JP3043892B2 - 遊星歯車機構 - Google Patents
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Description
くはモータ等の駆動源の回転方向を切り換えることによ
り、動力伝達経路を切り換える遊星歯車機構に関するも
のである。
該モータ等の駆動源の回転方向を切り換えることによ
り、複数の被駆動機構への動力伝達経路を切り換えるよ
うに構成された遊星歯車機構は、既に周知である。例え
ば、ズームカメラにおいて、モータが一方向に回転した
ときには、その回転駆動力がズームレンズ駆動機構に伝
達されてズーミング動作が行われ、モータが他方向に回
転したときには、その回転駆動力の動力伝達経路が切り
換えられてフィルムの巻上げ,巻戻し駆動機構に伝達さ
れてフィルム移送動作が行われるようにしたものが知ら
れており、また、実開昭58−77327号公報に開示
されているカメラのモータドライブ装置のように、モー
タの駆動源によって遊星歯車機構における太陽歯車を一
方向に回転駆動し、これに噛合っている遊星歯車を該太
陽歯車の周りに自転しながら公転させることによりシャ
ッタレリーズ機構を動作させ、しかるのちに、遊星歯車
を更に公転させて、フィルム巻上げ機構の駆動歯車に噛
み合わせ、モータを逆転させて太陽歯車を他方向に回転
駆動することにより、フィルムの巻上げを行うようにし
たものもある。
し、2つ以上の動力伝達経路をモータの回転方向によっ
て切り換えるようにしたものでは、次のような欠点があ
る。即ち、動力の伝達が行われていない方の被駆動機構
への動力伝達用歯車列はフリーな状態になってしまうた
め、例えば上記ズームカメラの場合においては、ズーミ
ング中にフィルムの巻上げ,巻戻し駆動機構が妄動し、
フィルムが所定の位置からズレてしまったり、、またフ
ィルムの巻上げ中にズームレンズ駆動機構が妄動し、ズ
ームレンズ鏡胴が不用意に動いてしまったりする。ま
た、上記公報に記載のものではレリーズ駆動を行ってい
る間、フィルムの巻上ギアーの回転は行われないもの
の、これに係止が掛かっていないために、レリーズ駆動
中に何等かの外力によりフィルム巻上ギアーが回動する
ことがあり、フィルムの駒ブレ等が発生していた。
めに、例えば特開昭55−98731号公報に記載のよ
うに、遊星歯車を太陽歯車に対して公転自在に支持する
レバーに、一方の被駆動歯車に遊星歯車が噛合している
際には他方の被駆動歯車と係合して、この回転を防止す
る係合部を設けたものが提案されている。
1号公報に記載の構成は、遊星歯車の公転位置での係止
を、マグネットにより行なっており、その分、部品点数
が増えてしまっている。また、遊星歯車を太陽歯車に対
して公転自在に支持するレバーに係合部を設けているた
めに、遊星歯車の公転時には常に駆動源(モータ)に余
計な負荷が加わっていた。
るために、モータ等の1つの駆動源の回転方向を切り換
えることによって、遊星歯車が複数の被駆動歯車に交互
に噛み合って動力伝達経路を切り換える遊星歯車機構に
おいて、一方の被駆動歯車を駆動している最中には、他
方の被駆動歯車を係止して、これの妄動を防止するよう
にした遊星歯車機構を提供するにある。
構は、図1の概念図に示すように、モータ等の駆動源に
より正逆回転自在に駆動される太陽歯車2と、この太陽
歯車に常に噛合する遊星歯車3(4)と、上記太陽歯車
と遊星歯車との回転中心を連結し、上記遊星歯車を太陽
歯車の周囲に公転自在に支持する連結腕5と、上記遊星
歯車の公転軌跡上に設けられ、遊星歯車が一方向に公転
することにより噛合し、その場で該遊星歯車が自転する
ことにより回転駆動される第1の被駆動歯車11と、上
記遊星歯車の公転軌跡上に設けられ、遊星歯車が他方向
に公転することにより噛合し、その場で該遊星歯車が自
転することにより回転駆動される第2の被駆動歯車12
と、上記第1及び第2の被駆動歯車の間の、遊星歯車の
公転軌跡上に設けられており、遊星歯車の公転動作を補
助する補助部材22と、上記遊星歯車の公転動作に連動
して作動し、該遊星歯車が第1の被駆動歯車に噛合して
いる際に、上記第2の被駆動歯車に係合して該第2の被
駆動歯車の回転規制を行い、遊星歯車が第2の被駆動歯
車に噛合している際に、上記第1の被駆動歯車に係合し
て該第1の被駆動歯車の回転規制を行なう回転規制部材
6とを具備したことを特徴とする。
転駆動力を伝達中は、遊星歯車3(4)が第1の被駆動
歯車11に噛み合う動作に連動して、回転規制部材6が
第2の被駆動歯車に係合して該第2の被駆動歯車の回転
規制を行い、遊星歯車3(4)が第2の被駆動歯車12
に回転駆動力を伝達中は、遊星歯車3(4)が第2の被
駆動歯車12に噛み合う動作に連動して、回転規制部材
6が第1の被駆動歯車に係合して該第1の被駆動歯車の
回転規制を行う。
る。図2,3,4および図5は、本発明の一実施例を示
したものである。なお、本実施例は、本発明による遊星
歯車機構をズームカメラに適用したものであって、ズー
ムカメラにおけるズームレンズ駆動機構とフィルムの巻
上げ,巻戻し機構とに、駆動源である1つのモータの回
転駆動力を切り換えて伝達する場合について述べる。
あるモータ1の出力軸1aには、太陽歯車2(図3,4
参照)が固定されると共に、連結腕5が支持されてい
る。この連結腕5は、太陽歯車2と遊星歯車3(4)を
連結するものであって、遊星歯車3(4)上に延び出し
た延出端部には遊星歯車3(4)の中心軸7を回転自在
に軸支している。上記遊星歯車3(4)は、図5に示す
如く、2段ギアーで形成されていて、上位の大径歯車3
が太陽歯車2に噛み合っていて、同太陽歯車2の周囲を
自転しながら公転運動をする。下位の小径歯車4は上位
の大径歯車3と共に回転し、図3,図4に示すように、
同歯車4の公転軌跡上に配設された第1の被駆動歯車1
1または第2の被駆動歯車12に噛み合って回転駆動力
を伝達する。
の公転軌跡上に配設されていて、フィルムの巻上げ,巻
戻し機構への動力伝達経路を形成しており、フィルムの
巻上げ,巻戻し用歯車14に噛み合っている。また、こ
の第1の被駆動歯車11には、同歯車11を逆回転(図
3,4において時計方向)させるための巻戻し用歯車1
3が噛み合っている。この巻戻し用歯車13も遊星歯車
4の公転軌跡上にあって第1の被駆動歯車11に隣って
配設されており、第1の被駆動歯車11に噛み合ってい
る遊星歯車4が更に太陽歯車2の周りに反時計方向に回
動した位置4Aにおいて、同遊星歯車4が噛み合うよう
になっている。
の時計方向への公転軌跡上に配設されていて、ズームレ
ンズ駆動機構への動力伝達部材を形成しており、伝達用
歯車30に噛み合っている。この伝達用歯車30には、
軸駆動歯車31が噛み合っている。
の被駆動歯車12との間の、上記遊星歯車4の公転軌跡
上には、前記補助部材としての内歯歯車22が配設され
ている。この内歯歯車22は部分円弧状の内歯ギヤーで
形成されていて、遊星歯車4が一方の被駆動歯車から他
方の被駆動歯車に向って、太陽歯車2の周りを公転する
際に該遊星歯車と係合して同歯車の公転動作を補助する
役目をする。
の中心軸7を軸支する延出端部とは反対方向に延び出し
た腕端部には垂下ピン8が設けられている。そして、こ
の垂下ピン8には、係止レバー15の一腕に形成された
係止用傾斜面15aが適宜、係脱するようになってい
る。係止レバー15は、逆への字状に形成されて垂下ピ
ン8の側近に配置されており、その中程の支点を支軸9
に揺動自在に支持されていて、上記第2の被駆動歯車1
2側に向けて延び出した一腕の、ピン8に対向する側に
は上記係止用傾斜面15aが形成されている。そして、
この係止レバー15は、その一腕端と不動部材とに掛け
渡されたトグルバネ16によって支軸9の周りに反時計
方向に回動した位置15Aと時計方向に回動した位置1
5Bとに変移する習性が与えられており、この習性によ
る回動位置15A,15Bは、それぞれストッパーピン
17,18によって規制されている。
対して上記係止レバー15とは反対側の位置に配置され
ており、上記連結腕5から突出した、遊星歯車3(4)
の中心軸7の回動通路上に同軸7によって押動されるよ
うに延び出した二又状の押動アーム6a,6bと、上記
第1の被駆動歯車11と第2の被駆動歯車12との間に
延び出した三本のアーム6c,6d,6eとで形成され
ていて、中程の支点を支軸10に揺動自在に支持されて
配設されている。上記三本のアーム6c,6d,6e
は、中央に延び出した第1アーム6cに対して、その左
右に延び出した第2アーム6dと第3アーム6eとが対
称的に形成されていて、両アーム6d,6eの外側面に
は上記第1の被駆動歯車11に噛み合う係止用部分ギア
ー6doおよび第2の被駆動歯車12に噛み合う係止用
部分ギアー6eoがそれぞれ形成されている。そして、
第1アーム6cと不動部材とに掛け渡されたトグルバネ
19によって支軸10の周りに反時計方向に回動し、上
記部分ギアー6doが上記第1の被駆動歯車11に噛み
合った位置6A(図4参照)と、時計方向に回動し、上
記部分ギアー6eoが上記第2の被駆動歯車12に噛み
合った位置6B(図3参照)とに変移する習性が与えら
れていて、この習性による回動位置6A,6Bは、第1
アーム6cと支軸10との間に穿設され、不動ピン20
に嵌入する部分円弧状の回動規制孔6fによって規制さ
れている。
達経路を、図2および図6によって説明すると、上記伝
達用歯車30に噛み合う軸駆動歯車31は、同歯車31
の支軸である駆動軸32に一体に取り付けられている。
この駆動軸32には、その上部にプーリ状の連結環33
が固定されており、更に、同連結環33の上位および下
位には、該連結環33を挟んでそれぞれ駆動軸32に対
して回転自在に第1伝達ギアー35および第2伝達ギア
ー36が配設されている。そして、上位の第1伝達ギア
ー35の下面の駆動軸32寄りの左右の対称位置には図
8に示すように、結合凹部35a,35aが設けられて
おり、同凹部35a,35aには連結環33の上面中央
寄りの左右対称位置に、駆動軸32に一体に突設された
結合凸部33a,33aが駆動軸32の上下動により係
脱するようになっている。また、下位の第2伝達ギアー
36の上面の駆動軸32寄りの左右の対称位置にも、図
8に示すように結合凹部36a,36aが設けられてお
り、同凹部36a,36aには連結環33の下面中央寄
りの左右対称位置に突設された結合凸部33b,33b
が駆動軸32の上下動により係脱するようになってい
る。
伝達ギアー35は、伝達歯車列を形成する第1ギアー3
7に噛み合っており、第1ギアー37は第2ギアー38
に噛み合っている。また、上記第2伝達ギアー36は、
直接第2ギアー38に噛み合っている。上記第2ギアー
38には図2に示す如く、更に段歯車からなる第3ギア
ー50が連結されており、同第3ギアー50には更に段
歯車からなる第4ギアー51が連結されていて、同第4
ギアー51には更に段歯車からなる第5ギアー52が連
結されている。そして、この第5ギアー52にはベベル
ギアーからなる第6ギアー53a,53bを介してズー
ムレンズを光軸方向に移動させる駆動ギアー60が連結
されている。
環33は、プーリ状に形成された作動環41に弾性連結
板40で連結されており、作動環41はズーム用操作部
材45または後述するパワースイッチノブ48で上下方
向に移動せられるようになっている。即ち、上記連結環
33の小径の胴周部には、幅の狭い細長い板バネからな
る上記弾性連結板40の一端部に形成されたフォーク部
40aが嵌合しており、弾性連結板40の他端部に形成
されたフォーク部40bは支軸43に固定された上記作
動環41の小径の胴周部に嵌合している。この作動環4
1は上記支軸43と共に上記ズーム用操作部材45の内
側縁部の裏面に形成されている傾斜カム面45cまたは
後述するパワースイッチノブ48によって上下動をする
ようになっている。
成されていて、中心部を支軸46に回動自在に支持され
ている。そして、外側縁部にはカメラの外部に突出する
操作ツマミ45aが形成されており、内側縁部には更に
外方に突出する部分円弧状の作動縁部45Aが形成され
ている。この作動縁部45Aの裏面には、図7に示すよ
うに中程に上記傾斜カム面45cを挟んで両側に肉薄の
作動面45bと肉厚面45dが形成されているほか、中
央部に部分円弧状のガイド孔45eが穿設されている。
このガイド孔45eに上記支軸43が貫通していて、同
軸43に巻装されたコイルばね42により上方に押圧さ
れた上記作動環41が、その上面を上記作動縁部45A
の裏面に圧接している。この圧接状態は通常は肉薄の作
動面45bに作動環41が圧接している。
図9に示す如く、パワースイッチノブ48がスライド自
在に配設されている。このパワースイッチノブ48はカ
メラの外部から操作できるようになっていて、その下面
には傾斜面48aが形成されており、同ノブ48をオン
位置に移動させたときには、カメラを作動状態にするメ
インスイッチがオンされると共に、同ノブ48の肉薄部
48cが上記支軸43の上端面43aに対向するので、
支軸43は上昇し、上記ズーム用操作部材45の肉薄の
作動面45bに作動環41が圧接する。また、同ノブ4
8をオフ位置に移動させたときには、カメラを不作動状
態にするメインスイッチがオフされると共に、同ノブ4
8の肉厚部48bが上記支軸43の上端面43aに対向
するので、支軸43は降下する。
歯車機構の動作を、次に説明すると、先ず、パワースイ
ッチノブ48をメインスイッチのオン位置に移動させ、
カメラを動作状態にする。すると、図2に示すモータ1
が回転し、太陽歯車2が時計方向に回転する。この際、
パワースイッチノブ48の肉薄部48cが支軸43の上
端面43aに対向するので、支軸43は上昇し、作動環
41が上記ズーム用操作部材45の肉薄の作動面45b
に圧接する(図9参照)。
に示すように連結腕5も時計方向に回動し、遊星歯車4
も内歯ギヤー22にかみ合い太陽歯車2の周りを公転す
る。そして遊星歯車4が公転軌跡上に配設されている、
ズームレンズ駆動機構への動力伝達部材を形成している
上記第2の被駆動歯車12に噛み合い、モータ1の回転
動力を被駆動歯車12に伝える。また、連結腕5が時計
方向に回動すると、連結腕5から突出している、遊星歯
車3(4)の中心軸7が回転規制部材6の他方の押動ア
ーム6bを押し回すので、回転規制部材6は支軸10の
周りにトグルバネ19の弾力によって反時計方向に回動
し、部分ギアー6doが上記第1の被駆動歯車11に噛
み合った位置6Aに変移する。これにより動力が上記第
2の被駆動歯車12に伝達されている間、上記第1の被
駆動歯車11を拘束し、同歯車11の回転を阻止する。
従って、撮影中は、フィルムの巻上げ,巻戻し機構が妄
動するようなことはなく、フィルムの静止状態を確保す
ることができる。
その垂下ピン8によって係止レバー15の他腕15bが
押されるので、係止レバー15はトグルバネ16の弾力
によって支軸9の周りに反時計方向に回動した位置15
Aに変移する。
第2の被駆動歯車12に噛み合い、回転力は伝達用歯車
30,軸駆動歯車31に伝達されて、駆動軸32と共に
連結環33を時計方向に回転させる。このとき、作動環
41は上昇しているため、連結環33は、その結合凸部
33a,33aが第1伝達ギアー35の下面の凹部35
a,35aに嵌入して第1伝達ギアー35に結合してお
り、よって、連結環33の動力は、第1伝達ギアー3
5,第1ギアー37を介して第2ギアー38に伝達され
て、同ギアー38を時計方向に回転させる。この第2ギ
アー38の回転力は更に、ギアートレインを形成する第
3ギアー50、第4ギアー51,第5ギアー52,第6
ギアー53a,53bを介して駆動ギアー60を時計方
向に回転させ、ズームレンズ駆動機構を動作させてズー
ムレンズ鏡筒を光軸方向に移動させて沈胴位置から撮影
位置(ワイド)に繰り出す。
用操作部材45の操作ツマミ45aを反時計方向(図7
において)のテレ方向に回すと、ギアートレインの作動
状態は、そのままになっているので、駆動ギアー60が
時計方向への回転を続け、更にズームレンズ鏡筒を光軸
方向に移動させてテレ状態にする。また、撮影者がズー
ム用操作部材45の操作ツマミ45aを時計方向(図7
において)のワイド方向に回せば、ズーム用操作部材4
5の裏面の作動縁部45Aの傾斜カム面45cが作動環
41の上面に対向するため、作動環41はコイルばね4
2を圧縮しながら支軸43と共に、下方に押し下げられ
る。
5から離脱して下方に押し下げられ、今度は第2伝達ギ
アー36と連結する。即ち、連結環33は、その下面の
結合凸部33b,33bが第2伝達ギアー36の上面の
凹部36a,36aに嵌入して第2伝達ギアー36に結
合される。よって、連結環33の動力は、第2伝達ギア
ー36から直接、第2ギアー38に伝達される。
3bは直ぐには凹部36a,36aに嵌入しないことが
あるが、そのときには、弾性連結板40が撓み、結合凸
部33b,33bを第2伝達ギアー36の上面に押し付
けているため、モータ1が回転し動力が軸駆動歯車31
に伝達されて連結環33の回転が持続されれば、連結環
33の回転角が180度以内の位置で、必ず結合凸部3
3b,33bは凹部36a,36aに嵌入する。これに
よって、軸駆動歯車31の回転力は、今度は第2伝達ギ
アー36から直接、第2ギアー38に伝達される。
転する。この回転力はギアートレインを形成する第3ギ
アー50、第4ギアー51,第5ギアー52,第6ギア
ー53a,53bを介して駆動ギアー60を反時計方向
に回転させ、ズームレンズ鏡筒を光軸方向の後方に移動
させて撮影位置(ワイド)に繰り込む。
作ツマミ45aから手を離せば、ズーム用操作部材45
は中央の位置に戻り、作動縁部45Aの肉薄の作動面4
5bが作動環41の上面に対向するため、作動環41は
コイルばね42の伸長力により、再び押し上げられ、作
動環41の上面は作動面45bに当て付く。この作動環
41の上昇により、連結環33も上昇し、第2伝達ギア
ー36から離れ、再び第1伝達ギアー35に連結する。
このときも同様に、連結環33の結合凸部33a,33
aは直ぐには凹部35a,35aに嵌入しないことがあ
るが、その時には、弾性連結板40が撓み、結合凸部3
3a,33aを第1伝達ギアー35の下面に押し付けて
いるため、モータ1が回転し動力が軸駆動歯車31に伝
達されて連結環33の回転が持続されれば、連結環33
の回転角が180度以内の位置で、必ず結合凸部33
a,33aは凹部35a,35aに嵌入する。
て、シャッタをレリーズして撮影を行ったのち、モータ
1が逆転し、太陽歯車2が反時計方向に回転すると、図
3に示すように連結腕5も反時計方向に、遊星歯車4も
内歯ギヤー22にかみ合い太陽歯車2の周りを反時計方
向に、垂下ピン8が上記係止用傾斜面15aに当接する
位置まで回動する。この位置は遊星歯車4が公転軌跡上
に配設されている、フィルムの巻上げ,巻戻し機構への
動力伝達経路を形成している上記第1の被駆動歯車11
に噛み合う位置であって、モータ1の回転動力を被駆動
歯車11に伝える。また、連結腕5が反時計方向に回動
すると、連結腕5から突出している、遊星歯車3(4)
の中心軸7が回転規制部材6の一方の押動アーム6aを
押し回すので、回転規制部材6は支軸10の周りにトグ
ルバネ19の弾力によって時計方向に回動し、部分ギア
ー6eoが上記第2の被駆動歯車12に噛み合った位置
6Bに変移する。これにより動力が上記第1の被駆動歯
車11に伝達されている間、上記第2の被駆動歯車12
を拘束し、同歯車12の回転を阻止する。従って、フィ
ルムの巻上げ,巻戻し中はズームレンズ駆動機構が妄動
するようなことはなく、ズームレンズ鏡筒の停止位置を
確保することができる。
合い、同歯車11を反時計方向に回転させると、フィル
ムの巻上げ,巻戻し用歯車14を時計方向に回転させて
フィルムの巻上げが行われる。また、撮影とフィルムの
巻上げが繰り返し行われて、やがてフィルムエンドにな
ると、フィルムの終端がフィルムスプールに固定されて
いるために、フィルムの巻上げ,巻戻し用歯車14が一
旦、停止する。すると、これにより負荷が増えモータ1
のトルクが上がることによって、係止レバー15を抑え
ているトグルバネ16の弾力では、連結腕5のトルクを
支えきれなくなる。よって、係止レバー15は支軸9の
周りに時計方向に回動したストッパピン18に当接する
位置15Bまで変移する。すると、連結腕5が更に反時
計方向に回動するため、遊星歯車4は第1の被駆動歯車
11との噛合が外れ、今度は巻戻し用歯車13と噛み合
う位置4A(3A)に変移する。この巻戻し用歯車13
は第1の被駆動歯車11を介して巻戻し用歯車14と連
結しているため、太陽歯車2が反時計方向に回転してい
ると、巻戻し用歯車14を今度は反時計方向に回転させ
ることになり、これによってフィルムの巻き戻しが行わ
れる。
太陽歯車2を時計方向に回転させ、連結腕5を時計方向
に回動させることにより、垂下ピン8を上記係止レバー
15の他腕15bに当接させ、係止レバー15を支軸9
の周りに反時計方向に回動したストッパピン17に当接
する、通常の位置15Aまで変移させる。この動作によ
って動力は再びフィルムの巻き上げ方向に伝えられるよ
うになる。
イッチノブ48をメインスイッチのオフ位置に移動させ
ると、前述したように、作動環41を下側に押し下げて
連結環33を降下させ、第2伝達ギアー36と噛合せ、
レンズ鏡筒を繰り込む方向にギアートレインを作動さ
せ、レンズ鏡筒を撮影位置から沈胴位置に移動させる。
なお、以上述べた実施例ではズームレンズ駆動機構とフ
ィルムの巻上げ,巻戻し機構とを切り換える構成に、本
発明の遊星歯車機構を適用したものであるが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えば、本発明の遊星
歯車機構をオートフォーカス時のレンズの繰出しとシャ
ッタの露光制御とにモータの回転動力を切り換えて伝達
するようにしてもよいことは勿論である。
タ等の1つの駆動源の回転方向を切り換えることによっ
て、遊星歯車が複数の被駆動歯車に交互に噛み合って動
力伝達経路を切り換える遊星歯車機構において、動力が
伝達されている一方の被駆動歯車を駆動している最中に
は、動力が伝達されていない他方の被駆動歯車の自由な
回転状態を回転規制部材の係止によって拘束するように
したので、動力が伝達されていない駆動系の妄動を防止
することが容易にできる。また、単一の回転規制部材を
付勢方向の切換わる付勢部材により確実に選択的に第1
と第2の被駆動歯車と係合させて回転規制を行うので、
2つの被駆動歯車の回転係止の切換えを簡単な構成でで
きる。また、遊星歯車の公転移動により回転規制部材を
変移させる力として遊星歯車の公転用にフリクションを
増加させる必要がなく、補助部材と噛合して遊星歯車が
公転補助されている間に、回転規制部材を付勢部材の付
勢力に抗して動作させるようにして、更に、この間に付
勢部材の付勢力切換えが行われるので、遊星歯車の公転
動作を公転用フリクションに頼らずに確実に行うことが
でき、また、遊星歯車が補助部材との噛合による公転が
終了してからの動作及び遊星歯車と噛合連結された被駆
動歯車が回転駆動されるときには、回転規制部材の動作
に関した負荷が何ら増加されることがないので、駆動上
も無駄がない。
構をズームカメラのズームレンズ駆動機構とフィルム巻
上げ機構との動力切換機構に適用した場合の斜視図。
面図。
図。
す斜視図。
を示す側面図。
係を示す斜視図。
Claims (1)
- 【請求項1】 モータ等の駆動源により正逆回転自在に
回転駆動される太陽歯車と、 この太陽歯車に常に噛合する遊星歯車と、 上記太陽歯車と遊星歯車との回転中心を連結し、上記遊
星歯車を太陽歯車の周囲に公転自在に支持する連結腕
と、 上記遊星歯車の公転軌跡上に設けられ、遊星歯車が一方
向に公転することにより噛合し、その場で該遊星歯車が
自転することにより回転駆動される第1の被駆動歯車
と、 上記遊星歯車の公転軌跡上に設けられ、遊星歯車が他方
向に公転することにより噛合し、その場で該遊星歯車が
自転することにより回転駆動される第2の被駆動歯車
と、該 遊星歯車が第1の被駆動歯車に噛合している際に上記
第2の被駆動歯車に係合して該第2の被駆動歯車の回転
規制を行ない、遊星歯車が第2の被駆動歯車に噛合して
いる際に上記第1の被駆動歯車に係合して該第1の被駆
動歯車の回転規制を行なう単一の回転規制部材と、上記回転規制部材を上記第1の被駆動歯車と上記第2の
被駆動歯車とに選択的に係合付勢する方向に切り換えて
変移させる付勢部材と 、 上記遊星歯車の公転軌跡上であって、公転移動する上記
遊星歯車と噛合可能に第1及び第2の被駆動歯車の間に
設けられており、遊星歯車が一方の被駆動歯車から他方
に向かって公転する途中に該遊星歯車と噛合して該遊星
歯車の公転動作を補助して、上記付勢部材により他方の
被駆動歯車に係合付勢されている上記回転規制部材を、
該付勢部材の付勢力に抗して上記遊星歯車の公転動作に
連動して一方の被駆動歯車に係合付勢切換えさせる補助
部材と、 を具備したことを特徴とする遊星歯車機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/003,799 US5373336A (en) | 1992-01-16 | 1993-01-13 | Epicyclic gear mechanism |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP592392 | 1992-01-16 | ||
JP4-5923 | 1992-01-16 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05257195A JPH05257195A (ja) | 1993-10-08 |
JP3043892B2 true JP3043892B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=11624418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04107981A Expired - Fee Related JP3043892B2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-04-27 | 遊星歯車機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3043892B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9112341B2 (en) | 2010-06-23 | 2015-08-18 | Hitachi Metals, Ltd. | Cable fixing member and cable fixing structure |
-
1992
- 1992-04-27 JP JP04107981A patent/JP3043892B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9112341B2 (en) | 2010-06-23 | 2015-08-18 | Hitachi Metals, Ltd. | Cable fixing member and cable fixing structure |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05257195A (ja) | 1993-10-08 |
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