JP2796853B2 - カメラの露出制御装置 - Google Patents

カメラの露出制御装置

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JP2796853B2
JP2796853B2 JP1244421A JP24442189A JP2796853B2 JP 2796853 B2 JP2796853 B2 JP 2796853B2 JP 1244421 A JP1244421 A JP 1244421A JP 24442189 A JP24442189 A JP 24442189A JP 2796853 B2 JP2796853 B2 JP 2796853B2
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佐藤  修
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、設定された露出幅で露出値を変えていき
ながら複数回の撮影を行うオートエクスポージャーブラ
ケットモードドライブモード(AEBモード)を備えたカ
メラの露出制御装置に関する。
(従来の技術) 一眼レフカメラの分野においては、距離装置と側光装
置を組み込んだタイプのものが従来から多く見受けられ
る。
この種の一眼レフカメラは、側距装置で被写体までの
距離を側距し、その側距した距離に合わせてフォーカス
レンズを移動させて撮影レンズを合焦させ、側光装置で
側光した被写体の輝度に合わせてシャッタ速度や絞り等
を決めて露出を制御するようにしてある。
また、この種のカメラには、各撮影者の要望に応えら
れるように各種の機能が備えられている。例えば、シャ
ッタを押している間連続撮影する連写モード、シャッタ
速度と絞りとを自動的に決めて撮影を行なうプログラム
モード、露出補正を行なって撮影を行なう露出補正モー
ド等の機能が備えられている。特に、近時、上記機能の
他に設定された露出幅で露出値を変えていきながら複数
回の影響を行なうAEBモードの機能が備えられ始めてき
ている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記カメラにあっては、各モードを設
定するための専用のスイッチを設けなければならないの
で、部品点数が多くなるなどの問題があった。
(発明の目的) そこで、この発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、スイッチを少なくする
ことのできるカメラの露出制御装置を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記の目的を達成するために、少なくと
もオートエクスポージャーブラケットモードを含む複数
のドライブモードのいずれかを選択可能にする第1スイ
ッチ手段と、 操作する毎に信号を発生する第2スイッチ手段と、 露出補正値を変更可能にする第3スイッチ手段と、 予め定めた露出補正値を記憶する記憶手段と、 第1スイッチ手段が操作されているときのみ前記第2
スイッチ手段の操作毎に発生する信号に基づいて前記複
数のドライブモードのいずれかを逐次選択する選択手段
と、 前記第3スイッチ手段が操作されているときのみ前記
第2スイッチ手段の操作毎に発生する信号に基づいて前
記記憶手段に記憶されている露出補正値を変更する変更
手段と、 前記選択手段によってオートエクスポージャーブラケ
ットモードが選択されているときには、前記記憶手段に
記憶されている予め定めた露出補正値または前記変更手
段によって変更された露出補正値を露出幅として、この
露出幅で露出値を変えて複数回の撮影を行なう撮影制御
手段とを備えたものである。
(作 用) 第1スイッチ手段が操作されているときのみ第2スイ
ッチ手段の操作毎に発生する信号に基づいて前記複数の
ドライブモードのいずれかが選択手段により選択され、
第3スイッチ手段が操作されているときのみ前記第2ス
イッチ手段の操作毎に発生する信号に基づいて記憶手段
に記憶されている露出補正値が変更手段により変更さ
れ、前記選択手段によってオートエクスポージャーブラ
ケットモードが選択されているとき、撮影制御手段が前
記記憶手段に記憶されている予め定めた露出補正値また
は前記変更手段によって変更された露出補正値を露出幅
として、この露出幅で露出値を変えて複数回の撮影を行
なう。
(実施例) 以下この発明の実施例について説明する。
第2、第3図はこの発明に係わる露出制御装置を搭載し
た一眼レフカメラの外観図を示したものである。
第2、第3図において、11はカメラのボテイで、この
ボデイ11に撮影レンズ12が脱着自在にマウントされてお
り、上記一眼レフカメラはボデイ11と撮影レンズ12とか
ら構成される。
ボデイ11の上面には、第2図に示すように、メインス
イッチ13、シャッタスイッチ14、アップダウンスイッチ
(第2スイッチ手段)15、モード/ドライブレバー16、
ISO/露出補正レバー17が設けられている。メインスイッ
チ13はロック位置Oとオン位置Iと告知位置Jの3ポジ
ションの位置に切り換え可能となっているスライドスイ
ッチである。
ここで、告知位置Jとは、撮影レンズ12が合焦したと
き、この合焦を知らせる音を発生するモードとなる位置
である。アップダウンスイッチ15は、矢印P方法側(U
P)に指で押すことによりUP位置に移動し、また、矢印
Q方向(DOWN)側に指で押すことによりDOWN位置に移動
し、指を離すと図示の中央位置に復帰するものであり、
そして、UP側あるいはDOWN側に1回押す毎に露出補正値
をインクトリメントあるいはデクリメントしたり、UP側
に1回押す毎に階段露出補正値の幅を切り換えたりする
ものである。また、アップダウンスイッチ15は後述する
モードを順次切り換えていくためのものである。
モード/ドライブレバー16は、指で押してMODE側ある
いはDRIVE側に移動させて後述するモードを切り換える
もので、指を離すともとの中央位置(図示の位置)に復
帰するようになっている。ISO/露出補正レバー17も同様
に指で押して±EF側あるいはISO側に移動させて後述す
るモードを切り換えるもので、指を離すともとの位置
(図示の位置)に復帰するようになっている。
上記のモード/ドライブレバー16をMODE側に移動させ
てアップダウンスイッチ15をUP側あるいはDOWN側に一回
押す毎に、プログラムモード、絞り優先モード、シャッ
タ速度優先モード等の各モードに順次切り換わっていく
ようになっている。また、モード/ドライブスイッチ16
をDRIVE側に移動させてアップダウンスイッチ15をUP側
に一回押す毎に、セルフタイマモード、シャッタを押す
毎に一回づつ撮影していくシングルモード、シャッタを
押している間撮影を何回も繰り返す連写モード、自動的
に露出値を変えて複数回(この実施例では3回)の撮影
を行うAEBモード等の各モードに順次切り換わっていく
ようになっている。また、アップダウンスイッチ15をDO
WN側に押すと、上記とは逆の順序でモードが切り換わっ
て行くようになっている。
ところで、プログラムモードとは、シャッタ速度と絞
りとをカメラが自動的に決めるモードであり、このプロ
グラムモードは、第4図に示すように、プログラム線図
Mと被写体の輝度Lとの交点Zで決まるシャッタ速度と
絞りとで撮影を行うものである。第4図ではシャッタ速
度1/250,絞りF5,6を示す)。
また、このプログラムモードで、AEBモードが設定さ
れ、例えば階段露光値Evが±1で、被写体の輝度線がL
であるとする(プログラム線図はMとする)と、一枚目
は交点がZであるシャッタ速度が1/250,絞りF5,6で撮影
が行われ、2枚目は例えば交点がZ1であるシャッタ速度
が1/350,絞りF6.7で露出アンダーの撮影が行われる。そ
して、3枚目が交点Z2であるシャッタ速度が1/180,絞り
F4.5で露出オーバーの撮影が行われる。
ボデイ11上部の中央部のペンタプリジムハウジングの
上にはフィルムの状態、カメラ設定された条件、撮影に
必要な各種のデータを集中表示する液晶デイスプレーパ
ネル(以下単に表示パネルと略称する)18が設けられて
いる。
この表示パネル18には、第5図に示すように、セルフ
タイマーモードを表示するセルフモードセグメント18
a、シングルモードを表示するシングルモードセグメン
ト18b、連写モードを表示する連写モードセグメント18
c、AEBモードを表示するAEBモードセグメント18d、露出
補正値XVを表示するXVセグメント18eシャッタ速度等
を表示するシャッタセグメント18f等の他に図示してい
なプログラムモード、絞り優先モード、シャッタ速度優
先モード等を表示するセグメントが設けられている。
また、ボデイ11上の中央部にはストロボ31が内臓され
ており、このストロボ31は、ペンタプリズムハウジング
の横側に設けられたストロボスイッチSを押すとボデイ
11上部から突出して現われるようになっており、このス
トロボ31の発光量は、フィルムが受光する総受光量によ
って制御されるようになっている。すなわち、その発光
量は、後述する受光素子32によってTTL自動調光で制御
される。
ボデイ11の裏蓋19を第3図に示すように開放すると、
パトローネ室20、巻戻軸21、スプロケット22、スプール
23等を視確することができる。パトローネ室20には、フ
ィルムのDXコードを検出するための複数のピン26aから
なるDXピン列26と、フィルム枚数を検出するための複数
のピン27からなるDXピン列27とが設けられている。
上記の巻戻軸21はフィルムのリワインド時に、後述す
るフィルム巻上用モータ39によって回転駆動され、スプ
ロケット22とスプール23とはフィルム送り時にそれぞれ
ボデイ11に内臓された図示せぬフィルム走行モータよっ
て回転駆動されるものとなり、一方(例えば巻戻軸21)
が駆動される時には他方(スプロケット22とスプール2
3)はフリーとなるように構成されている。
ボデイ11の裏側の左端(第3図において)には、裏ブ
タ19の自由端側に設けられた爪片24の系脱によってON/O
Fする裏ブタスイッチ25が設けられている。ボデイ11内
には、スプロケット22と同軸に、かつスプロケット22と
は独立して回転可能なローラー26Rが設けられている。
このローラー26Rは、裏ブタ19を閉じた際に装着され
たフィルムの下端に圧接されてフィルムの走行にともな
って回転するものである。
第6図は、上記一眼レフカメラの制御系統の主要部を
示したブロック図であり、第6図において、30はストロ
ボ31に発行させるフラッシュ回路、32はストロボ31の発
行によって被写体で反射した反射光を受光するストロボ
受光素子で、これは、ボデイ11内部に設けられた図示し
ないミラーボックスの底部に設けられている。
34は受光素子32から出力される電流を電圧に変換する
ストロボ受光用ヘッドアンプ、35は被写体の輝度を測定
するための側光用受光素子、36は側光用受光素子35から
出力される電流を電圧に変換してその電圧をデジタル信
号に変換するヘッドアンプである。37はファインダ内に
設けられたLEDアレイで、これはシャッタ速度,各モー
ドおよび露出補正などを表示するものであり、ファイン
ダを覗きながらそれらを確認できるようにしたものであ
る。また、このLEDアレイ37は、AEBモードの撮影中には
消灯してシャッタ速度などの表示を行なわないようにな
っている。38はLEDアレイ37のドライバ、39はフィルム
の巻き上げをおこなうための巻上用モータ、40は巻上用
モータのドライバである。
前記シャッタスイッチ14はレリーズスイッチ14aと側
光スイッチ14bとを有し、アップダウンスイッチ15は、
アップ側に押されるとオンするアップスイッチ15aとダ
ウン側に押されるとオンするダウンスイッチ15bとを有
し、モード/ドライブレバー16は、モード側に押される
とオンするモードスイッチ16aとドライブ側に押される
とオンするドライブスイッチ(第1図スイッチ手段)16
bとを有し、ISO/露出補正レバー17は、ISO側に押される
とオンするISOスイッチ17aと±EF側に押されるとオンす
る露出補正スイッチ(第3スイッチ手段)17bとを有し
ている。
41はオート/マニュアルスイッチで、これは撮影レン
ズに設けられたリング12A(第2図参照)の回転により
図示しないピンが突出して該ピンによりオンオフするス
イッチであり、リング12Aが図示の位置にあるときオン
してオートモードとなり、図示以外の位置のときオフし
てマニュアルモードとなるようになっている。45は所定
のシャッタ速度でシャッタを切るシャッタ回路である。
51はAE.AF演算,フラッシュ回路30の制御,巻上モー
ト39の制御などを行なうメインCUP(撮影制御手段)、5
2は各スイッチ15,16,17,41の投入によって各モードを設
定するとともに、液晶デイスプレイパネル18を制御し
て、設定された各モードやシャッタ速度などを表示させ
るサブCUPであり、このサブCUP52と上記のメインCUP51
との間で互いに必要なデータを伝送して各制御を行なう
ようになっている。
53はバッテリ、54はレギュレータでこれはメインスイ
ッチ13が投入されている間サブCUP52が常に作動するよ
うにVCC端子に電圧を印加するようになっている。55は
レギュレータで、これはサブCUP52からコントロール信
号を受けてメンCUP51に電圧を印加させ、必要なときに
そのメインCUP51を作動させるものである。
サブCUP52には、図示しないRAM(記憶手段)が設けら
れており、このRAMには初期イニシャライズ時にXVT=
8(XV=0)が記憶されている。この露出補正値XV
は、ISO露出補正値レバー17を±EF側に押して、アップ
スイッチ15aまたはダウンスイッチ15bをオンさせること
により、第15図の図表2で示すように0.5の幅で変更さ
れていくようになっており、その変更された露出補正値
XVが表示パネル18に表示される。
なお、露出補正値を変更させる場合、上記以外に、例
えば、前記RAMに第15図の図表2に示すように、露出補
正値XVを−4から+4まで0.5の幅で段階的に記憶させ
ておき、アップダウンスイッチの操作によって読み出す
ようにしてもよい。
この実施例では、例えば、アップスイッチ15aを3回
オンさせると、露出補正値XV±0→+0.5→+1→+1.5
と変更させていき、1.5が露出補正値として表示される
と共にその値が設定される。そして、この状態からダウ
ンスイッチ15bを4回オンさせると、+1.5→+1→+0.
5→±0→−0.5と変更されていき、露出補正値として−
0.5が表示パネル18に表示されると共にその値が設定さ
れる。
また、AEBモードが設定されているときにはISO/露出
補正値レバー17を±KEF側に押してアップスイッチ15aを
オンさせると、そのオン毎に(±0.3)→±0.5→±1.0
→…±4.0まで階段露出補正値が表示パネル18に表示さ
れる(なお±0.3は初期値である)。これは、サブCUP52
のメモリから露出補正値が設定されてその露出補正値を
段階露出補正値として使用するものである。
ところで、サブCUP52は、ドライブスイッチ16bをオン
させておいてアップダウンスイッチ15の操作毎によっ
て、セルフモード,シグナルモード連写モード,AEBモー
ドなどのドライブモードを逐次選択していく選択手段と
しての機能と、露出補正スイッチ17bをオンさせておい
てアップダウンスイッチ15の操作毎に露出補正置を変更
していく変更手段としての機能とを有する。
前記のように露出制御装置が構成される。
次に、上記のように構成される実施例の作用につい
て、第7図ないし第14図に示すフローを参照しながら説
明する。
まず最初に、メインスイッチ13を投入する。すると、
サブCUP52が作動し、現時点のモード表示が表示パネル1
8に表示されるとともに、図示しないメインフローにし
たがってサブCUP52が作動する。
ところで、上記のメインフローは、第7図〜第10図お
よび第14図等に示すサブルーチンであるドライブモード
UP/DOWN処理フロー,±EF表示処理フロー,ドライブモ
ード処理フロー,内臓フラッシュ処理フローなどに順次
移行させて撮影に必要な各処理を行わせるためのもので
あり、ここではメインフローの詳細は省略する。
上記メインフローから第7図に示すドライブモードUP
/DOWN処理フローに移ると、ドライブモードUP/DOWNフロ
ーのステップ1では、ドライブレバー16がドライブ側に
押されたか否か、すなわち、ドライブスイッチ16bがオ
ンしたか否かが判定され、オンされていなければメイン
フローに戻り、オンされていればステップ2に進む。ス
テップ2では、アップ/ダウンレバー15のアップスイッ
チ15aがオンされたか否かが判定され、オンされていれ
ばステップ7に進み、オンされていなければステップ3
に進む。
ステップ3では、ダウンスイッチ15bがオンされてい
るか否かが判定され、オンされていなければメインフロ
ーに戻り、オンされていればステップ4に進む。そし
て、ステップ4では、ドライブデータのダウン処理が行
なわれる。ここで、ドライブデータのダウン処理とは、
ダウンスイッチ15bがオンされる毎に例えばセルフタイ
マモード,シングルモード,連写モード、AEBモードと
順次切り換えていく処理のことである。
ステップ5では、AEBモードか否かが判定され、AEBモ
ードでなければメインフローに戻り、AEBモードであれ
ばステップ6に進む。ステップ6では、マニアル系モー
ド(マニアルモード,バルブモード,一定速モード)で
あるか否かが判定され、マニアル系モードであればステ
ップ4に戻り、マニアル系モードでなければメインフロ
ーにリターンする。
他方、ステップ7では、ドライブデータのアップ処理
が行なわれる。ここで、ドライブデータのアップ処理と
は、アップスイッチ15aが投入される毎に、上記とは逆
の順序でAEBモード,連写モード,シングルモード,連
写モード,AEBモードと順次切り換えていく処理のことで
ある。ステップ8では、AEBモードであるか否かが判定
され、AEBモードでなければメインフローにリターン
し、AEBモードであればステップ9に進み、ここでマニ
アル系モードか否かが判定され、マニアル系モードであ
ればステップ7に戻り、マニアル系モードでなければリ
ターンする。
このフローは、ドライブスイッチ16b等によりAEBモー
ドが選択された際に、撮影モードがマニアル系モードに
なっている場合、ステップ4→ステップ5→ステップ6
のループあるいはステップ7→ステップ8→ステップ9
のループを巡回させてAEBモードの設定が行なわれない
ようにしたものである。
第8図は露出補正スイッチ17bをオンして露出補正値X
Vを設定するためのXVデータ設定処理フローを示したも
のであり、このフローのステップ11では、露出補正スイ
ッチ17bがオンされたか否かが判定され、ノーであれば
メインフローにリターンし、イエスであればステップ12
に進む。ステップ12でアップスイッチ15aがオンされた
か否かが判定され、イエスであればステップ21に進み、
ノーであればステップ13に進む。
ステップ13ではダウンスイッチ15bがオンされたか否
かが判定され、ノーであれば後述するEF表示処理フロー
に移り、イエスであればステップ14に進む。ステップ14
ではAEBモードであるか否かが判定され、ノーであれば
ステップ19に進み、イエスであればステップ15に進む。
ステップ15では、露出幅設定値が±0(XVTコード01
000B)であるか否かが判定され、ノーであればダウン禁
止プラグをゼロにするステップ20に進み、イエスであれ
ばダウン禁止フラグを1にするステップ16に進む。
ここで、ダウン禁止フラグを1にするのは、AEBモー
ドにおける露出幅設定範囲の下限は±0.3であり、この
ときのXVデータは±0(XVTコード=01000B)であ
り、それを超える値がダウン処理によって設定されない
ようにするためである。
ステップ19では露出補正値XVが−4(XVTコード=10
000B)であるか否かが判定され、ノーであれば前述のス
テップ20に進み、イエスであれば前述のステップ16に進
む。ここで、ダウン禁止フラグを1にするのは、露出補
正値XVは、+4(XVTコード=00000B)から−4(XVコ
ード=10000B)までの範囲内で、0.5幅で段階的に設定
されるものであり、したがって、露出補正値XVとして−
4(XVTコード=10000Bが既に設定されていれば、−4
(XVTコード=10000B)以下の値が設定されないように
するために、すなわち、それ以上のダウン処理が行われ
ないようにするためである。
ステップ17では、ダウン禁止フラグが1であるか否か
が判定され、イエスであればEF表示処理フローに移り、
ノーであればステップ18に進み、このステップで露出補
正値XVのダウン処理(XVコードのアップ処理)が行われ
て上記EF表示処理に移る。
他方、ステップ21では露出補正データが+4であるか
否かが判定され、ノーであればアップ禁止フラグをゼロ
にするステップ25に進み、イエスであればアップ禁止フ
ラグを1にするステップ22に進む。ステップ22は、露出
補正値として+4または露出幅として±4(XVコード=
0)がすでに設定されていれば、それ以上の値が設定さ
れないようにするために、すなわち、それ以上のアップ
処理を行われないようにするために、アップ禁止フラグ
を1にするものである。
ステップ23では、アップ禁止フラグが1であるか否か
が判定され、イエスであればEF表示処理フローに移り、
ノーであればステップ24に進み露出補正値XVのアップ処
理(XVコードのダウン処理)がなされてEF表示処理フロ
ーに移る。
ところで、ステップ12ないしステップ18では、アップ
スイッチ15aがオンされる毎に露出補正値を0.5づつ+4
までインクリメントができるようにして任意の露出補正
値を選択できるようにしたものであり、ステップ21ない
しステップ24では、ダウンスイッチ15bがオンされる毎
に露出補正値XVを0.5づつ−4までデクリメントができ
るようにして任意の露出補正値を選択できるようにした
ものである。また、AEBモードの場合には全体のフロー
により、アップスイッチ15aおよびダウンスイッチ15bに
よりXVを0.5づつ+4から0までの範囲で選択できる。
次に第9図に示すEF表示処理フローについて説明す
る。
ステップ31では、露出補正値XV(または露出補正幅)
がゼロ以上であるか否か(XVコード01000B以下かどう
か)が判定され、ゼロ以下(XVコード01000B以下)であ
ればステップ32に進む。ステップ32では、上記のXVデー
タ設定処理フローで選択されたマイナスの露出補正値XV
(−0.5〜−4.0)を表示パネル18に表示してメインフロ
ーにリターンする。ステップ33では露出補正値がゼロで
あるか否かを判定され、イエスであればステップ38に進
み、ノーであればステップ34に進む。
ステップ34では、上記のXVデータ設定処理フローで選
択されたプラスの露出補正値XV(0.5〜4.0)を表示パネ
ル18に表示し、ステップ35に進む。ステップ35では、AE
Bモードか否かが判定され、ノーであればステップ36に
進み、イエスであればステップ37に進む。ステップ36で
は表示パネル18に表示される露出補正値XVの前に+の表
示を行なってメインフローにリターンンする。ステップ
37では、表示パネル18に表示される露出補正値XVの前に
±の表示を行なって「XV設定あり」をセットしてメイ
ンフローにリターンする。
ステップ38では、AEBモードであるか否かが判定さ
れ、イエスであれば±0.3の表示処理(ステップ39)を
した後リターンし、ノーであれば±0.0の表示処理(ス
テップ40)をした後リターンする。
ここで、ステップ39は、AEBモードが選択されている
場合に、露出補正値XVが0に選択されたとき、階段露光
補正値の初期値である±0.3を表示させるようにしたも
のである。
このフローは、AEBモードが設定されたとき表示パネ
ル18に±の表示をおこなって、設定された露出補正値の
幅で段階露光が行われることを表示するためのものであ
る。
第10図は、ドライブモード処理を行なうフローを示し
たものである。
ステップ50では、AEBモードであるか否かが判定さ
れ、ノーであればステップ51に進み、イエスであればス
テップ50aに進む。ステップ50aでは、後述するステップ
107でAEB警告ビットが立てられたか否か、すなわちAEB
警告ビットが1か否かが判定され、イエスであれば表示
パネル18に設けられた図示しない枚数表示セグメントを
点滅処理するステップ50cに進み、ノーであれば前記枚
数表示セグメントを点灯処理するステップ50bに進む。
ステップ52では、AEBモードで撮影中であるか否かが
判定され、ノーであればAEBセグメント18dを点灯処理す
るステップ54に進み、イエスであればステップ53に進
む。ステップ53では、AEBシゼグメント18dを点滅処理す
る。
ステップ55では、モード/ドライブレバー16が押され
てドライブスイッチ16bがオンされたか否かが判定さ
れ、イエスであればメインフローにリターンし、ノーで
あればステップ56に進む。ステップ56では、AEBモード
が選択され後露出補正幅XV設定操作があったか否かが判
定される。また、ステップ55では、AEBモードに入る前
に他のモードで露出補値が設定されていたときに、ドラ
イブスイッチとアップダウンスイッチが押されてAEBモ
ードを通過し他のモードに移ったときにはその露出補正
値を記憶させておく。
ステップ56の判定がイエスであればメインフローにリ
ターンし、ノーであればステップ57に進む。ステップ57
では、露出補正値XVをゼロにリセットするとともに「前
回AEBモードフラグ」をセットし、そしてメインフロー
にリターンする。
ステップ51では、前回AEBモードであったか否かが判
断され、ノーであればリターンし、イエスであればステ
ップ58に進む。ステップ58では、露出補正値XVをゼロに
リセットし、ステップ59に進む。ステップ59では前回AE
Bモードフラグをクリアし、XV設定ありをリセットして
メインフローにリターンする。
ステップ56,ステップ57は、AEBモードが選択され、か
つ、ドライブスイッチ16bがオフのとき、露出幅の設定
操作が行われる前ならば露出補正幅の初期設定を行い、
ドライブスイッチ16bがオンの状態であれば露出補正値
をそのまま使用するための処理をするものである。
またステップ51,ステップ58は、AEBモードから別モー
ドにセットされたか否かをチェックし、別モードにセッ
トされたならば露出補正値をゼロにセットする処理を行
うものである。
第11図は、メインCUP51のメインフローを示したもの
である。側光スイッチ14bがオンすると電源が投入さ
れ、所定のイニシャライズの後ステップ60からのメイン
フローを実行する。
ステップ60では後述する側光演算処理を主に実行し、
ステップ61に進む。ステップ60には実際にはAF処理など
も含まれるが、本発明には直接関係しないのでその説明
は省略する。
ステップ61では、シャッタスイッチ14が押されてレリ
ーズスイッチ14aが投入され、、ステップ60で処理され
るレリーズ条件とから総合的に判断してレリーズOKかが
判定され、レリーズOKであればステップ62に進み、レリ
ーズOKでなければステップ60に戻る。
つまりステップ60,61の処理によりレリーズ動作に入
る前の側光演算表示処理が続けられるのである。ステッ
プ62では、階段露光カウンタ(AEBカウンタ)をクリア
してゼロを設定する。ステップ63では階段露光モードす
なわちAEBモードであるか否かが判定され、イエスであ
ればステップ77に進み、ノーであればステップ65に進
む。ステップ65で側光演算処理を行った後ステップ66に
進む。ステップ66では、階段露光撮影が1回目であるか
否かが判定され、ノーであればジャンプしてステップ69
に進み、イエスであればステップ67に進む。
ステップ67では、ストロボスイッチSが押されてスト
ロボ31を発光させるための充電が完了したか否かが判定
され、ノーであればステップ69にジャンプし、イエスで
あればステップ68に進む。ステップ68では、充電完了の
状態でAEB撮影がスタートしたことを記憶し、ステップ6
9に進む。
ステップ69では、前述のAEB撮影スタート時の充電完
了の状態をチェックし、充電が完了していなければステ
ップ71に進み、充電が完了していればステップ70に進
む。ステップ70では、充電が完了した状態が保持されて
いるか否かが判定され、ノーであればステップ85にジャ
ンプし、イエスであればステップ71に進む。
つまり、ステップ66からステップ70までの処理はフラ
ッシュ撮影可能状態でAEB撮影に入った場合に途中でフ
ラッシュ撮影が不可能になったときに、残りのAEB撮影
を中断するための処理である。
ステップ71では、ファインダ内のLEDが消灯され、AEB
モード中の撮影または他のモードの撮影のために予め演
算されたシャッタ速度、絞りによる露光制御を行うレリ
ーズ処理が行われ、ステップ72でフィルムの巻き上げ処
理が行われる。そして、ステップ73では、AEBモードで
あるか否かが判定され、ノーであればステップ76にジャ
ンプし、イエスであればステップ74に進む。
ステップ74では、階段露光カウンタが3であるか否
か、すなわち、AEBモードでの撮影が完了したか否かが
判定され、ノーであればステップ63に戻り、イエスであ
ればステップ75に進む。ステップ75ではAEBモード表示
用のAEBセグメント18dの点滅を終了させたり、AEBカウ
ンタをクリアさせたりするAEB終了処理を行ってステッ
プ76に進み、ここでレリーズ完了フラグのセット、レリ
ーズ中ビットのクリア、SWRメモリビットのクリア等の
レリーズ終了処理が行われてステップ60に戻る。
ところで、ステップ75では、AEBモードの解除を行な
わずにAEBモードを記録させたまま終了処理を行なう
が、これはAEBモードでの撮影を連続して行えるように
したものである。
ステップ77では、AEBモードでの撮影が一回目である
か否か、すなわち階段露光カウンタが1であるか否かが
判定され、イエスであればステップ64に進み。ノーであ
ればステップ78に進む。ステップ64では、AEBカウンタ
の値を+1にすることにより次のステップ65における測
光演算処理において、適正、アンダー、オーバの露光量
を与えるための演算を順次可能にしている。ステップ78
では、AEBモードを表示するAEBセグメント18dを点滅さ
せ、AEBモード中の撮影中であることを知らせる。
ステップ79では、AEB撮影中に測光スイッチ14bをオフ
させてAEBの3枚の撮影を途中で終了させるときの中断
タイマーを2秒にセットする。ステップ80では、レリー
ズスイッチ14aがオンしているか否かが判定され、イエ
スであればステップ64に戻り、ノーであればステップ81
に進む。ステップ81では測光演算処理が行なわれ、現在
終了したAEBの露出補正値に対する表示が表示パネル18
に表示される。ファインダ内のLEDはAEBカウンタがクリ
アされていないときは消灯のままとなる。
ステップ82では、AEBモードであるか否か(AEBモード
が解除されているか否か)が判定され、ノーであればジ
ャンプしてステップ85に進み、イエスであればステップ
83に進む。
ステップ83では、測光スイッチ14bがオンされたか否
かが判定され、イエスであればステップ79に戻り、AEB
中断タイマーを2秒にセットし直す。ノーであればステ
ップ84に進む。
ステップ84では中段タイマーをカウントダウンし、中
断タイマーが2秒経過したか否かが判定される。すなわ
ち、指がシャッタスイッチ14から離されて2秒経過して
AEBモードが中断されたか否かが判定され、中断されて
いなければステップ80に戻り、中断されていればステッ
プ85に進む。ステップ85では、AEBモード表示用AEBセグ
メント18dの点滅を終了させ、AEBカウンタクリア等のAE
B中断処理を行ってステップ76に進む。
ステップ79からステップ84までのループは、段階露光
の1回目の撮影処理後に指がシャッタスイッチ14から離
されて、レリーズスイチ14aがオフしたときAEBモードの
撮影を停止し、再度レリーズスイッチ14aがオンされる
とAEBモードの撮影を継続させるものであり、また、測
光スイッチ14bがオフされてから測光スイッチ14bが2秒
以上オンされなかった場合にAEBモードを中断させるも
のである。
ここで、AEBモードでの撮影が一回目のときは、ステ
ップ63→ステップ77→ステップ64→〜ステップ74→ステ
ップ63のループで撮影処理が行われ、2回目の撮影のと
きは、ステップ63→ステップ77→〜ステップ80→ステッ
プ64→〜ステップ74→ステップ63のループで撮影処理が
行われ、3回目の撮影のときは、ステップ63→ステップ
77→〜ステップ80→ステップ64→〜ステップ76のループ
で撮影処理が行なわれる。
上記のステップ60,65,81に進むと、第12図に示す測光
演算処理フローに移る。
この測光演算処理フローのステップ100では、サブCPU
52のデータが入力され、ステップ101では、入力したデ
ータに基づいてAE演算処理が行われてステップ102に進
む。ステップ102では、AEBモードの撮影中か否かが判定
され、ノーであればステップ108にジャンプし、イエス
であればステップ103に進む。
ステップ103ではメインCPU51のLED表示データをクリ
アし、ステップ104で、DXピン列27でフィルムの枚数の
コードを読み込み、ステップ105でその読み込んだコー
ドをフィルム枚数に変換する。そして、ステップ106で
そのフィルム枚数と撮影した枚数との差が3以上である
か否かが判定され、イエスであればステップ108にジャ
ンプし、ノーであればステップ107に進む。これは、残
りのフィルム枚数が3枚未満の場合、AEBモードで撮影
を行うと中途で終了してしまうことを知らせるためのも
のである。
ステップ107では、AEBモードで撮影するにはフィルム
が不足していることを警告するためのビットを1にセッ
トし、ステップ108でメインCPU51のデータをサブCPU52
に伝送してリターンする。
ところで、露出補正値XVは第15図の図表2に示すよ
うに、−4から+4まで0.5の幅で段階的に補正するこ
とができるようになっている。このXVに対応してXVT
コードおよびXVDが設定されている。XVTコードは4−
XVの値を二進数で表わしたものであり、XVDはXVTコ
ードの下の桁のビットに1/8,1/4の重み付けがなされた
値(すなわちXVT×4の値)である。XVTコードはメイ
ンCPU51とサブCPU52との通信を行うためのものである。
また、XVDコードはメインCPU51での演算処理を行うた
めのものである。
また、第15図の図表1は、AEBコードとこのAEBコード
に対応して設けられた階段露光補正値±EVとを示した
ものである。そして、このAEBコードは、図表2に示し
た露出補正値XVのゼロ以上の部分のXVTコードと同一
になっており、これは、アップダウンスイッチ15の操作
によりサブCPU52のRAMに設定された露出補正値XVを利用
して階段露光補正値±EVを設定できるようにするための
ものである。
すなわち、アップダウンスイッチ15の操作によりCPU5
2のRAMに設定された露出補正値XVが変更されていく
と、この変更された露出補正値XVに応じたXVTコード
の信号がサブCPU52からメインCPU51に伝送され、メイン
ンCPU51がそのXVTコードからXVDを求め、この求めた
XVDを後述するAEBフローにしたがって処理することに
より段階露光補正値±EVが設定される。
次に、第13図に示すAEBフローについて説明する。
ステップ200ではアップダウンスイッチ15の操作によ
って設定された露出補正値XVに対応してXVTコードの
信号がサブCPU52からメインCPU51に伝送されると、メイ
ンCPU51、はXVT×4を演算し、その演算した値、すな
わち、XVDを設定する。ステップ201では、AEBモードで
あるか否かが判定され、ノーであればステップ202に進
む。ステップ202では、XVDが4と0/8であるか否か、す
なわち露出補正がかかっているか否かが判定され、ノー
であれば点滅表示をさせるビット1を立ててリターン
し、イエスであればそのままリターンする。
これは、AEBモードでないのに露出補正が行なわれた
場合、ファインダ内のLEDアレイ37に表示される露出補
正値XVを点灯表示して警告するものである。
ステップ201の判定で、イエスであればステップ204に
進み、ステップ204では、XVDが4と0/8以上であるか否
かが判定され、ノーであればステップ206にジャンプ
し、イエスであればステップ205に進む。ステップ205で
は、8−XVDを新たなXVDとして設定し直す。ステップ
204およびステップ205は、誤ってXV値が設定された場
合、これを反転してXV値に設定し直すためのものであ
る。
ステップ206では、AEBカウンタがゼロであるか否かが
判定され、イエスであればAEBカウンタを1にセット
(ステップ207)してステップ208に進み、ノーであれば
そのままステップ208に進む。ステップ208では、XVDが
4と0/8であるか否かが判定され、イエスであればステ
ップ209に進み、ノーであればステップ213に進む。
ステップ209では、AEBカウンタが3であるか否か、す
なわちAEBモードで3枚目の撮影であるか否かが判定さ
れ、イエスであればステップ210に進み、このステップ
では、XVDが3と5/8に設定されてリターンする。
ステップ209では、ノーと判定されると、ステップ211
に進み、AEBカウンタが2であるか否かが判定される。
そして、ノーであればリターンし、イエスであればステ
ップ212に進む。ステップ212では、XVDを4と3/8に設
定してリターンする。
ステップ208では、ノーと判定されるとステップ213に
進み、AEBカウンタが3であるか否か、すなわち、AEBモ
ードで3枚目の撮影であるか否かが判定され、イエスで
あればそのままリターンし、ノーであればステップ214
に進む。ステップ214では、AEBカウンタが2であるか否
か、すなわち、AEBモードで2枚目の撮影であるか否か
の判定がされ、イエスであればステップ215に進み、ノ
ーであればステップ216に進む。ステップ215では、8か
らXVDを差し引き、この差し引いた値8−XVDをXVDと
して設定してリターンする。
これは、露出アンダーを設定するものであり、例え
ば、XVDが3と0/8のときすなわちXV=+1のとき、8
からXVDを差し引くと5と0/8となる。すなわち、XV=
−1を設定することになる。ステップ216では、4と0/8
をXVD(XV=0)として設定リターンする。
ところで、ステップ209からステップ212までは、露出
補正値XVがゼロのとき、すなわち露出補正値が設定さ
れていないとき、XVDが4と0/8であるので、この値か
ら階段露光値の初期設定値±0.3をセットするためのも
のである。また、ステップ210の3と5/8は4−3/8のこ
とであり、この実施例では、1/8の精度なので3/10に一
番近い3/8を代用したものである。同様に、ステップ212
ノ4と3/8は4+3/8のことであるこの値は露出の精度の
とり方により値が変わるのは理解されたい 。ステップ210はAEBモードでの3枚目の撮影なので露
出オーバを設定するためのものであり、ステップ212はA
EBモードでの2枚目の撮影なので露出アンダーを設定す
るためのものである。AEBモードでの1枚目の撮影は適
正露出なので、ステップ211からそのままリターンさせ
ている。
また、ステップ215は、AEBモードでの2枚目の撮影な
ので、初期値以外の段階露光値で露出アンダーを設定す
るためのものであり、ステップ216は、AEBモードでの1
枚目の撮影なので、適正露出値を設定するためのもので
ある。初期値以外の段階露光値で行うAEBモードの3枚
目の撮影は、露出オーバであるから、ステップ213から
そのままリターンさせている。
上記のステップ200,ステップ210,ステップ212,ステッ
プ215,ステップ216で設定されたXVDから第15図の図表
1で示す段階露光補正値±EVが設定されるとともに、表
示パネル18にその段階露光補正値±EVが表示される。
そして、その段階露光補正値±EVで撮影が行われること
になる。
このように、アップダウンスイッチ15の操作によって
CPU52のRAMに設定された露出補正値XVに基づいて段階
露光補正値±EVを設定するための専用のスイッチを設
ける必要がない。
第14図は、サブCPU52のサブルーチンである内蔵フラ
ッシュ処理を示したフローであり、ステップ300でスト
ロボを発光させるための充電が完了したか否かが判定さ
れ、ノーであればステップ301に進み、このステップで
未充電である処理がなされてリターンする。ステップ30
0でイエスであればステップ302に進む。ステップ302で
は、AEBモードであるか否かが判定され、ノーであれば
リターンし、イエスであればステップ303に進む。
ステップ303でアンダー露光から撮影が行われるか否
かが判定され、ノーであればリターンし、イエスであれ
ばステップ304に進む。ステップ304ではAEBモードをシ
ングルモードに切り換え、ステップ305で露出補正値(X
V)をゼロにリセットしてリターンする。
つまり、このフローは、本実施例ではAEBモードでの
3枚の撮影の順番をE2PROMのあるビットで(適正→アン
ダ→オーバ)となるように設定してあるが、これに限ら
ず、例えば(アンダ→適正→オーバ)となるように設定
することも可能であり、この場合であっても、内臓フラ
ッシュでは詳細は省略するが1枚しか撮影を行なわない
のでその写真が常に適正露光で撮影されるようにしてそ
の写真がアンダとなるのを防ぐ為のものである。
(発明の効果) この発明によれば、ドライブモードを逐次選択してい
く第2スイッチ手段の操作によって、記憶手段に記憶さ
れた露出補正値をも変更できるようにしたものである
が、スイッチの数を減らすことができ、さらに、記憶手
段に記憶されている露出補正値を段階露光を行なう露出
幅として利用するようにしたものであるから部品点数を
減らすことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の構成を示したブロック図、 第2図はこの発明に係わる一眼レフカメラの平面図、 第3図は裏蓋を開放した一眼レフカメラの背面図、 第4図はシャッタ速度と絞りとをプログラム線図から求
める方法を示した説明図、 第5図は表示パネルの説明図、 第6図は一眼レフカメラの制御系の構成を示したブロッ
ク図、 第7図ないし第10図および第14図はサブCPUの動作を示
すフロー図、 第11図ないし第13図はメインCPUの動作を示すフロー
図、 第15図の表1は段階露出補正値とAEBコードとの関係を
示した図表、 第15図の表2は露出補正値とXvtコードとXVDとの関係
を示した図表である。 15……アップダウンスイッチ(第2スイッチ手段) 16b……ドライブスイッチ(第1スイッチ手段) 17b……露出補正スイッチ(第3スイッチ手段 51……メインCPU(記憶手段,撮影制御手段) 52……サブCPU(選択手段,変更手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−8828(JP,A) 特開 平2−69725(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 7/00 - 7/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともオートエクスポージャーブラケ
    ットモードを含む複数のドライブモードのいずれかを選
    択可能にする第1スイッチ手段と、 操作する毎に信号を発生する第2スイッチ手段と、 露出補正値を変更可能にする第3スイッチ手段と、 予め定めた露出補正値を記憶する記憶手段と、 第1スイッチ手段が操作されているときのみ前記第2ス
    イッチ手段の操作毎に発生する信号に基づいて前記複数
    のドライブモードのいずれかを逐次選択する選択手段
    と、 前記第3スイッチ手段が操作されているときのみ前記第
    2スイッチ手段の操作毎に発生する信号に基づいて前記
    記憶手段に記憶されている露出補正値を変更する変更手
    段と、 前記選択手段によってオートエクスポージャーブラケッ
    トモードが選択されているときには、前記記憶手段に記
    憶されている予め定めた露出補正値または前記変更手段
    によって変更された露出補正値を露出幅として、この露
    出幅で露出値を変えて複数回の撮影を行なう撮影制御手
    段とを備えていることを特徴とするカメラの露出制御装
    置。
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