JPH1062852A - カメラの駆動機構 - Google Patents

カメラの駆動機構

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Publication number
JPH1062852A
JPH1062852A JP22248496A JP22248496A JPH1062852A JP H1062852 A JPH1062852 A JP H1062852A JP 22248496 A JP22248496 A JP 22248496A JP 22248496 A JP22248496 A JP 22248496A JP H1062852 A JPH1062852 A JP H1062852A
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JP
Japan
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gear
planetary gear
driving
film
autofocus
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Application number
JP22248496A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kino
方博 城野
Kouki Okada
功貴 岡田
Shinya Tamizu
伸也 田水
Hidenori Akita
英則 穐田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カメラのAF駆動及びフィルム給送時の正逆駆
動を、単一の駆動モータによる簡単な構成で低コストで
より高精度で自由度のあるAF駆動を実現できるカメラ
の駆動機構を提供する。 【解決手段】フィルム給送およびAF駆動モータ1と、
フィルム巻き取りを制御する第1の遊星ギヤ式クラッチ
3と、フィルム送り出しおよびフィルム巻き戻しおよび
AF駆動を制御する第2の遊星ギヤ式クラッチ8と、遊
星ギヤ式クラッチ3の腕の動きを制限する為の制限レバ
ー11と、ズーム駆動モータあるいはソレノイドと、遊
星ギヤ式クラッチ8の腕の動きを制限する為の制限クラ
ッチ20と、各位置検知手段と、前記検知手段による入
力で前記モータを駆動する制御部とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラの駆動機構
に関し、特に、モータと簡易な構成によって少なくとも
オートフォーカス(以下、AFという)駆動とフィルム
給送駆動を行うカメラの駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】単一のモータによる駆動を2つ以上の駆
動先に切り替える機構は、特開平2−291539号の
公報に開示されている。この機構は駆動先であるフィル
ム巻き上げのフィルムエンドに伴うギヤの停止により生
ずる遊星歯車の公転力により、巻き上げの噛み合い位置
保持部材を押しよけて、フィルム巻き戻しの噛み合い位
置への遊星ギヤの移動を許可している。また、遊星ギヤ
の前記と反対方向の公転において、巻き上げ噛み合い位
置を超えて撮影駆動系との噛み合い位置へ遊星ギヤを移
動させる途中に送り歯車を設け、前記で押しよけたまま
になっている巻き上げ位置の噛み合い保持部材の初期位
置状態復帰も行っている。
【0003】一方、特開平7−64142号の公報に開
示されている機構でも、第1実施例として、巻き上げお
よび巻き戻し駆動系とズーム駆動系との切り替えを遊星
ギヤ式クラッチにて行っており、前記遊星ギヤの噛み合
い位置規制をソレノイドの吸着および開放で行ってい
る。また、第2実施例として、遊星ギヤの軌道上に必要
な駆動先のギヤを多数配置して、モータの1方向回転に
て前記遊星ギヤを公転させて駆動先を選択し、モータの
他方向回転にて各駆動先のギヤを駆動しており、前記遊
星ギヤのような動きを可能にするためにラチェット板を
用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
特開平2−291539号の公報に開示されているもの
は、APS(Advanced Photo System) カメラに適用しよ
うとすると、本来行わなくても済むフィルムエンド状態
にわざわざしなくてはならず、動作シーケンスが複雑で
あり、また、撮影駆動系部材に対しても1方向の駆動力
しか伝えることが出来ず、沈胴繰り出しを含むAF駆動
の様なロングストロークを必要とするものには不向きで
ある。
【0005】また、特開平7−64142号の公報に開
示されている第1実施例においては、ズーム駆動系とフ
ィルム給送系の切り替えを行った後のギヤ列で、フィル
ム給送系の巻き上げ及び巻き戻し方向の切り換えを行っ
ているので、APS(Advanced Photo System) カメラに
適用しようとすると、巻き上げ・送り出しの回転速度差
の吸収機構等を考慮してしかもカメラを小型化するのに
は無理がある。また、ズーム駆動用モータ以外にAF駆
動モータを使用したい場合には、モータ2個とソレノイ
ド1個が必要となりコストアップになる。
【0006】次に、同号の第2実施例においては、各駆
動先を駆動するにはモータの一方向回転しか使用でき
ず、両方向駆動の必要な駆動先があると、その分ギヤ列
も増えてしまう。また、駆動先切り換え時にラチェット
係止部材を押し避けるための遊星ギヤの公転トルクの増
加の点でも不利である。
【0007】本発明の目的は、前記課題を解決し、カメ
ラのAF駆動時の正逆駆動とフィルム給送時の正逆駆動
を、簡単な構成でしかも駆動モータで行うカメラの駆動
機構を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、フィルム給送およびオートフォーカス駆動
兼用モータと、ズーム駆動用モータと、前記フィルム給
送およびオートフォーカス駆動兼用モータの駆動力をフ
ィルム巻き上げ又は巻き上げ・送り出し状態とフィルム
巻き戻し状態に切り替える為の遊星ギヤ式クラッチと、
前記遊星ギヤ式クラッチの遊星ギヤと噛み合い可能な位
置に置かれるオートフォーカス駆動ギヤと、前記ズーム
駆動用モータによって駆動され前記遊星ギヤの位置をオ
ートフォーカス駆動ギヤと噛み合った状態に保持する制
限部材とを備え、オートフォーカス駆動可能状態での駆
動系を保持するためにズーム駆動系の繰り出しおよび繰
り込み動作によって前記制限部材を作動させて保持する
ことを特徴とするカメラの駆動機構を提供する。
【0009】また、フィルム給送およびオートフォーカ
ス駆動兼用モータと、ズーム駆動用モータと、前記フィ
ルム給送およびオートフォーカス駆動兼用モータの駆動
力をフィルム巻き上げ・送り出し状態とフィルム巻き戻
し状態に切り替える為の遊星ギヤ式クラッチと、前記遊
星ギヤ式クラッチの遊星ギヤの公転角度途中に遊星ギヤ
と噛み合い可能な位置に置かれるオートフォーカス駆動
ギヤと、前記ズーム駆動用モータによって駆動され、前
記遊星ギヤの位置をオートフォーカス駆動ギヤと噛み合
った状態に保持し、かつオートフォーカス保持状態以外
では前記遊星ギヤの公転に対して負荷を発生させること
の無い制限部材とを備え、オートフォーカス駆動可能状
態での駆動系を保持するために、ズーム駆動系の繰り出
しおよび繰り込み動作によって前記制限部材を作動させ
て保持することを特徴とするカメラの駆動機構を提供す
る。
【0010】また、フィルム給送およびオートフォーカ
ス駆動兼用モータと、1個のソレノイドと、前記フィル
ム給送およびオートフォーカス駆動兼用モータの駆動力
をフィルム巻き上げ・送り出し状態とフィルム巻き戻し
状態に切り替える為の遊星ギヤ式クラッチと、前記遊星
ギヤ式クラッチの遊星ギヤの公転角度途中において遊星
ギヤと噛み合い可能な位置に置かれるオートフォーカス
駆動ギヤと、前記ソレノイドによって駆動され前記遊星
ギヤの位置をオートフォーカス駆動ギヤと噛み合った状
態に保持し、かつ、オートフォーカス保持状態以外では
前記遊星ギヤの公転に対して負荷を発生させることの無
い制限部材とを備え、オートフォーカス駆動可能状態で
の駆動系を保持するために、ソレノイドの吸着および開
放によって前記制限部材を作動させて保持することを特
徴とするカメラの駆動機構を提供する。
【0011】上記構成によれば、フイルム給送およびA
F駆動の各駆動要素をあたかも専用モータを使用するよ
うに一個のモータで駆動することができる。特に、AP
S対応カメラにおいては、フイルム給送ギヤ列の基本配
置を崩さずに低コストでより高精度で自由度のあるAF
駆動を実現できる。
【0012】ここで、カメラ全体の構成は、フィルム給
送およびAF駆動モータと、フィルム巻き取りスプール
へのギヤ係合を制御する第1の遊星ギヤ式クラッチ3
と、フィルム送り出しフォークおよびフィルム巻き戻し
フォークおよびAF駆動ギヤ列へのギヤ係合を制御する
第2の遊星ギヤ式クラッチと、前記第2の遊星ギヤのギ
ヤ軸上に連結してリンク運動を行い、前記第1の遊星ギ
ヤ式クラッチの腕の動きを制限する為の制限レバーと、
前記第2の遊星クラッチの腕の位置を検知する手段と、
AF駆動時の位置検出を行うためのパルス検知手段と、
前記AFパルス検知手段のカウント開始位置を得るため
にAF鏡胴に設けた初期位置スイッチと、フィルムのパ
ーフォレーション穴を検知するためのフォトセンサと、
ズーム駆動モータあるいはソレノイドと、前記ズーム駆
動モータあるいはソレノイドに駆動され、前記第2の遊
星ギヤ式クラッチの腕の動きを制限する為の制限クラッ
チと、ズーム駆動時の位置検出を行うためのパルス検知
手段と、前記ズームパルス検知手段のカウント開始位置
を得るためにズーム鏡胴に設けた初期位置スイッチと、
前記検出手段による入力に基づき、前記モータを駆動す
る為の制御部とによって構成される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の良
好な実施形態を説明する。図1は、フィルム巻き上げ・
送り出し時の駆動機構をカメラ下部より見た図である。
図示していないモータ及びそのモータピニオン1を反時
計方向(以下CCWという)に回転させると、各ギヤ列
を介して第1の遊星ギヤ式クラッチの太陽ギヤ2がCC
Wに回転し、その回転が太陽ギヤ2を中心として公転可
能な遊星ギヤ4をCCWに公転させ、遊星ギヤ4がスプ
ールギヤ5とかみ合う位置まで公転移動し、スプールギ
ヤ5がCCWに回転し、フイルムを巻き上げる。
【0014】同時に、太陽ギヤ2のCCW回転により、
アイドルギヤ6を介して第2の遊星ギヤ式クラッチの太
陽ギヤ7がCCW回転し、その回転が太陽ギヤ7を中心
として公転可能な一対の遊星ギヤ9、10をCCWに公
転させ、駆動ギヤ14とかみ合う位置まで公転移動し、
駆動ギヤ14がCCWに回転し、各ギヤ列を介してフォ
ークギヤ15がCCWに回転し、フイルムを押し出す。
【0015】図2は、AF駆動時の駆動機構をカメラ下
部より見た図である。上記フイルム巻き上げの終了後、
直ちに次の撮影に備えるためAF駆動の直前まで駆動す
る事になる。モータ及びモータピニオン1をCWに回転
させると、各ギヤ列を介して第1の遊星ギヤ式クラッチ
の太陽ギヤ2がCWに回転し、その回転が太陽ギヤ2を
中心として公転可能な遊星ギヤ4をCWに公転させ、遊
星ギヤ4がスプールギヤ5から離れる位置まで公転移動
する。
【0016】同時に、太陽ギヤ2のCW回転により、ア
イドルギヤ6を介して第2の遊星ギヤ式クラッチの太陽
ギヤ7がCWに回転し、その回転が太陽ギヤ7を中心と
して公転可能な一対の遊星ギヤ9、10をCWに公転さ
せ、遊星ギヤ9がAF駆動ギヤ23とかみ合う位置まで
公転移動する。更に遊星ギヤ9はそのまま公転しようと
するが、遊星腕8の先端部8a が制限クラッチ20によ
って公転を阻まれる。尚、遊星ギヤ9がAF駆動ギヤ2
3とかみ合う位置まで公転移動したことの判断は、遊星
腕8に設けられた検出孔8b をフォトセンサ13にて検
出する事により得られる。
【0017】次に、図4及び図5は、ズーム駆動機構を
カメラ正面より見た図である。ズーム駆動用モータ24
を回転させると、各ギヤ列を介してレンズ鏡枠駆動ギヤ
18が回転し、その回転が制限クラッチギヤ19を介し
て、制限クラッチ20を回転させる。なお、制限クラッ
チ20の回転は近傍部材に設けたストッパにより所定の
角度の回転範囲で規制されており、更に制限クラッチギ
ヤ19と制限クラッチ20の間に設けた滑り機構の効果
で、制限クラッチ20がストッパに規制された後のズー
ム駆動系の回転は何等制限されることはない。図4、5
に示される制限クラッチ20は、それぞれストッパに規
制された両端の状態を示す。
【0018】図6は、制限クラッチ20と遊星腕8との
作動状態を分かりやすく示した図であるが、遊星腕8が
公転移動中にAFギヤと噛み合う位置を通過する際に、
制限クラッチ20に設けられた突起部20a及び20b
のどちらか一方が必ず遊星腕の先端部8aの行く手を阻
み、一旦、遊星腕8をAFギヤと噛み合う位置に停止さ
せる働きをする。図6(b)及び(d)はAF駆動時の
遊星腕8の位置を示し、図6(b)は図5の配置と対応
し、図6(d)は図4の配置と対応している。また、図
6(a)はフィルム巻き戻し時の遊星腕8の位置を示
し、図5の配置と対応している。また、図6(c)はフ
ィルム巻き上げおよび送り出し時の遊星腕8の位置を示
し、図4の配置と対応している。
【0019】次に、図2にて、太陽ギヤ7がCWに回転
する事によって遊星ギヤ9が公転し、遊星腕8が制限ク
ラッチ20によって公転を規制され、遊星ギヤ9がAF
駆動ギヤ23を駆動可能な位置に止まっている状態が図
6(d)に示される状態であるが、その状態から図2に
て更に太陽ギヤ7をCWに回転駆動すると、遊星腕8の
公転が制限されているために太陽ギヤ7の回転が遊星ギ
ヤ9を介してAF駆動ギヤ23をCWに回転させ、撮影
レンズを所定の撮影位置まで移動させる。撮影レンズが
所定の撮影位置まで移動したことを、レンズ支持部材上
に設けた初期位置検知スイッチ信号と、駆動ギヤ上に設
けたパルス形成部材17とフォトセンサ16とによって
得られるパルスによって判断し、モータ駆動を停止し、
撮影する。
【0020】なお、撮影後にレンズを初期位置に復帰さ
せるためにAF駆動ギヤ23をCCWに駆動させる必要
があるが、そのためにそのままモータ及びモータピニオ
ン1をCCWに回転させると、太陽ギヤ7のCCW回転
により遊星ギヤ9とAF駆動ギヤ23との噛み合いが即
時にはずれてしまい、撮影レンズを初期位置に移動する
ことができなくなる為、撮影レンズを初期位置に移動す
る為のモータ及びモータピニオン1のCCW回転を行う
前に、図4におけるモータ24をパルス検出手段21,
22によって得られる所定のパルス数だけ駆動し、制限
クラッチギヤ19をCCWに回転させて制限クラッチ2
0を図4の状態にする。
【0021】この状態の詳細は図6(b)に示される
が、この後、図2においてモータ及びモータピニオン1
をCCWに回転させると、遊星腕8の公転が制限されて
いるために太陽ギヤ7の回転が遊星ギヤ9を介してAF
駆動ギヤ23をCCWに回転させ、撮影レンズを初期位
置まで移動させることができる。尚、撮影レンズを初期
位置まで移動している最中に、モータ及びモータピニオ
ン1のCCW回転によって第1の遊星ギヤ4がスプール
ギヤ5に噛み合ってしまい、フィルムが不用意に巻き上
げられてしまうのを防ぐために、第2の遊星ギヤ9がA
F駆動ギヤ23と噛み合っている状態では、遊星腕8と
連接部11aにて連接しながら案内ピン12に運動方向
を規制される案内溝11bを備えた制限レバー11が、
第1の遊星腕3の先端部3aの公転軌道上に移動し、遊
星ギヤ4がスプールギヤ5に噛み合うのを防止してい
る。
【0022】また、撮影レンズを初期位置に移動した後
は、直ちにフィルムを次の撮影コマまで巻き上げるが、
この時、遊星ギヤ9とAF駆動ギヤ23との噛み合いを
切り離すために、遊星腕8をCCWに公転させる必用が
ある。ところが、先ほどの撮影レンズを初期位置に移動
する動作のために、制限クラッチ20が遊星腕8のCC
W方向への公転を妨げる状態になっているので、モータ
及びモータピニオン1のCCW回転を行う前に、図5に
おけるモータ24をパルス検出手段21,22によって
得られる所定のパルス数だけ駆動し、制限クラッチギヤ
19をCWに回転させて、制限クラッチ20を図5の状
態にする。
【0023】この状態の詳細は図6(d)に示される
が、この後、図2においてモータ及びモータピニオン1
をCCWに回転させるとフィルム巻き上げ動作が行われ
る。この時の遊星腕8の状態は図6(c)に示される。
この後、直ちに次の撮影に備えるため、AF駆動の直前
まで駆動する事になるが、これ以降の動作は上述の通り
である。
【0024】なお、フィルム巻き上げ終了後に巻き戻し
動作へ移行する場合は、図3において、モータ及びモー
タピニオン1をCWに回転させると、太陽ギヤ2がCW
に回転し、遊星ギヤ4がスプールギヤ5から離れる位置
まで公転移動しスプールギヤ5が自由になる。同時に、
太陽ギヤ7がCWに回転し、遊星ギヤ9、10をCWに
公転させ、遊星ギヤ9がAF駆動ギヤ23と噛み合う位
置まで公転移動する。更に、遊星ギヤ9はそのまま公転
しようとするが、先ほどのフィルム巻き上げ動作のため
に、制限クラッチ20が遊星腕8のCW方向への公転を
妨げる状態になっているので、モータ及びモータピニオ
ン1のCW回転を一旦停止して、図4におけるモータ2
4をパルス検出手段21、22によって得られる所定の
パルス数だけ駆動し、制限クラッチギヤ19をCCWに
回転させて制限クラッチ20を図4の状態にする。
【0025】この状態の詳細は図6(b)に示される
が、この後、図2においてモータ及びモータピニオン1
を再度CWに回転させると、遊星腕8の先端部8aが制
限クラッチ上を通過し、遊星ギヤ10が駆動ギヤ14に
噛み合い、巻き戻し動作が行われる。この時の遊星腕8
の状態は図6(a)に示される。
【0026】尚、フィルムカートリッジを交換し、フィ
ルム巻き戻し状態からフィルム巻き上げ状態へ移行させ
る時においても、上述のフィルム巻き上げ状態からフィ
ルム巻き戻し状態へ移行させた時と同様、遊星腕8の公
転途中に先端部8bが制限クラッチ20を通過できるよ
うにするために、制限クラッチ20の切り替え動作を行
うのは言うまでもないことである。
【0027】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、フイル
ム給送およびAF駆動の各駆動要素をあたかも専用モー
タを使用するように一個のモータで駆動することがで
き、特に、APS対応カメラにおいては、フイルム給送
ギヤ列の基本配置を崩さずに低コストでより高精度で自
由度のあるAF駆動を実現でき、撮影者に対して、安く
て、コンパクトで、高性能なAF性能のカメラを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による駆動機構の実施例を示し、フィル
ム巻き上げおよび送り出し時のカメラ下部より見た配置
図である。
【図2】本発明による駆動機構の実施例を示し、AF駆
動時の駆動機構をカメラ下部より見た配置図である。
【図3】本発明による駆動機構の実施例を示し、フィル
ム巻き上げ終了後に巻き戻し動作へ移行する場合のカメ
ラ下部より見た配置図である。
【図4】本発明による駆動機構の実施例を示し、ズーム
駆動機構をカメラ正面より見た配置図である。
【図5】本発明による駆動機構の実施例を示し、ズーム
駆動機構をカメラ正面より見た配置図である。
【図6】制限クラッチ20と遊星腕8との作動状態の説
明図である。
【符号の説明】
1 モータピニオン 2 太陽ギヤ 3 第1の遊星腕 4 第1の遊星ギヤ 5 スプールギヤ 6 アイドルギヤ 7 太陽ギヤ 8 遊星腕 9 第2の遊星ギヤ 10 遊星ギヤ 11 制限レバー 12 案内ピン 13 フォトセンサ 14 駆動ギヤ 15 フォークギヤ 16 フォトセンサ 17 パルス形成部材 18 レンズ鏡枠駆動ギヤ 19 クラッチギヤ 20 制限クラッチ 21、22 パルス検出手段 23 AF駆動ギヤ 24 ズーム駆動用モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 13/34 GAP (72)発明者 穐田 英則 長野県岡谷市長地2800番地 京セラ株式会 社長野岡谷工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム給送およびオートフォーカス駆動
    兼用モータと、ズーム駆動用モータと、前記フィルム給
    送およびオートフォーカス駆動兼用モータの駆動力をフ
    ィルム巻き上げ又は巻き上げ・送り出し状態とフィルム
    巻き戻し状態に切り替える為の遊星ギヤ式クラッチと、
    前記遊星ギヤ式クラッチの遊星ギヤと噛み合い可能な位
    置に置かれるオートフォーカス駆動ギヤと、前記ズーム
    駆動用モータによって駆動され前記遊星ギヤの位置をオ
    ートフォーカス駆動ギヤと噛み合った状態に保持する制
    限部材とを備え、 オートフォーカス駆動可能状態での駆動系を保持するた
    めにズーム駆動系の繰り出しおよび繰り込み動作によっ
    て前記制限部材を作動させて保持することを特徴とする
    カメラの駆動機構。
  2. 【請求項2】フィルム給送およびオートフォーカス駆動
    兼用モータと、ズーム駆動用モータと、前記フィルム給
    送およびオートフォーカス駆動兼用モータの駆動力をフ
    ィルム巻き上げ・送り出し状態とフィルム巻き戻し状態
    に切り替える為の遊星ギヤ式クラッチと、前記遊星ギヤ
    式クラッチの遊星ギヤの公転角度途中に遊星ギヤと噛み
    合い可能な位置に置かれるオートフォーカス駆動ギヤ
    と、前記ズーム駆動用モータによって駆動され、前記遊
    星ギヤの位置をオートフォーカス駆動ギヤと噛み合った
    状態に保持し、かつオートフォーカス保持状態以外では
    前記遊星ギヤの公転に対して負荷を発生させることの無
    い制限部材とを備え、 オートフォーカス駆動可能状態での駆動系を保持するた
    めに、ズーム駆動系の繰り出しおよび繰り込み動作によ
    って前記制限部材を作動させて保持することを特徴とす
    るカメラの駆動機構。
  3. 【請求項3】フィルム給送およびオートフォーカス駆動
    兼用モータと、1個のソレノイドと、前記フィルム給送
    およびオートフォーカス駆動兼用モータの駆動力をフィ
    ルム巻き上げ・送り出し状態とフィルム巻き戻し状態に
    切り替える為の遊星ギヤ式クラッチと、前記遊星ギヤ式
    クラッチの遊星ギヤの公転角度途中において遊星ギヤと
    噛み合い可能な位置に置かれるオートフォーカス駆動ギ
    ヤと、前記ソレノイドによって駆動され前記遊星ギヤの
    位置をオートフォーカス駆動ギヤと噛み合った状態に保
    持し、かつ、オートフォーカス保持状態以外では前記遊
    星ギヤの公転に対して負荷を発生させることの無い制限
    部材とを備え、 オートフォーカス駆動可能状態での駆動系を保持するた
    めに、ソレノイドの吸着および開放によって前記制限部
    材を作動させて保持することを特徴とするカメラの駆動
    機構。
JP22248496A 1996-08-23 1996-08-23 カメラの駆動機構 Pending JPH1062852A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100537789B1 (ko) * 2003-12-29 2005-12-21 김용욱 휴대폰 카메라 렌즈의 포커스 조정장치
US7197240B2 (en) 2003-12-26 2007-03-27 Kyocera Corporation Camera module and portable terminal equipped with the camera module
US7321726B2 (en) 2003-12-26 2008-01-22 Kyocera Corporation Camera module and portable terminal equipped with the camera module

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