JPH07244320A - カメラの駆動力伝達機構 - Google Patents

カメラの駆動力伝達機構

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JPH07244320A
JPH07244320A JP6033817A JP3381794A JPH07244320A JP H07244320 A JPH07244320 A JP H07244320A JP 6033817 A JP6033817 A JP 6033817A JP 3381794 A JP3381794 A JP 3381794A JP H07244320 A JPH07244320 A JP H07244320A
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JP
Japan
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driven
gear
output shaft
motor
pinion
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JP6033817A
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Yukihiko Sugita
幸彦 杉田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/42Interlocking between shutter operation and advance of film or change of plate or cut-film
    • G03B17/425Interlocking between shutter operation and advance of film or change of plate or cut-film motor drive cameras

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】複雑な切り換え機構を必要とせず、簡単な構成
を有するものであって、被駆動系を選択駆動可能なカメ
ラの駆動力伝達機構を提供する。 【構成】回転駆動と軸方向駆動が可能なモータ1を有
し、該モータ1の出力軸1aの軸方向の移動により被駆
動歯車4、または、5を選択し、出力軸1aの回転駆動
によって上記選択された被駆動歯車4,5に駆動力を伝
達するカメラの駆動力伝達機構であって、上記出力軸1
aの上下に固着されたピニオン2,3をSA 、または、
SB 方向に移動し、その移動により被駆動歯車4、また
は、5と噛合させて、被駆動系を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラの駆動力伝達機
構、詳しくは、カメラの駆動機構において、被駆動系を
選択して駆動力を伝達することが可能なカメラの駆動力
伝達機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラの駆動機構として、単一の
モータを用いて複数の被駆動系のうち、1つの駆動系を
選択して駆動する駆動力伝達機構が各種提案されてい
る。例えば、特開平1−287547号公報に開示のカ
メラの駆動力伝達用の駆動制御装置は、単一モータの一
方向の回転により、レリーズ,シャッタチャージ,区間
切り換え駆動を行い、また、他方向の回転によりフィル
ムの巻き上げ、巻き戻し駆動を行う装置である。本装置
において、モータの回転は、クラッチ機構を介して選択
的に各被駆動系に伝達される。
【0003】本出願人が提案した駆動力伝達機構(特願
平4―171066号に記載)は、駆動源である1つの
モータにより被駆動系を駆動する機構であって、該モー
タの一方向の回転で遊星歯車機構を介して各駆動機構駆
動用の従動歯車の噛合選択を行い、他の方向の回転で選
択された該従動歯車への回転の伝達を行うものである。
なお、上記各従来の駆動機構に適用されるモータは、そ
の出力軸が、常に、軸位置が定位置で回転する一般的な
モータである。
【0004】一方、近年、単一のモータであって、その
出力軸が回転駆動と軸方向移動も可能なモータに関して
の提案がなされている。例えば、特開平4−35965
7号公報に開示のモータは、図9の縦断面図に示すよう
にモータ本体100内に複数個のステータコイルからな
るコイル列101,102,103を軸方向に複数設け
たステータと、回転、および、軸方向移動可能に設けら
れた出力軸104と一体に形成されるロータ105とを
有している。そして、前記複数のコイル列101,10
2,103のうち、少なくとも1列に通電するものと
し、その通電するコイル列を変化させることによって、
前記ロータ105が回転運動と軸方向運動を行う。図7
に示すように上記出力軸104は、その軸先端位置10
4A,104B,104Cにそれぞれ移動可能である。
【0005】なお、特開平5−130763号公報に開
示のモータも同種の構造を有するモータである。また、
この出力軸の回転駆動と軸方向駆動が可能なモータを、
以下、出力軸位置可変モータと記載する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平1−287
547号公報に開示のカメラの駆動制御装置は、前述の
ように通常のモータを適用する装置であって、軸方向位
置が定位置にあるピニオンの回転力を複数の被駆動歯車
に切り換えて伝達せしめるために、複雑な構成を有する
クラッチを必要とする。従って、占有スペ−スが大きく
なり、構成する部品点数も多くなっていた。
【0007】また、他の従来の駆動力伝達機構(特願平
4―171066号に記載)は、上述の駆動力伝達装置
と同様に通常のモータを適用する装置であって、前述の
ような複雑なクラッチ機構は必要としないが、切り換え
用遊星歯車機構を必要とした。従って、同様に占有スペ
−スが大きくなり、構成する部品点数も多くなってい
た。上述の従来の装置、または、機構においては、何れ
の場合も前述したような出力軸位置可変モータを適用し
ていないことから、駆動系の切り換え機構部が簡単なも
のとならない。
【0008】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであり、複雑な切り換え機構を必要とせ
ず、簡単な構成を有するものであって、被駆動系を選択
駆動可能なカメラの駆動力伝達機構を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のカメラの駆動力
伝達機構は、出力軸の回転駆動と軸方向駆動とが可能な
モータを有しており、該出力軸の軸方向の移動により駆
動される被駆動系を選択し、該出力軸の回転駆動によっ
て選択された被駆動系に駆動力を伝達することを特徴と
するカメラの駆動力伝達機構。
【0010】
【作用】モータの出力軸を軸方向に移動し、その移動に
より被駆動系を選択して駆動可能状態とする。その後、
上記出力軸を回転して、上記選択された被駆動系を駆動
する。
【0011】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は、本発明の第1実施例を示すカメラの駆動力
伝達機構の斜視図であって、まず、本実施例の機構の構
成について説明する。本駆動力伝達機構は、複数の被駆
動系を構成するレンズ鏡筒駆動機構としての鏡枠のズー
ミング機構15と、フィルム給送機構であるフィルム巻
き戻し機構16、および、フィルム巻き上げ機構17を
それぞれ選択して駆動することができる。
【0012】本機構の駆動源となるモータ1は、出力軸
の回転駆動と軸方向駆動が可能な前記出力軸位置可変の
モータであって、上記出力軸1aは、モータ本体の上下
に貫通し、突出している。また、モータ内部にコイルを
内蔵しており、そのコイルへの通電状態を変化させるこ
とによって、図1に示すように上記出力軸1aは、上
方、または、下方のSA ,SB 方向に移動させることで
きる。
【0013】そして、該出力軸1aの上方側には第1出
力歯車としてのピニオン2が固着され、下方側には第2
出力歯車としてのピニオン3が固着されている。上記出
力軸1aを図1のSA 、または、SB 方向に移動させる
と、それぞれのピニオン2,3は、第1位置2A,3
A、または、第2位置2B,3Bに移動する。
【0014】モータ1の出力軸1aが図1の上方のSA
方向に移動し、ピニオン2が位置2A、および、ピニオ
ン3が位置3Aに移動すると、該ピニオン2は支軸4a
に軸支される第1被駆動歯車4と噛合状態となり、該ピ
ニオン3は支軸5aに軸支される第2被駆動歯車5と非
噛合状態となる。また、モータ1の出力軸1aが図1の
下方のSB 方向に移動して、ピニオン2が位置2B、お
よび、ピニオン3が位置3Bに移動すると、該ピニオン
2は被駆動歯車4と非噛合状態となり、該ピニオン3は
被駆動歯車5と噛合状態となる。
【0015】上記被駆動歯車4の回転は、減速歯車列
(図示せず)を介して、撮影レンズ鏡枠のズーミング駆
動用のズーミング機構15に伝達される。一方、上記被
駆動歯車5の回転は、減速歯車列(図示せず)を介し
て、支軸6aに軸支される太陽歯車6に伝達される。
【0016】上記太陽歯車6を軸支する支軸6aは同時
に歯車アーム7を軸支しており、該歯車アーム7は太陽
歯車6と同じ中心で回転可能である。また、上記歯車ア
ーム7の一端にピン7aが植立していて、該ピン7aに
は太陽歯車6と噛合する遊星歯車8が軸着され、遊星歯
車機構を形成している。なお、該遊星歯車8は、歯車ア
ーム7との間に少しのフクリション(図示せず)をもっ
ており、太陽歯車6が回転する方向に公転可能とする。
【0017】上記遊星歯車8は、時計回り(以下、CW
と記載する)方向に公転すると、支軸10aに軸支され
た歯車10に噛合する。また、反時計回り(以下、CC
Wと記載する)方向に公転すると、支軸11aに軸支さ
れた歯車11に噛合する。上記歯車10の回転は、フィ
ルムの巻き上げ機構17を伝達され、歯車11の回転
は、フィルムの巻き戻し機構16に伝達される。
【0018】図2は、前記図1におけるピニオン2と被
駆動歯車4の周辺部の拡大斜視図である。また、図3
は、上記ピニオン2の歯部の展開図である。ピニオン2
には、モータ1の出力軸1aが軸方向のSA 方向にスラ
イドして被駆動歯車4とのスムーズな噛合を行わせるた
め、図3に示すようにピニオン2の各歯部2bの上端面
側には傾斜面2cが形成され、更に、噛合時に該斜面2
bと対向する部分となる歯車4の各歯部4bの下端面側
には上記傾斜面2cと同様な傾斜面4bが設けられてい
る。この斜面2b,4bは、各歯部端面の幅中心から軸
方向Sに対して傾斜した方向に両歯幅の方向に向けて山
形にカットした面とする。また、この歯部の傾斜面は、
ピニオン3と歯車5においても同様に噛合する際の対向
する互いの歯部端面にもそれぞれ形成されている。
【0019】次に、以上のように構成された本実施例の
カメラの駆動力伝達機構の動作について説明する。撮影
レンズの鏡枠のズーミングを行う場合、モータ1の出力
軸1aをSA 方向にスライドさせ、ピニオン2を位置2
Aに移動させて被駆動歯車4と噛合させる(図1参
照)。その噛合状態にて、モータ1の出力軸1aをCW
方向またはCCW方向に回転することにより、撮影レン
ズ鏡枠のズームアップまたはズームダウンを行う。な
お、この状態にあっては、出力軸1aの下方側に固着さ
れているピニオン3は、位置3Aにあって、被駆動歯車
5に対しスラスト方向で外れているため、歯車5とは噛
合していない。
【0020】また、フィルムの巻き上げ、巻き戻しを行
う場合、モータ1の出力軸1aをSB 方向にスライドさ
せ、ピニオン3を位置3Bに移動させて被駆動歯車5と
噛合させる(図1の2点鎖線で示すピニオンの状態)。
なお、このとき、ピニオン2は、位置2Bに移動してお
り、被駆動歯車4に対し、スラスト方向で外れているた
め、該歯車4と噛合していない。この噛合状態でモータ
1の出力軸1aをCW方向、または、CCW方向に回転
させ、フィルム給送機構を駆動する。
【0021】即ち、フィルムの巻き上げ時には、太陽歯
車6がCW方向回転するよう出力軸1aを回転させ、遊
星歯車8を回動位置8Aまで回動させ、歯車10に噛合
させ、該歯車10を回転してフィルム巻き上げ機構17
を駆動する。フィルムの巻き戻し時は、太陽歯車6がC
CW方向に回転するよう出力軸1aを回転させ、遊星歯
車8を回動位置8Bまで回動させ、歯車11に噛合さ
せ、該歯車11を回動してフィルム巻き戻し機構16を
駆動する。
【0022】なお、上記出力軸1aをSA 、または、S
B 方向に移動してピニオンと被駆動歯車を噛合させる場
合、ピニオン2と被駆動歯車4、または、ピニオン3と
被駆動歯車5が各対応する歯部が干渉しない位相にある
状態であれば、そのまま完全噛合状態になる。しかし、
各対応歯部が完全に干渉する位相、あるいは、干渉気味
にあった場合、直接噛合状態とはならないが、その後、
ピニオン2、または、3が回転すると、軸方向であるS
A 、または、SB 方向の付勢力がピニオン2,被駆動歯
車4の傾斜面2cと4c間、あるいは、ピニオン3,被
駆動歯車5の傾斜面間に作用して、噛合状態まで相対的
に回動することになる。
【0023】なお、本実施例の駆動力伝達機構の制御用
電気回路、および、その制御動作については、説明の都
合上、後述する第2実施例の駆動力伝達機構の制御動作
と同時に後で説明する。
【0024】以上、説明したように本実施例のカメラの
駆動力伝達機構によると、駆動源として出力軸位置可変
のモータ1を適用することにより、出力軸1aの軸方向
の位置を制御することのみで、駆動可能となる被駆動歯
車4、または、5を選択でき、従来例の駆動力伝達機構
のようにモータ駆動系が連結される被駆動歯車を選択す
るための遊星歯車機構と、該遊星歯車機構の制御部を必
要としない。従って、駆動力伝達機構を構成する部材の
部品点数が少なくなり、占有スペ−スも小さくなる。更
に、後述するように制御動作も単純化することから、被
駆動歯車の選択が確実に行われる。
【0025】次に、本発明の第2実施例を示すカメラの
駆動力伝達装置を説明する。図4は本実施例を示す駆動
力伝達機構の斜視図である。本実施例の機構も前記第1
実施例の機構と同様に、複数の被駆動系である鏡枠のズ
ーミング機構15と、フィルム巻き戻し機構16、およ
び、フィルム巻き上げ機構17をそれぞれ選択して駆動
する機構である。その駆動源となるモータ21も、同様
に正逆の回転運動と軸方向運動ができる前記出力軸位置
可変のモータを適用する。
【0026】しかし、前記第1実施例の機構と異なる点
は、出力歯車でる1つのピニオン22がモータ21の上
方側に突出する出力軸21aに固着されており、そのピ
ニオン22が噛合可能である第1,第2被駆動歯車2
4,25がモータ1の上方側に配設されている点であ
る。その他の構成部材は、前記第1実施例の機構のもの
と同一であり、図4中に同一の符号を付し、それらの詳
細な説明は省略する。
【0027】さて、本実施例の機構において、モータ2
1の出力軸21aが図4のSA 方向にスライドした際に
は、上記ピニオン22は、第1位置である位置22Aに
位置し、支軸24aに軸支される第1被駆動歯車24と
噛合する。また、モータ21の出力軸21aが図4のS
B 方向にスライドした際には、上記ピニオン22は、第
2位置である位置22Bに位置し、支軸25aに軸支さ
れる第2被駆動歯車25と噛合する(図4の2点鎖線で
示すピニオンの状態)。
【0028】上記歯車24の回転は、前記第1実施例の
機構の場合と同様に、減速歯車列(図示せず)を介し
て、撮影レンズ鏡枠のズーミング機構15に伝達され
る。また、上記歯車25の回転は、減速歯車列(図示せ
ず)を介して、太陽歯車6を駆動し、前記第1実施例の
機構の場合と同様に、その回転方向によりフィルム巻き
戻し機構16、または、フィルム巻き戻し機構17の何
れかを選択して伝達されるようになっている。
【0029】図5は、上記図4に示すピニオン22と被
駆動歯車24,25の周辺部を拡大した斜視図である。
また、図6は、上記ピニオン22の歯部の展開図であ
る。上記ピニオン22には、歯部がスムーズに噛合でき
るように、図6に示すようにピニオン22の歯部22b
の上下端面にそれぞれ軸方向Sに対して山形に傾斜した
傾斜面22c,22dが設けられている。
【0030】一方、上記ピニオン22と噛合する第1被
駆動歯車24の歯部24bの下端面側及び第2被駆動歯
車25の歯部25bの上端面側にも、歯部がスムーズに
噛合できるよう、軸方向に対して傾斜した傾斜面24
c,25cがそれぞれ設けられている。その形状の詳細
は図示しないが、上記ピニオン22の傾斜面22c,2
2dと対向する同様な形状の山形の傾斜面である。
【0031】以上のように構成された本実施例の駆動力
伝達機構の動作を説明する。まず、撮影レンズ鏡枠のズ
ーミングを行う場合、モータ21の出力軸21aをSA
方向にスライドさせ、ピニオン22を被駆動歯車24と
噛合させる(図4)。この切り換え噛合動作において、
前記第1実施例の場合と同様にピニオン22や被駆動歯
車24に設けられた傾斜面22c,24cがスムーズな
噛合に効果的な作用をする。この状態ではピニオン22
は、被駆動歯車25に対しスラスト方向位置で外れてい
るため、該被駆動歯車25とは噛合していない。その噛
合状態にて、モータ21の出力軸21aをCW方向、ま
たは、CCW方向に回転することにより、撮影レンズ鏡
枠のズームアップ、または、ズームダウンを行う。
【0032】フィルム給送動作であるフィルムの巻き上
げ、巻き戻しを行う場合、モータ21の出力軸21aを
SB 方向にスライドさせ、ピニオン22を被駆動歯車2
5と噛合させる(図4の2点鎖線のピニオンの状態)。
この切り換え噛合動作においても、前記第1実施例の場
合と同様にピニオン22や被駆動歯車25に設けられた
傾斜面22d,25cがスムーズな噛合に効果的な作用
をする。なお、この状態ではピニオン22は、被駆動歯
車24に対し、スラスト方向で外れているため噛合して
いない。この状態でモータ21の出力軸21aを回転さ
せて、フィルム給送機構を駆動する。
【0033】フィルム給送機構の駆動動作は、前記第1
実施例の場合と同様であって、まず、フィルムの巻き上
げを行う場合は、太陽歯車6がCW方向に回転するよう
出力軸21aを回転させる。その回転により遊星歯車8
が位置8Aまで回動し、歯車10と噛合する。そして、
該歯車10の回転により巻き上げを実行する。また、フ
ィルムの巻き戻しを行う場合は、太陽歯車6がCCW方
向に回転するよう出力軸21aを回転させる。その回転
により遊星歯車8が位置8Bまで回動し、歯車11に噛
合する。そして、該歯車11の回転により巻き戻しを実
行する。
【0034】以上説明したように、本実施例の駆動力伝
達機構は、前記第1実施例の機構が有する特徴の他に出
力歯車が1つで構成されることから配設スペ−スが非常
に小さくなる特徴を有している。即ち、出力歯車である
ピニオン22がモータ21の出力軸21aの上側に固着
され、そのピニオン22と噛合する2つの第1,第2被
駆動歯車24,25がモータ21の上方に配設され、後
続の歯車列の配設状態も含めて1箇所にまとめて配設す
ることが可能になる。
【0035】次に、前記第1、および、第2実施例のカ
メラの駆動力伝達機構の制御用電気回路と制御動作につ
いて説明する。上記第1、および、第2実施例の機構
は、殆ど同一の制御用電気回路で制御でされることか
ら、第1,第2実施例に関して、説明文中、動作する構
成部材を列記して説明する。
【0036】図7は、第1および第2実施例の駆動力伝
達機構用の電気回路図である。上記電気回路は、主に各
制御要素をコントロールするCPU31と、モータドラ
イバを内蔵するインターフェースIC(IF−IC)3
2と、回転運動と軸方向運動が可能なモータ1(第1実
施例の機構用)、または、21(第2実施例の機構用)
と、上記CPU31にその出力信号ラインが接続される
操作スイッチ群とで構成される。
【0037】上記操作スイッチ群は図7に示すようにス
イッチ1R,2R,BK,ZU,ZD,1Kで構成さ
れ、それぞれCPU31に接続される。上記各スイッチ
は、それぞれ次のような操作指示信号入力用スイッチで
ある。即ち、 1R:ファースト・レリーズ・スイッチ、もしくは、測
光・測距のタイミングスイッチ 2R:セカンド・レリーズ・スイッチ、もしくは、露光
スイッチ BK:裏蓋開閉検出スイッチ ZU:ズーム・アップスイッチ ZD:ズーム・ダウンスイッチ 1K:フィルムの1コマ給送量検出スイッチ である。
【0038】該CUP31は、これらのスイッチからの
信号に基づいて、バスを介してモータドライバを内蔵す
るIF−IC32を制御して、モータ1,21に対して
シャフト移動制御用信号と回転運動制御用信号を出力
し、出力軸1a,21aの軸方向移動、および、回転駆
動を行う。
【0039】次に、前記第1,第2実施例の機構におけ
る制御動作のうち、フィルムの1コマ巻き上げ処理動作
を図8のフローチャートを参照して説明する。通常の状
態では、モータ1、または、21の出力軸1a,21a
は、図1、または、図4においてSA 方向に当て付いて
おり、ピニオン2、または、22は、鏡枠のズーミング
機構の歯車列駆動用の第1被駆動歯車4、または、24
に噛合している。
【0040】そこで、フィルムを1コマ巻き上げるに
は、モータ1,21の出力軸1a,21aをフィルムの
給送系駆動状態に対応するSB 方向(図1,図4参照)
に移動させ(ステップS100)、ピニオン3,22を
被駆動歯車5,25に噛合させる。次に、モータ1,2
1をフィルム巻き上げ機構17を駆動する方向に回転さ
せる(ステップS101)。
【0041】なお、上記ステップS100で出力軸1
a,21aをSB 方向に移動する際、ピニオン3,22
の歯部が被駆動歯車5,25の歯部と互いに干渉しない
位相で移動できた場合、上記ピニオン3,22は、歯車
5,25と完全噛合状態となる。しかし、移動時に上記
の歯部が干渉した場合、上記ステップS101でモータ
1,21が、僅かに回転し、双方歯部がある程度干渉し
ない位相になると、SB方向の付勢力が、前記ピニオン
3,22、または、被駆動歯車5,25に設けられてい
る傾斜面に働いて、双方の歯車が噛合できる状態とな
る。完全噛合状態になると、上記ピニオン3,22は、
位置3B、または、22Bに位置する。
【0042】そして、モータ1,21の回転でフィルム
の巻き上げ動作がスタートし、スイッチ1Kがオンにな
ったか否かを判別する(ステップS102)。モータ
1,21は、スイッチ1Kがオンになるまで回転を続け
る。オンになったら、モータ1,21にブレーキをかけ
(ステップS103)、モータ1,21をオフし(ステ
ップS104)、フィルムの巻き上げを終了する。その
後、モータの出力軸1a,21aを初期位置である図
1,図4のSA 方向に戻し(ステップS105)、処理
はメインルーチンへ戻る。
【0043】なお、上記第1,2実施例の駆動力伝達機
構では、各駆動系をフィルムの巻き上げ・巻き戻し・鏡
枠のズーミングに設定した。しかし、本発明の駆動力伝
達機構は、これに限定するものではなく、例えば、シャ
ッタ駆動,バリヤ開閉,オートフォーカス・レンズの繰
り出しや繰り込み,ストロボの移動,パノラマの切換え
等の駆動系にも適用可能である。
【0044】(付記)以上、詳述したような本発明の実
施例態様によれば、以下のような構成を得ることができ
る。即ち、 (1)カメラ本体内に設けられ、出力軸の回転駆動と軸
方向駆動とが可能なモータと、このモータの出力軸に軸
心を固着されており、上記出力軸の回転駆動により回転
され、該出力軸の軸方向駆動により少なくとも第1位置
と第2位置とに軸方向移動される出力歯車と、この出力
歯車が第1位置にある際に該出力歯車と噛合し、該出力
歯車の回転により駆動される第1被駆動歯車と、上記出
力歯車が第2位置にある際に該出力歯車と噛合し、該出
力歯車の回転により駆動される第2被駆動歯車と、上記
第1、および、第2被駆動歯車の回転によりそれぞれ駆
動され、カメラにおける所定の動作を実行する複数の被
駆動系と、を具備することを特徴とするカメラの駆動力
伝達機構。
【0045】(2)上記付記(1)において、上記出力
軸は、モータ本体の一方の端面より突出している。
【0046】(3)上記付記(1)において、第1被駆
動歯車はレンズ鏡筒を駆動し、第2被駆動歯車はフィル
ム給送機構を駆動する。
【0047】(4)カメラ本体内に設けられたモータ
と、このモータの両端面から突出しており、回転駆動と
軸方向駆動される出力軸と、この出力軸の一方の端面よ
り突出した部分に軸心を固着された回転駆動、および、
軸方向移動される第1出力歯車と、上記出力軸の他方の
端面より突出した部分に軸心を固着された回転駆動、お
よび、軸方向移動される第2出力歯車と、上記出力軸が
第1位置にある際に上記第1出力歯車と噛合し、該第1
出力歯車の回転により駆動される第1被駆動歯車と、上
記出力軸が第2位置にある際に上記第2出力歯車と噛合
し、第2出力歯車の回転により駆動される第2被駆動歯
車と、上記第1、および、第2被駆動歯車の回転により
それぞれ駆動され、カメラにおける所定の動作を実行す
る複数の被駆動系と、を具備することを特徴とするカメ
ラの駆動力伝達機構。
【0048】(5)上記付記(4)において、第1被駆
動歯車はレンズ鏡筒を駆動し、第2被駆動歯車はフィル
ム給送機構を駆動する。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明の駆動力伝達機
構は、前述した従来例に適用されたような複雑な切換え
機構を用いることなく、出力軸の回転駆動と軸方向駆動
とが可能なモータで複数の駆動系を切り換えて、該駆動
系の駆動を可能とすることができる。従って、カメラを
構成する全体の部品点数が削減でき、コスト上、有利と
なる。また、駆動力伝達機構の占有スペ−スも小さくな
ることから、カメラの小型化も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すカメラの駆動力伝達
機構の斜視図。
【図2】上記図1の駆動力伝達機構におけるピニオンと
被駆動歯車の周辺部の拡大斜視図。
【図3】上記図1の駆動力伝達機構に適用されるピニオ
ンの歯部の展開図。
【図4】本発明の第2実施例を示すカメラの駆動力伝達
機構の斜視図。
【図5】上記図4の駆動力伝達機構におけるピニオンと
被駆動歯車の周辺部の拡大斜視図。
【図6】上記図4の駆動力伝達機構に適用されるピニオ
ンの歯部の展開図。
【図7】上記図1、または、図4に示す第1,第2実施
例の駆動力伝達機構の制御用電気回路のブロック構成
図。
【図8】上記図1、または、図4に示す第1,第2実施
例の駆動力伝達機構の制御動作のうち、フィルム1コマ
巻き上げ処理のフローチャート。
【図9】従来例の回転運動と軸方向運動とが可能なモー
タの縦断面図。
【符号の説明】
1a,21a……出力軸 2,3,22……ピニオン(出力歯車) 2b,22b…………………ピニオンの歯部(出力歯車
の歯部) 2c,22c,22d…………………傾斜面(傾斜した
面) 2A,2B,3A,3B,22A,22B………………
…ピニオンの軸方向位置(出力歯車の軸方向位置) 4,5,24,25…………………被駆動歯車(被駆動
系) SA ,SB ,S…………………モータ出力軸の軸方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力軸の回転駆動と軸方向駆動とが可能
    なモータを有しており、該出力軸の軸方向の移動により
    駆動される被駆動系を選択し、該出力軸の回転駆動によ
    って選択された被駆動系に駆動力を伝達することを特徴
    とするカメラの駆動力伝達機構。
  2. 【請求項2】 カメラ本体内に設けられ、出力軸の回転
    駆動と軸方向駆動とが可能なモータと、 このモータの出力軸に軸心を固着されており、上記出力
    軸の回転駆動により回転され、該出力軸の軸方向駆動に
    より複数の軸方向位置に移動される出力歯車と、 この出力歯車の、複数の軸方向位置のそれぞれにて該出
    力歯車と噛合し、該出力歯車の回転により駆動される複
    数の被駆動歯車と、 この複数の被駆動歯車の回転によりそれぞれ駆動され、
    カメラにおける所定の動作を実行する複数の被駆動系
    と、 を具備することを特徴とするカメラの駆動力伝達機構。
  3. 【請求項3】 上記出力歯車の歯部における軸方向の端
    面に、該軸方向に対して傾斜した面を設けたことを特徴
    とする請求項2に記載のカメラの駆動力伝達機構。
JP6033817A 1994-03-03 1994-03-03 カメラの駆動力伝達機構 Pending JPH07244320A (ja)

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