JP3253704B2 - カメラの駆動力伝達機構 - Google Patents
カメラの駆動力伝達機構Info
- Publication number
- JP3253704B2 JP3253704B2 JP26887892A JP26887892A JP3253704B2 JP 3253704 B2 JP3253704 B2 JP 3253704B2 JP 26887892 A JP26887892 A JP 26887892A JP 26887892 A JP26887892 A JP 26887892A JP 3253704 B2 JP3253704 B2 JP 3253704B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- driving
- planetary gear
- driven
- drive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
- Retarders (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は駆動力伝達機構、詳しく
は、単一のモータを用いて、フィルムの巻き上げ、フィ
ルムの巻き戻し、鏡枠のズーム駆動、合焦駆動等の複数
の駆動動 作を行うカメラの駆動力伝達機構に関するも
のである。
は、単一のモータを用いて、フィルムの巻き上げ、フィ
ルムの巻き戻し、鏡枠のズーム駆動、合焦駆動等の複数
の駆動動 作を行うカメラの駆動力伝達機構に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なズームカメラにおいて
は、内蔵される駆動機構として、フィルムの巻き上げ、
巻き戻し用、ズーム駆動、および、AFレンズ繰り出し
用に独立した複数のモータを用いて駆動される駆動機構
が適用されていた。この専用モータ駆動方式のカメラで
は、各動作機構毎に専用のモータが配設されており、常
に、駆動準備状態となっていることから、速やかな駆動
開始を可能とする。しかし、複数個の駆動モータを必要
とするため、より大きな配設スペ−スを必要とし、更
に、コストの上昇を招くことになっていた。
は、内蔵される駆動機構として、フィルムの巻き上げ、
巻き戻し用、ズーム駆動、および、AFレンズ繰り出し
用に独立した複数のモータを用いて駆動される駆動機構
が適用されていた。この専用モータ駆動方式のカメラで
は、各動作機構毎に専用のモータが配設されており、常
に、駆動準備状態となっていることから、速やかな駆動
開始を可能とする。しかし、複数個の駆動モータを必要
とするため、より大きな配設スペ−スを必要とし、更
に、コストの上昇を招くことになっていた。
【0003】そこで、その不具合を解決する駆動機構の
提案されたものとして、特開平4−60548号公報に
開示されている駆動機構がある。この駆動機構を適用し
たカメラは、太陽ギヤと遊星ギヤの組合せにより単一の
モータをもって複数の被駆動ギヤーの中から1つのギヤ
ーを選択し、フィルムの巻き上げ、巻き戻し、ズーム駆
動、および、AF(オートフォーカス)レンズ繰り出し
の何れか動作を行うことが可能な機構に関するものであ
る。
提案されたものとして、特開平4−60548号公報に
開示されている駆動機構がある。この駆動機構を適用し
たカメラは、太陽ギヤと遊星ギヤの組合せにより単一の
モータをもって複数の被駆動ギヤーの中から1つのギヤ
ーを選択し、フィルムの巻き上げ、巻き戻し、ズーム駆
動、および、AF(オートフォーカス)レンズ繰り出し
の何れか動作を行うことが可能な機構に関するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の特開
平4−60548号公報に開示されている駆動機構を適
用したカメラでは、単一モータによる駆動が実現されて
いるものの、この駆動機構によると、レリーズ動作を行
う直前にAFレンズ駆動の被駆動ギヤーを選択した後に
一連のレリーズ動作が実行されるため、大きなレリーズ
タイムラグが生じ、操作感の悪化を招いていた。
平4−60548号公報に開示されている駆動機構を適
用したカメラでは、単一モータによる駆動が実現されて
いるものの、この駆動機構によると、レリーズ動作を行
う直前にAFレンズ駆動の被駆動ギヤーを選択した後に
一連のレリーズ動作が実行されるため、大きなレリーズ
タイムラグが生じ、操作感の悪化を招いていた。
【0005】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたもので、単一モータにより各動駆動系を選択して
切り換えて駆動し、しかも、レリーズタイムラグを短縮
し、より速やかな操作感を持つカメラの駆動力伝達機構
を提供することを目的とする。
されたもので、単一モータにより各動駆動系を選択して
切り換えて駆動し、しかも、レリーズタイムラグを短縮
し、より速やかな操作感を持つカメラの駆動力伝達機構
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のカメラの
駆動力伝達機構は、単一のモータにより正逆回転される
太陽ギヤーと、上記太陽ギヤーと噛合する遊星ギヤー
と、上記遊星ギヤーを保持し、該遊星ギヤーを上記太陽
ギヤーの一方向の回転による公転駆動を可能とする遊星
ギヤー公転手段と、上記遊星ギヤー公転手段の位置を検
出する位置検出手段と、上記遊星ギヤー公転手段の他方
向の回転を阻止する回転阻止手段と、上記回転阻止手段
により上記遊星ギヤー公転手段の回転が阻止された際
に、上記太陽ギヤーの上記他方向の回転によって回転駆
動する上記遊星ギヤーと噛合するギヤー群であって、フ
ォーカスレンズを駆動するための第1の被駆動ギヤー及
び該第1の被駆動ギヤーと異なる第2の被駆動ギヤーを
含む被駆動ギヤー群と、カメラを使用状態と非使用状態
とに切り換えるパワースイッチと、上記第2の被駆動ギ
ヤーに係る駆動処理を指示する指示手段と、上記パワー
スイッチにより非使用状態から使用状態への切換が行わ
れた場合には、上記位置検出手段の出力に基づいて上記
遊星ギヤー公転手段を回転させることにより上記遊星ギ
ヤーを、フォーカスレンズを駆動するための上記第1の
被駆動ギヤーとの噛合位置に移動させ、上記使用状態に
おいて、上記指示手段により上記第2の被駆動ギヤーに
係る駆動処理が指示された場合には、上記位置検出手段
の出力に基づいて上記遊星ギヤー公転手段を回転させる
ことにより上記遊星ギヤーを上記第2の被駆動ギヤーと
の噛合位置に移動させ、その駆動処理が終了した後に、
上記遊星ギヤーをフォーカスレンズを駆動するための上
記第1の被駆動ギヤーとの噛合位置に復動させる制御手
段と、を具備したことを特徴とする。また、本発明の第
2のカメラの駆動力伝達機構は、上記第1のカメラの駆
動力伝達機構において、上記第2の被駆動ギヤーは、ズ
ームレンズを駆動するためのギヤーであることを特徴と
する。
駆動力伝達機構は、単一のモータにより正逆回転される
太陽ギヤーと、上記太陽ギヤーと噛合する遊星ギヤー
と、上記遊星ギヤーを保持し、該遊星ギヤーを上記太陽
ギヤーの一方向の回転による公転駆動を可能とする遊星
ギヤー公転手段と、上記遊星ギヤー公転手段の位置を検
出する位置検出手段と、上記遊星ギヤー公転手段の他方
向の回転を阻止する回転阻止手段と、上記回転阻止手段
により上記遊星ギヤー公転手段の回転が阻止された際
に、上記太陽ギヤーの上記他方向の回転によって回転駆
動する上記遊星ギヤーと噛合するギヤー群であって、フ
ォーカスレンズを駆動するための第1の被駆動ギヤー及
び該第1の被駆動ギヤーと異なる第2の被駆動ギヤーを
含む被駆動ギヤー群と、カメラを使用状態と非使用状態
とに切り換えるパワースイッチと、上記第2の被駆動ギ
ヤーに係る駆動処理を指示する指示手段と、上記パワー
スイッチにより非使用状態から使用状態への切換が行わ
れた場合には、上記位置検出手段の出力に基づいて上記
遊星ギヤー公転手段を回転させることにより上記遊星ギ
ヤーを、フォーカスレンズを駆動するための上記第1の
被駆動ギヤーとの噛合位置に移動させ、上記使用状態に
おいて、上記指示手段により上記第2の被駆動ギヤーに
係る駆動処理が指示された場合には、上記位置検出手段
の出力に基づいて上記遊星ギヤー公転手段を回転させる
ことにより上記遊星ギヤーを上記第2の被駆動ギヤーと
の噛合位置に移動させ、その駆動処理が終了した後に、
上記遊星ギヤーをフォーカスレンズを駆動するための上
記第1の被駆動ギヤーとの噛合位置に復動させる制御手
段と、を具備したことを特徴とする。また、本発明の第
2のカメラの駆動力伝達機構は、上記第1のカメラの駆
動力伝達機構において、上記第2の被駆動ギヤーは、ズ
ームレンズを駆動するためのギヤーであることを特徴と
する。
【0007】
【0008】
【実施例】以下図を用いて本発明の実施例を説明する.
図1は,本発明の一実施例を示す駆動力伝達機構を内蔵
するカメラのシステム系統図である。本実施例のカメラ
は,制御手段であるCPU1によりすべての制御が行わ
れるが、該CPU1には,カメラのパワースイッチとな
るPWSWと,1段目、および、2段目のレリーズスイ
ッチである1RSW、および、2RSWと,ズームアッ
プ、および、ズームダウン駆動指示を行うZUSW、お
よび、ZASWと,フィルム給送量検出スイッチである
1KSWと,後蓋開閉スイッチであるBKSWの操作信
号が入力し、指示された各制御動作が行われる。更に、
カメラ全体のシーケンスを制御するためのインターフェ
ース回路であるIF−IC2には、図示しないAF(自
動合焦),AE(自動露光)関係の回路が内蔵されてい
る他に、単一の駆動源となるモータ101に給電するモ
ータドライバも内蔵し、更に、後述する駆動力伝達機構
の動きを検出する位置検出手段であるフォトリフレクタ
のPR150用の信号整形回路も内蔵している。上記C
PU1とIF−IC2の間には、信号授受のためのバス
ライン4と、上記PR150からの信号に基づくパルス
信号をIF−IC2からCPU1へ伝達する信号ライン
CPO5が接続されている。
図1は,本発明の一実施例を示す駆動力伝達機構を内蔵
するカメラのシステム系統図である。本実施例のカメラ
は,制御手段であるCPU1によりすべての制御が行わ
れるが、該CPU1には,カメラのパワースイッチとな
るPWSWと,1段目、および、2段目のレリーズスイ
ッチである1RSW、および、2RSWと,ズームアッ
プ、および、ズームダウン駆動指示を行うZUSW、お
よび、ZASWと,フィルム給送量検出スイッチである
1KSWと,後蓋開閉スイッチであるBKSWの操作信
号が入力し、指示された各制御動作が行われる。更に、
カメラ全体のシーケンスを制御するためのインターフェ
ース回路であるIF−IC2には、図示しないAF(自
動合焦),AE(自動露光)関係の回路が内蔵されてい
る他に、単一の駆動源となるモータ101に給電するモ
ータドライバも内蔵し、更に、後述する駆動力伝達機構
の動きを検出する位置検出手段であるフォトリフレクタ
のPR150用の信号整形回路も内蔵している。上記C
PU1とIF−IC2の間には、信号授受のためのバス
ライン4と、上記PR150からの信号に基づくパルス
信号をIF−IC2からCPU1へ伝達する信号ライン
CPO5が接続されている。
【0009】上記CPU1は、前記バスライン4を通し
てIF−IC2の設定を行うことができる。即ち、上記
モータ101の起動、停止の制御、駆動電圧の設定が可
能であり、また、上記PR150のLED側電流値の制
御、およびフォトトランジスタ側の光電流のスレッシュ
値を制御できる。更に、CPU1は、上記各SWの入力
信号に従って、モータ101を駆動し、後述する駆動力
伝達機構を構成する遊星ギヤーの噛合状態を切り換え、
被駆動ギヤーを駆動する等の制御を行う。
てIF−IC2の設定を行うことができる。即ち、上記
モータ101の起動、停止の制御、駆動電圧の設定が可
能であり、また、上記PR150のLED側電流値の制
御、およびフォトトランジスタ側の光電流のスレッシュ
値を制御できる。更に、CPU1は、上記各SWの入力
信号に従って、モータ101を駆動し、後述する駆動力
伝達機構を構成する遊星ギヤーの噛合状態を切り換え、
被駆動ギヤーを駆動する等の制御を行う。
【0010】図2は、本実施例の駆動力伝達機構の平面
図である。また、図3は、上記図2のA−A断面を示し
た図であって、上記駆動力伝達機構の要部断面図であ
る。
図である。また、図3は、上記図2のA−A断面を示し
た図であって、上記駆動力伝達機構の要部断面図であ
る。
【0011】図3に示すように、正逆回転可能なモータ
101の出力軸には、ピニオン101aが取り付けられ
ている。該ピニオン101aは図示しない減速ギヤー列
を介して上記モータ101の回転動力をギヤー102へ
伝達する。該ギヤー102の上面には後述する遊星ギヤ
ー公転手段であるラチェットホイール103を回動自在
に支持する円盤状のスペーサ102bが、上記ギヤー1
02に固着して状態で設けられている。また、該スペー
サ102bの上面には、上記ギヤー102と一体的に同
軸上を回動する太陽ギヤー102aが設けられている。
101の出力軸には、ピニオン101aが取り付けられ
ている。該ピニオン101aは図示しない減速ギヤー列
を介して上記モータ101の回転動力をギヤー102へ
伝達する。該ギヤー102の上面には後述する遊星ギヤ
ー公転手段であるラチェットホイール103を回動自在
に支持する円盤状のスペーサ102bが、上記ギヤー1
02に固着して状態で設けられている。また、該スペー
サ102bの上面には、上記ギヤー102と一体的に同
軸上を回動する太陽ギヤー102aが設けられている。
【0012】上記ラチェットホイール103の上面対称
位置の両側縁部には、支軸ピン103a,103a’が
垂設されている。該支軸ピン103a,103a’に
は、それぞれ遊星ギヤー104,104’が、上記ギヤ
ー102aに噛合した状態で軸支されている。また、上
記遊星ギヤー104,104’はともに上記ラチェット
ホイール103との間に若干の摩擦力を与えるフリクシ
ョン部材105が配設されている。上記ギヤー102が
回動すると該ギヤー102と一体に形成されている太陽
ギヤー102aも回動し、これにより該ギヤー102a
と噛合している上記遊星ギヤー104も回転する。従っ
て、上記ラチェットホイール103には上記ギヤー10
2aが回動する方向の回動力が生じる。
位置の両側縁部には、支軸ピン103a,103a’が
垂設されている。該支軸ピン103a,103a’に
は、それぞれ遊星ギヤー104,104’が、上記ギヤ
ー102aに噛合した状態で軸支されている。また、上
記遊星ギヤー104,104’はともに上記ラチェット
ホイール103との間に若干の摩擦力を与えるフリクシ
ョン部材105が配設されている。上記ギヤー102が
回動すると該ギヤー102と一体に形成されている太陽
ギヤー102aも回動し、これにより該ギヤー102a
と噛合している上記遊星ギヤー104も回転する。従っ
て、上記ラチェットホイール103には上記ギヤー10
2aが回動する方向の回動力が生じる。
【0013】図2に示すように上記ラチェットホイール
103には、周端面103dを有する8つの同型の爪部
と、該爪部よりも長い周端面103eを有する1つの爪
部が突設されている。更に、該ラチェッホイール103
の一側方側の外周部近傍には、該ラチェットホイール1
03の回動制御を行う回転阻止手段である逆止レバー1
10が配設されている。
103には、周端面103dを有する8つの同型の爪部
と、該爪部よりも長い周端面103eを有する1つの爪
部が突設されている。更に、該ラチェッホイール103
の一側方側の外周部近傍には、該ラチェットホイール1
03の回動制御を行う回転阻止手段である逆止レバー1
10が配設されている。
【0014】この逆止レバー110は、その死点を支軸
110dに揺動自在に枢着されていて、一腕端部110
cには上記爪部と係合する逆止爪110eが形成されて
いる。また、該逆止レバー110の一腕端とカメラ本体
内所定位置との間には、ばね111が架設されていて、
該逆止レバー110の該爪110eをラチェットホイー
ル103に向けて付勢している。上記一腕端部110c
は、上記ばね111の付勢力によって係止部112に当
接する位置まで揺動するとともに、上記逆止爪110e
は、上記ラチェットホイール103爪部の係止面103
bに係合可能とする。
110dに揺動自在に枢着されていて、一腕端部110
cには上記爪部と係合する逆止爪110eが形成されて
いる。また、該逆止レバー110の一腕端とカメラ本体
内所定位置との間には、ばね111が架設されていて、
該逆止レバー110の該爪110eをラチェットホイー
ル103に向けて付勢している。上記一腕端部110c
は、上記ばね111の付勢力によって係止部112に当
接する位置まで揺動するとともに、上記逆止爪110e
は、上記ラチェットホイール103爪部の係止面103
bに係合可能とする。
【0015】上記ラチェットホイール103の一側方近
傍には、円周方向に、上記ラチェットホイール103の
爪部の間隔に対応する所定間隔をもって複数の被駆動ギ
ヤーである巻き上げ用駆動ギヤー120,巻き戻し用駆
動ギヤー121,AFレンズ駆動用駆動ギヤー122,
ズームダウン用駆動ギヤー123,ズームアップ用駆動
ギヤー124が軸支状態て配設されている。
傍には、円周方向に、上記ラチェットホイール103の
爪部の間隔に対応する所定間隔をもって複数の被駆動ギ
ヤーである巻き上げ用駆動ギヤー120,巻き戻し用駆
動ギヤー121,AFレンズ駆動用駆動ギヤー122,
ズームダウン用駆動ギヤー123,ズームアップ用駆動
ギヤー124が軸支状態て配設されている。
【0016】また、上記遊星ギヤー104,104’
は、上記ギヤー102aの回動に伴って公転運動を行う
が、上記ラチェットホイール103がCW(時計回り)
方向に回転して、上記逆止爪110eが上記ラチェット
ホイール103の爪部の所定の係止面103bに係合し
たとき、ラチェットホイール103は回転が阻止され、
上記各駆動ギヤー120,121,122,123,1
24のうちの何れかと噛合するようになっている。な
お、上記駆動ギヤー120,121,122,123,
124は、図示しないギヤー列を介してそれぞれ、フィ
ルム巻き上げ機構,フィルム巻き戻し機構,オートフォ
ーカス機構,ズームダウン機構,ズームアップ機構等に
連結し、各機構の駆動源となっている。
は、上記ギヤー102aの回動に伴って公転運動を行う
が、上記ラチェットホイール103がCW(時計回り)
方向に回転して、上記逆止爪110eが上記ラチェット
ホイール103の爪部の所定の係止面103bに係合し
たとき、ラチェットホイール103は回転が阻止され、
上記各駆動ギヤー120,121,122,123,1
24のうちの何れかと噛合するようになっている。な
お、上記駆動ギヤー120,121,122,123,
124は、図示しないギヤー列を介してそれぞれ、フィ
ルム巻き上げ機構,フィルム巻き戻し機構,オートフォ
ーカス機構,ズームダウン機構,ズームアップ機構等に
連結し、各機構の駆動源となっている。
【0017】上記ギヤー102aが図中、矢印CCW
(反時計回り)方向に回転すると、上記遊星ギヤー10
4,104’の公転運動に伴い上記ラチェットホイール
103も同じCCW方向に回転する。ここで、上記フリ
クション部材105の力を上記ばね111の付勢力より
強い力に設定すると、上記逆止レバー110は、その逆
止爪110eが上記ばね111の付勢力に抗して上記ラ
チェットホイール103爪部の斜面103cによって外
方に押し上げられ、図中、2点鎖線で示される位置まで
揺動する。
(反時計回り)方向に回転すると、上記遊星ギヤー10
4,104’の公転運動に伴い上記ラチェットホイール
103も同じCCW方向に回転する。ここで、上記フリ
クション部材105の力を上記ばね111の付勢力より
強い力に設定すると、上記逆止レバー110は、その逆
止爪110eが上記ばね111の付勢力に抗して上記ラ
チェットホイール103爪部の斜面103cによって外
方に押し上げられ、図中、2点鎖線で示される位置まで
揺動する。
【0018】そして、上記逆止レバー110の揺動動作
に基づく後述の制御機構により上記ラチェットホイール
103の回転動作を制御することで、上記遊星ギヤー1
04,104’の公転軌跡上での位置制御が可能とな
る。即ち、上記遊星ギヤー104,104’を所望の位
置に停止させて、上記駆動ギヤー120,121,12
2,123,124のうちの何れかと噛合するように該
遊星ギヤー104,104’の公転動作を制御すること
ができる。
に基づく後述の制御機構により上記ラチェットホイール
103の回転動作を制御することで、上記遊星ギヤー1
04,104’の公転軌跡上での位置制御が可能とな
る。即ち、上記遊星ギヤー104,104’を所望の位
置に停止させて、上記駆動ギヤー120,121,12
2,123,124のうちの何れかと噛合するように該
遊星ギヤー104,104’の公転動作を制御すること
ができる。
【0019】上記遊星ギヤー104,104’が上記駆
動ギヤー120,121,122,123,124のう
ちの何れかと噛合して選択された後、上記ギヤー102
aを図中、矢印CW(時計回り)方向に回転させると、
上記ラチェットホイール103には同じCW方向に回転
する回転力が生じるが、上記逆止爪110eが上記ラチ
ェットホイール103の爪部の係止面103bに係合し
ているため、該ラチェットホイール103の回転は阻止
され、停止したままである。そして、上記ギヤー102
aの回転力は、上記遊星ギヤー104もしくは遊星ギヤ
ー104’を介して上記駆動ギヤー120,121,1
22,123,124のうちの何れかに伝達される。
動ギヤー120,121,122,123,124のう
ちの何れかと噛合して選択された後、上記ギヤー102
aを図中、矢印CW(時計回り)方向に回転させると、
上記ラチェットホイール103には同じCW方向に回転
する回転力が生じるが、上記逆止爪110eが上記ラチ
ェットホイール103の爪部の係止面103bに係合し
ているため、該ラチェットホイール103の回転は阻止
され、停止したままである。そして、上記ギヤー102
aの回転力は、上記遊星ギヤー104もしくは遊星ギヤ
ー104’を介して上記駆動ギヤー120,121,1
22,123,124のうちの何れかに伝達される。
【0020】次に、上記逆止レバー110の揺動に基づ
く制御動作について説明する。なお、上記逆レバー11
0の他腕端部には反射板110aが被着されているとと
もに、該他腕端部の揺動軌跡上のスラスト方向の所定位
置にはPR(フォトリフレクタ)150が配設されてい
る。そして、該逆止レバー110が図中、2点鎖線にて
示す位置に揺動した際に、該PR150は該逆止レバー
110の他腕端部の回動位置を検出するようになってい
る。
く制御動作について説明する。なお、上記逆レバー11
0の他腕端部には反射板110aが被着されているとと
もに、該他腕端部の揺動軌跡上のスラスト方向の所定位
置にはPR(フォトリフレクタ)150が配設されてい
る。そして、該逆止レバー110が図中、2点鎖線にて
示す位置に揺動した際に、該PR150は該逆止レバー
110の他腕端部の回動位置を検出するようになってい
る。
【0021】図4は、上記ラチェットホイール103,
逆止レバー110の動作、および、上記PR150の出
力信号を示したタイムチャートである。図中、ラチェッ
トホイール103の回転による遊星ギヤー104,10
4′の噛合する駆動ギヤーにによって、つぎのような各
符号の駆動状態が選択される。即ち、 Wind;フィルム巻き上げ RW ;フィルム巻き戻し AF ;オートフォーカス ZD ;ズームダウン ZU ;ズームアップ となる。なお、上記各状態における遊星ギヤー104,
104′の噛合先は、それぞれ上記駆動ギヤー120,
121,122,123,124である。即ち、上記ラ
チェットホイール103が回転し、上記遊星ギヤー10
4,104’の何れかが上記駆動ギヤー120,12
1,122,123,124の何れかと噛合すると、上
記の何れかの状態を選択するようになっている。
逆止レバー110の動作、および、上記PR150の出
力信号を示したタイムチャートである。図中、ラチェッ
トホイール103の回転による遊星ギヤー104,10
4′の噛合する駆動ギヤーにによって、つぎのような各
符号の駆動状態が選択される。即ち、 Wind;フィルム巻き上げ RW ;フィルム巻き戻し AF ;オートフォーカス ZD ;ズームダウン ZU ;ズームアップ となる。なお、上記各状態における遊星ギヤー104,
104′の噛合先は、それぞれ上記駆動ギヤー120,
121,122,123,124である。即ち、上記ラ
チェットホイール103が回転し、上記遊星ギヤー10
4,104’の何れかが上記駆動ギヤー120,12
1,122,123,124の何れかと噛合すると、上
記の何れかの状態を選択するようになっている。
【0022】また、上述したように、上記ラチェットホ
イール103の9つの爪部のうち1つの爪部のみが他の
爪部より周端面が長くなっているため、該ラチェットホ
イール103を図2のCCW方向に回転させると上記P
R150からは8つの短いオン信号(パルス信号)と1
つの長いオン信号(パルス信号)が出力されることにな
る。
イール103の9つの爪部のうち1つの爪部のみが他の
爪部より周端面が長くなっているため、該ラチェットホ
イール103を図2のCCW方向に回転させると上記P
R150からは8つの短いオン信号(パルス信号)と1
つの長いオン信号(パルス信号)が出力されることにな
る。
【0023】本実施例では、上記1つの長いオン信号の
立ち下がりから8つ目のオン信号の立ち下がりを出力さ
れた時、図2に示す上記遊星ギヤー104がオートフォ
ーカス駆動機構に連結されていて規定の駆動ギヤー12
2に噛合している状態となる。なお、そのときの遊星ギ
ヤー104の位置を初期噛合位置とし、更に、該初期噛
合位置に位置にする被駆動ギヤーが上記駆動ギヤー12
2となる。図5は、本実施例における上記ラチェットホ
イール103の初期噛合位置設定時に係る上記PR15
0の出力信号タイムチャートである。上記PR150か
ら出力されるパルス信号(図5中、CPO5で示す)
は、起動(スタート)直後のタイミングT1 の期間(図
5参照)、該信号は、CPU1において読み飛ばされ
る。なお、そのパルス数は図示しないEEPROM等の
メモリに記憶されているデータ(GPSTRT)に基づ
く。次に、上記パルス信号は、タイミングT2 (図5参
照)の期間、パルス数カウンタC1 においてカウントさ
れ、1周期の駆動シーケンス信号となる。なお、図5
中、maxで示されるオン信号区間は、上記1つの長い
オン信号が出力されていることを示す。更に、図5でタ
イミングT3 におけるパルス信号によってラチェットホ
イール103がオートフォーカス駆動ギヤー122に対
応する位置、即ち、上記遊星ギヤー104が該駆動ギヤ
ー122と噛合する位置へ移動される。
立ち下がりから8つ目のオン信号の立ち下がりを出力さ
れた時、図2に示す上記遊星ギヤー104がオートフォ
ーカス駆動機構に連結されていて規定の駆動ギヤー12
2に噛合している状態となる。なお、そのときの遊星ギ
ヤー104の位置を初期噛合位置とし、更に、該初期噛
合位置に位置にする被駆動ギヤーが上記駆動ギヤー12
2となる。図5は、本実施例における上記ラチェットホ
イール103の初期噛合位置設定時に係る上記PR15
0の出力信号タイムチャートである。上記PR150か
ら出力されるパルス信号(図5中、CPO5で示す)
は、起動(スタート)直後のタイミングT1 の期間(図
5参照)、該信号は、CPU1において読み飛ばされ
る。なお、そのパルス数は図示しないEEPROM等の
メモリに記憶されているデータ(GPSTRT)に基づ
く。次に、上記パルス信号は、タイミングT2 (図5参
照)の期間、パルス数カウンタC1 においてカウントさ
れ、1周期の駆動シーケンス信号となる。なお、図5
中、maxで示されるオン信号区間は、上記1つの長い
オン信号が出力されていることを示す。更に、図5でタ
イミングT3 におけるパルス信号によってラチェットホ
イール103がオートフォーカス駆動ギヤー122に対
応する位置、即ち、上記遊星ギヤー104が該駆動ギヤ
ー122と噛合する位置へ移動される。
【0024】図6,図7は、本実施例の駆動機構におけ
るラチェットホイール103(遊星ギヤー104,10
4’)の初期噛合位置出し動作のサブルーチン「初期位
置出し」処理のフローチャートである。なお、この処理
は、例えば、電池を入れ換えたときなど、リセット動作
を必要とする状態でコールされるサブルーチン処理であ
る。また、これらのフローチャートについては、CPU
1の動作として説明する。
るラチェットホイール103(遊星ギヤー104,10
4’)の初期噛合位置出し動作のサブルーチン「初期位
置出し」処理のフローチャートである。なお、この処理
は、例えば、電池を入れ換えたときなど、リセット動作
を必要とする状態でコールされるサブルーチン処理であ
る。また、これらのフローチャートについては、CPU
1の動作として説明する。
【0025】上記ラチェットホイール103、ひいて
は、遊星ギヤー104,104’の初期噛合位置出し動
作では、まず、モータ駆動電圧を設定し(ステップS1
20)、モータ101(図1,3参照)を駆動した後
(ステップS121)、読み飛ばしパルス数C0 を図示
しないEEPROM等に記憶された値に設定する(ステ
ップS122)。なお、このときフラグF1 =1とす
る。その後、パルス数カウンタC1 =8として(ステッ
プS123)、該パルス信号の立ち下がり(Lowエッ
ジ)を検出するまで待機する(ステップS124)。上
記ステップS124で該パルス信号の立ち下がりを検出
すると、パルス幅タイマT0 がスタートし(ステップS
125)、該パルス信号の立ち上がり(Highエッ
ジ)を検出するまでCPU1のハードタイマをかける
(ステップS126)。即ち、ここでパルス幅を検出す
る。
は、遊星ギヤー104,104’の初期噛合位置出し動
作では、まず、モータ駆動電圧を設定し(ステップS1
20)、モータ101(図1,3参照)を駆動した後
(ステップS121)、読み飛ばしパルス数C0 を図示
しないEEPROM等に記憶された値に設定する(ステ
ップS122)。なお、このときフラグF1 =1とす
る。その後、パルス数カウンタC1 =8として(ステッ
プS123)、該パルス信号の立ち下がり(Lowエッ
ジ)を検出するまで待機する(ステップS124)。上
記ステップS124で該パルス信号の立ち下がりを検出
すると、パルス幅タイマT0 がスタートし(ステップS
125)、該パルス信号の立ち上がり(Highエッ
ジ)を検出するまでCPU1のハードタイマをかける
(ステップS126)。即ち、ここでパルス幅を検出す
る。
【0026】上記ステップS126で該パルス信号の立
ち上がりを検出すると、上記タイマT0 、即ち、上記P
R150から出力されるパルス幅を読み込み(ステップ
S127)、上記EEPROM等に記憶されている最低
パルス幅のデータと比較する(ステップS128,ステ
ップS129)。そして、上記PR150から出力され
るパルス幅が上記EEPROM等に記憶されている最低
パルス幅以下のときは、チャタリングが生じたとして上
記ステップS124に戻る。
ち上がりを検出すると、上記タイマT0 、即ち、上記P
R150から出力されるパルス幅を読み込み(ステップ
S127)、上記EEPROM等に記憶されている最低
パルス幅のデータと比較する(ステップS128,ステ
ップS129)。そして、上記PR150から出力され
るパルス幅が上記EEPROM等に記憶されている最低
パルス幅以下のときは、チャタリングが生じたとして上
記ステップS124に戻る。
【0027】上記ステップS128,ステップS129
で、上記PR150から出力されるパルス幅が上記EE
PROM等に記憶されている最低パルス幅以上のとき
は、上記フラグFを調べて読み飛ばし中か否かを検出す
る(ステップS130)。ここで読み飛ばし中であるな
ら、上記読み飛ばしパルス数C0 をデクリメントする
(ステップS131)。そして、C0 =0か否かを調べ
る(ステップS132)。そして、該ステップS132
でC0 ≠0であれば直接、また、C0 =0であるなら読
み飛ばしを終了して(ステップS133)、それぞれ上
記ステップS124に戻る。なお、読み飛ばし終了のと
きは、前記フラグFを0にリセットする。
で、上記PR150から出力されるパルス幅が上記EE
PROM等に記憶されている最低パルス幅以上のとき
は、上記フラグFを調べて読み飛ばし中か否かを検出す
る(ステップS130)。ここで読み飛ばし中であるな
ら、上記読み飛ばしパルス数C0 をデクリメントする
(ステップS131)。そして、C0 =0か否かを調べ
る(ステップS132)。そして、該ステップS132
でC0 ≠0であれば直接、また、C0 =0であるなら読
み飛ばしを終了して(ステップS133)、それぞれ上
記ステップS124に戻る。なお、読み飛ばし終了のと
きは、前記フラグFを0にリセットする。
【0028】上記ステップS130で読み飛ばし終了で
あると判定されると、図7の「b」に移行して、上記P
R150からの現在のパルス幅を過去の最大値と比較す
る(ステップS134,ステップS135)。そして、
現在のパルス幅の方が大きいときは該現在のパルス幅を
最大値とし(ステップS136)、パルス数カウンタC
1 の値を図示しないRAMにおける「RAM−1」領域
にストアした後(ステップS137)、該パルス数カウ
ンタC1 をデクリメントする(ステップS138)。
あると判定されると、図7の「b」に移行して、上記P
R150からの現在のパルス幅を過去の最大値と比較す
る(ステップS134,ステップS135)。そして、
現在のパルス幅の方が大きいときは該現在のパルス幅を
最大値とし(ステップS136)、パルス数カウンタC
1 の値を図示しないRAMにおける「RAM−1」領域
にストアした後(ステップS137)、該パルス数カウ
ンタC1 をデクリメントする(ステップS138)。
【0029】上記ステップS135において現在のパル
ス幅の方が小さいときも該ステップS138に移行し、
その後、該パルス数カウンタC1 =0か否かを判定する
(ステップS139)。該ステップS139においてパ
ルス数カウンタC1 ≠0であるなら、即ち、前記図5に
示す1周期のシーケンスが終了していないならば、上記
図6の「a」に移行して上記ステップS124に戻る。
ス幅の方が小さいときも該ステップS138に移行し、
その後、該パルス数カウンタC1 =0か否かを判定する
(ステップS139)。該ステップS139においてパ
ルス数カウンタC1 ≠0であるなら、即ち、前記図5に
示す1周期のシーケンスが終了していないならば、上記
図6の「a」に移行して上記ステップS124に戻る。
【0030】また、上記ステップS139で該パルスカ
ウンタC1 =0であるなら、即ち、上記図5に示す1周
期のシーケンスを終了したならば、上記ラチェットホイ
ール103の現在位置の算出処理を行う(ステップS1
40)。即ち、最大パルス幅maxの位置データをスト
アした「RAM−1」のデータから現在のC1 =0であ
る位置の絶対位置データを算出する。その絶対位置デー
タは、上記最大パルス幅maxの位置を絶対位置4の位
置とし、その上で、前記「RAM−1」領域にストアし
た「データ」+4>10のときは、下1桁目のみを採用
し、その値に+1した値を絶対位置データとする。
ウンタC1 =0であるなら、即ち、上記図5に示す1周
期のシーケンスを終了したならば、上記ラチェットホイ
ール103の現在位置の算出処理を行う(ステップS1
40)。即ち、最大パルス幅maxの位置データをスト
アした「RAM−1」のデータから現在のC1 =0であ
る位置の絶対位置データを算出する。その絶対位置デー
タは、上記最大パルス幅maxの位置を絶対位置4の位
置とし、その上で、前記「RAM−1」領域にストアし
た「データ」+4>10のときは、下1桁目のみを採用
し、その値に+1した値を絶対位置データとする。
【0031】この後、遊星ギヤー104をオートフォー
カス駆動ギヤー122と噛合する位置へ駆動する(ステ
ップS141)。そして、該ラチェットホイール10
3、従って、遊星ギヤー104,104’の現在の位置
を上記RAMにおける「RAM−2」領域にストアして
(ステップS142)、サブルーチンを終了する。
カス駆動ギヤー122と噛合する位置へ駆動する(ステ
ップS141)。そして、該ラチェットホイール10
3、従って、遊星ギヤー104,104’の現在の位置
を上記RAMにおける「RAM−2」領域にストアして
(ステップS142)、サブルーチンを終了する。
【0032】図8は、本実施例のカメラにおける駆動ギ
ヤー選択動作を行うサブルーチン「ギヤー位置決め決め
処理」のフローチャートである。なお、このフローチャ
ートも上記のフローチャートと同様、CPU1の動作と
して説明する。
ヤー選択動作を行うサブルーチン「ギヤー位置決め決め
処理」のフローチャートである。なお、このフローチャ
ートも上記のフローチャートと同様、CPU1の動作と
して説明する。
【0033】駆動ギヤー選択動作は、まず、駆動ギヤー
の第1の目標位置データD1 を図示しないRAMの「R
AM−A」領域に設定する(ステップS151)。次に
第2の目標データD2 を「RAM−B」領域に設定する
(ステップS152)。この後、モータ駆動電圧を設定
して(ステップS153)、該「RAM−A」領域のデ
ータと前記「RAM−2」領域のデータとを比較する
(ステップS154,ステップ155)。即ち、駆動ギ
ヤーの目標位置と上記ラチェットホイール103、ある
いは、遊星ギヤー104,104’の現在位置とを比較
する。そして、ステップS155において遊星ギヤー1
04,104’が目標位置に到達したと判断された場
合、上記モータ101(図1,3参照)にブレーキをか
けて停止させる(ステップS163)。
の第1の目標位置データD1 を図示しないRAMの「R
AM−A」領域に設定する(ステップS151)。次に
第2の目標データD2 を「RAM−B」領域に設定する
(ステップS152)。この後、モータ駆動電圧を設定
して(ステップS153)、該「RAM−A」領域のデ
ータと前記「RAM−2」領域のデータとを比較する
(ステップS154,ステップ155)。即ち、駆動ギ
ヤーの目標位置と上記ラチェットホイール103、ある
いは、遊星ギヤー104,104’の現在位置とを比較
する。そして、ステップS155において遊星ギヤー1
04,104’が目標位置に到達したと判断された場
合、上記モータ101(図1,3参照)にブレーキをか
けて停止させる(ステップS163)。
【0034】更に、上記「RAM−2」の値が上記「R
AM−A」の値と一致しない場合には、上記「RAM−
B」領域のデータと上記「RAM−2」領域のデータと
を比較する(ステップS156,ステップS157)。
即ち、駆動ギヤーの目標位置と上記ラチェットホイール
103、あるいは、遊星ギヤー104,104’の現在
位置とを比較する。そして、ステップS157において
該遊星ギヤー104,104’が目標位置に到達しと判
別された場合、同様に上記モータ101(図1,3参
照)にブレーキをかけて停止させる(ステップS16
3)。
AM−A」の値と一致しない場合には、上記「RAM−
B」領域のデータと上記「RAM−2」領域のデータと
を比較する(ステップS156,ステップS157)。
即ち、駆動ギヤーの目標位置と上記ラチェットホイール
103、あるいは、遊星ギヤー104,104’の現在
位置とを比較する。そして、ステップS157において
該遊星ギヤー104,104’が目標位置に到達しと判
別された場合、同様に上記モータ101(図1,3参
照)にブレーキをかけて停止させる(ステップS16
3)。
【0035】一方、上記ステップS157の判別で、該
遊星ギヤー104,104’が未だ目標位置に到達して
いないと判断されたときは、更にモータ101を駆動さ
せて(ステップS158)、上記PR150からのパル
スの立ち下がり(Lowエッジ)を検出するまで該遊星
ギヤー104,104’を公転させる(ステップS15
9)。
遊星ギヤー104,104’が未だ目標位置に到達して
いないと判断されたときは、更にモータ101を駆動さ
せて(ステップS158)、上記PR150からのパル
スの立ち下がり(Lowエッジ)を検出するまで該遊星
ギヤー104,104’を公転させる(ステップS15
9)。
【0036】そして、上記ステップS159でパルスの
立ち下がりを検出すると、モータ駆動電圧を再設定して
(ステップS160)、パルスの立ち上がりが検出され
たか否かを判定する(ステップS161)。その後、上
記「RAM−2」領域のデータをインクリメントして上
記ステップS154に戻る。そして、前記の処理を繰り
返す。
立ち下がりを検出すると、モータ駆動電圧を再設定して
(ステップS160)、パルスの立ち上がりが検出され
たか否かを判定する(ステップS161)。その後、上
記「RAM−2」領域のデータをインクリメントして上
記ステップS154に戻る。そして、前記の処理を繰り
返す。
【0037】駆動系選択動作である上述の「ギヤー位置
決め」動作をまとめると、モータ101により、ギヤー
102aをCCW方向に回転させ、駆動させようとする
駆動系の駆動ギヤーに噛合する位置に遊星ギヤー10
4,104’のうちの一方を移行させる動作を行うこと
になる。このときの各駆動位置は、上記フォトリフレク
タPR150からの出力信号で検出される。なお、目標
位置データD1 とD2 は同一の被駆動ギヤーの選択のた
めのデータであって、図2中の遊星ギヤー104と10
4’の2つが存在するため、上記データを2個もつこと
になる。
決め」動作をまとめると、モータ101により、ギヤー
102aをCCW方向に回転させ、駆動させようとする
駆動系の駆動ギヤーに噛合する位置に遊星ギヤー10
4,104’のうちの一方を移行させる動作を行うこと
になる。このときの各駆動位置は、上記フォトリフレク
タPR150からの出力信号で検出される。なお、目標
位置データD1 とD2 は同一の被駆動ギヤーの選択のた
めのデータであって、図2中の遊星ギヤー104と10
4’の2つが存在するため、上記データを2個もつこと
になる。
【0038】本実施例のカメラの撮影シーケンスにおけ
るズーム駆動等の動作について図9,図10のズーム駆
動処理サブルーチンによって説明する。なお、図9は
「ズームアップ処理」、図10は「ズームダウン処理」
のサブルーチンを示す。ズームアップ処理の場合、ま
ず、使用者の操作により、ズームアップスイッチである
図1のZUSWがオン状態になると、CPU1の図示し
ないメインフロー中の判断により、上記図9のサブルー
チン「ズームアップ処理」がコールされる。そして、ズ
ームアップ用の被駆動ギヤーである駆動ギヤー124を
目標位置としてギヤー選択処理を実行する(ステップS
201)。上記ズームアップ位置の駆動ギヤー124が
選択された後、上記モータ101を駆動し、ギヤー10
2aをCW方向へ回転させる(ステップS202)。こ
の移動によりズームレンズのズームアップ方向駆動が可
能な状態となる。
るズーム駆動等の動作について図9,図10のズーム駆
動処理サブルーチンによって説明する。なお、図9は
「ズームアップ処理」、図10は「ズームダウン処理」
のサブルーチンを示す。ズームアップ処理の場合、ま
ず、使用者の操作により、ズームアップスイッチである
図1のZUSWがオン状態になると、CPU1の図示し
ないメインフロー中の判断により、上記図9のサブルー
チン「ズームアップ処理」がコールされる。そして、ズ
ームアップ用の被駆動ギヤーである駆動ギヤー124を
目標位置としてギヤー選択処理を実行する(ステップS
201)。上記ズームアップ位置の駆動ギヤー124が
選択された後、上記モータ101を駆動し、ギヤー10
2aをCW方向へ回転させる(ステップS202)。こ
の移動によりズームレンズのズームアップ方向駆動が可
能な状態となる。
【0039】更に、使用者によって上記ZUSWが離さ
れるか、ズーム位置がテレ端位置に到達したことを検出
した場合には(ステップS203,S204)、ステッ
プS205へ進み、上記モータ101へブレーキを掛
け、ズーム駆動を停止させる。その後、AFレンズ駆動
用である駆動ギヤー122の位置を目標位置データと
し、図8の上記ギヤー位置決め処理を実行する(ステッ
プS206)。これにより、上記遊星ギヤー104、も
しくは、104’がAFレンズ駆動位置に移動する。
れるか、ズーム位置がテレ端位置に到達したことを検出
した場合には(ステップS203,S204)、ステッ
プS205へ進み、上記モータ101へブレーキを掛
け、ズーム駆動を停止させる。その後、AFレンズ駆動
用である駆動ギヤー122の位置を目標位置データと
し、図8の上記ギヤー位置決め処理を実行する(ステッ
プS206)。これにより、上記遊星ギヤー104、も
しくは、104’がAFレンズ駆動位置に移動する。
【0040】同様にズームダウン処理の場合も図10の
サブルーチン「ズームダウン処理」に示すステップS2
10〜ステップS215の処理に基づいてズーム処理が
実行される。以上のズーム処理が実行され、ズーミング
が終了した時点では、上記遊星ギヤー104,104’
は、AFレンズ駆動ギヤー122との噛合位置に移動し
た状態になっており、撮影準備状態に設定されている。
更に、図示しないがフィルムの巻き上げ、巻き戻しの各
処理を実行後も、上記遊星ギヤー104もしくは10
4’がAFレンズ駆動ギヤー122と噛合した位置を選
択した上記撮影準備状態に設定される。
サブルーチン「ズームダウン処理」に示すステップS2
10〜ステップS215の処理に基づいてズーム処理が
実行される。以上のズーム処理が実行され、ズーミング
が終了した時点では、上記遊星ギヤー104,104’
は、AFレンズ駆動ギヤー122との噛合位置に移動し
た状態になっており、撮影準備状態に設定されている。
更に、図示しないがフィルムの巻き上げ、巻き戻しの各
処理を実行後も、上記遊星ギヤー104もしくは10
4’がAFレンズ駆動ギヤー122と噛合した位置を選
択した上記撮影準備状態に設定される。
【0041】次に、本実施例のカメラの撮影シーケンス
におけるレリーズ処理について説明する。図11は、上
記レリーズ処理のサブルーチンのフローチャートを示し
ており、使用者の操作によって前記1RSW,2RSW
のオン状態が図示しないメインフロー上で検出された場
合に図11のサブルーチン「レリーズ処理」が実行され
る。まず、上記IF−IC2のAFブロックを起動し
て、CPU1へ出力されるAFデータを元にAF(自動
合焦)演算を実行し(ステップ250)、AFレンズの
繰り出しパルス数が求められる。次に、AE(自動露
出)演算を実行し、シャッタの露出秒時を決定する(ス
テップS251)。
におけるレリーズ処理について説明する。図11は、上
記レリーズ処理のサブルーチンのフローチャートを示し
ており、使用者の操作によって前記1RSW,2RSW
のオン状態が図示しないメインフロー上で検出された場
合に図11のサブルーチン「レリーズ処理」が実行され
る。まず、上記IF−IC2のAFブロックを起動し
て、CPU1へ出力されるAFデータを元にAF(自動
合焦)演算を実行し(ステップ250)、AFレンズの
繰り出しパルス数が求められる。次に、AE(自動露
出)演算を実行し、シャッタの露出秒時を決定する(ス
テップS251)。
【0042】次に、上記AF演算で求めたAFレンズ繰
り出しパルス数に基づいてAFレンズ駆動処理を行う
(ステップS252)。このとき上記遊星ギヤー10
4、または、104’はAFレンズ駆動位置にあらかじ
め選択移動されているので、駆動ギヤー選択処理を行う
必要はない。上記AFレンズ駆動が終了した後、上記A
E演算で求めた露出秒時に基づいて、シャッター制御処
理を実行する(ステップS253)。
り出しパルス数に基づいてAFレンズ駆動処理を行う
(ステップS252)。このとき上記遊星ギヤー10
4、または、104’はAFレンズ駆動位置にあらかじ
め選択移動されているので、駆動ギヤー選択処理を行う
必要はない。上記AFレンズ駆動が終了した後、上記A
E演算で求めた露出秒時に基づいて、シャッター制御処
理を実行する(ステップS253)。
【0043】なお、上記1RSW,2RSWのオン状態
を検出した時点から該シャッター制御処理が実行される
までの時間が、所謂、レリーズタイムラグであり、可能
な限り短い時間にすることが望まれている。そこで、本
実施例のものでは、撮影待ち状態では常時、上記遊星ギ
ヤー104、または、104’を上記AFレンズ駆動位
置に移動しているので、レリーズ処理中におけるギヤー
位置選択動作が省略され、該レリーズタイムラグの短縮
が実現される。
を検出した時点から該シャッター制御処理が実行される
までの時間が、所謂、レリーズタイムラグであり、可能
な限り短い時間にすることが望まれている。そこで、本
実施例のものでは、撮影待ち状態では常時、上記遊星ギ
ヤー104、または、104’を上記AFレンズ駆動位
置に移動しているので、レリーズ処理中におけるギヤー
位置選択動作が省略され、該レリーズタイムラグの短縮
が実現される。
【0044】その後、シャッター制御処理終了後、AF
レンズを初期位置まで駆動するAFレンズリセット処理
を実行する(ステップS254)。次に、上記遊星ギヤ
ー104、または、104’を巻き上げ駆動用の被駆動
ギヤーである駆動ギヤー120の位置へ移動し、噛合さ
せる(ステップS255)。その後、一コマ巻き上げ処
理を実行し(ステップS256)、上記遊星ギヤー10
4、または、104’をAFレンズ駆動位置に戻す(S
257)。以上の動作により一連の撮影シーケンス処理
を終了する。
レンズを初期位置まで駆動するAFレンズリセット処理
を実行する(ステップS254)。次に、上記遊星ギヤ
ー104、または、104’を巻き上げ駆動用の被駆動
ギヤーである駆動ギヤー120の位置へ移動し、噛合さ
せる(ステップS255)。その後、一コマ巻き上げ処
理を実行し(ステップS256)、上記遊星ギヤー10
4、または、104’をAFレンズ駆動位置に戻す(S
257)。以上の動作により一連の撮影シーケンス処理
を終了する。
【0045】次に、本実施例のカメラにおけるパワース
イッチであるPWSWのオフ、および、オン操作に関わ
る制御動作について、図12,図13のフローチャート
によって説明する。これらのフローチャートは、図示し
ないメインフローの一部である。図12は、PWSWの
オフ操作に基づいて実行される「沈胴処理」のフローチ
ャートである。まず、ステップS300において、CP
U1に入力されるPWSWの信号がオフであることを確
認して、ステップS301に進む。ステップS301
で、遊星ギヤー104、または、104’を回動して、
ズームダウン駆動用の被駆動ギヤーである駆動ギヤー1
23との噛合位置まで駆動する。ステップS302,3
03において、ズームダウン駆動がズームレンズの沈胴
位置まで到達するまで続行する。沈胴が完了したなら
ば、ステップS304に進み、遊星ギヤー104、また
は、104’を、フィルム巻き上げ用の被駆動ギヤーで
ある駆動ギヤー121に噛合する位置まで駆動して、本
ルーチンを終了する。
イッチであるPWSWのオフ、および、オン操作に関わ
る制御動作について、図12,図13のフローチャート
によって説明する。これらのフローチャートは、図示し
ないメインフローの一部である。図12は、PWSWの
オフ操作に基づいて実行される「沈胴処理」のフローチ
ャートである。まず、ステップS300において、CP
U1に入力されるPWSWの信号がオフであることを確
認して、ステップS301に進む。ステップS301
で、遊星ギヤー104、または、104’を回動して、
ズームダウン駆動用の被駆動ギヤーである駆動ギヤー1
23との噛合位置まで駆動する。ステップS302,3
03において、ズームダウン駆動がズームレンズの沈胴
位置まで到達するまで続行する。沈胴が完了したなら
ば、ステップS304に進み、遊星ギヤー104、また
は、104’を、フィルム巻き上げ用の被駆動ギヤーで
ある駆動ギヤー121に噛合する位置まで駆動して、本
ルーチンを終了する。
【0046】PWSWのオフの状態ではカメラは、当
然、非使用状態であり、使用者はカメラを持ち運ばれる
ことが多い。このとき、遊星ギヤー104、または、1
04’がAFレンズ駆動用の駆動ギヤー122と噛合し
た状態になっていると、フィルム巻き上げ用の駆動ギヤ
ー121は、摩擦負荷が少なくなった状態に保持されて
いることになる。従って、このような状態でカメラに大
きな振動が伝わると、装填されているフィルム面がずれ
て、例えば、既に露光したフィルムの一部が更に次の撮
影時に再露光されてしまうか、また逆に、撮影コマ間の
スペ−スが開きすぎるなどの不具合が生じる。ところ
が、本実施例のものでは、上記のように沈胴状態にあっ
ては遊星ギヤー104、または、104’をフィルム巻
き上げ用の駆動ギヤー121に噛合させた状態とするの
で、駆動ギヤー121に摩擦負荷等が作用し、振動等に
よってフィルムがずれる等の事故が発生しない。
然、非使用状態であり、使用者はカメラを持ち運ばれる
ことが多い。このとき、遊星ギヤー104、または、1
04’がAFレンズ駆動用の駆動ギヤー122と噛合し
た状態になっていると、フィルム巻き上げ用の駆動ギヤ
ー121は、摩擦負荷が少なくなった状態に保持されて
いることになる。従って、このような状態でカメラに大
きな振動が伝わると、装填されているフィルム面がずれ
て、例えば、既に露光したフィルムの一部が更に次の撮
影時に再露光されてしまうか、また逆に、撮影コマ間の
スペ−スが開きすぎるなどの不具合が生じる。ところ
が、本実施例のものでは、上記のように沈胴状態にあっ
ては遊星ギヤー104、または、104’をフィルム巻
き上げ用の駆動ギヤー121に噛合させた状態とするの
で、駆動ギヤー121に摩擦負荷等が作用し、振動等に
よってフィルムがずれる等の事故が発生しない。
【0047】図13は、本カメラのPWSWのオン操作
に基づいて実行される「パワースイッチオン処理」のフ
ローチャートである。まず、ステップS350におい
て、CPU1に入力されるPWSWの信号のオンオフを
チェックする。そして、PWSWがオフの場合、ステッ
プS304にジャンプしてストップ処理を行う。PWS
Wがオンの場合、上記ステップS351に進み、遊星ギ
ヤー104、または、104’を上記フィルム巻き上げ
用の駆動ギヤー121との噛合位置から回動して、AF
レンズ駆動用の被駆動ギヤーである駆動ギヤー122と
の噛合状態とする。ステップS352においてAFレン
ズの駆動を行うが、レンズが沈胴位置にある場合、図示
しない鏡枠機構によりのズームレンズ先端部に配設され
ているレンズバリアの開放処理を行う。
に基づいて実行される「パワースイッチオン処理」のフ
ローチャートである。まず、ステップS350におい
て、CPU1に入力されるPWSWの信号のオンオフを
チェックする。そして、PWSWがオフの場合、ステッ
プS304にジャンプしてストップ処理を行う。PWS
Wがオンの場合、上記ステップS351に進み、遊星ギ
ヤー104、または、104’を上記フィルム巻き上げ
用の駆動ギヤー121との噛合位置から回動して、AF
レンズ駆動用の被駆動ギヤーである駆動ギヤー122と
の噛合状態とする。ステップS352においてAFレン
ズの駆動を行うが、レンズが沈胴位置にある場合、図示
しない鏡枠機構によりのズームレンズ先端部に配設され
ているレンズバリアの開放処理を行う。
【0048】次に、ステップS353,354にて、遊
星ギヤー104、または、104’をAFレンズの駆動
位置からズームアップ駆動位置まで回動させ、ズームレ
ンズをズームワイド位置まで駆動する。その後、ステッ
プS355で、遊星ギヤー104、または、104’を
AFレンズの駆動位置まで回動させて本処理を終了す
る。以上のようなPWSWのオンに伴う処理が実行され
ることにより、カメラは、AFレンズ駆動可能の状態に
設定され、続いて実行される撮影が速やかに実行でき
る。
星ギヤー104、または、104’をAFレンズの駆動
位置からズームアップ駆動位置まで回動させ、ズームレ
ンズをズームワイド位置まで駆動する。その後、ステッ
プS355で、遊星ギヤー104、または、104’を
AFレンズの駆動位置まで回動させて本処理を終了す
る。以上のようなPWSWのオンに伴う処理が実行され
ることにより、カメラは、AFレンズ駆動可能の状態に
設定され、続いて実行される撮影が速やかに実行でき
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明のカメラの駆
動力伝達機構は、単一の駆動源であるモータを用いて複
数の被駆動ギヤーに選択的に駆動力を伝達することが可
能で、しかも、フォーカスレンズを駆動するための被駆
動ギヤーに優先的に駆動力を伝達するようにしたので、
撮影時のレリーズタイムラグの短縮を図ることができる
という顕著な効果を有する。
動力伝達機構は、単一の駆動源であるモータを用いて複
数の被駆動ギヤーに選択的に駆動力を伝達することが可
能で、しかも、フォーカスレンズを駆動するための被駆
動ギヤーに優先的に駆動力を伝達するようにしたので、
撮影時のレリーズタイムラグの短縮を図ることができる
という顕著な効果を有する。
【図1】本発明の一実施例を示す駆動力伝達機構を内蔵
するカメラの要部系統図。
するカメラの要部系統図。
【図2】上記図1の駆動力伝達機構の平面図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】上記図1の駆動力伝達機構におけるフォトリフ
レクタの出力信号のタイムチャ−ト。
レクタの出力信号のタイムチャ−ト。
【図5】上記図1の駆動力伝達機構におけるラチェット
ホイールの初期位置設定に関するフォトリフレクタの出
力信号のタイムチャ−ト。
ホイールの初期位置設定に関するフォトリフレクタの出
力信号のタイムチャ−ト。
【図6】上記図1の駆動力伝達機構を内蔵するカメラの
制御処理におけるサブルーチン「初期位置出し処理」の
フローチャートの一部。
制御処理におけるサブルーチン「初期位置出し処理」の
フローチャートの一部。
【図7】上記図1の駆動力伝達機構を内蔵するカメラの
制御処理におけるサブルーチン「初期位置出し処理」の
フローチャートの一部。
制御処理におけるサブルーチン「初期位置出し処理」の
フローチャートの一部。
【図8】上記図1の駆動力伝達機構を内蔵するカメラの
制御処理におけるサブルーチン「ギヤー位置決め処理」
のフローチャート。
制御処理におけるサブルーチン「ギヤー位置決め処理」
のフローチャート。
【図9】上記図1の駆動力伝達機構を内蔵するカメラの
制御処理におけるサブルーチン「ズームアップ処理」の
フローチャート。
制御処理におけるサブルーチン「ズームアップ処理」の
フローチャート。
【図10】上記図1の駆動力伝達機構を内蔵するカメラ
の制御処理におけるサブルーチン「ズームダウン処理」
のフローチャート。
の制御処理におけるサブルーチン「ズームダウン処理」
のフローチャート。
【図11】上記図1の駆動力伝達機構を内蔵するカメラ
の制御処理におけるサブルーチン「レリーズ処理」のフ
ローチャート。
の制御処理におけるサブルーチン「レリーズ処理」のフ
ローチャート。
【図12】上記図1の駆動力伝達機構を内蔵するカメラ
の「沈胴処理」のフローチャート。
の「沈胴処理」のフローチャート。
【図13】上記図1の駆動力伝達機構を内蔵するカメラ
の「パワースイッチオン処理」のフローチャート。
の「パワースイッチオン処理」のフローチャート。
1 ……………………………CPU(制御手段) 101…………………………モータ 102a………………………太陽ギヤー 103 ………………………ラチェットホイール(遊星
ギヤー公転手段) 104,104′……………遊星ギヤー 110 ………………………逆止レバー(回転阻止手
段) 120 ………………………フィルム巻き上げ用駆動ギ
ヤー(被駆動ギヤー) 121 ………………………フィルム巻き戻し用駆動ギ
ヤー(被駆動ギヤー) 122 ………………………AFレンズ駆動用駆動ギヤ
ー(初期噛合位置に位置する被駆動ギヤー) 123 ………………………ズームダウン用駆動ギヤー
(被駆動ギヤー) 124 ………………………ズームアップ用駆動ギヤー
(被駆動ギヤー) 150 ………………………フォトリフレクタ(位置検
出手段)
ギヤー公転手段) 104,104′……………遊星ギヤー 110 ………………………逆止レバー(回転阻止手
段) 120 ………………………フィルム巻き上げ用駆動ギ
ヤー(被駆動ギヤー) 121 ………………………フィルム巻き戻し用駆動ギ
ヤー(被駆動ギヤー) 122 ………………………AFレンズ駆動用駆動ギヤ
ー(初期噛合位置に位置する被駆動ギヤー) 123 ………………………ズームダウン用駆動ギヤー
(被駆動ギヤー) 124 ………………………ズームアップ用駆動ギヤー
(被駆動ギヤー) 150 ………………………フォトリフレクタ(位置検
出手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 単一のモータにより正逆回転される太陽
ギヤーと、 上記太陽ギヤーと噛合する遊星ギヤーと、 上記遊星ギヤーを保持し、該遊星ギヤーを上記太陽ギヤ
ーの一方向の回転による公転駆動を可能とする遊星ギヤ
ー公転手段と、 上記遊星ギヤー公転手段の位置を検出する位置検出手段
と、 上記遊星ギヤー公転手段の他方向の回転を阻止する回転
阻止手段と、 上記回転阻止手段により上記遊星ギヤー公転手段の回転
が阻止された際に、上記太陽ギヤーの上記他方向の回転
によって回転駆動する上記遊星ギヤーと噛合するギヤー
群であって、フォーカスレンズを駆動するための第1の
被駆動ギヤー及び該第1の被駆動ギヤーと異なる第2の
被駆動ギヤーを含む被駆動ギヤー群と、カメラを使用状態と非使用状態とに切り換えるパワース
イッチと、 上記第2の被駆動ギヤーに係る駆動処理を指示する指示
手段と、 上記パワースイッチにより非使用状態から使用状態への
切換が行われた場合には、上記位置検出手段の出力に基
づいて上記遊星ギヤー公転手段を回転させることにより
上記遊星ギヤーを、フォーカスレンズを駆動するための
上記第1の被駆動ギヤーとの噛合位置に移動させ、 上記使用状態において、上記指示手段により上記第2の
被駆動ギヤーに係る駆動処理が指示された場合には、上
記位置検出手段の出力に基づいて上記遊星ギヤー公転手
段を回転させることにより上記遊星ギヤーを上記第2の
被駆動ギヤーとの噛合位置に移動させ、その駆動処理が
終了した後に、上記遊星ギヤーをフォーカスレンズを駆
動するための上記第1の被駆動ギヤーとの 噛合位置に復
動させる制御手段と、 を具備したことを特徴とするカメラの駆動力伝達機構。 - 【請求項2】 上記第2の被駆動ギヤーは、ズームレン
ズを駆動するためのギヤーであることを特徴とする請求
項1に記載のカメラの駆動力伝達機構。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26887892A JP3253704B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | カメラの駆動力伝達機構 |
US08/033,288 US5365301A (en) | 1992-03-17 | 1993-03-17 | Driving force transmission mechanism |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26887892A JP3253704B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | カメラの駆動力伝達機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06118490A JPH06118490A (ja) | 1994-04-28 |
JP3253704B2 true JP3253704B2 (ja) | 2002-02-04 |
Family
ID=17464519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26887892A Expired - Fee Related JP3253704B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-10-07 | カメラの駆動力伝達機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3253704B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-07 JP JP26887892A patent/JP3253704B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06118490A (ja) | 1994-04-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5365301A (en) | Driving force transmission mechanism | |
JP2868270B2 (ja) | カメラの露出制御装置 | |
JP5084276B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP3253704B2 (ja) | カメラの駆動力伝達機構 | |
JPH03236020A (ja) | ズームレンズ付カメラ | |
JP3365794B2 (ja) | 駆動力伝達機構 | |
JP3181727B2 (ja) | 駆動力伝達機構 | |
JP2998645B2 (ja) | 遊星ギヤ機構 | |
JP3576634B2 (ja) | モーター駆動装置およびカメラ | |
JP3636509B2 (ja) | カメラ | |
JP3512432B2 (ja) | 駆動力伝達機構 | |
JP3370136B2 (ja) | カメラの駆動力伝達機構 | |
JP2002196217A (ja) | 位置検出装置 | |
JP2001235784A (ja) | 位置判別装置 | |
JP2001337378A (ja) | 動力切替装置およびカメラ | |
JP3426886B2 (ja) | カメラの駆動機構 | |
JP2605012B2 (ja) | カメラの制御装置 | |
JPH06347877A (ja) | カメラの駆動力伝達機構 | |
JP3387605B2 (ja) | 駆動力伝達機構 | |
JP2002130424A (ja) | 駆動装置、およびカメラ | |
JPS62210438A (ja) | カメラのドライブ回路 | |
JPH03273225A (ja) | フィルムの巻戻し装置 | |
JP2002072313A (ja) | カメラ | |
JPH05119375A (ja) | 一眼レフカメラのフイルム給送機構 | |
JPS62210437A (ja) | カメラのモ−タドライブ回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010620 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20011113 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |