JP3176156B2 - プリワインド式カメラ - Google Patents

プリワインド式カメラ

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JP3176156B2
JP3176156B2 JP33349192A JP33349192A JP3176156B2 JP 3176156 B2 JP3176156 B2 JP 3176156B2 JP 33349192 A JP33349192 A JP 33349192A JP 33349192 A JP33349192 A JP 33349192A JP 3176156 B2 JP3176156 B2 JP 3176156B2
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリワインド式カメラに
おけるフィルム給送の制御内容に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、フィルム装填時に予めフィル
ムを全て巻上げるプリワインド式カメラが周知であり、
このカメラによれば、例えば36枚撮りのフィルムであ
れば、撮影毎に36枚から順に減算したフィルム枚数が
表示部に表示されることが多い。従って、撮影者はフィ
ルムの残り枚数を容易に把握できる利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にフィ
ルムの長さは所定の枚数分よりも余裕を以て作られてお
り、場合によっては所定枚数よりも多く撮影することが
可能となる。上記プリワインド式カメラにおいても、フ
ィルムの装填状況によって変ってくるが、所定枚数より
も多く撮影できる場合がある。
【0004】しかしながら、プリワインド式カメラにお
いては、上記余裕量がフィルム一枚分の長さに僅かに及
ばず、上記付加的な撮影ができない場合が多かった。即
ち、図9に示されるように、パトローネ1から引き出さ
れたフィルム2においては、現像の際にパトローネ1か
ら分離して、他のフィルムと接続したり、ラベルを貼っ
たりする必要があるため、斜線で示したA領域及びB領
域には撮影を行うことができない。また、C領域はフィ
ルム2をカメラにセットする際に引き出される可能性が
ある部分であり、安全性を確保するために、カメラでは
このC領域に撮影しないように制御している。そして、
このような36枚撮りのフィルム2で、36枚を撮影す
ると、図示のようになり、フィルム長さに余裕が持たさ
れていることから、少し余ることになるが、37枚目を
撮影するための1コマ分を確保できないことが多かっ
た。
【0005】そこで、本出願人は、現像処理に際して必
要となる上記A領域の制御にばらつきが生じていること
に着目することとしたものである。即ち、フィルム給送
の制御はスプロケットの回転に連動したスイッチからの
パルスを検出することによって行われており、上記A領
域は完全に巻上がった状態から所定量だけ逆戻りさせて
設定している。この逆戻り制御の一例が、図10に示さ
れており、上記フィルム2が完全に巻上がった時に上記
検出パルスが”High”の状態の場合は、図(A)に示さ
れるように、4パルス目の立上がり時までフィルム2を
逆戻りさせるが、上記検出パルスが”Low ”の状態の場
合は5パルス目の立上がり時までフィルム2を逆戻りさ
せる。これは、このLow 時にHigh時と同様に4パルスの
制御とすると、戻し量が最低必要量よりも少なくなるか
らである。
【0006】このようなことから、上記Low 時では、逆
に半パルス分の長さ(4.75mm)だけ長くなり、例
えば撮影の1コマ分を4パルスで制御する場合には、最
大で9.5mmのばらつきが生じることになる。従っ
て、従来ではこのフィルム戻し量のばらつきにより、付
加的な撮影が妨げられるという問題があった。このこと
は、12枚撮り、24枚撮り、20枚撮り等の他のフィ
ルムの場合も同様であり、この場合にも付加的な価値を
提供できなかった。
【0007】また、上記図9のC領域では、フィルム装
填時のフィルム2の引き出し余裕が見込まれているが、
このC領域についても撮影可能な領域となる場合があり
ながら、撮影できないように制御されている。即ち、カ
メラの中には、フィルム2を引出さずに装填したパトロ
ーネから、フィルム2を自動的に引出して巻取り部へ巻
き付ける簡易装填式(例えばDIL[商標]−Drop in
loading )のカメラ等があり、この場合には上記C領域
が未露光状態で残り、無駄に捨てられてしまうことにな
る。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、現況のフィルムに多くの枚数の撮
影を効率よく、かつ確実に行うことができるプリワイン
ド式カメラを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1請求項記載の発明は、フィルム給送量に対応す
るパルスを検出するパルス検出部と、この検出パルスの
カウントに基づきフィルム送り量を制御する制御手段を
有し、この制御手段によってフィルムを後端部まで巻上
げた後に所定量だけ戻し、一枚目の撮影位置にフィルム
をセットするプリワインド式カメラにおいて、上記制御
手段は、フィルムを後端部まで巻上げた時に上記検出パ
ルスが高状態であるか低状態であるかを判定し、撮影の
ためのフィルム送りのパルスカウントにおいて、上記
ィルム巻上げ時の検出パルスが高状態の場合、立上が
り時カウント又は立下がり時カウントのいずれか一方を
選択し、上記フィルム巻上げ時の検出パルスが低状態の
場合は、高状態の場合とは異なる上記立上がり時カウン
ト又は立下がり時カウントの他方を選択し、上記フィル
ムの戻し量が一定となるように制御したことを特徴とす
る。2請求項記載の発明は、カメラ内に装填されたパ
トローネからフィルムを自動的に引出して巻取り部へ巻
き付ける構造のカメラに適用したことを特徴とする。
3請求項記載の発明は、セルフ連写機能を有するカメラ
に適用し、付加的な撮影コマを含めてセルフ連写を実行
することを特徴とする。第4請求項記載の発明は、パト
ローネ表示枚数以上の付加的な撮影を行うことを特徴と
する。
【0010】
【作用】上記の構成によれば、例えばフィルム巻上げ終
了時の検出パルスがHighの時は、立上がり時カウントで
処理したパルスにてフィルムの戻し量が制御され、一方
Low の時は立下がり時カウントで処理したパルスにてフ
ィルムの戻し量が制御されることになる。この結果、フ
ィルムが必要以上に戻されることがなくなり、現在用い
られているフィルムにおいて付加的な撮影が効率よく行
えるようになる。
【0011】また、カメラ内に装填されたパトローネか
らフィルムを自動的に巻取り部へ巻き付ける簡易装填式
に、上記構成を適用すると、フィルム引出し分として設
定されている領域を撮影に活用することができ、上記付
加的な撮影枚数を更に増加させて、付加的な撮影が確実
に行えるという利点がある。
【0012】更に、セルフ連写についても付加的な撮影
コマが利用でき、これによれば、従来よりもセルフ連写
の範囲が広がり、更に利用性が高まることになる。
【0013】
【実施例】図1には、実施例に係るプリワインド式カメ
ラの制御ブロック図が示されており、図において、スプ
ロケット10に連動スイッチ11が接続され、この連動
スイッチ11はスプロケット10の回転に連動してパル
スを出力する。実施例のスプロケット10及び連動スイ
ッチ11は、フィルム2(図3)の1コマ(駒)に対し
て4個のパルスを出力するように構成される。この連動
スイッチ11は、CPU12(中央処理部)に接続さ
れ、連動スイッチ11から出力されるパルスはパルス検
出部13に入力されており、またCPU12内にはカウ
ンタ部14、制御処理部15が設けられる。
【0014】上記CPU12には、再書込み可能なEE
PROM(Electrically erasable/programable read-o
nly memory)16が接続されており、このEEPROM
16には付加的な撮影を行うための情報等が記憶されて
いる。一般に汎用しているフィルムには、各種のものが
あるので、実施例では上記付加的な撮影が可能となるフ
ィルム2を自動的に選択し、実行の確実性を担保してい
る。即ち、35mmのフィルム2においても、10枚撮
り、12枚撮り、20枚撮り、24枚撮り、36枚撮り
等の各種があり、これらの情報はパトローネに付された
DXコードから得られる。従って、上記制御処理部15
へ入力されるDXコード情報とEEPROM16の情報
に基づいて付加的な撮影動作を行うか否かを制御処理部
15で判断しており、現在の35mmのフィルム2の場
合は、ほとんどのタイプについて付加的な撮影が可能と
なる。
【0015】また、CPU12には液晶ディスプレイ
(Liquid Crystal Display)からなる表示部17が接続
されており、この表示部17にフィルムの残数が表示さ
れる。実施例では、36枚撮りフィルム2において2枚
余分に撮影できるとすると、”38”の表示からスター
トするのではなく、”36”からスタートし、最後の二
枚は、例えば”P1”、”P2”のような表示がされ
る。
【0016】更に、上記制御処理部15においては、一
枚目の撮影位置へのフィルム送り時に、図2に示される
パルスカウント動作の切換えを行うことになる。即ち、
フィルム2のプリワインド(予備巻き)時に上記パルス
検出部13で検出した連動スイッチ11からのパルスの
状態によってカウントの方式を変えている。図2(A)
のように、パルスが高(High)状態でフィルム2がスト
ップした場合は、次のフィルム戻し動作では、パルスの
立上がり時にパルスをカウントしており、実施例では4
パルス目でフィルム送りが停止される。一方、図2
(B)のように、パルスが低(Low )状態でフィルム2
がストップした場合は、次のフィルム戻し動作では、パ
ルスの立下がり時にパルスをカウントし、同様に4パル
ス目でフィルム送りが停止される。従って、図から明ら
かなように、High状態でフィルム2がストップした場
合、Low 状態でフィルム2がストップした場合のいずれ
の場合も、フィルム送り量が同一となる。これにより、
従来の35mmフィルム2の場合で比較すると、少なく
とも4.75mm、最大で9.5mmが確保され、従っ
て1パーフォレーション分を常に撮影領域として用いる
ことが可能となる。
【0017】図3には、実施例における撮影コマの配置
状態が示されており、上記の制御によれば、図示される
ように、従来のA領域(図9)がA1 領域となり、37
枚目の撮影コマがフィルム装填の際に露光する可能性が
あるC領域から外れ、37枚目の撮影、即ちP1 の付加
的な撮影が確実に行えるようになる。
【0018】また、実施例ではフィルム2の先端部にお
いても付加的な撮影領域を確保するようにしている。即
ち、フィルムパッケージから取り出したパトローネ1を
そのままカメラに装填し、フィルム2を自動的に巻取り
部へ巻き付けるディル(DIL−Drop in load)式のカ
メラを用いる。これによれば、上記C領域が未露光の状
態でカメラに装填されるので、図3に示されるように、
38枚目(P2 )の撮影が可能となり、その上、D領域
の余裕を残すことができることになる。
【0019】実施例は以上の構成からなり、その制御動
作を図4〜図8のフローチャートにより説明する。ま
ず、図4のステップ101では、ディル式のカメラ内に
フィルム2を引出すことなくパトローネ1が装填され、
裏蓋が閉められると、自動的にプリワインド(予備巻
き)が行われ、ステップ102へ移行する。このステッ
プ102では、パトローネ1のDXコードから読み取っ
たフィルムの種類によって、付加的な撮影を行うか否か
の判定を行い(特殊なフィルムを排除する役目をす
る)、”N(NO)”のときは上記B領域及びC領域を確
保するための制御数であるN=13をセットし(ステッ
プ103)、”Y(YES )”のときは上記B領域を確保
するためのN=7をセットする。このN数のセットは、
プリワインド時において撮影可能なフィルム数が検出さ
れているので、このフィルム数カウントから上記B領域
及びC領域を除去するために行われる。
【0020】次に、上記付加的な撮影を行う場合はステ
ップ105へ移行し、ここではプリワインド方向へモー
タがオン動作され、次のステップ106ではスプロケッ
ト10に接続される連動スイッチ11からのパルスをパ
ルス検出部13で検出すると同時に、カウンタ部14で
当該パルス数をカウントする。このカウントでは、パル
スの立上がり時を検出することによって行われる。
【0021】次のステップ107では、上記パルスカウ
ントがN(上記7又は13)になったか否かを判定して
おり、ここで、”N”のときはステップ108にて所定
時間経過を待ち、その後モータを停止する(ステップ1
09)。一方、”Y”の場合はステップ110にてパル
スカウントをリセットした後に、フィルムのカウントア
ップが開始される(ステップ111)。ステップ112
では、パルス検出及びカウントを継続し、ステップ11
3では、パルスカウントが4になったか否かを検出し、
ここで”Y”の場合はステップ110からステップ11
3までを繰り返すことにより、フィルムカウントが順次
行われる。これにより、付加的撮影を行う場合でも、必
ず撮影可能なフィルム枚数が確認されることになり、例
えば36枚撮りのフィルムであれば、39枚あるいは3
8枚がカウントされる。そして、上記ステップ113
で”N”となり、かつステップ114にて所定時間が経
過したことを検出すると、モータが一旦停止され、図5
の動作へ移行する。
【0022】図5のステップ201では、上記フィルム
の逆戻り方向である撮影コマ送り方向へモータをオン動
作させ、同時にパルスカウントをリセットした(ステッ
プ202)後に、パルス検出及びカウントが行われる
(ステップ203)。次のステップ204では、パルス
カウントが4になったか否かの判定が行われ、”Y”の
とき、モータを停止させる(ステップ206)。即ち、
上記図3のA1 領域に相当する約1コマ分が送られ、最
初の撮影位置にセットされることになり、ここでは、図
2に示したように、上記ステップ115でモータを停止
した際のパルスの状態によって制御方式が切り換わる。
実施例では、上述のように、パルスがHigh状態から開始
されるときは立上がりカウント方式、パルスがLow 状態
から開始されるときは立下がりカウント方式によること
になり、常に均一のフィルム送り量となるように制御さ
れる。
【0023】次のステップ207では、付加的な撮影有
りか否かが判定され、ここで”N”のときはそのまま通
常通り、数字36からフィルムカウントダウンをするこ
とになる(ステップ208)。一方、”Y”のときはス
テップ209にて、フィルムカウント、Pカウントセッ
トが行われることになり、この動作は図6に示されてい
る。
【0024】図6において、フィルムカウント、Pカウ
ントセットが開始される(ステップ301)と、ステッ
プ302にてフィルムカウント≧39であるか否かが判
定され、”Y”のときは36枚撮りのフィルムであるか
らフィルムカウントを36とし、付加的な撮影をするた
めのPカウントを2とする(ステップ303)。従っ
て、この場合、フィルム先端部(最後の撮影コマの後)
に1コマ以上の余裕を残すことになる。また、ステップ
304にてフィルムカウント=38であるか否かが判定
され、”Y”のときはフィルムカウントを36とし、P
カウントを1とする(ステップ305)。
【0025】次に、ステップ306ではフィルムカウン
ト=27であるか否かが判定され、”Y”のときは24
枚撮りのフィルムであるからフィルムカウントを24と
し、付加的な撮影をするためのPカウントを2とし(ス
テップ307)、次のステップ308に移行する。この
ステップ308では、フィルムカウント=26であるか
否かが判定され、”Y”のときはフィルムカウントを2
4、Pカウントを1とし(ステップ309)、”N”の
ときはそのままカウントダウンし、Pカウントは0とす
る。なお、上記ステップ304で”N”となったとき
も、このステップ310へ移行することになる。このよ
うにして、撮影動作に移行する前に、Pカウントの数が
予め設定されることになり、この後に図7の撮影時のカ
ウントが行われる。なお、この図6のフローチャートで
は、36枚撮りと24枚撮りのフィルムのみについての
動作が示されているが、実際には20枚撮り、12枚撮
り等のフィルムについても判定をしており、これはステ
ップ309の後に同様な判断ルーチンを付加することに
よって達成される。
【0026】図7において、撮影コマ送りが実行される
と(ステップ401)、ステップ402にて撮影コマ送
り方向へモータがオン動作されると同時に、次のステッ
プ403ではパルスカウントがリセットされる。そし
て、ステップ404にてパルスの検出及びカウントが行
われると、ステップ405では1コマ分のパルスカウン
ト=4となったか否かの判定が行われ、ここで”N”と
なり、かつステップ406にて所定時間が経過したとき
は、モータが停止される。一方、ステップ405で、”
Y”となったときは、ステップ408にてフィルムカウ
ント≧2であるか否かが判定され、ここで”Y”のとき
は通常の1コマの撮影が行われた状態であるから、ステ
ップ409でカウントダウンをしてモータが停止され
る。
【0027】また、ステップ408にて、”N”であっ
たときはステップ410へ移行し、ここで、フィルムカ
ウント=1であるか否かの判定が行われ、”Y”のとき
はフィルムカウントダウンを行い(ステップ41
1)、”N”のときはステップ412でPカウントダウ
ンを行い、図8の動作へ移行する。
【0028】図8のステップ501では、Pカウント≧
1であるか否かの判定が行われ、”Y”のときはステッ
プ502にてPカウント=1であるか否かが判定さ
れ、”Y”のときは”P1”を表示部17へ表示し(ス
テップ503)、”N”のときは”P2”を表示部17
へ表示し(ステップ504)、その後にモータが停止さ
れる(ステップ505)。即ち、実施例では、パトロー
ネ表示枚数以外の付加的な撮影であることを明確にする
ために、P1、P2等の特定表記を表示部17へ表示す
るようにしている。
【0029】また、上記ステップ501において”N”
のときは、”0”を表示部17へ表示し(ステップ50
6)、ステップ507へ移行する。このステップ507
では、パルスが検出されたか否かが判定され、”Y”の
ときはタイマカウントをリセットする(ステップ50
8)。一方、”N”のときはステップ509でタイムオ
ーバーしたか否かが判定され、ここで”Y”のとき
は、”E(エンド)”が表示部17へ表示(ステップ5
10)された後に、モータが停止される(ステップ51
1)。
【0030】以上のようにして、実施例では少なくとも
2枚の付加的な撮影が可能となり、しかも付加的な撮影
であることが明確に判断できることになる。この付加的
な撮影は、2枚に限定されることはなく、フィルムの種
類によっては2枚以上の付加的な撮影が可能となり、こ
れは上述のようにプリワインド時に撮影可能なコマ数を
予めカウントすることによって達成することが容易とな
る。また、上記実施例では、ディル方式のカメラを用い
て2枚の付加的撮影を確実としているが、もちろんディ
ル方式以外のカメラに適用してもよく、この場合には少
なくとも1枚の付加的撮影が可能となる。
【0031】更に、上記実施例では、図1のEEPRO
M16に付加的な撮影を行うための情報が記憶されてい
るが、このEEPROM16を用いることによって、本
発明の付加的な撮影と、通常の撮影との切換えが可能な
ようにプログラムすることができる。これによれば、世
界各国の仕様に合せることができるという利点がある。
【0032】また更に、実施例ではセルフ連写機能を有
しているが、このセルフ連写機能では、付加的な撮影コ
マであるP1、P2を含めてセルフ連写を実行するよう
にしている。即ち、従来では3連写は”3”以上の表示
のとき、2連写は”2”以上の表示のときに実行してい
るが、本発明では、3連写は”1”以上の表示のとき、
2連写は”P1”の特定表記以上のときに、実行するよ
うに制御する。これによれば、従来よりも連写できる機
会が2回増すことになり、使い勝手のよいカメラを得る
ことが可能となる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、第1請求項の発明
によれば、フィルム給送量に対応したパルスを検出して
フィルム送り量を制御する制御手段を有するプリワイン
ド式カメラで、上記制御手段は、後端部までのフィルム
巻上げ時の検出パルスが高状態の場合に、パルス検出に
おいて立上がり時カウント又は立下がり時カウントのい
ずれか一方を選択し、上記フィルム巻上げ時の検出パル
スが低状態の場合は上記立上がり時カウント又は立下が
り時カウントの他方を選択し、上記フィルムの戻し量が
一定となるように制御したので、従来において捨てられ
ていた1コマに満たない領域を付加的撮影に用いること
が可能となり、現況のフィルムで多くの枚数の撮影がで
きることになる。なお、第4請求項の発明によれば、付
加的な撮影であることが明確になる。
【0034】また、第2請求項記載の発明によれば、カ
メラ内に装填されたパトローネからフィルムを自動的に
巻取り部へ巻き付けるDIL式のカメラに適用したの
で、従来ではフィルムセット時に露光されて、捨てられ
ていた領域を撮影に利用することができ、現況のフィル
ムにおいて多くの枚数の撮影を効率よく、かつ確実に行
うことが可能となる。
【0035】更に、第3請求項の発明によれば、セルフ
連写機能を有するカメラに適用し、付加的な撮影コマを
含めてセルフ連写を実行するようにしたので、セルフ連
写の利用性が向上し、使い勝手のよいカメラを得ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るプリワインド式カメラの
構成を示すブロック図である。
【図2】実施例におけるパルス検出及びカウントの状態
を示す波形図である。
【図3】実施例でのフィルムの撮影コマの配置状態を示
す説明図である。
【図4】実施例でのプリワインド時の動作を示すフロー
チャートである。
【図5】上記図4の動作の続きを示すフローチャートで
ある。
【図6】実施例でのフィルムカウント、Pカウントのセ
ット動作を示すフローチャートである。
【図7】実施例でのプリワインド後の撮影コマ送り動作
を示すフローチャートである。
【図8】上記図7の動作の続きを示すフローチャートで
ある。
【図9】従来でのフィルムの撮影コマの配置状態を示す
説明図である。
【図10】従来のカメラでのパルス検出及びカウントの
状態を示す波形図である。
【符号の説明】
1 … パトローネ、 2 … フィルム、 11 … 連動スイッチ、 12 … CPU、 13 … パルス検出部、 14 … カウンタ部、 16 … EEPROM、 17 … 表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大村 紘 埼玉県朝霞市泉水3丁目13番45号 富士 写真フイルム株式会社 朝霞技術開発セ ンター内 (56)参考文献 特開 平2−149828(JP,A) 特開 平1−202726(JP,A) 特開 昭60−143329(JP,A) 特開 平2−186333(JP,A) 特開 平4−60530(JP,A) 特開 昭63−257737(JP,A) 特開 昭50−176028(JP,A) 実開 平4−21198(JP,U) 実開 平4−11534(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03B 17/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム給送量に対応するパルスを検出
    するパルス検出部と、この検出パルスのカウントに基づ
    フィルム送り量を制御する制御手段を有し、この制御
    手段によってフィルムを後端部まで巻上げた後に所定量
    だけ戻し、一枚目の撮影位置にフィルムをセットするプ
    リワインド式カメラにおいて、 上記制御手段は、フィルムを後端部まで巻上げた時に上
    記検出パルスが高状態であるか低状態であるかを判定
    し、撮影のためのフィルム送りのパルスカウントにおい
    て、上記フィルム巻上げ時の検出パルスが高状態の場合
    、立上がり時カウント又は立下がり時カウントのいず
    れか一方を選択し、上記フィルム巻上げ時の検出パルス
    が低状態の場合は、高状態の場合とは異なる上記立上が
    り時カウント又は立下がり時カウントの他方を選択し、
    上記フィルムの戻し量が一定となるように制御したこと
    を特徴とするプリワインド式カメラ。
  2. 【請求項2】 カメラ内に装填されたパトローネからフ
    ィルムを自動的に引出して巻取り部へ巻き付ける構造の
    カメラに適用したことを特徴とする上記第1請求項記載
    のプリワインド式カメラ。
  3. 【請求項3】 セルフ連写機能を有するカメラに適用
    し、付加的な撮影コマを含めてセルフ連写を実行するこ
    とを特徴とする上記第1請求項又は第2請求項記載のプ
    リワインド式カメラ。
  4. 【請求項4】 パトローネ表示枚数以上の付加的な撮影
    を行うことを特徴とする上記第1請求項乃至第3請求項
    記載のプリワインド式カメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6450631B1 (en) 1999-06-24 2002-09-17 Canon Kabushiki Kaisha Storing method of ink tank and ink jet head cartridge, and ink tank and storing container used in the same method

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US6450631B1 (en) 1999-06-24 2002-09-17 Canon Kabushiki Kaisha Storing method of ink tank and ink jet head cartridge, and ink tank and storing container used in the same method

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JPH06160950A (ja) 1994-06-07

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