JP2761889B2 - ストロボ付きカメラ - Google Patents

ストロボ付きカメラ

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JP2761889B2
JP2761889B2 JP63138662A JP13866288A JP2761889B2 JP 2761889 B2 JP2761889 B2 JP 2761889B2 JP 63138662 A JP63138662 A JP 63138662A JP 13866288 A JP13866288 A JP 13866288A JP 2761889 B2 JP2761889 B2 JP 2761889B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、1つの電源電池でレンズ駆動およびフイ
ルム給送のためのモータの作動やストロボの主コンデン
サの充電を行なうようにしたカメラであって、特にセル
フタイマーによって撮影する場合にストロボを確実に充
電して撮影するようにしたストロボ付きカメラに関す
る。
〔従来の技術〕
写真撮影を手軽に行なえるように、自動露出機能のオ
ートフォーカス機能、フイルムの自動給送機能、ストロ
ボ装置などを備えたカメラいわゆるフルオートのカメラ
が普及している。またカメラには一般にセルフタイマー
が具備されており、レリーズ動作したのち遅延してシャ
ッターが開放するようにして特殊な撮影に便利を図って
いる。
従来のストロボを備えたカメラでは、セルフタイマー
を作動させてストロボ撮影を行なう場合には、ストロボ
の主コンデンサ充電完了をネオンランプの点灯などで確
認したのち、レリーズしてセルフタイマーを作動させる
ようにしてある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のように従来のストロボ付きカメラでは、ストロ
ボの充電完了を確認してセルフタイマー撮影を行なわな
ければならず、確認をせずに未充電でセルフタイマーを
作動させて撮影しようとした場合には光量が不足してシ
ャッターがロックされてしまったり、ストロボが発光せ
ずに撮影が行なわれてしまう。
また、定電圧以下になると自動的に充電されるように
制御されるストロボでは問題がないが、ストロボの充電
が完了した場合には所定時間充電動作を行なわないよう
にしたストロボがある。通常の撮影では、この所定時間
内にレリーズされるが、セルフタイマー撮影を行なう場
合にはカメラを三脚に固定したり、構図を決定したりす
る間にこの所定時間が経過し、ストロボが自然放電して
しまってレリーズされてもストロボが発光しないおそれ
がある。
このため、シャッターチャンスを逃してしまったり、
露光不足で撮影が行なわれてしまったりする。
そこで、この発明はセルフタイマーを作動させてセル
フモードで撮影する場合に、ストロボが未充電で撮影が
行なわれるのを極力防止するようにしたストロボ付きカ
メラを提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明に係るストロボ
付きカメラは、主コンデンサの充電が完了すると充電完
モードをセットするとともに、該充電完モードのセット
中には充電動作を行なわないストロボ装置を有するカメ
ラにおいて、セルフタイマー撮影を行なうためにセルフ
スイッチが操作されるとセルフモードをセットし、撮影
開始操作によって所定時間経過後にシャッターを作動さ
せるセルフタイマー撮影制御手段と、充電開始指示を受
けて、主コンデンサに充電を開始し、充電完了により充
電を停止すると共に、充電完モードをセットするストロ
ボ撮影制御手段とを備え、前記セルフモードがセットさ
れた場合には、前記充電完モードの有無に拘らず前記ス
トロボ撮影制御手段が該セルフモードのセットを受けて
主コンデンサに充電を行なうことを特徴としている。
〔作用〕
メインスイッチのオンによりカメラが撮影に供するこ
とができる状態になると、該メインスイッチのオンによ
り充電開始指示を受けた上記ストロボ装置制御手段が主
コンデンサの充電を行ない、充電の完了によって充電を
停止すると共に、充電完モードをセットされる。この充
電完モードのセットによってストロボ撮影が許容され、
例えば、低輝度自動発光カメラであれば、レリーズ時に
被写体輝度に応じてストロボ撮影が行なわれる。
他方、セルフタイマー撮影を行なう場合には、上記セ
ルフスイッチを操作する。この操作によって上記セルフ
タイマー撮影手段がセルフモードをセットする。このセ
ルフモードのセットによって上記充電完モードのセット
の有無に拘らず上記ストロボ撮影制御手段が主コンデン
サの充電を行う。このため、セルフタイマー撮影時には
必ず主コンデンサに充電されている。そして、レリーズ
ボタンの操作などの撮影開始操作によって所定時間経過
後にシャッターが作動する。このとき、例えば低輝度自
動発光カメラであれば、被写体輝度に応じてストロボが
発光する。
したがって、セルフタイマー撮影のための準備作業に
手間取ってストロボが自然放電した場合であっても、セ
ルフタイマー撮影時にはストロボが充電された状態にあ
り、撮影時の状況に応じてストロボ撮影が行なわれる。
〔実施例〕
以下、図示した実施例に基づいてこの発明に係るスト
ロボ付きカメラを具体的に説明する。
第1図はカメラのハードウェアの概略を示す回路で、
マイクロコンピュータ(CPU)1を中心にして構成して
ある。
撮影を行なうために投影レンズを覆うバリヤーの開閉
に連動してメインスイッチ2がON-OFFするが、このメイ
ンスイッチ2の可動側接点が撮影情報線2aによってCPU1
のポート1aに接続される。そして、ポート1aは、メイン
スイッチ2のOFF時には抵抗3を介して接地され、ON時
には電圧線4に接続されるようにしてある。
フイルムを露光するためにレリーズボタンを僅かに押
下すると第1段レリーズスイッチ5がONされ、さらに押
下すると第2段レリーズスイッチ6がONされる。第1段
3レリーズスイッチ5は一方の接点が第1レリーズ情報
線5aによってポート1bに接続され、他方の接点は上記メ
インスイッチ2の可動側接点に接続される。第2段レリ
ーズスイッチ6は一方の接点が第2レリーズ情報線6aに
よってポート1cに接続され、他方の接点は上記メインス
イッチ2の可動側接点に接続される。また、第2レリー
ズ情報線6aは抵抗6bを介して接地される。
このカメラは撮影レンズをカメラ本体に対して進退さ
せることにより焦点距離を連続的に変更できるいわゆる
ズーム装置付きカメラで、その切り替えは短焦点側スイ
ッチ(ワイドスイッチ)7と長焦点側スイッチ(テスス
イッチ)8とのいずれかをONすることにより行なう。
ワイドスイッチ7の一方の接点はワイド情報線7aによ
ってポート1dに接続されるとともに、このワイド情報線
7aは抵抗9を介して接地される。また、ワイド情報線7a
の途中からはズーム情報線10が分岐し、このズーム情報
線10はバッファゲート11を介してポート1eに接続され
る。そして、このポート1eに接続したズーム情報線10は
抵抗12を介して接地される。また、ワイドスイッチ7の
他方の接点は前記電圧線4に接続される。テレスイッチ
8の一方の接点はテレ情報線8aによってポート1fに接続
されるとともに、このテレ情報線8aは抵抗36を介して接
地される。また、テレ情報線8aは途中で分岐しバッファ
ゲート13を介して上記ズーム情報線10に接続される。ま
た、テレスイッチ8の他方の接点は前記電圧線4に接続
される。
ワイドスイッチ7またはテレスイッチ8がONされて撮
影レンズが所定の位置に移動したのちには、次の進退に
備えてニュートラルスイッチ14がONされる。このニュー
トラルスイッチ14の一方の接点はニュートラル情報14a
によってポート1gに接続され、他方の接点は電圧線4に
接続されてニュートラルスイッチ14がONされるとポート
1gが電圧線4に接続される。また、ニュートラル情報線
14aは抵抗15を介して接地される。
セルフタイマーを作動させて撮影する場合には、セル
フタイマー撮影制御手段に含まれるセルフスイッチ16を
ONする。このセルフスイッチ16の一方の接点はセルフ情
報線16aによってポート1hに接続され、またこのセルフ
情報線16aは抵抗17を介して接地される。セルフ情報線1
6aは途中で分岐し、バッファゲート18を介し情報線19に
よってポート1iに接続されるとともに、この情報線19は
抵抗20を介して接地される。セルフスイッチ16の他方の
接点は、電圧線4に接続される。
装填されたフイルムの全てのコマの撮影が終了し、巻
き上げが停止するとそのときのトルクが検知されて機械
的に巻き戻しスイッチ21がONされる。また、後述する裏
蓋を開放することこの開動作に連動して巻き戻しスイッ
チ21がOFFされる。この巻き戻しスイッチ21の一方の接
点は巻き戻し情報線21aによってポート1jに接続され、
またこの巻き戻し情報線21aは抵抗22を介して接地され
る。さらえに、巻き戻し情報線21aは途中で分岐しバッ
ファゲート23を介して上記情報線19に接続される。
図中24は裏蓋スイッチで、フイルムを装填するときや
取り出すときに裏蓋を開閉するが、裏蓋を開放したとき
にはONされ、閉じたときにOFFされる。この裏蓋スイッ
チ24の可動側接点は裏蓋開閉情報線24aによってポート1
kに接続される。そして、裏蓋スイッチ24がONしたとき
には電圧線4に接続され、OFFしたときには前記抵抗3
を介して接地される。
また、CPU1のポート11に接地される。
電源電池25はレギュレータ26その他に接続してあり、
このレギュレータ26の出力側がCPU1のポート1mに接続さ
れて該CPU1に安定した電圧が供給されるとともに、CPU1
と並列にノイズキラーコンデンサ27が接続される。そし
て、前記電圧線4はこのレギュレータ26の出力側に接続
されて該電圧線4には安定した電圧が供給される。
図中28はシャッター制御部で、測光センサにより検出
した露光データに基づいてシャッター速度や絞り値を制
御してシャッターの開閉を行なう。このシャッター制御
28とCPU1との間で、露光データや演算結果などの情報が
交換される。
デート部29は撮影時にフイルムに日付などを写し込む
ためのデートを制御する部分である。
モータ30はモータドライバ回路31で駆動され、このモ
ータドライバ回路31にはフイルム給送情報線31a、ズー
ム駆動情報線31bおよび停止情報線31cが接続され、これ
らの情報線31a、31b、31cはそれぞれポート1n、1o、1p
に接続される。ポート1nから送出される信号によりモー
タ30がフイルムを巻き上げ、巻き戻すフイルム給送のた
めに駆動され、ポート1oから送出される信号によりズー
ムのために撮影レンズの進退を行なうために駆動され、
そして、ポート1pから送出される信号によりモータ30の
回転が停止する。
ストロボの主コンデンサの充電やストロボの発光はス
トロボ撮影制御手段としてのストロボ回路32で行なわ
れ、このストロボ回路32の充電禁止情報線32aはポート1
qに、充電開始情報線32bはポート1rに、トリガー情報線
32cはポート1sに、充電完了情報線32dはポート1tにそれ
ぞれ接続される。ポート1qから送出される信号によりス
トロボ回路32の充電が禁止、解除され、これが解除され
ているときにポート1rから送出される信号により充電が
開始され、ストロボ回路32の主コンデンサの充電が完了
するとストロボ回路32からポート1tに充電完了信号が送
出される。また、レリーズされてシャッターが開放する
とこれに同期してポート1sからトリガー信号が送出さ
れ、ストロボ回路32の放電管にトリガー電圧が加わり放
電してストロボが発光する。
上記ストロボ回路32の概略を第2図に示してある。こ
のストロボ回路32の昇圧回路32eはブロッキング発振器
からなり、入力側が電源電池25に接続されるとともにス
イッチングトランジスタ32fのエミッタに接続される。
このスイッチングトランジスタ32fのコレクタは、抵抗3
2gを介して上記充電開始情報線32bに接続され、上記CPU
1からチャージトリガー信号Fctが入力される。また、ス
イッチングトランジスタ32fのベースは上記充電禁止情
報線32aに接続され、CPU1からストロボの充電禁止信号F
inhが入力される。昇圧回路32eの出力側は整流のための
ダイオード32hに接続され、該ダイオード32hのカソード
が放電管32iに接続される。そして、この放電管32iと並
列に主コンデンサ32jが接続される。また、上記ダイオ
ード32hのカソードにはツェナーダイオード32kを介して
スイッチングトランジスタ32lのベースが接続され、該
スイッチングトランジスタ32lのコレクタが上記充電完
了情報線32dに接続され、該スイッチングトランジスタ3
2lがONすると充電終了信号Frが上記ポート1tに送出され
る。第2図中32mはトリガー回路で、トリガー情報線32c
にはカメラのレリーズの動作に同期してストロボの発光
信号Ftが入力される。
撮影時にはレリーズボタンを僅かに押下すると前記第
1段レリーズスイッチ5がONされるが、これにより被写
体までの距離が計測され、撮影レリーズを合焦させる。
この合焦動作はオートフォーカス回路(AF回路)33で行
なわれるが、距離センサによって得られた距離情報に基
づきCPU1で被写体距離を演算しその結果をAF回路33に送
出して行なわれる。
以上により構成したこの発明に係るストロボ付きカメ
ラの作動を、第3図ないし第14図に示すフローチャート
を用いて説明する。
第3図は電源電池25を充電した初期セット時のフロー
チャートであり、充填時にパワーONとなる(ステップ20
1)。そして、ズーム系に処理モードがセットされて記
憶され(ステップ202)、CPU1の入出力ポートがセット
され(ステップ203)、RAMがクリヤーされる(ステップ
204)。そして2秒間待機(ステップ205)したのちシャ
ッターがチェックされる(ステップ206)。例えばシャ
ッターの開閉途中で電源電池25が切れてしまった場合に
はシャッターが初期位置に復帰していない場合があり、
このような場合にはステップ206でシャッターが初期位
置に復帰される。そして、裏蓋スイッチ24の状態を検出
して裏蓋が開いているか否かを判定する(ステップ20
7)。YESのときは、フイルムの装填や取り出しが行なわ
れる場合であるから、撮影や継続することがないのでス
テップ301(第4図示)に進む。ステップ207の判定がNO
である場合にはフイルムが装填されている状態である場
合があり、ステップ208に進んで巻き戻しスイッチ21がO
Nされているか否かが判定される。その判定の結果がNO
である場合には、フイルムが装填されていれば撮影を継
続してフイルムを巻き上げることになるので初期モード
をセットしてこれを記憶したのち(ステップ209)、ス
テップ301に進む。ステップ208の判定の結果がYESであ
る場合にはフイルムの巻き戻し中に電源電池25が交換さ
れたのであるから、0.5秒待機(ステップ210)したの
ち、前記ポート1nから送出される信号に基づきモータド
ライバ回路31がモータ30を駆動して該モータ30がフイル
ム給送(MF)のために回転し(ステップ211)、フイル
ムの巻き戻し処理をするためにステップ1001(第11図
示)に進む。
第4図は撮影その他のためにカメラがスタンバイにあ
るときのフローチャートで、ステップ301でズーム系の
処理モードにあるか否かが判定される。その結果がYES
である場合には、ズーム系の処理モードをリセットした
のち(ステップ302)ステップ502(第6図示)に進む。
その結果がNOのときには、それぞれのスイッチが操作さ
れた場合に待機するために割込み条件がセットされ(ス
テップ303)、CPU1の入出力ポートがセットされる(ス
テップ304)。この状態でスタンバイとなり(ステップ3
05)、それぞれのスイッチが操作されたか否か、即ち割
込みがあるか否かが判定される(ステップ306)。ステ
ップ306の判定結果がNOである場合には再びステップ306
に戻り、YESの判定があるまでこの状態で継続する。
そして、ステップ306の判定結果がYESの場合には、い
ずれのスイッチが操作されたかを判定する。まず、ステ
ップ307でメインスイッチ2(SM)が操作されてバリヤ
ーの開閉が行なわれたか否かを判定する。その結果がYE
Sである場合には、撮影が行なわれるかあるいは撮影が
終了した場合であり、撮影レンズが撮影に適した位置
に、あるいはバリヤーを閉じるのに支障のない位置に移
動させる必要があるから、ステップ501(第6図示)に
進む。また、ステップ307の判定結果がNOのときにはメ
インスイッチ2の操作がない場合であり、ステップ308
に進むワイドスイッチ7(SW)またはテレスイッチ8
(TS)が操作されたか否かを判定する。この判定結果が
YESのときには撮影レンズの移動を行なうために、ステ
ップ501に進む。ステップ308の判定結果がNOのときには
テレスイッチ8とワイドスイッチ7のいずれも操作され
ていない場合であるから、ステップ309に進む。ステッ
プ309ではレリーズボタンが僅かに押下されて第1段レ
リーズスイッチ5(SP1)がONされたか否かを判定す
る。その結果YESであるときには撮影が行なわれる場合
であるから、シャッター処理を行なうためにステップ60
1(第7図)に進む。第1段レリーズスイッチ5がONさ
れていないときには、ステップ310に進み裏蓋の開閉操
作が行なわれたか否かを判定する。その判定結果がYES
のときには、ステップ311に進みシャッターがロックさ
れているか否か、即ちSロックモードにあるか否かを判
定する。そして、ステップ311の結果がYESのときにはス
テップ1301に進み、NOのときにはステップ701に進む。
ステップ310の判定結果がNOのとき、即ち裏蓋が開閉操
作されない場合にはステップ312に進み、セルフスイッ
チ16(SSELF)がONされたか否かを判定する。セルフス
イッチ16がONされたときは、セルフタイマー操作を行な
う場合であり、この場合にはセルフモードをセットして
これを記憶したのち(ステップ313)、ストロボの充電
を行なうためにステップ401(第5図示)に進む。した
がって、カメラがスタンバイ状態にあってセルフモード
がセットされた場合にはストロボが充電されている。い
ないに拘らず、まずストロボの充電が開始される。ステ
ップ312の判定結果がNOのときには、ステップ303に戻っ
てカメラがスタンバイする。
第5図はストロボ制御のフローチャートを示すもの
で、まずステップ401でメインスイッチ2の状態によっ
てバリヤーが閉じているか否かを判定する。判定結果が
YESの場合、即ちバリヤーが閉じているときには、撮影
を行なわない場合であるからストロボを充電する必要が
なく、ステップ501(第6図示)に進む。判定結果がNO
のときにはバリヤーは開いておりステップ402に進み、
Sロックモードにあるか否かを判定する。その結果がYE
Sの場合にはレリーズが不能で撮影ができないためスト
ロボ充電の必要がないからステップ301に戻りスタンバ
イ状態となる。ステップ402の判定結果がNOのときには
ストロボの充電が開始される(ステップ403)。
ストロボの充電開始は、CPU1のポート1qから送出され
る充電禁止信号FinhがHとなって充電禁止が解除され、
次にポート1rから送出されるチャージトリガー信号Fct
がHからLとなる。したがって、スイッチングトランジ
スタ32fはONとなり昇圧回路32eが発振を開始し、ダイオ
ード32hで整流されて主コンデンサ31jに充電されること
になるのである。
充電開始したならばステップ404でスイッチの割込み
の有無を判定する。その結果がNOのときには、充電開始
から30秒経過したか否かが判定され(ステップ405)、
経過していない場合にはステップ406で充電が完了した
か否かが判定される。その判定結果がNOのとき、即ち未
充電の場合にはステップ404に戻り、スイッチの割込み
の判定(ステップ404)と30秒経過の判定(ステップ40
5)が充電完了するまで繰り返される。この繰返し経過
中に30秒を経過してしまった場合には、電源電池25の電
圧が十分に得られないなどの支障が生じている場合であ
り、この場合にはステップ405でYESの判定がなされステ
ップ407で充電が停止され、ステップ408で充電完モード
がリセットされる。この場合充電完モードがリセットさ
れるのは、後述するようにステップ403に至った際に既
に充電が完了した状態となって充電完モードがセットさ
れている場合ああるからである。充電完モードがリセッ
トされたのちステップ301に進む。
ステップ406の判定結果がYESのとき、即ち充電が完了
したときには充電を停止し(ステップ409)、充電完モ
ードをセットしこれを記憶したのち(ステップ410)、
ステップ411に進む。
前記主コンデンサ32jに充電が完了すると、ツェナー
ダイオード32kに降伏電圧がかかりスイッチングトラン
ジスタ32lのベースに電圧が生じるから、該スイッチン
グトランジスタ32lがONする。このため充電終了信号Fr
がHからLに変化してCPU1のポート1tに送出され、これ
によりチャージトリガー信号FctがHからLとなるとと
もに、充電禁止信号inhがLになってストロボの充電が
停止する。
ステップ411では、セルフモードにあるか否かの判定
が行なわれ、その判定がYESのときにはステップ412に進
み1分が経過したか否かが判定される。なお、この1分
間に例えばセルフモードにある旨を発光ダイオードなど
を用いて表示することもできる。1分が経過していない
場合には、ステップ413に進み、ステップの割込みがあ
るか否かを判定する。また、ステップ412で1分が経過
したのちにはステップ412aに進みセルフモードをリセッ
トしたのちステップ413に進む。すなわち、ステップ412
によってセルフモードは充電完了から1分間保持され
る。
ステップ413の判定結果がNOである場合、即ちスイッ
チの割込みがない場合にはステップ414に進み充電完モ
ードがセットされてから5分が経過したか否かが判定さ
れ、5分が経過していなければNOの判定がなされてステ
ップ411に戻る。そして、5分が経過した場合、即ちス
テップ414でYESと判定された場合にはステップ415に進
み充電完モードがリセットされる。すなわち、充電完モ
ードは充電完了からステップ414によって5分間保持さ
れる。なお、5分間が経過してしまうと、ストロボの主
コンデンサ32jは自然放電してしまうおそれがある。ス
テップ415で充電完モードがリセットされたならば通常
の撮影に備えてステップ301に戻りスタンバイ状態とな
る。
充電開始後であって充電完了前にいずれかのスイッチ
が操作された場合には、前記ステップ404でYESの判定が
なされてステップ416に進む。ステップ416ではOFF状態
にあったセルフスイッチ16がONされたか否かが判定され
る。この判定結果がYESであるときにはステップ417に進
みセルフモードがあるか否かが判定される。これは、例
えば前述したステップ312でセルフスイッチ16がONされ
るが、ステップ313でセルフモードが記憶されればセル
フスイッチ16はOFFされてもセルフモードにあるからで
ある。そして、このような場合にはステップ417の判定
がYESとなるから、セルフモードがリセットされて(ス
テップ418)ステップ405に進んでストロボの充電が継続
される。すなわち、セルフスイッチ16が2回続けて操作
される場合には、2回目の操作でセルフタイマー撮影を
解除するのである。また、ステップ417の判定結果がNO
である場合には、セルフモードにない状態でセルフスイ
ッチ16が操作されたのであるから、セルフタイマー撮影
を行なおうとする場合でありステップ419に進んでセル
フモードをセットしたのちステップ403に戻り、再びス
トロボの充電を開始する。
ステップ416の判定がNOであるときには、セルフスイ
ッチ16が操作されたのでないから、ステップ420に進ん
で閉じている裏蓋が開かれたか否かが判定される。ステ
ップ420の判定結果がYESのときにはステップ421に進ん
で、前述のSロックモード、初期モード、後述するFモ
ードおよび3S異常モードをリセットしてステップ405に
戻る。
ステップ420の判定がNOのときには、裏蓋スイッチ24
の状態に変化がないときであり、他のいずれのスイッチ
が操作されたかを判定することになる。この場合の他の
スイッチは、第1段レリーズスイッチ5、ワイドスイッ
チ7、テレスイッチ8、メインスイッチ2あるいは巻き
戻しスイッチ21である。これらのスイッチが操作される
場合には、AF回路33やモータ30が駆動される場合である
から、ストロボの充電を継続したままであると電源電池
25の電圧降下によりモータ30などが十分に作動しないお
それがあるため、まず、ステップ422でストロボの充電
を停止する。
そして、ステップ423に進み第1段レリーズスイッチ
5がONされたか否かを判定する。この判定がYESであれ
ば、撮影が行なわれるためステップ601に進んでシャッ
ター処理が行なわれる。ステップ423の判定がONであれ
ば、ステップ424に進んでテレスイッチ8またはワイド
スイッチ7がONされたか否かを判定する。その判定結果
がYESであればズーム処理を行なうために、ステップ501
に進む。判定結果がNOであればステップ425でセルフモ
ードがリセットされる。これは、操作された他のスイッ
チは、メインスイッチ2をバリヤーを閉じる方向に操作
したか、あるいは巻き戻しスイッチ21が操作されたかで
あるから、いずれの場合にも撮影を行なうことがないの
で、セルフモードがリセットされるのである。
そして、ステップ426でメインスイッチ2が操作され
てバリヤーが閉じたか否かを判定する。この判定結果が
YESであれば、バリヤーを閉じるのに支障がない位置ま
で撮影レンズを移動させる必要があるから、ズーム処理
を行なうためにステップ501に進む。判定がNOのときに
はステップ427に進んで、巻き戻しスイッチ21がONか否
かを判定する。ステップ427の判定結果がYES、NOいずれ
の場合であっても、ステップ701に進む。
充電中にいずれのスイッチも操作されない場合には
(ステップ404の判定がNOである場合)、前述のように
充電が終了して充電完モードが5分間保持される(ステ
ップ414)。この5分間にいずれかのスイッチが操作さ
れた場合にはスイッチ413の判定がYESとなってステップ
428に進み、セルフスイッチ16がONされたか否かを判定
する。この判定結果がYESの場合にはセルフモードにあ
るか否かを判定し(ステップ429)、セルフモードにあ
る場合にはセルフモードをリセットして(ステップ43
0)、ステップ414に戻って5分間のカウントが継続され
る。ステップ429の判定がNOのときには、ステップ419に
進んでセルフモードがセットされたのち、ストロボの充
電が開始される(ステップ403)。このときは既にスト
ロボの充電が完了しているときに、再度充電されること
になり、充電に要する時間が極めて短い。ステップ428
の判定結果がNOのときにはステップ431で裏蓋が開かれ
たか否かを判定し、裏蓋が開かれた場合にはステップ43
2でFモード、Sロックモード、3S異常モードおよび初
期モードをリセットしたのち、ステップ414に進む。ま
たステップ431の判定結果がNOのときには、前述したス
テップ423に進み、前述と同様な判定が行なわれる。な
お、このときには既にストロボの充電は停止されている
から(ステップ409)ステップ422は経由されない。
第6図は撮影レンズの焦点距離を変更するためのズー
ム処理のフローチャートを示すもので、前述のようにス
テップ307、308あるいはステップ401、426などからステ
ップ501に進んでズーム処理が行なわれる。
ステップ501では、メインスイッチ2がONあるいはOFF
されて変化したか否かが判定される。このときメインス
イッチ2の変化がある場合にはステップステップ502に
進んで、メインスイッチ2が操作されてバリヤーが開く
のか否かあるいは閉じるのか否かを判定する。バリヤー
が開く場合にはこれから撮影をしようとする場合であ
り、バリヤーが開いたのちに収納されている撮影レンズ
を撮影可能な位置まで前進させなければならない。ま
た、バリヤーが閉じる場合には撮影が終了してカメラを
携帯したりする場合で、この場合には撮影レンズを収納
位置まで後退させてバリヤーを閉じなければならない。
すなわち、ステップ502の判定結果がNOであるときに
は、バリヤーは開くことになりステップ503に進む。ま
た、電源電池25をカメラに充電した直後には、前述した
ようにズーム系の処理モードにあるからステップ301でY
ESと判定され、ステップ302でズーム系の処理モードが
リセットされたのちステップ502に進み、メインスイッ
チ2の状態によりバリヤーの開閉が判定される。
ステップ503では撮影レンズの位置を検出するエンコ
ーダの出力がホームポジション(MOME)あるいはH1
あるか否かが判定される。本実施例に示すカメラは、撮
影レンズがホームポジション、ワイド端位置、テレ端位
置の間を移動する。ホームポジションはワイド端位置よ
りもさらに後退した位置で、バリヤーを閉じるために収
納された位置である。そして、焦点距離の変更はワイド
端位置とテレ端位置との間を移動することにより行なわ
れる。また、H1はホームポジションとワイド端位置と
の間に撮影レンズが位置している場合のエンコーダの出
力を示す。ステップ503の判定回路がNOのときにはステ
ップ530に進んで撮影レンズが前進するような処理を行
なうが、この場合の処理については後述する。ステップ
503の判定結果がYESであるときはバリヤーが開いている
にも拘らず撮影ができない状態であるから、ステップ50
4に進んで前記CPU1のポート1oから送出される信号によ
りズーム用にモータ30を駆動して撮影レンズを前進させ
る。次にステップ505でワイドスイッチ7がONされてい
るか否かを判定する。これは、モータ30の回転方向を一
定としてその回転を伝達するギヤの噛合状態を変更して
撮影レンズの進退を行なうため、撮影レンズを前進させ
るときと後退させるときとでは伝達ギヤの回転方向を反
転させなければならず、ワイドスイッチ7がONされてい
る場合にはモータ30の回転が撮影レンズを後退させるよ
うに伝達されてしまうから、ギヤの噛合状態を確認する
ためワイドスイッチ7の状態を確認するのである。した
がって、ワイドスイッチ7がONされてステップ505の判
定がYESである場合には、それ以上モータ30を回転させ
て撮影レンズを後退させないために、ステップ507でモ
ータ30を停止する。また、ワイドスイッチ7がONでない
場合であってもニュートラルスイッチ14がONされている
場合には、このカメラでは伝達ギヤの噛合状態は撮影レ
ンズを後退させる状態にあるから、ステップ506でニュ
ートラルスイッチ14がONされているか否かを判定し、YE
Sのときにはステップ507でモータ30を停止する。
そして、モータ30が停止したのち、ワイドスイッチ7
がONされているか否か(ステップ508)と、ニュートラ
ルスイッチ14がONされているか否か(ステップ509)を
判定し、ステップ508、ステップ509のいずれかがYESと
判定された場合にはステップ508に戻る。すなわち、ス
テップ508、ステップ509のいずれもがNOと判定される場
合、即ちワイドスイッチ7とニュートラルスイッチ14の
いずれもがOFFである場合にのみステップ510に進み、ズ
ーム駆動用にモータ30が駆動されてステップ511に進
む。また、前述したステップ506でNOと判定された場
合、即ちワイドスイッチ7がONでなく(ステップ505)
かつニュートラルスイッチ14がONでない(ステップ50
6)場合には、ステップ504でモータ30が駆動された状態
でステップ511に進む。
ステップ511ではバリヤーの開状態が維持されている
か否かを、メインスイッチ2が閉じられた否かによって
判定する。その判定結果がNOであるとき、即ちバリヤー
が開いているときにはステップ512に進んでエンコーダ
がH1またはホームポジションにあるか否かを判定す
る。ステップ512の判定結果がYESのときには、モータ30
の回転を継続した状態でステップ513に進み2秒間の経
過を判定する。2秒間の経過前にはステップ513の判定
はNOとなりステップ505に戻る。
そして、上記ステップ511の判定がYESであるときには
バリヤーが閉じられて撮影に供されないから、ステップ
514に進みモータ30を停止する。また、ステップ512の判
定結果がNOとなれば、即ちエンコーダがH1およびホー
ムポジションを指示しなくなった場合には撮影レンズが
撮影位置まで前進したのであるから、ステップ514に進
みモータ30を停止する。さらに、ステップ513の判定がY
ESとなった場合には2秒経過したにも拘らずエンコーダ
がH1およびホームポジションを指示し続けている状態
であり、撮影レンズが移動しないなど何らかの異常が考
えられるのでステップ514に進みモータ30を停止したの
ち、ステップ515に進んでバリヤーが閉じられたか否か
を判定する。ステップ515の判定結果がNOであるとき、
即ちバリヤーが開いている場合にはレリーズに備えてス
テップ401に進みストロボの充電が行なわれる。また、
ステップ515の判定結果がYESのとき、即ちバリヤーが閉
じられたときには、撮影レンズを収納位置まで後退させ
る必要があるからステップ502まで戻る。
ステップ502でメインスイッチ2の状態からバリヤー
が閉じていると判定されると、ステップ516に進む。ス
テップ502でYESの判定がなされる場合はバリヤーを閉じ
るのであるから、撮影レンズが収納位置になければなら
ず、ステップ516では撮影レンズが収納位置にあるか否
か、即ちエンコーダがホームポジションにあるか否かが
判定される。この判定結果がNOであるときには、撮影レ
ンズを後退させるためにモータ30が駆動される(ステッ
プ517)。なお、メインスイッチ2がバリヤーを閉じる
方向に操作された場合には、該メインスイッチ2の操作
に追従してワイドスイッチ7がONされるような機械的な
構造をしているため、前述したステップ505、506のよう
にワイドスイッチ7とニュートラルスイッチ14の状態を
確認してモータ30を駆動する必要がない。そして、モー
タ30が回転した状態でステップ518でバリヤーを開いて
いる状態にメインスイッチ2が維持されているか否かを
判定し、その判定結果がNOであればバリヤーの閉が維持
されているから、ステップ519でエンコーダがホームポ
ジションを指示するか否かを判定する。この判定がNOで
あればステップ520に進み、2秒間経過したか否かを判
定する。2秒間経過前であるならば、ステップ518に戻
る。ステップ518でYESと判定されたときには、バリヤー
が開かれたのであるから、ステップ521に進んでモータ3
0を停止する。また、ステップ519でYESと判定されたと
きには、エンコーダがホームポジションを指示したので
あるから、ステップ521に進んでモータ30を停止する。
また、ステップ520でYESと判定されたときには、2秒経
過してもエンコーダがホームポジションを指示しない場
合で、何らかの異常があるおそれがあるのでステップ52
1に進んでモータ30を停止する。
モータ30を停止したのちステップ522に進んで、メイ
ンスイッチ2の状態が維持されずにバリヤーが開かれた
か否かを判定する。この判定がYESのときには、バリヤ
ーが開かれたのであるからステップ502戻り、ステップ5
02からステップ503に進んで前述のように撮影レンズを
撮影位置まで前進させる処理が行なわれる。また、ステ
ップ522の判定結果がNOならば、バリヤーが閉じられた
状態であって撮影に待機するためステップ301に戻って
スタンバイ状態となる。
ステップ501でNO、即ちメインスイッチ2の変化がな
いときにはステップ523に進み、バリヤーを閉じる状態
にメインスイッチ2があるか、あるいはSロックモード
にあるか否かが判定される。その判定結果がYESのとき
には、バリヤーが閉じられたかシャッターがロックされ
たかであるため、影響に供する状態ではないので撮影レ
ンズを移動する必要がなくステップ301に戻ってスタン
バイ状態となる。そして、ステップ523でNOと判定され
たときには、バリヤーが開きシャッターがロックされて
いないので撮影に供される状態にあるから、ステップ52
4に進んでワイドスイッチ7がONされているか否かを判
定する。この場合には撮影を行なうために、撮影者がフ
ァインダーから被写体を視認して構造を決めようとして
いる場合である。
ステップ524の判定結果がYESのときには、撮影レンズ
を撮影位置に位置させる必要がある。そのため、ステッ
プ525に進みエンコーダがワイド端(W端)、H1あるい
はホームポジションにあるか否かを判定する。なお、撮
影レンズが格納位置にある場合には、撮影者はワイドス
イッチ7を操作せずにテレスイッチ8を操作することに
なるから、ステップ524の判定結果はNOとなってステッ
プ526に進むことになる。
ステップ525の判定結果がNOのときには、撮影レンズ
が既に前進した状態にあるから、ズーム用にモータ30を
駆動する(ステップ527)。モータ30が駆動したならば
ステップ528に進み、メインスイッチ2がバリヤーを開
いた状態にあるか否かを判定する。バリヤーが開いた状
態にあればステップ528の判定結果がNOとなり、ステッ
プ529に進む。ステップ529ではワイドスイッチ7のON状
態が維持されているか否かを判定し、YESであればステ
ップ531に進みエンコーダの指示がH1またはホームポジ
ションか否かを判定する。この判定結果のNOであればス
テップ533に進み2秒間が経過したか否かが判定され、
経過していなければ判定結果がNOとなってステップ528
に戻り、同様に判定処理が行なわれる。ステップ528の
判定結果がNOとなった場合、即ちバリヤーを閉じるよう
にメインスイッチ2が操作された場合には、モータ30が
回転を継続した状態でステップ518に進み、撮影レンズ
が収納位置まで後退するまでモータ30を回転するように
処理される。
そして、ステップ529でNOと判定されたとき、即ちワ
イドスイッチ7のONが解除されたときにはステップ530
に進み、撮影レンズを僅かに前進させてモータ30を停止
させる処理が行なわれる。これは、ステップ527でモー
タ30が回転した際には撮影レンズを後退させるのである
が、後退したままの状態でモータ30を停止するとそれぞ
れの伝達ギヤは撮影レンズを後退させる側の歯側面で噛
合している。ギヤが噛合する場合にはバックラッシュが
あり、次に撮影レンズを前進するためにモータ30を駆動
した場合に、それぞれの伝達ギヤが撮影レンズを前進さ
せる側の歯側面で噛合するまでモータ30の回転が撮影レ
ンズにまで伝達されない状態で生じてしまう。このた
め、次に撮影レンズを前進させる場合にモータ30が回転
を開始するとほぼ同時に撮影レンズが前進するように、
予めバックラッシュに相当する量だけそれぞれのギヤを
回転させておくためである。
そして、ステップ531でYESと判定されたとき、即ち、
エンコーダがH1あるいはホームポジションにある場合
には、モータ30を停止して(ステップ532)、ステップ5
08に進み、改めてモータ30を駆動して(ステップ51
0)、エンコーダがH1あるいはホームポジションを指示
しなくなるまで撮影レンズを前進させる処理(ステップ
512)、即ち撮影可能な状態になるまでモータ30を回転
させる。この場合には撮影レンズは収納位置あるいはH
1位置から前進するから、伝達ギヤのバックラッシュに
関する処理を行なう必要がない。
また、前述したステップ503における判定結果がNOで
あるとき、即ちメインスイッチ2が操作されて(ステッ
プ501)バリヤーが開いた状態(ステップ502)におい
て、エンコーダがH1とホームポジションのいずれにも
ない場合にはステップ530に進んで、モータ30を僅かに
回転させて撮影レンズを前進させる処理が行われる。
そして、ステップ525の判定結果がYESであるとき、即
ちワイドスイッチ7がONされた状態(ステップ524)で
エンコーダがW端、H1あるいはホームポジションのい
ずれかにあるとき、またはステップ530の処理が終了し
たときには、ステップ535に進む。また、ステップ533で
NOと判定されたときには2秒間モータ30が回転してもエ
ンコーダがH1またはホームポジションのいずれも指示
しない場合であるので、何らかの異常があると判断され
てモータ30を停止し(ステップ534)、ステップ535に進
む。ステップ535ではメインスイッチ2の状態によりバ
リヤーが閉じているか否かを判定し、YESであるときに
はステップ516に進んでエンコーダがホームポジション
を指示するまで(ステップ519)モータ30を回転させる
(ステップ517)。また、ステップ535の判定結果がNOの
ときには、バリヤーが開いておりストロボの充電を行な
うためにステップ401に進む。
前述のステップ524においてNOと判定されるときは、
撮影者がファインダーから被写体を覗いて構図を決定す
るためにテレスイッチ8を操作した場合である。この場
合には前述のようにステップ526に進みエンコーダがテ
レ端(W端)を指示しているいるか否かを判定し、その
結果がYESのときにはモータ30を駆動する必要がないか
ら、ステップ535に進んで前述のように処理される。
ステップ526でNOと判定されるときには、撮影レンズ
を前進させるためにモータ30を駆動させる(ステップ53
7)。そして、ステップ538に進みバリヤーを閉じるよう
にメインスイッチ2が操作されたか否かを判定する。こ
の判定結果がNOであるときには、テレスイッチ8のONが
維持されているか否かを判定する(ステップ539)。ス
テップ539でYESが判定されたときはテレスイッチ8がON
されており、ステップ540に進んでエンコーダがT端を
指示したか否かが判定され、その結果がNOであれば2秒
間が経過したか否かが判定され、経過していなければス
テップ538に戻る。
ステップ538でYESと判定されたとき、即ちバリヤーを
閉じる場合には撮影レンズを前進させる必要がないか
ら、モータ30を停止して(ステップ542)ステップ535に
進む。この場合にはステップ535の判定結果がYESとなる
から、ステップ516に進み、モータ30を改めて駆動して
エンコーダがホームポジションを指示するまで撮影レン
ズを後退させる(ステップ519)。また、ステップ539で
NOと判定された場合には、テレスイッチ8のONが解除さ
れたのであるからモータ30を停止して(ステップ54
2)、ステップ535に進んでバリヤーの開閉を判定する。
ステップ540でYESと判定された場合には撮影レンズが前
進してエンコーダがT端が指示したのであり、それ以上
撮影レンズを前進させられないから、モータ30を停止し
て(ステップ542)、ステップ535に進む。さらに、ステ
ップ541でYESと判定された場合には、2秒が経過しても
撮影レンズがT端まで前進しないのであるから、何らか
の異常があると判断されてステップ542に進んでモータ3
0が停止し、その後ステップ535に進む。ステップ535に
おける判定結果がNOである場合、即ちバリヤーが開いて
いる場合にはレリーズに備えてステップ401に進みスト
ロボの充電が行なわれる。
第7図はシャッター処理のフローチャートで、例えば
カメラがスタンバイ状態にあるときやストロボ制御中
に、レリーズボタンが押されて第1段レリーズスイッチ
5がONされたとき(ステップ309、ステップ423)などに
ステップ601に進んでシャッター処理が行なわれる。
ステップ601ではSロックモードにあるか否かを判定
し、YESと判定されてSロックモードにあるときには、
シャッターをレリーズすることはできずステップ602に
進む。ステップ601でNOと判定されればシャッターはロ
ックされていないのであるから、ステップ604に進んで
エンコーダがH1またはホームポジションを指示してい
るか否かを判定する。YESと判定されるときは、撮影レ
ンズが撮影可能な位置まで前進していないのであるから
シャッターはレリーズできずステップ602に進む。ステ
ップ604の判定結果がNOのときには、ステップ605に進ん
でバッテリーチェックがなされて十分な電圧がかかるか
否かが判定される。この判定結果がNOであるときには、
被写体距離を計測したレリーズしたりするのに十分な電
圧が得られないのであるから、以後の処理は行なわれず
ステップ602に進む。
ステップ602では第1段レリーズスイッチ5がONされ
ているか否かを判定し、YESである場合にはステップ602
の判定が繰り返される。そして、レリーズボタンから指
が離れて第1段レリーズスイッチ5がOFFとなればステ
ップ602の判定結果がNOとなり、ステップ603に進んでシ
ャッターがAF系の信号が解除されてステップ301に進
み、カメラがスタンバイ状態となる。
ステップ605でYESと判定されれば、撮影の際の露出を
制御するために測光がおこなわれそのデータが記憶され
る(ステップ606)。そして、ステップ607に進み上記ス
テップ606で得られたデータに基づき付属のストロボを
発光させる必要があるか、即ち発光モードが選択された
か否か、およびストロボが未充電であるか否かを判定す
る。この判定結果がNOであるときには露光可能な状態で
あるから、ステップ608に進んで被写体距離が計測され
記憶される。そして、ステップ609に進んでステップ606
におけるデータに基づきストロボ撮影を行なうか否か、
即ち発光モードにあるか否かが判定され、その結果がYE
Sのときにはステップ610に進み、ステップ608における
距離データに基づきフラッシュマチックによるストロボ
発光のための演算が行なわれて絞り値が決定され、ステ
ップ611に進む。また、ステップ609の判定結果がNOのと
きにはストロボを発光させる必要がないのでステップ61
1に進む。
ステップ611では、レリーズボタンが完全に押下され
て第2段レリーズスイッチ6(SP2)がONされたか否か
を判定する。この判定結果がNOであればステップ612に
て第1段レリーズスイッチ5のONが継続されているか否
かを判定し、YESと判定されればステップ611の戻り、第
2段レリーズスイッチ6がONされるまでこの処理が繰り
返される。ステップ611でYESの判定があればステップ61
3に進んでセルフモードにあるか否かを判定する。この
判定結果がNO、即ちセルフモードにない場合にはステッ
プ614に進み、ステップ608で得られた距離データに基づ
きレンズ段をセットし、フイルムの露光が行なわれる
(ステップ615)。そして、撮影されたフイルムのコマ
に必要に応じて撮影日を写し込んだ(ステップ616)の
うち、レンズを初期位置に復帰させて(ステップ61
7)、撮影が終了する。その後ステップ618でシャッター
やAF系の信号が解除され、またストロボ撮影が行なわれ
たときには同時に充電完モードがリセットされる。
ステップ619では初期モードにあるか否かを判定し、
その判定結果がYESのときにはステップ1101(第12図
示)に進み、NOのときにはステップ620に進む。ステッ
プ620ではFモードにあるか否かが判定され、YESのとき
にはステップ701に進み、NOのときにはストロボの充電
を行なうためにステップ410に進む。
ステップ613の判定結果がYESのときにはセルフモード
が選択されているときであり、この場合にはステップ62
1に進む。ステップ621ではメインスイッチ2の変化によ
って開いていたバリヤーが閉じられたか否かを判定し、
NOの場合にはステップ622に進んでセルフスイッチ16がO
Nされたか否かを判定する。この判定結果がNOのときに
は裏蓋スイッチ24の変化を検知して閉じられていた裏蓋
が開いたか否かを判定する(ステップ623)。ステップ6
23の判定結果がNOであればステップ625に進んで撮影開
始操作である第2段レリーズスイッチ6がONされてから
10秒間が経過したか否かを判定し、10秒間経過前であれ
ばステップ621に戻り上記の処理が繰り返され、10秒間
が経過したならばステップ614に進んで露光が行なわれ
る。すなわち、セルフモードのときには、レリーズボタ
ンが完全に押下されてから10秒間経過したのちレリーズ
される。また、ステップ623でYESと判定されたときには
裏蓋が開かれたのであるから、ステップ624に進んでF
モード、Sロックモード、3S異常モードおよび初期モー
ドをリセットしてステップ625に進む。
また、上述のステップ607でYESと判定されたときに
は、発光モードにあってストロボ撮影を行なわなければ
ならないにも拘らずストロボが十分充電されておらず、
レリーズ時に適切な露光を行なえないのであるからシャ
ッターやAF系の信号が解除される(ステップ626)。ス
テップ612の判定結果がNOとなれば、レリーズボタンか
ら指が離れたことになり撮影を行なわないのであるか
ら、ステップ626でシャッターやAF系の信号が解除され
る。ステップ621でYESと判定されればバリヤーが閉じら
れるので、ステップ626に進む。また、ステップ622でYE
Sの判定が行なわれたならば、セルフモードにある状態
において(ステップ613)セルフスイッチ16が操作され
たためセルフモードが解除されることになるが、レリー
ズを中止してステップ626に進み、ストロボの充電のた
めステップ410に進む。
第8図はカメラのモードがどのような状態にあるかを
判定して、その状態に相応する処理を選択して分岐させ
るためのフローチャートを示すもので、ステップ311で
Sロックモードにないと判定された場合、ステップ427
で巻き戻しスイッチ21の状態が判定された場合、ステッ
プ620でFモードにあると判定された場合などにはステ
ップ701に進んで分岐処理が行なわれる。
ステップ701ではメインスイッチ2の状態により裏蓋
が開いているか否かが判定される。この結果がYESのと
きには、裏蓋が開かれて撮影に供されないのであるか
ら、ステップ702でFモード、Sロックモード、3S異常
モードおよび初期モードをリセットしたのちステップ40
1に進む。ステップ701の判定結果がNOのときには、ステ
ップ703に進んで後述する誤開閉モードにあるか否かを
判定する。この判定結果がYESのときには誤開閉モード
をリセットし(ステップ704)、ステップ705に進んで巻
き戻しスイッチ21がONされているか否かを判定する。ス
テップ705でNOと判定されるとステップ1201に進んで誤
開閉の場合の処理が行なわれる。また、ステップ705の
判定結果がYESであるときには巻き戻しスイッチ21がON
されておりフイルムの巻き戻しを行なうことになるた
め、ステップ706に進んでフイルム給送用(MF)にモー
タ30を駆動する。上記ステップ703の判定結果がNOであ
るときにも、ステップ706に進んでモータ30を駆動す
る。そして、ステップ707でFモードであるか否かを判
定する。この判定がYESのときにはフイルムの1コマ送
りをするためにステップ901に進む。
またステップ707の判定結果がNOのときには、ステッ
プ708に進み巻き戻しスイッチ21がONされているか否か
を判定する。前述したステップ427においては巻き戻し
スイッチ21がONか否かを判定してその結果に拘らずステ
ップ701に進んだが、ステップ708において再度巻き戻し
スイッチ21がONか否かを判定し、その結果に応じて以後
の処理が異なるようになる。すなわち、ステップ708の
判定結果がYESのときには、フイルムの巻き戻しを行な
うためにステップ1001(第11図)に進み、NOのときには
フイルムの在否をチェックするためにステップ801(第
9図)に進む。
第9図はフイルムが装填されているか否かおよび装填
されている場合には、それが初期の装填であるならばフ
イルムのリーダ部を巻き上げて最初の1コマ目をアパー
チャにファースト・フレーム・セット(FFS)する処理
のフローチャートである。ステップ801に進む場合には
モータ30が回転している(ステップ706)。
まず、ステップ801で巻き戻しスイッチ21がONされて
いるか否かを判定する。これがYESであるときにはフイ
ルムの巻き戻しを行なうのであるから、FFSの処理には
進まずステップ1001に進む。ステップ801がNOであると
きにはステップ802に進んで裏蓋スイッチ24の状態から
裏蓋が開いているか否かを判定する。この判定結果がYE
SのときにはフイルムをFFSすることがないのでステップ
803でモータ30を停止したのちステップ301に進んでカメ
ラをスタンバイ状態にする。
ステップ802の判定結果がNOのときには、裏蓋が閉じ
ているのでステップ804に進んでFFSの処理を行ない、そ
れが完了したか否かを判定する。FFSはフイルムのパー
フォレーションをカウントし、例えばフイルムを1コマ
巻き上げた場合にはS0信号を受信するものとし、リー
ダ部で4コマ巻き上げる場合にはS0信号を4個受信し
た場合にFFSが終了する。ステップ804の判定結果がNOの
ときには、ステップ805に進んで5秒間が経過したか否
かが判定され、5秒経過前であればステップ801に戻
り、上記の処理が繰り返される。また、5秒経過しても
FFSが終了しないときには、即ちステップ805の判定がYE
Sとなるときにはフイルムが装填されていない場合など
であるからモータ30を停止する(ステップ806)。
そして、FFSが終了した場合には、ステップ804の判定
がYESとなってステップ807に進む。ステップ807では、
Fモードがセットされこれが記憶される。Fモードはフ
イルムが装填された状態であって撮影を継続することを
示すモードであり、従ってレリーズされて露光が終了し
たとき(ステップ620)、やステップ707などでフイルム
を1コマ送る場合にセットされている。Fモードがセッ
トされたならば、モータ30が停止し(ステップ806)、
ステップ301に進んでカメラをスタンバイ状態にする。
第10図はフイルムの1コマ送りをする場合のフローチ
ャートで、カメラがFモードにあると判定された場合、
即ち最終的にステップ701でYESと判定されたときに1コ
マ送りが行なわれる。なお、ステップ901に進むときに
は、既にモータ30が回転している(ステップ706)。
ステップ901では巻き戻しスイッチ21がONされている
か否かを判定し、YESのときにはフイルムが全て巻き上
げられた状態であるので1コマ送りは行なわれず、Fモ
ードをリセットして(ステップ902)から、フイルムの
巻き戻し処理を行なうためにステップ1001に進む。ステ
ップ901でNOと判定されれば、次に裏蓋が開いているか
否かを判定する(ステップ903)。この判定結果がYESの
ときには、Fモード、Sロックモード、3S異常モードお
よび初期モードをリセットし(ステップ904)、モータ3
0を停止して(ステップ905)から次の処理に備えるため
にステップ301に進む。
そして、ステップ903でNOと判定されたときには、ス
テップ906において1コマ送り(F処理)を行ないそれ
が完了したか否かを判定する。1コマ送りは、前述した
0信号を検知することにより完了したことが判定され
る。ステップ906でNOと判定された場合には、ステップ9
07で3秒間が経過したか否かが判定され、NOのときには
ステップ901に戻って上記の処理が繰り返される。ステ
ップ906でYESと判定されたとき、即ち1コマ送りが完了
したときには、ステップ908に進んで3S異常モードがリ
セットされ、モータ30を停止する(ステップ911)。
また、ステップ907でYESと判定されたときには、1コ
マ送りが開始されてから3秒間が経過したにも拘らず1
コマ送りが完了しない状態であり、何らかの異常がある
と判断して3S異常モードをセットしてこれがセットれた
回数をカウントする(ステップ909)。次に、ステップ9
10に進んで3S異常モードが5回カウントされたか否かを
判定する。その結果がNOのときは、3S異常モードがセッ
トされたときと同様にモータ30を停止し(ステップ91
1)、ステップ912に進んで巻き戻しスイッチ21がONとな
っているか否かを判定する。この判定がYESとなる場合
は、フイルムが全て巻き上げられそのトルクが検出され
巻き戻しスイッチ21がONされる場合である。そして、ス
テップ912でYESと判定されたときは、以後フイルムの1
コマ送りは行なわないのでFモードをリセットし(ステ
ップ913)、以後の処理の分岐をするためステップ701に
進む。また、ステップ912でNOと判定された場合には、
フイルムが1コマ巻き上げられて次の撮影に待機するた
めステップ401に進んでストロボの充電が行なわれる。
また、ステップ910で3S異常モードが5回カウントさ
れて判定結果がYESとなったときには、モータ30が停止
し(ステップ914)、以後の1コマ送りを行なわないよ
うにするためFモードをリセットする(ステップ915)
とともに、レリーズできないようにするためSロックモ
ードをセットして(ステップ916)、ステップ301に進ん
でカメラを次の処理に備えるようにスタンバイさせる。
第11図は、フイルムの全てのコマの撮影が終了したと
きにフイルムを巻き戻す処理を行なうフローチャートで
ある。巻き戻し処理の前の処理としては前述のように、
ステップ211、ステップ708、ステップ801、ステップ902
などがある。ステップ211は、フイルムの巻き上げ途中
で電源電池25が消耗したため、これを交換した場合であ
る。ステップ708、ステップ801、ステップ902では、フ
イルムが全て巻き上げられて巻き戻しスイッチ21がONと
なった場合である。また、ステップ1001に進むときには
モータ30が既に回転している。
ステップ1001では、裏蓋スイッチ24の状態から裏蓋が
開いているか否かを判定する。この判定結果がYESとな
ったときは、モータ30の回転中でフイルムの巻き戻し途
中に裏蓋が誤って開かれた場合であり、従って誤開閉モ
ードをセットし(ステップ1002)、モータ30を停止した
のち(1003)、ステップ301に進む。また、ステップ100
1でNOと判定された場合には、ステップ1004に進んで3
秒間に前述したフイルムのパーフォレーションから得ら
れるS0信号を受信したか否かを判定する。3秒間が経
過しないでS0信号を受信した場合にはステップ1004の
判定結果がNOとなってステップ1001に戻る。すなわち、
0信号の変化を検知してこれが検知され続けている場
合にはフイルムの巻き戻し処理が継続される。そして、
ステップ1004の判定結果がYESとなって3秒間が経過し
てもS0信号が受信されない場合には、フイルムが全て
巻き戻されたことになりモータ30が停止する(ステップ
1005)とともに、Sロックモータをセットして(ステッ
プ1006)ステップ301に進む。
第12図は、初期モードがセットされているときに行な
われる電源電池25の入れ替え時の処理のフローチャート
を示すものである。すなわち、ステップ619でYESの判定
が行なわれた場合にこの処理がなされるのであるが、初
期モードがセットされるのはステップ209においてであ
り、これは電源電池25が充電された場合においてであ
る。したがって、例えばフイルムが装填されている状態
で電源電池25を交換し、レリーズすることによりこの処
理が行なわれる。
ステップ1101ではステップ209でセットされた初期モ
ードをリセットし、以後レリーズされたときにはこの処
理が行なわれないようにする。次に、モータ30をフイル
ム給送用に駆動し(ステップ1102)、ステップ1103に進
む。ステップ1103では、巻き戻しスイッチ21がONされた
か否かを判定する。YESであるときには、フイルムの巻
き戻し処理を行なうことになるから、ステップ1001に進
むことになる。ステップ1103の判定結果がNOのときには
ステップ1104に進んで裏蓋スイッチ24の状態から裏蓋が
開いているか否かを判定する。YESのときにはモータ30
を停止して(ステップ1105)、ステップ301に進んで次
の処理に備えるためにカメラをスタンバイ状態にする。
ステップ1104の判定結果がNOのときには、ステップ1106
に進み、前述したS0信号の有無を判定する。この判定
は所定時間(3sec.)行なわれ、S0信号が変化するまで
3秒間以上経過するか否かが判定される。3秒間が経過
しない前にS0信号が受信される場合にはカメラにフイ
ルムが装填されている状態にあるため、ステップ1106の
判定結果はNOとなってステップ1107に進み1コマ送りが
行なわれる。ステップ1107では1コマ送りの処理が完了
したか否かが判定され、この判定結果がNOのときにはス
テップ1103に戻り、1コマ送られるまで上記の処理が繰
り返される。
そして、ステップ1107の判定がYESとなって1コマ送
られたならばモータ30を停止し(ステップ1108)、ステ
ップ1109に進む。ステップ1109では巻き戻しスイッチ21
がONされたか否かを判定し、これがYESであれば次の処
理に移るためにステップ701に進む。また、ステップ110
9の判定結果がNOのときには、フイルム装置中に電源電
池25の交換が行われ、1コマ送りが完了して次の撮影に
待機することになるので、Fモードをセット(1110)し
てステップ401に進んでストロボの充電を行なう。
上記ステップ1106でYESの判定が行なわれる場合は、
3秒間が経過してもフイルムが1コマ送られないのであ
るから、フイルムが装填されていないか、あるいは何ら
かの異常がある場合であるから、モータ30を停止し(11
11)、この場合にはFモードのセットを行なわないでス
テップ301に進む。
第13図は誤開閉処理のフローチャートを示し、フイル
ムの巻き戻し処理をしている際に誤って裏蓋を開いてし
まった場合(ステップ1001でYESと判定され、ステップ1
002で誤開閉モードがセットされる。)などの処理であ
る。なお、裏蓋を開いたときにはその動作に連動して機
械的に巻き戻しスイッチ21はOFFされる。このときモー
タ30は停止した状態にあるから(ステップ1003)、ステ
ップ1201でモータ30をフイルム給送用に駆動し、フイル
ムの巻き上げを行なう。そして、巻き戻しスイッチ21が
ONされたか否かを判定し(ステップ1202)、YESのとき
にはフイルムの巻き戻し処理をするためにステップ1001
に進む。上記のように巻き戻しスイッチ21はOFFされて
いるから、ステップ1202の判定結果がNOとなり、ステッ
プ1203に進んで裏蓋が開いているか否かが判定される。
一般に誤って裏蓋を開いた場合などはすぐに裏蓋が閉じ
られるから、ステップ1203の判定結果はNOとなり、ステ
ップ1204に進んで3秒間が経過したか否かを判定する。
この3秒間の判定は、前述したフイルムの1コマを示す
0信号の有無によって行なわれる。この判定結果がN
O、即ち次のS0信号を受信するまでに3秒間が経過して
いない場合には、ステップ1202に戻って上記の処理が繰
り返される。そして、フイルムが全て巻き上げられると
そのトルクが検知されて巻き戻しスイッチ21がONされる
から、上記ステップ1202の判定結果がYESとなってフイ
ルムの巻き戻し処理に移る。すなわち、フイルムの巻き
戻し中に誤って裏蓋を開いた場合には、まずフイルムを
全て巻き上げてから、再び巻き戻し処理が行なわれるこ
とになる。
また、ステップ1203でYESと判定されたとき、即ち再
び裏蓋が開かれたときには、誤開閉モードをセットして
(ステップ1205)、モータ30を停止する(ステップ120
6)。なお、ステップ1204の判定結果がYESとなるとき、
即ち3秒間が経過したにも拘らずS0信号を受信しない
ときにはステップ1206に進んでモータ30を停止し、次の
処理に備えてステップ301に進んでカメラをスタンバイ
状態にする。
なお、誤開閉モードのリセットは次のような処理を経
過して行なわれる。前記のようにステップ1002で誤開閉
モードがセットされ、モータ30が停止して(ステップ10
03)、ステップ301に進みカメラがスタンバイ状態とな
る。そして、誤って開かれた裏蓋が閉じられるとステッ
プ310からステップ311に進み、このときにはSロックモ
ードがセットされていないから、ステップ701に進む。
そして、ステップ703で誤開閉モードにあると判定され
て、ステップ704に進んで誤開閉モードがリセットされ
るのである。
第14図は、フイルムが全て巻き戻されたときに、次の
操作に待機するために行なわれる処理のフローチャート
を示す。フイルムが全て巻き戻されると、ステップ1006
でSロックモードがセットされ、フイルムを取り出すた
めに裏蓋が開かれるとステップ310でYESの判定がなさ
れ、ステップ311ではYESとなるから、ステップ1301に進
んでこのフローチャートに示す処理が行なわれる。
ステップ1301では巻き戻しスイッチ21がONされている
か否かを判定し、YESのときにはステップ1302に進んで
裏蓋が開かれているか否かを判定する。この判定結果が
NOのときには次の処理に備えるためにステップ301に進
んでカメラをスタンバイ状態にする。また、ステップ13
02の判定結果がYESのときにはステップ1301に戻り、巻
き戻しスイッチ21がOFFされるか、あるいは裏蓋が閉じ
られるまでステップ1301とステップ1302の処理が繰り返
される。
ステップ1301でNOと判定された場合、即ち巻き戻しス
イッチ21がOFFとなったときには、モータ30をズーム用
に駆動し(ステップ1303)、300mSEC間駆動した(ステ
ップ1304)のち、モータ30を停止する(ステップ130
5)。このようにモータ30を僅かに回転させるのは、巻
き戻し処理が終了した時点で伝達ギヤがフイルム給送系
で巻き戻し側に噛合しており、次の処理ではフイルムの
巻き上げ、撮影レンズの駆動などが行なわれるため、伝
達ギヤの噛合状態を次の処理に備えるためである。そし
て、ステップ1306でFモード、Sロックモードおよび3S
異常モードをリセットし、ステップ401に進んでストロ
ボの充電を行なうことになる。
以上のように作動するが、セルフモードがセットされ
るときの処理はステップ313とステップ419のときであ
り、カメラが撮影に供されている場合でセルフモードが
セットされる場合は必ずステップ403進んでストロボの
充電が開始されることになるのである。
〔発明の効果〕
以上説明したようにこの発明に係るストロボ付きカメ
ラによれば、セルフタイマー撮影を行なうためにセルフ
スイッチを操作すると、セルフモードがセットされて、
強制的にストロボの主コンデンサを充電する処理が行な
われる。また、測光データに基づいて発光モードがセッ
トされた場合であってストロボ未充電の場合には、レリ
ーズできないようにすることができる。したがって、セ
ルフモードで撮影を行なう場合であってストロボを発光
させなければならない場合、ストロボの充電完了を確認
する必要がなく、レリーズに連動してストロボが発光す
るから適正な露光を行なえる。このため、撮影に失敗し
たりシャッターチャンスを逃がしたりすることを極力防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の好ましい一実施例を示すものである。
第1図はストロボ付きカメラのハードウェアを示す概略
の回路図である。第2図は、概略のストロボ回路図であ
る。 第3図ないし第14図はこの発明に係るストロボ付きカメ
ラの動作を説明するためのフローチャートである。第3
図は電源電池を充填したときの初期セットに係るフロー
チャートである。第4図は次の操作に備えてカメラが待
機しているスタンバイ状態のフローチャートである。第
5図はストロボの主コンデンサに充電を行ないストロボ
を所定時間充電完了状態で維持して次の操作に備えるよ
うにしたストロボ制御を示すフローチャートである。第
6図は、このカメラは撮影レンズの焦点距離を変更でき
るズームレンズを具備しているので、そのズーム処理に
係るフローチャートである。第7図は撮影時のシャッタ
ー処理に係るフローチャートである。第8図は次に行な
う処理に手順を進めるための分岐処理に係るフローチャ
ートである。第9図は、フイルムが装填されているか否
かを判断し、フイルムが装填された際にフイルムのリー
ダ部を巻き取り最初のコマをアパーチャーにセットする
ファースト・フレーム・セットに係るフローチャートで
ある。第10図は、1コマ撮影されたのちに次のコマをア
パーチャーにセットする1コマ送りに係るフローチャー
トである。第11図は全てのコマの撮影が終了し、フイル
ムを巻き戻す処理に係るフローチャートである。第12図
はフイルムの巻き上げ中、巻き戻し中あるいはズーム駆
動中などに電源電池を交換した場合の処理に係るフロー
チャートである。第13図はフイルムの巻き戻し中に誤っ
て裏蓋を開いてしまった場合などの処理に係るフローチ
ャートである。第14図はフイルムの巻き上げが終了した
ときに、伝達ギヤの噛合を確実にして次の操作に備える
処理に係るフローチャートである。 1……マイクロコンピュータ(CPU) 2……メインスイッチ(SM) 5……第1段レリーズスイッチ(SP1) 6……第2段レリーズスイッチ(SP2) 7……ワイドスイッチ(SWIDE) 8……テレスイッチ(STELE) 14……ニュートラルスイッチ 16……セルフスイッチ(SSELF) 21……巻き戻しスイッチ(SR) 24……裏蓋スイッチ(SB) 25……電源電池、28……シャッター制御部 30……モータ、31……モータドライバ回路 32……ストロボ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 誠司 東京都港区西麻布2丁目26番30号 富士 写真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−51800(JP,A) 特開 昭60−263930(JP,A) 特開 昭62−198836(JP,A) 実開 昭53−71439(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 15/05

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主コンデンサの充填が完了すると充電完モ
    ードをセットするとともに、該充電完モードのセット中
    には充電動作を行なわないストロボ装置を有するカメラ
    において、 セルフタイマー撮影を行なうためにセルフスイッチが操
    作されるとセルフモードをセットし、撮影開始操作によ
    って所定時間経過後にシャッターを作動させるセルフタ
    イマー撮影制御手段と、 充電開始指示を受けて、主コンデンサに充電を開始し、
    充電完了により充電を停止すると共に、充電完モードを
    セットするストロボ撮影制御手段とを備え、 前期セルフモードがセットされた場合には、前記充電完
    モードの有無に拘らず前記ストロボ撮影制御手段が該セ
    ルフモードのセットを受けて主コンデンサに充電を行な
    うことを特徴とするストロボ付きカメラ。
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JPS60263930A (ja) * 1984-06-12 1985-12-27 West Electric Co Ltd セルフタイマ装置
JPS6151800A (ja) * 1984-08-20 1986-03-14 富士写真フイルム株式会社 ストロボ装置
JPS62198836A (ja) * 1986-02-27 1987-09-02 Canon Inc カメラ

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