JP2840254B2 - ズーム装置付きカメラ - Google Patents

ズーム装置付きカメラ

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JP2840254B2
JP2840254B2 JP63212174A JP21217488A JP2840254B2 JP 2840254 B2 JP2840254 B2 JP 2840254B2 JP 63212174 A JP63212174 A JP 63212174A JP 21217488 A JP21217488 A JP 21217488A JP 2840254 B2 JP2840254 B2 JP 2840254B2
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剛 正岡
和彦 恩田
清隆 小林
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、撮影レンズの焦点距離を連続的に変化で
きるズーム装置を備えたカメラであって、1台のモータ
の同一方向の回転によってズーム駆動するカメラに関す
る。
〔従来の技術〕
写真撮影を簡便に行なえるように、フイルムの巻き上
げと巻き戻しを自動的に行なえるフイルム自動給送装置
や、撮影レンズを光軸方向に進退させて焦点距離を連続
的に変化させられるズーム装置などを装備したカメラ、
特にコンパクトカメラが普及している。
第19図は2群レンズによるレンズ動作の概略を示し、
第19図(a)はワイド時を、第19図(b)はテレ時を示
す。ズーム駆動する場合には、前群レンズAは軌跡aに
沿って移動するが、後群レンズBはテレ撮影位置まで前
進する場合には軌跡bに沿って移動し、ワイド撮影位置
まで後退する場合には軌跡b′に沿って移動する。これ
は、撮影レンズを進退駆動させる例えばギヤや送りネジ
などの駆動機構が有するバックラッシュに起因するもの
である。すなわち、撮影レンズは前進する場合と後退す
る場合とで移動軌跡上のヒステリシスを生じ、ズーム駆
動して所定位置で撮影しようとする場合、当該所定位置
までワイド側に移動させる場合とテレ側に移動させる場
合とで後群レンズの停止位置がずれるため、このずれが
光学的ヒステリシスとなり、撮影レンズの移動方向によ
っては撮影した写真がピンボケになってしまう。
そのため、例えば撮影レンズを前進させるときの軌跡
bに沿って移動する場合にピンボケ写真とならないよう
に光学的関係が保証されているとすると、撮影レンズを
後退させて焦点距離を決定するときには、軌跡b′に沿
って所望の焦点距離まで移動させた後撮影レンズを停止
した位置から僅かに前進させて軌跡b上で停止するよう
にしている。
上述のようにズーム装置では、撮影レンズの移動の方
向により生じる光学的ヒステリシスを、撮影レンズを移
動させた後、逆方向に僅かに移動させて解消している。
ズーム駆動はモータの回転を利用して行なっている
が、モータの正回転で前進させ逆回転で後退させる機構
であれば、例えば正回転で移動させた後僅かに逆回転さ
せる構造で簡単に上記光学的ヒステリシスを解消でき
る。しかし、一般にカメラでは、小型化、軽量化その他
のため1台のモータでフイルムの給送とズーム駆動とを
行なっている。ズーム駆動を行なう場合には、同一方向
のモータの回転を、動力の伝達経路を変更することによ
り撮影レンズの進退を行なうことになる。
このように1台のモータでフイルム給送とズーム駆動
とを行なうカメラで、撮影レンズの進退に伴う光学的ヒ
ステリシスを解消するために従来では、例えばワイド切
替スイッチを操作し、該スイッチから指などを離したと
きに上記動力伝達経路を切り替えてモータを所定の時間
だけ回転させることになる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のように1台のモータでズーム駆動を行なう場合
に、撮影レンズの移動方向に応じて生じる光学的ヒステ
リシスを解消しようとすると、次のようの問題がある。
ワイドスイッチを操作して撮影レンズを後退させた場
合、スイッチから指などを離した時点で、動力伝達経路
をワイド側からテレ側に切り替えなければならない。こ
のときモータは回転を継続している。このため、上記切
り替えが円滑に行なわれない機構であると、ワイド側に
接続したままバックラッシュの解消のためにモータが回
転することになるが、この場合にはバックラッシュは解
消されずさらにワイド側に駆動されてしまうことにな
る。つまり、光学的ヒステリシスは依然として残存した
ままとなる。
また、上記伝達経路の切り替えは、機構上ワイド側か
ら接断して直ちにテレ側に接続されるものではなく、ス
イッチがワイド側から離れた後、遅延して切り替えられ
る。したがって、切り替えの機構が確実にテレ側に切り
替えられたときには、所定の時間が経過してしまって、
撮影レンズをテレ側に駆動できず光学的ヒステリシスを
解消できないおそれがある。このような状態で撮影を行
なうと、写真がピンボケになってしまうことになる。
そこで、この発明は、撮影レンズの前進と後退を1台
のモータの同一方向の回転で行なうカメラであって、撮
影レンズを進退移動させる駆動機構が有するバックラッ
シュに起因する光学的ヒステリシスを、簡単な手段で確
実に解消できるズーム装置付きカメラを提供することを
目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明に係るズーム装
置付きカメラは、モータの同一方向の回転を用いて、ク
ラッチ手段の接続の切替えで、第1と第2のいずれかの
動力伝達経路を経由させることにより、撮影レンズの前
進と後退とを行なって焦点距離を変化させるズーム装置
を備えたカメラにおいて、手動操作に応じて前記クラッ
チ手段に作用し、該クラッチ手段によって前記動力伝達
経路のいずれを経由させるかを選択し、この選択の解除
時には中立位置にあって第1の動力伝達経路を選択する
状態にクラッチ手段に作用するズーム指示操作手段を有
し、上記第1の動力伝達経路が選択されて撮影レンズが
駆動された場合には、その選択が解除されて上記ズーム
指示操作手段が中立位置に位置した状態でモータが停止
し、第2の動力伝達経路が選択されて撮影レンズが駆動
された場合には、上記ズーム指示操作手段が中立位置に
位置した状態で、モータを所定時間作動させることを主
たる特徴としている。
また、前記ズーム指示操作手段に連動し、該ズーム指
示操作手段が、前記第1の動力伝達経路を選択する操作
がなされた場合には前記クラッチ手段を第1の動力伝達
経路に切替わる状態に規制し、第2の動力伝達経路を選
択する操作がなされた場合にはクラッチ手段を第2の動
力伝達経路に切替わる状態に規制し、中立位置に位置さ
せた場合にはクラッチ手段を第1の動力伝達経路に切替
わる状態に規制するズーム切替手段を具備させたことを
特徴としている。
また、中立位置におけるモータの一定時間の駆動を簡
便に制御できるように、前記第2の動力伝達経路が選択
されて撮影レンズが駆動された場合で、この選択が解除
され前記ズーム指示操作手段が中立位置に至る前に選択
解除信号が送出され、該ズーム指示操作手段が中立位置
に位置した状態で、該選択解除信号が存する場合に、モ
ータを所定時間作動させることを特徴としている。
さらに、前記ズーム指示手段に復元力を付勢し、選択
の解除時には該ズーム指示手段が前記中立位置に復帰す
ることを特徴としている。
加えて、クラッチ手段によってモータの動力を前記第
2の動力伝達経路を経由させて撮影レンズを駆動した場
合には、該撮影レンズの移動において、該撮影レンズの
駆動機構が有するバックラッシュに起因する光学的ヒス
テリシスが生じることを特徴としている。
〔作 用〕
例えば、撮影レンズをテレ側に駆動する場合には、前
記クラッチ手段の作用によって前記第1の動力伝達経路
を経由してモータの動力が撮影レンズに伝達されて該撮
影レンズが前進することにより、撮影の際にピンボケを
生じないように光学的性能が保証され、ワイド側に駆動
する場合には前記第2の動力伝達経路を経由して撮影レ
ンズが後退することにより、光学的ヒステリシスが生じ
るものとする。
撮影レンズをワイド側に移動させるために、前記ズー
ム指示操作手段を操作して、クラッチ手段を第2の動力
伝達経路を選択するよう作用させると、モータが回転し
て動力伝達経路が第2の動力伝達経路に切替わり、撮影
レンズが後退する。撮影者はファインダーから被写体を
確認しながら撮影倍率を決定し、所望の構図が得られた
ときにズーム指示操作手段を中立位置に切替える。な
お、該ズーム指示操作手段に中立位置に復帰させる復元
力が付勢されている場合には、撮影者がズーム指示操作
手段から指を離せば、該ズーム指示操作手段はその復元
力によって中立位置に復帰する。
ズーム指示操作手段が中立位置に復帰すると、クラッ
チ手段は第1の動力伝達経路を選択する状態となり、モ
ータが所定時間回転することになる。このモータの回転
によって第1の動力伝達経路に切替わり、撮影レンズの
駆動機構にモータの動力が伝達され、撮影レンズが僅か
に前進する。この前進動作によって該駆動機構が有する
バックラッシュに起因する光学的ヒステリシスが解消さ
れ、ピンボケのない写真の撮影を行なうことができる。
〔実施例〕
以下、図示した実施例に基づいてこの発明に係るズー
ム装置付きカメラを具体的に説明する。
第1図はカメラのハードウェアの概略を示す回路図
で、マイクロコンピュータ(CPU)1を中心にして構成
してある。
撮影を行なうために撮影レンズを覆うバリヤーの開閉
に連動してメインスイッチ2がON−OFFするが、このメ
インスイッチ2の可動側接点が撮影情報線2aによってCP
U1のポート1aに接続される。そして、ポート1aは、メイ
ンスイッチ2のOFF時には抵抗3を介して接地され、ON
時には電圧線4に接続されるようにしてある。
フイルムを露光するためにレリーズボタンを僅かに押
下すると第1段レリーズスイッチ5がONされ、さらに押
下すると第2段レリーズスイッチ6がONされる。第1段
レリーズスイッチ5は一方の接点が第1レリーズ情報線
5aによってポート1bに接続され、他方の接点は上記メイ
ンスイッチ2の可動側接点に接続される。第2段レリー
ズスイッチ6は一方の接点が第2レリーズ情報線6aによ
ってポート1cに接続され、他方の接点は上記メインスイ
ッチ2の可動側接点に接続される。また、第2レリーズ
情報線6aは抵抗6bを介して接地される。
撮影レンズをカメラ本体に対して進退させることによ
り焦点距離を連続的に変更させるズーム駆動は、短焦点
側スイッチ(ワイドスイッチ)7と長焦点側スイッチ
(テレスイッチ)8とのいずれかをONすることにより行
なう。
ワイドスイッチ7の一方の接点はワイド情報線7aによ
ってポート1dに接続されるとともに、このワイド情報線
7aは抵抗9を介して接地される。また、ワイド情報線7a
の途中からはズーム情報線10が分岐し、このズーム情報
線10はバッファゲート11を介してポート1eに接続され
る。そして、このポート1eから接続したズーム情報線10
は抵抗12を介して接地される。また、ワイドスイッチ7
の他方の接点は前記電圧線4に接続される。テレスイッ
チ8の一方の接点はテレ情報線8aによってポート1fに接
続されるとともに、このテレ情報線8aは抵抗36を介して
接地される。また、テレ情報線8aは途中で分岐しバッフ
ァゲート13を介して上記ズーム情報線10に接続される。
また、テレスイッチ8の他方の接点は前記電圧線4に接
続される。
ワイドスイッチ7またはテレスイッチ8がONされて撮
影レンズが所定の位置に移動したのちには、次の進退に
備えてニュートラルスイッチ14がONされる。このニュー
トラルスイッチ14の一方の接点はニュートラル情報線14
aによってポート1gに接続され、他方の接点は電圧線4
に接続されてニュートラルスイッチ14がONされるとポー
ト1gが電圧線4に接続される。また、ニュートラル情報
線14aは抵抗15を介して接地される。
セルフタイマーを作動させて撮影する場合には、セル
フスイッチ16をONする。このセルフスイッチ16の一方の
接点はセルフ情報線16aによってポート1hに接続され、
またこのセルフ情報線16aは抵抗17を介して接地され
る。セルフ情報線16aは途中で分岐し、バッファゲート1
8を介し情報線19によってポート1iに接続されるととも
に、この情報線19は抵抗20を介して接地される。セルフ
スイッチ16の他方の接点は、電圧線4に接続される。
装填されたフイルムの全てのコマの撮影が終了し、巻
き上げが停止するとそのときのトルクが検知されて、後
述するように巻き戻しスイッチ21がONされる。また、後
述する裏蓋を開放するとこの開動作に連動して巻き戻し
スイッチ21がOFFされる。この巻き戻しスイッチ21の一
方の接点は巻き戻し情報線21aによってポート1jに接続
され、またこの巻き戻し情報線21aは抵抗22を介して接
地される。さらに、巻き戻し情報線21aは途中で分岐し
バッファゲート23を介して上記情報線19に接続される。
図中24は裏蓋スイッチで、フイルムを装填するときや
取り出すときに裏蓋を開閉するが、裏蓋を開放したとき
にはONされ、閉じたときにOFFされる。この裏蓋スイッ
チ24の可動側接点は裏蓋開閉情報線24aによってポート1
kに接続される。そして、裏蓋スイッチ24がONしたとき
には電圧線4に接続され、OFFしたときには前記抵抗3
を介して接地される。
また、CPU1のポート1lは接地される。
電源電池25はレギュレータ26その他に接続してあり、
このレギュレータ26の出力側がCPU1のポート1mに接続さ
れて該CPU1に安定した電圧が供給されるとともに、CPU1
と並列にノイズキラーコンデンサ27が接続される。そし
て、前記電圧線4はこのレギュレータ26の出力側に接続
されて該電圧線4には安定した電圧が供給される。
図中28はシャッター制御部で、測光センサにより検出
した露光データに基づいてシャッター速度や絞り値を制
御してシャッターの開閉を行なう。このシャッター制御
部28とCPU1との間で、露光データや演算結果などの情報
が交換される。
デート部29は撮影時にフイルムに日付などを写し込む
ためのデートを制御する部分である。
モータ30はモータドライバ回路31で駆動され、このモ
ータドライバ回路31にはフイルム給送情報線31a、ズー
ム駆動情報線31bおよび停止情報線31cが接続され、これ
らの情報線31a、31b、31cはそれぞれポート1n、1o、1p
に接続される。ポート1nから送出される信号によりモー
タ30がフイルムを巻き上げ、巻き戻すフイルム給送のた
めに駆動され、ポート1oから送出される信号によりズー
ムのために撮影レンズの進退を行なうために駆動され、
そして、ポート1pから送出される信号によりモータ30の
回転が停止する。
ストロボの主コンデンサの充電やストロボの発光はス
トロボ回路32で行なわれ、このストロボ回路32の充電禁
止情報線32aはポート1qに、充電開始情報線32bはポート
1rに、トリガー情報線32cはポート1sに、充電完了情報
線32dはポート1tにそれぞれ接続される。ポート1qから
送出される信号によりストロボ回路32の充電が禁止、解
除され、これが解除されているときにポート1rから送出
される信号により充電が開始され、ストロボ回路32の主
コンデンサの充電が終了するとストロボ回路32からポー
ト1tに充電完了信号が送出される。また、レリーズされ
てシャッターが開放するとこれに同期してポート1sから
トリガー信号が送出され、ストロボ回路32の放電管にト
リガー電圧が加わり放電してストロボが発光する。
撮影時にはレリーズボタンを僅かに押下すると前記第
1段レリーズスイッチ5がONされるが、これにより被写
体までの距離が計測され、撮影レンズを合焦させる。こ
の合焦動作はオートフォーカス回路(AF回路)33で行な
われるが、距離センサによって得られた距離情報に基づ
きCPU1で被写体距離を演算しその結果をAF回路33に送出
して行なわれる。
第2図はモータ30によって駆動されるフイルム給送機
構とズーム駆動機構の概略を示す分解斜視図で、モータ
30はスプール41に収容されている。
モータ30の出力軸に嵌着したピニオンギヤ42はギヤ43
と噛合しており、モータ30の回転がこのギヤ43から駆動
ギヤ列44を介してトルク検知太陽ギヤ45aに伝達され
る。
トルク検知太陽ギヤ45aにはトルク検知遊星ギヤ45bが
噛合しており、これら太陽ギヤ45a、遊星ギヤ45bはトル
ク検知レバー45cに軸支してある。このトルク検知レバ
ー45cの一端部にはトルク検知バネ45dを張設し、その復
元力を、トルク検知レバー45cがトルク検知太陽ギヤ45a
の回転軸を中心にして、第2図上矢標P方向(同図上の
各部のこの方向の回転を時計回り方向とする。)に回動
するよう付勢してある。トルク検知レバー45cの他端部
にはロック係止ピン45eが植設してある。
トルク検知遊星ギヤ45bには伝達ギヤ46が噛合し、こ
の伝達ギヤ46と同軸に切替太陽ギヤ47aが嵌着してトル
ク検知遊星ギヤ45bの回転によりこの切替太陽ギヤ47aが
回転する。切替太陽ギヤ47aには切替遊星ギヤ47bが噛合
するとともに、これら切替太陽ギヤ47a、切替遊星ギヤ4
7bは切替レバー47cに軸支してある。そして、切替遊星
ギヤ47bが切替レバー47cの揺動により、主駆動ギヤ48と
巻き戻し側ギヤ列49の第1ギヤ49aのいずれかと噛合す
るようにしてある。なお、巻き戻し側ギヤ列49の最終段
には図示しないパトローネの軸に挿入される巻き戻しフ
ォーク49bが設けられる。
上記主駆動ギヤ48と同軸上には、駆動系切替太陽ギヤ
50aが軸支され、この駆動系切替太陽ギヤ50aに駆動系切
替遊星ギヤ50bが噛合するとともに、これら太陽ギヤ50
a、遊星ギヤ50bは駆動系切替アーム50cに軸支してあ
る。そして、駆動系切替アーム50cの揺動により上記駆
動系切替遊星ギヤ50bが、スプール41に嵌着したスプー
ルギヤ41aとズーム駆動ギヤ列51の第1ギヤ51aのいずれ
かと噛合する。なお、駆動系切替遊星ギヤ50bがスプー
ルギヤ41aと噛合した状態を、第2図上想像線で示して
ある。
上記ズーム駆動ギヤ列51の第1ギヤ51aは伝達ギヤ51b
に噛合し、この伝達ギヤ51bと同軸にズーム系切替太陽
ギヤ51cが設けられ、このズーム系切替太陽ギヤ51cにズ
ーム系切替遊星ギヤ51dが噛合しており、これら太陽ギ
ヤ51c、遊星ギヤ51dはズーム系切替アーム51eに軸支さ
れる。そして、このズーム系切替アーム51eのズーム系
切替太陽ギヤ51cの回転軸を中心とした回転によりズー
ム系切替遊星ギヤ51dが、テレ駆動ギヤ51fとワイド駆動
ギヤ51gのいずれかと噛合する。ワイド駆動ギヤ51gは伝
達ギヤ51iに噛合し、テレ駆動ギヤ51fは中間ギヤ51hを
介して上記伝達ギヤ51iに連携している。したがって、
ズーム系切替太陽ギヤ51cの回転方向が一定である場合
に、ズーム系切替遊星ギヤ51dがテレ駆動ギヤ51fと噛合
するときと、ワイド駆動ギヤ51gに噛合するときとで伝
達ギヤ51iの回転方向が変更される。
上記伝達ギヤ51iは中間ギヤ51jに噛合し、この中間ギ
ヤ51jの回転軸にウォーム51kが形成され、このウオーム
51kにウォームホイール51lが噛合している。このウォー
ムホイール51lと同軸に中間ギヤ51mが嵌着し、この中間
ギヤ51mに駆動ギヤ51nが噛合している。さらに、この駆
動ギヤ51nに扇形ギヤ51oが噛合しており、この扇形ギヤ
51oの回転軸に鏡胴駆動レバー52が嵌着してある。そし
て、この鏡胴駆動レバー52の先端部に植設したピン52a
が鏡胴53の側面に形成した案内溝53aに遊挿されてい
る。なお、鏡胴53には撮影レンズ54が設けられている。
前記トルク検知レバー45cに植設したロック係止ピン4
5eは、軸55aによって回動自在に支持されたロックレバ
ー55の一端部に当接しており、このロックレバー55には
戻しバネ55bを張設し、その復元力を、該ロックレバー5
5が第2図上矢標Q方向(同図上の各部のこの方向の回
転を反時計回り方向とする。)に回動するよう付勢して
ある。また、このロックレバー55の他端部には係止突起
55cを形成してあり、この係止突起55cが巻き戻しスイッ
チレバー56の外周面に形成した切欠き部56aの一端部と
係脱する。
上記巻き戻しスイッチレバー56は軸56bを中心にして
回動自在に支持してあり、戻しバネ56cを張設し、その
復元力を、巻き戻しスイッチレバー56が第2図上反時計
回り方向に回動するよう付勢してある。また、上記切欠
き部56aの他端部には、前記切替レバー47cの端部を上方
に折曲して形成した係止爪47dの先端部が係合してい
る。
巻き戻しスイッチレバー56の一部には係合ピン56dが
植設してあり、この係合ピン56dに裏蓋検知レバー57の
一端部が係脱する。また、この裏蓋検知レバー57には、
戻しバネ57aを張設し、その復元力によって該裏蓋検知
レバー57が軸57bを中心に第2図上反時計回り方向に回
動するよう付勢してある。裏蓋検知レバー57の別の端部
57cには、裏蓋58の開閉によって該裏蓋58に設けた膨出
部58aが係脱する。
前記ズーム係切替アーム51eにはストッパーピン61が
植設されている。カメラの本体にはテレ撮影とワイド撮
影を切り替えるズーム指示操作手段としての切替レバー
62が摺動自在に配設されており、この切替レバー62に戻
しバネ62aを張設してある。切替レバー62の一端部には
透孔62bが形成され、この透孔62bに、切替アーム63に植
設した切替ピン63aを遊挿してある。この切替ピン63aと
切替レバー62との間に駆動バネ62cを張設してあり、そ
の復元力を、切替アーム63が軸63bを中心にして第2図
上反時計回り方向に回動するように付勢してある。
切替レバー62のほぼ中央部には切込部62dを形成して
あり、この切込部62dの一縁部にズームスイッチ切替レ
バー64に植設した係合ピン64aを当接してある。ズーム
スイッチ切替レバー64は中間部の軸64bを中心にして回
動自在に設けてあり、上記係合ピン64aはほぼ中央部に
配設されている。このズームスイッチ切替レバー64の後
端部には支点ピン64cが植設され、この支点ピン64cにズ
ーム切替ノブ65のフォーク部65aが係合している。ズー
ムスイッチ切替レバー64の先端部にはフォーク部64dが
形成され、ズーム切替スイッチ66の操作部66aがこのフ
ォーク部64dに係合している。
上記ズーム切替ノブ65はカメラ本体の外側に露出し、
カメラ本体に対して第2図上W−N−Tで示す方向に摺
動自在としてある。撮影レンズ54をズーム駆動するとき
には、撮影者が指などをこのズーム切替ノブ65に掛けて
これを所望の方向に摺動させる。なお、上記Wはワイド
方向に撮影レンズ54を移動させる場合、Tはテレ方向に
移動させる場合、Nはニュートラルを示す。そして、前
記戻しバネ62aの復元力は、切替レバー62を第2図上T
方向に常時摺動させるように付勢してある。また、スト
ッパーピン62eをカメラ本体に植設して、切替レバー62
のT方向への摺動を制限している。
前記切替アーム63の先端部には、カム溝部63cが、切
替アーム63の一側面から他側面に至り形成してあり、こ
のカム溝部63cの内側縁の一部をテレ用ストッパー部63d
とし、切替アーム63の先端縁の一部をワイド用ストッパ
ー部63eとしてある。そして、カム溝部63cを含む切替ア
ーム63の先端部を前記ズーム係切替アーム51eに植設し
たストッパーピン61の運動域内に位置するようにしてあ
る。
前記ズーム切替スイッチ66の接点は、第5図に簡略化
して示すように、それぞれ隣接したテレ接点66tとニュ
ートラル接点66nとNH接点66nhとワイド接点66wとで構成
されている。
以上により構成したこの発明に係るズーム装置付きカ
メラのフイルム給送とズーム駆動の動作を、第2図に基
づいて説明する。
第2図はフイルムの巻き戻しが終了して、裏蓋58を開
放した状態を示すものである。このとき、ロックレバー
55の係止突起55cが巻き戻しスイッチレバー56の切欠き
部56aに係合して、該巻き戻しスイッチレバー56が戻し
バネ56cの復元力を受けて第2図上反時計回り方向に回
動するのが阻止される。また、巻き戻しスイッチレバー
56の切欠き部56aの他端部には切替レバー47cの係止爪47
dが係合していて、該切替レバー47cに軸支された切替遊
星ギヤ47bが主駆動ギヤ48と噛合する。この状態で裏蓋5
8を閉じると膨出部58aが裏蓋検知レバー57の端部57cに
当接して、裏蓋58の閉動作によって、第2図に示すよう
に巻き戻しスイッチレバー56の係合ピン56dに当接して
いた裏蓋検知レバー57の端部が、該係合ピン56dから離
れる。なお、巻き戻しスイッチレバー56はロックレバー
55によって拘束されている。
この状態で切替太陽ギヤ47aを第2図上反時計回り方
向に回転させると、切替遊星ギヤ47bを介し主駆動ギヤ4
8も同方向に回転する。このときの切替太陽ギヤ47aの回
転方向の力は、切替レバー47cを反時計回り方向に回動
させるように作用するが、該切替レバー47cの回動は係
止爪47dが巻き戻しスイッチレバー56の切欠き部56aと係
合していることにより阻止される。
主駆動ギヤ48が反時計回り方向に回転すると、これと
同軸上の駆動系切替太陽ギヤ50aも同方向に回転するか
ら、駆動系切替アーム50cが同じく反時計回り方向に回
動する。このため、駆動系切替遊星ギヤ50bが駆動系切
替太陽ギヤ50aを中心に旋回してスプールギヤ41aと噛合
して、スプール41を第2図上反時計回り方向に回転させ
てフイルムを巻き上げることになる。なお、このように
切替太陽ギヤ47aを反時計回り方向に回転させるための
モータ30の回転方向を正回転とする。
ズーム駆動するためには、モータ30を逆回転させる。
モータ30が逆回転すると前述とは逆に駆動系切替太陽ギ
ヤ50aが第2図上時計回り方向に回転するから、駆動系
切替アーム50cが同方向に回動して駆動系切替遊星ギヤ5
0bがズーム駆動ギヤ列51の第1ギヤ51aに噛合すること
になる。したがって、モータ30の回転は扇形ギヤ51oに
伝達され鏡胴駆動レバー52に伝達されてこれを揺動させ
るから、鏡胴53が移動することになる。
第3図はズーム切替スイッチ66がニュートラルにある
状態を示し、その接点がニュートラル接点66nと接続し
ている。この状態にある場合に撮影レンズ54をテレ側に
移動する場合には、ズーム切替ノブ65を第2図上T方向
に移動させる。ズーム切替ノブ65が同方向に移動する
と、ズームスイッチ切替レバー64が軸64bを中心にして
第2図上時計回り方向に回動するから、ズーム切替スイ
ッチ66の操作部66aが回動させられその接点がテレ接点6
6tに接続され、テレスイッチ8がONされてモータ30が逆
回転する。他方、切替レバー62はストッパーピン62eに
当接しているのでそれ以上第2図においてT方向に移動
せず、また切替アーム63に張設された駆動バネ62cの復
元力により切替ピン63aが透孔62bのW側縁部に当接して
いるから切替アーム63がそれ以上同方向に移動せず、そ
のためテレ用ストッパー部63dは第3図に示す位置に停
止したままである。したがって、このテレ用ストッパー
部63dにズーム系切替アーム51eのストッパーピン61が当
接して、ズーム切替太陽ギヤ51cが回転してもズーム系
切替遊星ギヤ51dは旋回せずにテレ駆動ギヤ51fと噛合し
たままであり、ズーム切替太陽ギヤ51cの回転が伝達ギ
ヤ51jに伝達され、前述のように鏡胴53が前進する。
撮影レンズ54をワイド側に駆動させるには、ズーム切
替ノズ65を第2図上W方向に移動させる。第2図は既に
ズーム切替ノブ65がW方向に移動した状態である。ズー
ム切替ノブ65をW方向に移動すると、切込部62dの縁部
に支点ピン64aが当接しているから、切替レバー62が戻
しバネ62aの復元力に抗して第2図上W方向に移動する
ことになる。このため切替ピン63aが透孔62b内で自由に
なるから、駆動バネ62cの復元力によって切替アーム63
が軸63bを中心にして第3図上反時計回り方向に回動す
る。この切替アーム63の回動によりテレ用ストッパー部
63dが旋回してストッパーピン61との係合が外れる。ま
た、この切替アーム63の回動によりワイド用ストッパー
部63eがストッパーピン61の旋回域内に位置することに
なる(第4図示)。
他方、上記ズーム切替ノブ65の操作によりズームスイ
ッチ切替レバー64が第2図上反時計回り方向に回動する
から、そのフォーク部64dが旋回しズーム切替スイッチ6
6の操作部66aを回動させる。これによりズーム切替スイ
ッチ66の接点がワイド接点66wに接続され、ワイドスイ
ッチ7がONされてモータ30が逆回転する。このためズー
ム切替太陽ギヤ51cが回転し、ズーム系切替遊星ギヤ51d
が旋回することになる。このとき、前述のようにストッ
パーピン61の旋回域内にはワイド用ストッパー部63eが
位置しているから、上記ズーム系切替遊星ギヤ51dの旋
回はストッパーピン61がワイド用ストッパー部63eに当
接した時点で停止し、第4図に示すように、該停止位置
でズーム系切替遊星ギヤ51dがワイド駆動ギヤ51gに噛合
する。これによりモータ30の回転が伝達ギヤ51iから中
間ギア51jに伝達され、前述のように鏡胴53が後退す
る。
上述のようにズーム切替ノブ65が操作されてワイド側
に移動している間はズーム切替スイッチ66の接点が第5
図に示すワイド接点66wに接続され、ズーム駆動ギヤ列5
1が鏡胴53を後退させる経路に連携しているから鏡胴53
が後退し続け、所望の倍率で被写体を捉えたときにズー
ム切替ノブ65から指などを離す。ズーム切替ノブ65から
指を離すと、戻しバネ62aの復元力により切替レバー62
が第2図に示す位置から、ストッパーピン62eに当接す
るまでT方向に摺動する。
切替レバー62がT方向に移動すると、その切込部62d
の端縁に係合ピン64aが当接しているからズームスイッ
チ切替レバー64が第2図上時計回り方向に回動する。こ
の回動によりズーム切替スイッチ66の接点がワイド接点
66wから離れ、NH接点66nhを経由してニュートラル接点6
6nに接続することになる。上記接点がワイド接点66wか
ら離れてNH接点66nhに接続されたときには、接点離脱信
号が送出され、後述するようにモータ30が停止する。そ
して、上記接点がNH接点66nhを経由してニュートラル接
点66nに接続すると再びモータ30が回転するが、このと
きにはモータ30は後述するように短時間だけ作動する。
他方、上記のように切替レバー62が第2図上T方向に
摺動すると、透孔62bの端縁に当接した切替ピン63aが押
動され切替アーム63が第4図上時計回り方向に回動す
る。このためストッパーピン61の旋回域内からワイド用
ストッパー部63eが退避し、代わりにテレ用ストッパー
部63dが位置付く。そして、上記のようにズーム切替ス
イッチ66の接点がニュートラル接点66nに接続した時点
でモータ30が逆回転し、ズーム切替太陽ギヤ51cが回転
してズーム系切替遊星ギヤ51dが旋回し、これがテレ用
ストッパー部63dに当接して該旋回が停止して該ズーム
系切替遊星ギヤ51dがテレ駆動ギヤ51fに噛合する。この
ため、モータ30の回転が中間ギヤ51jに伝達され鏡胴53
が上記モータ30が回転している短時間の間前進する。
以上のズーム切替スイッチ66の接点と、ズーム切替機
構部との関係を第5図を用いて説明する。同図において
上部はズーム切替スイッチ66の接点を示し、下部はズー
ム切替機構部がどのような状態にあるかを示す。接点が
テレ接点66tにあるときにはズーム切替機構部はテレ駆
動側71にあり、鏡胴53を前進させるためにズーム系切替
遊星ギヤ51dがテレ駆動ギヤ51fに噛合し、モータ30が逆
回転している。接点が中立位置となるニュートラル接点
66nにあるときにはズーム切替機構部は中立72にあり、
ズーム系切替遊星ギヤ51dはテレ駆動ギヤ51fに噛合して
いるが、鏡胴53をテレ側にもワイド側にも移動させない
のであるからモータ30が停止している。接点がワイド接
点66wにあるときにはズーム切替機構部はワイド駆動側7
3にあり、鏡胴53を後退させるためにズーム系切替遊星
ギヤ51dがワイド駆動ギヤ51gに噛合し、モータ30が逆回
転している。そして、接点がNH接点66nhにあるときは接
点がニュートラル接点66nからワイド接点66wに切り替わ
る途中なのか、あるいはワイド接点66wからニュートラ
ル接点66nに切り替わる途中なのかでズーム系切替遊星
ギヤ51dがテレ駆動ギヤ51fとワイド駆動ギヤ51gのどち
らかに噛合しているのか不明であるから、ズーム切替機
構部は不明74にある。そして、接点が確実に切り替わり
切替アーム63のテレ用ストッパー部63dまたはワイド用
ストッパー部63eのどちらかがストッパーピン61の旋回
域内に位置するまでモータ30の停止が維持される。
撮影のためにレリーズされると、モータが正回転して
前述のようにスプール41が適宜回転してフイルムが後述
のように1コマ送りされて次の撮影に備える。
フイルムの全てのコマの撮影が終了すると、フイルム
を巻き上げようとしても巻き上がらずフイルムの張力に
よりスプール41の回転が停止し、スプールギヤ41aと噛
合した駆動系切替遊星ギヤ50bから切替太陽ギヤ47aおよ
び伝達ギヤ46までのギヤの回転が停止する。伝達ギヤ46
と噛合したトルク検知遊星ギヤ45bは、モータ30の回転
力を受けて第2図上時計回り方向に回転しているから、
この回転により該トルク検知遊星ギヤ45bは伝達ギヤ46
に沿って移動し、このためトルク検知レバー45cが、ト
ルク検知バネ45dの復元力に抗してトルク検知太陽ギヤ4
5aの回転軸を中心にし第2図上反時計回り方向に回動す
る。このためロック係止ピン45eが同方向に旋回してロ
ックレバー55を時計回り方向に回動させる。このロック
レバー55の回動により係止突起55cが巻き戻しスイッチ
レバー56の切欠き部56aから離脱し、巻き戻しスイッチ
レバー56の拘束が解除される。
巻き戻しスイッチレバー56の拘束が解除されると、戻
しバネ56cの復元力によって該巻き戻しスイッチレバー5
6が第2図上反時計回り方向に回動する。このため係止
爪47dの拘束が解除されるから切替レバー47cが自由にな
る。また、巻き戻しスイッチレバー56の回動によりその
係合ピン56dが旋回するから、該係合ピン56dが裏蓋検知
レバー57の端部に当接することになる。
モータ30は正回転を継続しているから、切替レバー47
cが自由になると、切替太陽ギヤ47aの第2図上反時計回
り方向の回転によって該切替レバー47cが同方向に回動
し、切替遊星ギヤ47bが同じく反時計回り方向に旋回し
て巻き戻し側ギヤ列49の第1ギヤ49aに噛合することに
なる。したがって、巻き戻し側ギヤ列49を介してモータ
30の回転が巻き戻しフォーク49bに伝達されこれを回転
させてフイルムの巻き戻しが行なわれる。
フイルムの巻き戻しが終了してこれを取り出すために
裏蓋58を開放すると、その膨出部58aが裏蓋検知レバー5
7の端部57cから離れるから、該裏検知レバー57が戻しバ
ネ57aの復元力によって第2図上反時計回り方向に回動
する。裏蓋検知レバー57の端部には巻き戻しスイッチレ
バー56の係合ピン56dが当接しているから、上記裏蓋検
知レバー57の回動により巻き戻しスイッチレバー56が時
計回り方向に回動する。そして、この巻き戻しスイッチ
レバー56の切欠き部56aには係止爪47dが係合しているか
ら切替レバー47cを時計回り方向に回動させる。このた
め切替遊星ギヤ47bも同方向に旋回し、主駆動ギヤ48に
噛合する。このとき切替遊星ギヤ47bの歯先と主駆動ギ
ヤ48の歯先とが当接すると、上記噛合が果たされないた
め、後述するようにモータ30を短時間回転させて切替遊
星ギヤ47bの歯先を主駆動ギヤ48の歯先からずらせて噛
合を確実にする。また、巻き戻しスイッチレバー56が回
動して切替遊星ギヤ47bが主駆動ギヤ48に噛合すると切
欠き部56aにロックレバー55の係止突起55cが係合し、第
2図に示すような状態となる。
以上により構成したこの発明に係るズーム装置付きカ
メラの作動を、第6図ないし第18図に示すフローチャー
トを用いて説明する。
第6図は電源電池25を充填した初期セット時のフロー
チャートであり、充填時にパワーONとなる(ステップ20
1)。そして、ズーム系の処理モードがセットされて記
憶され(ステップ202)、CPU1の入出力ポートがセット
され(ステップ203)、RAMがクリヤーされる(ステップ
204)。そして2秒間待機(ステップ205)したのちシャ
ッターがチェックされる(ステップ206)。例えばシャ
ッターの開閉途中で電源電池25が切れてしまった場合に
はシャッターが初期位置に復帰していない場合があり、
このような場合にはステップ206でシャッターが初期位
置に復帰される。そして、裏蓋スイッチ24の状態を検出
して裏蓋が開いているか否かを判定する(ステップ20
7)。YESのときは、フイルムの装填や取り出しが行なわ
れる場合であるから、撮影を継続することがないのでス
テップ301(第7図示)に進む。ステップ207の判定がNO
である場合にはフイルムが装填されている状態である場
合があり、ステップ208に進んで巻き戻しスイッチ21がO
Nされているか否かが判定される。その判定の結果がNO
である場合には、フイルムが装填されていれば撮影を継
続してフイルムを巻き上げることになるので初期モード
をセットしてこれを記憶したのち(ステップ209)、ス
テップ301に進む。ステップ208の判定の結果がYESであ
る場合にはフイルムの巻き戻し中に電源電池25が交換さ
れたのであるから、0.5秒待機(ステップ210)したの
ち、前記ポート1nから送出される信号に基づきモータド
ライバ回路31がモータ30を駆動して該モータ30がフイル
ム給送(MF)のために回転(正回転)し(ステップ21
1)、フイルムの巻き戻し処理をするためにステップ100
1(第15図示)に進む。
第7図は撮影その他のためにカメラがスタンバイにあ
るときのフローチャートで、ステップ301でズーム系の
処理モードにあるか否かが判定される。その結果がYES
である場合には、ズーム系の処理モードをリセットした
のち(ステップ302)ステップ502(第9図示)に進む。
その結果がNOのときには、それぞれのスイッチが操作さ
れた場合に待機するために割込み条件がセットされ(ス
テップ303)、CPU1の入出力ポートがセットされる(ス
テップ304)。この状態でスタンバイとなり(ステップ3
05)、それぞれのスイッチが操作されたか否か、即ち割
込みがあるか否かが判定される(ステップ306)。ステ
ップ306の判定結果がNOである場合には再びステップ306
に戻り、YESの判定があるまでこの状態が継続する。
そして、ステップ306の判定結果がYESの場合には、い
ずれのスイッチが操作されたかを判定する。まず、ステ
ップ307でメインスイッチ2(SM)が操作されてバリヤ
ーの開閉が行なわれたか否かを判定する。その結果がYE
Sである場合には、撮影が行なわれるかあるいは撮影が
終了した場合であり、撮影レンズが撮影に適した位置
に、あるいはバリヤーを閉じるのに支障のない位置に移
動させる必要があるから、ステップ501(第9図示)に
進む。また、ステップ307の判定結果がNOのときにはメ
インスイッチ2の操作がない場合であり、ステップ308
に進みワイドスイッチ7(SW)またはテレスイッチ8
(TS)が操作されたか否かを判定する。この判定結果が
YESのときには撮影レンズの移動を行なうために、ステ
ップ501に進む。ステップ308の判定結果がNOのときには
テレスイッチ8とワイドスイッチ7のいずれも操作され
ていない場合であるから、ステップ309に進む。ステッ
プ309ではレリーズボタンが僅かに押下されて第1段レ
リーズスイッチ5(SP1)がONされたか否かを判定す
る。その結果がYESであるときには撮影が行なわれる場
合であるから、シャッター処理を行なうためにステップ
601(第11図示)に進む。第1段レリーズスイッチ5がO
Nされていないときには、ステップ310に進み裏蓋58の開
閉操作が行なわれたか否かを判定する。その判定結果が
YESのときには、ステップ311に進みシャッターがロック
されているか否か、即ちSロックモードにあるか否かを
判定する。そして、ステップ311の結果がYESのときには
ステップ1301に進み、NOのときにはステップ701に進
む。ステップ310の判定結果がNOのとき、即ち裏蓋58が
開閉操作されない場合にはステップ312に進み、セルフ
スイッチ16(SSELF)がONされたか否かを判定する。セ
ルフスイッチ16がONされたときは、セルフタイマー撮影
を行なう場合であり、この場合にはセルフモードをセッ
トしてこれを記憶したのち(ステップ313)、ストロボ
の充電を行なうためにステップ401(第8図示)に進
む。したがって、カメラがスタンバイ状態にあってセル
フモードがセットされた場合には、ストロボが充電され
ている、いないに拘らず、まずストロボの充電が開始さ
れる。ステップ312の判定結果がNOのときには、ステッ
プ303に戻ってカメラがスタンバイする。
第8図はストロボ制御のフローチャートを示すもの
で、まずステップ401でメインスイッチ2の状態によっ
てバリヤーが閉じているか否かを判定する。判定結果が
YESの場合、即ちバリヤーが閉じているときには、撮影
を行なわない場合であるからストロボを充電する必要が
なく、ステップ501(第9図示)に進む。判定結果がNO
のときにはバリヤーは開いておりステップ402に進み、
Sロックモードにあるか否かを判定する。その結果がYE
Sの場合にはレリーズが不能で撮影ができないためスト
ロボ充電の必要がないからステップ301に戻りスタンバ
イ状態となる。ステップ402の判定結果がNOのときには
ストロボの充電が開始される(ステップ403)。
充電開始したならばステップ404でスイッチの割込み
の有無を判定する。その結果がNOのときには、充電開始
から30秒経過したか否かが判定され(ステップ405)、
経過していない場合にはステップ406で充電が完了した
か否かが判定される。その判定結果がNOのとき、即ち未
充電の場合にはステップ404に戻り、スイッチの割込み
の判定(ステップ404)と30秒経過の判定(ステップ40
5)が充電完了するまで繰り返される。この繰返し経過
中に30秒を経過してしまった場合には、電源電池25の電
圧が十分に得られないなどの支障が生じている場合であ
り、この場合にはステップ405でYESの判定がなされステ
ップ407で充電が停止され、ステップ408で充電完モード
がリセットされる。この場合充電完モードがリセットさ
れるのは、後述するようにステップ403に到った際に既
に充電が完了した状態となって充電完モードがセットさ
れている場姶があるである。充電完モードがリセットさ
れたのちステップ301に進む。
ステップ406の判定結果がYESのとき、即ち充電が完了
したときには充電を停止し(ステップ409)、充電完モ
ードをセットしこれを記憶したのち(ステップ410)、
ステップ411に進む。ステップ411では、セルフモードに
あるか否かの判定が行なわれ、その判定がYESのときに
はステップ412に進み1分が経過したか否かが判定され
る。なお、この1分間に例えばセルフモードにある旨を
発光ダイオードなどを用いて表示することもできる。1
分が経過していない場合には、ステップ413に進み、ス
イッチの割込みがあるか否かを判定する。また、ステッ
プ412で1分が経過したのちにはステップ412aに進むセ
ルフモードをリセットしたのちステップ413に進む。す
なわち、ステップ412によってセルフモードは充電完了
から1分間保持される。
ステップ413の判定結果がNOである場合、即ちスイッ
チの割込みがない場合にはステップ414に進み充電完モ
ードがセットされてから5分が経過したか否かが判定さ
れ、5分が経過していなければNOの判定がなされてステ
ップ411に戻る。そして、5分が経過した場合、即ちス
テップ414でYESと判定された場合にはステップ415に進
み充電完モードがリセットされる。すなわち、充電完モ
ードは充電完了からステップ414によって5分間保持さ
れる。なお、5分間経過してしまうと、ストロボの主コ
ンデンサ32jは自然放電してしまうおそれがある。ステ
ップ415で充電完モードがリセットされたならば通常の
撮影に備えてステップ301に戻りスタンバイ状態とな
る。
充電開始後であって充電完了前にいずれかのスイッチ
が操作された場合には、前記ステップ404でYESの判定が
なされてステップ416に進む。ステップ416ではOFF状態
にあったセルフスイッチ16がONされたか否かが判定され
る。この判定結果がYESであるときにはステップ417に進
みセルフモードであるか否かが判定される。これは、例
えば前述したステップ312でセルフスイッチ16がNOされ
るが、ステップ313でセルフモードが記憶されればセル
フスイッチ16はOFFされてもセルフモードにあるからで
ある。そして、このような場合にはステップ417の判定
がYESとなるから、セルフモードがリセットされて(ス
テップ418)ステップ405に進んでストロボの充電が継続
される。すなわち、セルフスイッチ16が2回続けて操作
される場合には、2回目の操作でセルフタイマー撮影を
解除するのである。また、ステップ417の判定結果がNO
である場合には、セルフモードにない状態でセルフスイ
ッチ16が操作されたのであるから、セルフタイマー撮影
を行なおうとする場合でありステップ419に進んでセル
フモードをセットしたのちステップ403に戻り、再びス
トロボの充電を開始する。
ステップ416の判定がNOであるときには、セルフスイ
ッチ16が操作されたのでないから、ステップ420に進ん
で閉じている裏蓋58が開かれたか否かが判定される。ス
テップ420の判定結果がYESのときにはステップ421に進
んで、前述のSロックモード、初期モード、後述するF
モードおよび3S異常モードをリセットしてステップ405
に戻る。
ステップ420の判定がNOのときには、裏蓋スイッチ24
の状態に変化がないときであり、他のいずれのスイッチ
が操作されたかを判定することになる。この場合の他の
スイッチは、第1段レリーズスイッチ5、ワイドスイッ
チ7、テレスイッチ8、メインスイッチ2あるいは巻き
戻しスイッチ21である。これらのスイッチが操作される
場合には、AF回路33やモータ30が駆動される場合である
から、ストロボの充電を継続したままであると電源電池
25の電圧降下によりモータ30などが十分に作動しないお
それがあるため、まず、ステップ422でストロボの充電
を停止する。
そして、ステップ423に進み第1段レリーズスイッチ
5がONされたか否かを判定する。この判定がYESであれ
ば、撮影が行なわれるためステップ601に進んでシャッ
ター処理が行なわれる。ステップ423の判定がNOであれ
ば、ステップ424に進んでテレスイッチ8またはワイド
スイッチ7がONされたか否かを判定する。その判定結果
がYESであればズーム処理を行なうために、ステップ501
に進む。判定結果がNOであればステップ425でセルフモ
ードがリセットされる。これは、操作された他のスイッ
チは、メインスイッチ2をバリヤーを閉じる方向に操作
したか、あるいは巻き戻しスイッチ21が操作されたかで
あるから、いずれの場合にも撮影を行なうことがないの
で、セルフモードがリセットされるのである。
そして、ステップ426でメインスイッチ2が操作され
てバリヤーが閉じたか否かを判定する。この判定結果が
YESであれば、バリヤーを閉じるのに支障がない位置ま
で撮影レンズを移動させる必要があるから、ズーム処理
を行なうためにステップ501に進む。判定がNOのときに
はステップ427に進んで、巻き戻しスイッチ21がONか否
かを判定する。ステップ427の判定結果がYES、NOいずれ
の場合であっても、ステップ701に進む。
充電中にいずれのスイッチも操作されない場合には
(ステップ404の判定がNOである場合)、前述のように
充電が終了して充電完モードが5分間保持される(ステ
ップ414)。この5分間にいずれかのスイッチが操作さ
れた場合にはステップ413の判定がYESとなってステップ
428に進み、セルフスイッチ16がONされたか否かを判定
する。この判定結果がYESの場合にはセルフモードにあ
るか否かを判定し(ステップ429)、セルフモードにあ
る場合にはセルフモードをリセットして(ステップ43
0)、ステップ414に戻って5分間のカウントが継続され
る。ステップ429の判定がNOのときには、ステップ419に
進んでセルフモードがセットされたのち、ストロボの充
電が開始される(ステップ403)。このときは既にスト
ロボの充電が完了しているときに、再度充電されること
になり、充電に要する時間が極めて短い。ステップ428
の判定結果がNOのときにはステップ431で裏蓋58が開か
れたか否かを判定し、裏蓋58が開かれた場合にはステッ
プ432でFモード、Sロックモード、3S異常モードおよ
び初期モードをリセットしたのち、ステップ414に進
む。またステップ431の判定結果がNOのときには、前述
したステップ423に進む、前述と同様な判定が行なわれ
る。なお、このときには既にストロボの充電は停止され
ているから(ステップ409)ステップ422は経由されな
い。
第9図は撮影レンズの焦点距離を変更するためのズー
ム処理のフローチャートを示すもので、前述のようにス
テップ307、308あるいはステップ401、426などからステ
ップ501に進んでズーム処理が行なわれる。
ステップ501では、メインスイッチ2がONあるいはOFF
されて変化したか否かが判定される。このときメインス
イッチ2の変化がある場合にはステップステップ502に
進んで、メインスイッチ2が操作されてバリヤーが開く
のか否かあるいは閉じるのか否かを判定する。バリヤー
が開く場合には、これから撮影をしようとする場合であ
り、バリヤーが開いたのちに収納されている撮影レンズ
を撮影可能な位置まで前進させなければならない。ま
た、バリヤーが閉じる場合には撮影が終了してカメラを
携帯したりする場合で、この場合には撮影レンズを収納
位置まで後退させてバリヤーを閉じなければならない。
すなわち、ステップ502の判定結果がNOであるときに
は、バリヤーは開くことになりステップ503に進む。ま
た、電源電池25をカメラに充填した直後には、前述した
ようにズーム系の処理モードにあるからステップ301でY
ESと判定され、ステップ302でズーム系の処理モードが
リセットされたのちステップ502に進み、メインスイッ
チ2の状態によりバリヤーの開閉が判定される。すなわ
ち、電源電池25の充填後はバリヤーが開閉いずれにある
のかを判定し、そのときの状態に応じて、以下のように
先ず撮影レンズの進退を行なうことになる。
ステップ503では撮影レンズの位置を検出するエンコ
ーダの出力がホームポジション(HOME)あるいはH1にあ
るか否かが判定される。本実施例に示すカメラは、撮影
レンズがホームポジション、ワイド端位置、テレ端位置
の間を移動する。ホームポジションはワイド端位置より
もさらに後退した位置で、バリヤーを閉じるために収納
された位置である。そして、焦点距離の変更はワイド端
位置とテレ端位置との間を移動することにより行なわれ
る。また、H1はホームポジションとワイド端位置との間
に撮影レンズが位置している場合のエンコーダの出力を
示す。ステップ503の判定結果がNOのときにはステップ5
30に進んで撮影レンズが前進するような処理を行なう
が、この場合の処理については後述する。ステップ503
の判定結果がYESであるときはバリヤーが開いているに
も拘らず撮影ができない状態であるから、ステップ504
に進んで前記CPU1のポート1oから送出される信号により
ズーム用にモータ30を駆動(逆回転)して撮影レンズを
前進させる(MZ)。次にステップ505でワイドスイッチ
7がONされているか否かを判定する。これは、モータ30
の回転方向を一定としてその回転を伝達するギヤの噛合
状態を変更して撮影レンズの進退を行なうため、撮影レ
ンズを前進させるときと後退させるときとでは伝達ギヤ
の回転方向を反転させなければならず、ワイドスイッチ
がONされている場合にはモータ30の回転が撮影レンズを
後退させるように伝達されてしまうから、ギヤの噛合状
態を確認するためワイドスイッチ7の状態を確認するの
である。したがって、ワイドスイッチ7がONされてステ
ップ505の判定がYESである場合には、それ以上モータ30
を回転させて撮影レンズを後退させないために、ステッ
プ507でモータ30を停止する。また、ワイドスイッチ7
がONでない場合であってもニュートラルスイッチ14がON
されている場合には、このカメラでは伝達ギヤの噛合状
態は撮影レンズを後退させる状態にあるから、ステップ
506でニュートラルスイッチ14がONされているか否かを
判定し、YESのときにはステップ507でモータ30を停止す
る。
そして、モータ30が停止したのち、ワイドスイッチ7
がONされているか否か(ステップ508)と、ニュートラ
ルスイッチ14がONされているか否か(ステップ509)を
判定し、ステップ508、ステップ509のいずれかがYESと
判定された場合にはステップ508に戻る。すなわち、ス
テップ508、ステップ509のいずれもがNOと判定される場
合、即ちワイドスイッチ7とニュートラルスイッチ14の
いずれもがOFFである場合にのみステップ510に進み、ズ
ーム駆動用にモータ30が駆動されてステップ511に進
む。また、前述したステップ506でNOと判定された場
合、即ちワイドスイッチ7がONでなく(ステップ505)
かつニュートラルスイッチ14がONでない(ステップ50
6)場合には、ステップ504でモータ30が駆動された状態
でステップ511に進む。
ステップ511ではバリヤーの開状態が維持されている
か否かが判定される。その判定結果がNOであるとき、即
ちバリヤーが開いているときにはステップ512に進んで
エンコーダがH1またはホームポジションにあるか否かを
判定する。ステップ512の判定結果がYESのときには、モ
ータ30の回転を継続した状態でステップ513に進み2秒
間の経過を判定する。2秒間の経過前にはステップ513
の判定はNOとなりステップ505に戻る。
そして、上記ステップ511の判定がYESであるときには
バリヤーが閉じられて撮影に供されないから、ステップ
514に進みモータ30を停止する。また、ステップ512の判
定結果がNOとなれば、即ちエンコーダがH1およびホーム
ポジションを指示しなくなった場合には撮影レンズが撮
影位置まで前進したのであるから、ステップ514に進み
モータ30を停止する。さらに、ステップ513の判定がYES
となった場合には2秒経過したにも拘らずエンコーダが
H1およびホームポジションを指示し続けている状態であ
り、撮影レンズが移動しないなど何らかの異常が考えら
れるのでステップ514に進みモータ30を停止したのち、
ステップ515に進んでバリヤーが閉じられたか否かを判
定する。ステップ515の判定結果がNOであるとき、即ち
バリヤーが開いている場合にはレリーズに備えてステッ
プ401に進みストロボの充電が行なわれる。また、ステ
ップ515の判定結果がYESのとき、即ちバリヤーが閉じら
れたときには、撮影レンズを収納位置まで後退させる必
要があるからステップ502まで戻る。
ステップ502でメインスイッチ2の状態からバリヤー
が閉じていると判定されると、ステップ516に進む。ス
テップ502でYESの判定がなされる場合は、バリヤーを閉
じるのであるから撮影レンズが収納位置になければなら
ず、ステップ516では撮影レンズが収納位置にあるか否
か、即ちエンコーダがホームポジションにあるか否かが
判定される。この判定結果がNOであるときには、撮影レ
ンズを後退させるためにモータ30が駆動される(ステッ
プ517)。なお、メインスイッチ2がバリヤーを閉じる
方向に操作された場合には、該メインスイッチ2の操作
に追従してワイドスイッチ7がONされるような機械的な
構造をしているため、前述したステップ505、506のよう
にワイドスイッチ7とニュートラルスイッチ14の状態を
確認してモータ30を駆動する必要がない。そして、モー
タ30が回転した状態でステップ518でバリヤーを開いて
いる状態にメインスイッチ2が維持されているか否かを
判定し、その判定結果がNOであればバリヤーの閉が維持
されているから、ステップ519でエンコーダがホームポ
ジションを指示するか否かを判定する。この判定がNOで
あればステップ520に進み、2秒間経過したか否かを判
定する。2秒間経過前であるならば、ステップ518に戻
る。ステップ518でYESと判定されたときには、バリヤー
が開かれたのであるから、ステップ521に進んでモータ3
0を停止する。また、ステップ519でYESと判定されたと
きには、エンコーダがホームポジションを指示したので
あるから、ステップ521に進んでモータ30を停止する。
また、ステップ520でYESと判定されたときには、2秒経
過してもエンコーダがホームポジションを指示しない場
合で、何らかの異常があるおそれがあるのでステップ52
1に進んでモータ30を停止する。
モータ30を停止したのちステップ522に進んで、メイ
ンスイッチ2の状態が維持されずにバリヤーが開かれた
か否かを判定する。この判定がYESのときには、バリヤ
ーが開かれたのであるからステップ502戻り、ステップ5
02からステップ503に進んで前述のように撮影レンズを
撮影位置まで前進させる処理が行なわれる。また、ステ
ップ522の判定結果がNOならば、バリヤーが閉じられた
状態であって撮影に待機するためステップ301に戻って
スタンバイ状態となる。
ステップ501でNO、即ちメインスイッチ2の変化がな
いときにはステップ523に進み、バリヤーを閉じる状態
にメインスイッチ2があるか、あるいはSロックモード
にあるか否かが判定される。その判定結果がYESのとき
には、バリヤーが閉じられたかシャッターがロックされ
たかであるため、撮影に供する状態ではないので撮影レ
ンズを移動する必要がなくステップ301に戻ってスタン
バイ状態となる。そして、ステップ523でNOと判定され
たときには、バリヤーが開きシャッターがロックされて
いないので撮影に供される状態にあるから、ステップ52
4に進んでワイドスイッチ7がONされているか否かを判
定する。この場合には撮影を行なうために、撮影者がフ
ァインダーから被写体を視認して構図を決めようとして
いる場合である。
ステップ524の判定結果がYESのときには、撮影レンズ
を撮影位置に位置させる必要がある。そのため、ステッ
プ525に進みエンコーダがワイド端(W端)、H1あるい
はホームポジションにあるか否かを判定する。なお、撮
影レンズが格納位置にある場合には、撮影者がワイドス
イッチ7を操作せずにテレスイッチ8を操作することに
なるから、ステップ524の判定結果はNOとなってステッ
プ526に進むことになる。
ステップ525の判定結果がNOのときには、撮影レンズ
が既に前進した状態にあるから、ズーム用にモータ30を
駆動する(ステップ527)。モータ30が駆動したならば
ステップ528に進み、メインスイッチ2がバリヤーを開
いた状態にあるか否かを判定する。バリヤーが開いた状
態にあればステップ528の判定結果がNOとなり、ステッ
プ529に進む。ステップ529ではワイドスイッチ7のON状
態が維持されているか否かを判定し、YESであればステ
ップ531に進みエンコーダの指示がH1またはホームポジ
ションか否かを判定する。この判定結果のNOであればス
テップ533に進み2秒間が経過したか否かが判定され、
経過していなければ判定結果がNOとなってステップ528
に戻り、同様に判定処理が行なわれる。ステップ528の
判定結果がNOとなった場合、即ちバリヤーを閉じるよう
にメインスイッチ2が操作された場合には、モータ30が
回転を継続した状態でステップ518に進み、撮影レンズ
が収納位置まで後退するまでモータ30を回転するよう処
理される。
そして、ステップ529でNOと判定されたとき、即ちワ
イドスイッチ7のONが解除されたときにはステップ530
に進み、撮影レンズをを僅かに前進させてモータ30を停
止させる処理が行なわれる。
ステップ530の詳細を第10図に基づいて説明する。ス
テップ529ではワイドスイッチ7がONされたか否かが判
定されるが、YESのときにはズーム切替スイッチ66の接
点は第5図で示すようにワイド接点66wにある。そし
て、前述のようにズーム切替ノブ65から指を離すと上記
接点はワイド接点66wから離れ、第5図上のNH接点66nh
に接続することになる。ステップ529の判定結果がNOと
なるときは、上記接点がワイド接点66wから離れてNH接
点66nhに接続された状態であり、このとき接点離脱信号
が送出され、ズーム切替機構部が不明74にあることにな
り、モータ30が回転すると鏡胴53が前進するか後退する
か不明であるため、モータ30がOFFされて(ステップ530
a)、ステップ530bに進む。ステップ530bではズーム切
替スイッチ66の接点とNH接点66nhとがOFFされたか否か
が判定される。この判定結果がNOのときには、ワイド接
点66wから離れた接点がNH接点66nhに接続されたままで
あるから、ステップ530cに進んでメインスイッチ2の状
態を判定する。
ステップ530cの判定結果がYESのときにはバリヤーを
閉じるようにメインスイッチ2が操作されたのであるか
ら、カメラが以後の撮影に供されることなく、メインス
イッチ2が閉じられるときの操作を行なうためにステッ
プ535に進むことになる。ステップ530cの判定結果がNO
のときにはNH接点66nhに接続している状態であるため、
モータ30のOFF状態を継続するため、ステップ530bに戻
り、NH接点66nhがOFFされるまでステップ530bとステッ
プ530cの判定が繰り返される。
ステップ530bの判定結果がYESとなれば、ズーム切替
スイッチ66の接点がNH接点66nhから離れてニュートラル
接点66nに接続されたことになるから、ステップ530dに
進んでモータ30がONされる。また、このときズーム切替
機構部は前述したように中立72となり、前記ズーム系切
替遊星ギヤ51dがテレ駆動ギヤ51fと噛合する状態となる
(第3図示)。したがって、上記モータ30の回転により
鏡胴53が前進する。ステップ530dでモータ30がONされる
とステップ530eに進み片寄せ処理が行なわれる。これは
所定の短時間だけ上記モータ30を駆動して鏡胴53を上述
のように前進させるもので、これにより撮影レンズ54が
ワイド側に移動、即ちステップ527においてモータ30が
駆動して鏡胴53が後退した場合に生じる光学的ヒステリ
シスを解消することになる。そして、所定時間が経過す
るとステップ530fに進んでモータ30が停止し、ステップ
535に進むことになる。
そして、前記ステップ531でYESと判定されたとき、即
ちエンコーダがH1あるいはホームポジションにある場合
には、モータ30を停止して(ステップ532)、ステップ5
08に進み、改めてモータ30を駆動して(ステップ51
0)、エンコーダがH1あるいはホームポジションを指示
しなくなるまで撮影レンズを前進させる処理(ステップ
512)、即ち撮影可能な状態になるまでモータ30を回転
させる。この場合には撮影レンズは収納位置あるいはH1
位置から前進するから、伝達ギヤのバックラッシュに関
する処理を行なう必要がない。
また、前述したステップ503における判定結果がNOで
あるとき、即ちメインスイッチ2が操作されて(ステッ
プ501)バリヤーが開いた状態(ステップ502)におい
て、エンコーダがH1とホームポジションのいずれにもな
い場合にはステップ530に進み、バックラッシュを解消
するため前述した片寄せ処理が行なわれる。
そして、ステップ525の判定結果がYESであるとき、即
ちワイドスイッチ7がONされた状態(ステップ524)で
エンコーダがW端、H1あるいはホームポジションのいず
かにあるとき、またはステップ530の処理が終了したと
きには、ステップ535に進む。また、ステップ533でNOと
判定されたときには2秒間モータ30が回転してもエンコ
ーダがH1またはホームポジションのいずれも指示しない
場合であるので、何らかの異常があると判断されてモー
タ30を停止し(ステップ534)、ステップ535に進む。ス
テップ535ではメインスイッチ2の状態によりバリヤー
が閉じているか否かを判定し、YESであるときにはステ
ップ516に進んでエンコーダがホームポジションを指示
するまで(ステップ519)モータ30を回転させる(ステ
ップ517)。また、ステップ535の判定結果がNOのときに
は、バリヤーが開いておりストロボの充電を行なうため
にステップ401に進む。
前述のステップ524においてNOと判定されるときは、
撮影者がファインダーから被写体を覗いて構図を決定す
るためにテレスイッチ8を操作した場合である。この場
合には前述のようにステップ526に進みエンコーダがテ
レ端(T端)を指示しているいるか否かを判定し、その
結果がYESのときにはモータ30を駆動する必要がないか
ら、ステップ535に進んで前述のように処理される。
ステップ526でNOと判定されるときには、撮影レンズ
を前進させるためにモータ30を駆動させる(ステップ53
7)。そして、ステップ538に進みバリヤーを閉じるよう
にメインスイッチ2が操作されたか否かを判定する。こ
の判定結果がNOであるときには、テレスイッチ8のONが
維持されているか否かを判定する(ステップ539)。ス
テップ539でYESが判定されたときはテレスイッチ8がON
されており、ステップ540に進んでエンコーダがT端を
指示したか否かが判定され、その結果がNOでれば2秒間
が経過したか否かが判定され、経過していなければステ
ップ538に戻る。
ステップ538でYESと判定されたとき、即ちバリヤーを
閉じる場合には撮影レンズを前進させる必要がないか
ら、モータ30を停止して(ステップ542)ステップ535に
進む。その場合にはステップ535の判定結果がYESとなる
から、ステップ516に進み、モータ30を改めて駆動して
エンコーダがホームポジションを指示するまで撮影レン
ズを後退させる(ステップ519)。また、ステップ539で
NOと判定された場合には、テレスイッチ8のONが解除さ
れたのであるからモータ30を停止して(ステップ54
2)、ステップ535に進んでバリヤーの開閉を判定する。
ステップ540でYESと判定された場合には撮影レンズが前
進してエンコーダがT端を指示したのであり、それ以上
撮影レンズを前進させられないから、モータ30を停止し
て(ステップ542)、ステップ535に進む。さらに、ステ
ップ541でYESと判定された場合には、2秒が経過しても
撮影レンズがT端まで前進しないのであるから、何らか
の異常があると判断されてステップ542に進んでモータ3
0が停止し、その後ステップ535に進む。ステップ535に
おける判定結果がNOである場合、即ちバリヤーが開いて
いる場合にはレリーズに備えてステップ401に進みスト
ロボの充電が行なわれる。
第11図はシャッター処理のフローチャートで、例えば
カメラがスタンバイ状態にあるときやストロボ制御中
に、レリーズボタンが押されて第1段レリーズスイッチ
5がONされたとき(ステップ309、ステップ423)などに
ステップ601に進んでシャッター処理が行なわれる。
ステップ601ではSロックモードにあるか否かを判定
し、YESと判定されてSロックモードにあるときには、
シャッターをレリーズすることはできずステップ602に
進む。ステップ601でNOと判定されればシャッターはロ
ックされていないのであるから、ステップ604に進んで
エンコーダがH1またはホームポジションを指示している
か否かを判定する。YESと判定されるときは、撮影レン
ズが撮影可能な位置まで前進してしないのであるからシ
ャッターはレリーズできずステップ602に進む。ステッ
プ604の判定結果がNOのときには、ステップ605に進んで
バッテリーチェックがなされて十分な電圧がかかるか否
かが判定される。この判定結果がNOであるときには、被
写体距離を計測したレリーズしたりするのに十分な電圧
が得られないのであるから、以後の処理は行なわれずス
テップ602に進む。
ステップ602では第1段レリーズスイッチ5がONされ
ているか否かを判定し、YESである場合にはステップ602
の判定が繰り返される。そして、レリーズボタンから指
が離れて第1段レリーズスイッチ5がOFFとなればステ
ップ602の判定結果がNOとなり、ステップ603に進んでシ
ャッターやAF系の信号が解除されてステップ301に進
み、カメラがスタンバイ状態となる。
ステップ605でYESと判定されれば、撮影の際の露出を
制御するために測光がおこなわれそのデータが記憶され
る(ステップ606)。そして、ステップ607に進み上記ス
テップ606で得られたデータに基づき付属のストロボを
発光させる必要があるか、即ち発光モードが選択された
か否か、およびストロボが未充電であるか否かを判定す
る。この判定結果がNOであるときには露光可能な状態で
あるから、ステップ608に進んで被写体距離が計測され
記憶される。そして、ステップ609に進んでステップ606
におけるデータに基づきストロボ撮影を行なうか否か、
即ち発光モードにあるか否かが判定され、その結果がYE
Sのときにはステップ610に進み、ステップ608における
距離データに基づきフラッシュマチックによるストロボ
発光のための演算が行なわれて絞り値が決定され、ステ
ップ611に進む。また、ステップ609の判定結果がNOのと
きにはストロボを発光させる必要がないのでステップ61
1に進む。
ステップ611では、レリーズボタンが完全に押下され
て第2段レリーズスイッチ6(SP2)がONされたか否か
を判定する。この判定結果がNOであればステップ612に
て第1段レリーズスイッチ5のONが継続されているか否
かを判定し、YESと決定されればステップ611の戻り、第
2段レリーズスイッチ6がONされるまでこの処理が繰り
返される。ステップ611でYESの判定があればステップ61
3に進んでセルフモードにあるか否かを判定する。この
判定結果がNO、即ちセルフモードにない場合にはステッ
プ614に進み、ステップ608で得られた距離データに基づ
きレンズ段をセットし、フイルムの露光が行なわれる
(ステップ615)。そして、撮影されたフイルムのコマ
に必要に応じて撮影日を写し込んだ(ステップ616)の
ち、レンズを初期位置に復帰させて(ステップ617)、
撮影が終了する。その後ステップ618でシャッターやAF
系の信号が解除され、またストロボ撮影が行なわれたと
きには同時に充電完モードがリセットされる。
ステップ619では初期モードにあるか否かを判定し、
その判定結果がYESのときにはステップ1101(第16図
示)に進み、NOのときにはステップ620に進む。ステッ
プ620ではFモードにあるか否かが判定され、YESのとき
にはステップ701に進み、NOのときにはストロボの充電
を行なうためにステップ410に進む。
ステップ613の判定結果がYESのときにはセルフモード
が選択されているときであり、この場合にはステップ62
1に進む。ステップ621ではメインスイッチ2の変化によ
って開いていたバリヤーが閉じられたか否かを判定し、
NOの場合にはステップ622に進んでセルフスイッチ16がO
Nされたか否かを判定する。この判定結果がNOのときに
は裏蓋スイッチ24の変化を検知して閉じられていた裏蓋
58が開いたか否かを判定する(ステップ623)。ステッ
プ623の判定結果がNOであればステップ625に進んで第2
段レリーズスイッチ6がONされてから10秒間が経過した
か否かを判定し、10秒間経過前であればステップ621に
戻り上記の処理が繰り返され、10秒間が経過したならば
ステップ614に進んで露光が行なわれる。すなわち、セ
ルフモードのときには、レリーズボタンが完全に押下さ
れてから10秒間経過したのちレリーズされる。また、ス
テップ623でYESと判定されたときには裏蓋58が開かれた
のであるから、ステップ624に進んでFモード、Sロッ
クモード、3S異常モードおよび初期モードをリセットし
てステップ625に進む。
また、上述のステップ607でYESと判定されたときに
は、発光モードにあってストロボ撮影を行なわなければ
ならないにも拘らずストロボが十分放電されておらず、
レリーズ時に適切な露光を行なえないのであるからシャ
ッターやAF系の信号が解除される(ステップ626)。ス
テップ612の判定結果がNOとなれば、レリーズボタンか
ら指が離れたことにより撮影を行なわないのであるか
ら、ステップ626でシャッターやAF系の信号が解除され
る。ステップ621でYESと判定されればバリヤーが閉じら
れるので、ステップ626に進む。また、ステップ622でYE
Sの判定が行なわれたならば、セルフモードにある状態
において(ステップ613)セルフスイッチ16が操作され
たためセルフモードが解除されることになるから、レリ
ーズを中止してステップ626に進み、ストロボの充電の
ためにステップ410に進む。
第12図はカメラのモードがどのような状態にあるかを
判定して、その状態に相応する処理を選択して分岐させ
るためのフローチャートを示すもので、ステップ311で
Sロックモードにないと判定された場合、ステップ427
で巻き戻しスイッチ21の状態が判定された場合、ステッ
プ620でFモードにあると判定された場合などにはステ
ップ701に進んで分岐処理が行なわれる。
ステップ701ではメインスイッチ2の状態により裏蓋5
8が開いているか否かが判定される。この結果がYESのと
きには、裏蓋58が開かれて撮影に供されないのであるか
ら、ステップ702でFモード、Sロックモード、3S異常
モードおよび初期モードをリセットしたのちステップ40
1に進む。ステップ701の判定結果がNOのときには、ステ
ップ703に進んで後述する誤開閉モードにあるか否かを
判別する。この判定結果がYESのときには誤開閉モード
をリセットし(ステップ704)、ステップ705に進んで巻
き戻しスイッチ21がONされているか否かを判定する。ス
テップ705でNOと判定されるとステップ1201に進んで誤
開閉の場合の処理が行なわれる。また、ステップ705の
判定結果がYESであるときには巻き戻しスイッチ21がON
されておりフイルムの巻き戻しを行なうことになるた
め、ステップ706に進んでフイルム給送用(MF)にモー
タ30を駆動する。上記ステップ703の判定結果がNOであ
るときにも、ステップ706に進んでモータ30を駆動す
る。そして、ステップ707でFモードであるか否かを判
定する。この判定がYESのときにはフイルムの1コマ送
りをするためにステップ901に進む。
またステップ707の判定結果がNOのときには、ステッ
プ708に進み巻き戻しスイッチ21がONされているか否か
を判定する。前述したステップ427においては巻き戻し
スイッチ21がONか否かを判定してその結果に拘らずステ
ップ701に進んだが、ステップ708において再度巻き戻し
スイッチ21がONか否かを判定し、その結果に応じて以後
の処理が異なるようになる。すなわち、ステップ708の
判定結果がYESのときには、フイルムの巻き戻しを行な
うためにステップ1001(第15図)に進み、NOのときには
フイルムの在否をチェックするためにステップ801(第1
3図)に進む。
第13図はフイルムが装填されているか否かおよび装填
されている場合には、それが初期の装填であるならばフ
イルムのリーダ部を巻き上げて最初の1コマ目をアパー
チャーにファースト・フレーム・セット(FFS)する処
理のフローチャートである。ステップ801に進む場合に
はモータ30が回転している(ステップ706)。
まず、ステップ801で巻き戻しスイッチ21がONされて
いるか否かを判定する。これがYESであるときにはフイ
ルムの巻き戻しを行なうのであるから、FFSの処理には
進まずステップ1001に進む。ステップ801がNOであると
きにはステップ802に進んで裏蓋スイッチ24の状態から
裏蓋58が開いているか否かを判定する。この判定結果が
YESのときにはフイルムをFFSすることがないのでステッ
プ803でモータ30を停止したのちステップ301に進んでカ
メラをスタンバイ状態にする。
ステップ802の判定結果がNOのときには、裏蓋58が閉
じているのでステップ804に進んでFFSの処理を行ない、
それが完了したか否かを判定する。FFSはフイルムのパ
ーフォレーションをカウントし、例えばフイルムを1コ
マ巻き上げた場合にはS0信号を受信するものとし、リー
ダ部で4コマ巻き上げる場合にはS0信号を4個受信した
場合にFFSが終了する。ステップ804の判定結果がNOのと
きには、ステップ805に進んで5秒間が経過したか否か
が判定され、5秒経過前であればステップ801に戻り、
上記の処理が繰り返される。また、5秒経過してもFFS
が終了しないときには、即ちステップ805の判定がYESと
なるときにはフイルムが装填されていない場合などであ
るからモータ30を停止する(ステップ806)。
そして、FFSが終了した場合には、ステップ804の判定
がYESとなってステップ807に進む。ステップ807では、
Fモードがセットされこれが記憶される。Fモードはフ
イルムが装填された状態であって撮影を継続することを
示すモードであり、従ってレリーズされて露光が終了し
たとき(ステップ620)、やステップ707などでフイルム
を1コマ送る場合にセットされている。Fモードがセッ
トされたならば、モータ30が停止し(ステップ806)、
ステップ301に進んでカメラをスタンバイ状態にする。
第14図はフイルムの1コマ送りをする場合のフローチ
ャートで、カメラがFモードにあると判定された場合、
即ち最終的にステップ707でYESと判定されたときに1コ
マ送りが行なわれる。なお、ステップ901に進むときに
は、既にモータ30が回転している(ステップ706)。
ステップ901では巻き戻しスイッチ21がONされている
か否かを判定し、YESのときにはフイルムが全て巻き上
げられた状態であるので1コマ送りは行なわれず、Fモ
ードをリセットして(ステップ902)から、フイルムの
巻き戻し処理を行なうためにステップ1001に進む。ステ
ップ901でNOと判定されれば、次に裏蓋58が開いている
か否かを判定する(ステップ903)。この判定結果がYES
のときには、Fモード、Sロックモード、3S異常モード
および初期モードをリセットし(ステップ904)、モー
タ30を停止して(ステップ905)から次の処理に備える
ためにステップ301に進む。
そして、ステップ903でNOと判定されたときには、ス
テップ906において1コマ送り(F処理)を行ないそれ
が完了したか否かを判定する。1コマ送りは、前述した
S0信号を検知することにより完了したことが判定され
る。ステップ906でNOと判定された場合には、ステップ9
07で3秒間が経過したか否かが判定され、NOのときには
ステップ901に戻って上記の処理が繰り返される。ステ
ップ906でYESと判定されたとき、即ち1コマ送りが完了
したときには、ステップ908に進んで3S異常モードがリ
セットされ、モータ30を停止する(ステップ911)。
また、ステップ907でYESと判定されたときには、1コ
マ送りが開始されてから3秒間が経過したにも拘らず1
コマ送りが完了しない状態であり、何らかの異常がある
と判断して3S異常モードをセットしてこれがセットされ
た回数をカウントする(ステップ909)。次に、ステッ
プ910に進んで3S異常モードが5回カウントされたか否
かを判定する。その結果がNOのときは、3S異常モードが
セットされたときと同様にモータ30を停止し(ステップ
911)、ステップ912に進んで巻き戻しスイッチ21がONと
なっているか否かを判定する。この判定がYESとなる場
合は、フイルムが全て巻き上げられてそのトルクが検出
され巻き戻しスイッチ21がONされる場合である。そし
て、ステップ912でYESと判定されたときは、以後フイル
ムの1コマ送りは行なわないのでFモードをリセットし
(ステップ913)、以後の処理の分岐をするためステッ
プ701に進む。また、ステップ912でNOと判定された場合
には、フイルムが1コマ巻き上げられて次の撮影に待機
するためステップ401に進んでストロボの充電が行なわ
れる。
また、ステップ910で3S異常モードが5回カウントさ
れて判定結果がYESとなったときには、モータ30を停止
し(ステップ914)、以後の1コマ送りを行なわないよ
うにするためFモードをリセットする(ステップ915)
とともに、レリーズできないようにするためSロックモ
ードをセットして(ステップ916)、ステップ301に進ん
でカメラを次の処理に備えるようにスタンバイさせる。
第15図は、フイルムの全てのコマの撮影が終了したと
きにフイルムを巻き戻す処理を行なうフローチャートで
ある。巻き戻し処理の前の処理としては前述のように、
ステップ211、ステップ708、ステップ801、ステップ902
などがある。ステップ211は、フイルムの巻き上げ途中
で電源電池25が消耗したため、これを交換した場合であ
る。ステップ708、ステップ801、ステップ902では、フ
イルムが全て巻き上げられて巻き戻しスイッチ21がONと
なった場合である。また、ステップ1001に進むときには
モータ30が既に回転している。
ステップ1001では、裏蓋スイッチ24の状態から裏蓋58
が開いているか否かを判定する。この判定結果がYESと
なったときは、モータ30の回転中でフイルムの巻き戻し
途中に裏蓋58が誤って開かれた場合であり、従って誤開
閉モードをセットし(ステップ1002)、モータ30を停止
したのち(1003)、ステップ301に進む。また、ステッ
プ1001でNOと判定された場合には、ステップ1004に進ん
で3秒間に前述したフイルムのパーフォレーションから
得られるS0信号を受信したか否かを判定する。3秒間が
経過しないでS0信号を受信した場合にはステップ1004の
判定結果がNOとなってステップ1001に戻る。すなわち、
S0信号の変化を検知してこれが検知されつづけている場
合にはフイルムの巻き戻し処理が継続される。そして、
ステップ1004の判定結果がYESとなって3秒間が経過し
てもS0信号が受信されない場合には、フイルムが全て巻
き戻されたことになりモータ30を停止する(ステップ10
05)とともに、Sロックモードをセットして(ステップ
1006)ステップ301に進む。
第16図は、初期モードがセットされているときに行な
われる電源電池25の入れ替え時の処理のフローチャート
を示すものである。すなわち、ステップ619でYESの判定
が行なわれた場合にこの処理がなされるのであるが、初
期モードがセットされるのはステップ209においてであ
り、これは電源電池25が充電された場合においてであ
る。したがって、例えばフイルムが装填されている状態
で電源電池25を交換し、レリーズすることによりこの処
理が行なわれる。
ステップ1101ではステップ209でセットされた初期モ
ードをリセットし、以後レリーズされたときにはこの処
理が行なわれないようにする。次に、モータ30をフイル
ム給送用に駆動し(ステップ1102)、ステップ1103に進
む。ステップ1103では、巻き戻しスイッチ21がONされた
か否かを判定する。YESであるときには、フイルムの巻
き戻し処理を行なうことになるから、ステップ1001に進
むことになる。ステップ1103の判定結果がNOのときには
ステップ1104に進んで裏蓋スイッチ24の状態から裏蓋58
が開いているか否かを判定する。YESのときにはモータ3
0を停止して(ステップ1105)、ステップ301に進んで次
の処理に備えるためにカメラをスタンバイ状態にする。
ステップ1140の判定結果がNOのときには、ステップ1106
に進み、前述したS0信号の有無を判定する。この判定は
所定時間(3sec.)行なわれ、S0信号が変化するまで3
秒間異常経過するか否かが判定される。3秒間が経過し
ない前にS0信号が受信される場合にはカメラにフイルム
が装填されている状態にあるため、ステップ1106の判定
結果はNOとなってステップ1107に進み1コマ送りが行な
われる。ステップ1107では1コマ送りの処理が完了した
が否かが判定され、この判定結果がNOのときにはステッ
プ1103に戻り、1コマ送られるまで上記の処理が繰り返
される。
そして、ステップ1107の判定がYESとなって1コマ送
られたならばモータ30を停止し(ステップ1108)、ステ
ップ1109に進む。ステップ1109では巻き戻しスイッチ21
がONされたか否かを判定し、これがYESであれば次の処
理に移るためにステップ701に進む。また、ステップ110
9の判定結果がNOのときには、フイルム装填中に電源電
池25の交換が行なわれ、1コマ送りが完了して次の撮影
に待機することになるので、Fモードをセット(1110)
してステップ401に進んでストロボの充電を行なう。
上記ステップ1106でYESの判定が行なわれる場合は、
3秒間が経過してもフイルムが1コマ送られないのであ
るから、フイルムが装填されていないか、あるいは何ら
かの異常がある場合であるから、モータ30を停止し(11
11)、この場合にはFモードのセットを行なわないでス
テップ301に進む。
第17図は誤開閉処理のフローチャートを示し、フイル
ムの巻き戻し処理をしている際に誤って裏蓋58を開いて
しまった場合(ステップ1001でYESと判定され、ステッ
プ1002で誤開閉モードがセットされる。)などの処理で
ある。なお、裏蓋58を開いたときにはその動作に連動し
て機械的に巻き戻しスイッチ21はOFFされる。このとき
モータ30は停止した状態にあるから(ステップ1003)、
ステップ1201でモータ30をフイルム給送用に駆動し、フ
イルムの巻き上げを行なう。そして、巻き戻しスイッチ
21がONされたか否かを判定し(ステップ1202)、YESの
ときにはフイルムの巻き戻し処理をするためにステップ
1001に進む。上記のように巻き戻しスイッチ21はOFFさ
れているから、ステップ1202の判定結果がNOとなり、ス
テップ1203に進んで裏蓋58が開いているか否かが判定さ
れる。一般に誤って裏蓋58を開いた場合などはすぐに裏
蓋58が閉じられるから、ステップ1203の判定結果はNOと
なり、ステップ1204に進んで3秒間が経過したか否かを
判定する。この3秒間の判定は、前述したフイルムの1
コマを示すS0信号の有無によって行なわれる。この判定
結果がNO、即ち次のS0信号を受信するまでに3秒間が経
過していない場合には、ステップ1202に戻って上記の処
理が繰り返される。そして、フイルムが全て巻き上げら
れるとそのトルクが検知されて巻き戻しスイッチ21がON
されるから、上記ステップ1202の判定結果がYESとなっ
てフイルムの巻き戻し処理に移る。すなわち、フイルム
の巻き戻し中に誤って裏蓋58を開いた場合には、まずフ
イルムを全て巻き上げてから、再び巻き戻し処理が行な
われることになる。
また、ステップ1203でYESと判定されたとき、即ち再
び裏蓋58が開かれたときには、誤開閉モードをセットし
て(ステップ1205)、モータ30を停止する(ステップ12
06)。なお、ステップ1204の判定結果がYESとなると
き、即ち3秒間が経過したにも拘らずS0信号を受信しな
いときにはステップ1206に進んでモータ30を停止し、次
の処理に備えてステップ301に進んでカメラをスタンバ
イ状態にする。
なお、誤開閉モードのリセットは次のような処理を経
過して行なわれる。前記のようにステップ1002で誤開閉
モードがセットされ、モータ30が停止して(ステップ10
03)、ステップ301に進みカメラがスタンバイ状態とな
る。そして、誤って開かれた裏蓋58が閉じられるとステ
ップ310からステップ311に進み、このときにはSロック
モードがセットされていないから、ステップ701に進
む。そして、ステップ703で誤開閉モードにあると判定
されて、ステップ704に進んで誤開閉モードがリセット
されるのである。
第18図は、フイルムが全て巻き戻されたときに、次の
操作に待機するために行なわれる処理のフローチャート
を示す。フイルムが全て巻き戻されると、ステップ1006
でSロックモードがセットされ、フイルムを取り出すた
めに裏蓋58が開かれるとステップ310でYESの判定がなさ
れ、ステップ311ではYESとなるから、ステップ1301に進
んでこのフローチャートに示す処理が行なわれる。
ステップ1301では巻き戻しスイッチ21がONされている
か否かを判定し、YESのときにはステップ1302に進んで
裏蓋58が開かれているか否かを判定する。この判定結果
がNOのときには次の処理に備えるためにステップ301に
進んでカメラをスタンバイ状態にする。また、ステップ
1302の判定結果がYESのときにはステップ1301に戻り、
巻き戻しスイッチ21がOFFされるか、あるいは裏蓋58が
閉じられるまでステップ1301とステップ1302の処理が繰
り返される。
ステップ1301でNOと判定された場合、即ち巻き戻しス
イッチ21がOFFとなったときには、モータ30をズーム用
に駆動し(ステップ1303)、300mSEC間駆動した(ステ
ップ1304)のち、モータ30を停止する(ステップ130
5)。このようにモータ30を僅かに回転させるのは、巻
き戻し処理が終了した時点では、前述の第2図で説明し
たように、前記切替遊星ギヤ47bが巻き戻し側ギヤ列49
の第1ギヤ49aに噛合している。そして、裏蓋58を開放
することにより戻しバネ56cの復元力によって上記切替
遊星ギヤ47bをフイルムの巻き上げまたはズーム駆動を
行なうために前記主駆動ギヤ48に噛合させる。しかし、
このときにはモータ30の回転は停止しているから(ステ
ップ1005)、切替遊星ギヤ47bの歯先と主駆動ギヤ48の
歯先とが当接した位置で前記切替レバー47cの回動が停
止してしまうおそれがある。そこで、このときモータ30
を短時間回転させることにより切替遊星ギヤ47bを僅か
に回転させながら主駆動ギヤ48に当接させ、歯先同士が
当接するのを回避させるのである。そして、切替遊星ギ
ヤ47bが主駆動ギヤ48に確実に噛合すると、前述したよ
うにロックレバー55の係止突起55cが巻き戻しスイッチ
レバー56の切欠き部56aに係合する。このため、この後
モータ30が正逆いずれに回転しようとも切替遊星ギヤ47
bと主駆動ギヤ48との噛合状態は維持され、フイルムの
巻き上げとズーム駆動を確実に行なえる。
そして、ステップ1306でFモード、Sロックモードお
よび3S異常モードをリセットし、ステップ401に進んで
ストロボの充電を行なうことになる。
本実施例では、ズーム切替スイッチ66がワイド接点66
wから離れてNH接点66nhに接続されたことで接点離脱信
号を送出するようにしたものを示したが、特にNH接点66
nhを設けずワイド接点66wから離れた時点でいずれの接
点にも接続されないことにより接点離脱信号を送出する
ようにしても構わない。また、NH接点66nhを設けない代
わりにニュートラル接点66nを設けないで、ズーム切替
スイッチ66の接点がNH接点66nhから離れたときに、いず
れの接点にも接続されないことによりこれを検出し、モ
ータ30を再駆動するようにしても構わない。
〔発明の効果〕
以上説明したようにこの発明に係るズーム装置付きカ
メラによれば、ズーム切替機構部がどのように連携して
いるか不明な状態を検出してモータを停止するようにし
たから、例えば撮影レンズをワイド側に後退させること
により光学的ヒステリシスが生じるような場合、撮影レ
ンズが後退を終了したときにモータが停止されることに
なる。このときには、ズーム切替スイッチはニュートラ
ルに接続されることになる。そして、再度モータを短時
間駆動することによりズーム切替機構部はテレ駆動側に
切り替わり、撮影レンズは確実に前進するから、光学的
ヒステリシスを確実に解消でき、ピンボケのない写真の
撮影ができる。
また、ズーム切替スイッチがワイド側の接点から離れ
たことを検出して接点離脱信号とする構成であるから、
簡単な構造であり、安価に提供できる。さらに、1台の
モータで複数の機構部を駆動できるから、カメラの小型
化、軽量化によく対処できる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の好ましい一実施例を示すものである。
第1図はズーム装置付きカメラのハードウェアを示す概
略の回路図である。第2図は1台のモータによってフイ
ルム給送とズーム駆動を行なうカメラの、フイルム給送
系とズーム駆動系の機構の概略を示す分解斜視図であ
る。第3図および第4図はズーム切替スイッチとズーム
駆動ギヤ列との関係を示す平面図で、第3図はニュート
ラルにある状態と、第4図はワイド駆動する状態を示
す。第5図はズーム切替スイッチの接点とズーム切替機
構部との関係を示す概略図である。 第6図ないし第18図はこの発明に係るズーム装置付きカ
メラの動作を説明するためのフローチャートである。第
6図は電源電池を充填したときの初期セットに係るフロ
ーチャートである。第7図は次の操作に備えてカメラが
待機しているスタンバイ状態のフローチャートである。
第8図はストロボの主コンデンサに充電を行ないストロ
ボを所定時間充電完了状態で維持して次の操作に備える
ようにしたストロボ制御を示すフローチャートである。
第9図は、このカメラは撮影レンズの焦点距離を変更で
きるズームレンズを具備しているので、そのズーム処理
に係るフローチャートである。第10図は第9図における
ステップ530の詳細を示し、撮影レンズの駆動機構のバ
ックラッシュによる光学的ヒステリシスを解消するため
のフローチャートである。第11図は撮影時のシャッター
処理に係るフローチャートである。第12図は次に行なう
処理に手順を進めるための分岐処理に係るフローチャー
トである。第13図は、フイルムが装填されているか否か
を判断し、フイルムが装填された際にフイルムのリーダ
部を巻き取り最初のコマをアパーチャーにセットするフ
ァースト・フレーム・セットに係るフローチャートであ
る。第14図は、1コマ撮影されたのちに次のコマをアパ
ーチャーにセットする1コマ送りに係るフローチャート
である。第15図は全てのコマの撮影が終了し、フイルム
を巻き戻す処理に係るフローチャートである。第16図は
フイルムの巻き上げ中、巻き戻し中あるいはズーム駆動
中などに電源電池を交換した場合の処理に係るフローチ
ャートである。第17図はフイルムの巻き戻し中に誤って
裏蓋を開いてしまった場合などの処理に係るフローチャ
ートである。第18図はフイルムの巻き上げが終了したと
きに、伝達ギヤの噛合を確実にして次の操作に備える処
理に係るフローチャートである。 第19図は2群ズームのズーム駆動の状態を示し、光学的
ヒステリシスが生じる様子を示すもので、第19図(a)
はワイド時を、第19図(b)はテレ時を示す。 1……マイクロコンピュータ(CPU) 2……メインスイッチ(SM) 5……第1段レリーズスイッチ(SP1) 6……第2段レリーズスイッチ(SP2) 7……ワイドスイッチ(SWIDE) 8……テレスイッチ(STELE) 14……ニュートラルスイッチ 16……セルフスイッチ(SSELF) 21……巻き戻しスイッチ(SR) 24……裏蓋スイッチ(SB) 25……電源電池、28……シャッター制御部 30……モータ、31……モータドライバ回路 32……ストロボ回路 41……スプール、41a……スプールギヤ 47a……切替太陽ギヤ、47b……切替遊星ギヤ 47c……切替レバー、47d……係止爪 48……主駆動ギヤ、49……巻き戻し側ギヤ列 50b……駆動系切替遊星ギヤ 51……ズーム駆動ギヤ列 53……鏡胴、55……ロックレバー 56……巻き戻しスイッチレバー 57……裏蓋検知レバー、58……裏蓋 61……ストッパーピン、62……切替レバー 63……切替アーム 63d……テレ用ストッパー部 63e……ワイド用ストッパー部 64……ズームスイッチ切替レバー 65……ズーム切替ノブ、66……ズーム切替スイッチ 66t……テレ接点、66n……ニュートラル接点 66nh……NH接点、66w……ワイド接点 A……前群レンズ、B……後群レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 清隆 東京都港区西麻布2丁目26番30号 富士 写真フイルム株式会社内 (72)発明者 小野塚 春夫 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富 士写真光機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−153810(JP,A) 特開 昭55−64226(JP,A) 特開 昭62−265632(JP,A) 実開 昭58−31506(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの同一方向の回転を用いて、クラッ
    チ手段の接続の切替えで、第1と第2のいずれかの動力
    伝達経路を経由させることにより、撮影レンズの前進と
    後退とを行なって焦点距離を変化させるズーム装置を備
    えたカメラにおいて、 手動操作に応じて前記クラッチ手段に作用し、該クラッ
    チ手段によって前記動力伝達経路のいずれを経由させる
    かを選択し、この選択の解除時には中立位置にあって第
    1の動力伝達経路を選択する状態にクラッチ手段に作用
    するズーム指示操作手段を有し、 上記第1の動力伝達経路が選択されて撮影レンズが駆動
    された場合には、その選択が解除されて上記ズーム指示
    操作手段が中立位置に位置した状態でモータが停止し、 第2の動力伝達経路が選択されて撮影レンズが駆動され
    た場合には、上記ズーム指示操作手段が中立位置に位置
    した状態で、モータを所定時間作動させることを特徴と
    するズーム装置付きカメラ。
  2. 【請求項2】前記ズーム指示操作手段に連動し、該ズー
    ム指示操作手段が、前記第1の動力伝達経路を選択する
    操作がなされた場合には前記クラッチ手段を第1の動力
    伝達経路に切替わる状態に規制し、第2の動力伝達経路
    を選択する操作がなされた場合にはクラッチ手段を第2
    の動力伝達経路に切替わる状態に規制し、中立位置に位
    置させた場合にはクラッチ手段を第1の動力伝達経路に
    切替わる状態に規制するズーム切替手段を具備させたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載のズーム装
    置付きカメラ。
  3. 【請求項3】前記第2の動力伝達経路が選択されて撮影
    レンズが駆動された場合で、この選択が解除され前記ズ
    ーム指示操作手段が中立位置に至る前に選択解除信号が
    送出され、該ズーム指示操作手段が中立位置に位置した
    状態で、該選択解除信号が存する場合に、モータを所定
    時間作動させることを特徴とする特許請求の範囲第1ま
    たは第2項のいずれかに記載のズーム装置付きカメラ。
  4. 【請求項4】前記ズーム指示手段に復元力を付勢し、選
    択の解除時には該ズーム指示手段が前記中立位置に復帰
    することを特徴とする特許請求の範囲第1ないし第3項
    のいずれかに記載のズーム装置付きカメラ。
  5. 【請求項5】クラッチ手段によってモータの動力を前記
    第2の動力伝達経路を経由させて撮影レンズを駆動した
    場合には、該撮影レンズの移動において、該撮影レンズ
    の駆動機構が有するバックラッシュに起因する光学的ヒ
    ステリシスが生じることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項ないし第4項のいずれかに記載のズーム装置付きカ
    メラ。
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