JP2641454B2 - モータ駆動カメラ - Google Patents

モータ駆動カメラ

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、モータ駆動カメラ、詳しくは駆動用モー
タを内蔵していて、シャッタ動作およびフィルムの巻上
動作等の一連の作動を上記モータによって自動的に行な
うコンパクトなモータ駆動カメラに関する。
[従来の技術] この種、従来のモータ内蔵のコンパクトカメラとして
は、シャッタ作動専用のモータとフィルムの巻上作動
専用のモータとの別々のモータを内蔵しているもの、
シャッタ駆動用ばねを有していて、内蔵している一個の
フィルム巻上用モータによるフィルムの巻上時に、この
シャッタ駆動用ばねをチャージするようにしたもの等が
知られている。
上記の専用モータを内蔵したカメラは、シャッタ専
用モータを回転させたと、シャッタ駆動用マグネットの
オン,オフ動作にタイミングを合せて、レンズの自動焦
点位置への繰出し、シャッタのセクタ開閉、レンズの元
位置への繰込み等のシャッタの1シーケンス動作を行な
わせ、このシーケンスが終了したらシャッタ専用モータ
の回転を停止し、次いで別のフィルム巻上用モータを回
転させて撮影済のフィルムを一コマ分巻上げ、巻上げが
終了したら巻上用モータの回転を停止するように構成さ
れている。
また、上記のコンパクトカメラは、フィルムの巻上
時にシャッタ駆動用ばねをチャージし、シャッタレリー
ズにより同ばねのチャージを開放してシャッタを作動さ
せ、シャッタ動作のシーケンスが終了したのち、フィル
ム巻上用モータを回転させて撮影済のフィルムを一コマ
分巻上げると同時に、シャッタ駆動用ばねをチャージす
るように構成されている。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、上記従来の2つのモータを有するカメラで
はシャッタとフィルムの巻上げを別々の専用のモータで
行なっており、シャッタを動作させるときにシャッタ作
動専用モータを始動し、シャッタ作動終了で同モータを
停止させ、シャッタ作動終了信号によりフィルム巻上作
動専用モータを始動させ、1コマのフィルム巻上げ終了
で同巻上げモータを停止させているため、シャッタ専用
モータの完全停止や巻上げモータの始動時の回転数アッ
プ等のモータの動作が安定するまでの時間を要し、また
シャッタ作動と巻上げ作動を連続させるのに時間がかか
った。更に、連写の場合、巻上げモータの完全停止を待
つ必要があり、フィルムの巻上げ動作とシャッタ動作と
の間に一定のタイムラグが必要であるばかりでなく、連
写速度をアップするために、フィルムの巻上げ速度を増
加させると単に電気的なブレーキだけではモータの停止
特性が劣化し、フィルムにオーバーランが発生し、コマ
間隔がバラつくという欠点があり、従って、ブレーキ専
用の機構やパワーのあるモータ等が必要となる。しか
し、これはコンパクトカラメの命題である安く小さくに
反することとなる。また、巻上げモータとシャッタ専用
モータの2つが存在する以上スペース効率やコストの面
で不利であった。
フィルム巻上げ時にシャッタ駆動用ばねをチャージす
る技術手段は、シャッタ専用モータを使う以前より存在
するが、これはシャッタの動作をばねの開放弾力のみで
行なうので、速度制御や駆動力の伝達の切換のために相
当多数の部品を必要とするし、また基本的にフィードバ
ックをかけることができないためシャッタ精度が悪い。
更にフィルムの巻上げ時にばねをチャージするので、一
時期に非常に大きな負荷がモータにかかり、フィルム巻
上げ速度やモータに悪影響を及ぼす。また、フィルム巻
上げ機構とシャッタ駆動機構の間で寸法的なバラツキが
あるとチャージが有効に行なわれないか、レバーが曲が
る等の種々の問題点があった。
従って、本発明の目的は一つのモータを使用し、同モ
ータの駆動力をシャッタ駆動機構とフィルム巻上機構と
の両方に振り分け、一方の動作に連続して他方の動作が
行なわれるようにし、フィルム巻上の高速化度,シャッ
タ作動とフィルム巻上作動間の切換時間の短縮化が図れ
るモータ駆動カメラを提供するにある。
[問題点を解決するための手段及び作用] 本発明によるモータ駆動カメラは上記目的を達成する
ために、 モータ駆動される差動歯車機構と、 この差動歯車機構により駆動されるシャッタ駆動機構
およびフィルム巻上機構と、 上記シャッタ駆動機構を係止する第1の位置とフィル
ム巻上機構を係止する第2の位置とに揺動し、シャッタ
動作完了時にシャッタ駆動機構を、フィルム巻上動作完
了時にフィルム巻上機構を係止する係止部材と、 シャッタ動作完了前に上記シャッタ駆動機構により押
動され、フィルム巻上動作完了前に上記フィルム巻上機
構により押動される駆動部材と、 上記係止部材と駆動部材との間に掛け渡されたトグル
機構と、 を備え、上記モータによりシャッタ駆動機構とフィルム
巻上機構とを連続的に作動させるようにしたものであ
る。
[実施例] 以下、図示の一実施例により本発明を説明する。第1
図は、本発明によるモータ駆動カメラにおける差動歯車
機構とシャッタ駆動機構およびフィルム巻上機構
の要部を示したものであって、差動歯車機構は第2図
に示すように構成されている。
即ち、一個の駆動用モータ4によって一方向に回転さ
せる太陽ギヤー5には、その周囲に3個の遊星ギヤー6
a,6b,6cがかみ合っており、同各遊星ギヤー6a〜6cは出
力ギヤー7の一方のギヤーを形成する内歯7aにそれぞれ
かみ合っている。この差動歯車機構は、その出力ギヤ
ー7が内歯7aと外歯7bを有するリング状のギヤーで形成
されており、他方の出力ギヤーである外歯7bにはフィル
ム巻上機構に駆動力を伝達するための中間ギヤー8が
かみ合っている。すなわち、このギヤー7は巻上系の出
力ギヤーとなっている。そして、一方の出力ギヤーを形
成する上記内歯7aにそれぞれかみ合う遊星ギヤー6a〜6c
は、その支軸9a〜9cに対してそれぞれフリーに取り付け
られていて、各支軸9a〜9cは出力ギヤー7の上方に配設
されたシャッタ系出力ギヤーとしてのシャッタ駆動ギヤ
ー10に対して、同ギヤーの同一円周上の等間隔位置に各
基端部を固植されている。
このように構成されている差動歯車機構は、モータ
4により太陽ギヤー5が駆動されると、その回転が遊星
ギヤー6a〜6cに伝達される。ここでシャッタ駆動ギヤー
10が拘束されていると、遊星ギヤー6a〜6cはそれぞれそ
の支軸9a〜9cの周りを自転し、これによって出力ギヤー
7が回転するので、これの外歯7bにかみ合っている中間
ギヤー8が回転し、フィルム巻上機構に駆動力が伝達
される。一方、上記シャッタ駆動ギヤー10の拘束が解除
され、中間ギヤー8が拘束されると、遊星ギヤー6a〜6c
は支軸9a〜9cの周りを回転しながら出力ギヤー7の内歯
7aに沿って太陽ギヤー5の周りを公転移動する。従っ
て、各支軸9a〜9cも遊星ギヤー6a〜6cの移動に伴って移
動するので、これによりシャッタ駆動ギヤー10が回転す
る。
第1図に戻って、上記差動歯車機構から駆動力の伝
達される上記シャッタ駆動機構は、上記シャッタ駆動
ギヤー10と、このギヤー10の上面に同ギヤーと同軸一体
に取り付けられた係止用ラチェット軸10aと、上記駆動
ギヤー10にかみ合うシャッタカムギヤー11と、このカム
ギヤー11の上面に同軸一体に取り付けられた二段のカム
12A,12Bで構成されている。
この二段のカム12A,12Bの上位のカム12Aは、後述する
駆動部材としてのチャージレバー13のチャージ用カムで
あって、上記チャージレバー13を押し動かす第1の押動
部材を形成しており、その周面の一部には鋸歯状に突出
する押動用傾斜面12Abを有する一つの突出部12Aaが形成
されている。また下位のカム12Bは、後述する係止部材
としての係止レバー14によるシャッタ係止用タイミング
カムであって、その周面の上記突出部12Aaの側近位置に
は切欠凹部12Baが穿設されており、同凹部12Baには上記
係止レバー14の第1腕14aの端部14dが適時係脱するよう
になっている。このように構成されているシャッタ駆動
機構はシャッタカムギヤー11,カム12A,12Bの一回転で
シャッタの開閉動作等の撮影動作が行なわれる。
一方、上記フィルム巻上機構は、上記中間ギヤー8
と、この中間ギヤー8にかみ合うスプールギヤー15と、
このスプールギヤー15により回転しフィルムFを巻き取
るスプール16と、このスプール16に巻き取られるフィル
ムFのパーフォレーションFaに爪17aが嵌脱しフィルム
Fの走行により回転するスプロケット輪17と、このスプ
ロケット輪17の上面に同輪と同軸一体に取り付けられた
スプロケット係止用カム18aと、同カム18aの上面の一側
縁寄りに一体に形成されたチャージレバーチャージ用ス
プロケットカム18bとで構成されている。上記スプロケ
ット係止用カム18aとスプロケットカム18bとはそれぞれ
板カムで形成されており、下位の係止用カム18aの周面
の一部には、後述する係止レバー14の第2腕14bの先端
部14eが係脱する切欠凹部18cが穿設されている。また上
位のスプロケットカム18bは上記チャージレバー13を押
し動かす第2の押動部材を形成していて、スプロケット
輪17の回転によりスプロケット係止用カム18aと共に回
転する。このように構成されているフィルム巻上機構
はスプロケット軸17の一回転で一コマのフィルムFが送
られる。
そして、上記スプロケット係止用カム18aと前記シャ
ッタ係止用タイミングカム12Bとの間には、上記シャッ
タ駆動機構の動作を拘束する第1の位置と上記フィル
ム巻上機構の動作を拘束する第2の位置との間を揺動
し、シャッタ動作完了時にはシャッタ駆動機構を、フ
ィルム巻上動作完了時にはフィルム巻上機構をそれぞ
れ係止する前記係止レバー14が揺動自在に配設されてい
る。この係止レバー14は3腕杆からなり、その中央の支
点を支軸19に揺動自在に枢着されていて、第1腕14aは
上記カム12Bの周面に向けて延び出し、その先端部14dは
前記切欠凹部12Baに係脱するようになっている。また第
2腕14bは端部が上記係止用カム18aに向けて折り曲が
り、その先端部14eは切欠凹部18cに係脱するようになっ
ており、第3腕14cは前記係止用ラチェット輪10aの側近
に向けて延び出し、その先端部には上記ラチェット輪10
aに係脱する係止爪14fが形成されている。
また、この係止レバー14の上位には、前記チャージレ
バー13がその中央の支点を上記支軸19に回転自在に枢着
されて配設されている。このチャージレバー13はその一
腕端13aが前記カム12Aの突出部12Aaの回動通路上に位置
するように延び出しており、他腕端13bはスプロケット
カム18bの回動通路上に延び出している。そして、この
他腕端13bにはばね掛け用腕13cが突出しており、同腕13
cとこれの下位の上記係止レバー14の第2腕14bの先端部
14e寄りとの間には、一端を上記第2腕14bの先端部14e
に、他端を上記ばね掛け用腕13cにそれぞれかけ渡され
た開脚弾力を有するトグル機構としてのトグルばね20が
配設されている。
また、上記チャージレバー13の一腕および係止レバー
14の第1腕14aの側近には、両レバー13,14の回動位置を
規制するためのストッパーピン21が起立している。
このように本実施例のカメラは構成されている。次に
その動作を説明すると、先ず通常の状態では第3図に示
すように、係止レーバー14はトグルばね20の弾力により
支軸19の周りに反時計方向に回動する付勢力が与えられ
ているため、これによって回動した係止レバー14はその
第2腕14bの先端部14eがスプロケット係止用カム18aの
切欠凹部18cに嵌入して、その回動を阻止している。そ
して、この係止によりフィルム巻上機構は動作を拘束
される。またこのとき、係止レバー14の第1腕14aの端
部14dはシャッタ係止用タイミングカム12Bの周面には当
接せず、また第3腕14cの係止爪14fはラチェット輪10a
から外れ離間している。従ってシャッタ駆動ギヤー10は
自由に回転できる状態にある。またチャージレバー13は
トグルばね20の弾力により時計方向に回動付勢されてい
るが、これによる回動は一腕がストッパーピン21に当接
することにより阻止されている。
この状態において、今、モータ4(第1図参照)が始
動されると、太陽ギヤー5が回転する。すると、係止レ
バー14によって上述のようにフィルム巻上機構は、そ
の作動が拘束されているので、スプロケット輪17および
スプール16が回転せず、フィルムFの巻上は行なわれな
い。
従って、差動歯車機構において太陽ギヤー5の周り
を遊星ギヤー6a〜6cは自転しながら公転する。遊星ギヤ
ー6a〜6cが公転すると、その各支軸9a〜9cも遊星ギヤー
6a〜6cと共に回動するため、モータ4の回転力は全てシ
ャッタ駆動ギヤー10に伝達され、同ギヤー10が回転し、
シャッタ駆動機構が作動する。すなわち、シャッタ駆
動ギヤー10が回転すると、シャッタカムギヤー11が回転
しチャージレバーチャージ用カム12A,シャッタ係止用タ
イミングカム12Bも共に回転してシャッタ作動を行な
う。そして、シャッタカムギヤー11の一回転でシャッタ
動作の1シーケンスが終了するが、同カムギヤー11が一
回転し、シャッタ動作の1シーケンスが終了する直前に
なると、チャージレバーチャージ用カム12Aの突出部12A
aの押動用傾斜面12Abによりチャージレバー13の一腕端1
3aが押され、チャージレバー13は支軸19の周りに反時計
方向に回転を始める。このチャージレバー13が反時計方
向に回転していくと、係止レバー14との間にかかってい
るトグルばね20が思案点を越えて、その弾力による付勢
方向を切り換えるので、今度はチャージレバー13は反時
計方向の回動方向、係止レバー14は時計方向の回動方向
にそれぞれ付勢される。
この回動方向の切換により、反時計方向に回動したチ
ャージレバー13は第4図に示す如く、その他腕端13bの
側面がスプロケットカム18bの周面に当接する。一方、
時計方向に回動した係止レバー14はその第1腕14aの端
部14dがシャッタ係止用タイミングカム12Bの周面に当た
り、その位置に静止する。このとき、係止レバー14はそ
の第2腕14bの先端部14eがスプロケット係止用カム18a
の切欠凹部18cから抜け切らないので依然としてフィル
ム巻上機構は拘束状態にある。
このようにして係止レバー14はラチェット輪10aを係
止することなく、シャッタ駆動ギヤー10は回転を続け、
これによりシャッタカムギヤー11も回転をし続ける。そ
して、チャージレバーチャージ用カム12Aの突出部12Aa
がチャージレバー13の一腕端13aから外れると、係止レ
バー14の第1腕14aの端部14dがシャッタ係止用タイミン
グカム12Bの切欠凹部12Baに対応するので、同凹部12Ba
に端部14dが突入し、第5図に示すように、係止レバー1
4は支軸19の周りに時計方向に回動し第1腕14aがストッ
パーピン21に当接する位置で止まる。またこれによって
係止レバー14の第2腕14bの先端部14eは係止用カム18a
の切欠凹部18cから脱け出しスプロケット輪17は回転可
能となる。そして、これと同時に係止爪14fはラチェッ
ト輪10aに係止し、シャッタ駆動ギヤー10の回転を阻止
する。
このようにしてフィルム巻上機構の拘束は解除され
ると共に、今度はシャッタ駆動機構が拘束されるが、
モータ4は回転し続ける。この場合、今度はラチェット
輪10aに係止爪14fが係合し、シャッタ駆動ギヤー10の回
転を拘束しているため、太陽ギヤー5(第1図参照)の
回転は遊星ギヤー6a〜6cに伝達されて、同各遊星ギヤー
6a〜6cが回転しても、シャッタ駆動ギヤー10が拘束され
これに固植されている支軸9a〜9cも回動できないので、
各遊星ギヤー6a〜6cは各支軸9a〜9cの周りに回転する。
即ち、各遊星ギヤー6a〜6cは公転せずに自転のみを行な
うため、この回転力は出力ギヤー7の内歯7aに伝達さ
れ、今度は出力ギヤー7が回転する。出力ギヤー7が回
転すると、第1図に示す如く出力ギヤー7の外歯7bには
中間ギヤー8がかみ合っているので、中間ギヤー8およ
びこれにかみ合っているスプールギヤー15が回転し、ス
プール16の回転によってフィルムFを巻き上げる。する
と、フィルムFの走行によりスプロケット輪17が回転
し、これの一回転でフィルムFの一コマ分が巻き上げら
れる。
このようにスプロケット輪17が回転し始めると、第6
図に示すように、スプロケットカム18bがチャージレバ
ー13の他腕端13bを押し廻し、チャージレバー13を支軸1
9の周りに時計方向に回動させる。このようにチャージ
レバー13が時計方向に回動していくと、係止レバー14と
の間にかけられているトグルばね20の弾力による付勢方
向が再び切り換わり、チャージレバー13を第7図に示す
ように時計方向の回動方向、係止レバー14を反時計方向
の回動方向にそれぞれ付勢する。このときチャージレバ
ー13の一腕端13aはチャージレバーチャージ用カム12Aの
突出部12Aaに当たることなく一腕がストッパーピン21に
当ってレバー13は停止する。そして係止レバー14はその
第2腕14bの先端部14eはスプロケット係止用カム18aの
周面に当接する。このとき、係止レバー14の第3腕14c
の係止爪14fはラチェット軸10aを係止しているので、シ
ャッタ駆動ギヤー10はまだ回転できない。
更にフィルムFの巻上が続行されてスプロケット輪17
が回転していくと、係止用カム18aの切欠凹部18cが先端
部14eに対抗する。すると先端部14eが同凹部18cに嵌入
するので、スプロケット輪17の回転は停止し、ここに一
コマ分のフィルムFの巻上が終了する。この凹部18cに
先端部14eが突入すると係止レバー14は支軸19の周りに
反時計方向に回動するため、係止爪14fはラチェット輪1
0aから外れ、ここにシャッタ駆動ギヤー10を含むシャッ
タ駆動機構の拘束は解除されると同時に、再びフィル
ム巻上機構の作動は拘束される。
ここで最初に説明した状態(第3図参照)に戻り、モ
ータ4を回転させ続けると、シャッタ動作,フィルム巻
上動作を繰り返し連写が行なえる。
また、一コマ撮影で終了する場合には、係止レバー14
の第2腕14bの回動通路上に配置した検出スイッチ(図
示されず)からの信号によりモータ4の回転を停止させ
て撮影を終了するようになっている。
[発明の効用] 以上述べたように本発明によれば、1つのモータの回
転力を、差動歯車機構を介してシャッタ駆動機構とフィ
ルム巻上機構とにそれぞれ伝達されるように振り分け、
モータの回転を止めずにシャッタ駆動とフィルム巻上駆
動とを連続して行なうので、伝達系のロスや時間の無駄
がなくなり、効率の良い動作を行なわせることができ
る。
また、シャッタ動作とフィルム巻上動作との切換にあ
たり、トグル機構を用いているので、簡単な構成で確実
に伝達を切換えることができる。
従って、従来のものに較べコストダウンを図ることが
でき、連写のスピードアップできるコンパクトなモータ
駆動カメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の一実施例を示すモータ駆動カメラに
おけるシャッタ駆動機構およびフィルム巻上機構の斜視
図、 第2図は、上記第1図に示した両駆動機構に駆動力を伝
達する差動歯車機構の斜視図、 第3図〜第7図は、上記シャッタ駆動機構およびフィル
ム巻上機構の動作態様をそれぞれ示す作用図である。 ……差動歯車機構 ……シャッタ駆動機構 ……フィルム巻上機構 4……モータ 13……チャージレバー(駆動部材) 14……係止レバー(係止部材) 20……トグルばね(トグル機構)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータ駆動される差動歯車機構と、 この差動歯車機構により駆動されるシャッタ駆動機構お
    よびフィルム巻上機構と、 上記シャッタ駆動機構を係止する第1の位置とフィルム
    巻上機構を係止する第2の位置とに揺動し、シャッタ動
    作完了時にシャッタ駆動機構を、フィルム巻上動作完了
    時にフィルム巻上機構を係止する係止部材と、 シャッタ動作完了前に上記シャッタ駆動機構により押動
    され、フィルム巻上動作完了前に上記フィルム巻上機構
    により押動される駆動部材と、 上記係止部材と駆動部材との間に掛け渡されたトグル機
    構と、 を具備したことを特徴とするモータ駆動カメラ。
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