JPH05297435A - カメラのミラー・絞り駆動機構 - Google Patents

カメラのミラー・絞り駆動機構

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JPH05297435A
JPH05297435A JP4121123A JP12112392A JPH05297435A JP H05297435 A JPH05297435 A JP H05297435A JP 4121123 A JP4121123 A JP 4121123A JP 12112392 A JP12112392 A JP 12112392A JP H05297435 A JPH05297435 A JP H05297435A
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mirror
diaphragm
motor
aperture
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JP4121123A
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English (en)
Inventor
Yasuaki Miura
康晶 三浦
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレビュー、手動ミラーアップ動作を行わせ
るにあたって、全体構成の簡素化と各操作部材の配置位
置や配設構造についての自由度を増大させる。 【構成】 ミラー11をアップ、ダウン動作させるミラ
ー駆動機構と、レンズ絞りを絞り込み、絞り復帰動作さ
せる絞り駆動機構が設けられる。これら両機構によりミ
ラーおよびレンズ絞りの撮影後の復帰動作を、モータ6
にて回転駆動されるカム33を介して行なう。前記両機
構の双方を撮影時に略同時に動作開始させるアクチュエ
ータとしてのレリーズマグネットMg1を設ける。プレ
ビュー信号発生手段からプレビュー信号が送出される
と、アクチュエータの動作とは無関係に、モータを所定
角度θまで回動させ、絞り駆動機構のみを作動させて絞
りの絞り込み動作を開始させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミラーおよびレンズ絞
りの撮影後におけるそれぞれの復帰動作をモータ駆動に
て行なうように構成されてなる一眼レフレックスカメラ
に用いて好適なミラー・絞り駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の一眼レフカメラにおけるミ
ラー・絞り駆動機構としては、たとえば特開昭63−2
17338号公報に示されているような構造によるもの
が知られている。この従来構造によれば、通常の撮影時
には、ミラーアップと絞り込みとを同時に開始し、露光
後におけるミラーの復帰、絞りの開放も、やはり同時に
行なうように構成されている。
【0003】ところで、このような従来構造において、
撮影前に被写界深度を確認するために絞り込みのみを行
なう場合(以下、これをプレビューという)には、レン
ズの絞りに連動する部材を、外部から手動で動作させ、
絞り込むように構成されている。
【0004】また、従来のカメラの中には、撮影に伴う
振動を予防するために、撮影に先立って、ミラーを予め
退避させておく(以下、これを手動ミラーアップとい
う)ものも、実用に供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来装置においては、プレビュー動作は指で外
部に露出した釦やレバーを動作させたりして行なうのが
普通であるが、手動操作を行なう際に、操作抵抗が大き
かったり、ストロークが長くなったりし、長時間、ある
いは何度も操作して動作させると、非常に疲れてしまう
という欠点があった。
【0006】また、手動ミラーアップを行なうにして
も、セットするためにはかなりの力量が必要で、セット
に時間がかかったり、三脚等で折角固定してもカメラが
セットの際に動いてしまったりする恐れがあった。
【0007】さらに、一眼レフカメラにあっては、ミラ
ー、レンズ絞りの配置は略一義的に決まっているため、
外部の操作部材との機械的な連動関係を維持するために
は、人間工学的に最適とは言えない位置に、それぞれの
操作部材を配置しなければならないという欠点もあっ
た。
【0008】このような欠点を解消するためには、撮影
時においてミラーやレンズ絞りを実際に動作させるミラ
ー駆動や絞り駆動のための、たとえばレリーズマグネッ
トのようなアクチュエータをそれぞれに設置し、これら
を同時に動作させる一方、シャッタのみを動作させない
ように構成し、手動ミラーアップ動作を可能としたり、
絞り駆動用のアクチュエータのみを動作させ、プレビュ
ー動作を行なわせるように構成することも考えられてい
る。
【0009】しかしながら、このような場合において、
プレビュー動作、手動ミラーアップ動作を同時あるいは
独立に行なえるようにするためには、ミラーの駆動系、
レンズ絞りの駆動系のそれぞれにアクチュエータが必要
となり、コスト的にも、カメラの内部スペース的にも不
利であり、またカメラの内部構造も複雑化してしまうと
いう新たな欠点が生じてしまうもので、このような問題
点を一掃し得る何らかの対策を講じることが必要とされ
ている。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、新たな部材を追加することなしに、機
構全体をシンプルな構造によって構成し、かつ外部から
の操作部材の配置位置や配設構造についての自由度も持
たせることが可能となる一眼レフレックスカメラにおけ
るミラー・絞り駆動機構を提供するところを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような問題点を解決
するために本発明に係るカメラのミラー・絞り駆動機構
は、外部操作によってレリーズ信号を発生するレリーズ
信号発生手段と、ミラーアップ動作およびミラーダウン
動作を行なうミラー駆動機構と、絞り込み動作および絞
り復帰動作を行なう絞り駆動機構と、前記レリーズ信号
の入力によって、前記ミラー駆動機構にミラーアップ動
作を、前記絞り駆動機構に絞り込み動作を行なわせるア
クチュエータと、撮影動作後に、前記ミラー駆動機構に
ミラーダウン動作を、前記絞り駆動機構に絞り復帰動作
を行なわせるモータと、外部操作によってプレビュー信
号を発生するプレビュー信号発生手段とを備えてなり、
前記プレビュー信号の入力によって前記モータを駆動せ
しめる制御手段と、プレビュー信号の入力によって駆動
されるモータに連動して、前記ミラー駆動機構を駆動す
ることなく、前記絞り駆動機構に絞り込み動作を行なわ
せるプレビュー手段と、プレビュー信号が入力した後
に、モータが、絞り復帰動作およびミラーダウン動作に
影響を与えない所定角度だけ回転したか否かを検出する
角度検出手段とを設け、かつ前記制御手段を、プレビュ
ー信号の入力時に、モータを所定角度に達するまで回転
せしめるように構成したものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、レリーズ信号に従ってアクチ
ュエータを動作させることにより、所定の絞り込み、ミ
ラーアップ動作を行ない、その後にシャッタを走行させ
ることにより、通常の露光動作を行なえる。
【0013】また、手動ミラーアップ信号の入力時に
は、アクチュエータを動作させ、絞り込み、ミラーアッ
プ動作は行なわせるが、シャッタの走行を禁止すること
によって、手動ミラーアップ動作を行なえる。
【0014】さらに、プレビュー信号発生手段からのプ
レビュー信号の入力時には、アクチュエータは動作させ
ず、通常露光時において復帰動作用として使用している
モータを、わずかな回転角度だけ回転させ、これを角度
検出手段で検出して停止させることにより、ミラー駆動
機構を駆動することなく、絞り込み駆動機構による所定
の絞り込み動作のみを、プレビュー動作として動作させ
得るものである。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係るカメラのミラー・絞り駆
動機構の一実施例を示すブロック図であり、同図におい
て、符号1は一眼レフレックスカメラ各部での電気系制
御を行なうマイクロコンピュータ(以下CPUという)
であって、図5にて説明するようなプログラムが書き込
まれており、それにしたがってカメラ各部での駆動制御
を行なうように構成されている。
【0016】2は公知のフォーカルプレンシャッタ機構
であって、シャッタ先幕とシャッタ後幕との走行状態を
それぞれ制御することによって所定の露光時間を与える
ものであり、このフォーカルプレンシャッタ機構2に
は、撮影前はON、後幕走行に関連してOFFとなる後
幕スイッチSW5が接続されている。この後幕スイッチ
SW5がOFFすることで、撮影動作の終了信号が得ら
れることになる。
【0017】3はレリーズマグネット駆動回路であり、
前記CPU1の指令にしたがってレリーズマグネットM
g1を駆動させるように構成されている。
【0018】4は絞り制御回路であり、絞り駆動機構で
の動きを検知するフォトカプラ8からの信号を波形修正
した後にCPU1に伝達し、またCPU1の指令にした
がって絞りマグネットMg2を駆動制御させ得るように
構成されている。
【0019】5はモータ駆動制御回路であり、CPU1
の指令によってモータ6の駆動および停止制御を行なう
モータ制御手段として構成されている。なお、このモー
タ6としては、後述するように図2等において時計方向
のみへの一方向回転型のものが用いられている。
【0020】7は露出モード切替え装置であって、使用
者によって予め設定される露出モードが、絞り優先オー
トモード、シャッタ優先オートモード、プログラムオー
トモード、マニュアル露出モードのいずれであるかを、
CPU1に伝達するものである。
【0021】ここで、図1中SW1、SW2、SW3は
それぞれレリーズスイッチ、プレビュースイッチ、ミラ
ーアップスイッチであり、これらもやはりCPU1に接
続されており、かつそのいずれもカメラ外部から手動操
作可能に構成されている。
【0022】さらに、図1中SW4はモータ6の回転に
伴って回転駆動される後述するカム33により開閉動作
される完了スイッチであり、このスイッチSW4もやは
りCPU1に接続されているが、その詳細な動作につい
ては、図2を用いて以下に詳述する。
【0023】図2は本発明に係るカメラのミラー・絞り
駆動機構において、図1で示した実施例装置のミラー駆
動機構および絞り駆動機構の具体的な構成を示す概略斜
視図であり、同図において各部の部材は撮影動作開始前
の状態にある場合を示している。以下、この図を用いて
本発明に係るミラー・絞り駆動機構の詳細な構成を説明
する。
【0024】図中符号11は一眼レフカメラにおけるミ
ラーであって、図示を省略した撮影レンズ系からの光束
をファインダ側に導くためにカメラ本体(図示せず)内
部に配置されている。このミラー11は、その両側で一
端寄りに設けられている回転軸11a、11bにより回
転可能に軸支されており、またその一側で自由端寄りの
部分にはミラーピン11cが植設されている。そして、
このミラーピン11cの一部に引っ掛けられたばね12
は、ミラー11を図中時計方向に付勢するように設置さ
れている。
【0025】また、ミラーアップレバー13は、軸13
aを中心に回転可能に軸支され、一端13bはばね14
による右旋力によってミラーピン11cと当接し、ミラ
ー11を、ばね12に抗して左旋するように構成されて
いる。この場合、このミラーアップレバー13は、ピン
13cが後述するミラースタートレバー20に係止され
るため、撮影前には図示の位置で保持される。一方、こ
のレバー13の他端には、ローラ13dが付設され、後
述するカム33のカムフォロワとなるようになってい
る。
【0026】15は軸15aを中心に回転可能に軸支さ
れる絞り連動レバーであり、ばね17によって右旋性を
与えられているが、その一端に設けられたピン15b
が、後述する絞りスタートレバー22に係止されるた
め、撮影前には図示の位置で保持される。また、このレ
バー15の別の端部にはローラ15dが付設され、やは
り後述するカム33のカムフォロワとされるとともに、
後述するような役割を果たすピン15c,15e、およ
び腕部15fをそれぞれ有している。
【0027】また、前記絞り連動レバー15上のピン1
5cに回転可能に軸支される絞りレバー18は、ばね1
6によって図中反時計方向への回動習性が与えられると
ともに、その一端18aがピン15eに当接する位置で
保持されている。
【0028】19はレンズ側絞り連動レバーであり、絞
りレバー18の先端部18bに係合するとともに、ばね
19aにより絞り込み方向に付勢されて絞りレバー18
に右旋力が与えられている。この場合、この右旋力は、
ばね16によって発生する左旋力よりも弱いため、撮影
前には絞り開放状態を維持する。
【0029】前記ミラースタートレバー20は軸20a
により回転可能に軸支され、かつばね21によって左旋
性を与えられるとともに、前述した通り、その一端20
bがミラーアップレバー13の右旋を阻止するようにな
っている。
【0030】一方、前記絞りスタートレバー22は軸2
2aにより回転可能に軸支さればね23によって左旋性
を与えられるとともに、前述のように一端22bが絞り
連動レバー15の右旋を阻止するようになっている。ま
た、腕部22dは後述するカム33上のピン33bに当
接可能な位置まで延設されている。
【0031】そして、これらミラースタートレバー20
と絞りスタートレバー22は、それぞれの一端20c、
22cが後述するレリーズレバー35の一端35bに当
接可能に配置されている。
【0032】24は軸24aに回転可能に軸支されるレ
リーズマグネットリセットレバーであり、リセットレバ
ー26に対してばね25によって立ち曲げ部26aに制
限される位置に保持され、その先端24bは後述するレ
リーズレバー35bに当接可能な位置まで伸ばされてい
る。そして、撮影前の図示の状態では、レリーズレバー
35の動作を妨げることがないように構成されている。
【0033】また、リセットレバー26は、同じく軸2
4aに回転可能に軸支されかつばね27によって左旋力
を与えられており、この状態で腕部26bが後述するカ
ム33上のピン33aに当接し、その動作が制限される
ようになっている。
【0034】29は絞りマグネットリセットレバーであ
り、一端に設けられたピン29aはリセットレバー26
の長穴部26cに挿入されかつばね28によって常時は
図中長穴下方に寄せられている。また、このレバー29
の他端には長穴部29bが設けられ、固定側のガイドピ
ン30が係入されることによって、長手方向以外の動作
を制限されている。ここで、この絞りマグネットリセッ
トレバー29の端面部29cは絞り停止レバー39の立
ち曲げ部39bと当接可能となっているが、撮影前には
その動作を制限するものではない。
【0035】一方、前記モータ6は一方向(図2におい
て時計方向)にのみ回転駆動される一方向回転型のもの
が用いられ、このモータ6にはピニオンギヤ31が固着
され、これがモータ6の連動手段であるギヤ32と噛み
合うことにより軸32aによって一体であるカム33を
回転可能としている。
【0036】また、このギヤ32上に植設されているピ
ン32bは、図2および図3の(a),(b) から明らかなよ
うに、前記完了スイッチSW4の一方の接点片60aに
当接してこれを開閉動作可能に構成されている。この完
了スイッチSW4は、モータ6に連動するギヤ32が初
期位置にあるか、この初期位置から所定角度だけ変位し
た所定位置にあるか否かを検出する検出手段となるもの
である。
【0037】すなわち、図2および図3の(a) で示した
撮影前の状態では、完了スイッチSW4は、ピン32b
によってOFFに保持される。また、このギヤ32がモ
ータ6により回転駆動され、ピン32bが、わずかな回
転角度である所定角度θ(図4参照)まで回転される
と、図3の(b) に示すように、このピン32bが完了ス
イッチSW4の接点片60aから外れ、この接点片60
aが弾性復帰し、他方の接点片60bと接触したON状
態となる。これによって、ギヤ32が所定位置にあるこ
とが検出される。
【0038】そして、ギヤ32にさらに回転されてピン
32bが再び接点片60aに当接することで、完了スイ
ッチSW4は再びOFFとなり、これによりギヤ32が
初期位置にあることが検出される。さらに、ギヤ32が
回転されると、この完了スイッチSW4は、角度θの間
OFF状態とされた後、再度ONすることになる。
【0039】また、前記カム33にはピン33b、33
aが植設され、前者は絞りスタートレバー22の腕部2
2dに当接可能な位置に、後者はリセットレバー26の
腕部26bに当接位置に配置されているのは、前述した
通りである。また、図2における撮影動作開始前の状態
においては、カム33はそのフォロワとなるミラーアッ
プレバー13によってミラーアップ動作、絞り連動レバ
ー15による絞り込み動作を何ら制限しないような状態
とされている。
【0040】前記レリーズレバー35は、図2から明ら
かなように、軸35aに回転可能に軸支され、ばね36
によって左旋力を与えられているが、その一端にはレリ
ーズマグネットMg1に吸着されるアーマチャ37が固
定されているために、撮影動作開始前には図2に示す位
置で保持される。また、このレバー35の他端35b
は、前述のようにミラースタートレバー20と絞りスタ
ートレバー22のそれぞれの一端20c、22cと当接
可能な状態となっている。なお、レリーズマグネットM
g1は、その非通電時にはアーマチャ37を吸着し、通
電時にはその吸着を解除するように構成されている。
【0041】また、絞り停止レバー39は軸39aに回
転可能に軸支され、ばね40によって左旋力を与えられ
ているが、その一端には絞りマグネットMg2に吸着さ
れるアーマチャ41が固定されているために、撮影動作
開始前には図2に示す位置で保持される。さらに、前述
のように立ち曲げ部39bは絞りマグネットリセットレ
バー29の端面部29cと当接可能になっている。ま
た、このレバー39の他端には、ラチェット車46の円
周部に係合しその回転を停止することが可能な係合部3
9cを有している。
【0042】ここで、この絞りマグネットMg2も、前
述したレリーズマグネットMg1と同様に、やはり非通
電時にはアーマチャ41を吸着し、通電時にはその吸着
を解除するように構成されている。
【0043】一方、絞り連動レバー15の回転軸15a
と同軸に独立に回転可能に軸支される扇型ギヤ43は、
絞り連動レバー15の腕部15fに当接するピン43a
が固定されているために、この絞り連動レバー15にお
ける図中時計方向への回転にのみ従動するようになって
いる。
【0044】なお、第一歯車44はその小ギヤ部44a
は扇型ギヤ43に噛み合わされており、第二歯車45は
その小ギヤ部45aが、第一歯車の大ギヤ部44bと噛
み合わされ、さらに大ギヤ部45bはラチェット車46
の小ギヤ部46aに噛み合うことによって、扇型ギヤ4
3の回転角を拡大するように構成されている。
【0045】このラチェット車46にはピン46bが植
設されかつばね47に係合することによって右旋力を受
けるように構成されるとともに、小穴群46cが開けら
れる。
【0046】ここで、このばね47による右旋力は、ギ
ヤ系(歯車44、45)を介して絞り連動レバー15に
左旋力となって伝達されるが、これはばね17の右旋力
に対して極めて弱くなっている。
【0047】8は公知のフォトカプラであり、ラチェッ
ト車46の回転に伴い小穴群46cの一個がこの中を通
過した際に所定の1パルスを出力するようになってお
り、ラチェット車46の回転角を、出力されるパルス数
をカウントすることによって計測するように構成されて
いる。また、前述したようにラチェット車46は、その
円周部と絞り停止レバー39の係合部39cが係合する
ことによって回転を強制的に停止させられるように構成
されている。
【0048】次に、これらの装置の実際の動作につい
て、以下に説明する。まず、通常の撮影を行なう際の動
作について説明する。
【0049】図示を省略したレリーズ手段によるレリー
ズ信号(SW1のON)の入力によってレリーズマグネ
ットMg1に通電が行なわれ、その吸着力の解除が行な
われると、ばね36の左旋力によってアーマチャ37は
離反し、レリーズレバー35は左旋を開始する。この左
旋に伴ないレリーズレバーの一端35bは、ミラー駆動
機構を構成するミラースタートレバー20の一端20
c、絞り駆動機構を構成する絞りスタートレバー22の
一端22cを略同時に蹴飛ばし、ばね21およびばね2
3に抗してこれらを右旋させる。
【0050】そして、このミラースタートレバー20の
右旋によってミラーアップレバー13は、ピン13cで
の係合状態が解除されるため、ばね14の右旋力によっ
て、ばね12に抗してミラー11の左旋、つまりミラー
アップ動作を開始させる。
【0051】また、絞りスタートレバー22の右旋によ
って絞り連動レバー15は、ピン15bでの係合状態が
解除されるために、ばね17、および絞りレバー19を
介して伝達される撮影レンズ系側のばね19aの右旋力
によって、ギヤ系(44、45)を介するばね47の左
旋力に抗して右旋、つまり絞り込み動作を開始させる。
【0052】この絞り連動レバー15の右旋に伴なって
扇型ギヤ43も一体的に右旋し、ギヤ系(44、45)
を介してラチェット車46は左旋を開始し、小穴群46
cの通過によりフォトカプラ8からパルスが出力され
る。このパルス出力数と絞り連動レバー15の回転角す
なわち絞り込み量とは一義的に決まるものであるから、
図示を省略した露出演算装置の指示するパルス数に達し
たときに、絞りマグネットMg2に通電が行なわれ、そ
のアーマチャ41との吸着状態が解除されると、ばね4
0の左旋力によって絞り停止レバー39は左旋し係合部
39cとラチェット車46の円周部の係合によってその
回転が停止されることで所定の絞り値に制御することが
可能となる。
【0053】なお、上述した絞り込みの動作では、撮影
レンズ系のプリセット絞り値を最小絞り位置にした状態
で、絞りをカメラボディ側から制御する、いわゆるシャ
ッタ優先オートモード等の絞り制御動作を前提とした
が、絞り優先オートモード等では、絞りはレンズ系側の
制限で決定されるため、ラチェット車46の回転は行な
われるものの、パルスカウントおよび絞りマグネットM
g2の動作は不要となる。したがって、この場合には、
絞り連動レバー15は、最小絞り値位置まで回転する
が、レンズ系側の絞りレバー19は、図示しないレンズ
系側での制限によって、所定の絞り値に絞り込まれた時
点で停止されることになる。
【0054】以上のミラーアップ動作、絞り込み動作の
完了の後において、レリーズ信号発生時から計時を開始
していた図示しないタイマ回路の所定時間経過後にその
信号が出力されると、図示を省略したシャッタ先、後幕
の走行が行なわれ、これにより露光動作は完了する。ま
た、シャッタ後幕の走行に付随する信号、いわゆる後幕
信号の出力がなされると、モータ駆動制御回路5が動作
を開始し、モータ6は図2中時計方向に回転を開始する
ことになる。
【0055】したがって、それに噛み合うギヤ32と一
体となってカム33は、図中反時計方向に回転を開始す
る。それに伴いピン33aはリセットレバー26を右旋
し、ばね25によってレリーズマグネットリセットレバ
ー24も一体的に右旋し、その先端24bが一端35b
を押し上げ、レリーズレバー35を、アーマチャ37が
レリーズマグネットMg1に吸着するまで右旋させる。
【0056】このとき、ばね25によるレリーズマグネ
ットリセットレバー24の先端24bとレリーズレバー
35の一端35bの当接部での力量は、ばね36による
それより大きくなるように構成されている。そして、ア
ーマチャ37とレリーズマグネットMg1の当接後は、
ばね25の撓みによってそのオーバチャージ分を吸収す
る。
【0057】さらに、リセットレバー26の右旋によっ
て絞りマグネットリセットレバー29は、ばね28に押
され絞り停止レバー39の端部39bに当接しこれをア
ーマチャ41が絞りマグネットMg2に当接するまで右
旋せしめた後、ピン29aが長穴部26c中をばね28
に抗して移動することによってオーバチャージ分を吸収
する。
【0058】以上の一連のリセットレバー26の動作に
よって、レリーズ、絞りの両マグネットMg1,Mg2
のリセット動作は完了し、撮影前の位置に復帰する。こ
のとき、カム33の回転に伴ってピン33bは、絞りス
タートレバー22の腕部22dを押すことにより右旋さ
せるが、この時点では絞り連動レバー15は既に右旋動
作を完了しているので、何の影響も与えることはない。
【0059】また、その後においても、カム33は図中
反時計方向に回転を続け、カム面でカムフォロワである
ローラ13dを押し上げることで、ミラーアップレバー
13をばね14に抗して左旋せしめるため、ミラー11
はばね12の右旋力によって徐々に復帰を行ない、ピン
13cがミラースタートレバー20の係合部20bに係
合することで、そのミラーダウン動作を完了する。
【0060】さらに、この動作にわずかに遅れてやはり
カムフォロワであるローラ15dの押し上げらることに
よって、絞り連動レバー15は、ばね17、ばね19a
の右旋力に抗して徐々に左旋され、ピン15bが絞りス
タートレバー22の係合部22bに係合することでレン
ズ絞りの開放への復帰動作を完了する。
【0061】この絞り開放動作の開始時点では、前述し
たように、既に絞り停止レバー39とラチェット車46
の係合は解除されているために、絞り連動レバー15の
左旋に伴ない、ばね47の右旋力で、ラチェット車4
6、ギア系(44、45)、扇型ギヤ43は絞り連動レ
バー15に従動する形で復帰動作を完了する。
【0062】ここで、完了スイッチSW4に着目すれ
ば、この完了スイッチSW4は、カム33と一体のギヤ
32の左旋に伴ない、ピン32bがスイッチSW4の接
点片60aから外れるために、一旦ONになるがこの時
点では停止命令は出力されず、さらに左旋を続け再びピ
ン32bによりOFFとなった時点でモータ駆動制御回
路5に指令を送り、これを停止させることで図示の撮影
前の状態に全て復帰し、これによって一連の露光動作の
全てを完了する。
【0063】次に、プレビュー操作時の動作について説
明する。一般に、プレビュー操作は絞り込んだ時点での
被写界深度を事前に確認する操作であるから、絞り優先
オートモードまたはマニュアルモードでのみ使用できれ
ばよい。したがって、この前提において以下の説明を行
なう。
【0064】図示を省略したプレビュー信号発生手段か
らプレビュー信号(SW2のON)の入力が行なわれる
と、図2に示した状態から、まず、モータ6の時計方向
回転動作が開始される。それに伴い、カム33は図中反
時計方向に回転し、リセットレバー26を右旋するが、
このときにはレリーズ、絞り両マグネットMg1,Mg
2共に吸着状態であるので、特に何の変化も生じない。
【0065】一方、カム33におけるピン33bは、絞
りスタートレバー22の腕部22dを押すことによって
これを右旋するために、このレバー22の端部22bと
絞り連動レバー15のピン15bとの係合は解除され、
絞り連動レバー15はばね17、ばね19aの右旋力に
より右旋を開始する。したがって、撮影レンズ系の絞り
は、レンズ系側の制限によってプリセットされた絞り値
まで絞り込まれ、プレビュー動作が行われる。その後も
絞り連動レバー15は、ばね17によって右旋を続け
る。
【0066】その後、ギヤ32の回転がある程度進み、
図3の(a),(b) および図4から明らかなように、わずか
な回転角度である所定角度θまでの回転が行われると、
完了スイッチSW4の接点片60aからピン32bは外
れ、完了スイッチSW4はONに反転する。この時点で
プレビュー信号が引き続き入力されていれば、モータ駆
動制御回路5からモータ6に停止指令が送られる。した
がって、絞り込まれた状態で停止し、所定のプレビュー
動作が実現される。
【0067】プレビュー信号の入力がなされなくなった
時点すなわち使用者がプレビュー信号発生手段を解除し
た時点で、モータ駆動制御回路5から再びモータ6に図
中時計方向への回転指令が出力され、これに伴うカム3
3の左旋によってカムフォロワであるローラ15dが押
されることで絞り連動レバー15は左旋し、絞りを開放
に復帰せしめ、再び絞りスタートレバー22による係止
位置まで戻される。その後、前述した通常の撮影時と同
様に、モータ6は完了スイッチSW4のOFFする位置
で停止され、図示の状態に復帰する。
【0068】もし、プレビュー状態の時に、レリーズ信
号の入力が行なわれた場合には、まず、レリーズマグネ
ットMg1を動作させ、絞り込みを除いて通常レリーズ
と同様のシーケンスで所定の露光を行なった後、やはり
通常のレリーズシーケンスと同様に絞りを含め一旦初期
状態(図の状態)に復帰させた後、再度上述したプレビ
ュー動作を行なえばよい。この場合、使用者側から見れ
ば、絞り込まれていた撮影レンズ系が露光後一旦開放に
復帰した後、再び設定絞り値に絞られるということにな
るが、これは、一瞬のことであり、通常は何の問題もな
い。
【0069】次に、手動ミラーアップ操作について説明
を行なう。図示を省略している手動ミラーアップ手段か
らミラーアップ信号(SW3のON)の入力が行なわれ
ると、まず、レリーズマグネットMg1に通電が行なわ
れて吸着力の解除が行なわれ、通常のレリーズ時の動作
と同様に、レリーズレバー35は左旋を開始し、ミラー
スタートレバー20、絞りスタートレバー22を右旋さ
せる。
【0070】したがって、ミラーアップレバー13によ
るミラーアップ動作は開始され、また絞り連動レバー1
5は絞り込み動作を開始する。この絞り連動レバー15
の右旋に伴なって扇型ギヤ43、ギヤ系(44、45)
を介してラチェット車46も左旋を開始するが、このと
きにはパルスカウントも絞りマグネットMg2への通電
も行なわれない。その結果、ミラーアップおよび絞り込
みが実現される。
【0071】また、この手動ミラーアップ時にはこの時
点で動作は停止し、シャッタ先、後幕の走行も行なわれ
ないが、この状態でレリーズ信号が入力された場合、直
ちにシャッタ先、後幕の走行を行ない、所定のシャッタ
秒時での撮影を行なうことが可能である。この場合、ミ
ラーアップ信号の入力が続く限り、モータ6を動作させ
ずに図示しないシャッタチャージ手段のみを動作させ、
手動ミラーアップ状態のままで連続的に露光動作を行な
う。
【0072】また、ミラーアップ信号の入力がなされな
くなった時点、すなわち使用者が手動ミラーアップ手段
を解除した時点で、モータ駆動制御回路5からモータ6
に時計方向回転の指令が出力され、通常のレリーズシー
ケンスと同様の各リセット動作が行なわれ、図示される
撮影前の状態に復帰するように構成されるのは、図5に
て後述する通りである。
【0073】次に、本発明の装置における全体的な動作
の流れについては、図5のフローチャートで示したサブ
ルーチンによって構成されており、以下この図を用いて
説明を行なう。
【0074】カメラの電源のONがなされると、まず、
ステップS101でレリーズスイッチSW1の判定が行
なわれる。ONの時、すなわち図示しないレリーズボタ
ンの押された時にはステップS102に、OFFの時に
はステップS114に分岐される。
【0075】ステップS102でタイマをスタートした
後、ステップS103でレリーズマグネットMg1に通
電を行ない、これを動作させる。このため、前述したよ
うにミラーアップ、絞り込みの両方の動作が開始され
る。
【0076】ステップS104ではフラグFの判定が行
なわれる。絞りの制御を行なわない絞り優先モード、マ
ニュアル露出モードではフラグは「1」であり、絞り制
御を行なうシャッタ優先モード、プログラムモードでは
「0」が設定されている。「1」の場合にはステップS
107へジャンプし、「0」の場合にはステップS10
5へ進む。
【0077】このステップS105ではフォトカプラ8
の出力のカウントを行ない、それが所定の値Nに達した
時にステップS106に進み、絞りマグネットMg2に
通電を行なう。その結果、絞りは所定の値にて停止さ
れ、予定の絞り制御が完了する。
【0078】ステップS107では、ステップS102
でスタートさせたタイマの値が所定の時間Tに達したか
どうかを判定する。そして、所定時間Tに達した場合
に、初めてステップS108に進み、シャッタの作動を
行なう。ステップS109では、シャッタの後幕スイッ
チSW5の状態の判定を行ない、OFFに反転するのを
待ってステップS110に進む。
【0079】このステップS110では、ミラーアップ
スイッチSW3の判定を行ない、ONならばこのルーチ
ンを終了し、OFFならばステップS111に進む。こ
のステップS111では、モータ6の起動を行ない、図
2を用いて述べたような所定の復帰動作を行なう。
【0080】ステップS112では、完了スイッチSW
4の判定を行なう。ここでは、単にONかOFFかを判
定するのではなく、ONからOFFへの切替わりを検出
してステップS113に進むようになっている。これ
は、完了スイッチSW4はモータ6の回転途上でOFF
からONに反転させるため、単にOFFの時にのみステ
ップS113に進むようにすると、回転開始後、直ちに
停止してしまうためである。
【0081】ステップS113では、モータ6の停止が
行なわれ、一連の通常の露出動作は完了し、このルーチ
ンが完了する。
【0082】次に、レリーズスイッチSW1がOFF
で、ステップS114に分岐した場合について述べる。
【0083】まず、ステップS114では、プレビュー
スイッチSW2の判定が行なわれる。プレビュースイッ
チSW2がONの場合、すなわちプレビュー釦が押され
た時にはステップS115に進み、OFFの時にはステ
ップS122に分岐する。
【0084】ステップS115では、モータ6を起動し
てその回転を開始する。その後、ステップS116で完
了スイッチSW4のONを待って、ステップS117に
進み、モータ6を停止する。この停止位置までの間に、
図2で説明したような絞り込みが開始される。
【0085】ステップS118では、再びプレビュース
イッチSW2の判定を行ない、引き続きON状態なら
ば、ステップS119に進み、OFFならば、図5にお
いてX−Xから明らかなように、前述したステップS1
11に分岐する。そして、ステップS111〜S113
では、前述したように完了スイッチSW4がOFFする
までモータ6を回転させて所定の復帰動作を行ない、プ
レビュー動作は完了する。
【0086】また、ステップS119では、ミラーアッ
プスイッチSW3の判定が行なわれる。これがONの
時、すなわちプレビュー状態でミラーアップ釦が押され
た時には、ステップS123に分岐し、OFFの時には
ステップS120に進む。
【0087】このステップS120ではレリーズスイッ
チSW1の判定を行ない、これがONの時、すなわちプ
レビュー状態のままレリーズ釦の押された時には、ステ
ップS121でフラグを1に設定した後、前述したステ
ップS102に図中Y−Yから明らかなように分岐し、
前述のレリーズルーチンを実行する。ここで、フラグに
1を設定したのはプレビュー操作により既に絞り込まれ
た状態では、絞り制御を実行しようとしても無駄なため
である。
【0088】一方、レリーズスイッチSW1もOFFの
場合には、ステップS118に戻り、プレビュー状態を
維持したまま、再び各スイッチの状態を判定する作業を
行なう。
【0089】次に、レリーズスイッチSW1、プレビュ
ースイッチSW2の双方ともがOFFの場合に分岐す
る、ステップS122以下について説明する。まず、ス
テップS122では、ミラーアップスイッチSW3の判
定が行なわれる。ミラーアップスイッチSW3がONの
時、すなわちミラーアップ釦が押された時にはステップ
S123に進み、OFFならば、このルーチンは終了す
る。
【0090】ステップS123では、レリーズマグネッ
トMg1に通電を行ない、ミラーアップ動作、絞り込み
動作を開始するが、通常レリーズ時とは異なり。シャッ
タのスタートは行なわない。したがって、カメラはミラ
ーアップ状態を保つ。そして、ステップS124では、
ミラーアップスイッチSW3が引き続きONになってい
るかどうかの判定を行ない、ONの場合はステップS1
25に進み、OFFに反転した場合には、図中X−Xで
示したようにステップS111に分岐した後、前述のよ
うに所定の復帰動作を行ない、終了する。
【0091】また、ステップS125では、ミラーアッ
プ時のレリーズスイッチSW1の判定を行なうもので、
これがOFFの場合にはステップS124に戻って引き
続きミラーアップ状態を維持し、ONになった場合に
は、図中Z−Zから明らかなようにステップS108に
分岐し、シャッタ作動を行なう。この時、ステップS1
10ではミラーアップスイッチSW3がONになってい
れば、ミラー、絞りはその状態のままで、復帰させる必
要はないため、ステップS111以下に進ませずに終了
する。
【0092】なお、本発明は上述した実施例構造には限
定されず、ミラー・絞り駆動機構各部の形状、構造等に
ついては、適宜の変形、変更し得るものであり、適宜の
変形例が考えられるものである。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るカメラ
のミラー・絞り駆動機構によれば、外部操作によってレ
リーズ信号を発生するレリーズ信号発生手段と、ミラー
アップ動作およびミラーダウン動作を行なうミラー駆動
機構と、絞り込み動作および絞り復帰動作を行なう絞り
駆動機構と、前記レリーズ信号の入力によって、前記ミ
ラー駆動機構にミラーアップ動作を、前記絞り駆動機構
に絞り込み動作を行なわせるアクチュエータと、撮影動
作後に、前記ミラー駆動機構にミラーダウン動作を、前
記絞り駆動機構に絞り復帰動作を行なわせるモータと、
外部操作によってプレビュー信号を発生するプレビュー
信号発生手段とを備えてなり、前記プレビュー信号の入
力によって前記モータを駆動せしめる制御手段と、プレ
ビュー信号の入力によって駆動されるモータに連動し
て、前記ミラー駆動機構を駆動することなく、前記絞り
駆動機構に絞り込み動作を行なわせるプレビュー手段
と、プレビュー信号が入力した後に、モータが、絞り復
帰動作およびミラーダウン動作に影響を与えない所定角
度だけ回転したか否かを検出する角度検出手段とを設
け、かつ前記制御手段を、プレビュー信号の入力時に、
モータを所定角度に達するまで回転せしめるように構成
したので、簡単な構造にもかかわらず、以下に列挙する
種々優れた効果を奏する。
【0094】(1) プレビュー、手動ミラーアップの動作
も全て電気信号によって入力するように構成しているの
で、カメラ外部での操作部材の配置の自由度を著しく増
し、かつ手動操作に必要な力量やストロークを任意に設
計することが可能である。
【0095】(2) プレビュー、手動ミラーアップ動作の
ためのアクチュエータ等の特別な機構を設けることがな
いため、全体での機構が複雑化することなく、スペース
的、コスト的に有利である。
【0096】(3) ミラー、レンズ絞りの動作を司るモー
タを、一方向の回転のみでしか用いていないために、モ
ータ制御回路をシンプルにするうえで非常に有利であ
り、しかもこのモータを正、逆両回転で使用する際の大
きな障害となっていたバックラッシュに起因する問題に
関して非常に有利であるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラのミラー・絞り駆動機構の
一実施例を示し、駆動機構全体の概略構成を説明するた
めのブロック図である。
【図2】本発明に係るカメラのミラー・絞り駆動機構の
具体的な機構構造を説明するための概略斜視図である。
【図3】本発明に係るカメラのミラー・絞り駆動機構に
おいて角度検出手段を構成する完了スイッチSW4のO
N・OFF状態を(a),(b) により示す概略図である。
【図4】図3での完了スイッチSW4をON・OFFさ
せるギヤの回転角度とスイッチのON・OFFとの関係
を示す説明図である。
【図5】本発明に係るカメラのミラー・絞り駆動機構で
の動作の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU(マイクロコンピュータ) 2 フォーカルプレンシャッタ機構 3 レリーズマグネット駆動機構 4 絞り制御回路 5 モータ駆動制御回路 6 モータ 8 フォトカプラ 11 ミラー 13 ミラーアップレバー 15 絞り連動レバー 18 絞りレバー 19 レンズ側絞り連動レバー 20 ミラースタートレバー 22 絞りスタートレバー 24 レリーズマグネットリセットレバー 26 リセットレバー 29 絞りマグネットリセットレバー 30 固定側ガイドピン 31 ピニオンギヤ 32 ギヤ 33 カム 35 レリーズレバー 39 絞り停止レバー 43 扇型ギヤ 44 第一歯車 45 第二歯車 46 ラチェット車 60a 接点片 60b 接点片 SW1 レリーズスイッチ(レリーズ信号発生手段) SW2 プレビュースイッチ(プレビュー信号発生手
段) SW3 ミラーアップスイッチ SW4 完了スイッチ(角度検出手段) SW5 後幕スイッチ Mg1 レリーズマグネット Mg2 絞りマグネット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部操作可能に構成されこの外部操作が
    なされることによりレリーズ信号を発生するレリーズ信
    号発生手段と、 ミラーアップ動作およびミラーダウン動作を行なうミラ
    ー駆動機構と、 絞り込み動作および絞り復帰動作を行なう絞り駆動機構
    と、 前記レリーズ信号が入力されることにより、前記ミラー
    駆動機構にミラーアップ動作を、前記絞り駆動機構に絞
    り込み動作を行なわせるアクチュエータと、 撮影動作後に、前記ミラー駆動機構にミラーダウン動作
    を、前記絞り駆動機構に絞り復帰動作を行なわせるモー
    タと、 外部操作可能に構成されこの外部操作がなされることに
    よりプレビュー信号を発生するプレビュー信号発生手段
    とを有するカメラのミラー・絞り駆動機構において、 前記プレビュー信号が入力されることにより前記モータ
    を駆動せしめる制御手段と、 前記プレビュー信号の入力によって駆動されるモータに
    連動し、前記ミラー駆動機構を駆動することなく、前記
    絞り駆動機構に絞り込み動作を行なわせるプレビュー手
    段と、 前記プレビュー信号が入力した後に、前記モータが、前
    記絞り復帰動作および前記ミラーダウン動作に影響を与
    えない所定角度だけ回転したか否かを検出する角度検出
    手段とを備えてなり、 前記制御手段は、前記プレビュー信号が入力されたとき
    に、前記モータを前記所定角度に達するまで回転せしめ
    るように構成されていることを特徴とするカメラのミラ
    ー・絞り駆動機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカメラのミラー・絞り駆
    動機構において、 前記モータは、一方向回転型モータによって構成され、 前記角度検出手段は、 前記モータに連動する連動手段と、 この連動手段の初期位置を検出する初期位置検出手段
    と、 前記連動手段が前記初期位置から前記所定角度だけ変位
    した所定位置にあるか否かを検出する所定位置検出手段
    とを備え、 前記制御手段は、 前記プレビュー信号入力時に、前記連動手段が前記所定
    位置にあると検出されることにより前記モータの動作を
    停止させ、前記撮影動作後に、前記連動手段が前記初期
    位置にあると検出されることにより前記モータの動作を
    停止させるモータ制御手段を備えていることを特徴とす
    るカメラのミラー・絞り駆動機構。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のカメラのミラー・絞り駆
    動機構において、 前記初期位置検出手段および所定位置検出手段は、前記
    連動手段により通電状態と非通電状態とに切り換えられ
    るスイッチで構成されており、 前記初期位置は、前記スイッチが前記非通電状態から前
    記通電状態に切り換えられる位置であり、 前記所定位置は、前記通電状態から前記非通電状態に切
    り換えられる位置であることを特徴とするカメラのミラ
    ー・絞り駆動機構。
JP4121123A 1992-04-16 1992-04-16 カメラのミラー・絞り駆動機構 Pending JPH05297435A (ja)

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