JPH09222653A - 光学機器 - Google Patents

光学機器

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JPH09222653A
JPH09222653A JP8030927A JP3092796A JPH09222653A JP H09222653 A JPH09222653 A JP H09222653A JP 8030927 A JP8030927 A JP 8030927A JP 3092796 A JP3092796 A JP 3092796A JP H09222653 A JPH09222653 A JP H09222653A
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JP8030927A
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Masao Shikami
政雄 鹿海
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Canon Inc
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Publication date
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  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影フィルムの磁気記録情報を確認するため
に専用の磁気読取装置等が必要となる。 【解決手段】 表示手段16を有し、磁気等による情報
の記録が可能な情報記録部を有した撮影フィルムを用い
るカメラにおいて、情報記録部に記録された情報を表示
手段に表示させる制御手段1を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気等による情報
記録部を有するフィルムを用いるカメラに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】撮影に関する情報(例えば、撮影モー
ド、プリント枚数、シャッター速度、絞り値)をフィル
ムに設けられている磁気記録部に記録することのできる
カメラが、米国特許第4864332号等で提案されて
いる。この磁気記録部からはフィルムが現像機にかけら
れたときに各種情報が再生され、これら情報に従って写
真のプリントが行われる。
【0003】ここで、現像機にかける以外の方法でフィ
ルム上にどのような磁気情報が記録されたかを知るため
には、磁気情報の読み取り専用の装置等を用いればよ
い。また、カメラに内蔵されている制御用CPUと外部
の通信工具とを、カメラに設けられた外部接点にてシリ
アル・インターフェースなどを介して接続し、制御用C
PUがどのような情報を磁気記録するのかを外部からモ
ニタすればよい。これらの方法によれば、撮影直後にそ
の時点の磁気情報を確認することもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のような磁気読取装置や通信工具がない状況下では、撮
影直後に磁気情報の確認を行うということができず、カ
メラの開発、検討、工場での検査などで支障をきたす場
合がある。
【0005】また、工場の検査工程やサービス部門で多
くの工具を用意する必要が有り、これがカメラのコスト
アップにつながるいう問題点を生じた。
【0006】さらに、カメラの小型化のために通信用外
部接点が省略されたり、フィルム・カートリッジを装填
するカートリッジ室内に外部接点が設けられているため
にフィルム・カートリッジを装填した状態では通信が行
えないカメラも有り、これらのカメラについては、結局
フィルム1本の撮影を終えないと磁気情報を確認できな
いという問題点もある。
【0007】そこで、本願発明の第1の目的は、専用工
具などを必要とせず、容易に磁気情報を確認可能なカメ
ラを提供することである。
【0008】本願発明の第2の目的は、磁気情報の確認
に要する時間を短縮できるようにした光学機器を提供す
ることである。
【0009】本願発明の第3の目的は、一般使用者が必
要とない特殊な動作モードのまま、使用者に製品が届く
ことのないようにしたカメラを提供することである。
【0010】本願発明の第4の目的は、検査工程などで
の誤検査が発生しにくいカメラを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、表示手段を有し、磁気等に
よる情報の記録が可能な情報記録部を有した撮影フィル
ムを用いる光学機器において、情報記録部に記録された
情報を表示手段に表示させる制御手段を設けている。
【0012】すなわち、光学機器に撮影フィルムを装填
したままの状態で、かつ磁気読取装置や通信用工具等の
専用器具を用いることなく、簡単に表示手段を通じて情
報記録部に記録された情報を確認できるようにして、工
場やサービス部門で専用器具を準備する必要をなくした
り、通信用接点等を持たない小型光学機器の使い勝手を
向上させたりしている。
【0013】また、撮影直後等、好きなときににその撮
影駒の情報記録部に記録された情報を確認できるように
して、製品の開発、検討、検査等に要する手間を減少さ
せたり時間を短縮させたりしている。
【0014】ここで、情報を表示させる方式としては、
一旦メモリに記憶された情報を読み出して表示させる方
式でも、情報記録部に記録された情報を直接再生読み出
しして表示させる方式でもよい。
【0015】また、情報を表示させるのに必要な操作
が、本来撮影条件の設定のための操作が複数組み合わさ
れて行われる(例えば、複数の操作が同時又は所定の順
序で行われる)ことであるとして、情報表示専用の操作
手段を光学機器に設ける必要をなくするのが望ましい。
【0016】また、本願第2の発明では、情報記録部に
記録される情報として、記録されるごとに内容が変わり
得る可変情報と内容が変わらない固定情報とがある場合
には、確認する必要のない固定情報を省略して、可変情
報のみを表示手段に表示させ、情報確認に要する時間を
短縮している。
【0017】また、例えば、複数の情報のうち必要な情
報を確認した後に、所定の操作を行えば表示を中断する
ことができるようにして、全ての情報が表示されるまで
待たなければならない場合に比べて、表示に要する時間
を短縮できるようにするのが望ましい。
【0018】さらに、本願第3の発明では、表示手段へ
の情報の表示を行わせる表示モードの設定が可能である
場合において、表示モードが設定された状態で光学機器
を非使用状態とする操作が行われたときは表示モードの
設定を解除するようにしている。
【0019】すなわち、工場等における情報確認後、表
示モードの解除をし忘れたまま使用者に届けられるよう
な事態を回避している。
【0020】またこれに加えて、機器が非使用状態とな
っているときは表示モードの設定を禁止することとし
て、工場等から使用者への運搬途中に表示モードが設定
されてしまうような事態を回避するのが望ましい。
【0021】また、本願第4の発明では、メモリから情
報を読み出す方式を採用する場合において、レリーズ動
作に応じてメモリへの情報記憶を行うようにしたもの
で、フィルム未装填状態にてレリーズ動作が行われたと
きはメモリへの情報記憶を行わないこととしている。
【0022】すなわち、フィルム装填状態でのレリーズ
時に記憶された情報がいわゆる空レリーズ時の情報によ
って更新等されないようにしている。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明の第1実施形態であるカ
メラを図を用いて説明する。図1は上記カメラの電気的
構成の概略を表すブロック図である。図1において、1
はカメラ全体の動作を司るCPUであり、レジスタ、R
AM、ROMなどを有する。
【0024】2はAF・AE制御回路であり、被写体と
の距離を測定する測距回路や測光回路を含み、不図示の
撮影レンズの合焦動作及び被写体の輝度に応じたシャッ
タの開閉動作を行う。
【0025】3は不揮発性メモリ(EEPROM)であ
り、調整用データなどを製造工程にて書き込んだり、カ
メラの動作中にフィルムカウンタの情報や動作状態を記
憶したり、またフィルムにどのような情報が磁気記録さ
れるのかも記録したりする。4はPWM制御回路であ
り、CPU1からの指令に応じて、モータ電流を制御す
るPWM(Pulse Width Modulati
on=パルス幅変調)信号を発生する。
【0026】5はモータ駆動回路である。6はフィルム
給送用モータ6であり、フィルムの給送、巻戻しを駆動
するための動力を発生する。モータ駆動回路5はPWM
制御回路4からのPWM信号によってフィルム給送用モ
ータ6の回転制御を行う。PWM信号のデューティー比
を変化させることにより、フィルム給送用モータ6の動
作速度を制御することができる。
【0027】9は鏡筒駆動用モータであり、ズーム動作
やメイン・スイッチがオフされたときの沈胴動作やメイ
ン・スイッチがオンされたときの鏡筒繰り出し動作、お
よび撮影時のフォーカシング動作などを駆動する動力を
発生する。7,8は鏡筒駆動用モータ9を制御するPW
M制御回路およびモータ駆動回路である。PWM信号の
デューティー比を変化させることにより、鏡筒動作速度
を制御することができる。
【0028】10は磁気ヘッド制御回路で、11はフィ
ルム面上に塗布された磁性体に対して記録を行うための
磁気ヘッドである。CPU1は磁気ヘッド制御回路10
を介して磁気ヘッド11を駆動し、撮影後の一駒巻上げ
給送と同時に撮影時の時間や撮影条件などの情報を記録
する。
【0029】なお、磁気ヘッド11により、撮影シーン
に合った文字列(タイトル)情報を記録することがで
き、この文字列をプリント時に印字するように指定する
こともできる。このタイトル情報を記録するモードに設
定されている場合は、設定されているタイトルに対応す
る情報も磁気情報として記録する。現像所ではフィルム
に記録されたタイトル情報を読み取り、それに対応した
所定文字列をプリントの裏面または表面に焼き込むか、
または印刷する。
【0030】13,14はフィルムの位置決めのために
パーフォレーションを検知するためのフォトリフレクタ
であり、12はその制御回路である。フォトリフレクタ
制御回路12は、フォトリフレクタ13,14を作動さ
せ、フィルムの側端部に対して赤外光を投光し、その反
射光レベルを適切なレベルでコンパレートすることでパ
ーフォレーション信号を明暗の二値信号として検出す
る。
【0031】CPU1は、この二値信号に基づいて、フ
ィルム給送および磁気記録を行う領域の位置決めを行
う。
【0032】16は図2に示すように、カメラ上面に設
けられた液晶(LCD)表示装置であり、15はLCD
表示装置16をCPU1からの表示信号に従って駆動す
る液晶駆動回路である。LCD表示装置16には、現在
撮影可能な駒が何駒目であるかというフィルムカウンタ
情報16a、年月日や時分などの時計カレンダー情報1
6b、タイトルを記録するモードであることを示す情報
16cなどの情報が表示される。また、フィルム上に記
録される磁気記録情報についても、このLCD表示装置
16に表示される。
【0033】17は時計用タイマである。CPU1はL
CD表示装置16に日付や時刻の表示を行ったり、フィ
ルムに日時情報を磁気記録する際にこの時計用タイマ1
7から日付や時間のデータを読み出して使用する。
【0034】18,19は図2に示すレリーズボタン2
9と連動するスイッチで、18はレリーズボタン半押し
でオンするSW1、19はレリーズボタンを完全に押し
込んだ状態でオンするSW2である。
【0035】20,21はズーム動作を行わせるための
スイッチで、20は鏡筒を望遠方向にズーム駆動させる
テレ・スイッチ、21は鏡筒を望遠方向にズーム駆動さ
せるワイド・スイッチである。
【0036】22は、ストロボのモードを自動発光モー
ドや、強制発光モード、発光禁止モード、スローシンク
ロ・モードなどに切換えるためのストロボ・モード・ス
イッチであり、このスイッチ22がオンされるごとにC
PU1はストロボモードを順次所定の循環によって切り
換える。
【0037】23は、ポップアップおよびダウンが可能
なストロボ部に取り付けられているポップアップ・スイ
ッチである。このポップアップ・スイッチ23は、強制
的にストロボ部がダウンされているときにオン、そうで
ない場合にオフになる。
【0038】CPU1はストロボが発光する撮影条件の
場合にストロボが強制的にダウンされていることをこの
ポップアップ・スイッチ23によって検知すると、スト
ロボの発光を禁止し、発光禁止モードとして露光制御を
行う。これにより、ストロボの配光が所定の状態になっ
ていないときのストロボ撮影と同様に、撮影された写真
が露光不足になることを防止する。
【0039】24はセルフモード・スイッチであり、撮
影時にセルフタイマーを働かせるかどうかを選択するた
めのものである。
【0040】25はカメラを動作可能な状態にしたり、
不作動状態にするためのメイン・スイッチであり、この
メイン・スイッチ25がオンの状態でカメラは動作状態
になり、オフの状態でカメラは不作動状態になる。
【0041】26はタイトルを記録するモードを選択し
たり、記録するタイトルを選択したりするためのタイト
ル・スイッチであり、27は日付や時刻の表示モードを
選択するデート・スイッチである。
【0042】28は、カートリッジ室内にカートリッジ
が入っているか否かを判定するためのカートリッジ・ス
イッチであり、カートリッジ室内にフィルム・カートリ
ッジが存在しているときにオンになる。
【0043】次に、本実施形態のカメラにおけるスイッ
チ類の配置について説明する。図2において、29はS
W1 18、SW2 19に連動しているレリーズボタ
ンである。
【0044】LCD表示部16はカメラ上面に配置さ
れ、セルフモード・スイッチ24、タイトル・スイッチ
26、デート・スイッチ27は同じくカメラ上部のLC
D表示部16の横部に配置されている。
【0045】メイン・スイッチ27はカメラが不作動状
態(非使用状態)にあるときはオフになっており、この
状態でメイン・スイッチ27を押すとメイン・スイッチ
はオン状態となり、レンズ鏡筒が繰り出すとともにスト
ロボ30が収納状態からポップアップして、図3の状態
となる。
【0046】ストロボ30は不図示のバネで付勢され、
メイン・スイッチがオンの状態では、常にポップアップ
状態にある。ただし、手などで押し込むことにより、簡
単に図2に示すような収納状態にすることができる。
【0047】CPU1は、ストロボ30が収納状態にあ
るかポップアップ状態にあるかをポップアップ・スイッ
チ23によって検知することが可能である。
【0048】図4に示すように、カメラの背面部にはス
トロボモード・スイッチ22、ズーム用のテレ・スイッ
チ20およびワイド・スイッチ21が配置されている。
【0049】次に、本実施形態のカメラに用いられるフ
ィルムについて説明する。図5において、Aaは既に撮
影がなされている撮影画面、Abはアパーチャ位置にあ
りこれから撮影する画面、Acは撮影画面Abに次いで
撮影される撮影画面である。Tはフィルムの磁気記録部
であり、Saは撮影画面Aaが巻上げられる際に撮影情
報が記録された領域であり、Sbはこれから磁気記録が
行われる領域である。矢印Xはフィルム巻上げ方向を示
す。
【0050】また、フォトリフレクタ13,14はフィ
ルムのパーフォレーションP1,P2を検出して、磁気
ヘッド11による情報記録開始のタイミングや終了のタ
イミングの決定およびフィルムの位置決めを行う。
【0051】磁気記録される撮影情報は、0、1を組み
合わせたデジタル信号として記録される。図6には、磁
気ヘッド11に流れる電流波形を示している。なお、図
6の縦軸は磁気ヘッド11に流れる電流I、横軸は時刻
tである。
【0052】図6は記録周波数(1/Tckl)により
情報“…0、1、0…”の3ビットが記録されている様
子を示している。なお、この信号は、1bit分の記録
時間Tcklの所定比率のタイミングで磁気ヘッド11
の通電電流を+I0から−I0へ切換えて行われるパル
ス・ポジション・モジュレーション(PPM=Puls
e Position Modulation)による
変調で記録される。
【0053】次に、本カメラで用いられる磁気記録情報
のデータ形式について図7を用いて説明する。図7
(a)は、タイトル情報を記録しない場合における磁気
記録情報データ・ブロックの構成を示す。また、図7
(b)はタイトル情報を記録する場合の磁気記録情報デ
ータ・ブロックの構成を示す。図7(a)および図7
(b)において、データ・ブロックの第1バイトはスタ
ート・バイトである。
【0054】このスタート・バイトは磁気情報の読み取
り時にデータ・ブロックの先頭を識別させるためのもの
である。スタート・バイトの値は16進数表記で常にF
0hとなる(以降、16進数表記については数値の後ろ
にhを付する)。このF0hという値は固定データであ
り、タイトルの有無および他のデータ内容によっては変
化しない。
【0055】データ・ブロックの第2バイトは可変的な
データが含まれるかどうかを表すフラグを集めたもので
ある。本実施形態では、タイトルの有無によって第2バ
イトの最下位ビットの値が変化する。タイトル有りの場
合は最下位ビットは1となり、タイトル無しの場合は最
下位ビットは0となる。
【0056】データ・ブロックの第3バイトはデータ・
ブロックのデータ長をバイト数で表したものである。従
ってタイトルの有無によって第3バイトの値は変化す
る。ここでのデータ長は、スタート・バイト、エンド・
バイトを含まない第2バイトからチェックサム用データ
・バイトまでのバイト数に相当する。タイトル無しの場
合は9バイトを示す09hとなり、タイトル有りの場合
1バイトを示す0Bhとなる。
【0057】データ・ブロックの第4〜第8バイトは撮
影時点の日付、時間の情報を表している。第4バイトか
ら順に、年、月、日、時間、分のデータである。年は年
号データで西暦の下2桁を16進数で表したものであ
る。各データは、それぞれ16進数で記録されるので、
例えば、1996年2月1日16時35分の場合は、第
4バイトから60h、02h、01h、10h、23h
となる。
【0058】データ・ブロックの第9バイトは撮影時の
条件を表すデータである。撮影条件として本実施形態で
は、測光値、ストロボ使用の有無および撮影画像の天地
方向を記録する。まず、第9バイトの下位4ビットで測
光値を表す。値は輝度値(BV)で表現される。
【0059】第4ビットが1のとき、撮影時ストロボが
使用されたことを表し、0のときは撮影時ストロボが使
用されなかったことを表す。第5ビットが1のときはフ
ィルムのパーフォレーションの側が撮影画像の上方であ
ることを示し、第5ビットが0の時にはフィルムの磁気
記録領域側が撮影画像の情報であることを示す。たとえ
ば、測光値がBV4でストロボが使用され、パーフォレ
ーション側が撮影画像の上方である場合は、第9バイト
は34hとなる。
【0060】第10〜第11バイトは、タイトル有りの
場合に、タイトルを表すデータである。第10バイトは
言語系を表すデータである。各国語ごとに特定のコード
が割り当てられている。ここでは日本語の場合は、03
hというコードが与えられているものとする。第11バ
イトはタイトル番号である。
【0061】タイトルについては、例えば「ウンドウカ
イ」というタイトルを記録するとして、その文自体をた
とえばASCIIコードにて磁気記録すると多くの記録容
量を要するために、あらかじめ定められた所定の文に対
してコードが割り当てられている。ここでは「ウンドウ
カイ」というタイトルに04hというコードが割り当て
られているものとする。
【0062】タイトル無しの場合は第10バイトが、タ
イトル有りの場合は第12バイトがそれぞれデータの確
認用のチェックサム用データ・バイトとなる。チェック
サムの取り方には種々の方法があるが、ここでは第2バ
イトから、タイトル無しの場合は第9バイトまで、タイ
トル有りの場合の第11バイトまでを、1バイトずつ排
他的論理和を取ることで計算する。
【0063】現像所などでの磁気情報読み取り時、各デ
ータからチェックサムを計算し、計算値と記録されてい
るチェックサム値を照合することで記録されている磁気
データの正当性を確認できる。上記の例においてこのチ
ェックサムを計算すると、タイトル無しの場合には6D
h、タイトル有りの場合は69hとなる。
【0064】タイトル無しの場合は第11バイトが、タ
イトル有りの場合は第13バイトがそれぞれデータの終
了を表すエンド・バイトとなる。エンド・バイトは磁気
情報の読み取り時にデータ・ブロックの終端を識別する
ためのものである。エンド・バイトの値は16進数表記
で常にE0hとなる。このE0hという値は固定データ
であり、タイトルの有無および他のデータ内容によって
は変化しない。
【0065】以上のスタート・バイトからエンド・バイ
トまでのデータが1データ・ブロックとなり、磁気記録
時には、衝撃やフィルム面のゴミ、キズなどの影響を回
避するため、この一連のデータ・ブロックをフィルム一
駒について複数回の記録が行われる。
【0066】記録は、スタート・バイトから順に、1バ
イト内では最上位ビットから最下位ビットの方向に前記
のPPM方式によって記録される。
【0067】次に、CPU1の動作を図8〜図15に示
すフローチャートに従って説明する。なお、各図中の丸
囲みの文字が同じ部分は互いにつながっていることを示
す。まず、ステップS100で、カメラに電源が投入さ
れると、電池が十分な電池容量を有しているかどうかを
調べるバッテリー・チェック動作や、鏡筒位置を所定の
位置にセットする動作などの初期化動作を行う。初期化
動作が終了すると、スイッチの受付待ちのステップS1
01〜S108へ進む。
【0068】ステップS101では、レリーズボタン2
9が半押しされてSW1 18がオンしたかどうかをチ
ェックする。SW1 18がオンしている場合は、図9
に示すステップS200に進む。SW1がオンしていな
い場合は、ステップS102に進む。
【0069】ステップS102では、テレ・スイッチ2
0がオンしたかどうかをチェックする。テレ・スイッチ
20がオンしている場合は、図10に示すステップS3
00に進む。テレ・スイッチ20がオンしていない場合
は、ステップS103に進む。
【0070】ステップS103では、ワイド・スイッチ
21がオンしたかどうかをチェックする。ワイド・スイ
ッチ21がオンしている場合は、図11に示すステップ
S400に進む。ワイド・スイッチ21がオンしていな
い場合は、ステップS104に進む。
【0071】ステップS104では、メイン・スイッチ
25がオフされたかどうかをチェックする。オフされた
場合には図12のステップS500に進む。そうでない
場合には次のステップS105に進む。
【0072】ステップS105では、ストロボモード・
スイッチ22がオンしたかどうかをチェックする。スト
ロボモード・スイッチ22がオンしている場合は、ステ
ップS109に進む。ストロボモード・スイッチ22が
オンしていない場合は、ステップS106に進む。
【0073】ステップS106では、セルフモード・ス
イッチ24がオンしたかどうかをチェックする。セルフ
モード・スイッチ24がオンしている場合は、図13に
示すステップS600に進む。セルフモード・スイッチ
24がオンしていない場合は、ステップS107に進
む。
【0074】ステップS107ではデート・スイッチ2
7がオンされたかどうかをチェックする。デート・スイ
ッチ27がオンされた場合は、図14のステップS70
0に進む。そうでない場合にはステップS108に進
む。
【0075】ステップS108では、タイトル・スイッ
チ26がオンされたかどうかをチェックする。タイトル
・スイッチ26がオンされた場合は図15のステップS
800に進む。そうでない場合は、ステップS101に
戻り、いずれかのスイッチが操作されるまでS101〜
S108のステップを繰り返す。
【0076】ストロボモード・スイッチ22がオンされ
ステップS109に進むと、セルフモード・スイッチ2
4がオンしているかどうかをチェックする。セルフモー
ド・スイッチ24がオンしている場合は、ストロボモー
ド・スイッチ22とセルフモード・スイッチ24が同時
に押されていると判断してステップ112に進む。ステ
ップS103においてセルフモード・スイッチ24がオ
ンしていないと判断した場合は、ストロボモード・スイ
ッチ22が単独で押されていると判断してステップS1
10に進む。
【0077】ストロボモード・スイッチ22が単独で操
作された場合は、ストロボの動作モードが自動発光モー
ド、強制発光モード、発光禁止モード、スローシンクロ
・モードなどに順次切り換わるのであるが、ステップS
110ではこのストロボモードの循環を1段階進めるた
めの処理を行う。そしてステップS111に進む。
【0078】ステップS111では、ストロボモード・
スイッチ22がオフされたかどうかのチェックを行う。
ストロボモード・スイッチ22がオフされた場合はステ
ップS101に戻る。ストロボモード・スイッチ22が
オフされない場合はこのステップS111を繰り返す。
【0079】ステップS112〜S115はストロボモ
ード・スイッチ22とセルフモード・スイッチ24が同
時に押された場合に実行されるステップである。
【0080】ステップS112では、現在の状態が磁気
記録情報をLCD表示装置16に外部表示可能なモード
に設定されているかどうかがCPU1の内部のRAM内
にあるフラグをチェックすることで判別される。現在、
磁気記録情報表示モードである場合はステップS114
に進む。磁気記録情報表示モードでない場合にはステッ
プS113に進む。
【0081】ステップS113では、磁気記録情報を外
部表示するモードの設定を行い、CPU1内部にあるR
AM内にフラグをセットする。そして、ステップS11
5に進む。
【0082】ステップS114では、磁気記録情報表示
モードを解除する。これはCPU1内部にあるRAM内
のフラグをクリアすることで行われる。そして、ステッ
プS115に進む。
【0083】ステップS115では、ストロボモード・
スイッチ22とセルフモード・スイッチ24の双方がオ
フされたかどうかのチェックを行う。双方のスイッチと
もオフされた場合には、ステップS101に戻る。どち
らか一方でもオン状態の間はこのステップS115を繰
り返す。
【0084】ステップS109〜S115までにおいて
は、ストロボモード・スイッチ22とセルフモード・ス
イッチ24が同時に押された場合は、磁気記録情報表示
モードのオン/オフを交互に繰り返す動作をする。
【0085】次に、ステップS101においてSW1
18がオンされたと判別した場合に進む図9のステップ
S200〜S217について説明する。
【0086】ステップS200では、AF・AE制御回
路2を制御することによって公知の測距、測光、ストロ
ボ充電などの動作を実行する。測距・測光動作が終了す
ると、次のステップS201に進む。
【0087】ステップS201では、SW1 18がオ
フされたかどうかをチェックする。オフされた場合には
図8のステップS101に戻る。SW1 18がオンさ
れたままの状態の場合は、次のステップS202に進
む。
【0088】ステップS202ではSW2 19がオン
されたかどうかをチェックする。SW2 19がオンさ
れた場合にはステップS203に進む。SW2 19が
オンされていない場合はステップS201に戻り、SW
1 18がオフされるか、SW2 19がオンされるま
で、ステップS201〜S202を繰り返す。
【0089】ステップS203では、フォーカシング、
シャッタ制御、ストロボ制御など公知の撮影動作を実行
し、フィルムに対する露光を行う。ストロボ制御に関し
ては、ステップS110で設定されたストロボモードに
応じて制御が行われる。また、ステップS601におい
てはセルフタイマー・モードが設定されている場合は、
公知のセルフタイマー動作が行われる。次に、ステップ
S204に進む。
【0090】ステップS204では、カートリッジ・ス
イッチ28がオフされているかどうかをチェックする。
カートリッジ・スイッチ28がオフされている場合はフ
ィルム・カートリッジが装填されていない状態であると
判断して、以下の一駒巻上げに関する動作を実行せずに
図8のステップS101に戻る。カートリッジ・スイッ
チ28がオンされている場合は、フィルム・カートリッ
ジが装填されている状態であると判断して、次のステッ
プS205に進む。
【0091】ステップS205では、一駒巻上げ時にフ
ィルム上に磁気記録を行うデータのセットを行う。磁気
記録情報としては、図7で説明したデータ形式に合わせ
たデータが記録されることになる。
【0092】データとして、時計用タイマ17から撮影
時の日時情報を読み込み、またステップS200のAF
・AE制御回路2の測光動作により得られた被写体輝度
を読み込み、さらに、ステップS203のレリーズ動作
時にストロボが使用されたかどうかの情報を読み込む。
撮影画像とパーフォレーションの位置関係はカメラの機
構的設計条件から決定される。次に、ステップS206
に進む。
【0093】ステップS206では、タイトル記録モー
ドが設定されているか否かをチェックする。タイトル記
録モードである場合にはステップS207に進む。タイ
トル記録モードでない場合にはステップS207をスキ
ップし、ステップS208に進む。
【0094】ステップS207では、磁気記録を行うデ
ータとして、タイトルのデータのセットを行う。CPU
1は現在設定されているタイトル番号に対応するタイト
ル情報を、EEPROM3から読み出し、その情報を図
7(a)で説明した形式で磁気記録すべきタイトル情報
としてセットする。そしてステップS208に進む。ス
テップS208では、ステップS205〜S207で決
定された磁気記録情報に対してチェックサムの計算を行
い、フィルムに記録される磁気記録情報を確定させる。
そして、磁気記録させるデータ・ブロックの内容をEE
PROM3を記録する。次にステップS209に進む。
【0095】ステップS209では、フィルムの巻上げ
方向の通電が実行される。すなわち、CPU1はPWM
制御回路4およびモータ駆動回路5を介してフィルム給
送用モータ6をフィルム巻上げ方向に通電し、フィルム
巻上げ動作を開始させる。次にステップS210に進
む。
【0096】ステップS210では、磁気ヘッド制御回
路10を通じて磁気ヘッド11を駆動し、ステップS2
05〜S208で設定されたデータをフィルム上の磁気
トラックTに、図6で説明した記録方式により、データ
・ブロックの第1バイトの最上位ビットから順に記録し
てゆく。なお、前述したようにデータ・ブロックの内容
を複数回、磁気トラックTに記録する。そして、ステッ
プS211に進む。
【0097】ステップS211では、一駒分の巻上げが
終了したかどうかを、フォトリフレクタ13,14によ
るパーフォレーションの位置検出に基づいてチェックす
る。一駒分の巻上げが終了した場合はステップS212
に進む。巻上げが終了していない場合はステップS21
0に戻り、ステップS210とS211とを繰り返す。
【0098】ステップS212では、巻上げ方向の通電
を停止する。次にステップS213に進む。
【0099】ステップS213では、フィルムの最大撮
影枚数分の撮影が終了したかどうかをチェックする。最
大撮影枚数分の撮影が終了している場合にはステップS
217に進み、フィルムの巻戻し動作を行う。最大撮影
枚数分の撮影が終了していない場合にはステップS21
4に進む。
【0100】ステップS214では、現在、タイトル記
録モードが設定されているかどうかをチェックする。タ
イトル記録モードの場合はステップS215に進む。そ
うでない場合はステップS215をスキップしてステッ
プS216に進む。
【0101】ステップS215では、タイトル記録モー
ドを解除する。CPU1はタイトル記録モードを解除し
たことを内部のRAMに記憶するとともに、LCD表示
装置16上の表示をタイトル記録モードでないことを示
す表示に変更する。そしてステップS216に進む。一
駒撮影ごとにタイトル記録モードを解除するのは、設定
し忘れによって撮影シーンと無意味なタイトルが記録さ
れ続けるのを防止するためである。
【0102】ステップS216では、SW1 18がオ
フされたかどうかをチェックする。オフされた場合には
図8のステップS101に戻る。SW1 18がオンさ
れたままの状態の場合は、オフされるまでステップS2
16を繰り返す。
【0103】ステップS217は、ステップS213に
て最大撮影枚数分の撮影が終了した場合に実行されるス
テップであり、ここでは、巻戻し動作を行う。巻戻し動
作は、CPU1がPWM制御回路4およびモータ駆動回
路5を介してフィルム給送用モータ6をフィルム巻戻し
方向に動作させることで行われる。巻戻し動作が終了す
るとステップS101に戻る。
【0104】次に、ステップS102においてテレ・ス
イッチ20がオンされた場合に進む、図10のステップ
S300〜S326について説明する。
【0105】ステップS300では、現在、磁気記録情
報を外部表示するモードが設定されているかどうかをC
PU1内部のRAMにあるフラグをチェックすることで
判断する。磁気記録情報外部表示モードである場合には
次のステップS301に進む。そうでない場合にはステ
ップS322に進み、通常のテレ側ズーム動作が行われ
る。
【0106】ステップS301では、ストロボ30が強
制的にダウンさせられているかどうかをポップアップ・
スイッチ23がオンしているかどうかをチェックするこ
とで判断する。ポップアップ・スイッチ23がオンして
いる場合(ストロボ30がダウンしている場合)は、ス
テップS302へ進む。オフの場合(ストロボ30がポ
ップアップしている場合)はステップS322に進み、
通常のテレ側ズーム動作が行われる。
【0107】ステップS302〜S320は、磁気記録
情報外部表示モードである場合にストロボ30をダウン
させた状態でテレ・スイッチ20を押すという操作によ
り実行されるステップであり、磁気記録情報を外部表示
させるステップである。
【0108】ステップS302では、ステップ208で
EEPROM3に記録された磁気記録情報を読み出す。
そして、ステップS303へ進む。
【0109】ステップS303では、LCD表示装置1
6に現在表示されている内容をCPU1のRAM内に退
避させる。これは、後のステップにおいて磁気記録情報
の外部表示を終了した際に、それまで表示していた表示
内容を復活させるためである。そしてステップS304
に進む。
【0110】ステップS304では、LCD表示装置1
6に表示されている表示内容がクリアされる。そしてス
テップS305へ進む。
【0111】ステップS305では、磁気記録情報の外
部表示の中断が指示された場合にそれを認識するための
フラグTELE_OFFをクリアし、0に初期化する。
そしてステップS306に進む。
【0112】ステップS306では、表示のためのカウ
ンタnを1に初期化する。そしてステップS307に進
む。
【0113】ステップS307では、0.5秒間の計時
を行うための0.5秒タイマー(CPU1に内蔵されて
いる)をスタートさせる。そして次のステップS308
に進む。
【0114】ステップS308では、LCD表示装置1
6のカレンダー表示ブロック16bにカウンタnの値を
表示させる。そしてステップS309へ進む。
【0115】ステップS309では、フィルムカウンタ
情報部16aにEEPROM3から読み出した磁気記録
情報のn+1バイト目の値が表示される。第1バイトか
ら表示が開始されないのは、磁気記録情報の第1バイト
はスタート・バイトで常に一定の固定データであるため
表示する意味がないからである。次にステップS310
に進む。
【0116】ステップS310では、テレ・スイッチ2
0がオフされたかどうかをチェックする。オフされた場
合にはステップS311に進む。そうでない場合ステッ
プS312に進む。
【0117】ステップS311はテレ・スイッチ20が
オフされた場合に実行される。このステップS311で
は、フラグTELE_OFFをセットする。そしてステ
ップS312に進む。
【0118】ステップS312では、フラグTELE_
OFFがセットされているかどうかをチェックする。T
ELE_OFFがセットされている場合はステップS3
13に進む。セットされていない場合にはステップS3
14に進む。
【0119】ステップS313は、テレ・スイッチ20
が一度オフされ、フラグTELE_OFFが1にセット
されている場合に実行される。ステップS313では、
テレ・スイッチ20が再度オンされたかどうかがチェッ
クされる。再度オンされた場合には、本実施形態では磁
気記録情報の外部表示を中断することとしているのでス
テップS319に進む。そうでない場合にはステップS
314に進む。
【0120】ステップS314では、0.5秒タイマー
が終了したかどうかを判断する。終了したと判断した場
合はステップS315に進む。そうで無い場合にはステ
ップS310に戻り、表示の中断が行われるか、0.5
秒タイマーが終了するまでステップS310〜S314
に繰り返す。
【0121】ステップS315では、カウンタnの値に
1を加算する。そしてステップS316に進む。
【0122】ステップS316では、現在表示されてい
る磁気記録情報にタイトルデータが含まれるか否かを行
う。タイトル有りの場合にはステップS318に進む。
タイトル無しの場合にはステップS317に進む。タイ
トル有り無しの判断は、磁気記録情報の第2バイトのデ
ータ・フラグを見ても判断できるし、第3バイトのデー
タ長によっても判断できる。
【0123】ステップS317は、タイトル無しの場合
に実行されるステップである。このステップS317で
は、nが10以上であるかどうかをチェックする。10
以上である場合には、チェックサムを表す第10バイト
までの表示が終了したことを示しており、表示を終了さ
せるステップS319に進む。10未満である場合に
は、まだ表示が終了していないのでステップS307に
戻り、次のデータ・バイトの表示を行う。
【0124】ステップS318は、タイトル有りの場合
に実行されるステップである。このステップS318
は、nと比較する数値(タイトル有りの場合は12)が
異なるが、これ以外はステップS317と同じである。
nが12以上の場合にはステップS319に進み、12
未満の場合は表示を継続するためステップS307に戻
る。
【0125】ステップS319では、LCD表示装置1
6に表示されている表示内容をクリアさせる。そしてス
テップS320へ進む。
【0126】ステップS320では、ステップS303
で退避させていた表示内容をLCD表示装置16上に復
帰させる。そしてステップS321へ進む。
【0127】ステップS321では、テレ・スイッチ2
0がオフされたかどうかをチェックする。オフされた場
合には図8のステップS101に進む。そうでない場合
にはオフされるまでステップS321を繰り返す。
【0128】ここで、以上のステップS307〜S31
9によって磁気記録情報がどのように表示されるかどう
かを図16を用いて説明する。この図16は、図7
(b)で示したタイトルを含んだデータがLCD表示装
置16上に表示された場合を示している。
【0129】まず、磁気記録情報外部表示モードが設定
されているときに、ストロボ30をダウンさせるととも
にテレ・スイッチ20を押すと、図16(a)に示す表
示となり、カレンダー部にカウンタnの値である「1」
が表示され、フィルムカウンタ部に磁気記録情報のうち
可変情報である2バイト目(=n+1)のデータ「0
1」が表示される。
【0130】表示の中断が行われなければ、0.5秒後
図16(b)に示す表示に切り換わり、カレンダー部に
はカウンタnの値「2」が表示されて、フィルムカウン
タ部にはデータの3バイト目「0B」が表示される。
「B」が小文字になっているのは、7セグメントの液晶
では大文字のBと数字8の識別できないからである。
【0131】同様に表示の中断動作が行われなければ、
0.5秒ごとに図16(c)、図16(d)、図16
(e)に示す表示に順次変化していく。
【0132】なお、カレンダー部にカウンタnを表示す
るのは、例えば同内容のデータが2〜3バイト続く場合
に何バイト目の表示が行われているかを明確にするため
である。
【0133】ステップS322〜S326は、ステップ
S300において磁気記録情報外部表示モードでないと
判断された場合又はステップS301においてポップア
ップ・スイッチ23がオフしていると判断された場合に
実行されるステップであり、通常テレ・スイッチ20が
オンされたときに実行される鏡筒のテレ側駆動のステッ
プである。
【0134】ステップS322では、現在テレ端にある
かどうかをチェックする。テレ端でない場合はステップ
S323に進む。テレ端である場合にはテレ・スイッチ
20がオンされていてもそれ以上テレ側に鏡筒が駆動で
きないために、テレ・スイッチ20がオフされるのを待
つステップS321に進む。
【0135】ステップS323では、PWM制御回路7
およびモータ駆動回路8を介してズーム駆動用モータ9
をテレ側方向に駆動させる。そしてステップS324に
進む。
【0136】ステップS324では、テレ・スイッチ2
0がオフされたかどうかをチェックする。オフされた場
合にはステップS326に進む。そうでない場合にはス
テップS325に進む。
【0137】ステップS325では、テレ端に到達した
かどうかをチェックする。テレ端に到達していない場合
はステップS324に戻り、テレ・スイッチ20がオフ
されるか、テレ端に到達するまでテレ側方向へのモータ
9の駆動を継続しながらステップS324〜S325を
繰り返す。テレ端に到達した場合には次のステップS3
26に進む。
【0138】ステップS326では、ズーム駆動用モー
タ9を停止させ、鏡筒駆動を停止させる。そしてテレ・
スイッチ20が離されるのを待つステップS321へ進
む。次に、ステップS103においてワイド・スイッチ
21がオンされた場合に実行される図11のステップS
400〜S405について説明する。これらのステップ
は、鏡筒をワイド側に駆動するステップである。
【0139】ステップS400では、現在ワイド端にい
るかどうかをチェックする。ワイド端でない場合はステ
ップ401に進む。ワイド端である場合にはワイド・ス
イッチ21が押されていてもそれ以上ワイド側に鏡筒が
駆動できないため、ワイド・スイッチ21がオフされる
のを待つステップS405に進む。
【0140】ステップS401では、PWM制御回路7
およびモータ駆動回路8を介してズーム駆動用モータ9
をワイド側方向に駆動させる。そしてステップS402
に進む。
【0141】ステップS402では、ワイド・スイッチ
21がオフされたかどうかをチェックする。オフされた
場合にはステップS404に進む。そうでない場合には
ステップS403に進む。
【0142】ステップS403では、ワイド端に到達し
たかどうかをチェックする。ワイド端に到達していない
場合はステップS402に戻り、ワイド・スイッチ21
がオフされるかワイド端に到達するまで、ワイド側方向
へのモータ9の駆動を継続しながらステップS402〜
S403を繰り返す。ワイド端に到達した場合には次の
ステップS404な進む。
【0143】ステップS404では、ズーム駆動用モー
タ9を停止させ、鏡筒駆動を停止させる。そして次のス
テップS405へ進む。
【0144】ステップS405では、ワイド・スイッチ
21がオフされたかどうかをチェックする。オフされた
場合には図8のステップS101に戻る。そうでない場
合にはオフされるまでステップS405を繰り返す。
【0145】次に、ステップS104においてメイン・
スイッチ25がオフされた場合に実行される図12のス
テップS500〜S503について説明する。
【0146】ステップS500では、磁気記録情報外部
表示モードを解除する。CPU1は内部のRAMに設定
されているフラグをクリアすることによってこのモード
の解除を行う。そしてステップS501に進む。
【0147】このステップS500において磁気記録情
報外部表示モードを解除するようにしているのは、メイ
ン・スイッチ25がオフ動作した以降カメラは不作動状
態に設定され、出荷状態ではこのメイン・スイッチ25
がオフ状態であるため、ここで磁気記録情報の外部表示
モードを解除した方が、外部表示モードを設定したまま
出荷する事態を避けられるからである。
【0148】ステップS501では、PWM制御回路7
およびモータ駆動回路8を介してズーム駆動用モータ9
を沈胴方向に動作させて鏡筒を沈胴動作の他、レンズ保
護用のバリアの閉動作や表示の消去などメイン・スイッ
チ・オフ時の動作を実行させる。そして、ステップS5
02に進む。
【0149】ステップS502はメイン・スイッチ25
がオンされるのを待つステップである。メイン・スイッ
チ25がオフされている場合はカメラは不作動状態にな
っているため、本実施形態ではメイン・スイッチ25以
外を受け付けないようにしている。メイン・スイッチ2
5がオンされるとステップS503に進む。メイン・ス
イッチ25がオンされない場合はステップS502を繰
り返す。
【0150】ステップS503では、PWM制御回路7
およびモータ駆動回路8を介してズーム駆動用モータ9
を繰り出し方向に動作させることで鏡筒を沈胴状態から
繰り出す。また、バリアを開状態にしたり、必要な表示
を行ったりするなどのメイン・スイッチ・オン時の動作
を実行させる。そして図8のステップS101に戻る。
【0151】次に、ステップS106においてセルフモ
ード・スイッチ24がオンされた場合に実行される図1
3のステップS600〜S603について説明する。
【0152】ステップS600では、現在、セルフタイ
マーをレリーズ時に動作させるセルフタイマー・モード
が設定されているかどうかを、CPU1の内部のRAM
内にあるフラグをチェックすることで判別する。現在、
セルフタイマー・モードである場合はステップS602
に進む。セルフタイマ・モードでない場合にはステップ
S601に進む。
【0153】ステップS601では、セルフタイマー・
モードを設定し、CPU1内部にあるRAM内にフラグ
をセットする。そして、ステップS603に進む。
【0154】ステップS602では、セルフタイマー・
モードを解除する。これは、CPU1の内部にあるRA
M内のフラグをクリアすることで行う。そして、ステッ
プS603に進む。
【0155】ステップS603では、セルフモード・ス
イッチ24がオフされたかどうかのチェックを行う。オ
フされた場合にはステップS101に戻る。オンしてい
る間はこのステップS603を繰り返す。
【0156】ステップS600〜S603までのステッ
プにおいては、セルフモード・スイッチ24が押された
場合は、セルフタイマー・モードのオン/オフを交互に
繰り返す動作をする。
【0157】次に、ステップS107においてデート・
スイッチ27がオンされた場合に実行される図14のス
テップS700〜S703について説明する。
【0158】ステップS700では、現在、タイトル情
報を磁気記録するタイトル記録モードが設定されている
かどうかをチェックする。タイトル記録モードが設定さ
れている場合にはステップS702に進む。タイトル記
録モードが設定されていない場合はS701に進む。
【0159】ここで、図17を用いてタイトル記録モー
ド設定時と非設定時とにおけるLCD表示装置16の表
示の違いについて説明する。図17(a)は、タイトル
記録モードの非設定時におけるLCD表示装置16の表
示状態を示している。上部に96年1月25日を示す日
付情報が表示されており、下部には次に撮影される駒が
16枚目であることを示すフィルムカウンタ情報が表示
されている。下左に表示されている「DATE」の表示
は日付情報がフィルムに磁気記録されるモードであるこ
とを示している。
【0160】図17(b)は、タイトル記録モードの設
定時におけるLCD表示装置16の表示状態を示してい
る。同図(a)で日付情報が表示されている部分には、
選択されているタイトル番号を示す「J−1」の表示が
なされている。J−1は日本語の1番目のタイトルとい
う意味である。下左には「DATE」と「TITLE」
の文字が点灯表示されている。これは、日付情報および
タイトルがフィルムに磁気記録されるモードであること
を示している。
【0161】ステップS701は、タイトル記録モード
で非設定的にデート・スイッチ27がオンされると実行
される。ステップS701では、デートの表示モードの
循環を一段階進める。デートの表示モードの循環につい
て図18を用いて説明する。タイトル記録モード非設定
時にデート・スイッチ27が操作されると、操作のたび
に図18の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)の
順にLCD表示装置16上の表示が変わっていく。
(e)の状態でさらにデート・スイッチ27が操作され
ると(a)の表示に戻る。このようにしてデート・スイ
ッチ27が操作されるたびに表示が循環する。
【0162】図18(a)〜(c)までは、1996年
1月25日であることを表示しており、図18(a)は
年月日の順に日付が表示されている状態を示し、図18
(b)は月日年の順、図18(c)は日月年の順に日付
が表示されている状態を示す。図18(d)では日時分
の順に表示されている状態を示しており、25日の14
時20分であることを示している。図18(e)は日付
および時間情報をフィルム上に磁気記録しないモードで
あることを示している。
【0163】このようにして、デートの表示形態の循環
が進められた後は、ステップS703に進む。
【0164】ステップS702は、タイトル記録モード
の設定時にデート・スイッチ27がオンされると実行さ
れる。ステップS702では、タイトル記録モードを解
除し、タイトル記録モードを解除したことを内部のRA
Mに記憶するとともに、LCD表示装置16上の表示を
タイトル記録モードでないこと示す図17(a)の状態
に表示を変更する。そしてステップS703に進む。
【0165】ステップS703では、デート・スイッチ
27がオフされたかどうかをチェックする。オフされた
場合には図8のステップS101に戻る。デート・スイ
ッチ27がオンされたままの状態の場合は、このステッ
プS703を繰り返す。
【0166】次に、ステップS108においてタイトル
・スイッチ26がオンした場合に実行される図15のス
テップS800〜S803について説明する。
【0167】ステップS800では、現在タイトル記録
モードが設定されているかどうかをチェックする。タイ
トル記録モードが設定されている場合にはステップS8
01に進む。タイトル記録モードが設定されていない場
合はステップS802に進む。
【0168】ステップS801は、タイトル記録モード
が設定されている場合にタイトル・スイッチ26がオン
された場合に実行される。ステップS801では、タイ
トル番号の循環を一段階進める。タイトル番号の循環に
ついて図19を用いて説明する。
【0169】タイトル記録モードが設定されている場合
にタイトル・スイッチ26が操作されると、操作が行わ
れるたびに図19の(a)、(b)、(c)、(d)、
(e)の順でLCD表示装置16上の表示が変わってい
く。(e)の状態でさらにタイトル・スイッチ26が操
作されると(a)の表示に戻る。このようにしてタイト
ル・スイッチ26が操作されるたびに表示は循環してゆ
く。
【0170】タイトル番号に応じて異なる文字列が対応
するが、それぞれのタイトル番号「J−1」〜「J−
5」に対応してどのようなタイトル情報がフィルムに磁
気記録されるかに関してはEEPROM3にその情報が
記録されている。
【0171】タイトル番号と実際の文字列との対応がE
EPROM3に記録されているのはカメラが出荷される
各国の言語系に合わせたタイトルを設定可能にするため
と、使用者からの求めに応じて番号に対応するタイトル
の内容を容易に変更可能とするためである。タイトル番
号の循環が進められた後は、ステップS803に進む。
【0172】ステップS802は、タイトル記録モード
でない場合にタイトル・スイッチ26がオンされた場合
に実行される。ステップS802では、タイトル記録モ
ードを設定する。CPU1はタイトル記録モードが設定
されたことを内部のRAMに記憶するとともに、LCD
表示装置16上の表示をタイトル記録モードでない場合
を示す図17(a)の状態からタイトル記録モードを示
す図17(b)の状態に表示を変更する。そしてステッ
プS803に進む。
【0173】ステップS803では、タイトル・スイッ
チ26がオフされたかどうかをチェックする。オフされ
た場合にはステップS803に戻る。タイトル・スイッ
チ26がオンされたままの状態の場合は、このステップ
S803に繰り返す。
【0174】以上説明したように、本実施形態では、巻
上げ動作時にフィルム上に磁気記録する情報がEEPR
OM3に記憶され、ストロボモード・スイッチ22とセ
ルフモード・スイッチ24の同時押しというカメラ上で
の操作(すなわち、工具を必要としない動作)によって
磁気記録情報外部表示モードに設定され、さらにストロ
ボ30を強制ダウン状態にし、かつテレ・スイッチ20
を押すことによってEEPROM3に記憶されていた磁
気記録情報が読み出され、LCD表示装置16に1バイ
トずつ表示される。
【0175】このように専用の工具を必要とせずにLC
D表示装置16を通じて磁気記録情報の内容を知ること
ができるので、撮影した直後等、好きなときにフィルム
に磁気記録された情報を確認することができる。
【0176】また、磁気記録情報としては毎回同じ値が
記録される固定情報は表示しないこととしているので、
多くの情報を確保するための時間の短縮化を図ることが
できる。
【0177】また、外部表示中にテレ・スイッチ20を
一度オフしてから再びオンすることで表示を途中で停止
することができるので、必要とされる情報が表示された
後は表示を中断させることができ、表示の時間短縮が図
られるとともに使い勝手が向上している。
【0178】また、磁気記録情報外部表示モードは、ス
トロボモード・スイッチ22とセルフモード・スイッチ
24の再度の同時押しによって解除されるとともに、メ
イン・スイッチ25のオフ動作によっても解除されるよ
うになっているので、磁気記録情報外部表示モードが設
定された状態で出荷され使用者のもとに届く事態を回避
するとができる。
【0179】さらにメイン・スイッチ25がオフの状態
では、メイン・スイッチ25がオンになることしか受け
付けないので、メイン・スイッチ・オフ状態で出荷中に
振動などで磁気記録情報外部表示モードが設定されるこ
とはない。
【0180】しかも、フィルム・カートリッジが装填さ
れていない場合は、一駒巻上げが行われないのと同時に
EEPROM3への磁気記録情報の記憶も行われない。
すなわち、空レリーズ時のEEPROM書き込み動作が
行われないため、EEPROMの耐久性に影響を与える
ことなく、検査工程での誤検査も生じにくい。
【0181】また、本実施形態では、再生用磁気ヘッド
を持たない安価なカメラにおいても容易に磁気記録情報
を確認可能とすることができる。
【0182】(第2実施形態)上記第1実施形態では、
本発明を記録専用の磁気ヘッドを備えているカメラに適
用した場合について説明したが、本実施形態では、記録
だけでなく再生も可能なヘッドを備えたカメラに適用し
た場合について説明する。このカメラでは、磁気記録情
報の表示のための操作が行われた場合は、一駒分巻戻し
てから、再度一駒分巻上げを行い、この巻上げ中にフィ
ルムに記録されている磁気情報を再生してその内容を外
部表示する。
【0183】図20は、本発明の第2実施形態に係るカ
メラの電気的構成の概略を示すブロック図であり、第1
実施形態とは再生用磁気ヘッド31が付加された点で異
なっている。なお、図1に示したものと同一の構成要素
については同一符号を付して説明に代える。
【0184】再生用磁気ヘッド31は、巻上げ動作時に
フィルムに記録された磁気情報を読み取るためのもので
ある。
【0185】次に、本実施形態におけるCPU1の動作
について図21のフローチャートを用いて説明する。図
21は第1実施形態で図10に示したフローチャートに
対応する。この他のフローについては第1実施形態と同
一である。
【0186】図21において、図10と同一のステップ
番号を付したステップは、図10にて説明したのと同一
の動作を行うステップである。
【0187】図10と図21との違いは、EEPROM
3より磁気記録情報を読み込むステップS302が、フ
ィルムから磁気記録情報を読み取るステップS350と
S351に代わったことである。
【0188】ステップS301においてポップアップ・
スイッチ23がオンされている(ストロボ30がダウン
している)と判断された場合には、本実施形態において
はステップS350が実行される。
【0189】ステップS350では一駒分の巻戻し動作
を実行する。これはフィルム給送用モータ6に巻戻し方
向の通電を行い、給送量をフォトリフレクタ13,14
で監視し、一駒分のフィルムが巻戻されたことを検知し
た時点でフィルム給送用モータ6への通電を停止するこ
とで行われる。次にステップS351に進む。
【0190】ステップS351では、一駒分巻上げを行
いながらフィルムに記録されている磁気記録情報を再生
用磁気ヘッド31を通じて読み込む。一駒分巻き上げ時
の給送制御については、第1実施形態のステップS20
9〜S212において説明したのと同様である。ただ
し、磁気記録を行うステップS210の代わりに磁気記
録情報の再生が行われる。次にステップS303に進
む。
【0191】磁気記録情報が読み込まれた後は、第1実
施形態で説明したのと同様にして読み取った磁気記録情
報の外部表示を行う。
【0192】以上述べたように、本実施形態によれば、
磁気記録情報をEEPROM3に記憶させる必要がない
ので、第1実施形態に比べて小容量のEEPROMを選
択することができ、コストダウンに有効である。また、
フィルムに記録された磁気記録情報を直接読み込むた
め、より確実に磁気情報の確認が行える。
【0193】なお、本実施形態と第1実施形態を組み合
わせて、磁気記録系から読み出した情報と磁気再生系か
ら読み出した情報の双方を表示したり、照合を行って異
なっている場合には警告表示を行ったりするようにして
もよい。
【0194】(第3実施形態)第1実施形態では、7セ
グメントの数値表示部を持つLCD表示部に、磁気情報
を1バイトずつ表示する場合について説明したが、本実
施形態では、液晶表示部としてハンディタイプのパソコ
ンや端末などに利用されるようなドットマトリクスタイ
プの液晶を使用し、任意文字の表示を可能とすること
で、一駒分の磁気記録情報を一括表示するだけでなく、
複数の駒の磁気記録情報をEEPROMに記憶するよう
にし、必要に応じて複数の駒の情報を一括に表示した
り、記録情報を、例えば「ストロボ使用」などというよ
うにデコードして理解しやすい情報として表示したりで
きるように構成している。
【0195】また、ビデオカメラで使われている液晶ビ
ューファインダーを用いて、同様にデコードした表示を
行うようにしてもよい。
【0196】図22は実施形態におけるLCD表示装置
16′を示している。LCD表示装置16′としては、
ドットマトリクス式の液晶が用いられており、複数駒の
磁気記録情報をデコードした形で表示している。
【0197】画面の左側より駒ナンバー、磁気記録され
た年月日、時分、被写体輝度、ストロボ使用の有無、画
面の天地、タイトルの有無および有りの場合の国コー
ド、タイトル番号が表示されている。
【0198】このようにデコードした形で表示すること
で磁気記録されている内容が理解しやすくなり、検査な
どをより容易に行うことができる。
【0199】なお、本発明の実施形態は、上記各実施形
態に限られるものではなく、例えばフィルムに記録され
る磁気記録の内容や順番、データ形式などが上記各実施
形態にて説明したもの以外のものを含んでいてもよい。
【0200】また、磁気記録情報の表示モードに入るた
めの操作方法、磁気記録情報の表示を行うスイッチ類の
操作方法、磁気記録情報の表示の形態なども上記各実施
形態に説明したものに限定されるものではない。
【0201】なお、本発明は、例えば一眼レフカメラ、
レンズシャッタカメラ、ビデオカメラといった種々の形
態のカメラの動力伝達機構に適用することができ、さら
にはカメラ以外の光学機器やその他の装置、さらにはそ
れらカメラや光学機器やその他の装置に適用される装置
またはこれらを構成する要素に対しても適用することが
できる。
【0202】また、本発明は、以上の実施形態および変
形例、またはそれら技術要素を必要に応じて組み合わせ
て用いてもよい。
【0203】(実施形態と請求の範囲との関係)上記実
施形態において、LCD表示器16が請求の範囲にいう
表示手段に、磁気記録部Tが請求の範囲にいう情報記録
部に、CPU1が請求の範囲にいう制御手段に、EEP
ROM3が請求の範囲にいうメモリに、磁気ヘッド31
が請求の範囲にいう再生手段にそれぞれ相当する。
【0204】また、テレスイッチ20,ストロボモード
スイッチ22,セルフモードスイッチ23の操作が請求
の範囲にいう撮影条件の設定のための操作に、ストロボ
モードスイッチ22およびセルフモードスイッチ23の
同時操作とこれに続くテレスイッチ20の操作が請求の
範囲にいう組み合わされた操作に、テレスイッチ20の
再操作が請求の範囲にいう所定の操作(表示を中断させ
る操作)に、メインスイッチ25の操作が請求の範囲に
いう本機器を非使用状態とする操作にそれぞれ相当す
る。
【0205】さらに、スタート・バイトおよびエンド・
バイトのデータが請求の範囲にいう固定情報に、これら
以外のバイトのデータが請求の範囲にいう可変情報にそ
れぞれ相当する。
【0206】なお、以上が本発明の各構成と実施形態の
各構成の対応関係であるが、本発明はこれら実施形態の
構成に限られるものではなく、請求項に示した機構また
は実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であれば
どのようなものであってもよい。
【0207】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明で
は、撮影フィルムに設けられた情報記録部に記録された
磁気等による情報を、機器の表示手段に表示させるよう
にしている。このため、本発明を用いれば、光学機器に
撮影フィルムを装填したままの状態で、かつ磁気読取装
置や通信用工具等の専用器具を用いることなく、簡単に
表示手段を通じて情報記録部に記録された情報を確認で
きる。したがって、工場やサービス部門で専用器具を準
備する必要がなくなり、また通信用接点等を持たない小
型光学機器に適用することによりこの光学機器の使い勝
手を向上させることができる。
【0208】さらに、撮影直後等、好きなときににその
撮影駒の情報記録部に記録された情報を確認できるの
で、製品の開発、検討、検査等に要する手間を減少させ
たり時間を短縮させたりすることができる。
【0209】なお、情報を表示させる方式としては、一
旦メモリに記憶された情報を読み出して表示させる方式
でも、情報記録部に記録された情報を直接再生読み出し
して表示させる方式でもよいが、後者を採用すれば、よ
り正確な情報を確認することができる。
【0210】また、情報を表示させるのに必要な操作
が、本来撮影条件の設定のための操作を複数組み合わせ
たものとすれば、情報表示専用の操作手段を光学機器に
設ける必要をなくすることができ、光学機器の小型化等
に有効である。
【0211】また、本願第2の発明では、確認する必要
のない固定情報の表示を省略して、可変情報のみを表示
手段に表示させるようにしている。このため、本発明を
用いれば、情報確認に要する時間を短縮させることがで
きる。しかも、所定の操作を行うことにより複数情報が
順次表示されるのを中断できるようにすれば、全ての情
報が表示されるまで待たなければならない場合に比べ
て、表示に要する時間を短縮させることができる。
【0212】さらに、本願第3の発明では、表示手段へ
の情報の表示を行わせる表示モードの設定が可能である
場合において、表示モードが設定された状態で本機器を
非使用状態とする操作が行われたときは表示モードの設
定が解除されるようにしている。このため、本発明を用
いれば、工場等における情報確認後、表示モードの解除
をし忘れたまま使用者に届けられるような事態を回避す
ることができる。
【0213】またこれに加えて、機器が非使用状態とな
っているときは表示モードの設定が禁止されるようにす
れば、工場等から使用者への運搬途中に表示モードが設
定されてしまうような事態を回避することができる。
【0214】また、本願第4の発明では、メモリから情
報を読み出す方式を採用し、レリーズ動作に応じてメモ
リへの情報記憶を行うようにしたものにおいて、フィル
ム未装填状態にてレリーズ動作が行われたときはメモリ
への情報記憶を行わないようにしている。このため、本
発明を用いれば、フィルム装填状態でのレリーズ時に記
憶された情報がいわゆる空レリーズ時の情報によって更
新等されるのを防止し、空レリーズ時に記録された情報
が装填状態での情報として誤って表示される事態を回避
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラの電気的構
成の概略を示すブロック図である。
【図2】上記カメラの不作動状態を示す斜視図である。
【図3】上記カメラの作動状態を示す斜視図である。
【図4】上記カメラの作動状態を示す背面側斜視図であ
る。
【図5】上記カメラに用いられるフィルムの正面図であ
る。
【図6】上記カメラの磁気ヘッドに流れる電流波形を示
すグラフ図である。
【図7】上記フィルムに記録される磁気情報のデータ形
式を示す概念図である。
【図8】上記カメラのCPUの動作を示すフローチャー
ト図である。
【図9】上記カメラのCPUの動作を示すフローチャー
ト図である。
【図10】上記カメラのCPUの動作を示すフローチャ
ート図である。
【図11】上記カメラのCPUの動作を示すフローチャ
ート図である。
【図12】上記カメラのCPUの動作を示すフローチャ
ート図である。
【図13】上記カメラのCPUの動作を示すフローチャ
ート図である。
【図14】上記カメラのCPUの動作を示すフローチャ
ート図である。
【図15】上記カメラのCPUの動作を示すフローチャ
ート図である。
【図16】上記磁気情報の外部表示の説明図である。
【図17】上記カメラのLCD表示装置を示す説明図で
ある。
【図18】上記カメラにおけるデート表示を示す説明図
である。
【図19】上記カメラにおけるタイトル表示を示す説明
図である。
【図20】本発明の第2実施形態であるカメラの電気的
構成の概略を示すブロック図である。
【図21】上記第2実施形態のカメラのCPUの動作を
示すフローチャート図である。
【図22】本発明の第3実施形態であるカメラのLCD
表示装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 CPU 3 EEPROM 4,7 PWM制御回路 5,8 モータ駆動回路 6 フィルム給送用モータ 9 鏡筒駆動用モータ 10 磁気ヘッド駆動回路 11 磁気ヘッド 12 フォトリフレクタ駆動回路 13,14 フォトリフレクタ 15 LCD駆動回路 16,16′LCD表示装置 17 時計用タイマ 18 SW1 19 SW2 20 テレ・スイッチ 21 ワイド・スイッチ 22 ストロボモード・スイッチ 23 ポップアップ・スイッチ 24 セルフモード・スイッチ 25 メイン・スイッチ 26 タイトル・スイッチ 27 デート・スイッチ 28 カートリッジ・スイッチ 29 レリーズボタン 30 ストロボ 31 再生用磁気ヘッド

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示手段を有し、磁気等による情報の記
    録が可能な情報記録部を有した撮影フィルムを用いる光
    学機器において、 前記情報記録部に記録された情報を前記表示手段に表示
    させる制御手段を有することを特徴とする光学機器。
  2. 【請求項2】 前記情報記録部に記録される情報を記憶
    するメモリを有しており、 前記制御手段は、前記メモリから情報を読み出して前記
    表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載
    の光学機器。
  3. 【請求項3】 レリーズ動作に応じて前記メモリに前記
    情報の記憶が行われるようになっており、 前記メモリは、フィルム未装填状態にてレリーズ動作が
    行われたときは、前記情報の記憶を行わないことを特徴
    とする請求項2に記載の光学機器。
  4. 【請求項4】 前記情報記録部に記録された情報をこの
    情報記録部から読み出す再生手段を有しており、 前記制御手段は、前記再生手段によって読み出した情報
    を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1
    から3のいずれかに記載の光学機器。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、撮影条件の設定操作が
    複数組み合わされて行われたときに、前記表示手段への
    前記情報の表示を行うことを特徴とする請求項1から4
    のいずれかに記載の光学機器。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、所定の操作に応じて前
    記表示手段への前記情報の表示を中断することを特徴と
    する請求項1から5のいずれかに記載の光学機器。
  7. 【請求項7】 前記表示手段への前記情報の表示を行わ
    せる表示モードの設定が可能であり、 前記制御手段は、前記表示モードが設定された状態で光
    学機器を非使用状態とする操作が行われたときは、前記
    表示モードの設定を解除することを特徴とする請求項1
    から6のいずれかに記載の光学機器。
  8. 【請求項8】 前記表示手段への前記情報の表示を行わ
    せる表示モードの設定が可能であり、 前記制御手段は、機器が非使用状態となっているとき
    は、前記表示モードの設定を禁止することを特徴とする
    請求項1から7のいずれかに記載の光学機器。
  9. 【請求項9】 前記情報が、前記情報記録部に記録され
    るごとに内容が変わり得る可変情報と内容が変わらない
    固定情報とからなり、 前記制御手段は、前記表示手段に前記可変情報のみを表
    示させることを特徴とする請求項1から8のいずれかに
    記載の光学機器。
JP8030927A 1996-02-19 1996-02-19 光学機器 Withdrawn JPH09222653A (ja)

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