JP2712282B2 - カメラの駆動制御装置 - Google Patents

カメラの駆動制御装置

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JP2712282B2 JP11689188A JP11689188A JP2712282B2 JP 2712282 B2 JP2712282 B2 JP 2712282B2 JP 11689188 A JP11689188 A JP 11689188A JP 11689188 A JP11689188 A JP 11689188A JP 2712282 B2 JP2712282 B2 JP 2712282B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、カメラの駆動制御装置に関するものであ
り、特に単一モータを用いてシャッタ機構等のチャージ
(以下メカジャージという)、フィルム巻上,フィルム
巻戻しを行なうカメラの駆動制御装置に関するものであ
る。
(従来技術) 従来、カメラにおいて、単一モータにより、メカチャ
ージ系とフィルム巻上系の駆動制御を行なっている装置
では、モータの駆動に伴なって、メカチャージを行な
い、フィルム巻上のための動作を必ず行なう構成となっ
ているため、例えば、フィルムを装填したときに行なわ
れる空写し、所謂イニシャルロードを行なう場合に、レ
リーズを行なわなくとも、メカチャージとフィルム巻上
を一連の動作として交互に行っており、このため、イニ
シャルロードに要する時間が本来のフィルム巻上に要す
る時間以上にかかっている。
また、このような単一モータのカメラにおいては、フ
ィルム未装填の際のレリーズ動作の場合にもフィルム巻
上を行なう必要がある。
このため、従来、フィルム巻上のための専用のモータ
を設けるほか、メカチャージ用のモータを備えることに
よって、例えば、フィルム未装填時には、フィルム巻上
のモータを不作動とすることによって、フィルム巻上な
しのレリーズを行なっている。これによって、不必要な
作動を行なうことなく、本来の作動を行なわせている。
(発明が解決しようとする課題) カメラの小型化を達成するには、単一モータによっ
て、レリーズ,メカジャージ,フィルム巻上,フィルム
巻戻しを行なう必要があり、また、通常レリーズのほ
か、例えばフィルム未装填時レリーズやイニシャルロー
ド等のように、レリーズ,メカチャージの動作のみが必
要な場合、またはフィルム巻上又はフィルム巻戻し動作
のみが必要な場合において、本来必要としない動作を行
なうことなく、モータを作動させることは、電源の省エ
ネ化と動作の迅速化に寄与しうるものである。
本発明は、単一のモータにより、前述の条件を満足す
ることができるカメラの駆動制御装置を提供することを
目的とするものであり、一つのモータにより、レリー
ズ,メカチャージ,フィルム巻上,フィルム巻戻しを行
ない、更にイニシャルロード時には、レリーズ,メカチ
ャージの動作なしにフィルム巻上のみを行なわせ、ま
た、フィルム未装填時のレリーズでは、フィルム巻上動
作なしに、レリーズ,メカチャージの動作を可能とする
ものである。
このように、本発明では、フィルム装填時と未装填時
とによりレリーズ行程の作動順序を自由に変更させうる
カメラを提供することを目的とする。
(発明の構成) 本発明は、前記目的を達成するために、正転・逆転・
停止のそれぞれの制御を行うことが可能な単一のモータ
と、複数の区間を有し、該モータの第1の方向の回転に
より該複数の区間の選択を行う割り出し機構と、上記割
り出し機構の駆動により選択された区間に対応した負荷
を選択し、上記第1の方向の回転とは異なる第2の方向
の回転により該選択された負荷を駆動する負荷駆動機構
と、上記複数の区間の所定の区間内には、割り出し機構
を不作動にし、それぞれの区間で為すべき動作への移行
の待機を行う待機位置とを有することを特徴とするカメ
ラの駆動制御装置である。
(作用) このように、モータの第1の方向の回転により割り出
し機構の区間の切り替えを行い、切り替えられた区間に
より選択された負荷を第1の方向の回転とは異なる第2
の方向の回転により駆動させ、複数の区間の所定の区間
内に設けられた待機位置では、割り出し機構を不作動に
し、それぞれの区間で為すべき動作への移行の待機を行
うことができる。
(実施例) 第13図及び第14図において本発明の実施例の概略を説
明する。
第13図において、1は正逆回転可能なモータ、Rはモ
ータ1の回動力を負荷に伝える減速伝達機構、12はモー
タ1の正転時のみその回動力を伝達し得る一方向クラッ
チ、Iは一方向クラッチ12よりのモータ1の正転回動力
により駆動される割出し機構、Sは選択手段、A1,B1は
それぞれ負荷系列A,Bを構成する負荷である。また、割
出し機構Iは、第14図にて詳述するごとく区間〔A〕,
〔B〕,〔C〕,〔D〕を持つ1回転機構で構成されて
いる。
第13図において、割出し機構Iが〔A〕区間に停止し
た状態にてモータ1を逆転させると、選択手段S内の伝
達機構Saのみが選択的に伝達状態となり、モータ1の逆
転回動力により負荷A1が駆動される。この際、一方向ク
ラッチ12は非伝達状態であり、割出し機構Iは〔A〕区
間を維持し続ける。
次にモータ1を正転させると、伝達機構Saが非伝達状
態となり、負荷A1の駆動は終了し離脱する。同時に一方
向クラッチ12が伝達状態となり、割出し機構Iは同図に
おいて時計方向に回動し、〔B〕区間へと移行する。
〔B〕区間でモータ1を逆転させると、上記同様割出し
機構Iは停止し、負荷B1が駆動される。また、モータ1
の正転により、後述のごとく〔C〕区間ではカメラのレ
リーズ動作が開始し、〔D〕区間では絞り,ミラー,シ
ャッターが復帰されると同時にチャージされる。
なお、この場合、負荷A1をフィルム巻上げに、負荷B1
をフィルム巻戻しに夫々適用した説明を以下に展開す
る。
第14図は、第13図における割出し機構Iの具体的構成
を示す。第14図において、カメラにフィルムがセットさ
れた通常状態では割出し機構Iは中央上部のブレーキ区
間BR4の終了点であるK点に停止している。
いま、ここで、使用者が不図示のレリーズ釦を押下げ
ると、不図示の制御回路によりレリーズ動作を開始すべ
くモータ1を正転させる。すると、一方向クラッチ12は
伝達状態となり、押出し機構IはK点の位置から時計方
向に進行を開始する。この際、割出し機構Iは〔B〕区
間を示しているが、モータ1の正転時は伝達機構Sbが非
伝達状態に維持され続けるので、負荷系列B1にはモータ
1の正転回動力は伝達されず、フィルム巻戻し動作は実
行されない。
割出し機構Iは、次の瞬間、後述する開放係止レバー
を解除し、〔C〕区間に入る。開放係止レバーの解除に
より、後述のごとくカメラのレリーズ動作が実行され、
フィルムに被写体像が露光される。またこの際、スイッ
チSRELがオンとなり、不図示の制御回路によりモータ
1には停止指令が出され、ブレーキ区間BR1だけ進行し
停止する。フィルムへの露光が完了すると、制御回路に
よりモータ1は正転を再開し、〔C〕区間を離脱して
〔D〕区間に入る。〔D〕区間ではモータ1の正転によ
り、不図示の絞り,ミラー,シャッターを復帰させると
同時にチャージする。この際、別のスイッチSLOADが途
中よりオンとなる。絞り,ミラー,シャッターの復帰チ
ャージ終了頃にスイッチSRELがオフとなり、制御回路
は割出し機構Iが〔A〕区間に入ったことを知り、モー
タ1に停止指令を出す。
なお、この場合、スイッチSRELのオフにて直ちにブ
レーキを開始してもよいし、上記所定機構のチャージ終
了時点を時間カウント等によって類推し、その時点から
ブレーキをかけてもよい。前者の場合にはそれだけ割出
し機構の角度配分を有効に使うことができる一方、後者
の場合には所定機構のチャージを確実に実行し得る。
第14図の説明では上記後者の場合で行なっているが、
後述する具体的な実施例では上記前者のブレーキタイミ
ングにより解決しており、どちらでも実施可能である。
〔A〕区間内でブレーキ区間BR2の終了位置にてモー
タ1は停止完了し、次にフィルムを巻上げるべく制御回
路によりモータ1を逆転させる。モータ1の逆転により
一方向クラッチ12は非伝達状態となり、割出し機構Iは
〔A〕区間を維持したまま停止する。一方、〔A〕区間
では伝達機構Saが連結可能なごとく成されており、モー
タ1の逆転により伝達機構Saが負荷系列A1に連結し、モ
ータ1の逆転回動力によりフィルムが巻上げられる。
なお、第13図の場合、フィルム巻上げ(及びフィルム
巻戻し)は他の負荷とは別に単独で駆動することが可能
なため、送り量に制約が無く、送り量や停止位置を自由
に制御でき、一度停止した後、再度巻き取ったりするこ
ともできる。後述の説明では別の手段によりフィルムの
送り量を知り、その信号からモータ1の回動を制御して
送り量を制御しているが、いわゆるスプロケットや巻き
止め機構を用いた送り量制御でもよいことは言うまでも
ない。
さて、フィルムの送りはモータ1の逆転にて実行さ
れ、フィルムが所定送り量だけ送られるとモータ1を停
止させる。この後、制御回路は次のレリーズに備えるべ
くモータ1を正転させる。それにより、伝達機構Saは負
荷系列A1らから離れ、フィルム巻上げはその状態を維持
したまま停止する。また、同時に割出し機構Iは時計方
向に回動進行し、次の〔B〕区間に移る。このとき、ス
イッチSLOADがオフするので制御回路は〔B〕区間に入
ったことを知り、モータ1には停止指令が出され、ブレ
ーキ区間BR4を経て元のレリーズ待機位置K点にて停止
完了する。
さて、〔B〕区間の待機位置K点にて外部よりフィル
ムの巻戻し指令が制御回路に入力されると、モータ1は
逆転駆動を始める。この場合、割出し機構Iは一方向ク
ラッチ12により〔B〕区間を維持したまま停止してい
る。一方、伝達機構Sbはモータ1の逆転により連結状態
へと移行し、モータ1の逆転回動力は負荷系列B1に接続
され、フィルムが巻戻される。その後、後述のごとくフ
ィルム移送量検出手段等によってフィルムの巻戻しが完
了したことを知ると、モータ1は停止する。
また、〔A〕区間における通常フィルム巻上げ時にフ
ィルムが終端で突っ張った場合は、モータの逆転は強制
的に停止されるので、所定のフィルム移送信号あるいは
1コマフィルム送り信号が来なくなる。なお、この際、
駆動機構には過大な負担がかからぬように吸収機構等が
設けられていることが望ましい。
以上により制御回路はフィルムが終端に来たことを知
り、モータ1を停止させた後、正転させてフィルム巻上
げ系から伝達機構Saを離し、割出し機構Iを時計方向に
回動せしめて〔B〕区間に至らしめ、モータ1を再度停
止させる。この際、フィルムが終端まで行き着いたこと
はすでに分かっているので、制御回路の指令によってモ
ータ1には逆転指令が出される。この後は前述のごとく
外部指令による巻戻しと全く同様にフィルムが巻戻され
る。
さて、フィルムが巻戻された後、次に使用者が新しい
フィルムセットするときまでにモータ1は正転し、割出
し機構を〔B〕区間から時計方向に進めて〔A〕区間に
セットしておく。使用者が新しいフィルムをカメラにセ
ットして不図示の裏蓋を閉じると、制御回路によりモー
タ1は逆転し、伝達機構Saが連結されてフィルムが巻上
げられ、いわゆるイニシャルロードが実行される。これ
により、フィルムの1コマ目が所定の位置にセットされ
ると、モータ1は逆転を停止し、イニシャルロードの成
功を確認するとモータ1を正転させてフィルム巻上げ系
及び〔A〕区間から離脱せしめ、〔B〕区間の〔K〕点
にて停止させる。これで、1コマ目の準備動作が終了
し、使用者のレリーズを待つことになる。もし、このイ
ニシャルロード動作時にフィルム移動信号が所定時間の
間に来なかった場合、制御回路はイニシャルロード失敗
と判断し、そのまま、モータ1を停止させて使用者の裏
蓋を開く動作を待つように構成されている。このように
すれば、次のイニシャルロードの再起動に対して有利で
ある。
また、本発明の上記実施例のごとくフィルム巻上げと
フィルム巻戻しとを自由に独立的に実施し得るものなら
ば、イニシャルロード失敗時にフィルムを所定量、ある
いは所定時間ないしは所定位置まで巻戻し、再度巻上げ
動作を実行してイニシャルロードに再挑戦するという方
法を取ることもできる。こうすることによって、使用者
がセットしたフィルム位置とは異なる位置ないしはカメ
ラ内の特定の限定された位置にフィルム先端付近を位置
させることができるので、フィルムを捉える確立がより
高くなり、結果的にイニシャルロードを成功させること
ができる。
さらにまた、本発明の実施例のごとくフィルム巻上げ
とフィルム巻戻しとを自由に独立的に実施し得るものな
らば、前記イニシャルロードをそのまま続行し、まず、
〔A〕区間にてフィルムを全てスプール等に巻取った
後、〔B〕区間でフィルムを1コマ分ずつパトローネに
巻戻しながら撮影を実施し、最後にフィルム先端部分を
巻き込むごとき、いわゆる先巻き取り方式も容易に実行
し得る。なお、いずれの場合にても、フィルム移動用の
〔A〕区間(あるいは〔B〕区間)をモータ1の正転に
て素通りすれば、フィルムを全く移動させることなく、
レリーズやチャージあるいは他のフィルム移動区間にセ
ットできるので、いわゆる多重露出等も容易に実行し得
ることは言うまでもない。
以下、本発明の実施例の詳細を第1図に示す構成図に
より説明する。
フィルム巻上系とメカチャージ系の各動作を行なう駆
動モータ1はその軸上に公知のフリクション機構を介し
てモータギヤ2を保持しており、モータギヤ2に過負荷
が加わった時にモータ軸とモータギヤ2との伝達を断つ
ように構成されている。
本実施例では、モータ1の外筒でフィルムを巻取って
いるため、スプールギヤ25をモータ外筒に固着している
が、モータ外筒を固定式にして、その外側にスプールギ
ヤを固定したフィルム巻取スプールを形成してもよい。
モータギヤ2は、前記減速機構Rを構成する減速ギヤ
6a,6b,減速ギヤ7と順次噛合い、モータ1の回転は減速
され、アイドルギヤ8を介して一回転入力ギヤ10に伝達
される。
一回転入力ギヤ10には、キー部が構成されており、こ
れに噛合う一方向クラッチ12には上下方向にスプリング
11を介して移動可能でトルクが伝達される。
一方向クラッチ12と前記割出機構を構成する一回転カ
ムギヤ13には、それらの相対する面に複数の斜面部を備
えており、この斜面部により一回転入力ギヤ10の回転ト
ルクは、一回転カムギヤ13に対して、モータの正転方向
であるレリーズ・チャジ方向に回転する時、伝達され、
モータの逆転方向であるフィルム巻上・巻戻し方向に回
転する時、非伝達状態になる。
また、一回転入力ギヤ10には、前記伝達機構Saを構成
する第一の遊星ギヤ14と前記伝達機構Sbを構成する第二
の遊星ギヤ16が噛合っている。第一の遊星ギヤ14と第2
の遊星ギヤ16は、公知のフリクション機構を介してそれ
ぞれ遊星キャリアA15と遊星キャリアB17に回転可能に軸
支されている。
遊星キャリアB17はキャリア軸受18に固着されている
が、遊星キャリアA15はキャリア軸受18に回転可能に保
持されており、遊星キャリアA15と遊星キャリアB17は相
対的に回転可能に構成されている。
また、遊星キャリアA15と遊星キャリアB17は、公転時
のキャリアの傾きの防止のために、回転中心の両側に夫
々巻上台板5側に突起部を設け、巻上台板5への当たり
としている。
遊星キャリアA15が公転すると、第一の遊星ギヤ14が
前記負荷系列A1を構成するスプール駆動ギヤ23に噛合う
ようになる。スプール駆動ギヤ23はスプールギヤ25に噛
合っているため、結局、フィルム巻取りスプールが回転
し、フィルムが巻取られる(第7図参照)。
スプール駆動ギヤ23は、キックスプリング24が挿入さ
れており、スプール駆動ギヤ23にフリクショントルクを
与えている。従来、フィルム巻取りスプールには、巻き
ついたフィルムが緩まないように巻取りのスプール自体
にフリクショントルクを与えている代りに、本発明の実
施例では、巻取りスプールからみて増速側のスプール駆
動ギヤ23にフリクショントルクを与えることにより、駆
動ギヤ23側で小さなフリクショントルクによって従来と
同様の効果を得ることができる。このようなことから、
大きいフリクション用のキックスプリングを使う必要が
なく、小さいスペースで組み込み性の優れた構成とする
ことが可能となった。
次に、遊星キャリアB17が公転すると(第8図の状
態)、第二の遊星ギヤ16が前記負荷系列B1を構成する巻
戻しギヤ33に噛合うようになり、巻戻し系を回転させ、
第1図に示される巻戻しフォークギヤ39をフィルム巻戻
し方向に回転させる。フォークギヤ39には、巻戻しフォ
ーク38が上下方向に移動可能に取付けられており、巻戻
しフォーク38が不図示のフィルムパトローネ軸に係合す
ることにより、パトローネ軸を回転させ、フィルムをパ
トローネ内に巻き込む。
一回転カムギヤ13は、下からミラー系(ミラーチャー
ジレバー31)をチャージするチャージカム部13a(第2
図参照)、絞り系(絞りチャージギヤ29)をチャージす
る切り欠きギヤ部13b(第5図参照)、絞りとミラー系
の係止(開放係止レバー26)を解除するレリーズカム部
13c(第4図参照)、絞り系の作動可能状態とチャージ
可能状態とに切換え(絞りリセットレバー30切換え)を
行なうリセットカム部13d(第5図参照)を持ってい
る。
不図示のミラー系をチャージするチャージレバー19の
戻しスプリング21は、巻上台板5の立ち曲り部5aと、チ
ャージレバー19のピン部19dの間に組み込まれ、チャー
ジレバー19を復帰方向である第2図における時計方向に
付勢している。巻上台板5はGNDレベルになっており、
チャージ完了時に(第6図参照)戻しスプリング21が接
片22に接触することにより、接点22がGNDレベルにな
り、シーケンスSwであるSLOADは第6図の状態でLレベ
ルになる。このLレベルの位置でフィルム巻上可能状態
となっている。チャージ終了後に、チャージレバー19が
戻しスプリング21により復帰すると、SLOADはHレベル
になる。
以上のように、チャージレバー19の動きでSLOADを制
御しているため、チャージレバー19の戻し速度が遅い
と、カメラの性能に影響が出る。そのため、本考案のチ
ャージレバー19として高剛性プラスチックを使用し、該
レバーの軽量化を図っている。
第2図及び第3図には、レリーズ待機状態における一
回転カムギヤ13のカムの位置関係を、同様の状態での遊
星キャリアA15と遊星キャリアB17の位置関係を夫々示し
ている。
開放係止レバー26は、係止部26aが絞りチャージギヤ2
9の係止部29aに、係止部26bはミラーチャージレバー31
の係止部31aに夫々係合しており、不図示の絞り機構を
絞り開放状態に、ミラー機構を観察可能位置に保持して
いる。
絞りリセットレバー30は、開放係止レバー26を挟み込
むようにして不図示の絞り台板に斜め方向に回転可能に
保持されており、その作動により絞り機構での絞り作動
可能状態であるセット状態と、チャージ可能状態である
リセット状態との切換えを行なっている。
また、遊星キャリアA15、遊星キャリアB17は、夫々反
時計方向の公転について、巻上台板5のストッパー5b,
ストッパー5dに夫々当接し(第3図参照)、また時計方
向の公転については巻上台板5のストッパー5c,巻戻し
台板32のストッパー32aに夫々当接し、その移動を制限
している。
次に、本発明の駆動制御装置の各動作について説明す
る。
通常レリーズ 第9図に、通常レリーズ時の本発明の実施例のタイム
チャートを示している。
不図示のレリーズボタンを押すと、接点S2はLレベル
になる。接点S2はマイクロコンピュータ(以下マイコン
という)COMの入力に接続されており、接点S2がLレベ
ルになると、マイコンCOMはモータドライバーDRにモー
タ1を時計方向である正転方向に回転させる信号を出力
する(第12図参照)。
モータ1が正転すると、一回転カムギヤ13は反時計方
向に回転し(第4図参照)、レリーズカム(13c)が開
放係止レバー26を時計方向に回転させることにより、絞
りチャージギヤ29とミラーチャージレバー31は開放係止
レバー26との係合が解除される。
この時、開放係止レバー26の腕部26cがSREL接片A27
を押し、固定側のSREL接片B28に接触させることによ
り、第9図のSRELがLレベルになり、マイコンCOMがモ
ータドライバーDRにモータ1のブレーキ信号を出力す
る。モータ1の両端子は短絡させられ電磁ブレーキによ
り、モータ1は停止する。
絞り系は、絞りチャージギヤ29より傘歯車を介して水
平方向の回転を垂直方向に変換される。回転力はギヤ連
結により、レンズ側の絞りを駆動する回転駆動部材に伝
達される。絞り系は絞り込み方向に発条付勢されてお
り、絞りチャージギヤ29と開放係止レバー26との係合が
解除されると、絞り系のギヤ列は絞り込み方向に回転を
開始し、絞りチャージギヤ29は反時計方向に回転する。
絞り系のギヤ列には、回転基板SFPが含まれており、絞
り駆動部材によるレンズの絞りの絞り込み量に比例した
パルス信号を出力する。
絞り系のギヤ列には他に、絞り込み量を任意の値で制
御するための不図示の絞り停止爪車が含まれている。絞
り停止爪車には絞り停止爪が係合し、絞り系のギヤ列の
回転を止める。絞り停止爪は絞りリセットレバー30によ
り通常は電磁石Fmagに押し付けられている。ここで、レ
リーズ時、一回転カムギヤ13の回転により、レリーズカ
ム部13cで絞りリセットレバー30を退避させるため、絞
り停止爪は絞り停止爪車への係合を可能とする。この時
電磁石Fmagに通電されていると、絞り停止爪は係合準備
状態で保持され、通電をきると、絞り停止爪は絞り停止
爪車に係合する。
ミラー系には、ファンインダー像観察用の反射鏡が設
けられており、退避方向に付勢されている。また、ミラ
ー系には、フィルムへの露光を制御するシャッター機構
のチャージ部材が連結されており、これにより、チャー
ジ完了状態でシャッター機構を保持することができる。
ミラーチャージレバー31と開放係止レバー26の係合が
解除されると、ミラーチャージレバー31は第4図におい
て下方向に走行し、反射鏡が退避する。この時、シャッ
ター機構の保持も解除されるが、シャッター幕保持用の
電磁石1Cmag(先幕用),2Cmag(後幕用)に通電されて
いれば、シャッター幕は先幕,後幕共に保持されてい
る。電磁石1Cmagの通電をきると先幕、電磁石2Cmagの通
電をきると後幕が夫々走行を開始し、この二つの電磁石
の離反間隔SS(第9図参照)でフィルムへの露光を制御
する。
レリーズ行程初期の接点S2が、Lレベルになる時、本
発明では、上記Fmag,1Cmag,2Cmagの各電磁石への通電を
開始するため、開放係止レバー26の係合が離脱する時ま
でには、各電磁石は吸着状態を保持している。
上述した通り、絞りチャージギヤ29は係合を解除され
ると、反時計方向に回転し始め、レンズの絞り機構は絞
り込みを開始する。この時、絞り込み量に対応した信号
SFPが発生し、マイコンCOMに入力され、絞り込み量が
所定の値になったと判断すると電磁石Fmagへの通電を断
つ。電磁石Fmagは吸着力を失ない、絞り停止爪が絞り停
止爪車に係合すると絞り込みは停止し、所定の絞り径が
得られる。
同じく、ミラーチャージレバー31の係合が解除される
と、反射鏡はファインダー像観察可能位置より退避を始
め、シャッター機構が作動可能状態となる。レリーズ接
点SRELのLレベルより一定時間後に、電磁石1Cmagへの
通電を断ち、先幕が先行を開始する。そして、あらかじ
め計算されている露光時間経過後に電磁石2Cmagへの通
電を断ち、後幕が走行を開始し、フィルムへの露光を終
了させる。
後幕の先行終了後、モータ1を再び正転させ、一回転
カムギヤ13を反時計方向に回転させる(第5図参照)。
一回転カムギヤ13が回転を始めると、開放係止レバー26
はレリーズカム13c外周面に当接したままで、係合し離
脱した状態に保持されるが、絞りリセットレバー30はリ
セットカム13dによりレリーズカム13c外周面よりはず
れ、復帰することにより絞り系はチャージ可能状態にな
る。
これは、作動させた絞り停止装置の解除すなわち絞り
停止爪と絞り停止爪車との係合の解除を行なわなけれ
ば、絞り系のチャージの際に、絞り系のギヤ列に負担が
かかり破損する恐れがあるため、絞り機構のチャージ前
に確実に停止装置の解除を行なう必要があるために行な
われている。本実施例では、絞り機構をチャージする一
回転カムギヤ13のリセットカム13dにより、上記の解除
を行なうため、確実に絞り機構のチャージ前に上記の停
止装置の解除が容易に行なえるようになった。
絞り停止装置の解除後、更に一回転カムギヤ13が反時
計方向に回転すると、絞りチャージ用切り欠きギヤ13b
が、絞りチャージギヤ29のギヤに噛合い、絞りチャージ
ギヤ29は時計方向に回転させ、不図示の絞り機構をチャ
ージしていく。また、一回転カムギヤ13のミラーチャー
ジカム部13aはチャージレバー19に設けられたチャージ
ローラ20に当接し、チャージレバー19を反時計方向に回
転させ、チャージレバー19の立ち上がり部19aでミラー
チャージレバー31を押し、不図示のミラー・シャッター
機構をチャージして移動する。
第5図から第6図へ、更に一回転カムギヤ13を反時計
方向に回転させていくと、開放係止レバー26は係止カム
13eより離脱することにより反時計方向に回転し、係止
部26a,26bは夫々絞りチャージギヤ29の係止部29a,ミラ
ーチャージレバー31の係止部31aと係合可能な状態にな
る。この時、開放係止レバー26の腕部26cはSREL接片A2
7より離反するため、信号SRELはHレベルにより、マイ
コンCOMによりモータ1には電磁ブレーキがかけられ、
モータ1は停止する。これはチャージ完了の状態とな
る。
また、チャージローラ20はミラーチャージカム13aの
最上部に位置しており、ミラーチャージレバー31はチャ
ージ完了状態となっている。この時、チャージレバー19
のピン部19dにより戻しスプリング21であるSLOAD接片
Aは接片B22に接触させられ、信号SLOADはLレベルに
なっている。
ここで、一回転カムギヤ13に設けられたミラーチャー
ジカム13aには、チャージ完了位置より一段下がったカ
ム部13a1が形成されているが、これは後述するように、
チャージ完了状態でチャージレバー19を保持する必要が
あるため、チャージレバー19保持時に、最大応力になら
ないようにするためである。
レリーズとチャージの間、モータ1は正転のみの回転
を行なうため、一回転入力ギヤ10は反時計方向に回転す
る。このため、遊星キャリアA15と遊星キャリアB17も反
時計方向に公転し続け(第3図参照)、それぞれ巻上台
板5のストッパ5b,5dに当接した状態で維持される。
チャージ完了状態でモータ1を逆転させると、一回転
入力ギヤ10は、第7図に示されるように、時計方向に回
転する。この時、前述したように、一回転入力ギヤ10か
ら一回転カムギヤ13へのトルクの伝達は一方向クラッチ
を介して行なわれているため、一回転カムギヤ13は時計
方向に回転はしない。
ジ 一回転入力ギヤ10が時計方向に回転すると、遊星キ
ャリアA15も時計方向に公転し、巻上台板5のストッパ
ー5cに当接する。そこで、第一の遊星ギヤ14はスプール
駆動ギヤ23に噛合い、遊星キャリアA15の公転が止めら
れているため、スプール駆動ギヤ23に駆動力が伝わり、
不図示のフィルム巻取りスプールが回転し、未露光フィ
ルムを露光域に移動させる。
モータ1が逆転した時、遊星キャリアB17も時計方向
に公転するが、チャージレベル19がチャージ完了状態に
保持されているので、遊星キャリアBのカム17aに対向
する位置にチャージレバー19の腕部19cが出ていること
により、遊星キャリアB17が公転すると、チャージレバ
ー19の腕部19cに当接した状態で公転が止められ、第二
の遊星ギヤ16は巻戻しギヤ33とは噛合わない。
そして、不図示のフィルム送り量検知手段により、フ
ィルム送り量に関係した信号SSPがマイコンCOMに入力
され、一駒フィルム送りを完了すると判断されると、モ
ータ1は電磁ブレーキにより停止させられる。これによ
りフィルム巻上を完了する。
その後、モータ1は正転方向に回転させ、一回転カム
ギヤ13を反時計方向に回転させる。ミラーチャージカム
13の回転により、チャージローラ20が該カム13a面より
離脱し、SLOAD接片A21の付勢力でチャージレバー19
は、第2図に示す初期位置に復帰する。信号SLOADはH
レベルになり、マイコンCOMによりモータ1は電磁ブレ
ーキがかけられ停止させられ、S2信号待ちの状態に戻る
(区間きりかえ)。
オートリターン 第10図には、オートリターン時の本発明の実施例のタ
イムチャートを示している。
前述したカメラの通常レリーズシーケンスにおいて、
レリーズ・チャージ終了後のフィルム巻上中に、フィル
ム送り信号SSPによりマイコンCOMがフィルム終了と判
断すると、モータ1を電磁ブレーキにより停止させる。
その後、モータ1を再び正転させ、区間きりかえを行な
う。
モータ1の停止後、一回転カムギヤ13のカム位置は第
2図に示される区間きりかえ後のレリーズ待機状態、各
遊星キャリア15,17の位置は第3図に示される区間きり
かえ後のレリーズ待機状態の位置になっている。この状
態において、モータ1を逆転させると、第3図の待機状
態の一回転入力ギヤ10は時計方向に回転し(第8図参
照)、これに対して、一回転カムギヤ13は、前述のよう
に、一回転入力ギヤ10と一方向クラッチを介して接続し
ているため、第2図の位置から時計方向に回転しない。
一回転入力ギヤ10の回転により、第8図に示されるよ
うに、遊星キャリアA15と遊星キャリアB17も時計方向に
公転する。この際、チャージレバー19は時計方向に回動
した復帰状態にあって、その腕部19cは、遊星キャリアB
17の公転軌跡より退避しており、遊星キャリアB17の時
計方向の回動は、腕部19cに妨げられるこ1なく、巻戻
し台板32のストッパー32aに当接するまで公転する。そ
こで、第二の遊星ギヤ16は巻戻しギヤ33に噛合い、遊星
キャリアB17の公転が止められているため、巻戻しギヤ3
3に駆動力が伝わり、巻戻しフォーク38が回転し、撮影
済みフィルムをパトローネ内に巻き込んでゆく。
モータ1が逆転したとき、遊星キャリアA15も時計方
向に公転するが、チャージレバー19のピン部19bが、遊
星キャリアA15の公転軌跡上に入ってくるため、カム部1
5aがピン19bに止められるので、第一の遊星ギヤ14はス
プール駆動ギヤ23とは噛合わない。
そして、フィルム送り量信号SSPによりフィルム巻戻
し完了を検知すると、モータは電磁ブレーキにより停止
させられ、フィルム巻戻しを完了する。
フィルムの巻戻しが終了すると、モータ1を正転さ
せ、前述したレリーズ動作、メカチャージ動作を行ない
停止する。この時、フィルムの端部が画枠部分のシャッ
ター羽根で止まった状態で、シャッター羽根を動作させ
ると、シャッター羽根がフィルムを挟み込んで破損する
恐れがある。この点、本発明の実施例では、各電磁石1C
mag,2Cmagへの通電をチャージ完了まで保持し、シャッ
ター羽根が動作しないようにし、シャッター羽根の破損
を防いでいる。
A区間レリーズとイニシャルロード 第11図には、フィルム未装填時レリーズすなわち前記
A区間におけるレリーズとイニシャルローディング時に
ついての本発明の実施例を、タイムチャートにより示し
ている。
前述したように、本発明のカメラでは、イニシャルロ
ーディングを行なうためには、フィルム巻取りスプール
を回転させる必要があるため、一回転カムギヤ13のカム
位置をフィルム巻上可能状態(A区間)にする必要があ
る。つまり、一回転カムギヤ13のカム位置を巻上可能状
態(A区間)にしておけば、カメラの裏蓋閉成後、レリ
ーズ,チャージの動作を行なうことなしに、直ちにイニ
シャルローディングを行なうことができる。
また、カメラにフィルムが装填されていない時や、裏
蓋が開かれている時に、カメラのレリーズを行なった場
合、フィルム巻上動作を行なうに、電池を消耗させた
り、未露光フィルム部分を引き出してしまったりするの
で望ましくない。
ところで、本発明の実施例におけるカメラでは、一つ
のモータで、レリーズ・メカチャージ・フィルム巻上の
各動作を行なっており、モータを正転駆動すると、フィ
ルム巻上動作を行なわなくとも、レリーズ・メカチャー
ジ動作のみを繰り返して行なうことができる。
以上のように、本発明の実施例のカメラでは、フィル
ム末装填時、または裏蓋開放時のいわゆるイニシャルロ
ーディング待機状態でのカメラのレリーズは、フィルム
巻上可能状態(A区間)から始まり、フィルム巻上可能
状態(A区間)で止まるようにし、フィルム巻上動作は
行なわないようにする。
第10図の巻戻しのタイムチャートで、巻戻し終了時
に、一回転カムギヤ13のカム位置をA区間(第6図に示
される位置)の状態に止めているのは、次のイニシャル
ローディングに備えているためである。裏蓋信号SRCと
フィルム検知信号SFILMにより、フィルム無し又は裏蓋
開放状態が検知されると、マイコンCOMはA区間におけ
るレリーズシーケンスに入る。
第11図に示されるように、A区間でのレリーズでは初
期状態において、第6図の状態にある一回転カムギヤ13
のカム位置がA区間にあるため、SREL接片A27はSREL
接片B28から離れてオフ状態のHレベル、SLOAD接片A21
はSLOAD接片B22とオン状態のLレベルになっている。
不図示のレリーズボタンを押すと、接点S2はLレベル
になり、モータ1を正転させる。第6図の位置から一回
転カムギヤ13が反時計方向に回転し、ミラーチャージカ
ム13aにより、チャージレバー19のチャージローラー20
が脱落すると、SLOAD接片A21はSLOAD接片B22から離
れ、信号SLOADはHレベルになる(第2図参照)。ここ
で、モータ1は停止せずに正転を続行し、次のレリーズ
行程(第4図の状態)に入る。
本発明の実施例では、A区間におけるレリーズ時のレ
リーズタイムラグ、すなわち接点S2がLレベルになって
から、電磁石1Cmagがオフするまでの時間を、第9図に
示す通常レリーズ時のレリーズタイムラグに近づけるた
めに、モータ1を停止させずにレリーズ行程に入ってい
るが、勿論通常レリーズ時と同じく、区間きりかえの後
に、信号SLOADがHレリーズになった時、モータ1に電
磁ブレーキをかけて停止させた後、モータ1を再度正転
させてレリーズ行程に入ってもよい。
レリーズ行程では、前述した通常レリーズ時のレリー
ズ行程と同様に、絞り用電磁石Fmag,シャッター用電磁
石1Cmag,2Cmagを制御し、カメラの絞り口径を決定し、
ミラー機構を退避させ、所定の露出制御を行なう。
露出終了後、モータ1は再び正転を行ない、一回転カ
ムギヤ13を第5図に示すように、反時計方向に回転し、
メカチャージ行程に入り、第6図に示すように、絞り・
ミラー機構をチャージして行く。チャージが完了する
と、開放係止レバー26が復帰し、信号SRELがHレベル
になり、モータ1には電磁ブレーキがかけられて停止
し、一回転カムギヤ13のカム位置は、第6図に示される
メカチャージ完了のA区間に戻る。
A区間でのレリーズ中、モータ1は正転方向のみ回転
し、一回転入力ギヤ10は反時計方向に回転する。このた
め、遊星キャリアA15と遊星キャリアB17も反時計方向に
公転し続け(第3図参照)、遊星キャリアA15、遊星キ
ャリアB17は巻上台板5のストッパー5b,5dに夫々当接し
た状態に維持される。
次に不図示のフィルムがカメラに装填され、裏蓋が閉
じられると、裏蓋の開閉に連動した信号SRCがHレベル
になり、マイコンCOMはイニシャルロードを開始させ、
モータ1を逆転させる(第7図の状態)。一回転入力ギ
ヤ10は時計方向に回転し、遊星キャリアA15と遊星キャ
リアB17は時計方向に公転する。この際、チャージレバ
ー19はフィルム巻上可能状態にあるため、遊星キャリア
B17はチャージレバーの腕部19cに当接し、第二の遊星ギ
ヤ16は巻戻しギヤ33と噛合わず、第一の遊星ギヤ14はス
プール駆動ギヤ23に噛合い可能となり、不図示のフィル
ム巻取りスプールが回転し、未露光フィルムを初期露光
域に移動させる。いわゆるイニシャルローディングを行
なう。
そして、フィルム送り量信号SSPにより、マイコンCO
Mがイニシャルローディング時の規定コマ数分のフィル
ム送りが完了したと判断すると、モータは電磁ブレーキ
により停止させられる。
その後、モータ1を正転させ、一回転カムギヤ13を第
6図の位置から反時計方向に回転させ、区間きりかえを
行ない、信号SLOADがHレベルになると、モータ1は停
止させられ、第2図に示される通常レリーズの待機状態
になる。
(発明の効果) 本発明の構成では、第一モータの第1の方向の回転に
より割り出し機構の区間の切り替えを行い切り替えられ
た区間により選択された負荷を第1の方向の回転とは異
なる第2の方向の回転により駆動させ、複数の区間の所
定の区間内に設けられた待機位置では、割り出し機構を
不作動にし、それぞれの区間で為すべき動作への移行の
待機を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のカメラの駆動制御装置の分解斜視図、 第2図は本発明のレリーズ待機時の一回転カムギヤとそ
の関連部を示す平面図、 第3図は本発明のレリーズ待機時の一回転入力ギヤとそ
の関連部を示す平面図、 第4図は本発明のレリーズ時の一回転カムギヤとその関
連部を示す平面図、 第5図は本発明の露出終了時の一回転カムギヤとその関
連部を示す平面図、 第6図は本発明のメカチャージ完了時の一回転カムギヤ
とその関連部を示す平面図、 第7図は本発明のフィルム巻上時の一回転入力ギヤとそ
の関連部を示す平面図、 第8図は本発明のフィルム巻戻時の一回転入力ギヤとそ
の関連部を示す平面図、 第9図は本発明の通常レリーズ時のタイムチャート、 第10図は本発明の通常レリーズ時のフィルム端部におけ
るフィルム巻戻しのタイムチャート、 第11図は本発明のフィルム未装填時のレリーズとイニシ
ャルロードのタイムチャート、 第12図は本発明のモータ制御とマイコンとの関連を示す
電気回路、 第13図は本発明の制御機構を簡略化した説明図、 第14図は第13図における一回転割出機構の説明図。 1……モータ、10……一回転入力ギヤ、12……一方向ク
ラッチ、13……一回転カムギヤ、14……第一の遊星ギ
ヤ、16……第二の遊星ギヤ、19……チャージレバー、23
……スプール駆動ギヤ、26……開放係止レバー、30……
絞りリセットレバー、33……巻戻しギヤ。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正転・逆転・停止のそれぞれの制御を行う
    ことが可能な単一のモータと、 複数の区間を有し、該モータの第1の方向の回転により
    該複数の区間の選択を行う割り出し機構と、 上記割り出し機構の駆動により選択された区間に対応し
    た負荷を選択し、上記第1の方向の回転とは異なる第2
    の方向の回転により該選択された負荷を駆動する負荷駆
    動機構と、 上記複数の区間の所定の区間内には、割り出し機構を不
    作動にし、それぞれの区間で為すべき動作への移行の待
    機を行う待機位置と、 を有することを特徴とするカメラの駆動制御装置。
  2. 【請求項2】上記カメラは負荷の種類、駆動量、動作順
    序の少なくとも1つが異なる動作モードを複数有し、そ
    れらの動作モードは、単一のモータの正転・逆転・停止
    により制御されることを特徴とする請求項1記載のカメ
    ラの駆動制御装置。
  3. 【請求項3】上記待機位置では、引き続き為される動作
    に対応する負荷駆動が直ちに行える状態でモータが停止
    していることを特徴とする請求項1記載のカメラの駆動
    制御装置。
  4. 【請求項4】上記割り出し機構において、待機位置以外
    では、モータの第1の方向の回転により次の区間に移動
    することを特徴とする請求項1記載のカメラの駆動制御
    装置。
  5. 【請求項5】上記待機位置の変更は、上記単一のモータ
    の駆動のみによりなされることを特徴とする請求項1記
    載のカメラの駆動制御装置。
  6. 【請求項6】モータの第1の方向の回転による上記区間
    の変更により、メカチャージ動作を行うことを特徴とす
    る請求項1記載のカメラの駆動制御装置。
  7. 【請求項7】モータの第1の方向の回転による上記区間
    の変更により、さらにレリーズ動作を行うことも可能で
    あることを特徴とする請求項6記載のカメラの駆動制御
    装置。
  8. 【請求項8】正転・逆転・停止の各信号により制御され
    る単一のモータを設け、該単一のモータの正逆回転のう
    ちの一方向の回転でメカチャージ系の一回転制御手段を
    動作させ、該単一のモータの正逆回転のうちの他方向の
    回転でフィルム巻上系のフィルム移送制御手段を動作さ
    せ、フィルム装填時の通常レリーズ行程では、レリー
    ズ、露出、メカチャージ、フィルム巻上、区間の切り替
    えの順で作動するモータ制御手段を備え、フィルム未装
    填時のレリーズ行程では、区間の切り替え、レリーズ、
    露出、メカチャージの順で作動するモータ制御手段を備
    えていることを特徴とするカメラの駆動制御装置。
  9. 【請求項9】フィルム装填時には、メカチャージ系及び
    フィルム巻上系を正逆回転する単一のモータにより制御
    し、フィルム未装填時には、メカチャージ系を一方向回
    転する単一のモータにより制御するとともに、フィルム
    装填状態への手動選択手段の選択信号により、モータの
    回転方向を選択して、イニシャルローディングのための
    フィルム巻き上げを行う手段を備えたことを特徴とする
    請求項8記載のカメラの駆動制御装置。
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