JP2763885B2 - モータ内蔵カメラ - Google Patents

モータ内蔵カメラ

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JP2763885B2
JP2763885B2 JP62307035A JP30703587A JP2763885B2 JP 2763885 B2 JP2763885 B2 JP 2763885B2 JP 62307035 A JP62307035 A JP 62307035A JP 30703587 A JP30703587 A JP 30703587A JP 2763885 B2 JP2763885 B2 JP 2763885B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の利用分野] この発明はモータ内蔵カメラに関し、更に詳細には、
一個のモータによりフィルム給送とミラー駆動とを行う
ように構成されたフィルム先巻上げ型のカメラに関する
ものである。 [発明の背景] 従来、一眼レフカメラとしてフィルム先巻取型のカメ
ラが知られているが、このカメラはモータドライブ内蔵
型ではなかったため使いにくいという問題点があった。 一方、最近では一眼レフカメラのフルオート化が進
み、モータードライブを内蔵させることは勿論、ミラー
動作などをも電動で行う方式の一眼レフカメラが提案さ
れている。しかしながら、一眼レフカメラのすべての動
作を電動で行うためには多くのモータを搭載することが
必要となり、モータばかりでなく高価なパワートランジ
スタ等の素子をも多数必要になるため、一眼レフカメラ
の製造コストが非常に高くなるという問題が生じてい
る。 [発明の目的] この発明の目的は、搭載モータ数が少く、比較的安価
なコストで製造することができるフィルム先巻取型のモ
ータ内蔵カメラを提供することである。 [発明の概要] 上記の目的を達成するため、本願発明では、先にフィ
ルムを巻き上げてしまい、その後撮影ごとに該フィルム
を巻き戻していくフィルム先巻上げ方式のモータ内蔵カ
メラにおいて、モータの第1の方向の回転によってフィ
ルムを巻き上げる巻上げ伝達機構と、該モータの第2の
方向の回転によって該フィルムを巻き戻す巻戻し伝達機
構と、該モータの第1の方向の回転によってミラーを駆
動するミラー機構又はシャッターをチャージするチャー
ジ機構と、該モータの第2の方向の回転に応じてクラッ
チ切換部材を移動させて出力を該巻上げ伝達機構及び該
巻戻し伝達機構に連結する第1の状態と、第1の方向の
回転に応じて該クラッチ切換部材を移動させて出力を該
ミラー機構又はチャージ機構に連結する第2の状態とに
切り換えるクラッチ機構と、初期状態では該クラッチ機
での該クラッチ切換部材を該モータの回転にかかわりな
く該第1の状態に強制的に保持して該モータの該第1の
方向の回転による該フィルムの巻上げを可能とし、該モ
ータの該第2の方向の回転による該巻戻し伝達機構の所
定量の駆動によって強制的な該クラッチ切換部材の保持
が解除され、これ以後は該モータの回転方向の切換えに
よって該第1の状態と該第2の状態との切り換えを可能
とするクラッチ保持機構とを設けている。 すなわち、本来モータの回転方向の切換えでモータ出
力が伝達されていた機構との連結を解除するクラッチ切
換部材の動作を初期状態にてクラッチ保持機構によって
規制することにより、クラッチ切換部材の動作を伴うこ
となく迅速に、モータの第1の方向への回転によるフィ
ルム先巻上げからモータの第2の方向への回転によるフ
ィルム1駒目のアパーチャ位置への巻戻しまでの一連の
フィルム位置決め動作を行うことができるようにしてい
る。 そして、本発明によれば、単一のモータの動力をフィ
ルム巻上伝達機構及びフィルム巻戻し伝達機構並びにミ
ラー機構又はチャージ機構に供給することができるの
で、カメラのモータ搭載台数を少なくすることができ、
より安価なコストで製造でき、かつ小型化されたモータ
内蔵カメラを提供することができる。 しかも、本発明のカメラでは、フィルム駆動後のモー
タ出力のミラー機構又はチャージ機構への伝達や巻戻し
伝達機構への伝達を可能とするための上記クラッチ切換
部材の規制解除を、巻戻し伝達機構の動きを利用して行
うことにより、クラッチ切換部材の規制解除用動力を発
生する専用の手段を不要とするとともに、フィルム先巻
上げ方式のカメラの駆動系として動きに無駄をなくし、
非常にマッチングをよくしている。 [発明の実施例] 以下に図面を参照して本発明の実施例を説明する。 第1図は本実施例のカメラのフィルム駆動機構とミラ
ー駆動機構とに対する動力伝達系の一例を示した斜視
図、第2図及び第3図は第1図に示された動力伝達系の
中の動力伝達切換手段の動作状態を示す拡大平面図、第
4図はフィルム巻戻し機構の分解図、第5図及び第6図
は該フィルム巻戻し機構の動作状態を示した図、であ
る。 第1図乃至第3図において、1はモータ、2はモータ
1の軸に固定されたピニオン、3はピニオン2に噛み合
っている大ギヤ部と後述の太陽ギヤ4に噛み合っている
小ギヤ部とを有した段ギヤ形の中間ギヤ、4は2個の遊
星ギヤ5及び6とL形の遊星レバー7とともに遊星ギヤ
機構を構成している太陽ギヤ、17は遊星ギヤ5と噛み合
い可能な(第1図では遊星ギヤ5と噛み合っている)ギ
ヤ、18はギヤ17と常時噛み合うとともに後述の巻戻しギ
ヤ19にも噛み合っているギヤ、22は伝導軸23の上端に固
定されるとともにギヤ17と常時噛み合っているギヤ、37
はミラー駆動用の軸38の上端に固定されているとともに
遊星ギヤ6と噛み合い可能なギヤ、20は巻戻しギヤ19の
内周面に螺合している筒形のサブフォーク、21はサブフ
ォーク20の内周面に螺合しているフォーク部材、46は一
眼レフレックスカメラに装備されている公知のミラー、
24は伝導軸23の下端に固定されたギヤ、25〜27はフィル
ム巻上げ機構の一部を構成しているギヤ、28はギヤ27と
噛み合っている大ギヤ部と後述の遊星ギヤに噛み合って
いる小ギヤ部(大ギヤ部と小ギヤ部とは差動機構により
逆方向の回転を行なう。)とを有した段ギヤ形の差動型
の太陽ギヤ、29及び30は太陽ギヤ28に噛み合うとともに
それぞれ別々の遊星レバー31及び32に担持されている遊
星ギヤ、34は遊星ギヤ29と噛み合い可能なギヤ33によっ
て駆動されるフィルム巻上げ用のスプロケット、35はス
プール36と一体に形成されるとともに遊星ギヤ30と噛み
合い可能なスプールギヤである。 以下には第1図乃至第3図を参照しつつ前記の構成要
素及びそれらに関連する他の構成部材について更に詳細
に説明する。 前記遊星レバー7は太陽ギヤ4の軸4aに遊嵌されると
ともに不図示のばねを介して太陽ギヤ4に摩擦係合して
いる。該レバー7の二つの腕の先端には遊星ギヤ5及び
6の軸が遊嵌され、該レバー7の下面と各遊星ギヤ5及
び6の上面との間に介装された不図示のばねによって各
遊星ギヤと該レバー7とが摩擦係合している。遊星レバ
ー7の各腕の先端部上面には各遊星ギヤの軸と同心の軸
状突起8及び9が穿設されており、該軸状突起8及び9
は第2図及び第3図に示されるように該レバー7の最大
回動範囲を規制する固定ストッパー52及び53に係合する
ようになっている。また、軸状突起8は遊星レバー7が
第2図の位置にある時には後述のレバー10の先端と係合
して該位置に該レバー7を保持させる役目を果してい
る。 遊星ギヤ6と巻戻しギヤ19との間には、軸孔10aに挿
入された不図示の軸を中心として揺動可能なレバー10が
配置されており、該レバー10は固定ストッパー54及び55
の間を揺動可能となっている。レバー10は互いに上下方
向に間隔をおいて水平に延在する2本の腕を有してお
り、上方の腕の先端は第2図の状態において遊星レバー
7上の軸状突起8と係合して下方の腕の先端は第2図の
状態において遊星ギヤ5の下方突出軸(図示せず)に係
合するようになっている。レバー10の上方の腕の左側面
には後述のレバー15の一端側の突起15cと係合するL形
の係合部10bが突設されている。レバー10はばね11によ
り第2図で軸孔10aを中心として時計方向に付勢されて
いるが、レバー15の突起15cが該係合部10bに係合してい
る時にはレバー10は固定ストッパー54に当接した位置に
停止している。なお、軸状突起8と係合するレバー10の
先端面は軸10aを中心とする円弧面として形成されてお
り、該レバー10と軸状突起8とが円滑に摺動することが
できるようになっている。 レバー15はサブフォーク20の上方の位置からレバー10
の上方の位置に渡って水平に延在し、中央部のピン孔15
aにおいて不図示の固定ピンに揺動可能に指示されてい
る。レバー15の一方の端部にはサブフォーク20の上面に
当接する下向きの突起15bが突設されるとともに他方の
端部にはレバー10の係合部10bと係合する下向きの突起1
5cが突設されている。レバー15の左端部は第1図に示す
ばね16によって常に下向きに付勢されており、突起15b
は第1図の状態ではサブフォーク20の上面に圧接されて
いる。従って、サブフォーク20が上昇すると、突起15c
が下降してレバー10の係合部10bと係合し、サブフォー
ク20が下降すると突起15cが上昇して該レバー15による
レバー10の係止が解除される。 レバー10の軸孔10aと同心の枢着軸を有するレバー12
がレバー10の直下に配置されている。該レバー12は一体
になった二つの腕12a及び12bを有し、該腕12bにはレバ
ー10の下方の腕の右側面に係合する係合部12cが突設さ
れ、他方の腕12aはばね13により枢着軸を中心として第
2図で反時計方向に付勢されている。ばね13はレバー10
を付勢しているばね11よりも強く設計されており、従っ
て、後に説明するように、カメラの背蓋が開かれた時に
はばね13の力によってレバー10は第3図に示す位置から
第2図に示す位置に強制的に復帰される。 14は不図示の背蓋の内面に突設されている背蓋突起で
ある。該背蓋突起14は背蓋が閉じられた時には第2図に
示すようにレバー12の腕12aをカメラの前方側へ向って
押し、レバー12をその枢着軸線を中心として時計方向に
回動させる。なお、本実施例のカメラでは背蓋の開閉動
作の初期に背蓋開閉を検知できる不図示のスイッチが設
けられており、該スイッチの動作に応じてモータ1が制
御されるようになっている。 ミラー46はピン47を中心として回動可能に不図示の枠
体に支持されるとともにばね48によって第1図において
支持ピン47を中心として反時計方向に付勢されている。
ミラー46の側面から支持ピン47と平行に突設されたピン
45はミラー駆動レバー44の腕44bの上にばね48の力によ
って圧接されている。ミラー駆動レバー44はピン45と平
行な枢着ピン孔44aを有しており、該枢着ピン孔44aに挿
入された不図示の枢着ピンを中心として回動可能となっ
ている。 ミラー駆動用の軸38の下端に固定されたウォーム39
は、前記ピン45と平行な軸線を中心として回転するハス
歯ギヤ40に噛み合っている。該ハス歯ギヤ40の軸にはカ
ム41が固定されており、カム41はミラー駆動レバー44に
係合している。 ハス歯ギヤ40と噛み合っている他のハス歯ギヤ42には
該ギヤ42と同心にカム43が取付けられており、該カム43
には軸49aを中心として揺動するチャージレバー49の一
端のピン49bが係合している。また、該チャージレバー4
9の他端のピン49cがシャッターチャージレバー50の一端
に係合し、シャッターチャージレバー50はばね51によっ
て第1図において下向きに(チャージレバー49に圧接さ
れる向きに)付勢されている。シャッターチャージレバ
ー50は不図示のシャッターの先幕及び後幕を緊定保持し
ているレバーであり、該レバー50がチャージレバー49に
よって第1図で下向きに駆動されることによってシャッ
ター幕の緊定保持が解除され、シャッタ先幕、後幕制御
用の電磁石へ通電することにより、シャッタ幕走行が行
われる。 フィルム巻上げ用のスプロケット34とスプール36とを
駆動するための遊星ギヤ機構は前記したように2つの遊
星レバー31及び32を有しており、該遊星レバーは共に太
陽ギヤ28の軸28aに嵌装されて該軸28aを中心に独立に回
動しうるようになっている。 スプロケット34の周面に形成された爪34aとスプール3
6の周面に突設された爪36aとはフィルムのパーフォレー
ションに係合させるためのものであり、該爪によってフ
ィルムを長手方向に強制的に駆動する。 なお、スプール36の周速がスプロケット34の周速より
も大きくなるようにスプールギヤ35、ギヤ33、遊星ギヤ
29及び30、太陽ギヤ28などの歯数が設計されているの
で、フィルムはスプロケット34の爪34aからスプール36
の爪36aへフィルムが移動する時にフィルムが緊張した
状態で移動するためフィルムをスプール36の周面にたる
むことなく巻付けることができる。この場合、爪34a及
び36aによるフィルムの送り速度に差が生じるが、遊星
レバー31が軸28aを中心として時計方向のトルクをギヤ3
3から受けることになるため、ギヤ33によって遊星ギヤ2
8が時計方向に公転駆動され、送り速度の差が吸収され
る。 次に第4図乃至第6図を参照して本発明のカメラに搭
載されているフィルム巻戻し機構の構造を説明する。 第4図乃至第6図において、21は先端に公知のフォー
ク21cが形成された円筒状のフォーク部材、20は同じく
円筒状のサブフォーク、19はリング形もしくは筒形の巻
戻しギヤ、56は外周部に軸方向のキイ56aが形成されて
いるキイ部材、48はキイ部材56を回転可能に担持すると
ともに支持板58に頭部を固定されている固定軸、59はキ
イ部材56を固定軸57から抜けないように支持するEリン
グ、60はキイ部材56をEリング59に押しつけて所定の負
荷トルク以下の範囲ではキイ部材56の回転を阻止してい
るばね、61はサブフォーク20の上半部を収納しうる筒状
部を具備するとともに支持板58が固定されている押え
板、62は巻戻しギヤ19を回転可能に支持している支持部
材、63はパトローネ、64はパトローネ63内のフィルムス
プール、Fはパトローネ63内から巻出されているフィル
ム、である。 フォーク部材21の外周面にはねじ溝21aが形成されて
おり、フォーク21cとは反対端の外周面には周方向の溝
が刻設され、該溝にはリング状のストッパー21dが嵌着
されている。また、フォーク部材21の内周面にはキイ部
材56のキイ56aと相対摺動可能に嵌合する軸方向のキイ
溝21bが形成されている。 サブフォーク20はフォーク部材21を挿入しうる直径の
軸孔を有しており、該軸孔の下端部周面にはフォーク部
材21の外周面のねじ溝21aに螺合するねじ状突起20aが形
成されている。また、サブフォーク20の外周面には巻戻
しギヤ19の内周面のねじ状突起19aに螺合するねじ溝20b
が形成されており、上端部外周面に形成された周方向の
溝内にはリング状ストッパー20cが嵌装されている。 サブフォーク20を挿入しうる直径の軸孔を有したリン
グ状の巻戻しギヤ19は支持部材62内で回転可能に支持さ
れ、該ギヤ19の外歯はギヤ18の歯と噛み合っている。 第5図は前記の如き構造のフィルム巻戻し機構の非使
用時の状態とフィルム巻上げ動作中の状態を示した図で
あり、フォーク部材21がサブフォーク20内に収納される
とともにサブフォーク20はパトローネ63から退避して巻
戻しギヤ19と押え板61の筒状部内に格納されている。 また、第6図はフィルム巻戻し動作中の状態を示した
ものである。なお、巻戻しギヤ19及びサブフォーク20並
びにフォーク部材21の相互の螺合関係は第2図において
右ねじ螺合であり、巻戻しギヤ19が第2図及び第5図に
おいて反時計方向に回転される時には3者の間に軸方向
相対移動が起らず、3者は一体となって定位置で回転す
るが、巻戻しギヤ19が第2図及び第5図において時計方
向に回転した時には3者の間に相対的軸方向移動が生じ
てフォーク部材21がパトローネ中に挿入される。一方、
第6図の状態において巻戻しギヤ19が反時計方向に回転
された時には3者の間に軸方向相対移動が生じ、該ギヤ
19が時計方向に回転される時には3者の間に軸方向相対
移動が起らず、3者は一体となって時計方向に回転す
る。 次に前記の構造を有している本実施例のカメラの各部
の動作について説明する。なお、カメラ内にフィルムを
装填する前には動力伝達系やミラー駆動機構は第1図の
状態にあり、背蓋が開かれている時にはレバー12は第2
図に2点鎖線で示された位置にある。また、フィルム巻
戻し装置は第5図に示す状態となっている。 カメラ内のパトローネ室にパトローネ63を投入した
後、背蓋を閉じると、背蓋突起14が第2図に示すように
レバー12の腕12aをカメラ内に向って押すため、レバー1
2は枢着軸線(レバー10の軸孔10a)を中心として時計方
向に回動され、レバー12の係合部12cがレバー10から離
れるのでレバー10をストッパー54に圧接させている力が
除かれるが、レバー15の係合部15cがレバー10の係合部1
0bに係合してレバー10を拘束しているのでレバー10は第
2図の状態に保持される。 一方、背蓋が閉じられると、不図示の背蓋閉じスイッ
チが作動され、背蓋が閉じられたことを電気的に検出
し、該スイッチの作動に応じて不図示の制御装置がモー
タ1を起動させる。モータ1はピニオン2を第1図及び
第2図において反時計方向に回転させ、ギヤ3を介して
太陽ギヤ4が反時計方向に回転される。このため、遊星
レバー7も軸4aを中心として反時計方向の回転トルクを
受けるが、該レバー7上の軸状突起8がレバー10の先端
面に係合していて該レバー7の回動が阻止されているの
で太陽ギヤ4によって遊星ギヤ5が時計方向に回転され
る。遊星ギヤ5が時計方向に回転されると、ギヤ17は反
時計方向に、ギヤ18とギヤ22がそれぞれ時計方向に回転
される。ギヤ18が時計方向に回転されると巻戻しギヤ19
は反時計方向に回転されるが、ギヤ19に螺合しているサ
ブフォーク20はその外周面のねじ部の終端部で該ギヤ19
のねじ部と螺合しているため、該ギヤ19とサブフォーク
20との間には相対的軸方向移動が生ぜず、また、サブフ
ォーク20とフォーク部材21もそれぞれのねじ部の終端部
で螺合しているのでサブフォーク20とフォーク部材21と
の間にも相対的軸方向移動が生じない。従って、巻戻し
ギヤ19に加えられた駆動トルクはそのままフォーク部材
21に伝達されるとともにキイ部材56を回転させるための
トルクとしてフォーク部材21からキイ部材56に伝達され
る。キイ部材56は通常は小さなトルクでは回転されない
ようにばね60とEリング59との間で挟みつけられている
が、上記の場合は巻戻しギヤ19及びサブフォーク20並び
にフォーク部材21の3者の間に軸方向相対移動が生じな
いため、キイ部材56に加わるトルクはばね60とキイ部材
56との摩擦トルク以上の大きさとなり、その結果、ばね
60の下端面とキイ部材56の上端面との間に滑りが生じ、
キイ部材56もフォーク部材21とともに回転を始める。従
って、第5図の状態において巻戻しギヤ19が反時計方向
に回転されると、巻戻しギヤ19、サブフォーク20、フォ
ーク部材21、キイ部材56、の4者が一体となって軸57の
まわりに反時計方向に回転されることになる。この場
合、フォーク部材21がパトローネ63内に挿入されていな
いので、パトローネ63内のスプールは回転されず、ギヤ
18から巻戻しギヤ19に伝達されたトルクは前記4者を空
回りさせるために消費される。 一方、ギヤ17によってギヤ22が時計方向に回転されて
いるため、伝導軸23を介してギヤ24も時計方向に回転さ
れ、ギヤ25が反時計方向に、ギヤ26が時計方向に、ギヤ
27が反時計方向に回転される。従って、太陽ギヤ28が時
計方向に回転されるので該ギヤ28の軸28aに嵌装されて
いる遊星レバー31及び32は軸28aを中心として第1図で
時計方向に回動される。その結果、遊星ギヤ29とギヤ33
とが噛み合されるとともに遊星ギヤ30とスプールギヤ35
とが噛み合された後、遊星ギヤ29及び30が太陽ギヤ28に
より共に時計方向に回転を始める。このため、スプロケ
ット34が第1図で反時計方向に、スプール36が反時計方
向に、それぞれ別々の周速で回転を始め、パトローネ63
から出ているフィルムFがスプロケット34によってスプ
ール36に送り込まれるとともにスプール36に巻付けられ
てゆく。この場合、スプール36に対するフィルム巻付量
は不図示のフィルム給送量検出器で検出されており、全
フィルムの巻取りが完了すると、該検出器の出力に応じ
た不図示の制御装置がモータ1に対する通電を停止させ
る。 その後、該制御装置は直ちにモータ1を逆転起動し、
第2図の状態においてピニオン2が時計方向に回転を始
める。ピニオン2が時計方向に回転されると太陽ギヤ4
が時計方向に回転するので遊星レバー7には軸4aを中心
として時計方向の回転トルクが加えられるが、該レバー
7の軸状突起8がストッパー52に係合しているため該レ
バー7は時計方向の回動をすることができない。従っ
て、太陽ギヤ4に噛み合っている遊星ギヤ5が反時計方
向に回転され、ギヤ17が時計方向に、また、ギヤ18が反
時計方向に回転される。このため、巻戻しギヤ19が時計
方向に回転されるので、第5図の状態にある巻戻し機構
においてサブフォーク20は巻戻しギヤ19との螺合関係に
より下向きに軸方向移動を始め、フォーク部材21はサブ
フォーク20に把持されたままサブフォーク20とともに下
降を始める。この場合、キイ部材56は回転せず、その外
周部のキイ56aがフォーク部材21を軸方向に案内するガ
イドとして機能する。 巻戻しギヤ19によってサブフォーク20とフォーク部材
21とが一体となって下降し、サブフォーク20の上端のス
トッパー20cに巻き戻しギヤ19の内周面のねじ状突起19a
が係合した状態になると(第6図参照)、サブフォーク
20の軸方向下降運動が停止する。そして、その時からサ
ブフォーク20は巻戻しギヤ19とともに回転を始めるの
で、サブフォーク20とフォーク部材21との間に相対回転
運動が生じ、今度はフォーク部材21がサブフォーク20内
を非回転状態に保ちつつ軸方向に下降運動を始める。そ
の結果、第6図に示すようにフォーク部材21はフィルム
スプール66の軸方向凹部内に進入し、フィルムスプール
66の軸部に係合する。そしてフォーク部材21の上端のス
トッパー21dがサブフォーク20の内周面のねじ状突起に
係合するとフォーク部材21の軸方向下降運動が停止し、
また、フォーク21はフィルムスプール64の軸部と係合す
る。フォーク部材21の軸方向下降運動が停止すると、サ
ブフォーク20からフォーク部材21に伝達されるトルクは
フォーク部材21を回転させる力となり、また、フォーク
部材21を回転させようとする力はキイ部材56を回転させ
ようとする力としてフォーク部材21からキイ部材56に加
えられる。その結果、キイ部材21を回転させようとする
力がキイ部材56を回転させまいとする力(ばね60の下端
面とキイ部材56の上端面との摩擦トルク)を上回ること
になり、キイ部材56、フォーク部材21、サブフォーク2
0、及び巻戻しギヤ19が一体となって回転を始める。 このため、フォーク21cによってフィルムスプール64
が回転され、パトローネ中へのフィルム巻戻しが開始さ
れる。この場合のフィルム巻戻し量も不図示のフィルム
給送量検出器によって検出され、所定の巻戻し量に達し
た時に前記制御装置によってモータ1が停止される。こ
れにより、フィルムの最初の1駒がアパーチャに位置決
めされる。 前記のようにサブフォーク20及びフォーク部材21が第
6図に示すように下降すると、それまではサブフォーク
20の上端面によって押上げられていたレバー15の係合部
15b(第1図)に対する押上げ力が消失するため、レバ
ー15はばね16の力により15aを中心として第1図で反時
計方向に回動され、その結果、レバー15の他端の係合部
15cが上昇して該係合部15cによるレバー10の拘束が解除
される。このためレバー10はばね11の力によって軸孔10
aを中心として第2図の位置から時計方向に回動されて
ストッパー55に衝突した位置で停止する。 以上のように、フィルムの最初の1駒がアパーチャに
位置決めされる一方、フォーク部材21が第6図のように
パトローネ中に挿入されると撮影準備状態となる。 撮影を行うために不図示のレリーズスイッチが投入さ
れると、前記制御装置によりモータ1は第2図において
反時計方向に回転され、ピニオン2が反時計方向に回転
する。このため、ギヤ3は時計方向に、太陽ギヤ4は反
時計方向にそれぞれ回転される。太陽ギヤ4が反時計方
向に駆動されると、遊星レバー7は軸4aを中心として反
時計方向に回動するトルクを与えられるため軸4aを中心
として反時計方向に回動され、軸状突起9がストッパー
53に衝突した位置で停止する(第3図参照)。これによ
り遊星ギヤ5とギヤ17との係合が解除される一方、遊星
ギヤ6がギヤ37と噛み合される。そして、遊星ギヤ6と
ギヤ37とが噛み合されると太陽ギヤ4の反時計方向回転
が遊星ギヤ6を時計方向に回転させ、ギヤ37が反時計方
向に回転される。ギヤ37が反時計方向に回転されると伝
導軸38(第1図)を介してウォーム39も反時計方向に回
転され、ハス歯ギヤ40は第1図で時計方向に回転され
る。従って、ハス歯ギヤ40と同軸のカム41も時計方向に
回転され、該カム41と係合しているミラー駆動レバー44
がその軸44aを中心として第1図で反時計方向に回動さ
れる。その結果、ミラー駆動レバー44の腕44bがミラー4
6のピン45を押上げるため、ミラー46はピン47を中心と
して時計方向に回動されて最低下降位置(ミラーダウン
位置)から最高上昇位置(ミラーアップ位置)へ姿勢を
変換する。そして、ミラー駆動レバー44の先端がカム41
の最大リフト位置に到達した時点で前記制御回路によっ
てモータ1への通電が遮断されてミータ1が停止し、そ
の結果、ミラー46は最高上昇位置に保持される。一方、
該レバー44が上記のように回動されている間、他のハス
歯ギヤ42とカム43が反時計方向に回動されるため、それ
までカム43の最大リフト位置に当接されていたチャージ
レバー49のピン49bは該カム43の低リフト位置に移動
し、その結果、該レバー49は軸49aを中心として時計方
向に回動される。このため該レバー49のピン49cに係合
しているシャッターチャージレバー50はばね51の力によ
り該レバー49に追従して第1図で下向きに移動して不図
示のシャッター機構の動作準備が行われる。このように
してミラー46が上昇された後、不図示のシャッター用マ
グネットに通電が行われ、これにより、不図示のシャッ
ター機構が動作して露光が行われる。 露光終了後、前記制御回路によってモータ1が再び反
時計方向に回転され、太陽ギヤ4も反時計方向に回転さ
れる。この時、軸4aを介して遊星ギヤ7にも反時計方向
のトルクが加えられるが、該レバー7は第3図に示すよ
うにストッパー53によって反時計方向の回動を阻止され
ているので太陽ギヤ4と遊星レバー7との間には滑りが
生じ、太陽ギヤ4の回転は遊星ギヤ5及び6に伝達さ
れ、遊星ギヤ5及び6が第3図の位置においてそれぞれ
時計方向に回転される。遊星ギヤ6が時計方向に回転す
ると、ギヤ37は反時計方向に回転され、ウォーム39も反
時計方向に回転されるのでハス歯ギヤ40とカム41は時計
方向に回転される。カム41が時計方向に回転されると、
それまでカム41の最大リフト位置に接触していたミラー
駆動レバー44が軸44aを中心として時計方向に回動を始
めるため、ミラー46のピン45が下降し、ミラー46は支持
ピン47を中心として反時計方向にばね48の力によって回
動されるので最高上昇位置から下降を始める。そして、
ミラー駆動レバー44とカム41とが再び第1図の相対位置
関係に戻った時にミラー46は再び最低下降位置(ミラー
ダウン位置)に戻り、同時に前記制御装置によってモー
タ1が停止される。 一方、前記の如きミラー下降動作中にハス歯ギヤ42と
カム43は露光前の動作に続いて反時計方向に回転され、
この間にチャージレバー49のピン49bはカムの低リフト
位置から最高リフト位置に向って相対移動し、モータ1
が停止された時には該ピン49bは再びカム43の最高リフ
ト位置に係合する。このため、シャッターチャージレバ
ー50はカム43の回転に応じて低位置から高位置に押上げ
られ、不図示の先幕、後幕がチャージされその結果、ば
ね51が引き伸ばされて該ばね51のチャージも行われる。 なお、本実施例では、ミラー46の上昇及び下降の1サ
イクルの動作の間にハス歯ギヤ40及び42とカム41及び43
とが1回転するように設計されている。 ミラー46が上記のように上昇及び下降の1サイクルを
終了した後、該制御装置によってモータ1は時計方向に
回転するように起動される。このため、ピニオン2が時
計方向に回転され、太陽ギヤ4は第3図において時計方
向に回転される。この時、遊星レバー7は軸4aを中心と
して反時計方向の回動を阻止されているが時計方向の回
動は阻止されていないので、軸4aに時計方向の回動トル
クが加えられたことに応じて該レバー7は第3図におい
て時計方向に回動される。このため、遊星ギヤ6がギヤ
37から離れる一方、遊星ギヤ5がギヤ17に噛み合され、
該遊星レバーは軸状突起8がストッパー52に衝突した位
置で停止する。 遊星ギヤ5がギヤ17と噛み合されると、太陽ギヤ4に
よって遊星ギヤ5は反時計方向に回転され、ギヤ17は時
計方向に回転される。従って、ギヤ18が反時計方向に、
また、巻戻しギヤ19は時計方向に、それぞれ回転され
る。この時、巻戻し機構は第6図の状態にあり、巻戻し
ギヤ19が時計方向に回転されてもサブフォーク20と巻戻
しギヤ19との間に相対的軸方向運動を発生せず、また、
フォーク部材21とサブフォーク20との間にも相対的軸方
向運動を生じない状態となっているため、巻戻しギヤ19
及びサブフォーク20並びにフォーク部材21が一体となっ
て回転する。従って、フォーク21cによりパトローネ63
内のフィルムスプール64が時計方向に回転され、フィル
ムFがパトローネ63中へ巻戻される。 フィルムFが1駒分だけパトローネ63中へ巻戻された
時、不図示のフィルム給送量検出器の出力に応じて前記
制御装置はモータ1を停止させる。 一方、ギヤ17が時計方向に回転されると、ギヤ22及び
24が反時計方向に回転されるのでギヤ25〜27を介して太
陽ギヤ28の大ギヤ部が反時計方向に、小ギヤ部が時計方
向に回転され、遊星レバー31及び32が軸28aによりそれ
ぞれ時計方向の回動トルクを受ける。このため、遊星レ
バー31及び32が第1図の状態から軸28aを中心として時
計方向に回動され、その結果、それまでギヤ33と噛み合
っていた遊星ギヤ29がギヤ33から離れる一方、スプール
ギヤ35と噛み合っていた遊星ギヤ30がスプールギヤ35か
ら離れる。従って、スプロケット34及びスプール36は動
力伝達系から分離されてフリーとなり、スプール36及び
スプロケット34は該巻戻し機構に対しては単なる負荷と
してフィルムに係合した状態となる。 以上のような動作がフィルム1駒の撮影毎に繰返され
た後、フィルムの全駒の撮影が終了した時には撮影済み
のフィルムは既にパトローネ63中に巻戻されており、従
って、全駒撮影終了後は直ちにパトローネをカメラ内か
ら取出すことができる。 なお、撮影時には遊星レバー7は第3図の状態にあ
り、撮影後のフィルム1駒送りの時には遊星レバー7は
第2図の状態となるが、レバー10は撮影時及び1駒送り
の時の2つの状態において第3図に示した位置にある。 パトローネをカメラ内から取出すために背蓋を開く
と、背蓋突起14が第3図の位置から下向きに(カメラの
後方側へ)移動するため、レバー12の腕12aはばね13の
力によって下向きに引かれ、レバー12はレバー10の軸孔
10aを中心として反時計方向に回動される。このため、
腕12bに突設された係合部12cがレバー10の右側面に係合
して腕12bとレバー10とを一体化させ、レバー10はレバ
ー12とともにばね13の力によって軸孔10aを中心として
反時計方向に回動される。そして、レバー10がストッパ
ー54に衝突して第2図に示す位置で停止すると、レバー
12の腕12aも第2図に2点鎖線で示した位置に停止す
る。なお、前記したように、ばね13の力はばね11の力よ
りも大きいので、ばね13によってレバー12が第3図の位
置から反時計方向に回動される時には、レバー10もレバ
ー12とともに回動される。この時、前記したように遊星
レバー7は第2図の位置にあるので、レバー10が第3図
の位置から第2図の位置に向って回動すると、レバー10
の回動の最終工程でレバー10の先端面が遊星レバー7上
の軸状突起8に摺接しつつ係合することになるが、本実
施例では既に説明したように、レバー10の先端面が円弧
面もしくは円筒面に形成されているので軸状突起8に対
するレバー10の先端面の係合は該先端面の角部が軸状突
起8に衝突することなくスムースに行われる。 また、レバー10が第3図の位置から第2図の位置に到
達した際には、巻戻し機構のサブフォーク20が下降した
状態にあるため、レバー15の係合部15cが上昇位置にあ
り、従って、レバー10の係合部10bは該係合部15cと衝突
することなく該係合部15cよりも左側の位置に位置決め
される。 一方、背蓋を開くと不図示の背蓋開閉検出スイッチが
動作し、前記制御装置は該スイッチの動作に応じてモー
タ1を反時計方向に回転させる。モータ1が反時計方向
に回転されると、太陽ギヤ4が反時計方向に回転するの
で遊星レバー7にも軸4aを中心として反時計方向のトル
クが加わるが、該レバーは既にレバー10によって第2図
の位置に拘束されているので該レバー7は反時計方向に
回動せず、太陽ギヤ4の反時計方向回転は遊星ギヤ5の
時計方向回転に変換される。遊星ギヤ5が時計方向に回
転されると、ギヤ17及び18を介して巻戻しギヤ19が反時
計方向に回転される。この場合、第6図の状態にある巻
戻し機構においては巻戻しギヤ19とサブフォーク20との
間、及びサブフォーク20とフォーク部材21との間、にそ
れぞれ相対的軸方向上昇運動が可能であるため、先ず、
サブフォーク20が巻戻しギヤ19との螺合関係によって該
ギヤ19内を上昇移動した後、フォーク部材21がサブフォ
ーク20との螺合関係によってサブフォーク20内を上昇移
動し、最終的にサブフォーク20及びフォーク部材21が第
5図に示したように、押え板61の筒状部と巻戻しギヤ19
とに収容された状態に至り、それ以後は巻戻しギヤ19及
びサブフォーク20並びにフォーク部材21が一体となって
回転する。従って、フォーク部材21がパトローネ63から
抜き出されるとともにパトローネ室からフォーク部材21
が完全に退去してしまうため、パトローネ室からパトロ
ーネを容易に取出すことができる。 一方、サブフォーク20及びフォーク部材21が第6図の
位置から第5図の位置に上昇するのでサブフォーク20の
上端面によってレバー15の係合部15bが押し上げられて
レバー15は枢着軸孔15aを中心として第1図で時計方向
に回動され、その結果、レバー15の他の係合部15cがレ
バー10の係合部10bに係合してレバー10を第2図の位置
に係止する。そして、サブフォーク20及びフォーク部材
21並びに巻戻しギヤ19が第6図の状態になった時に該制
御装置によってモータ1が停止される。 [発明の効果] 以上説明したように、本発明のカメラでは、本来モー
タの回転方向の切換えでモータ出力が伝達されていた機
構との連結を解除するクラッチ切換部材の動作を初期状
態にてクラッチ保持機構によって規制するので、クラッ
チ切換部材の動作を伴うことなく迅速に、モータの第1
の方向への回転によるフィルム先巻上げからモータの第
2の方向への回転によるフィルム1駒目のアパーチャ位
置への巻戻しまでの一連のフィルム位置決め動作を行う
ことができる。 そして、本発明によれば、単一のモータの動力をフィ
ルム巻上伝達機構及びフィルム巻戻し伝達機構並びにそ
の他の撮影準備動作機構(ミラー機構やチャージ機構)
に供給することができるので、カメラにおける動力源の
多目的利用を実現したカメラに搭載すべきモータ(動力
源)の数を少なくすることができ、カメラの製造コスト
の増大を防止し、かつカメラを小型化することができ
る。 しかも、本発明のカメラでは、フィルム駆動後のモー
タ出力の撮影準備動作機構への伝達や巻戻し伝達機構へ
の伝達を可能とするための上記クラッチ切換部材の規制
解除を、巻戻し伝達機構の動き(例えば、実施例に示す
フォーク部20,21の下降動作)を利用して行うようにし
ているので、クラッチ切換部材の規制解除用動力を発生
する専用の手段を不要とし簡単な構造の動力伝達切換機
構を実現することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明のカメラの内部機構の要部を示した斜視
図、第2図及び第3図は第1図に示した機構のうち動力
伝達切換手段に関連する部分を拡大して示した平面図、
第4図はフィルム巻戻し機構の分解図、第5図及び第6
図はフィルム巻戻し機構の二つの状態を示した断面図、
である。 1……モータ、2……ピニオン 4……太陽ギヤ、5及び6……遊星ギヤ 7……遊星レバー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−140219(JP,A) 特開 昭60−97329(JP,A) 特開 昭57−192934(JP,A) 特開 昭57−42036(JP,A) 特開 昭57−89740(JP,A) 特開 昭57−141631(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.先にフィルムを巻き上げてしまい、その後撮影ごと
    に該フィルムを巻き戻していくフィルム先巻上げ方式の
    モータ内蔵カメラにおいて、 モータの第1の方向の回転によってフィルムを巻き上げ
    る巻上げ伝達機構と、 該モータの第2の方向の回転によって該フィルムを巻き
    戻す巻戻し伝達機構と、 該モータの第1の方向の回転によってミラーを駆動する
    ミラー機構と、 該モータの第2の方向の回転に応じてクラッチ切換部材
    を移動させて出力を該巻上げ伝達機構及び該巻戻し伝達
    機構に連結する第1の状態と、第1の方向の回転に応じ
    て該クラッチ切換部材を移動させて出力を該ミラー機構
    に連結する第2の状態とに切り換えるクラッチ機構と、 初期状態では該クラッチ機構での該クラッチ切換部材を
    該モータの回転にかかわりなく該第1の状態に強制的に
    保持して該モータの該第1の方向の回転による該フィル
    ムの巻上げを可能とし、該モータの該第2の方向の回転
    による該巻戻し伝達機構の所定量の駆動によって強制的
    な該クラッチ切換部材の保持が解除され、これ以後は該
    モータの回転方向の切換えによって該第1の状態と該第
    2の状態との切り換えを可能とするクラッチ保持機構
    と、 を設けたことを特徴とするモータ内蔵カメラ。 2.先にフィルムを巻き上げてしまい、その後撮影ごと
    に該フィルムを巻き戻していくフィルム先巻上げ方式の
    モータ内蔵カメラにおいて、 モータの第1の方向の回転によってフィルムを巻き上げ
    る巻上げ伝達機構と、 該モータの第2の方向の回転によって該フィルムを巻き
    戻す巻戻し伝達機構と、 該モータの第1の方向の回転によってシャッターをチャ
    ージするチャージ機構と、 該モータの第2の方向の回転に応じてクラッチ切換部材
    を移動させて出力を該巻上げ伝達機構及び該巻戻し伝達
    機構に連結する第1の状態と、第1の方向の回転に応じ
    て該クラッチ切換部材を移動させて出力を該チャージ機
    構に連結する第2の状態とに切り換えるクラッチ機構
    と、 初期状態では該クラッチ機構での該クラッチ切換部材を
    該モータの回転にかかわりなく該第1の状態に強制的に
    保持して該モータの該第1の方向の回転による該フィル
    ムの巻上げを可能とし、該モータの該第2の方向の回転
    による該巻戻し伝達機構の所定量の駆動によって強制的
    な該クラッチ切換部材の保持が解除され、これ以後は該
    モータの回転方向の切換えによって該第1の状態と該第
    2の状態との切り換えを可能とするクラッチ保持機構
    と、 を設けたことを特徴とするモータ内蔵カメラ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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