JP2787227B2 - カメラの撮影駒位置記憶装置 - Google Patents

カメラの撮影駒位置記憶装置

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JP2787227B2 JP15272789A JP15272789A JP2787227B2 JP 2787227 B2 JP2787227 B2 JP 2787227B2 JP 15272789 A JP15272789 A JP 15272789A JP 15272789 A JP15272789 A JP 15272789A JP 2787227 B2 JP2787227 B2 JP 2787227B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、途中まで撮影したフィルムを一旦取り出
した後、再度装填して残りの駒に撮影する場合に有効な
カメラの駒位置記憶装置に関する。
[従来の技術] カメラ使用者には途中までしか撮影していないフィル
ムを一旦巻戻して、このフィルムをカメラより取り出
し、次に異なるフィルムを装填して撮影を行ない、再び
途中まで撮影したフィルムを装填して使用するといった
使い方をする人がいる。
これは、例えば昼間はIS0100のフィルムを使い、夜間
にはIS01600等の感度の異なるフィルムを使い分ける場
合であったり、フィルムが特殊な種類のフィルムであっ
たり、個人で使用しているフィルムがカメラ内にある場
合に、他の人から撮影を依頼されたりした時である。
このような使い方は、近年次々に高感度フィルムが製
品化され、使用者が使うフィルム感度の範囲が増大して
いることからますます多くなると思われる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、前述のような使い方を従来のカメラで行な
おうとした場合、フィルム巻戻し時にフィルムカウンタ
の数値を覚えておいて、次に使用する時にその数値より
2駒か3駒多めにフィルムを暗黒中でシャッタをレリー
ズしてから残りの撮影を行なうことが必要となり、非常
にわずらわしいものであった。
また、オートローティング機能を備えたカメラにおい
ては、フィルムをパトローネに一旦巻き取った時のリー
ダ部の出具合や巻き上げ軸とリーダ部の係合位置によ
り、必ずしも同じ場所に同じ駒が来るとは限らないため
に、常に前回撮影した最後の駒より2〜3駒先にカウン
タの数値が進んだところから撮影する必要があり、フィ
ルムを無駄に消費することになり、かつネガのカットの
位置がばらついてしまうことになる。
この発明の目的は、上述した課題を解決し、フィルム
の途中取出し及び最初の未使用駒への再装填を容易に行
なうことが可能なカメラの駒位置記憶装置を提供するこ
とである。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、この発明の撮影駒位置記
憶装置は、フィルムの途中巻戻しを行なわせるための操
作手段を有するカメラにおいて、前記途中巻戻しを行な
わせるための操作手段が操作された時はまずフィルム終
端まで巻上げるフィルム巻上げ手段と、このフィルム巻
上げに基づくフィルム移送量を検出するフィルム移送量
検出手段と、このフィルム移送量を記憶すると共にフィ
ルム情報を記憶する記憶手段と、フィルム巻上げ後フィ
ルムを巻戻すためのフィルム巻戻し手段と、フィルムが
再度装填された時に前記記憶手段に基づいてフィルムを
記憶された駒位置にセットするフィルムセット手段とを
備えたことを特徴としている。
[作用] この発明では、フィルムの途中巻戻し操作手段の操作
によりフィルムを巻上げ、この途中巻戻し操作手段を操
作した位置からフィルム終端の突っ張り位置までのフィ
ルムを移送量とフィルム情報を記憶すると共にフィルム
を巻戻し、フィルムのリーダ部を残してフィルムの巻戻
しを停止させる。
再度、このフィルムを装填した時は記憶されたフィル
ム移送量とフィルム情報から突っ張るまで巻上げ、前記
記憶した移送量分を巻戻すことにより、正確に前回撮影
した画面の隣にセットすることができるので、フィルム
の途中取出し及び最初の未知用駒への再装填を容易に行
なうことが可能となる。
[実施例] 第1図はこの発明の概略ブロック図、第2図はこの発
明のフローチャートである。
第1図において、符号Aは途中巻戻しを行なわせるた
めの途中巻戻し操作手段、Bはフィルム終端検知手段
で、途中巻戻し操作手段AはOR回路Cに接続されると共
にラッチ回路Dを介して制御手段Eに接続され、フィル
ム終端検知手段BはOR回路Cに接続されている。途中巻
戻し操作手段Aが操作された時は、制御手段E、ラッチ
回路D,Fを介してモータ駆動回路Gを駆動し、まずフィ
ルム終端まで巻上げ、これがフィルム巻上げ手段を構成
している。制御手段Eはリーダ検知手段Hでフィルムリ
ーダを監視しており、またフィルム巻上げに基づくフィ
ルム移送量をフィルム移動量検出手段Iで検出する。こ
のフィルム移送量は記憶手段Jに記憶され、さらに記憶
手段Jにはフィルム情報検出手段Kからのフィルム情報
が記憶される。フィルム巻上げ後、制御手段E、ラッチ
回路F及びモータ駆動回路Gを介して、モータを逆転し
てフィルムを巻戻し、これらがフィルム巻戻し手段を構
成している。
フィルムが再度填装された時に、記憶手段Jに基づい
て、制御手段E、ラッチ回路Fを介してモータ駆動回路
Gを駆動して、フィルムを記憶された駒位置にセット
し、これらがフィルムセット手段を構成している。
従って、第2図に示すように、フィルムの途中巻戻し
操作手段Aの操作を行なうと、制御手段E、ラッチ回路
D,Fを介してモータ駆動回路Gを駆動してフィルムを巻
上げる(ステップa)。そして、フィルム移送量検出手
段Iでフィルム移送量を検出し(ステップb)、フィル
ム終端の突っ張り位置で巻上げを終了し(ステップc,
d)、この途中巻戻し操作手段Aを操作した位置からフ
ィルム終端の突っ張り位置までのフィルム移送量を記憶
手段Jに記憶すると共に(ステップe)、これと共にIS
O感度などのフィルム情報を記憶手段Jに記憶する。そ
してフィルムを巻戻し(ステップf)、リーダ検知手段
Hでフィルムのリーダ部を検知し(ステップg)、この
リーダ部を残してフィルムの巻戻しを停止させ(ステッ
プh,i,j,k)、フィルムをカメラから取出す。
再度、このフィムを装填した時は、記憶手段Jに記憶
されたフィルム移送量とフィルム情報から、制御手段
E、ラッチ回路F、モータ駆動回路Gを介してフィルム
が突っ張るまで巻上げ、前記記憶した移送量分を巻戻す
ことにより、正確に前回撮影した画面の隣にセットする
ことができ、フィルムの途中取出し及び最初の未使用駒
への再装填を容易に行なうことが可能となる。
また、フィルム終端検知手段Bが作用すると、OR回路
C、ラッチ回路Fを介してモータ駆動回路Gが駆動し、
自動巻戻が行なわれる(ステップf,g)。この場合、フ
ィルム情報検出手段KでフィルムDXがフィルムの場合に
は、ステップh,iでパトローネ内にフィルムを全く巻込
んでしまうようにしている(ステップj,k)。フィルム
がDXフィルムでない場合は、フィルムの先端をパトロー
ネから残した状態で、フィルム給送モータを停止させて
いる。
第3図乃至第8図は、この発明をさらに具体的に説明
するもので、第3図はこの発明を適用したカメラの裏蓋
を開いた状態の斜視図、第4図はこの発明を適用したカ
メラの制御回路図、第5図(a)〜(c)はタイミング
チャート、第6図(a)〜(c)はフローチャートであ
る。
カメラボディ 第3図において、符号1はカメラを示しており、この
カメラ1のカメラ本体2には、露光枠3の両側にパトロ
ーネ室4とフィルム巻取室5とが設けられている。パト
ローネ室4にはDX接点6が設けられ、フィルム巻取室5
には巻取スプール7が設けられ、さらに露光枠3にはス
プロケット8が設けられている。カメラ本体2の上部に
はレリーズボタン9及びモード切替ボタン10が設けら
れ、さらにLCD表示部11が設けられている。このカメラ
本体2にはカメラ裏蓋12が設けられている。
制御回路 第4図において、符号は20は制御部を示し、この制御
部20はCPU、RAM及びROMで構成されている。の制御部20
には電源制御回路21が接続され、このカメラを制御また
は駆動するための所定の定電圧に昇圧するようになって
いる。
クロック発振回路22は制御部20を駆動するためのクロ
ック信号を発振し、クロック切替回路23で所定のパルス
幅に切替えられる。LCDドライバ24はLCD表示部11のLCD2
5を駆動し、このLCD表示部11ではフィルム撮影枚数を表
示するカウンタ表示部等が設けられている。
制御部20には内蔵スイッチ26が設けられ、外部にはメ
インスイッチSMが設けられ、これらで、レリーズボタン
9でストローク中に作動するスイッチS1,S2,裏蓋スイッ
チSB,スプロケットに設けたスイッチSSP,クローズアッ
プスイッチTW及びDXコード検出回路27をグランドに接続
するようになっている。
DXコード検出回路27の作動でパトローネからのDXコー
ドが読み込まれる。レリーズボタン9のストローク中に
スイッチS1,S2が作動し、このスイッチS1が作動すると
測光ユニット28及測距ユニット29が作動する。
測光ユニット28の測光回路30の駆動で測光が行なわ
れ、測光信号が制御部20に取り込まれる。
測距ユニット29は測距回路31、IRED駆動回路32、発行
素子33及び受光素子34から構成され、被写体35に対する
測距信号を取り込み、制御部20で測距結果がその時点で
選択されている撮影モードに応じた撮影可能距離範囲内
であるか否かの判断が行なわれる。
また、ファインダ内表示部36は、LED輝度可変回路37
で、このLEDの輝度を制御するようになっており、ファ
インダ内に測距完了及び距離警告表示、クローズアップ
モード表示、ブリッツマーク等が表示される。
ストロボユニット39はストロボ回路40、発光部41から
構成され、制御部20からストロボ回路40に充電信号が送
られると発行部41で自動充電が行なわれ、ストロボ回路
40からは充電完了信号が制御部20に送られる。この後
に、制御部20から発行信号が送られると、ストロボ回路
40によって発光部41が自動発光するようになっている。
カメラ裏蓋12にはデートモジュール42が設けられ、デ
ートモジュール42でフィルムにデート写し込みが行なわ
れる。
レリーズボタン9のスイッチS1の作動で、制御部20か
ら信号が出力され、ステップモータドライバ43を介して
ステップモータ44を駆動して撮影レンズ45を移動して、
フォーカシングを行なうようになっている。
また、制御部20はレリーズボタン9のスイッチS2の作
動で、プランジャ駆動回路46を介してプランジャ47を駆
動し、シャッタ羽根48を開閉してフィルムに露光を与え
る。このとき、シャッタトリガ回路49及び遅延時間設定
回路50からシャッタ情報が制御部20へ入力される。
フィルム給送モータ51はモータドライバ52で正転、逆
転の制御され、スイッチsspの作動で駆動される。ま
た、MTW切替モータ53がモータドライバ54で同様に正
転、逆転の制御され、スイッチTWの作動で駆動される。
カメラの操作 カメラにカメラ裏蓋12開いた状態で、フィルム先端部
をやや引出した状態でパトローネをパトローネ室4に装
填し、カメラ裏蓋12を閉じる。ついで、レリーズボタン
9を押釦すると、フィルム給送モータ51は正回転して、
フィルムのオートロードがなされ、フィルムリーダ部が
巻取スプール7に巻付いて巻上げられ、未露光の1駒目
のフィルムが露光枠3に位置することとなる。このと
き、カメラ上面に位置したLCD表示部11には「1」のカ
ウンタ表示がなされる。
LCD表示部11の近傍のモード切替ボタン10を1回,2回
…と押すことで、ストロボやセルフタイマー等のモード
がサイクル的に順次切替る。
露光枠3の近傍に設けられたスプロケット8はフィル
ムのパーフォレーションと歯合し、フィルムが1駒分移
動すると、スプロケット8はフィルムの移動に伴って回
転し、8パルスの信号が発生する。レリーズボタン9は
押下げる過程でS1,S2のスイッチがONになる構造となっ
ていて、S1のスイッチONでオートフォーカス(AF)及び
自動露光(AE)の計測がなされ、S2のスイッチONでシャ
ッタが作動し、露光枠3に位置したフィルム上への露光
が行なわれる。
シャッタ作動が終了するとフィルム給送モータ51は正
回転し、巻取スプール7はフィルムを巻取方向に移動さ
せる。フィルムの1画面分の移動に伴ってスプロケット
8が回転し、8パルスの信号を発生する。第8発目のパ
ルス信号を受取ると制御部20はストップ信号を出して、
フィルム給送モータ51を急停止させる。
LCD表示部11には1が加算されて「2」の表示とな
る。
第5図はタイミングチャートを示したもので、第5図
(a)はオートロードのタイミングチャート、第5図
(b)は巻上げタイミングチャート、第5図(C)はフ
ィルム巻戻しのタイミングチャートを示したものであ
る。
図において、MF1,MF2は制御部20からフィルム給送モ
ータ51を正(巻取)方向、逆(巻戻)方向へ駆動回転す
る駆動信号で、スイッチSSPはスプロケット8からの発
生信号を示している。なお、第5図(a)において、オ
ートロードが終了した時点で、DX接点6によって読取ら
れたフィルム感度情報(ISO)の制御部20への読込みが
なされ、この情報はフィルムがカメラから取出されるま
で、制御部20のRAMに維持される。
第3図に示すモード切替ボタン10(スイッチM)を押
すことでモード選択がなされ、モード,,,に
サイクル的に切替わる。ここで、モード切替ボタン10を
の状態で所定時間(この実施例では1sec)以上押され
ていることをタイマが検知すると、制御部20はリワイン
ドモードを設定する。このリワインドモードが設定され
ているときはモード表示手段すなわちLCD表示部11は点
滅を繰返し、リワインドモードであることを表示する。
このモード切替ボタン10が所定時間以上押し続けられて
いるリワインドモードが保持された状態で、他の操作手
段、この実施例ではレリーズボタン9を押す(S2スイッ
チON)ことで、制御部20はフィルム給送モータ51を正転
させ、フィルムを突っ張るまで巻上げ、途中巻戻し手段
を操作した位置からフィルム終端の突っ張り位置までの
フィルム移送量をROMに記憶し、その後フィルム給送モ
ータ51を逆転させて、フィルム巻戻しを開始するように
なっている。
第6図(a)〜(c)はフィルム巻戻しのフローチャ
ートを示したもので、第6図(a)は途中巻戻しのフロ
ーチャート、第6図(b)は自動巻戻しのフローチャー
ト、第6図(c)はフィルムリーダ検出のフローチャー
トである。
まず、第6図(a)について途中巻戻しから説明すれ
ば、カメラがパワーONの状態では(6−1)のサイクル
をもって撮影或いはモード切替がなされるのを受入れる
待機の状態にある。そして、若し15分間何等の作動がな
されないときは、パワーOFFの状態となる。いま、モー
ド切替スイッチMをONする毎にモードはサイクル的に変
り(6−2)、切替スイッチMを1sec以上継続してONす
ることで、リワインドモード(6−3)となる。この状
態で、スイッチS2をONすると(6−4)、手動操作にて
リワンドモードが設定されると、まずフィルムの終端で
突っ張るまで巻上げ、その間のフィルム移送量を検知
し、その情報を制御部20内のRAMに記憶すると共に、ISO
情報、フィルム枚数情報、フィルムの種類を記憶する。
このフィルムの移送量の検知はスプロケットの回転によ
り発生するパルスがOFFからONに切替わるとHに1宛加
算する。フィルム終端に来たことをSSPスイッチの信号
が所定時間以上変化のないことにより検知し、tTIMERが
OVERになった時のH(フィルム移送量)を制御部20内の
RAMに記憶し(6−5)、フィルム給送モータ51は逆
(巻戻)方向へ起動する(6−6)。
メモリ手段には電源が落ちても内容が消えずかつ電気
的にデータの書き換えが行なえるEEPROMなどの不揮発生
メモリを使うと、電源電池の取り変え等による給電の遮
断によるデータの消失を防止できる。また、フィルム途
中巻戻し動作に移る直前で巻戻し状態情報を記憶(EEPR
OM)とすると共に、それに基づいて開始する巻上げ動作
に伴い巻上げ動作モードであることと、フィルムの移送
によるスプロケットの回転量を遂次記憶手段にメモリし
ていってもよい。
このようにすると、途中巻戻し操作を行ない巻上中に
電源電池が抜かれた時にも、再度電源電池が入れられる
ことにより、前記電源電池が抜かれた時の状態を記憶手
段から入力することにより、再度その次の動作を行なう
ことができる。
また、フィルム情報として同じフィルムが装填される
場合がある。この対策として、フィルム情報がISO感度
情報のみの場合ISO感度に対応させ、1つだけ撮影駒位
置を記憶可能にしておく。そして、撮影者がフィルムを
カメラに装填した時に新しいフィルムの場合は、モード
切替ボタン10が〜に設定してある状態で、レリーズ
ボタン(S1→ON)を押すと、オートロードを行ない4駒
の空送りを行なうと共に、フィルムISO感度に対応して
記憶した記憶情報を消去する。
再度、装填されたフィルムの場合はモード切替ボタン
10をに設定してある状態で、レリーズ釦(S1→ON)を
押すと、このフィルム感度に対応する撮影駒位置記憶情
報を読み出し、この情報に基づきフィルムのセットを行
ない、フィルムISO感度に対応した情報を消去する。
このように、所定のISO感度に対し1つだけの記憶ス
ペースを備えておくことで、まぎらわしい操作を必要と
せずに再装填フィルムのセットができる。
一方、自動巻戻しについて説明すれば、第6図(b)
に示すように、撮影がなされる毎にフィルム給送モータ
51は正(巻上)方向へ起動する(6−31)。スプロケッ
ト8が1駒分巻上ると、フィルム給送モータ51は停止し
て、次の撮影が可能な待機の状態となるが、1駒分の途
中でフィルムが突っ張ったとなると、スプロケット8に
設けたスイッチSSPはON又はOFFの何れかの状態であらか
じめ設定した時間tを経過してもその状態が保持される
(6−32)。時間tを経過してもスイッチSSPがその状
態を保持しているときは、カウンタ指数が0であるか否
かをチェックし、0であるときは(6−33)、0以外に
おいてはフィルム給送モータは逆(巻戻)方向へ起動す
る(6−6)。
巻上げ時にあっても巻戻し時になっても、スプロケッ
ト8は1駒分の移動によって、そこに設けたスイッチSS
Pは8パルスの信号が出るので、P=8のセットがなさ
れる(6−7)。スイッチSSPがOFFからONに切替わる
と、Pから1さて減算し、P=0即ち1駒分巻戻される
とフィルム駒のカウント数Nから1を減算し表示する
(5−9)。このサイクルを繰返してカウント数N=0
となった(6−11)ところで、フィルムのリーダ検出が
なされる(6−12)。ここで、途中巻戻しであるか否か
のチェックがなされ(6−13)、途中巻戻しであれば直
ちに、自動巻戻しであれば0.5sec後にフィルム給送モー
タ51は停止する。このフィルム給送モータ51の停止時に
は、100msの間モータに正回転方向の通電が行なわれる
(6−14)。これは、モータの急停止とカメラ内の歯車
の噛合条件をフィルム巻上げ方向に切替えるために行な
うものである。フィルム給送モータ51が停止すると、LC
D表示部10はカウンタ数N=0で点滅し、巻戻し完了を
表示する(6−15)。カメラ裏蓋を開いて(SBスイッチ
OFF)、パトローネを取出すこととなる(6−16)。
取出したパトローネは(6−13)のシーケンスを経て
いるので、自動巻戻しがされたパトローネではフィルム
リーダ部を含めてフィルムは全てパトローネ内に巻込ま
れた状態となっている。また、途中巻戻しがなされた時
は、フィルムがパトローネから露呈した状態となってい
る。
以上説明した第6図(b)のフローチャートは、事故
が生じたときのフローを示している。即ちフィルム給送
モータ51を逆転(6−6)させたにも拘らず、スイッチ
SSPはONの状態で3sec以上(6−21)或いはOFFの状態で
3sec以上(6−22)維持しているときはフィルムが移動
していないと判断されるので、カウント数Nをチェック
し(6−24)、N=0でなければLCD表示部は点滅し、
リワインドモードであることを表示している。スイッチ
SIをONすることで、再度モータは逆転(6−6)する。
以上説明した巻戻しのフローをタイミングチャートで
示したのが第5図(C)である。
自動巻戻しまたは前記の手動操作によるフィルム巻戻
しが行なわれると、スイッチSSPの8パルス毎にカウン
ト数は巻戻しを開始したときのカウント数から1宛減算
し0に到達する。即ち、それまで撮影済フィルム部分の
巻戻しがなされたこととなる。引続いて巻戻しが継続す
るが、装填時のオートリーダ(AL)部の巻戻しとなる。
但し、ここでスイッチSSPの1パルス分のパルス幅(時
間)tsspの測定が継続してなされる。図から明らかなよ
うに、tsspはフィルム1/4駒分巻戻す要する時間であ
る。次に読込みはじめた幅(時間)が、直前に読取られ
たtsspの2倍の時間を経過してもなお終了しないときを
もって、スプロケット8がフィルムから外れてオートリ
ーダ部の巻戻しが終了したと判断させる。図示したの
は、自動巻戻しの際のタイミングチャートで、オートリ
ーダ部の巻戻しが終了してから更に500msの間巻戻しを
継続リーダ部の巻込みを行なうが、手動操作によるフィ
ルム巻戻しの際はオートリーダ部の巻戻しの終了と同時
にフィルム給送モータの逆転用制御信号MF2はOFFとな
り、代って正転用の制御信号MF1が100msの間ONとなって
巻戻しが終了する。従って、この際は先端リーダ部(ベ
ロ)がパトローネから顔を出した状態となっている。
フィルムをカメラから取り出して、このフィルムが再
度装填された時、このフィルムが再装填されたフィルム
か否かを判断し、再装填されたフィルムの場合、前述し
たモード切替釦ボタン10をに設定し、レリーズボタン
9をONすると、フィルムの感度情報及びフィルムを前回
撮影した位置にセットする。この時一度フィルムを突っ
張る位置まで巻上げ、次にフィルムをマニュアルリワイ
ンド時に記憶したフィルム移送量分巻戻してセット状態
とする。
この時フィルム移送量の検知は、スプロケット8の回
転により発生するパルスがONからOFFに切替わるとHか
ら1宛減算し、H=0となった時点でフィルム移送モー
タを停止する。また、前記モード切替ボタン10を以外
で、レリーズボタン9を押圧(S1スイッチON)で、通常
撮影と同様に4駒分のオートロードを行なう。
また、この実施例では、JISK7528によって規格化され
たパトローネ入れの35mmロールフィルム(JISK7519)を
装填した場合を例として示したが、この実施例ではこれ
に限らず、例えばフィルムカートリッジにも同様に適用
でき、この場合はその一部に爪を設け、一度使うとこの
爪を折れるようにしておき、この情報によりカメラ側で
再装填か否かを判断するようにしてもよい。そして、再
装填の場合はフィルム情報データとカメラが記憶したデ
ータとを比較し一致したデータに基づいて自動的にフィ
ルムをセットするようにしてもよい。また、フィルムカ
ートリッジに予め通しナンバーを付けておき、マニュア
ルリワンドの際、このナンバーと撮影済画枠位置を記憶
しておけばよい。
[発明の効果] 前記したように、この発明では、フィルム途中巻戻し
を行なうと、まず巻上げを行ないフィルム終端の突っ張
り位置までのフィルム移送量とフィルム情報を記憶して
おき、再度そのフィルムが装填された時は前記記憶した
情報に基づいてフィルムをセットするから、フィルムの
途中取出し及び最初の未使用駒への再装填を容易に行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の概略ブロック図、第2図はこの発明
のフローチャート、第3図乃至第6図はこの発明をさら
に具体的に説明するもので、第3図はこの発明を適用し
たカメラの裏蓋を開いた状態の斜視図、第4図はこの発
明を適用したカメラの制御回路図、第5図(a)〜
(c)はタインミングチャート、第6図(a)〜(c)
はフローチャートである。 図中符号Aは途中巻戻し操作手段、Bはフィルム終端検
知手段、Eは制御手段、Gはモータ駆動回路、Hはリー
ダ検知手段、Iはフィルム移送量検出手段、Jは記憶手
段、Kはフィルム情報検出手段である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムの途中巻戻しを行なわせるための
    操作手段を有するカメラにおいて、前記途中巻戻しを行
    なわせるための操作手段が操作された時はまずフィルム
    終端まで巻上げるフィルム巻上げ手段と、このフィルム
    巻上げに基づくフィルム移送量を検出するフィルム移送
    量検出手段と、このフィルム移送量を記憶すると共にフ
    ィルム情報を記憶する記憶手段と、フィルム巻上げ後フ
    ィルムを巻戻すためのフィルム巻戻し手段と、フィルム
    が再度装填された時に前記記憶手段に基づいてフィルム
    を記憶された駒位置にセットするフィルムセット手段と
    を備えたことを特徴とするカメラの撮影駒位置記憶装
    置。
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JP15272789A Expired - Lifetime JP2787227B2 (ja) 1989-06-15 1989-06-15 カメラの撮影駒位置記憶装置

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JPH0317640A (ja) 1991-01-25

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