JPH07107592B2 - モ−タドライブカメラ - Google Patents

モ−タドライブカメラ

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JPH07107592B2
JPH07107592B2 JP14461386A JP14461386A JPH07107592B2 JP H07107592 B2 JPH07107592 B2 JP H07107592B2 JP 14461386 A JP14461386 A JP 14461386A JP 14461386 A JP14461386 A JP 14461386A JP H07107592 B2 JPH07107592 B2 JP H07107592B2
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【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、少なくとも一部のレンズ系が撮像面に近接し
たレンズ近接位置および撮像面から離れたレンズ離隔位
置の2位置をとり得るモータドライブカメラに関するも
のである。
(従来の技術) 従来、沈胴カメラやある種の2焦点カメラにおいては、
撮影レンズの全部あるいは一部が、カメラ使用時には撮
像面(例えばフィルム)から離れた離隔位置(突出位
置)に移動し、カメラ不使用時には撮像面に近づく近接
位置(収納位置)に移動するようになっている。このよ
うなカメラでは、撮像レンズを前記離隔位置(突出位
置)にした場合、レンズ鏡筒がカメラ本体から突出する
ので、カメラ不使用時にはレンズ鏡筒を必ず近接位置
(収納位置)に移動してレンズ鏡筒を保護することが望
ましい。しかし、フィルム巻き戻し時にはそれに意識が
集中してレンズ鏡筒の収納操作を怠りがちである。
それを防ぐには、巻き戻しを開始させるための手動操作
あるいはフィルムの巻上完了に伴い、発生される巻き戻
し信号に応動して、まずレンズ鏡筒を収納することが有
効である。
本出願人は先に特願昭60−208754において、その方法に
ついて提案した。それを要約すると、巻き戻し操作ある
いは巻き戻し信号により、まずレンズ鏡筒を収納駆動
し、それが終了したことを検出して、マグネットに通電
し、その磁気力により、伝達経路切換レバーが切換さ
れ、この切換えによって遊星歯車も公転されてモータの
回転伝達を強制的に巻き戻しに切り換えるというもので
ある。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、この方法において前記レバーはレンズ駆
動手段に連動しておらず、前記駆動の終了後に前記レバ
ーがマグネットの磁気力によって切り換えられるので、
動作の手順に手間がかかってしまう欠点がある。その上
に前記マグネットはこれ自身高価であり、また遊星歯車
の公転力に打ち勝つほどの磁気力を得るには、かなり大
きなマグネットが必要であり、かえってカメラの小型化
の障害となってしまう欠点も生じてしまう。
本発明は、前記欠点を解決し、前記マグネットを使用せ
ず、動作の手順に手間がかからないようにすると共に、
小型でレンズ鏡筒収納からフィルム巻き戻しの一連の動
きを行えるようなモータドライブカメラを得ることを目
的とする。
〔発明の構成〕
〔問題点を解決するための手段〕 本発明は上記目的を達成するために、第1実施例の概略
斜視図である第1図を用いて説明すると、 撮影が可能な突出位置と、撮像が不可能な沈胴位置との
間で移動可能なレンズ鏡筒(21)と; 該レンズ鏡筒(21)を前記両位置の間で移動させるレン
ズ駆動手段(14、15、16、17、18、21b)と; フィルムを巻き上げる巻上手段(30、31、32、1)と; フィルムを巻き戻す巻戻手段(33、34、35)と; モータ(2)による駆動力を、その伝達方向を切り換え
ることにより、前記レンズ駆動手段(14、15、16、17、
18、21b)、巻上手段(30、31、32、1)、巻戻手段(3
3、34、35)のいずれかに択一的に伝達する伝達手段
(3〜7、10、11)と; 前記伝達手段(3〜7、10、11)の駆動力伝達方向を切
り換えるために、該伝達手段中に直列に設けられた2つ
の遊星歯車装置(8、8a、9)、(12、12a、13)と; 前記レンズ駆動手段(14、15、16、17、18、21b)に連
動して、前記遊星歯車装置(8、8a、9)、(12、12
a、13)を制御する伝達制御手段(19、22、23、24、2
5)とを有し、 該制御手段(19、22、23、24、25)は、前記レンズ鏡筒
(21)が前記突出位置にあるとき、前記両遊星歯車装置
の少なくとも一方の遊星歯車(9)を、前記モータ
(2)の正転に応動して公転させることにより該モータ
(2)の正転を前記レンズ駆動手段(14、15、16、17、
18、21b)に伝達させ、前記モータ(2)の逆転に応動
して公転させることにより該モータ(2)の逆転を前記
巻上手段(30、31、32、1)に伝達させ、前記レンズ鏡
筒(2)が前記沈胴位置に在るとき、前記遊星歯車装置
(8、8a、9)の一方の遊星歯車(9)の公転を係止し
て、前記モータ(2)の逆転が、前記レンズ駆動手段
(14、15、16、17、18、21b)または前記巻上手段(3
0、31、32、1)に伝達されることを禁止し、前記巻戻
手段(33、34、35)へ伝達されることを可能とすること
を技術的要件としている。
〔作用〕
前記の如く、前記レンズ駆動手段(14、15、16、17、1
8、21b)の一部(17)に連動して伝達制御手段(19、2
2、23、24、25)が前記遊星歯車装置(8、8a、9)に
植設されたピン(8b)と係合することにより前記遊星歯
車装置(8、8a、9)の遊星歯車(9)の公転が係止さ
れ、これによってモータ(2)の逆転がギヤ列(10、1
1)、他方の遊星歯車装置(12、12a、13)を経て巻戻手
段(33、34、35)に伝達されるために、従来のように動
作の手順に手間がかからず、また小型でレンズ駆動手段
と巻戻手段との一連の動きを行えるようなカメラを得る
ことができる。
〔実施例〕
(1)機構部の構成・動作説明 本発明の実施例を第1図〜第8図に基づいて説明する。
第1図は第1実施例によるカメラの各部を示す分解概略
斜視図であって、パトローネをカメラ内部に装填してカ
メラの裏蓋(不図示)を閉じた直後の状態を示してお
り、まず構成について述べる。
(A)機構部の構成説明 第1図において、スプール1の内部にはモータ2が装入
されており、該モータ2の出力軸2aの一端にはピニオン
ギヤ3が取り付けられている。該ピニオンギヤ3は減速
ギヤ4と歯合され、減速ギヤ4は順次に回転を伝達する
ように配置された減速ギヤ列5〜7を介して太陽ギヤ8
に接続される。太陽ギヤ8に取り付けられたアーム8aに
は太陽ギヤ8と歯合される遊星ギヤ9が軸支されてお
り、太陽ギヤ8、アーム8a、遊星ギヤ9は第1遊星歯車
装置を構成する。第1遊星歯車装置には、該第1遊星歯
車装置の公転を係止する(詳細については後述する)た
めに、ピン8bが植設されている。ギヤ10は減速ギヤ11を
介して太陽ギヤ12に接続され、該太陽ギヤ12に取り付け
られたアーム12aには太陽ギヤ12と歯合される遊星ギヤ1
3が軸支されており、太陽ギヤ12、アーム12a、遊星ギヤ
13は第2遊星歯車装置を構成する。ギヤ14はギヤ15と歯
合しており、該ギヤ15と、軸16と、その上端に固定され
た円筒部17と、該円筒部17の最上面17aに植設されたピ
ン18と、円筒部17の周面に設けられたカム面19とによっ
て、カム部材20が構成される。該カム部材20はカメラボ
ディ(不図示)に回動可能に軸支される。前記カム19は
第2図の如くリフト量の異なる4つのカム面19a〜19d
と、それぞれをつなぐ4つのテーパ部19e〜19hとから成
っている。再び第1図に戻って、レンズ鏡筒21はカメラ
ボディに対して光軸方向にのみ移動可能に案内され、図
示では収納位置に位置されている。レンズ鏡筒21の張り
出し部21aにはレンズの光軸と直交する方向に延びたガ
イド穴21bが穿設されており、該ガイド穴21bは前記ピン
18と係合されている。前記カム部材20の180度の回転に
応じて前記ガイド穴21bとピン18とのクランク機構によ
り、ピン18がレンズ鏡筒21を押してレンズ鏡筒21は光軸
方向に沿って収納位置から突出位置に移動し、さらにカ
ム部材20の同方向へのさらなる180度の回転に応じてピ
ン18がレンズ鏡筒21を引いてレンズ鏡筒21は光軸方向に
沿って突出位置から収納位置に移動する。
第1レバー22はカメラボディの内部に固設された軸Aに
回転可能に軸支されており、バネ23により時計方向に付
勢されている。第1レバー22の肩部22aは前記ピン8bと
係合するために形成されており、第1レバー22は伝達制
御手段の構成要素の一つとして用いられる。第1レバー
22の第1アーム22bの先端は前記円筒部17の周面に向か
っており、また第2アーム22cは第2レバー24の方に向
かって延びている。
第2レバー24はカメラボディの内部に固設された軸Bに
回転可能に軸支されており、バネ25により反時計方向に
付勢されている。第2レバー24の第1アーム24aは、第
1レバー22の第2アーム22cの先端と係接可能となって
おり、第2レバー24も伝達制御手段の構成要素の一つと
して用いられる。第2のレバー24の第2アーム24bの先
端は前記円筒部17の周面に向かっており、また第3アー
ム24cは第3レバー26の方に向かって延びている。
第3レバー26にはレンズの光軸方向に延びたガイド穴26
a、26bと、第1、第2アーム26c、26dとが設けられてい
る。第3レバー26は前記ガイド穴26a、26bと、カメラ内
部に固設されたピン27a、27bとの係合によってスライド
可能に設けられ、第2アーム26dに掛止されたバネ28に
より矢印方向に付勢されている。第3レバー26の一端26
eはカメラの裏蓋(不図示)に設けられた突起部29に係
接しているので、裏蓋閉の状態においては、バネ28をチ
ャージした位置で保持される。第3レバー26の第1アー
ム26cは、第2レバー24の第3アーム24cとの当接によ
り、第2レバー24の第1アーム24aと第1レバー22の第
2アーム22cとの係接を解除するために形成されてい
る。バネ28の付勢力はバネ23、25のそれにくらべて十分
強いものとしている。
前記遊星ギヤ9の公転によって該遊星ギヤ9と歯合され
るギヤ30は、ギヤ31とスプールギヤ32と共にフィルムの
巻き上げ手段を構成している。また前記遊星ギヤ13の公
転によって該遊星ギヤ13と歯合されるギヤ33は、ギヤ34
と、フォーク35と共にフィルムの巻き戻し手段を構成し
ている。前記フォーク35はギヤ34の上面に設けられ、フ
ィルムパトローネと係合する。
第3図は第1実施例におけるモータ制御部のブロック図
であり、モータの正逆回転を次のように使って各駆動系
を制御する。
正回転……レンズ鏡筒の突出・収納 逆回転……フィルム巻き上げ、巻き戻し 第3図に示すように、モータ2の回転を制御するモータ
制御部36には、電源37が接続されると共に、レンズ鏡筒
が突出位置と収納位置とのどちらにあるかを検出するレ
ンズ位相検出部38と、撮影時1コマ毎に巻き上げを停止
する巻上停止信号発生部39と、巻上信号発生部40と、巻
戻終了で巻戻を停止させる巻戻停止信号発生部41と、フ
ィルム全コマの撮影が完了したことを検出するフィルム
終端検出信号発生部42と、任意の時点で撮影者の操作に
応じて巻き戻しをさせる巻戻操作信号発生部43と、レン
ズ鏡筒を支出位置と収納位置とのどちらにするかを切り
換える切換スイッチSwとが接続される。切換スイッチSw
はフリップクロップで構成する。
(B)機構部の動作説明 今度は、レンズ鏡筒の突出・収納、フィルムの巻上・巻
戻の各動作について説明する。
(i)レンズ鏡筒の突出 第2図は第1図中の第1、第2レバー22、24およびその
周辺の状態を示す平面図であって、第1レバー22の肩部
22aはバネ23によりピン8bとの係合から外され、アーム2
2bは円筒部17のカム面19dと当接されている。また遊星
ギヤ9はギヤ10と歯合されている。この状態で、第3図
中の切換Swを一回押すと、モータ制御部36によりモータ
2は正回転(第1図中の破線矢印、即ち時計方向の回
転)し始める。これにより、第1図中のピニオンギヤ
3、ギヤ列4〜7を介して太陽ギヤ8に伝達される。該
太陽ギヤ8は反転計方向に回転されるので、第2図中の
アーム8aにも反時計方向の揺動力が働くが、前記アーム
8aは別設のストッパー(不図示)に係止されているため
にこれ以上の揺動力の働きは防止され、この位置に遊星
ギヤ9はギヤ10と歯合されている。また、ギヤ10の回転
は第1図中の、ギヤ11を介して太陽ギヤ12に伝達され、
該太陽ギヤ12は反時計方向に回転されるために、アーム
12aも反時計方向に揺動され、遊星ギヤ13はギヤ14の方
に公転される。そして、遊星ギヤ13がギヤ14と歯合し、
その結果カム部材20は時計方向に回転し、レンズ鏡筒21
の前記ガイド穴21bと前記ピン18とのクランク機構によ
りピン18がレンズ鏡筒21を押してレンズ鏡筒21は図示の
収納位置から突出位置に移動する。
この移動中に、カム部材20の時計方向の回転により、第
2図中のアーム22bがテーパ部19eに押し上げられるの
で、第1レバー22はバネ23に抗して反時計方向に回転
し、アーム22bがカム面19aに乗り上げられると、第4図
の如く肩部22aがピン8bと係合する。このとき第2レバ
ー24はその第2アーム24bがバネ25の付勢力によりカム
面19bと当接される。さらにカム部材20が時計方向に回
転して、アーム22bがテーパ部19fにすべり下がったと
き、第1レバー22はバネ23の付勢力により時計方向に回
転され、肩部22aはピン8bとの係合から外れてピン8bの
作動域外に退避し、そのために遊星ギヤ9は公転可能で
ある。そしてレンズ鏡筒21が突出位置に到達すると第3
図中のレンズ位相検出部38の出力によりモータ制御部36
がモータ2に正回転を停止させる。このとき第5図の如
く第2レバー24のアーム24bはバネ25の付勢力によりテ
ーパ部19hにすべり下がってカム面19dに当接する。
(ii)フィルム巻き上げ 第5図中の状態で不図示のレリーズ釦を押して露光作動
をさせると、その終了時に第3図中の巻き上げ信号発生
部40が信号を出力し、それによってモータ制御部36がモ
ータ2を逆回転させる。この逆回転により第1図中のピ
ニオンギヤ3、ギヤ列4〜7を介して太陽ギヤ8は時計
方向に回転される。このときピン8bと肩部22aとは第5
図の如く既に係合が外れているので、アーム8aが時計方
向に揺動するとともに遊星ギヤ9も時計方向に公転して
ギヤ30と歯合する(第5図中、2点鎖線参照)。このた
めに、第1図中のギヤ10以後のギヤ列は回転伝達され
ず、遊星ギヤ13はギヤ14と歯合されたままである。ギヤ
30と歯合されたギヤ31を介してスプールギヤ32が時計方
向に回転され、それにより、フィルムが巻き上げられ
る。フィルムが1駒巻き上がると第3図中の巻上停止信
号発生部39が巻上停止信号を出力してモータ制御部36に
よりモータ2の逆回転が停止される。
(iii)レンズ鏡筒の収納 ここで、レンズ鏡筒の収納動作を開始させる態様には、
下記の3通りがある。
切換スイッチSwのOFF カメラの中に未使用のフィルムがまだ残っている状態
で、そのカメラを例えばカバンの中にしまう前には、第
3図中の切換スイッチSwをOFFにさせ、それに応答して
モータ制御部36がモータ2を正回転させる。
自動指令 フィルムの巻き上げにおいて、フィルム全数の撮影が完
了すると、第3図中のフィルム終端検出信号発生部42に
よってフィルム終端検出信号が発生され、そのためにモ
ータ制御部36がモータ2を正回転させる。
手動操作 フィルムを全部使い切らないうちに、手動で巻き戻し開
始部材を操作すると、第3図中の巻戻操作信号発生部43
によって巻戻操作信号が発生され、そのためにモータ制
御部36がモータ2を正回転させる。
以上の3通りの各動作に応動して、モータ2が正回転す
ると、第1図中のピニオンギヤ3、ギヤ列4〜7を介し
て太陽ギヤ8に伝達される。太陽ギヤ8は反時計方向に
回転されるので、第5図中の2点鎖線のアーム8aが反時
計方向に揺動するとともに遊星ギヤ9がギヤ10の方に公
転してアーム8aが前記ストッパーと係止した時点でギヤ
10と歯合する。またギヤ10の回転は第1図中のギヤ11を
介して太陽ギヤ12に伝達され、該太陽ギヤ12は反時計方
向に回転されるので、アーム12aにも反時計方向の揺動
力が働くが、ギヤ13はギヤ14と歯合しているために、こ
れ以上の摺動力の働きは防止される。ギヤ14の回転によ
り、カム部材20は時計方向に回転し、レンズ鏡筒21の前
記ガイド穴21bと前記ピン18とのクランク機構によりピ
ン18がレンズ鏡筒21を引いてレンズ鏡筒21は突出位置
(離隔位置)から収納位置(近接位置)の方に移動す
る。その途中に、カム部材20の時計方向の回転により、
第6図の如く第1レバー22のアーム22bがテーパ部19gに
押し上げられてバネ23に抗して反時計方向に回転し、ア
ーム22bがカム面19cに乗り上げられると、肩部22aがピ
ン8bと係合する。さらにカム部材20が時計方向に回転し
て、第2レバー24のアーム24bがテーパ部19eに押し上げ
られてバネ25に抗してカム面19aに乗り上げられると同
時に、第2レバー24のアーム24aの先端が第1レバー22
のアーム22cの先端と係接する。そして、レンズ鏡筒21
が収納位置に達すると、第3図中のレンズ位相検出部38
の出力により、モータ制御部36がモータ2の正回転を停
止させる。このときの第1、第2レバー22、24およびそ
の周辺の状態を第7図に示す。
レンズ鏡胴の収納完了後、前記の3通りのうち、「切
換スイッチSwのOFF」の場合はカメラを休止状態(給電
遮断状態)にさせ、「自動指令」の場合と「手動操
作」の場合とは引き続いてフィルム巻き戻しの動作へ入
る。
上記の「切換スイッチSwのOFF」に述べた休止状態の
カメラをカバンの中から取り出して、第7図の状態から
レンズ鏡筒を再突出させるときの動作は、第2図を参照
して説明した「(i)レンズ鏡筒の突出」のときの動作
と実質的に同様である。ただ両者は、第2図と第7図と
を比較対照してみれば分かるように、レンズ収納動作に
は関与しないいくつかの部材の位置が異なる点でのみ相
違する。即ち、第2図の状態では、レンズ鏡筒が収納位
置にあるときに前記裏蓋を開けたために、第3レバー26
を介して第1レバー22の前記アーム22cの先端と第2レ
バー24の前記アーム24aの先端との係接が解除され、第
1レバー22はバネ23の付勢力によって時計方向に回転さ
れて前記アーム22bの先端が前記カム面19dと当接し、前
記肩部22aは前記ピン8bとの係合から外れているのに対
して、第7図の状態では、レンズ鏡筒21が収納位置にあ
るときに前記裏蓋を開けず、閉じたままであるために第
1レバー22の第2アーム22c先端と第2レバー24の第1
アーム24aの先端との係接が維持され、前記アーム22bが
前記カム面19aと当接しておらず、前記肩部22aがピン8b
と係合している点でのみ相違する。
(iv)フィルム巻き戻し 前述の「自動指令」の場合と「手動操作」の場合と
において、レンズ鏡筒21が収納位置に達してレンズ位相
検出部38の出力により、モータ制御部36がモータ2の正
回転を停止させると共に、モータ2を逆回転させると、
第1図中のピニオンギヤ3、ギヤ列4〜7を介して太陽
ギヤ8に伝達され、該太陽ギヤ8は時計方向に回転され
る。このときアーム8aと共に遊星ギヤ9はギヤ30の方に
公転しようとするが、前述の如くピン8bが第1レバー22
の肩部22aに係止されているためにギヤ9とギヤ10との
歯合は外れない。ギヤ10の回転は第1図中のギヤ11を介
して太陽ギヤ12に伝達され、太陽ギヤ12は時計方向に回
転される。そのためにアーム12aが時計方向に揺動する
と共に遊星ギヤ13はギヤ33の方に公転される。これによ
りギヤ13はギヤ33と歯合され、ギヤ13の回転はギヤ33を
介してギヤ34に伝達される。該ギヤ34は反時計方向に回
転されるので、フィルムが巻き戻される。フィルムの巻
き戻しが終了すると、第3図中の巻戻停止信号発生部41
の出力信号によりモータ制御部36がモータ2に逆回転を
停止させる。
(v)パトローネの取り出し・装填 次にフィルムを取り出す為に不図示の裏蓋を開けると、
第1図中の第3レバー26の後端26eが突起部29との係止
から外れるので、第3レバー26は第8図の如くバネ28に
より矢印方向へスライドする。これによって、第3レバ
ー26のアーム26cが第2レバー24のアーム24cに当接し、
第2レバー24がバネ25に抗して時計方向に回転される。
従って、第1レバー22のアーム22cと第2レバー24のア
ーム24bとの係合が外れて、第1レバー22はバネ23の付
勢力で時計方向に回転し、アーム22bがカム面19dに当接
する。このとき第1レバー22の肩部22aはピン8bの作動
域外へ退避するので遊星ギヤ9は、ギヤ30への公転が可
能となる。
撮影済のフィルムを含むパトローネをカメラから取り出
して、新しいパトローネをカメラに装填してフィルムを
スプールに収納し、カメラの裏蓋を閉めた後の第1、第
2レバーおよびその周辺状態は第2図の状態に戻る。
(2)上記実施例およびその他の実施例の駆動力伝達経
路説明 第9図は、前記の実施例で述べた駆動力伝達経路の概略
図であって、実線はモータの正転による駆動力伝達経路
を、また点線はモータの逆転による駆動力伝達経路を示
している。この第9図において、第1遊星歯車装置の遊
星歯車の公転は前記伝達制御手段によって制御されてい
る。前記レンズ鏡筒が前記突出位置にあるとき、レンズ
駆動手段に連動して前記伝達制御手段は第1遊星歯車装
置の遊星歯車を係止しない状態にあり、従って前記モー
タの正転に応動して第1遊星歯車装置の遊星歯車は第2
遊星歯車装置の方に公転して、これに歯合し、モータの
正転を第2遊星歯車装置の自然公転を経て前記レンズ駆
動手段に伝達させ、前記モータの逆転に応動して第1遊
星歯車装置の遊星歯車を巻上手段の方に公転させること
により前記モータの逆転を前記巻上手段に伝達させる。
また前記レンズ鏡筒が前記沈胴位置にあるとき、前記レ
ンズ駆動手段に連動して前記伝達制御手段が第1遊星歯
車装置の遊星歯車の公転を係止し、前記モータの逆転が
前記巻上手段に伝達されることを禁止している。従っ
て、前記モータの逆転は第2遊星歯車装置の自然公転を
経て前記巻戻手段に伝達される。
第10図乃至第13図は本発明の別実施例を示す駆動力伝達
経路の概略図である。
第10図中、第2遊星歯車装置の遊星歯車の公転は前記伝
達制御手段によって制御されている。前記レンズ鏡筒が
前記突出位置にあるとき、レンズ駆動手段に連動して伝
達制御手段は第2遊星歯車装置の遊星歯車を係止しない
状態にある。従って、前記モータの正転に応動して第1
遊星歯車装置の遊星歯車は、第2遊星歯車装置の方に公
転して、これに歯合し、前記モータの正転を第2遊星歯
車装置の自然公転を経て前記レンズ駆動手段に伝達さ
せ、前記モータの逆転に応動して第1遊星歯車装置の遊
星歯車は、巻上手段の方に公転して、これに歯合し、前
記モータの逆転を前記巻上手段に伝達させる。
また前記レンズ鏡筒が前記沈胴位置にあるとき、前記レ
ンズ駆動手段に連動して前記伝達制御手段が第2遊星歯
車装置の遊星歯車の公転を係止し、前記モータの正転が
前記レンズ駆動手段に伝達されることを禁止している。
従って、前記モータの正転は第2遊星歯車装置を経て前
記巻戻手段に伝達される。
第11図中、第2遊星歯車装置の遊星歯車の公転は前記伝
達制御手段によって制御されている。前記レンズ鏡筒が
前記突出位置にあるとき、レンズ駆動手段に連動して伝
達制御手段は、第2遊星歯車装置の遊星歯車を係止しな
い状態にある。従って、前記モータの正転に応動して第
1遊星歯車装置の遊星歯車は、レンズ駆動手段の方に公
転して、これに歯合し、該モータの正転を前記レンズ駆
動手段に伝達させ、前記モータの逆転に応動して第1遊
星歯車装置の遊星歯車は、第2遊星歯車装置の方に公転
して、これに歯合し、該モータの逆転を前記巻上手段に
伝達させる。
また前記レンズ鏡筒が前記沈胴位置にあるとき、前記レ
ンズ駆動手段に連動して前記伝達制御手段が第2遊星歯
車装置の遊星歯車の公転を係止し、前記モータの逆転が
前記巻上手段に伝達されることを禁止している。従っ
て、前記モータの逆転は第2遊星歯車装置を経て前記巻
戻手段に伝達される。
第12図中、第1遊星歯車装置の遊星歯車の公転は前記伝
達制御手段によって制御される。前記レンズ鏡筒が前記
突出位置にあるとき、レンズ駆動手段に連動して伝達制
御手段は、第1遊星歯車装置の遊星歯車を第2遊星歯車
装置と歯合させた状態で係止してその公転を禁止してい
る。従って、前記モータの正転に応動して第2遊星歯車
装置の遊星歯車はレンズ駆動手段の方に公転して、これ
に歯合し、前記モータの正転を前記レンズ駆動手段に伝
達させる。前記モータの逆転に応動して第2遊星歯車装
置の遊星歯車は、巻上手段の方に公転して、これに歯合
し、前記モータの逆転を巻上手段に伝達させる。
また前記レンズ鏡筒が前記沈胴位置にあるとき、前記レ
ンズ駆動手段に連動して前記伝達制御手段は第1遊星歯
車装置の遊星歯車の前記係止を解除する。従って前記モ
ータの逆転に応動して第1遊星歯車装置の遊星歯車は巻
戻手段の方に公転して、これに歯合し、前記モータの逆
転を巻戻手段に伝達させる。前記モータの逆転が、前記
巻上手段に伝達されることが、前記係止解除によって禁
止されている。
第13図中、第1遊星歯車装置の遊星歯車の公転は前記伝
達制御手段によって制御されており、前記レンズ鏡筒が
前記突出位置にあるとき、レンズ駆動手段に連動して伝
達制御手段は、第1遊星歯車装置の遊星歯車を係止しな
い状態にある。従って、前記モータの正転に応動して第
1遊星歯車装置の遊星歯車はレンズ駆動手段の方に公転
して、これに歯合し、該モータの正転を前記レンズ駆動
手段に伝達させ、前記モータの逆転に応動して第1遊星
歯車装置の遊星歯車は、第2遊星歯車装置の方に公転し
て、これに歯合し、該モータの逆転を前記巻上手段に伝
達させる。
また前記レンズ鏡筒が前記沈胴位置にあるとき、前記レ
ンズ駆動手段に連動して前記伝達制御手段が第1遊星歯
車装置の遊星歯車の公転を係止し、前記モータの正転が
レンズ駆動手段に伝達されることを禁止している。従っ
て、前記モータの正転は、第2遊星歯車装置の自然公転
を経て前記巻戻手段に伝達される。
以上の実施例では、カメラの裏蓋を開けたとき前記伝達
制御手段による係止が解除される構成であったが、本発
明はこれに限らず、例えばフィルムパトローネの取り出
しや、新しいパトローネの装填等の各々によって前記係
止を解除するように構成しても良い。
また、前記実施例では、1つのモータだけで自動巻上、
自動巻戻、鏡筒駆動の3つの動作ができるという利点が
得られる。
〔発明の効果〕
以上の本発明によれば、前記レンズ鏡筒の駆動に連動し
て伝達制御手段が前記遊星歯車の公転を制御するため
に、従来のように動作の手順に手間がかからず、またマ
グネットを用いないため、小型でレンズ鏡筒収納からフ
ィルム巻き戻しの一連の動きを行えるようなモータドラ
イブカメラを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例によるカメラの各部を示す
分解概略斜視図であって、パトローネをカメラ内部に装
填してカメラの裏蓋を閉じた直後の状態を示している。 第2図は第1図中第1、第2レバー22、24およびその周
辺状態を示す平面図であって、第1図中と同様な状態を
示している。 第3図は第1実施例におけるモータ制御部のブロック図
である。 第4図〜第8図は第1、第2レバー22、24およびその周
辺状態を示す平面図であって、第4図はレンズ鏡筒が収
納位置から突出位置に移動される途中の状態を示し、第
5図はレンズ鏡筒が突出位置に達したときの状態を示
し、第6図はレンズ鏡筒が突出位置から収納位置に移動
される途中の状態を示し、第7図はレンズ鏡筒が収納位
置に達したときの状態を示し、第8図はカメラの裏蓋を
開けたときの状態を示してる。 第9図は前記の第1実施例による駆動力伝達経路の概略
図である。 第10図〜第13図は別の実施例による駆動力伝達経路の概
略図である。 〔主要部分の符号の説明〕 2……モータ 8、8a、9……第1遊星歯車装置 12、12a、13……第2遊星歯車装置 14〜18……レンズ駆動手段 19……カム、22〜25……伝達制御手段 30〜32……巻き上げ手段 33〜35……巻き戻し手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影が可能な突出位置と、撮影が不可能な
    沈胴位置との間で移動可能なレンズ鏡筒と; 該レンズ鏡筒を前記両位置の間で移動させるレンズ駆動
    手段と; フィルムを巻き上げる巻上手段と; フィルムを巻き戻す巻戻手段と; モータによる駆動力を、その伝達方向を切り換えること
    により、前記レンズ駆動手段、巻上手段、巻戻手段のい
    ずれかに択一的に伝達する伝達手段と; 前記伝達手段の駆動力伝達方向を切り換えるために、該
    伝達手段中に直列に設けられた2つの遊星歯車装置と; 前記レンズ駆動手段に連動して、前記遊星歯車装置を制
    御する伝達制御手段とを有し、 該制御手段は、前記レンズ鏡筒が前記突出位置にあると
    き、前記両遊星歯車装置の少なくとも一方の遊星歯車
    を、前記モータの正転に応動して公転させることにより
    該モータの正転を前記レンズ駆動手段に伝達させ、前記
    モータの逆転に応動して公転させることにより該モータ
    の逆転を前記巻上手段に伝達させ、また前記レンズ鏡筒
    が前記沈胴位置にあるとき、前記両遊星歯車装置の一方
    または他方の遊星歯車の公転を制御して、前記モータの
    逆転が前記レンズ駆動手段または前記巻上手段に伝達さ
    れることを禁止し、前記モータの前記正転または逆転を
    前記巻戻手段へ伝達させることを可能とすることを特徴
    とするモータドライブカメラ。
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