JP2890641B2 - 巻上げ・巻戻し装置 - Google Patents

巻上げ・巻戻し装置

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JP2890641B2
JP2890641B2 JP2084587A JP8458790A JP2890641B2 JP 2890641 B2 JP2890641 B2 JP 2890641B2 JP 2084587 A JP2084587 A JP 2084587A JP 8458790 A JP8458790 A JP 8458790A JP 2890641 B2 JP2890641 B2 JP 2890641B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/42Interlocking between shutter operation and advance of film or change of plate or cut-film
    • G03B17/425Interlocking between shutter operation and advance of film or change of plate or cut-film motor drive cameras

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フィルムパトローネ内でパトローネスプー
ルにロール状に巻かれたフィルムを給送するためのフィ
ルムの巻上げ・巻戻し装置に関する。
〔従来の技術〕
米国特許第4,832,275号明細書および米国特許第4,83
4,306号明細書において、現在の135型フィルムパトロー
ネとは異なる方式のパトローネが提案されている。すな
わち、このパトローネでは、カメラへの装填前において
はフィルム先端はパトローネから外部へ露出しておら
ず、カメラへの装填後にパトローネ内のスプールが回転
させられるとフィルムがパトローネ外へ送出される構造
となっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
したがって、このパトローネを既存の135型パトロー
ネを用いるカメラ等にそのまま装填してもフィルム給送
を行うことはできない。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであ
り、このパトローネを装填してフィルム給送を行うこと
ができるとともに、フィルム巻戻しも可能なフィルムの
巻上げ・巻戻し装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る巻上げ・巻戻し装置は、フィルム(3)
とパトローネスプール(2)とを備えたパトローネ
(1)を装填可能であり、前記フィルム(3)を巻上げ
る巻上げスプール(24)と、前記パトローネスプール
(2)と係合可能な巻戻し軸(32)とを有する巻上げ・
巻戻し装置に関するものであって、正、逆回転可能なモ
ータ(11)と、このモータの回転方向に応じてモータ駆
動力の前記巻戻し軸(32)、前記巻上げスプール(24)
への伝達経路を切替可能な切替部材(20,63,106)と、
前記モータの正転時(F1方向への回転時)のモータ駆動
力を前記巻戻し軸(32)に伝達する経路の一部である第
1の回転部材(26,56,107)と、前記巻戻し軸(32)に
連結され、前記モータの正転時に前記第1の回転部材
(26,56,107)から伝達されたモータ駆動力を前記巻戻
し軸(32)に伝達する第2の回転部材(28,58,109)
と、前記第1の回転部材(26,56,107)と前記第2の回
転部材(28,58,109)との間に配置され、前記モータの
正転時(F1方向への回転時)における第1の回転部材
(26,56,107)の回転速度が前記第2の回転部材(28,5
8,109)の回転速度よりも大きい場合に、前記モータ駆
動力を第1の回転部材(26,56,107)から第2の回転部
材(28,58,109)に伝達する一方向クラッチ機構(27,5
7,108)とを備え、前記モータの正転時(F1方向への回
転時)に前記フィルム(3)が前記巻上げスプール(2
4)へ到達した後は、前記第2の回転部材(28,58,109)
は前記フィルム(3)を介して回転し、その時の前記第
2の回転部材(28,58,109)の回転速度が、前記第1の
回転部材(26,56,107)の回転速度よりも大きくなるよ
うに構成するとともに、前記モータの逆転時(R1方向へ
の回転時)には、前記切替部材(20,63,106)による前
記伝達経路の切替えにより、前記モータ駆動力の前記巻
上げスプール(24)への伝達を阻止するように構成した
ことを特徴とする。
また、本発明に係る巻上げ・巻戻し装置は、前記モー
タの正転時(F1方向への回転時)には、前記第1の回転
部材(26,56)から前記一方向クラッチ機構(27,57)を
介して前記第2の回転部材(28,58)にモータ駆動力を
伝達するとともに、前記モータの逆転時(R1方向への回
転時)には、前記第1の回転部材(26,56)を介さずに
前記切替部材(20,63)から前記第2の回転部材(28,5
8)にモータ駆動力を伝達することを特徴とする。
また、本発明に係る巻上げ・巻戻し装置は、前記モー
タの正転時(F1方向への回転時)におけるモータ駆動力
は、前記切替部材(106)、前記第1の回転部材(10
7)、前記一方向クラッチ機構(108)、前記第2の回転
部材(109)を介して前記巻戻し軸(32)に伝達され、
前記モータの逆転時(R1方向への回転時)におけるモー
タ駆動力は、前記第1の回転部材(107)、前記一方向
クラッチ機構(108)、前記第2の回転部材(109)を介
さずに前記巻戻し軸(32)に伝達されることを特徴とす
る。
〔作用〕
本発明によれば、フィルムパトローネ(1)を装填し
てモータ(11)を正転(F1方向に回転)すると、第1の
回転部材(26,56,107)を介して第2の回転部材(28,5
8,109)が回転し、巻戻し軸(32)がフィルム(3)の
先端部をパトローネ(1)から送出す。そして、フィル
ム先端部がスプール(24)に巻取られると、給送される
フィルム(3)を介して第2の回転部材(28,58,109)
が正転方向(F3方向)に回転するようになる。この時の
第2の回転部材(28,58,109)の回転速度は、モータ(1
1)によって正方向(F2方向)に回転する第1の回転部
材(26,56,107)の回転速度よりも大きいので、一方向
クラッチ機構(27,57,108)を介して第1の回転部材(2
6,56,107)が駆動させられることはない。
また、巻戻し時のモータ駆動力を巻上げスプール(2
4)に伝達しないための構成として切替部材(20,63,10
6)を構成したので、巻上げスプール(24)とモータ(1
1)との伝達経路を確実に断つことができる。
したがって、上述したフィルムパトローネ(1)を用
いても、フィルム(3)のパトローネ(1)からの送出
し、巻上げスプール(24)への巻取り、巻上げ、および
パトローネ(1)への巻戻しを円滑にしかも確実に行え
る。
〔実施例〕
第1図は本発明に係る巻上げ・巻戻し装置の第1の実
施例を示す。同図において、パトローネ1内にはフィル
ム3がパトローネスプール2に巻かれて収められ、フィ
ルム3の上側にはパーフォレイション3aがあけられてい
る。
一方、カメラ内に設けたスプール24にはパーフォレイ
ション3aを引っ掛ける爪24aと、一体に回転するギア24b
を有し、このスプール24内に収められたモータ11の回転
はピニオン12、減速ギア13、ギア14,15を介して太陽ギ
ア16に伝えられる。この太陽ギア16は固定された太陽軸
17回りに回転可能で、腕18も太陽軸17回りに揺動可能で
あって、しかも太陽ギア16と腕18の問には摩擦習性を与
える不図示の摩擦ばねが介装され、したがって腕18は太
陽ギア16の回転と同方向に揺動する。また、この太陽ギ
ア16と噛合う遊星ギア20は腕18上の軸19に回転可能に取
付けられ、これらによって、いわゆる遊星歯車機構が構
成されている。そして、この太陽ギア16のF2方向への回
転時に、遊星ギア20は腕18の揺動によりギア21,25と同
時に噛合い、ギア21はギア22,23を介してスプール24の
ギア24bと噛合っている。
一方、ギア25は第一の回転部材となるギア26と噛合っ
ており、ギア26は一方向クラッチ27を介して第2の回転
部材となるギア28と連結され、ギア28の回転はギア30を
介して巻戻しギア31に伝えられる。巻戻しギア31は巻戻
し軸となるフォーク32を一体的に回転させる。フォーク
32はカメラにパトローネを装填した時にパトローネスプ
ール2のキーと係合する。一方、太陽ギア16のR2方向へ
の回転時には、遊星ギア20は腕18の揺動によりギア29と
噛合い、その回転はギア28,30を介して巻戻しギア31に
伝えられる。
一方向クラッチ27は、第2図に示すように、カム27
b、コロ27c、外筒27aからなるカムコロ式クラッチであ
り、カム27bはギア28と、外筒27aはギア26と各々一体化
されており、コロ27cはぞれぞればねにより図中反時計
方向に付勢されている。よって、第2図上方から見て、
ギア26に対しギア28が相対的に図中反時計方向に回転し
ようとするとき両者は切り離され、ギア26に対しギア28
が相対的に図中時計方向に回転しようとするとき両者は
連結される。
また、スプロケット34aは、フィルム3の給送に伴い
パーフォレイション3aと係合して回転し、このスプロケ
ット34a、パターン34bとブラシ34cでエンコーダ34を構
成している。
以上のように構成された本実施例における巻上げ・巻
戻し装置の動作を、次に説明する。
まず、パトローネ1をカメラに装填すると、フォーク
32とパトローネスプール2とが係合する。この時点では
フィルム3はパトローネ1から外にまだ出ていない。
次に、不図示の裏蓋の閉動作またはレリーズ釦の手押
し操作(二段目でシャッタをレリーズする釦の一段目の
操作)等の信号にてより不図示の電気回路がモータ11を
駆動しモータ11がF1方向て回転すると、太陽ギア16がF2
方向にて回転するため、腕18の同方向への揺動により遊
星ギア20はギア21,25の両者と噛合う。ギア21の回転は
スプール24をF5方向に回転させ、ギア25の回転はギア26
をF3方向に回転させるので、一方向クラッチ27は連結状
態となりギア28,30を介して巻戻しギア31はF4方向に回
転させられる。これにより、フォーク32はパトローネス
プール2をF4方向に回転させるので、フィルム3の先端
はパトローネ1外に送出され、不図示の撮影枠(アパー
チュア)を通過してスプール24上に至る。ところで、こ
こまでの時点ではモータ11によりスプール24とフォーク
32を同方向に回転させているが、フォーク32がフィルム
3を送出す速さよりもスプール24がフィルム3を巻取る
速さの方が大きいようにギア比を設定しているので、フ
ィルム3がスプール24に至り、爪24aにパーフォレイシ
ョン3aが引っ掛けられてスプール24に巻取られるように
なると、パトローネスプール2は、モータ11によるフォ
ーク32の回転より速くフィルム3により回されることに
なる。したがって、巻戻しギア31、ギア30,28もこれに
従いモータ11からの回転よりも速く回されるので、ギア
26に対してギア28は相対的に図中反時計方向に回転する
ことになる。したがって、一方向クラッチ27は切離し状
態となり、ギア26,28は速度差をもちつつ回転する。そ
して、エンコーダ34からの信号により不図示の回路が所
定のフィルム移動量に対応する信号を発生した時点で、
該回路はモータ11を停止し、これで初期巻上げ(フィル
ム空送り)が完了する。以後、シャッタレリーズ操作に
よりフィルム3への露光がなされると、不図示の回路が
モータ11を再びF1方向に回転させフィルム3を一騎分送
る。そして、このフィルムの一駒分の給送に対応する信
号がエンコーダ24から発生されると不図示の回路はモー
タ11を停止する。
このようにして全駒の撮影が終了すると、不図示の回
路がモータ11をR1方向、すなわち逆方向に回転させ、こ
れにより太陽ギア16がR2方向に回転するため腕18もこれ
と同方向に揺動し遊星ギア20はギア21,25とは離れてギ
ア29と噛合う。したがって、このギア29の回転はギア2
8,30を介して巻戻しギア31に伝わり、これによりパトロ
ーネスプール2をR4方向に回転させるので、フィルム3
はパトローネ1内に巻取られていく。
このとき、ギア26はギア25から回転を伝えられない
が、ギア26に対しギア28が図中時計方向に回転するので
一方向クラッチ27は連結状態となりギア28によりギア25
と共に空転させられる。一方、スプール24は、フィルム
3の戻りに伴い空転させられることになる。
このようにして、全てのフィルムがパトローネ1内て
収められると、エンコーダ34は回転による信号を出力し
なくなるので、不図示の電気回路はそのことを検出して
モータ11を停止する。
第3図は本発明に係る巻上げ・巻戻し装置の第2の実
施例を示すものであり、この実施例ではフィルム3を収
めたパトローネ1およびエンコーダ34は前述した第1の
実施例と同様であり図示を省略するとともに、第1の実
施例と同一の部材には同一の番号を付し説明を適宜省略
する。
モータ11の回転はピニオン12、減速ギア51,52,54,5
5、ギア53を介してギア56て伝えられる。このギア56と
噛合う太陽ギア59は固定された太陽軸60回りに回転可能
で、腕61、遊星軸62、遊星ギア63および太陽ギア59と腕
61間に介装された不図示の摩擦ばねとで、遊星歯車機構
を構成している。そして、ギア56がF2方向にて回転する
と太陽ギア59はF3方向に回転し、遊星ギア63は腕61の揺
動によりギア64と噛合い、ギア65を介してギア24bに回
転を伝える。一方、ギア56は一方向クラッチ57を介して
ギア58と連結され、ギア66,67を介してギア31を回転さ
せる。また、ギア56がR2方向に回転すると太陽ギア59は
R3方向に回転し、遊星ギア63は腕61の揺動によりギア74
と噛合いギア58に回転が伝えられる。
一方、一方向クラッチ57は、前述した第1の実施例と
は連結・切離しの方向が逆であり、第3図上方から見て
ギア56に対しギア58が相対的に図中反時計方向に回転し
ようとするときに連結され、図中時計方向に回転しよう
とするときに切離される。
以上のように構成されたこの第2の実施例における装
置の動作は、次の通りである。
すなわち、パトローネ1の装填後に、裏蓋の閉動作等
により回路がモータ11をF1方向に回転して、フォーク32
とスプール24は各々F4,F5方向に回転させられる。フィ
ルム3の先端部がスプール24に至ってこれに巻取られる
ようになると、前述した第1の実施例と同様にフォーク
32がフィルム3を送出す速さよりもスプール24がフィル
ム3を巻取る速さの方が大きいようにギア比を設定して
いるので、ギア58はギア56よりも速くF2方向へ回転する
ため、一方向クラッチ57は切離し状態となる。初期巻上
げが終了し、その後の一騎ごとの巻上げを経て全駒の撮
影が終了した後に巻戻し動作に至ると、モータ11がR1方
向に回転するので、遊星ギア63はギア64を離れてギア74
と噛合いギア58を回転させる。ここで、ギア58はギア56
よりその歯数が若干多く形成されているので、ギア56の
R2方向の回転よりも若干遅く、R2方向に回転するため、
両者は絶対的に各々図中反時計方向に回転しているが、
相対的にはギア56に対してギア58は上方より見て図中時
計方向に回転していることになるから、一方向クラッチ
57は切離し状態にある。したがって、モータ11のR1方向
への回転は、ギア56、太陽ギア59、遊星ギア63、ギア7
4、ギア58を介してフォーク32に伝えられ、フィルム3
がパトローネ1内に巻戻される。
第4図は本発明に係る巻上げ・巻戻し装置の第3の実
施例を示している。
この実施例では、フィルム3の先端にはオートロード
用の牽引穴3cが開けられている。一方、カメラのスプー
ル24は牽引穴3cを引っ掛ける爪24aと、一体に回転する
スプールギア24bを有している。さらに、パーフォレイ
ション3dは各駒位置に対応して設けられ、カメラ側のこ
れと対向した位置に設けられたフォトセンサ4がパーフ
ォレイション3dを検出することでフィルム給送制御がな
される。
また、モータ11の回転はピニオン12、減速ギア101を
介して第1太陽ギア102に伝えられる。この第1太陽ギ
ア102は固定された太陽軸103回りに回転可能で、腕10
4、第1太陽ギア102と腕104の間に介装された不図示の
摩擦ばね、遊星軸105、第1遊星ギア106とで遊星歯車機
構を構成している。
そして、このモータ11のF1方向への回転により第1太
陽ギア102がF2方向に回転すると、第1遊星ギア106はギ
ア107と噛合ってギア107をF3方向に回転させ、この回転
は一方向クラッチ108を介してギア109に伝えられ、さら
に減速ギア110、ギア111、減速ギア112を介して巻戻し
ギア31をF5方向に回転させ、巻戻しギア31はフォーク32
を一体的にF5方向に回転させる。一方、ギア107は第2
太陽ギア115と噛合っており、この第2太陽ギア115は固
定された太陽軸116回りに回転可能で、腕117、第2太陽
ギア115と腕117の間に介装された不図示の摩擦ばね、遊
星軸118、第2遊星ギア119とで遊星歯車機構を構成して
いる。そして、このギア107とF3方向への回転により第
2太陽ギア115がF4方向にて回転すると、第2遊星ギア1
19は減速ギア121と噛合いスプールギア24b、さらにはス
プール24をF6方向に回転させる。
一方、モータ11のR1方向の回転により第1太陽ギア10
2がR2方向に回転すると、第1遊星ギア106はギア111と
噛合い減速ギア112、巻戻しギア31を介してフォーク32
をR5方向に回転させる。それと同時に、ギア111の回転
は減速ギア110を介してギア109をR3方向に回転させ、そ
の回転は一方向クラッチ108によりギア107をもR3方向に
回転させるので、第2太陽ギア115はR4方向に回転し腕1
17は図中反時計方向に回転して制限ピン120に当接する
ので、第2遊星ギア119は減速ギア121から切離される。
一方向クラッチ108は、前述した第1の実施例と連結
・切離しの方向が同一であり、第4図を上方から見て、
ギア107に対してギア109が相対的に図中反時計方向に回
転しようとするときに両者は切離され、ギア107に対し
てギア109が相対的に図中時計方向に回転しようとする
ときに両者は連結される。
次に、以上のように構成された第3の実施例における
装置の動作を説明する。
すなわち、パトローネ1の装填後に、裏蓋の閉動作等
により回路がモータ11をF1方向に駆動する。これによ
り、第1太陽ギア102がF2方向に回転し第1遊星ギア106
がギア107と噛合うため、ギア107はF3方向に回転するの
で、一方向クラッチ108は連結状態となり巻戻しギア31
はF5方向に回転させられる。したがって、フォーク32は
パトローネスプール2をF5方向に回転させるので、フィ
ルム3の先端はパトローネ1外へ送出されてスプール24
に至る。一方、ギア107のF3方向への回転は第2太陽ギ
ア115をF4方向に回転させるので、第2遊星ギア119は減
速ギア121と噛合い、スプール24はF6方向に回転させら
れる。この実施例でもフォーク32がフィルム3を送出す
速さよりもスプール24がフィルム3を巻取る速さの方が
大きいようにギア比を設定しているので、フィルム3が
スプール24に至り、爪24aに牽引穴3cが引っ掛けられて
スプール24に巻取られるようになると、パトローネスプ
ール2は、モータ11によるフォーク32の回転より速くフ
ィルム3により回されるようになる。
したがって、巻戻しギア31、減速ギア112、ギア111、
減速ギア110、ギア109もこれに従いモータ11からの回転
より速く回されるので、ギア109はギア107に対して相対
的に図中反時計方向に回転することになり、一方向クラ
ッチ108は切離し状態になり、ギア109、ギア107は速度
差をもちつつ回転する。そして、フォトセンサ4が第一
駒目に対応するパーフォレイション3dを検出すると、回
路がモータ11を停止させ、これで初期巻上げ(フィルム
空送り)が完了する。以後、シャツタレリーズ操作によ
りフィルム3への露光がなされると、回路がモータ11を
再びF1方向に回転させフィルム3を送り、フォトセンサ
4が次の駒に対応するパーフォレイション3dを検出する
とモータ11は停止させられる。
また、全駒の撮影が終了した後、回路がモータ11をR1
方向に回転させ、これにより第1太陽ギア102はR2方向
に回転するため、第1遊星ギア106はギア111と噛合いギ
ア111をR6方向に回転させるので、フォーク32を介して
パトローネスプール2はR5方向に回転させられ、フィル
ム3はパトローネ1内に巻取られていく。これと同時
に、第1遊星ギア106によるギア111のR6方向への回転は
減速ギア110を介してギア109をR3方向に回転させるの
で、ギア109はギア107に対して時計方向に回転すること
になり、一方向クラッチ108は連結状態となる。したが
って、ギア107もR3方向に回転させられるので、第2太
陽ギア115はR4方向に回転し、第2遊星ギア119は減速ギ
ア121から離れて、腕117の動きは制限ピン120に当接し
たところで止まり第2遊星ギア119は空転する。したが
って、スプール24は自由に回転できるようになり、フィ
ルム3の戻りに伴い空転させられる。
このようにして、全てのフィルムがパトローネ1内に
納められると、フォトセンサ4はパーフォレイション3d
によるパルス信号を出力しなくなるので、回路はそのこ
とを検出してモータ11を停止させる。
なお、これらの実施例において、フィルム3の先端が
確実にスプール24により巻取られたか否かを判定するに
は、フィルム3の先端がスプール24に巻取られた後に、
ギア26と28との間(第2実施例ではギア56と58との間、
第3実施例ではギア107と109との間)で回転速度に差が
生じたか否かを検出すればよい。すなわち、フィルム3
が所定量だけ送られたことをエンコーダ34の出力(たと
えば20パルスの信号が出力された等)から検出した後
に、フォトカプラ等の検出手段によりギア26と28(ギア
56と58)の間に相対回転が生じたか否かを検出すること
で判定すればよい。ここで、第3の実施例では、フォト
センサ4を、このエンコーダとしての機能をもたせるよ
うに構成してもよいものである。
また、一方向クラッチ27,57,108はカムコロ式に限ら
ず、ラチェット式のもので構成してもよい。
さらに、これらの実施例では、巻戻し時にはモータ11
からスプール24への回転の伝達を切離すように構成した
が、これに限定されることはなく、フォーク32によりフ
ィルム3が巻戻される速さよりも速くフィルム3を送出
すごとくスプール24を回転するように構成してもよい。
この場合、スプール24に巻かれたフイルム3は、スプー
ル24の周りで若干巻径が大きくなると爪24aとの係合が
外れるので、その後スプール24はその周りのフィルム3
に対して空転するようになる。したがつて、巻戻しに対
して何ら支障とはならない。
また、スプール24には爪24aを設けてこれでパーフォ
レィション3aを引っ掛けるようにしたが、この他に、実
公平1−25938号公報などで提案されたように、スプー
ルと押圧ローラによりフィルム3を巻取るようにしても
よい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係る巻上げ・巻戻し装置
によれば、正、逆回転可能なモータと、一方向クラッチ
機構を有する回転伝達系と、モータ駆動経路の切替部材
というきわめて簡単な構成により、フィルムのパトロー
ネからの送出し、スプールへの巻取り、巻上げ、および
パトローネへの巻戻しを円滑にしかも確実に行えるとい
う種々の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る巻上げ・巻戻し装置の第1の実施
例を示す斜視図、第2図は第1図における一方向クラッ
チの分解斜視図、第3図は第2の実施例を示す斜視図、
第4図は第3の実施例を示す斜視図である。 1……パトローネ、3……フィルム、11……モータ(駆
動源)、16,59,102……太陽ギア、18,61,104……腕、2
0,63,106……遊星ギア(切替部材)、24……巻上げスプ
ール、27,57,108……一方向クラッチ、32……フォーク
(巻戻し軸)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 17/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムとパトローネスプールとを備えた
    パトローネを装填可能であり、前記フィルムを巻上げる
    巻上げスプールと、前記パトローネスプールと係合可能
    な巻戻し軸とを有する巻上げ・巻戻し装置であって、 正、逆回転可能なモータと、 前記モータの回転方向に応じてモータ駆動力の前記巻戻
    し軸、前記巻上げスプールへの伝達経路を切替可能な切
    替部材と、 前記モータの正転時のモータ駆動力を前記巻戻し軸に伝
    達する経路の一部である第1の回転部材と、 前記巻戻し軸に連結され、前記モータの正転時に前記第
    1の回転部材から伝達されたモータ駆動力を前記巻戻し
    軸に伝達する第2の回転部材と、 前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間に配置
    され、前記モータの正転時における第1の回転部材の回
    転速度が前記第2の回転部材の回転速度よりも大きい場
    合に、前記モータ駆動力を第1の回転部材から第2の回
    転部材に伝達する一方向クラッチ機構とを備え、 前記モータの正転時に前記フィルムが前記巻上げスプー
    ルへ到達した後は、前記第2の回転部材は前記フィルム
    を介して回転され、その時の前記第2の回転部材の回転
    速度が、前記第1の回転部材の回転速度よりも大きくな
    るように構成するとともに、 前記モータの逆転時には、前記切替部材による前記伝達
    経路の切替えにより、前記モータ駆動力の前記巻上げス
    プールへの伝達を阻止するように構成したことを特徴と
    する巻上げ・巻戻し装置。
  2. 【請求項2】前記モータの正転時には、前記第1の回転
    部材から前記一方向クラッチ機構を介して前記第2の回
    転部材にモータ駆動力が伝達され、 前記モータの逆転時には、前記第1の回転部材を介さず
    に前記切替部材から前記第2の回転部材にモータ駆動力
    が伝達されることを特徴とする請求項1記載の巻上げ・
    巻戻し装置。
  3. 【請求項3】前記モータの正転時におけるモータ駆動力
    は、前記切替部材、前記第1の回転部材、前記一方向ク
    ラッチ機構、前記第2の回転部材を介して前記巻戻し軸
    に伝達され、 前記モータの逆転時におけるモータ駆動力は、前記第1
    の回転部材、前記一方向クラッチ機構、前記第2の回転
    部材を介さずに前記巻戻し軸に伝達されることを特徴と
    する請求項1記載の巻上げ・巻戻し装置。
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