JPH0682887A - カメラのフィルム給送方法及びカメラのフィルム給送装置並びにカメラ - Google Patents

カメラのフィルム給送方法及びカメラのフィルム給送装置並びにカメラ

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JPH0682887A
JPH0682887A JP25900792A JP25900792A JPH0682887A JP H0682887 A JPH0682887 A JP H0682887A JP 25900792 A JP25900792 A JP 25900792A JP 25900792 A JP25900792 A JP 25900792A JP H0682887 A JPH0682887 A JP H0682887A
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JP
Japan
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film
trimming
range
photographing
camera
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JP25900792A
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English (en)
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Hiroyuki Amano
洋行 天野
Makoto Yoshida
真 吉田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】画面サイズを切換えることなくフィルムの給送
制御を行うことにより隣接したトリミング画面範囲以外
の部分を互に重複させ、フィルムの無駄を無くし、さら
に無駄な電力の消費がなく、且つフィルムの保護を可能
とする。 【構成】トリミング指示信号によりトリミング範囲を設
定するトリミング範囲設定手段50と、このトリミング
範囲情報を記憶する記憶手段51と、撮影終了後、設定
されたトリミング範囲情報を記憶手段51に記憶すると
ともに、トリミング範囲に隣接させて、次回のフィルム
撮影画面を画枠に給送する第1のフィルム給送手段52
と、撮影動作に基づき設定されたトリミング範囲と記憶
したトリミング範囲とを比較し、今回のトリミング範囲
が前回のトリミング範囲に対し大きい場合は、今回のト
リミング範囲と前回の撮影画面が重複しない位置にフィ
ルムを給送する第2のフィルム給送手段53とを備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フィルム撮影画面の
範囲内でトリミング撮影可能なトリミング手段を備えた
ロールフィルムを使用するカメラのフィルム給送方法及
びカメラのフィルム給送装置並びにカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭54−26721号
公報に開示されるように、通常の撮影範囲の一部のみを
トリミングしてプリントすることができるカメラを用い
て撮影し、そのフイルムを通常に撮影されたフイルムの
プリントと同じ大きさまで引き押ばしてプリントするこ
とによって、撮影レンズの焦点距離を切り換えることな
く撮影倍率を変えたと同様の効果を得ることができるカ
メラがある。このように、カメラはフィルム上に指定さ
れたトリミング情報を写し込み、プリント時にトリミン
グ情報を読取り、これによりプリント倍率を制御し、疑
似的なズーム効果を有するプリントを得ることができる
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のトリ
ミング情報写し込み可能なカメラでは、画枠によって露
光光路を規制された基準画面(例えば、1画面:横36
mm×縦24mm)の露光を行ない、その近傍にトリミ
ング情報を写し込んでいた。撮影後は基準画面及び隣接
する基準画面の画面間隔分の給送を行なっていたため
に、トリミング範囲が前述した基準画面よりも小さく設
定された場合は、トリミング範囲外の不必要な撮影画面
が無駄な領域として存在してしまい、フィルムの無駄が
生じていた。
【0004】例えば、現状では、フィルムの粒状性(プ
リント時の粒子の荒れ)などを考慮するとトリミング倍
率を2倍程度と設定している。トリミング倍率を2倍と
し、単焦点で35mmの撮影レンズを使用し、疑似的に
(焦点距離:35mm〜70mm)を得ようとすると、
基準画面(横36mm×縦24mm)に対し、最大トリ
ミング画面<最長焦点距離>(横18mm×縦l2m
m)の範囲のみの露光領域で済むことになり、フィルム
移送方向では単純に計算すると36mm−l8mm=l
8mmの領域が無駄に使われたことになってしまうこと
になる。
【0005】このように、従来の問題点としては、フィ
ルムの無駄を挙げることができ、このフィルムの無駄を
無くする方法として考えられる手段としては、例えば特
開平3ー5742号に開示されるように、トリミング指
示信号に基づきトリミング範囲のみを露光するようにア
パーチャー領域をトリミング指示に対応させて変化させ
るとともに、撮影後の画面領域に隣接させて次の撮影画
面を配置するようにフイルム給送を行ない、無駄なフィ
ルム領域が生じないようにすることが考えられるが、こ
のものは画面サイズ切換え機構を必要としてしまい構造
が複雑になってしまっていた。
【0006】また、単純に撮影者が所望の疑似的な焦点
距離を選択することに基づいて出力されるトリミング指
示信号により前述したようにアパーチャー領域の変更
と、フィルム給送とを行なうと、特にフィルム給送では
巻上げ、巻戻しを繰返し行なうこととなり、電源の無駄
な浪費をしてしまうし、またパトローネの挿出口のテレ
ンプとフィルム面とが擦れ、傷が生じてしまう等の問題
がある。
【0007】また、サイズの違う撮影画面を隣接させる
ため、正確なフィルム残り量が撮影者には分らず、撮影
途中で撮影者の予期せぬ時にフィルムが終わってしま
い、重要なシャッターチャンスを逃すという問題点も生
じていた。
【0008】この請求項1記載及び請求項2記載の発明
は、かかる点に鑑みてなされたもので、画面サイズを切
換えることなくフィルムの給送制御を行うことにより隣
接したトリミング画面範囲以外の部分を互に重複させ、
フィルムの無駄を無くすることを第1の目的とし、この
第1の目的を達成しつつ、無駄な電力の消費がなく、且
つフィルムの保護を可能とするカメラのフィルム給送方
法及びカメラのフィルム給送装置を提供することを目的
とする。
【0009】また、請求項3記載の発明は、フィルムを
最後まで有効に使えると共に、正確な残り枚数を撮影者
に知らせることができるカメラを提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、撮影範囲を画粋により規定
するフィルム撮影画面と、このフィルム撮影画面の範囲
内でトリミング撮影可能なトリミング手段とを備えたロ
ールフィルムを使用するカメラのフィルム給送方法にお
いて、隣接するトリミングされたフィルム画面が、フィ
ルム移送方向のトリミング範囲の大きい方を基準として
互に重複するようにフィルムの給送を行うことを特徴と
している。
【0011】また、請求項2記載の発明は、撮影範囲を
画枠により規定するフィルム撮影画面と、このフィルム
撮影画面の範囲内でトリミング撮影可能なトリミング手
段とを備えたロールフィルムを使用するカメラのフィル
ム給送装置において、トリミング指示信号によりトリミ
ング範囲を設定するトリミング範囲設定手段と、このト
リミング範囲情報を記憶する記憶手段とを備え、撮影終
了後、設定されたトリミング範囲情報を前記記憶手段に
記憶するとともに、トリミング範囲に隣接させて、次回
のフィルム撮影画面を画枠に給送する第1のフィルム給
送手段と、撮影動作に基づき設定されたトリミング範囲
と記憶したトリミング範囲とを比較し、今回のトリミン
グ範囲が前回のトリミング範囲に対し大きい場合は、今
回のトリミング範囲と前回の撮影画面が重複しない位置
にフィルムを給送する第2のフィルム給送手段としてい
る。
【0012】また、請求項3記載の発明は、撮影可能範
囲を設定し、前回撮影の撮影画面と今回撮影の撮影画面
を隣接させる給送制御を行うカメラにおいて、フィルム
の給送量を読み込み、残りのフィルム量がフルサイズ撮
影分以下で、かつトリミング撮影可能範囲以上の時、カ
メラのトリミング設定可能範囲をフィルムの残り量に応
じた範囲に修正することことを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1記載及び請求項2記載の発明では、撮
影範囲を画粋により規定するフィルム撮影画面の範囲内
で、トリミング手段でトリミングし、この隣接するトリ
ミングされたフィルム画面が、フィルム移送方向のトリ
ミング範囲の大きい方を基準として互に重複するように
フィルムの給送を行う。
【0014】また、請求項3記載の発明では、フィルム
の給送量を読み込み、残りのフィルム量がフルサイズ撮
影分以下で、かつトリミング撮影可能範囲以上の時、カ
メラのトリミング設定可能範囲をフィルムの残り量に応
じた範囲に修正する。
【0015】
【実施例】以下、この発明のカメラのフィルム給送方法
及びカメラのフィルム給送装置並びにカメラの実施例を
図面に基づいて説明する。図1はカメラの斜視図であ
る。カメラ本体1の右側部にはグリップ2が設けられ、
このカメラ本体1の前側中央には撮影レンズ3が設けら
れている。カメラ本体1の前側の撮影レンズ3の上方位
置にファインダ4が設けられ、このファインダ4を挟ん
で一方にオートフォーカス用の投光窓5が、他方に受光
窓6が設けられている。この受光窓6の側方位置には、
被写体輝度測定用の測光窓7が設けられ、またカメラ本
体1の左側にはストロボ発光窓8が設けられている。
【0016】カメラ本体1の上部には液晶の表示部9が
設けられ、この表示部9の右側には、メインスイッチS
0が設けられ、このメインスイッチS0の前側にはモー
ド選択スイッチS3及びリワインドスイッチSRが設け
られ、またグリップ2の上部にはレリーズ釦Sが設けら
れている。また、カメラ本体1の左側には、擬似ズーム
釦W,Tが設けられており、この擬似ズーム釦W,Tが
トリミング釦を構成している。
【0017】図2はカメラの制御回路図である。このカ
メラの制御回路にはCPU20が設けられ、このCPU
20にはメイン電池E1からダイオードD1を介して駆
動電源が与えられ、さらにダイオードD2とサブ電池E
2が、メイン電池E1及びダイオードD1と並列に接続
されて補助電源が与えられている。
【0018】このCPU20にはメインスイッチS0、
レリーズ釦S、裏蓋スイッチSB、擬似ズーム釦W,
T、モード選択スイッチS3及びリワインドスイッチS
R等が接続されている。メインスイッチS0は押しボタ
ンスイッチで構成され、レリーズ釦Sはレリーズスイッ
チS1,S2で構成され、1段の押し込み操作でレリー
ズスイッチS1がONし、2段の押し込み操作でレリー
ズスイッチS2がONする。さらに、モード選択スイッ
チS3及びリワインドスイッチSRも同様に押しボタン
スイッチで構成されている。裏蓋スイッチSBは状態ス
イッチで構成されている。この擬似ズーム釦W,Tも同
様に押しボタンスイッチで構成され、この擬似ズーム釦
W,Tの手動操作に基づくトリミング指示信号を出力す
る。
【0019】また、CPU20には表示部9が接続さ
れ、この表示部9には例えばフィルムカウンタ、バッテ
リ表示、セルフ表示、ストロボ表示が設けられる。、こ
の表示部9のフィルムカウンタ21は、図3に示すよう
に、フルサイズ残り撮影可能枚数表示部210と、撮影
コマ数表示部211が設けられ、これによりフルサイズ
残り撮影可能枚数と、撮影コマ数が表示される。
【0020】さらに、CPU20にはストロボ回路2
2、測光回路23、電圧検出回路24、測距回路25、
ドライバ回路26、シャッタ位置検出回路27、倍率設
定回路40及び遮蔽板駆動回路41が接続されている。
電圧検出回路24では、メイン電池E1からそれぞれの
ストロボ回路22、測光回路23、測距回路25、ドラ
イバ回路26、シャッタ位置検出回路27及び倍率設定
回路40に与えられる駆動電圧を検出している。
【0021】ストロボ回路22はCPU20からのトリ
ガ信号で作動してストロボ発光し、CPU20からのチ
ャージ信号でストロボ用コンデンサの充電が行なわれ
る。測光回路23には、測光素子28から測光情報が入
力され、この測光情報と図示しないフィルム感度入力手
段からフィルム感度情報がCPU20に入力され、これ
らの情報から露光量が設定され、これでシャッタ秒時が
決められる。
【0022】測距回路25ではCPU20からの測距信
号により投光素子29を発光させ、この光の被写体から
の反射光を受光素子30で受光して測距する。ドライバ
回路26はCPU20からの制御信号に基づき、レンズ
モータ31、フィルムモータ32及びシャッタモータ3
3を駆動する。シャッタ位置検出回路27ではフォトイ
ンタラプタ34からの信号でシャッター羽根の位置を検
出するようになっている。
【0023】このドライバ回路26でのフィルムモータ
32の駆動は、従来と同様にフィルムモータ32の正転
及び逆転により巻上げ、巻戻しを行なうようになってい
る。また、例えば特開平1ー217443号公報に開示
されるように、フィルムモータ32を一方向へ回転さ
せ、これを遊星歯車を有する動力伝達機構で正転及び逆
転させて給送するようにしてもよい。このフィルム給送
は、任意の駒の露光終了後にフィルムモータ32により
フィルムをl駒分巻上げるとともに、全駒の露光が終了
するとフイルムの巻戻しを行う。また、トリミング倍率
に応じで後で詳述するようにフイルム給送を行う。
【0024】倍率設定回路40には、複数の設定可能な
35mmから70mmまでの間で段階的な卜リミング倍
率が予め格納されており、このトリミング倍率は、プリ
ント時の引き伸ばし倍率に対応するものである。この倍
率設定回路40は、擬似ズーム釦Tが操作されると、そ
の操作のたびに順次大きなトリミング倍率を設定し、擬
似ズーム釦Wがに操作されると、その操作のたびに順次
小さなトリミング倍率を設定する。そして、設定された
トリミング倍率に応じたトリミング指示信号をCPU2
0に入力する。
【0025】このカメラは、擬似ズーム釦W,Tの操作
に伴い、倍率設定回路40で設定されたトリミング倍率
に応じた画面がフアインダ内に形成されるようになって
おり、したがって撮影者は、このファインダを通して被
写体を観察しながら所望の卜リミング倍率を設定するこ
とができる。
【0026】また、CPU20にはDX接点42が接続
されており、このDX接点42は、カメラ本体1のバト
ローネ室内に露出され、パトローネ室にパトローネが装
填されると、そのDXコードと接触するようになってお
り、これによりフィルム情報がCPU20に入力され
る。このフィルム情報としては、例えばフィルム感度や
全露光可能駒数等がある。
【0027】このように、このカメラの撮影レンズ3は
単焦点(例えば35mm)、ファインダ4はズームファ
インダ(例えば倍率=35mm〜70mm相当)で構成
され、疑似的なズームの駆動は、擬似ズーム釦W,Tの
手動操作に基づきファインダ倍率を変化させるととも
に、フィルムの撮影範囲をファインダ4の倍率の変化に
連動して変えている。
【0028】そして、このカメラは、撮影範囲を画枠に
より規定するフィルム撮影画面と、このフィルム撮影画
面の範囲内でトリミング撮影可能なトリミング手段K1
とを備えたロールフィルムを使用するものであり、この
トリミング手段K1としては、擬似ズーム釦W,T、C
PU20及び倍率設定回路40等で形成されている。こ
のカメラのフィルム給送は、隣接するトリミングされた
フィルム画面が、フィルム移送方向のトリミング範囲の
大きい方を基準として互に重複するようにフィルムの給
送を行うようになっており、このフィルム給送装置は、
擬似ズーム釦W,Tからのトリミング指示信号によりト
リミング範囲を設定するトリミング範囲設定手段50
と、このトリミング範囲情報を記憶する記憶手段51
と、撮影終了後、設定されたトリミング範囲情報を記憶
手段51に記憶するとともに、トリミング範囲に隣接さ
せて、次回のフィルム撮影画面を画枠に給送する第1の
フィルム給送手段52と、撮影動作に基づき設定された
トリミング範囲と記憶したトリミング範囲とを比較し、
今回のトリミング範囲が前回のトリミング範囲に対し大
きい場合は、今回のトリミング範囲と前回の撮影画面が
重複しない位置にフィルムを給送する第2のフィルム給
送手段53とを備えている。
【0029】このトリミング範囲設定手段50及び記憶
手段51はCPU20で構成され、第1のフィルム給送
手段52及び第2のフィルム給送手段53はCPU2
0、ドライバ回路26及びフィルムモータ32等で構成
されている。
【0030】この第1のフィルム給送手段52及び第2
のフィルム給送手段53による給送は、第1のフィルム
給送手段52でトリミング範囲に隣接させて、次回のフ
ィルム撮影画面を画枠に給送し、第2のフィルム給送手
段53、撮影動作に基づき設定された今回のトリミング
範囲T1と記憶したトリミング範囲T2とを比較し、今
回のトリミング範囲T1が前回のトリミング範囲T2に
対し大きい場合は、今回のトリミング範囲T1と前回の
撮影画面が重複しない位置にフィルムFを給送する。こ
の具体的実施例として、基準画面(横36mm×縦24
mm)に対し、最大トリミング画面<最長焦点距離>
(横18mm×縦l2mm)の範囲のみの露光領域の撮
影が可能なフィルムの場合について、図4及び図5に基
づいて説明する。
【0031】ここで、図4に示すように、隣接するフィ
ルムFが前回撮影したトリミング範囲をaとし、今回撮
影するトリミング範囲をbとすると、a>bの場合は、
フィルムの給送はFW=(a+36)/2とし、a<b
の場合は、フィルムの給送はFW=(b+36)/2と
し、a=bの場合は、フィルムの給送はFW=(aまた
はb+36)/2とする。
【0032】この一般式は下記のように示される。隣接
する撮影画面の互に重複するフィルムFの長さをXとす
ると、 X=18−(|a−b|+a+b)/4で表せる。
【0033】フィルム給送FWは、FW=36−Xで表
わせる。
【0034】具体的には、図5及び図6に示すように、
撮影終了後には次のトリミング範囲は不定であるが、フ
ィルムの無駄を最小限に押えると共に露出動作直前の給
送を出来るだけ少なくなるようにフィルム給送FR1を
行い、続く露出動作直前で決められたトリミング範囲に
基づき残りのフィルム給送FR2を行う。
【0035】ここで、撮影終了後のフィルム給送FRl
は、 FRl=(a+36)/2十α 但し、αは、画面間隔(2mm) そして、露出動作直前のフィルム給送FR2は、トリミ
ング範囲がa/2+α>b/2の場合は、図5に示すよ
うに給送しない。
【0036】a/2+α<b/2の場合は、図6に示す
ように、FR2=(b−a)/2+αの給送を行う。
【0037】このように、トリミング手段K1を備えた
カメラにおいて、隣接するフィルムFのトリミング範囲
域以外の部分を最大限重複させ、フィルムFの無駄を極
力無くすようにフィルム給送を制御しており、アパーチ
ャーサイズ可変機構のような複雑な機構を必要としな
い。また、隣接するトリミング領域を重複させることに
よりフィルムFの無駄を減少させることが可能である。
フィルムFの巻上げ・巻戻しを切換えすことがないの
で、フィルムFに傷を付けることがない。
【0038】さらに、レリーズ釦Sの1段の押し込み操
作でレリーズスイッチS1がONし、2段の押し込み操
作でレリーズスイッチS2がONし、この撮影動作によ
っては、直接タイムラグを生じてしまうため、この解決
としては、撮影終了後フィルム給送FRlを予め行なっ
ておき、撮影動作では出釆る限り微小のフィルム移送F
R2を行なうようにすることにより、タイムラグの発生
を防止している。
【0039】さらに、レリーズ釦Sの1段の押し込み操
作でレリーズスイッチS1がONし、2段の押し込み操
作でレリーズスイッチS2がONし、この撮影動作によ
っては、撮影動作に伴うフィルム給送のため、タイムラ
グが生じるが、このタイムラグをできる限り無くするた
めに、フォーカシングの動作と平行に動作させてもよ
い。
【0040】次に、図7のフローチャートに基づいてC
PU20による制御の手段を説明する。パトローネをカ
メラに装填し、電源スイッチをオンするとこのプログラ
ムが起動される。まず、ステップaでパトローネのDX
コードからDX接点42を介してフイルム情報を読み込
み、次いでステップbでDXエラーが発生したか否かを
判定する。このDXエラーは、例えばDXコードに傷が
ありフイルム情報が読み込めない状態を示し、この場合
には、ステップcで表示部9によりエラー発生の旨の表
示を行って処理を終了させる。エラー発生がない場合に
はステップdに進み、ドライバ回路26を介してフィル
ムモータ32により所定量だけフイルムを空送りして露
光可能な状態とする。
【0041】その後、ステップeに進み、表示部9に表
示信号を出力して、フィルムカウンタ21のフルサイズ
残り撮影可能枚数表示部210に露光可能な駒数の表示
を行ってステップfに進む。この場合の駒数は、トリミ
ング倍率、即ち電子ズームを行わない標準サイズの駒に
対しての駒数であり、例えば24枚撮りのフイルムであ
れぱ「24」が表示される。ステップfでは、倍率設定
回路40から倍率信号が出力されているか否か、即ち擬
似ズーム釦W,Tの操作によりトリミング倍率変更の操
作が行われたか否かを判定し、肯定されるとステップg
に進み、否定されるとステップhに進む。ステップgで
は、ファインダ倍率を変更してステップfに進む。
【0042】ステップfで電子ズームが行なわれない
か、終了すると、ステップhへ進み、ステップhではレ
リーズ釦SでレリーズスイッチS1がオンされたか否か
を判定し、否定されるとステップfに戻り、肯定される
とステップiで測光、測距を行ない、ステップjへ進
み、レリーズスイッチS2がオンされたか否かを判定
し、否定されるとステップkへ進み、レリーズスイッチ
S2がオンされるのを待つ。ステップkで、レリーズス
イッチS2がオンされないと、ステップfに戻る。
【0043】ステップjで、レリーズスイッチS2がオ
ンされると、ステップlへ進み、トリミング範囲がa/
2+α>b/2か否かの判定を行ない、否定されると、
ステップmへ進み、第2のフィルム給送手段53の作動
で、フィルム給送FR2を行い、ステップnへ進み、撮
影レンズを駆動する。一方、ステップlで肯定される
と、ステップnへ進み、撮影レンズを駆動する。そし
て、ステップoへ進み、シャッタを駆動してフイルムF
に露光を行ってステップpに進む。
【0044】ステップpでは残りの露光可能枚数が零で
あるか否かを判定する。この残りの露光可能枚数は表示
部210に表示されたフルサイズ残り露光可能枚数が
「0」になった場合、もしくは、撮影開始状態からフィ
ルム給送量を計測しておきDXコードから読み取った撮
影可能フィルム枚数に相当する給送量を越えた時、もし
くは、撮影開始状態からフィルム給送量を計測しておき
DXコードから読み取った撮影可能フィルム枚数に相当
する給送量を越えないが次回撮影でトリミング範囲がフ
ルサイズの時に、DXコードから読み取った撮影可能フ
ィルム枚数を越えてしまう時のいずれでもよい。
【0045】ステップpで残り撮影可能枚数が零でなけ
れば、ステップvに進みフィルム給送FRlを行い、零
であればステップrに進む。ステップrでは1度フィル
ムを巻上げて、残りフィルム量を計測してCPU20の
記憶手段51にその値を記憶させる。その後、フィルム
を元の位置に戻し、撮影可能位置に戻ったらステップq
に戻り撮影を終了する。ステップrで残り撮影可能枚数
を計測し、撮影可能状態としたらステップsに進む。
【0046】ステップsではステップrで計測したフィ
ルム残り量が最小トリミング以下であるか否かを判定す
る。最小トリミング範囲以下であればステップqに進み
撮影を終了し、そうでなければステップtへ進む。ステ
ップtではフィルム残り枚数がフルサイズ1枚以上か否
かを判定する。
【0047】残り枚数が1枚以上ならばステップvに進
み、1枚以下ならばステップuに進み、電子ズーム制限
値を変更しCPU20の記憶手段51に記憶する。電子
ズーム制限値は撮影できる撮影範囲にのみ限定し、この
場合、最大トリミング範囲を制限する。これに応じて、
ズームファインダーの可動範囲を制限する。
【0048】また、ステップrの制御は通常のフルサイ
ズ専用カメラにも適用できる。通常フィルムに記億され
ている撮影駒数は、実際に撮影できる撮影可能枚数より
少なくとっており、例えば、36枚入りフィルムの場
合、フルサイズで撮影すると実際は38枚は撮影でき
る。このフィルムの実際の撮影枚数を測定すれば、正確
な残り枚数を撮影者は知ることができる。
【0049】次に、図8のフローチャートに基づいてC
PU20による制御の他の実施例を説明する。ステップ
aからステップcまでは前記実施例と同様に制御され、
ステップdで、一度フィルムFを巻き上げて、その給送
量をスプロケット等で検出して残りフィルム量を測定
し、そのまま巻き戻しながら撮影するか、或は一度もと
の位置に戻してから撮影可能な状態とする。
【0050】その後、ステップeからステップoまでは
前記実施例と同様に制御され、ステップpで、残りフィ
ルム最小トリミング範囲以下か否かの判断が行なわれ、
残りフィルム最小トリミング範囲以下の場合には、ステ
ップqでフイルムFを巻戻して処理を終了させる。残り
フィルム最小トリミング範囲以下でない場合には、ステ
ップrにおいて、第1のフィルム給送手段52の作動
で、撮影終了後にフィルム給送FR1を行い、ステップ
sに進む。ステップsでは、残りの露光可能駒数を演算
してステップtに進む。ステップtでは、残りフィルム
フルサイズが1駒以下か否かの判断が行なわれ、残りフ
ィルムフルサイズが1駒以下の場合にはステップuに進
み、ステップuで電子ズーム制限値を変更してステップ
eに戻る。ステップtで、残りフィルムフルサイズが1
駒以下でない場合には、そのままステップeに戻る。
【0051】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載及び請求
項2記載の発明は、撮影範囲を画粋により規定するフィ
ルム撮影画面の範囲内で、トリミング手段でトリミング
し、この隣接するトリミングされたフィルム画面が、フ
ィルム移送方向のトリミング範囲の大きい方を基準とし
て互に重複するようにフィルムの給送を行なうから、ア
パーチャーサイズ可変機構のような複雑な機構を必要と
しないでトリミング撮影を行なうことができ、画面サイ
ズを切換えることなくフィルムの給送制御を行うことに
より隣接したトリミング画面範囲以外の部分を互に重複
させることによりフィルムの無駄を減少させることが可
能である。さらに、フィルムの引出し、引戻しを繰り返
すことがないので、フィルムに傷を付けることが防止さ
れる。
【0052】また、請求項2記載の発明は、第1のフィ
ルム給送手段と、第2のフィルム給送手段とにより、第
1のフィルム給送手段で撮影終了後にフィルム給送を行
なっており、トリミング範囲の設定中にフイルムを給送
しないので電力の消費を低減できる。
【0053】また請求項3記載のカメラは、フィルムの
残量を測定しているので、フィルムを最後まで有効に使
えると共に、正確な残り枚数を撮影者に知らせることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カメラの斜視図である。
【図2】カメラの制御回路ブロック図である。
【図3】フィルムカウンタの平面図である。
【図4】フィルム給送を説明する図である。
【図5】フィルム給送を説明する図である。
【図6】フィルム給送を説明する図である。
【図7】カメラの作動フローチャートである。
【図8】カメラの作動フローチャートである。
【符号の説明】
20 CPU S レリーズ釦 S0 メインスイッチ S1,S2 レリーズスイッチ W,T 擬似ズーム釦 K1 トリミング手段 50 トリミング範囲設定手段 51 記憶手段 52 第1のフィルム給送手段 53 第2のフィルム給送手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影範囲を画粋により規定するフィルム
    撮影画面と、このフィルム撮影画面の範囲内でトリミン
    グ撮影可能なトリミング手段とを備えたロールフィルム
    を使用するカメラのフィルム給送方法において、隣接す
    るトリミングされたフィルム画面が、フィルム移送方向
    のトリミング範囲の大きい方を基準として互に重複する
    ようにフィルムの給送を行うことを特徴とするカメラの
    フィルム給送方法。
  2. 【請求項2】 撮影範囲を画枠により規定するフィルム
    撮影画面と、このフィルム撮影画面の範囲内でトリミン
    グ撮影可能なトリミング手段とを備えたロールフィルム
    を使用するカメラのフィルム給送装置において、トリミ
    ング指示信号によりトリミング範囲を設定するトリミン
    グ範囲設定手段と、このトリミング範囲情報を記憶する
    記憶手段とを備え、撮影終了後、設定されたトリミング
    範囲情報を前記記憶手段に記憶するとともに、トリミン
    グ範囲に隣接させて、次回のフィルム撮影画面を画枠に
    給送する第1のフィルム給送手段と、撮影動作に基づき
    設定されたトリミング範囲と記憶したトリミング範囲と
    を比較し、今回のトリミング範囲が前回のトリミング範
    囲に対し大きい場合は、今回のトリミング範囲と前回の
    撮影画面が重複しない位置にフィルムを給送する第2の
    フィルム給送手段とを備えたカメラのフィルム給送装
    置。
  3. 【請求項3】 撮影可能範囲を設定し、前回撮影の撮影
    画面と今回撮影の撮影画面を隣接させる給送制御を行う
    カメラにおいて、フィルムの給送量を読み込み、残りの
    フィルム量がフルサイズ撮影分以下で、かつトリミング
    撮影可能範囲以上の時、カメラのトリミング設定可能範
    囲をフィルムの残り量に応じた範囲に修正することこと
    を特徴とするカメラ。
JP25900792A 1992-09-02 1992-09-02 カメラのフィルム給送方法及びカメラのフィルム給送装置並びにカメラ Pending JPH0682887A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08227858A (ja) * 1988-09-29 1996-09-03 Sanyo Electric Co Ltd 半導体結晶の製造方法

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