JPH0714979Y2 - カメラのトルク検知装置 - Google Patents

カメラのトルク検知装置

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JPH0714979Y2
JPH0714979Y2 JP13668187U JP13668187U JPH0714979Y2 JP H0714979 Y2 JPH0714979 Y2 JP H0714979Y2 JP 13668187 U JP13668187 U JP 13668187U JP 13668187 U JP13668187 U JP 13668187U JP H0714979 Y2 JPH0714979 Y2 JP H0714979Y2
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film
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lever
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JP13668187U
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和彦 恩田
正義 平井
哲雄 西沢
信行 亀山
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、1つの電動モータでフイルムの巻上げ巻戻
し、及びレンズ鏡筒駆動(テレワイド又はズーム)を行
うようにしたカメラのトルク検知装置に関する。
〔従来技術〕
最近カメラの自動化が進み、撮影時に於けるフイルムの
1駒巻上げ、撮影終了後のフイルム巻戻し、及び撮影レ
ンズの焦点距離の切換え等が電動化されている。
例えば、特開昭60-97329号公報では、正回転でフイルム
の巻上げを行い、逆回転でフイルムの巻戻しを行う電動
モータと、レンズ鏡筒の移動のために前記電動モータか
ら巻戻しフォークに至るギヤ列から動力の切換えが可能
なクラッチ手段と、このクラッチ手段の切換えに連動し
て前記モータを逆回転させるためのスイッチとを備え、
前記クラッチ手段の切換えによりモータを逆回転させて
前記レンズの鏡筒の移動を行うカメラのフイルム給送装
置が提案されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記カメラのフイルム給送装置では、正
回転でフイルムの巻上げを行い、逆回転でフイルムの巻
戻しを行うようにしている為、モータの正逆切換の為の
制御回路、並びにレンズ鏡筒を駆動する為の切換え手段
が複雑になる欠点がある。
即ち、前記カメラのフイルム給送装置は、正回転でフイ
ルムの巻上げを行い、逆回転でフイルムの巻戻しを行っ
ている為、モータから巻戻しフォークに至るギア列から
レンズ鏡筒の駆動の動力を取出す為に、クラッチ手段が
必要となり、前記の如く制御回路、切換え手段が複雑に
なる欠点がある。
ところが、モータの正回転でフイルムの巻上げと巻戻し
の2つの動作を行うようにすれば、モータの逆回転でも
う1つの仕事が出来、これをレンズ鏡筒の駆動に利用す
れば制御回路、切換え機構が極めて簡単になる。
このようなモータの正回転でフイルムの巻上げと巻戻し
の2つの動作を行うカメラのフイルム給送装置では、電
動モータからの正回転力でフイルム巻上げ機構又はフイ
ルム巻戻し機構に切換える為に遊星クラッチ機構を設け
ると共に、電動モータとこの遊星クラッチ機構との間に
遊星ギア機構から成るトルク検知装置を設け、フイルム
エンドでモータに過負荷がかかると、前記遊星ギア機構
のアームが回転して遊星クラッチ機構を巻上げ側から巻
戻し側に切換える。一方、遊星クラッチ機構のアーム
は、フイルム巻上げ又はフイルム巻戻しの状態検出を行
うスイッチを開閉する機能も兼ねており、アームは弾性
体によりフイルム巻戻しの状態検出方向に付勢されてい
る。従って、このようなトルク検知装置では、一旦フイ
ルムを巻戻すと、レンズ鏡筒を引込めたい場合、弾性体
の付勢力に抗して裏蓋を開けてアームをリセットしなけ
れば遊星クラッチ機構を焦点距離切換え機構に切換える
ことが出来なかった。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、モ
ータの1方向の回転でフイルムの巻上げとフイルムの巻
戻しを行うようにし、逆方向の回転でレンズ鏡筒のズー
ム切換え(又はテレワイド切換え)を行うようにし、こ
れによりモータの制御回路を簡単にし或いはレンズ鏡筒
のズーム切換え機構を簡単にすると共に、フイルム巻戻
し後リセット操作をしないでレンズ鏡筒駆動動作が可能
なカメラのトルク検知装置を提案することを目的として
いる。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、前記目的を達成するために、パトローネ内に
収納されたフイルムを引出してスプールに巻取るフイル
ム巻上げ機構と、前記スプールからフイルムをパトロー
ネ内に巻戻すフイルム巻戻し機構と、電動モータからの
回転力により回転する第1の太陽ギア、該第1の太陽ギ
アと噛み合うと共に前記フイルム巻上げ機構又はフイル
ム巻戻し機構と噛み合う第1の遊星ギア、第1の太陽ギ
アと第1の遊星ギアとを軸支するアームから成り、前記
電動モータの正方向回転力を前記フイルム巻上げ機構又
はフイルム巻戻し機構に伝達する第1の遊星クラッチ機
構と、前記第1の遊星クラッチ機構の第1の太陽ギアに
軸支され、前記電動モータの正方向回転によるフイルム
巻上げ時に前記第1の遊星クラッチ機構の第1の遊星ギ
アが前記フイルム巻上げ機構と噛み合った状態を保持す
るように前記第1の遊星クラッチ機構の前記アームの移
動を規制し、全フイルムの巻上げ終了時に前記電動モー
タの正方向回転で第1の遊星ギアがフイルム巻戻し機構
に噛み合うように前記アームの移動規制を解除し、前記
電動モータの逆方向回転力で前記第1の遊星ギアがフイ
ルム巻戻し機構からフイルム巻上げ機構に噛み合うよう
に前記アームの移動を許容するスイッチレバと、前記第
1の遊星クラッチ機構の第1の遊星ギアが前記フイルム
巻戻し機構に噛み合うように前記スイッチレバを付勢す
るばねと、前記ばねによる付勢力に抗して前記第1の遊
星クラッチ機構の第1の遊星ギアが前記フイルム巻上げ
機構に噛み合うように前記スイッチレバを保持する係止
レバと、前記電動モータからの回転力により回転する第
2の太陽ギア、該第2の太陽ギアと噛み合うと共に前記
第1の遊星クラッチ機構の第1の太陽ギアと噛み合う第
2の遊星ギア、第2の太陽ギアと第2の遊星ギアとを軸
支するトルク検知レバから成り、全フイルムの巻上げ終
了時に所定以上の巻上げトルクになると第2の太陽ギア
の周囲を第2の遊星ギアが回転移動することにより前記
トルク検知レバが回動し、該トルク検知レバが前記係止
レバによる前記スイッチレバの前記アームの移動規制を
解除するトルク検知機構と、外部操作可能なズームツマ
ミをテレ側又はワイド側に操作することにより撮影レン
ズ鏡筒をテレ側又はワイド側に移動して焦点距離を変え
る焦点距離可変機構と、前記電動モータの逆方向の回転
で前記第1の遊星クラッチ機構の第1の遊星ギアからの
回転力をフイルム巻上げ機構から焦点距離可変機構に切
換える第2の遊星クラッチ機構と、から成ることを特徴
としている。
〔作用〕
本考案は、電動モータの正回転でフイルム巻上げを行
い、撮影終了後のフイルム巻上げ終了時、トルク検知機
構がフイルムエンドを検知すると遊星クラッチ機構を切
換えて電動モータをフイルム巻戻し機構に連結する。こ
れにより電動モータの1方向の回転でフイルム巻上げと
フイルム巻戻しの両方の動作を行わせることができる。
また、電動モータを逆回転すると、動力伝達経路が焦点
距離切換え機構に切換わり、焦点距離を調節することが
出来る。
更に、フイルム巻戻し後、リセット操作をしないで動力
伝達経路を焦点距離切換え機構に切換えることが出来
る。
〔実施例〕
以下添付図面に従って本考案に係るカメラのトルク検知
装置の好ましい実施例を詳説する。
以下第1図に従ってこのカメラのトルク検知装置を詳説
する。第1図に於いてモータ10の出力ギア12は、ギア1
4、16、18、20、22、24を介して太陽ギア26と連結され
ている。アーム31は第2図で詳細に示すように太陽ギア
26の中心軸26Aに軸支される。アーム31の端部にはピン2
6Bが植立され、このピン26Bに軸支された遊星ギア30が
太陽ギア26に噛合っている。太陽ギア26、遊星ギア30、
アーム31は第1の遊星クラッチ機構を構成する。この遊
星ギア30は太陽ギア26の回転方向によりフイルム巻上機
構のギア32又はフイルム巻戻し機構のギア34のいずれか
一方に切換えられる。
アーム31と同軸にスイッチレ28が回動自在に設けられ、
スイッチレバ28の一端28Aにはばね36が取付けられ、こ
れによりスイッチレバ28は反時計方向に付勢されてい
る。このばね36は後述するようにマニュアルリワインド
時のモータ10を回転させる為に設けられているもので、
オートリワインド時は特に必要ではない。一方、スイッ
チレバ28は係止レバ38に植立されたピン40とその一端28
Aが係合し、ばね36の付勢力に抗して保持されている。
他方、スイッチレバ28にはスイッチ29をオン オフする
突起28Bが設けられ、このスイッチレバ28の反時計方向
の回転によりスイッチ29はオンからオフに切換えられ
る。このスイッチ29はオートリワインド時は巻上げ、巻
戻しの状態検出及びマニュアルリワインド時はモータ10
の回転駆動の為の駆動スイッチとして作用する。アーム
31の端部には折曲片31Aが形成され、このアーム31の折
曲片31Aはスイッチレバ28の側縁に係合する。これによ
りアーム31は、反時計方向の回動はスイッチレバ28に拘
束されている。
係止レバ38は軸42を中心に回動自在に軸支されると共に
ばね44によって軸42を中心に反時計方向に回動付勢さ
れ、スイッチレバ28を時計方向に付勢する。この結果、
アーム31も時計方向に付勢され、これにより遊星ギア30
はフイルム巻上機構のギア32の噛合い方向に保持されて
いることになる。
一方ギア22の軸22Aに軸支されるアーム46はばね48で時
計方向に回動付勢されると共にストッパ50に当接してい
る。アーム46の端部にはピン52が植立されこのピン52は
係止レバ38と当接している。従って太陽ギア26が後述す
るフイルムエンドにより回転が阻止されると、モータ10
の回転力によりギア24並びにアーム46は太陽ギア22の回
りにばね48の付勢力に抗して軸22Aを中心に反時計方向
に回動し、これにより係止レバ38は軸42を中心に時計方
向に回動され、スイッチレバ28の端部28Aとピン40との
係合関係が解除され、遊星ギア30は太陽ギア26の回転に
よる切換え力によって巻戻し機構のギア34と噛合うよう
になっている。
一方、係止レバ38の他端には折曲部38Aが形成され、こ
れをカメラ外部より操作し、図中矢印方向に回動付勢す
ることによりピン40とスイッチレバ28の係合を解除す
る。そこでスイッチレバ28はばね36の付勢力により反時
計方向に回動し、スイッチ29をオフし、モータ10を回転
させ、マニュアルリワインド操作が行われる。
裏蓋開閉検出レバ54は軸56を中心に回動自在に軸支され
ると共にばね58によって軸56を中心に反時計方向に回動
付勢されると共に、その端部54Aが裏蓋60の受け部62と
当接している。従って第5図に示すように裏蓋60が開閉
軸64を中心に回動され、開放されると、裏蓋開閉検出レ
バ54は裏蓋60による拘束が解除され、裏蓋開閉検出レバ
54はばね58の付勢力により、軸56を中心に反時計方向に
回動する。これによりレバ54の他端54Bに植立されたピ
ン66がスイッチレバ28の端部28Bを押圧して、スイッチ
レバ28を強制的に時計方向に回動する。これにより、ア
ーム31も時計方向に回動し、アーム31に軸支された遊星
ギア30を巻戻し機構のギア34から切り離し、巻上機構の
ギア32と噛合わせ前記係止レバ38により保持される。こ
れによりリセットがなされるようになっている。
第1図に示すようにフイルム巻上機構のギア32には同軸
に一体的に太陽ギア70が取付けられ、このギア70の軸70
Aにはアーム72が軸支される。このアーム72にはピン73
が植立され、このピン73には遊星ギア74が軸支されてい
る。太陽ギア70、アーム72、遊星ギア74は第2の遊星ク
ラッチ機構を構成する。遊星ギア74はモータ10の正逆の
切換えによりスプール76の上端に設けられたスプールギ
ア78又は焦点距離切換え機構のギア80と噛み合うように
なっている。スプール76の外周にはフイルムのパーフォ
レーションと噛み合う爪82が形成されると共にその下端
部にはギア84が形成され、このギア84はギア86、ギア88
と噛み合っている。ギア88と同軸に一歯ギア90が設けら
れ、この一歯ギア90はフイルムのリーダ部がスプール76
の爪82に巻取られるまでのフイルム初期送りをする。
次に焦点距離切換え機構について説明する。ギア80の回
転軸80Aにはレンズ鏡筒の駆動方向の切換えレバ92が設
けられ、この切換えレバ92にはギア80と噛み合うギア9
4、98、ギア94と噛み合うギア96が軸支されている。こ
のギア94、96はテレ方向への駆動時のギア列であり、ギ
ア98はワイド方向への駆動時のギアである。従って切換
えレバ92を軸80Aを中心に回動することによりテレ用の
ギア96がギア100と噛み合ったり、或いはワイド用のギ
ア98がギア100と噛み合うようになる。しかしながら、
切換えレバ92はばね93によって常時時計方向に回動付勢
されている為通常状態ではテレ方向に付勢保持されてい
る。
更にこのギア100はギア102と噛み合いこのギア102には
ウオーム104が形成されている。ウオーム104はギア106
と噛み合うと共に同軸に形成されたギア108がエンコー
ダギア110と噛み合っている。このエンコーダギア110に
は偏芯した位置にピン112が植立され、このピン112はレ
ンズ鏡筒繰出しレバ114と係合している。即ちレンズ鏡
筒繰り出しレバ114は軸114Aを中心に揺動自在に支持さ
れると共に長孔116が形成され、この長孔116にエンコー
ダギア110からのピン112が嵌合している。従ってエンコ
ーダギア110の回転によりレンズ鏡筒繰り出しレバ114は
軸114Aを中心に揺動することになる。このレンズ鏡筒繰
り出しレバ114の下端部にはピン118が植立され、このピ
ン118はレンズ鏡筒120の長孔122内に嵌入している。従
ってレンズ鏡筒繰り出しレバ114が揺動することにより
レンズ鏡筒120は前後移動することになる。
次にズームスイッチ機構について説明する。レンズ鏡筒
の駆動方向切換えレバ92の端部にはピン124が植立さ
れ、このピン124は第1スライドレバ126の突片128と当
接している。第1スライドレバ126はばね130で右方向に
引っ張られると共にストッパ132に当接している。ばね1
30はズームスイッチレバ136がワイド位置に保持された
時に復帰方向の付勢力を与えるようになっている。一方
スライドレバ126の他端にはピン134が植立され、このピ
ン134はズームスイッチレバ136と係合している。ズーム
スイッチレバ136の下面には第2スライドレバ138が設け
られこの第2スライドレバ138はばね140で左方向に引っ
張られると共にストッパ142に当接するようになってい
る。このスライドレバ138にはピン144が植立され、この
ピン144はズームスイッチレバ136に係合し、このばね14
0はズームスイッチレバ136がテレ位置に保持された時に
復帰方向の付勢力を与えるようになっている。更にズー
ムスイッチレバ136には可動接片137が設けられ、この可
動接片137はプリント板139と共にテレワイドスイッチを
構成する。
更に第1スライドレバ126のピン134にはメインスイッチ
レバ146の端部148が係合し、メインスイッチレバ146はO
FF位置とON位置との2位置をとり、各位置でクリックレ
バ150の突起150Aが凹部146A、146Bに嵌入して保持され
るようになっている。
ズームスイッチレバ136をニュートラル位置Nからテレ
位置Tに移動すると、第1スライドレバ126及び切換え
レバ92、ギア列94、96はそのままでテレワイドスイッチ
137、139のみがONしたモータ10を逆方向に駆動しテレ動
作が行われる。
一方ズームスイッチレバ136をニュートラル位置Nから
ワイド位置Wに移動すると、第1スライドレバ126の突
片128がピン124を左方向に移動させ、これに伴い切換レ
バ92は軸80Aを中心に反時計方向に回動し、ワイド側の
ギア系列のギア98がギア100と連結されるようになり、
それと同時にテレワイドスイッチ137、139をONしモータ
10を逆方向に駆動しワイド動作が行われる。
次に巻戻し機構について説明する。巻戻し機構のギア34
はギア152、154、156、158、160と連結されており、こ
のギア160の下面にはフイルムパトローネの巻芯と係合
するパトローネフォーク162が設けられている。
前記の如く構成された本考案に係わるカメラのトルク検
知装置の実施例の作用は次の通りである。
先ずフイルム巻上げ動作について説明する。係止レバ38
のばね44並びにトルク検知レバ46のばね48の付勢力によ
り係止レバ38並びにトルク検知レバ46は第1図、第3図
で示す位置をとり、これによりスイッチレバ28はばね36
の付勢力に抗して第1図に示す位置にあり、従って遊星
ギア30はフイルム巻上げ機構のギア32と噛み合ってい
る。この状態でモータ10が正回転(時計方向回転)する
と、ギア12→14→16→18→20→22→24→26→30→32のギ
ア系列によりフイルム巻上げ機構に回転力が伝達され
る。これによりフイルム巻上げ機構のギア系列32→70→
74→78によりスプール76は反時計方向に回転し、図示し
ないフイルムがスプール76に巻取られることになる。
フイルム巻戻し動作は、次のようにしてなされる。撮影
が終了しフイルムの全長がスプール76に巻取られると、
フイルムエンドはフイルムパトローネ内の巻芯と係合し
ており、フイルム巻上げ終了時には、モータ10の回転力
にも係わらずスプール76が回転不能になる。この状態で
尚もモータ10が回転しようとすると、モータ10からの回
転トルクによりトクル検知レバ46は第3図の想像線で示
すように軸22Aを中心にばね48の付勢力に抗して反時計
方向に回動する。トルク検知レバ46が反時計方向に回動
すると、係止レバ38はトルク検知レバ46のピン52と当接
しているため、軸42を中心にばね44の付勢力に抗して時
計方向に回動する。係止レバ38が時計方向に回動する
と、係止レバ38のピン40とスイッチレバ28の端部28Aと
の係合関係が解除され、スイッチレバ28はばね36により
軸26Aを中心に反時計方向に回動される。これによりア
ーム31は、スイッチレバ28との係合状態が解除され、遊
星ギヤ30が太陽ギア26の回転により反時計方向に公転し
て巻戻し機構のギア34と噛み合うようになる。これによ
り、モータ10と巻戻し機構とが連結され、ギア系列12→
14→16→18→20→22→24→26→30→34→152→154→156
→158→160によりパトローネフォーク162が回動し、フ
イルムはパトローネ内に巻戻されることになる。
このように本考案に係る実施例によれば、モータ10の正
回転でスプール76にフイルムを巻取り、フイルム巻上げ
終了後フイルムエンドを検知すると、トルク検知レバ46
が作動し、モータ10の正回転方向でフイルムをパトロー
ネ内に巻戻すことができる。このように本考案に係る実
施例ではモータ10の正回転でフイルム巻上げと巻戻しの
両方の作動を行うことができる。
次に、フイルム巻戻し後、レンズ鏡筒120を移動するに
は次のようにして行う。ズームツマミ136Aをワイド側W
に移動すると、テレワイドスイッチ138、139がONし、モ
ータ10が逆回転する。モータ10が逆回転すると、第4図
の想像線で示す位置からアーム31が太陽ギア26の回転力
により時計方向に回動する。この時アーム31とスイッチ
レバ28と接曲片31Aで係合関係があるのみであり、アー
ム31の時計方向回動では、スイッチレバ28は回動の妨げ
とならなず、アーム31にはばね36の付勢力も作用しな
い。これにより遊星ギア30が焦点距離切換え機構のギア
32と噛合い、レンズ鏡筒120はフイルム巻戻し後に於い
ても、蓋を開ける等のリセット動作しないで駆動させる
ことが出来る。
次に、焦点距離切換機構の作動について説明する。先
ず、ズームツマミ136Aがニュートラル位置Nにある時、
ズーム方向の切換えレバ92は前記したようにばね93の作
用によりテレ側に位置しているが、テレワイドスイッチ
137、139がOFFでありモータ10は回転しない。次に、ズ
ームツマミ136Aをばね140の付勢力に抗してテレ位置T
に保持すると、モータ10はテレワイドスイッチ137、139
がONして逆回転(反時計方向回転)され、モータ10から
の回転力はギア12→14→16→18→20→22→24→26→30→
32によりギア32に時計方向の回転力が伝達される。ギア
32が時計方向に回転すると、遊星ギア74が反時計方向に
回動し、これによりアーム72が時計方向に回転し、遊星
ギア74は焦点距離切換え機構のギア80と噛み合うように
なる。ギア74がギア80と噛み合うと、既に切換えレバ92
はテレ側に位置しているので、モータ10からの回転力は
ギア80→94→96→100→102→104→106→108→110により
レバ114を軸114Aを中心に時計方向に回動する。これに
よりレンズ鏡筒120が繰り出されることになる。
次にズームツマミ136Aをワイド位置Wに位置させると、
第1スライドレバ126は左方向に移動し、これにより切
換えレバ92は軸80Aを中心に反時計方向に回動し、ギア9
6がギア100から離れるとともにワイド用の遊星ギア98が
ギア100と噛合うようになる。同時にテレワイドスイッ
チ137、139がONされてモータ10は逆転し、これによりモ
ータ10からの回転力はギア80→98→100→102→104→106
→108→110の系列により伝達され、鏡筒送り出しレバ11
4は軸114Aを中心に反時計方向に回動し、レンズ鏡筒120
は繰り込まれることになる。
次にメインスイッチ146をOFF位置に位置させると第1ス
ライドレバ126は左方向に移動され、ピン124がこれに伴
い回動され切換えレバ92がワイド側に切換えられる。こ
れによりモータ10が逆転して鏡筒120はワイド側に引込
まれて収納され、図示しないバリヤが閉じることにな
る。
第6図では、本考案に係る第2実施例の構造が示されて
いる。前記第1実施例では、アーム31の端部に折曲片31
Aを形成し、この折曲片31Aをスイッチレバ28に係合さ
せ、係止レバ38のピン40はスイッチレバ28のみに当接し
ていたのであるが、第2実施例では、係止レバ38のピン
40は、スイッチレバ28、アーム31の両方と係合するよう
にしてある。このように構成しても、フイルム巻戻し
後、モータ10を逆回転すればアーム31はばね36の付勢力
の影響を受けずにレバ28と無関係に太陽ギア26の回転力
により時計方向に回動し、遊星ギア30は焦点距離切換え
機構のギア32と噛合うことが出来る。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案に係るカメラのトルク検知装
置によれば、全フイルムの巻上げ終了時に所定のトルク
を検知して遊星クラッチ機構をフイルム巻戻し機構に連
結させるトルク検知機構を設けたので、モータの正回転
でフイルム巻上げとフイルム巻戻しとを行うことがで
き、モータの逆回転で他の仕事、例えばレンズ鏡筒を駆
動することができる。
更に、フイルム巻戻し後でも、裏蓋を開ける等のリセッ
ト操作をしないでレンズ鏡筒を駆動して沈胴等の動作を
行わせることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るカメラのフイルム給送装置のギア
伝達機構を示す斜視図、第2図は本考案の要部を示す斜
視図、第3図はフイルム巻上げモードにおけるトルク検
知機構の作動を示す平面図、第4図はフイルム巻戻しモ
ードにおけるトルク検知機構を示す説明図、第5図は裏
蓋を開放してリセットをする状態を示す平面図、第6図
は本考案に係るカメラのトルク検知装置の第2実施例を
示す部分斜視図である。 10……電動モータ、28……スイッチレバ、30……遊星ギ
ア、31……アーム、38……係止レバ、46……トルク検知
レバ、76……巻取りスプール、92……切換えレバ、120
……レンズ鏡筒、136……ズームスイッチレバ、162……
パトローネフォーク。
フロントページの続き (72)考案者 西沢 哲雄 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 (72)考案者 亀山 信行 東京都港区西麻布2丁目26番30号 富士写 真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−44724(JP,A) 特開 昭54−114235(JP,A) 特開 昭61−35435(JP,A) 特開 昭61−258231(JP,A) 実開 昭62−149031(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パトローネ内に収納されたフイルムを引出
    してスプールに巻取るフイルム巻上げ機構と、 前記スプールからフイルムをパトローネ内に巻戻すフイ
    ルム巻戻し機構と、 電動モータからの回転力により回転する第1の太陽ギ
    ア、該第1の太陽ギアと噛み合うと共に前記フイルム巻
    上げ機構又はフイルム巻戻し機構と噛み合う第1の遊星
    ギア、第1の太陽ギアと第1の遊星ギアとを軸支するア
    ームから成り、前記電動モータの正方向回転力を前記フ
    イルム巻上げ機構又はフイルム巻戻し機構に伝達する第
    1の遊星クラッチ機構と、 前記第1の遊星クラッチ機構の第1の太陽ギアに軸支さ
    れ、前記電動モータの正方向回転によるフイルム巻上げ
    時に前記第1の遊星クラッチ機構の第1の遊星ギアが前
    記フイルム巻上げ機構と噛み合った状態を保持するよう
    に前記第1の遊星クラッチ機構の前記アームの移動を規
    制し、全フイルムの巻上げ終了時に前記電動モータの正
    方向回転で第1の遊星ギアがフイルム巻戻し機構に噛み
    合うように前記アームの移動規制を解除し、前記電動モ
    ータの逆方向回転力で前記第1の遊星ギアがフイルム巻
    戻し機構からフイルム巻上げ機構に噛み合うように前記
    アームの移動を許容するスイッチレバと、 前記第1の遊星クラッチ機構の第1の遊星ギアが前記フ
    イルム巻戻し機構に噛み合うように前記スイッチレバを
    付勢するばねと、 前記ばねによる付勢力に抗して前記第1の遊星クラッチ
    機構の第1の遊星ギアが前記フイルム巻上げ機構に噛み
    合うように前記スイッチレバを保持する係止レバと、 前記電動モータからの回転力により回転する第2の太陽
    ギア、該第2の太陽ギアと噛み合うと共に前記第1の遊
    星クラッチ機構の第1の太陽ギアと噛み合う第2の遊星
    ギア、第2の太陽ギアと第2の遊星ギアとを軸支するト
    ルク検知レバから成り、全フイルムの巻上げ終了時に所
    定以上の巻上げトルクになると第2の太陽ギアの周囲を
    第2の遊星ギアが回転移動することにより前記トルク検
    知レバが回動し、該トルク検知レバが前記係止レバによ
    る前記スイッチレバの前記アームの移動規制を解除する
    トルク検知機構と、 外部操作可能なズームツマミをテレ側又はワイド側に操
    作することにより撮影レンズ鏡筒をテレ側又はワイド側
    に移動して焦点距離を変える焦点距離可変機構と、 前記電動モータの逆方向の回転で前記第1の遊星クラッ
    チ機構の第1の遊星ギアからの回転力をフイルム巻上げ
    機構から焦点距離可変機構に切換える第2の遊星クラッ
    チ機構と、 から成るカメラのトルク検知装置。
JP13668187U 1987-09-07 1987-09-07 カメラのトルク検知装置 Expired - Lifetime JPH0714979Y2 (ja)

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