眼レフカメラ30の概略
構成を簡単に説明すると、31は幅方向に薄型な略々箱体
形状を呈するカメラ本体で、その前面側にはストロボユ
ニット32と四群のレンズ系からなりシャッタ機構として
プログラム式レンズシャッタ33aを有するズーム式撮影
レンズ33とが露呈して設けられ、さらにその下側には各
種電子機構部品の動力源となるバッテリ(電池)34が内
設されている。35はカメラ本体31背面側上部に設けられ
撮影レンズ33を介して視野を決定する接眼レンズを有す
るファインダ部(F)、36はその下側で蓋体31aにより
閉塞されたパトローネフィルム装填部である。なお、前
記撮影レンズ33を構成する第3のレンズは鏡胴に対し固
定され、残りの三群のレンズは軸線方向に摺動動作自在
に設けられ、望遠/広角に至るズーミング駆動とAFセン
サ37aからの信号による自動焦点合せ(オートフォーカ
ス)とを行なう構成とされており、図中37b,37cはその
ドライバ回路である。
そして、前記パトローネフィルム装填部36のフィルム
露光面前面側で撮影レンズ33背面側には、前述したクイ
ックリターンミラー機構により可動されるミラー5が配
設され、かつ撮影レンズ33を通る光路はこのミラー5お
よびファインダ光学系38を介して撮影視野を決定するた
めの前記ファインダ部35に導かれている。なお、図中39
はミラー5を保持するミラーの枠で、このミラー枠39が
フィウム感光面を蛇腹状フード39aと協動して遮光する
ことで、撮影レンズ33からの光路をミラー5により前記
ファインダ部35側に反射させて導くような構成とされて
いる。また、このミラー5は、開放時にはミラー枠39と
共に図中想像線で示す位置までミラーアップ回動され、
これによりフィルム感光面に撮影レンズ33を介して光束
が到達し、撮影が行なわれることは勿論である。さら
に、前記ファインダ光学系38は、複数群のレンズ系や反
射ミラー等からなり、またその途中には撮影時において
ファインダ部35からの逆光がフィルム感光面にまで導入
されるのを阻止する前記アイピースシャッタ20が配設さ
れている。そして、このアイピースシャッタ20と前記ミ
ラー5との間であって図中二点鎖線で示すカメラ側面に
前記スライドレバー21を摺動自在に支持することで、前
述したように所要の動作関係に保たれた撮影時のシャッ
タ動作が可能となるものである。特に、上述した第2図
に示す構成は、この第3図におけるカメラ構造のよう
に、ミラー5とアイピースシャッタ20とが略々同一鉛直
線上で所定間隔離間して配設されている場合に適用して
その効果を発揮させ得るものである。
なお、この実施例では、上述したフィルム装填部36で
のフィルム巻上げおよび前記ミラーアップチャージ等を
行なうための駆動源となる電動モータ40を、巻上側のス
プール内に内設した場合を示し、これによりモータドラ
イブ機能を発揮させ得る場合を示している。勿論、この
場合に図示を省略したが、上述したモータ40からの回転
力を減速して伝達し得る減速歯車機構等が適宜付設され
るものであり、またこのモータ40の代りに手動操作レバ
ー等を設けてもよいものである。
ここで、上述した構成による小型一眼レフカメラ30に
よる写真撮影時の操作および動作順序を第4図を用いて
簡単に説明する。まず、前記第2図実線で示す位置に各
部が維持された状態でレリーズ操作が行なわれ、図中
(a)のレリーズスイッチがオンすると、図中(b)
(c)に示されるようにシャッタ駆動モータが正転しシ
ャッタ33aが閉成される。そして、所定時間経過後に図
中(d)(e)(g)に示されるように、ミラーアップ
マグネット8がオンし、これによりスライドレバー21が
走行することでアイピースシャッタ20およびミラー5が
順次所定の動きを行なう。すなわち、開放されていたア
イピースシャッタ20が閉じ、さらにミラー5が上昇し、
この状態でレンズシャッタ33aが図中(b)(c)に示
すように、所定時間後に開いて露光が行なわれる。そし
て、その後、フィルム巻上げモータが図中(i)のよう
に正転され、これによりミラー5が図中(d)に示すよ
うに下降し、さらにレンズシャッタ33a、アイピースシ
ャッタ20が開くことは、図中(b)(g)から明らかで
あろう。そして、この動作後にミラーアップチャージが
行なわれるとともに、フィルム巻上げも行なわれてお
り、さらにこの巻上げ終了時に前記タイミングスイッチ
13がオフし、これにより巻上げモータが停止される。こ
のとき、前述したようにミラーアップチャージをチャー
ジカム1の最大カム部12bで適切かつ確実に停止させる
ために、図中(i)のようにモータの慣性を停止させる
ようにモータを一時的に逆転させるように構成するとよ
い。そして、これにより一回の撮影動作が終了する。
なお、本発明は上述した実施例構造に限定されず、各
部の形状、構造等を、適宜変形、変更することは自由で
ある。たとえば上述した実施例ではチャージカム1上に
形成されるミラーアップチャージ用のカム面12を、点対
称な二個所に設けた場合を説明したが、本発明はこれに
限定されず、一個所あるいは複数個所であってもよいこ
とは勿論である。また、このカム面12の形状としても種
々の変形例が考えられるものであり、たとえばその最大
カム部12bをチャージレバー2の係合部2aを係止保持し
易い形状に形成してもよいものである。
さらに、このチャージカム1に係合することでモータ
の停止信号を得るためのスイッチ作動用カム部として、
前記チャージカム1における使用していない側のカム面
12を利用した場合を示したが、これに限定されず、適宜
の係止突部をチャージカム1の周方向や厚み方向に一体
に設け、これで前記タイミングスイッチ13等をオンまた
はオフすることで、モータ停止信号を得るような構成と
することは自由である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係るクイックリターン
ミラー機構によれば、レリーズ操作に応じて可動ミラー
を上昇回動させるミラーアップレバーに対しミラーアッ
プチャージを行なうばねにより同軸上で一体的に回動可
能に支持されているチャージレバーをチャージ方向に回
動させるようにフィルム巻上げ動作により回動されるチ
ャージカムを備え、このチャージカムに対しチャージレ
バーをチャージ方向に回動させ最大カム部でチャージ状
態に維持するとともにこれに連続する最小カム部でフィ
ルム巻上げ回動初期にチャージレバーのミラーダウン方
向への回動を許容するカム面を形成するようにしたの
で、チャージカムを利用した部品点数が少なくフィルム
巻上げ時の電動モータに対する負荷等が小さい簡単な構
成によって、適切かつ確実なミラーのクイックリターン
動作が可能である等の種々優れた効果がある。
また、本発明によれば、チャージカム上の最大カム部
がチャージレバーと係合した状態でフィルム巻上げ動作
とミラーアップチャージとを完了させるようにし、かつ
この状態を電動モータの停止信号として送出するタイミ
ングスイッチの作動用カム部を一体に設けるようにした
ので、簡単かつ安価な構成にこかかわらず、各部の構成
が簡素化され、しかも適切かつ確実な動作が得られる等
の種々優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るクイックリターンミラー機構の一
実施例を示す要部構成図、第2図(a),(b),
(c)は本発明の別の実施例を示す概略構成図および部
分的に示す両側面図、第3図は第2図に示した実施例を
適用して好適な一眼レフカメラの概略側断面図、第4図
はカメラの撮影動作を説明するためのタイムチャートで
ある。 1……チャージカム、2……チャージレバー、3……ミ
ラーアップレバー、4……チャージばね、5……可動ミ
ラー、6,7,11……復帰ばね、8……マグネット、9……
マグネットレバー、10……ばね、12……カム面、12a…
…円弧面、12b……最大カム部、12c……最小カム部、13
……タイミングスイッチ。
フロントページの続き (72)発明者 辻村 正男 東京都渋谷区神宮前6丁目27番8号 京 セラ株式会社東京原宿事業所内 (72)発明者 高木 希代彦 岡谷市長地2800番地 京セラ株式会社長 野岡谷工場内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レリーズ操作で係止状態が解除されること
    により常時は下降位置に維持されている可動ミラーを上
    昇回動させるミラーアップレバーと、このミラーアップ
    レバーをミラーアップ方向にチャージするばねにより同
    軸上で一体的に回動可能に支持されかつミラーダウン方
    向に付勢されているチャージレバーと、フィルム巻上げ
    動作に連動して回動され前記チャージレバーをミラーア
    ップチャージ方向に回動させるチャージカムを備え、こ
    のチャージカムは、前記チャージレバーをチャージ方向
    に回動させその最大カム部でチャージ状態を維持すると
    ともにその周方向に連続する最小カム部で前記フィルム
    巻上げ回動初期に前記チャージレバーのミラーアップレ
    バーと一体的なミラーダウン方向への回動を許容するカ
    ム面を有していることを特徴とするクイックリターンミ
    ラー機構。
  2. 【請求項2】レリーズ操作で係止状態が解除されること
    により常時は下降位置に維持されている可動ミラーを上
    昇回動させるミラーアップレバーと、このミラーアップ
    レバーをミラーアップ方向にチャージするばねにより同
    軸上で一体的に回動可能に支持されかつミラーダウン方
    向に付勢されているチャージレバーと、フィルム巻上げ
    時に電動モータにより回動され前記チャージレバーをミ
    ラーアップチャージ方向に回動させるチャージカムを備
    え、このチャージカムには、前記チャージレバーをチャ
    ージ方向に回動させその最大カム部でチャージ状態に維
    持しかつその周方向に連続する最小カム部で前記フィル
    ム巻上げ回動初期に前記チャージレバーのミラーアップ
    レバーと一体的なミラーダウン方向へ回動を許容するカ
    ム面が形成されるとともに、このカム面の最大カム部に
    前記チャージレバーが到達した時点で前記電動モータの
    停止信号を送出するタイミングスイッチ作動用のカムが
    一体に設けられていることを特徴とするクイックリター
    ンミラー機構。
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