JPH0833570B2 - フイルム自動給送装置付きカメラ - Google Patents

フイルム自動給送装置付きカメラ

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JPH0833570B2
JPH0833570B2 JP14608788A JP14608788A JPH0833570B2 JP H0833570 B2 JPH0833570 B2 JP H0833570B2 JP 14608788 A JP14608788 A JP 14608788A JP 14608788 A JP14608788 A JP 14608788A JP H0833570 B2 JPH0833570 B2 JP H0833570B2
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剛 正岡
春夫 小野塚
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、撮影ごとにフイルムを1コマずつ自動的
に巻き上げ、全てのコマの撮影が終了するとこれを検知
し自動的にフイルムを巻き戻すフイルムの自動給送装置
を備えたカメラに関する。
〔従来の技術〕
写真撮影を簡便に行なえるように自動露出機能やオー
トフォーカス機能とともにフイルムの巻き上げ巻き戻し
を自動的に行なうフイルム自動給送装置付きカメラが普
及している。
この種の自動給送装置の中に、フイルムを1コマずつ
巻き上げていき、全てのコマの巻き上げが終了してフイ
ルムをそれ以上巻き上げられなくなったときにフイルム
に生じる張力を、バネの弾性力などを利用して機械的に
トルク検知してフイルムを巻き戻すようにしたものがあ
る。すなわち、全てのコマが巻き上げられてトルクが検
知されると、巻き戻しスイッチがONされて、それまでモ
ータの動力をスプールに伝達していたギヤの噛合が解除
され、モータの回転が継続したままギヤの噛合状態が巻
き戻しフォークを回転させるように切り替わり、フイル
ムが巻き戻されるのである。
そして、巻き戻されたフイルムを取り出すために裏蓋
を開くと、この裏蓋の開放動作に連動して機械的に上記
巻き戻しスイッチがOFFとなり、フイルムの取り出し後
に新たなフイルムを装填して裏蓋を閉じると、次の撮影
準備のために自動的にフイルムをリーダ部を巻き上げて
最初の1コマ目をアパーチャーにセットする、ファース
ト・フレーム・セットが行なわれる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上述した従来のフイルム自動給送装置では、
フイルムの巻き戻しの途中で、例えば電源電池が消耗し
てモータの回転が停止した場合などに、誤って裏蓋を開
放してしまったときなどには次のような問題がある。
誤って裏蓋を開放してしまった場合でも、この開放動
作で巻き戻しスイッチがOFFされる。そして、新たな電
源電池を装填して裏蓋を閉じた場合には、フイルムの巻
き戻しを継続しなければならないにも拘らず、巻き戻し
スイッチがOFFされているから、フイルムの巻き戻し後
に裏蓋が閉じられたと同様にフイルムのファースト・フ
レーム・セットが行なわれる。フイルムの巻き戻し途中
でファースト・フレーム・セットが行なわれるから、さ
らにフイルムを巻き上げていきながら撮影を行なうこと
ができるため、撮影が行なわれると多重露光されてしま
い、不本意な結果となってしまう。
また、再度巻き戻しをするためには、フイルムに張力
を生じさせ、トルク検知させて巻き戻しスイッチをONし
なければならない。そのためには、フイルムを一旦巻き
上げる必要があり、このときには撮影レンズに光線が入
らないようにしてレリーズしながらフイルムを巻き上げ
なければならず、操作が面倒になってしまい、あるいは
巻き戻すのを忘れて撮影を行なってしまい上記のように
多重露光してしまうおそれがある。
そこで、この発明は、フイルムの巻き戻し途中で裏蓋
が開けられた場合には、継続してフイルムの巻き戻しを
行なうことにより、多重露光などにより不本意な撮影が
行なわれることを極力防止したフイルム自動給送装置付
きカメラを提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明に係るフイルム
自動給送装置付きカメラは、フイルムの全てのコマが巻
き上げられたときに該フイルムに生じる張力によりモー
タに加わるトルクが検知され、巻き戻しスイッチがONさ
れてフイルムが巻き戻され、裏蓋の開動作により上記巻
き戻しスイッチがOFFされるフイルム自動給送装置付き
カメラにおいて、フイルムの巻き戻し途中で裏蓋が開け
られたときに誤開閉モードにセットし、該誤開閉モード
にあるときには、上記裏蓋の閉動作に連動して、レリー
ズとは無関係に、フイルムの全てのコマを連続して巻き
上げるように構成したことを特徴としている。
〔作用〕
フイルム巻き戻し中に裏蓋が開けられ上記誤開閉モー
ドがセットされているときに、該裏蓋が閉じられると、
当該装填されているフイルムの全てのコマが連続して巻
き上げられる。巻き上げが終了すると、該フイルムに生
じる張力によるトルクが検知されて前記巻き戻しスイッ
チがONされる。これにより上記巻き上げられたフイルム
が再度巻き戻されることになる。
〔実施例〕
以下、図示した実施例に基づいてこの発明に係るスト
ロボ付きカメラを具体的に説明する。
第1図はカメラのハードウェアの概略を示す回路図
で、マイクロコンピュータ(CPU)1を中心にして構成
してある。
撮影を行なうために撮影レンズを覆うバリヤーの開閉
に連動してメインスイッチ2がON−OFFするが、このメ
インスイッチ2の可動側接点が撮影情報線2aによってCP
U1のポート1aに接続される。そして、ポート1aは、メイ
ンスイッチ2のOFF時には抵抗3を介して接地され、ON
時には電圧線4に接続されるようにしてある。
フイルムを露光するためにレリーズボタンを僅かに押
下すると第1段レリーズスイッチ5がONされ、さらに押
下すると第2段レリーズスイッチ6がONされる。第1段
レリーズスイッチ5は一方の接点が第1レリーズ情報線
5aによってポート1bに接続され、他方の接点は上記メイ
ンスイッチ2の可動側接点に接続される。第2段レリー
ズスイッチ6は一方の接点が第2レリーズ情報線6aによ
ってポート1cに接続され、他方の接点は上記メインスイ
ッチ2の可動側接点に接続される。また、第2レリーズ
情報線6aは抵抗6bを介して接地される。
このカメラは撮影レンズをカメラ本体に対して進退さ
せることにより焦点距離を連続的に変更できるいわゆる
ズーム装置付きカメラで、その切り替えは短焦点側スイ
ッチ(ワイドスイッチ)7と長焦点側スイッチ(テレス
イッチ)8とのいずれかをONすることにより行なう。
ワイドスイッチ7の一方の接点はワイド情報線7aによ
ってポート1dに接続されるとともに、このワイド情報線
7aは抵抗9を介して接地される。また、ワイド情報線7a
の途中からはズーム情報線10が分岐し、このズーム情報
線10はバッファゲート11を介してポート1eに接続され
る。そして、このポート1eから接続したズーム情報線10
は抵抗12を介して接地される。また、ワイドスイッチ7
の他方の接点は前記電圧線4に接続される。テレスイッ
チ8の一方の接点はテレ情報線8aによってポート1fに接
続されるとともに、このテレ情報線8aは抵抗36を介して
接地される。また、テレ情報線8aは途中で分岐しバッフ
ァゲート13を介して上記ズーム情報線10に接続される。
また、テレスイッチ8の他方の接点は前記電圧線4に接
続される。
ワイドスイッチ7またはテレスイッチ8がONされて撮
影レンズが所定の位置に移動したのちには、次の進退に
備えてニュートラルスイッチ14がONされる。このニュー
トラルスイッチ14の一方の接点はニュートラル情報線14
aによってポート1gに接続され、他方の接点は電圧線4
に接続されてニュートラルスイッチ14がONされるとポー
ト1gが電圧線4に接続される。また、ニュートラル情報
線14aは抵抗15を介して接地される。
セルフタイマーを作動させて撮影する場合には、セル
フスイッチ16をONする。このセルフスイッチ16の一方の
接点はセルフ情報線16aによってポート1hに接続され、
またこのセルフ情報線16aは抵抗17を介して接地され
る。セルフ情報線16aは途中で分岐し、バッファゲート1
8を介し情報線19によってポート1iに接続されるととも
に、この情報線19は抵抗20を介して接地される。セルフ
スイッチ16の他方の接点は、電圧線4に接続される。
装填されたフイルムの全てのコマの撮影が終了し、巻
き上げが停止するとそのときのトルクが検知されて機械
的に巻き戻しスイッチ21がONされる。また、後述する裏
蓋を開放するとこの開動作に連動して巻き戻しスイッチ
21がOFFされる。この巻き戻しスイッチ21の一方の接点
は巻き戻し情報線21aによってポート1jに接続され、ま
たこの巻き戻し情報線21aは抵抗22を介して接地され
る。さらに、巻き戻し情報線21aは途中で分岐しバッフ
ァゲート23を介して上記情報線19に接続される。
図中24は裏蓋スイッチで、フイルムを装填するときや
取り出すときに裏蓋を開閉するが、裏蓋を開放したとき
にはONされ、閉じたときにOFFされる。この裏蓋スイッ
チ24の可動側接点は裏蓋開閉情報線24aによってポート1
kに接続される。そして、裏蓋スイッチ24がONしたとき
には電圧線4に接続され、OFFしたときには前記抵抗3
を介して接地される。
また、CPU1のポート1lは接地される。
電源電池25はレギュレータ26その他に接続してあり、
このレギュレータ26の出力側がCPU1のポート1mに接続さ
れて該CPU1に安定した電圧が供給されるとともに、CPU1
と並列にノイズキラーコンデンサ27が接続される。そし
て、前記電圧線4はこのレギュレータ26の出力側に接続
されて該電圧線4には安定した電圧が供給される。
図中28はシャッター制御部で、測光センサにより検出
した露光データに基づいてシャッター速度や絞り値を制
御してシャッターの開閉を行なう。このシャッター制御
部28とCPU1との間で、露光データや演算結果などの情報
が交換される。
デート部29は撮影時にフイルムに日付などを写し込む
ためのデートを制御する部分である。
モータ30はモータドライバ回路31で駆動され、このモ
ータドライバ回路31にはフイルム給送情報線31a、ズー
ム駆動情報線31bおよび停止情報線31cが接続され、これ
らの情報線31a、31b、31cはそれぞれポート1n、1o、1p
に接続される。ポート1nから送出される信号によりモー
タ30がフイルムを巻き上げ、巻き戻すフイルム給送のた
めに駆動され、ポート1oから送出される信号によりズー
ムのために撮影レンズの進退を行なうために駆動され、
そして、ポート1pから送出される信号によりモータ30の
回転が停止する。
ストロボの主コンデンサの充電やストロボの発光はス
トロボ回路32で行なわれ、このストロボ回路32の充電禁
止情報線32aはポート1qに、充電開始情報線32bはポート
1rに、トリガー情報線32cはポート1sに、充電完了情報
線32dはポート1tにそれぞれ接続される。ポート1qから
送出される信号によりストロボ回路32の充電が禁止、解
除され、これが解除されているときにポート1rから送出
される信号により充電が開始され、ストロボ回路32の主
コンデンサの充電が終了するとストロボ回路32からポー
ト1tに充電完了信号が送出される。また、レリーズされ
てシャッターが開放するとこれに同期してポート1sから
トリガー信号が送出され、ストロボ回路32の放電管にト
リガー電圧が加わり放電してストロボが発光する。
撮影時にはレリーズボタンを僅かに押下すると前記第
1段レリーズスイッチ5がONされるが、これにより被写
体までの距離が計測され、撮影レンズを合焦させる。こ
の合焦動作はオートフォーカス回路(AF回路)33で行な
われるが、距離センサによって得られた距離情報に基づ
きCPU1で被写体距離を演算しその結果をAF回路33に送出
して行なわれる。
以上により構成したこの発明に係るストロボ付きカメ
ラの作動を、第2図ないし第13図に示すフローチャート
を用いて説明する。
第2図は電源電池25を充填した初期セット時のフロー
チャートであり、充填時にパワーONとなる(ステップ20
1)。そして、ズーム系の処理モードがセットされて記
憶され(ステップ202)、CPU1の入出力ポートがセット
され(ステップ203)、RAMがクリヤーされる(ステップ
204)。そして2秒間待機(ステップ205)したのちシャ
ッターがチェックされる(ステップ206)。例えばシャ
ッターの開閉途中で電源電池25が切れてしまった場合に
はシャッターが初期位置に復帰していない場合があり、
このような場合にはステップ206でシャッターが初期位
置に復帰される。そして、裏蓋スイッチ24の状態を検出
して裏蓋が開いているか否かを判定する(ステップ20
7)。YESのときは、フイルムの装填や取り出しが行なわ
れる場合であるから、撮影を継続することがないのでス
テップ301(第3図示)に進む。ステップ207の判定がNO
である場合にはフイルムが装填されている状態である場
合があり、ステップ208に進んで巻き戻しスイッチ21がO
Nされているか否かが判定される。その判定の結果がNO
である場合には、フイルムが装填されていれば撮影を継
続してフイルムを巻き上げることになるので初期モード
をセットしてこれを記憶したのち(ステップ209)、ス
テップ301に進む。ステップ208の判定の結果がYESであ
る場合にはフイルムの巻き戻し中に電源電池25が交換さ
れたのであるから、0.5秒待機(ステップ210)したの
ち、前記ポート1nから送出される信号に基づきモータド
ライバ回路31がモータ30を駆動して該モータ30がフイル
ム給送(MF)のために回転し(ステップ211)、フイル
ムの巻き戻し処理をするためにステップ1001(第10図
示)に進む。
第3図は撮影その他のためにカメラがスタンバイにあ
るときのフローチャートで、ステップ301でズーム系の
処理モードにあるか否かが判定される。その結果がYES
である場合には、ズーム系の処理モードをリセットした
のち(ステップ302)ステップ502(第5図示)に進む。
その結果がNOのときには、それぞれのスイッチが操作さ
れた場合に待機するために割込み条件がセットされ(ス
テップ303)、CPU1の入出力ポートがセットされる(ス
テップ304)。この状態でスタンバイとなり(ステップ3
05)、それぞれのスイッチが操作されたか否か、即ち割
込みがあるか否かが判定される(ステップ306)。ステ
ップ306の判定結果がNOである場合には再びステップ306
に戻り、YESの判定があるまでこの状態が継続する。
そして、ステップ306の判定結果がYESの場合には、い
ずれのスイッチが操作されたかを判定する。まず、ステ
ップ307でメインスイッチ2(SM)が操作されてバリヤ
ーの開閉が行なわれたか否かを判定する。その結果がYE
Sである場合には、撮影が行なわれるかあるいは撮影が
終了した場合でり、撮影レンズが撮影に適した位置に、
あるいはバリヤーを閉じるのに支障のない位置に移動さ
せる必要があるから、ステップ501(第5図示)に進
む。また、ステップ307の判定結果がNOのときにはメイ
ンスイッチ2の操作がない場合であり、ステップ308に
進みワイドスイッチ7(SW)またはテレスイッチ8(T
S)が操作されたか否かを判定する。この判定結果がYES
のときには撮影レンズの移動を行なうために、ステップ
501に進む。ステップ308の判定結果がNOのときにはテレ
スイッチ8とワイドスイッチ7のいずれも操作されてい
ない場合であるから、ステップ309に進む。ステップ309
ではレリーズボタンが僅かに押下されて第1段レリーズ
スイッチ5(SP1)がONされたか否かを判定する。その
結果がYESであるときには撮影が行なわれる場合である
から、シャッター処理を行なうためにステップ601(第
6図)に進む。第1段レリーズスイッチ5がONされてい
ないときには、ステップ310に進み裏蓋の開閉操作が行
なわれたか否かを判定する。その判定結果がYESのとき
には、ステップ311に進みシャッターがロックされてい
るか否か、即ちSロックモードにあるか否かを判定す
る。そして、ステップ311の結果がYESのときにはステッ
プ1301に進み、NOのときにはステップ701に進む。ステ
ップ310の判定結果がNOのとき、即ち裏蓋が開閉操作さ
れない場合にはステップ312に進み、セルフスイッチ16
(SSLELF)がONされたか否かを判定する。セルフスイッ
チ16がONされたときは、セルフタイマー撮影を行なう場
合であり、この場合にはセルフモードをセットしてこれ
を記憶したのち(ステップ313)、ストロボの充電を行
なうためにステップ401(第4図示)に進む。したがっ
て、カメラがスタンバイ状態にあってセルフモードがセ
ットされた場合には、ストロボが充電されている、いな
いに拘らず、まずストロボの充電が開始される。ステッ
プ312の判定結果がNOのときには、ステップ303に戻って
カメラがスタンバイする。
第4図はストロボ制御のフローチャートを示すもの
で、まずステップ401でメインスイッチ2の状態によっ
てバリヤーが閉じているか否かを判定する。判定結果が
YESの場合、即ちバリヤーが閉じているときには、撮影
を行なわない場合であるからストロボを充電する必要が
なく、ステップ501(第5図示)に進む。判定結果がNO
のときにはバリヤーは開いておりステップ402に進み、
Sロックモードにあるか否かを判定する。その結果がYE
Sの場合にはレリーズが不能で撮影ができないためスト
ロボ充電の必要がないからステップ301に戻りスタンバ
イ状態となる。ステップ402の判定結果がNOのときには
ストロボの充電が開始される(ステップ403)。
充電開始したならばステップ404でスイッチの割込み
の有無を判定する。その結果がNOのときには、充電開始
から30秒経過したか否かが判定され(ステップ405)、
経過していない場合にはステップ406で充電が完了した
か否かが判定される。その判定結果がNOのとき、即ち未
充電の場合にはステップ404に戻り、スイッチの割込み
の判定(ステップ404)と30秒経過の判定(ステップ40
5)が充電完了するまで繰り返される。この繰返し経過
中に30秒を経過してしまった場合には、電源電池25の電
圧が十分に得られないなどの支障が生じている場合であ
り、この場合にはステップ405でYESの判定がなされステ
ップ407で充電が停止され、ステップ408で充電完モード
がリセットされる。この場合充電完モードがリセットさ
れるのは、後述するようにステップ403に到った際に既
に充電が完了した状態となって充電完モードがセットさ
れている場合があるからである。充電完モードがリセッ
トされたのちステップ301に進む。
ステップ406の判定結果がYESのとき、即ち充電が完了
したときには充電を停止し(ステップ409)、充電完モ
ードをセットしこれを記憶したのち(ステップ410)、
ステップ411に進む。ステップ411では、セルフモードに
あるか否かの判定が行なわれ、その判定がYESのときに
はステップ412に進み1分が経過したか否かが判定され
る。なお、この1分間に例えばセルフモードにある旨を
発光ダイオードなどを用いて表示することもできる。1
分が経過していない場合には、ステップ413に進み、ス
イッチの割込みがあるか否かを判定する。また、ステッ
プ412で1分が経過したのちにはステップ412aに進みセ
ルフモードをリセットしたのちステップ413に進む。す
なわち、ステップ412によってセルフモードは充電完了
から1分間保持される。
ステップ413の判定結果がNOである場合、即ちスイッ
チの割込みがない場合にはステップ414に進み充電完モ
ードがセットされてから5分が経過したか否かが判定さ
れ、5分が経過していなければNOの判定がなされてステ
ップ411に戻る。そして、5分が経過した場合、即ちス
テップ414でYESと判定された場合にはステップ415に進
み充電完モードがリセットされる。すなわち、充電完モ
ードは充電完了からステップ414によって5分間保持さ
れる。なお、5分間が経過してしまうと、ストロボの主
コンデンサ32jは自然放電してしまうおそれがある。ス
テップ415で充電完モードがリセットされたならば通常
の撮影に備えてステップ301に戻りスタンバイ状態とな
る。
充電開始後であって充電完了前にいずれかのスイッチ
が操作された場合には、前記ステップ404でYESの判定が
なされてステップ416に進む。ステップ416ではOFF状態
にあったセルフスイッチ16がONされたか否かが判定され
る。この判定結果がYESであるときにはステップ417に進
みセルフモードであるか否かが判定される。これは、例
えば前述したステップ312でセルフスイッチ16がONされ
るが、ステップ313でセルフモードが記憶されればセル
フスイッチ16はOFFされてもセルフモードにあるからで
ある。そして、このような場合にはステップ417の判定
がYESとなるから、セルフモードがリセットされて(ス
テップ418)ステップ405に進んでストロボの充電が継続
される。すなわち、セルフスイッチ16が2回続けて操作
される場合には、2回目の操作でセルフタイマー撮影を
解除するのである。また、ステップ417の判定結果がNO
である場合には、セルフモードにない状態でセルフスイ
ッチ16が操作されたのであるから、セルフタイマー撮影
を行なおうとする場合でありステップ419に進んでセル
フモードをセットしたのちステップ403に戻り、再びス
トロボの充電を開始する。
ステップ416の判定はNOであるときには、セルフスイ
ッチ16が操作されたのでないから、ステップ420に進ん
で閉じている裏蓋が開かれたか否かが判定される。ステ
ップ420の判定結果がYESのときにはステップ421に進ん
で、前述のSロックモード、初期モード、後述するFモ
ードおよび3S異常モードをリセットしてステップ405に
戻る。
ステップ420の判定がNOのときには、裏蓋スイッチ24
の状態に変化がないときであり、他のいずれのスイッチ
が操作されたかを判定することになる。この場合の他の
スイッチは、第1段レリーズスイッチ5、ワイドスイッ
チ7、テレスイッチ8、メインスイッチ2あるいは巻き
戻しスイッチ21である。これらのスイッチが操作される
場合には、AF回路33やモータ30が駆動される場合である
から、ストロボの充電を継続したままであると電源電池
25の電圧降下によりモード30などが十分に作動しないお
それがあるため、まず、ステップ422でストロボの充電
を停止する。
そして、ステップ423に進み第1段レリーズスイッチ
5がONされたか否かを判定する。この判定がYESであれ
ば、撮影が行なわれるためステップ601に進んでシャッ
ター処理が行なわれる。ステップ423の判定がONでれ
ば、ステップ424に進んでテレスイッチ8またはワイド
スイッチ7がONされたか否かを判定する。その判定結果
がYESであればズーム処理を行なうために、ステップ501
に進む。判定結果がNOであればステップ425でセルフモ
ードがリセットされる。これは、操作された他のスイッ
チは、メインスイッチ2をバリヤーを閉じる方向に操作
したか、あるいは巻き戻しスイッチ21が操作されたかで
あるから、いずれの場合にも撮影を行なうことがないの
で、セルフモードがリセットされるのである。
そして、ステップ426でメインスイッチ2が操作され
てバリヤーが閉じたか否かを判定する。この判定結果が
YESであれば、バリヤーを閉じるのに支障がない位置ま
で撮影レンズを移動させる必要があるから、ズーム処理
を行なうためにステップ501に進む。判定がNOのときに
はステップ427に進んで、巻き戻しスイッチ21がONか否
かを判定する。ステップ427の判定結果がYES、NOいずれ
の場合であっても、ステップ701に進む。
充電中にいずれのスイッチも操作されない場合には
(ステップ404の判定がNOである場合)、前述のように
充電が終了して充電完モードが5分間保持される(ステ
ップ414)。この5分間にじれれかのスイッチが操作さ
れた場合にはステップ413の判定がYESとなってステップ
428に進み、セルフスイッチ16がONされたか否かを判定
する。この判定結果がYESの場合にはセルフモードにあ
るか否かを判定し(ステップ429)、セルフモードにあ
る場合にはセルフモードをリセットして(ステップ43
0)、ステップ414に戻って5分間のカウントが継続され
る。ステップ429の判定がNOのときには、ステップ419に
進んでセルフモードがセットされたのち、ストロボの充
電が開始される(ステップ403)。このときは既にスト
ロボの充電が完了しているときに、再度充電されること
になり、充電に要する時間が極めて短い。ステップ428
の判定結果がNOのときにはステップ431で裏蓋が開かれ
たか否かを判定し、裏蓋が開かれた場合にはステップ43
2でFモード、Sロックモード、3S異常モードおよび初
期モードをリセットしたのち、ステップ414に進む。ま
たステップ431の判定結果がNOのときには、前述したス
テップ423に進み、前述と同様な判定が行なわれる。な
お、このときには既にストロボの充電は停止されている
から(ステップ409)ステップ422は経由されない。
第5図は撮影レンズの焦点距離を変更するためのズー
ム処理のフローチャートを示すもので、前述のようにス
テップ307、308あるいはステップ401、426などからステ
ップ501に進んでズーム処理が行なわれる。
ステップ501では、メインスイッチ2がONあるいはOFF
されて変化したか否かが判定される。このときメインス
イッチ2の変化がある場合にはステップステップ502に
進んで、メインスイッチ2が操作されてバリヤーが開く
のか否かあるいは閉じるのか否かを判定する。バリヤー
が開く場合には、これから撮影をしようとする場合であ
り、バリヤーが開いたのちに収納されている撮影レンズ
を撮影可能な位置まで前進させなければならない。ま
た、バリヤーが閉じる場合には撮影が終了してカメラを
携帯したりする場合で、この場合には撮影レンズを収納
位置まで後退させてバリヤーを閉じなければならない。
すなわち、ステップ502の判定結果がNOであるときに
は、バリヤーは開くことになりステップ503に進む。ま
た、電源電池25をカメラに充填した直後には、前述した
ようにズーム系の処理モードにあるからステップ301でY
ESと判定され、ステップ302でズーム系の処理モードが
リセットされたのちステップ502に進み、メインスイッ
チ2の状態によりバリヤーの開閉が判定される。
ステップ503では撮影レンズの位置を検出するエンコ
ーダの出力がホームポジション(HOME)あるいはH1にあ
るか否かが判定される。本実施例に示すカメラは、撮影
レンズがホームポジション、ワイド端位置、テレ端位置
の間を移動する。ホームポジションはワイド端位置より
もさらに後退した位置で、バリヤーを閉じるために収納
された位置である。そして、焦点距離の変更はワイド端
位置とテレ端位置との間を移動することにより行なわれ
る。また、H1はホームポジションとワイド端位置との間
に撮影レンズが位置している場合のエンコーダの出力を
示す。ステップ503の判定結果がNOのときにはステップ5
30に進んで撮影レンズが前進するような処理を行なう
が、この場合の処理については後述する。ステップ503
の判定結果がYESであるときはバリヤーが開いているに
も拘らず撮影ができない状態であるから、ステップ504
に進んで前記CPU1のポート1oから送出される信号により
ズーム用にモータ30を駆動して撮影レンズを前進させ
る。次にステップ505でワイドスイッチ7がONされてい
るか否かを判定する。これは、モータ30の回転方向を一
定としてその回転を伝達するギヤの噛合状態を変更して
撮影レンズの進退を行なうため、撮影レンズを前進させ
るときと後退させるときとでは伝達ギヤの回転方向を反
転させなければならず、ワイドスイッチ7がONされてい
る場合にはモータ30の回転が撮影レンズを後退させるよ
うに伝達されてしまうから、ギヤの噛合状態を確認する
ためワイドスイッチ7の状態を確認するのである。した
がって、ワイドスイッチ7がONされてステップ505の判
定がYESであるばあいには、それ以上モータ30を回転さ
せて撮影レンズを後退させないために、ステップ507で
モータ30を停止する。また、ワイドスイッチ7がONでな
い場合であってもニュートラルスイッチ14がONされてい
る場合には、このカメラでは伝達ギヤの噛合状態は撮影
レンズを後退させる状態にあるから、ステップ506でニ
ュートラルスイッチ14がONされているか否かを判定し、
YESのときにはステップ507でモータ30を停止する。
そして、モータ30が停止したのち、ワイドスイッチ7
がONされているか否か(ステップ508)と、ニュートラ
ルスイッチ14がONされているか否か(ステップ509)を
判定し、ステップ508、ステップ509のいずれかがYESと
判定された場合にはステップ508に戻る。すなわち、ス
テップ508、ステップ509のいずれもがONと判定される場
合、即ちワイドスイッチ7とニュートラルスイッチ14の
いずれもがOFFである場合にのみステップ510に進み、ズ
ーム駆動用にモータ30が駆動されてステップ511に進
む。また、前述したステップ506でNOと判定された場
合、即ちワイドスイッチ7がONでなく(ステップ505)
かつニュートラルスイッチ14がONでない(ステップ50
6)場合には、ステップ504でモータ30が駆動された状態
でステップ511に進む。
ステップ511ではバリヤーの開状態が維持されている
か否かが判定される。その判定結果がNOであるとき、即
ちバリヤーが開いているときにはステップ512に進んで
エンコーダがH1またはホームポジションにあるか否かを
判定する。ステップ512の判定結果がYESのときには、モ
ータ30の回転を継続した状態でステップ513に進み2秒
間の経過を判定する。2秒間の経過前にはステップ513
の判定はNOとなりステップ505に戻る。
そして、上記ステップ511の判定がYESであるときには
バリヤーが閉じられて撮影に供されないから、ステップ
514に進みモータ30を停止する。また、ステップ512の判
定結果がNOとなれば、即ちエンコーダがH1およびホーム
ポジションを指示しなくなった場合には撮影レンズが撮
影位置まで前進したのであるから、ステップ514に進み
モータ30を停止する。さらに、ステップ513の判定がYES
となった場合には2秒経過したにも拘らずエンコーダが
H1およびホームポジションを指示し続けている状態であ
り、撮影レンズが移動しないなど何らかの異常が考えら
れるのでステップ514に進みモータ30を停止したのち、
ステップ515に進んでバリヤーが閉じられたか否かを判
定する。ステップ515の判定結果がNOであるとき、即ち
バリヤーが開いている場合にはレリーズに備えてステッ
プ401に進みストロボの充電が行なわれる。また、ステ
ップ515の判定結果がYESのとき、即ちバリヤーが閉じら
れたときには、撮影レンズを収納位置まで後退させる必
要があるからステップ502まで戻る。
ステップ502でメインスイッチ2の状態からバリヤー
が閉じていると判定されると、ステップ516に進む。ス
テップ502でYESの判定がなされる場合は、バリヤーを閉
じるのであるから撮影レンズが収納位置になければなら
ず、ステップ516では撮影レンズが収納位置にあるか否
か、即ちエンコーダがホームポジションにあるか否かが
判定される。この判定結果がNOであるときには、撮影レ
ンズを後退させるためにモータ30が駆動される(ステッ
プ517)。なお、メインスイッチ2がバリヤーを閉じる
方向に操作された場合には、該メインスイッチ2の操作
に追従してワイドスイッチ7がONされるような機械的な
構造をしているため、前述したステップ505、506のよう
にワイドスイッチ7とニュートラルスイッチ14の状態を
確認してモータ30を駆動する必要がない。そして、モー
タ30が回転した状態でステップ518でバリヤーを開いて
いる状態にメインスイッチ2が維持されているか否かを
判定し、その判定結果がNOであればバリヤーの閉が維持
されているから、ステップ519でエンコーダがホームポ
ジションを指示するか否かを判定する。この判定がNOで
あればステップ520に進み、2秒間経過したか否かを判
定する。2秒間経過前であるならば、ステップ518に戻
る。ステップ518でYESと判定されたときには、バリヤー
が開かれたのであるから、ステップ521に進んでモータ3
0を停止する。また、ステップ519でYESと判定されたと
きには、エンコーダがホームポジションを指示したので
あるから、ステップ521に進んでモータ30を停止する。
また、ステップ520でYESと判定されたときには、2秒経
過してもエンコーダがホームポジションを指示しない場
合で、何らかの異常があるおそれがあるのでステップ52
1に進んでモータ30を停止する。
モータ30を停止したのちステップ522に進んで、メイ
ンスイッチ2の状態が維持されずにバリヤーが開かれた
か否かを判定する。この判定がYESのときには、バリヤ
ーが開かれたのであるからステップ502戻り、ステップ5
02からステップ503に進んで前述のように撮影レンズを
撮影位置まで前進させる処理が行なわれる。また、ステ
ップ522の判定結果がNOならば、バリヤーが閉じられた
状態であって撮影に待機するためステップ301に戻って
スタンバイ状態となる。
ステップ501でNO、即ちメインスイッチ2の変化がな
いときにはステップ523に進み、バリヤーを閉じる状態
にメインスイッチ2があるか、あるいはSロックモード
にあるか否かが判定される。その判定結果がYESのとき
には、バリヤーが閉じられたかシャッターがロックされ
たかであるため、撮影に供する状態ではないので撮影レ
ンズを移動する必要がなくステップ301に戻ってスタン
バイ状態となる。そして、ステップ523でNOと判定され
たときには、バリヤーが開きシャッターがロックされて
いないので撮影に供される状態にあるから、ステップ52
4に進んでワイドスイッチ7がONされているか否かを判
定する。この場合には撮影を行なうために、撮影者がフ
ァインダーから被写体を視認して構図を決めようとして
いる場合である。
ステップ524の判定結果がYESのときには、撮影レンズ
を撮影位置に位置させる必要がある。そのため、ステッ
プ525に進みエンコーダがワイド端(W端)、H1あるい
はホームポジションにあるか否かを判定する。なお、撮
影レンズが格納位置にある場合には、撮影者はワイドス
イッチ7を操作せずにテレスイッチ8を操作することに
なるから、ステップ524の判定結果はNOとなってステッ
プ526に進むことになる。
ステップ525の判定結果がNOのときには、撮影レンズ
が既に前進した状態にあるから、ズーム用にモータ30を
駆動する(ステップ527)。モータ30が駆動したならば
ステップ528に進み、メインスイッチ2がバリヤーを開
いた状態にあるか否かを判定する。バリヤーが開いた状
態にあればステップ528の判定結果がNOとなり、ステッ
プ529に進む。ステップ529ではワイドスイッチ7のON状
態が維持されているか否かを判定し、YESであればステ
ップ531に進みエンコーダの指示がH1またはホームポジ
ションか否かを判定する。この判定結果のNOであればス
テップ533に進み2秒間が経過したか否かが判定され、
経過していなければ判定結果がNOとなってステップ528
に戻り、同様に判定結果が行なわれる。ステップ528の
判定結果がNOとなった場合、即ちバリヤーを閉じるよう
にメインスイッチ2が操作された場合には、モータ30が
回転を継続した状態でステップ518に進み、撮影レンズ
が収納位置まで後退するまでモータ30を回転するよう処
理される。
そして、ステップ529でNOと判定されたとき、即ちワ
イドスイッチ7のONが解除されたときにはステップ530
に進み、撮影レンズを僅かに前進させてモータ30を停止
させる処理が行なわれる。これは、ステップ527でモー
タ30が回転した際には撮影レンズを後退させるのである
が、後退したままの状態でモータ30を停止するとそれぞ
れの伝達ギヤは撮影レンズを後退させる側の歯側面で噛
合している。ギヤが噛合する場合にはバッククラッシュ
があり、次に撮影レンズを前進するためにモータ30を駆
動した場合に、それぞれの伝達ギヤが撮影レンズを前進
させる側の歯側面で噛合するまでモータ30の回転が撮影
レンズにまで伝達されない状態が生じてしまう。このた
め、次に撮影レンズを前進させる場合にモータ30が回転
を開始するとほぼ同時に撮影レンズが前進するように、
予めバッククラッシュに相当する量だけそれぞれのギヤ
を回転させておくためである。
そして、ステップ531でYESと判定されたとき、即ちエ
ンコーダがH1あるいはホームポジションにある場合に
は、モータ30を停止して(ステップ532)、ステップ508
に進み、改めてモータ30を駆動して(ステップ510)、
エンコーダがH1あるいはホームポジションを指示しなく
なるまで撮影レンズを前進させる処理(ステップ51
2)、即ち撮影可能な状態になるまでモータ30を回転さ
せる。この場合には撮影レンズは収納位置あるいはH1
置から前進するから、伝達ギヤのバッククラッシュに関
する処理を行なう必要がない。
また、前述したステップ503における判定結果がNOで
あるとき、即ちメインスイッチ2が操作されて(ステッ
プ501)バリヤーが開いた状態(ステップ502)におい
て、エンコーダがH1とホームポジションのいずれにもな
い場合にはステップ530に進んで、モータ30を僅かに回
転させて撮影レンズを前進させる処理が行なわれる。
そして、ステップ525の判定結果がYESであるとき、即
ちワイドスイッチ7がONされた状態(ステップ524)で
エンコーダがW端、H1あるいはホームポジションのいず
れかにあるとき、またはステップ530の処理が終了した
ときには、ステップ535に進む。また、ステップ533でNO
と判定されたときには2秒間モータ30が回転してもエン
コーダがH1またはホームポジションのいずれも指示しな
い場合であるので、何らかの異常があると判断されてモ
ータ30を停止し(ステップ534)、ステップ535に進む。
ステップ535ではメインスイッチ2の状態によりバリヤ
ーが閉じているか否かを判定し、YESであるときにはス
テップ516に進んでエンコーダがホームポジションを指
示するまで(ステップ519)モータ30を回転させる(ス
テップ517)。また、ステップ535の判定結果がNOのとき
には、バリヤーが開いておりストロボの充電を行なうた
めにステップ401に進む。
前述のステップ524においてNOと判定されるときは、
撮影者がファインダーから被写体を覗いて構図を決定す
るためにテレスイッチ8を操作した場合である。この場
合には前述のようにステップ526に進みエンコーダがテ
レ端(W端)を指示しているか否かを判定し、その結果
がYESのときにはモータ30を駆動する必要がないから、
ステップ535に進んで前述のように処理される。
ステップ526でNOと判定されるときには、撮影レンズ
を前進させるためにモータ30を駆動させる(ステップ53
7)。そして、ステップ538に進みバリヤーを閉じるよう
にメインスイッチ2が操作されたか否かを判定する。こ
の判定結果がNOであるときには、テレスイッチ8のONが
維持されているか否かを判定する(ステップ539)。ス
テップ539でYESが判定されたときはテレスイッチ8がON
されており、ステップ540に進んでエンコーダがT端を
指示したか否かが判定され、その結果がNOであれば2秒
間が経過したか否かが判定され、経過していなければス
テップ538に戻る。
ステップ538でYESと判定されたとき、即ちバリヤーを
閉じる場合には撮影レンズを前進させる必要がないか
ら、モータ30を停止して(ステップ542)ステップ535に
進む。この場合にはステップ535の判定結果がYESとなる
から、ステップ516に進み、モータ30を改めて駆動して
エンコーダがホームポジションを指示するまで撮影レン
ズを後退させる(ステップ519)。また、ステップ539で
NOと判定された場合には、テレスイッチ8のONが解除さ
れたのであるからモータ30を停止して(ステップ54
2)、ステップ535に進んでバリヤーの開閉を判定する。
ステップ540でYESと判定された場合には撮影レンズが前
進してエンコーダがT端を指示したのであり、それ以上
撮影レンズを前進させられないから、モータ30を停止し
て(ステップ542)、ステップ535に進む。さらに、ステ
ップ541でYESと判定された場合には、2秒が経過しても
撮影レンズがT端まで前進しないのであるから、何らか
の異常があると判断されてステップ542に進んでモータ3
0が停止し、その後ステップ535に進む。ステップ535に
おける判定結果がNOである場合、即ちバリヤーが開いて
いる場合にはレリーズに備えてステップ401に進みスト
ロボの充電が行なわれる。
第6図はシャッター処理のフローチャートで、例えば
カメラがスタンバイ状態にあるときやストロボ制御中
に、レリーズボタンが押されて第1段レリーズスイッチ
5がONされたとき(ステップ309、ステップ423)などに
ステップ601に進んでシャッター処理が行なわれる。
ステップ601ではSロックモードにあるか否かを判定
し、YESと判定されてSロックモードにあるときには、
シャッターをレリーズすることはできずステップ602に
進む。ステップ601でNOと判定されればシャッターはロ
ックされていないのであるから、ステップ604に進んで
エンコーダがH1またはホームポジションを指示している
か否かを判定する。YESと判定されるときは、撮影レン
ズが撮影可能な位置まで前進してしないのであるからシ
ャッターはレリーズできずステップ602に進む。ステッ
プ604の判定結果がNOのときには、ステップ605に進んで
バッテリーチェックがなされて十分な電圧がかかるか否
かが判定される。この判定結果がNOであるときには、被
写体距離を計測したりレリーズしたりするのに十分な電
圧が得られないのであるから、以後の処理は行なわれず
ステップ602に進む。
ステップ602では第1段レリーズスイッチ5がONされ
ているか否かを判定し、YESである場合にはステップ602
の判定が繰り返される。そして、レリーズボタンから指
が離れて第1段レリーズスイッチ5がOFFとなればステ
ップ602の判定結果がNOとなり、ステップ603に進んでシ
ャッターやAF系の信号が解除されてステップ301に進
み、カメラがスタンバイ状態となる。
ステップ605でYESと判定されれば、撮影の際の露出を
制御するために測光がおこなわれそのデータが記憶され
る(ステップ606)。そして、ステップ607に進み上記ス
テップ606で得られたデータに基づき付属のストロボを
発光させる必要があるか、即ち発光モードが選択された
か否か、およびストロボが未充電であるか否かを判定す
る。この判定結果がNOであるときには露光可能な状態で
あるから、ステップ608に進んで被写体距離が計測され
記憶される。そして、ステップ609に進んでステップ606
におけるデータに基づきストロボ撮影を行なうか否か、
即ち発光モードにあるか否かが判定され、その結果がYE
Sのときにはステップ610に進み、ステップ608における
距離データに基づきフラッシュマチックによるストロボ
発光のための演算が行なわれて絞り値が決定され、ステ
ップ611に進む。また、ステップ609の判定結果がNOのと
きにはストロボを発光させる必要がないのでステップ61
1に進む。
ステップ611では、レリーズボタンが完全に押下され
て第2段レリーズスイッチ6(SP2)がONされたか否か
を判定する。この判定結果がNOであればステップ612に
て第1段レリーズスイッチ5のONが継続されているか否
かを判定し、YESと判定されればステップ611の戻り、第
2段レリーズスイッチ6がONされるまでこの処理が繰り
返される。ステップ611でYESの判定があればステップ61
3に進んでセルフモードにあるか否かを判定する。この
判定結果がNO、即ちセルフモードにない場合にはステッ
プ614に進み、ステップ608で得られた距離データに基づ
きレンズ段をセットし、フイルムの露光が行なわれる
(ステップ615)。そして、撮影されたフイルムのコマ
に必要に応じて撮影日を写し込んだ(ステップ616)の
ち、レンズを初期位置に復帰させて(ステップ617)、
撮影が終了する。その後ステップ618でシャッターやAF
系の信号が解除され、またストロボ撮影が行なわれたと
きには同時に充電完モードがリセットされる。
ステップ619では初期モードにあるか否かを判定し、
その判定結果がYESのときにはステップ1101(第11図
示)に進み、NOのときにはステップ620に進む。ステッ
プ620ではFモードにあるか否かが判定され、YESのとき
にはステップ701に進み、NOのときにはストロボの充電
を行なうためにステップ410に進む。
ステップ613の判定結果がYESのときにはセルフモード
が選択されているときであり、この場合にはステップ62
1に進む。ステップ621ではメインスイッチ2の変化によ
って開いていたバリヤーが閉じられたか否かを判定し、
NOの場合にはステップ622に進んでセルフスイッチ16がO
Nされたか否かを判定する。この判定結果がNOのときに
は裏蓋スイッチ24の変化を検知して閉じられていた裏蓋
が開いたか否かを判定する(ステップ623)。ステップ6
23の判定結果がNOであればステップ625に進んで第2段
レリーズスイッチ6がONされてから10秒間が経過したか
否かを判定し、10秒間経過前であればステップ621に戻
り上記の処理が繰り返され、10秒間が経過したならばス
テップ614に進んで露光が行なわれる。すなわち、セル
フモードのときには、レリーズボタンが完全に押下され
てから10秒間経過したのちレリーズされる。また、ステ
ップ623でYESと判定されたときには裏蓋が開かれたので
あるから、ステップ624に進んでFモード、Sロックモ
ード、3S異常モードおよび初期モードをリセットしてス
テップ625に進む。
また、上述のステップ607でYESと判定されたときに
は、発光モードにあってストロボ撮影を行なわなければ
ならないにも拘らずストロボが十分充電されておらず、
レリーズ時に適切な露光を行なえないのであるからシャ
ッターやAF系の信号が解除される(ステップ626)。ス
テップ612の判定結果がNOとなれば、レリーズボタンか
ら指が離れたことになり撮影を行なわないのであるか
ら、ステップ626でシャッターやAF系の信号が解除され
る。ステップ621でYESと判定されればバリヤーが閉じら
れるので、ステップ626に進む。また、ステップ622でYE
Sの判定が行なわれたならば、セルフモードにある状態
において(ステップ613)セルフスイッチ16が操作され
たためセルフモードが解除されることになるから、レリ
ーズを中止してステップ626に進み、ストロボの充電の
ためにステップ410に進む。
第7図はカメラのモードがどのような状態にあるかを
判定して、その状態に相応する処理を選択して分岐させ
るためのフローチャートを示すもので、ステップ311で
Sロックモードにないと判定された場合、ステップ427
で巻き戻しスイッチ21の状態が判定された場合、ステッ
プ620でFモードにあると判定された場合などにはステ
ップ701に進んで分岐処理が行なわれる。
ステップ701ではメインスイッチ2の状態により裏蓋
が開いているか否かが判定される。この結果がYESのと
きには、裏蓋が開かれて撮影に供されないのであるか
ら、ステップ702でFモード、Sロックモード、3S異常
モードおよび初期モードをリセットしたのちステップ40
1に進む。ステップ701の判定結果がNOのときには、ステ
ップ703に進んで後述する誤開閉モードにあるか否かを
判定する。この判定結果がYESのときには誤開閉モード
をリセットし(ステップ704)、ステップ705に進んで巻
き戻しスイッチ21がONされているか否かを判定する。ス
テップ705でNOと判定されるとステップ1201に進んで誤
開閉の場合の処理が行なわれる。また、ステップ705の
判定結果がYESであるときには巻き戻しスイッチ21がON
されておりフイルムの巻き戻しを行なうことになるた
め、ステップ706に進んでフイルム給送用(MF)にモー
タ30を駆動する。上記ステップ703の判定結果がNOであ
るときにも、ステップ706に進んでモータ30を駆動す
る。そして、ステップ707でFモードであるか否かを判
定する。この判定がYESのときにはフイルムの1コマ送
りをするためにステップ901に進む。
またステップ707の判定結果がNOのときには、ステッ
プ708に進み巻き戻しスイッチ21がONされているか否か
を判定する。前述したステップ427においては巻き戻し
スイッチ21がONか否かを判定してその結果に拘らずステ
ップ701に進んだが、ステップ708において再度巻き戻し
スイッチ21がONか否かを判定し、その結果に応じて以後
の処理が異なるようになる。すなわち、ステップ708の
判定結果がYESのときには、フイルムの巻き戻しを行な
うためにステップ1001(第10図)に進み、NOのときには
フイルムの在否をチェックするためにステップ801(第
8図)に進む。
第8図はフイルムが装填されているか否かおよび装填
されている場合には、それが初期の装填であるならばフ
イルムのリーダ部を巻き上げて最初の1コマ目をアパー
チャーにファースト・フレーム・セット(FFS)する処
理のフローチャートである。ステップ801に進む場合に
はモータ30が回転している(ステップ706)。
まず、ステップ801で巻き戻しスイッチ21がONされて
いるか否かを判定する。これがYESであるときにはフイ
ルムの巻き戻しを行なうのであるから、FFSの処理には
進まずステップ1001に進む。ステップ801がNOであると
きにはステップ802に進んで裏蓋スイッチ24の状態から
裏蓋が開いているか否かを判定する。この判定結果がYE
SのときにはフイルムをFFSすることがないのでステップ
803でモータ30を停止したのちステップ301に進んでカメ
ラをスタンバイ状態にする。
ステップ802の判定結果がNOのときには、裏蓋が閉じ
ているのでステップ804に進んでFFSの処理を行ない、そ
れが完了したか否かを判定する。FFSはフイルムのパー
フォレーションをカウントし、例えばフイルムを1コマ
巻き上げた場合にはS0信号を受信するものとし、リーダ
部で4コマ巻き上げる場合にはS0信号を4個受信した場
合にFFSが終了する。ステップ804の判定結果がNOのとき
には、ステップ805に進んで5秒間が経過したか否かが
判定され、5秒経過前であればステップ801に戻り、上
記の処理が繰り返される。また、5秒経過してもFFSが
終了しないときには、即ちステップ805の判定がYESとな
るのときにはフイルムが装填されていない場合なのであ
るからモータ30を停止する(ステップ806)。
そして、FFSが終了した場合には、ステップ804の判定
がYESとなってステップ807に進む。ステップ807では、
Fモードがセットされこれが記憶される。Fモードはフ
イルムが装填された状態であって撮影を継続することを
示すモードであり、従ってレリーズされて露光が終了し
たとき(ステップ620)、やステップ707などでフイルム
を1コマ送る場合にセットされている。Fモードがセッ
トされたならば、モータ30が停止し(ステップ806)、
ステップ301に進んでカメラをスタンバイ状態にする。
第9図はフイルムの1コマ送りをする場合のフローチ
ャートで、カメラがFモードにあると判定された場合、
即ち最終的にステップ707でYESと判定されたときに1コ
マ送りが行なわれる。なお、ステップ901に進むときに
は、既にモータ30が回転している(ステップ706)。
ステップ901では巻き戻しスイッチ21がONされている
か否かを判定し、YESのときにはフイルムが全て巻き上
げられた状態であるので1コマ送りは行なわれず、Fモ
ードをリセットして(ステップ902)から、フイルムの
巻き戻し処理を行なうためにステップ1001に進む。ステ
ップ901でNOと判定されれば、次に裏蓋が開いているか
否かを判定する(ステップ903)。この判定結果がYESの
ときには、Fモード、Sロックモード、3S異常モードお
よび初期モードをリセットし(ステップ904)、モータ3
0を停止して(ステップ905)から次の処理に備えるため
にステップ301に進む。
そして、ステップ903でNOと判定されたときには、ス
テップ906において1コマ送り(F処理)を行ないそれ
が完了したか否かを判定する。1コマ送りは、前述した
S0信号を検知することにより完了したことが判定され
る。ステップ906でNOと判定された場合には、ステップ9
07で3秒間が経過したか否かが判定され、NOのときには
ステップ901に戻って上記の処理が繰り返される。ステ
ップ906でYESと判定されたとき、即ち1コマ送りが完了
したときには、ステップ908に進んで3S異常モードがリ
セットされ、モータ30を停止する(ステップ911)。
また、ステップ907でYESと判定されたときには、1コ
マ送りが開始されてから3秒間が経過したにも拘らず1
コマ送りが完了しない状態であり、何らかの異常がある
と判断して3S異常モードをセットしてこれがセットされ
た回数をカウントする(ステップ909)。次に、ステッ
プ910に進んで3S異常モードが5回カウントされたか否
かを判定する。その結果がNOのときは、3S異常モードが
セットされたときと同様にモータ30を停止し(ステップ
911)、ステップ912に進んで巻き戻しスイッチ21がONと
なっているか否かを判定する。この判定がYESとなる場
合は、フイルムが全て巻き上げられてそのトルクが検出
され巻き戻しスイッチ21がONされる場合である。そし
て、ステップ912でYESと判定されたときは、以後フイル
ムの1コマ送りは行なわないのでFモードをリセットし
(ステップ913)、以後の処理の分岐をするためステッ
プ701に進む。また、ステップ912でNOと判定された場合
には、フイルムが1コマ巻き上げられて次の撮影に待機
するためステップ401に進んでストロボの充電が行なわ
れる。
また、ステップ910で3S異常モードが5回カウントさ
れて判定結果がYESとなったときには、モータ30を停止
し(ステップ914)、以後の1コマ送りを行なわないよ
うにするためFモードをリセットする(ステップ915)
とともに、レリーズできないようにするためSロックモ
ードをセットして(ステップ916)、ステップ301に進ん
でカメラを次の処理に備えるようにスタンバイさせる。
第10図は、フイルムの全てのコマの撮影が終了したと
きにフイルムを巻き戻す処理を行なうフローチャートで
ある。巻き戻し処理の前の処理としては前述のように、
ステップ211、ステップ708、ステップ801、ステップ902
などがある。ステップ211は、フイルムの巻き上げ途中
で電源電池25が消耗したため、これを交換した場合であ
る。ステップ708、ステップ801、ステップ902では、フ
イルムが全て巻き上げられて巻き戻しスイッチ21がONと
なった場合である。また、ステップ1001に進むときには
モータ30が既に回転している。
ステップ1001では、裏蓋スイッチ24の状態から裏蓋が
開いているか否かを判定する。この判定結果がYESとな
ったときは、モータ30の回転中でフイルムの巻き戻し途
中に裏蓋が誤って開かれた場合であり、従って誤開閉モ
ードをセットし(ステップ1002)、モータ30を停止した
のち(1003)、ステップ301に進む。また、ステップ100
1でNOと判定された場合には、ステップ1004に進んで3
秒間に前述したフイルムのパーフォレーションから得ら
れるS0信号を受信したか否かを判定する。3秒間が経過
しないでS0信号を受信した場合にはステップ1004の判定
結果がNOとなってステップ1001に戻る。すなわち、S0
号の変化を検知してこれが検知されつづけている場合に
はフイルムの巻き戻し処理が継続される。そして、ステ
ップ1004の判定結果がYESとなって3秒間が経過してもS
0信号が受信されない場合には、フイルムが全て巻き戻
されたことになりモータ30を停止する(ステップ1005)
とともに、Sロックモードをセットして(ステップ100
6)ステップ301に進む。
第11図は、初期モードがセットされているときに行な
われる電源電池25の入れ替え時の処理のフローチャート
を示すものである。すなわち、ステップ619でYESの判定
が行なわれた場合にこの処理がなされるのであるが、初
期モードがセットされるのはステップ209においてであ
り、これは電源電池25が充填された場合においてであ
る。したがって、例えばフイルムが装填されている状態
で電源電池25を交換し、レリーズすることによりこの処
理が行なわれる。
ステップ1101ではステップ209でセットされた初期モ
ードをリセットし、以後レリーズされたときにはこの処
理が行なわれないようにする。次に、モータ30をフイル
ム給送用に駆動し(ステップ1102)、ステップ1103に進
む。ステップ1103では、巻き戻しスイッチ21がONされた
か否かを判定する。YESであるときには、フイルムの巻
き戻し処理を行なうことになるから、ステップ1001に進
むことになる。ステップ1103の判定結果がNOのときには
ステップ1104に進んで裏蓋スイッチ24の状態から裏蓋が
開いているか否かを判定する。YESのときにはモータ30
を停止して(ステップ1105)、ステップ301に進んで次
の処理に備えるためにカメラをスタンバイ状態にする。
ステップ1104の判定結果がNOのときには、ステップ1106
に進み、前述したS0信号の有無を判定する。この判定は
所定時間(3sec.)行なわれ、S0信号が変化するまで3
秒間以上経過するが否かが判定される。3秒間が経過し
ない前にS0信号が受信される場合にはカメラにフイルム
が装填されている状態にあるため、ステップ1106の判定
結果はNOとなってステップ1107に進み1コマ送りが行な
われる。ステップ1107では1コマ送りの処理が完了した
か否かが判定され、この判定結果がNOのときにはステッ
プ1103に戻り、1コマ送られるまで上記の処理が繰り返
される。
そして、ステップ1107の判定がYESとなって1コマ送
られたならばモータ30を停止し(ステップ1108)、ステ
ップ1109に進む。ステップ1109では巻き戻しスイッチ21
がONされたか否かを判定し、これがYESであれば次の処
理に移るためにステップ701に進む。また、ステップ110
9の判定結果がNOのときには、フイルム装填中に電源電
池25の交換が行なわれ、1コマ送りが完了して次の撮影
に待機することになるので、Fモードをセット(1110)
してステップ401に進んでストロボの充電を行なう。
上記ステップ1106でYESの判定が行なわれる場合は、
3秒間が経過してもフイルムが1コマ送られないのであ
るから、フイルムが装填されていないか、あるいは何ら
かの異常がある場合であるから、モータ30を停止し(11
11)、この場合にはFモードのセットを行なわないでス
テップ301に進む。
第12図は誤開閉処理のフローチャートを示し、フイル
ムの巻き戻し処理をしている際に誤って裏蓋を開いてし
まった場合(ステップ1001でYESと判定され、ステップ1
002で誤開閉モードがセットされる。)などの処理であ
る。なお、裏蓋を開いたときにはその動作に連動して機
械的に巻き戻しスイッチ21はOFFされる。このときモー
タ30は停止した状態にあるから(ステップ1003)、ステ
ップ1201でモータ30をフイルム給送用に駆動し、フイル
ムの巻き上げを行なう。そして、巻き戻しスイッチ21が
ONされたか否かを判定し(ステップ1202)、YESのとき
にはフイルムの巻き戻し処理をするためにステップ1001
に進む。上記のように巻き戻しスイッチ21はOFFされて
いるから、ステップ1202の判定結果がNOとなり、ステッ
プ1203に進んで裏蓋が開いているか否かが判定される。
一般に誤って裏蓋を開いた場合などはすぐに裏蓋が閉じ
られるから、ステップ1203の判定結果はNOとなり、ステ
ップ1204に進んで3秒間が経過したか否かを判定する。
この3秒間の判定は、前述したフイルムの1コマを示す
S0信号の有無によって行なわれる。この判定結果がNO、
即ち次のS0信号を受信するまでに3秒間が経過していな
い場合には、ステップ1202に戻って上記の処理が繰り返
される。そして、フイルムが全て巻き上げられるとその
トルクが検地されて巻き戻しスイッチ21がONされるか
ら、上記ステップ1202の判定結果がYESとなってフイル
ムの巻き戻し処理に移る。すなわち、フイルムの巻き戻
し中に誤って裏蓋を開いた場合には、まずフイルムを全
て巻き上げてから、再び巻き戻し処理が行なわれること
になる。
また、ステップ1203でYESと判定されたとき、即ち再
び裏蓋が開かれたときには、誤開閉モードをセットして
(ステップ1205)、モータ30を停止する(ステップ120
6)。なお、ステップ1204の判定結果がYESとなるとき、
即ち3秒間が経過したにも拘らずS0信号を受信しないと
きにはステップ1206に進んでモータ30を停止し、次の処
理に備えてステップ301に進んでカメラをスタンバイ状
態にする。
なお、誤開閉モードのリセットは次のような処理を経
過して行なわれる。前記のようにステップ1002で誤開閉
モードがセットされ、モータ30が停止して(ステップ10
03)、ステップ301に進みカメラがスタンバイ状態とな
る。そして、誤って開かれた裏蓋が閉じられるとステッ
プ310からステップ311に進み、このときにはSロックモ
ードがセットされていないから、ステップ701に進む。
そして、ステップ703で誤開閉モードにあると判定され
て、ステップ704に進んで誤開閉モードがリセットされ
るのである。
第13図は、フイルムが全て巻き戻されたときに、次の
操作に待機するために行なわれる処理のフローチャート
を示す。フイルムが全て巻き戻されると、ステップ1006
でSロックモードがセットされ、フイルムを取り出すた
めに裏蓋が開かれるとステップ310でYESの判定がなさ
れ、ステップ311ではYESとなるから、ステップ1301に進
んでこのフローチャートに示す処理が行なわれる。
ステップ1301では巻き戻しスイッチ21がONされている
か否かを判定し、YESのときにはステップ1302に進んで
裏蓋が開かれているか否かを判定する。この判定結果が
NOのときには次の処理に備えるためにステップ301に進
んでカメラをスタンバイ状態にする。また、ステップ13
02の判定結果がYESのときにはステップ1301に戻り、巻
き戻しスイッチ21がOFFされるか、あるいは裏蓋が閉じ
られるまでステップ1301とステップ1302の処理が繰り返
される。
ステップ1301でNOと判定された場合、即ち巻き戻しス
イッチ21がOFFとなったときには、モータ30をズーム用
に駆動し(ステップ1303)、300mSEC間駆動した(ステ
ップ1304)のち、モータ30を停止する(ステップ130
5)。このようにモータ30を僅かに回転させるのは、巻
き戻し処理が終了した時点では伝達ギヤがフイルム給送
系で巻き戻し側に噛合しており、次の処理ではフイルム
の巻き上げ、撮影レンズの駆動などが行なわれるため、
伝達ギヤの噛合状態を次の処理に備えるためである。そ
して、ステップ1306でFモード、Sロックモードおよび
3S異常モードをリセットし、ステップ401に進んストロ
ボの充電を行なうことになる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明に係るフイルム自動給
送装置付きカメラによれば、フイルムの巻き戻しの途中
で誤ってカメラの裏蓋を開けてしまった場合でも、裏蓋
を閉じると連続してフイルムの巻き上げ動作を行ない、
巻き上げが終了した後に再度巻き戻しを行なって全ての
フイルムを巻き戻すことができる。このため、従来のよ
うにファースト・フレーム・セットされて多重露光して
しまうおそれがない。
また、再度巻き戻す動作の前にフイルムの巻き上げ動
作を行なうため、フイルムの全てのコマが巻き上げられ
たときに巻き戻しスイッチをONさせる機構自体を変更さ
せる必要がない。したがって、既に存するフイルム自動
給送装置付きカメラを、この発明に係るカメラのように
裏蓋の誤開閉時にフイルムの巻き戻し動作を行なえるよ
うに設計変更して改良することが容易に、かつ安価に行
なえる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の好ましい一実施例を示すものである。
第1図はストロボ付きカメラのハードウェアを示す概略
の回路図である。 第2図ないし第13図はこの発明に係るストロボ付きカメ
ラの動作を説明するためのフローチャートである。第2
図は電源電池を充填したときの初期セットに係るフロー
チャートである。第3図は次の操作に備えてカメラが待
機しているスタンバイ状態のフローチャートである。第
4図はストロボの主コンデンサに充電を行ないストロボ
を所定時間充電完了状態で維持して次の操作に備えるよ
うにしたストロボ制御を示すフローチャートである。第
5図は、このカメラは撮影レンズの焦点距離を変更でき
るズームレンズを具備しているので、そのズーム処理に
係るフローチャートである。第6図は撮影時のシャッタ
ー処理に係るフローチャートである。第7図は次に行な
う処理に手順を進めるための分岐処理に係るフローチャ
ートである。第8図は、フイルムが装填されているか否
かを判断し、フイルムが装填された際にフイルムのリー
ダ部を巻き取り最初のコマをアパーチャーにセットする
ファースト・フレーム・セットに係るフローチャートで
ある。第9図は、1コマ撮影されたのちに次のコマをア
パーチャーにセットする1コマ送りに係るフローチャー
トである。第10図は全てのコマの撮影が終了し、フイル
ムを巻き戻す処理に係るフローチャートである。第11図
はフイルムの巻き上げ中、巻き戻し中あるいはズーム駆
動中などに電源電池を交換した場合の処理に係るフロー
チャートである。第12図はフイルムの巻き戻し中に誤っ
て裏蓋を開いてしまった場合などの処理に係るフローチ
ャートである。第13図はフイルムの巻き上げが終了した
ときに、伝達ギヤの噛合を確実にして次の操作に備える
処理に係るフローチャートである。 1……マイクロコンピュータ(CPU) 2……メインスイッチ(SM) 5……第1段レリーズスイッチ(SP1) 6……第2段レリーズスイッチ(SP2) 7……ワイドスイッチ(SWIDE) 8……テレスイッチ(STELE) 14……ニュートラルスイッチ 16……セルフスイッチ(SSELF) 21……巻き戻しスイッチ(SR) 24……裏蓋スイッチ(SB) 25……電源電池、28……シャッター制御部 30……モータ、31……モータドライバ回路 32……ストロボ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 宗義 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−14243(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フイルムの全てのコマが巻き上げられたと
    きに該フイルムに生じる張力によりモータに加わるトル
    クが検知され、巻き戻しスイッチがONされてフイルムが
    巻き戻され、裏蓋の開動作により上記巻き戻しスイッチ
    がOFFされるフイルム自動給送装置付きカメラにおい
    て、 フイルムの巻き戻し途中で裏蓋が開けられたときに誤開
    閉モードにセットし、該誤開閉モードにあるときには、
    上記裏蓋の閉動作に連動して、レリーズとは無関係に、
    フイルムの全てのコマを連続して巻き上げるように構成
    したことを特徴とするフイルム自動給送装置付きカメ
    ラ。
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